JP2008501424A - 移動救急病院 - Google Patents
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Abstract
移動救急病院(30)は、第1の車輪付きトレーラ(34)と、第1の車輪付きトレーラと並んで駐車した第2の車輪付きトレーラ(32)から構成され、第1および第2の車輪付きトレーラ(34,32)は、隣接する側壁(54,52)が互いに対向するように配置されている。第1および第2の車輪付きトレーラ(34,32)は、それぞれ、救急病院の第1および第2の部分と関連した患者治療設備を有する。2台のトレーラ(34,32)の隣接する側壁(54,52)は、介護者が2台のトレーラ(34,32)間を行き来するための1つ以上の通路(74)を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口(72,70)を有する。第1のトレーラ(34)は、非隣接側壁(52)に沿って並んだ複数の壁ユニット(90)を備えてよい。このような壁ユニット(90)はそれぞれ、複数のサービスコネクタ(92)および展開式ベッド(94)を備えてよい。トレーラ(34,32)は、床面積を増やすために拡張可能部分(232,234)を備えてよい。
Description
本発明は、移動救急病院に関し、特にトレーラ、例えば、トラクタ/トレーラ車に使用されている、牽引トラックに連結されるトレーラに収容された移動救急病院に関する。
例えば、ハリケーン、洪水、地震等の被災地では、被災者を緊急度や重傷度に応じて分け、さらに、被災者の容態を安定させ、また、適切な施設への搬送中に負傷がそれ以上ひどくなる可能性を無くすべく応急処置を行うために移動救急病院をすばやく設置することが望ましい。
《関連出願の相互参照》
本出願は、2004年6月3日付で出願した米国仮特許出願第60/576867号明細書、2004年6月3日日付で出願した米国仮特許出願第60/576868号明細書および2004年9月3日日付で出願した米国仮特許出願第60/607198号明細書の利益を主張する通常の特許出願であり、これら全ての開示を本明細書に援用する。
本出願は、2004年6月3日付で出願した米国仮特許出願第60/576867号明細書、2004年6月3日日付で出願した米国仮特許出願第60/576868号明細書および2004年9月3日日付で出願した米国仮特許出願第60/607198号明細書の利益を主張する通常の特許出願であり、これら全ての開示を本明細書に援用する。
本発明は、単独でまたは組合せで特許性のある事項を構成する下記の複数の特徴のうち1つ以上又はそれらの組合せを有する装置を含む。
移動救急病院は、第1の車輪付きトレーラと、隣接する側壁が互いに対向するように該第1のトレーラと並んで駐車した第2の車輪付きトレーラとを備えてよい。第1および第2のトレーラは、救急病院の第1および第2部分に対応した患者治療設備を有してよい。第1および第2のトレーラの隣接する側壁は、介護者がこれら2つのトレーラ間を行き来するための1つ以上の通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有してよい。
第1のトレーラは、複数のサービスコネクタおよび患者用展開式ベッドを含んだ少なくとも1つの壁ユニットを有する患者治療トレーラを構成する場合がある。展開式ベッドは、例えば、持上げた収納位置と下げた使用位置との間で移動可能なデッキ(deck)を含む。サービスコネクタは、例えば、デッキが収納位置にあるときはデッキの後ろに隠れる。
該少なくとも1つの壁ユニットは、患者治療トレーラの非隣接側壁に沿って並べられた複数の壁ユニットから成る場合がある。このような壁ユニットはそれぞれ、複数のサービスコネクタおよび1つの展開式ベッドを備えることもできる。第1のトレーラの非隣接側とは、第1のトレーラの、第2のトレーラに隣接する側と反対の側を意味する。
該複数のサービスコネクタは、以下の、電気供給用電源コンセント、医療ガス(例えば、酸素、窒素および空気等のうち1つ以上)供給用医療ガスアウトレット、減圧用陰圧アウトレットおよびデータ(例えば、情報データ、音声データおよびビデオデータ等のうち1つ以上)送受信用通信ポートのうち1つ以上を含んでよい。
該患者治療トレーラは、以下の、患者診察用照明、読書灯、患者監視装置、機器監視装置、コンピュータ、折りたたみ棚、折りたたみ椅子、オーバテーブル、ごみ箱、医療用ごみ箱、時計、ビューボックス、収納庫、引き出し、緊急用カート、自動薬物調剤ステーション、消火器、洗面台モジュールおよび耳鏡・検眼鏡のうち1つ以上を備えてよい。
第2のトレーラは、トリアージおよび調整区画、また患者治療区画への廊下として機能する作業場トレーラを構成する場合がある。第2のトレーラは、以下の、ナースステーション、作業台、折りたたみ棚、折りたたみ椅子、患者用トイレ、洗面台ユニット、シャワー、患者記録所、備品収納庫、引き出し、ごみ箱、医療用ごみ箱、消火器、担架用傾斜路、扉およびスタッフ用階段のうち1つ以上を含んでよい。
該救急病院は、作業場トレーラの側面のうち、最初に述べた患者治療トレーラと反対側に、作業場トレーラと並んで駐車した第2の患者治療トレーラをさらに備える場合がある。作業場トレーラと第2の患者治療トレーラの隣接する側壁は、介護者が作業場トレーラと第2の患者治療トレーラ間を行き来するための1つ以上の通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有する場合がある。第2の患者治療トレーラは、その側壁のうち非隣接側壁に沿う複数の壁ユニットを有することもできる。第2の患者治療トレーラのこのような壁ユニットはそれぞれ、複数のサービスコネクタおよび1つの患者用展開式ベッドを備えることもできる。
該救急病院は、患者治療トレーラと作業場トレーラに隣接して駐車したユーティリティ供給トレーラをさらに備えてよい。ユーティリティ供給トレーラは、以下の、電力供給設備、医療用ガス(例えば、酸素、窒素および空気等のうちいずれか1つ以上)供給設備、真空供給設備、洗面台ユニット、およびトイレのうち1つ以上を備えてよい。ユーティリティ供給トレーラは、さらに、視聴覚データ送受信設備を備えることもできる。例として、複数のサービス配管が、ユーティリティ供給トレーラ内に設置されている装置から、該患者治療トレーラおよび作業場トレーラ内の関連するサービスコネクタへ延びる。サービス配管は部分的に、各トレーラの天井、床および壁のうちいずれか1つ以上を通って配管することもできる。
該救急病院は、患者治療トレーラおよび作業場トレーラと並んで駐車した診断所トレーラをさらに備えてよい。該診断所トレーラは、以下の、診断装置、撮像装置、検査機器、洗面台ユニット、トイレおよび担架収納庫をうちいずれか1つ以上を備えることができる。
例えば、各トレーラは患者治療設備を収容する内部空間を画定する一対の端壁および、これら端壁間に延在する一対の側壁を有する。少なくとも1台のトレーラは、床面積を拡大できるような部分を含んでもよい。この拡張可能な部分は、スライドアウトルームを構成することができる。例として、各トレーラは幅約8フィート(約2.44メートル)、長さ約48フィート(約14.64メートル)で、スライドアウトルームは幅約4フィート(約1.22メートル)、長さ約44フィート(約13.42メートル)である。
また、本発明によれば、移動救急病院は、救急病院の第1の部分に関連した患者治療設備を有する第1のトレーラ車を備えてよい。第2のトレーラ車を、第1および第2のトレーラの隣接する側壁が互いに対向するように、第1のトレーラの第1の側に並んで駐車することができる。第3のトレーラ車を、第1および第3のトレーラの隣接する側壁が互いに対向するように、第1のトレーラの第2の側に並んで駐車することができる。第2および第3のトレーラは、救急病院の第2の部分に関連した患者治療設備を有することができる。第1および第2のトレーラの隣接する側壁は、介護者が第1および第2のトレーラ間を行き来するための1つ以上の通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有してよい。第1および第3のトレーラの隣接する側壁は、介護者が第1および第3のトレーラ間を行き来するための1つ以上の通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有してよい。
該移動救急病院は、患者治療設備を収容する内部空間を画定する2つ以上の端壁および、これら端壁間に延在する2つ以上の側壁を有するトレーラを備えてよい。該トレーラの少なくとも1つの側壁は、スライドアウトルーム等の拡張可能な部分を有することができる。
上記以外の特徴が、単独または前述および添付の請求の範囲に記載された特徴と組み合わせて、特許性のある事項を構成する可能性があり、現時点での最良の形態である以下の実施形態の詳細な説明を考慮することにより、当業者に明らかになるであろう。
図1は、第1の作業場トレーラ32と、隣接する側壁52、54同士が互いに対向するように第1の作業場トレーラ32の左側42に並んで駐車している第2の患者治療トレーラ34と、隣接する側壁54、52同士が互いに対向するように第1の作業場トレーラ32の右側44に並んで駐車している第3の患者治療トレーラ36とからなる移動救急病院の第1の実施形態30を示す。トレーラ32、34および32、36の隣接する側壁は、介護者が各トレーラ32、34、36間を行き来するための通路74を含むように形成されている。作業場トレーラ32の左右42、44にある患者治療トレーラ34、36は、本明細書内でそれぞれ、左および右患者治療トレーラ34、36と称する。作業場トレーラおよび患者治療トレーラ32、34、36の近くには、第4のユーティリティ供給トレーラ38および第5の診断所トレーラ40が駐車している。ユーティリティ供給トレーラ38はユーティリティを供給し、診断所トレーラ40は、作業場および患者治療トレーラ32、34、36用の診断装置を備えている。ユーティリティ供給および診断所トレーラ38、40があるため、移動救急病院30は自足できる。トレーラ32、34、36、38、40の後部48には、地面まで下りる格納式階段および/または傾斜路付き扉が設けられている。トレーラ32、34、36、38、40は、州間ハイウェイで見かける商業トラクタ/トレーラ車に使用されている種類であり、適用される規制に準拠している。別の実施形態では、海外輸送用の貨物専用コンテナを利用する。実施形態によっては、着脱可能な車輪付き又は無しコンテナを使用する。さらに別の実施形態では、他国で使用されているトレーラをも含む。
被災者のトリアージおよび緊急事態の初期対応のために、トレーラ32、34、36、38、40を関係牽引トラック102に掛止して、例えば、ハリケーン、洪水、森林火災、地震等の被災地へ行くことができる。緊急事態の初期対応とは、被災者の容態を安定させ、適切な施設への搬送中に負傷がそれ以上ひどくなる可能性を最小限にするための治療を行うことである。場合により患者治療トレーラ34、36は、被災者を避難させるための大型救急車としての役割を果たす。図21に示すように、移動救急病院30は病院の救急診療部のそばにある駐車場に配置して、救急診療部の収容能力を短期的に拡大することができる。
トレーラの後部に立ってトレーラの前方を見ると、各トレーラは左側42、右側44、前端46および、後端48を有する。同様に、各トレーラは、救急病院30の関係部分と関連した患者治療設備を収容する内部空間64を画定する、左側壁52、右側壁54、前端壁56、後端壁58、天井および床を有する。各トレーラの寸法は、例えば、1)幅約8フィート(約2.44メートル)、高さ約9フィート(約2.74メートル)および長さ約48フィート(約14.64メートル)の内部空間と、2)トレーラの外幅約8.5フィート(約2.59メートル)、3)路面からのトレーラの全高約13フィート(約3.96メートル)、4)路面からトレーラ床面までの高さ約3フィート(約0.91メートル)となっている。
図1を参照すると、作業場トレーラ32の左側壁52、および左患者治療トレーラ34の右側壁54は、介護者が各トレーラ32、34間を行き来するための通路74を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口70、72をそれぞれ有する。作業場トレーラ32の右側壁54、および右側患者治療トレーラ36の左側壁52は、介護者が各トレーラ32、36間を行き来するための通路74を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口70、72をそれぞれ有する。移動中、通路74は、例えば、引き上げドア(車庫扉のように)または、引き戸あるいは、開き戸等の扉(図示せず)で閉ざされる。作業場トレーラ32は、トリアージおよび管理所76を含む。通路74は、患者治療トレーラ34、36の患者治療区画78までつながっている。作業場トレーラ32は、その後部48に一対の開き戸82、格納式担架用傾斜路84および格納式関係者用階段86を含む。傾斜路84には、路面から30°の勾配がついている。
作業場トレーラ32の左側壁52および左患者治療トレーラ34の右側壁54は、本明細書内で「隣接する」または「対向する」側壁と称する。同様に、作業場トレーラ32の右側壁54および右患者治療トレーラ36の左側壁52も、本明細書内では「隣接する」または「対向する」側壁と称する。トレーラ32、34、36の隣接する側壁は、連結されない場合がある。別のケースでは、トレーラ32、34、36の隣接する側壁は適切な連結機構で連結されてもよい。トレーラ32、34、36の壁は、互いに接してもまたは、間に空間を有してすぐ近くにあっても、隣接または対向するとみなされる。トレーラ32、34、36の床面間のずれを調整するために隣接するトレーラ32、34、36間の通路74に、例えば、マット等のつなぎ材(図示せず)を利用することもできる。
左患者治療トレーラ34は、左側壁52に沿って複数の壁ユニット90を有する。右患者治療トレーラ36は、右側壁54に沿って複数の壁ユニット90を有する。各壁ユニット90は、複数のサービスコネクタ92と展開式ベッド94を含んでいる。図4に示す通り、各展開式ベッド94は、持上げた収納または閉じた位置と下げた使用あるいは開いた位置との間で移動可能なデッキを含む。マットレスパッド(図示せず)は、例えばベルクロテープ等の適切な留め具でデッキ96に解放可能に取付けられている。サービスコネクタ92は、例えば、デッキ96が収納位置にあるときはデッキ96の後ろに隠れる。サービスコネクタ92は、以下の、電気供給用電源コンセント、医療ガス(例えば、酸素、窒素および空気等いずれか1つ以上)供給用医療ガスアウトレット、減圧用陰圧アウトレットおよびデータ(例えば、情報データ、音声データおよびビデオデータ等いずれか1つ以上)送受信用通信ポートをいずれか1つ以上含む。このような展開式ベッドは、PCT/US2005/xxxxxx(attorney docket no. 7175-77999)に開示されており、その内容を参照によって本願明細書に援用する。
実施形態によっては、患者治療区画78の周りにプライバシーカーテン(図示せず)を設けてもよい。米国建築家協会(“AIA”)の病院および医療施設設計施工指針では、緊急事態の初期対応にはベッド当たり80平方フィート(7.43平方メートル)の空き床面積が必要とされている。図示の実施形態において、各区画78は幅約8フィート(2.44メートル)長さ約12フィート(3.6576メートル)であり、ベッド94当たり約96平方フィート(8.92平方メートル)の空き床面を供しており、これはAIAの緊急時初期対応指針を上回っている。
ユーティリティ供給トレーラ38は、電力、医療用ガスおよび真空を供給する設備(図示せず)のための場所98を備える。診断所トレーラ40は、診断装置、撮像装置、検査機器(いずれも図示せず)のための場所100を備える。各トレーラ38、40は、以下の、担架用傾斜路84、関係者用階段86、パワーリフト(図示せず)等をいずれか1つ以上の含む場合がある。前述のとおり、被災者のトリアージおよび緊急事態の初期対応のために、各トレーラ32、34、36、38、40を牽引トラック102に掛止して災害地へ移動することができる。
図2から図17は、移動救急病院30の第2の実施形態を示す。2つの実施形態における類似の要素には、概ね同様の符号を付している。したがって、第2の実施形態において、130は救急病院を示し、132、134、136は作業場および患者治療トレーラを示す。トレーラ132、134、136が壁モジュールシステム200、300、310(それぞれ図4、図5および図6に示す)を使用することと、トレーラ132、134、136が部屋を拡張するためのスライドアウトルーム232、234、236(図2に例示する)をトレーラ132、134、136の片側あるいは両側に備えていることを除けば、移動救急病院130は第1の実施形態30と類似している。本明細書内では、スライドアウトルーム232、234、236を拡張可能部分232、234、236とも呼ぶ。本明細書内で「スライドアウトルーム」という用語は、一般的に、拡張使用位置と引込収納位置間を移動可能なようにトレーラに連結された区画という意味で使用している。これらのスライドアウトルームは、駆動機構を用いて連結されたトレーラに対して動けるようにレール、玉軸受け、転がり軸受け、油圧式軸受け、空気軸受け等に取り付けることもできる。スライドアウトルーム232、234、236は、米国特許第6497442号明細書、米国特許第6428073号明細書、米国特許第6209939号明細書および米国特許第5800002号明細書に開示されている種類のものであってもよい。これらの特許を本願明細書に援用する。
図2に示すように、移動救急病院130は作業場トレーラ132、作業場トレーラ132の左側142に駐車した第1の患者治療トレーラ134、および、作業場トレーラ132の右側144に駐車した第2の患者治療トレーラ136を備えている。図14に示すように、ユーティリティ供給および診断所トレーラ138、140が作業場および患者治療トレーラ132、134、136の近くに駐車している。作業場トレーラ132はスライドアウトルーム232をその両側142、144に1つずつ有する。作業場トレーラ132の左側142に駐車した患者治療トレーラ134は、その右側144にスライドアウトルーム234を有する。作業場トレーラ132の右側144に駐車した患者治療トレーラ136は、その左側142にスライドアウトルーム236を有する。各スライドアウトルーム232、234、236は、トレーラ132とスライドアウトルーム232間、トレーラ134とスライドアウトルーム234間およびトレーラ136とスライドアウトルーム236間の連続した床スペースを提供するために、トレーラ132、134、136の内部空間と連通する空の内部側を有する。
作業場トレーラ132の左および右側142、144に駐車した患者治療トレーラ134、136は、以下においてそれぞれ、左および右患者治療トレーラ134、136と呼ぶ。トレーラの左側にあるスライドアウトルームは、以下、左スライドアウトルームと呼ぶ。トレーラの右側にあるスライドアウトルームは、以下、右スライドアウトルームと呼ぶ。各トレーラ132、134、136、138および140の内部空間は、例えば、幅約8フィート(約2.44メートル)、高さ約9フィート(約2.74メートル)、長さ約48フィート(約14.64メートル)で、各スライドアウトルーム232、234、236および240は、幅約4フィート(約1.22メートル)、高さ約8フィート(約2.44メートル)、長さ約44フィート(約13.42メートル)である。
作業場トレーラ132の左側壁152は、部屋受容開口231を有し、左スライドアウトルーム232は、開口231を通って拡張使用位置および引込収納位置間を移動できるようにトレーラ132に連結している。作業場トレーラ132の右側壁154は、部屋受容開口231を有し、右スライドアウトルーム232は、開口231を通って拡張使用位置および引込収納位置間で移動できるようにトレーラ132に連結している。図2および図3に示すように、左患者治療トレーラ134の右側壁154は、部屋受容開口233を有し、右スライドアウトルーム234は、開口233を通って拡張使用位置および引込収納位置間で移動できるようにトレーラ134に連結している。図2に示すように、右側患者治療トレーラ136の左側壁152は、部屋受容開口235を有し、左スライドアウトルーム236は、開口235を通って拡張使用位置および引込収納位置間で移動できるようにトレーラ136に連結している。スライドアウトルーム232、234、235の拡張使用位置および引込収納位置は、それぞれ、展開位置および折り畳位置と呼ばれることもある。
スライドアウトルーム232、234、236は、患者、介護者および患者治療設備に拡張された内部空間を提供するが、拡張使用位置および引込収納位置のいずれにおいても頑丈で安定している。引っ込めて、各トレーラ132、134、136の室内に納めた場合、スライドアウトルーム232、234、236の外面はトレーラ132、134、136の外面と概ね同一平面上にある。したがって、スライドアウトルーム232、234、236はトレーラ132、134、136の路上走行の邪魔となるような突出部を有さない。スライドアウトルーム232、234、236は、走行中、それぞれトレーラ132、134、136の内部空間内に引っ込められている。また、トレーラ132、134、136を比較的狭い場所に駐車している場合、スライドアウトルーム232、234、236は各トレーラ132、134、136の内部空間内に引っ込められている。
本開示は、スライドアウトルーム232、234、236を各トレーラ132、134、136に対して動かす全てのタイプの駆動機構を考慮している。このような機構には、例えば、スライドアウトルーム232、234、236に直接作用するかあるいは、スライドアウトルーム232、234、236をそれぞれトレーラ132、134、136に対して動かすための種々の連結システムを介して作用する油圧作動装置または電気機械式作動装置を含んでよい。移動中、スライドアウトルーム232、234、236を支持および案内するためのレール・ローラ機構、直線ベアリング機構、入れ子式案内柱等が設けられる場合がある。また、スライドアウトルーム232、234、236をそれぞれ拡張位置および引込位置において関連するトレーラ132、134、136に係止するためのさまざまな係止機構を設けてもよい。前述のとおり、米国特許第6497442号、第6428073号、第6209939号、及び第5800002号明細書に、スライドアウトルーム232、234、236の例が開示されている。
作業場トレーラ132の左側142にあるスライドアウトルーム232は、外側壁252、前端壁256、後端壁258、天井および床を有する。作業場トレーラ132の右側144にあるスライドアウトルーム232は、外側壁254、前端壁256、後端壁258、天井および床を有する。図2および図3に示すとおり、左患者治療トレーラ134の右側144にあるスライドアウトルーム234は、外側壁254、前端壁256、後端壁258、天井および床を有する。図2および図8に示すとおり、右患者治療トレーラ136の左側142にあるスライドアウトルーム234は、外側壁252、前端壁256、後端壁258、天井および床を有する。
図2に示すとおり、左患者治療トレーラ134は、左患者治療トレーラ134の右スライドアウトルーム234の右側壁254と作業場トレーラ132の左スライドアウトルーム232の左側壁252が互いに対向するように、作業場トレーラ132の左側142に駐車している。左患者治療トレーラ134の右スライドアウトルーム234の右側壁254、および作業場トレーラ132の左スライドアウトルーム232の左側壁252は、介護者が各トレーラ132、134間を行き来するための通路274を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口272、270をそれぞれ有する。左患者治療トレーラ134の右スライドアウトルーム234の右側壁254、および作業場トレーラ132の左スライドアウトルーム232の左側壁252も本明細書内では隣接する壁と称する。
右患者治療トレーラ136は、右患者治療トレーラ136の左スライドアウトルーム236の左側壁252と作業場トレーラ132の右スライドアウトルーム232の右側壁254が互いに対向するように、作業場トレーラ132の右側144に駐車している。右患者治療トレーラ136の左スライドアウトルーム236の左側壁252、および、作業場トレーラ132の右スライドアウトルーム232の右側壁254は、介護者が各トレーラ132、136間を行き来するための通路274を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口272、270をそれぞれ有する。トレーラ232、234、236の床面間のずれを補償するために、例えば、マット等のブリッジ部材(図示せず)を隣接するスライドアウトルーム232、234、236間の通路274に利用することもできる。右患者治療トレーラ136の左スライドアウトルーム236の左側壁252、および作業場トレーラ132の右スライドアウトルーム232の右側壁254も本明細書内では隣接する壁と称する。前述のとおり、スライドアウトルーム232、234、236は、連続した床面を提供するために、それぞれトレーラ132、134、136の内部空間と連通する空の内部側を有する。
図3、図4および図7に示すように、左患者治療トレーラ134の左側壁152は、壁モジュールシステム200を有する。同様に、右患者治療トレーラ136の右側壁154は、壁モジュールシステム200とほぼミラー対称である壁モジュールシステムを有する。また、左および右患者治療トレーラ134、136の左および右側壁152、154は、本明細書内ではそれぞれトレーラ134、136の非隣接壁と称する。各壁モジュールシステム200は、各トレーラ134、136の床162上に置かれ鉛直上方に延在するように構成されている複数の枠ユニットを含む。これら枠ユニットは、それらの側部を互いに結合して枠組み構造体を構成することもできる。枠ユニットは、関連トレーラ134、136の床に結合または、関連するトレーラ134、136の各壁または天井に取り付けることができる。枠ユニットは、所定の高さ(例えば、2フィート(0.60メートル))および所定の幅(例えば、2フィート(0.60メートル))を有する、縦および横に離間した複数の壁空間からなる格子を形成する。複数の患者医療モジュールを、壁空間内に配置することにより、患者、介護者および移動救急病院のニーズに合わせて変更可能な壁モジュールシステムが形成される。
壁モジュールシステム200には、例えば、展開式ベッドモジュール、患者医療または頭部壁モジュール、臨床医療モジュール、衛生区画モジュール、家族区画モジュール等の種々のモジュール構成要素を容易に組み込むことができる。機能要求の変更による空間の使用方法の変更に応じて、利用者は種々のモジュール構成要素を容易に交換および再構成できる。本明細書内で展開式ベッドモジュールは、収納式ベッドまたはマーフィベッドと呼ぶことがある。種々のモジュール構成要素の外面は、該構成要素を取り替えることなく、該構成要素の外見を更新するために変更できる。装飾パネルを使用して病室に色を加えることもできる。このような壁モジュールシステムは本願と同一の出願人に譲渡された出願、PCT/US2005/xxxxxx(attorney docket no. 7175-78000)に開示されており、この出願を本願明細書に援用する。
図7に示すように、例示した各壁モジュールシステム200は、同一の構成モジュール202を5つ含む。例示の実施形態において、各構成モジュール202は、壁ユニット190、患者診察用照明204、時計206、患者監視装置208、折りたたみ棚212付きモニタ画面210、ごみ箱214、医療用ごみ箱216、読書灯218、ビューボックス220、耳検眼鏡モジュール222、複数の備品収納引出し224、および複数の備品収納庫226等を備える。各壁ユニット190は、複数のサービスコネクタ192および患者用展開式ベッド194を含んでいる。図3に示すように、各構成モジュール202は、プライバシーを確保するために患者治療区画178の周りに設けた間仕切りカーテン180を含んでいる。各展開式ベッド194は、持上げ収納又は閉位置と下げ使用又は開位置間で移動可能なデッキ196を備える。各患者治療区画178は、幅約8フィート(2.44メートル)で長さ約10フィート(3.048メートル)であり、1つのベッド当たり約80平方フィート(7.43平方メートル)の空き床面を提供する。これはAIAの緊急時初期対応指針(Guidelines for Initial Emergency Management)を満たしている。
図4および図7に例示の通り、サービスコネクタ192は、デッキ196が収納位置にあるときはデッキ196の後ろに隠れる。サービスコネクタ192は、電気供給用電源コンセント、医療ガス(例えば、酸素、窒素および空気等のうち1つ以上)供給用医療ガスアウトレット、減圧用陰圧アウトレットおよびデータ(例えば、情報データ、音声データおよびビデオデータ等のうち1つ以上)送受信用通信ポートのうち1つ以上を含む。
図5に示すように、左右患者治療トレーラ134、136は、それぞれ前端壁156に沿う壁モジュールシステム300を有する。壁モジュールシステム300は、複数の備品収納庫302、作業台304および自動薬物調剤ステーション306を備える。図6に示すように、左右患者治療トレーラ134、136は、各々後端壁158に沿う壁モジュールシステム310を有する。壁モジュールシステム310は、複数の備品収納庫312、緊急用カート314、消火器格納箱316および複数の引き出し318を備える。
作業場トレーラ132の第1の実施形態を図8に示す。作業場トレーラ132の第2および第3の実施形態1132、2132をそれぞれ図10および図11に示す。図8を参照すると、作業場トレーラ132はスライドアウトルーム232をその両側142、144に1つずつ有する。図2に示すように、左患者治療トレーラ134の右スライドアウトルーム234の右側壁254、および、作業場トレーラ132の左スライドアウトルーム232の左側壁252は、介護者がトレーラ132、134間を行き来するための通路274を含むように形成されている。同様に、図2に示すとおり、右患者治療トレーラ136の左スライドアウトルーム236の左側壁252、および、作業場トレーラ132の右スライドアウトルーム232の右側壁254は、介護者がトレーラ132、136間を行き来するための通路274を含むように形成されている。
図8に示すように、左および右スライドアウトルーム232はそれぞれ、4つのナース作業ステーション330、スライドアウトルーム232の前部壁256に沿う流し・備品収納庫モジュール332(図9に示す)および、スライドアウトルーム232の後部壁258に沿う流し・備品収納庫モジュール332を備える。作業場トレーラ132は、作業場トレーラ132の前部壁156に沿う患者用衛生モジュール334と、作業場トレーラ132の後部端148にある一対の開き戸336、格納式担架用傾斜路338、および格納式スタッフ用階段340とを備える。傾斜路338は、路面に対し約30°傾斜している。図8に示すように、各ナース作業ステーション330は、作業台342、折りたたみ椅子344、複数の備品収納庫346、および、複数の引出し348を備える。患者用衛生モジュール334は、トイレ350、流し・備品収納庫モジュール352、および、プライバシーカーテン354を備える。図9において、各流し・備品収納庫332、352は、流し360、複数の備品収納庫362、および、複数の引出し364を備える。
作業場トレーラ132の第2の実施形態1132を図10に示す。作業場トレーラ1132は、スライドアウトルーム1232をその両側142、144に1つずつ有する。各スライドアウトルーム1232は、スライドアウトルーム1232の前部にある流し・備品収納庫モジュール372と、スライドアウトルーム1232の後部にある扉374および格納式スタッフ用階段376とを備える。図9に示すように、流し・備品収納庫モジュール372は、流し360、複数の備品収納庫362、および、複数の引出し364を含んでいる。作業場トレーラ1132は、6脚の折りたたみ椅子382付き作業台380と、作業台380の各端に複数の備品収納庫386を有する作業エリア384と、洗面台ユニット388と、作業場トレーラ1132の前壁に沿った患者用衛生モジュール390と、作業場トレーラ1132の後部の一対の開き戸392、および格納式担架用傾斜路394とを備える。傾斜路394には、路面に対し約30°傾斜している。患者用衛生モジュール390は、トイレ396、流し・備品収納庫モジュール398およびプライバシーカーテン400を含む。
作業場トレーラ132の第3の実施形態2132を図11に示す。作業場トレーラ2132は、スライドアウトルーム2232をその両側142、144に1つずつ有する。各スライドアウトルーム2132は、その前部の流し・備品収納庫モジュール402と、その後部の扉404および格納式関係者用階段406とを備える。図9に示すように、流し・備品収納庫モジュール402は、流し360、複数の備品収納庫362、および、複数の引出し364を備える。作業場トレーラ2132は、6脚の折りたたみ椅子412付き作業台410と、作業台410の各端に複数の備品収納庫416を有する作業エリア414と、洗面台ユニット418と、作業場トレーラ2132の前壁に沿った患者用衛生モジュール420と、作業場トレーラ2132の後部の一対の開き戸422、および格納式担架用傾斜路424とを備える。傾斜路424には、路面に対し約30°傾斜している。図10と異なり、図11における作業台410の両端の作業エリア414は、作業台410から離間している。作業台および作業場の異なる配置が可能となる。患者用衛生モジュール420は、トイレ426、流し・備品収納庫モジュール428、およびプライバシーカーテン430を備える。トレーラ132、134、136および関連するスライドアウトルーム232、234、236内で使用されている種々の構成要素は、モジュールであり、患者、介護者および病院経営者の必要に合わせて組み合わせることができる。これらのモジュールは、床に固定あるいは、必要に応じて移動できるようキャスタを取り付けることができる。
図12に示すように、ユーティリティ供給トレーラ138は、電力、医療用ガス、真空を供給する設備(図示せず)のための場所440を備える。ユーティリティ供給トレーラ138は、担架用傾斜路(図示せず)、スタッフ用階段(図示せず)、パワーリフト等のうち1つ以上を備えてもよい。図13に示すように、診断所トレーラ140はその左側142にスライドアウトルーム240を備える。診断所トレーラ140の左側壁152は部屋受容開口239を有し、左スライドアウトルーム240は、該開口239を通って拡張使用位置と引込収納位置間を移動できるようにトレーラ132に結合される。スライドアウトルーム240が診断所トレーラ140内に引っ込められた時、スライドアウトルーム240の外壁はトレーラ140の外壁と概ね同一平面上にある。診断所トレーラ140は、移動中、担架を保管するための保管場所470を備える。
スライドアウトルーム240は、その前部の流し・備品収納庫モジュール450と、その後部の扉452および格納式スタッフ用階段454とを備える。診断所トレーラ140は、診断装置、撮像装置および検査機器(いずれも図示せず)のための場所456と、診断所トレーラ140の前壁に沿った患者用衛生モジュール458と、診断所トレーラ140の後部の一対の開き戸460および格納式担架用傾斜路462とを備える。傾斜路462には、路面に対し約30°傾斜している。患者用衛生モジュール458は、トイレ4646、流し・備品収納庫モジュール466およびプライバシーカーテン468を備える。
図14から図17には移動救急病院130の4つの他の構成例を示す。移動救急病院130の該各構成例は、10床の病院用ベッドから成るコアユニット500を1つ又は複数、備える。各コアユニット500は、1台の作業場トレーラ132とその両側に駐車した、各々病院用ベッドを5床まで収容できる2台の患者治療トレーラ134、136から構成されている。図14に示す10病院用ベッド構成の移動救急病院130は1つのコアユニット500を備える。図15に示す20病院用ベッド構成の移動救急病院130は2つのコアユニット500を備える。図16に示す30病院用ベッド構成の移動救急病院130は3つのコアユニット500を備える。図17に示す10病院用ベッド構成の移動救急病院130は1つのコアユニット500を備える。
図14において、ユーティリティ供給トレーラおよび診断所トレーラ138、140は作業場トレーラ132および患者治療トレーラ134、136の近くに駐車している。ユーティリティ供給トレーラ138はユーティリティを、診断所トレーラ140は診断設備を、1台の作業場トレーラ132および2台の患者治療トレーラ134、136から構成される1つのコアユニット500に提供する。前述のように、被災者のトリアージおよび緊急事態の初期対応のために、各トレーラ132、134、136、138、140を牽引トラック102に掛止して、例えば、ハリケーン、洪水、森林火災、地震等の被災地へ運ぶことができる。
図15に示すように、ユーティリティ供給トレーラ138はユーティリティを、診断所トレーラ140は診断設備を、それぞれ1台の作業場トレーラ132と2台の患者治療トレーラ134、136から構成されている2つのコアユニット500に提供する。図示のとおり、第2のコアユニット500は、第1のコアユニット500に対してほぼ直角に駐車している。図16において、ユーティリティ供給トレーラ138はユーティリティを、診断所トレーラ140は診断設備を、それぞれ1台の作業場トレーラ132と2台の患者治療トレーラ134、136から構成されている3つのコアユニット500に提供する。第2のコアユニット500は、第1のコアユニット500に対してほぼ直角に、また、第3のコアユニット500は第1のコアユニット500の第2のコアユニット500と反対側に駐車している。
図17には、既設の病院482の救急診療部480に隣接して駐車している移動救急病院130の第4の構成例を示す。移動救急病院130は、病院用ベッド194を10床まで収容する。移動救急病院130にユーティリティおよび診断所設備を既設の病院482が提供する。
本発明は種々の改良および変更が可能であるが、その特定の実施形態を図面に例示し、詳細に説明した。しかし、本発明をこれら特定の実施形態に限定することを意図したものでなく、本発明は添付の請求の範囲によって規定される本発明の思想および範囲内に入る全ての改良物、等価物、別の形態を含むことは理解されるべきである。
本開示の実施形態の種々の特徴から生じる本発明の複数の利点が存在する。本発明の他の幾つかの実施形態は、記載された特徴の全ては含まないが、しかしこれらの特徴の利点のうち少なくとも幾つかの利点を有する。当業者であれば、本発明の特徴を1つ以上含み、添付の請求の範囲に規定された本発明の思想および範囲内に入る実施形態を容易に考えつくことができる。
30,130 移動救急病院
32,132 作業場トレーラ
34,36,134,136 患者治療トレーラ
38,138 ユーティリティ供給トレーラ
40,140 診断所トレーラ
52,54,152,154 側壁
56,156,256 前端壁
58,158,258 後端壁
70,72 開口
74,274 通路
90,190 壁ユニット
92,192 サービスコネクタ
94,194 展開式ベッド
232,234 スライドアウトルーム(拡張可能部分)
32,132 作業場トレーラ
34,36,134,136 患者治療トレーラ
38,138 ユーティリティ供給トレーラ
40,140 診断所トレーラ
52,54,152,154 側壁
56,156,256 前端壁
58,158,258 後端壁
70,72 開口
74,274 通路
90,190 壁ユニット
92,192 サービスコネクタ
94,194 展開式ベッド
232,234 スライドアウトルーム(拡張可能部分)
Claims (21)
- 移動救急病院であって、
前記移動救急病院の第1の部分と関連した患者治療設備を有する第1の車輪付きトレーラと、
隣接する側壁が互いに対向するように、前記第1の車輪付きトレーラと並んで駐車した第2の車輪付きトレーラと
を備える移動救急病院において、
前記第2の車輪付きトレーラが前記移動救急病院の第2の部分と関連した患者治療設備を有し、
前記第1および第2の車輪付きトレーラの前記隣接する側壁は、介護者が該第1および第2の車輪付きトレーラ間を行き来するための1つ以上の通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有する移動救急病院。 - 前記第1の車輪付きトレーラが、複数のサービスコネクタおよび1つの患者用展開式ベッドを備える少なくとも1つの壁ユニットを有する患者治療トレーラを構成し、前記展開式ベッドは持上げ収納位置と下げ使用位置との間を移動可能なデッキを備える請求項1に記載の移動救急病院。
- 前記複数のサービスコネクタは、前記デッキが前記収納位置にあるときに該デッキの後ろに隠れる請求項2に記載の移動救急病院。
- 前記少なくとも1つの壁ユニットは、前記患者治療トレーラの非隣接側壁に沿って配置された複数の壁ユニットを備え、該各壁ユニットは複数のサービスコネクタと、持上げ収納位置と下げ使用位置との間を移動可能なデッキとを有する展開式ベッドを備える請求項2に記載の移動救急病院。
- 前記複数のサービスコネクタが、以下の、電気供給用電源コンセント、医療ガス供給用医療ガスアウトレット、真空供給用陰圧アウトレットおよびデータ送受信用通信ポートのうちいずれか1つ以上を含む請求項2に記載の移動救急病院。
- 前記患者治療トレーラが、以下の、照明モジュール、患者監視装置モジュール、機器監視装置モジュール、コンピュータモジュール、折りたたみ棚モジュール、折りたたみ椅子モジュール、オーバテーブルモジュール、ごみ箱モジュール、医療用ごみ箱モジュール、時計モジュール、診察用照明モジュール、ビューボックスモジュール、収納モジュール、備品モジュール、緊急用カートモジュール、自動薬物調剤モジュール、消火器モジュール、洗面台モジュール、備品収納庫モジュール、収納庫モジュール、および耳検眼鏡モジュールのうちいずれか1つ以上を含む請求項2に記載の移動救急病院。
- 前記第2の車輪付きトレーラが、以下の、照明モジュール、廊下モジュール、トリアージモジュール、ナースステーションモジュール、作業台モジュール、折りたたみ棚モジュール、折りたたみ椅子モジュール、患者用トイレモジュール、洗面台モジュール、シャワーモジュール、患者記録モジュール、備品収納庫モジュール、収納庫モジュール、ごみ箱モジュール、医療用ごみ箱モジュール、消火器モジュール、傾斜路モジュール、扉モジュールおよび階段モジュールをいずれか1つ以上有する作業場トレーラを備える請求項2に記載の移動救急病院。
- 該移動救急病院は、前記作業場トレーラの前記患者治療トレーラと反対側に、前記作業場トレーラと並んで駐車した第2の患者治療トレーラをさらに備え、
前記作業場トレーラと前記第2の患者治療トレーラの隣接する側壁同士は、介護者が該トレーラ間を行き来するための1つ以上の通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有し、
前記第2の患者治療トレーラは、前記第2の患者治療トレーラの非隣接側壁に沿う複数の壁ユニットを有し、
前記第2の患者治療トレーラの該各壁ユニットは、複数のサービスコネクタおよび1つの患者用展開式ベッドを備え、
該各展開式ベッドは持上げ収納位置と下げ使用位置との間を移動可能なデッキを備える請求項7に記載の移動救急病院。 - 該移動救急病院は、前記患者治療トレーラと前記作業場トレーラとに隣接して駐車したユーティリティ供給トレーラをさらに備え、
前記ユーティリティ供給トレーラは、以下の、電力供給設備、医療用ガス供給設備、真空供給設備、洗面台モジュール、トイレモジュールおよびデータ送受信設備のうちいずれか1つ以上を備える請求項7記載の移動救急病院。 - 前記ユーティリティ供給トレーラ内に配置されている前記設備から前記患者治療トレーラ内の関連するサービスコネクタまで延びる複数のサービス配線および導管をさらに備えている請求項9記載の移動救急病院。
- 前記サービス配線および導管は、部分的に、以下の、前記各トレーラの天井、床および壁のうちいずれか1つ以上を通って配管されている請求項10に記載の移動救急病院。
- 該移動救急病院は、前記患者治療トレーラと前記作業場トレーラとに隣接して駐車した診断所トレーラをさらに備え、
前記診断所トレーラが、以下の、診断装置、撮像装置、検査機器、洗面台モジュール、トイレモジュールおよび担架収納庫のうちいずれか1つ以上を備える請求項7に記載の移動救急病院。 - 前記各トレーラが内部空間を画定する一対の端壁および前記端壁間に延在する一対の側壁を有し、前記トレーラのうち少なくとも1台の側壁の少なくとも1つが開放可能である請求項1に記載の移動救急病院。
- 前記少なくとも1台のトレーラが少なくとも1つの拡張可能部分を有し、前記少なくとも1つの拡張可能部分の内側壁が前記少なくとも1台のトレーラの前記内部空間に対して開く請求項13に記載の移動救急病院。
- 前記少なくとも1台のトレーラの前記開放可能な側壁は前記少なくとも1つの拡張可能部分の外壁である請求項14に記載の移動救急病院。
- 前記少なくとも1つの拡張可能部分はスライドアウトルームである請求項15に記載の移動救急病院。
- 前記少なくとも1台のトレーラは幅約8フィート(2.44メートル)、長さ約48フィート(14.63メートル)であり、前記スライドアウトルームは幅約4フィート(1.22メートル)、長さ約44フィート(13.41メートル)である請求項16に記載の移動救急病院。
- 前記各トレーラは幅約8フィート(2.44メートル)、長さ約48フィート(14.63メートル)である請求項1に記載の移動救急病院。
- 移動救急病院であって、
前記移動救急病院の第1の部分と関連した患者治療設備を有する第1の車輪付きトレーラと、
隣接する側壁が互いに対向するように、前記第1の車輪付きトレーラの第1の側に並んで駐車した第2の車輪付きトレーラと、
隣接する側壁が互いに対向するように、前記第1の車輪付きトレーラの第2の側に並んで駐車した第3の車輪付きトレーラと
を備え、
前記第2および第3の車輪付トレーラが前記移動救急病院の第2の部分と関連した患者治療設備を有し、
前記第1および第2の車輪付トレーラの前記隣接する側壁は、介護者が該第1および第2の車輪付きトレーラ間を行き来するための通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有し、
前記第1および第3の車輪付トレーラの前記隣接する側壁は、介護者が該第1および第3の車輪付きトレーラ間を行き来するための通路を形成すべく、互いの位置が概ね揃った開口を有する移動救急病院。 - 複数のサービスコネクタおよび1つの患者用展開式ベッドを有する少なくとも1つの壁ユニットを備える患者治療トレーラを備え、前記展開式ベッドが持上げ収納位置と下げ使用位置との間を移動可能なデッキを備えている移動救急病院。
- 患者治療設備を収容する内部空間を画定する2つ以上の端壁および前記端壁間に延在する2つ以上の側壁を有する車輪付きトレーラを備え、前記車輪付トレーラの前記側壁のうち少なくとも1つが拡張可能部分を有している移動救急病院。
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