JP2008312280A - モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイコンは、q軸電流偏差ΔIqと所定の閾値I1との比較に基づいて制御系の異常を検出する。また、マイコンは、何れかの相に通電不良が発生した場合にその発生を検出可能な異常判定部を備え、通電不良相の発生時には、正接曲線状に変化するd軸電流指令値に基づく電流フィードバック制御を実行することにより、モータ制御信号を生成するとともに、当該正接曲線状に変化するd軸電流指令値を所定範囲内に制限する。そして、マイコンは、通電不良の発生時、当該d軸電流指令値を所定範囲内に制限する回転角度範囲(電流制限範囲)内にある場合には、上記q軸電流偏差ΔIqを基礎として制御系の異常を検出するための判定処理を行わない。
【選択図】図15
Description
に基づき前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限し、前記異常検出手段は、前記d/q座標系のq軸電流偏差と所定の閾値との比較により前記制御系の異常を検出するものであって、前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限する回転角度範囲内にある場合には、以下の各式、
上記構成によれば、通電不良相の発生時においても、良好な操舵フィーリングを維持したまま、アシスト力の付与を継続することができるとともに、その二相駆動時においても、高精度の異常検出ができるようになる。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段としてのマイコン17と、モータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路18とを備えている。
図2に示すように、本実施形態のECU11では、マイコン17には、EPS1に何らかの異常が生じた場合に、該異常の態様を特定するための異常判定部31が設けられている。そして、ECU11(マイコン17)は、この異常判定部31により特定(判定)された異常の態様に応じて、モータ12の制御モードを変更する。
− 電流指令自体が略「0」である場合
この点を踏まえ、本実施形態では、先ず、判定対象であるX相の相電流値Ixを所定値Ithと比較することにより、当該相電流値Ixが「0」であるか否かを判定する。そして、断線時以外に相電流値Ixが「0」若しくは「0に近い値」をとる上記二つのケースに該当するか否かを判定し、当該二つのケースに該当しない場合には、X相に断線が発生したものと判定する。
図11のフローチャートに示すように、マイコン17は、先ず何らかの異常が発生したか否かを判定し(ステップ201)、異常が発生したと判定した場合(ステップ201:YES)には、続いてその異常が制御系の異常であるか否かを判定する(ステップ202)。次に、ステップ202において、制御系の異常が発生したと判定した場合(ステップ202:YES)、現在の制御モードが二相駆動モードであるか否かを判定し(ステップ203)、二相駆動モードではない場合(ステップ203:NO)には、当該制御系の異常が、通電不良相の発生であるか否かを判定する(ステップ204)。そして、通電不良相が発生したと判定した場合(ステップ204:YES)には、当該通電不良相以外の残る二相を通電相とするモータ制御信号の出力を実行し、その際、d軸電流指令値Id*は、上述のように、検出された異常発生相に応じて、上記(1)〜(3)式に基づき演算される(二相駆動モード、ステップ205)。
次に、本実施形態における制御系の異常検出の態様について説明する。
上述のように、本実施形態では、二相駆動モードにおけるモータ制御信号の出力は、通電不良発生相に応じた所定の回転角θA,θBを漸近線として正接曲線状に変化するd軸電流指令値Id*を演算し、当該d軸電流指令値Id*(及びq軸電流指令値Iq*)に基づく電流フィードバック制御を実行することにより行われる(図4〜図6参照)。これにより、理論上、上記所定の回転角θA,θBを除き、要求トルク(q軸電流指令値Iq*)に対応したモータ電流(q軸電流値Iq)を発生させることができ、その結果、トルクリップルの発生を抑制して、良好な操舵フィーリングを維持したままアシスト力の付与を継続することができる。更に、本実施形態の異常判定部31は、q軸電流偏差ΔIqと所定の閾値I1との比較に基づいて、制御系における異常の発生を検出する。従って、上記のように要求トルク(q軸電流指令値Iq*)に対応したモータ電流(q軸電流値Iq)が発生することで、理論上は、二相駆動時(二相駆動モード)においても継続して制御系の異常を検出することができるようになる。
○マイコン17は、q軸電流偏差ΔIqと所定の閾値I1との比較に基づいて制御系の異常を検出する。また、マイコン17は、何れかの相に通電不良が発生した場合にその発生を検出可能な異常判定部31を備え、通電不良相の発生時には、正接曲線状に変化するd軸電流指令値に基づく電流フィードバック制御を実行することにより、モータ制御信号を生成するとともに、当該正接曲線状に変化するd軸電流指令値を所定範囲内に制限する。そして、マイコン17は、通電不良の発生時、当該d軸電流指令値を所定範囲内に制限する回転角度範囲(電流制限範囲)内にある場合には、上記q軸電流偏差ΔIqを基礎として制御系の異常を検出するための判定処理を行わない。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態と上記第1の実施形態との主たる相違点は、制御系の異常検出の態様のみである。このため、説明の便宜上、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付すこととして、その説明を省略する。
尚、以下に参照する図19のフローチャートにおいて、ステップ401〜ステップ413の処理は、第1の実施形態の態様を示す前述の図15のフローチャートにおけるステップ301〜ステップ313の処理と同一である。このため、説明の便宜上、当該ステップ401〜ステップ413の処理については、その説明を省略することとする。
・上記各実施形態では、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化したが、EPS以外の用途に用いられるモータ制御装置に具体化してもよい。
Claims (4)
- モータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段と、前記モータ制御信号に基づいてモータに三相の駆動電力を供給する駆動回路とを有し、前記モータ制御信号出力手段は、電流指令値としてd/q座標系のd軸電流指令値及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記d軸電流指令値及びq軸電流指令値に基づくd/q座標系の電流フィードバック制御の実行により前記モータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段と、前記d/q座標系の電流偏差に基づいて制御系の異常を検出するとともに前記モータの各相に生じた通電不良を検出可能な異常検出手段とを備え、前記通電不良の発生が検出された場合には、その通電不良発生相以外の二相を通電相として前記モータ制御信号の出力を実行するモータ制御装置において、
前記電流指令値演算手段は、前記通電不良の発生時、前記通電不良発生相に応じた所定の回転角を漸近線として正接曲線状に変化するd軸電流指令値を演算するとともに、前記モータ制御信号出力手段には、前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限する制限手段が設けられるものであって、
前記異常検出手段は、前記通電不良の発生時、前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限する回転角度範囲内にある場合には、前記制御系の異常を検出するための判定を実行しないこと、を特徴とするモータ制御装置。 - モータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段と、前記モータ制御信号に基づいてモータに三相の駆動電力を供給する駆動回路とを有し、前記モータ制御信号出力手段は、電流指令値としてd/q座標系のd軸電流指令値及びq軸電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記d軸電流指令値及びq軸電流指令値に基づくd/q座標系の電流フィードバック制御の実行により前記モータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段と、前記d/q座標系の電流偏差に基づいて制御系の異常を検出するとともに前記モータの各相に生じた通電不良を検出可能な異常検出手段とを備え、前記通電不良の発生が検出された場合には、その通電不良発生相以外の二相を通電相として前記モータ制御信号の出力を実行するモータ制御装置において、
前記電流指令値演算手段は、前記通電不良の発生時、前記通電不良発生相に応じた所定の回転角を漸近線として正接曲線状に変化するd軸電流指令値を演算するとともに、前記モータ制御信号出力手段には、前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限する制限手段が設けられるものであって、
前記異常検出手段は、前記通電不良の発生時、前記d軸電流指令値が所定範囲内に制限される回転角度範囲内にある場合には、該d軸電流指令値の制限により生ずる前記d/q座標系の電流偏差の変動に対応すべく、前記閾値を変化させること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項2に記載のモータ制御装置において、
前記電流指令値演算手段は、前記通電不良発生相に応じて、以下の各式、
に基づき前記d軸電流指令値を演算するともに、
前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限する回転角度範囲内にある場合には、以下の各式、
に基づき前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限し、
前記異常検出手段は、前記d/q座標系のq軸電流偏差と所定の閾値との比較により前記制御系の異常を検出するものであって、
前記d軸電流指令値を所定範囲内に制限する回転角度範囲内にある場合には、以下の各式、
により前記閾値を変化させるための補正項を演算すること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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JP2012223060A (ja) * | 2011-04-13 | 2012-11-12 | Jtekt Corp | モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 |
CN110061674A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-07-26 | 奥克斯空调股份有限公司 | 一种压缩机ipm驱动电流异常的控制方法、装置及空调器 |
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