JP2008311578A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれを防止することができる基板処理方法を提供する。
【解決手段】反射防止膜の焼成処理(ステップS12)が終了した後、レジスト膜の塗布処理(ステップS14)を行う前に、基板の周縁部洗浄処理(ステップS13)を実行する。反射防止膜の形成処理時には、昇華物などの微小なゴミが発生して基板周縁部に付着することがある。基板の周縁部を洗浄することによって、そのような微小なゴミを取り除き、周縁部が清浄な基板にレジストカバー膜を形成することができるため、基板周縁部の表面とレジストカバー膜との間に微小なゴミが挟み込まれることはなく、基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれを防止することができる。
【選択図】図5
【解決手段】反射防止膜の焼成処理(ステップS12)が終了した後、レジスト膜の塗布処理(ステップS14)を行う前に、基板の周縁部洗浄処理(ステップS13)を実行する。反射防止膜の形成処理時には、昇華物などの微小なゴミが発生して基板周縁部に付着することがある。基板の周縁部を洗浄することによって、そのような微小なゴミを取り除き、周縁部が清浄な基板にレジストカバー膜を形成することができるため、基板周縁部の表面とレジストカバー膜との間に微小なゴミが挟み込まれることはなく、基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれを防止することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)の表面に反射防止膜を形成し、さらにその上面にレジスト膜を形成する基板処理技術に関する。
周知のように、半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、上記基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理、ダイシングなどの一連の諸処理を施すことにより製造されている。これらの諸処理のうち、露光処理はレチクル(焼き付けのためのマスク)のパターンをレジスト塗布された基板に転写する処理であり、いわゆるフォトリソグラフィー処理の中核となる処理である。通常、パターンは極めて微細であるため、基板全面に一括露光せずに、数チップずつ分けて繰り返し露光を行ういわゆるステップ露光が行われる。
一方、近年、半導体デバイス等の急速な高密度化に伴って、マスクのパターンをさらに微細化することが強く要望されている。このため、露光処理を行う露光装置の光源としては旧来の紫外線ランプに代えて比較的波長の短いKrFエキシマレーザ光源やArFエキシマレーザ光源といった遠紫外線光源(Deep UV)が主流を占めつつある。ところが、最近のさらなる微細化要求に対してはArFエキシマレーザ光源でさえも十分ではない。これに対応するためには、より波長の短い光源、例えばF2レーザ光源を露光装置に採用することも考えられるが、コスト面の負担を低減しつつさらなるパターン微細化を可能にする露光技術として液浸露光処理法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
液浸露光処理法は、投影光学系と基板との間に屈折率nが大気(n=1)よりも大きな液体(例えば、n=1.44の純水)を満たした状態で「液浸露光」を行うことにより、開口率を大きくして解像度を向上させる技術である。この液浸露光処理法によれば、従来のArFエキシマレーザ光源(波長193nm)をそのまま流用したとしても、その等価波長を134nmにすることができ、コスト負担増を抑制しつつレジストマスクのパターンを微細化することができる。
このような液浸露光処理を行う露光装置においては、基板上に形成されたレジスト膜と液体(通常は純水)とが接触した状態で露光処理が行われるため、露光時に光化学反応によって生じた酸が液体中に溶出して感光性能が劣化するおそれがある。このため、液浸露光処理を行う場合には、レジスト膜を覆うようにレジストカバー膜(トップコート)が形成される。
一方、レジスト膜を形成する前工程として、露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるための反射防止膜が形成される。すなわち、基板の表面には下地の反射防止膜が形成され、その上面にレジスト膜が形成され、さらにその上からレジストカバー膜が形成されることとなる。
しかしながら、液浸露光処理時に液圧を受けることによってレジストカバー膜の剥がれ(peeling)が生じることが問題となっている。特に、基板の周縁部については、機械的な接触による発塵等を防止する目的で反射防止膜およびレジスト膜が除去されており、その除去部分において剥がれの問題が生じやすい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれを防止することができる基板処理技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板の表面に反射防止膜を形成し、さらにその上面にレジスト膜を形成する基板処理方法において、基板の表面に反射防止膜の塗布液を供給して反射防止膜を形成する反射防止膜塗布工程と、前記基板の周縁部に形成された反射防止膜を除去する反射防止膜周縁除去工程と、前記基板を加熱して前記反射防止膜の焼成処理を行う反射防止膜焼成工程と、前記反射防止膜が形成された基板の上面からレジスト膜の塗布液を供給してレジスト膜を形成するレジスト膜塗布工程と、前記基板の周縁部に形成されたレジスト膜を除去するレジスト膜周縁除去工程と、前記基板を加熱して前記レジスト膜の焼成処理を行うレジスト膜焼成工程と、前記レジスト膜が形成された基板の上面から前記レジスト膜を保護するためのレジストカバー膜の塗布液を供給してレジストカバー膜を形成するレジストカバー膜塗布工程と、前記反射防止膜焼成工程の後であって前記レジストカバー膜塗布工程の前までの間に前記基板の周縁部を洗浄する周縁部洗浄工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板処理方法において、前記周縁部洗浄工程は、前記レジスト膜塗布工程の実行前に行うことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明に係る基板処理方法において、前記周縁部洗浄工程は、前記レジスト膜焼成工程の実行後に行うことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る基板処理方法において、前記周縁部洗浄工程は、前記基板の周縁部のうち少なくとも前記反射防止膜周縁除去工程にて反射防止膜が除去された領域を洗浄することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、基板の表面に反射防止膜を形成し、さらにその上面にレジスト膜を形成する基板処理装置において、基板の表面に反射防止膜の塗布液を供給して反射防止膜を形成する反射防止膜塗布ノズルおよび前記基板の周縁部に除去液を供給して当該周縁部に形成された反射防止膜を除去する反射防止膜周縁除去ノズルを含む反射防止膜塗布処理部と、前記基板を加熱して前記反射防止膜の焼成処理を行う反射防止膜焼成処理部と、前記反射防止膜が形成された基板の上面からレジスト膜の塗布液を供給してレジスト膜を形成するレジスト膜塗布ノズルおよび前記基板の周縁部に除去液を供給して当該周縁部に形成されたレジスト膜を除去するレジスト膜周縁除去ノズルを含むレジスト膜塗布処理部と、前記基板を加熱して前記レジスト膜の焼成処理を行うレジスト膜焼成処理部と、前記レジスト膜が形成された基板の上面から前記レジスト膜を保護するためのレジストカバー膜の塗布液を供給してレジストカバー膜を形成するレジストカバー膜塗布ノズルおよび前記基板の周縁部に除去液を供給して当該周縁部に形成されたレジストカバー膜を除去するレジストカバー膜周縁除去ノズルを含むレジストカバー膜塗布処理部と、を備え、前記反射防止膜焼成処理部にて反射防止膜の焼成処理を行った後、前記レジストカバー膜塗布処理部にてレジストカバー膜の塗布液を供給するまでの間に前記基板の周縁部を洗浄することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係る基板処理装置において、前記レジスト膜塗布処理部にて前記レジスト膜塗布ノズルからレジスト膜の塗布液を供給する前に前記レジスト膜周縁除去ノズルによって前記基板の周縁部を洗浄することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5の発明に係る基板処理装置において、前記レジストカバー膜塗布処理部にて前記レジストカバー膜塗布ノズルからレジストカバー膜の塗布液を供給する前に前記レジストカバー膜周縁除去ノズルによって前記基板の周縁部を洗浄することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項5から請求項7のいずれかの発明に係る基板処理装置において、前記反射防止膜焼成処理部にて反射防止膜の焼成処理を行った後、前記レジストカバー膜塗布処理部にてレジストカバー膜の塗布液を供給するまでの間に、前記基板の周縁部のうち少なくとも前記反射防止膜周縁除去ノズルによって反射防止膜が除去された領域を洗浄することを特徴とする。
請求項1から請求項4の発明によれば、反射防止膜焼成工程の後であってレジストカバー膜塗布工程の前までの間に基板の周縁部を洗浄するため、反射防止膜焼成工程で基板の周縁部に付着した昇華物などを取り除くことができ、基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれを防止することができる。
特に、請求項4の発明によれば、基板の周縁部のうち少なくとも反射防止膜周縁除去工程にて反射防止膜が除去された領域を洗浄するため、比較的密着性の弱い反射防止膜が除去された領域から昇華物などを確実に取り除くことができ、基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれをより確実に防止することができる。
また、請求項5から請求項8の発明によれば、反射防止膜焼成処理部にて反射防止膜の焼成処理を行った後、レジストカバー膜塗布処理部にてレジストカバー膜の塗布液を供給するまでの間に基板の周縁部を洗浄するため、反射防止膜焼成処理部にて基板の周縁部に付着した昇華物などを取り除くことができ、基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれを防止することができる。
特に、請求項8の発明によれば、基板の周縁部のうち少なくとも反射防止膜周縁除去ノズルによって反射防止膜が除去された領域を洗浄するため、比較的密着性の弱い反射防止膜が除去された領域から昇華物などを確実に取り除くことができ、基板の周縁部におけるレジストカバー膜の剥がれをより確実に防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.基板処理装置の全体構成>
図1は、本発明に係る基板処理装置1の平面図である。また、図2は基板処理装置1の液処理部の正面図であり、図3は熱処理部の正面図である。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。
<1−1.基板処理装置の全体構成>
図1は、本発明に係る基板処理装置1の平面図である。また、図2は基板処理装置1の液処理部の正面図であり、図3は熱処理部の正面図である。なお、図1および以降の各図にはそれらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を適宜付している。
本実施形態の基板処理装置1は、半導体ウェハ等の基板Wに反射防止膜やフォトレジスト膜を塗布形成するとともに、パターン露光後の基板Wに現像処理を行う装置(いわゆるコータ&デベロッパ)である。なお、本発明に係る基板処理装置1の処理対象となる基板Wは半導体ウェハに限定されるものではなく、液晶表示装置用ガラス基板やフォトマスク用ガラス基板等であっても良い。
本実施形態の基板処理装置1は、インデクサブロック10、バークブロック20、レジスト塗布ブロック30、レジストカバー膜塗布ブロック40、現像処理ブロック50およびインターフェイスブロック60の6つの処理ブロックを並設して構成されている。インターフェイスブロック60には基板処理装置1とは別体の外部装置である露光ユニット(ステッパ)EXPが接続配置されている。露光ユニットEXPにおいては、基板Wの液浸露光処理が行われる。
インデクサブロック10は、装置外から受け取った未処理基板をバークブロック20に払い出すとともに、現像処理ブロック50から受け取った処理済み基板を装置外に搬出するための処理ブロックである。インデクサブロック10は、複数のキャリアC(本実施形態では4個)を並べて載置する載置台11と、各キャリアCから未処理の基板Wを取り出すとともに、各キャリアCに処理済みの基板Wを収納するインデクサロボットIRと、を備えている。
インデクサロボットIRは、載置台11に沿って(Y軸方向に沿って)水平移動可能であるとともに昇降(Z軸方向)移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能である可動台12を備えている。可動台12には、基板Wを水平姿勢で保持する2つの保持アーム13a,13bが搭載されている。保持アーム13a,13bは相互に独立して前後にスライド移動可能とされている。よって、保持アーム13a,13bのそれぞれは、Y軸方向に沿った水平移動、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。これにより、インデクサロボットIRは、保持アーム13a,13bを個別に各キャリアCにアクセスさせて未処理の基板Wの取り出しおよび処理済みの基板Wの収納を行うことができる。なお、キャリアCの形態としては、基板Wを密閉空間に収納するFOUP(front opening unified pod)の他に、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)であっても良い。
また、インデクサブロック10には、各ブロックの動作を制御するメインコントローラMCが設けられている。メインコントローラMCは、一般的なコンピュータシステムと同様のハードウェア構成を備えている。メインコントローラMCは下位の中間コントローラを介して各ブロックに設けられている処理ユニットの動作を制御する。
インデクサブロック10に隣接してバークブロック20が設けられている。インデクサブロック10とバークブロック20との間には、雰囲気遮断用の隔壁15が設けられている。この隔壁15にインデクサブロック10とバークブロック20との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS1,PASS2が上下に積層して設けられている。
上側の基板載置部PASS1は、インデクサブロック10からバークブロック20へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS1は3本の支持ピンを備えており、インデクサブロック10のインデクサロボットIRはキャリアCから取り出した未処理の基板Wを基板載置部PASS1の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS1に載置された基板Wを後述するバークブロック20の搬送ロボットTR1が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS2は、バークブロック20からインデクサブロック10へ基板Wを搬送するために使用される。基板載置部PASS2も3本の支持ピンを備えており、バークブロック20の搬送ロボットTR1は処理済みの基板Wを基板載置部PASS2の3本の支持ピン上に載置する。そして、基板載置部PASS2に載置された基板WをインデクサロボットIRが受け取ってキャリアCに収納する。なお、後述する基板載置部PASS3〜PASS12の構成も基板載置部PASS1,PASS2と同じである。
基板載置部PASS1,PASS2は、隔壁15の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS1,PASS2には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、インデクサロボットIRや搬送ロボットTR1が基板載置部PASS1,PASS2に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
次に、バークブロック20について説明する。バークブロック20は、露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるために、フォトレジスト膜の下地に反射防止膜を塗布形成するための処理ブロックである。バークブロック20は、基板Wの表面に反射防止膜を塗布形成するための下地塗布処理部21と、反射防止膜の塗布形成に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー22,23と、下地塗布処理部21および熱処理タワー22,23に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR1とを備える。
バークブロック20においては、搬送ロボットTR1を挟んで下地塗布処理部21と熱処理タワー22,23とが対向して配置されている。具体的には、下地塗布処理部21が装置正面側((−Y)側)に、2つの熱処理タワー22,23が装置背面側((+Y)側)に、それぞれ位置している。また、熱処理タワー22,23の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。下地塗布処理部21と熱処理タワー22,23とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、熱処理タワー22,23から下地塗布処理部21に熱的影響を与えることを回避しているのである。
図2に示すように、下地塗布処理部21は、同様の構成を備えた3つの塗布処理ユニットBRCを上下に積層配置して構成されている。各塗布処理ユニットBRCは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック26、このスピンチャック26上に保持された基板W上に反射防止膜用の塗布液を吐出する塗布ノズル27、スピンチャック26を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック26上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、熱処理タワー22には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニット(ホットプレート)HPと、加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニット(クールプレート)CPと、が上下に積層配置されている。一方、熱処理タワー23にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。なお、図3において「×」印で示した箇所には配管配線部や、予備の空きスペースが割り当てられている(後述する他の熱処理タワーについても同じ)。また、バークブロック20の熱処理タワー22,23においては、「×」印で示した箇所或いは加熱ユニットHPに代えてレジスト膜と基板Wとの密着性を向上させるためにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気雰囲気で基板Wを熱処理する密着強化処理ユニットを配置するようにしても良い。
搬送ロボットTR1は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム24a,24bを上下に近接させて備えている。搬送アーム24a,24bは、先端部が平面視で「C」字形状になっており、この「C」字形状のアームの内側から内方に突き出た複数本のピンで基板Wの周縁を下方から支持するようになっている。また、搬送ロボットTR1は、2個の搬送アーム24a,24bを鉛直方向(Z方向)に昇降移動させるとともに、鉛直方向に沿った軸心周りに旋回移動させることができる。さらに、搬送ロボットTR1は、2個の搬送アーム24a,24bを独立して水平方向(旋回半径方向)に進退移動させることができる。よって、搬送ロボットTR1は、2個の搬送アーム24a,24bをそれぞれ個別に基板載置部PASS1,PASS2、熱処理タワー22,23に設けられた熱処理ユニット(加熱ユニットおよび冷却ユニット)、下地塗布処理部21に設けられた塗布処理ユニットBRCおよび後述する基板載置部PASS3,PASS4に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、レジスト塗布ブロック30について説明する。バークブロック20とレジストカバー膜塗布ブロック40との間に挟み込まれるようにしてレジスト塗布ブロック30が設けられている。このレジスト塗布ブロック30とバークブロック20との間にも、雰囲気遮断用の隔壁25が設けられている。この隔壁25にバークブロック20とレジスト塗布ブロック30との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS3,PASS4が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS3,PASS4は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS3は、バークブロック20からレジスト塗布ブロック30へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、バークブロック20の搬送ロボットTR1が基板載置部PASS3に載置した基板Wをレジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS4は、レジスト塗布ブロック30からバークブロック20へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS4に載置した基板Wをバークブロック20の搬送ロボットTR1が受け取る。
基板載置部PASS3,PASS4は、隔壁25の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS3,PASS4には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR1,TR2が基板載置部PASS3,PASS4に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
レジスト塗布ブロック30は、バークブロック20にて反射防止膜が塗布形成された基板W上にレジストを塗布してレジスト膜を形成するための処理ブロックである。なお、本実施形態では、フォトレジストとして化学増幅型レジストを用いている。レジスト塗布ブロック30は、下地塗布された反射防止膜の上にレジストを塗布するレジスト塗布処理部31と、レジスト塗布処理に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー32,33と、レジスト塗布処理部31および熱処理タワー32,33に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR2とを備える。
レジスト塗布ブロック30においては、搬送ロボットTR2を挟んでレジスト塗布処理部31と熱処理タワー32,33とが対向して配置されている。具体的には、レジスト塗布処理部31が装置正面側に、2つの熱処理タワー32,33が装置背面側に、それぞれ位置している。また、熱処理タワー32,33の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。レジスト塗布処理部31と熱処理タワー32,33とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、熱処理タワー32,33からレジスト塗布処理部31に熱的影響を与えることを回避しているのである。
図2に示すように、レジスト塗布処理部31は、同様の構成を備えた3つの塗布処理ユニットSCを上下に積層配置して構成されている。各塗布処理ユニットSCは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック36、このスピンチャック36上に保持された基板W上にレジスト膜の塗布液を吐出する塗布ノズル37、スピンチャック36を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック36上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。なお、塗布処理ユニットSCの構成については後に詳述する。
図3に示すように、熱処理タワー32には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHPおよび加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。一方、熱処理タワー33にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。
搬送ロボットTR2は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム34a,34bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1と全く同じである。よって、搬送ロボットTR2は、2個の搬送アーム34a,34bをそれぞれ個別に基板載置部PASS3,PASS4、熱処理タワー32,33に設けられた熱処理ユニット、レジスト塗布処理部31に設けられた塗布処理ユニットSCおよび後述する基板載置部PASS5,PASS6に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、レジストカバー膜塗布ブロック40について説明する。レジスト塗布ブロック30と現像処理ブロック50との間に挟み込まれるようにしてレジストカバー膜塗布ブロック40が設けられている。このレジストカバー膜塗布ブロック40とレジスト塗布ブロック30との間にも、雰囲気遮断用の隔壁35が設けられている。この隔壁35にレジスト塗布ブロック30とレジストカバー膜塗布ブロック40との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS5,PASS6が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS5,PASS6は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS5は、レジスト塗布ブロック30からレジストカバー膜塗布ブロック40へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が基板載置部PASS5に載置した基板Wをレジストカバー膜塗布ブロック40の搬送ロボットTR3が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS6は、レジストカバー膜塗布ブロック40からレジスト塗布ブロック30へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジストカバー膜塗布ブロック40の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS6に載置した基板Wをレジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2が受け取る。
基板載置部PASS5,PASS6は、隔壁35の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS5,PASS6には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR2,TR3が基板載置部PASS5,PASS6に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
レジストカバー膜塗布ブロック40は、液浸露光処理時に液体からレジスト膜を保護するためのレジストカバー膜を形成するための処理ブロックである。レジストカバー膜塗布ブロック40は、レジスト膜を覆うようにレジストカバー膜を塗布形成するレジストカバー膜塗布処理部41と、レジストカバー膜の塗布形成に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー42,43と、レジストカバー膜塗布処理部41および熱処理タワー42,43に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR3とを備える。
レジストカバー膜塗布ブロック40においては、搬送ロボットTR3を挟んでレジストカバー膜塗布処理部41と熱処理タワー42,43とが対向して配置されている。具体的には、レジストカバー膜塗布処理部41が装置正面側に、2つの熱処理タワー42,43が装置背面側に、それぞれ位置している。また、熱処理タワー42,43の正面側には図示しない熱隔壁を設けている。レジストカバー膜塗布処理部41と熱処理タワー42,43とを隔てて配置するとともに熱隔壁を設けることにより、熱処理タワー42,43からレジストカバー膜塗布処理部41に熱的影響を与えることを回避しているのである。
図2に示すように、レジストカバー膜塗布処理部41は、同様の構成を備えた3つの塗布処理ユニットTCを上下に積層配置して構成されている。各塗布処理ユニットTCは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック46、このスピンチャック46上に保持された基板W上にレジストカバー膜の塗布液を吐出する塗布ノズル47、スピンチャック46を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック46上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、熱処理タワー42には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHPおよび加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。一方、熱処理タワー43にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。
搬送ロボットTR3は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム44a,44bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1と全く同じである。よって、搬送ロボットTR3は、2個の搬送アーム44a,44bをそれぞれ個別に基板載置部PASS5,PASS6、熱処理タワー42,43に設けられた熱処理ユニット、レジストカバー膜塗布処理部41に設けられた塗布処理ユニットTCおよび後述する基板載置部PASS7,PASS8に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、現像処理ブロック50について説明する。レジストカバー膜塗布ブロック40とインターフェイスブロック60との間に挟み込まれるようにして現像処理ブロック50が設けられている。レジストカバー膜塗布ブロック40と現像処理ブロック50との間にも、雰囲気遮断用の隔壁45が設けられている。この隔壁45にレジストカバー膜塗布ブロック40と現像処理ブロック50との間で基板Wの受け渡しを行うために基板Wを載置する2つの基板載置部PASS7,PASS8が上下に積層して設けられている。基板載置部PASS7,PASS8は、上述した基板載置部PASS1,PASS2と同様の構成を備えている。
上側の基板載置部PASS7は、レジストカバー膜塗布ブロック40から現像処理ブロック50へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、レジストカバー膜塗布ブロック40の搬送ロボットTR3が基板載置部PASS7に載置した基板Wを現像処理ブロック50の搬送ロボットTR4が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS8は、現像処理ブロック50からレジストカバー膜塗布ブロック40へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像処理ブロック50の搬送ロボットTR4が基板載置部PASS8に載置した基板Wをレジストカバー膜塗布ブロック40の搬送ロボットTR3が受け取る。
基板載置部PASS7,PASS8は、隔壁45の一部に部分的に貫通して設けられている。また、基板載置部PASS7,PASS8には、基板Wの有無を検出する光学式のセンサ(図示省略)が設けられており、各センサの検出信号に基づいて、搬送ロボットTR3,TR4が基板載置部PASS7,PASS8に対して基板Wを受け渡しできる状態にあるか否かが判断される。
現像処理ブロック50は、露光処理後の基板Wに対して現像処理を行うための処理ブロックである。現像処理ブロック50は、パターンが露光された基板Wに対して現像液を供給して現像処理を行う現像処理部51と、現像処理に付随する熱処理を行う2つの熱処理タワー52,53と、現像処理部51および熱処理タワー52に対して基板Wの受け渡しを行う搬送ロボットTR4とを備える。
図2に示すように、現像処理部51は、同様の構成を備えた5つの現像処理ユニットSDを上下に積層配置して構成されている。各現像処理ユニットSDは、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック56、このスピンチャック56上に保持された基板W上に現像液を供給するノズル57、スピンチャック56を回転駆動させるスピンモータ(図示省略)およびスピンチャック56上に保持された基板Wの周囲を囲繞するカップ(図示省略)等を備えている。
図3に示すように、熱処理タワー52には、基板Wを所定の温度にまで加熱する2個の加熱ユニットHPおよび加熱された基板Wを冷却して所定の温度にまで降温するとともに基板Wを当該所定の温度に維持する2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。一方、熱処理タワー53にも2個の加熱ユニットHPおよび2個の冷却ユニットCPが上下に積層配置されている。熱処理タワー53の加熱ユニットHPは露光直後の基板Wに対して露光後加熱処理(Post Exposure Bake)を行う。熱処理タワー53の加熱ユニットHPおよび冷却ユニットCPに対してはインターフェイスブロック60の搬送ロボットTR5が基板Wの搬出入を行う。
また、熱処理タワー53には、現像処理ブロック50とインターフェイスブロック60との間で基板Wの受け渡しを行うための2つの基板載置部PASS9,PASS10が上下に近接して組み込まれている。上側の基板載置部PASS9は、現像処理ブロック50からインターフェイスブロック60へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、現像処理ブロック50の搬送ロボットTR4が基板載置部PASS9に載置した基板Wをインターフェイスブロック60の搬送ロボットTR5が受け取る。一方、下側の基板載置部PASS10は、インターフェイスブロック60から現像処理ブロック50へ基板Wを搬送するために使用される。すなわち、インターフェイスブロック60の搬送ロボットTR5が基板載置部PASS10に載置した基板Wを現像処理ブロック50の搬送ロボットTR4が受け取る。なお、基板載置部PASS9,PASS10は、現像処理ブロック50の搬送ロボットTR4およびインターフェイスブロック60の搬送ロボットTR5の両側に対して開口している。
搬送ロボットTR4は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム54a,54bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1と全く同じである。よって、搬送ロボットTR4は、2個の搬送アーム54a,54bをそれぞれ個別に基板載置部PASS7,PASS8、熱処理タワー52に設けられた熱処理ユニット、現像処理部51に設けられた現像処理ユニットSDおよび熱処理タワー53の基板載置部PASS9,PASS10に対してアクセスさせて、それらとの間で基板Wの授受を行うことができる。
次に、インターフェイスブロック60について説明する。インターフェイスブロック60は、現像処理ブロック50に隣接して設けられ、レジスト塗布処理が行われた未露光の基板Wを基板処理装置1とは別体の外部装置である露光ユニットEXPに渡すとともに、露光済みの基板Wを露光ユニットEXPから受け取って現像処理ブロック50に渡すブロックである。インターフェイスブロック60は、露光ユニットEXPとの間で基板Wの受け渡しを行うための搬送機構IFRの他に、レジスト膜が形成された基板Wの周縁部を露光する2つのエッジ露光ユニットEEWと、現像処理ブロック50の熱処理タワー53およびエッジ露光ユニットEEWに対して基板Wを受け渡しする搬送ロボットTR5とを備える。
エッジ露光ユニットEEWは、図2に示すように、基板Wを略水平姿勢で吸着保持して略水平面内にて回転させるスピンチャック66およびスピンチャック66に保持された基板Wの周縁に光を照射して露光する光照射器67などを備えている。2つのエッジ露光ユニットEEWは、インターフェイスブロック60の中央部に上下に積層配置されている。また、エッジ露光ユニットEEWの下側には、2つの基板載置部PASS11,PASS12、基板戻し用のリターンバッファRBFおよび基板送り用のセンドバッファSBFが上下に積層配置されている。上側の基板載置部PASS11は搬送ロボットTR5から搬送機構IFRに基板Wを渡すために使用するものであり、下側の基板載置部PASS12は搬送機構IFRから搬送ロボットTR5に基板Wを渡すために使用するものである。
リターンバッファRBFは、何らかの障害によって現像処理ブロック50が露光済みの基板Wの現像処理を行うことができない場合に、現像処理ブロック50の熱処理タワー53で露光後加熱処理を行った後に、その基板Wを一時的に収納保管しておくものである。一方、センドバッファSBFは、露光ユニットEXPが未露光の基板Wの受け入れをできないときに、露光処理前の基板Wを一時的に収納保管するものである。リターンバッファRBFおよびセンドバッファSBFはいずれも複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚によって構成されている。なお、リターンバッファRBFに対しては搬送ロボットTR5がアクセスを行い、センドバッファSBFに対しては搬送機構IFRがアクセスを行う。
現像処理ブロック50の熱処理タワー53に隣接して配置されている搬送ロボットTR5は、基板Wを略水平姿勢で保持する2個の搬送アーム64a,64bを上下に近接させて備えており、その構成および動作機構は搬送ロボットTR1と全く同じである。また、搬送機構IFRは、Y軸方向の水平移動、昇降移動および鉛直方向に沿った軸心周りの回転動作が可能な可動台62を備え、その可動台62に基板Wを水平姿勢で保持する2つの保持アーム63a,63bを搭載している。保持アーム63a,63bは相互に独立して前後にスライド移動可能とされている。よって、保持アーム63a,63bのそれぞれは、Y軸方向に沿った水平移動、昇降移動、水平面内の旋回動作および旋回半径方向に沿った進退移動を行う。
<1−2.塗布処理ユニットの構成>
次に、下地塗布処理部21、レジスト塗布処理部31およびレジストカバー膜塗布処理部41のそれぞれに設けられている塗布処理ユニットBRC,SC,TCについて説明する。3種類の塗布処理ユニットBRC,SC,TCは同様の構成を備えている。したがって、以下においては、塗布処理ユニットSCについて説明するが、他の2種類の塗布処理ユニットBRC,TCについても同様である。
次に、下地塗布処理部21、レジスト塗布処理部31およびレジストカバー膜塗布処理部41のそれぞれに設けられている塗布処理ユニットBRC,SC,TCについて説明する。3種類の塗布処理ユニットBRC,SC,TCは同様の構成を備えている。したがって、以下においては、塗布処理ユニットSCについて説明するが、他の2種類の塗布処理ユニットBRC,TCについても同様である。
図4は、塗布処理ユニットSCの要部構成を説明するための図である。塗布処理ユニットSCは、基板Wを水平姿勢にて保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック36を備える。
スピンチャック36は、スピンモータ等で構成されたチャック回転駆動機構201によって回転される回転軸202の上端に固定されている。また、スピンチャック36には吸気路(図示省略)が形成されており、スピンチャック36上に基板Wを載置した状態で吸気路内を排気することにより、基板Wの下面をスピンチャック36に真空吸着し、基板Wを水平姿勢で保持することができる。
スピンチャック36の上方には塗布ノズル37が設けられている。塗布ノズル37は、スピンチャック36上方の吐出位置とカップ205外方の待機位置との間で移動可能とされている。
塗布ノズル37には、塗布液供給管271の先端が連通接続されている。塗布液供給管271の基端側は塗布液供給源273に接続されている。また、塗布液供給管271の途中にはバルブ272が介挿されており、このバルブ272の開閉を制御することにより、塗布液供給源273から塗布液供給管271を介して基板W上に供給する反射防止膜の塗布液の供給量を調整することができる。
一方、カップ205の側方には、回動モータ280が設けられている。回動モータ280には、回動軸281が接続されている。回動軸281には、アーム282が水平方向に延びるように連結され、アーム282の先端にエッジノズル285が設けられている。回動モータ280の駆動により回動軸281が回転するとともにアーム282が回動し、エッジノズル285がスピンチャック36に保持された基板Wの周縁部上方とカップの外方との間を移動する。
エッジノズル285には、除去液供給管291の先端が連通接続されている。除去液供給管291の基端側は二股に分岐されており、そのうちの一方の分岐管291aは洗浄液供給源294に接続され、もう一方の分岐管291bは除去液供給源295に接続されている。分岐管291aにはバルブ292が介挿され、分岐管291bにはバルブ293が介挿されている。これらバルブ292,293の開閉を制御することにより、除去液供給管291を介して基板Wの周縁部に供給する液の選択および供給量の調整を行うことができる。すなわち、バルブ292を開くことにより基板Wに洗浄液を供給することができ、バルブ293を開くことにより基板Wに除去液を供給することができる。除去液としては、例えばPGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)等の有機溶剤が用いられる。また、洗浄液としては、有機溶剤や純水を用いることができる。
<1−3.基板処理装置の動作>
次に、上記の構成を備える基板処理装置1の動作について説明する。図5は、第1実施形態の処理手順の要部を示すフローチャートである。また、図6は、基板W上への各種膜の形成手順を示す図である。以下に説明する処理手順は、メインコントローラMCが下位のコントローラを介して各部を制御することにより実行されるものである。
次に、上記の構成を備える基板処理装置1の動作について説明する。図5は、第1実施形態の処理手順の要部を示すフローチャートである。また、図6は、基板W上への各種膜の形成手順を示す図である。以下に説明する処理手順は、メインコントローラMCが下位のコントローラを介して各部を制御することにより実行されるものである。
まず、装置外部から未処理の基板WがキャリアCに収納された状態でAGV等によってインデクサブロック10に搬入される。続いて、インデクサブロック10から未処理の基板Wの払い出しが行われる。具体的には、インデクサロボットIRが所定のキャリアCから未処理の基板Wを取り出し、上側の基板載置部PASS1に載置する。基板載置部PASS1に未処理の基板Wが載置されると、バークブロック20の搬送ロボットTR1が搬送アーム24a,24bのうちの一方を使用してその基板Wを受け取る。そして、搬送ロボットTR1は受け取った未処理の基板Wを下地塗布処理部21のいずれかの塗布処理ユニットBRCに搬送する。塗布処理ユニットBRCでは、基板Wの表面に反射防止膜の塗布液が供給されて回転塗布される(ステップS10)。
この時点では、基板Wの表面全面(周縁部を含む)を覆うように反射防止膜が形成されることとなる。基板Wの周縁部は搬送ロボットの搬送アームなどが接触するため、周縁部に反射防止膜が形成されていると汚染や発塵の原因となることがある。このため、塗布処理ユニットBRCのエッジノズル285から除去液を供給して基板Wの周縁部に形成された反射防止膜を除去するEBR(Edge Bead Remove)処理が実行される(ステップS11)。
続いて、基板Wは搬送ロボットTR1によって熱処理タワー22,23のいずれかの加熱ユニットHPに搬送される。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱されることによって、塗布液が乾燥されて基板W上に下地の反射防止膜が焼成される(ステップS12)。その後、搬送ロボットTR1によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wは熱処理タワー22,23のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR1によって基板載置部PASS3に載置される。これにより、反射防止膜の形成処理は完了し、図6(a)に示す如く、基板Wの表面に反射防止膜2が形成されるとともに、その周縁部は除去された状態となる。反射防止膜2が除去された領域2aは基板Wの表面が露出することとなる。
次に、反射防止膜2が形成された基板Wが基板載置部PASS3に載置されると、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2がその基板Wを受け取ってレジスト塗布処理部31のいずれかの塗布処理ユニットSCに搬送する。塗布処理ユニットSCでは、基板Wにレジスト膜の塗布液が回転塗布されるとともに、その周縁部が除去される。以下、塗布処理ユニットSCにおける処理手順について図4を参照しつつ説明する。なお、本実施形態においては、レジストとして化学増幅型レジストが使用される。
まず、搬送ロボットTR2が塗布処理ユニットSCに基板Wを搬入してスピンチャック36上に載置する。スピンチャック36は基板Wを水平姿勢にて吸着保持する。次に、チャック回転駆動機構201が回転軸202の回転を開始し、それにともなってスピンチャック36に保持されている基板Wが回転する。そして、バルブ292を開放してエッジノズル285から洗浄液を基板Wの周縁部に吐出する。これにより、基板Wの周縁部の洗浄処理が実行される(ステップS13)。このときには、基板Wの周縁部のうち少なくとも上記のステップS11にて反射防止膜が除去された領域2aには洗浄液が供給され、当該領域2aに付着していたパーティクルなどが除去される。なお、ステップS13において、洗浄液を吐出するのに代えてバルブ293を開放してエッジノズル285からの除去液を吐出して基板Wの周縁部を洗浄するようにしても良い。
その後、バルブ292を閉鎖してエッジノズル285からの洗浄液吐出を停止するとともに、バルブ272を開放して塗布ノズル37からレジスト膜の塗布液を吐出する。レジスト膜の塗布液は反射防止膜2が形成された基板Wの上面から供給され、遠心力によって基板Wの全面に拡がる。このようにして、基板W上にレジスト膜の塗布液が回転塗布され(ステップS14)、塗布ノズル37からの塗布液吐出が停止される。
この時点では、基板Wの全面(反射防止膜2および領域2aの双方を含む)を覆うようにレジスト膜が形成されることとなる。上述した反射防止膜2と同様に、基板Wの周縁部にレジスト膜が形成されていると搬送アームなどとの接触によって汚染や発塵の原因となるため、バルブ293を開放してエッジノズル285から回転する基板Wの周縁部に除去液を吐出する。これにより、基板Wの周縁部に形成されたレジスト膜が除去される(ステップS15)。
その後、バルブ293を閉鎖してエッジノズル285からの除去液吐出を停止し、搬送ロボットTR2が塗布処理ユニットSCから基板Wを搬出する。なお、塗布処理ユニットBRC,TCにおいても、塗布処理ユニットSCと同様のプロセスにて塗布液回転塗布および膜の周縁部除去処理(EBR処理)が実行される。但し、塗布処理ユニットBRCでは塗布液が反射防止膜の塗布液であり、塗布処理ユニットTCでは塗布液がレジストカバー膜の塗布液である。また、第1実施形態においては、塗布処理ユニットSCのみにおいてステップS13の周縁部洗浄処理が実行される。
続いて、塗布処理ユニットSCから搬出された基板Wは搬送ロボットTR2によって熱処理タワー32,33のいずれかの加熱ユニットHPに搬送される。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱されることによって、塗布液が乾燥されて基板W上にレジスト膜が焼成される(ステップS16)。その後、搬送ロボットTR2によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wは熱処理タワー32,33のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR2によって基板載置部PASS5に載置される。これにより、レジスト膜の形成処理は完了し、図6(b)に示す如く、反射防止膜2の上側にレジスト膜3が形成されるとともに、それらの周縁部は除去された状態となる。なお、反射防止膜2が形成された領域を超えてレジスト膜3が形成されることはなく、反射防止膜2が除去された領域2aは依然として基板Wの表面が露出している。
次に、レジスト膜3が形成された基板Wが基板載置部PASS5に載置されると、レジストカバー膜塗布ブロック40の搬送ロボットTR3がその基板Wを受け取ってレジストカバー膜塗布処理部41のいずれかの塗布処理ユニットTCに搬送する。塗布処理ユニットTCでは、基板Wにレジスト膜を保護するためのレジストカバー膜の塗布液が供給されて回転塗布される(ステップS17)。
回転塗布の動作内容は上述した塗布処理ユニットSCにおけるのと同様であり、レジストカバー膜の塗布液はレジスト膜3が形成された基板Wの上面から供給され、回転する基板Wの遠心力によって基板Wの全面に拡がる。このときに、反射防止膜2が除去された領域2aを含む基板Wの全面を覆うようにレジストカバー膜が形成される。そして、上述した反射防止膜2と同様に、基板Wの周縁部にレジストカバー膜が形成されていると搬送アームなどとの接触によって汚染や発塵の原因となるため、塗布処理ユニットTCのエッジノズル285から除去液を供給して基板Wの周縁部に形成されたレジストカバー膜を除去する(ステップS18)。
続いて、基板Wは搬送ロボットTR3によって熱処理タワー42,43のいずれかの加熱ユニットHPに搬送される。加熱ユニットHPにて基板Wが加熱されることによって、塗布液が乾燥されて基板W上にレジストカバー膜が焼成される(ステップS19)。その後、搬送ロボットTR3によって加熱ユニットHPから取り出された基板Wは熱処理タワー42,43のいずれかの冷却ユニットCPに搬送されて冷却される。冷却後の基板Wは搬送ロボットTR3によって基板載置部PASS7に載置される。これにより、レジストカバー膜の形成処理は完了し、図6(c)に示す如く、反射防止膜2の上側にレジスト膜3が形成され、さらにその上側からレジストカバー膜4が形成されることとなる。レジストカバー膜4は、反射防止膜2が形成された領域を超えて形成され、反射防止膜2が除去された領域2aの一部を覆うように形成される。その結果、各種膜の大小関係は図6(c)のようになり、例えば基板Wがφ300mmの半導体ウェハであれば、反射防止膜2の径はレジスト膜3の径よりも約4mm大きく、レジストカバー膜4の径は反射防止膜2の径よりも約2mm大きくなる。
次に、レジストカバー膜4が形成された基板Wが基板載置部PASS7に載置されると、現像処理ブロック50の搬送ロボットTR4がその基板Wを受け取ってそのまま基板載置部PASS9に載置する。そして、基板載置部PASS9に載置された基板Wはインターフェイスブロック60の搬送ロボットTR5によって受け取られ、上下いずれかのエッジ露光ユニットEEWに搬入される。エッジ露光ユニットEEWにおいては、基板Wの端縁部の露光処理(エッジ露光処理)が行われる。エッジ露光処理が終了した基板Wは搬送ロボットTR5によって基板載置部PASS11に載置される。そして、基板載置部PASS11に載置された基板Wは搬送機構IFRによって受け取られ、露光ユニットEXPに搬入され、パターン露光処理に供される。
本実施形態では化学増幅型レジストを使用しているため、基板W上に形成されたレジスト膜3のうち露光された部分では光化学反応によって酸が生成する。また、露光ユニットEXPにおいては、基板Wに液浸露光処理が行われるため、従来からの光源や露光プロセスをほとんど変更することなく高解像度を実現することができる。なお、レジスト膜3はレジストカバー膜4によって保護されているため、レジスト膜3に生成した酸が液浸露光処理の液体(純水)に溶出することは防止される。
パターン露光処理が終了した露光済みの基板Wは露光ユニットEXPから再びインターフェイスブロック60に戻され、搬送機構IFRによって基板載置部PASS12に載置される。露光後の基板Wが基板載置部PASS12に載置されると、搬送ロボットTR5がその基板Wを受け取って現像処理ブロック50の熱処理タワー53のいずれかの加熱ユニットHPに搬送する。熱処理タワー53の加熱ユニットHPでは、露光時の光化学反応によって生じた生成物を酸触媒としてレジストの樹脂の架橋・重合等の反応を進行させ、現像液に対する溶解度を露光部分のみ局所的に変化させるための露光後加熱処理が行われる。
露光後加熱処理が終了した基板Wは、加熱ユニットHP内部の機構によって冷却されることにより上記化学反応が停止する。続いて基板Wは、搬送ロボットTR5によって熱処理タワー53の加熱ユニットHPから取り出され、基板載置部PASS10に載置される。
基板載置部PASS10に基板Wが載置されると、現像処理ブロック50の搬送ロボットTR4がその基板Wを受け取って熱処理タワー52,53のいずれかの冷却ユニットCPに搬送する。冷却ユニットCPにおいては、露光後加熱処理が終了した基板Wがさらに冷却され、所定温度に正確に温調される。その後、搬送ロボットTR4は、冷却ユニットCPから基板Wを取り出して現像処理部51のいずれかの現像処理ユニットSDに搬送する。現像処理ユニットSDでは、基板Wに現像液を供給して現像処理を進行させる。やがて現像処理が終了した後、基板Wは搬送ロボットTR4によって熱処理タワー52のいずれかの加熱ユニットHPに搬送され、さらにその後いずれかの冷却ユニットCPに搬送される。
その後、基板Wは搬送ロボットTR4によって基板載置部PASS8に載置される。基板載置部PASS8に載置された基板Wは、レジストカバー膜塗布ブロック40の搬送ロボットTR3によってそのまま基板載置部PASS6に載置される。続いて、基板載置部PASS6に載置された基板Wは、レジスト塗布ブロック30の搬送ロボットTR2によってそのまま基板載置部PASS4に載置される。さらに、基板載置部PASS4に載置された基板Wは、バークブロック20の搬送ロボットTR1によってそのまま基板載置部PASS2に載置されることにより、インデクサブロック10に格納される。基板載置部PASS2に載置された処理済みの基板WはインデクサロボットIRによって所定のキャリアCに収納される。その後、所定枚数の処理済み基板Wが収納されたキャリアCが装置外部に搬出されて一連のフォトリソグラフィー処理が完了する。
図5に示した処理手順において、ステップS10〜ステップS12の反射防止膜2の形成処理時に発生したパーティクルや昇華物が反射防止膜2が除去された領域2aに付着することがある。領域2aは基板Wの表面が露出しており、昇華物などの微小なゴミが付着していると、周縁部においては基板Wとレジストカバー膜4と間に微小なゴミが挟み込まれた状態でレジストカバー膜4が形成されることとなる。元来、シリコンの基板Wそのものとレジストカバー膜4との密着性はあまり強固なものではないが、その間に昇華物などの微小なゴミが存在していると、そこを起点にして液浸露光処理時に液圧によってレジストカバー膜4が容易に剥がれることとなる。
そこで、第1実施形態においては、レジスト塗布処理部31の塗布処理ユニットSCにてレジスト膜の塗布処理(ステップS14)を行う前に、エッジノズル285による基板Wの周縁部洗浄処理(ステップS13)を実行している。この周縁部洗浄処理によって領域2aを含む基板Wの周縁部に付着していた昇華物などの微小なゴミが取り除かれることとなる。そして、周縁部が清浄な基板Wにレジストカバー膜4を形成するため、基板Wの表面とレジストカバー膜4との間に微小なゴミが挟み込まれることはなく、基板Wの周縁部におけるレジストカバー膜4の剥がれを防止することができる。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の基板処理装置の構成は第1実施形態と全く同じである。第2実施形態が第1実施形態と相違するのは基板処理の手順であり、より詳細には基板Wの周縁部洗浄処理を実行するタイミングである。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の基板処理装置の構成は第1実施形態と全く同じである。第2実施形態が第1実施形態と相違するのは基板処理の手順であり、より詳細には基板Wの周縁部洗浄処理を実行するタイミングである。
図7は、第2実施形態の処理手順の要部を示すフローチャートである。図7の処理手順もメインコントローラMCが下位のコントローラを介して各部を制御することにより実行されるものである。
ステップS20〜ステップS22の反射防止膜の形成処理の手順は第1実施形態のステップS10〜ステップS12(図5)と全く同じである。また、続くステップS23〜ステップS25のレジスト膜の形成処理の手順も第1実施形態のステップS14〜ステップS16と全く同じである。但し、第2実施形態においては、塗布処理ユニットSCにてレジスト膜の塗布処理(ステップS23)を行う前に周縁部洗浄処理は行っていない。
第2実施形態においては、レジストカバー膜塗布処理部41の塗布処理ユニットTCにてレジストカバー膜の塗布処理(ステップS27)を行う前に、塗布処理ユニットTCのエッジノズル285による基板Wの周縁部洗浄処理(ステップS26)を実行している。すなわち、レジスト膜3が形成された基板Wが搬送ロボットTR3によってレジストカバー膜塗布処理部41のいずれかの塗布処理ユニットTCに搬送される。塗布処理ユニットTCでは、レジストカバー膜の塗布液を供給するのに先立って、基板Wを回転させつつその周縁部にエッジノズル285から洗浄液を吐出する。このときには、基板Wの周縁部のうち少なくともステップS21にて反射防止膜が除去された領域2aには洗浄液が供給され、当該領域2aに付着していたパーティクルなどが除去される。
そして、基板Wの周縁部洗浄処理(ステップS26)が終了した後に、レジストカバー膜の形成処理(ステップS27〜ステップS29)が実行される。このレジストカバー膜の形成処理の手順自体は、第1実施形態のステップS17〜ステップS19と全く同じである。その後の露光から現像処理に至る処理手順も上記第1実施形態と同様のものである。
このように、第2実施形態においては、レジスト膜の焼成処理が終了した後であってレジストカバー膜の塗布処理を行う前に、塗布処理ユニットTCのエッジノズル285による基板Wの周縁部洗浄処理を実行している。この周縁部洗浄処理によって領域2aを含む基板Wの周縁部に付着していた昇華物などの微小なゴミが取り除かれることとなる。そして、第1実施形態と同様、周縁部が清浄な基板Wにレジストカバー膜4を形成するため、基板Wの表面とレジストカバー膜4との間に微小なゴミが挟み込まれることはなく、基板Wの周縁部におけるレジストカバー膜4の剥がれを防止することができる。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、基板Wの周縁部洗浄処理を行う専用の洗浄処理ユニットを基板処理装置1に設け、その専用の洗浄処理ユニットに基板Wを搬送して周縁部洗浄処理を行うようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、基板Wの周縁部洗浄処理を行う専用の洗浄処理ユニットを基板処理装置1に設け、その専用の洗浄処理ユニットに基板Wを搬送して周縁部洗浄処理を行うようにしても良い。
また、上記第1,2実施形態においては、本来塗布膜の周縁部を除去するためのエッジノズル285からの洗浄液吐出によって基板Wの周縁部洗浄処理を実行していたが、これに限定されるものではなく、周縁部洗浄処理のための専用の洗浄ノズルを塗布処理ユニットSC,TCに設けるようにしても良い。
また、基板Wの周縁部洗浄処理を実行するタイミングは第1および第2実施形態の順序に限定されるものではなく、反射防止膜の焼成処理を行った後であってレジストカバー膜の塗布処理を実行する前であれば任意のタイミングで行うことが可能である。さらに、基板Wの周縁部洗浄処理を複数回、例えば塗布処理ユニットSC,TCのそれぞれにおいて行うようにしても良い。
要するに、本発明は、反射防止膜の焼成処理を行った後であってレジストカバー膜の塗布処理を実行する前にいずれかの処理ユニットにおいて基板Wの周縁部洗浄処理を行うものであれば良い。このようにすれば、反射防止膜の焼成処理時に領域2aに付着した昇華物などの微小なゴミを取り除いた後にレジストカバー膜を形成することとなるため、領域2aにおける基板Wとレジストカバー膜4との密着性が高まり、基板Wの周縁部におけるレジストカバー膜4の剥がれを防止することができる。
もっとも、上記第1,2実施形態のように、塗布処理ユニットSC,TCにてエッジノズル285を使用して基板Wの周縁部洗浄処理を行うようにした方が新たな処理ユニットやハードウェア構成を付け加える必要がないため、基板処理装置1の構成を簡素化する観点からは好ましい。また、プロセス的にも、第1,2実施形態のようにすれば、エッジノズル285からの洗浄液吐出という工程を付加するのみであるため好都合である。また、第1,2実施形態において、エッジノズル285から除去液を吐出してステップS13,S26の周縁部洗浄処理を行うのであれば、ステップS11,S21で塗布処理ユニットBRCにて行った反射防止膜の周縁部除去処理を塗布処理ユニットSC,TCにて再度行うのと同意であり、洗浄液の供給機構が不要になるという点でさらに装置構成が簡素化される。
また、本発明に係る基板処理装置の構成は図1から図3に示したような形態に限定されるものではなく、反射防止膜2、レジスト膜3およびレジストカバー膜4をそれぞれ形成する処理部を組み込んだものであれば良い。例えば、上記の基板処理装置1に、さらに液浸露光処理後の基板Wを洗浄するための洗浄処理ブロックを付加するようにしても良い。
1 基板処理装置
2 反射防止膜
3 レジスト膜
4 レジストカバー膜
10 インデクサブロック
20 バークブロック
21 下地塗布処理部
22,23,32,33,42,43,52,53 熱処理タワー
30 レジスト塗布ブロック
31 レジスト塗布処理部
37 塗布ノズル
40 レジストカバー膜塗布ブロック
41 レジストカバー膜塗布処理部
50 現像処理ブロック
51 現像処理部
60 インターフェイスブロック
285 エッジノズル
BRC,SC,TC 塗布処理ユニット
CP 冷却ユニット
HP 加熱ユニット
TR1,TR2,TR3,TR4,TR5 搬送ロボット
W 基板
2 反射防止膜
3 レジスト膜
4 レジストカバー膜
10 インデクサブロック
20 バークブロック
21 下地塗布処理部
22,23,32,33,42,43,52,53 熱処理タワー
30 レジスト塗布ブロック
31 レジスト塗布処理部
37 塗布ノズル
40 レジストカバー膜塗布ブロック
41 レジストカバー膜塗布処理部
50 現像処理ブロック
51 現像処理部
60 インターフェイスブロック
285 エッジノズル
BRC,SC,TC 塗布処理ユニット
CP 冷却ユニット
HP 加熱ユニット
TR1,TR2,TR3,TR4,TR5 搬送ロボット
W 基板
Claims (8)
- 基板の表面に反射防止膜を形成し、さらにその上面にレジスト膜を形成する基板処理方法であって、
基板の表面に反射防止膜の塗布液を供給して反射防止膜を形成する反射防止膜塗布工程と、
前記基板の周縁部に形成された反射防止膜を除去する反射防止膜周縁除去工程と、
前記基板を加熱して前記反射防止膜の焼成処理を行う反射防止膜焼成工程と、
前記反射防止膜が形成された基板の上面からレジスト膜の塗布液を供給してレジスト膜を形成するレジスト膜塗布工程と、
前記基板の周縁部に形成されたレジスト膜を除去するレジスト膜周縁除去工程と、
前記基板を加熱して前記レジスト膜の焼成処理を行うレジスト膜焼成工程と、
前記レジスト膜が形成された基板の上面から前記レジスト膜を保護するためのレジストカバー膜の塗布液を供給してレジストカバー膜を形成するレジストカバー膜塗布工程と、
前記反射防止膜焼成工程の後であって前記レジストカバー膜塗布工程の前までの間に前記基板の周縁部を洗浄する周縁部洗浄工程と、
を備えることを特徴とする基板処理方法。 - 請求項1記載の基板処理方法において、
前記周縁部洗浄工程は、前記レジスト膜塗布工程の実行前に行うことを特徴とする基板処理方法。 - 請求項1記載の基板処理方法において、
前記周縁部洗浄工程は、前記レジスト膜焼成工程の実行後に行うことを特徴とする基板処理方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板処理方法において、
前記周縁部洗浄工程は、前記基板の周縁部のうち少なくとも前記反射防止膜周縁除去工程にて反射防止膜が除去された領域を洗浄することを特徴とする基板処理方法。 - 基板の表面に反射防止膜を形成し、さらにその上面にレジスト膜を形成する基板処理装置であって、
基板の表面に反射防止膜の塗布液を供給して反射防止膜を形成する反射防止膜塗布ノズルおよび前記基板の周縁部に除去液を供給して当該周縁部に形成された反射防止膜を除去する反射防止膜周縁除去ノズルを含む反射防止膜塗布処理部と、
前記基板を加熱して前記反射防止膜の焼成処理を行う反射防止膜焼成処理部と、
前記反射防止膜が形成された基板の上面からレジスト膜の塗布液を供給してレジスト膜を形成するレジスト膜塗布ノズルおよび前記基板の周縁部に除去液を供給して当該周縁部に形成されたレジスト膜を除去するレジスト膜周縁除去ノズルを含むレジスト膜塗布処理部と、
前記基板を加熱して前記レジスト膜の焼成処理を行うレジスト膜焼成処理部と、
前記レジスト膜が形成された基板の上面から前記レジスト膜を保護するためのレジストカバー膜の塗布液を供給してレジストカバー膜を形成するレジストカバー膜塗布ノズルおよび前記基板の周縁部に除去液を供給して当該周縁部に形成されたレジストカバー膜を除去するレジストカバー膜周縁除去ノズルを含むレジストカバー膜塗布処理部と、
を備え、
前記反射防止膜焼成処理部にて反射防止膜の焼成処理を行った後、前記レジストカバー膜塗布処理部にてレジストカバー膜の塗布液を供給するまでの間に前記基板の周縁部を洗浄することを特徴とする基板処理装置。 - 請求項5記載の基板処理装置において、
前記レジスト膜塗布処理部にて前記レジスト膜塗布ノズルからレジスト膜の塗布液を供給する前に前記レジスト膜周縁除去ノズルによって前記基板の周縁部を洗浄することを特徴とする基板処理装置。 - 請求項5記載の基板処理装置において、
前記レジストカバー膜塗布処理部にて前記レジストカバー膜塗布ノズルからレジストカバー膜の塗布液を供給する前に前記レジストカバー膜周縁除去ノズルによって前記基板の周縁部を洗浄することを特徴とする基板処理装置。 - 請求項5から請求項7のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記反射防止膜焼成処理部にて反射防止膜の焼成処理を行った後、前記レジストカバー膜塗布処理部にてレジストカバー膜の塗布液を供給するまでの間に、前記基板の周縁部のうち少なくとも前記反射防止膜周縁除去ノズルによって反射防止膜が除去された領域を洗浄することを特徴とする基板処理装置。
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PCT/JP2008/059924 WO2008155984A1 (ja) | 2007-06-18 | 2008-05-29 | 基板処理方法および基板処理装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007160284A JP2008311578A (ja) | 2007-06-18 | 2007-06-18 | 基板処理方法および基板処理装置 |
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Family Applications (1)
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JP2007160284A Pending JP2008311578A (ja) | 2007-06-18 | 2007-06-18 | 基板処理方法および基板処理装置 |
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2007
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