以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態にかかる通信システム、再生装置、再生方法及びプログラムについて詳細に説明する。
(システム構成)
まず、図1に基づいて、本実施形態にかかる通信システム100の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施形態にかかる通信システム100の全体構成を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる通信システム100は、例えば、複数の再生装置10−1、2、…、n、(以下では「再生装置10」と総称する場合もある。)と、複数の情報処理装置(PC)20−1、2、…、n、(以下では「情報処理装置20」又は「PC20」と総称する場合もある。)と、配信サーバ30と、これら装置を相互に接続するネットワーク5及びローカルライン9と、記憶媒体7と、から構成される。
また、本実施形態におけるコンテンツデータ(以下、「コンテンツ」)は、例えば、音楽、講演、ラジオ番組等の音声(Audio)コンテンツや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム等からなる動画、或いは、写真、絵画、図表等を構成する静止画からなる映像(Video)コンテンツ、電子図書(E−book)、ゲーム、ソフトウェアなど、任意のコンテンツであってよい。以下では、コンテンツとして、音声コンテンツ、特に、配信サーバから配信された音楽コンテンツ、或いは音楽CDからリッピングされた音楽コンテンツの例を挙げて説明するが、本発明はこのような例に限定されない。また、本実施形態にかかるコンテンツは、例えば、著作権管理対象コンテンツ、即ち、チェックイン・チェックアウト方式やグループ管理方式などの著作権管理方式で著作権管理されるコンテンツであってもよいし、或いは、著作権管理されないコンテンツであってもよい。
再生装置10は、コンテンツを再生することが可能な再生装置であり、携帯可能なコンテンツ再生装置であるポータブルデバイス(Portabale Device:以下「PD」という。)や据え置き型の再生装置等で構成される。より具体的には、再生装置10は、例えば数十GBの記憶容量を有するハードディスクドライブ(HDD)を備えた携帯型オーディオプレーヤ10−1や据え置き型オーディオプレーヤ10−2などで構成されるが、このような例に限定されず、携帯型映像/音声プレーヤ、音楽再生機能付き携帯電話10−3、PHS、携帯型ゲーム機10−4、家庭用ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、情報家電など、ネットワーク5を介した通信機能及びコンテンツの再生機能を有する各種の装置であってもよい。また、再生装置10に内蔵された記憶媒体、或いは装填可能なリムーバブル記憶媒体7は、上記HDDの例に限定されず、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、FeRAM、及び、磁気メモリなど、ランダムアクセス可能な記憶媒体であれば構わない。なお、この再生装置10は、コンテンツ再生専用機であってもよい。
この再生装置10は、例えば、ローカルライン9を介して情報処理装置20にローカル接続可能であり、情報処理装置20との間で各種のデータを通信可能である。このローカルライン9は、例えば、例えばUSB(Univarsal Serial Bus)ケーブル、SCSI(Small Computer System Interface)ケーブル等の有線ケーブルなどで構成される。なお、再生装置10と情報処理装置20とは、無線通信でデータ通信可能に構成されてもよい。
このような再生装置10は、ローカルライン9を介して情報処理装置20から転送されたコンテンツや、リムーバブル記憶媒体7によって提供されたコンテンツを再生することができる。
情報処理装置20は、コンテンツを記録及び再生することが可能な記録再生装置である。より具体的には、情報処理装置20は、例えば、パーソナルコンピュータ(Personal Computer:以下「PC」という。)等のコンピュータ装置(ノート型、デスクトップ型を問わない。)で構成されるが、このような例に限定されず、ネットワーク5を介した通信機能を有する機器であれば、例えばPDA、家庭用ゲーム機、情報家電などで構成することもできる。
この情報処理装置20は、例えば、ネットワーク5を介して配信サーバ30との間で通信接続可能である。この情報処理装置20は、例えば、コンテンツ配信サービス用のソフトウェアや、リッピングコンテンツ共有サービス用のソフトウェアをインストール可能である。これにより、情報処理装置20は、配信サーバ30から配信されたコンテンツ(以下、「配信コンテンツ」)を取得し、この配信コンテンツをストレージ装置や記憶媒体7などの記録手段に記録することができる。
また、情報処理装置20は、例えば、セルフレコーディング(自己録音、録画等)やリッピングなどによって、新規にコンテンツを作成して、ストレージ装置や記憶媒体7に記録することができる。なお、セルフレコーディングとは、情報処理装置20自身が有する撮像装置/集音装置によって撮像/集音した映像/音声等を、映像/音声のデジタルデータとして記録することをいう。また、リッピングとは、音楽CD、ビデオDVD、ソフトウェア用CD−ROM等の記憶媒体に記録されているデジタル形式のコンテンツデータ(音声データや映像データ等)を抽出し、コンピュータで処理可能なファイル形式に変換して、ストレージ装置や記憶媒体7に記録することをいう。
情報処理装置20は、上記配信コンテンツおよびリッピングコンテンツを、例えば、ATRAC3(Advanced Transform Acoustic Coding)方式、またはMP3(MPEG Audio Layer−3)方式などの所定の圧縮符号化方式で圧縮符号化し、DES(Data Encryption Standard)などの暗号化方式で暗号化して記録できる。
さらに、情報処理装置20は、上記配信コンテンツやリッピングコンテンツを、他の情報処理装置20または再生装置10との間で、ネットワーク5やローカルライン9を介して送受信する、或いは記憶媒体7を介してやり取りすることができる。これにより、複数の再生装置10と情報処理装置20との間で、コンテンツを提供または取得して、コンテンツを共有できる。
配信サーバ30は、サーバ機能を備えたコンピュータ装置などで構成される。この配信サーバ30は、コンテンツ配信サービスを提供するサーバであり、ユーザが所有する情報処理装置20からの配信要求に応じて、当該情報処理装置20にネットワーク5を介してコンテンツを配信する。
この配信サーバ30は、例えば、電子音楽配信(EMD;Electronic Music Distribution)サービスを提供するEMDサーバなどである。この配信サーバ30は、配信対象の音楽コンテンツを、例えば、ATRAC3方式またはMP3方式などの圧縮符号化方式で圧縮符号化し、DESなどの暗号化方式で暗号化した上で、情報処理装置20に配信する。また、配信サーバ30は、暗号化された配信コンテンツとともに、当該配信コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵を暗号化して、情報処理装置20に送信する。また、配信サーバ30は、上記コンテンツの配信に応じて、コンテンツを購入したユーザに対し課金処理を行う。
ネットワーク5は、上記情報処理装置20および配信サーバ30を双方向通信可能に接続する通信回線網である。このネットワーク5は、例えば、インターネット、電話回線網、衛星通信網等の公衆回線網や、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)等の専用回線網などで構成されており、有線・無線を問わない。
さらに、このネットワーク5は、私的ネットワークを含むものである。私的ネットワークとは、著作権管理の観点からみて、私的使用の範囲内でコンテンツを共有する複数の情報処理装置20を相互に接続するネットワークである。このような私的ネットワークの具体例としては、例えば、同一ユーザによって使用される複数の情報処理装置20を接続するネットワークや、同一の家庭内で使用される複数の情報処理装置20を接続するホームネットワーク(例えば、DLNAにより規格されたホームネットワーク等)、小規模の限られたグループ(会社、友人等)内で使用される複数の情報処理装置20を接続するLANなどが挙げられる。
リムーバブル記憶媒体7は、コンテンツ、コンテンツの属性データ等の各種データを格納し、再生装置10や情報処理装置20に脱着可能な記憶媒体であり、例えば、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、CD−R、CD−RW、光磁気ディスク等の各種の光ディスクや、フレキシブルディスク、ハードディスク等の磁気ディスク、各種の半導体メモリなどである。なお、このリムーバブル記憶媒体7は、例えば、暗号鍵等を用いてコンテンツのコピーや再生等を制限する著作権管理機能付きの記憶媒体であってもよい。
このリムーバブル記憶媒体7は、情報処理装置20間におけるコンテンツの提供または取得を行うための記憶媒体として機能する。例えば、情報処理装置20−1によってコンテンツが書き込まれたリムーバブル記憶媒体7を、情報処理装置20−2にローディングして当該コンテンツを読み出すことにより、情報処理装置20−1から情報処理装置20−2に対しコンテンツを提供することができる。さらに、情報処理装置20は、ネットワーク5に接続不能な再生装置10との間でも、リムーバブル記憶媒体7を介してコンテンツを提供または取得することができる。また、このリムーバブル記憶媒体7は、情報処理装置20間におけるコンテンツ属性データの提供または取得を行うための記憶媒体としても機能する。さらに、このリムーバブル記憶媒体7は、販売店の店頭等に設けられたコンテンツ販売端末(図示せず。)に挿入され、ユーザ操作に応じて購入されたコンテンツを記憶して、情報処理装置20に提供することもできる。
(再生装置10のハードウェア構成)
以下、図2に基づいて、上述した通信システム100を構成する装置のうち再生装置10の構成について詳細に説明する。なお、図2は、本実施形態にかかる再生装置10のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図2に示すように、再生装置10は、例えば、メイン制御装置101と、フラッシュメモリ102と、RAM103と、データ処理装置104と、バス106と、入力装置108と、表示装置110と、ストレージ装置(HDD)111と、デコーダ113と、通信装置115と、オーディオ出力回路116と、リモートコントローラ118と、ヘッドフォン119とを備える。
メイン制御装置101は、制御装置として機能し、再生装置10の各部を制御する。フラッシュメモリ102は、例えば、メイン制御装置101の動作を規定したプログラムや、各種のデータを記憶する。また、RAM103は、例えばSDRAM(Synchronous DRAM)で構成され、メイン制御装置101の処理に関する各種データを一次記憶する。
データ処理装置104は、システムLSI等で構成され、再生装置10内で転送されるデータを処理する。バス106は、メイン制御装置101、フラッシュメモリ102、RAM103、データ処理装置104、入力装置108、表示装置110、ストレージ装置(HDD)111、デコーダ113、通信装置115およびオーディオ出力回路116などを接続するデータ線である。
入力装置108とリモートコントローラ118は、例えば、タッチパネル、ボタンキー、レバー、ダイヤル等の操作手段と、ユーザによる操作手段に対する操作に応じて入力信号を生成してメイン制御装置101に出力する入力制御回路などから構成されている。再生装置10のユーザは、この入力装置108や、後述のリモートコントローラ118を操作することにより、再生装置10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
表示装置110は、例えばLCDパネルおよびLCD制御回路や、有機EL(Organic Electro Luminescence)パネルおよび有機EL制御回路などで構成される。この表示装置110は、メイン制御装置101の制御に応じて、各種情報をテキストまたはイメージで表示する。例えば、再生装置10内に保有されているコンテンツの属性データを表示できる。このような属性データとしては、例えば、コンテンツのタイトル名、アルバム名、アーティスト名、ジャンル名、評価(ユーザによる当該コンテンツの評価)、再生回数、リリース年等のコンテンツのメタデータが挙げられる。
ストレージ装置111は、本実施形態にかかる再生装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。このストレージ装置111は、例えば数十GBの記憶容量を有するハードディスクドライブ(HDD)で構成され、圧縮されたコンテンツや、メイン制御装置101のプログラム、処理データ等の各種のデータを格納する。なお、再生装置10が具備する記憶媒体としては、このハードディスクドライブ以外にも、フラッシュメモリ102等の半導体メモリや、リムーバブル記憶媒体7を採用できる。
デコーダ113は、暗号化されているコンテンツデータの復号処理、デコード処理、サラウンド処理、PCMデータへの変換処理などを行う。
通信装置115は、USBコントローラおよびUSB端子などで構成され、USBケーブル等のローカルライン9を介して接続された情報処理装置20との間で、コンテンツ、コンテンツの属性データ、制御信号などの各種データを送受信する。本通信装置115は、有線通信に限らず、無線通信により、情報処理装置20と通信接続可能である。例えば、本通信装置115は、Bluetooth、 802.11a/b/g等に対応することもできる。
オーディオ出力回路116は、デコーダ113により復号され、CPUによってDA変換されたアナログ音声データを増幅してリモートコントローラ118に出力する。このアナログ音声データは、リモートコントローラ118からヘッドフォン119に出力され、ヘッドフォン119に内蔵されたスピーカから出力される。
ここで、このようなハードウェア構成の再生装置10における主なデータフローについて説明する。
まず、再生装置10が、情報処理装置(PC)20から、コンテンツを受信したときのデータフローについて説明する。再生装置10と情報処理装置20とが、USBケーブル等のローカルライン9で接続されると、情報処理装置20では、再生装置10は外部記憶媒体(HDD)として認識される。この状態で、情報処理装置20が再生装置10にコンテンツデータおよび制御情報を送信すると、通信装置115は、これらのデータを受信する。次いで、受信されたコンテンツデータは、通信装置115によってストレージ装置111に直接記憶される。一方、通信装置115によって受信された制御情報は、データ処理装置104を経由して、メイン制御装置101に入力され、所定の記憶領域に記憶される。
次に、再生装置10が、コンテンツを再生するときのデータフローについて説明する。まず、コンテンツの再生要求がメイン制御装置101に入力され、メイン制御装置101によって当該コンテンツの再生が許可された場合には、データ処理装置104は、再生対象のコンテンツをストレージ装置111から読み出して、RAM103に転送すると同時並行して、RAM103に転送されたコンテンツをデコーダ113に転送する。次いで、デコーダ113は、暗号化されているコンテンツの復号処理、デコード処理、サラウンド処理、PCMデータへの変換処理などを行い、メイン制御装置101に転送する。さらに、メイン制御装置101は、入力されたPCMデータを、DA変換器(図示せず。)によってボリューム調整を行いアナログ音声データに変換して、オーディオ出力回路116のアンプに転送する。オーディオ出力回路116は、このアナログ音声データをリモートコントローラ118を介して、ヘッドフォン119から出力する。
(再生装置10の機能構成)
次に、図3に基づいて、上述したハードウェア構成を有する本実施形態にかかる再生装置10の主な機能について説明する。なお、図3は、本実施形態にかかる再生装置10の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、再生装置10は、例えば、通信部120と、記憶部130と、操作部140と、再生モード設定部142と、再生対象設定部144と、再生対象除外部146と、再生部150と、表示部160と、を備える。
<通信部120の機能>
通信部120は、例えば、情報処理装置(PC)20や、情報処理装置20および配信サーバ30を双方向通信可能に接続する通信回線網であるネットワーク5と情報の送受信を行う。通信部120が送受信する情報としては、例えば、情報処理装置20から受信するコンテンツ、コンテンツの属性データ、制御信号などの各種データや、詳細は後述するが、情報処理装置20に対して送信する再生対象から除外されたコンテンツに関する情報などがある。
<記憶部130の機能>
記憶部130は、例えば、HDD等のストレージ装置111、フラッシュメモリ102、リムーバブル記憶媒体7などの記憶媒体で構成され、複数のコンテンツデータ132(以下、コンテンツ132という)及びそれぞれのコンテンツの属性データ134を記憶する機能を有する。記憶部130に記憶されているコンテンツ132には、通常、コンテンツ132を一意に識別するコンテンツIDが付加されている。記憶部130に記憶されているコンテンツ132は、例えば、再生装置10が情報処理装置(PC)20から通信部120を介して転送されたコンテンツや、リムーバブル記憶媒体7を介して取得されたコンテンツなどである。また、記憶部130に記憶されているコンテンツ132は、再生装置10が、通信部120を介して、配信サーバ30や他の再生装置10などの外部装置から取得したコンテンツであってもよい。さらに、記憶部130は、属性データ134がコンテンツ132に関連付けて作成されたリストである再生予定リスト136を記憶してもよい。なお、再生予定リスト136の詳細については後述する。
<操作部140の機能>
操作部140は、入力装置108を介してユーザ入力された操作に応じて、当該操作に対応する入力信号を生成し、この入力信号を再生モード設定部142、再生対象設定部144、再生対象除外部146、再生部150に出力することにより、各操作の情報を前記各部に伝送する。この操作部140が伝送する操作の情報としては、例えば、再生モード設定部142に対しては、通常の再生モードまたはランダム再生モードの選択、再生対象設定部144に対しては、再生対象の設定(記憶部130に記憶されている全てのコンテンツ、記憶部130内の特定のフォルダに含まれるコンテンツ等の選択)、再生対象除外部146に対しては、再生対象から除外するコンテンツの選択(本実施形態の場合は、再生対象から除外するコンテンツに係る属性データの選択)、再生部150に対しては、再生するコンテンツの選択、選択したコンテンツの再生及び停止などがある。
<再生モード設定部142の機能>
再生モード設定部142は、操作部140から受け取ったユーザ入力信号に応じて、記憶部130に記憶された複数のコンテンツ132の再生方法を示す再生モードを設定する。具体的には、再生モード設定部142は、複数のコンテンツ132を通常の順序(例えば、音楽コンテンツの場合は、アルバムの収録曲の収録順、アーティスト名やアルバム名のアルファベット順、写真のような静止画コンテンツの場合は、撮影日時順など)で再生するノーマル再生モード、または、複数のコンテンツを順不同に(再生部150により決定されるランダムな順序で)再生するランダム再生モードのいずれかを選択して設定する。なお、ランダム再生モードには、大きく分けて以下の2つの種類が考えられる。
第1に、特定の属性データに基づいて、同一または類似の属性データを有する複数のコンテンツを、ユーザの意向に関わらず、ランダム再生対象として自動的に設定し、この自動的に設定されたランダム再生対象のコンテンツを再生する再生モードがある。このような再生モードとしては、例えば、再生回数という属性データに基づき、再生回数が所定回数以上のコンテンツ132をランダム再生対象として自動的に設定するランダム再生モードや、リリース年という属性データに基づき、ある特定の年に発売されたコンテンツ132をランダム再生対象として自動的に設定するランダム再生モードや、ジャンル名という属性データに基づき、再生中のコンテンツと同一または類似ジャンルのコンテンツをランダム再生対象として自動的に設定するランダム再生モード等が考えられる。
第2に、ランダム再生モードが選択されている場合に、所定のトラック、アルバム、アーティスト等の属性データがユーザ入力操作により選択されることで、ユーザの意向に沿った所定の再生範囲内のコンテンツを順不同に再生する再生モードがある。このような再生モードとしては、例えば、再生対象設定部144により「アーティストA」の「アルバムX」が選択決定され、「アルバムX」というフォルダ内に含まれる音楽コンテンツ(曲)を順不同に再生する再生モード等が考えられる。
<再生対象設定部144の機能>
再生対象設定部144は、記憶部130に記憶された複数のコンテンツ132の全部または一部を再生対象のコンテンツとして設定する。具体的には、再生対象設定部144は、記憶部130に記憶されている全てのコンテンツを再生対象として設定したり、あるいは、記憶部130内の特定のフォルダに含まれるコンテンツ(例えば、「アーティストA」の「アルバムX」が選択決定され、「アルバムX」というフォルダ内に含まれる音楽コンテンツ(曲))を再生対象として設定したりすることができる。この再生対象設定部144は、さらに、複数のフォルダに含まれるコンテンツを、ある特定の属性データ(例えば、ジャンル名、再生回数等)を指定し、この属性データと同一(または類似)の属性データを有するコンテンツを再生対象として設定したり、複数のコンテンツを個々に選択して再生対象として設定したりしてもよい。
<再生対象除外部146の機能>
再生対象除外部146は、再生対象設定部144により再生対象として設定されたコンテンツ132から選択された1または2以上のコンテンツを、コンテンツの属性データに基づいて、当該属性データごとに再生対象から除外する。具体的には、再生対象除外部146は、まず、再生対象設定部144により再生対象として設定されたコンテンツ132から、ユーザ入力操作により指定された属性データ(例えば、ジャンル名やアルバム名等)を、操作部140からの入力信号として受け取る。次いで、再生対象除外部146は、操作部140から受け取った入力信号に基づいて、ユーザ入力操作により指定された属性データと同一(または類似)の属性データを有するコンテンツを、再生対象から除外するコンテンツ(以下、「除外コンテンツ」と称する場合がある。)として、当該コンテンツに対し、再生対象から除外する旨のメタデータ(属性データ)を付加する。
このように、再生対象除外部146が、特定の属性データごとに再生対象から除外するコンテンツを設定することにより、ジャンルやアルバム等のまとまった単位ごとに、再生対象から除外するコンテンツ132を設定することができる。したがって、ユーザは、少ない入力操作で簡単に、再生対象から除外したいコンテンツを選択して機器に登録することができるので、ユーザ操作の煩雑さが解消される。また、このような簡単な操作により、ユーザは、例えばランダム再生で音楽コンテンツを視聴している場合に、語学学習のコンテンツやニュースなど、音楽というジャンルと全く異なるジャンルのコンテンツが再生されることがなく、ランダム再生による楽しみを満喫することができる。さらに、上記のような除外コンテンツの設定を、専用のアプリケーション(例えば、ジュークボックスソフトウェア)がインストールされた情報処理装置(PC)20を利用して行う必要がなく、場所や時間を選ばずに、ユーザの都合に合わせて除外コンテンツの設定を行うことも可能となる。
なお、再生対象除外部146は、再生対象から除外したい1または2以上のコンテンツを、属性データごとではなく、個々のコンテンツごとに除外してもよい。しかし、ユーザの操作の煩雑さ等に鑑みると、上述したように、特定の属性データを指定して、ジャンルやアルバム等のある程度まとまった単位で、再生対象から除外するコンテンツを指定することが好ましい。
再生対象除外部146は、再生モード設定部142により、再生モードがランダム再生モードに設定された場合にのみ、操作部140により指定された属性データと同一(または類似)の属性データを有する1または2以上のコンテンツを再生対象から除外することもできる。上述したように、例えば、ランダム再生で音楽コンテンツを視聴している際に、語学学習のコンテンツやニュースなど、音楽と全く異なるジャンルのコンテンツが再生されると、音楽コンテンツを楽しんでいたユーザの気分を害してしまう場合等、再生対象から特定のコンテンツを除外する必要性はランダム再生中に起こることが多い。従って、この例のように、再生対象除外部146が特定のコンテンツを除外コンテンツとして設定することを、再生モードがランダム再生モードである場合のみとしてもよい。これにより、例えば、ノーマル再生モードにおいて、再生順どおりに再生したいというようなユーザの欲求を満たすことができる。
再生対象除外部146は、除外コンテンツのうちの1のコンテンツについての再生を指示する旨の再生指示信号が操作部140により生成され、当該信号を操作部140から受け取った場合には、例えば、以下の(1)〜(3)の処理を行うこともできる。
(1)再生対象除外部146は、再生が指示されたコンテンツの再生を再生部150に行わせずに、他のコンテンツを再生させるような指示信号を生成して再生部150に伝送する。
この場合に、再生部150に再生させるコンテンツとしては、再生対象となっているコンテンツの中から任意に選択された1のコンテンツとすることができ、例えば、再生対象となっているコンテンツのうちで、操作部140により再生指示がされた除外コンテンツの次に再生予定のコンテンツを再生部150に再生させることができる。あるいは、再生対象除外部146は、再生対象となっているコンテンツのうちで、操作部140により再生指示がされた除外コンテンツに隣接するコンテンツを再生部150に再生させてもよい。これにより、再生対象から除外されたコンテンツについて、ユーザの操作入力により再生指示がされた場合であっても、当該除外コンテンツの再生はせずに、他の再生対象となっているコンテンツを連続して再生することができる。
(2)再生対象除外部146は、再生が指示されたコンテンツが再生対象から除外されている旨の表示を表示部160に行わせる。
この場合、表示部160により、表示装置110の表示画面に、例えば「指定されたコンテンツは、再生対象から除外されています。」等のアラームを表示させ、ユーザに視認させることが可能となる。従って、ユーザは、自ら指定した除外コンテンツの内容を失念してしまっている場合であっても、誤って除外コンテンツを再生させるというようなことを防止することができる。
(3)再生対象除外部146は、再生が指示されたコンテンツを再生部150に再生させる。
たとえ、ユーザによる操作入力により特定のコンテンツが再生対象から除外されていた場合であっても、後になって、やはりそのコンテンツを視聴したくなる場合もあり得る。従って、このような場合は、再生対象除外部146は、ユーザの意思を尊重し、イレギュラーな場合として指定されたコンテンツを再生部150に再生させることができる。
このように、再生対象から除外されているにも関わらず指定されたコンテンツが再生された場合であって、再生されたコンテンツの他に1または2以上の除外コンテンツがある場合には、再生対象除外部146は、他の除外コンテンツについては再生部150に再生させないようにしてもよいし、他の除外コンテンツについても再生部150に再生させるようにしてもよい。
また、再生対象除外部146は、再生対象から除外した1または2以上のコンテンツデータについて、操作部140を介したユーザの操作入力による選択が不能となる表示(例えば、グレーアウト表示)を表示部160に表示させることもできる。このように、表示部160にグレーアウト表示をさせることにより、ユーザは、自ら指定した除外コンテンツの内容を失念してしまっている場合であっても、誤って除外コンテンツを再生させるというようなことを防止することができる。また、表示部160にグレーアウト表示させることにより、ユーザは、自らが指定した除外コンテンツの内容も知ることができる。
さらに、再生対象除外部146は、再生対象から除外した1または2以上のコンテンツデータについて、表示部160に表示させないようにすることもできる。これにより、グレーアウト表示した場合と同様、ユーザは、自ら指定した除外コンテンツの内容を失念してしまっている場合であっても、誤って除外コンテンツを再生させるというようなことを防止することができる。
再生対象除外部146は、再生モード設定部142により再生モードがランダム再生モードに設定され、かつ、再生対象設定部144により特定のフォルダ内のコンテンツが再生対象として設定された場合であって、この特定のフォルダが再生対象から除外したコンテンツのみを含む場合には、例えば、以下の(4)〜(6)の処理を行うこともできる。
(4)再生対象除外部146は、再生対象のコンテンツが含まれるフォルダの中から任意に選択されたフォルダ内のコンテンツを再生部150に再生させる。
この場合に、再生部150に再生させるコンテンツとしては、再生対象となっているコンテンツが含まれるフォルダの中から任意に選択された1のフォルダ内のコンテンツとすることができる。このようなコンテンツとしては、例えば、再生対象となっているフォルダのうちで、再生対象設定部144により設定されたフォルダに隣接するフォルダ内のコンテンツがある。これにより、再生対象から除外されたコンテンツのみを含むフォルダについて、再生対象設定部144により再生対象の設定要求がされた場合であっても、当該除外コンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツを再生対象とはせずに、他の再生対象となっているコンテンツを含むフォルダ内のコンテンツを再生対象とすることができる。
(5)再生対象除外部146は、再生対象として設定された特定のフォルダが再生対象から除外したコンテンツのみを含む旨を表示部160に表示させる。
この場合、表示部160により、表示装置110の表示画面に、例えば「指定されたフォルダは、再生対象から除外されたコンテンツのみを含むものです。」等のアラームを表示させ、ユーザに視認させることが可能となる。従って、ユーザは、自ら指定した除外コンテンツの内容を失念してしまっている場合であっても、誤って除外コンテンツのみを含むフォルダを再生対象とするというようなことを防止することができる。
(6)再生対象除外部146は、再生対象として設定された特定のフォルダ内のコンテンツを再生部150に再生させる。
たとえ、ユーザによる操作入力により特定のコンテンツが再生対象から除外されていた場合であっても、後になって、やはりそのコンテンツを視聴したくなる場合もあり得る。従って、このような場合は、再生対象除外部146は、ユーザの意思を尊重し、イレギュラーな場合として指定されたフォルダ内のコンテンツを再生部150に再生させることができる。
再生対象除外部146は、再生モード設定部142により特定の再生モードが設定され、再生対象設定部144により特定範囲のコンテンツが再生対象として設定された場合にのみ、除外コンテンツを再生対象から除外するようにすることもできる。具体的には、再生対象除外部146は、例えば、再生モード設定部142により再生モードとしてランダム再生モードが設定され、再生対象設定部144により「再生回数」が所定回数以上のコンテンツを再生対象として指定された場合にのみ、除外コンテンツを再生対象から除外するというようにすることもできる。
再生対象除外部146は、再生装置10が、情報処理装置20やコンテンツ及びその属性データを記録及び転送可能な他の機器に接続された際に、再生対象から除外したコンテンツに関する情報(どのコンテンツが再生対象から除外されているのか、または、どのような属性データ等が再生対象から除外する条件となっているのか、等の情報)を、情報処理装置20やその他の機器に送信することもできる。
一方、再生対象から除外するコンテンツが、属性データ等の条件(例えば、アルバム名、アーティスト名、ジャンル名、評価値等)により指定されている場合は、その条件を指定した際に、再生装置10の記憶部130に記憶されていなかったコンテンツが新たに情報処理装置20等から転送されてきた際に、転送されてきたコンテンツが再生対象となるのか、あるいは再生対象から除外されているのかという情報を更新する必要がある。このような情報の更新が行われるトリガーとしては、再生装置10において操作部140を介してユーザによる所定の操作(新しく転送されてきたコンテンツのアップデート要求)入力があった際、再生装置10が休止状態に入った際、再生装置10と情報処理装置20等との接続が切断された際等、各種考えることができる。
<再生部150の機能>
再生部150は、再生対象設定部144により再生対象として設定されたコンテンツ132から、再生対象除外部146により再生対象から除外されたコンテンツ132を除外した残りのコンテンツ132を再生する。
ここで、図4を参照しながら、再生部150の構成について詳細に説明する。図4は、本実施形態にかかる再生部150の構成を示すブロック図である。なお、図4においては、説明の便宜上、再生部150以外との情報のやり取りを示す矢印は省略している。
図4に示すように、再生部150は、例えば、再生予定リスト作成部152と、コンテンツ再生部154とを有する。
再生予定リスト作成部152は、再生対象設定部144により設定された再生対象のコンテンツに関する情報と、再生対象除外部146により除外された1または2以上のコンテンツに関する情報とを受け取って、これらの情報に基づいて再生対象となるコンテンツの再生予定リスト136を作成する。再生予定リスト136の作成方法の詳細については後述するが、この再生予定リスト136は、コンテンツにその属性データ(例えば、ファイル名、アーティスト名、アルバム名、評価値等)が関連づけて記録されたリストである。
再生予定リスト作成部152は、作成した再生予定リスト136をコンテンツ再生部154に伝送する。また、再生予定リスト作成部152は、作成した再生予定リスト136を記憶部130に伝送し、記憶部130に再生予定リスト136を記憶させることもできる。さらに、再生予定リスト作成部152は、作成した再生予定リスト136を表示部160に表示させてもよい。この再生予定リスト136の更新は、例えば、再生部150がコンテンツを再生する度ごとに行うことができる。
また、再生予定リスト作成部152は、再生対象設定部144が、再生対象除外部146により再生対象から除外された属性データを有する複数のコンテンツの集合を再生対象として設定した場合には、再生予定リスト作成部152は、再生対象除外部146が除外したコンテンツを再生対象から除外せずに再生予定リスト136を作成することもできる。これは、例えば、除外するコンテンツの条件として、「英会話」というジャンル名の属性データが指定されていた場合などに有効である。具体的な処理としては、まず、例えば、再生モードとしてランダム再生モードが選択され、再生対象として記憶部130が記憶している全てのコンテンツ、あるいは「アーティストA」の「アルバムX」のフォルダが設定されている場合には、「英会話」のジャンルに属するコンテンツは再生されない方が良いので、再生予定リスト作成部152は、当該「英会話」のジャンルに属するコンテンツを再生対象から除外して再生予定リスト136を作成することができる。一方、再生モードとしてランダム再生モードが選択され、再生対象として、「英会話」のジャンルに属するコンテンツを含むフォルダが設定されている場合には、「英会話」のコンテンツを再生させた方が良いので、再生予定リスト作成部152は、当該「英会話」のジャンルに属するコンテンツを再生対象から除外せずに再生予定リスト136を作成することができる。
コンテンツ再生部154は、記憶部130に記憶されているコンテンツを再生する機能を有し、再生予定リスト作成部152により作成されたコンテンツの再生予定リスト136に基づいて、再生予定リスト136に含まれるコンテンツを再生する。このコンテンツ再生部154は,操作部140から再生操作の情報を取得し,取得した再生操作の情報に基づいて,コンテンツに対する処理を行う。コンテンツ再生部154が行うコンテンツに対する処理には,コンテンツの再生,再生中のコンテンツの早送り,再生中のコンテンツの巻き戻し,再生中のコンテンツの再生停止などが含まれる。
<表示部160の機能>
再び図3を参照すると、表示部160は、コンテンツが静止画や動画のコンテンツの場合には、その画像や映像を表示装置110に表示させる。また、再生部150が送出する各種情報を表示装置110に表示させる。さらに、再生対象除外部146が、操作部140から再生対象外となっているコンテンツの再生指示を受信した場合には、当該コンテンツが再生対象から除外されている旨の表示や、当該コンテンツをグレーアウトする表示を表示装置110に行わせることができる。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の基本的な流れ)
以上、再生装置10の構成について説明したが、以下、図5に基づいて、このような構成を有する再生装置10におけるコンテンツの再生方法の基本的な流れについて説明する。なお、図5は、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法を概略的に示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、再生モード設定部142が再生モードを設定する(S102)。このとき設定される再生モードとしては、様々なものが考えられるが、大きく分けて、上述したノーマル再生モードとランダム再生モードとがある。また、ランダム再生モードには、例えば、(1)特定の属性データに基づいて、同一または類似の属性データを有する複数のコンテンツを、ユーザの意向に関わらず、ランダム再生対象として自動的に設定し、この自動的に設定されたランダム再生対象のコンテンツを再生する再生モード、及び(2)ランダム再生モードが選択されている場合に、所定のトラック、アルバム、アーティスト等の属性データがユーザ入力操作により選択されることで、ユーザの意向に沿った所定の再生範囲内のコンテンツを順不同に再生する再生モードがある。
次いで、再生対象設定部144が再生対象のコンテンツ(コンテンツの再生範囲)を設定する(S104)。具体的には、再生対象設定部144は、記憶部130に記憶された複数のコンテンツの全部または一部を再生対象のコンテンツとして設定する。このとき設定されるコンテンツの再生範囲としては、例えば、記憶部130に記憶されている全てのコンテンツ、特定の属性データを有するコンテンツの集合、特定のフォルダ内のコンテンツ等、様々な場合が考えられ、特に限定はされない。
次に、再生対象除外部146は、操作部140を介して再生対象から除外するコンテンツ(除外コンテンツ)の設定要求の入力があったか否かを判断し(S106)、当該要求があったと判断された場合には、その要求に基いて、再生対象から除外するコンテンツ(除外コンテンツ)を設定する(S108)。この除外コンテンツの設定は、操作部140から入力された特定の属性データに基づいて、当該属性データごとに行われる。すなわち、再生対象から除外されるコンテンツは、特定の属性データと同一または類似する属性データを有するコンテンツの集合というまとまった単位ごとに設定される。一方、ステップS108の判断で、再生対象除外部146が除外コンテンツの設定要求がないと判断した場合には、待機状態となる。このステップS108の判断は、所定時間ごとに定期的に行ってもよく、ユーザによる所定の操作入力が操作部140を介してあった場合に行ってもよい。
次に、ステップS104で設定された再生対象のコンテンツに関する情報、ステップS108で設定された除外コンテンツに関する情報とに基づいて、再生予定リスト作成部152が、再生するコンテンツの再生予定リストを作成する(S110)。再生予定リスト作成部152は、作成した再生予定リストを記憶部130に記憶させてもよく、コンテンツ再生部154に伝送してもよい。
その後、コンテンツ再生部154が再生予定リストに含まれるコンテンツの再生指示を操作部140から受信したか否かを判断する(S112)。この判断の結果、再生指示があると判断された場合には、再生部150のコンテンツ再生部154は、ステップS110で作成された再生予定リストに基づいて、当該再生予定リストに含まれるコンテンツを再生する(S114)。一方、ステップS112の判断の結果、再生指示がないと判断された場合には、待機状態となる。
(コンテンツ再生時のUI表示)
以上、再生装置10におけるコンテンツの再生方法の基本的な流れについて説明したが、以下、図6〜12に基づいて、上述したコンテンツ再生方法における処理の際のUI(User Interface)表示の例について説明する。
初めに、図6〜図9を参照しながら、第1の設定例を、音楽コンテンツを例に挙げて、コンテンツ再生方法における処理の際のUI表示の例を説明する。図6〜図8は、本実施形態の第1の設定例にかかるコンテンツ再生方法における除外コンテンツの設定画面を示す説明図であり、図9は、除外コンテンツの設定後の再生予定リストの例を示す説明図である。
第1の設定例は、音楽コンテンツをランダム再生モードで再生している際に、語学学習や落語のコンテンツが再生されると、ユーザの気分が害される場合があり、そのような場合に、予め再生装置10において、語学学習や落語のコンテンツを再生対象から除外する処理を行う例である。
図6の左図に示すように、ユーザは、まず、再生装置の表示装置110の「ホームメニュー画面110−1」が表示されている状態で、「各種設定110a」の欄を選択する。すると、各種設定110aが選択された旨の入力信号が操作部140により生成され、この信号が再生対象除外部146に伝送され、図6の中図に示すように、表示装置110に「各種設定画面110−2」が表示される。次に、ユーザが「音楽設定110b」の欄を選択すると、その旨の入力信号が操作部140から再生対象除外部146に伝送され、図6の右図に示すように、表示装置110に「音楽設定画面110−3」が表示される。次に、ユーザが「全曲シャッフルから外す110c」の欄を選択すると、操作部140により、再生モードとしてランダム再生モードが選択され、再生対象として記憶部130に記憶された全ての音楽コンテンツ(曲)が設定されている場合(全曲シャッフル)に、再生対象から除外するコンテンツをこれから設定する旨の入力信号が生成され、この信号が再生対象除外部146に伝送される。
すると、図7の左図に示すように、「全曲シャッフルから外す画面110−4」が表示装置110に表示される。本実施形態では、全曲シャッフルの再生対象から除外するための条件として、例えば、「再生予定リスト」、「全曲」という条件の他に、「アルバム」、「アーティスト」、「ジャンル」、「★評価(コンテンツのユーザ評価を★の数により表示)」、「リリース年」、「最近転送したアルバム」等のコンテンツの属性データが挙げられている。ユーザは、この「全曲シャッフルから外す画面110−4」において、全曲シャッフルから外したいグループがある条件を選択する。この例の場合は、ユーザは、「ジャンル110d」の欄を選択する。すると、「ジャンルボタン110d」を選択した旨の入力信号が操作部140から再生対象除外部146に伝送され、図7の中図に示すように、表示装置110に「ジャンル画面110−5」が表示される。この「ジャンル画面110−5」においては、例えば、「Jポップ」、「ジャズ」等の音楽ジャンル名や、「語学学習」、「落語」というジャンル名が例として挙げられている。ユーザは、「ジャンル画面110−5」において、全曲シャッフルから外したいグループを選択する。この例の場合は、ユーザは、「語学学習110e」の欄と「落語」の欄を選択する。すると、操作部140から再生対象除外部146に「語学学習110e」の欄と「落語」の欄を選択した旨の入力信号が伝送される。次に、図7の右図に示すように、ユーザは、「ジャンル画面110−5」において、全曲シャッフルから外したいグループを全て選択した後、「閉じる110f」の欄を選択することにより、除外コンテンツの設定画面を終了する。すると、操作部140から再生対象除外部146に、除外コンテンツの設定処理の終了を指示する旨の入力信号が伝送され、再生対象除外部146は、除外コンテンツの設定処理を終了する。
また、ユーザは、さらに別の条件で全曲シャッフルから外したいグループがある条件がある場合には、図8の左図に示すように、再び「全曲シャッフルから外す画面110−4」に戻り、この画面において、他の条件を選択する。この例の場合は、ユーザは「★評価110g」の欄を選択する。すると、「★評価110g」の欄を選択した旨の入力信号が操作部140から再生対象除外部146に伝送され、図8の中図に示すように、表示装置110に「★評価画面110−7」が表示される。この「★評価画面110−7」においては、例えば、★の数が1〜5個のものが表示されており、この★の数が多いほどユーザ評価が高いということになる。ユーザは、「★評価画面110−7」において、全曲シャッフルから外したいグループを選択する。この例の場合は、ユーザは、評価の低い「★★(★2個)110h」の欄と「★(★1個)」の欄を選択する。すると、操作部140から再生対象除外部146に「★★110h」の欄と「★」の欄を選択した旨の入力信号が伝送される。次に、図8の右図に示すように、ユーザは、「★評価画面110−7」において、全曲シャッフルから外したいグループを全て選択した後、「閉じる110i」の欄を選択することにより、除外コンテンツの設定画面を終了する。すると、操作部140から再生対象除外部146に、除外コンテンツの設定処理の終了を指示する旨の入力信号が伝送され、再生対象除外部146は、除外コンテンツの設定処理を終了する。
以上説明したような除外コンテンツの設定処理の結果、再生装置10の再生予定リスト作成部152により、図9に示すような再生予定リスト136−1が作成される。この再生予定リスト136−1においては、曲番(コンテンツIDに該当する)を有するそれぞれのコンテンツに関連づけて、曲名、アルバム名、アーティスト名、ジャンル名、評価値等の属性データが記録されている。
また、各属性データには、その属性データを指定して再生対象から除外されているかどうかを示す付加データ(この例の場合は、全曲シャッフル再生の場合に再生対象から除外されているかどうかを示す付加データ(以下、「シャッフル除外データ」と称する。)も、それぞれの属性データに関連づけて記録されている。具体的には、この例の場合には、上述した除外コンテンツの設定処理において、まず、ジャンルとして「英会話」と「落語」について全曲シャッフルの再生対象から除外する設定がされたので、再生予定リスト作成部152は、「英会話」と「落語」に対応するシャッフル除外データの欄に1を立てる。また、続いて行った除外コンテンツの設定処理により、評価値が「★★」のものと「★」のものについて全曲シャッフルの再生対象から除外する設定がされたので、再生予定リスト作成部152は、「★★」と「★」に対応するシャッフル除外データの欄に1を立てる。
このように、各属性データごとに対応付けられた複数のシャッフル除外データのいずれかに1のフラグが立てられていると、再生部150は、全曲シャッフル再生の際に、再生対象(候補)から除外してコンテンツの再生を行う。この例の場合は、再生部150は、曲番2、3、4、5のコンテンツのみを再生することになる。
次に、図10〜図12を参照しながら、第2の設定例を、静止画(写真)コンテンツを例に挙げて、コンテンツ再生方法における処理の際のUI表示の例を説明する。図10〜図12は、本実施形態の第2の設定例にかかるコンテンツ再生方法における除外コンテンツの設定画面を示す説明図であり、図9は、除外コンテンツの設定後の再生予定リストの例を示す説明図である。
第2の設定例は、写真コンテンツを連続再生するスライドショー再生で再生を行う場合に、例えば、家族写真で、家族以外には見せたくない寝起きの写真や、水着の写真等、見せたくない写真がある場合があり、そのような場合に、予め再生装置10において、このような見せたくない写真のコンテンツを再生対象から除外する処理を行う例である。
図10の左図に示すように、ユーザは、まず、再生装置の表示装置110の「ホームメニュー画面110−1」が表示されている状態で、「各種設定110a」の欄を選択する。すると、各種設定110aが選択された旨の入力信号が操作部140により生成され、この信号が再生対象除外部146に伝送され、図10の中図に示すように、表示装置110に「各種設定画面110−2」が表示される。次に、ユーザが「フォト設定110j」の欄を選択すると、その旨の入力信号が操作部140から再生対象除外部146に伝送され、図10の右図に示すように、表示装置110に「フォト設定画面110−8」が表示される。次に、ユーザが「スライドショーから外す110k」の欄を選択すると、操作部140により、再生モードとしてスライドショー再生モードが選択されている場合に、再生対象から除外するコンテンツをこれから設定する旨の入力信号が生成され、この信号が再生対象除外部146に伝送される。
すると、図11の左図に示すように、「スライドショーから外す画面110−9」が表示装置110に表示される。本実施形態では、スライドショーの再生対象から除外するための条件として、例えば、「誕生会フォルダ」、「沖縄旅行フォルダ」、「卒業式フォルダ」、「春のピクニックフォルダ」等のコンテンツの属性データ(フォルダ名称)が挙げられている。ユーザは、この「スライドショーから外す画面110−9」において、スライドショーから外したいグループがある条件を選択する。この例の場合は、ユーザは、「沖縄旅行フォルダ110m」を選択する。すると、「沖縄旅行フォルダ110m」を選択した旨の入力信号が操作部140から再生対象除外部146に伝送され、図11の中図に示すように、表示装置110に「沖縄旅行フォルダ」の内容が表示される(表示画面110−10)。この「沖縄旅行フォルダ」においては、例えば、写真Aから写真Hのサムネイル画像が表示されている。ユーザは、表示画面110−10において、スライドショーから外したい写真を選択する。この例の場合は、ユーザは、スライドショーで見せたくない「写真A」、「写真E」、「写真H」を選択する。すると、操作部140から再生対象除外部146に「写真A」、「写真E」及び「写真H」を選択した旨の入力信号が伝送される。次に、図11の右図に示すように、ユーザは、表示画面110−10において、スライドショーから外したい写真を全て選択した後、「閉じる110p」の欄を選択することにより、除外コンテンツの設定画面を終了する。すると、操作部140から再生対象除外部146に、除外コンテンツの設定処理の終了を指示する旨の入力信号が伝送され、再生対象除外部146は、除外コンテンツの設定処理を終了する。
以上説明したような除外コンテンツの設定処理の結果、再生装置10の再生予定リスト作成部152により、図12に示すような再生予定リスト136−2が作成される。この再生予定リスト136−2においては、ファイル名A〜Nを有するコンテンツに関連づけて、スライドショー除外データ(スライドショーの再生対象から除外するか否かを示す付加データ)と属性データとしてフォルダ名とが記録されている。この例の場合には、上述した除外コンテンツの設定処理において、「沖縄旅行」フォルダにおいて、「写真A」、「写真E」及び「写真H」についてスライドショーの再生対象から除外する設定がされたので、再生予定リスト作成部152は、「写真A」、「写真E」及び「写真H」に対応するスライドショー除外データの欄に1を立てる。
このように、各属性データごとに対応付けられた複数のシャッフル除外データのいずれかに1のフラグが立てられていると、再生部150は、全曲シャッフル再生の際に、再生対象(候補)から除外してコンテンツの再生を行う。この例の場合は、「沖縄旅行」のスライドショーを実行すると、再生部150は、「写真B」と「写真C」と「写真D」と「写真F」と「写真G」のみをスライドショー再生することになる。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第1変更例)
次に、図13に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第1変更例について説明する。なお、図13は、本実施形態の第1変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象からのコンテンツの除外が、再生モードとしてランダム再生モードが選択されている場合にのみ行われる場合の例である。
図13に示すように、まず、再生装置10の再生予定リスト作成部152は、操作部140によりランダム再生の再生予定リストの作成指示が入力された否かを判断する(S122)。この判断の結果、ランダム再生の再生予定リストの作成指示が入力されていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS122の判断の結果、ランダム再生の再生予定リストの作成指示が入力されたと判断された場合には、再生予定リスト作成部152は、ランダム再生対象から除外されたコンテンツを省いた中からコンテンツを選択して再生予定リストを作成する(S124)。
次に、再生装置10のコンテンツ再生部154は、操作部140からコンテンツの再生指示を受け取ったか否かを判断する(S126)。この判断の結果、操作部140からコンテンツの再生指示を受け取っていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS126の判断の結果、操作部140からコンテンツの再生指示を受け取ったと判断された場合には、コンテンツ再生部154は、再生予定リスト作成部152により作成された再生予定リストに基づいてコンテンツの再生を行う(S128)。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第2変更例)
次に、図14に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第2変更例について説明する。なお、図14は、本実施形態の第2変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象除外部146により再生対象から除外する設定が行われたコンテンツに対し、操作部140を介して当該コンテンツの再生指示がなされた場合の処理の例である。
図14に示すように、まず、再生装置10の再生対象除外部146は、再生モードがランダム再生モードか否かを判断する(S132)。この判断の結果、再生モードがランダム再生モードでないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS132の判断の結果、再生モードがランダム再生モードであると判断された場合には、再生対象除外部146は、次に、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取ったか否かを判断する(S134)。この判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取っていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS134の判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取ったと判断された場合には、再生対象除外部146は、ランダム再生対象外のコンテンツに隣接する再生対象コンテンツを検索する(S136)。本ステップにおいては、当該隣接する再生対象コンテンツが検出されない場合には、さらに隣接するコンテンツに再生対象コンテンツがないか検索する。このようにして、再生対象コンテンツが検出された場合には、再生対象除外部146は、再生部150に対し、最初に検出された再生対象コンテンツの再生を行わせる(S138)。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第3変更例)
次に、図15に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第3変更例について説明する。なお、図15は、本実施形態の第3変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象除外部146により再生対象から除外する設定が行われたコンテンツに対し、操作部140を介して当該コンテンツの再生指示がなされた場合の処理の例であり、第2変更例とは、ランダム再生対象外のコンテンツの再生指示があった場合の処理が異なる。
図15に示すように、まず、再生装置10の再生対象除外部146は、再生モードがランダム再生モードか否かを判断する(S142)。この判断の結果、再生モードがランダム再生モードでないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS142の判断の結果、再生モードがランダム再生モードであると判断された場合には、再生対象除外部146は、次に、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取ったか否かを判断する(S144)。この判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取っていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS144の判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取ったと判断された場合には、再生対象除外部146は、操作部140により指定されたコンテンツはランダム再生対象外のコンテンツである旨を表示部160に表示させる(S146)。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第4変更例)
次に、図16に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第4変更例について説明する。なお、図16は、本実施形態の第4変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象除外部146により再生対象から除外する設定が行われたコンテンツに対し、操作部140を介して当該コンテンツの再生指示がなされた場合の処理の例であり、第2変更例及び第3変更例とは、ランダム再生対象外のコンテンツの再生指示があった場合の処理が異なる。
図16に示すように、まず、再生装置10の再生対象除外部146は、再生モードがランダム再生モードか否かを判断する(S152)。この判断の結果、再生モードがランダム再生モードでないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS152の判断の結果、再生モードがランダム再生モードであると判断された場合には、再生対象除外部146は、次に、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取ったか否かを判断する(S154)。この判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取っていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS154の判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツの再生指示を受け取ったと判断された場合には、再生対象除外部146は、操作部140により指定されたコンテンツを再生部150に再生させる(S156)。
この場合には、さらに他のランダム再生対象外のコンテンツがある場合には、当該他のランダム再生対象外のコンテンツを再生部150に再生させる(S158)。なお、この例の場合は、他のランダム再生対象外のコンテンツを再生させることとしたが、当該他のランダム再生対象外のコンテンツを再生部150に再生させないという処理もあり得る。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第5変更例)
次に、図17に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第5変更例について説明する。なお、図17は、本実施形態の第5変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象除外部146により再生対象から除外する設定が行われたコンテンツに対し、再生モードがランダム再生モードである場合の処理の例である。
図17に示すように、まず、再生装置10の再生対象除外部146は、再生モードがランダム再生モードか否かを判断する(S162)。この判断の結果、再生モードがランダム再生モードでないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS162の判断の結果、再生モードがランダム再生モードであると判断された場合には、再生対象除外部146は、表示部160に、ランダム再生対象外のコンテンツをグレーアウト表示させる(S144)。なお、この場合に、ランダム再生対象外のコンテンツをグレーアウト表示させるのではなく、単に、表示部160に表示させないようにしてもよい。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第6変更例)
次に、図18に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第6変更例について説明する。なお、図18は、本実施形態の第6変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象除外部146により再生対象から除外する設定が行われた除外コンテンツに対し、操作部140を介して除外コンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツ再生指示がなされた場合の処理の例である。
図18に示すように、まず、再生装置10の再生対象除外部146は、再生モードがランダム再生モードである場合において、そのランダム再生モードが特定のフォルダを再生対象として指定したランダム再生モード(フォルダ内ランダム再生モード)か否かを判断する(S172)。この判断の結果、ランダム再生モードがフォルダ内ランダム再生モードでないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS172の判断の結果、ランダム再生モードがフォルダ内ランダム再生モードであると判断された場合には、再生対象除外部146は、次に、操作部140からランダム再生対象外のフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取ったか否かを判断する(S174)。この判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取っていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS174の判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取ったと判断された場合には、再生対象除外部146は、ランダム再生対象外のフォルダに隣接する再生対象コンテンツを含むフォルダを検索する(S176)。本ステップにおいては、当該隣接する再生対象コンテンツを含むフォルダが検出されない場合には、さらに隣接するフォルダに再生対象コンテンツを含むフォルダがないか検索する。このようにして、再生対象コンテンツを含むフォルダが検出された場合には、再生対象除外部146は、再生部150に対し、最初に検出された再生対象コンテンツを含むフォルダ内のコンテンツの再生を行わせる(S178)。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第7変更例)
次に、図19に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第7変更例について説明する。なお、図19は、本実施形態の第7変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象除外部146により再生対象から除外する設定が行われた除外コンテンツに対し、操作部140を介して除外コンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツ再生指示がなされた場合の処理の例であり、第6変更例とは、除外コンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツ再生指示がなされた場合の処理が異なる。
図19に示すように、まず、再生装置10の再生対象除外部146は、再生モードがランダム再生モードである場合において、そのランダム再生モードが特定のフォルダを再生対象として指定したランダム再生モード(フォルダ内ランダム再生モード)か否かを判断する(S182)。この判断の結果、ランダム再生モードがフォルダ内ランダム再生モードでないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS182の判断の結果、ランダム再生モードがフォルダ内ランダム再生モードであると判断された場合には、再生対象除外部146は、次に、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取ったか否かを判断する(S184)。この判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取っていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS184の判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取ったと判断された場合には、再生対象除外部146は、操作部140により指定されたコンテンツはランダム再生対象外のコンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツである旨を表示部160に表示させる(S186)。
(再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第8変更例)
次に、図20に基づいて、本実施形態にかかる再生装置10におけるコンテンツの再生方法の第8変更例について説明する。なお、図20は、本実施形態の第8変更例にかかるコンテンツの再生方法を示すフローチャートである。
本変更例は、再生対象除外部146により再生対象から除外する設定が行われた除外コンテンツに対し、操作部140を介して除外コンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツ再生指示がなされた場合の処理の例であり、第6変更例及び第7変更例とは、除外コンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツ再生指示がなされた場合の処理が異なる。
図20に示すように、まず、再生装置10の再生対象除外部146は、再生モードがランダム再生モードである場合において、そのランダム再生モードが特定のフォルダを再生対象として指定したランダム再生モード(フォルダ内ランダム再生モード)か否かを判断する(S192)。この判断の結果、ランダム再生モードがフォルダ内ランダム再生モードでないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS192の判断の結果、ランダム再生モードがフォルダ内ランダム再生モードであると判断された場合には、再生対象除外部146は、次に、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取ったか否かを判断する(S194)。この判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取っていないと判断された場合には、待機状態となる。一方、ステップS194の判断の結果、操作部140からランダム再生対象外のコンテンツのみを含むフォルダ内のコンテンツの再生指示を受け取ったと判断された場合には、再生対象除外部146は、操作部140により指定されたコンテンツを再生部150に再生させる(S196)。
この場合には、さらに、当該指定されたコンテンツを含むフォルダ内の他のコンテンツを再生部150に再生させる(S198)。なお、この例の場合は、指定されたコンテンツを含むフォルダ内の他のコンテンツを再生部150に再生させることとしたが、指定されたコンテンツを含むフォルダ内の他のコンテンツを再生部150に再生させないという処理もあり得る。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。