JP2008310213A - マイクロレンズアレイ付き部品の製造方法およびマイクロレンズアレイ付き部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な方法により成形中に精度良くアライメントマークを付したマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法と、アライメントマークを付したマイクロレンズアレイ付き部品を提供すること。
【解決手段】成形基板に2段階に分けてエッチングを施してマイクロレンズ形成用と第2アライメントマーク形成用の2種の成形面を設けた成形型22を作製した後、着色樹脂23で第2アライメントマーク24を形成する工程と、前記成形型22に透明樹脂25を塗布する工程と、前記第2アライメントマーク24と基板2上の基板側マーク5とを用いて両者を位置決めし、前記成形型22に前記基板2を配置する工程と、前記成形型22と前記基板2を密着させたまま前記透明樹脂25を硬化させることにより前記基板2上に前記透明樹脂25で構成されるマイクロレンズ3と、アライメントマークとして利用できるレンズ側マーク4とを同時に作製する工程とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロレンズアレイ付き部品の製造方法およびマイクロレンズアレイ付き部品に関するものである。
精密機器は、一般に多数の部品から構成される。そのため、設計通りの性能を有する製品に仕上げるために、各部品の設計や作製に正確さが求められることは元より、各部品が組み合わされる組み立て時にも正確な組み立てが要求される。組み立て精度を確保する手段として、各部品には作製や組み立ての際の基準となる基準点(アライメントマーク)が付されている。各部品に付されたアライメントマークを基準として各部品を作製し、また、部品間のアライメントマークの相対位置から正確な位置決めを行い組み立てることで、製造の正確性を担保している。
光学機器は、精密機器の中でも特に高い正確性が要求される製品の一つである。光学機器に用いられる重要な部品として、マイクロレンズアレイという部品が存在する。マイクロレンズアレイは、液晶プロジェクタにおいて、光源と液晶との間に配置して光量のロスを防止するもの、或いはスクリーンの表面に形成して像を明るくするもの、固体撮像素子上に配置して入射光を増加させるもの、ガラスファイバの光通信素子に使われるもの等、多くの用途に使用され、用途に合わせた形状を有している。
例えば、液晶プロジェクタにおけるマイクロレンズアレイの使用目的は、使用する液晶表示素子に存在するトランジスタ部や配線部などと言った光を透過しない部分に当たるはずの直進光を、光を通す開口部の方向へ屈折させ、出来るだけ多くの光が液晶表示素子を透過するように集光することにある。そのため使用するマイクロレンズアレイは、液晶表示素子の開口部に合わせた大きさのマイクロレンズが隙間なく詰まった構造で、レンズ間に集光が期待できない平坦な基板部分を有さない構造をしていることが望ましい。このようなマイクロレンズアレイの製造方法として特許文献1の方法がある。この方法によれば、ガラス基板の表面をレジストによりマスクした状態とレジストを除去した後との2回に分けてウェットエッチングを施し、それより成形面を形成した成形型を使用して目的とする形状のマイクロレンズアレイの製造を実現している。
特開平10−39112号公報
しかし上記技術を用いた場合、レジストを除去した後の2回目のウェットエッチングにより、ガラス基板表面に付されたアライメントマークが消失してしまうという重大な問題が存在する。こうした場合に、エッチングによる成形面の位置を元にアライメントマークを再度付け直すという作業が想定されるが、本方法では加工精度による成形面の位置や形状のずれがアライメントマークの位置のずれに反映してしまい、位置精度が十分とはいえない。また、十分な位置精度をもってアライメントマークを付け直すことが可能であったとしても、工程が増えることにより製造コストや製造時間の増加につながる。
また、通常ガラス基板上に付されるアライメントマークは、ガラス基板表面を一部加工し凹凸をつけて付すことが多い。そのため、ガラス成形型にガラスとほぼ同じ屈折率を持った樹脂を塗布した際には、塗布した樹脂でアライメントマークの凹凸が埋没してしまいマークの形状が見えにくくなり、結果、レンズを成形するガラス基板とガラス成形型を正確に位置決めすることが難しくなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、簡便な方法により成形中に精度良くアライメントマークを付したマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法と、アライメントマークを付したマイクロレンズアレイ付き部品を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法は、複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法であって、第1アライメントマークが付された成形基板上に、複数の第1開口部と、第2開口部とを備えたマスクを形成する第1の工程と、前記成形基板に前記マスクを介してウェットエッチングを施し、前記成形基板上の前記第1開口部に対応した箇所に第1凹部を、前記第2開口部に対応した箇所に第2凹部をそれぞれ形成する第2の工程と、前記成形基板から前記マスクを除去し、前記成形基板に再度ウェットエッチングを施すことにより、前記第1凹部にマイクロレンズ形成用の第1成形面を、前記第2凹部に第2アライメントマーク形成用の第2成形面を同時に設けた成形型を作製する第3の工程と、前記第2成形面に着色樹脂を充填し、前記着色樹脂で構成される第2アライメントマークを形成する第4の工程と、前記成形型または基板側マークを付した基板に透明樹脂を塗布する第5の工程と、前記成形型の前記第2アライメントマークと、前記基板側マークとを用いて両者を位置決めし、前記透明樹脂が塗布された面に前記基板を配置する第6の工程と、前記成形型と前記基板とを密着させたまま前記透明樹脂を硬化させることにより、前記基板上に前記透明樹脂で構成される前記マイクロレンズを作製すると同時に、前記第2アライメントマークを前記基板上に転写しレンズ側マークを作製する第7の工程と、を含むことを特徴とする。
この方法によれば、マスク除去後のウェットエッチングにより第1アライメントマークが消失しても、第1アライメントマークから正確に位置決めした第2アライメントマークを工程の途中で形成することができる。そのため、第2アライメントマークを第1アライメントマークの代わりとして用い、正確な位置決めをすることができる。また、第2アライメントマークをマイクロレンズアレイ付き部品に転写することができる。そのため、アライメントマークとして利用可能なレンズ側マークを設けたマイクロレンズアレイ付き部品を作製することができる。
また、本発明においては、前記第1の工程では、前記第2開口部を複数形成することが望ましい。
この方法によれば、作成される複数の第2アライメントマークおよびレンズ側マークを基準として正確な位置決めが可能となる。
また、本発明においては、前記第4の工程では、前記着色樹脂を充填後に硬化させることが望ましい。
この方法によれば、その後の透明樹脂を塗布する工程において、着色樹脂と透明樹脂が混ざり合い、樹脂の界面の輪郭が不定形になることや着色樹脂の位置がずれることを防ぐことができる。それにより、正確な位置に第2アライメントマークを形成することができ正確な位置決めができる。
また、本発明においては、前記第5の工程では、前記第2成形面で前記着色樹脂と前記透明樹脂が積層されても構わない。
この方法によれば、第5の工程で透明樹脂を塗布する場合に第1成形面のみに選択的に塗布する必要がない。そのため、透明樹脂を成形型に全面塗布することが可能になり、工程が平易になり簡略化ができる。
また、本発明においては、前記着色樹脂と前記透明樹脂が、同じ硬化手段を用いる硬化性樹脂であることが望ましい。
この方法によれば、使用する樹脂の硬化方法が同じであるため共通の設備で硬化をすることが出来る。そのため、製造工程や製造設備が簡略化できる。
また、本発明においては、前記第1の工程から前記第5の工程を用いて、前記第2アライメントマークを形成した後に前記透明樹脂を塗布した前記成形型を2つ用意し、前記第6の工程を用いて、前記基板の両面に2つの前記成形型を配置し、前記基板を挟んで隣接する2つの前記第2アライメントマークと、前記基板に含まれる前記基板側マークとを用いて前記成形型と前記基板との位置決めを行い、前記基板の両面に前記マイクロレンズアレイを作製すると同時に、前記基板の両面に前記第2アライメントマークを転写し前記レンズ側マークを作製することとしても良い。
この方法によれば、基板の両面に配置される成形型に含まれる第2アライメントマークと、基板に含まれる基板側マークとを利用して、互いのマイクロレンズアレイの相対位置を確認することができる。そのため、両面のマイクロレンズの光軸が正確に揃ったマイクロレンズアレイ付き部品が容易に製造できる。また、両面の透明樹脂を同時に硬化させてマイクロレンズを作製することができる。そのため、透明樹脂を硬化させる工程を減らすことができ、工程の効率化を図ることができる。
この場合においては、前記基板を挟んで隣接する2つの前記第2アライメントマークが、互いに異なる色に着色していることが望ましい。
この方法によれば、位置決めを行う際に第2アライメントマークの像を重ね合わせた場合、互いの色が異なるため輪郭が明確になり判別し易い。そのため、位置決めが容易に行える。
更に、本発明においては、前記第1の工程から前記第7の工程を用いて、片面に前記マイクロレンズ及び前記レンズ側マークが形成されている前記マイクロレンズ付き部品を用意し、前記第1の工程から前記第5の工程を用いて、前記第2アライメントマークを形成した後に前記透明樹脂を塗布した前記成形型を用意し、前記第6の工程を用いて、前記マイクロレンズ付き部品の、前記マイクロレンズが形成されていない面に前記成形型を対向させて配置し、前記基板を挟んで隣接する前記マイクロレンズアレイ付き部品に含まれる前記レンズ側マークと、前記成形型に含まれる前記第2アライメントマークと、前記基板に含まれる前記基板側マークとを用いて位置決めを行い、前記基板に前記マイクロレンズアレイを作製すると同時に、前記第2アライメントマークを前記基板に転写し前記レンズ側マークを作製することとしても良い。
この方法によれば、マイクロレンズアレイ付き部品に含まれるレンズ側マークと、成形型に含まれる第2アライメントマークと、基板に含まれる基板側マークとを利用して、互いのマイクロレンズアレイの相対位置を確認することができる。そのため、両面のマイクロレンズの光軸が正確に揃ったマイクロレンズアレイ付き部品が容易に製造できる。また基板に対して片面ずつマイクロレンズを成形するために、同じ成形型を用いて成形したマイクロレンズを両面に作製することができる。そのため、両面のマイクロレンズのレンズ形状を精度良く再現することができる。
この場合においては、前記基板を挟んで隣接する前記レンズ側マークと前記第2アライメントマークとが、互いに異なる色に着色していることが望ましい。
この方法によれば、位置決めを行う際にレンズ側マークと第2アライメントマークの像を重ね合わせた場合、互いの色が異なるため輪郭が明確になり判別し易い。そのため、位置決めが容易に行える。
そして、本発明においては、前記第1の工程から前記第7の工程を用いて、片面に前記マイクロレンズ及び前記レンズ側マークが形成されている前記マイクロレンズ付き部品を2つ用意し、前記マイクロレンズアレイ付き部品の、前記マイクロレンズが形成されていない面同士を対向させて配置し、前記基板を挟んで隣接する2つの前記レンズ側マーク同士を用いて位置決めを行い、2つの前記マイクロレンズアレイ付き部品を一体とすることにより、前記基板の両面に前記マイクロレンズアレイを配置すると同時に、前記基板の両面に前記レンズ側マークを配置することとしても良い。
この方法によれば、それぞれのマイクロレンズアレイ付き部品に含まれるレンズ側マーク同士を用いて、互いのマイクロレンズアレイの相対位置を確認することができる。そのため、両面のマイクロレンズの光軸が正確に揃ったマイクロレンズアレイ付き部品が容易に製造できる。また、マイクロレンズアレイ付き部品同士を任意に組み合わせることで新たな製品を製造することが可能である。そのため、設計変更や顧客の要求にすばやく対応することができる。
この場合においては、前記基板を挟んで隣接する2つの前記レンズ側マークが、互いに異なる色に着色していることが望ましい。
この方法によれば、位置決めを行う際にレンズ側マークの像を重ね合わせた場合、互いの色が異なるため輪郭が明確になり判別し易い。そのため、位置決めが容易に行える。
一方、本発明のマイクロレンズアレイ付き部品は、複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイ付き部品であって、集光作用を備えた複数のマイクロレンズと、前記マイクロレンズと異なる色に着色したレンズ側マークと、基板側マークを設けた基板とを備え、前記マイクロレンズと前記レンズ側マークが、前記基板の同じ面に突出して形成され、前記マイクロレンズが、前記基板に規則的に配列した領域を形成して配置され、前記レンズ側マークが、前記マイクロレンズが形成する前記領域の外側で前記基板側マークと平面的に重なって配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、マイクロレンズアレイ付き部品中には着色されたレンズ側マークが含まれている。そのため、マイクロレンズアレイ付き部品を他の部品と組み合わせる場合にレンズ側マークを利用して正確な位置決めをすることができる。
[第1実施形態]
以下、図1〜図3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法およびマイクロレンズアレイ付き部品について説明する。図1は本発明の第1実施形態におけるマイクロレンズアレイ付き部品の一例を示すもので、(a)が平面図、(b)がIbを結ぶ線での断面図である。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法の比率は適宜異ならせてある。また、多数存在する構成要素については、その一部を省略して図示している。
図1に示すように、本実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品1は、基板2と、複数のマイクロレンズ3と、レンズ側マーク4と、基板側マーク5とを備えている。まず、図1(a)に示すように、基板2には、マイクロレンズ3が規則的に配列した領域が形成されている。マイクロレンズ3は紫外線硬化樹脂で構成されている。レンズ側マーク4は、マイクロレンズ3と異なる色に着色された紫外線硬化樹脂で構成されている。また、レンズ側マーク4は、マイクロレンズ3が形成する領域の両側に1つずつ配置されている。また、図1(b)に示すように、マイクロレンズ3とレンズ側マーク4は、基板2の同じ面に突出して形成されている。レンズ側マーク4は、マイクロレンズ3を構成する紫外線硬化樹脂と積層し、基板2に形成されている。基板側マーク5は、基板2とレンズ側マーク4が平面的に重なる位置に設けられている。基板側マーク5は、レンズ側マーク4に対応した形状を有しており、例えばレンズ側マークが平面視で円形であるならば、基板側マーク5も円形をしている。
以上のような構成のマイクロレンズアレイ付き部品1によれば、マイクロレンズアレイ付き部品1には着色樹脂で構成されるレンズ側マーク4が含まれている。そのため、マイクロレンズアレイ付き部品1を他の部品と組み合わせる場合にレンズ側マーク4を利用して正確な位置決めをすることができる。
次に、マイクロレンズアレイ付き部品1の製造方法について、図2〜図3を参照しながら説明する。ここで、図2は、成形型22の作製工程を示す工程図であり、図3は、成形型22を用いてマイクロレンズアレイ付き部品1を製造する工程を示す工程図である。
まず第1の工程として、マスク16を形成する。図2(a)に示すように、成形型となる成形基板11にレジスト材を塗布し、レジスト膜12を形成する。成形基板11には第1アライメントマーク13が設けられてある。レジスト膜12を形成するレジスト材は、設計通りのレジストパターンが転写できるものであれば特に限定されない。
次に、図2(b)に示すように、レジスト膜に複数の第1開口部14と、第2開口部15とを付し、マスク16を形成する。各開口部の形状は、設計するレンズ形状により任意に変更可能である。ここでは第1開口部14と第2開口部15は、ともにピンホール状の形状とする。マスク16を作製する方法には従来公知の手法を採用することができ、例えば、フォトリソグラフィ方式により作製することができる。第2開口部15は、マスク16の作製において、第1アライメントマーク13の位置を元に設定された箇所に形成される。そのため、成形基板11上の第1アライメントマーク13と第2開口部15の中心との距離17は正確に規定することができる。本実施形態ではレジストを用いてマスクを形成することとしたが、必要なマスク形成ができる方法であれば特に限定されない。
次に、図2(c)に示すように、第2の工程として、成形基板11に前記マスク16を介してウェットエッチングを施すことで、成形基板11上の第1開口部14に対応した箇所には第1凹部18を、第2開口部15に対応した箇所には第2凹部19を形成する。使用されるエッチャントは、設計通りの加工ができるものであれば特に限定されない。エッチングの結果、第1凹部18、第2凹部19共に半球状の成形面が形成される。その際、開口部の直下が最もエッチングが進むため、各凹部の最深部は対応する各開口部の直下に位置し、第2凹部19の最深部は第2開口部15の直下に位置することになる。そのため、第2凹部19の最深部は第1アライメントマーク13と第2開口部15との位置関係を保った箇所に成形される。
次に、図2(d)に示すように、第3の工程として、成形基板からマスクを除去した後に再度ウェットエッチングを施すことで、第1凹部には第1成形面20を、第2凹部には第2成形面21を形成する。マスクを除去した後であるため、全面において満遍なくエッチングされ、第1成形面20と第2成形面21には曲率半径の大きいレンズ状の凹部が形成される。同時に、成形基板はエッチングにより薄くなり、第1アライメントマークは消失する。また、全面において満遍なくエッチングされることから、第2成形面21の最深部は第2凹部との位置関係を保ったままエッチングされ、第2凹部の最深部と同じく第2開口部の直下に位置することになる。そのため、第2成型面21の最深部は第1アライメントマークと第2開口部との位置関係を保った箇所に成形される。以上により、成形型22が完成する。
続いて、成形型22を用いてマイクロレンズアレイ付き部品1を製造する。まず、図3(a)に示すように、第4の工程として、第2成形面21に着色樹脂23を充填する。着色樹脂23は、レンズ状の第2成形面21の最深部から充填される。続いて、着色樹脂23に紫外線を照射して硬化させ、第2アライメントマーク24を形成する。その結果、第2成形面21の最深部の位置や形状を情報として備え、着色した樹脂で構成された第2アライメントマーク24が形成される。着色樹脂23は、有色の樹脂を使用しても、無色の樹脂を、硬化性が変わらない程度の顔料や色素を加えて着色して使用しても構わない。また、第2成形面21の容積内であれば充填する着色樹脂23の量を調節することにより、第2アライメントマーク24の大きさを自由に調節することが可能である。
次に、図3(b)に示すように、第5の工程として、成形型22の全面に透明樹脂25を塗布する。全ての第1成形面20に透明樹脂25が充填され、合わせて第2成形面21にも透明樹脂25が充填される。第2成形面21にすでに充填されている第2アライメントマーク24は硬化しているので、混ざり合わずに透明樹脂25と界面を形成する。
次に、図3(c)に示すように、第6の工程として、第2アライメントマーク24と基板2に付された基板側マーク5とを用いて位置決めを行う。続いて、図3(d)に示すように、第2アライメントマーク24と基板側マーク5が平面的に重なる状態で、基板2を成形型22の透明樹脂25が塗布された面に配置する。
次に、図3(e)に示すように、第7の工程として、成形型22と基板2を密着させたまま紫外線を照射し透明樹脂を硬化させて基板2上にマイクロレンズ3を作製する。同時に、第2アライメントマーク24を基板2に転写しレンズ側マーク4を作製する。レンズ側マーク4は、基板2に設けられた基板側マーク5と平面的に重なる位置に設けられる。以上により、アライメントマークとして利用可能なレンズ側マーク4を付したマイクロレンズアレイ付き部品1が完成する。
以上のような構成のマイクロレンズアレイ付き部品1の製造方法によれば、マスク16除去後のウェットエッチングにより第1アライメントマーク13が消失しても、第1アライメントマーク13の位置から正確に位置決めした第2アライメントマーク24を工程の途中で形成することができる。そのため、第1アライメントマーク13の代わりに第2アライメントマーク24を利用して、正確な位置決めをすることができる。また、第2アライメントマーク24をマイクロレンズアレイ付き部品1に転写することができる。そのため、作製するマイクロレンズアレイ付き部品1に、アライメントマークとして利用可能なレンズ側マーク4を設けることができる。
ここで、第1の工程では、第2開口部15が複数形成されているため、作製される複数の第2アライメントマーク24およびレンズ側マーク4を基準として正確な位置決めが可能となる。
更に、第4の工程では、着色樹脂23を充填後に硬化させているため、その後の透明樹脂25を塗布する工程において、着色樹脂23と透明樹脂25が混ざり合い、樹脂の界面の輪郭が不定形になることや着色樹脂23の位置がずれることを防ぐことができる。それにより、正確な位置に第2アライメントマーク24を形成することができ、正確な位置決めができる。
そして、第5の工程では、第2成形面21にも透明樹脂25が塗布され、第2成形面21で着色樹脂23と透明樹脂25が積層される構成としているため、第5の工程で透明樹脂25を塗布する場合に第1成形面20のみに選択的に塗布する必要がない。そのため、透明樹脂25を成形型22に全面塗布することが可能になり、工程が平易になり簡略化ができる。
また、着色樹脂23と透明樹脂25がいずれも紫外線硬化樹脂であり、同じ硬化手段を用いて硬化する樹脂であるため、共通の設備で硬化をすることが出来る。そのため、製造工程や製造設備が簡略化できる。
なお、本実施形態では、第2開口部15を複数形成することとしたが、第2開口部は1箇所でも構わない。その場合には、第2開口部の形状として例えば十字や放射状のような複雑な形状を付し、位置決め精度を担保するために必要な形状を有する第2アライメントマークを形成させたうえで、基板側マークにも対応する形状を付す、などの方法を用いることが望ましい。
また、本実施形態では、着色樹脂23と透明樹脂25が同じ硬化手段を用いることが可能な紫外線硬化樹脂としたが、異なる硬化手段を用いる硬化性樹脂を用いても構わない。
また、本実施形態では、第4の工程で着色樹脂23を第2成形面21に充填し硬化させることとしたが、例えば、着色樹脂23の粘度が透明樹脂25の粘度と比べて十分に高く、透明樹脂25を塗布しても大きく塗れ広がらない場合などでは、第4の工程において必ずしも着色樹脂23を硬化させる必要はない。
また、本実施形態では、成形型22に透明樹脂25を塗布することとしたが、基板2に透明樹脂25を塗布することとしても構わない。
[第2実施形態]
図4〜図5は、本発明の第2実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法およびマイクロレンズアレイ付き部品の説明図である。本実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法は、第1実施形態のマイクロレンズアレイの製造方法と一部共通している。異なるのは、基板の両面に成形型を配置してマイクロレンズを形成し、両面にマイクロレンズおよびレンズ側マークを形成したマイクロレンズアレイ付き部品を製造することである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4は本発明の第2実施形態におけるマイクロレンズアレイ付き部品の一例を示すもので、(a)が平面図、(b)がIVbを結ぶ線での断面図である。図4(a)に示すように、本実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品26は、平面図では図1(a)に示す第1実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品1と基本的構成が同じである。しかし、図4(b)に示すように、本実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品26は、マイクロレンズ3とレンズ側マーク4a及び4bとが基板2の両面に形成されている。マイクロレンズ3は、基板2を挟んで隣接する反対面のマイクロレンズ3と光軸が揃うように配置されている。レンズ側マーク4a及び4bは、基板2に設けられた基板側マーク5と平面的に重なる箇所で基板2を挟んで設けられている。基板2を挟んで隣接するレンズ側マーク4a及び4bは、互いに異なる色に着色されているが、基板2の同じ面に配置されたレンズ側マーク4a同士又は4b同士は同じ色に着色されている。
次に、本実施形態におけるマイクロレンズアレイ付き部品26の製造方法について、図5を参照しながら説明する。まず、図5(a)に示すように、第1実施形態で説明した方法にて作製された成形型22aと成形型22bを用意する。成形型22aには、第2アライメントマーク24aが形成され、次いで透明樹脂25が塗布されている。成形型22bには、第2アライメントマーク24aと異なる色に着色した第2アライメントマーク24bが形成され、同様に透明樹脂25が塗布されている。次に、第2アライメントマーク24a及び24bと基板側マーク5とを用いて、2つの成形型22a及び22bと基板2との位置決めを行い、基板2の両面に成形型22a及び22bを配置する。
次に、図5(b)に示すように、第2アライメントマーク24a及び24bと基板側マーク5とが平面的に重なる様に、成形型22a及び22bが基板2を両面から挟み込む形で密着させる。成形型22aと成形型22bを基板2に密着させるのは同時であっても逐次であっても良い。
次に、図5(c)に示すように、成形型22a及び成形型22bと基板2を密着させたまま紫外線を照射し透明樹脂を硬化させて、基板2の両面にマイクロレンズ3を作製する。同時に、基板2の両面に第2アライメントマーク24a及び24bを転写し、レンズ側マーク4a及び4bを作製する。以上により、基板2の両面にマイクロレンズ3及びレンズ側マーク4を形成したマイクロレンズアレイ付き部品26が完成する。
以上のようなマイクロレンズアレイ付き部品26の製造方法によれば、基板2の両面の成形型22aおよび22bに含まれる第2アライメントマーク24aおよび24bと、基板2に含まれる基板側マーク5とを利用して、互いの成形型22aおよび22bの相対位置を確認することができる。そのため、両面のマイクロレンズ3の光軸が正確に揃ったマイクロレンズアレイ付き部品26が容易に製造できる。また、基板2の両面の透明樹脂25を同時に硬化させてマイクロレンズ3を作製することができる。そのため、透明樹脂25を硬化させる工程を減らすことができ、工程の効率化を図ることができる。
また、2つの成形型22aおよび22bに含まれる第2アライメントマーク24aおよび24bが、それぞれ異なる色に着色していることとしたため、第2アライメントマークの像を重ね合わせて位置決めを行う際に輪郭が明確になる。そのため、判別し易く位置決めが容易に行える。
なお、本実施形態では、2つの成形型22aおよび22bに含まれる第2アライメントマーク24aおよび24bは、それぞれ異なる色に着色していることとしたが、必ずしも異なる色に着色する必要はない。その場合、両第2アライメントマークの大きさを等しくしておき、正確に重ね合わせることで位置決めを行うといった方法をとることが望ましい。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法の説明図である。本実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法は、第1実施形態のマイクロレンズアレイの製造方法と一部共通している。異なるのは、片面にマイクロレンズを付したマイクロレンズアレイ付き部品のもう一方の面に成形型を配置してマイクロレンズを形成し、両面にマイクロレンズおよびレンズ側マークを形成したマイクロレンズアレイ付き部品を製造することである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
まず、図6(a)に示すように、第1実施形態で説明した方法にて作製されたマイクロレンズアレイ付き部品1aと成形型22bを用意する。マイクロレンズアレイ付き部品1aには、基板側マーク5と平面的に重なる位置にレンズ側マーク4aが設けられている。成形型22bには、レンズ側マーク4aと異なる色に着色した第2アライメントマーク24bが形成され、次いで透明樹脂25が塗布されている。次に、レンズ側マーク4a及び第2アライメントマーク24bと基板側マーク5とを用いて、マイクロレンズアレイ付き部品1a及び成形型22bとの位置決めを行い、マイクロレンズアレイ付き部品1aのマイクロレンズが形成されていない面に成形型22bを配置する。
次に、図6(b)に示すように、レンズ側マーク4aと第2アライメントマーク24bと基板側マーク5とが平面的に重なる様に、マイクロレンズアレイ付き部品1aのマイクロレンズが形成されていない面に成形型22bを密着させる。
次に、図6(c)に示すように、成形型とマイクロレンズアレイ付き部品を密着させたまま紫外線を照射し透明樹脂を硬化させて、マイクロレンズ3を作製する。同時に、第2アライメントマーク24bを転写し、レンズ側マーク4bを作製する。以上により、基板の両面にマイクロレンズ3及びレンズ側マーク4を形成したマイクロレンズアレイ付き部品26が完成する。
以上のようなマイクロレンズアレイ付き部品26の製造方法によれば、マイクロレンズアレイ付き部品1aに含まれるレンズ側マーク4aと、成形型22bに含まれる第2アライメントマーク24bと、基板に含まれる基板側マーク5とを利用して、互いのマイクロレンズアレイの相対位置を確認することができる。そのため、両面のマイクロレンズ3の光軸が正確に揃ったマイクロレンズアレイ付き部品26が容易に製造できる。また基板に対して片面ずつマイクロレンズ3を成形するために、同じ成形型を用いて成形したマイクロレンズ3を両面に作製することができる。そのため、両面のマイクロレンズ3のレンズ形状を精度良く再現することができる。
また、レンズ側マーク4aと第2アライメントマーク24bとが、それぞれ異なる色に着色していることとしたため、レンズ側マーク4aと第2アライメントマーク24bの像を重ね合わせて位置決めを行う際に輪郭が明確になる。そのため、判別し易く位置決めが容易に行える。
なお、本実施形態では、レンズ側マーク4aと第2アライメントマーク24bは、それぞれ異なる色に着色していることとしたが、必ずしも異なる色に着色する必要はない。その場合、レンズ側マークと第2アライメントマークの大きさを等しくしておき、正確に重ね合わせることで位置決めを行うといった方法をとることが望ましい。
[第4実施形態]
図7〜図8は、本発明の第4実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法およびマイクロレンズアレイ付き部品の説明図である。本実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法は、第1実施形態のマイクロレンズアレイの製造方法と一部共通している。異なるのは、片面にマイクロレンズを付した2つのマイクロレンズアレイ付き部品のもう一方の面同士を対向させて一体とし、両面にマイクロレンズおよびレンズ側マークを形成したマイクロレンズアレイ付き部品を製造することである。したがって、本実施形態において第1実施形態と共通する構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7は本発明の第4実施形態におけるマイクロレンズアレイ付き部品の一例を示すもので、第1実施形態の図1(b)に相当する図である。図7に示すように、本実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品27は、基板28の両面に複数のマイクロレンズ3と、レンズ側マーク4とを備えており、マイクロレンズ3が基板28の両面に形成されている。マイクロレンズ3は基板28を挟んで隣接する反対面のマイクロレンズ3と光軸が揃うように配置されている。レンズ側マーク4a及び4bは、基板28に設けられた基板側マーク5と平面的に重なる箇所で基板28を挟んで設けられている。基板28を挟んで隣接するレンズ側マーク4a及び4bは互いに異なる色に着色されているが、基板28の同じ面に配置されたレンズ側マーク4a同士又は4b同士は同じ色に着色されている。基板28は、接着層29を介し2枚の基板2を張り合わせて構成されている。ここでは基板28は2枚の基板2から構成されているが、目的とするレンズの性質により更に複数の基板から構成されてもよい。
次に、本実施形態におけるマイクロレンズアレイ付き部品27の製造方法について、図8を参照しながら説明する。まず、図8(a)に示すように、第1実施形態で説明した方法にて作製された、片面にマイクロレンズ3が形成されているマイクロレンズアレイ付き部品1a及び1bを用意する。マイクロレンズアレイ付き部品1aには、レンズ側マーク4aが設けられており、マイクロレンズアレイ付き部品1bには、レンズ側マーク4aと異なる色に着色したレンズ側マーク4bが設けられている。次に、レンズ側マーク4a及び4bと基板側マーク5とを用いて、2つのマイクロレンズアレイ付き部品1a及び1bの位置決めを行い、マイクロレンズ3が形成されていない面で接着剤30を挟み配置する。接着剤30は、マイクロレンズアレイ付き部品1a及び1bと異なる屈折率を有していたり着色していたりするなど、マイクロレンズアレイ付き部品27の透明性を阻害する物性を有していなければ特に限定されない。
次に、図8(b)に示すように、2つのマイクロレンズアレイ付き部品1a及び1bを、マイクロレンズ3が形成されていない面同士で張り合わせる。以上により、基板28の両面にマイクロレンズ3及びレンズ側マーク4a、4bを形成したマイクロレンズアレイ付き部品27が完成する。
以上のようなマイクロレンズアレイ付き部品27の製造方法によれば、それぞれのマイクロレンズアレイ付き部品1aおよび1bに設けられたレンズ側マーク4aおよび4bを用いて、互いのマイクロレンズアレイの相対位置を確認することができる。そのため、両面のマイクロレンズ3の光軸が正確に揃ったマイクロレンズアレイ付き部品27が容易に製造できる。また、片面にマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイ付き部品同士を任意に組み合わせることで新たな製品を製造することが可能である。そのため、設計変更や顧客の要求にすばやく対応することができる。
また、2つのマイクロレンズアレイ付き部品1aおよび1bに設けられたレンズ側マーク4aおよび4bが、それぞれ異なる色に着色していることとしたため、レンズ側マーク4aおよび4bの像を重ね合わせて位置決めを行う際に輪郭が明確になる。そのため、判別し易く位置決めが容易に行える。
なお、本実施形態では、レンズ側マーク4aおよび4bは、それぞれ異なる色に着色していることとしたが、必ずしも異なる色に着色する必要はない。その場合、レンズ側マーク同士の大きさを等しくしておき、正確に重ね合わせることで位置決めを行うといった方法をとることが望ましい。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
第1実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の平面図および断面図である。 成形型の作製方法を示す工程図である。 第1実施形態のマイクロレンズアレイの製造方法の工程図である。 第2実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の平面図および断面図である。 第2実施形態のマイクロレンズアレイの製造方法の工程図である。 第3実施形態のマイクロレンズアレイの製造方法の工程図である。 第4実施形態のマイクロレンズアレイ付き部品の断面図である。 第4実施形態のマイクロレンズアレイの製造方法の工程図である。
符号の説明
1 マイクロレンズアレイ付き部品、 2 基板、 3 マイクロレンズ、 4 レンズ側マーク、 5 基板側マーク、 11 成形基板、 13 第1アライメントマーク、 14 第1開口部、 15 第2開口部、 16 マスク、 18 第1凹部、 19 第2凹部、 20 第1成形面、 21 第2成形面、 22 成形型、 23 着色樹脂、 24 第2アライメントマーク、 25 透明樹脂

Claims (12)

  1. 複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法であって、
    第1アライメントマークが付された成形基板上に、複数の第1開口部と、第2開口部とを備えたマスクを形成する第1の工程と、
    前記成形基板に前記マスクを介してウェットエッチングを施し、前記成形基板上の前記第1開口部に対応した箇所に第1凹部を、前記第2開口部に対応した箇所に第2凹部をそれぞれ形成する第2の工程と、
    前記成形基板から前記マスクを除去し、前記成形基板に再度ウェットエッチングを施すことにより、前記第1凹部にマイクロレンズ形成用の第1成形面を、前記第2凹部に第2アライメントマーク形成用の第2成形面を同時に設けた成形型を作製する第3の工程と、
    前記第2成形面に着色樹脂を充填し、前記着色樹脂で構成される第2アライメントマークを形成する第4の工程と、
    前記成形型または基板側マークを付した基板に透明樹脂を塗布する第5の工程と、
    前記成形型の前記第2アライメントマークと、前記基板側マークとを用いて両者を位置決めし、前記透明樹脂が塗布された面に前記基板を配置する第6の工程と、
    前記成形型と前記基板とを密着させたまま前記透明樹脂を硬化させることにより、前記基板上に前記透明樹脂で構成される前記マイクロレンズを作製すると同時に、前記第2アライメントマークを前記基板上に転写しレンズ側マークを作製する第7の工程と、を含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  2. 前記第1の工程では、前記第2開口部を複数形成することを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  3. 前記第4の工程では、前記着色樹脂を充填後に硬化させることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  4. 前記第5の工程では、前記第2成形面で前記着色樹脂と前記透明樹脂が積層されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  5. 前記着色樹脂と前記透明樹脂が、同じ硬化手段を用いる硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  6. 前記第1の工程から前記第5の工程を用いて、前記第2アライメントマークを形成した後に前記透明樹脂を塗布した前記成形型を2つ用意し、前記第6の工程を用いて、前記基板の両面に2つの前記成形型を配置し、前記基板を挟んで隣接する2つの前記第2アライメントマークと、前記基板に含まれる前記基板側マークとを用いて前記成形型と前記基板との位置決めを行い、前記基板の両面に前記マイクロレンズアレイを作製すると同時に、前記基板の両面に前記第2アライメントマークを転写し前記レンズ側マークを作製することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  7. 前記基板を挟んで隣接する2つの前記第2アライメントマークが、互いに異なる色に着色していることを特徴とする請求項6に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  8. 前記第1の工程から前記第7の工程を用いて、片面に前記マイクロレンズ及び前記レンズ側マークが形成されている前記マイクロレンズ付き部品を用意し、前記第1の工程から前記第5の工程を用いて、前記第2アライメントマークを形成した後に前記透明樹脂を塗布した前記成形型を用意し、前記第6の工程を用いて、前記マイクロレンズ付き部品の、前記マイクロレンズが形成されていない面に前記成形型を対向させて配置し、前記基板を挟んで隣接する前記マイクロレンズアレイ付き部品に含まれる前記レンズ側マークと、前記成形型に含まれる前記第2アライメントマークと、前記基板に含まれる前記基板側マークとを用いて位置決めを行い、前記基板に前記マイクロレンズアレイを作製すると同時に、前記第2アライメントマークを前記基板に転写し前記レンズ側マークを作製することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  9. 前記基板を挟んで隣接する前記レンズ側マークと前記第2アライメントマークとが、互いに異なる色に着色していることを特徴とする請求項8に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  10. 前記第1の工程から前記第7の工程を用いて、片面に前記マイクロレンズ及び前記レンズ側マークが形成されている前記マイクロレンズ付き部品を2つ用意し、前記マイクロレンズアレイ付き部品の、前記マイクロレンズが形成されていない面同士を対向させて配置し、前記基板を挟んで隣接する2つの前記レンズ側マーク同士を用いて位置決めを行い、2つの前記マイクロレンズアレイ付き部品を一体とすることにより、前記基板の両面に前記マイクロレンズアレイを配置すると同時に、前記基板の両面に前記レンズ側マークを配置することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  11. 前記基板を挟んで隣接する2つの前記レンズ側マークが、互いに異なる色に着色していることを特徴とする請求項10に記載のマイクロレンズアレイ付き部品の製造方法。
  12. 複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイ付き部品であって、
    集光作用を備えた複数のマイクロレンズと、
    前記マイクロレンズと異なる色に着色したレンズ側マークと、
    基板側マークを設けた基板と、を備え、
    前記マイクロレンズと前記レンズ側マークが、前記基板の同じ面に突出して形成され、
    前記マイクロレンズが、前記基板に規則的に配列した領域を形成して配置され、
    前記レンズ側マークが、前記マイクロレンズが形成する前記領域の外側で前記基板側マークと平面的に重なって配置されていることを特徴とする前記マイクロレンズアレイ付き部品。
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