JP2008310070A - 案内部材及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数方向に力が作用する場合にも位置のズレを防止可能な案内部材及びこれを搭載した画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置本体内の被貼付部(40)に配設されており、所定の移動部材(12)の移動を案内する案内部材(60)であって、被貼付部に貼付される本体部(62)と、本体部に延設されており、被貼付部に係止して被貼付部に本体部を固定させる係止固定部(64)とを具備し、移動部材の移動方向に伴うズレを防止する。
【選択図】図8

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等に代表される画像形成装置に用いられる案内部材及びこれを搭載した画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置内では所望の画像形成を行うべく、トナーや用紙が移動しており、これらトナー等の移動には可撓性部材が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
詳しくは、トナーを現像器に向けて送出する場合には、PET(ポリエチレンテフタレート)等のフィルムを両面テープで軸に貼付しておき、このフィルムが軸の回転に伴ってトナーの移動を案内している。
特開平11−65249号公報
ところで、画像形成装置内には、上記フィルムの他、ウレタンフォームやフェルトで構成された部品も同様に貼付される。ここで、上記従来の技術の如く一方向(例えばフィルムを圧縮させる方向)にのみ力が作用する場合には、上記両面テープで貼付すれば足りる。
しかしながら、画像形成装置内には、例えば移動するベルトや回転するローラ等のシール部品のように、複数方向(例えば圧縮させる方向及び位置をズレさせる方向)にも力が作用する場合には、テープの貼付のみでは対応できないとの問題がある。
一方、この場合には、テープの接着剤の強化や接着面積の拡大化、或いは、ビスを用いた固定力の強化を用いて位置のズレを防止することが考えられるものの、これでは製造コストの低廉化が図れないとの問題が別途生ずる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、複数方向に力が作用する場合にも位置のズレを防止可能な案内部材及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、画像形成装置本体内の被貼付部に配設されており、所定の移動部材の移動を案内する案内部材であって、被貼付部に貼付される本体部と、本体部に延設されており、被貼付部に係止して被貼付部に本体部を固定させる係止固定部とを具備する。
第1の発明によれば、案内部材は本体部を有し、被貼付部に貼付されて所定の移動部材を案内している。ここで、本体部には係止固定部が延設されており、この係止固定部が被貼付部に係止されることにより、複数方向に力が作用する場合にも本体部が被貼付部に固定され、移動部材の移動方向に沿って作用する力が受け止められる。この結果、移動部材の移動に伴う案内部材の移動が防止可能になる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、被貼付部は、格子状に配設された複数のリブを有し、係止固定部は、リブの間隙に差し込まれ、リブに当接して係止されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、係止固定部は、リブとリブとの間に形成された間隙に差し込まれており、この係止固定部がリブに当接することにより被貼付部に係止されているので、移動部材の移動方向に沿って作用する力が確実に受け止められる。
また、従来の如く接着剤の強化や接着面積の拡大化、或いは、ビスを用いた固定力の強化を用いることなく、現有の構成に係止固定部を設ければ済むので、製造コストの低廉化も達成される。
第3の発明は、第2の発明の構成において、係止固定部は、本体部に対して折り曲げられ可能に構成されていることを特徴とする。
第3の発明によれば、第2の発明の作用に加えてさらに、係止固定部は折り曲げ可能に構成されることから、係止固定部が本体部に別体で構成された場合に比して係止固定部の強度が向上する。
第4の発明は、第2や第3の発明の構成において、係止固定部に隣接して本体部に延設されており、リブに載置されて本体部の姿勢を保持する姿勢保持部を有することを特徴とする。
第4の発明によれば、第2や第3の発明の作用に加えてさらに、姿勢保持部が、リブの間隙に差し込まれる係止固定部とは別に設けられており、リブに載置されているので、本体部がリブの間隙内に沈み込まなくなり、案内部材の機能の発揮に寄与する。
第5の発明は、第1から第4の案内部材を搭載した画像形成装置であって、所定の周回経路を通じて走行する無端帯状の画像形成面を有し、その走行に伴い、画像形成面に形成されたトナー画像を別の媒体に転写するベルト状部材と、画像形成面の側縁部をクリーニングするクリーニング部材とを備え、ベルト状部材は、クリーニング部材と案内部材との間に配置されていることを特徴とする。
第5の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、案内部材は、クリーニング部材との間にベルト状部材を挟み込んだ状態でその裏面を支持しており、クリーニング部材をベルト状部材の画像形成面に対してより確実に接触させ、そのクリーニング作用を確実に発揮させているので、良好な画像が得られて画像形成装置の信頼性の向上に寄与する。
本発明によれば、位置のズレを簡易、且つ、確実に防止可能な案内部材及びこれを搭載した画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本実施例におけるプリンタ1の概略構成図であり、同図の右側がプリンタ1の正面に対応し、左側が背面に対応している。
装置本体2内には感光体ドラム4を有する画像形成部3が内蔵されている。このドラム4の外周面には例えばアモルファスシリコンの感光体層が形成されており、ドラム4は同図の反時計方向に回転し、その外周面にて静電潜像の形成やトナーによる現像、トナー画像の1次転写との一連の動作が行われる。
具体的には、ドラム4の周囲には、その上方位置に近接して帯電器6が設けられており、この帯電器6によってドラム4の外周面が帯電される。そして、ドラム4が帯電された状態にて、その外周面に向けてレーザースキャニングユニット8から走査光が照射される。
このユニット8は、例えばポリゴンミラーを高速回転させながらレーザ光を反射させ、ドラム4の軸線方向に走査されたレーザ光を平面鏡で反射してドラム4の外周面を露光する。これにより、ドラム4の外周面上に静電潜像が形成される。
また、ドラム4の回転方向でみて、走査光の照射位置よりも下流には現像ユニット10が配置されている。詳しくは、このユニット10はドラム4の外周面に近接して配設されており、4色(例えばマゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)の各トナーを用いてロータリー方式により静電潜像を現像する。つまり、ユニット10もまた回転可能に構成され、その回転方向でみて各色別に区分された4つの現像器10a,10b,10c,10dを有している。
これら各現像器10a〜10d内にはトナーがそれぞれ収容されており、また、各現像器10a〜10dには、その外周面にトナーを担持しながら回転する現像ローラ11a〜11dが配設されている。さらに、プリンタ1の正面側の適宜位置にはトナーコンテナ9が内蔵されており、各現像器10a〜10dには補給パイプ13を通じて各色別のトナーが補給される。
このユニット10では、その回転に伴い、現像すべき色に対応する現像器10a〜10dのいずれかをドラム4の外周面に臨ませた状態で停止させる。一方、各現像器10a〜10dでは、各現像ローラ11a〜11dがその外周面にトナー薄層を担持しながらそれぞれ回転しており、各ローラ11a〜11dにはAC成分及びDC成分からなる現像バイアス電圧が印加される。これにより、各ローラ11a〜11dに担持されたトナーはドラム4の静電潜像に向けて移行し、この静電潜像が色別のトナーで現像される。
また、ドラム4の周囲には、その外周面に沿って摺擦部材14及び清掃部材16が配置されている。具体的には、摺擦部材14及び清掃部材16は、ドラム4の回転方向でみて帯電器6の上流にそれぞれ配設されている。そして、摺擦部材14は、トナー画像が1次転写された後のドラム4の外周面を研磨し、その感光体層に付着する酸化生成物を除去している。これに対し、清掃部材16は、ドラム4の外周面に残留したトナーを除去し、次の画像形成前にその外周面をクリーニングしている。
一方、ドラム4及びトナーコンテナ9の下方には中間転写ユニット7が配置されている。このユニット7は無端状の中間転写ベルト(移動部材)12を備えており、その表面(画像形成面)はドラム4の外周面に近接して配置される。なお、ベルト12には、例えば誘電体樹脂製のシート材の両端部を互いに重ね合わせて接合したベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられている。
このベルト12は、駆動ローラ18aとテンションローラ12aとの間に掛け回されており、これら各ローラの間にはドラム4との1次転写位置が設けられている。詳しくは、ローラ18aは、ベルト12の周回方向でみて1次転写位置よりも上流に配置され、ローラ12aは下流に配置されている。後者のローラ12aには、例えば図示しないスプリングの反発力でベルト12に向けて適度なテンションがかけられている。
そして、ベルト12はドラム4の回転に同期しつつ、その外周面に接する位置を通過して周方向に走行しており、ドラム4に形成されたトナー画像はその外周面からベルト12の表面に1次転写される。
駆動ローラ18aの近傍には転写部18が形成されている。転写部18はローラ18bを有している。このローラ18bは、ベルト12を挟んでローラ18aと対になって回転しており、ベルト12とローラ18bとの間には転写ニップが形成されている。
ここで、同図には用紙の搬送方向が矢印で示されている。装置本体2の下部には用紙カセット24が配置され、カセット24内には用紙が積層した状態で収容されている。用紙搬送方向でみてカセット24の下流側には、給紙ローラ26、レジストローラ28、転写部18及び定着部20が順に配置され、用紙が転写部18を通過すると、1ページ単位のフルカラートナー画像がベルト12から用紙に2次転写される。
この用紙の片面にのみ画像を形成させる場合には、定着部20を通過した用紙は排出ローラ21を介して排出トレイ22に排出される。一方、この用紙の両面に画像を形成させる場合には、定着部20を通過した用紙は、逆転させた排出ローラ21を介して用紙反転通路23内に引き戻される。この通路23の一端は給紙ローラ26とレジストローラ28との間に連通されており、通路23内の用紙は転写部18に向けて再び搬送される。
ところで、本実施例の転写部18の近傍には、クリーニングユニット29が設置されている。
具体的には、当該ユニット29は、ユニット7の駆動ローラ18aに対峙して配設されており、ベルト12上のトナー画像が用紙に2次転写された後に、このベルト12に付着している残留トナー等を除去している。
さらに、本実施例では、当該ユニット29とは別に補助クリーニング部材(クリーニング部材)50が設けられている。より詳しくは、同図に示される如く、クリーニング部材50は中間転写ユニット7の下側に取り付けられ、この部材50は、上述したユニット29とは別の位置でベルト12の表面に接しており、当該別の位置でベルト12に付着している残留トナー等を除去している。
換言すれば、補助クリーニング部材50は、クリーニングユニット29と協働してベルト12の表面を清浄にし、クリーニング部材50により掻き落とされたトナーは、ベルト12の下方に設置されたトナー回収部54に回収される。
また、このベルト12の裏面側には裏面サポート部材(案内部材)60が設けられており、このサポート部材60は、当該部材50との間にベルト12を挟み込むように取り付けられている。
より詳しくは、装置本体2の外装カバー等を省略した図2や図3に示される如く、当該外装カバーを開放してトナーコンテナ9を取り外すと、中間転写ユニット7が外部に露出される。この状態において、ユーザが例えば図示しないハンドル部を把持してユニット7を斜め右上方に引き揚げると、このユニット7とともにクリーニングユニット29も装置本体2から取り外される。
この中間転写ユニット7は、図4(A)に示されるように、ユニット本体部(被貼付部)40を有し、この本体部40にはローラ12a,18aの各両端を回転自在にそれぞれ支持する支持部52,52が備えられている。一方、クリーニングユニット29には、同図(B)に示される如く、ローラ状の主クリーニング部材29aが内蔵されている。この部材29aは、ローラ18aと対向する位置でベルト12と接触しながら回転し、2次転写後の残留トナー等を除去している。
ここで、上述した補助クリーニング部材50は、ベルト12の左右両側にそれぞれ対応して取り付けられている(図5)。つまり、これら各クリーニング部材50は、ユニット7の下側位置にて、ベルト12の両側縁部分に対向して並設されており、これら各部材50は、主クリーニング部材29aによる位置とは別の位置、すなわち、ベルト12の表面の両側縁部分を清浄にする。
具体的には、ベルト12の例えば右側縁部分を清浄にする補助クリーニング部材50は、図6(A)に示されるように、ベース体50a、クッション部材50b及びフェルト状部材50cから構成されている。ベース体50aは例えば樹脂製の部品であり、このベース体50aは、ネジ51を用いて支持部52に固定される。また、ベース体50aは、ネジ51の配設部位からベルト12の中央部分に向けて縮径した台形板状の先端部を有し、この先端部の上面に同形状のクッション部材50bが貼付される。さらに、フェルト状部材50cも同形状に形成されているが、筒状に構成されており、ベース体50aの先端部及びクッション部材50bの外周を囲繞して配設される。
一方、裏面サポート部材60は、樹脂製或いは金属製のシート(本体部)62及び台形状に盛られた押圧部63から構成されている。このシート62はユニット本体部40に両面テープで貼付されており、押圧部63がベルト12をその裏面から下方に向けて押圧支持している。なお、シート62は本体部40に接着剤で貼付されていても良い。
ここで、上述したベルト12の右側縁部分に配置された補助クリーニング部材50の場合には、図6(A)で見てシート62の左端側に差し込み部(係止固定部)64が延設されている。
より具体的には、シート62の左端側には複数の切り込みや窪みが形成され、そのベルト12の移動方向に沿って差し込み部65、姿勢保持部66及び上記差し込み部64の順に配設されている。
これら差し込み部64,65や姿勢保持部66はいずれも矩形状に形成されており、本実施例では、姿勢保持部66が差し込み部64,65よりも幅広に構成されている。
この差し込み部64は、ベルト12の右側縁部分に配置された補助クリーニング部材50にて機能する。詳しくは、差し込み部64は、同図(B)に示される如く、ベルト12の移動方向で見て下流側に位置しており、サポート部材60が本体部40に取り付ける際に初めて、折り曲げ線Lを介して上方に向けて折り曲げられる。この折り曲げ線Lはベルト12の移動方向に略平行に配置されている。
これに対し、差し込み部65は、図6とは逆に、つまり、図5に示されるベルト12の左側縁部分に配置された補助クリーニング部材50に機能し、差し込み部64と同様に上方に向けて折り曲げられることになる。この場合の差し込み部65はベルト12の移動方向で見て下流側に位置するからである。
姿勢保持部66は、クリーニング部材50がベルト12の右側縁部分或いは左側縁部分のいずれに配置される場合にも折り曲げられることなく、ベルト12の中央部分に向けて張り出される。また、図6で見てシート62の右端側には、ベルト12の外側に向けて窪んだ凹部68が形成されている。
そして、これら補助クリーニング部材50及び裏面サポート部材60がユニット本体部40に取り付けられた状態は図7及び図8に示される。すなわち、ベルト12の図示が省略された本体部40において、各支持部52の間は格子状に配設された複数のリブ42,43で構成されており、これら縦リブ42及び横リブ43の交差位置を除いて複数の間隙が全面に亘って形成されている。なお、リブ42,43はクリーニング部材50の配置位置のみに設けられていても良い。
ここで、図7及び図8のベルト12の右側縁部分に配置された補助クリーニング部材50の場合には、まず、差し込み部64が上方向に向けて折り曲げられる。次いで、差し込み部64は縦リブ42及び横リブ43の間隙に向けて差し込まれる。これにより、図6に示された差し込み部64のうち、折り曲げ線Lを接線に有する面64tが縦リブ42の側面に対峙され、折り曲げ線Lを法線に有する面64nが横リブ43の側面に対峙される。そして、差し込み部64の各面64t,64nはリブ42,43の側面にそれぞれ接触しており、元の状態には戻れない。これにより、差し込み部64がユニット本体部40に係止され、シート62の左側部分が本体部40に固定される。
一方、姿勢保持部66や差し込み部65の各上面は縦リブ42の下端面に載置される。同時に、シート62の上面は縦リブ42及び横リブ43の下端面に両面テープで貼付される。これに対し、凹部68を係合部材70に係合させ、この係合部材70をベース体50aの内側で覆い、ネジ51で支持部52に締結されると、シート62の右側部分も本体部40に固定される。
なお、ベルト12の左側縁部分に配置された補助クリーニング部材50の場合には、シート62の右側部分に位置する差し込み部65が、上方向に向けて折り曲げられ、リブ42,43の間隙に向けて差し込まれる。一方、姿勢保持部66や差し込み部64の上面は縦リブ42の下端面に載置される。また、シート62の上面はリブ42,43の下端面に両面テープで貼付され、このシート62の左側部分は、凹部68、係合部材70、ベース体50a及びネジ51を用いて本体部40に固定される。
そして、上述したプリンタ1では、カセット24から用紙が1枚ずつ繰り出され、この用紙はレジストローラ28に到達する。このローラ28は、用紙を保持した状態で一旦停止し、そして、用紙の傾斜やスキューを補正しつつ、ベルト12の走行に同期したタイミングで用紙を転写部18に送出する。
また、現像ユニット10の各ローラ11a〜11dに担持されたトナーはドラム4の静電潜像に向けて移行し、ドラム4の外周面上にトナー画像を形成する。このトナー画像はドラム4の外周面からベルト12の表面に1次転写され、合成される。続いて、このベルト12に転写合成された1ページ単位のフルカラートナー画像は転写部18にて用紙に2次転写される。
その後、ベルト12の表面に残留したトナーはクリーニングユニット29で掻き落とされ、また、このベルト12は補助クリーニング部材50と裏面サポート部材60との間に挟み込まれて走行し、サポート部材60はその背面側でベルト12を押さえてその移動を案内しているので、ベルト12の表面に残留したトナーはフェルト状部材50cでも掻き落とされる。
トナー画像が2次転写された用紙は、定着部20に向けて送られ、ヒートローラ20aと加圧ローラ20bとのニップを通過することによって加熱及び加圧され、トナー画像が定着される。次いで、定着部20からの用紙はトレイ22に排出される。
この片面印刷に対し、両面印刷を行う場合には、定着部20からの用紙はその一部分がトレイ22上に突出された後、ローラ21を逆回転させて用紙反転通路23内に引き戻される。この用紙はレジストローラ28を経て、転写部18に向けて再び送られる。そして、この場合には、用紙の未だ印刷がされていない方の面にトナー画像が2次転写される。
以上のように、本実施例によれば、裏面サポート部材60はシート62を有し、ユニット本体部40に両面テープで貼付されてベルト12を案内している。ここで、シート62には差し込み部64,65が延設されており、例えばベルト12の右側縁部分に配置された補助クリーニング部材50の場合には、差し込み部64が本体部40に係止されることにより、当該部材50を圧縮させる方向及び位置をズレさせる方向の複数方向に力が作用するときにも、シート62は本体部40に固定され、ベルト12の移動方向に沿って作用する力が受け止められる。この結果、ベルト12の移動に伴う裏面サポート部材60の横ズレが防止可能になる。
また、差し込み部64,65は、リブ42,43の間に形成された間隙に差し込まれており、差し込み部64,65の各端面がリブ42,43に当接することにより本体部40に係止されているので、ベルト12の移動方向に沿って作用する力が確実に受け止められる。
しかも、従来の如く接着剤の強化や接着面積の拡大化、或いは、ビスを用いた固定力の強化を用いることなく、現有の構成に差し込み部64,65を設ければ済むので、製造コストの低廉化も達成される。
さらに、差し込み部64,65は折り曲げ可能に構成されることから、差し込み部がシートに別体で構成された場合に比して差し込み部の強度が向上する。
さらにまた、姿勢保持部66が、差し込み部64,65とは別に設けられており、リブ42,43の下端面に載置されているので、シート62がリブ42,43の間隙内に沈み込まなくなり、裏面サポート部材60の機能の発揮に寄与する。
また、差し込み部64,65は、姿勢保持部66の両端側に配設されていることから、折り曲げられる差し込み部64,65はリブ42,43の間隙位置に応じて選択可能になり、例えばベルト12の右側縁部分に配置された補助クリーニング部材50がベルト12の左側縁部分に配置された補助クリーニング部材50としても兼用可能になる。
さらに、凹部68は、差し込み部64,65とは反対側の位置にてシート62に延設されており、本体部40の両端を支持する支持部52に設けられた係合部材70に係合してシート12を固定している。つまり、シート62の両端側にてベルト12の移動方向に沿って作用する力が受け止められているので、裏面サポート部材60の横ズレが確実に防止される。
さらにまた、裏面サポート部材60は、補助クリーニング部材50との間にベルト12を挟み込んだ状態でその裏面を支持しており、このクリーニング部材50をベルト12の画像形成面に対してより確実に接触させ、そのクリーニング作用を確実に発揮させているので、良好な画像が得られてプリンタ1の信頼性の向上に寄与する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲にて種々の変更を行うことができる。例えば、上記実施例の差し込み部64,65は、いずれか一方の構成を省略することも可能である。
また、上記実施例では、案内部材として裏面サポート部材60に具現化した例を示しているが、本発明の案内部材は、例えば、レジストローラ28の上流側に位置する用紙の合流部分に配設され、用紙の移動を案内しても良く、用紙の搬送に伴って複数方向に力が作用する場合にも、上記と同様に案内部材の位置ズレを防止できるとの効果を奏する。
さらに、上記実施例では画像形成装置としてプリンタ1を示しているが、本発明の画像形成装置は複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
本実施例におけるプリンタの概略構成図である。 図1の装置本体に中間転写ユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。 図1の装置本体から中間転写ユニット及びクリーニングユニットを取り外した状態を示す斜視図である。 図1の中間転写ユニットやクリーニングユニットの各斜視図である。 図1の中間転写ユニットの斜視図である。 図5における補助クリーニング部材や裏面サポート部材の斜視図である。 図6における裏面サポート部材の取り付け図である。 図6の補助クリーニング部材及び裏面サポート部材の取り付け図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
2 装置本体
7 中間転写ユニット
12 中間転写ベルト(移動部材)
40 ユニット本体部(被貼付部)
42 縦リブ(リブ)
43 横リブ(リブ)
50 補助クリーニング部材(クリーニング部材)
60 裏面サポート部材(案内部材)
62 シート(本体部)
64 差し込み部(係止固定部)
66 姿勢保持部

Claims (5)

  1. 画像形成装置本体内の被貼付部に配設されており、所定の移動部材の移動を案内する案内部材であって、
    前記被貼付部に貼付される本体部と、
    該本体部に延設されており、前記被貼付部に係止して該被貼付部に前記本体部を固定させる係止固定部と
    を具備することを特徴とする案内部材。
  2. 請求項1に記載の案内部材であって、
    前記被貼付部は、格子状に配設された複数のリブを有し、
    前記係止固定部は、前記リブの間隙に差し込まれ、該リブに当接して係止されていることを特徴とする案内部材。
  3. 請求項2に記載の案内部材であって、
    前記係止固定部は、前記本体部に対して折り曲げ可能に構成されていることを特徴とする案内部材。
  4. 請求項2又は3に記載の案内部材であって、
    前記係止固定部に隣接して前記本体部に延設されており、前記リブに載置されて前記本体部の姿勢を保持する姿勢保持部を有することを特徴とする案内部材。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の案内部材を搭載し、
    所定の周回経路を通じて走行する無端帯状の画像形成面を有し、その走行に伴い、該画像形成面に形成されたトナー画像を別の媒体に転写するベルト状部材と、
    前記画像形成面の側縁部をクリーニングするクリーニング部材とを備え、
    前記ベルト状部材は、該クリーニング部材と前記案内部材との間に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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JP (1) JP2008310070A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004980A (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 転写ユニットおよび画像形成装置

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