JP2008310038A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体から記録媒体へトナー像が転写される二次転写部において、記録媒体が中間転写体に貼り付くのを抑制できる画像形成装置の提供を課題とする。
【解決手段】入力された画像データに基づくトナー像を中間転写体24に転写する画像形成手段12と、記録媒体Pを搬送する搬送手段42と、搬送手段42によって搬送された記録媒体Pに中間転写体24に転写されたトナー像を転写する転写手段36と、転写手段36によって記録媒体Pに転写されたトナー像を定着させる定着手段40と、を備えた画像形成装置10において、定着手段40による定着後に透明となる透明トナーLtを転写する画像形成ユニット14Lを画像形成手段12に設け、透明トナーLtを、少なくとも記録媒体Pの搬送方向最先端部60から、その一部がはみ出るように転写する。
【選択図】図4

Description

本発明は、中間転写方式を採用するプリンター、複写機等の画像形成装置に関する。
従来、中間転写ベルトを用いた画像形成装置に、坪量の小さい記録用紙を使用した場合には、中間転写ベルトから記録用紙へトナー像を転写する二次転写部において、その記録用紙が中間転写ベルトへ貼り付いてしまうことがあった。そのため、二次転写後に、その記録用紙を定着装置へ搬送することが困難になる問題があった。
一方、これに類似した問題は、その定着装置でも発生していた。例えば、坪量の小さい記録用紙が、それに転写されたトナーの融解による粘性により、定着装置のロールに巻き付くことがあった。この問題は、記録用紙のトナー像が転写される表面に、発泡トナー又は透明トナーを転写することで解決できることが従来に提案された(例えば、特許文献1参照)。すなわち、発泡トナー又は透明トナーが転写された部位と転写されない部位とでは、記録用紙の厚みに差が生じるので、それによって、ロールへの巻き付きを防止することができた。
特開2006−215205号公報
しかしながら、坪量の小さい記録用紙に対して、この従来技術を採用しても、二次転写部において、その記録用紙が中間転写ベルトに貼り付き、記録用紙を定着装置へ搬送することが困難になる問題を解決することができなかった。つまり、特許文献1に記載されている従来技術は、二次転写後に定着装置へ搬送された記録用紙が、その定着装置のロールに巻き付くことを防止する技術であり、二次転写部から定着装置へ問題無く搬送される記録用紙に対してのみ効果がある。
ここで、特許文献1に記載されている従来技術を採用しても、二次転写部における記録用紙の貼り付きを防止することができなかった理由としては、定着装置での用紙剥離と二次転写部での用紙剥離に違いがあるためと考えられる。すなわち、定着装置では、記録用紙に転写されたトナーの融解により、そのトナーの粘性が増し、ロールに巻き付いてしまう。このような場合は、特許文献1のように、融解したトナーとロールとの間に空気層を作ることで、記録用紙の巻き付きを回避することができる。
しかしながら、二次転写部では、記録用紙は転写電圧の影響により大きく帯電しており、中間転写ベルトに対して静電気的に貼り付いている。二次転写後の記録用紙は、ほぼ面内全域で帯電しており、例えば特許文献1に記載されているように、記録用紙の先端部から数mm内側(搬送方向上流側)において空気層を作ったとしても、記録用紙は中間転写ベルトから剥がれやすくならない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、中間転写体から記録媒体へトナー像が転写される二次転写部において、記録媒体が中間転写体に貼り付くのを抑制できる画像形成装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の画像形成装置は、入力された画像データに基づくトナー像を中間転写体に転写する画像形成手段と、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送された前記記録媒体に前記中間転写体に転写されたトナー像を転写する転写手段と、前記転写手段によって前記記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段と、を備え、前記画像形成手段が、前記定着手段による定着後に透明となる透明トナーを転写する画像形成ユニットを有し、該透明トナーが、少なくとも前記記録媒体の搬送方向最先端部から、その一部がはみ出るように転写されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、透明トナーを記録媒体の搬送方向最先端部から、その一部がはみ出るように転写したので、記録媒体の最先端部の静電気力を、その透明トナーによって低減することができる。よって、中間転写体から記録媒体へトナー像が転写される二次転写部において、記録媒体の最先端部が中間転写体から剥がれやすくなり、記録媒体が中間転写体に貼り付くのを抑制することができる。なお、ここで言う「最先端部」とは、中間転写体と接触する記録媒体の表面において、最も搬送方向側の部位を意味する。つまり、記録媒体の搬送方向側におけるエッジ部分を含めた最先端領域を指す。
また、請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記記録媒体の種類に応じて前記透明トナーの転写量を調整する調整手段を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体の種類に応じて透明トナーの転写量が調整されるので、記録媒体に対し、常に適切な転写量にて透明トナーを使用することができる。よって、透明トナーの無駄な消費量を低減することができる。なお、ここで言う透明トナーの「転写量」には、透明トナーの量(単位面積当たりの質量)の他に、記録媒体に所定の間隔を空けて転写する場合の転写数やそれによる転写位置(転写間隔)なども含まれる。また、ここで言う記録媒体の「種類」には、記録媒体のサイズの他に、記録媒体を記録用紙としたときの坪量や、いわゆる普通紙、コート紙等の用紙の種類なども含まれる。
以上のように、本発明によれば、中間転写体から記録媒体へトナー像が転写される二次転写部において、記録媒体が中間転写体に貼り付くのを抑制できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、記録媒体は記録用紙Pとし、透明トナーをクリアトナーと言う。また、各色毎に共通する部位については、符号の後に各色を示す英字を付して説明する。図1は本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図であり、図2は記録用紙に対するクリアトナーの転写位置を模式的に示す概略平面図である。また、図3は二次転写部に搬送された記録用紙の様子を示す概略側面図であり、図4は二次転写部に搬送された記録用紙の最先端部の様子を模式的に示す概略側面図である。
まず、本実施形態に係る画像形成装置10の構成について簡単に説明する。図1で示すように、この画像形成装置10は、入力された画像データに基づく各色のトナー像を、後述する無端ベルト状の中間転写ベルト24に転写し、フルカラーの画像を形成する5連タンデム方式の画像形成手段12を有している。
画像形成手段12は、記録用紙Pの搬送方向上流側から順にクリア(L)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の画像形成ユニット14L、14Y、14M、14C、14Kを有しており、各画像形成ユニット14L〜14Kは、中間転写ベルト24の移動方向(矢印Bで示す)に沿って、互いに所定距離離隔して並設されている。
各画像形成ユニット14L〜14Kは、像保持体としての感光体ドラム16L〜16Kを有しており、この感光体ドラム16L〜16Kは、導電性の金属製円筒体の表面(周面)に、有機光導電体等からなる感光層が積層されて構成され、図示の矢印A方向(時計回り方向)へ所定のプロセススピードで回転駆動するようになっている。
なお、この感光層は、電荷発生層と電荷輸送層が順次積層された機能分離型であり、通常は高抵抗であるが、レーザー光線が照射されると、レーザー光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を有している。また、各感光体ドラム16L〜16Kの直径は、20mm〜100mmの範囲とされることが好ましい。
各感光体ドラム16L〜16Kの周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体ドラム16の表面(周面)を所定の電位に一様に帯電する帯電装置としての帯電器18L〜18Kと、一様に帯電された感光体ドラム16L〜16Kの表面(周面)に、色分解された画像データ(画像信号)に基づくレーザー光線(像光)を照射し、露光によって静電潜像を形成する露光装置20L〜20Kと、帯電したトナー(現像剤)を静電潜像に転移させて(現像して)トナー像とする現像装置22L〜22Kと、感光体ドラム16L〜16Kに接触する経路で周回可能に張架された無端ベルト状の中間転写ベルト24と、感光体ドラム16L〜16K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト24へ転写する一次転写ロール26L〜26Kと、一次転写後に感光体ドラム16L〜16Kの表面に残留した転写残トナーを除去するクリーニング装置28L〜28Kと、が配置されている。
各クリーニング装置28L〜28Kには、感光体ドラム16L〜16Kの表面(周面)に圧接し、感光体ドラム16L〜16Kの回転方向(矢印A方向)と反対方向に回転駆動して、感光体ドラム16L〜16Kから転写残トナーを擦り取るブラシロール29L〜29Kが設けられている。
また、各一次転写ロール26L〜26Kは、中間転写ベルト24の内側に配置され、各感光体ドラム16L〜16Kにそれぞれ対向した位置に設けられている。そして、一次転写ロール26L〜26Kによる感光体ドラム16L〜16Kと中間転写ベルト24との接触部が一次転写部(一次転写位置)T1とされている。
また、各一次転写ロール26L〜26Kには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示省略)がそれぞれ接続されている。更に、各バイアス電源は、制御手段としての制御部30に制御されて、各一次転写ロール26L〜26Kに印加する一次転写バイアスが変更可能になっている。また、図示の帯電器18L〜18Kは、ロール形状の接触帯電器とされているが、スコロトロンや固体放電器等の非接触帯電器を用いることも可能である。
一方、中間転写体としての中間転写ベルト24は、一次転写ロール26L〜26Kと、図示しない駆動源により回転駆動される駆動ロール32と、中間転写ベルト24の張力を調整するテンションロール33と、後述する二次転写部(二次転写位置)T2に配置されたバックアップロール34と、従動ロール35と、に巻き掛けられており、感光体ドラム16の回転に同期して矢印B方向に回転移動(周動)するようになっている。
なお、この中間転写ベルト24は、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、フッ素系樹脂などの樹脂材料に、カーボンやイオン導電物質などの導電性付与のための物質を分散させ、表面抵抗率を1010Ω/□〜1012Ω/□程度(測定電圧:100V)に調整して形成されている。
また、中間転写ベルト24を挟んでバックアップロール34と対向する位置には、後述する搬送手段としての搬送機構42によって搬送される記録用紙P上に、中間転写ベルト24上のトナー像を転写する転写手段としての二次転写ロール36が設けられている。この二次転写ロール36には、後述する第1搬送ベルト50が巻き掛けられており、この第1搬送ベルト50を介して二次転写ロール36と中間転写ベルト24との接触部が二次転写部(二次転写位置)T2とされている。
また、この画像形成装置10は、二次転写ロール36によって記録用紙P上にトナー像を転写した後に、中間転写ベルト24上に残留する転写残トナーを除去するトナー除去装置38と、二次転写ロール36によって記録用紙P上に転写されたトナー像を定着する定着手段としての定着装置40と、を備えている。
搬送機構42は、用紙トレイ44に収容された記録用紙Pを1枚ずつ搬送するピックアップロール46と、記録用紙Pの搬送経路に複数(図示のものは4個)設けられた一対の搬送ロール47と、二次転写部(二次転写位置)T2へ記録用紙Pを供給するためのガイド部材48と、二次転写ロール36とガイドロール52とに巻き掛けられた第1搬送ベルト50と、第1搬送ベルト50よりも記録用紙Pの搬送経路の下流側に配置され、ガイドロール54、56に巻き掛けられた第2搬送ベルト58と、定着装置40の下流側に設けられた排紙トレイ(図示省略)等から構成されている。
この搬送機構42により、用紙トレイ44に収容された記録用紙Pが、二次転写ロール36(第1搬送ベルト50)とバックアップロール34とが中間転写ベルト24を挟んで対向する二次転写部(二次転写位置)T2へ搬送され、二次転写部(二次転写位置)T2から定着装置40へ搬送され、定着装置40から排紙トレイへ搬送される構成である。
以上のような構成の画像形成装置10は、次のように動作してフルカラーの画像を形成する。なお、各色の画像形成ユニット14L〜14Kは、略同一の構成を有しているため、ここでは画像形成ユニット14Yにより、イエロートナー像を形成する動作について説明する。また、イエロートナー像を中間転写ベルト24に転写する前に、既に画像形成ユニット14Lにより、クリアトナー像が中間転写ベルト24に転写されている。
まず、帯電器18Yによって感光体ドラム16Yの表面が−600V〜−800V程度の電位に一様に帯電される。一様に帯電された感光体ドラム16Yの表面には、制御部30から送られて来るイエロー用の画像データに従って、露光装置20Yによりレーザー光線が照射される。すなわち、感光体ドラム16Yの感光層にイエロー印字パターンの静電潜像が形成される。
なお、静電潜像とは、帯電により感光体ドラム16Yの表面(感光層)に形成される像であり、感光層において、レーザー光線が照射された部分の比抵抗が低下し、感光体ドラム16Yの表面に帯電した電荷が流れる一方、レーザー光線が照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
こうして、感光体ドラム16Y上に形成された静電潜像は、感光体ドラム16Yの回転により所定の現像位置まで搬送される。そして、この現像位置で、感光体ドラム16Y上の静電潜像が、現像装置22Yによって可視像(トナー像)化される。現像装置22Y内には、例えば、少なくともイエロー着色剤と結着樹脂とを含む体積平均粒子径が3μm〜6μmの範囲のイエロートナーが収容されている。
イエロートナーは、現像装置22Yの内部で撹拌されることで摩擦帯電し、感光体ドラム16Yの表面の帯電荷と同極性(−)の電荷を有している。したがって、感光体ドラム16Yの表面が現像装置22Yを通過して行くことにより、感光体ドラム16Yの表面の除電された潜像部にのみイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。その後、感光体ドラム16Yは、引き続き回転し、その表面に現像されたトナー像が、一次転写部(一次転写位置)T1へ搬送される。
感光体ドラム16Yの表面のイエロートナー像が一次転写部(一次転写位置)T1へ搬送されると、一次転写ロール26Yに所定の一次転写バイアスが印加され、感光体ドラム16Yから一次転写ロール26Yに向かう静電気力がトナー像に作用し、感光体ドラム16Yの表面のトナー像が中間転写ベルト24の表面に転写される。このとき印加される一次転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆の極性(+)であり、例えば、画像形成ユニット14Yでは、制御部30によって+20μA〜+30μA程度に定電流制御されている。
感光体ドラム16Yの表面の転写残トナーは、クリーニング装置28Yによりクリーニングされる。また、画像形成ユニット14L、14M〜14Kの一次転写ロール26L、26M〜26Kに印加される一次転写バイアスも上記と同様に制御されている。こうして、画像形成ユニット14Yにてイエロートナー像が転写された中間転写ベルト24は、残りの色の画像形成ユニット14M〜14Kへ順次搬送され、各色のトナー像が重ねられるようにして転写される(多重転写される)。
各画像形成ユニット14L〜14Kを通過して全ての色のトナー像が多重転写された中間転写ベルト24は、図示の矢印B方向に周動搬送され、中間転写ベルト24の内面(裏面)に接するバックアップロール34と、中間転写ベルト24の像保持面側に配置された二次転写ロール36(第1搬送ベルト50)とで構成された二次転写部(二次転写位置)T2へ至る。
一方、記録用紙Pが、搬送機構42によって二次転写ロール36(第1搬送ベルト50)と中間転写ベルト24との間に所定のタイミングで給紙され、所定の二次転写バイアスが二次転写ロール36に印加される。このとき印加される二次転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆の極性(+)であり、中間転写ベルト24から記録用紙Pに向かう静電気力がトナー像に作用し、中間転写ベルト24の表面のトナー像が記録用紙Pの表面に転写される。
また、このときの二次転写バイアスは、二次転写部(二次転写位置)T2の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示省略)により検出された抵抗に応じて決定され、定電圧で制御されている。その後、記録用紙Pは定着装置40へと送り込まれ、トナー像が加熱・加圧され、色重ねされた(多重転写された)トナー像が溶融されて、記録用紙Pの表面へ永久定着される。こうして、フルカラー画像の定着が完了した記録用紙Pは、排紙トレイへ向けて搬出され、一連のフルカラー画像形成動作が終了する。
以上のような画像形成装置10において、図2で示すように、クリアトナーLtは、画像形成に使用される以外に、記録用紙Pの搬送方向最先端部60から、その一部がはみ出るように転写される。ここで、記録用紙Pの搬送方向最先端部60とは、中間転写ベルト24と接触する記録用紙Pの表面において、最も搬送方向側の部位を意味する。つまり、記録用紙Pの搬送方向側におけるエッジ部62を含めた最先端領域を指す。したがって、クリアトナーLtは、通常記録用紙Pの最先端部60から最先端面64まで達するように転写される(図4参照)。
このように、記録用紙Pの最先端部60から最先端面64に掛けて(エッジ部62を含んで)クリアトナーLtが転写されると、記録用紙Pの最先端部60における静電気力を低減することが可能となるので、中間転写ベルト24から記録用紙Pへトナー像が転写される二次転写部(二次転写位置)T2において、記録用紙Pの最先端部60が中間転写ベルト24から剥がれやすくなり、二次転写後の記録用紙Pが中間転写ベルト24に貼り付いてしまうような不具合の発生を抑制することができる。
つまり、図3で示すように、搬送機構42により、二次転写部(二次転写位置)T2へ給紙され、中間転写ベルト24に一次転写されていたトナー像が、バックアップロール34と二次転写ロール36により、二次転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト24に貼り付くことなく、定着装置40へ搬送される。
なお、このクリアトナーLtは、定着装置40によって記録用紙Pに定着された後に、透明となる性質を有している。また、クリアトナーLtを転写する画像形成ユニット14Lは、記録用紙Pの搬送方向最先端部60のみに転写するために設けられる構成になっていてもよい。つまり、クリアトナーLtは、少なくとも記録用紙Pの搬送方向最先端部60から、その一部がはみ出るように転写されるのに使用されればよい。
ここで更に、坪量の異なるA4サイズの記録用紙P(普通紙)を使用して画像形成を行ったときの二次転写部T2における貼り付き抑制の評価試験について説明する。なお、比較例として、図5で示すように、記録用紙Pの搬送方向最先端部60(エッジ部62)から所定距離W(例えば、W=1cm)内側(搬送方向上流側)に、1cm×1cmのサイズで4g/mの転写量とされたクリアトナーLtのパッチを、転写数を変えて(それにより記録用紙Pの搬送方向と直交する幅方向に転写間隔(転写位置)を変えて)転写したものを3パターン用意した。つまり、図5(A)では2個、図5(B)では3個、図5(C)では5個の転写数である。
そして、各パターンの記録用紙Pに画像形成する際の二次転写部T2において、中間転写ベルト24への貼り付きの有無を調査し、二次転写部T2における用紙搬送性の評価を、坪量の異なる記録用紙P毎に実施した。その結果を表1に示す。なお、参考として、クリアトナーLtを転写しない記録用紙Pを使用した場合の結果も表1に示す。この表1の結果から判るように、記録用紙PにクリアトナーLtを転写しない場合と、図5の(A)〜(C)で示すような位置にクリアトナーLtを転写した場合では、坪量が60gsm以下の記録用紙Pを搬送することは困難であった。
Figure 2008310038
次に、記録用紙Pの最先端部60にクリアトナーLtを転写した本実施例について説明する。図2で示すように、記録用紙Pの搬送方向最先端部60(エッジ部62)から所定距離D(例えば、D=約3mm程度)、その搬送方向にはみ出すように、1cm×1cmのサイズで4g/mの転写量とされたクリアトナーLtのパッチを、転写数を変えて(それにより記録用紙Pの搬送方向と直交する幅方向に転写間隔(転写位置)を変えて)転写したものを3パターン用意した。つまり、図2(A)では2個、図2(B)では3個、図2(C)では5個の転写数である。
そして、各パターンの記録用紙Pに画像形成する際の二次転写部T2において、中間転写ベルト24への貼り付きの有無を調査し、二次転写部T2における用紙搬送性の評価を、坪量の異なる記録用紙P毎に実施した。その結果を表2に示す。なお、所定距離Dとして、約3mm程度、記録用紙Pの最先端部60からはみ出してクリアトナーLtを転写した理由は、記録用紙Pの最先端部60を狙ってクリアトナーLtを形成するためであって、特に3mmに限定されるものではない。つまり、所定距離Dは、3mm以上でも良いし、3mm未満でも構わない。
但し、記録用紙Pの最先端部60ぎりぎりに(最先端部60からはみ出ないように)クリアトナーLtを転写すると、画像の位置ズレやスキューによって、記録用紙Pの位置がずれた際に、記録用紙Pの最先端部60にクリアトナーLtを転写できない場合がある。また、逆に多めにはみ出してクリアトナーLtを転写すると、記録用紙Pの最先端部60にクリアトナーLtを転写することは可能となるが、クリアトナーLtの無駄な消費量が増えてしまうため、好ましくない。したがって、クリアトナーLtは、記録用紙Pの最先端部60(エッジ部62)から、所定距離D=約3mm程度、搬送方向にはみ出るように転写することが望ましい。
Figure 2008310038
この表2で示すように、本実施例の評価結果では、坪量が50gsmの記録用紙Pまでは問題なく搬送することができた。また、坪量が50gsm未満の記録用紙Pでは、クリアトナーLtの転写量(転写数及び転写位置)により効果が有る場合と、無い場合とがあった。つまり、坪量が50gsmよりも小さい記録用紙Pに対しては、その搬送方向最先端部60に転写するクリアトナーLtの転写数(転写量)を多くすることで効果が得られることが判った。
これは、記録用紙Pの剥離形状と、記録用紙Pのコシの影響によるものであり、坪量が小さくなるほど記録用紙Pのコシが弱くなることによるものである。すなわち、坪量が50gsm未満の記録用紙Pでは、最先端部60の一部で剥離が起こっても、コシが弱いために、その一部の領域でしか(局所的にしか)剥離しない場合があるのに対し、坪量が50gsm以上の記録用紙Pでは、最先端部60の一部で剥離が起こると、コシが強いために、残りの部分も必ず続いて剥離されるからである。
そのため、坪量が50gsm以上の記録用紙Pでは、クリアトナーLtを転写する箇所(転写数)が少なくてよく、反対に坪量が50gsm未満の記録用紙Pでは、クリアトナーLtを転写する箇所(転写数)を多くする必要がある。何れにしても、記録用紙Pは、その最先端部60が一度中間転写ベルト24から剥離されれば、記録用紙Pのコシの影響により、残りの部分が中間転写ベルト24から連続的に剥離されるので、クリアトナーLtにより、記録用紙Pの最先端部60を中間転写ベルト24から剥離させる構成にすることは極めて有効である。
また、このクリアトナーLtの転写量(転写数及び転写位置も含む)は、制御部30に含まれる調整手段31によって適宜調整可能に構成されている。つまり、調整手段31に設けられたメモリー(図示省略)には、予め記録用紙Pの種類(例えば、普通紙、コート紙など)、サイズ(例えば、A3、A4、B4、B5など)、坪量(例えば、80gsm、70gsm、60gsm、50gsmなど)毎に、適切なクリアトナーLtの転写量(転写数及び転写位置も含む)が記憶されている。
したがって、オペレーターが、図示しない操作パネルから、使用する記録用紙Pの種類、サイズ、坪量など(本発明では、これらを纏めて「種類」としている)を入力すると、上記メモリーから、適切なクリアトナーLtの転写量(転写数及び転写位置も含む)が読み出され、それに基づいて記録用紙PにクリアトナーLtが転写されるようになっている。よって、クリアトナーLtの無駄な消費量を低減することができる。
なお、中間転写ベルト24から記録用紙Pへトナー像を転写した二次転写後の中間転写ベルト24に対する記録用紙Pの貼り付き現象は、画像形成装置10が設置されている環境、特に湿度によっても影響される。したがって、その湿度を、上記メモリーに記憶させるパラメーター(転写量を決める基準)として加えてもよい。
ここで、この調整手段31による作用を具体的に説明すると、まず、湿度が画像形成装置10に内蔵された湿度検出装置(図示省略)により検出される。そして、オペレーターが、操作パネルを操作して、記録用紙Pの種類を入力する。例えば、坪量43gsmのA4サイズのコート紙と入力する。すると、調整手段31のメモリーから、この場合の適切なクリアトナーLtの転写量(転写数及び転写位置も含む)が読み出される。
つまり、例えば、湿度50%の環境下において、坪量43gsmのA4サイズのコート紙を横送りで使用した場合には、コート紙は帯電しやすいので、その最先端部60に転写されるクリアトナーLtの転写量は1cm(搬送方向)×2cm(搬送方向と直交する方向)のサイズで4.5g/m、転写数は8個、それによる各クリアトナーLtの転写間隔(転写位置)は2cmと読み出される。
これにより、記録用紙P(この場合はコート紙)の最先端部60に転写するクリアトナーLtの転写量(転写数及び転写位置も含む)が決定され、画像形成ユニット14Lにより、中間転写ベルト24の所定位置(中間転写ベルト24から記録用紙Pへ転写したときに、その最先端部60から、クリアトナーLtの一部がはみ出るような位置)へ、そのクリアトナーLtが転写される。したがって、クリアトナーLtは、効率よく転写される。
以上、説明したように、本実施形態に係る画像形成装置10では、記録用紙Pの最先端部60にクリアトナーLtを転写する構成にしたので、記録用紙Pの最先端部60の静電気力を低減することができる。したがって、坪量が小さい記録用紙Pを使用した場合でも、二次転写後の記録用紙Pが中間転写ベルト24に貼り付くのを抑制することができる。つまり、二次転写後の記録用紙Pを中間転写ベルト24に貼り付かせることなく、定着装置40へ搬送することができる。
本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図 記録用紙に対するクリアトナーの転写位置を模式的に示す概略平面図 二次転写部に搬送された記録用紙の様子を示す概略側面図 二次転写部に搬送された記録用紙の最先端部の様子を模式的に示す概略側面図 比較例の記録用紙に対するクリアトナーの転写位置を模式的に示す概略平面図
符号の説明
10 画像形成装置
12 画像形成手段
14 画像形成ユニット
16 感光体ドラム
20 露光装置
22 現像装置
24 中間転写ベルト(中間転写体)
26 一次転写ロール
28 クリーニング装置
30 制御部
31 調整手段
34 バックアップロール
36 二次転写ロール(転写手段)
38 トナー除去装置
40 定着装置(定着手段)
42 搬送機構(搬送手段)
60 最先端部
Lt クリアトナー(透明トナー)
P 記録用紙(記録媒体)

Claims (2)

  1. 入力された画像データに基づくトナー像を中間転写体に転写する画像形成手段と、
    記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送された前記記録媒体に前記中間転写体に転写されたトナー像を転写する転写手段と、
    前記転写手段によって前記記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段と、
    を備え、
    前記画像形成手段は、前記定着手段による定着後に透明となる透明トナーを転写する画像形成ユニットを有し、該透明トナーは、少なくとも前記記録媒体の搬送方向最先端部から、その一部がはみ出るように転写されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録媒体の種類に応じて前記透明トナーの転写量を調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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