JP2008309038A - 単気筒エンジンの行程判別方法および行程判別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の単気筒エンジンの行程判別方法では、一つの磁気センサでAC発電機の回転子に設けたパルス歯なる突起を検出するので、装置が安価である。そして一サイクル二回転のうちで位相がどちらに属するか、排気行程に属する判定領域Aと圧縮行程に属する判定領域Bとで歯間時間を比較して、いずれがいずれかを判定する。条件が良ければ1回転半程度で行程の表裏を判別することができ、極めて早期に位相角を定位して無駄火などを防ぎ、速やかな始動を可能にする。
【選択図】図3
Description
(第1手段)
本発明の第1手段は、4ストロークサイクル単気筒エンジンのクランク軸に直結した回転子と、同エンジンに対して固定されたセンサとを用いる行程判別方法である。
本発明の第2手段は、前述の第1手段において、前記両判定領域のうち一方は前記排気行程の少なくとも一部を含んでおり、他方は前記圧縮行程の少なくとも一部を含んでいることを特徴とする単気筒エンジンの行程判別方法である。
本発明の第3手段は、前述の第1手段において、前記両判定領域のうち一方は前記吸気行程の少なくとも一部を含んでおり、他方は前記膨張行程の少なくとも一部を含んでいることを特徴とする単気筒エンジンの行程判別方法である。
本発明の第4手段は、前述の第1手段〜第3手段のうちいずれかにおいて、前記判定領域が前記例外部分に隣接して設定されているか、あるいは前記判定領域が前記例外部分を跨いで設定されているか、いずれかである単気筒エンジンの行程判別方法である。
本発明の第5手段は、4ストロークサイクル単気筒エンジンのクランク軸が、一サイクル二回転中でどこの位相角にあるかを求める行程判別方法である。本手段の特徴は、位相角を求めるにあたって、この位相角が一回転分だけ異なる表裏一対の判定領域の間で、互いに回転所要時間および平均角加速度のうち一方の大小を比較することにより、この比較時点でこの位相角が四行程のうちいずれに属しているかを判別することである。
本発明の第6手段も、4ストロークサイクル単気筒エンジンのクランク軸が、一サイクル二回転中でどちらの位相角にあるかを求める行程判別方法である。本手段の特徴は、次の二点である。すなわち第一に、位相角を求めるにあたって、このクランク軸の角度位置が上死点を通過した際に、この上死点通過の前後でクランク軸の角加速度を計測し、両者の差を算出してこの角加速度の増加分を求めておくことである。第二に、前回の上死点通過前後での前記増加分と今回の上死点通過前後での前記増加分とを比較することにより、この増加分が大きかった方をもって圧縮上死点と判別することである。あるいは逆に、この増加分が小さかった方をもって排気上死点と判別しても同じことである。
(第7手段)
本発明の第7手段は、4ストロークサイクル単気筒エンジンに付設される回転電機と、この回転電機に装備されたセンサからの出力に基づき、所定のプログラムを実行して同エンジンの行程判別を行うECUとを有する単気筒エンジンの行程判別装置である。
先ず、この明細書でいう行程判別とは、4ストロークサイクルエンジンのクランク軸が一サイクル二回転のうちどこにあるかを示す位相角を計測するために、クランク軸の回転角度が同じでも位相角が一回転分だけ異なる表裏の行程を判別することである。あるいは、行程を判別して位相角(0°〜720°)を正しく求めることまでを含めてもよい。行程判別が正しく為されて位相角が求まれば、それに基づいて点火プラグの発火タイミングや燃料噴射装置の作動タイミングなどを適正に制御することが可能になる。
本発明の実施形態1における行程判別方法は、同じく図1に示すように、4ストロークサイクル単気筒エンジンのクランク軸9に直結した回転子4と、同エンジンに対して固定された磁気センサ3とを用いる行程判別方法である。
前述のように、本実施形態の行程判別装置1が有するECU(図略)は、以上の行程判別方法を実施して行程判別を行うようコーディングされたプログラムをもち、このプログラムの処理手順は、図4に示すフローチャートに従って行われる。
本実施形態の行程判別装置および行程判別方法は、以上のように作用するので、次のような効果が得られる。
本実施形態では、欠け歯部6の位置は、再び図2および図3(c)に示すように、仮にパルス歯5がそこにあればパルス信号の立ち上がりが下死点にほぼ一致するように配設されていた。換言すれば、そのようになるように11個のパルス歯5が配設されていた。
本発明の実施形態2における単気筒エンジンの行程判別装置は、前述の実施形態1(図1参照)とほぼ同様の外見をしているが、その構成は次の三点で実施形態1と異なっている。
本実施形態では、前述の構成の単気筒エンジンの行程判別装置および行程判別方法が、以上のように作用するので、実施形態1の効果と同様の効果が得られる。
本発明の実施形態3では、単気筒エンジンの行程判別装置1のハードウェアは前述の実施形態2と同様であり、欠け歯部6が上死点にくるように30°毎の11箇所にパルス歯5(図1参照)が配設されている。本実施形態が前述の実施形態2と異なる点は、磁気センサ3のパルス信号に基づいて行程判別を行うECU(図略)のプログラムにあり、つまりこのプログラムで実行される行程判別方法にある。
本実施形態のプログラムがもつ作用の要点は以上であるが、ここでは図9のフローチャートを参照して、このプログラムで行われる処理手順の詳細を具体的に説明する。
本実施形態では、以上のように一つの上死点の前後でそれぞれ4ピッチ分の歯間時間を計測することができれば、適正に行程判別を行うことができる。すなわち、パルス歯5のピッチが30°として、欠け歯部以前の4ピッチ分と、欠け歯部での2ピッチ分と、欠け歯部以後の4ピッチ分とで、合計10ピッチ(300°)があれば、行程判別できる。もしもクランク軸9の初期位置が最も不都合な位置にあっても、最大でもクランク軸9が一回転強だけ回転すれば、必ず行程判別を行うことができる。
本実施形態の行程判別装置は、プログラムの違いを除いて前述の実施形態3の行程判別装置と同じ構成をしている。一方、本実施形態の行程判別方法は、次のようにして上死点を見分け、もって行程判別を行う方法である。
本実施形態では、上死点前後での角加速度の変化に着目して排気上死点と圧縮上死点との判別をしている。両者の間で角加速度の変化には明瞭な差異があるうえに、スタータの駆動トルクによって角加速度が上乗せされていても、それは二つの上死点の間で相殺されてしまう。
2:AC発電機(回転電機として)
3:磁気センサ(センサとして)
4:回転子
5:クランクパルス歯またはパルス歯(マーカとしての突起)
6:欠け歯部(例外部分として)
9:クランク軸
B:フローチャート中のブロック S:ステップ
Claims (7)
- 4ストロークサイクル単気筒エンジンのクランク軸に直結した回転子と、同エンジンに対して固定されたセンサとを用いる行程判別方法において、
一箇所の例外部分を除いてこの回転子の一周を等分する複数箇所に、それぞれ配設されたマーカが、この回転子の回転に伴って通過するのをこのセンサで検知し、
このセンサから得られた信号に基づいて、このクランク軸の回転角度を計測するとともに、同エンジンの状態が排気行程、吸気行程、圧縮行程および膨張行程の四行程うちどの行程にあるかを判別する行程判別を行い、
もってこのクランク軸の一サイクル二回転中での位相角を求めるに際し、
これらマーカのうち所定マーカと他の所定マーカとの間にある前記回転角度の区間をもって判定領域と定義すれば、前記位相角が一回転分だけ異なる表裏一対の判定領域(両判定領域と呼ぶ)ができるので、
これら両判定領域の間での回転所要時間の比較と、これら両判定領域の間でのパルス間隔変動量の比較とのうち、少なくとも一方を行うことによって前記行程判別を行うことを特徴とする、
単気筒エンジンの行程判別方法。 - 前記両判定領域のうち一方は、前記排気行程の少なくとも一部を含んでおり、
前記両判定領域のうち他方は、前記圧縮行程の少なくとも一部を含んでいる、
請求項1に記載された単気筒エンジンの行程判別方法。 - 前記両判定領域のうち一方は、前記吸気行程の少なくとも一部を含んでおり、
前記両判定領域のうち他方は、前記膨張行程の少なくとも一部を含んでいる、
請求項1に記載された単気筒エンジンの行程判別方法。 - 前記判定領域が前記例外部分に隣接して設定されていることと、
前記判定領域が前記例外部分を跨いで設定されていることとのうち一方である、
請求項1〜請求項3のうちいずれかに記載の単気筒エンジンの行程判別方法。 - 4ストロークサイクル単気筒エンジンのクランク軸が、一サイクル二回転中でどこの位相角にあるかを求めるにあたって、
この位相角が一回転分だけ異なる表裏一対の判定領域の間で、互いに回転所要時間および平均角加速度のうち一方の大小を比較することにより、この比較時点でこの位相角が四行程のうちいずれに属しているかを判別することを特徴とする、
単気筒エンジンの行程判別方法。 - 4ストロークサイクル単気筒エンジンのクランク軸が、一サイクル二回転中でどちらの位相角にあるかを求めるにあたって、
このクランク軸の角度位置が上死点を通過した際に、この上死点通過の前後でこのクランク軸の角加速度を計測し、両者の差を算出してこの角加速度の増加分を求め、
前回の上死点通過前後での前記増加分と、今回の上死点通過前後での前記増加分とを比較することにより、この増加分が大きかった方をもって圧縮上死点と判別することを特徴とする、
単気筒エンジンの行程判別方法。 - 4ストロークサイクル単気筒エンジンに対して固定される固定子と、同エンジンのクランク軸に直結される回転子と、この回転子から突出して形成され一箇所の欠け歯部を除いて一周を等分する複数箇所にマーカとしてそれぞれ配設されたクランクパルス歯と、この固定子に取り付けられ各該クランクパルス歯の通過を検知する磁気センサとをもつ回転電機と、
この磁気センサから出力されるパルス信号に基づき、所定のプログラムを実行して同エンジンの行程判別を行うECUと、
を有する単気筒エンジンの行程判別装置において、
前記プログラムは、請求項1〜請求項6のうちいずれかの行程判別方法を実施するものであることを特徴とする、
単気筒エンジンの行程判別装置。
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