JP2008308882A - 鋼板コンクリート構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 鋼板コンクリート構造の鋼板1とコンクリート2の間に、当該鋼板1と当該コンクリート2の密着性を低くする材料の部材6を挿入し、解体に際してコンクリート2の表面が剥離するのを抑え、鋼板1に剥離したコンクリートが付着してしまうのが防止できるようにしたもの。このとき、部材6の設置に代えてコーティングしてもよい。
【選択図】図1
Description
そこで、この鋼板コンクリート構造の一例として、上記の指針に従って作られている鋼板コンクリート構造について、図4により説明する。
なお、この図4において、(a)は鋼板コンクリート構造を横から見た図であり、(b)はX−X’線から見た図で、鋼板コンクリート構造を上から見た場合であり、従って、このコンクリート2は、鋼板1の間に、図では上から生コンクリートを充填した後、それを固化させたものである。
また、横方向の寸法が大きな場合、図示のように、隔壁5を所定の間隔で設け、横方向に区画してコンクリート2の充填が容易になるようにしてあり、従って、隔壁5のことを縦隔壁と呼ぶこともある。
なお、このとき、鋼板1とコンクリート2の密着による力学的結合は、強度設計上は考慮しないのが通例である。
次に、手順P2として、表面鋼板をコンクリート(図3のコンクリート2)から剥がす。このとき、表面鋼板とコンクリートが密着しているので、剥がすためには大きな力が必要である。
他方、表面鋼板については、手順P2によりコンクリートから剥がされたにも関わらず、分離された一部のコンクリートが付着したままになっている。
そこで、表面鋼板については、手順P4を実行し、表面鋼板に付着したコンクリートを剥がす。そして、この後、それぞれコンクリート廃材と鉄類廃材に区分けすることになる。
また、原子力発電施設の場合、鋼板とコンクリートが放射化している部分では、解体に際して被曝量の低減につながるため、短時間の作業で済むように、分離しやすい構造になっていることが特に望ましいといえる。
"鋼板コンクリート構造耐震設計技術指針" 建物・構築物編 JEAG 4618-2005 社団法人 日本電気協会 原子力規格委員会
従来技術では、上記したように、スタッドやタイバーなどについては容易に分離できる構造が知られているが、鋼板とコンクリートの分離に関しては良い方法が提案されておらず、鋼板に付着したコンクリートを分離するという手作業による面倒な作業工程が必要になってしまうのである。
本発明の目的は、解体に際して鋼板に付着したコンクリートの分離作業が不要な鋼板コンクリート構造を提供することにある。
また、上記目的は、2枚の鋼板の間にコンクリートを充填して固化した鋼板コンクリート構造において、前記鋼板の前記コンクリートに対する接合面に、前記コンクリートに対する前記鋼板の密着性を低くするコーティングが施されていることことによっても達成される。
また、このとき、前記部材は、コンクリート中の水分などの鋼材腐食物質を透過しない材料であっても良く、前記コーティングは、コンクリート中の水分などの鋼材腐食物質を透過しない材料であっても良い。
また、本発明によれば、腐食物質が透過しない材料を使用することにより、鋼板や隔壁が守られるため、長期にわたり供用期間中の健全性が向上する。
まず、図1は、本発明の第1の実施形態で、図において、鋼板1とコンクリート2、スタッド3、タイバー4、それに隔壁5は、図4で説明した従来技術の場合と同じであり、このとき、図1の(a)は、鋼板コンクリート構造を横から見た図で、(b)は、X−X’線から見た図で、鋼板コンクリート構造を上から見た場合である点も同じである。
2:コンクリート
3:スタッド
4:タイバー(連結材)
5:隔壁(縦隔壁)
6:部材(コンクリートに対する密着性が低い材料で作られている板状の部材又はシート或いは布材、コーティング)
Claims (7)
- 2枚の鋼板の間にコンクリートを充填して固化した鋼板コンクリート構造において、
前記コンクリートと前記鋼板の間に、前記鋼板と前記コンクリートの間の密着性を低くする部材が設けてあることを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 2枚の鋼板の間にコンクリートを充填して固化した鋼板コンクリート構造において、
前記鋼板の前記コンクリートに対する接合面に、前記コンクリートに対する前記鋼板の密着性を低くするコーティングが施されていることを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の鋼板コンクリート構造において、
当該鋼板コンクリート構造が隔壁を備え、
前記隔壁と前記コンクリートの間に、前記隔壁と前記コンクリートの間の密着性を低くする部材が設けてあることを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の鋼板コンクリート構造において、
当該鋼板コンクリート構造が隔壁を備え、
前記隔壁と前記コンクリートの間に、前記隔壁の前記コンクリートに対する密着性を低くするコーティングが施されていることを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の鋼板コンクリート構造において、
当該鋼板コンクリート構造が隔壁を備え、
前記隔壁は、コンクリートに対する密着性が低い材料で作られていること特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項1又は請求項3に記載の鋼板コンクリート構造において、
前記部材は、コンクリート中の水分などの鋼材腐食物質を透過しない材料であることを特徴とする鋼板コンクリート構造。 - 請求項2又は請求項4に記載の鋼板コンクリート構造において、
前記コーティングは、コンクリート中の水分などの鋼材腐食物質を透過しない材料であることを特徴とする鋼板コンクリート構造。
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JPH02130102A (ja) * | 1988-11-11 | 1990-05-18 | Chiyoda Tech & Ind Co Ltd | コンクリート型枠の内面処理法 |
JPH05195576A (ja) * | 1992-01-21 | 1993-08-03 | Kajima Corp | 鋼板コンクリート構造物用表面鋼板 |
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