JP2008308291A - 廃棄物収集車 - Google Patents

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Yoshihiro Nagao
嘉宏 長尾
Akemasa Nishino
明正 西野
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Abstract

【課題】廃棄物収集車において、廃棄物の排出時に廃棄物及びその汚水が拡散するのを防ぐ。
【解決手段】車体2上に、後方開口部3を有し、該車体2後方に設けた傾動軸を中心に傾動可能な廃棄物収集箱4を搭載し、この後方開口部3の後面に後方開口部3を開閉自在に廃棄物投入箱7を設ける。この廃棄物投入箱7内に投入口7aから投入された廃棄物を廃棄物収集箱4に収集する反転投入装置10(廃棄物収集装置)を設ける。廃棄物収集箱4の後方開口部3の下端両隅角部4c周縁に、廃棄物収集箱4を傾動させて内部の廃棄物を排出するときに、廃棄物及びその汚水が拡散するのを防止するシュータ40を突設する。
【選択図】図11

Description

本発明は、魚のあらなどの廃棄物を収集する廃棄物収集車に関するものである。
従来より、車体上に搭載され、後方開口部を有し、車体後方に設けた傾動軸を中心に傾動可能な廃棄物収集箱と、この後方開口部の後面に該後方開口部を開閉自在に連設された廃棄物投入箱と、この廃棄物投入箱内に設けた廃棄物収集装置とを備え、この廃棄物収集装置によって、廃棄物投入箱の投入口から投入された廃棄物を廃棄物収集箱に収集する廃棄物収集車は知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、このような廃棄物収集車では、魚のあらなどの水分を多量に含む廃棄物を収集する場合、廃棄物より多量の汚水がにじみ出る。このような廃棄物を排出する際には、汚水などが廃棄物と共に後方開口部より下方に滴下するため、廃棄物投入箱の下方に位置する車体側部材、例えばシャーシフレームの後端部などが汚水によって汚れたり、廃棄物収集車の周囲を汚染したりするという問題がある。
そこで、例えば、特許文献2では、後方開口部下方の下部空間に、廃棄物収集箱と略同一幅に形成されたカバー体を、廃棄物収集箱よりも後方にかつ下方に張り出して設けている。
特開2004−18216号公報 実開平6−6308号公報
しかしながら、特許文献2の廃棄物収集車であっても、廃棄物を勢いよく排出すると、後方開口部から廃棄物が汚水と共に広がるように排出され、カバー体を超えて流れ出し、廃棄物収集車の周囲を汚染するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、廃棄物収集箱の構成に工夫を加えることで、廃棄物の排出時に廃棄物及びその汚水が拡散するのを防ぐことにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、後方開口部の下端両隅角部周縁に廃棄物及びその汚水が拡散するのを防止するシュータを設けた。
具体的には、第1の発明では、車体上に搭載され、後方開口部を有し、該車体後方に設けた傾動軸を中心に傾動可能な廃棄物収集箱と、
該後方開口部の後面に該後方開口部を開閉自在に連設された廃棄物投入箱と、
該廃棄物投入箱内に設けられ、該廃棄物投入箱の投入口から投入された廃棄物を廃棄物収集箱に収集する廃棄物収集装置とを備えた廃棄物収集車を対象とする。
上記廃棄物収集車における、上記廃棄物収集箱の後方開口部の下端両隅角部周縁には、該廃棄物収集箱を傾動させて内部の廃棄物を排出するときに、廃棄物及びその汚水が拡散するのを防止するシュータが突設されている。
上記の構成によると、廃棄物収集箱を傾動させて魚のあらなどの水分を多く含んだ廃棄物を排出するときに、廃棄物と共に、廃棄物よりにじみ出て廃棄物収集箱の底に溜まった汚水が勢いよく流れ出すが、廃棄物及びその汚水は、後方開口部の下端両隅角部周縁に設けたシュータに誘導されて拡散せず、周囲を汚染することはない。シュータは、廃棄物収集箱の一部のみ占有するだけなので、その容量の減少は、最小限に保たれる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記シュータは、後方に向かって左右内側に傾斜するテーパ面を有している。
上記の構成によると、廃棄物収集箱を傾動させて魚のあらなどの水分を多く含んだ廃棄物を排出するときに、廃棄物と共に汚水が勢いよく流れ出すが、廃棄物及びその汚水は、後方開口部の下端両隅角部周縁に設けたシュータのテーパ面に誘導されて左右内側に向かって流れ出すので、廃棄物及びその汚水は拡散せず、周囲を汚染することはない。
第3の発明では、第2の発明において、
上記シュータは、略三角錐台形状又は略三角錐形状である。
上記の構成によると、シュータが製缶しやすく、廃棄物収集箱の容量の減少は、最小限に保たれる。
第4の発明では、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、
上記廃棄物収集装置は、上記廃棄物投入箱内に昇降及び反転可能に設けられ、該廃棄物投入箱の投入口から投入された廃棄物を廃棄物収集箱に収集する昇降バケットを備えている。
上記の構成によると、袋詰めされていない廃棄物を昇降バケットに投入後、昇降バケットを上昇させて反転させ、昇降バケット内の廃棄物を確実に廃棄物収集箱に収集する。また、袋詰めできないような、汚水がにじみ出て排出時に拡散されやすい廃棄物がシュータに誘導されるので、廃棄物及びその汚水は拡散せず、周囲を汚染することはない。
以上説明したように、上記第1の発明によれば、廃棄物収集箱を傾動させて排出される廃棄物及びその汚水を、後方開口部の下端両隅角部周縁に設けたシュータで誘導するようにしたことにより、廃棄物収集箱の容積の減少を最小限に保ちながら、廃棄物の排出時に廃棄物及びその汚水が拡散するのを確実に防ぐことができるので、周囲を汚さずに効率よく廃棄物を廃棄することができる。
上記第2の発明によれば、廃棄物及びその汚水をシュータのテーパ面によって左右内側に向かって流れ出すように誘導するようにしたことにより、簡単な構成で、廃棄物及びその汚水の拡散を防いで周囲の汚染を確実に防ぐことができる。
上記第3の発明によれば、シュータを略三角錐台形状又は略三角錐形状としたことにより、廃棄物の付着が少ない上、製缶しやすく、最小限の大きさのシュータが得られる。
上記第4の発明によれば、廃棄物を昇降バケットにより、廃棄物収集箱に収集するようにしたことにより、袋詰めできないような拡散しやすい廃棄物でも、その汚水と共にシュータによって誘導し、その拡散を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−廃棄物収集車の構造−
図2乃至図4は、本発明の実施形態の廃棄物収集車1を示し、この廃棄物収集車1は、走行可能な車体2を有し、この車体2上には、後方開口部3を有する廃棄物収集箱4が搭載されている。この廃棄物収集箱4は、車体2に設けた傾動シリンダ5を伸縮させることにより、車体2後方の傾動軸6を中心に傾動可能(ダンプ可能)に構成されている。
上記後方開口部3の後面には、廃棄物投入箱7が後方開口部3を開閉可能に設けられている。すなわち、この廃棄物投入箱7は、後方開口部3に設けた回動シリンダ8を伸縮させることで、後方開口部3の上端に設けた回動軸9を中心に回動可能に支持され、このことで、後方開口部3を開閉可能となっている。廃棄物投入箱7の後面には、廃棄物を投入する投入口7aが設けられている。廃棄物投入箱7の前壁7bの上側には、収集口7cが開口されている。
図1,図5及び図6に示すように、上記廃棄物投入箱7の内部には、廃棄物収集装置としての反転投入装置10が設けられている。この反転投入装置10は、後方開口部3の横幅よりも若干狭い横幅を有する昇降バケット11を備えている。
図7乃至図9に示すように、廃棄物投入箱7の左右内面には、上端が前方へ傾斜したガイド12がそれぞれ設けられている。各ガイド12の上下には、上プーリ13と下プーリ14とがそれぞれ回転自在に設けられ、これら上下プーリ13,14にワイヤ15が掛けられている。
図9に示すように、廃棄物投入箱7の下端には、バケットシリンダ20が左右に伸びるように配置されている。バケットシリンダ20のシリンダ側は、後方から見て左側の廃棄物投入箱7の下面7dに固定され、左側端部に下プーリ14と並列に左プーリ21が回転自在に連結されている。バケットシリンダ20のシリンダロッド20aの先端には、2枚の右プーリ22が回転自在に連結されている。右プーリ22は、バケットシリンダ20の伸縮に伴い、左右に移動するようになっている。上記左右のワイヤ15の先端15aには、スライダ23がそれぞれ連結されている。右側のワイヤ15の他端15bは、上記上プーリ13及び下プーリ14を通って左プーリ21を通過し、後側の右プーリ22を通って廃棄物投入箱7の下端に固定されている。左側の他端15bは、上記上プーリ13及び下プーリ14を通って前側の右プーリ22を通過し、廃棄物投入箱7の下端に固定されている。左右のポスト12には、後面側が開口するように、このポスト12に沿ってガイド溝24が形成され、ガイド溝24内にスライダ23が配置されている。このように構成することで、バケットシリンダ20を伸縮させると、ワイヤ15が巻き取られ、又は繰り出され、左右のガイド溝24上をスライダ23がそれぞれ昇降するようになっている。
上記左右のスライダ23には、左右に伸びるバケット支持軸25が回転自在に連結されている。このバケット支持軸25には、昇降バケット11の前面上側に突設したリブ11aが回転一体に連結されている。
上記ガイド12のガイド溝24の左右内側(左右いずれか一方でもよい)には、このガイド溝24に沿ってガイドレール28が形成されている。このガイドレール28の上端部28aは、前方側へ鉤状に湾曲形成されている。このガイドレール28内には、昇降アーム26の一端に回転自在に連結されたガイドローラ29が昇降自在に配置されている。昇降アーム26の他端は、バケット支持軸25に回転一体に挿入されている。
このように構成することで、バケットシリンダ20を伸縮させるとスライダ23が昇降し、そのことで、ガイドローラ29もガイドレール28内を昇降して昇降バケット11が昇降すると共に、上端まで上昇した昇降バケット11がガイドレール28の上端部28aで反転されるようになっている。このため、昇降バケット11が昇降及び反転可能となり、廃棄物投入箱7の投入口7aから投入された廃棄物を収集口7cから廃棄物収集箱4に収集するようになっている。
図5、図6及び図10に示すように、廃棄物収集車1は、廃棄物投入箱7の下部に昇降バケット11の質量を計量可能なバケット計量装置30を備えている。このバケット計量装置30は、廃棄物投入箱7の下面7dに載置されている。すなわち、投入口7aの下端には、起伏自在な回転台16が設けられ、その前側にバケット計量装置30が配置されている。バケット計量装置30は、昇降バケット11の質量を計量する公知の計量器31を備え、この計量器31は、リフタ32により昇降可能に支持されている。この計量器31は、図示しないデジタル表示計に信号を送るように構成されている。このデジタル表示計は、計量結果を記憶可能に構成され、その場で廃棄物の合計を計算して印刷可能となっている。また、記憶した結果を事務所に持ち帰ることもできるようになっている。
上記リフタ32は、上方が開口した平面視矩形状のケーシング33を備えている、ケーシング33は、鋼板で構成してもよいし、強化樹脂で構成してもよい。このケーシング33の上端開口33aは、上記計量器31を支持する計量台34で閉じられている。この計量台34は、ケーシング33に載せられた矩形皿形の蓋よりなる。
上記ケーシング33の前後側壁33bには、一対のカム軸35が前後方向に伸びるように回転自在に設けられている。各カム軸35には、このカム軸35と一体に回転するようにシリンダ側カム部材36が連結されている。ケーシング33は、前後に延びる左右隔壁33cで区画され、この左右隔壁33cに昇降シリンダ37のチューブ側端部が回動可能に連結されている。シリンダ側カム部材36の他端は、昇降シリンダ37のシリンダロッド37aの先端に回転可能に連結されている。各カム軸35の前後両端には、シリンダ側カム部材36よりも腕部の短い計量台側カム部材38がその腕部の位置をシリンダ側カム部材36の位置とずらせて回転一体に連結されている。計量台側カム部材38の先端には、押し上げローラ39が回転自在に設けられ、この押し上げローラ39が計量台34裏面に当接して回転しながら計量台34を押し上げるように構成されている。すなわち、リフタ32は、各昇降シリンダ37のシリンダロッド37aを伸縮させてシリンダ側カム部材36及び計量台側カム部材38を揺動させて計量台34を昇降させるように構成されている。
計量台34に計量器31を載せた状態で下降位置にある昇降バケット11の下面との間に高さhの隙間ができている。このようにリフタ32を構成することで、昇降バケット11の計量時に計量器31を、高さhよりも上昇させて下降位置にある昇降バケット11を押し上げることで、昇降バケット11の質量を計量可能に構成されている。また、昇降シリンダ37を水平に設けることで、計量台34の昇降方向(上下方向)に立てて設ける場合に比べて上下方向の高さが削減されている。
そして、図11及び図12に示すように、本発明の特徴として、廃棄物収集箱4の底面4aと両側壁4bとの間に形成される下端両隅角部4cの後方開口部3の周縁には、シュータ40が突設されている。シュータ40は、略三角錐台形状のもので、後方に向かって左右内側に傾斜するテーパ面40aを有している。シュータ40の後面40bは、垂直に立設され、上端は、左右内側に向かって下方に傾斜している。シュータ40の上面40cは、左右方向内側に向かって傾斜している。
このようなシュータ40の形状により、シュータ40は、廃棄物収集箱4を傾動させて内部の廃棄物を排出するときに、廃棄物及びその汚水が拡散するのを防止する役割を果たしている。
上記後方開口部3下方の下部空間には、廃棄物収集箱4と略同一幅に形成された車幅方向に延びる鋼板製のカバー体52が、後方開口部3よりも後方にかつ下方に張り出して設けられている。上記カバー体52は、左右のシャーシフレーム(図示せず)間に配された中央に位置する中央カバー部53と、上記左右のシャーシフレームの外方、つまり中央カバー部53の左右端に連設された左右カバー部54とからなる。上記中央カバー部53は、上記廃棄物収集箱4の下面4a後端の補強メンバ(図示せず)に上側前端が接合されて後方へ下向きに延びたのち、上記左右のシャーシフレームの後端面に沿ってさらに後方へ下向きに延びて断面略くの字状に形成されている。一方、上記左右カバー部54は、廃棄物投入箱7を後方開口部3に固縛する固縛フック(図示せず)の揺動軌跡との干渉が回避されるよう,上記左右のシャーシフレームの外側面後端に接合されつつ、後側下端位置において上記中央カバー部53に一致するよう後方へ下向きに延びて断面略直線状に形成されている。
−廃棄物収集車の作動−
次に、本実施形態にかかる廃棄物収集車1の作動について説明する。
廃棄物を収集するには、まず、図6に示すように、廃棄物投入箱7の投入口7aを開き、回転台16を後方に倒す。
次いで、ガイドレール28の下端(下降位置)に位置する昇降バケット11に魚のあらなどの廃棄物を放り込む。このとき、バケット計量装置30のリフタ32は、下降させているので、計量台34が上端開口33aを閉じている。
次いで、左右の昇降シリンダ37のシリンダロッド37aを伸ばしてシリンダ側カム部材36及び計量台側カム部材38を揺動させて計量台34を昇降させる。このことで、廃棄物が投入された昇降バケット11の質量が計量される。このため、簡単な操作で計量器31が確実に昇降されるとともに、昇降シリンダ37の力を伝えやすく、質量の重い昇降バケット11の支持も可能である。なお、予め廃棄物を投入しない空の昇降バケット11の質量を同様に計量して袋引き(ゼロ点調整)しておくとよい。計量結果をデジタル表示計に表示させると共に記憶させる。計量後、バケット計量装置30のリフタ32は下降させておく。
次いで、バケットシリンダ20を伸ばしてワイヤ15を引っ張り、スライダ23を上昇させ、昇降バケット11を上昇させる。ガイドローラ29がガイドレール28の上端部28aにさしかかると、昇降バケット11は反転を開始し、中の廃棄物が収集口7cを通って廃棄物収集箱4に投入される。
次いで、バケットシリンダ20を縮めてワイヤ15を繰り出し、スライダ23を下降させ、昇降バケット11を下降位置まで下降させる。この一連のサイクルが繰り返される。
廃棄物を収集後、記憶させたデータを集計して印刷し、その場で廃棄物の収集を依頼した業者に手渡す。記憶したデータは、事務所に持ち帰って集計作業を行ってもよい。
このように、廃棄物の収集と廃棄物の計量とが一連の流れ作業で同時に行われる。また、昇降バケット11の質量を計量しないときに、計量器31を下降させることで、昇降バケット11が下降してきたときに、昇降バケット11が計量器31に衝突しないので、計量器31の故障が防止される。
また、廃棄物投入箱7内のバケット計量装置30によって、昇降バケット11の質量を計量可能であるので、別途計量器31を用意する必要がない。
さらに、バケット計量装置30を廃棄物投入箱7内に設けたので、新たにスペースを必要とせず、廃棄物収集車1の外形が大きくなることはない。
なお、廃棄物が満杯となり、又は、収集ルートを回り終えた廃棄物収集箱4内の廃棄物を廃棄物処理場で排出するには、まず、図2に二点鎖線で示すように、回動シリンダ8を伸ばして廃棄物投入箱7を回動軸9を中心に回動させ、後方開口部3を開く。
次いで、図3に示すように、車体2に設けた傾動シリンダ5を伸ばして傾動軸6を中心に廃棄物収集箱4を傾動させて排出する。
このとき、廃棄物が、魚のあらなどの袋詰めできないような、水分を多く含んだものであるときには、廃棄物から汚水がにじみ出し、廃棄物収集箱4の底に多量に溜まることがある。このような場合でも、図11に矢印で示すように、汚水と共に流れ出てくる廃棄物は、シュータ40のテーパ面40aに誘導されて、左右内側に向かって流れ出す。このため、廃棄物及びその汚水はカバー体52上に確実に流れ出て拡散せず、周囲を汚染することはない。
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態にかかる廃棄物収集車1によると、廃棄物収集箱4を傾動させて排出される廃棄物及びその汚水を、後方開口部3の下端両隅角部4c周縁に設けたシュータ40で誘導するようにしたことにより、廃棄物収集箱4の容積の減少を最小限に保ちながら、廃棄物の排出時に廃棄物及びその汚水が拡散するのを確実に防ぐことができるので、周囲を汚さずに効率よく廃棄物を廃棄することができる。
上記実施形態では、廃棄物及びその汚水をシュータ40のテーパ面40aによって左右内側に向かって流れ出すように誘導するようにしたことにより、簡単な構成で、廃棄物の拡散を防いで周囲の汚染を確実に防ぐことができる。
上記実施形態によれば、シュータを略三角錐台形状又は略三角錐形状としたことにより、廃棄物の付着がない上、製缶しやすく、最小限の大きさのシュータが得られる。
上記実施形態では、廃棄物を昇降バケット11により、廃棄物収集箱4に収集するようにしたことにより、袋詰めできないような拡散しやすい廃棄物でも、その汚水と共にシュータ40によって誘導し、その拡散を防止することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、スライダ23の昇降をバケットシリンダ20の伸縮によりワイヤ15を操作して行ったが、ウインチを用いて行ってもよい。また、リンク機構により、昇降バケット11を昇降及び反転させてもよい。
上記実施形態では、リフタ32は、カム部材36,38を用いて構成したが、上下に伸びるシリンダで計量第34を直接昇降させてもよい。しかし、カム部材36,38を用いることで、高さ方向のスペースが小さくて済む。
上記実施形態では、シュータ40は、略三角錐台形状のものとしたが、これに限定されない。三角錐形状でもよく、要は、後方に向かって左右内側に傾斜し、廃棄物収集箱4の底面に溜まる汚水の高さよりも高いテーパ面を有するものとすればよい。
上記実施形態では、廃棄物収集装置は、昇降バケット11を有する反転投入装置10としたが、これに限定されず、圧縮板式や回転式のものでもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
反転投入装置の概要を示す側面図である。 本実施形態にかかる廃棄物収集車の側面図である。 廃棄物収集箱をダンプさせた様子を示す図2相当図である。 廃棄物収集車の背面図である。 反転投入装置の概要を示す斜視図である。 反転投入装置を後方から見た斜視図である。 昇降バケットが上昇する様子の概要を示す側方断面図である。 昇降バケットが反転する様子の概要を示す側方断面図である。 反転投入装置のワイヤリングの概要を示す斜視図である。 バケット計量装置の断面図である。 後方開口部の下端両隅角部周縁を拡大して示す斜視図である。 廃棄物投入箱を回動させて後方開口部を開いた状態を後方から見た斜視図である。
符号の説明
1 廃棄物収集車
2 車体
3 後方開口部
4 廃棄物収集箱
4c 下端両隅角部
7 廃棄物投入箱
7a 投入口
10 反転投入装置(廃棄物収集装置)
11 昇降バケット
40 シュータ
40a テーパ面

Claims (4)

  1. 車体上に搭載され、後方開口部を有し、該車体後方に設けた傾動軸を中心に傾動可能な廃棄物収集箱と、
    該後方開口部の後面に該後方開口部を開閉自在に連設された廃棄物投入箱と、
    該廃棄物投入箱内に設けられ、該廃棄物投入箱の投入口から投入された廃棄物を廃棄物収集箱に収集する廃棄物収集装置とを備えた廃棄物収集車であって、
    上記廃棄物収集箱の後方開口部の下端両隅角部周縁には、該廃棄物収集箱を傾動させて内部の廃棄物を排出するときに、廃棄物及びその汚水が拡散するのを防止するシュータが突設されている
    ことを特徴とする廃棄物収集車。
  2. 請求項1に記載の廃棄物収集車において、
    上記シュータは、後方に向かって左右内側に傾斜するテーパ面を有している
    ことを特徴とする廃棄物収集車。
  3. 請求項2に記載の廃棄物収集車において、
    上記シュータは、略三角錐台形状又は略三角錐形状である
    ことを特徴とする廃棄物収集車。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の廃棄物収集車において、
    上記廃棄物収集装置は、上記廃棄物投入箱内に昇降及び反転可能に設けられ、該廃棄物投入箱の投入口から投入された廃棄物を廃棄物収集箱に収集する昇降バケットを備えている
    ことを特徴とする廃棄物収集車。
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