JP2008308014A - シートベルトを備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトが装着解除された場合に、小さい電力で確実に信号送信することのできるシートベルトを備えた車両を提供する。
【解決手段】装着状態から操作部の解除操作により装着解除され、後動作により収納されるシートベルト3を備え、操作部の解除操作を検出すると所定の信号を無線送信する第1の送信機20と、当該信号を受信する受信機40と、当該信号に基づき装着状態を判定する制御部41とを備え、受信機は、エンジンの動作時には連続動作状態であり、エンジンの停止時には間欠動作状態であり、間欠動作状態のときに起動信号を受信すると連続動作状態となり、第1の送信機は、所定の信号として解除操作を検出したことを伝達可能であって起動信号を含まない信号を送信し、制御部は、受信機が連続動作状態にある場合に第1の送信機から送信される所定の信号を受信すると、シートベルトが装着解除されたと判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、装着状態から解除操作により装着解除され、後動作により収納されるシートベルトを備えた車両に関し、特に装着解除時にシートベルト側から無線により信号が送信され装着の判定がなされる車両に関する。
従来、車両に設けられるシートベルトについて、装着状態を検出してそれを表示等する技術が知られている。この場合において、装着状態の検出は、シートベルトを構成するバックル装置内に配設されたバックルスイッチによってなされ、これによって装着されたあるいは装着解除されたことが検出されたら、シートベルトから車両の制御部に有線で信号が送られて、表示等の制御が行われる。
しかし、RV車など一部の座席が着脱自在な車両においては、着脱自在な座席のシートベルトは当該座席自体に設けられているため、シートベルトに対して車両側と繋がれる信号線や、給電のための配線を接続することは困難であった。このため、装着が検出されるとシートベルト側から無線通信により信号が送信される技術が考えられている。このようなシートベルトを備えた車両としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
米国特許出願公開第2005/0061568号明細書
従来のシートベルトを備えた車両では、車両に設けられシートベルト側から送信される信号を受信する受信機が、常時受信状態となっており、電力の消費が多くなってしまうという問題点があった。エンジンが動作しているときには、これに伴い発電がされているので、受信機での電力消費はあまり問題にならないが、エンジンが停止しているときには、バッテリの消耗を早めることとなる。このため、エンジンが停止しているときには、受信機を間欠動作させ、起動信号を受信することで継続受信状態に切り替えるように動作させることが考えられる。この場合、受信機で起動信号を受信する為にはシートベルト側から起動信号を確実に送信する必要がある。
しかし、シートベルト側で装着状態を検出して信号を送信するためには、電力が必要であり、このためバックル装置の解除操作に伴ってピエゾ素子等により発電を行う給電装置を設けることが行われているが、バックル装置の解除操作に伴う発電量は、あまり大きいものではないため、起動信号と装着状態を示す信号の両方を送信することができない場合があった。また、給電装置として電池等を設けたとしても、信号送信のために必要な電力が大きいため、消耗を早めることとなっていた。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、シートベルトが装着解除された場合に、小さい電力で確実に信号送信することのできるシートベルトを備えた車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る車両は、装着状態から操作部(10)の解除操作により装着解除され、装着解除の後に行なわれる後動作において収納されるシートベルトを備えた車両において、
前記操作部(10)の解除操作を検出すると予め定められた所定の信号を無線で送信する第1の送信機(20)と、該第1の送信機(20)からの信号を受信する受信機(40)と、該受信機(40)で受信した信号に基づいて前記シートベルトの装着状態を判定する制御部(41)とを備え、
前記受信機(40)は、エンジンの動作時には連続動作状態であり、エンジンの停止時には間欠動作状態であると共に、該間欠動作状態のときに前記第1の送信機(20)から送信される起動信号を受信すると連続動作状態となり、
前記第1の送信機(20)は、前記所定の信号として前記解除操作を検出したことを示すと共に前記起動信号を含まない信号を送信し、
前記制御部(41)は、前記受信機(40)が連続動作状態にある場合に前記第1の送信機(20)から送信される所定の信号を受信すると、前記シートベルトが装着解除されたと判定することを特徴として構成されている。
また、本発明に係る車両は、前記後動作を検出すると起動信号を含む信号と前記後動作を検出したことを伝達可能な信号を含む信号を無線で送信する第2の送信機を備え、
前記エンジンの停止時において前記受信機は、前記第2の送信機から送信された起動信号を受信することで間欠動作状態から連続動作状態となり、
前記制御部は、連続動作状態にある前記受信機が前記第2の送信機から送信された前記後動作を検出したことを伝達可能な信号を受信すると、前記シートベルトが装着解除されたと判定することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係る車両は、前記操作部の解除操作により発電し前記第1の送信機に給電する第1の給電機と、前記後動作により発電し前記第2の送信機に給電する第2の給電機とを備えたことを特徴として構成されている。
本発明に係る車両によれば、装着状態から操作部の解除操作により装着解除され、装着解除の後に行なわれる後動作により収納されるシートベルトを備え、操作部の解除操作を検出すると予め定められた所定の信号を無線で送信する第1の送信機と、第1の送信機からの信号を受信する受信機と、受信機で受信した信号に基づいてシートベルトの装着状態を判定する制御部とを備え、受信機は、エンジンの動作時には連続動作状態であり、エンジンの停止時には間欠動作状態であると共に、間欠動作状態のときに第1の送信機から送信される起動信号を受信すると連続動作状態となり、第1の送信機は、所定の信号として解除操作を検出したことを示すと共に起動信号を含まない信号を送信し、制御部は、受信機が連続動作状態にある場合に第1の送信機から送信される所定の信号を受信すると、シートベルトが装着解除されたと判定することにより、エンジンの停止時には受信機における消費電力を少なくすることができ、またエンジンの動作時には受信機が連続動作状態にあるので、シートベルトの解除操作に伴い送信される信号が起動信号を含まなくても、受信機で信号を受信することができ、装着解除に伴う第1の送信機からの信号送信のために必要な電力を小さくすることができる。
また、本発明に係る車両によれば、後動作を検出すると起動信号を含む信号と後動作を検出したことを伝達可能な信号を含む信号を無線で送信する第2の送信機を備え、エンジンの停止時において受信機は、第2の送信機から送信された起動信号を受信することで間欠動作状態から連続動作状態となり、制御部は、連続動作状態にある受信機が第2の送信機から送信された後動作を検出したことを伝達可能な信号を受信すると、シートベルトが装着解除されたと判定することにより、エンジンの停止時に受信機は、後動作に伴い送信される起動信号により連続動作状態となって、後動作が検出された旨の信号を受信することができるので、大きい発電量を確保できる後動作により、エンジンの停止時においても確実に起動信号及び後動作が検出された旨の信号を送受信することができる。
さらに、本発明に係る車両によれば、操作部の解除操作により発電し第1の送信機に給電する第1の給電機と、後動作により発電し第2の送信機に給電する第2の給電機とを備えたことにより、電池等を設けることなく信号の送信を行うことができ、また装着の解除操作と後動作で信号の送信を分担しているので、発電量が小さくても確実な信号送信を行うことができる。特に、発電量の小さい第1の給電機からの電力を用いる第1の送信機については、起動信号を送信しないので、確実な信号送信を行うことができる。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態における車両の概要図を示している。この図に示すように、本実施形態における車両1は、室内に複数のシート2を備えている。シート2は室内に3列設けられており、このうち最後列のシート2は着脱自在であって、シート2を取り外して荷室とすることもできるようにされている。この着脱自在な最後列のシート2には、それ自体にシートベルト3が設けられている。
シート2自体に設けられるシートベルト3は、シート2に着席した人の肩口に設けられる巻取部13から、腰付近に設けられるバックル部10に向かって、ベルト12が引き出されるように構成されている。バックル部10には第1の送信機20が、巻取部13には第2の送信機30が、それぞれ設けられており、シートベルト3の装着時または装着解除時に所定の信号を無線で送信する。
このシートベルト3は、装着時においては、まずベルト12を引き出すという予備動作が行われ、その後にベルト12の先端部分に設けられるタング部11をバックル部10に挿入するという装着動作が行われることで、シートベルト3の装着が完了する。また、シートベルト3の装着を解除する場合には、まずバックル部10に設けられる操作部を操作することでタング部11をバックル部10から取り外すという解除操作が行われ、その後にベルト12を肩口側に巻き取らせるという後動作が行われる。
また車両1は、第1の送信機20や第2の送信機30から送信される信号を受信する受信機40と、受信した信号に基づく判定結果であるシートベルト3の装着状態を表示する表示部44とを有している。その他の構成については後述する。
図2には、シートベルト3の装着部分の斜視図を示している。シートベルト3は、ベルト12の先端部分に取付けられたタング部11と、タング部11の先端に形成される金属製の挿入部11aを挿入し内部で係合固定することのできるバックル部10とを有している。
バックル部10は、外形を略箱状に形成され、側面部には押下操作可能なバックル解除ボタン10aが操作部として設けられている。タング部11の挿入部11aをバックル部10に挿入固定した状態でこのバックル解除ボタン10aを操作すると、挿入部11aに対するタング部11の係合状態が解除され、タング部11をバックル部10から取り外すことが可能な状態となる。
また、バックル部10の内部には、タング部11の挿入及び取り外しの際に、車両1に向けて信号を送信するための構成として、発電部21とチャージ部22、第1の制御部23、センサ24及びアンテナ25が内蔵されている。発電部21は、圧電素子と、タング部11の挿入及び取り外しに伴って該圧電素子を叩いて衝撃を加える衝撃付与機構(いずれも図示は省略)とを有しており、タング部11の挿入及び取り外しに伴って生じる衝撃のエネルギーを電力に変換し、この電力を信号の送信に用いる。チャージ部22は、発電部21で発電した電力を整流、及び一時的に貯めて、第1の制御部23等に電力を供給する。
センサ24は、バックル部10に対するタング部11の挿入と取り外しを検出するもので、挿入または取り外しのいずれであるかを第1の制御部23で認識することができるようにしている。第1の制御部23は、バックル部10に対してタング部11が挿入または取り外された時に、アンテナ25から所定の信号を送信する。
図3には、シートベルト3の巻き取り部分の斜視図を示している。シートベルト3のベルト12のタング部11とは反対側の端部には、巻取部13が設けられており、バックル部10とタング部11の固定が解除された状態で、装着解除の後に行なわれる後動作において、ベルト12を巻き取ることができるようにされている。巻き取り部13には、ベルト12を巻き取るための回転軸(13a)が設けられると共に、その回転運動を電力に変換する発電部31が取付けられている。なお、発電部31は、周囲に突起を間欠的に設けた第2の衝撃機構と圧電素子を有し、回転軸13aの回転に伴い突起が次々と圧電素子を叩いて発電する。
また、バックル部10側と同様に、巻取部13側にも発電部31の他、チャージ部32と第2の制御部33、センサ34及びアンテナ35が設けられている。チャージ部32の機能は、バックル部10側のチャージ部22と同様である。また、センサ34は、例えば前記ベルト12を巻き取るための回転軸の回転を検出するものであり、これによって、ベルト12が巻き取られているかまたは引き出されているかの識別と、巻き取り量または引き出し量を第2の制御部33で認識することができるようにしている。第2の制御部33は、ベルト12が巻き取りまたは引き出された時に、アンテナ35から所定の信号を送信する。
図4には、信号の送受信を行うための構成のブロック図を示している。シートベルト3のバックル部10側には、図4に示す第1の送信機20が設けられ、シートベルト3の巻取部13側には、図4に示す第2の送信機30が設けられ、車両1側には図1にも示したように受信機40他の機器が設けられる。
第1の送信機20は、前述したように発電部21とチャージ部22、第1の制御部23、センサ24及びアンテナ25を有して構成される。また、第2の送信機30は、前述したように発電部31とチャージ部32、第2の制御部33、センサ34及びアンテナ35を有して構成される。これら第1の送信機20及び第2の送信機30からは、それぞれの発電部21、31で発電された電力を用い、車両1側に向かって無線で信号が送信される。
第1の送信機20や第2の送信機30から送信された信号は、車両1側に設けられるアンテナ43を有した受信機40で受信され、車両側制御部41でシートベルト3の装着状態が判定される。その判定結果は車両側制御部41に接続されたメモリ42に記憶される。エンジンが始動するなどして表示可能な状態となった際に、車両側制御部41はメモリ42を参照し、シートベルト3の装着状態を表示部44に表示する。
また、図示を省略するが車両側制御部41にはエンジンが動作しているかどうかを示す信号が入力され、車両側制御部41によって、受信機40は、エンジンが動作しているときには連続動作状態とされ、一方でエンジンが停止しているときには間欠動作状態とされる。また、エンジンが停止しており間欠動作状態となっている受信機40は、シート2側の第2の送信機30から送信される起動信号を受信することによって、連続動作状態に移行する。
次に、シートベルト3の装着解除時における各機器の動作フローについて説明する。図5、図6には、シートベルト装着解除時の動作フロー図を、図7にはシートベルト装着解除時における各構成の時間経過に伴う状態を表したチャート図を示している。図5は、シートベルトの装着状態から解除操作が行われた際のフローであり、図6は、解除操作に続いて行われる後動作が行われた際のフローである。
シートベルト装着解除前においては、図5のS1−1に示すように、表示部44が表示する状態は「シートベルト装着」であるものとする。ここで、エンジンが動作している状態である場合は、表示部44に実際に表示がなされており、一方でエンジンが停止している状態である場合は、実際には表示部44における表示はされておらず、その後にエンジンが起動した際に、表示部44における表示がなされる。
操作部であるバックル解除ボタン10aが操作される、すなわち解除操作されると(S1−2)、これに伴ってバックル部10側に設けられる第1の送信機20の発電部21で発電がなされる(S1−3)。図7に示すように、バックル部10の状態は、バックル解除ボタン10aが押下されることでタング部11の係合が解除された状態となる。続いてタング部11がバックル部10から引き抜かれると(S1−4)、第1の送信機20の第1の制御部23は、センサ24によりタング部11の挿入が検出されたか否かを判定し(S1−5)、タング部11の挿入であると判定した場合には、シートベルト装着時のフローに移行する。タング部11の挿入ではないと判定した場合には、次のステップに進む。
次に、第1の送信機20の第1の制御部23は、チャージ部22からの入力電圧を参照することによって、第1の送信機20に信号送信に充分な電力が蓄積されたか否かを判別する(S1−6)。充分な電力が蓄積されていなかった場合には、第1の送信機20はそれ以上の動作を行わず、S1−12のステップに進む。一方で充分な電力が蓄積されていた場合には、S1−7のステップに進む。
続いて、第1の送信機20から所定の信号の送信を行う(S1−7)。ここでは、図7に示すように、解除操作を検出したことを示す信号が、所定の信号として送信される。この際の信号には、受信機40を間欠動作状態から連続動作状態に移行させる起動信号は含まれない。したがって、エンジンが動作しているか否か(S1−8)によって、その後の動作が異なってくる。エンジンが動作している場合には、受信機40は連続動作状態にあるため、第1の送信機20からの信号を受信することができる(S1−9)。ここで信号の受信ができたら、車両側制御部41は、シートベルト3が非装着状態にあると判定し、その旨をメモリ42に記憶させる(S1−10)。その上で、表示部44にシートベルトが非装着となっていることを表示させる(S1−11)。すなわち、図7の最下欄において、(1)に示すタイミングで、表示部44においてシートベルト装着からシートベルト非装着に表示が切り替わる。S1−9において信号の受信ができなかった場合は、S1−12のステップに進む。
S1−8においてエンジンが停止していた場合、受信機40は間欠動作状態にあり、また第1の送信機20からの信号には、前述のように起動信号が含まれていないため、受信機40は第1の送信機20から送信される全てのデータ、すなわちどのシート2からの信号であるかを識別する情報、シートベルト3が引き出されているのか、あるいは巻き戻されているのかをセンサ34で検出した情報、及び車両1に固有に設定されたID情報を含んだデータの全て含んだ信号を受信することができない。ところで、信号は所定の通信プロトコルで送信され、車両側制御部41はノイズ等の対策の為に少なくとも1回は全てのデータが正規のデータであると判定した場合にのみ識別するようにしているので、ここではシートベルトの解除操作がなされたことを車両側制御部41で認識することはできない。そこで、続いて図6に示すフローが実行される。また、エンジンの動作時であってもS1−9で受信機40が信号を受信できなかった場合には、同様に図6に示すフローが実行される。
解除操作に続いては、ベルト12を巻き取る動作、すなわち解除操作の後動作が行われる(S1−13)。ベルト12が巻き取られると、それに伴い巻取部13側に設けられる第2の送信機30の発電部31で発電がなされる(S1−14)。ベルト12の巻き取りが開始されると、チャージ部32に次第に電力が蓄積され、所定時間経過後に、第2の送信機30からの信号送信に充分な電力量となる。第2の送信機30の第2の制御部33は、ベルト12の巻き取りから所定時間が経過したら、信号送信に必要な電力が蓄積されたか否かを検出し(S1−15)、蓄積されていない場合にはそのままフローを終了する。蓄積されている場合は、第2の送信機30から所定の信号の送信を行う(S1−16)。
ここで第2の送信機30から送信される信号は、起動信号と、どのシート2からの信号であるかを識別する情報、シートベルト3が引き出されているのか、あるいは巻き戻されているのかをセンサ34で検出した情報、及び車両1に固有に設定されたID情報を含んだデータ信号からなるもので、これが図7に示すように複数回送信される。なお、起動信号は、少なくとも受信機40の間欠周期以上の間、継続する信号であり、送信信号と間欠周期のタイミングがどのようにずれても、受信機の動作中において起動信号を受信可能な時間に設定されているので、送信においてはかなりの電力を消耗する。第2の送信機30から送信された信号は、車両1側の受信機40が受信する(S1−17)。これにより、図7に示すように、エンジン停止時における受信機40は、間欠動作状態から連続動作状態に移行する。
次いで、ベルト12が所定以上巻き取られたことを、センサ34により第2の制御部33で認識したら(S1−18)、図7に示すように、第2の送信機30は後動作がなされたことを示す短い信号を送信する(S1−19)。この信号を受信機40が受信すると(S1−20)、車両側制御部41は、シートベルト3が非装着状態であることをメモリ42に記憶させる(S1−21)。さらにエンジンが動作していれば(S1−22)、車両側制御部41は表示部44にシートベルトが非装着であることを表示させる(S1−23)。すなわち、図7の最下欄において、(2)に示すタイミングで、表示部44においてシートベルト装着からシートベルト非装着に表示が切り替わる。
このように、シートベルトの解除操作時には、第1の送信機20から起動信号を含まない簡易な信号を送信しているので、受信機40が間欠動作状態であるエンジンの停止時には、受信機40でこれを受信することはできないが、エンジンの動作時には、受信機40は連続動作状態にあるので、これを受信することができる。一方で、シートベルトの装着解除における後動作時には、第2の送信機30から起動信号を含む信号を送信し、受信機40を間欠動作状態から連続動作状態に移行させた上で、後動作がなされたことを示す信号を送信するので、受信機40はこれを受信することができ、シートベルトが非装着状態となったことを車両側制御部41において認識することができる。また、エンジンの動作時において、第1の送信機20からの信号を受信機40が受信できなかった場合にも、第2の送信機30から後動作がなされたことを示す信号が送信されるので、これを受信機40で受信することにより、シートベルトが非装着状態となったことを車両側制御部41において確実に認識することができる。
また、発電量の少ない解除操作においては、起動信号を含まずエンジンが動作時の場合にのみ受信機40が受信可能な信号を送信しておき、発電量を比較的多く確保することのできる後動作において、間欠動作状態にある受信機40を連続動作状態とする起動信号を含む信号を送信するようにしたので、第1の送信機20及び第2の送信機30からそれぞれ確実に信号を送信することができる。
次に、シートベルトの装着時における各機器の動作フローについて説明する。図8には、シートベルト装着時における動作フロー図を、図9にはシートベルト装着時における各構成の時間経過に伴う状態を表したチャート図を示している。シートベルト装着前においては、図8のS2−1に示すように、表示部44が表示する状態は「シートベルト非装着」であるものとする。
ベルト12を引き出す予備動作が行われると(S2−2)、これに伴って巻取部13側に設けられる第2の送信機30の発電部31で発電がなされる(S2−3)。ベルト12の引き出しが開始されると、チャージ部32に次第に電力が蓄積されていき、ベルト12の引き出しから所定時間が経過すると、第2の送信機30からの信号送信に充分な電力量となる。ベルト12の引き出しから所定時間が経過したら、第2の送信機30の第2の制御部33は、チャージ部32からの入力電圧を参照することによって、第2の送信機30に信号送信に充分な電力が蓄積されたか否かを判別する(S2−4)。充分な電力が蓄積されていなかった場合には、その時点でフローを終了する。一方で充分な電力が蓄積されていた場合には、次のステップに進む。
次に、第2の送信機30から所定の信号の送信を行う(S2−5)。ここでは、図9に示すように、第2の送信機30からは起動信号を含む信号が所定回数、繰り返して送信される。また、どのシート2からの信号であるかを識別する情報、シートベルト3が引き出されているのか、あるいは巻き戻されているのかをセンサ34で検出した情報、及び車両1に固有に設定されたID情報を含んだデータ信号が起動信号に続いて各回毎に送信される。
第2の送信機30から送信された信号は、車両1側の受信機40が受信する(S2−6)。エンジンが停止している場合、受信機40は間欠動作状態にあるので、起動信号を受信することにより連続動作状態に移行する。一方でエンジンが動作している場合、起動信号は無視される。図9では、エンジンが停止している場合において、第2の送信機30から送信された信号のうち最初の信号を受信機40が受信することによって、連続受信状態となることを示しているが、複数回送信されるいずれか1つの信号を受信機40が受信できればよい。
引き出されたシートベルト3が装着動作、すなわちタング部11がバックル部10に挿入され係合固定されると(S2−7)、これに伴ってバックル部10側に設けられる第1の送信機20の発電部21で発電がなされる(S2−8)。ここで第1の送信機20の第1の制御部23は、センサ24によりタング部11の挿入が検出されたか否かを判定し(S2−9)、タング部11の挿入ではない、すなわちタング部11が取り外されたものと判定した場合には、前述のシートベルト装着解除時のフローに移行する。タング部11の挿入と判定した場合には、次のステップに進む。
次に、第1の送信機20の第1の制御部23は、チャージ部22からの入力電圧を参照することによって、第1の送信機20に信号送信に充分な電力が蓄積されたか否かを判別する(S2−10)。充分な電力が蓄積されていなかった場合には、その時点でフローを終了する。一方で充分な電力が蓄積されていた場合には、次のステップに進む。
続いて、第1の送信機20から所定の信号の送信を行う(S2−11)。第1の送信機20からは、装着動作がなされたことを示す短い信号を送信する。第1の送信機20から送信された信号は、受信機40によって受信される(S2−12)。第1の送信機20からの信号を受信すると、車両側制御部41はシートベルト3が装着状態にあると判定し、装着状態にある旨をメモリ42に記憶させる(S2−13)。その上で、エンジンが始動されると(S2−14)、車両側制御部41はメモリ42を参照し、表示部44にシートベルトが装着されていることを表示させる(S2−15)。
このように、シートベルトの装着時においては、時間的に先に行われるシートベルト装着の予備動作によって、第2の送信機30から起動信号を含む信号を送信し、エンジンの停止時においては受信機40を間欠動作状態から連続動作状態に切り替えておき、その後にタング部11がバックル部10に挿入される装着動作によって、第1の送信機20から装着動作を示す信号を送信し、その信号を受信した車両側制御部41がシートベルト装着状態と判定することにより、シートベルト3の装着動作から直ちにその判定を行うことができるので、シートベルト3の装着動作に対する応答性の良好なシステムとすることができる。
また、発電量を比較的多く確保することのできる予備動作において、起動信号やデータ信号を含む信号を複数回送信し、発電量の少ない装着動作において、車両側制御部41で判定を行うトリガとなる短い信号を送信するようにしたので、各動作に伴って発電した電力を用いて確実に信号送信を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態ではシート2が車両1において3列設けられ、その最後列のシート2にのみ第1の送信機20や第2の送信機30が設けられて、シートベルト3の装着状態について無線通信を行うこととしたが、シート2の配置や、各送信機をどのシート2に設けるかは、必要に応じて適宜設定することができる。
さらに、本実施形態では第1の送信機20と第2の送信機30にそれぞれ発電部21、31を備えることとしたが、電力を供給するための給電装置としてはこれに限られず、第1の送信機20に電池等を設けて電力を供給し、第2の送信機の電力供給を車両のバッテリーから行なうようにしてもよい。なお、第2の送信機の電力供給をバッテリーから行なうことは、運転席や助手席等の、シートベルトが車両本体に設けられている場合には可能であるが、後部座席等、座席と一体になっている場合は配線が複雑になるので適さなく、本実施例のように発電で行なうようにしたほうが良い。
さらに本実施形態では、車両側制御部41によって、受信機40は、エンジンが動作しているときには連続動作状態とされ、一方でエンジンが停止しているときには間欠動作状態としたが、イグニッションキーがアクセサリー位置になっていない状態、すなわちエンジンが動作していない状態においては間欠動作とし、アクセサリー位置、エンジン動作位置で連続動作するようにしても良い。
本実施形態における車両の概要図である。 シートベルトの装着部分の斜視図である。 シートベルトの巻き取り部分の斜視図である。 信号の送受信を行うための構成のブロック図である。 シートベルトの解除操作時の動作フロー図である。 シートベルトの後動作時の動作フロー図である。 シートベルト装着解除時における各構成の時間経過に伴う状態を表したチャート図である。 シートベルト装着時の動作フロー図である。 シートベルト装着時における各構成の時間経過に伴う状態を表したチャート図である。
符号の説明
1 車両
2 シート
3 シートベルト
10 バックル部
10a バックル解除ボタン(操作部)
11 タング部
11a 挿入部
12 ベルト部
13 巻取部
20 第1の送信機
21 発電部
22 チャージ部
23 第1の制御部
24 センサ
25 アンテナ
30 第2の送信機
31 発電部
32 チャージ部
33 第2の制御部
34 センサ
35 アンテナ
40 受信機
41 車両側制御部
42 メモリ
43 アンテナ
44 表示部

Claims (3)

  1. 装着状態から操作部(10)の解除操作により装着解除され、装着解除の後に行なわれる後動作において収納されるシートベルトを備えた車両において、
    前記操作部(10)の解除操作を検出すると予め定められた所定の信号を無線で送信する第1の送信機(20)と、該第1の送信機(20)からの信号を受信する受信機(40)と、該受信機(40)で受信した信号に基づいて前記シートベルトの装着状態を判定する制御部(41)とを備え、
    前記受信機(40)は、エンジンの動作時には連続動作状態であり、エンジンの停止時には間欠動作状態であると共に、該間欠動作状態のときに前記第1の送信機(20)から送信される起動信号を受信すると連続動作状態となり、
    前記第1の送信機(20)は、前記所定の信号として前記解除操作を検出したことを示すと共に前記起動信号を含まない信号を送信し、
    前記制御部(41)は、前記受信機(40)が連続動作状態にある場合に前記第1の送信機(20)から送信される所定の信号を受信すると、前記シートベルトが装着解除されたと判定することを特徴とする車両。
  2. 前記後動作を検出すると起動信号を含む信号と前記後動作を検出したことを伝達可能な信号を含む信号を無線で送信する第2の送信機を備え、
    前記エンジンの停止時において前記受信機は、前記第2の送信機から送信された起動信号を受信することで間欠動作状態から連続動作状態となり、
    前記制御部は、連続動作状態にある前記受信機が前記第2の送信機から送信された前記後動作を検出したことを伝達可能な信号を受信すると、前記シートベルトが装着解除されたと判定することを特徴とする請求項1記載の車両。
  3. 前記操作部の解除操作により発電し前記第1の送信機に給電する第1の給電機と、前記後動作により発電し前記第2の送信機に給電する第2の給電機とを備えたことを特徴とする請求項2記載の車両。
JP2007157405A 2007-06-14 2007-06-14 シートベルトを備えた車両 Withdrawn JP2008308014A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014199750A1 (ja) * 2013-06-13 2014-12-18 トヨタ車体株式会社 シートベルト装置
JP2015101121A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 株式会社東海理化電機製作所 状態検出装置及びそれを用いたバックル装置
JP2015104929A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 アルプス電気株式会社 シートベルト着脱検知装置
JP2015144778A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 アルプス電気株式会社 検知装置

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