JP2008306659A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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靖憲 星原
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Abstract

【課題】音声および映像に関するユーザ視聴設定を管理して固定受信と部分受信の切換え時にこれら設定が継続するように反映させることでユーザに利便性を与え性能向上を図る。
【解決手段】デジタル放送受信装置は、放送波信号を受信して復調する放送受信・復調部11と、復調された放送波信号を映像信号と音声信号とに復号する映像・音声復号部12と、入力装置による映像および音声の視聴設定を記憶する映像・音声設定管理部16と、放送受信・復調部11の受信状態もしくは映像・音声復号部126の復号状態と、映像・音声設定管理部16が記憶した情報とに基づき制御信号を生成する制御部15と、制御部15により生成された制御信号に基づき、映像・音声復号部12から出力される固定受信もしくは部分受信における映像信号と音声信号のそれぞれを独立して切換える映像・音声切換え部13とにより構成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、固定向け放送と、携帯・移動体向け放送の受信切換え機能を持つ、特に、車載機器に用いて好適な、デジタル放送受信装置に関するものである。
まず、地上波デジタルテレビ放送を一例とし、上記した固定向け放送と、携帯・移動体向け放送の受信切換え機能について説明する。
図10に示されるように、地上波デジタルテレビ放送波は、1チャンネルの周波数帯域を13個のセグメントに分割し、固定向け放送、および携帯・移動体向け放送用に各々のセグメントを割当て、放送局から送信される。その放送形態は、図11に示されるように、固定向け放送では、12セグメントを使用したハイビジョン放送の形態、または、12セグメントを3分割して3つの標準画質放送の形態を実現する。一方、携帯・移動体向け放送では、1セグメントを使用した補完放送(簡易動画)の形態を実現する。このように地上波デジタルテレビ放送では、セグメント割当てにより1チャンネルの周波数帯域の中で様々な放送形態を実現できる。
これら各放送形態の情報量は異なるため、例えば、図12に示されるように、1つのチャンネルで放送形態に応じてセグメント割当てを行い、複数の伝送方式による放送を可能とする。この伝送方式を階層伝送という。
例えば、12セグメントを占有する固定向け放送のハイビジョン放送では、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調方式で多くの情報量を伝送する。一方、1セグメントしか占有できない携帯・移動体向け放送の補完放送(簡易動画)では、情報量を少なくした状態でQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式を用いて伝送する。ここで、受信装置側では、固定向け放送信号の受信を固定受信、携帯・移動体向け放送信号の受信を部分受信という(例えば、非特許文献1、2参照)。
上記した各放送形態の放送信号は、割当てられたセグメント数に比例し、単位時間当たりの情報伝送量が多くなる。例えば、固定向け放送ではハイビジョンで高解像度の映像が視聴可能となるが、携帯・移動体向け放送では、低解像度の映像しか視聴できない。
一方、受信装置性能に着目すると、情報伝送速度の差異により受信エラーを発生させないために必要な受信信号C/N(Carrier Noise Ratio)、すなわち、所要C/Nも異なる。受信装置性能としては、情報伝送速度が高いほど所要C/Nは高くなるため、固定向け放送の方が携帯・移動体向け放送よりも高い所要C/Nが要求される。したがって、受信エラーを発生させないために必要な受信電力も固定向け放送の方が大きくなる。なお、受信可能範囲という観点から見ると、携帯・移動体向け放送受信の方が固定向け放送受信よりも広い範囲で受信可能となる。
車載用デジタル放送受信装置等のような移動体向け受信装置では、受信電力変動(フェージング)に対しダイバーシチ技術を適用することで所要C/Nを確保し、固定向け放送信号を受信可能としているが、低受信電力エリアでは性能限界により、受信エラーが発生する。このとき、携帯・移動体向け放送信号であれば、同じ受信電力であっても所要C/Nが低いため、受信エラー発生なしで受信可能となる。したがって、固定向け放送の受信状態劣化時に携帯・移動体向け放送に受信切換えを実行することで映像解像度は低下するが、視聴継続が可能になり、放送受信装置の性能向上を図ることができる。
上記した受信切換え機能に関し、従来から多数の特許出願がなされている。例えば、受信装置で受信C/N等を取得しながら受信状態の検出を行い、受信状態に応じて固定放送向けの映像、音声信号と、携帯・移動体向け放送の映像、音声信号を同時に切換えるデジタル放送受信装置が知られている(特許文献1、2参照)。また、受信状態に応じて固定向け放送の映像・音声信号と、携帯・移動体向け放送の音声信号とを切換えるデジタル放送受信装置も知られている(特許文献3参照)。更に、階層伝送されているチャンネル内に第1音声と第2音声が存在し、高階層から低階層への伝送切換えの際に、異なる音声でも切換えを可能とするデジタル放送受信装置も知られている(特許文献4参照)。
特開2000−228765号公報 特開2004−166173号公報 特開2005−244531号公報 特開2001−197399号公報 テレビ新時代「知っておきたい地上デジタル放送」、NHK受信技術センター、2003年発行 「デジタル放送ハンドブック」、映像情報メディア学会編、オーム社、平成15年発行
上記した特許文献1〜3に開示された技術によれば、放送受信装置が有する受信切換機能により、受信状態が劣化したときに映像及び音声の乱れを極力抑制可能なサービスを提供できる。しかしながら、固定向け放送受信(固定受信)から携帯・移動体向け放送受信(部分受信)に切換えられた場合、切換え前の音声(言語やモード等)や、映像(字幕や文字スーパー等)に関するユーザ設定が継続される保証はない。
受信状態が劣化したときに固定受信から部分受信に切換わるのはユーザが意図するところではなく、放送受信装置の受信性能に依存するところである。ユーザにとっては、切換え前のユーザ設定にしたがい視聴を継続することが最良である。しかしながら、それがデジタル放送受信装置の受信性能により実現できなくなる場合でも、切換え前のユーザ設定にしたがい視聴を継続させることでユーザに利便性を与え、デジタル放送受信装置の性能向上を図ることは大きな課題である。
一方、特許文献4には、受信状態劣化時の階層伝送における第1の音声と第2の音声の切換え方法について開示されているが、映像に関する字幕、文字スーパー等のユーザ設定に関しては特段の開示がない。また、音声に関しても高階層から低階層への伝送切換えの際、切換え前にユーザ設定されていた音声(言語やモード)に対応していない場合は、特段処置されていない。したがって、切換え前のユーザ設定による視聴状態を継続することが出来ない場合でも、切換え前の視聴状態を出来るだけ遜色なく実現することでユーザに利便性を与え、デジタル放送受信装置の性能向上を図ることは大きな課題である。
この発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、音声および映像に関するユーザ視聴設定を管理することにより固定受信と部分受信の切換え時にこれら設定が継続するように反映させることでユーザに利便性を与え、性能向上を図ったデジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
この発明に係るデジタル放送受信装置は、放送波信号を受信して復調する放送受信・復調部と、前記復調された放送波信号を映像信号と音声信号とに復号する映像・音声復号部と、入力装置による映像および音声の視聴設定を記憶する映像・音声設定管理部と、前記放送受信・復調部の受信状態もしくは前記映像・音声復号部の復号状態と、前記映像・音声設定管理部が記憶した前記映像および音声の視聴設定情報とに基づき制御信号を生成する制御部と、前記制御部により生成された制御信号に基づき、前記映像・音声復号部から出力される固定受信もしくは部分受信における映像信号と音声信号のそれぞれを独立して切換える映像・音声切換え部と、を有するものである。
この発明のデジタル放送受信装置によれば、音声および映像に関するユーザ視聴設定を管理することにより固定受信と部分受信の切換え時にこれら設定が継続するように反映させることでユーザに利便性を与え、性能向上を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、放送受信・復調部11と、映像・音声復号部12と、映像・音声切換え部13と、OSD(On Screen Display)重畳部14と、制御部15と、映像・音声設定管理部16と、ユーザ設定部17と、音声出力部20と、スピーカ21と、映像出力部22と、映像モニタ23と、により構成される。
放送受信・復調部11は、放送信号を受信して復調する機能を有し、受信アンテナ110、受信チューナー111、復調器112、TS(Transport Stream)再生部113、受信状態監視部114で構成される。なお、復調器112は、階調復調部1〜n(112a〜112n)で構成される。また、受信状態監視部114は、復調器112(階調復調部1〜n(112a〜112n))から出力される放送受信信号の復調状態を検出して制御部15へ出力している。
一方、映像・音声復号部112は、放送波信号から復調された多重化TSを分離し、音声信号と映像信号に復号する機能を有し、TS多重分離部120と、PTS(Presentation Time Stamp)同期部121と、オーディオデコーダA(122)と、オーディオデコーダB(123)と、MPEG−2(Moving Picture Element Group level 2)ビデオデコーダ124と、H.264ビデオデコーダ125と、復号状態監視部126で構成される。また、復号状態監視部126は、オーディオデコーダA(122)、オーディオデコーダB(123)、MPEG−2ビデオデコーダ124、H.264ビデオデコーダ125の各デコーダから出力される音声または映像信号の復号状態を検出して制御部15へ出力している。
TS多重分離部120は、音声・映像信号以外にデータを分離抽出して制御部15へ出力する。ここで、データとは、多重化されたTS内に含まれる編成チャンネル情報、その編成チャネルを構成する音声・映像信号の情報等をいう。更に、音声・映像信号に含まれない字幕、文字スーパー等も含む。
制御部15は、編成チャンネル情報等から、放送番組が、どの音声TSと映像TSおよび字幕、文字スーパー等の組み合わされているかを認識し、更に、これらの情報からユーザに提供できる音声(言語、モード等)、映像(字幕、文字スーパー等)を認識する。そして、ユーザ設定部17による設定内容に応じて必要な音声(オーディオ)ES、映像(オーディオ)ES、映像(ビデオ)ESを出力するための制御信号をTS多重分離部120へ、そして、字幕、文字スーパー制御信号をOSD重畳部14へ出力する。また、そのときのユーザ設定内容は、映像・音声管理部16へ出力される。
また、制御部15は、受信状態監視部114、復号状態監視部126から出力される受信復調エラー、および復号エラー状態に基づき、音声信号と映像信号を非同期に切換える制御信号を生成し、映像・音声切換え部13に出力する。映像・音声切換え部13は、制御部15により生成される制御信号に基づき、映像・音声復号部12から出力される音声信号と映像信号をそれぞれ独立(非同期)に切換える機能を有し、音声切換え器13aと映像切換え器13bで構成される。
音声出力部20は、映像・音声切換え部13により出力される音声信号をスピーカ21へ出力して音声再生を行う。OSD重畳部14は、映像・音声切換え部13により出力される映像信号に制御部15から出力されるOSD制御信号に基づき映像信号に重畳し、映像出力部22へ出力し、映像出力部22は、映像信号を映像モニタ23へ出力して映像再生を行う。
次に、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の動作について説明する。図12に示されるようなセグメント割当てにより階層化された放送波信号は、受信アンテナ110で受信され、受信チューナー111で中間周波数信号に周波数変換され、復調器112に入力される。復調器112に入力された中間周波数信号は、階層復調部1(112a)〜階層復調部n(112n)のそれぞれに入力され、階層復調部1(112a)〜階層復調部n(112n)は、各々階層化された放送波信号を個別に復調し、TS再生部113に出力するとともに、各信号の階層伝送方式情報、受信信号レベル、受信C/N、受信エラー等の受信、復調状態に係る信号を生成して、受信状態監視部114へ出力する。
なお、TS再生部113に出力される各階層化された復調信号は、映像・音声復号部12(TS多重分離部120)へ出力される。
映像・音声復号部12内部では、放送受信・復調部11より多重化されて出力されたTS信号をTS多重分離部120で、データ、映像・音声の各ES(Elementary Stream)、およびPCR(Program Clock Reference:プログラム時刻基準値)に分離して出力する。なお、ESは、4つに分離され出力される。一つは、固定放送向けに13セグメントを使用して伝送されてきた音声(オーディオ)ESで、他の一つは、同様の階層で伝送されてきた映像ESであり、MPEG−2ビデオESである。更に他の一つは、携帯・移動体放送向けに1セグメントを使用して伝送されてきた音声(オーディオ)ESで、残る一つは同様の階層で伝送されてきた映像信号ESで、H.264ビデオESである。上記した各ESは、対応するデコーダ122〜125で復号される前に、PTS同期部121で復号タイミングを示すタイムスタンプが付加される。PTS同期部121では、TS多重分離部120から出力されるPCRを用いて、STC再生ブロックで放送信号を送出する放送局内部の基準クロックであるSTC(System Time Clock)に同期させ、そのタイミングにしたがい動作する。
ここで、TS多重分離部120から出力される各ESの出力制御に関して説明する。多重化されたTSは、各々のTS内容を識別するためにPID(Packet Identification)がパケット化されたTS信号の先頭にあり、上記した編成チャンネル情報、およびその編成チャンネルを構成する、音声・映像信号情報等には固定のPID番号が割当てられており、TS多重分離部120でデータとして分離され制御部15に出力される。
制御部15は、上記した編成チャンネル情報、およびその編成チャンネルを構成する音声・映像信号情報から、ユーザ視聴番組、および音声・映像に対するユーザ設定内容に対応するPIDを識別し、該当するPIDのTSをそれぞれ抽出し、ES信号の形でTS多重分離部120から出力される。
12セグメントを用いて伝送されたオーディオES、およびMPEG−2ビデオESは、オーディオデコーダA(122)で音声信号に、MPEG−2ビデオデコーダ124で映像信号にそれぞれ復号される。また、1セグメントを用いて伝送されたオーディオES、およびH.264ビデオESは、オーディオデコーダB(123)で音声信号に、H.264ビデオデコーダ125で映像信号にそれぞれ復号される。
そして、オーディオデコーダA(122)、オーディオデコーダB(123)で復号された音声信号は、ともに映像・音声切換え部13の音声切換え器13aに、MPEG2ビデオデコーダ124、H.264ビデオデコーダ125で復号された映像信号は、ともに映像・音声切換え部13の映像切換え器13bにそれぞれ出力されるとともに、上記した各デコーダ122〜125における復号エラー状態は、復号状態監視部126に出力される。
映像・音声切換え部13では、受信状態監視部114、および復号状態監視部126から制御部15に出力される放送波受信復調エラー、映像・音声信号の復号エラーを基に、制御部15で生成された制御信号にしたがい、映像、および音声信号を独立に(非同期)切換える。切換え後の映像信号は、OSD重畳部14に出力され、制御部15より出力される制御信号にしたがい字幕、文字スーパー等を重畳し、映像出力部22を介して映像モニタ23へ出力して映像再生を行う。また、切換え後の音声信号は、音声出力部20を介してスピーカ21へ出力して音声再生を行う。
制御部15は、受信状態監視部114から出力される放送波受信復調エラー、もしくは復号状態監視部126から出力される映像・音声信号復号エラーの状態を、各々に対して持っている切換え閾値判定レベルと比較し、その判定結果にしたがい、映像・音声切換え部13の映像切換え、音声切換えを独立して非同期に制御する。
図2は、固定向け放送映像信号から、携帯・移動体向け放送映像信号への切換え制御の一例をフローチャートで示した図である。
以下、図2のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の放送映像信号切換え動作について詳細に説明する。
図2のフローチャートにおいて、まず、デジタル放送受信装置は、放送受信・復調部11で放送波の受信を開始し(ステップST201)、固定向け放送映像信号を出力している状態で(ステップST202)、受信状態監視部114から出力されるエラー率EV1がゼロの場合(ステップST203“NO”)、制御部115は、ステップST202による固定向け放送映像信号の出力状態を継続するように映像・音声切換え部13を制御する。
また、制御部15は、切換え閾値判定レベルEVF/Eが、EV1>EVF/Eになった場合は(ステップST204“NO”)、固定向け放送映像信号は視聴に最適ではないと判定して、映像・音声切換え部13を制御して携帯・移動体向け映像出力に切換える(ステップST208)。
一方、制御部15は、受信状態監視部114から出力されるエラー率EV1と切換え閾値判定レベルとの比較結果、0<EV1<EVF/Eになり(ステップST204“YES”)、すなわち、MPEG−2ビデオデコーダ124が持つエラー補正(エラーコンシールメント制御)機能により視聴許容範囲と判定された場合は(ステップST205)、更に、復号状態監視部126から出力される映像復号エラー率EV2と、切換え閾値EVECとを比較する(ステップST206)。
ここで、EV2<EVECと判定された場合(ステップST“206”YES”)、制御部15は、映像信号のエラー制御によって固定向け放送の視聴を継続するように映像・音声切換え部13を制御する(ステップST207)。逆に、EV2<EVECの場合(ステップST206“NO”)、制御部15は、エラー制御を行っても視聴に適さないものと判定し、映像・音声切換え部13を制御して携帯・移動体向け放送による映像への切換えを行う(ステップST208)。
図3は、固定向け放送音声信号から、携帯・移動体向け放送音声信号への切換え制御の一例をフローチャートで示した図である。
以下、図3のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の放送音声信号切換え動作について詳細に説明する。
図3のフローチャートにおいて、まず、デジタル放送受信装置は、放送受信・復調部11で放送波の受信を開始し(ステップST301)、固定向け放送音声出力状態(ステップST302)で、受信状態監視部114から通知されるエラー率EA1がゼロの場合(ステップとST303“NO”)、制御部115は、ステップST302による固定向け放送音声信号の出力状態を継続するように映像・音声切換え部13を制御する。
また、切換え閾値判定レベルEAF/Eが、EA1>EAF/Eになった場合は(ステップST304“NO”)、制御部15は、固定向け放送音声信号が視聴に最適ではないと判定し、映像・音声切換え部13を制御して携帯・移動体向け音声出力に切換える(ステップST308)。
一方、受信状態監視部114から出力されるエラー率EA1と、切換え閾値判定レベルEAF/Eとの比較結果、0<EA1<EAF/Eと判定された場合(ステップST304“YES”)、すなわち、オーディオデコーダA(122)のエラーコンシールメント制御機能を用いて視聴許容範囲であると判定された場合(ステップST305)、制御部15は更に、復号状態監視部126から出力される音声復号エラー率EA2と切換え閾値EAECとの比較を行い、EA2<EAECと判定された場合(ステップST306“YES”)、映像・音声切換え部13を制御して音声信号のエラー制御により固定向け放送の視聴を継続する(ステップST307)。逆に、EA2<EAECと判定された場合(ステップST306“NO”)、制御部15は、エラー制御を行っても視聴に適さないと判定し、映像・音声切換え部13を制御して携帯・移動体向け放送への音声切換え制御を行う(ステップST308)。
ところで、固定向け放送と携帯・移動体向け放送では情報伝送速度が異なるため、提供される音声(言語、モード等)や、映像(字幕、文字スーパー等)も異なる。ユーザ視聴状態と切換え制御の一例について図4に示す表を参照しながら、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の動作について説明する。図4(a)は受信状態良好時、図4(b)は受信状態劣化時における、固定放送向け、携帯・移動体放送向けの音声および映像の割り当てをマトリクス形式で示してある。
すなわち、図4(a)に示されるように、固定向け放送では、第一音声と第二音声によるニケ国語音声が提供されているが、携帯・移動体向け放送では第一音声のみでしか提供されていない放送番組を、固定向け放送の第二音声で視聴していた状態から、放送波受信状態の劣化により切換え制御が発生した場合、図4(b)に示されるように、制御部15は、映像・音声設定管理部16に記憶されている第二音声での視聴状態を切換え制御の前後で継続するため、映像・音声切換え部13を制御して、映像は、携帯・移動体向け放送の信号に切換え、音声は固定向け放送の信号を継続するように、映像と音声を独立に切換える。ここで、音声信号は映像信号に比して情報伝送量は少なく、同じ放送波受信状態でも映像・音声復号部12における復号エラーは音声信号の方が少ないため、図4(b)に示すような切換え制御を行なってもユーザは視聴可能である。
放送波受信状態が更に劣化し、復号状態監視部126が第二音声の復号状態が悪化したことを示す信号を制御部15へ出力した場合、制御部15は、OSD重畳部14を介して携帯・移動体向け放送の第一音声への切換えを映像モニタ23に表示してユーザに対して切換え指示を促す。このとき、ユーザは不図示のリモコン等入力装置を操作することにより切換え指示を行ない、制御部15は、ユーザ設定部17を介して取得される切換え指示にしたがい上記した切換え制御を実行する。
上記したこの発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置によれば、制御部15が、放送受信・復調部11の受信状態、もしくは映像・音声復号部12の復号状態と、映像・音声設定管理部16が記憶した映像および音声の視聴設定情報とに基づき制御信号を生成し、映像・音声切換え部13が、制御部15により生成された制御信号に基づき、映像・音声復号部12から出力される固定受信もしくは部分受信における映像信号と音声信号のそれぞれを独立して切換えることにより、切換え前のユーザ設定にしたがい視聴を継続することができるため、切換え後も自然な視聴環境を得ることができ、ユーザに利便性を与え、性能向上を図ったデジタル放送受信装置を提供することができる。
なお、放送受信・復調部11の受信状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際、制御部15は、放送信号波によって切換え前の音声視聴設定が提供されないと判定した場合、映像・音声切換え部13を制御して、音声信号は固定受信の音声信号、映像信号は部分受信の映像信号にそれぞれ独立に切換える。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、上記した図1〜図3に示す実施の形態1と同じ構成を有するものとする。
ユーザ視聴状態と切換え制御の一例について図5に示す表を参照しながら、この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の動作について説明する。図5(a)は受信状態良好時、図5(b)は受信状態劣化時における、固定放送向け、携帯・移動体放送向けの音声および映像の割り当てをマトリクス形式で示してある。
すなわち、図5(a)に示されるように、受信状態良好時、固定向け放送では字幕が提供されているが、携帯・移動体向け放送では字幕が提供されていない放送番組を、ユーザが字幕ありモードで視聴していた状態から、放送波受信状態の劣化により切換え制御が発生する場合に、図5(b)に示されるように、制御部15は、映像・音声設定管理部16に記憶されている字幕ありの視聴状態を切換え制御の前後で継続するために、映像、および音声信号を、図2および図3に示すフローチャートにしたがい制御することによって映像および音声の切換え制御を行なう。ここでは、TS多重分離部120から制御部15へ出力された固定向け放送の字幕データを用いてOSD制御信号を生成し、OSD重畳部14で映像信号に重畳して映像モニタ23へ表示するものであり、実施の形態1と差異はこの点のみである。
上記したこの発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置によれば、制御部15が、放送受信・復調部11で復調された放送波信号から文字情報を抽出して映像信号に重畳する制御信号を生成し、放送受信・復調部11の受信状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、放送信号波によって切換え前の文字情報が提供されないと判定した場合、映像・音声信号をそれぞれの切換え判定条件にしたがい独立して切換え、文字情報を、固定受信を用いて映像信号に重畳するように制御することにより、切換え前のユーザ設定にしたがい視聴を継続することができるため切換え後も自然な視聴環境を得ることができ、また、デジタル放送受信装置が有する性能により、切換え前のユーザ設定による視聴状態を継続することが出来ない場合でも、切換え前の視聴状態を出来るだけ遜色なく実現することでユーザに利便性を与え、デジタル放送受信装置の性能向上を図ることができる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。図6に示す実施の形態3において、図1に示した実施の形態1との構成上の差異は、実施の形態1が有する構成に音像制御部31が付加されたことにある。
音像制御部31は、制御部15による制御の下でスピーカ21の音像制御を実行することで、固定向け放送の音声品質を損なわず携帯・移動体向け放送に切換え制御を可能とするものである。ここで、音像制御とは、例えば、1系統の音響信号(モノラル)から擬似的に2系統の音響信号(ステレオ)を生成して臨場感のある音場を再生する制御であり、その詳細は、例えば、特開平8−298700号公報に開示されている。
上記したように、固定向け放送と、携帯・移動体向け放送は、固定向け放送の方が情報伝送量は多く、音声信号を伝送するための帯域幅も広い。例えば、固定向け放送の音声信号では従来の2チャンネルの信号(ステレオ)にいくつかの効果音のためのチャンネルを加え、合計3つ以上の再生用スピーカを用いて音声再生するマルチチャネルステレオの音声モードを提供可能とするが、携帯・移動体向け放送ではステレオ音声モードまでしか提供されていない。
このため、制御部15は、ユーザが、固定向け放送のマルチチャネルステレオ音声モードで視聴していた状態から、放送波受信状態の劣化により切換え制御が発生する場合、映像・音声設定管理部16に記憶されているマルチチャネルステレオ音声モードの視聴状態を切換え前後で継続させる制御を行なう。すなわち、制御部15は、映像・音声切換え部13の音声切換え器13aの切換え制御を行うとともに、音像制御部31を制御して擬似的なマルチチャネルステレオ音声モードを実現し、スピーカ21により出力される音声に臨場感を与える。
上記したこの発明の実施の形態3によれば、制御部15が、放送受信・復調部11の受信状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、放送信号波によって切換え前の音質が提供されないと判定した場合、音像制御部31を制御して、部分受信の音声信号を擬似的に切換え前の音質に変換して出力することにより、切換え前のユーザ設定にしたがい視聴を継続することができるため、切換え後も自然な視聴環境を得ることができ、また、デジタル放送受信装置が有する性能により、切換え前のユーザ設定による視聴状態を継続することが出来ない場合でも、切換え前の視聴状態を出来るだけ遜色なく実現することでユーザに利便性を与え、デジタル放送受信装置の性能向上を図ることができる。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の内部構造を示すブロック図である。図7に示す実施の形態4において、図1に示した実施の形態1との構成上の差異は、実施の形態1が有する構成に、音声認識部201と、自動翻訳部202と、音声合成出力部203とを付加したことにある。
上記した音声認識部201と、自動翻訳部202と、音声合成出力部203との組は、映像・音声復号部12に含まれる部分受信用音声復号器(オーディオデコーダB(123))から出力される音声信号に基づき音声認識処理を実行し、当該音声認識処理による認識結果に基づいて言語翻訳処理を実行して得られる言語翻訳結果を音声合成し、映像・音声切換え部13に含まれる音声切換え器13aに出力する音声言語変換部200として機能する。
この音声言語変換部200により、実施の形態1で説明した、固定向け放送の第二音声(外国語言語)で視聴していた状態を、放送波受信状態の劣化による携帯・移動体向け放送に切換え制御が発生しても継続して視聴を可能とするものである。
ここでは、図7に示されるように、携帯・移動体向け放送のオーディオデコーダB(123)の音声信号出力は音声認識部201へ入力され、音声認識部201による音声認識の結果は、自動翻訳部202へ出力される。そして、自動翻訳部202で、ユーザ視聴中の固定向け放送言語に翻訳された結果は、音声合成出力部203で音声合成され、ここで生成される音声信号は、映像・音声切換え部13に供給される。
上記構成により、制御部15は、放送波受信状態の劣化時に発生する音声切換え時に、映像・音声設定管理部16で記憶している音声言語による音声出力を継続するように、映像・音声切換え部13の音声切換え器13aを制御する。このことにより、固定向け放送の第二音声(外国語言語)で視聴していた状態を放送波受信状態の劣化による切換え制御が発生しても継続して視聴が可能になる。
なお、上記した音声言語変換部200により実現される、音声を認識して翻訳し、合成出力する機能は、例えば、特開2007−80097号公報に詳細に開示されている。
上記したこの発明の実施の形態4に係るデジタル放送受信装置によれば、制御部15が、放送受信・復調部11の受信状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、放送信号波によって切換え前の音声言語が提供されないと判定した場合、音声言語変換部200を制御して、部分受信の音声信号を切換え前の音声言語に変換し、音声切換え器13aに出力することにより、切換え前のユーザ設定にしたがい視聴を継続することができるため、ユーザは切換え後も自然な視聴環境を得ることができ、また、デジタル放送受信装置が有する性能により、切換え前のユーザ設定による視聴状態を継続することが出来ない場合でも、切換え前の視聴状態を出来るだけ遜色なく実現することでユーザに利便性を与え、デジタル放送受信装置の性能向上を図ることができる。
実施の形態5.
図8は、この発明の実施の形態5に係るデジタル放送受信装置の内部構造を示すブロック図である。
実施の形態5において、実施の形態1との構成上の差異は、実施の形態1が有する構成に、音声認識部201と自動翻訳部202を付加したことにあり、実施の形態1で説明した固定向け放送の第二音声(外国語言語)で視聴していた状態を字幕表示により、放送波受信状態の劣化による切換え制御が発生しても切換え前の言語での継続視聴を可能とするものである。
ここでは、携帯・移動体向け放送のオーディオデコーダB(123)の音声信号出力は、音声認識部201へ供給され、音声認識部201における認識結果は、自動翻訳部202へ供給される。そして、自動翻訳部202で実行される、ユーザ視聴中の固定向け放送言語への翻訳結果は切換え前の言語に対応した文字情報として制御部15へ出力される。制御部15は、OSD制御信号を生成し、OSD重畳部14で文字情報を映像信号に重畳する制御を行う。このことにより、映像モニタ23に字幕表示がなされる。
すなわち、実施の形態5では、実施の形態4で説明した音声出力による切換え前の音声言語を提供する代わりに、字幕出力により切換え前にユーザ設定された言語を継続して提供するものである。なお、上記した自動翻訳部202により実現される、音声を認識して翻訳する機能は、例えば、特開2007−80097号公報に詳細に開示されている。
上記したこの発明の実施の形態5に係るデジタル放送受信装置によれば、制御部15が、放送・受信復調部11の受信状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、放送信号波によって、切換え前の音声言語が提供されないと判定した場合、自動翻訳部202を制御して部分受信の音声信号を切換え前の音声言語に翻訳した文字情報に変換し、当該文字情報を映像信号に重畳する制御信号を生成することにより、放送波受信状態の劣化による切換え制御が発生しても切換え前のユーザ設定にしたがい視聴を継続することができるため、ユーザは、切換え後も自然な視聴環境を得ることができ、また、デジタル放送受信装置が有する性能により、切換え前のユーザ設定による視聴状態を継続することが出来ない場合でも、切換え前の視聴状態を出来るだけ遜色なく実現することでユーザに利便性を与え、デジタル放送受信装置の性能向上を図ることができる。
実施の形態6.
図9は、この発明の実施の形態6に係るデジタル放送受信装置の内部構造を示すブロック図である。図9に示されるように、実施の形態1との構成上の差異は、実施の形態1が有する構成に、遅延量検出部41と、遅延補正部127とを付加したことにある。
遅延量検出部41は、映像・音声復号部12のMPEG−2ビデオデコーダ124、H.264ビデオデコーダ125の映像信号出力から、固定向け放送と携帯・移動体向け放送の両者間の信号で固定遅延量を検出し、遅延補正部127で検出された固定受信と部分受信との間の映像信号と音声信号の遅延量相当分を補正し、固定向け放送の音声信号と携帯・移動体向け放送の映像信号、もしくは、固定向け放送の映像信号と携帯・移動体向け放送の音声信号の組み合わせで出力する場合の映像信号と音声信号間の同期制御を行う。
実施の形態1によれば、固定向け放送と携帯・移動体向け放送の両者間の信号で固有遅延量を有した状態で放送局から信号送出され、固定向け放送の映像信号と携帯・移動体向け放送の音声信号を出力した場合、受信時のエラー発生がなくても、映像と音声の同期がとれないため、非常に視聴し難い状態となる。
これに対し、遅延量検出部41、および遅延補正部127を付加して、映像と音声の同期をとるように制御することで上記の問題を解決することができる。具体的に、遅延量検出部41では、固定向け放送及び携帯・移動体向け放送の両信号を映像・音声復号部12で同時に復号し、復号された音声信号から一定のレベルのピーク値出現間隔を比較し、相対的時間差を検出することで遅延量の検出を行う。ここで検出された遅延量は、遅延量検出部41を介して遅延補正部127に設定し、遅延補正部127が有する遅延バッファで設定遅延量分の遅延を付加し、オーディオデコーダA(122)、MPEG−2ビデオデコータ124へ信号を出力する。
上記したこの発明の実施の形態6に係るデジタル放送受信装置によれば、遅延補正部127が、遅延量検出部41より検出された遅延量に相当する遅延を補正し、固定受信の映像信号と部分受信の音声信号、もしくは、固定受信の映像信号の組合せで出力する場合、映像信号と音声信号との間の同期制御を行うことにより、放送波受信状態の劣化による切換え時においても正確な同期が取れ、視聴に悪影響を及ぼすことはない。
このとき、遅延量検出部41は、映像・音声復号部12で同時に復号された固定受信、部分受信の復号音声信号から所定値以上のピーク値の出現間隔を比較し、相対的時間差により遅延量を検出する。また、遅延補正部127は、遅延バッファを備え、固定受信もしくは部分受信のいずれか出力のタイミングが早い復号信号を、遅延バッファを介して遅延量検出部41により検出された遅延量分だけ遅延させ、映像信号と音声信号との間の同期をとるように作用する。
なお、上記した実施の形態6では、遅延補正部127が有する遅延バッファにより、遅延量検出部41が設定した遅延量を補正するものとして説明したが、PTS同期部121が有するバッファに遅延量を設定し補正してもよい。
以上説明のようにこの発明のデジタル放送受信装置によれば、放送波受信時、受信状態の劣化により固定受信から部分受信に切換わる場合、映像・音声設定管理部16に記憶された切換え前の設定情報(ユーザが放送視聴時にリモコン等の入力装置により設定する言語やモード等)を切換え後も有効とすることにより、切換え後も自然な視聴環境を得ることができ、また、デジタル放送受信装置が有する性能により、切換え前のユーザ設定による視聴状態を継続することが出来ない場合でも、切換え前の視聴状態を出来るだけ遜色なく実現することでユーザに利便性を与え、デジタル放送受信装置の性能向上を図ることができる。
なお、上記したこの発明の実施の形態1〜6によれば、放送受信・復調部11が受信状態の劣化を検知したことを契機に固定受信から部分受信に切換わる場合のみ例示したが、映像・音声復号部12が復号状態の劣化を検知したことを契機に固定受信から部分受信に切換わる場合も同様の効果が得られる。
また、図1、ならびに図6〜図9に示されるデジタル放送受信装置が有する各構成ブロックの機能は、全てをハードウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をソフトウェアで実現してもよい。例えば、制御部15におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係るデジタル放送受信装置の構成は、実施の形態3の内部構造を示す図6と同じであり、固定向け放送のマルチチャネルステレオ音声モード視聴状態から別番組に切換えた際、映像・音声設定管理部16に記憶されているマルチチャネルステレオ音声モードの視聴状態を番組切換え前後で継続させる制御を行うため、切換え後番組でマルチチャネルステレオ音声モードが提供されていない場合、制御部15は、音声制御部31を制御して擬似的なマルチチャネルステレオ音声モードを実現し、スピーカ21により出力される音声に臨場感を与える。
実施の形態8.
図13は、この発明の実施の形態8に係るデジタル放送受信装置の内部構造を示すブロック図である。前記実施の形態4の内部構造を示す図7との差異は、音声言語変換部に入力切換え器210を追加し、オーディオデコーダA(122)、オーディオデコーダB(123)の信号を切換えることである。
第二音声(外国語言語)で視聴していた状態から別番組に切換えた際、映像・音声設定管理部16に記憶されている第二音声の視聴状態を、番組前後で継続させる制御を行うため、切換え後番組で第二音声が提供されていない場合、制御部15は、受信復調及び復号状態に応じて、入力切換え器210でオーディオデコーダA(122)またはオーディオデコーダB(123)出力のいずれかの音声復号信号を選択する。音声言語変換部200の内部では、番組切換え前の言語に対応した音声信号を音声切換え器13aに出力する。制御部15は音声切換え器13aで左記音声出力信号を選択制御し音声出力部20を介してスピーカ21により出力することで番組切換え前のユーザ設定言語を継続して提供する。
実施の形態9.
図14は、この発明の実施の形態9に係るデジタル放送受信装置の内部構造を示すブロック図である。前記実施の形態5の内部構造を示す図8との差異は、音声言語変換部に入力切換え器210を追加し、オーディオデコーダA(122)、オーディオデコーダB(123)の信号を切換えることである。
第二音声(外国語言語)で視聴していた状態から別番組に切換えた際、映像・音声設定管理部16に記憶されている第二音声の視聴状態を、番組前後で継続させる制御を行うため、切換え後番組で第二音声が提供されていない場合、制御部15は、受信復調及び復号状態に応じて、入力切換え器210でオーディオデコーダA(122)またはオーディオデコーダB(123)出力のいずれかの音声復号信号を選択し、音声認識部201へ供給する。音声認識部201は、認識結果を自動翻訳部202へ供給する、自動翻訳部202の翻訳結果は、番組切換え前の言語に対応した文字情報として制御部15に出力され、制御部15は、OSD制御信号を生成し、OSD重畳部14で文字情報を映像情報に重畳し、映像モニタ23に字幕表示がなされ、番組切換え前のユーザ設定言語を継続して提供する。
この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の映像切換え動作を説明するために示したフローチャートである。 図1に示す実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の音声切換え動作を説明するために示したフローチャートである。 図1に示す実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の受信状態良好時と受信状態劣化時の動作を表形式で示した図である。 この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の受信状態良好時と受信状態劣化時の動作を表形式で示した図である。 この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。 地上波デジタルテレビ放送の1チャンネル周波数帯域幅におけるセグメント構成を示した図である。 地上波デジタルテレビ放送における放送形態を説明するために示した図である。 階層伝送方式のセクメント構成を説明するために示した図である。 この発明の実施の形態8に係るデジタル放送受信装置の内部構造を示すブロック図である。 この発明の実施の形態9に係るデジタル放送受信装置の内部構造を示すブロック図である。
符号の説明
11 放送受信・復調部、12 映像・音声復号部、13 映像・音声切換え部、13a 音声切換え器、13b 映像切換え器、14 OSD重畳部、15 制御部、16 映像・音声設定管理部、17 ユーザ設定部、20 音声出力部、21 スピーカ、22 映像出力部、23 映像モニタ、31 音像制御部、41 遅延量検出部、110 受信アンテナ、111 受信チューナー、112 復調器、112a 階層復調部1、112b 階層復調部2、112n 階層復調部n、113 TS再生部、114 受信状態監視部、120 TS多重分離部、121 PTS同期部、122 オーディオデコーダA、123 オーディオデコーダB、124 MPEG−2ビデオデコーダ、125 H.264ビデオデコーダ、126 復号状態監視部、127 遅延補正部、200 音声言語変換部、201 音声認識部、202 自動翻訳部、203 音声合成出力部、210 入力切換え。

Claims (9)

  1. 固定受信と部分受信とを切換えて放送波信号を受信するデジタル放送受信装置であって、
    前記放送波信号を受信して復調する放送受信・復調部と、
    前記復調された放送波信号を映像信号と音声信号とに復号する映像・音声復号部と、
    入力装置による映像および音声の視聴設定を記憶する映像・音声設定管理部と、
    前記放送受信・復調部の受信状態もしくは前記映像・音声復号部の復号状態と、前記映像・音声設定管理部が記憶した前記映像および音声の視聴設定情報とに基づき制御信号を生成する制御部と、
    前記制御部により生成された制御信号に基づき、前記映像・音声復号部から出力される固定受信もしくは部分受信における映像信号と音声信号のそれぞれを独立して切換える映像・音声切換え部と、
    を有することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記制御部は、
    前記放送受信・復調部の受信状態、もしくは前記映像・音声復号部の復号状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、前記放送信号波によって切換え前の音声視聴設定が提供されないと判定した場合、前記映像・音声切換え部を制御して、音声信号は固定受信の音声信号、映像信号は部分受信の映像信号にそれぞれ独立に切換えることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記放送受信・復調部で復調された放送波信号から文字情報を抽出して前記映像信号に重畳する制御信号を生成し、前記放送受信・復調部の受信状態に基づき前記固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、前記放送信号波によって切換え前の文字情報が提供されないと判定した場合、前記映像・音声信号をそれぞれの切換え判定条件にしたがい独立して切換え、前記文字情報を、固定受信を用いて映像信号に重畳するように制御することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  4. 入力された音声信号を擬似的な音質による音声信号に変換する音像制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記放送受信・復調部の受信状態、もしくは前記映像・音声復号部の復号状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、前記放送信号波によって切換え前の音質が提供されないと判定した場合、前記音像制御部を制御して、前記部分受信の音声信号を擬似的に切換え前の音質に変換して出力することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記映像・音声復号部に含まれる部分受信用音声復号器から出力される音声信号に基づき音声認識処理を実行し、音声認識処理による認識結果に基づいて言語翻訳処理を実行して言語翻訳結果を音声合成し、前記映像・音声切換え部に含まれる音声切換え器に出力する音声言語変換部を備え、
    前記制御部は、
    前記放送受信・復調部の受信状態、もしくは前記映像・音声復号部の復号状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、前記放送信号波によって切換え前の音声言語が提供されないと判定した場合、前記音声言語変換部を制御して、前記部分受信の音声信号を切換え前の音声言語に変換し、前記音声切換え器に出力することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記映像・音声復号部に含まれる部分受信用音声復号器から出力される音声信号に基づき音声認識処理を行う音声認識部と、
    前記音声認識部による音声認識結果に基づき言語翻訳処理を実行して文字情報に変換する自動翻訳部とを備え、
    前記制御部は、
    前記放送・受信復調部の受信状態、もしくは前記映像・音声復号部の復号状態に基づき固定受信から部分受信へ切換え制御する際に、前記放送信号波によって、切換え前の音声言語が提供されないと判定した場合、前記自動翻訳部を制御して前記部分受信の音声信号を切換え前の音声言語に翻訳した文字情報に変換し、前記文字情報を映像信号に重畳する制御信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
  7. 固定受信と部分受信との間の映像信号と音声信号の遅延量を検出する遅延量検出部と、
    前記遅延量検出部により検出された遅延量に相当する遅延を補正し、前記固定受信の映像信号と部分受信の音声信号、もしくは、固定受信の映像信号の組合せで出力する場合、前記映像信号と音声信号との間の同期制御を行う遅延補正部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記遅延量検出部は、
    前記映像・音声復号部で同時に復号された前記固定受信、部分受信の復号信号から所定値以上のピーク値の出現間隔を比較し、相対的時間差により前記遅延量を検出することを特徴とする請求項7記載のデジタル放送受信装置。
  9. 前記遅延補正部は、
    遅延バッファを備え、前記固定受信もしくは部分受信のいずれか出力のタイミングが早い復号信号を、前記遅延バッファを介して前記遅延量検出部により検出された遅延量分だけ遅延させ、前記映像信号と音声信号との間の同期をとることを特徴とする請求項7記載のデジタル放送受信装置。
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