JP2008306497A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】輪郭補正信号に対する非線形処理によって発生する高調波の折り返し成分を除去し、高画質の画像を生成できるようにする。
【解決手段】画像信号入力端子41から入力された画像信号から、生成する垂直輪郭補正信号と同一方向(垂直方向)における高周波成分を垂直アップサンプリング回路102で抽出し、抽出された高周波成分に対して非線形処理回路105及び106で非線形処理を行う。そして、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107において、各非線形処理回路105及び106で非線形処理された高周波成分を垂直方向に帯域制限し、帯域制限した高周波成分に基づいて、垂直輪郭補正信号を生成する。そして、加算回路109において、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107で生成された垂直輪郭補正信号を用いて、入力された画像信号の処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された画像信号に対して輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理装置及び画像処理方法、並びに、当該画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
デジタルビデオカメラやデジタルカメラ等の撮像装置では、光学系の特性や撮像素子の開口率に起因して画像信号の高周波成分が劣化するため、画像信号から抽出した高周波成分を変調して輪郭を補償して画像の先鋭度を高める、輪郭補正処理が行われている。
ここで、画像信号から抽出した高周波成分が小振幅の信号である場合には、その画像信号が被写体の輪郭ではなく、ノイズ成分である可能性が高いので、輪郭補正処理を行うことによってノイズを強調してしまい、画像のS/Nを悪くしてしまうことがある。
このような輪郭補正処理に伴う画質の劣化を防ぐために、輪郭補正処理では、画像信号から抽出された高周波成分の振幅を、非線形な特性で変調する処理(非線形処理)が行われている。この際、非線形処理によって輪郭補正信号の波形が歪むと、高調波が発生し、高調波の折り返し成分が画像に重畳されることによって、画質が劣化してしまうという問題がある。
そこで、従来、垂直方向の輪郭信号に対して、水平方向にアップサンプリング、非線形処理、帯域制限、ダウンサンプリングを行って、斜め方向に発生する高調波の折り返し成分を抑制する輪郭補正処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−176286号公報
しかしながら、上記従来技術では、輪郭信号(輪郭補正信号)に対して、直交する方向に、アップサンプリング、帯域制限、ダウンサンプリングを行っているため、輪郭信号の方向に発生する高調波の折り返し成分を抑制することが困難であるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、輪郭補正信号に対する非線形処理によって発生する高調波の折り返し成分を除去し、高画質の画像を生成できるようにすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、入力された画像信号に対して輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理装置であって、前記画像信号を、前記輪郭補正信号と同一方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記同一方向における高周波成分を抽出する高周波成分抽出手段と、前記高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う非線形処理手段と、前記非線形処理手段により非線形処理された高周波成分を、前記同一方向に帯域制限する同一方向帯域制限手段と、前記同一方向帯域制限手段により帯域制限された高周波成分を、前記同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記輪郭補正信号を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理手段とを有する。
本発明の画像処理装置における他の態様は、入力された画像信号に対して、第1の輪郭補正信号及び第2の輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理装置であって、前記画像信号を、前記第1の輪郭補正信号と同一方向である第1の方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記第1の方向における高周波成分を抽出する第1の高周波成分抽出手段と、前記第1の高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う第1の非線形処理手段と、前記第1の非線形処理手段により非線形処理された高周波成分を、前記第1の方向と同一方向に帯域制限する第1の同一方向帯域制限手段と、前記第1の同一方向帯域制限手段により帯域制限された高周波成分を、前記第1の方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記第1の輪郭補正信号を生成する第1の生成手段と、前記画像信号を、前記第1の輪郭補正信号とは方向が異なる前記第2の輪郭補正信号と同一方向である第2の方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記第2の方向における高周波成分を抽出する第2の高周波成分抽出手段と、前記第2の高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う第2の非線形処理手段と、前記第2の非線形処理手段により非線形処理された高周波成分を、前記第2の方向と同一方向に帯域制限する第2の同一方向帯域制限手段と、前記第2の同一方向帯域制限手段により帯域制限された高周波成分を、前記第2の方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記第2の輪郭補正信号を生成する第2の生成手段と、前記第1の生成手段により生成された前記第1の輪郭補正信号及び前記第2の生成手段により生成された前記第2の輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理手段とを有する。
本発明の画像処理方法は、入力された画像信号に対して輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理方法であって、前記画像信号を、前記輪郭補正信号と同一方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記同一方向における高周波成分を抽出する高周波成分抽出ステップと、前記高周波成分抽出ステップにより抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う非線形処理ステップと、前記非線形処理ステップにより非線形処理された高周波成分を、前記同一方向に帯域制限する同一方向帯域制限ステップと、前記同一方向帯域制限ステップにより帯域制限された高周波成分を、前記同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記輪郭補正信号を生成する生成ステップと、前記生成ステップにより生成された前記輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理ステップとを有する。
本発明のプログラムは、入力された画像信号に対して輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記画像信号を、前記輪郭補正信号と同一方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記同一方向における高周波成分を抽出する高周波成分抽出ステップと、前記高周波成分抽出ステップにより抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う非線形処理ステップと、前記非線形処理ステップにより非線形処理された高周波成分を、前記同一方向に帯域制限する同一方向帯域制限ステップと、前記同一方向帯域制限ステップにより帯域制限された高周波成分を、前記同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記輪郭補正信号を生成する生成ステップと、前記生成ステップにより生成された前記輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理ステップとをコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、輪郭補正信号に対する非線形処理によって輪郭補正信号と同一方向に発生する高調波の折り返し成分を除去することができる。これにより、高画質の画像を生成することが可能となる。
さらに、輪郭補正信号の方向と直交する直交方向に帯域制限を行うようにしたので、輪郭補正信号の方向と直交する直交方向からの画素のサンプリングによる折り返し成分を抑制することも可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の諸実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置1の概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の画像処理装置1は、垂直輪郭補正処理部10と、画像信号入力端子(映像信号入力端子)41及び画像信号出力端子(映像信号出力端子)42と、システム制御部50を有して構成されている。
ここで、垂直輪郭補正処理部10は、垂直輪郭補正信号を生成し、当該垂直輪郭補正信号を用いて、画像信号入力端子41から入力された画像信号(映像信号)に対して処理を行うものである。
図1において、画像信号入力端子41には、不図示の画像信号源(映像信号源)が接続され、システム制御部50から供給されるシステムクロック51の立ち上がりのタイミングで、1画素ずつ画像信号(映像信号)が読み出される。また、本実施形態における全ての処理は、システム制御部50から供給されるシステムクロック51によって制御されるものとする。
垂直輪郭補正処理部10は、垂直遅延回路101と、垂直アップサンプリング回路102と、水平LPF回路103及び104と、非線形処理回路105及び106と、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107と、ゲイン調整回路108と、加算回路109を有して構成されている。
画像信号入力端子41から入力された画像信号は、垂直遅延回路101と、加算回路109に供給される。
図2は、垂直遅延回路101の内部構成の一例を示すブロック図である。
垂直遅延回路101は、図2に示すように、例えば、複数のラインメモリ(101a〜101c)を有して構成されている。具体的に、垂直遅延回路101は、画像信号入力端子41から入力された画像信号を、後段の垂直アップサンプリング回路102で必要なライン数分、ラインメモリ(101a〜101c)を用いて垂直方向に遅延させる。この垂直遅延回路101の出力信号L0、L1、L2及びL3は、垂直アップサンプリング回路102に入力される。
図3は、垂直アップサンプリング回路102の内部構成の一例を示す図である。また、図4は、垂直アップサンプリング回路102におけるアップサンプリング処理の概念の一例を示す模式図である。
垂直アップサンプリング回路102は、図3に示すように、例えば、垂直BPF回路1020及び1021を有して構成されている。
図4において、L0、L1、L2及びL3は、垂直遅延回路101の出力信号の垂直方向の画素位置を示し、L0.5、L1.5、L2.5及びL3.5は、垂直遅延回路101の出力信号に対して、垂直方向にゼロ挿入された画素の位置を示す。
垂直アップサンプリング回路102では、図4に示すL0、L0.5、L1、L1.5、L2、L2.5、L3及びL3.5の全ての画素の位置において、連続した補間画素値を得るため、図3の垂直BPF回路1020及び1021で補間処理を行う。
垂直BPF回路1020では、図4に示すL0、L0.5、L1、L1.5、L2、L2.5及びL3の位置にある画素を用いて、ゼロ挿入された画素の位置L1.5に対応する補間画素値V0を生成する。
垂直BPF回路1021では、図4に示すL0.5、L1、L1.5、L2、L2.5、L3及びL3.5の位置にある画素を用いて、元の画像信号の画素の位置L2に対応する補間画素値V1を生成する。
図5は、図3に示す垂直BPF回路1020及び1021で行われる補間処理の周波数振幅特性の一例を示す図である。図5において、fsは、画像信号入力端子41から入力された画像信号のサンプリング周波数である。ここで、図5の横軸には、生成される輪郭補正信号と同一方向(本実施形態では垂直方向)の周波数軸における周波数が示されている。
図5に示すfs/2から3fs/2までの周波数帯域において周波数振幅応答を0にすることと、0からfs/2までの周波数帯域においてバンドパス特性を持つことが、垂直BPF回路1020及び1021における補間処理において必須となる。このようなフィルタ特性を有する垂直BPF回路1020及び1021で補間処理を行うことにより、垂直方向のアップサンプリングを行うと同時に、垂直輪郭補正信号における垂直方向(即ち、垂直輪郭補正信号と同一方向)の高周波成分を抽出することができる。
なお、図4に示すL0.5、L1.5、L2.5及びL3.5の位置にある画素は、常に0であるので、垂直BPF回路1020では、図3に示すように、L0、L1、L2及びL3の位置にある画素に対してのみ、フィルタ係数との演算を行えばよい。同様に、垂直BPF回路1021においても、図3に示すように、L1、L2及びL3の位置にある画素に対してのみ、フィルタ係数との演算を行えばよい。
以上の説明した処理によって、垂直アップサンプリング回路102からは、垂直方向に2倍にアップサンプリングされた垂直方向の高周波成分(補間画素値)V0及びV1が出力される。
垂直アップサンプリング回路102から出力された高周波成分V0及びV1は、それぞれ、水平LPF回路103及び104に入力され、水平方向にローパスフィルタ処理が行われる。
図6は、図1に示す水平LPF回路103及び104で行われる処理の周波数振幅特性の一例を示す図である。ここで、図6の横軸には、生成される輪郭補正信号の方向と直交する直交方向(本実施形態では水平方向)の周波数軸における周波数が示されている。
この水平LPF回路103及び104で用いるローパスフィルタの周波数振幅特性は、入力画像信号のナイキスト周波数fs/2で振幅応答が0になり、かつ、ナイキスト周波数fs/2よりも低い周波数帯域での振幅応答をなるべく抑制するような特性とする。
垂直方向の高周波成分V0及びV1に対して、図6に示すようなローパスフィルタ特性で水平方向に帯域制限を行うことで、輪郭補正のための高周波成分を抽出した方向と直交する直交方向からの画素のサンプリングによる折り返し成分を抑制することができる。また、後述する非線形処理回路105及び106による非線形処理を行う前に、十分に帯域制限を行うことで、非線形処理によって発生する高調波の折り返し成分も低減することができる。
水平LPF回路103及び104の出力信号(VH0及びVH1)は、それぞれ、非線形処理回路105及び106に入力され、非線形処理が行われる。ここで、非線形処理とは、例えば、入力信号の振幅レベルを非線形な特性で変調する処理である。
図7は、図1に示す非線形処理回路105及び106で行われる非線形処理の特性の一例を示す図である。
図7において、水平LPF回路103及び104の出力信号(VH0及びVH1)の振幅レベル(入力振幅レベル)が、−TH1以上かつTH1未満である場合、非線形処理回路105及び106は、出力振幅レベルを0として出力する。
また、前記出力信号(VH0及びVH1)の入力振幅レベルが、TH1以上かつTH2未満である場合又は−TH2以上かつ−TH1未満である場合、非線形処理回路105及び106は、入力振幅レベルをそのまま出力振幅レベルとして出力する。
また、前記出力信号(VH0及びVH1)の入力振幅レベルが、TH2以上かつTH3未満である場合又は−TH3以上かつ−TH2未満である場合、非線形処理回路105及び106は、入力振幅レベルを倍率αで変調したものを出力振幅レベルとして出力する。
また、前記出力信号(VH0及びVH1)の入力振幅レベルが、TH3以上である場合又は−TH3未満である場合、非線形処理回路105及び106は、所定のレベルLmaxを出力振幅レベルとして出力する。但し、この場合、|TH1|<|TH2|<|TH3|、0<TH2−TH1<Lmaxとする。
このような非線形処理を行うことにより、輪郭補正信号(本実施形態では、垂直輪郭補正信号)に含まれるノイズ成分を抑制することができる。
図8は、図1に示す垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107の内部構成の一例を示すブロック図である。
垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107は、図8に示すように、例えば、垂直遅延回路1070及び1071と、垂直LPF回路1072を有して構成されている。
垂直遅延回路1070は、図8に示すように、例えば、複数のラインメモリ(1070a〜1070c)を有して構成されている。そして、垂直遅延回路1070は、非線形処理回路105の出力信号(VN0)及び当該出力信号(VN0)を各ラインメモリ(1070a〜1070c)によって1ラインずつ遅延された信号を、垂直LPF回路1072に出力する。図8に示す例では、非線形処理回路105からの出力信号(VN0)は、1.5Hの信号として出力され、各ラインメモリ(1070a〜1070c)によって1ラインずつ遅延された信号は、それぞれ、2.5H、3.5H及び4.5Hの信号として出力される。そして、垂直遅延回路1070の出力信号(1.5H〜4.5H)は、それぞれ、垂直LPF回路1072の奇数タップT1、T3、T5及びT7に入力される。
垂直遅延回路1071は、図8に示すように、例えば、複数のラインメモリ(1071a〜1071b)を有して構成されている。そして、垂直遅延回路1071は、非線形処理回路106の出力信号(VN1)及び当該出力信号(VN1)を各ラインメモリ(1071a及び1071b)によって1ラインずつ遅延させた信号を、垂直LPF回路1072に出力する。図8に示す例では、非線形処理回路106からの出力信号(VN1)は、2Hの信号として出力され、各ラインメモリ(1071a及び1071b)によって1ラインずつ遅延された信号は、それぞれ、3H及び4Hの信号として出力される。そして、垂直遅延回路1071の出力信号(2H〜4H)は、それぞれ、垂直LPF回路1072の偶数タップT2、T4及びT6に入力される。
図9は、図8に示す垂直LPF回路1072で行われる処理の周波数振幅特性の一例を示す図である。ここで、図9の横軸には、生成される輪郭補正信号と同一方向(本実施形態では垂直方向)の周波数軸における周波数が示されている。
図9に示す垂直LPF回路1072の周波数振幅特性は、垂直方向において、fs/2から3fs/2までの周波数帯域で、周波数振幅応答が0となる低域通過特性となっている。したがって、垂直LPF回路1072における処理によって、前段の非線形処理回路105及び106による非線形処理で発生した、高調波の垂直方向(即ち、垂直輪郭補正信号と同一方向)の折り返し成分を抑制することができる。
また、垂直遅延回路1070及び垂直遅延回路1071の出力信号を組み合わせて、垂直LPF回路1072で処理することにより、並列処理によって、垂直方向に2倍でアップサンプリングされていた信号が、垂直方向に1/2倍でダウンサンプリングされる。この際、垂直LPF回路1072は、システム制御部50からのシステムクロック51により制御されて処理を行う。
ここで、図10、図11及び図12を参照して、垂直輪郭補正信号に対する非線形処理の影響と、本実施形態の対策による垂直輪郭補正信号への効果について説明する。
図10は、図1に示す非線形処理回路105及び106の出力について、垂直方向の周波数分布の一例を示す図である。また、図11は、図1に示す垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107の出力について、垂直方向の周波数分布の一例を示す図である。また、図12は、図1に示す非線形処理回路105及び106の出力について、水平方向の周波数分布の一例を示す図である。
ここで、図10及び図11の横軸には、生成される輪郭補正信号と同一方向(本実施形態では垂直方向)の周波数軸における周波数が示されている。また、図12の横軸には、生成される輪郭補正信号の方向と直交する直交方向(本実施形態では水平方向)の周波数軸における周波数が示されている。
図10において、非線形処理回路105及び106の出力信号における基本波の垂直方向成分1500は、周波数faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路105及び106の出力信号における第2次高調波の垂直方向成分1501は、周波数2faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路105及び106の出力信号における第3次高調波の垂直方向成分1502は、周波数3faの周波数帯域に分布する。この際、fsは入力画像信号のサンプリング周波数であり、0<fa<fs/2であるとする。
また、図10において、非線形処理回路105及び106の出力信号における基本波第1側波帯の垂直方向成分1503は、周波数2fs−faの周波数帯域に発生する。また、非線形処理回路105及び106の出力信号における第2次高調波第1側波帯の垂直方向成分1504は、周波数2fs−2faの周波数帯域に発生する。また、非線形処理回路105及び106の出力信号における第3次高調波第1側波帯の垂直方向成分1505は、周波数2fs−3faの周波数帯域に発生する。
以上のように、本実施形態では、垂直方向に2倍にアップサンプリングをして高周波成分を抽出している。これにより、基本波、第2次高調波及び第3高調波の側波帯が、周波数2fsを基準として低域側に折り返り、入力画像信号のナイキスト周波数fs/2よりも低い周波数帯域に混入することを防止できる。
また、非線形処理回路105及び106の出力信号における基本波、第2次高調波、第3高調波及びそれらの第1側波帯の垂直方向成分は、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107で入力画像信号のナイキスト周波数fs/2までの帯域に帯域制限される。そして、当該垂直方向成分は、垂直方向に1/2倍で間引かれる。これにより、図11に示すように、垂直輪郭補正信号の垂直方向の成分からは、非線形処理による高調波及び高調波の折り返し成分が除去される。
また、図12において、非線形処理回路105及び106の出力信号における基本波の水平方向成分1600は、周波数faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路105及び106の出力信号における第2次高調波の水平方向成分1601は、周波数2faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路105及び106の出力信号における第3次高調波の水平方向成分1602は、周波数3faの周波数帯域に分布する。
ここで、本実施形態においては、更に、水平LPF回路103及び104で、水平方向に十分な帯域制限が行われているため、非線形処理回路105及び106における水平方向の波形の歪みはほとんど発生しない。したがって、垂直輪郭補正信号の水平方向成分についても、図12に示すように、非線形処理に起因した画質劣化を低減できる。
以上のように、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107では、非線形処理によって発生した、高調波及び高調波の折り返し成分が抑制され、入力画像信号と画素数の等しい垂直輪郭補正信号が生成され、出力される。
垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107の出力信号(垂直輪郭補正信号)は、図1に示すゲイン調整回路108に入力される。そして、ゲイン調整回路108では、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107の出力信号(垂直輪郭補正信号)が所定のゲインで増幅される。
図1に示すゲイン調整回路108から出力される垂直輪郭補正信号は、図1に示す加算回路109において、画像信号入力端子(映像信号入力端子)41から入力された元の画像信号(映像信号)に加算されて、当該画像信号に対して輪郭補正処理がなされる。そして、輪郭補正処理後の画像信号(映像信号)は、加算回路109から画像信号出力端子(映像信号出力端子)42に出力される。
次に、第1の実施形態に係る画像処理装置1による画像処理方法の処理の流れについて説明する。
図13は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
図13に示す処理が開始されると、画像信号入力端子41から、垂直輪郭補正処理部10の垂直遅延回路101及び加算回路109に画像信号が入力される。そして、垂直遅延回路101では、上述したように、入力された画像信号を垂直方向に遅延させて、垂直アップサンプリング回路102に出力する。
そして、まず、ステップS1において、垂直アップサンプリング回路(高周波成分抽出手段)102は、垂直遅延回路101から入力された画像信号から、垂直方向(即ち、垂直輪郭補正信号と同一方向)における高周波成分を抽出する高周波成分抽出処理を行う。この際、垂直アップサンプリング回路102は、入力された画像信号を、垂直方向(即ち、垂直輪郭補正信号と同一方向)の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、高周波成分抽出処理を行う。ここで、アップサンプリング処理におけるn倍のnとしては、上述した説明では、「n=2」の場合の例について説明を行ったが、本発明のnとしては、nが2以上の整数であれば適用可能である。
ここで、本実施形態の垂直アップサンプリング回路102は、垂直方向の周波数軸において、画像信号の高周波成分を抽出する周波数特性と、画像信号を当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングする周波数特性とを併せ持ったフィルタ回路(垂直BPF回路1020及び1021)を有している。
垂直アップサンプリング回路102で処理された高周波成分は、水平LPF回路103及び104に入力される。その後、水平LPF回路(直交方向帯域制限手段)103及び104は、入力された高周波成分に対して、垂直輪郭補正信号の方向と直交する直交方向に帯域制限を行う。即ち、水平LPF回路103及び104は、入力された高周波成分に対して、水平方向にローパスフィルタ処理を行う。
続いて、ステップS2において、非線形処理回路(非線形処理手段)105及び106は、それぞれ、水平LPF回路103及び104から入力された高周波成分に対して非線形処理を行う。
続いて、ステップS3において、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107は、各非線形処理回路105及び106で非線形処理された高周波成分を、垂直輪郭補正信号と同一方向(即ち、垂直方向)に帯域制限する同一方向帯域制限処理を行う。
続いて、ステップS4において、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107は、前記同一方向に帯域制限した高周波成分を、当該同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、垂直輪郭補正信号を生成する処理を行う。その後、生成された垂直輪郭補正信号は、ゲイン調整回路108において所定のゲインで増幅された後、加算回路109に出力される。
続いて、ステップS5において、加算回路(画像信号処理手段)109は、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107で生成された垂直輪郭補正信号を用いて、画像信号入力端子41から入力された画像信号の処理を行う。具体的に、加算回路109は、垂直輪郭補正信号を、入力された画像信号に加算処理して、当該当該画像信号に対して輪郭補正処理を行う。
その後、加算回路109から、輪郭補正処理後の画像信号が画像信号出力端子42に出力されて、図13に示すフローチャートが終了する。
以上のように、本実施形態の画像処理装置1では、画像信号(映像信号)に対する非線形処理によって発生する高調波及び当該高調波の折り返し成分を除去することができる。これにより、品位の良い輪郭補正信号を生成することができるため、高画質の画像を生成することが可能となる。また、画像信号のアップサンプリングは、輪郭方向にのみ行えばよく、アップサンプリング用の補間フィルタと垂直方向の高周波成分の抽出フィルタは共用することができるので、冗長な回路規模の増加を招くことなく、非線形処理の悪影響を除去することができる。
(第2の実施形態)
図14は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置2の概略構成の一例を示すブロック図である。
図14に示すように、本実施形態の画像処理装置2は、水平輪郭補正処理部20と、画像信号入力端子(映像信号入力端子)41及び画像信号出力端子(映像信号出力端子)42と、システム制御部50を有して構成されている。即ち、本実施形態の画像処理装置2は、図1に示す第1の実施形態の画像処理装置1における垂直輪郭補正処理部10に替えて、水平輪郭補正処理部20を構成したものである。
第2の実施形態では、画像信号入力端子41から入力される入力画像信号について、水平輪郭補正処理部20の垂直遅延回路101からゲイン調整回路108までの処理系において、水平方向の高周波成分を持つ水平輪郭補正信号を生成する。そして、加算回路109において、この水平輪郭補正信号を、画像信号入力端子41から入力された入力画像信号に加算し、輪郭補正処理を行う。
ここで、画像信号入力端子41及び画像信号出力端子42、システム制御部50、垂直遅延回路101、ゲイン調整回路108、並びに、加算回路109の構成及びその動作は、図1に示す画像処理装置1のものと同様である。また、本実施形態では、図14に示すシステム制御部50からは、水平輪郭補正処理部20に対して、システムクロック52及び53が供給される形態となっている。
垂直遅延回路101で垂直方向に遅延処理された出力信号(画像信号)は、垂直LPF回路201に入力され、垂直方向のローパスフィルタ処理が行われる。垂直LPF回路201の周波数振幅特性は、第1の実施形態の水平LPF回路103及び104における図6の特性と同様である。図6に示すようなローパスフィルタ特性で垂直方向に帯域制限を行うことで、輪郭補正のための高周波成分を後段において抽出する方向(水平方向)と直交する直交方向からの画素のサンプリングによる折り返し成分を抑制することができる。また、本実施形態においても、後述する非線形処理回路204による非線形処理を行う前に、十分に帯域制限を行うことで、非線形処理によって発生する高調波の折り返し成分も低減することができる。
図15は、図14に示す水平遅延回路202の内部構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、水平遅延回路202は、例えば、複数の遅延素子(202a〜202c)を有して構成されている。
垂直LPF回路201の出力信号は、水平遅延回路202に入力される。水平遅延回路202では、図15に示すように、垂直LPF回路201の出力信号を、遅延素子(202a〜202c)を用いて水平方向に1画素ずつ遅延させる。この水平遅延回路202の出力信号D0、D1、D2及びD3は、水平アップサンプリング回路203に入力される。
図16は、図14に示す水平アップサンプリング回路203の内部構成の一例を示すブロック図である。
水平アップサンプリング回路203は、図16に示すように、水平BPF回路2030及び2031と、選択回路2032を有して構成されている。そして、水平アップサンプリング回路203は、システム制御部50から供給されるシステムクロック52と、当該システムクロック52の2倍速の倍速システムクロック53によって制御されている。
図17は、図14に示す水平アップサンプリング回路203におけるアップサンプリング処理の概念の一例を示す模式図である。
図17において、D0、D1、D2及びD3は、水平遅延回路202の出力信号の水平方向の画素位置を示し、D0.5、D1.5、D2.5及びD3.5は、水平遅延回路202の出力信号に対して、水平方向にゼロ挿入された画素の位置を示す。
水平アップサンプリング回路203では、図17に示すD0、D0.5、D1、D1.5、D2、D2.5、D3及びD3.5の全ての画素の位置において、連続した補間画素値を得るため、図16の水平BPF回路2030及び2031で補間処理を行う。
水平BPF回路2030では、図17に示すD0、D0.5、D1、D1.5、D2、D2.5及びD3の位置にある画素を用いて、ゼロ挿入された画素の位置D1.5に対応する補間画素値H0を生成する。
水平BPF回路2031では、図17に示すD0.5、D1、D1.5、D2、D2.5、D3及びD3.5の位置にある画素を用いて、元の画像信号の画素の位置D2に対応する補間画素値H1を生成する。
水平BPF回路2030及び2031で行われる補間処理の周波数振幅特性は、例えば、第1の実施形態における垂直BPF回路1020及び1021と同様に、図5に示すようになっている。図5において、fsは、前述したように、画像信号入力端子41から入力された画像信号のサンプリング周波数である。ここで、図5の横軸には、生成される輪郭補正信号と同一方向(本実施形態では水平方向)の周波数軸における周波数が示されている。
図5に示すfs/2から3fs/2までの周波数帯域において周波数振幅応答を0にすることと、0からfs/2までの周波数帯域においてバンドパス特性を持つことが、水平BPF回路2030及び2031における補間処理において必須となる。このようなフィルタ特性を有する水平BPF回路2030及び2031で補間処理を行うことにより、水平方向のアップサンプリングを行うと同時に、水平輪郭補正信号における水平方向(即ち、水平輪郭補正信号と同一方向)の高周波成分を抽出することができる。
なお、図17に示すD0.5、D1.5、D2.5及びD3.5の位置にある画素は、常に0であるので、水平BPF回路2030では、図16に示すように、D0、D1、D2及びD3の位置にある画素に対してのみ、フィルタ係数との演算を行えばよい。同様に、水平BPF回路2031においても、図16に示すように、D1、D2及びD3の位置にある画素に対してのみ、フィルタ係数との演算を行えばよい。
水平BPF回路2030及び2031の処理結果(H0及びH1)は、選択回路2032に入力され、選択回路2032において、システムクロック52と倍速システムクロック53に応じて、交互に出力される。
図18は、図16に示す水平アップサンプリング回路203の各内部構成の処理動作の一例を示すタイミングチャートである。
図18において、水平BPF回路2030及び2031では、システムクロック51の立ち上がりのタイミングで処理結果が出力される。図18において、選択回路2032では、システムクロック52が1で、かつ、倍速システムクロック53の立ち上がりとなるときに、水平BPF回路2030の処理結果を選択して出力する。また、選択回路2032では、システムクロック52が0で、かつ、倍速システムクロック53が立ち上がりとなるときに、水平BPF回路2031の結果を選択して出力する。
以上の説明した処理によって、水平アップサンプリング回路203からは、水平方向に2倍にアップサンプリングされた水平方向の高周波成分が、システムクロック52の2倍速のタイミングで出力される。
水平アップサンプリング回路203の出力信号は、非線形処理回路204に入力され、非線形処理が行われる。この非線形処理回路204で行われる非線形処理の特性は、第1の実施形態の非線形処理回路105及び106と同様であり、図7のようになる。また、非線形処理回路204には、水平方向に2倍にアップサンプリングされた信号が入力されるため、倍速システムクロック53に基づいて処理のタイミングが制御されている。
非線形処理回路204の出力信号は、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205に入力される。
図19は、図14に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205の内部構成の一例を示すブロック図である。また、図20は、図19に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205の各内部構成の処理動作の一例を示すタイミングチャートである。
水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205は、図19に示すように、例えば、複数の遅延素子(2050a〜2050f)を具備する水平遅延回路2050と、水平LPF回路2051と、間引き回路2052を有して構成されている。
水平遅延回路2050は、非線形処理回路204の出力信号を、遅延素子(2050a〜2050f)により水平方向に1画素ずつ遅延させた信号を出力する。そして、水平遅延回路2050から出力された出力信号は、水平LPF回路2051に入力される。
水平LPF回路2051では、水平遅延回路2050から出力された出力信号に対して、水平方向のローパスフィルタ処理が行われる。水平LPF回路2051の周波数振幅特性は、第1の実施形態における垂直LPF回路1072と同様に、図9に示すようになっている。この場合、水平LPF回路2051では、図9に示すように、水平方向において、fs/2から3fs/2までの周波数帯域で、周波数振幅応答が0となる低域通過特性となっている。また、水平LPF回路2051では、図20のタイミングチャートに示すように、倍速システムクロック53の立ち上がりのタイミングで、処理結果が出力される。
間引き回路2052では、システム制御部50から供給されるシステムクロック52と倍速システムクロック53に応じて、水平LPF回路2051の処理結果を、水平方向に1/2に間引いて出力する。例えば、図20のタイミングチャートに示すように、システムクロック52が1で、かつ、倍速システムクロック53が立ち上がりとなる場合にのみ、水平LPF回路2051の処理結果を出力する。
ここで、図10、図11及び図12を参照して、水平輪郭補正信号に対する非線形処理の影響と、本実施形態の対策による水平輪郭補正信号への効果について説明する。
ここで、本実施形態においては、図10は、図14に示す非線形処理回路204の出力について、水平方向の周波数分布の一例を示す図であるものとする。また、本実施形態においては、図11は、図14に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205の出力について、水平方向の周波数分布の一例を示す図であるものとする。また、本実施形態においては、図12は、図14に示す非線形処理回路204の出力について、垂直方向の周波数分布の一例を示す図であるものとする。
ここで、図10及び図11の横軸には、生成される輪郭補正信号と同一方向(本実施形態では水平方向)の周波数軸における周波数が示されている。また、図12の横軸には、生成される輪郭補正信号の方向と直交する直交方向(本実施形態では垂直方向)の周波数軸における周波数が示されている。
図10において、非線形処理回路204の出力信号における基本波の水平方向成分1500は、周波数faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路204の出力信号における第2次高調波の水平方向成分1501は、周波数2faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路204の出力信号における第3次高調波の水平方向成分1502は、周波数3faの周波数帯域に分布する。この際、fsは入力画像信号のサンプリング周波数であり、0<fa<fs/2であるとする。
また、図10において、非線形処理回路204の出力信号における基本波第1側波帯の水平方向成分1503は、周波数2fs−faの周波数帯域に発生する。また、非線形処理回路204の出力信号における第2次高調波第1側波帯の水平方向成分1504は、周波数2fs−2faの周波数帯域に発生する。また、非線形処理回路204の出力信号における第3次高調波第1側波帯の水平方向成分1505は、周波数2fs−3faの周波数帯域に発生する。
以上のように、本実施形態では、水平方向に2倍にアップサンプリングをして高周波成分を抽出している。これにより、基本波、第2次高調波及び第3高調波の側波帯が、周波数2fsを基準として低域側に折り返り、入力画像信号のナイキスト周波数fs/2よりも低い周波数帯域に混入することを防止できる。
また、非線形処理回路204の出力信号における基本波、第2次高調波、第3高調波及びそれらの第1側波帯の水平方向成分は、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205において、入力画像信号のナイキスト周波数fs/2までの帯域に帯域制限される。そして、当該水平方向成分は、水平方向に1/2倍で間引かれる。これにより、図11に示すように、水平輪郭補正信号の水平方向の成分からは、非線形処理による高調波及び高調波の折り返し成分が除去される。
また、図12において、非線形処理回路204の出力信号における基本波の垂直方向成分1600は、周波数faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路204の出力信号における第2次高調波の垂直方向成分1601は、周波数2faの周波数帯域に分布する。また、非線形処理回路204の出力信号における第3次高調波の垂直方向成分1602は、周波数3faの周波数帯域に分布する。
ここで、本実施においては、更に、垂直LPF回路201で、垂直方向に十分な帯域制限が行われているため、非線形処理回路204における垂直方向の波形の歪みはほとんど発生しない。したがって、水平輪郭補正信号の垂直方向成分についても、図12に示すように、非線形処理に起因した画質劣化を低減できる。
以上のように、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205では、非線形処理によって発生した、高調波及び高調波の折り返し成分が抑制され、入力画像信号と画素数の等しい水平輪郭補正信号が生成され、出力される。
水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205の出力信号(水平輪郭補正信号)は、図14に示すゲイン調整回路108に入力される。そして、ゲイン調整回路108では、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205の出力信号(水平輪郭補正信号)が所定のゲインで増幅される。
図14に示すゲイン調整回路108から出力される水平輪郭補正信号は、図14に示す加算回路109において、画像信号入力端子(映像信号入力端子)41から入力された元の画像信号(映像信号)に加算されて、当該画像信号に対して輪郭補正処理がなされる。そして、輪郭補正処理後の画像信号(映像信号)は、加算回路109から画像信号出力端子(映像信号出力端子)42に出力される。
次に、図13を用いて、第2の実施形態に係る画像処理装置2による画像処理方法の処理の流れについて説明する。
図13に示す処理が開始されると、図14に示す画像信号入力端子41から、水平輪郭補正処理部20の垂直遅延回路101及び加算回路109に画像信号が入力される。そして、垂直遅延回路101では、上述したように、入力された画像信号を垂直方向に遅延させて、垂直LPF回路201に出力する。
その後、垂直LPF回路(直交方向帯域制限手段)201は、高周波成分が抽出される前の入力画像信号に対して、水平輪郭補正信号の方向と直交する直交方向に帯域制限を行う。即ち、垂直LPF回路201は、入力された画像信号に対して、垂直方向にローパスフィルタ処理を行う。その後、水平遅延回路202では、上述したように、垂直LPF回路201から入力された画像信号を水平方向に遅延させて、水平アップサンプリング回路203に出力する。
そして、まず、ステップS1において、水平アップサンプリング回路(高周波成分抽出手段)203は、水平遅延回路202から入力された画像信号から、水平方向(即ち、水平輪郭補正信号と同一方向)における高周波成分を抽出する高周波成分抽出処理を行う。この際、水平アップサンプリング回路203は、入力された画像信号を、水平方向(即ち、水平輪郭補正信号と同一方向)の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、高周波成分抽出処理を行う。ここで、アップサンプリング処理におけるn倍のnとしては、第1の実施形態で説明したものと同様である。
ここで、本実施形態の水平アップサンプリング回路203は、水平方向の周波数軸において、画像信号の高周波成分を抽出する周波数特性と、画像信号を当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングする周波数特性とを併せ持ったフィルタ回路(水平BPF回路2030及び2031)を含むものである。
続いて、ステップS2において、非線形処理回路(非線形処理手段)204は、水平アップサンプリング回路203で抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う。
続いて、ステップS3において、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205は、非線形処理回路204で非線形処理された高周波成分を、水平輪郭補正信号と同一方向(即ち、水平方向)に帯域制限する同一方向帯域制限処理を行う。
続いて、ステップS4において、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205は、前記同一方向に帯域制限した高周波成分を、当該同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、水平輪郭補正信号を生成する処理を行う。その後、生成された水平輪郭補正信号は、ゲイン調整回路108において所定のゲインで増幅された後、加算回路109に出力される。
続いて、ステップS5において、加算回路(画像信号処理手段)109は、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路205で生成された水平輪郭補正信号を用いて、画像信号入力端子41から入力された画像信号の処理を行う。具体的に、加算回路109は、水平輪郭補正信号を、入力された画像信号に加算処理して、当該当該画像信号に対して輪郭補正処理を行う。
その後、加算回路109から、輪郭補正処理後の画像信号が画像信号出力端子42に出力されて、図13に示すフローチャートが終了する。
以上のように、本実施形態の画像処理装置2においても、冗長な回路規模の増加を招くことなく、非線形処理によって発生する高調波及び高調波の折り返し成分を除去する、即ち、非線形処理の悪影響を除去ことができる。
(第3の実施形態)
図21は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置3の概略構成の一例を示すブロック図である。
図21に示すように、本実施形態の画像処理装置3は、輪郭補正処理部30と、画像信号入力端子(映像信号入力端子)41及び画像信号出力端子(映像信号出力端子)42と、システム制御部50を有して構成されている。即ち、本実施形態の画像処理装置3は、輪郭補正処理部30において、入力画像信号から、垂直方向及び水平方向の2つの異なる方向について、それぞれ輪郭補正信号を生成し、それらを、入力画像信号と合成することによって輪郭補正処理を行う構成となっている。なお、図21において、図1に示す第1の本実施形態に係る画像処理装置1の構成と同様のものについては、同様の符号を付している。
以下、本実施形態の画像処理装置3の構成及びその動作について説明する。
図21において、画像信号入力端子41には、不図示の画像信号源(映像信号源)が接続され、システム制御部50から供給されるシステムクロック54の立ち上がりのタイミングで、1画素ずつ画像信号(映像信号)が読み出される。また、本実施形態における全ての処理は、システム制御部50から供給されるシステムクロック54によって制御されるものとする。
輪郭補正処理部30は、図1に示す101〜108の各回路に加えて、垂直LPF回路301と、水平遅延回路302と、水平アップサンプリング回路303と、非線形処理回路304及び305と、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306と、ゲイン調整回路307と、加算回路308及び309を有して構成されている。
画像信号入力端子(映像信号入力端子)41から入力された画像信号(映像信号)は、垂直遅延回路101と加算回路309に供給される。ここで、垂直遅延回路101の構成及び動作は、第1の実施形態と同じである。即ち、垂直遅延回路101の内部構成は、図2に示すようになる。そして、この垂直遅延回路101の出力信号(L0乃至L3)は、それぞれ、垂直アップサンプリング回路102と垂直LPF回路301に入力される。
垂直アップサンプリング回路102からゲイン調整回路108までの処理は、第1の実施形態と同様であり、これらの回路の処理により、垂直方向の高周波成分を持つ垂直輪郭補正信号が生成される。
一方、垂直LPF回路301では、垂直遅延回路101の出力信号に対して、垂直方向にローパスフィルタ処理が行われる。ここで、垂直LPF回路301で用いられるローパスフィルタの周波数振幅特性は、第1の実施形態の水平LPF回路103及び104における図6の特性と同様である。入力画像信号に対して、図6のような特性のローパスフィルタで垂直に帯域制限を行うことにより、輪郭補正のための高周波成分を後段において抽出する方向(水平方向)と直交する直交方向からの画素のサンプリングによる折り返し成分を抑制することができる。また、本実施形態においても、後述する非線形処理回路304及び305による非線形処理を行う前に、十分に帯域制限を行うことで、非線形処理によって発生する高調波の折り返し成分も低減することができる。
そして、垂直LPF回路301の出力信号は、水平遅延回路302に入力される。水平遅延回路302の内部構成は、第2の実施形態の水平遅延回路202と同じであり、図15に示すものとなる。この水平遅延回路302の出力信号(D0乃至D3)は、水平アップサンプリング回路303に入力される。
図22は、図21に示す水平アップサンプリング回路303の内部構成の一例を示すブロック図である。
水平アップサンプリング回路303は、図22に示すように、水平BPF回路3030及び3031を有して構成されている。
また、水平アップサンプリング回路303におけるアップサンプリング処理の概念の一例は、第2の実施形態の水平アップサンプリング回路203と同様に、図17に示すものとなる。即ち、水平BPF回路3030では、図17に示すD0、D0.5、D1、D1.5、D2、D2.5及びD3の位置にある画素を用いて、ゼロ挿入された画素の位置D1.5に対応する補間画素値H0を生成する。また、水平BPF回路3031では、図17に示すD0.5、D1、D1.5、D2、D2.5、D3及びD3.5の位置にある画素を用いて、元の画像信号の画素の位置D2に対応する補間画素値H1を生成する。
水平BPF回路3030及び3031で行われる補間処理の周波数振幅特性は、例えば、第1の実施形態における垂直BPF回路1020及び1021と同様に、図5に示すようになっている。図5において、fsは、前述したように、画像信号入力端子41から入力された画像信号のサンプリング周波数である。ここで、図5の横軸には、生成される輪郭補正信号と同一方向(本実施形態では水平方向)の周波数軸における周波数が示されている。
図5に示すfs/2から3fs/2までの周波数帯域において周波数振幅応答を0にすることと、0からfs/2までの周波数帯域においてバンドパス特性を持つことが、水平BPF回路3030及び3031における補間処理において必須となる。このようなフィルタ特性を有する水平BPF回路3030及び3031で補間処理を行うことにより、水平方向のアップサンプリングを行うと同時に、水平輪郭補正信号における水平方向(即ち、水平輪郭補正信号と同一方向)の高周波成分を抽出することができる。
なお、図17に示すD0.5、D1.5、D2.5及びD3.5の位置にある画素は、常に0であるので、水平BPF回路3030では、図22に示すように、D0、D1、D2及びD3の位置にある画素に対してのみ、フィルタ係数との演算を行えばよい。同様に、水平BPF回路3031においても、図22に示すように、D1、D2及びD3の位置にある画素に対してのみ、フィルタ係数との演算を行えばよい。
以上の説明した処理によって、水平アップサンプリング回路303からは、水平方向(即ち、水平輪郭補正信号と同一方向)に2倍にアップサンプリングされた水平方向の高周波成分H0及びH1が出力される。
水平アップサンプリング回路303の出力信号H0及びH1は、それぞれ、非線形処理回路304及び305に入力され、非線形処理が行われる。この非線形処理回路304及び305の構成及びその動作は、非線形処理回路105及び106と同じである。これらの非線形処理回路304及び305の出力信号(HN0、HN1)は、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306に入力される。
図23は、図21に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306の内部構成の一例を示すブロック図である。
水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306は、図23に示すように、例えば、水平遅延回路3060及び3061と、水平LPF回路3062を有して構成されている。また、図23に示す例では、水平遅延回路3060の内部に遅延素子3060a〜3060cが構成され、水平遅延回路3061の内部に遅延素子3061a及び3061bが構成されている。
水平遅延回路3060は、非線形処理回路304の出力信号(HN0)と、当該出力信号(HN0)を遅延素子(3060a〜3060c)によって1画素ずつ遅延させた信号を、出力信号D1.5〜D4.5として水平LPF回路3062に出力する。また、水平遅延回路3061は、非線形処理回路305の出力信号(HN1)と、当該出力信号(HN1)を遅延素子(3061a及び3061b)によって1画素ずつ遅延させた信号を、出力信号D2〜D4として水平LPF回路3062に出力する。
具体的に、水平遅延回路3060の出力信号D1.5、D2.5、D3.5及びD4.5は、それぞれ、水平LPF回路3062の奇数タップT1、T3、T5及びT7に入力される。また、水平遅延回路3061の出力信号D2、D3及びD4は、それぞれ、水平LPF回路3062の偶数タップT2、T4及びT6に入力される。
この水平LPF回路3062の周波数振幅特性は、第1の実施形態の図8に示す垂直LPF回路1072と同様に、図9に示すものとなる。図9に示す水平LPF回路3062の周波数振幅特性は、水平方向において、fs/2から3fs/2までの周波数帯域で、周波数振幅応答が0となる低域通過特性となっている。したがって、水平LPF回路3062における処理によって、前段の非線形処理回路304及び305による非線形処理で発生した、高調波の水平方向の折り返し成分を抑制することができる。
また、水平遅延回路3060及び水平遅延回路3061の出力信号を組み合わせて、水平LPF回路3062で処理することにより、並列処理によって、水平方向に2倍でアップサンプリングされていた信号が、水平方向に1/2倍でダウンサンプリングされる。この際、水平LPF回路3062は、システム制御部50からのシステムクロック54により制御されて処理を行う。
以上のようにして、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306では、非線形処理回路304及び305の非線形処理によって発生した、高調波の水平方向の折り返し成分が抑制され、入力画像信号と画素数の等しい水平輪郭補正信号が生成され、出力される。なお、水平輪郭補正信号に対する非線形処理の影響と、本実施形態の対策による水平輪郭補正信号への効果については、第2の実施形態で説明した内容と同様である。
水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306の出力信号(水平輪郭補正信号)は、ゲイン調整回路307に入力される。ゲイン調整回路307では、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306の出力信号(水平輪郭補正信号)が所定のゲインで増幅される。
ゲイン調整回路307から出力された水平輪郭補正信号と、ゲイン調整回路108から出力された垂直輪郭補正信号は、加算回路308で加算され、最終的な輪郭補正信号が生成される。
そして、加算回路309では、画像信号入力端子(映像信号入力端子)41から入力された元の画像信号(映像信号)に対して、加算回路308から出力された輪郭補正信号を加算して、当該画像信号に対する輪郭補正処理を行う。そして、輪郭補正処理後の画像信号(映像信号)は、加算回路309から画像信号出力端子(映像信号出力端子)42に出力される。
次に、図13を用いて、第3の実施形態に係る画像処理装置3による画像処理方法の処理の流れについて説明する。
図13に示す処理が開始されると、画像信号入力端子41から、輪郭補正処理部30の垂直遅延回路101及び加算回路309に画像信号が入力される。そして、垂直遅延回路101では、上述したように、入力された画像信号を垂直方向に遅延させる。その後、垂直遅延回路101で処理された画像信号は、垂直アップサンプリング回路102及び垂直LPF回路301に出力される。
ここで、本実施形態では、図21のうち、垂直アップサンプリング回路102からゲイン調整回路108までの処理系において、垂直方向(第1の方向)の高周波成分を持つ垂直輪郭補正信号(第1の輪郭補正信号)が生成される。以下、この垂直輪郭補正信号を生成する処理系を「第1の処理系」と称する。また、垂直LPF回路301からゲイン調整回路307までの処理系において、水平方向(第2の方向)の高周波成分を持つ水平輪郭補正信号(第2の輪郭補正信号)が生成される。以下、この水平輪郭補正信号を生成する処理系を「第2の処理系」と称する。
その後、第2の処理系では、垂直LPF回路(第2の直交方向帯域制限手段)301は、高周波成分が抽出される前の入力画像信号に対して、水平輪郭補正信号の方向と直交する直交方向に帯域制限を行う。即ち、垂直LPF回路301は、入力された画像信号に対して、垂直方向にローパスフィルタ処理を行う。なお、この垂直LPF回路(第2の直交方向帯域制限手段)を水平アップサンプリング回路303の後段に設けて、当該水平アップサンプリング回路303で抽出された高周波成分に対して、垂直方向にローパスフィルタ処理を行う形態であってもよい。その後、水平遅延回路302では、上述したように、垂直LPF回路301から入力された画像信号を水平方向に遅延させて、水平アップサンプリング回路303に出力する。
このような処理状態で、各処理系ごとに、以下に示すステップS1の高周波成分抽出処理が行われる。
まず、第1の処理系では、ステップS1において、垂直アップサンプリング回路(第1の高周波成分抽出手段)102は、垂直遅延回路101から入力された画像信号から、垂直方向(第1の方向)における高周波成分を抽出する高周波成分抽出処理を行う。この際、垂直アップサンプリング回路102は、入力された画像信号を、垂直方向(即ち、垂直輪郭補正信号と同一方向、第1の方向)の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、高周波成分抽出処理を行う。ここでのアップサンプリング処理におけるn倍のnとしては、第1の実施形態で説明したものと同様である。
また、本実施形態の垂直アップサンプリング回路102は、垂直方向の周波数軸において、画像信号の高周波成分を抽出する周波数特性と、画像信号を当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングする周波数特性とを併せ持ったフィルタ回路(垂直BPF回路1020及び1021)を有している。
垂直アップサンプリング回路102で処理された高周波成分は、水平LPF回路103及び104に入力される。その後、水平LPF回路(第1の直交方向帯域制限手段)103及び104は、入力された高周波成分に対して、垂直輪郭補正信号の方向と直交する直交方向に帯域制限を行う。即ち、水平LPF回路103及び104は、入力された高周波成分に対して、水平方向にローパスフィルタ処理を行う。なお、この水平LPF回路(第1の直交方向帯域制限手段)を垂直アップサンプリング回路102の前段に設けて、当該高周波成分が抽出される前の画像信号に対して、水平方向にローパスフィルタ処理を行う形態であってもよい。
一方、第2の処理系では、ステップS1において、水平アップサンプリング回路(第2の高周波成分抽出手段)303は、水平遅延回路302から入力された画像信号から、水平方向(第2の方向)における高周波成分を抽出する高周波成分抽出処理を行う。この際、水平アップサンプリング回路303は、入力された画像信号を、水平方向(即ち、水平輪郭補正信号と同一方向、第2の方向)の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、高周波成分抽出処理を行う。
また、本実施形態の水平アップサンプリング回路303は、水平方向の周波数軸において、画像信号の高周波成分を抽出する周波数特性と、画像信号を当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングする周波数特性とを併せ持ったフィルタ回路(水平BPF回路3030及び3031)を含むものである。
続いて、各処理系ごとに、以下に示すステップS2の非線形処理が行われる。
まず、第1の処理系では、ステップS2において、非線形処理回路(第1の非線形処理手段)105及び106は、それぞれ、水平LPF回路103及び104から入力された高周波成分に対して非線形処理を行う。
一方、第2の処理系では、ステップS2において、非線形処理回路(第2の非線形処理手段)304及び305は、水平アップサンプリング回路303で抽出された高周波成分に対して、それぞれ非線形処理を行う。
続いて、各処理系ごとに、以下に示すステップS3の同一方向帯域制限処理が行われる。
まず、第1の処理系では、ステップS3において、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107は、各非線形処理回路105及び106で非線形処理された高周波成分を、垂直輪郭補正信号と同一方向(垂直方向)に帯域制限する同一方向帯域制限処理を行う。この場合、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107は、第1の同一方向帯域制限手段を構成することになる。
一方、第2の処理系では、ステップS3において、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306は、非線形処理回路304及び305で非線形処理された高周波成分を、水平輪郭補正信号と同一方向(水平方向)に帯域制限する同一方向帯域制限処理を行う。この場合、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306は、第2の同一方向帯域制限手段を構成することになる。
続いて、各処理系ごとに、以下に示すステップS4の輪郭補正信号生成処理が行われる。
まず、第1の処理系では、ステップS4において、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107は、垂直方向(第1の方向)に帯域制限した高周波成分を、当該垂直方向に1/n倍にダウンサンプリングして、垂直輪郭補正信号を生成する処理を行う。この場合、垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路107は、第1の輪郭補正信号である垂直輪郭補正信号を生成する第1の生成手段を構成することになる。その後、生成された垂直輪郭補正信号は、ゲイン調整回路108において所定のゲインで増幅された後、加算回路308に出力される。
一方、第2の処理系では、ステップS4において、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306は、水平方向(第2の方向)に帯域制限した高周波成分を、当該水平方向に1/n倍にダウンサンプリングして、水平輪郭補正信号を生成する処理を行う。この場合、水平LPF・水平ダウンサンプリング回路306は、第2の輪郭補正信号である水平輪郭補正信号を生成する第2の生成手段を構成することになる。その後、生成された水平輪郭補正信号は、ゲイン調整回路307において所定のゲインで増幅された後、加算回路308に出力される。
その後、加算回路308は、ゲイン調整回路108から出力された垂直輪郭補正信号とゲイン調整回路307から出力された水平輪郭補正信号とを加算処理して、最終的な輪郭補正信号を生成する。
続いて、加算回路(画像信号処理手段)309において、以下に示すステップS5の画像信号処理が行われる。
ステップS5において、加算回路309は、加算回路308から出力された輪郭補正信号を用いて、画像信号入力端子41から入力された画像信号の処理を行う。具体的に、加算回路309は、加算回路308から出力された輪郭補正信号を、入力された画像信号に加算処理して、当該当該画像信号に対して輪郭補正処理を行う。
その後、加算回路309から、輪郭補正処理後の画像信号が画像信号出力端子42に出力されて、図13に示すフローチャートが終了する。
本実施形態においても、非線形処理の前で、輪郭方向に画像信号をアップサンプリングして高周波成分を抽出し、非線形処理の後で、輪郭方向に元の画像信号のナイキスト周波数に帯域制限してから、輪郭方向にダウンサンプリングを行っている。これにより、非線形処理によって発生する高調波と、高調波の折り返し成分を除去することができる。また、非線形処理の前で、輪郭方向と直交方向に、輪郭補正信号を帯域制限することにより、非線形処理によって輪郭方向と直交方向に発生する輪郭補正信号の高調波、及び、高調波の折り返し成分の振幅レベルを十分に減衰させることができる。
また、本実施形態では、複数の方向の高周波成分を持つ輪郭補正信号を生成する際に、非線形処理による輪郭方向の折り返し成分を抑制するためのアップサンプリング処理の方向と、非線形処理による輪郭方向と直交方向の折り返し成分を抑制するための帯域制限処理の方向とが、それぞれ、輪郭方向によって限定される。これにより、輪郭補正信号を生成するために画像信号を2次元的にアップサンプリングする必要がなく、冗長な回路規模の増加を招くことなく、非線形処理の悪影響を除去することができる。
前述した各実施形態に係る画像処理装置を構成する図1、図14及び図21の各手段、並びに画像処理方法を示す図13の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記憶媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体を用いることができる。また、この際の通信媒体としては、光ファイバ等の有線回線や無線回線などが挙げられる。
また、本発明は、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより各実施形態に係る画像処理装置の機能が実現される態様に限られない。そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して各実施形態に係る画像処理装置の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て、或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて各実施形態に係る画像処理装置の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。
また、前述した本実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 垂直遅延回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 垂直アップサンプリング回路の内部構成の一例を示す図である。 垂直アップサンプリング回路におけるアップサンプリング処理の概念の一例を示す模式図である。 図3に示す垂直BPF回路(或いは、図16又は図22に示す水平BPF回路)で行われる補間処理の周波数振幅特性の一例を示す図である。 図1に示す水平LPF回路(或いは、図14又は図21に示す垂直LPF回路)で行われる処理の周波数振幅特性の一例を示す図である。 図1に示す非線形処理回路(或いは、図14又は図21に示す非線形処理回路)で行われる非線形処理の特性の一例を示す図である。 図1に示す垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 図8に示す垂直LPF回路(或いは、図19又は図23に示す水平LPF回路)で行われる処理の周波数振幅特性の一例を示す図である。 図1に示す非線形処理回路(或いは、図14又は図21に示す非線形処理回路)の出力について、垂直方向(或いは、水平方向)の周波数分布の一例を示す図である。 図1に示す垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路(或いは、図14又は図21に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路)の出力について、垂直方向(或いは、水平方向)の周波数分布の一例を示す図である。 図1に示す非線形処理回路(或いは、図14又は図21に示す非線形処理回路)の出力について、水平方向(或いは、垂直方向)の周波数分布の一例を示す図である。 本発明の各実施形態に係る画像処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図14に示す水平遅延回路(或いは、図21に示す水平遅延回路)の内部構成の一例を示すブロック図である。 図14に示す水平アップサンプリング回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 図14に示す水平アップサンプリング回路(或いは、図21に示す水平アップサンプリング回路)におけるアップサンプリング処理の概念の一例を示す模式図である。 図16に示す水平アップサンプリング回路の各内部構成の処理動作の一例を示すタイミングチャートである。 図14に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 図19に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路の各内部構成の処理動作の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図21に示す水平アップサンプリング回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 図21に示す水平LPF・水平ダウンサンプリング回路の内部構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1〜3 画像処理装置
10 垂直輪郭補正処理部
41 画像信号入力端子(映像信号入力端子)
42 画像信号出力端子(映像信号出力端子)
50 システム制御部
51〜54 システムクロック
101 垂直遅延回路
102 垂直アップサンプリング回路
103、104 水平LPF回路
105、106、204、304、305 非線形処理回路
107 垂直LPF・垂直ダウンサンプリング回路
108、307 ゲイン調整回路
109、308、309 加算回路
201、301 垂直LPF回路
202、302 水平遅延回路
203、303 水平アップサンプリング回路
205、306 水平LPF・水平ダウンサンプリング回路

Claims (10)

  1. 入力された画像信号に対して輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像信号を、前記輪郭補正信号と同一方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記同一方向における高周波成分を抽出する高周波成分抽出手段と、
    前記高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う非線形処理手段と、
    前記非線形処理手段により非線形処理された高周波成分を、前記同一方向に帯域制限する同一方向帯域制限手段と、
    前記同一方向帯域制限手段により帯域制限された高周波成分を、前記同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記輪郭補正信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分又は当該高周波成分が抽出される前の前記画像信号に対して、前記同一方向と直交する直交方向に帯域制限をする直交方向帯域制限手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記高周波成分抽出手段は、前記同一方向の周波数軸において、前記画像信号の前記高周波成分を抽出する周波数特性と、前記画像信号を当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングする周波数特性とを併せ持ったフィルタ処理手段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 入力された画像信号に対して、第1の輪郭補正信号及び第2の輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像信号を、前記第1の輪郭補正信号と同一方向である第1の方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記第1の方向における高周波成分を抽出する第1の高周波成分抽出手段と、
    前記第1の高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う第1の非線形処理手段と、
    前記第1の非線形処理手段により非線形処理された高周波成分を、前記第1の方向と同一方向に帯域制限する第1の同一方向帯域制限手段と、
    前記第1の同一方向帯域制限手段により帯域制限された高周波成分を、前記第1の方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記第1の輪郭補正信号を生成する第1の生成手段と、
    前記画像信号を、前記第1の輪郭補正信号とは方向が異なる前記第2の輪郭補正信号と同一方向である第2の方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記第2の方向における高周波成分を抽出する第2の高周波成分抽出手段と、
    前記第2の高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う第2の非線形処理手段と、
    前記第2の非線形処理手段により非線形処理された高周波成分を、前記第2の方向と同一方向に帯域制限する第2の同一方向帯域制限手段と、
    前記第2の同一方向帯域制限手段により帯域制限された高周波成分を、前記第2の方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記第2の輪郭補正信号を生成する第2の生成手段と、
    前記第1の生成手段により生成された前記第1の輪郭補正信号及び前記第2の生成手段により生成された前記第2の輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記第1の高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分又は当該高周波成分が抽出される前の前記画像信号に対して、前記第1の方向と直交する直交方向に帯域制限をする第1の直交方向帯域制限手段と、
    前記第2の高周波成分抽出手段により抽出された高周波成分又は当該高周波成分が抽出される前の前記画像信号に対して、前記第2の方向と直交する直交方向に帯域制限をする第2の直交方向帯域制限手段と
    を更に有することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の方向と前記第2の方向とは、互いに直交することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の高周波成分抽出手段及び第2の高周波成分抽出手段は、それぞれ、前記第1の方向及び前記第2の方向の周波数軸において、前記画像信号の前記高周波成分を抽出する周波数特性と、前記画像信号を当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングする周波数特性とを併せ持ったフィルタ処理手段を含むことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の方向は垂直方向であり、前記第2の方向は水平方向であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 入力された画像信号に対して輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理方法であって、
    前記画像信号を、前記輪郭補正信号と同一方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記同一方向における高周波成分を抽出する高周波成分抽出ステップと、
    前記高周波成分抽出ステップにより抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う非線形処理ステップと、
    前記非線形処理ステップにより非線形処理された高周波成分を、前記同一方向に帯域制限する同一方向帯域制限ステップと、
    前記同一方向帯域制限ステップにより帯域制限された高周波成分を、前記同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記輪郭補正信号を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップにより生成された前記輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 入力された画像信号に対して輪郭補正信号を用いて処理を行う画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像信号を、前記輪郭補正信号と同一方向の周波数軸に関して当該画像信号のn倍のサンプリング周波数でアップサンプリングして、前記画像信号から前記同一方向における高周波成分を抽出する高周波成分抽出ステップと、
    前記高周波成分抽出ステップにより抽出された高周波成分に対して非線形処理を行う非線形処理ステップと、
    前記非線形処理ステップにより非線形処理された高周波成分を、前記同一方向に帯域制限する同一方向帯域制限ステップと、
    前記同一方向帯域制限ステップにより帯域制限された高周波成分を、前記同一方向に1/n倍にダウンサンプリングして、前記輪郭補正信号を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップにより生成された前記輪郭補正信号を用いて、前記画像信号の処理を行う画像信号処理ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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