JP2008306341A - デジタルビデオカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】モーメントの発生を抑えた高精度な手ぶれ補正を実現する。
【解決手段】ベース部材100の開口部にはピッチフレーム30がピッチシャフト31,32により軸支されており、ピッチフレーム30はピッチスライダ22を介してステッピングモータ11の駆動力が伝達される。ピッチスライダ22とピッチフレーム30との間で付勢力を発生する巻きバネ41’は、ステッピングモータ11側のピッチシャフト31に巻かれる。ピッチフレーム30の開口部にはヨーフレーム70がヨーシャフト81,82により軸支されており、ヨーフレーム70はヨースライダ62,63を介してステッピングモータ51の駆動力が伝達される。ピッチフレーム30とヨーフレーム70との間で付勢力を発生する巻きバネ91’は、ステッピングモータ51側のヨーシャフト81に巻かれる。
【選択図】図2
【解決手段】ベース部材100の開口部にはピッチフレーム30がピッチシャフト31,32により軸支されており、ピッチフレーム30はピッチスライダ22を介してステッピングモータ11の駆動力が伝達される。ピッチスライダ22とピッチフレーム30との間で付勢力を発生する巻きバネ41’は、ステッピングモータ11側のピッチシャフト31に巻かれる。ピッチフレーム30の開口部にはヨーフレーム70がヨーシャフト81,82により軸支されており、ヨーフレーム70はヨースライダ62,63を介してステッピングモータ51の駆動力が伝達される。ピッチフレーム30とヨーフレーム70との間で付勢力を発生する巻きバネ91’は、ステッピングモータ51側のヨーシャフト81に巻かれる。
【選択図】図2
Description
この発明は、デジタルビデオカメラ、特に手ぶれ補正機構を備えるデジタルビデオカメラに関するものである。
従来、デジタルビデオカメラ等の撮像装置では、撮影者が撮影する際に発生する手ぶれを補正する手ぶれ補正機構が各種考案されている。そして、このような手ぶれ補正機構では、ぶれ補正対象の光学系と、当該光学系に駆動力を発生する駆動力源との位置関係からモーメントが発生するという問題がある。これに対して、例えば、特許文献1では、可動部の重心と、可動部とガイド部との間に負荷が発生する部分と、動力源とを同一平面上に設置してなるぶれ補正機構が開示されている。
特開平9−080550号公報
上述の特許文献1に記載のぶれ補正機構では、各部の位置関係が厳密に設定されなければならず、機構的に難しいものとなる。
また、上述の構成と異なる簡易的な構成の手ぶれ補正機構として、従来、図3に示すように、撮像方向である正面方向に対して直交する二方向(ヨー方向、ピッチ方向とする)に可動する二つのフレームを備え、これらを移動させることで手ぶれ補正を行う機構がある。
図3は、従来の手ぶれ補正機構の主要構成を示す簡略機構図である。
このような構成の手ぶれ補正機構では、図示しない手ぶれ補正制御部から各ステッピングモータ11,51に手ぶれ補正量に応じた駆動制御が行われ、各ステッピングモータ11,51が駆動される。
このような構成の手ぶれ補正機構では、図示しない手ぶれ補正制御部から各ステッピングモータ11,51に手ぶれ補正量に応じた駆動制御が行われ、各ステッピングモータ11,51が駆動される。
ステッピングモータ11が駆動することで、リードスクリュ12が回転する。ピッチスライダ22に設置されたナット21がリードスクリュ12の回転に伴ってピッチ方向(図3の上下方向)に沿って移動することで、ピッチスライダ22がピッチ方向に沿って移動する。ピッチスライダ22の移動により、ピッチスライダ22に接触するピッチフレーム30が移動する。この際、巻きバネ41,42により、およびピッチフレーム30とピッチスライダ22との間、ベース部材100とピッチフレーム30との間に付勢力が発生することで駆動系のバックラッシが低減し、滑らかで安定した位置固定が可能となる。
また、ステッピングモータ51が駆動することで、リードスクリュ52が回転する。ヨースライダ62に設置されたナット61がリードスクリュ52の回転に伴ってヨー方向(図3の左右方向)に沿って移動することで、ヨースライダ62がヨー方向に沿って移動する。ヨースライダ62の移動により、ヨースライダ62に接触するヨースライダ63が移動し、ヨーフレーム70が移動する。この際、巻きバネ91,92により、ヨーフレーム70とピッチフレーム30との間、およびヨースライダ62,63間に付勢力が発生することで、ヨーフレーム70はヨー方向の所望位置で停止して固定される。
しかしながら、このような構成では、駆動源であるステッピングモータ11とピッチフレーム30を軸支するピッチシャフト31との間隔や、ステッピングモータ51とヨーフレーム70を軸支するヨーシャフト81との間隔が広くなってしまい、大きなモーメントが発生してしまう。さらに、巻きバネ41とピッチシャフト31との間隔や、巻きバネ91とヨーシャフト81との間隔によってもモーメントが発生してしまう。
したがって、本発明の目的は、これらのモーメントの発生を抑えて、高精度にぶれ補正ができるデジタルビデオカメラを提供することにある。
この発明は、筺体内に固定されたベース部材に取り付けられ、該ベース部材と平行に且つ直交する二方向の第1方向に往復移動可能な第1フレーム、および、撮像素子を備えるとともに第1フレームに取り付けられ、該第1フレームと平行に且つ第1方向に直交する第2方向に往復移動可能な第2フレームを備える撮像素子移動手段と、駆動力を発生する駆動力発生手段と、駆動力を駆動力発生手段から撮像素子移動手段へ伝達する駆動力伝達手段と、を備えたデジタルビデオカメラに関するものである。この発明のデジタルビデオカメラでは、第1フレームおよび第2フレームは、それぞれの移動方向に平行な軸を有するシャフトにより支持されている。駆動力伝達手段は、駆動力発生手段からの駆動力に応じて従動し、それぞれのフレームに駆動力を伝達する従動部材と、駆動力とともにフレーム位置を固定させる付勢力を従動部材とフレームとの間に発生する付勢力発生部材とを備える。そして、付勢力発生部材は、駆動力発生手段に対して、シャフトと同じ位置に設置されている。
この構成では、付勢力発生手段が駆動力発生手段に対してシャフトと同じ位置にあることで、付勢力発生手段とシャフトとの間隔が無くなり、これらの部品間距離に応じて発生するモーメントが抑制される。さらに、付勢力発生手段とシャフトとの距離が無いことで、駆動量発生手段とシャフトとの間隔も短くなり、これらの部品間距離に応じて発生するモーメントも抑制される。
また、この発明のデジタルビデオカメラでは、付勢力発生手段は巻きバネにより形成されている。そして、この巻きバネがシャフトに巻き付けた状態で設置されている。
この構成では、付勢力発生手段として巻きバネを用いてシャフトに巻き付けることで、前述の付勢力発生手段とシャフトとの間隔を「0」にする構造を、簡素な構造で実現することができる。
また、この発明のデジタルビデオカメラでは、従動部材は、シャフトに架かる形状の突起部を備える。そして、突起部とフレームのシャフト保持部との間に、該シャフト保持部と突起部とに当接させて巻きバネが設置されている。
この構成では、シャフトに巻き付けている巻きバネをフレームと従動部材とで挟み込むことで付勢力を発生させることで、それぞれに巻きバネ用フックを設置してフック間の巻きバネの引っ張りにより付勢力を発生するような構造と比較して、さらに簡素な構造を実現することができる。
この発明によれば、簡素な構造でありながら、ぶれ補正時に発生する複数種類のモーメントを抑圧することができる。これにより、ぶれ補正制御を高精度に行うことができる。
本発明の実施形態に係るデジタルビデオカメラについて図を参照して説明する。
図1は本実施形態のデジタルビデオカメラの概略構成について示した図である。
図1に示すように、本実施形態のデジタルビデオカメラは、制御部901、操作部902、手ぶれ検出部903、映像取得部904、及び映像データ生成部905から構成される。
図1は本実施形態のデジタルビデオカメラの概略構成について示した図である。
図1に示すように、本実施形態のデジタルビデオカメラは、制御部901、操作部902、手ぶれ検出部903、映像取得部904、及び映像データ生成部905から構成される。
制御部901は、操作部902からの操作入力に従って装置各部の制御を行う。
操作部902は、ユーザからの操作入力を受け付ける。例えば、操作部902は、撮影ボタンのON/OFF等により撮影の開始及び終了の指示を受け付ける等の処理を行う。操作部902が受け付けた内容は制御部901へ出力される。
手ぶれ検出部903は、ジャイロセンサ等を備えており、手ぶれ量を検出すると制御部901へ出力する。この手ぶれ量は、後述するヨー方向の手ぶれ量とピッチ方向の手ぶれ量とに分けて検出される。
映像取得部904は、駆動部906、フレーム30、70、及び撮像素子(CCD)300を備える。駆動部906は二台のステッピングモータ11,51を備え、具体的構造は後述するが、制御部901の手ぶれ補正制御データに基づいて駆動し、この駆動力がスライダを介して各フレーム30,70に伝達される。これにより、フレーム30,70はそれぞれピッチ方向およびヨー方向に往復動する。CCD300は、自身の正面方向を中心軸として、所定領域内から集光して光学的電気信号を生成し、映像データ生成部905へ出力する。
映像データ生成部905は、CCD300が集光して生成した光学的電気信号に基づいて映像データを生成する。この生成した映像データは、デジタルビデオカメラの記録部(不図示)等に記録されたり、デジタルビデオカメラの表示部(不図示)に表示されたりする。
このようなデジタルビデオカメラには、手ぶれ補正機能が備えられている。手ぶれ補正機能としては、まず、手ぶれ検出部903が手ぶれ量を検出すると、制御部901は、手ぶれ検出部903から手ぶれ量を取得して、手ぶれ補正制御データを生成する。制御部901は、手ぶれ補正制御データを映像取得部904の駆動部906へ出力する。駆動部906のステッピングモータ11,51は、手ぶれ補正制御データに基づく回転量に制御されて回転する。この回転に起因して、フレーム30,70がそれぞれピッチ方向およびヨー方向に移動することで、手ぶれが補正される。
次に、手ぶれ補正機構の具体的構成について説明する。
図2は本実施形態の手ぶれ補正機構の主要構成を示す簡略機構図である。
図2は本実施形態の手ぶれ補正機構の主要構成を示す簡略機構図である。
デジタルビデオカメラの筐体には、平板状のベース部材100が固定されており、ベース部材100には開口部が形成されている。
(1)ピッチ方向(図における縦方向)の駆動系の構造
ベース部材100の開口部内にはピッチフレーム30が配置されている。またベース部材100の開口部内にはピッチ方向(図2における縦方向)に軸が延びる円柱形状のピッチシャフト31,32が設置されている。ピッチシャフト31,32は、ベース部材100の開口部のヨー方向(図2における横方向)の両端部付近に設置されている。ピッチシャフト31には、巻きバネ41’が巻かれている。
(1)ピッチ方向(図における縦方向)の駆動系の構造
ベース部材100の開口部内にはピッチフレーム30が配置されている。またベース部材100の開口部内にはピッチ方向(図2における縦方向)に軸が延びる円柱形状のピッチシャフト31,32が設置されている。ピッチシャフト31,32は、ベース部材100の開口部のヨー方向(図2における横方向)の両端部付近に設置されている。ピッチシャフト31には、巻きバネ41’が巻かれている。
ピッチフレーム30には、これらピッチシャフト31,32が挿嵌する導通孔が形成されており、ピッチシャフト31,32によりベース部材100の開口部内に、ピッチ方向に移動可能に保持されている。ピッチシャフト31側の導通孔は、ピッチフレーム30のピッチ方向に沿った両端付近の全周形成部301,302と、ピッチ方向に沿った中央付近の全周形成部303とのみで、ピッチシャフト31の全周面を覆う形状で形成されており、ピッチ方向に沿った他の部分では、少なくとも半周面を覆う程度の壁面のみが形成されている形状からなる。
ベース部材100の開口部内のピッチシャフト31と、該ピッチシャフト31側の開口部端との間には、ピッチスライダ22が設置されている。
ピッチスライダ22は、ピッチ方向に延びる形状からなり、ピッチ方向に両端付近に、ピッチフレーム30側に突起する突起部221,222を備える。突起部221は、ピッチフレーム30の全周形成部301に当接可能な位置に形成されている。突起部222は、ピッチシャフト31に巻かれた巻きバネ41’をピッチフレーム30の全周形成部303とで挟み込む位置に形成されている。この際、巻きバネ41’には、バネの伸び戻りによる所定の付勢力が、ピッチフレーム30の全周形成部303およびピッチスライダ22の突起部222に加わるように配置されている。
ピッチスライダ22は、ピッチ方向に延びる形状からなり、ピッチ方向に両端付近に、ピッチフレーム30側に突起する突起部221,222を備える。突起部221は、ピッチフレーム30の全周形成部301に当接可能な位置に形成されている。突起部222は、ピッチシャフト31に巻かれた巻きバネ41’をピッチフレーム30の全周形成部303とで挟み込む位置に形成されている。この際、巻きバネ41’には、バネの伸び戻りによる所定の付勢力が、ピッチフレーム30の全周形成部303およびピッチスライダ22の突起部222に加わるように配置されている。
また、ピッチスライダ22とピッチフレーム31とには、ボスと当該ボスに挿嵌するボス穴とが形成されており、これらボスとボス穴とにより摺動することで、ピッチ方向に導かれて移動する。
ピッチスライダ22は、主軸部に対して突起部221と対向する側に、ナット設置部223が形成されており、当該ナット設置部223にピッチ方向にナット穴が形成されたナット21が設置されている。
ナット21は、ベース部材100に固定設置されたステッピングモータ11のリードスクリュ12に螺合するように設置されている。
ピッチフレーム30の開口部には、ピッチシャフト31に対する開口部中央側の近傍にはフックが形成されており、ベース部材100に形成されたフックとの間に巻きバネ42が係止されている。この際、巻きバネ42は、バネの縮み戻りによる所定の付勢力が発生するように設置されている。
このような構造では、ステッピングモータ11の駆動でリードスクリュ12が回転すると、ナット21がピッチ方向に移動する。この移動がピッチスライダ22に伝達されて、ピッチスライダ22がピッチ方向に移動する。そして、ピッチスライダ22の移動がピッチフレーム30に伝達されて、ピッチフレーム30がピッチシャフト31,32に導かれて、ピッチ方向へ移動する。この際、巻きバネ41’、42によりバックラッシが低減される。
このような構成とすることで、ピッチ方向移動の駆動力発生源であるステッピングモータ11からピッチシャフト31迄の間隔が短くなり、且つピッチシャフト31と巻きバネ41’との間隔が「0」になるので、これらの駆動系で働くモーメントが大幅に低減される。
(2)ヨー方向(図における横方向)の駆動系の構造
ピッチフレーム30にも開口部が形成されており、当該開口部内にはヨーフレーム70が配置されている。また、ピッチフレーム30の開口部内にはヨー方向(図2における横方向)に軸が延びる円柱形状のヨーシャフト81,82が設置されている。ヨーシャフト81,82は、ピッチフレーム30の開口部のピッチ方向(図2における縦方向)の両端部付近に設置されている。ヨーシャフト81には、巻きバネ91’が巻かれている。
ピッチフレーム30にも開口部が形成されており、当該開口部内にはヨーフレーム70が配置されている。また、ピッチフレーム30の開口部内にはヨー方向(図2における横方向)に軸が延びる円柱形状のヨーシャフト81,82が設置されている。ヨーシャフト81,82は、ピッチフレーム30の開口部のピッチ方向(図2における縦方向)の両端部付近に設置されている。ヨーシャフト81には、巻きバネ91’が巻かれている。
ヨーフレーム70には、これらヨーシャフト81,82が挿嵌する導通孔が形成されており、ヨーシャフト81,82によりピッチフレーム30の開口部内に、ヨー方向に移動可能に保持されている。ヨーシャフト81側の導通孔は、ヨーフレーム70のヨー方向に沿った両端付近の全周形成部701,702でのみ、ヨーシャフト81の全周面を覆う形状で形成されている形状からなる。すなわち、ヨーシャフト81側の導通孔は、ヨー方向の両端のみが孔形状であり、これらの中間部は溝形状からなる。そして、この溝形状部は、途中で幅が異なる二段の幅からなる形状から成る。この溝形状部には、幅広側の溝に巻きバネ91’が配置されており、幅が変化する段差部に巻きバネ91’の一方端が当接する。この巻きバネ91’の他方端はピッチフレーム30に形成された突起部304に当接する。これにより、巻きバネ91’の伸び戻りによる所定の付勢力は、ピッチフレーム30の突起部304およびヨーフレーム70の段差部に加わる。
ヨーフレーム70の略中央にはCCD300が設置されている。
ヨーフレーム70のヨーシャフト81側の端部にはヨースライダ63に当接する突起部71が、ベース部材100の表面から垂直な方向へ突起する形状で形成されている。
ヨーフレーム70のヨーシャフト81側の端部にはヨースライダ63に当接する突起部71が、ベース部材100の表面から垂直な方向へ突起する形状で形成されている。
ベース部材100の開口部における、ピッチフレーム30およびヨーフレーム70が配置された位置から、ピッチ方向(図2の縦方向)の一方端(図2であれば上端側)には、ピッチ方向に並んで、ヨースライダ62,63が設置されている。ヨースライダ63,62は、この順でピッチフレーム30およびヨーフレーム70側から並ぶように設置され、且つ主軸方向がヨー方向と平行になるように設置されている。
ヨースライダ63は、ヨーフレーム70の突起部71に当接可能な位置に、ヨーフレーム70側に突起する突起部631を備える。また、ヨースライダ63は、主軸に対して突起部631と対象な位置に突起部632を備える。
ヨースライダ62は、ヨー方向の両端部に、ヨースライダ63側へ突起する突起部621,622を備えている。ヨースライダ62の突起部621はヨースライダ63の突起部632におけるヨースライダ62の中央側と当接する位置に設置されている。これらヨースライダ63の突起部632と、ヨースライダ62の突起部621とには、ボスと当該ボスに挿嵌するボス穴とが形成されており、これらボスとボス穴とにより摺動する。さらに、ヨースライダ63の突起部631,632側と対向する側の端部はボスとして機能し、ヨースライダ62の突起部622に形成されたボス穴とにより、ヨースライダ62,63が摺動する。さらに、ヨースライダ62,63には、それぞれが向かい合う側の面から突起するフックが形成されており、巻きバネ92がバネの縮み戻りによる所定の付勢力が発生するように各フックに係止されている。これにより、ヨースライダ62,63はヨー方向に連動して移動可能に設置される。
ヨースライダ62は、主軸部に対して突起部621と対向する側に、ナット設置部623が形成されており、当該ナット設置部623にヨー方向にナット穴が形成されたナット61が設置されている。
ナット61は、ベース部材100に固定設置されたステッピングモータ51のリードスクリュ52に螺合するように設置されている。
このような構造では、ステッピングモータ51の駆動でリードスクリュ52が回転すると、ナット61がヨー方向に移動する。この移動がヨースライダ62に伝達されて、ヨースライダ62,63がヨー方向に移動する。そして、ヨースライダ63の移動がヨーフレーム70に伝達されて、ヨーフレーム70がヨーシャフト71,72に導かれて、ヨー方向へ移動する。この際、巻きバネ91’、92によりバックラッシが低減される。
このような構成とすることで、ヨー方向移動の駆動力発生源であるステッピングモータ51からヨーシャフト81迄の間隔が短くなり、且つヨーシャフト31と巻きバネ91’との間隔が「0」になるので、これらの駆動系で働くモーメントが大幅に低減される。
以上のように、本実施形態の構成を用いることで、手ぶれ補正制御時に発生するモーメントを大幅に抑圧して、高精度な手ぶれ補正を実現することができる。
100−ベース部材、11,51−ステッピングモータ、22−ピッチスライダ、30−ピッチフレーム、31,32−ピッチシャフト、62,63−ヨースライダ、70−ヨーフレーム、81,82−ヨーシャフト、41’,42,91’,92−巻きバネ、
Claims (3)
- 前記筺体内に固定されたベース部材に取り付けられ、該ベース部材と平行に且つ前記直交する二方向の第1方向に往復移動可能な第1フレームと、前記撮像素子を備えるとともに前記第1フレームに取り付けられ、該第1フレームと平行に且つ前記第1方向に直交する第2方向に往復移動可能な第2フレームと、を備える撮像素子移動手段と、
駆動力を発生する駆動力発生手段と、
前記駆動力を前記駆動力発生手段から前記撮像素子移動手段へ伝達する駆動力伝達手段と、
を備えたデジタルビデオカメラであって、
前記第1フレームおよび第2フレームは、それぞれの移動方向に平行な軸を有するシャフトにより支持され、
前記駆動力伝達手段は、前記駆動力発生手段からの駆動力に応じて従動し、それぞれのフレームに駆動力を伝達する従動部材と、前記駆動力とともにフレーム位置を固定させる付勢力を前記従動部材とフレームとの間に発生する付勢力発生部材とを備え、
該付勢力発生部材は、前記駆動力発生手段に対して、前記シャフトと同じ位置に設置されている、
デジタルビデオカメラ。 - 前記付勢力発生手段は巻きバネにより形成され、
該巻きバネが前記シャフトに巻き付けた状態で設置されている、請求項1に記載のデジタルビデオカメラ。 - 前記従動部材は、前記シャフトに架かる形状の突起部を備え、
該突起部と前記フレームのシャフト保持部との間に、該シャフト保持部と前記突起部とに当接させて前記巻きバネが設置されている、請求項2に記載のデジタルビデオカメラ。
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