JP2008306124A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Kouichi Yamada
晃市 山田
Kazunori Fukuma
一教 福間
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Keihin Corp
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Abstract

【課題】ソレノイド部における半径方向への寸法を低減させて小型化を図る。
【解決手段】ソレノイド部14を構成する第2ソレノイド24は、第1コイル38の巻回される第1ボビン40の両端部側に第1及び第2ホルダ44、56を備え、前記第1ボビン40、第1及び第2ホルダ44、56の内部を挿通するようにガイド体36が配設される。そして、ガイド体36の内部には、第1コイル38の励磁作用下に変位する第1プランジャ28が変位自在に挿通されている。また、第2ソレノイド26は、第2コイル66の巻回される第2ボビン68の端部に第2ホルダ56が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソレノイド部の励磁作用下に発生する電磁力によって可動コアを固定コアに吸引することにより、移動子を変位させることが可能な電磁アクチュエータに関する。
従来から、ソレノイド部の励磁作用下に発生する電磁力によって可動コアを固定コアに吸引することにより、前記可動コアに連結されたシャフトを軸線方向に沿って変位させる電磁アクチュエータが知られている。
このような電磁アクチュエータは、例えば、図7に示されるように、その一端部に第1固定磁極1が設けられ、スリーブ2を介して前記第1固定磁極1の外周側に第1プランジャ3が変位自在に配設されると共に、前記第1プランジャ3の外周側には第1コイル4aが設けられている。また、第1コイル4a及び第1プランジャ3の下方には、第2固定磁極5が設けられると共に、前記第2固定磁極5の内部に第2プランジャ6が変位自在に設けられている。なお、電磁アクチュエータの他端部には、第3固定磁極7が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
そして、第1コイル4aを励磁することにより、該第1コイル4a、第1プランジャ3、第1固定磁極1及び第2固定磁極5を巡る磁気回路8が発生し、第1及び第2プランジャ3、6が第3固定磁極7側へと吸引される。
特開2004−63825号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、第1固定磁極1の一部が、第1コイル4aの内周側に配置されているため、電磁アクチュエータの半径方向への大型化を招くこととなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、ソレノイド部における半径方向への寸法を低減させることにより、小型化を図ることが可能な電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ソレノイド部の励磁作用下に移動子を軸線方向に沿って変位可能な電磁アクチュエータにおいて、
第1ボビンに巻回された第1コイルと、該第1コイルの励磁作用下に変位する第1可動コアと、前記第1可動コアと磁路を形成する第1磁極部とを有する第1ソレノイドと、
前記第1ソレノイドと同軸上に配置され、第2ボビンに巻回された第2コイルと、該第2コイルの励磁作用下に変位する第2可動コアと、前記第2可動コアと磁路を形成する第2磁極部とを有する第2ソレノイドと、
を備え、
前記第1磁極部及び第2磁極部が、前記第1及び第2コイルに対して前記第1及び第2ソレノイドの軸線方向に沿って並設され、前記第1磁極部及び第2磁極部、前記第1及び第2コイルの内周面が、前記第1及び第2可動コアに対峙するように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、第1ソレノイドを構成する第1磁極部と、第2ソレノイドを構成する第2磁極部とを、第1及び第2コイルに対して軸線方向に沿って並設させ、該第1磁極部及び第2磁極部、前記第1及び第2コイルの内周面が、それぞれ第1及び第2可動コアに対峙するように配置している。
従って、第1及び第2コイルと第1及び第2磁極部とが半径方向に重なり合うことがないため、従来の電磁アクチュエータと比較し、該第1及び第2コイルと、第1及び第2磁極部を含む第1及び第2ソレノイドの半径寸法を抑制することができる。その結果、ソレノイド部を有する電磁アクチュエータの小型化を図ることができる。
また、第1磁極部及び第2磁極部の中央部に、第1及び第2可動コアの挿通される孔部を有することにより、該第1磁極部及び第2磁極部を前記第1及び第2可動コアの外周側に配置することができるため、前記第1磁極部及び第2磁極部が、前記第1及び第2可動コア側に突出するように配置されることがなく、第1及び第2コイルと同軸上に配置することができる。
さらに、孔部には、第1及び第2ボビンの内周側に配設され、内部に前記第1及び第2可動コアの挿通される円筒体を設けることにより、前記円筒体によって前記第1及び第2可動コアと第1及び第2磁極部とを分離して配置することができるため、前記円筒体を中心として前記コイルの巻回された第1及び第2ボビンと第1及び第2磁極部とを軸線方向に沿って容易且つ確実に並設させることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、第1ソレノイドを構成する第1磁極部と、第2ソレノイドを構成する第2磁極部とを、第1及び第2コイルに対して軸線方向に沿って並設させ、該第1磁極部及び第2磁極部、前記第1及び第2コイルの内周面を、それぞれ第1及び第2可動コアに対峙させることにより、前記第1及び第2コイルと第1及び第2磁極部とが半径方向に重なり合うことがなく、第1及び第2ソレノイドの半径寸法を抑制することができる。そのため、ソレノイド部を有する電磁アクチュエータの小型化を図ることが可能となる。
本発明に係る電磁アクチュエータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の第1実施の形態に係る電磁アクチュエータを示す。
この電磁アクチュエータ10は、図1〜図3に示されるように、有底筒状のケーシング12と、前記ケーシング12の内部に配設されるソレノイド部14と、前記ケーシング12の開口端を閉塞するエンドカバー16とを含む。
ケーシング12の一端部には、円盤状のエンドカバー16が装着されて閉塞される。このエンドカバー16の中央部には、軸線方向に沿って貫通して後述するソレノイド部14のシャフト18が挿通される挿通孔20が形成されている。
また、ケーシング12の他端部には、該ケーシング12の軸線と略直交して半径内方向に延在した底部12aを備え、前記底部12aの略中央には貫通した孔部22が形成されている。
ソレノイド部14は、ケーシング12の内部に配設され、開口端を有するケーシング12の一端部側に配置される第1ソレノイド24と、底部12aを有する前記ケーシング12の他端部側に配置される第2ソレノイド26と、前記第1ソレノイド24を構成する第1プランジャ(第1可動コア)28に挿通されるシャフト18と、前記第2ソレノイド26に対向するように配置される固定コア34、前記第1及び第2ソレノイド24、26を構成する第1及び第2プランジャ28、30を軸線方向に沿ってガイドするガイド体(円筒体)36とを含む。
第1ソレノイド24は、第1コイル38が巻回された合成樹脂製の第1ボビン40と、該第1ボビン40の外側を囲繞する第1カバー42と、前記第1ボビン40の内部を軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在に設けられる第1プランジャ28と、前記第1ボビン40とエンドカバー16との間に配設される合成樹脂製の第1ホルダ(第1磁極部)44とから構成される。
第1ボビン40は、第1カバー42の内部に設けられ、その両端部には半径外方向へと拡径した第1及び第2拡径部46a、46bがそれぞれ形成される。第1及び第2拡径部46a、46bは、第1カバー42の張出部48a、48bにそれぞれ覆われている。
また、第1ボビン40の略中央部には、軸線方向に沿って貫通した貫通孔52が形成され、該貫通孔52には、円筒状に形成されたガイド体36が配設される。
第1カバー42の張出部48aには、第2ソレノイド26を構成する第2ホルダ(第1、第2磁極部)56に臨む側面に環状溝を介してOリング等の弾性部材54が装着され、該弾性部材54が前記第2ホルダ56に当接される。
一方、張出部48bの内周側にはOリング等の弾性部材58が装着され、ガイド体36の外周面に当接される。
第1プランジャ28は、磁性金属製材料から円筒状に形成され、第1コイル38に臨むガイド体36の内部に変位自在に設けられている。この第1プランジャ28には、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って延在し、後述するシャフト18が挿通されるシャフト孔60が形成される。シャフト孔60は、第1プランジャ28の中央に軸線方向に沿って貫通し、略同一直径で形成される。
第1ホルダ44は、リング状(円盤状)に形成され、ケーシング12の他端部に対して前記ケーシング12と同軸で嵌挿されると共に、その内部にガイド体36が挿通されている。また、第1ホルダ44は、エンドカバー16との間にガイド体36のフランジ部64を挟持している。なお、このフランジ部64を、ケーシング12の開口端側に設けることにより、該フランジ部64は前記ケーシング12内に配設された第1及び第2ソレノイド24、26の脱落を防止する機能も有している。
第2ソレノイド26は、第2コイル66が巻回された合成樹脂製の第2ボビン68と、該第2ボビン68の外側を囲繞する合成樹脂製の第2カバー70と、前記第2ボビン68の内部を軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在に設けられる第2プランジャ30と、前記第2ボビン68と第1ソレノイド24との間に配設される第2ホルダ56とから構成される。
第2ボビン68は、第1ボビン40と略同一形状に形成され、第2カバー70の内部に設けられ、その両端部には半径外方向へと拡径した第1及び第2拡径部72a、72bがそれぞれ形成される。第1及び第2拡径部72a、72bは、第2カバー70の張出部74a、74bにそれぞれ覆われている。
また、第2ボビン68の略中央部には、軸線方向に沿って貫通した貫通孔76が形成され、該貫通孔76には、円筒状に形成されたガイド体36が配設される。
第2カバー70の張出部74aには、ケーシング12の底部12aに臨む側面に環状溝を介してOリング等の弾性部材54が装着され、該弾性部材54がケーシング12の底部12aに当接される。
一方、張出部74bの内周側にはOリング等の弾性部材58が装着され、ガイド体36の外周面に当接される。
第2プランジャ30は、磁性金属製材料から形成され、第2コイル66に臨むガイド体36の内部に変位自在に設けられている。この第2プランジャ30には、前記第1プランジャ28に臨む一端部にねじ穴78が形成され、該第1プランジャ28に挿通されたシャフト18のねじ部80が螺合される。これにより、第2プランジャ30を、シャフト18に対して簡便に装着することができると共に、第2プランジャ30とシャフト18とが同軸上となるように連結される。
また、第2プランジャ30の他端部は、固定コア34に臨むように配置され、該固定コア34側(矢印A方向)に向かって徐々に縮径したテーパ部82が形成される。テーパ部82は、先細状に形成され、その端部には、固定コア34との間にリターンスプリング84が介装される。
第2ホルダ56は、第1ホルダ44と同様にリング状(円盤状)に形成されてケーシング12に同軸で嵌挿されており、その位置は前記ケーシング12の略中央部、すなわち、第1カバー42の張出部48aと第2カバー70の張出部74bとの間に配設されている。また、その内部にはガイド体36が挿通されている。
ここで、第2ボビン68、第2ホルダ56、第1ボビン40及び第1ホルダ44は、ケーシング12の底部12aとガイド体36との間に弾性部材54、58が介在しているため弾性挟持され、これにより、前記第2ボビン68、第2ホルダ56、第1ボビン40及び第1ホルダ44の軸線方向におけるがたつきを防止することができると共に、位置決めすることが可能となる。
シャフト18は、非磁性材料から形成され、第1プランジャ28のシャフト孔60に挿通されると共に、第2プランジャ30側(矢印A方向)となる一端部に形成されたねじ部80を介して該第2プランジャ30に連結される。また、シャフト18の一端部側には、ねじ部80の近傍に半径外方向に拡径した鍔部86を備え、該鍔部86が前記第1プランジャ28と第2プランジャ30との間に配置される。
一方、シャフト18の他端部は、エンドカバー16の挿通孔20に挿通され、該エンドカバー16の端面から外部に突出している。
固定コア34は、磁性金属製材料からなり、一端部側に形成され、略中央部にねじ部88の突出した大径部90と、他端部側に形成され、第2プランジャ30のテーパ部82に対応してテーパ状に窪んだ凹部92を有する小径部94とを含む。
大径部90は、その端部がケーシング12の底部12aに当接するように設けられ、ねじ部88が前記ケーシング12の孔部22に挿通される。そして、ケーシング12の外部からねじ部88に対してワッシャ96を挿通させた後、キャップナット98を螺合させることにより前記ケーシング12の底部12aに対して固定コア34が固定される。このように、固定コア34の端部に、突出したねじ部88を設けることにより、キャップナット98を介して簡便にケーシング12に取り付けることができると共に、前記ケーシング12の形状を単純化することができる。
一方、小径部94は、その外周面にガイド体36を構成する第2ガイド部104が挿通されて固着される。すなわち、ガイド体36の一端部は、固着された固定コア34によって閉塞されることとなる。なお、固定コア34における大径部90の外周径と、ガイド体36の外周径とは、略同一径となるように設定される。また、小径部94に対して第2ガイド部104が固着されることにより、第1及び第2ガイド部102、104からなるガイド体36が有底筒状となり、その内部の気密が保持されることとなる。
凹部92は、第2プランジャ30側(矢印B方向)に向かって徐々に拡径するように形成され、該第2プランジャ30の端部との間に介装されたリターンスプリング84は、前記該第2プランジャ30を前記固定コア34から離間させる方向(矢印B方向)へと付勢している。
ガイド体36は、第1ソレノイド24の内部に配設され、その内部に第1プランジャ28が挿通される第1ガイド部102と、前記第1ガイド部102の端部に装着され、その内部に第2プランジャ30が挿通される第2ガイド部104とから構成される。
第1ガイド部102は、略一定直径からなる円筒状の本体部106と、前記本体部106の端部に形成され、半径外方向に拡径したフランジ部64とを有し、前記フランジ部64が、ケーシング12の一端部側に配置され、第1ソレノイド24を構成する第1ホルダ44とエンドカバー16との間に挟持される。なお、例えば、エンドカバー16に臨むフランジ部64の端面に、環状溝を介してシール部材(図示せず)を設けるようにしてもよい。この場合には、ガイド体36とエンドカバー16との間の気密を確実に保持することが可能となる。
また、本体部106は、第1ソレノイド24の第1ボビン40の内部に挿通されると共に、その内部には第1プランジャ28が変位自在に設けられている。
第2ガイド部104は、円筒状に形成され、第1ガイド部102側(矢印B方向)に設けられ、その外周面が窪んだ第1嵌合部110と、固定コア34側(矢印A方向)に形成され、その内周面が若干だけ拡径した第2嵌合部112とを備える。第1嵌合部110には、第1ガイド部102の本体部106が挿通されて固着される。これにより、ガイド体36を構成する第1ガイド部102と第2ガイド部104とが同軸上に組み付けられる。この際、第2ガイド部104の外周径は、第1ガイド部102の外周径と略同一直径で形成される。
第2嵌合部112は、固定コア34の小径部94に挿通されて嵌合される。これにより、第2ガイド部104を介してガイド体36と固定コア34とが同軸上となるように配設されると共に、前記第2ガイド部104と固定コア34との軸線方向に位置決めがなされる。
また、第2ガイド部104は、第2ソレノイド26の第2ボビン68の内部に挿通されると共に、その内部には第2プランジャ30が変位自在に設けられている。
本発明の第1実施の形態に係る電磁アクチュエータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ソレノイド部14を構成する第1及び第2コイル38、66が共に通電されていないオフ状態では、図1に示されるように、リターンスプリング84の弾発力によって第1及び第2プランジャ28、30が固定コア34から離間する方向(矢印B方向)に付勢された状態(シャフト18の先端位置は第1の位置となる)にある。
ここで、特に、エンドカバー16側となる第1プランジャ28の他端面は、該エンドカバー16側となる第1ホルダ44の他端面から突出した位置にあり、第1プランジャ28の一端面は、該エンドカバー16側となる第2ホルダ56の他端面より前記第1ホルダ44側に寄った位置にある。
先ず、図示しない電源を付勢して第1コイル38に通電することによりソレノイド部14を構成する第1ソレノイド24が励磁されてオン状態となり、図3に示されるような第1磁気回路Cが発生する。この第1磁気回路Cは、ケーシング12、第1ホルダ44、第1プランジャ28、第2ホルダ56を順次経由して前記ケーシング12に復帰する磁束を有する。
そして、この第1磁気回路Cによって発生する電磁力により、第1プランジャ28は、固定コア34側に向かって変位し、該第1プランジャ28の変位作用下にシャフト18の鍔部86が固定コア34側(矢印A方向)に向かって押圧されるため、該鍔部86と共に第2プランジャ30がリターンスプリング84の弾発力に抗して固定コア34側(矢印A方向)へと変位する。
この際、第1及び第2プランジャ28、30は、その外周側に配設されたガイド体36の第1及び第2ガイド部102、104に沿ってそれぞれ一直線上に変位するように案内される。
そして、第2プランジャ30は、第1磁気回路Cで発生する電磁力によって第1プランジャ28を介して固定コア34側(矢印A方向)に押圧され、前記第1プランジャ28の端部が第2ガイド部104の端部に当接するまで変位して停止(シャフト18の先端位置は第2の位置となる)する。ここで、特に、第1プランジャ28の他端面は、第1ホルダ44の他端面と略同一面上の位置、あるいは、若干だけ突出した位置にあり、前記第1プランジャ28の一端面は、第2ホルダ56の他端面に対して固定コア34側に若干だけ進入した位置にある。
さらに、図3に示されるように、第1ソレノイド24の第1コイル38に加え、第2ソレノイド26の第2コイル66に対して通電することにより、ケーシング12、第2ホルダ56、第2プランジャ30及び固定コア34を順次経由して前記ケーシング12へと復帰する磁束を有した第2磁気回路Dが新たに発生する。
これにより、第2プランジャ30は、固定コア34との間に生じる吸引力によって吸引され、該固定コア34側(矢印A方向)に向かって変位する。この際、第1プランジャ28は、第2ガイド部104の端面によって係止され、固定コア34側への変位が規制されているため、前記第2プランジャ30のみがシャフト18と共に変位する。そして、第2プランジャ30がテーパ部82を介して固定コア34の凹部92に当接することにより、前記第2プランジャ30の変位が停止(シャフト18の先端位置は第3の位置となる)する。
次に、第2コイル66に対する電流の供給を停止すると、第2磁気回路Dによる固定コア34側(矢印A方向)への吸引力が滅勢し、リターンスプリング84の弾発力によって第2プランジャ30が固定コア34から離間する方向(矢印B方向)へと変位する。そして、第2プランジャ30は、連結されたシャフト18の鍔部86が第1プランジャ28の端部に当接して変位が停止(シャフト18の先端位置は第2の位置となる)する。この際、第1プランジャ28は第1コイル38の励磁作用下に固定コア34側(矢印A方向)に向かって付勢されているため、前記第1プランジャ28が前記固定コア34から離間する方向へと変位することはない。
さらに、第1コイル38に対する電流の供給を停止すると、第1磁気回路Cによる第1プランジャ28の固定コア34側へ吸引力も滅勢され、リターンスプリング84の弾発力によって前記第2プランジャ30と共に前記第1プランジャ28がエンドカバー16側(矢印B方向)に向かってさらに変位する。これにより、第1プランジャ28の端部がエンドカバー16に当接して停止(シャフト18の先端位置は第1の位置となる)する(図1参照)。なお、エンドカバー16の端面に、第1プランジャ28に臨むストッパ(図示せず)を設けるようにしてもよい。この場合、第1プランジャ28が前記ストッパに当接することにより、該第1プランジャ28の初期位置を規定することができ、それに伴って、シャフト18の初期位置を規定することができる。
このようにして、シャフト18の先端位置が3つの位置を得ることが可能となる。これにより、シャフト18の作動ストロークをロングストロークとすることができると共に、例えば、前記シャフト18の先端で流量制御する場合、2段階に流量制御することが可能となり、多流量の制御あるいは所定流量を高精度に制御することが可能となる。
以上のように、第1実施の形態では、第1ソレノイド24における第1コイル38、第1プランジャ28、第1及び第2ホルダ44、56及びケーシング12から第1磁気回路Cを構成し、第2ソレノイド26における第2コイル66、第2プランジャ30、第2ホルダ56、固定コア34及び前記ケーシング12から第2磁気回路Dを構成している。そして、第1コイル38の巻回される第1ボビン40の両端側にそれぞれ第1及び第2ホルダ44、56を配置し、第2コイル66の巻回される第2ボビン68の両端側にそれぞれ固定コア34及び第2ホルダ56を配置している。
すなわち、第1及び第2コイル38、66と、第1及び第2ホルダ44、56とが半径方向に重なり合うことがなく、図7に示される従来の電磁アクチュエータと比較し、前記第1及び第2コイル38、66と、第1及び第2ホルダ44、56を含む第1及び第2ソレノイド24、26の半径寸法を低減することができる。その結果、ソレノイド部14を有する電磁アクチュエータ10の小型化を図ることが可能となる。
また、このような第1及び第2磁気回路C、Dを構成することにより、第1及び第2ホルダ44、56を単純な円盤形状とし、該第1及び第2ホルダ44、56の内部に挿通される第1及び第2プランジャ28、30を単純な円柱状及び円筒状とすることができる。そのため、第1及び第2プランジャ28、30と第1及び第2ホルダ44、56との間に設けられるガイド体36を、単純形状からなる円筒体とすることができる。これにより、第1及び第2プランジャ28、30と、その外周側に設けられる第1及び第2コイル38、66との間の気密性の保持を前記ガイド体36によって容易に行うことができる。
さらに、ガイド体36を、第1プランジャ28が挿通される第1ガイド部102と、第2プランジャ30が挿通される第2ガイド部104とから構成することにより、前記第1及び第2プランジャ28、30を軸線方向に沿ってガイドすることができると共に、前記ガイド体36によって前記第1及び第2プランジャ28、30と第1及び第2ホルダ44、56とを好適且つ確実に分離して配置することができる。
次に、第2実施の形態に係る電磁アクチュエータ200を図4〜図6に示す。なお、上述した第1実施の形態に係る電磁アクチュエータ10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2実施の形態に係る電磁アクチュエータ200では、第1プランジャ(第1可動コア)202を固定コア204から離間する方向(矢印B方向)に付勢する第1リターンスプリング206と、第2プランジャ(第2可動コア)208を前記固定コア204から離間する方向(矢印B方向)に付勢する第2リターンスプリング210とを備えている点で、本実施の形態に係る電磁アクチュエータ10と相違している。
この電磁アクチュエータ200は、図4〜図6に示されるように、有底筒状のケーシング212と、該ケーシング212の内部に配設されるソレノイド部214と、前記ケーシング212の開口端を閉塞するエンドカバー216とを含む。
ケーシング212の一端部は、円盤状のエンドカバー216が装着されて閉塞される。このエンドカバー216の中央部には、軸線方向に沿って貫通して後述するソレノイド部214のシャフト218が挿通される挿通孔220が形成されている。
また、ケーシング212の他端部には、該ケーシング212の軸線と略直交して半径内方向に延在した底部212aを備え、前記底部212aの略中央には貫通した孔部222が形成されている。
ソレノイド部214は、ケーシング212の内部に配設され、開口端を有するケーシング212の一端部側に配置される第1ソレノイド224と、底部212aを有する前記ケーシング212の他端部側に配置される第2ソレノイド226と、前記第1ソレノイド224を構成する第1プランジャ202に挿通されるシャフト218と、前記第2ソレノイド226に対向するように配置される固定コア204と、前記第1及び第2ソレノイド224、226を構成する第1及び第2プランジャ202、208を軸線方向に沿ってガイドするガイド体228とを含む。
第1ソレノイド224は、第1コイル230が巻回された合成樹脂製の第1ボビン232と、該第1ボビン232の外側を囲繞する合成樹脂製の第1カバー234と、前記第1ボビン232の内部を軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在に設けられる第1プランジャ202と、前記第1ボビン232とエンドカバー216との間に配設される第1ホルダ(第1磁極部)236とから構成される。
第1ボビン232は、第1カバー234の内部に設けられ、その両端部には半径外方向へと拡径した第1及び第2拡径部238a、238bがそれぞれ形成される。第1及び第2拡径部238a、238bは、第1カバー234の張出部240a、240bにそれぞれ覆われている。
また、第1ボビン232の略中央部には、軸線方向に沿って貫通した貫通孔244が形成され、該貫通孔244には、円筒状に形成されたガイド体(円筒体)228が配設される。
第1カバー234の張出部240aには、第2ソレノイド226を構成する第2ホルダ266に臨む側面に環状溝を介してOリング等の弾性部材246が装着され、該弾性部材246が前記第2ホルダ266に当接される。
一方、張出部240bの内周側にはOリング等の弾性部材248が装着され、ガイド体228の外周面に当接される。
第1プランジャ202は、磁性金属製材料から円筒状に形成され、第1コイル230に臨むガイド体228の内部に変位自在に設けられている。この第1プランジャ202は、軸線方向に沿って延在し、後述するシャフト218が挿通されるシャフト孔250を有する本体部252と、エンドカバー216側(矢印B方向)となる前記本体部252の端部に拡径して形成されたフランジ部254とを含む。シャフト孔250は、本体部252の内部を軸線方向に沿って貫通し、略同一直径で形成される。
また、フランジ部254は、ガイド体228の拡径部256とエンドカバー216との間となるように配置され、前記フランジ部254と拡径部256との間には、ガイド溝を介して第1リターンスプリング206が介装される。第1リターンスプリング206は、第1プランジャ202のフランジ部がガイド体228から離間する方向(矢印B方向)へと付勢している。
第1ホルダ236は、リング状(円盤状)に形成され、一側端面が拡径部256のエンドカバー216側端面に隣接配置されると共に、ケーシング212の他端部に対して前記ケーシング12と同軸で嵌挿されている。この際、第1ホルダ236の一側端面と拡径部256の端面とは、例えば、固着されるようになっている。
第2ソレノイド226は、第2コイル260が巻回された合成樹脂製の第2ボビン262と、該第2ボビン262の外側を囲繞する合成樹脂製の第2カバー264と、前記第2ボビン262の内部を軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在に設けられる第2プランジャ208と、前記第2ボビン262と第1ソレノイド224との間に配設される第2ホルダ(第1、第2磁極部)266とから構成される。
第2ボビン262は、第1ボビン232と略同一形状に形成され、第2カバー264の内部に設けられ、その両端部には半径外方向へと拡径した第1及び第2拡径部268a、268bがそれぞれ形成される。第1及び第2拡径部268a、268bは、第2カバー264の張出部270a、270bにそれぞれ覆われている。
また、第2ボビン262の略中央部には、軸線方向に沿って貫通した貫通孔272が形成され、該貫通孔272には、円筒状に形成されたガイド体228が配設される。
第2カバー264の張出部270aには、ケーシング212の底部212aに臨む側面に環状溝を介してOリング等の弾性部材246が装着され、該弾性部材246がケーシング212の底部212aに当接される。
一方、張出部270bの内周側にはOリング等の弾性部材248が装着され、ガイド体228の外周面に当接される。
第2プランジャ208は、磁性金属製材料から形成され、第2コイル260に臨むガイド体228の内部に変位自在に設けられている。この第2プランジャ208は、第1プランジャ202に臨む一端部にねじ穴274が形成され、該第1プランジャ202に挿通されたシャフト218のねじ部276が螺合される。これにより、第2プランジャ208とシャフト218とが同軸上となるように連結される。また、第2プランジャ208の他端部は、固定コア204に臨むように配置され、該固定コア204側(矢印A方向)に向かって徐々に縮径したテーパ部278が形成される。テーパ部278は、先細状に形成され、その端部には固定コア204との間に第2リターンスプリング210が介装される。
また、第2プランジャ208は、第1プランジャ202と略同一直径で形成され、該第1プランジャ202と共にガイド体228のガイド部282に沿って変位自在に案内される。
第2ホルダ266は、リング状(円盤状)に形成され、ケーシング212に同軸で嵌挿されており、その位置は前記ケーシング212の略中央部、すなわち、第1カバー234の張出部240aと第2カバー264の張出部270bとの間に配設されている。また、その内部にはガイド体228が挿通されている。
ここで、第2ボビン262、第2ホルダ266及び第1ボビン232は、ケーシング212の底部212aとガイド体228の拡径部256との間に弾性部材246、248が介在しているため弾性挟持され、これにより、第2ボビン262、第2ホルダ266及び第1ボビン232の軸線方向におけるがたつきを防止することができると共に、位置決めすることが可能となる。
シャフト218は、非磁性材料から形成され、第1プランジャ202のシャフト孔250に挿通されると共に、第2プランジャ208側(矢印A方向)となる一端部に形成されたねじ部276を介して該第2プランジャ208に連結される。また、シャフト218の一端部側には、ねじ部276の近傍に半径外方向に拡径した鍔部284を備え、該鍔部284の直径が前記第1及び第2プランジャ202、208の外周径と略同等に形成されると共に、該鍔部284が前記第1プランジャ202と第2プランジャ208との間に配置される。
一方、シャフト218の他端部は、エンドカバー216の挿通孔220に挿通され、該エンドカバー216の端面から外部に突出している。
固定コア204は、磁性金属製材料からなる円柱状に形成され、その一端部には、略中央部にねじ部286が突出して形成され、他端部には、第2プランジャ208のテーパ部278に対応してテーパ状に窪んだ凹部288が形成される。
凹部288は、第2プランジャ208側(矢印B方向)に向かって徐々に拡径するように形成され、該第2プランジャ208の端部との間に介装された第2リターンスプリング210は、前記第2プランジャ208を前記固定コア204から離間させる方向(矢印B方向)へと付勢している。
また、固定コア204の外周径は、該固定コア204の他端部側が若干だけ縮径して形成され、その半径内方向に窪んだ縮径部290には、ガイド体228のガイド部282が装着されて固着される。すなわち、ガイド体228の一端部は、固着された固定コア204によって閉塞されることとなる。これにより、ガイド体228が固着された固定コア204の外周面が、第2ボビン262の内周面に対して当接して保持され、前記ガイド体228の内部の気密が保持される。
そして、固定コア204は、そのねじ部286をケーシング212の孔部222に挿通させ、該ケーシング212の外部から前記ねじ部286に対してワッシャ292を挿通させた後、キャップナット294を螺合させることにより前記ケーシング212の底部212aに対して固定される。
ガイド体228は、略一定直径からなり、その内部に第1及び第2プランジャ202、208が挿通される円筒状のガイド部282と、該ガイド部282の端部に形成され、半径外方向に拡径した拡径部256とを有する。このガイド体228は、ガイド部282がケーシング212の底部212a側(矢印A方向)、拡径部256がケーシング212の開口端側(矢印B方向)となるように配置され、前記ガイド部282の端部が、固定コア204に対して固着されている。また、拡径部256は、第1カバー234の外周径と略同等に形成され、該第1カバー234の端部とエンドカバー216との間となるように配置されている。
本発明の第2実施の形態に係る電磁アクチュエータ200は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ソレノイド部214を構成する第1及び第2コイル230、260が共に通電されていないオフ状態では、図4に示されるように、第1及び第2リターンスプリング206、210の弾発力によって第1及び第2プランジャ202、208が固定コア204から離間する方向(矢印B方向)に付勢された状態(シャフト218の先端位置は第1の位置となる)にある。
ここで、特に、エンドカバー216側となる第1プランジャ202の他端面は、該エンドカバー216側となる第1ホルダ236の他端面から突出した位置にあり、前記第1プランジャ202の一端面は、該エンドカバー216側となる第2ホルダ266の他端面より前記第1ホルダ236側に寄った位置にある。
先ず、図示しない電源を付勢して第1コイル230に通電することによりソレノイド部214を構成する第1ソレノイド224が励磁されてオン状態となり、図5に示されるような第1磁気回路Eが発生する。この第1磁気回路Eは、ケーシング212、第1ホルダ236、第1プランジャ202、第2ホルダ266を順次経由して前記ケーシング212に復帰する磁束を有する。
そして、この第1磁気回路Eによって発生する電磁力により、第1プランジャ202は、第1リターンスプリング206の弾発力に抗して固定コア204側(矢印A方向)に向かって吸引される。これにより、第1プランジャ202の変位作用下にシャフト218の鍔部284が固定コア204側(矢印A方向)に向かって押圧され、且つ、該鍔部284と共に第2プランジャ208が第2リターンスプリング210の弾発力に抗して固定コア204側(矢印A方向)へと変位する。この際、第1及び第2プランジャ202、208は、その外周側に配設されたガイド体228の本体部252に沿って一直線上に変位するように案内される。
この第1プランジャ202は、該第1プランジャ202のフランジ部254がガイド体228の拡径部256に当接する位置まで変位して停止(シャフト218の先端位置は第2の位置となる)する(図5参照)。
ここで、特に、第1プランジャ202の他端面は、第1ホルダ236の他端面と略同一面上の位置、あるいは、若干だけ突出した位置にあり、前記第1プランジャ202の一端面は、第2ホルダ266の他端面に対して固定コア204側に若干だけ進入した位置にある。
さらに、第1ソレノイド224の第1コイル230に加え、第2ソレノイド226の第2コイル260に対して通電することにより、図6に示されるように、ケーシング212、第2ホルダ266、第2プランジャ208及び固定コア204を順次経由して前記ケーシング212へと復帰する磁束を有した第2磁気回路Fが新たに発生する。
これにより、第2プランジャ208は、固定コア204との間に生じる吸引力によって吸引され、そのテーパ部278が前記固定コア204の凹部288に向かって変位し、該凹部288の内壁面に当接して停止(シャフト218の先端位置は第3の位置となる)する(図6参照)。この場合、第1プランジャ202は、そのフランジ部254がガイド体228の拡径部256に当接して前記固定コア204側への変位が規制されているため、シャフト218と共に第2プランジャ208のみが前記固定コア204側(矢印A方向)に向かって変位する。
次に、第2コイル260に対する電流の供給を停止すると、第2磁気回路Fによる固定コア204側(矢印A方向)への吸引力が滅勢し、第2リターンスプリング210の弾発力によって第2プランジャ208が固定コア204から離間する方向(矢印B方向)へと変位する。その結果、第2プランジャ208は、シャフト218と共に第1プランジャ202側(矢印B方向)に向かって変位し、前記シャフト218の鍔部284が前記第1プランジャ202の端面に当接して停止(シャフト218の先端位置は第2の位置となる)する。この場合、第1コイル230の励磁作用下に第1プランジャ202は固定コア204側(矢印A方向)に向かって付勢されているため、前記第1プランジャ202がエンドカバー216側へと変位することはない。
さらに、第1コイル230に対する電流の供給を停止すると、第1磁気回路Eによる第1プランジャ202の固定コア204側へ吸引力も滅勢され、第1リターンスプリング206の弾発力によって前記第1プランジャ202がエンドカバー216側(矢印B方向)に向かってさらに変位する。これにより、第1プランジャ202のフランジ部254がエンドカバー216に当接して停止(シャフト218の先端位置は第1の位置となる)する。
このようにして、第1実施の形態と同様に、シャフト218の先端位置が3つの位置を得ることが可能となる。
以上のように、第2実施の形態では、第1ソレノイド224における第1コイル230、第1プランジャ202、第1及び第2ホルダ236、266及びケーシング212から第1磁気回路Eを構成し、第2ソレノイド226における第2コイル260、第2プランジャ208、第2ホルダ266、固定コア204及び前記ケーシング212から第2磁気回路Fを構成している。そして、第1コイル230の巻回される第1ボビン232の両端側にそれぞれ第1及び第2ホルダ236、266を配置し、第2コイル260の巻回される第2ボビン262の両端側にそれぞれ固定コア204及び第2ホルダ266を配置している。
すなわち、第1及び第2コイル230、260と、第1及び第2ホルダ236、266とが半径方向に重なり合うことがなく、図7に示される従来の電磁アクチュエータと比較し、前記第1及び第2コイル230、260と、第1及び第2ホルダ236、266を含む第1及び第2ソレノイド224、226の半径寸法を低減することができる。その結果、ソレノイド部214を有する電磁アクチュエータ200の小型化を図ることが可能となる。
また、第1プランジャ202の端部に、半径外方向に拡径したフランジ部254を設けることにより、第1磁気回路Eにおいて前記第1プランジャ202に付与される吸引力を増大させることができる。また、このフランジ部254の外周面254aを、第2プランジャ208側(矢印A方向)に向かって徐々に縮径するテーパ状とし、且つ、前記フランジ部254の外周面254aに臨む第1ホルダ236の内周面236aを、エンドカバー216側(矢印B方向)に向かって拡径するテーパ状とすることにより、第1プランジャ202の変位量を任意に制御可能な比例ソレノイドとすることができ、それに伴って、前記第1プランジャ202の変位量を大きく確保することができる。
また、上述したフランジ部254の外周面と第1ホルダ236の内周面とを互いに段差状としてもよい。この場合にも、フランジ部254の外周面254aと第1ホルダ236の内周面236aとをテーパ状とした状態と同様の効果が得られる。
なお、本発明に係る電磁アクチュエータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の第1実施の形態に係る電磁アクチュエータの構成を示す全体縦断面図である。 図1の電磁アクチュエータにおいて、第1コイルが励磁されて第1及び第2可動コアが固定コア側に向かって変位した状態を示す縦断面図である。 図2の電磁アクチュエータにおいて、第1コイルに加えて第2コイルが励磁されて第2プランジャが固定コア側に向かってさらに変位した状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る電磁アクチュエータの構成を示す全体縦断面図である。 図4の電磁アクチュエータにおいて、第1コイルが励磁されて第1及び第2可動コアが固定コア側に向かって変位した状態を示す縦断面図である。 図5の電磁アクチュエータにおいて、第1コイルに加えて第2コイルが励磁されて第2プランジャが固定コア側に向かってさらに変位した状態を示す縦断面図である。 従来技術に係る電磁アクチュエータの構成を示す断面図である。
符号の説明
10、200…電磁アクチュエータ 12、212…ケーシング
14、214…ソレノイド部 16、216…エンドカバー
18、218…シャフト 24、224…第1ソレノイド
26、226…第2ソレノイド 28、202…第1プランジャ
30、208…第2プランジャ 34、204…固定コア
36、228…ガイド体 84…リターンスプリング
86、284…鍔部 92、288…凹部
102…第1ガイド部 104…第2ガイド部
206…第1リターンスプリング 210…第2リターンスプリング
282…ガイド部

Claims (3)

  1. ソレノイド部の励磁作用下に移動子を軸線方向に沿って変位可能な電磁アクチュエータにおいて、
    第1ボビンに巻回された第1コイルと、該第1コイルの励磁作用下に変位する第1可動コアと、前記第1可動コアと磁路を形成する第1磁極部とを有する第1ソレノイドと、
    前記第1ソレノイドと同軸上に配置され、第2ボビンに巻回された第2コイルと、該第2コイルの励磁作用下に変位する第2可動コアと、前記第2可動コアと磁路を形成する第2磁極部とを有する第2ソレノイドと、
    を備え、
    前記第1磁極部及び第2磁極部が、前記第1及び第2コイルに対して前記第1及び第2ソレノイドの軸線方向に沿って並設され、前記第1磁極部及び第2磁極部、前記第1及び第2コイルの内周面が、前記第1及び第2可動コアに対峙するように配置されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 請求項1記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記第1磁極部及び第2磁極部の中央部には、前記第1及び第2可動コアの挿通される孔部を有することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  3. 請求項2記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記孔部には、前記第1及び第2ボビンの内周側に配設され、内部に前記第1及び第2可動コアの挿通される円筒体が設けられることを特徴とする電磁アクチュエータ。
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