JP2022126111A - ソレノイド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定コアを非励磁状態において磁力が残留しても、プランジャと固定コアとを円滑に離間させ得るソレノイド装置を提供すること。【解決手段】ソレノイド装置1は、軸О方向に沿って貫通した貫通孔21を有する筒状のボビン2と、前記貫通孔21の軸O方向一方側に挿入され、軸О方向に沿って移動可能に支持されたプランジャ3と、前記ボビン2の外周部22に巻回され、通電に伴い磁力を生じて前記プランジャ3を軸О方向に沿って移動させるコイル4と、前記貫通孔21の軸О方向他方側に挿入された固定コア5と、前記プランジャ3と前記固定コア5との間に配置され、前記プランジャ3を軸O方向一方側に付勢する付勢部材8と、前記プランジャ3と前記固定コア5との間に、前記プランジャ3の軸O方向他方側が接触するように配置された非磁性のシート部材Sとを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ソレノイド装置に関する。
流路の開閉を行う電磁弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電磁弁は、コイルへの通電によって発生する磁界により励磁される固定コアと、励磁された固定コアに吸引されるプランジャと、プランジャを固定コアから離間させる方向へ付勢する復帰バネとを有するソレノイド部(ソレノイド装置)を備えている。
この電磁弁では、固定コアの励磁および非励磁に伴って、プランジャを往復動させ、プランジャに固定された弁体により流路の開閉が行われる。
この電磁弁では、固定コアの励磁および非励磁に伴って、プランジャを往復動させ、プランジャに固定された弁体により流路の開閉が行われる。
しかしながら、従来の電磁弁では、プランジャが励磁された固定コアに吸引されたとき、これらが直接接触するように構成されている。このため、固定コアを非励磁状態としても、残留磁力の程度によっては、復帰バネによるプランジャの固定コアからの離間が円滑になされない場合がある。
本発明の目的は、非励磁状態において固定コアに磁力が残留しても、プランジャと固定コアとを円滑に離間させ得るソレノイド装置を提供することにある。
本発明の目的は、非励磁状態において固定コアに磁力が残留しても、プランジャと固定コアとを円滑に離間させ得るソレノイド装置を提供することにある。
本発明のソレノイド装置の一つの態様は、軸方向に沿って貫通した貫通孔を有する筒状のボビンと、前記貫通孔の軸方向一方側に挿入され、軸方向に沿って移動可能に支持されたプランジャと、前記ボビンの外周部に巻回され、通電に伴い磁力を生じて前記プランジャを軸方向に沿って移動させるコイルと、前記貫通孔の軸方向他方側に挿入された固定コアと、前記プランジャと前記固定コアとの間に配置され、前記プランジャを軸方向一方側に付勢する付勢部材と、前記プランジャと前記固定コアとの間に、前記プランジャの軸方向他方側が接触するように配置された非磁性のシート部材とを備えることを特徴とする。
本発明のソレノイド装置の一つの態様によれば、プランジャと固定コアとの間に非磁性のシート部材を配置したので、非励磁状態において固定コアに磁力が残留しても、プランジャと固定コアとを円滑に離間させることができる。
図1~図5を参照して、本発明のソレノイド装置を使用した電磁弁の実施形態について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸を設定する。一例として、X軸とY軸とを含むXY平面が水平、Z軸が鉛直となっている。
また、X軸方向が「軸O方向」であり、軸Oを中心とする径方向を単に「径方向」と言い、軸Oを中心とする周方向を単に「周方向」と言うことがある。
なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸を設定する。一例として、X軸とY軸とを含むXY平面が水平、Z軸が鉛直となっている。
また、X軸方向が「軸O方向」であり、軸Oを中心とする径方向を単に「径方向」と言い、軸Oを中心とする周方向を単に「周方向」と言うことがある。
そして、X軸方向正側が「軸O方向一方側」に対応し、X軸方向負側が「軸O方向他方側」に対応する。
本明細書中において、上下方向、水平方向、上側および下側とは、単に各部の相対的な位置関係を説明するために使用する用語である。したがって、各部の実際の位置関係等は、これらの用語で示される位置関係等と異なっていてもよい。
本明細書中において、上下方向、水平方向、上側および下側とは、単に各部の相対的な位置関係を説明するために使用する用語である。したがって、各部の実際の位置関係等は、これらの用語で示される位置関係等と異なっていてもよい。
<第1実施形態>
まず、電磁弁の第1実施形態について説明する。
図1および図2に示すように、電磁弁100は、ソレノイド装置1と、ソレノイド装置1のX軸方向正側に装着された弁機構10とを有している。
電磁弁100は、例えば自動車に搭載され、液体、気体等の流体Qの通過と遮断とを切り換える切換装置として用いられる。
弁機構10は、円筒状のノズル20と、このノズル20内にX軸方向に沿って移動可能に配置された円筒状のスプール弁30とを備えている。
まず、電磁弁の第1実施形態について説明する。
図1および図2に示すように、電磁弁100は、ソレノイド装置1と、ソレノイド装置1のX軸方向正側に装着された弁機構10とを有している。
電磁弁100は、例えば自動車に搭載され、液体、気体等の流体Qの通過と遮断とを切り換える切換装置として用いられる。
弁機構10は、円筒状のノズル20と、このノズル20内にX軸方向に沿って移動可能に配置された円筒状のスプール弁30とを備えている。
ノズル20とスプール弁30との間の空間が、流体Qが通過する流路Fを構成している。また、ノズル20には、筒壁を貫通して、流路Fに繋がる複数の側孔201が形成されている。なお、流体Qの通過方向は、図示と反対であってもよい。
また、ノズル20の外周部には、複数のシール部材40がX軸方向に沿って間隔を置いて配置されている。各シール部材40は、弾性を有するリング状の部材であり、流体Qの漏れを防止することができる。各シール部材40は、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
また、ノズル20の外周部には、複数のシール部材40がX軸方向に沿って間隔を置いて配置されている。各シール部材40は、弾性を有するリング状の部材であり、流体Qの漏れを防止することができる。各シール部材40は、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
ノズル20は、そのX軸方向負側の端部に、径方向外側に向かって突出するフランジ部202を有している。このフランジ部202の外周縁部に、ソレノイド装置1のケース9(ケース本体91)のX軸方向正側の開口縁部がカシメられている。これにより、弁機構10がソレノイド装置1に連結されている。
また、フランジ部202とソレノイド装置1(リング部材7)との間には、ガスケット50が圧縮された状態で配置されている。このガスケット50の存在により、弁機構10とソレノイド装置1との間が気密的に封止されている。なお、ガスケット50は、シール部材40と同様に、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
また、フランジ部202とソレノイド装置1(リング部材7)との間には、ガスケット50が圧縮された状態で配置されている。このガスケット50の存在により、弁機構10とソレノイド装置1との間が気密的に封止されている。なお、ガスケット50は、シール部材40と同様に、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
ソレノイド装置1は、ボビン2と、プランジャ3と、コイル4と、固定コア5と、リング部材7と、ケース9とを有している。
ボビン2は、貫通孔21を有する筒状の部材である。貫通孔21は、X軸方向に沿ってボビン2を貫通している。また、貫通孔21の内径は、X軸方向に沿って一定である。
ボビン2は、例えば、ポリエステルやポリイミド等の各種樹脂材料で構成されている。
ボビン2の外周部22には、導電性を有する線材が巻回されることにより形成されたコイル4が配置されている。
ボビン2は、貫通孔21を有する筒状の部材である。貫通孔21は、X軸方向に沿ってボビン2を貫通している。また、貫通孔21の内径は、X軸方向に沿って一定である。
ボビン2は、例えば、ポリエステルやポリイミド等の各種樹脂材料で構成されている。
ボビン2の外周部22には、導電性を有する線材が巻回されることにより形成されたコイル4が配置されている。
ボビン2の貫通孔21には、X軸方向正側からプランジャ3が、また、X軸方向負側から固定コア5がそれぞれ挿入されている。
前記コイル4への通電に伴って、磁界が発生することにより固定コア5が励磁される。そして、この励磁された固定コア5にプランジャ3が吸引される。これにより、プランジャ3をX軸方向に沿って移動させることができる。すなわち、プランジャ3は、X軸方向に沿って移動可能に支持されている。
固定コア5は、そのX軸方向負側の端部に、径方向外側に向かって突出するフランジ部59を有している。このフランジ部59がボビン2に接触することにより、固定コア5がボビン2(コイル4)に対してX軸方向における位置決めがなされている。
前記コイル4への通電に伴って、磁界が発生することにより固定コア5が励磁される。そして、この励磁された固定コア5にプランジャ3が吸引される。これにより、プランジャ3をX軸方向に沿って移動させることができる。すなわち、プランジャ3は、X軸方向に沿って移動可能に支持されている。
固定コア5は、そのX軸方向負側の端部に、径方向外側に向かって突出するフランジ部59を有している。このフランジ部59がボビン2に接触することにより、固定コア5がボビン2(コイル4)に対してX軸方向における位置決めがなされている。
また、固定コア5は、そのX軸方向正側の面に、X軸方向負側に凹む凹部51を有している。この凹部51は、軸O(X軸)に直交する底面511と、内周面(第2傾斜面)512とを備えている。
内周面512は、X軸方向負側から正側に向かって軸Oから遠ざかるように、軸Oに対して傾斜している。換言すれば、凹部51の内径は、X軸方向負側から正側に向かって漸増している。
内周面512は、X軸方向負側から正側に向かって軸Oから遠ざかるように、軸Oに対して傾斜している。換言すれば、凹部51の内径は、X軸方向負側から正側に向かって漸増している。
底面511の径方向中心部には、X軸方向負側に凹む穴部52が形成されている。この穴部52には、ピン(棒状体)53のX軸方向負側の端部が挿入(圧入)されている。また、ピン53は、そのX軸方向正側の端部に、拡径部531を有している。
なお、穴部52およびピン53の機能については、後に詳述する。
固定コア5は、例えば、鉄のような軟磁性材料(軟磁性の金属材料)で構成されている。これにより、プランジャ3を十分に吸引し得るように励磁させることができる。なお、ピン53も、固定コア5と同様の軟磁性材料で構成されてもよいし、軟磁性材料以外の材料で構成されてもよい。
なお、穴部52およびピン53の機能については、後に詳述する。
固定コア5は、例えば、鉄のような軟磁性材料(軟磁性の金属材料)で構成されている。これにより、プランジャ3を十分に吸引し得るように励磁させることができる。なお、ピン53も、固定コア5と同様の軟磁性材料で構成されてもよいし、軟磁性材料以外の材料で構成されてもよい。
固定コア5のフランジ部59とボビン2との間にはガスケット61が、また、リング部材7とボビン2との間にはガスケット62が、それぞれ圧縮された状態で配置されている。
これらのガスケット61、62は、リング状をなし、ボビン2の貫通孔21と同心状に配置されている。ガスケット61、62の存在により、ボビン2と、フランジ部59およびリング部材7との間を気密的に封止している。
なお、ガスケット61、62は、シール部材40と同様に、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
これらのガスケット61、62は、リング状をなし、ボビン2の貫通孔21と同心状に配置されている。ガスケット61、62の存在により、ボビン2と、フランジ部59およびリング部材7との間を気密的に封止している。
なお、ガスケット61、62は、シール部材40と同様に、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
プランジャ3は、そのX軸方向正側の面に、X軸方向負側に凹む凹部31を有している。この凹部31に、弁機構10のスプール弁30のX軸方向負側の端部が圧入されている。これにより、プランジャ3のX軸方向に沿った移動に伴って、スプール弁30もX軸方向に沿って移動することができる。
また、プランジャ3は、そのX軸方向負側の面に、X軸方向正側に凹む凹部32を有している。
本実施形態では、凹部31と凹部32とは、プランジャ3のX軸方向に沿って貫通する貫通孔で繋がっている。この貫通孔の内径は、凹部31の内径より小さく設定されている。このため、凹部31と凹部32との境界部には、突出部33が形成されている。
また、プランジャ3は、そのX軸方向負側の面に、X軸方向正側に凹む凹部32を有している。
本実施形態では、凹部31と凹部32とは、プランジャ3のX軸方向に沿って貫通する貫通孔で繋がっている。この貫通孔の内径は、凹部31の内径より小さく設定されている。このため、凹部31と凹部32との境界部には、突出部33が形成されている。
また、プランジャ3は、そのX軸方向負側の端部に、外周面(第1傾斜面)34を有している。外周面34は、X軸方向正側から負側に向かって軸Oに近づくように、軸Oに対して傾斜している。換言すれば、プランジャ3のX軸方向負側の端部の外径は、X軸方向正側から負側に向かって漸減している。
プランジャ3が最も固定コア5に接近した状態で、プランジャ3のX軸方向負側の端部は、固定コア5の凹部51内に位置する。そして、プランジャ3の外周面34は、凹部51の内周面512と対向する。かかる構成により、プランジャ3と固定コア5との間に干渉が生じ難くして、これらの接近および離間を円滑に行うことができる。
プランジャ3が最も固定コア5に接近した状態で、プランジャ3のX軸方向負側の端部は、固定コア5の凹部51内に位置する。そして、プランジャ3の外周面34は、凹部51の内周面512と対向する。かかる構成により、プランジャ3と固定コア5との間に干渉が生じ難くして、これらの接近および離間を円滑に行うことができる。
プランジャ3と固定コア5との間には、プランジャ3をX軸方向正側に付勢するコイルバネ8と、非磁性のシート部材Sとが配置されている。
コイルバネ8は、そのX軸方向正側がプランジャ3の凹部32の底面321(突出部33)に接触し、X軸方向負側がシート部材Sに接触している。
固定コア5の非励磁状態において、コイルバネ8は、プランジャ3をX軸方向正側に向かって移動させることができる。したがって、固定コア5を励磁状態と非励磁状態とに切り換えることにより、プランジャ3をX軸方向に沿って負側と正側とに交互に移動可能(すなわち、往復動可能)させ得る。
コイルバネ8は、そのX軸方向正側がプランジャ3の凹部32の底面321(突出部33)に接触し、X軸方向負側がシート部材Sに接触している。
固定コア5の非励磁状態において、コイルバネ8は、プランジャ3をX軸方向正側に向かって移動させることができる。したがって、固定コア5を励磁状態と非励磁状態とに切り換えることにより、プランジャ3をX軸方向に沿って負側と正側とに交互に移動可能(すなわち、往復動可能)させ得る。
一方、コイルバネ8のX軸方向負側がシート部材Sへ接触することにより、シート部材Sが固定コア5に向かって押圧されている。これにより、シート部材Sが固定コア5の凹部51の底面511に接触して固定されている。
プランジャ3および固定コア5にそれぞれ凹部32および凹部51を形成し、これらの内側にコイルバネ8およびシート部材Sを配置することにより、ソレノイド装置1(電磁弁100)のX軸方向の長さを小さくすることができる。
また、プランジャ3が最も固定コア5に接近した状態で、プランジャ3のX軸方向負側がシート部材Sに接触する。かかる構成により、コイル4への通電を解除し、固定コア5を非励磁状態とした際に磁力が残留しても、プランジャ3と固定コア5とを円滑に離間させることができる。
プランジャ3および固定コア5にそれぞれ凹部32および凹部51を形成し、これらの内側にコイルバネ8およびシート部材Sを配置することにより、ソレノイド装置1(電磁弁100)のX軸方向の長さを小さくすることができる。
また、プランジャ3が最も固定コア5に接近した状態で、プランジャ3のX軸方向負側がシート部材Sに接触する。かかる構成により、コイル4への通電を解除し、固定コア5を非励磁状態とした際に磁力が残留しても、プランジャ3と固定コア5とを円滑に離間させることができる。
図2に示すように、シート部材Sは、環状をなし、X軸方向に貫通する貫通孔S1を有している。上記ピン53は、そのX軸方向負側の端部を、シート部材Sの貫通孔S1を通過させた状態とした後、穴部52に圧入されている。かかる構成により、ソレノイド装置1(電磁弁100)を組み立てる操作の際に、シート部材Sの固定コア5からの脱落を防止することができる。よって、ソレノイド装置1(電磁弁100)の組立作業性を高めることができる。
上述したように、ソレノイド装置1を組み立てた後には、コイルバネ8の押圧力によりシート部材Sが固定コア5に対して固定されるため、ピン53は、固定コア5から取り外してもよいし、そのままの状態としてもよい。すなわち、ピン53は、ソレノイド装置1(電磁弁100)を組み立てる際に、シート部材Sを固定コア5に対して仮固定するように機能する。
上述したように、ソレノイド装置1を組み立てた後には、コイルバネ8の押圧力によりシート部材Sが固定コア5に対して固定されるため、ピン53は、固定コア5から取り外してもよいし、そのままの状態としてもよい。すなわち、ピン53は、ソレノイド装置1(電磁弁100)を組み立てる際に、シート部材Sを固定コア5に対して仮固定するように機能する。
シート部材Sの厚さは、0.1~0.3mm程度であることが好ましく、0.15~0.25mm程度であることがより好ましい。これにより、固定コア5を非励磁状態とした際に、固定コア5のプランジャ3に対する吸引力(残留磁力の影響)を十分に低減することができる。
かかるシート部材Sは、例えば、ステンレス鋼等で構成されている。
かかるシート部材Sは、例えば、ステンレス鋼等で構成されている。
ピン53の拡径部531の固定コア5から突出する長さ(突出長さ)Pは、シート部材Sの厚さより大きく設定されている。かかる構成により、ソレノイド装置1を組み立てる際に、拡径部531がシート部材Sに接触しないので、シート部材Sの不本意な変形等を防止することができる。なお、上記突出長さPは、ピン53の拡径部531を除く部分(ピン53の本体)の長さLと穴部52の深さDとの差で規定される。
また、プランジャ3のX軸方向負側は、シート部材Sのコイルバネ8が接触する箇所より径方向外側の箇所に接触する。かかる構成によれば、シート部材Sの径方向の中央部をコイルバネ8により押圧することができ、よってシート部材Sを固定コア5に対してより確実に固定することができる。
また、プランジャ3のX軸方向負側は、シート部材Sのコイルバネ8が接触する箇所より径方向外側の箇所に接触する。かかる構成によれば、シート部材Sの径方向の中央部をコイルバネ8により押圧することができ、よってシート部材Sを固定コア5に対してより確実に固定することができる。
さらに、拡径部531のX軸方向正側の部分は、その外径がX軸方向負側から正側に向かって減少し、その外周面がテーパ状をなしている。このため、ソレノイド装置1を組み立てる際に、コイルバネ8のX軸方向負側の端部が、ピン53の拡径部531に接触しても、この拡径部531を超えてシート部材S側(すなわち、所定の位置)に確実に移動することができる。
なお、ピン53の穴部52への固定は、圧入に限らず、ネジ止めであってもよい。いずれの方法であっても、ピン53を穴部52に確実に固定することができる。ただし、ネジ止めによれば、ソレノイド装置1を組み立てる際に、シート部材Sに不具合(亀裂、欠損等)が生じても、新たなシート部材Sへの交換作業を比較的容易に行うことができる。
なお、ピン53の穴部52への固定は、圧入に限らず、ネジ止めであってもよい。いずれの方法であっても、ピン53を穴部52に確実に固定することができる。ただし、ネジ止めによれば、ソレノイド装置1を組み立てる際に、シート部材Sに不具合(亀裂、欠損等)が生じても、新たなシート部材Sへの交換作業を比較的容易に行うことができる。
ケース9は、ボビン2、プランジャ3、コイル4、固定コア5およびリング部材7を収納している。ケース9は、ケース本体91と、コネクタ部材92とを有している。
ケース本体91は、X軸方向に沿って延びる筒状の部材である。そして、ケース本体91の2つの開口縁部をそれぞれカシメることにより、ノズル20のフランジ部202の外周縁部および固定コア5のフランジ部59の外周縁部が覆われている。これにより、ボビン2、プランジャ3、コイル4、固定コア5およびリング部材7がケース9内に収容された状態で、各部が固定され、ソレノイド装置1が組み立てられる。
ケース本体91は、X軸方向に沿って延びる筒状の部材である。そして、ケース本体91の2つの開口縁部をそれぞれカシメることにより、ノズル20のフランジ部202の外周縁部および固定コア5のフランジ部59の外周縁部が覆われている。これにより、ボビン2、プランジャ3、コイル4、固定コア5およびリング部材7がケース9内に収容された状態で、各部が固定され、ソレノイド装置1が組み立てられる。
ケース本体91は、固定コア5と同様に、例えば、鉄のような軟磁性の金属材料で構成されている。
コネクタ部材92には、コイル4への通電を行うコネクタ(図示せず)が接続される。コネクタ部材92は、ボビン2と同様に、例えば、樹脂材料で構成されている。
コネクタ部材92には、コイル4への通電を行うコネクタ(図示せず)が接続される。コネクタ部材92は、ボビン2と同様に、例えば、樹脂材料で構成されている。
<第2実施形態>
次に、電磁弁の第2実施形態について説明する。
図3は、電磁弁の第2実施形態におけるシート部材付近の拡大断面図である。
以下、第2実施形態の電磁弁100について、第1実施形態の電磁弁100と異なる点について中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
次に、電磁弁の第2実施形態について説明する。
図3は、電磁弁の第2実施形態におけるシート部材付近の拡大断面図である。
以下、第2実施形態の電磁弁100について、第1実施形態の電磁弁100と異なる点について中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の電磁弁100は、固定コア5の凹部51において、底面511と内周面512との境界部に、周方向に沿って形成された溝513を有し、それ以外は、第1実施形態の電磁弁100と同様である。
かかる溝513には、図3(a)に示すように、シート部材Sの外周縁部を収容したり、図3(b)に示すように、接着剤Aを収容することができる。これにより、シート部材Sを固定コア5により確実に固定することができる。
接着剤Aには、例えば、エポキシ系接着剤、エポキシ系接着剤等を使用することができる。
かかる溝513には、図3(a)に示すように、シート部材Sの外周縁部を収容したり、図3(b)に示すように、接着剤Aを収容することができる。これにより、シート部材Sを固定コア5により確実に固定することができる。
接着剤Aには、例えば、エポキシ系接着剤、エポキシ系接着剤等を使用することができる。
<第3実施形態>
次に、電磁弁の第3実施形態について説明する。
図4は、電磁弁の第3実施形態におけるシート部材付近の拡大断面図である。
以下、第3実施形態の電磁弁100について、第1実施形態の電磁弁100と異なる点について中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
次に、電磁弁の第3実施形態について説明する。
図4は、電磁弁の第3実施形態におけるシート部材付近の拡大断面図である。
以下、第3実施形態の電磁弁100について、第1実施形態の電磁弁100と異なる点について中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の電磁弁100は、固定コア5に固定されるピンの構成が異なり、それ以外は、第1実施形態の電磁弁100と同様である。
第3実施形態のピン54は、固定コア5の凹部51の底面(X軸方向正側の面)511から、X軸方向正側に向かって突出し、固定コア5と1つの部材を構成している突出物(棒状体)である。
このピン54は、ソレノイド装置1を組み立てる前には、図4中に二点鎖線で示すように、円柱状をなしている。
第3実施形態のピン54は、固定コア5の凹部51の底面(X軸方向正側の面)511から、X軸方向正側に向かって突出し、固定コア5と1つの部材を構成している突出物(棒状体)である。
このピン54は、ソレノイド装置1を組み立てる前には、図4中に二点鎖線で示すように、円柱状をなしている。
一方、ソレノイド装置1を組み立てる際に、円柱状のピン54をシート部材Sの貫通孔S1を通過させた後、X軸方向正側の端部を変形させて拡径部541を形成する。これにより、シート部材Sが固定コア5から脱落するのを防止することができる。よって、ソレノイド装置1の組立作業性を高めることができる。
<第4実施形態>
次に、電磁弁の第4実施形態について説明する。
図5は、電磁弁の第4実施形態におけるシート部材付近の拡大断面図である。
以下、第4実施形態の電磁弁100について、第1実施形態の電磁弁100と異なる点について中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の電磁弁100は、ピン53が省略され、それ以外は、第1実施形態の電磁弁100と同様である。
次に、電磁弁の第4実施形態について説明する。
図5は、電磁弁の第4実施形態におけるシート部材付近の拡大断面図である。
以下、第4実施形態の電磁弁100について、第1実施形態の電磁弁100と異なる点について中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の電磁弁100は、ピン53が省略され、それ以外は、第1実施形態の電磁弁100と同様である。
第4実施形態の電磁弁100は、次のようにして組み立てることができる。
まず、治具の先端バー(棒状体)をシート部材Sの貫通孔S1を通過させ、かつその端部を穴部52に挿入する。これにより、シート部材Sが固定コア5から脱落するのを防止する。また、先端バーの先端部には、径方向外側に突出し、拡径部531と同様の機能を発揮する突出部が設けられていてもよい。
次に、この状態で、先端バーに沿って、例えば、コイルバネ8、プランジャ3、リング部材7、スプール弁30およびノズル20をこの順で配置した後、ケース本体91のX軸方向正側の開口縁部をカシメる。
その後、治具を電磁弁100から離脱させる。
まず、治具の先端バー(棒状体)をシート部材Sの貫通孔S1を通過させ、かつその端部を穴部52に挿入する。これにより、シート部材Sが固定コア5から脱落するのを防止する。また、先端バーの先端部には、径方向外側に突出し、拡径部531と同様の機能を発揮する突出部が設けられていてもよい。
次に、この状態で、先端バーに沿って、例えば、コイルバネ8、プランジャ3、リング部材7、スプール弁30およびノズル20をこの順で配置した後、ケース本体91のX軸方向正側の開口縁部をカシメる。
その後、治具を電磁弁100から離脱させる。
以上、本発明のソレノイド装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ソレノイド装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、プランジャ3の凹部31と凹部32とは繋がっていなくてもよい。ただし、第4実施形態の電磁弁100は、上述のように組み立てられるため、凹部31と凹部32とは繋がっている必要がある。
例えば、プランジャ3の凹部31と凹部32とは繋がっていなくてもよい。ただし、第4実施形態の電磁弁100は、上述のように組み立てられるため、凹部31と凹部32とは繋がっている必要がある。
また、本発明におけるシート部材Sは、貫通孔S1を有さない円盤状(円形平板状)の部材であってもよい。
また、付勢部材は、コイルバネに限らず、板バネ、トーションバネ等であってもよい。
また、ソレノイド装置に装着される部材は、弁機構10に限らず、スプール穴に収容されたスプール弁を有するバルブボディであってもよい。
また、付勢部材は、コイルバネに限らず、板バネ、トーションバネ等であってもよい。
また、ソレノイド装置に装着される部材は、弁機構10に限らず、スプール穴に収容されたスプール弁を有するバルブボディであってもよい。
1…ソレノイド装置、2…ボビン、21…貫通孔、22…外周部、3…プランジャ、31…凹部、32…凹部、321…底面、33…突出部、34…外周面、4…コイル、5…固定コア、50…ガスケット、51…凹部、511…底面、512…内周面、513…溝、52…穴部、53、54…ピン、531、541…拡径部、59…フランジ部、61、62…ガスケット、7…リング部材、8…コイルバネ、9…ケース、91…ケース本体、92…コネクタ部材、O…軸、S…シート部材、S1…貫通孔、A…接着剤、10…弁機構、20…ノズル、201…側孔、202…フランジ部、30…スプール弁、40…シール部材、100…電磁弁、Q…流体、F…流路、P…突出長さ、L…長さ、D…深さ
Claims (7)
- 軸方向に沿って貫通した貫通孔を有する筒状のボビンと、
前記貫通孔の軸方向一方側に挿入され、軸方向に沿って移動可能に支持されたプランジャと、
前記ボビンの外周部に巻回され、通電に伴い磁力を生じて前記プランジャを軸方向に沿って移動させるコイルと、
前記貫通孔の軸方向他方側に挿入された固定コアと、
前記プランジャと前記固定コアとの間に配置され、前記プランジャを軸方向一方側に付勢する付勢部材と、
前記プランジャと前記固定コアとの間に、前記プランジャの軸方向他方側が接触するように配置された非磁性のシート部材とを備えることを特徴とするソレノイド装置。 - 前記付勢部材の軸方向他方側が前記シート部材に接触することより、前記シート部材が前記固定コアに向かって押圧されている請求項1に記載のソレノイド装置。
- 前記プランジャの軸方向他方側は、前記シート部材の前記付勢部材が接触する箇所より径方向外側の箇所に接触する請求項2に記載のソレノイド装置。
- 前記プランジャは、その軸方向他方側の面に、軸方向一方側に凹む凹部を有し、
前記付勢部材の軸方向一方側が前記プランジャの前記凹部の底面に接触している請求項1~3のいずれか1項に記載のソレノイド装置。 - 前記固定コアは、その軸方向一方側の面に、軸方向他方側に凹む凹部を有し、
前記シート部材が前記固定コアの前記凹部の底面に接触している請求項1~4のいずれか1項に記載のソレノイド装置。 - 前記凹部は、前記底面と内周面との境界部に、周方向に沿って形成された溝を有する請求項5に記載のソレノイド装置。
- 前記プランジャは、その軸方向他方側に、軸に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
前記固定コアは、その軸方向一方側に、軸に対して傾斜し、かつ、前記第1傾斜面と対向する第2傾斜面を有する請求項1~6のいずれか1項に記載のソレノイド装置。
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