JP2022181655A - 電磁弁 - Google Patents

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慶多 小林
Keita Kobayashi
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Abstract

【課題】ソレノイド装置の大型化を防止しつつ、スプール弁を大径化することで、弁機構を通過する流体の流量を増大させるとともに、ノズルとスプール弁との間にコンタミが入り込むのを防止して、スプール弁の円滑な移動が可能な電磁弁を提供すること。【解決手段】電磁弁100は、ソレノイド装置1と弁機構10とを備える。弁機構10は、貫通孔200と側孔201とを備える筒状のノズル20と、貫通孔200に挿入され、貫通孔300と、スプール弁30がヨーク5から離間したとき、側孔201との連通状態をとる側孔3011とを備えるスプール弁30とを有する。スプール弁30は、プランジャ3に連結される小径部302と、側孔3011を有する大径部301とを備える。スプール弁30は、連通状態においてノズル20から突出するとともに、離脱阻止構造60によりノズル20からの離脱が阻止されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁弁に関する。
流路の開閉を行う調量弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の調量弁は、開口部の開口面積を調整する弁体と、弁体を所定の方向へ付勢する付勢手段と、コイルに通電されると、弁体を付勢手段の付勢力に抗して吸引するステータとを備えている。
特開2007-92714号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に記載の調量弁では、流体の流量を大きくすべく弁体を大径化すれば、ステータ等を含む電磁部も大型化する必要がある。
本発明の目的は、ソレノイド装置の大型化を防止しつつ、スプール弁を大径化することで、弁機構を通過する流体の流量を増大させるとともに、ノズルとスプール弁との間にコンタミが入り込むのを防止して、スプール弁の円滑な移動が可能な電磁弁を提供することにある。
本発明の電磁弁の一つの態様は、ソレノイド装置と、前記ソレノイド装置に装着された弁機構とを備え、
前記ソレノイド装置は、
筒状のボビンと、
前記ボビンの軸方向一方側に挿入され、軸方向に沿って移動可能なプランジャと、
前記ボビンの軸方向他方側に挿入されたヨークと、
前記ボビンの外周部に巻き回され、通電に伴い磁力を生じて前記プランジャを軸方向に沿って移動させるコイルとを有し、
前記弁機構は、
軸方向に沿って貫通した第1貫通孔と、径方向外側に開口する第1側孔とを備える筒状のノズルと、
前記第1貫通孔に挿入され、前記プランジャとともに軸方向に沿って移動可能なスプール弁であって、軸方向に沿って貫通した第2貫通孔と、径方向外側に開口するとともに、前記スプール弁が前記ヨークから離間したとき、前記第1側孔との連通状態をとる第2側孔とを備える筒状のスプール弁とを有し、
前記スプール弁は、前記プランジャに連結される小径部と、前記小径部より軸方向一方側に位置するとともに、外径および内径が前記小径部の外径および内径より大きい大径部であって、前記第2側孔を有する大径部とを備え、
前記スプール弁は、前記連通状態において前記ノズルから突出するとともに、離脱阻止構造により前記ノズルからの離脱が阻止されていることを特徴とする。
本発明の電磁弁の一つの態様によれば、スプール弁を大径部と小径部とを有する構成としたので、ソレノイド装置の大型化を防止しつつ、スプール弁を大径化することにより、弁機構を通過する流体の流量を増大させ得る。特に、流体が弁機構を通過する状態で、スプール弁がノズルから突出するように構成したので、ノズルとスプール弁との間にコンタミが入り込むのを防止することができる。
図1は、電磁弁の実施形態を示す断面図である。 図2は、図1に示す電磁弁の先端部の斜視図である。
図1および図2を参照して、本発明の電磁弁の実施形態について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸を設定する。一例として、X軸とY軸とを含むXY平面が水平、Z軸が鉛直となっている。
また、X軸方向が「軸O方向」であり、軸Oを中心とする径方向を単に「径方向」と言い、軸Oを中心とする周方向を単に「周方向」と言うことがある。
そして、X軸方向正側が「軸O方向一方側」に対応し、X軸方向負側が「軸O方向他方側」に対応する。
本明細書中において、上下方向、水平方向、上側および下側とは、単に各部の相対的な位置関係を説明するために使用する用語である。したがって、各部の実際の位置関係等は、これらの用語で示される位置関係等と異なっていてもよい。
図1に示すように、電磁弁100は、ソレノイド装置1と、ソレノイド装置1のX軸方向正側に装着された弁機構10とを備えている。
電磁弁100は、例えば自動車に搭載され、液体、気体等の流体Qの通過と遮断とを切り換える切換装置として用いられる。
ソレノイド装置1は、ボビン2と、プランジャ3と、コイル4と、ヨーク(固定コア)5と、リング部材7と、コイルバネ(付勢部材)8と、ケース9とを有している。
ボビン2は、貫通孔21を有する筒状の部材である。貫通孔21は、X軸方向に沿ってボビン2を貫通している。また、貫通孔21の直径は、X軸方向に沿ってほぼ一定である。
ボビン2は、例えば、ポリエステルやポリイミド等の各種樹脂材料で構成されている。
ボビン2の外周部22には、導電性を有する線材が巻回されることにより形成されたコイル4が配置されている。
ボビン2の貫通孔21には、X軸方向正側からプランジャ3が、また、X軸方向負側からヨーク5がそれぞれ挿入されている。
プランジャ3およびヨーク5は、それぞれ、例えば、鉄のような磁性材料(磁性を有する金属材料)で構成されている。
上記コイル4への通電に伴って、磁界(磁力)が発生することによりヨーク5が励磁される。そして、この励磁されたヨーク5にプランジャ3が吸引される。これにより、プランジャ3をX軸方向に沿って移動させることができる。すなわち、プランジャ3は、X軸方向に沿って移動可能にボビン2に支持されている。
ヨーク5は、そのX軸方向負側の端部に、径方向外側に向かって突出する固定部59を有している。この固定部59がボビン2に接触することにより、ヨーク5がボビン2(コイル4)に対してX軸方向における位置決めがなされている。
ヨーク5は、そのX軸方向正側の面に、X軸方向負側に凹む凹部51を有している。この凹部51は、軸O(X軸)に直交する底面511と、内周面(第2傾斜面)512とを備えている。
内周面512は、X軸方向負側から正側に向かって軸Oから遠ざかるように、軸Oに対して傾斜している。換言すれば、凹部51の直径は、X軸方向負側から正側に向かって漸増している。
ヨーク5の固定部59とボビン2との間にはガスケット61が、また、リング部材7とボビン2との間にはガスケット62が、それぞれ圧縮された状態で配置されている。
これらのガスケット61、62は、リング状をなし、ボビン2の貫通孔21と同心状に配置されている。ガスケット61、62の存在により、ボビン2と、固定部59およびリング部材7との間を気密的に封止している。
なお、ガスケット61、62は、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
プランジャ3は、そのX軸方向正側の面に、X軸方向負側に凹む凹部31を有している。この凹部31に、弁機構10のスプール弁30(小径部302)が圧入されている。これにより、スプール弁30は、プランジャ3に連結され、プランジャ3とともにX軸方向に沿って移動することができる。
また、プランジャ3は、そのX軸方向負側の面に、X軸方向正側に凹む凹部32を有している。
本実施形態では、凹部31と凹部32とは、プランジャ3のX軸方向に沿って貫通する貫通孔で繋がっている。この貫通孔の直径は、凹部31および凹部32の直径より小さく設定されている。このため、凹部31と凹部32との境界部には、突出部33が形成されている。
プランジャ3は、そのX軸方向負側の端部に、外周面(第1傾斜面)34を有している。外周面34は、X軸方向正側から負側に向かって軸Oに近づくように、軸Oに対して傾斜している。換言すれば、プランジャ3のX軸方向負側の端部の外径は、X軸方向正側から負側に向かって漸減している。
プランジャ3が最もヨーク5に接近した状態で、プランジャ3のX軸方向負側の端部は、ヨーク5の凹部51内に位置する。そして、プランジャ3の外周面34は、凹部51の内周面512と対向する。かかる構成により、プランジャ3とヨーク5との間に干渉が生じ難くして、これらの接近および離間を円滑に行うことができる。
プランジャ3とヨーク5との間には、プランジャ3をX軸方向正側に付勢するコイルバネ8が配置されている。
コイルバネ8は、そのX軸方向正側がプランジャ3の凹部32に、X軸方向負側がヨーク5の凹部51に収容されている。
ヨーク5の非励磁状態において、コイルバネ8は、プランジャ3をX軸方向正側に向かって移動させることができる。したがって、ヨーク5を励磁状態と非励磁状態とに切り換えることにより、プランジャ3をX軸方向に沿って負側と正側とに交互に移動(すなわち、往復動)させ得る。
本実施形態では、凹部32は、開口321においてプランジャ3のX軸方向負側に開口し、この開口321側から底部322側に向かって(X軸方向に沿って)、その直径が漸減している。
かかる構成において、コイルバネ8のX軸方向正側の端部は、突出部33に接触するとともに、プランジャ3の凹部32の底部322付近に固定されている。一方、コイルバネ8のX軸方向負側の端部は、ヨーク5の凹部51の底面511に接触するが固定されることなく、軸Oと直交する方向に移動(変位)可能となっている。すなわち、コイルバネ8は、そのX軸方向正側の端が固定端であり、X軸方向負側の端が自由端である。これにより、コイルバネ8がプランジャ3に片持ち支持されるため、仮に、コイルバネ8が傾斜しても、本来の位置に円滑に戻り易くなる。
ケース9は、ボビン2、プランジャ3、コイル4、ヨーク5、リング部材7およびコイルバネ8等を収納している。ケース9は、ケース本体91と、コネクタ部材92とを有している。
ケース本体91は、X軸方向に沿って延びる筒状の部材である。そして、ケース本体91の2つの開口縁部をそれぞれカシメることにより、ノズル20の固定部202の外周縁部およびヨーク5の固定部59の外周縁部が覆われている。これにより、ボビン2、プランジャ3、コイル4、ヨーク5、リング部材7およびコイルバネ8等がケース9内に収容された状態で、各部が固定され、ソレノイド装置1が組み立てられる。
ケース本体91は、ヨーク5と同様に、例えば、鉄のような磁性材料等で構成されている。
コネクタ部材92には、コイル4への通電を行うコネクタ(図示せず)が接続される。コネクタ部材92は、ボビン2と同様に、例えば、樹脂材料で構成されている。
以上のようなソレノイド装置1のX軸方向正側には、弁機構10が装着されている。
弁機構10は、円筒状のノズル20と、このノズル20内にX軸方向に沿って移動可能に配置された円筒状のスプール弁30とを備えている。
ノズル20は、X軸方向に沿って貫通した貫通孔(第1貫通孔)200と、筒壁を貫通して径方向外側に開口する側孔(第1側孔)201とを有している。ノズル20の貫通孔200には、スプール弁30が挿入されている。
ノズル20は、例えば、ステンレス鋼のような非磁性材料(磁性を有さない金属材料)で構成されている。
また、ノズル20の外周部には、シール部材40が配置されている。このシール部材40は、弾性を有するリング状の部材であり、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
ノズル20は、そのX軸方向負側の端部に、径方向外側に向かって突出する固定部202を有している。この固定部202の外周縁部に、ソレノイド装置1のケース9(ケース本体91)のX軸方向正側の開口縁部がカシメられている。これにより、弁機構10がソレノイド装置1に連結されている。
また、固定部202とソレノイド装置1(リング部材7)との間には、ガスケット50が圧縮された状態で配置されている。このガスケット50の存在により、弁機構10とソレノイド装置1との間が気密的に封止されている。なお、ガスケット50は、例えば、ウレタンゴム等の弾性材料で構成されている。
ノズル20は、さらに、X軸方向正側の端部の内周面が径方向内側に突出して形成された段差部(第2段差部)602を有している。一方、ノズル20内に配置されたスプール弁30は、X軸方向正側の端部の外周面が径方向内側に凹んで形成された段差部(第1段差部)601を有している。
かかる構成により、スプール弁30がX軸方向正側に移動すると、段差部601が段差部602に突き当たって、それ以上のX軸方向正側への移動が規制される。すなわち、段差部601と段差部602とにより、スプール弁30のノズル20からの離脱を阻止する離脱阻止構造60を構成する。
スプール弁30は、X軸方向に沿って貫通した貫通孔(第2貫通孔)300を備えている。
また、スプール弁30は、小径部302と、小径部302よりX軸方向正側に位置する大径部301とを備えている。したがって、大径部301と小径部302との間は、段差部303が存在する。
大径部301は、筒壁を貫通して径方向外側に開口する側孔(第2側孔)3011を有している。
かかる構成により、スプール弁30は、X軸方向に沿って移動することにより、スプール弁30がヨーク5から離間した際に、側孔3011が側孔201と連通した状態(連通状態)、およびスプール弁30がヨーク5に接触した際に、側孔201との連通が遮断された状態(非連通状態)をとることができる。
換言すれば、スプール弁30は、側孔201の開口面積を変更することができる。これにより、スプール弁30は、側孔201および側孔3011を介して流入した後、貫通孔300および貫通孔200をX軸方向正側に向かって通過する流体Qの流量を調整することができる。
大径部301は、その外径および内径が小径部302の外径および内径より大きく設定されている。かかる大径部301を設けることにより、スプール弁30の大径化を図り、よって、ノズル20(弁機構10)を通過する流体Qの流量を増大させることができる。
一方、小径部302は、プランジャ3の凹部32に圧入され、スプール弁30がプランジャ3に連結されている。これにより、スプール弁30がプランジャ3とともにX軸方向に沿って移動することができる。かかる小径部302を設けることにより、ソレノイド装置1を大型化することなく、スプール弁30をソレノイド装置1(プランジャ3)に連結することができる。
また、小径部302は、ノズル20と離間して配置されており、ノズル20との間に空間203が形成されている。
小径部302は、筒壁を貫通して径方向外側に開口する側孔(第3側孔)3021を備えている。この側孔3021は、上記空間203と繋がっている。
このため、側孔201および側孔3011を介して流入する流体Qの一部は、貫通孔300をX軸方向負側に向かって通過し、側孔3021を介して空間203に流れ込む。これにより、図1中太い矢印で示すように、段差部303のX軸方向正側の面および負側の面にかかる流体Qによる圧力を均等化(圧力差を相殺)することができる。よって、スプール弁30の流体Qによる負荷を軽減し、ソレノイド装置1の必要推力が増大することを抑制することができる。
本発明では、スプール弁30は、連通状態においてノズル20から突出するように構成されている。かかる構成により、流体Qの流れにより、スプール弁30のノズル20から突出する部分の周囲の圧力が低下する。このため、ノズル20とスプール弁30との間にコンタミが入り込むのを防止することができる。仮に、ノズル20とスプール弁30との間にコンタミが入り込んでも、スプール弁30の突出部分の周囲の圧力が低下しているため、円滑に排出される。その結果、スプール弁30の円滑な移動が可能となる。
この状態(連通状態)で、スプール弁30は、その段差部601が段差部602に突き当たってノズル20からの離脱が阻止されている。
また、本実施形態では、スプール弁30は、非連通状態においてもノズル20から突出するように構成されている。かかる構成により、ノズル20とスプール弁30との間にコンタミがより入り込み難くなる。
また、ノズル20は、その内周面にX軸方向正側の端部から段差部602までX軸方向に延びる溝(呼吸溝)70を有している。かかる溝70を設けることにより、スプール弁30がソレノイド装置1側に移動する際に、流体Qが溝70へ供給されるため、ノズル20とスプール弁30との間の負圧が解消され、スプール弁30の移動抵抗の増加を抑制することができる。
本実施形態では、4つの溝70がノズル20の周方向に沿ってほぼ等間隔で配置されている。これにより、上記効果をより向上させることができる。
なお、4つの溝70は、ノズル20の周方向に沿って等間隔で配置されていなくてもよい。また、溝70の設置数は、4つに限定されず、1つ、2つ、3つまたは5つ以上であってもよい。
このような構成のスプール弁30において、大径部301の外径は、ノズル20の内径とほぼ等しく設定されている。これにより、大径部301とノズル20との隙間を介して、流体Qが空間203に流れ込むのを防止または抑制して、段差部303のX軸方向正側の面および負側の面にかかる流体Qによる圧力をより確実に均等化することができる。
また、側孔3021の直径は、側孔201の直径より小さく設定されている。これにより、側孔201および側孔3011を介して流入した後、貫通孔300および貫通孔200をX軸方向正側に向かって通過する流体Qの円滑な流れを十分に確保することができる。
なお、本実施形態では、側孔3011の直径は、側孔3021の直径および側孔201の直径より大きく設定されている。これにより、上記効果がより良好に得られるようになっている。
また、スプール弁30は、例えば、ステンレス鋼のような非磁性材料で構成されている。この場合、スプール弁30が励磁(磁化)されないため、流体Qに鉄粉等のコンタミが混入していても、スプール弁30に吸着し難く、コンタミによりスプール弁30の円滑な動きが阻害されるのを防止することができる。
以上、本発明の電磁弁を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電磁弁を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、プランジャ3の凹部31と凹部32とは繋がっていなくてもよい。
また、電磁弁100は、流体Qが弁機構10のX軸方向正側の大開口から流入し、貫通孔200および貫通孔300を通過した後、側孔3011および側孔201を介して弁機構10の径方向外側に流出するように使用することもできる。
また、離脱阻止構造60は、ノズル20の貫通孔200内に径方向内側に向かって突出して設けられ、スプール弁30の大径部301とプランジャ3との間に位置し、プランジャ3が軸方向一方側に移動したとき接触するフランジ部で構成してもよい。
また、コイルバネ(付勢部材)8は、プランジャ3に固定されず、ヨーク5に固定されていてもよい。
また、付勢部材は、コイルバネに限らず、板バネ、トーションバネ等であってもよい。
1…ソレノイド装置、2…ボビン、21…貫通孔、22…外周部、3…プランジャ、31…凹部、32…凹部、321…開口、322…底部、33…突出部、34…外周面、4…コイル、5…ヨーク、51…凹部、511…底面、512…内周面、59…固定部、50…ガスケット、61、62…ガスケット、7…リング部材、8…コイルバネ、9…ケース、91…ケース本体、92…コネクタ部材、10…弁機構、20…ノズル、200…貫通孔、201…側孔、202…固定部、203…空間、30…スプール弁、300…貫通孔、301…大径部、3011…側孔、302…小径部、3021…側孔、303…段差部、40…シール部材、100…電磁弁、O…軸、Q…流体

Claims (8)

  1. ソレノイド装置と、前記ソレノイド装置に装着された弁機構とを備え、
    前記ソレノイド装置は、
    筒状のボビンと、
    前記ボビンの軸方向一方側に挿入され、軸方向に沿って移動可能なプランジャと、
    前記ボビンの軸方向他方側に挿入されたヨークと、
    前記ボビンの外周部に巻き回され、通電に伴い磁力を生じて前記プランジャを軸方向に沿って移動させるコイルとを有し、
    前記弁機構は、
    軸方向に沿って貫通した第1貫通孔と、径方向外側に開口する第1側孔とを備える筒状のノズルと、
    前記第1貫通孔に挿入され、前記プランジャとともに軸方向に沿って移動可能なスプール弁であって、軸方向に沿って貫通した第2貫通孔と、径方向外側に開口するとともに、前記スプール弁が前記ヨークから離間したとき、前記第1側孔との連通状態をとる第2側孔とを備える筒状のスプール弁とを有し、
    前記スプール弁は、前記プランジャに連結される小径部と、前記小径部より軸方向一方側に位置するとともに、外径および内径が前記小径部の外径および内径より大きい大径部であって、前記第2側孔を有する大径部とを備え、
    前記スプール弁は、前記連通状態において前記ノズルから突出するとともに、離脱阻止構造により前記ノズルからの離脱が阻止されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記離脱阻止構造は、前記スプール弁の軸方向一方側の端部の外周面が径方向内側に凹んで形成された第1段差部と、前記ノズルの軸方向一方側の端部の内周面が径方向内側に突出して形成され、前記第1段差部が突き当たる第2段差部とで構成されている請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記ノズルは、その内周面に軸方向一方側の端部から前記第2段差部まで軸方向に延びる少なくとも1つの溝を有する請求項2に記載の電磁弁。
  4. 前記ノズルの周方向に沿って離間して配置された複数の前記溝を有する請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記スプール弁が前記ヨークに接触したとき、前記第2側孔は、前記第1側孔と非連通状態をとり、
    前記スプール弁は、前記非連通状態において前記ノズルから突出する請求項1~4のいずれか1項に記載の電磁弁。
  6. 前記ソレノイド装置は、さらに、前記プランジャと前記ヨークとの間に配置され、前記プランジャを軸方向一方側に付勢する付勢部材を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の電磁弁。
  7. 前記付勢部材は、前記プランジャおよび前記ヨークのいずれか一方に固定されている請求項6に記載の電磁弁。
  8. 前記プランジャは、その軸方向他方側に、軸に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記ヨークは、その軸方向一方側に、軸に対して傾斜し、かつ、前記第1傾斜面と対向する第2傾斜面を有する請求項1~7のいずれか1項に記載の電磁弁。
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