JP2008305970A - スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器 - Google Patents

スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、極めて商品価値の高い画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】弾性部4の固定連結端部4aを連結する第一部材1若しくは第二部材2には、この第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向に長さを有するガイド部6(ガイド長孔6)を設け、前記弾性部4の可動連結端部4bを可動連結部5を介してスライド移動方向と直交する左右方向に可動自在に連結する第二部材2若しくは第一部材1の前記可動部材5には、前記ガイド部6のガイド当接部6a(ガイド長孔6の孔縁部6a)に当接する可動当接部5aを設け、前記第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記可動部材5の可動当接部5aが、前記弾性部4の弾性力によって前記ガイド部6のガイド当接部6aに押圧付勢されつつ当接しながらこのガイド部6に対して相対移動するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライド装置並びにスライド装置を用いた携帯電話,モバイルなどの電子機器に関するものである。
例えば、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を本体部の上側面に設け、所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を、前記本体部に重合する重合部の上側面に設け、この本体部と重合部とを前後方向に相対的に移動する構造のスライド式の携帯電話が従来からある。
これは、重合部に左右に間隔を置いてスライドガイド部としてのガイドレール部を設け、この左右のガイドレール部にスライド係合するスライド部を本体部に設け、ガイドレール部に対してスライド部が相対的にスライド移動することで、重合部と本体部とをスライド移動自在に連結する構成としている。
このようなスライド式の携帯電話のスライド構造を実現するスライド装置は、前述のように左右に設けたスライドガイド部間にスライド部をその両端部をスライド自在に係合させて、スライドガイド部に対してスライド部をスライド自在に係合するスライドガイド機構を介して、第一部材と第二部材とを重合面方向にスライド自在に重合連結する構成である。
ところで、このように本体部と重合部とをスライドスライド移動自在に連結するスライド装置を用いたスライド式の携帯電話は、本体部の操作部を重合部で隠蔽した重合閉塞位置と、重合部を位置ズレするように前後方向へスライド移動させて操作部を露出させたスライド開放位置とで位置決め保持(閉じ付勢や開き付勢あるいはクリック係合)するように構成することが望ましい。
そこで、このような要望に応えるべく、弾性部の一方の連結端部を第一部材に連結し、他端を連結端部を第二部材に連結し、この弾性部の両方の連結端部同志が互いに離れようとする方向に弾性力を生ずることで第一部材と第二部材との間にスライド方向の付勢を生ずるように構成したスライド装置がある。
即ち例えば、線材の両端部間の途中部にてこの線材をコイル状に多重巻回しこのコイル状部を頂部にして全体視ヘ字状に形成したトーションバネを弾性部とし、このトーションバネの一端を第一部材に連結し、他端を第二部材に連結し、このトーションバネの両端の連結部が互いに離れようとする弾性力(拡角付勢力)により第一部材と第二部材との間にスライド移動付勢力が生ずるように構成したものがある。
従って、例えば第一部材に対して第二部材をスライド開放位置とした際には前記弾性部の弾性力により開き方向のスライド移動付勢力が生じ、また第一部材に対して第二部材を重合した閉塞位置とした際には前記弾性部の弾性力により閉じ方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成でき、スライド開放位置及び閉塞位置の双方のスライド移動端部にて夫々位置決め保持力が生ずるように構成できる。
特開2005−291315号公報
本出願人は、従来から提案されている前述したスライド装置について更なる研究・開発を進め、スムーズなスライド操作性を実現し、また設計によってはスライド移動端部だけでなく所望のスライド移動位置において位置決め保持力やスライド移動付勢力が生ずるように設計でき、しかもそのような様々な仕様のスライド装置を簡単に低コストで製造・実現できるなど、より一層商品価値の高い画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を開発するに至った。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1と第二部材2とをスライドガイド機構を介して重合面方向にスライド自在に重合連結したスライド装置であって、一端を第一部材1若しくは第二部材2に連結し、他端を第二部材2若しくは第一部材1に連結して両端が互いに離れようとする方向に弾性力を生ずる弾性部4を備え、この弾性部4の一端は前記第一部材1若しくは第二部材2に位置決め状態に連結する固定連結端部4aとし、他端はこの第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向と直交する左右方向に可動自在に前記第二部材2若しくは第一部材1に設ける可動部材5に連結されてこの可動部材5を介してこの第二部材2若しくは第一部材1に左右方向に可動自在に連結する可動連結端部4bとし、前記弾性部4の固定連結端部4aを連結する前記第一部材1若しくは第二部材2には、この第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向に長さを有するガイド長孔,ガイド凸部などのガイド部6を設け、前記弾性部4の可動連結端部4bを連結する前記第二部材2若しくは第一部材1の前記可動部材5には、前記ガイド部6のガイド当接部6aに当接する可動当接部5aを設け、前記第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記可動部材5の可動当接部5aが、前記弾性部4の弾性力によって前記ガイド部6のガイド当接部6aに押圧付勢されつつ当接しながら前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動に追従してこのガイド部6に対して相対移動するように構成すると共に、この弾性部4の弾性力により前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とするスライド装置に係るものである。
また、前記ガイド部6は、前記可動部材5の可動当接部5aが当接するガイド当接部6aの一部若しくは全部を、前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏した形状とし、前記第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記弾性部4の弾性力によって前記可動部材5の可動当接部5aが前記ガイド部6のガイド当接部6aの凸部から凹部へと移動しようとする付勢力により前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動付勢力が生ずる,若しくは前記弾性部4の弾性力によって前記可動部材5の可動当接部5aが前記ガイド部6のガイド当接部6aの凹部に嵌り込み係合される所定のスライド移動位置において位置決め保持力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項1記載のスライド装置に係るものである。
また、前記第一部材1に対して第二部材2を前後のスライド移動端部位置間の所定のスライド移動途中位置とした際に、前記可動部材5の可動当接部5aを嵌り込み係合する位置決め係合凹部8を前記ガイド部6のガイド当接部6aに設け、前記所定のスライド移動途中位置において位置決め保持力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項2記載のスライド装置に係るものである。
また、前記ガイド部6は、第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向に長さを有するガイド長孔6とし、このガイド長孔6の孔縁部6aを前記ガイド部6のガイド当接部6aとし、前記可動部材5の可動当接部5aはこのガイド長孔6の孔縁部6aに当接するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記弾性部4の固定連結端部4aを連結する前記第一部材1若しくは第二部材2の中央の板状部にスライド移動方向に長さを有する前記ガイド長孔6を形成して、この第一部材1若しくは第二部材2に前記ガイド部6及びガイド当接部6aを設けた構成としたことを特徴とする請求項4記載のスライド装置に係るものである。
また、前記弾性部4の可動連結端部4bを連結する前記第二部材2若しくは第一部材1の中央の板状部にスライド移動方向と直交する左右方向に長さを有する左右ガイド長孔7を形成し、この左右ガイド長孔7の孔縁部7aにガイド当接されてこの左右ガイド長孔7の長さ方向にして前記第二部材2若しくは第一部材1に対して左右方向に可動自在に前記可動部材5を設ける構成としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記第一部材1に対して第二部材2を一方のスライド移動端部から他方のスライド移動端部までスライド移動する際、所定長スライド移動させるまでは前記第二部材2に対して戻り方向のスライド移動付勢力が生じ、所定長スライド移動させると逆に第二部材2に対して進み方向のスライド移動付勢力が生ずるように前記弾性部4の固定連結端部4a及び可動連結端部4bを前記第一部材1若しくは第二部材2に夫々連結したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、本体部と重合部とを重合配設し、この重合した状態から前記重合部を相対的に重合面方向にすれ違うようにスライド移動して本体部の一部を露出させることができるように前記本体部と前記重合部とをスライド装置により連結し、このスライド装置には、前記本体部を前記第一部材1若しくは前記第二部材2とし、前記重合部を前記第二部材2若しくは前記第一部材1とした前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
また、前記第一部材1に対して第二部材2を前後のスライド移動端部位置間の所定のスライド移動途中位置とした際に、前記可動部材5の可動当接部5aを嵌り込み係合する位置決め係合凹部8を前記ガイド部6のガイド当接部6aに設け、前記所定のスライド移動途中位置において位置決め保持力が生ずるように構成すると共に、この位置決め保持力が生ずる所定のスライド移動途中位置において、前記本体部に対して重合部が重合閉塞状態となるスライド開始前の初期位置となるように設定したことを特徴とする請求項8記載のスライド装置を用いた電子機器係るものである。
本発明は上述のように構成したから、従来通り前記弾性部の弾性力により第一部材と第二部材とのスライド移動付勢力は良好に生ずることができ、設計によっては、第一部材に対して第二部材をスライド移動端部で前記スライド移動付勢力により位置決め保持付勢するといった位置決め保持機能も実現できる。
しかもスライド移動の際、第一部材に対して第二部材に左右方向の付勢力が生ずることを阻止でき、よってスライド移動の際に第一部材に対して第二部材が左右に片寄り余計なスライド抵抗が生じてスムーズな操作性が損なわれるといったことを阻止できる。
更に、例えばガイド長孔やガイド凸部などのガイド部の形状設定,即ち可動部材の可動当接部が当接する前記ガイド部のガイド当接部の形状設定によっては、様々なスライド移動位置にてスライド移動付勢力や位置決め保持力を実現でき、求める操作感や仕様に応じた多様なスライド移動付勢力や位置決め保持力を、単にガイド当接部の形状設定によって簡単に設計・実現できるなど、極めて商品価値の高い画期的なスライド装置となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、ガイド長孔の孔形状の設定によって様々なスライド移動付勢力や位置決め保持力を簡単に実現できるという本発明の秀れた作用効果を確実に発揮し得る構成の極めて実用性に秀れた画期的なスライド装置となる。
また、請求項4,5,6記載の発明においては、容易な構成で、本発明を一層確実に実現できる一層秀れたスライド装置となる。特に、請求項4記載の発明においては、ガイド長孔の孔形状の設定、即ち可動部材の可動当接部が当接する前記ガイド長孔の孔縁部の形状の設定によって、様々なスライド移動位置にてスライド移動付勢力や位置決め保持力を実現でき、求める操作感や仕様に応じた多様なスライド移動付勢力や位置決め保持力を、単にガイド長孔の孔形状の設定によって簡単に設計・実現でき、一層簡易設計・製造可能な画期的なスライド装置となる。
また、請求項7記載の発明においては、第一部材に対して第二部材をスライド移動端部において良好に位置決め保持付勢でき、且つスライド移動途中で第二部材がフラつくことも阻止できる秀れた操作性のスライド装置となる。
また、請求項8,9記載の発明においては、前記作用効果を確実且つ良好に発揮することができる極めて実用性に秀れたスライド装置を用いた電子機器となる。
また、この種のスライド装置を用いた電子機器においては、本体部に対して重合部を重合閉塞状態としたスライド開始前の初期位置から重合部を前方にスライド開放させ得るように構成し、且つこの初期位置(重合位置)と前方スライド開放位置の双方の位置で夫々位置決め保持力が生ずるように構成するのが一般的である。これに対して請求項7記載の発明においては、本体部に対して重合部が初期位置(重合位置)から前方だけでなく後方にもスライド開放させ得るように構成しており、尚且つこの初期位置(閉塞位置),前方スライド開放位置,後方スライド開放位置の夫々の位置で確実に位置決め保持力が生ずるように構成し、斬新で良好な操作感を有し且つ容易に設計・実現可能な一層商品価値の高いスライド装置を用いた電子機器となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、第一部材1と第二部材2とをスライドガイド機構を介して重合面方向にスライド自在に重合連結したスライド装置である。また、弾性部4の一端を第一部材1若しくは第二部材2に連結し、他端を第二部材2若しくは第一部材1に連結し、この弾性部4は、前記両端が互いに離れようとする方向に弾性力を生ずるように構成している。
従って、第一部材1と第二部材2との間には前記弾性部4の弾性力が付与することとなり、この弾性部4の弾性力のうち、第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向の成分がこの第一部材1と第二部材2とのスライド移動付勢力として作用することとなる。
同時にこの弾性部4の弾性力は、第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向と直交する左右方向の成分も有しており、例えば弾性部4の一端を第一部材1に位置決め状態に連結し、他端を第二部材2に位置決め状態に連結した構成の場合、この弾性部4の弾性力の前記左右方向の成分により、第一部材1に対して第二部材2に左右方向の付勢力が生じ、スライド移動時に左右に片寄りが生じて余計なスライド抵抗が生じスムーズな操作性が損なわれる場合があるが、この点本発明では第一部材1に対して第二部材2に左右方向の付勢力が生じて前記片寄りが生ずることを阻止でき、スムーズな操作感を実現できる。
即ち、本発明では、弾性部4の一端の固定連結端部4aは第一部材1若しくは第二部材2に位置決め状態に連結するが、他端の可動連結端部4bは第二部材2若しくは第一部材1に位置決め状態に連結せずに左右方向に可動自在に連結している。具体的には、第二部材2若しくは第一部材1に左右方向に可動自在な可動部材5を設け、この可動部材5に弾性部4の可動連結端部4bを連結することで、可動部材5を介して弾性部4の可動連結端部4bを第二部材2若しくは第一部材1に左右方向に可動自在に連結している。
そして更に、弾性部4の固定連結端部4aを連結する前記第一部材1若しくは第二部材2にはスライド移動方向に長さを有するガイド長孔,ガイド凸部などのガイド部6を設け、このガイド部6のガイド当接部6aに当接する可動当接部5aを前記可動部材5に設けている。
具体的には、例えば後述の実施例のように、このガイド部6は、第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向に長さを有するガイド長孔6とし、このガイド長孔6の孔縁部6aを前記ガイド部6のガイド当接部6aとし、前記可動部材5の可動当接部5aはこのガイド長孔6の孔縁部6aに当接するように構成する。
従って、前述した前記弾性部4の弾性力のうちスライド移動方向と直交する左右方向の成分により、可動部材5の可動当接部5aはガイド部6(例えばガイド長孔6a)のガイド当接部6a(例えば孔縁部6a)に押圧付勢されつつ当接することとなる。つまり、例えば弾性部4の固定連結部4aを第一部材1に連結し可動連結部4bを第二部材2に連結した場合を例に説明すると、第一部材1と弾性部4の固定連結端部4aとの連結箇所に作用する左右方向の付勢力に対し、これと左右反対方向の付勢力が前記第二部材2ではなく第一部材1のガイド部6のガイド当接部6aに作用し、この左右反対の付勢力同志が互いに相殺若しくは減殺されることとなる。
よって、従来通り前記弾性部4の弾性力によりスライド移動付勢力は良好に生ずることができ、しかもスライド移動の際に第一部材1に対して第二部材2に左右方向の付勢力が生ずることは阻止でき、左右の片寄りにより操作性が悪くなることを阻止でき、スムーズで良好な操作感のスライド装置の構造を簡単に設計・実現可能となる。
また、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記可動部材5の可動当接部5aが、前記弾性部4の弾性力によって前記ガイド部6のガイド当接部6aに押圧付勢されつつ当接しながら、前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動に追従してこのガイド長孔6内を相対移動することとなるから、前述したように第一部材1に対して第二部材2に左右方向の付勢力が生ずることを阻止し左右方向の片寄りを阻止できるだけでなく、例えばこのガイド部6のガイド当接部6aの形状の設定次第では、所定のスライド位置で位置決め保持力やスライド移動付勢力を生ずるように構成することも極めて容易に設計・実現可能である。
具体的には、例えば前記ガイド部6は、前記可動部材5の可動当接部5aが当接するガイド当接部6aの一部若しくは全部を、前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏した孔形状に形成し、前記第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記弾性部4の弾性力によって前記可動部材5の可動当接部5aが前記ガイド部6のガイド当接部6aの凸部から凹部へと移動しようとする付勢力により前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動付勢力が生ずるように構成すれば、弾性部4の弾性力によるスライド移動付勢力だけでなく、このガイド部6のガイド当接部6aと可動部材5の可動当接部5aとの押圧付勢によってもスライド移動付勢力を生ずることができ、より多様なスライド移動付勢力を実現できることとなる。
また例えば、前記弾性部4の弾性力によって前記可動部材5の可動当接部5aが前記ガイド部6のガイド当接部6aの凹部に嵌り込み係合される所定のスライド移動位置において位置決め保持力が生ずるように構成すれば、弾性部4の弾性力によるスライド移動付勢力で各スライド移動端部における位置決め保持力が生ずるように構成するだけでなく、このガイド部6のガイド当接部6aの凹部への可動部材5の可動当接部5aの係合力によっても位置決め保持力を生ずるように構成でき、スライド移動端部だけでなく例えばスライド移動途中位置など所望のスライド移動位置にて位置決め保持力が生ずるように設計できるなど、より多様な位置決め保持力を実現できることとなる。
従って、単にガイド部6のガイド当接部6aの形状の設定次第で、多様なスライド移動付勢力や位置決め保持力を極めて容易に設計・実現でき、求めるスライド操作の仕様に応じてスライド移動付勢力や位置決め保持力を様々設定できる画期的なスライド装置となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すように片手で持てる携帯電話に本発明を適用したもので、回路基板,電源などの電子部品をケースに内装した板状の本体部の上面に数字キーやファンクションキーなどを配列したキーボード機能を果たす操作部9を設け、この操作部の操作により表示されるディスプレイ部10を、この本体部の操作部9を覆うようにスライド自在に重合する開閉フリップとしての同形の重合部に設け、この重合した状態から本体部に対して重合部を相対的に重合面方向にすれ違うようにスライド移動して本体部の上面の一部を露出させることができるようにこの本体部と重合部とをスライド装置により連結した構成としている。
このスライド装置は、第一部材1と第二部材2とをスライドガイド機構を介して重合面方向にスライド自在に重合連結したスライド装置であって、一端を第一部材1若しくは第二部材2に連結し、他端を第二部材2若しくは第一部材1に連結して両端が互いに離れようとする方向に弾性力を生ずる弾性部4を備え、この弾性部4の一端は前記第一部材1若しくは第二部材2に位置決め状態に連結する固定連結端部4aとし、他端はこの第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向と直交する左右方向に可動自在に前記第二部材2若しくは第一部材1に設ける可動部材5に連結されてこの可動部材5を介してこの第二部材2若しくは第一部材1に左右方向に可動自在に連結する可動連結端部4bとし、前記弾性部4の固定連結端部4aを連結する前記第一部材1若しくは第二部材2には、この第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向に長さを有するガイド長孔,ガイド凸部などのガイド部6を設け、前記弾性部4の可動連結端部4bを連結する前記第二部材2若しくは第一部材1の前記可動部材5には、前記ガイド部6のガイド当接部6aに当接する可動当接部5aを設け、前記第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記可動部材5の可動当接部5aが、前記弾性部4の弾性力によって前記ガイド部6のガイド当接部6aに押圧付勢されつつ当接しながら前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動に追従してこのガイド部6に対して相対移動するように構成すると共に、この弾性部4の弾性力により前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動付勢力が生ずるように構成したものである。
即ち、本実施例では、このスライド装置の第一部材1を前記携帯電話の本体部に取り付けて一体スライドするように設け、第二部材2を前記携帯電話の重合部に取り付けて一体スライドするように設け、このスライド装置によって本体部と重合部とをスライド自在に重合連結している。尚、第一部材1自体を本体部(又は重合部)として設け、第二部材2自体を重合部(又は本体部)として設けた構成としても良い。
以下、本実施例を具体的に説明する。
前記スライド装置の第一部材1と第二部材2とを重合連結するスライドガイド機構は、第一部材1の左右に二本のガイドレールとしてのスライドガイド部1Aを対向状態に並設し、このスライドガイド部1Aにスライド係合するスライド部2Aを第二部材2に設け、このスライド部2を前記第一部材1のスライドガイド部1Aにスライド係合せしめて第一部材1に対して第二部材2をスライド自在に重合連結する構成である。
具体的には、図2及び図3に図示したように、第一部材1としての板状のスライドガイド部形成板11の左右にスライドガイド部1Aを並設し、第二部材2としての板状のスライド部形成板12の左右に前記スライドガイド部1Aにスライド係合するスライド部2Aを並設する。図2及び図3に図示したように、この第一部材1としてのスライドガイド部形成板11の左右のガイド取付部1A’を介して凹条ガイドレール状のスライドガイド部1Aを前記スライドガイド部形成板11の左右に設け、一方、第二部材2としてのスライド部形成板12の左右縁部に、前記第一部材1の左右のスライドガイド部1Aの凹条レール溝に嵌挿されるスライドシャフト2A’を設ける。
そして、図2(b)に図示したように、この第二部材2(スライド部形成板部12)の左右のスライド部2Aとしてのスライドシャフト2A’を、第一部材1(スライドガイド部形成板11)の左右のスライドガイド部1Aに夫々スライド係合せしめて、第一部材1と第二部材2とをスライド自在に重合連結した構成である。
尚、第一部材1の上面に別部材としての板状のスライドガイド部形成板11を付設し、第二部材2の下面に別部材としての板状のスライド部形成板12を付設し、このスライドガイド部形成板11とスライド部形成板12とをスライド自在に重合連結することで第一部材1と第二部材2とをスライド連結する構成としても良い。またスライドガイド機構の構成は上述した本実施例のものに限らず、第一部材1と第二部材2とをスライド自在に重合連結し得るものであればどのような構成を採用しても良い。
弾性部4としては、伸縮自在なユニット基体に抗縮コイルバネを並設しこのコイルバネの弾性力によりユニット基体の両端部同志が互いに離れる方向(伸長方向)に弾性力を発揮するスプリングユニットや、線材の端部間の中央部をコイル状に巻回して全体視略ヘ字型に構成し、両端部同志が互いに離れる方向(拡角方向)に弾性力を発揮するトーションバネなど、種々の構成を採用すれば良く、図示した本実施例においては、全体視略ヘ字型の二本のトーションバネから成る構成を採用している。
本実施例では、図3に図示したように、この二本のトーションバネを、下側の第一部材1としてのスライドガイド部形成板11と、上側の第二部材2としてのスライド部形成板12との間隙スペースに介存状態に配する。
この二本のトーションバネの各一端は、前記第二部材2に位置決め状態に連結する。具体的には図2及び図3に図示したように、第二部材2のスライド部形成板12の左右一方の縁部(スライド部2A)の近傍位置に止着される連結軸ピン13に前記二本のトーションバネの各一端を枢着連結して、弾性部4の一端の固定連結端部4aを第二部材2に位置決め状態に枢着連結した構成である。またこの二本のトーションバネの各他端は、前記第一部材1に左右方向に可動自在に連結する。具体的には、図2及び図3に図示したように、第一部材1の中央部に左右方向に可動自在に設ける可動部材5に止着される連結軸ピン14に前記二本のトーションバネの各他端を枢着連結して、弾性部4の他端の可動連結端部4bを第一部材1に左右に可動自在に枢着連結した構成である。
この可動部材5は、第一部材1(スライドガイド部形成板11)の中央板状部にスライド移動方向と直交する左右方向に長さを有する左右ガイド長孔7を形成し、この左右ガイド長孔7の孔縁部7aにガイド当接されてこの左右ガイド長孔7の長さ方向に沿って前記第一部材1に対して左右方向に可動自在に設ける構成である。具体的には、図3に図示したように、可動部材5は板状に形成すると共にその上下の板縁部に、前記左右ガイド長孔7の上下の孔縁部7aに当接する段部16を形成する。そしてこの可動部材5の上下板縁部に形成した段部16が前記左右ガイド長穴7の上下の孔縁部7aに当接するようにこの可動部材5の板上面側を左右ガイド長孔7内に下方から嵌め込み、スライドガイド部形成板11の下方からこの可動部材5及び左右ガイド長孔7を覆うようにカバー部材15を付設して、この可動部材5を前記左右ガイド長孔7の孔縁部7aをスライドガイドとして左右方向にスライド可動自在に設けた構成である。前記弾性部4の二本のトーションバネは、この可動部材5の上面の前記連結軸ピン14に枢着連結するものである。
また、この可動部材5の板上面には、第二部材2に設けたスライド移動方向に長さを有するガイド部6のガイド当接部6aに当接する可動当接部5aを設けている。具体的には、図3に図示したように、可動部材5の板上面にローラ軸部材17Aを介して回動自在にローラ体17を設けた構成で、図2に図示したように、第一部材1(スライドガイド部形成板11)と、第二部材2(スライド部形成板12)とをスライド自在に重合連結した際に、前記可動部材5の可動当接部5aとしてのローラ体17が前記第二部材2に形成したガイド部6としての後述のガイド長孔6内に配されてこのガイド部6(ガイド長孔6)のガイド当接部6aとしての後述の孔縁部6aに当接するように構成している。
従って、弾性部4の弾性力により、この弾性部4の固定連結端部4aに対して可動連結端部4bが離反する方向へと付勢されることとなり、これにより可動連結端部4aを連結した前記可動部材5が第一部材1の左右ガイド長孔7の孔縁部7aに上下方向(第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向)に押圧付勢されると共に、可動部材5の可動当接部5aが第二部材2のガイド長孔6の孔縁部6aに左右方向に押圧付勢される。
即ち、弾性部4の弾性力により、可動連結端部4aを連結した前記可動部材5が第一部材1の左右ガイド長孔7の孔縁部7aに上下方向に押圧付勢され、これにより第一部材1と第二部材2との間にスライド移動付勢力が生ずる。しかし、弾性部4の弾性力による左右方向の付勢力は第一部材1に作用しない為、弾性部4の弾性力によりスライド移動付勢力は良好に実現できながらスライド移動時に左右方向の片寄りも確実に阻止でき、スムーズな操作感が得られる。
ガイド部6としては種々の構成を採用でき、例えば第二部材2としての前記スライド部形成板12の中央板状部に、第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向に長さを有する凸条を形成して成るガイド凸部をこのガイド部6として構成するなど様々採用できるが、図示した本実施例においては、本実施例においては、ガイド部6として前記第二部材2にガイド長孔6を形成し、このガイド長孔6の孔縁部6aをガイド当接部6aとして構成している。
この前記ガイド長孔6は、第二部材2としてのスライド部形成板12の中央板状部に、第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向(前後方向)に長さを有する長孔形状に形成したものである。また、このガイド長孔6は、前記可動部材5の可動当接部5aが当接する孔縁部6aの一部若しくは全部を、前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏した孔形状に形成し、前記第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、前記弾性部4の弾性力によって前記可動部材5の可動当接部5aが前記ガイド長孔6の孔縁部6aの凸部から凹部へと移動しようとする付勢力により前記第一部材1と第二部材2とのスライド移動付勢力が生ずる,若しくは前記弾性部4の弾性力によって前記可動部材5の可動当接部5aが前記ガイド長孔6の孔縁部6aの凹部に嵌り込み係合される所定のスライド移動位置において位置決め保持力が生ずるように構成している。
本実施例においては、図2及び図3に図示したように、前記第一部材1に対して第二部材2を前後のスライド移動端部位置間の所定のスライド移動途中位置とした際に、前記可動部材5の可動当接部5aを嵌り込み係合する位置決め係合凹部8を前記ガイド長孔6の孔縁部6aに設け、前記所定のスライド移動途中位置において位置決め保持力が生ずるように構成している。
具体的には、第二部材2にスライド方向と略平行な長孔形状のガイド長孔6を形成し、図4及び図5に図示したように、第一部材1に対して第二部材2を一方のスライド移動端部から反対側のスライド移動端部までスライド移動させることで、前記可動部材5の可動当接部5aとしてのローラ体17がこのガイド長孔6の一端部から他端部まで相対移動するように前記ガイド長孔6の孔形状を設定し、且つこのガイド長孔6の両端部間の所定の途中位置に前記位置決め係合凹部8を形成した孔形状とする。
この位置決め係合凹部8の形成位置は、図4(a)や図5(a)に図示したように、第一部材1を設ける前記携帯電話の本体部に対して、第二部材2を設ける前記携帯電話の重合部が重合するスライド開始前の閉塞位置(初期位置)とした際に、丁度この位置決め係合凹部8に前記可動部材5の可動当接部5aが位置決め係合されて位置決め保持力が生ずることとなる位置に設定する。
図4及び図5に、本実施例のスライド操作を示す前方スライド開放時(図4)及び後方スライド開放時(図5)の作動説明図を示す。
本実施例では、第一部材1に対して第二部材2を一方のスライド移動端部から他方のスライド移動端部までスライド移動する際、所定長スライド移動させるまでは前記第二部材2に対して戻り方向のスライド移動付勢力が生じ、所定長スライド移動させると逆に第二部材2に対して進み方向のスライド移動付勢力が生ずるように構成している。
即ち、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動する際、弾性部4の固定連結端部4aと可動連結端部4bとがスライド方向と直交する左右方向に並列し、スライド移動方向(前後方向)の付勢力が生じないスライド位置(図4(b)のスライド位置)を境界として、スライド移動付勢力が正逆反対となる構成である。
図4(a),図5(a)に図示したように、本体部に重合部を重合したスライド開始前の閉塞位置(初期位置)では、弾性部4の弾性力により可動部材5の可動当接部5a(ローラ体17)がガイド長孔6の孔縁部6aの係合凹部8に位置決め係合されて位置決め保持力が生じている。
図4に図示したように、例えば本体部を把持した片手の親指などで重合部を前記閉塞位置(初期位置)から前方に押動し、弾性部4の弾性力に抗して可動当接部5aを前記係合凹部8から脱することにより重合部が前方に開放スライド移動する。
この際、図4(b)に図示するスライド位置まで重合部を前方に開放スライド移動するまでは、戻り方向のスライド移動付勢力が生ずることとなるが、その位置を越えてスライド移動すると、逆に進み方向のスライド移動付勢力が生じ、軽い押動操作力で,或いは自動で図4(c)に図示する前方開放側のスライド移動端部まで重合部が前方開放スライド移動することとなる。
そして、前記前方進み方向のスライド移動付勢力により、重合部がこの前方開放位置に位置決め保持付勢されることとなる。
また本実施例では、本体部に対して重合部を閉塞位置(初期位置)から、前方だけでなく後方にも開放スライド移動ができ、図5に図示したように、例えば本体部を把持した片手の親指などで重合部を前記閉塞位置(所期位置)から後方に引動し、弾性部4の弾性力に抗して可動当接部5aを前記係合凹部8から脱することにより重合部が後方に開放スライド移動する。
尚、この図5(a),(b)のスライド移動範囲では、弾性部4の弾性力により後方開放側に向けて進み方向のスライド移動付勢力が生じているので、前記可動当接部5aを前記係合凹部8から脱することで、後は軽い引動操作力で,或いは自動で図5(b)に図示する後方開放側のスライド移動端部まで重合部が後方開放スライド移動することとなる。
そして、前記後方進み方向のスライド移動付勢力により、重合部がこの後方開放位置に位置決め保持付勢されることとなる。
本実施例は、図1及び図4に図示したように、通常のスライド式の携帯電話と同様に本体部に対して重合部を閉塞位置(初期位置)から前方に開放スライドして、本体部の操作部9を操作可能な露出状態とすることができることは勿論、図5に図示したように、重合部を閉塞位置(初期位置)から後方にも開放スライドでき、この後方開放スライドによって露出することとなる本体部の上面部や重合部の下面部に、例えばカメラ撮影部などを配備することができ、斬新な操作感で一層商品価値の高い携帯電話を実現できる。
しかも、弾性部4の弾性力によるスライド付勢力と、可動部材5の可動当接部5aとガイド長孔6の孔縁部6aの係合凹部8との位置決め係合力とにより、本体部に対して重合部を閉塞位置(初期位置),前方開放スライド位置,後方開放スライド位置の夫々の位置で確実且つ良好に位置決め保持を実現できる。
このように本実施例のスライド装置は、単に第二部材2の中央板状部(スライド部形成板12の中央部)に形成するガイド長孔6の孔形状を適宜設定するだけで、上述のようにスライド移動端部間の途中位置で位置決め保持力を生ずるように構成するなど、多様な位置決め保持力やスライド移動付勢力を極めて簡単に設計・実現できるものである。即ち、例えば図6に図示した本実施例の別例のように、前記第二部材2のガイド長孔6を第一部材1と第二部材2とのスライド移動方向に平行な直線状とせずに、長さ方向に略へ字型に凹凸屈曲した形状とすれば、弾性部4の弾性力によって前記可動部材5の可動当接部5a(ローラ体17)がこのガイド長孔6の孔縁部6aの凸部から凹部へと移動しようとする付勢力により第一部材1と第二部材2との間にスライド移動付勢力が生ずるようにも構成できる。また例えば図7に図示した本実施例の別例のように、ガイド長孔6の長さ方向途中部に設けた前記係合凹部8と同様の係合凹部18をこのガイド長孔6の両端部にも設けた構成とすれば、第一部材1に対して第二部材2にスライド移動端部位置において一層強い位置決め保持力が生ずるようにも構成できる。
以上、本実施例は、第一部材1に対して第二部材2が左右方向に片寄ることなく、スムーズな操作感を実現でき、尚且つ第二部材2の板状中央部にプレス加工などで穿設するガイド長孔6の孔形状の設定次第で、求めるスライド操作性や位置決め保持力に応じた様々な仕様のスライド装置を極めて簡単に設計・実現できる画期的なスライド装置となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例に係るスライド装置を用いた電子機器の使用状態図である。 本実施例に係るスライド装置の説明分解斜視図である。 本実施例に係るスライド装置の説明分解斜視図である。 本実施例のスライド操作を示す前方スライド開放時の作動説明図である。 本実施例のスライド操作を示す後方スライド開放時の作動説明図である。 本実施例の別例を示す図である。 本実施例の別例を示す図である。
符号の説明
1 第一部材
2 第二部材
4 弾性部
4a 固定連結端部
4b 可動連結端部
5 可動部材
5a 可動当接部
6 ガイド部,ガイド長孔
6a ガイド当接部,孔縁部
7 左右ガイド長孔
7a 孔縁部
8 係合凹部

Claims (9)

  1. 第一部材と第二部材とをスライドガイド機構を介して重合面方向にスライド自在に重合連結したスライド装置であって、一端を第一部材若しくは第二部材に連結し、他端を第二部材若しくは第一部材に連結して両端が互いに離れようとする方向に弾性力を生ずる弾性部を備え、この弾性部の一端は前記第一部材若しくは第二部材に位置決め状態に連結する固定連結端部とし、他端はこの第一部材と第二部材とのスライド移動方向と直交する左右方向に可動自在に前記第二部材若しくは第一部材に設ける可動部材に連結されてこの可動部材を介してこの第二部材若しくは第一部材に左右方向に可動自在に連結する可動連結端部とし、前記弾性部の固定連結端部を連結する前記第一部材若しくは第二部材には、この第一部材と第二部材とのスライド移動方向に長さを有するガイド長孔,ガイド凸部などのガイド部を設け、前記弾性部の可動連結端部を連結する前記第二部材若しくは第一部材の前記可動部材には、前記ガイド部のガイド当接部に当接する可動当接部を設け、前記第一部材に対して第二部材をスライド移動する際、前記可動部材の可動当接部が、前記弾性部の弾性力によって前記ガイド部のガイド当接部に押圧付勢されつつ当接しながら前記第一部材と第二部材とのスライド移動に追従してこのガイド部に対して相対移動するように構成すると共に、この弾性部の弾性力により前記第一部材と第二部材とのスライド移動付勢力が生ずるように構成したことを特徴とするスライド装置。
  2. 前記ガイド部は、前記可動部材の可動当接部が当接するガイド当接部の一部若しくは全部を、前記第一部材と第二部材とのスライド移動方向と直交する左右方向に凹凸起伏した形状とし、前記第一部材に対して第二部材をスライド移動する際、前記弾性部の弾性力によって前記可動部材の可動当接部が前記ガイド部のガイド当接部の凸部から凹部へと移動しようとする付勢力により前記第一部材と第二部材とのスライド移動付勢力が生ずる,若しくは前記弾性部の弾性力によって前記可動部材の可動当接部が前記ガイド部のガイド当接部の凹部に嵌り込み係合される所定のスライド移動位置において位置決め保持力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項1記載のスライド装置。
  3. 前記第一部材に対して第二部材を前後のスライド移動端部位置間の所定のスライド移動途中位置とした際に、前記可動部材の可動当接部を嵌り込み係合する位置決め係合凹部を前記ガイド部のガイド当接部に設け、前記所定のスライド移動途中位置において位置決め保持力が生ずるように構成したことを特徴とする請求項2記載のスライド装置。
  4. 前記ガイド部は、第一部材と第二部材とのスライド移動方向に長さを有するガイド長孔とし、このガイド長孔の孔縁部を前記ガイド部のガイド当接部とし、前記可動部材の可動当接部はこのガイド長孔の孔縁部に当接するように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライド装置。
  5. 前記弾性部の固定連結端部を連結する前記第一部材若しくは第二部材の中央の板状部にスライド移動方向に長さを有する前記ガイド長孔を形成して、この第一部材若しくは第二部材に前記ガイド部及びガイド当接部を設けた構成としたことを特徴とする請求項4記載のスライド装置。
  6. 前記弾性部の可動連結端部を連結する前記第二部材若しくは第一部材の中央の板状部にスライド移動方向と直交する左右方向に長さを有する左右ガイド長孔を形成し、この左右ガイド長孔の孔縁部にガイド当接されてこの左右ガイド長孔の長さ方向にして前記第二部材若しくは第一部材に対して左右方向に可動自在に前記可動部材を設ける構成としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスライド装置。
  7. 前記第一部材に対して第二部材を一方のスライド移動端部から他方のスライド移動端部までスライド移動する際、所定長スライド移動させるまでは前記第二部材に対して戻り方向のスライド移動付勢力が生じ、所定長スライド移動させると逆に第二部材に対して進み方向のスライド移動付勢力が生ずるように前記弾性部の固定連結端部及び可動連結端部を前記第一部材若しくは第二部材に夫々連結したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスライド装置。
  8. 本体部と重合部とを重合配設し、この重合した状態から前記重合部を相対的に重合面方向にすれ違うようにスライド移動して本体部の一部を露出させることができるように前記本体部と前記重合部とをスライド装置により連結し、このスライド装置には、前記本体部を前記第一部材若しくは前記第二部材とし、前記重合部を前記第二部材若しくは前記第一部材とした前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器。
  9. 前記第一部材に対して第二部材を前後のスライド移動端部位置間の所定のスライド移動途中位置とした際に、前記可動部材の可動当接部を嵌り込み係合する位置決め係合凹部を前記ガイド部のガイド当接部に設け、前記所定のスライド移動途中位置において位置決め保持力が生ずるように構成すると共に、この位置決め保持力が生ずる所定のスライド移動途中位置において、前記本体部に対して重合部が重合閉塞状態となるスライド開始前の初期位置となるように設定したことを特徴とする請求項8記載のスライド装置を用いた電子機器。
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