JP2008304945A - ディスプレイパネル、その駆動方法及びその製造方法 - Google Patents

ディスプレイパネル、その駆動方法及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電圧降下を抑えること。
【解決手段】ELディスプレイパネル1は、絶縁基板2と、絶縁基板2上にマトリクス状に配列された駆動トランジスタ23と、駆動トランジスタ23のゲート23gとともにパターニングされ、互いに平行となるよう配列された信号線Y1〜Ynと、信号線Y1〜Yn及び駆動トランジスタ23を被覆した保護絶縁膜32と、駆動トランジスタ23それぞれのドレイン23dに導通した画素電極20aと、画素電極20aそれぞれに成膜された有機EL層20bと、有機EL層20bを被覆した対向電極20cと、隣り合う画素電極20aの間で信号線Y1〜Ynと平行となるよう保護絶縁膜32上に形成され、保護絶縁膜32に形成されたコンタクトホール53を介して駆動トランジスタ23のソース23sに導通した給電配線90と、を備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電流が流れることにより自発光する発光素子を用いたディスプレイパネル、その駆動方法及びその製造方法に関する。
発光素子を用いたディスプレイパネルとして有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルがある。有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルは大きく分けてパッシブ駆動方式のものと、アクティブマトリクス駆動方式のものに分類することができるが、アクティブマトリクス駆動方式の有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルが高コントラスト、高精細といった点でパッシブ駆動方式よりも優れている。例えば特許文献1に記載された従来のアクティブマトリクス駆動方式の有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルにおいては、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子という。)と、画像データに応じた電圧信号がゲートに印加されて有機EL素子に電流を流す駆動トランジスタと、この駆動トランジスタのゲートに画像データに応じた電圧信号を供給するためのスイッチングを行うスイッチ用トランジスタとが、画素ごとに設けられている。この有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルでは、走査線が選択されるとスイッチング用トランジスタがオンになり、その時に輝度を表すレベルの電圧が信号線を介して駆動トランジスタのゲートに印加される。これにより、駆動トランジスタがオンになり、ゲート電圧のレベルに応じた大きさの駆動電流が電源から駆動トランジスタのソース−ドレインを介して有機EL素子に流れ、有機EL素子が電流の大きさに応じた輝度で発光する。走査線の選択が終了してから次にその走査線が選択されるまでの間では、スイッチ用トランジスタがオフになっても駆動トランジスタのゲート電圧のレベルが保持され続け、有機EL素子が電圧に応じた駆動電流の大きさに従った輝度で発光する。
有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルを駆動するために、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルの周辺に駆動回路を設け、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルに敷設された走査線、信号線、電源線等に電圧を印加することが行われている。
また、従来のアクティブマトリクス駆動方式の有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルでは、有機EL素子に電流を流す電源線のような配線はスイッチ用トランジスタ、駆動トランジスタ等といった薄膜トランジスタの材料を用いて薄膜トランジスタのパターニング工程と同時にパターニングされる。即ち、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルを製造するにあたって、薄膜トランジスタの電極のもととなる導電性薄膜に対してフォトリソグラフィー法、エッチング法を行うことによって、その導電性薄膜から薄膜トランジスタの電極を形状加工するとともに、同時に電極に接続される配線も形状加工する。そのため、配線が導電性薄膜から形成されると、配線が薄膜トランジスタの電極の厚さと同じになる。
特開平8−330600号公報
しかしながら、薄膜トランジスタの電極は、トランジスタとして機能することを前提に設計されているため、言い換えれば発光素子に電流を流すことを前提として設計していないため、その名の通り薄膜であり、このため、配線から複数の発光素子に電流を流そうとすると、配線の電気抵抗によって、電圧降下が発生したり、配線を通じた電流の流れの遅延が生じたりする。電圧降下及び電流遅延を抑えるために配線を低抵抗化することが望まれるが、そのためにトランジスタのソース、ドレインとなる金属層又はゲートとなる金属層を厚くしたり、これら金属層を電流が十分に流れる程度にかなり幅広にパターニングして低抵抗配線としたりすると、配線が他の配線及び導電体等と平面視して重なる面積が増えてしまい、それらの間で寄生容量が発生してしまい、電流の流れを遅くする要因を発生してしまっていた。特にトランジスタアレイ基板側からEL光を出射するいわゆるボトムエミッション構造の場合、EL素子からの発光を配線が遮光してしまうので、発光面積の割合である開口率の低下を招いてしまっていた。また低抵抗化するために薄膜トランジスタのゲートを厚くすると、ゲートの段差を平坦化するための平坦化膜(例えば薄膜トランジスタが逆スタガ構造の場合、ゲート絶縁膜に相当)まで厚くしなければならず、トランジスタ特性が大きく変化してしまう恐れがあり、またソース、ドレインを厚くすると、ソース、ドレインのエッチング精度が低下してしまうため、やはりトランジスタの特性に悪影響を及ぼす恐れがある。
そこで、本発明は、表示特性を損なうことなく電圧降下・信号遅延を抑えることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明のディスプレイパネルは、
基板と、
前記基板上にマトリクス状に配列された複数の駆動トランジスタと、
前記複数の駆動トランジスタのドレイン・ソースとゲートのうちの一方とともにパターニングされ、前記基板上において互いに平行となるよう配列された複数の信号線と、
前記複数の信号線及び前記複数の駆動トランジスタを被覆した保護絶縁膜と、
前記複数の駆動トランジスタそれぞれのソースとドレインの一方に導通した複数の画素電極と、
前記複数の画素電極それぞれに成膜された複数の発光層と、
前記信号線と平行となるよう前記保護絶縁膜上に形成され、前記保護絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記複数の駆動トランジスタのソースとドレインの他方に導通した給電配線と、を備える。
好ましくは、上記ディスプレイパネルが、前記給電配線を被覆した撥液性絶縁膜を更に備えている。
好ましくは、上記ディスプレイパネルが、前記複数の駆動トランジスタのドレイン・ソースとゲートの他方とともにパターニングされ、平面視して前記複数の信号線と直交するよう配列され、前記駆動トランジスタのソースとドレインの他方及び前記給電配線に導通した供給線を更に備えている。
本発明の駆動方法は、上記ディスプレイパネルを駆動する駆動方法であって、クロック信号を前記給電配線に出力することを特徴とする。
本発明によれば、駆動トランジスタを介して発光層に電流を供給する給電配線を、駆動トランジスタのドレイン・ソース・ゲートとは別に形成される。そのため、給電配線の幅を広くせずとも給電配線を厚くすることができ、給電配線を低抵抗化することができる。
また本発明のディスプレイパネルは、
基板と、
前記基板に設けられた複数の画素電極と、
前記画素電極間に配置された金属隔壁と、
前記金属隔壁に被膜された撥液性導通膜と、
前記画素電極上に成膜された発光層と、
を備える。
前記画素電極の表面は金属酸化物であることが好ましい。
前記撥液性導通膜は、金属に選択的に被膜することが好ましく、特に前記撥液性導通膜はトリアジン化合物を有することが好ましい。
前記発光層は、有機EL層を有することが好ましい。
前記有機EL層は、湿式塗布法により成膜されることが好ましい。
前記金属隔壁は、前記発光層に電流を流すための配線を有することが好ましい。
また本発明のディスプレイパネルの製造方法は、
基板に設けられ、表面に撥液性導通膜が被膜された複数の金属隔壁間に配置された画素電極上に、発光層となる有機化合物含有液を塗布する。
本発明のディスプレイパネルの製造方法は、パネルの上に画素電極をマトリクス状に配列するようパターニングし、金属からなる配線を前記画素電極の間を縫うように凸設し、前記パネルにトリアジン誘導体の水溶液を塗布することによって前記配線の表面処理を行って前記配線の濡れ性を向上させ、前記電極に有機化合物含有液を塗布することによって有機化合物層を成膜し、前記有機化合物層及び前記配線を被覆するように対向電極を成膜することを特徴とする。
本発明によれば、給電配線を厚くすることができるので、給電配線の低抵抗化することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。また、以下の説明において、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence)という用語をELと略称する。
[第1の実施の形態]
〔ELディスプレイパネルの全体構成〕
図1には、アクティブマトリクス駆動方式のELディスプレイパネル1の概略図が示されている。図1に示すように、ELディスプレイパネル1は、光透過性を有する可撓性のシート状又は剛性の板状の絶縁基板2と、互いに平行となるよう絶縁基板2上に配列されたn本(複数本)の信号線Y1〜Ynと、絶縁基板2を平面視して信号線Y1〜Ynに対して直交するよう絶縁基板2上に配列されたm本(複数本)の走査線X1〜Xmと、走査線X1〜Xmのそれぞれの間において走査線X1〜Xmと平行且つ互い違いとなるよう絶縁基板2上に配列されたm本(複数本)の供給線Z1〜Zmと、信号線Y1〜Yn及び走査線X1〜Xmに沿ってマトリクス状となるよう絶縁基板2上に配列された(m×n)群の画素回路P1,1〜Pm,nと、供給線Z1〜Zmに接続されるとともに平面視して信号線Y1〜Ynに対して平行方向になるように複数に分岐された給電配線90,90,…と、給電配線90,90,…のそれぞれの間において給電配線90,90,…に対して平行且つ互い違いに設けられた共通配線91,91,…と、を備える。
給電配線90,90,…の総数と共通配線91,91,…の総数の和は(n+1)本であり、各信号線Y1〜Ynの延在方向に対して各画素回路P1,1〜Pm,nの左右両側を仕切るように給電配線90か共通配線91のいずれか一本が設けられている。
給電配線90,90,…は、絶縁基板2の一方の周縁に配置された引き回し配線90aによって互いに導通しているため、後述するように、外部からのクロック信号により等電位となっている。さらに、引き回し配線90aは、絶縁基板2の両端部においてそれぞれ配線端子90b、90cと接続している。外部駆動回路から配線端子90b、90cに印加される電圧はともに等電位のため、すみやかに給電配線90,90,…全体に電流を供給することができる。引き回し配線90aは後述するように、給電配線90及び共通配線91とともに有機EL層20bを成膜時に仕切る金属隔壁としても機能している。
共通配線91,91,…は、絶縁基板2の配線90aが設けられている周縁と対向する周縁に配置された引き回し配線91aによって互いに接続され、コモン電圧Vcomが印加されている。引き回し配線91aは後述するように、給電配線90及び共通配線91とともに有機EL層20bを成膜時に仕切る金属隔壁としても機能している。
以下では、信号線Y1〜Ynの延在した方向を垂直方向(列方向)といい、走査線X1〜Xmの延在した方向を水平方向(行方向)という。また、m,nは2以上の自然数であり、走査線Xに下付けした数字は図1において上からの配列順を表し、供給線Zに下付けした数字は図1において上からの配列順を表し、信号線Yに下付けした数字は図1において左からの配列順を表し、画素回路Pに下付けした数字の前側が上からの配列順を表し、後ろ側が左からの配列順を表す。すなわち、1〜mのうちの任意の自然数をiとし、1からnのうちの任意の自然数をjとした場合に、走査線Xiは上からi行目であり、供給線Ziは左からi行目であり、信号線Yjは左からj列目であり、画素回路Pi,jは上からi行目、左からj列目であり、画素回路Pi,jは走査線Xi、供給線Zi及び信号線Yjに接続されている。
このELディスプレイパネル1においては、走査線X1〜Xmと信号線Y1〜Ynとでマトリクス状に区画されたそれぞれの領域が画素を構成し、画素回路P1,1〜Pm,nが1つの領域につき1群だけ設けられている。
〔画素回路の回路構成〕
何れの画素回路P1,1〜Pm,nも同一に構成されているので、画素回路P1,1〜画素回路Pm,nのうち任意の画素回路Pi,jについて説明する。図2は画素回路Pi,jの等価回路図であり、図3は主に画素回路Pi,j及び画素回路Pi,j+1の電極を示した平面図である。
画素回路Pi,jは、画素としての有機EL素子20と、有機EL素子20の周囲に配置された三つのNチャネル型の薄膜トランジスタ(以下単にトランジスタと記述する。)21,22,23と、キャパシタ24と、を備える。以下では、トランジスタ21をスイッチトランジスタ21と、トランジスタ22を保持トランジスタ22と、トランジスタ23を駆動トランジスタ23と称する。
図2に示すように、画素回路Pi,jでは、スイッチトランジスタ21においては、ソース21sが信号線Yjに導通し、ドレイン21dが有機EL素子20の画素電極20a、駆動トランジスタ23のソース23s及びキャパシタ24の一方の電極24Bに導通し、ゲート21gが走査線Xi及び保持トランジスタ22のゲート22gに導通している。
保持トランジスタ22においては、ソース22sが駆動トランジスタ23のゲート23g及びキャパシタ24の他方の電極24Aに導通し、ドレイン22dが供給線Zi及び駆動トランジスタ23のドレイン23dに導通し、ゲート22gがスイッチトランジスタ21のゲート21g及び走査線Xiに導通している。
駆動トランジスタ23においては、ソース23sが有機EL素子20の画素電極20a、スイッチトランジスタ21のドレイン21d及びキャパシタ24の電極24Bに導通し、ドレイン23dが供給線Zi及び保持トランジスタ22のドレイン22dに導通し、ゲート23gが保持トランジスタ22のソース22s及びキャパシタ24の電極24Aに導通している。
なお、ELディスプレイパネル1全体を平面視して画素回路P1,1〜Pm,nのスイッチトランジスタ21だけに着目すると、複数のスイッチトランジスタ21が絶縁基板2上にマトリクス状に配列され、平面視して画素回路P1,1〜Pm,nの保持トランジスタ22だけに着目すると、複数の保持トランジスタ22が絶縁基板2上にマトリクス状に配列され、平面視して画素回路P1,1〜Pm,nの駆動トランジスタ23だけに着目すると、複数の駆動トランジスタ23が絶縁基板2上にマトリクス状に配列されている。
〔ELディスプレイパネルの層構造〕
ELディスプレイパネル1の層構造について説明する。まず、トランジスタ21〜23の層構造について説明する。
図4は駆動トランジスタ23の断面図である。図4に示すように、駆動トランジスタ23は、絶縁基板2上に形成されたゲート23gと、ゲート23g上に形成されたゲート絶縁膜31と、ゲート絶縁膜31上に形成された半導体膜23cと、半導体膜23cの中央部上に形成されたチャネル保護膜23pと、半導体膜23cの両端部上において互いに離間するよう形成され、チャネル保護膜23pに一部重なった不純物半導体膜23a,23bと、不純物半導体膜23a上に形成されたドレイン23dと、不純物半導体膜23b上に形成されたソース23sと、から構成されている。なお、ドレイン23d及びソース23sは一層構造であっても良いし、二層以上の積層構造であっても良い。
スイッチトランジスタ21及び保持トランジスタ22も、駆動トランジスタ23と同様の層構造となっているため、これらの断面図については省略する。
次に、トランジスタ21〜23及びキャパシタ24の各層と信号線Y1〜Yn、走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmとの関係について図4〜図6を用いて説明する。ここで、図5は、図3に示されたV−V線に沿って絶縁基板2の厚さ方向に切断した矢視断面図であり、図6は、図3に示されたVI−VI線に沿って絶縁基板2の厚さ方向に切断した矢視断面図である。
図4〜図6に示すように、スイッチトランジスタ21のゲート21g、保持トランジスタ22のゲート22g、駆動トランジスタ23のゲート23g及びキャパシタ24の電極24A並びに信号線Y1〜Ynは、絶縁基板2上にべた一面に成膜された導電性膜をフォトリソグラフィー法・エッチング法によってパターニングしたものである。信号線Y1〜Ynは表示階調に応じた電流値の階調電流信号が流れる配線である。
ゲート絶縁膜31は、スイッチトランジスタ21、保持トランジスタ22及び駆動トランジスタ23全てに共通した膜であり、面内にべた一面に成膜されている。このゲート絶縁膜31は、キャパシタ24の電極24Aと電極24Bの間に介在する誘電体も兼ねており、更に信号線Y1〜Ynも被覆している。信号線Y1〜Yn上にはそれぞれ半導体膜23cの元となる膜をパターニングしてなる保護膜34が設けられ、保護膜34上には不純物半導体膜23a,23bの元となる膜をパターニングしてなる保護膜35が形成されている。保護膜34及び保護膜35は、ゲート絶縁膜31にピンホールが形成されてしまったときに、ピンホールを介して信号線Y1〜Ynと、走査線X1〜Xmのいずれか又は供給線Z1〜Zmのいずれかとがショートしないように保護するものである。
スイッチトランジスタ21のドレイン21d・ソース21s、保持トランジスタ22のドレイン22d・ソース22s、駆動トランジスタ23のドレイン23d・ソース23s及びキャパシタ24の電極24B並びに走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmは、ゲート絶縁膜31上にべた一面に成膜された導電性膜をフォトリソグラフィー法・エッチング法によってパターニングしたものである。なお、図3に示すように、走査線Xiは、ゲート絶縁膜31に形成されたコンタクトホール92を介してスイッチトランジスタ21のゲート21g及び保持トランジスタ22のゲート22gに接続されているコンタクト部C1に導通し、信号線Yjは、ゲート絶縁膜31に形成されたコンタクトホール94を介してスイッチトランジスタ21のソース21sに導通し、保持トランジスタ22のソース22sは、ゲート絶縁膜31に形成されたコンタクトホール93を介して駆動トランジスタ23のゲート23gと接続されているコンタクト部C3に導通している。
図4〜図6に示すように、スイッチトランジスタ21、保持トランジスタ22及び駆動トランジスタ23並びに走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmは、べた一面に成膜された保護絶縁膜32によって被覆されている。保護絶縁膜32は、窒化シリコン又は酸化シリコンからなり、トランジスタ21〜23、走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmを絶縁保護している。
保護絶縁膜32上には平坦化膜33が積層されており、スイッチトランジスタ21、保持トランジスタ22及び駆動トランジスタ23並びに走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmによる凹凸が平坦化膜33によって解消されている。つまり、平坦化膜33の表面が平坦となっている。平坦化膜33は、ポリイミド等の樹脂を硬化させたものである。
絶縁基板2から平坦化膜33までの積層構造をトランジスタアレイ基板50という。このトランジスタアレイ基板50においては、平面視して、スイッチトランジスタ21、保持トランジスタ22及び駆動トランジスタ23がマトリクス状に配列されている。
なお、このELディスプレイパネル1をボトムエミッション型として用いる場合、すなわち、絶縁基板2から有機EL素子20の光を出射して絶縁基板2を表示面として用いる場合には、ゲート絶縁膜31、保護絶縁膜32及び平坦化膜33には透明な材料を用いる。
次に、トランジスタアレイ基板50の表面に積層された層構造について説明する。トランジスタアレイ基板50の表面上、即ち、平坦化膜33の表面上には、画素電極20aが画素回路P1,1〜Pm,n毎にマトリクス状に配列されている。平面視して、画素回路Pi,jの画素電極20aは、隣り合う走査線Xi及び供給線Zi並びに隣り合う信号線Yj及び信号線Yj+1によって区画された領域に形成されている。また、画素電極20aは、平坦化膜33及び保護絶縁膜32に形成されたコンタクトホールを介してキャパシタ24の電極24B、スイッチトランジスタ21のドレイン21d及び駆動トランジスタ23のソース23sに導通している。
画素電極20aは、有機EL素子20のアノードとして機能する電極である。即ち、画素電極20aの仕事関数が比較的高く、後述する有機EL層20bへ正孔を効率よく注入するものが好ましい。また、画素電極20aは、可視光に対して透過性を有している。画素電極20aとしては、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO)を主成分としたものがある。
なお、このELディスプレイパネル1をトップエミッション型として用いる場合、すなわち、絶縁基板2の反対側を表示面として用いる場合には、画素電極20aと平坦化膜33との間に、導電性且つ可視光反射性の高い反射膜を成膜すると良い。
これら画素電極20aは、平坦化膜33上にべた一面に成膜された透明導電性膜をフォトリソグラフィー法・エッチング法によってパターニングしたものである。水平方向に隣り合う画素電極20aの間には、画素電極20aと電気的に離間して垂直方向に延在する導電性ライン51が、信号線Y(j-2k)、…、Y(j-2)、Yj、Y(j+2)、…(kは自然数)というように、つまり給電配線90と同様に、一列おきにパターニングされている。導電性ライン51は、画素電極20aの元となる透明導電性膜をエッチングすることによって画素電極20aとともにパターニングされたものである。導電性ライン51の左右両側の周縁部上には、垂直方向に長い溝状の絶縁ライン57,57,…がそれぞれ形成されている。絶縁ライン57,57間から露出している導電性ライン51上には、それぞれ給電配線90,90,…が積層されている。
水平方向に隣り合う画素電極20aの間には、画素電極20aと電気的に絶縁して垂直方向に延在する絶縁ライン52が、信号線Y(j-2k+1)…、Y(j-1)、Y(j+1)、Y(j+3)、…(kは自然数)というように、つまり共通配線91と同様に、画素電極20aの一列おきにパターニングされている。これら絶縁ライン52は、開口率を高くするために、両側が画素電極20aの周縁部に一部重なるよう設けられているが、画素電極20aの周縁部と重ならない構造であってもよい。これら絶縁ライン52のうち導電性ライン51に重なっていない絶縁ライン52上には、共通配線91が積層されている。絶縁ライン52及び絶縁ライン57は、窒化シリコンや酸化シリコンからなることが好ましい。
給電配線90は、絶縁ライン52よりも十分に厚く、絶縁ライン52から隆起している。更に、給電配線90は、メッキ法により形成されたものであるので、信号線Y1〜Yn、走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zm並びにトランジスタ21〜23のゲート、ソース及びドレインよりも十分に厚い。図3、図6に示すように、平面視して各給電配線90と供給線Z1〜Zmとが交差する箇所においてコンタクトホール53が平坦化膜33及び保護絶縁膜32に形成され、そのコンタクトホール53に導電性パッド58が埋められ、導電性パッド58の上に導電性ライン51及び給電配線90が順に重なっている。そのため、図2の回路図に示すように、給電配線90がコンタクト部C2で電気的に供給線Z1〜Zmに導通し、強いては供給線Ziを介して画素回路Zi,1〜Zi,nのトランジスタ22,23のドレイン22d,23dに導通している。なお、コンタクトホール53内の導電性パッド58は、メッキ法により形成されたものである。
共通配線91も、給電配線90とともにメッキ法により形成されたものであるので、信号線Y1〜Yn、走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zm並びにトランジスタ21〜23のゲート、ソース及びドレインよりも十分に厚い。共通配線91及び給電配線90は、銅、金若しくはニッケル又はこれらの積層体からなる。
給電配線90の表面には、撥水性・撥油性を有した撥液性絶縁膜54が成膜されている。この撥液性絶縁膜54はフッ素樹脂電着塗料からなり、電着塗装によって成膜されたものである。
共通配線91の表面には、撥水性・撥油性を有した撥液性導通膜55が成膜されている。撥液性導通膜55は、次の化学式に示されたトリアジルトリチオールの1又は2のチオール基(−SH:メルカプト基と呼称する場合もある。)の水素原子(H)が還元離脱し、硫黄原子(S)が金属である共通配線91の表面に酸化吸着したものである。
Figure 2008304945
撥液性導通膜55は、共通配線91の表面に平面的に被膜され且つ共通配線91の厚さ方向に単分子の厚さで配列された単分子膜であるか、或いは共通配線91の表面に平面的に被膜され且つ共通配線91の厚さ方向に極少ない複数の分子の厚さで配列された複数の分子膜である。つまり、撥液性導通膜55はトリアジルトリチオール分子ユニットが共通配線91の表面に規則正しく並んだ極薄い膜であるから、撥液性導通膜55が非常に低抵抗であって、その厚さ方向に電気伝導性を失われることがない。このため、共通配線91は、撥液性導通膜55を介して後述する対向電極20cと電気的に導通することができる。なお、撥水性・撥油性を顕著にするためにトリアジルトリチオールに代えて、トリアジルトリチオールの1又は2のチオール基がフッ化アルキル基に置換したトリアジンチオール誘導体でも良い。このようなトリアジル化合物は、撥液性導通膜55のような金属に選択的に被膜し結合することができる。具体的には、6−ジメチルアミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオール−ナトリウム塩を濃度10-3mol/l水溶液に調整した後、液温26℃、浸漬時間5分〜30分の条件にて共通配線91をその水溶液に浸漬したとき、表面が銅からなる共通配線91の表面に膜厚0.7nm程度の撥液性導通膜55が被膜される(膜厚はエリプソメータによる測定値)。また、6−ジドデシルアミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオール−ナトリウム塩を濃度10-3mol/l水溶液に調整した後、液温46℃、浸漬時間5分〜30分の条件にて表面が銅からなる共通配線91をその水溶液に浸漬したとき、共通配線91に膜厚1.8nm程度の撥液性導通膜55が被膜される(膜厚はエリプソメータによる測定値)。
また次の化学式に示されたフッ化アルキル基を有するトリアジルチオール化合物を用いる場合、具体的には、水酸化ナトリウムとともに水に溶解して濃度2×10-3mol/l水溶液とし、液温26℃、浸漬時間5分〜30分の条件にて表面が銅からなる共通配線91をその水溶液に浸漬して、共通配線91に撥液性導通膜55が被膜される。
Figure 2008304945
なお、撥液性導通膜55の被膜構造を模式的に示すと、図7のようになる。図7において置換基Rは、例えばジメチルアミノ又はジドデシルアミノである。
画素電極20aは、共通配線91の表面に撥液性導通膜55を被膜する直前に、紫外線による親液化処理を行う。この親液化処理が行われた画素電極20aは、表面に液体が塗布されると液体の接触角が低く、表面に液体が平滑に塗布されることになる。紫外線照射装置(HMW-615-N-4 オーク製作所製)で、ランプ出力100W、照射時間は15秒〜3分として紫外線照射を行った。トランジスタアレイパネル50の表面に向けて特に画素電極20aに向けて、紫外線を照射することによって、画素電極20aの表面の濡れ性を向上させて画素電極20aを親液化する。また画素電極20a上にオゾン処理を行い、親水化処理してもよい。画素電極20a上には、有機EL素子20の有機EL層20bが成膜されている。有機EL層20bは広義の発光層であり、有機EL層20bには、有機化合物である発光材料(蛍光体)が含有されている。有機EL層20bは、画素電極20aから順に正孔輸送層、狭義の発光層の順に積層した二層構造である。正孔輸送層は、導電性高分子であるPEDOT(ポリチオフェン)及びドーパントであるPSS(ポリスチレンスルホン酸)からなり、狭義の発光層は、ポリフルオレン系発光材料からなる。また無機材料からなる電荷輸送層を有機EL層20bと組み合わせてもよい。
有機EL層20bは、撥液性絶縁膜54及び撥液性導通膜55のコーティング後に湿式塗布法(例えば、インクジェット法)によって成膜される。湿式塗布法とは、有機EL層20bとなる有機化合物を溶媒等に溶解又は分散させた溶液を塗布するか、或いは有機EL層20bとなる有機化合物自体を液体の状態にして塗布する方法である。この場合、画素電極20aに有機EL層20bとなる有機化合物を含有する有機化合物含有液を塗布するが、この有機化合物含有液の液面は、絶縁ライン52の頭頂部及び絶縁ライン57の頭頂部よりも高い。水平方向に隣り合う画素電極20a間に頭頂部が絶縁ライン52の頭頂部及び絶縁ライン57の頭頂部よりも十分高い厚膜の給電配線90及び共通配線91が交互に設けられているから、画素電極20aに塗布された有機化合物含有液が水平方向に対して隣の画素電極20aに漏れることがないように堰き止めている。また、画素電極20aは親液化され、給電配線90には撥水性・撥油性の撥液性絶縁膜54がコーティングされ、更には共通配線91には撥水性・撥油性の撥液性導通膜55がコーティングされているから、画素電極20aに塗布された有機EL層20bとなる有機化合物を含有する有機化合物含有液が、画素電極20a全面に広がり、撥液性絶縁膜54及び撥液性導通膜55ではじかれるので、画素電極20aに塗布された有機化合物含有液が画素電極20aの中央に対して絶縁ライン52の角部付近で極端に厚く堆積されなくなる。そのため、有機化合物含有液が乾燥してなる有機EL層20bを均一な膜厚で成膜することができる。
このように有機EL層20bを成膜することによって、図8に示すように、赤色に発光する有機EL層20bが成膜された領域R、緑色に発光する有機EL層20bが成膜された領域G、青色に発光する有機EL層20bが成膜された領域Bのストライプ構造を構成し、同列の複数の画素は同色に発光する。
平面視した場合、塗布された有機化合物含有液は、左右をそれぞれ給電配線90及び共通配線91のいずれかに仕切られているため垂直方向に各列毎に一様に分布するので、垂直方向に配列された複数の有機EL層20bは何れも同じ層構造であり、同じ色に発光する。一方、水平方向に一列に配列された複数の有機EL層20bは、赤発光、緑発光、青発光の順に繰り返すように狭義の発光層が配列されている。正孔輸送層は異なる色に発光する画素同士で互いに同じ材料を用いてもよい。
なお、有機EL層20bは、二層構造の他に、画素電極20aから順に正孔輸送層、狭義の発光層、電子輸送層となる三層構造であっても良いし、狭義の発光層からなる一層構造であっても良いし、これらの層構造において適切な層間に電子或いは正孔の注入層が介在した積層構造であっても良いし、その他の積層構造であっても良い。
有機EL層20b上には、有機EL素子20のカソードとして機能する対向電極20cが成膜されている。対向電極20cは、全ての画素に共通して形成された共通電極である。対向電極20cがべた一面に成膜されることで、対向電極20cが撥液性導通膜55を挟んで共通配線91を被覆するとともに撥液性絶縁膜54を挟んで給電配線90を被覆している。そのため、図2の回路図に示すように、対向電極20cは共通配線91に対して導通している。それに対して、対向電極20cは給電配線90に対して絶縁している。
図4〜図6に示すように、対向電極20cは、画素電極20aよりも仕事関数の低い材料で形成されており、例えば、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム、インジウム、希土類金属の少なくとも一種を含む単体又は合金を有する低仕事関数の材料で形成されていることが好ましい。また、対向電極20cは、上記各種材料の層が積層された積層構造となっていても良いし、以上の各種材料の層に加えてシート抵抗を低くするために酸化されにくい金属層が堆積した積層構造となっていても良く、具体的には、有機EL層20bと接する界面側に設けられた低仕事関数の高純度のバリウム層と、バリウム層を被覆するように設けられたアルミニウム層との積層構造、下層にリチウム層、上層にアルミニウム層が設けられた積層構造が挙げられる。またトップエミッション構造の場合、対向電極20cを上述のような低仕事関数の薄膜とその上にITO等の透明導電膜を積層した透明電極としてもよい。
対向電極20c上には、封止絶縁膜56が成膜されている。封止絶縁膜56は対向電極20c全体を被覆し、対向電極20cの劣化を防止するために設けられている無機膜又は有機膜である。
なお、従来、トップエミッション型構造のELディスプレイパネルは、対向電極の少なくとも一部を金属酸化物のように抵抗値が高い透明電極を用いることになるが、このような材料は十分に厚くしなければシート抵抗が十分に低くならないので、厚くすることによって必然的に有機EL素子の透過率が下がってしまい、大画面になるほど面内で均一の電位になりにくく表示特性が低くなってしまっていた。しかしながら、本実施形態では、垂直方向に十分な厚さのために低抵抗な複数の共通配線91,91,…を設けているので、対向電極20cと合わせて有機EL素子20,20,…のカソード電極全体のシート抵抗値を下げ、十分且つ面内で均一に大電流を流すことが可能となる。さらにこのような構造では、共通配線91,91,…がカソード電極としてのシート抵抗を下げているので、対向電極20cを薄膜にして透過率を向上したりすることが可能である。なおトップエミッション構造では、画素電極20aを反射性の材料としてもよい。
〔ELディスプレイパネルの駆動方法〕
ELディスプレイパネル1をアクティブマトリクス方式で駆動するには、次のようになる。すなわち、図9に示すように、発振回路によって給電配線90,90,…及び供給線Z1〜Zmに対してクロック信号を出力する。また、走査側ドライバによって走査線X1から走査線Xmへの順(走査線Xmの次は走査線X1)にハイレベルのシフトパルスを順次出力することにより走査線X1〜Xmを順次選択するが、走査側ドライバが走査線X1〜Xmの何れか1つにシフトパルスを出力している時には発振回路のクロック信号がローレベルになる。また、走査側ドライバが各走査線X1〜Xmを選択している時に、データ側ドライバが書込電流である引抜電流(電流信号)を駆動トランジスタ23のソース−ドレイン間を介して全信号線Y1〜Ynに流す。なお、対向電極20c及び給電配線90の一定のコモン電圧Vcom(例えば、接地=0ボルト)に保たれている。
走査線Xiの選択期間においては、i行目の走査線Xiにシフトパルスが出力されているから、スイッチトランジスタ21及び保持トランジスタ22がオン状態となる。各選択期間において、データ側ドライバ側の電位は、給電配線90,90,…及び供給線Z1〜Zmに出力されたクロック信号のローレベル以下で且つこのクロック信号のローレベルはコモン電圧Vcom以下に設定されている。したがってこの時、有機EL素子20から信号線Y1〜Ynに流れることはないので図2に示すように、データ側ドライバによって階調に応じた電流値の書込電流(引抜電流)が矢印Aの通り、信号線Y1〜Ynに流れ、画素回路Pi,jにおいては給電配線90及び供給線Ziから駆動トランジスタ23のソース−ドレイン間、スイッチトランジスタ21のソース−ドレイン間を介して信号線Yjに向かった書込電流(引抜電流)が流れる。このように駆動トランジスタ23のソース−ドレイン間を流れる電流の電流値は、データ側ドライバによって一義的に制御され、データ側ドライバは、外部から入力された階調に応じて書込電流(引抜電流)の電流値を設定する。書込電流(引抜電流)が流れている間、i行目のPi,1〜Pi,nの各駆動トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電圧は、それぞれ信号線Y1〜Ynに流れる書込電流(引抜電流)の電流値、つまり駆動トランジスタ23のVg−Ids特性の経時変化にかかわらず駆動トランジスタ23のドレイン23d−ソース23s間を流れる書込電流(引抜電流)の電流値に見合うように強制的に設定され、この電圧のレベルに従った大きさの電荷がキャパシタ24にチャージされて、書込電流(引抜電流)の電流値が駆動トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電圧のレベルに変換される。その後の発光期間では、走査線Xiがローレベルになり、スイッチトランジスタ21及び保持トランジスタ22がオフ状態となるが、オフ状態の保持トランジスタ22によってキャパシタ24の電極24A側の電荷が閉じ込められてフローティング状態になり、駆動トランジスタ23のソース23sの電圧が選択期間から発光期間に移行する際に変調しても、駆動トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電位差がそのまま維持される。この発光期間のうち、いずれの行の選択期間でもない間、つまり、クロック信号が給電配線90及び供給線Ziの電位が有機EL素子20の対向電極20c及び給電配線90の電位Vcomより高いハイレベルの間、より高電位の給電配線90及び供給線Ziから駆動トランジスタ23のソース−ドレイン間を介して有機EL素子20に駆動電流が矢印Bの方向に流れ、有機EL素子20が発光する。駆動電流の電流値は駆動トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電圧に依存するため、発光期間における駆動電流の電流値は、選択期間における書込電流(引抜電流)の電流値に等しくなる。また発光期間において、いずれかの行の選択期間の間、つまりクロック信号がローレベルである時は、給電配線90及び供給線Ziの電位が対向電極20c及び給電配線90の電位Vcom以下であるので、有機EL素子20に駆動電流は流れず発光しない。
即ち、選択期間中、スイッチトランジスタ21は、駆動トランジスタ23のソース23sと信号線Yjとの間に書込電流(引抜電流)が流れるように電流路を形成し、保持トランジスタ2は、給電配線90と駆動トランジスタ23のドレイン23dとの間に書込電流(引抜電流)が流れるように電流路を形成する。
そして、発光期間中、スイッチトランジスタ21は、駆動トランジスタ23のソース23sから流れる駆動電流が信号線Yjに流れないように電流路を閉じ、保持トランジスタ22は、駆動トランジスタ23のゲート23g―ソース23s間の電圧を保持して駆動電流の電流値を一定にするものである。そして、駆動トランジスタ23は、発光期間中に供給線Zi及び給電配線90がハイレベルになった時に、選択期間にゲート23g―ソース23s間にチャージされた電荷にしたがい、階調に応じた大きさの電流を有機EL素子20に流して有機EL素子20を駆動するものである。
〔給電配線及び共通配線の幅、断面積及び抵抗率〕
ここで、ELディスプレイパネル1の画素数をWXGA(768×1366)としたときに、給電配線90及び共通配線91の望ましい幅、断面積を定義する。図10は、各画素回路P1,1〜Pm,nの駆動トランジスタ23及び有機EL素子20の電流−電圧特性を示すグラフである。
図10において、縦軸は1つの駆動トランジスタ23のソース23s−ドレイン23d間を流れる書込電流の電流値又は1つの有機EL素子20のアノード−カソード間を流れる駆動電流の電流値であり、横軸は1つの駆動トランジスタ23のソース23s−ドレイン23d間の電圧(同時に1つの駆動トランジスタ23のゲート23g−ドレイン23d間の電圧)である。図中、実線Ids maxは、最高輝度階調(最も明るい表示)のときの書込電流及び駆動電流であり、一点鎖線Ids midは、最高輝度階調と最低輝度階調との間の中間輝度階調のときの書込電流及び駆動電流であり、二点鎖線Vpoは駆動トランジスタ23の不飽和領域(線形領域)と飽和領域との閾値つまりピンチオフ電圧であり、三点鎖線Vdsは駆動トランジスタ23のソース23s−ドレイン23d間を流れる書込電流であり、破線Ielは有機EL素子20のアノード−カソード間を流れる駆動電流である。
ここで電圧VP1は、最高輝度階調時の駆動トランジスタ23のピンチオフ電圧であり、電圧VP2は、駆動トランジスタ23が最高輝度階調の書込電流が流れるときのソース−ドレイン間電圧であり、電圧VELmax(電圧VP4−電圧VP3)は有機EL素子20が最高輝度階調の書込電流と電流値が等しい最高輝度階調の駆動電流で発光するときのアノード−カソード間の電圧である。電圧VP2’は、駆動トランジスタ23が中間輝度階調の書込電流が流れるときのソース−ドレイン間電圧であり、電圧(電圧VP4’−電圧VP3’)は有機EL素子20が中間輝度階調の書込電流と電流値が等しい中間輝度階調の駆動電流で発光するときのアノード−カソード間電圧である。
駆動トランジスタ23及び有機EL素子20はいずれも飽和領域で駆動させるために、(給電配線90の発光期間時の電圧VH)から(共通配線91の発光期間時の電圧Vcom)を差し引いた値VXは下記の式(2)を満たす。
VX=Vpo+Vth+Vm+VEL ・・・・・(2)
Vth(最高輝度時の場合VP2−VP1に等しい)は駆動トランジスタ23の閾値電圧であり、VEL(最高輝度時の場合VELmaxに等しい)は有機EL素子20のアノード−カソード間電圧であり、Vmは、階調に応じて変位する許容電圧である。
図から明らかなように、電圧VXのうち、輝度階調が高くなる程、トランジスタ23のソース−ドレイン間に要する電圧(Vpo+Vth)が高くなるとともに有機EL素子20のアノード−カソード間に要する電圧VELが高くなる。したがって、許容電圧Vmは、輝度階調が高くなるほど低くなり、最小許容電圧VmminはVP3−VP2となる。
有機EL素子20は低分子EL材料及び高分子EL材料にかかわらず一般的に経時劣化し、高抵抗化する。10000時間後のアノード−カソード間電圧は初期時の1.4倍程度になることが確認されている。つまり、電圧VELは、同じ輝度階調時でも時間が経つ程高くなる。このため、駆動初期時の許容電圧Vmが高い程長期間にわたって動作が安定するので、電圧VELが8V以上、より望ましくは13V以上となるように電圧VXを設定している。
この許容電圧Vmには、有機EL素子20の高抵抗化ばかりでなく、さらに、給電配線90による電圧降下の分も含まれる。
給電配線90の配線抵抗のために電圧降下が大きいとELディスプレイパネル1の消費電力が著しく増大してしまうため、給電配線90の電圧降下は1V以下に設定することが特に好ましい。
行方向の一つの画素の長さである画素幅Wpと、行方向の画素数(1366)と、画素領域以外における引き回し配線90aから配線端子90bまでの延長部分と、画素領域以外における引き回し配線90aから配線端子90cまでの延長部分と、を考慮した結果、ELディスプレイパネル1のパネルサイズが32インチ、40インチの場合、引き回し配線90aの全長はそれぞれ706.7mm、895.2mmとなる。ここで、給電配線90の線幅WL及び共通配線91の線幅WLが広くなると、構造上有機EL層20bの面積が小さくなり、さらに他の配線との重なり寄生容量を発生してさらなる電圧降下をもたらすため、給電配線90の幅WL及び共通配線91の線幅WLはそれぞれ画素幅Wpの5分の1以下に抑えることが望ましい。このようなことを考慮すると、ELディスプレイパネル1のパネルサイズが32インチ、40インチの場合、幅WLはそれぞれ34μm以内、44μm以内となる。また給電配線90及び共通配線91の最大膜厚Hmaxはアスペクト比を考慮すると、トランジスタ21〜23の最小加工寸法4μmの1.5倍、つまり6μmとなる。したがって給電配線90及び共通配線91の最大断面積Smaxは32インチ、40インチで、それぞれ204μm2、264μm2となる。
このような32インチのELディスプレイパネル1について、最大電流が流れるように全点灯したときの給電配線90及び共通配線91のそれぞれの最大電圧降下を1V以下にするためには図11に示すように、給電配線90及び共通配線91のそれぞれの配線抵抗率ρ/断面積Sは4.7Ω/cm以下に設定される必要がある。図12に32インチのELディスプレイパネル1の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積と電流密度の相関関係を表す。なお、上述した給電配線90及び共通配線91の最大断面積Smax時に許容される抵抗率は、32インチで9.6μΩcm、40インチで6.4μΩcmとなる。
そして、40インチのELディスプレイパネル1について、最大電流が流れるように全点灯したときの給電配線90及び共通配線91のそれぞれの最大電圧降下を1V以下にするためには図13に示すように、給電配線90及び共通配線91のそれぞれの配線抵抗率ρ/断面積Sは2.4Ω/cm以下に設定される必要がある。図14に40インチのELディスプレイパネル1の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積と電流密度の相関関係を表す。
給電配線90及び共通配線91の故障により動作しなくなる故障寿命MTFは、下記の式(3)を満たす。
MTF=A exp(Ea/KbT)/ρJ2 ・・・・・(3)
Eaは活性化エネルギー、KbT=8.617×10―5eV、ρは給電配線90及び共通配線91の抵抗率、Jは電流密度である。
給電配線90及び共通配線91の故障寿命MTFは抵抗率の増大及びエレクトロマイグレーションに律速する。給電配線90及び共通配線91をAl系(AlTi及びAlNd等の合金又はAl単体)に設定し、MTFが10000時間、85℃の動作温度で試算すると、電流密度Jは2.1×104A/cm2以下にする必要がある。同様に給電配線90及び共通配線91をCuに設定すると、2.8×106A/cm2以下にする必要がある。なおAl合金内のAl以外の材料はAlよりも低い抵抗率であることを前提としている。
これらのことを考慮して、32インチのELディスプレイパネル1では、全点灯状態で10000時間に給電配線90及び共通配線91が故障しないようなAl系の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積Sは、図12から、57μm2以上必要になり、同様にCuの給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積Sは、図12から、0.43μm2以上必要になる。
そして40インチのELディスプレイパネル1では、全点灯状態で10000時間に給電配線90及び共通配線91が故障しないようなAl系の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積Sは、図14から、92μm2以上必要になり、同様にCuの給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積Sは、図14から、0.69μm2以上必要になる。
Al系の給電配線90及び共通配線91では、Al系の抵抗率が4.00μΩcmとすると、32インチのELディスプレイパネル1では上述のように配線抵抗率ρ/断面積Sが4.7Ω/cm以下なので、最小断面積Sminは85.1μm2となる。このとき上述のように給電配線90及び共通配線91の配線幅WLは34μm以内なので給電配線90及び共通配線91の最小膜厚Hminは2.50μmとなる。
またAl系の給電配線90及び共通配線91の40インチのELディスプレイパネル1では上述のように配線抵抗率ρ/断面積Sが2.4Ω/cm以下なので、最小断面積Sminは167μm2となる。このとき上述のように給電配線90及び共通配線91の配線幅WLは44μm以内なので給電配線90及び共通配線91の最小膜厚Hminは3.80μmとなる。
Cuの給電配線90及び共通配線91では、Cuの抵抗率が2.10μΩcmとすると、32インチのELディスプレイパネル1では上述のように配線抵抗率ρ/断面積Sが4.7Ω/cm以下なので、最小断面積Sminは44.7μm2となる。このとき上述のように給電配線90及び共通配線91の配線幅WLは34μm以内なので給電配線90及び共通配線91の最小膜厚Hminは1.31μmとなる。
またCuの給電配線90及び共通配線91の40インチのELディスプレイパネル1では上述のように配線抵抗率ρ/断面積Sが2.4Ω/cm以下なので、最小断面積Sminは87.5μm2となる。このとき上述のように給電配線90及び共通配線91の配線幅WLは44μm以内なので給電配線90及び共通配線91の最小膜厚Hminは1.99μmとなる。
以上のことから、ELディスプレイパネル1を正常且つ消費電力を低く動作させるには、給電配線90及び共通配線91での電圧降下を1V以下にした方が好ましく、このような条件にするには、給電配線90及び共通配線91がAl系の32インチのパネルでは、膜厚Hが2.50μm〜6μm、幅WLが14.1μm〜34.0μm、抵抗率が4.0μΩcm〜9.6μΩcmとなり、給電配線90及び共通配線91がAl系の40インチのパネルでは、給電配線90及び共通配線91がAl系の場合、膜厚Hが3.80μm〜6μm、幅WLが27.8μm〜44.0μm、抵抗率が4.0μΩcm〜9.6μΩcmとなる。
総じてAl系の給電配線90及び共通配線91の場合、膜厚Hが2.50μm〜6μm、幅WLが14.1μm〜44μm、抵抗率が4.0μΩcm〜9.6μΩcmとなる。
同様に、給電配線90及び共通配線91がCuの32インチのパネルでは、膜厚Hが1.31μm〜6μm、幅WLが7.45μm〜34μm、抵抗率が2.1μΩcm〜9.6μΩcmとなり、給電配線90及び共通配線91がCuの40インチのパネルでは、給電配線90及び共通配線91がCu系の場合、膜厚Hが1.99μm〜6μm、幅WLが14.6μm〜44.0μm、抵抗率が2.1μΩcm〜9.6μΩcmとなる。
総じてCuの給電配線90及び共通配線91の場合、膜厚Hが1.31μm〜6μm、幅WLが7.45μm〜44μm、抵抗率が2.1μΩcm〜9.6μΩcmとなる。
したがって、給電配線90及び共通配線91としてAl系材料又はCuを適用した場合、ELディスプレイパネル1の給電配線90及び共通配線91は、膜厚Hが1.31μm〜6μm、幅WLが7.45μm〜44μm、抵抗率が2.1μΩcm〜9.6μΩcmとなる。
以上のように、給電配線90を流れる電流の大きさは一列の走査線Xiに接続されたn個の有機EL素子20に流れる駆動電流の大きさの和になるので、VGA以上の画素数で動画駆動するための選択期間に設定した場合、給電配線90の寄生容量が増大してしまい、薄膜トランジスタのゲート又はソース、ドレインのような薄膜ではn個の有機EL素子20に書込電流(つまり駆動電流)を流すには抵抗が高すぎるが、本実施形態では、画素回路P1,1〜Pm,nの薄膜トランジスタのゲート、ソース及びドレインとは異なる導電層によって給電配線90の少なくとも一部を構成しているので短い選択期間であっても遅延なく十分に書込電流(引抜電流)を流すことができる。そして、給電配線90を厚くすることで給電配線90を低抵抗化したので、給電配線90の幅を狭くすることができる。そのため、ボトムエミッションの場合、画素開口率の減少を最小限に抑えることができる。
同様に、発光期間に共通配線91に流れる駆動電流の大きさは、選択期間に給電配線90に流れる書込電流(引抜電流)の大きさと同じなので、画素回路P1,1〜Pm,nの薄膜トランジスタのゲート、ソース及びドレインとは異なる導電層を対向電極20cに接続しているので、配線91を厚膜にすることができ、共通配線91を低抵抗化することができ、さらに対向電極20c自体が薄膜化してより高抵抗になっても対向電極20cの電圧を面内で一様にすることができる。従って、仮に全ての画素電極20aに同じ電位を印加した場合でも、どの有機EL層20bの発光強度もほぼ等しくなり、面内の発光強度を一様することができる。
また、ELディスプレイパネル1をトップエミッション型として用いた場合、対向電極20cをより薄膜化ことが可能なので、有機EL層20bを発した光が対向電極20cを透過中に減衰し難くなる。更に、平面視して水平方向に隣り合う画素電極20aの間に共通配線91が設けられているため、画素開口率の減少を最小限に抑えることができる。
ELディスプレイパネル1では、信号線Y1〜Ynは、マトリックス画素の構造上、走査線X1〜Xmと必然的に交差しているのでいずれか一方をトランジスタ21〜23のゲート導電層とし、他方をトランジスタ21〜23のソース、ドレイン導電層としなければならない。信号線Y1〜Ynと直交する走査線X1〜Xmが水平方向に延在しているため、供給線Z1〜Zmをそれぞれ独立して時間差的に当該選択期間のみローレベルとし、それ以外の期間をハイレベルにすると、供給線Z1〜Zmを水平方向に配置し、さらに、給電配線90,90,…を、行毎に設けられた供給線Z1〜Zmにそれぞれ接続しなければならないため、必然的に給電配線90,90,…を水平方向に延在しなければならなかった。
このように給電配線90,90,…を水平方向に延在し、これに合わせて共通配線91を水平方向に延在させると、有機EL素子20のRGBの発光色の画素行数はm本となる。ELディスプレイパネル1は一般的に縦横比では、横方向に長い。つまり、水平方向の画素数nは、垂直方向の画素数mより大きい。
対して本実施形態では、供給線Z1〜Zm及び給電配線90,90,…を共通電位にしているので給電配線90,90,…の延在方向を走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmの延在方向に合わせる必要がなく、給電配線90,90,…を走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmと直交するようにレイアウトできる。このため、給電配線90,90,…及び共通配線91,91,…を垂直方向に延在させて、これらを有機EL層20bを左右に仕切る金属隔壁として用い、有機EL素子20の同色に発光する有機EL層20bを垂直方向に延在するストライプ形状としている。したがって、有機EL素子20のRGBの発光色の画素列数は、給電配線90及び共通配線91の延在方向を水平方向に設計した場合のRGBの発光色の画素行数よりも多いため、より色分解能に優れた表示を行うことができる。
〔変形例1〕
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
上記実施形態では、共通配線91と給電配線90が交互に配列されているが、図15に示したELディスプレイパネル101のように、垂直方向に隣り合う画素電極20aの間が全て給電配線90であっても良い。その場合、共通配線91は給電配線90と同一面に形成されているのではなく、給電配線90の上方を絶縁する絶縁膜上に設ければ良いが、平面視して水平方向に各画素電極20aを仕切るように(m+1)本の共通配線91を配置することが望ましい。共通配線91,91,…は画素毎に設けられたこの絶縁膜のコンタクトホールを介して各画素の対向電極20cにそれぞれ接続されている。給電配線90は、垂直方向に有機EL層20bを仕切っている構造なので、画素回路P1,j,P2,j,P3,j,…,Pm,jの有機EL素子20となる領域に有機EL層20bとなる溶液が塗着すると、溶液が水平方向に隣接する画素回路P1,(j-1),P2,(j-1),P3,(j-1),…,Pm,(j-1)やP1,(j+1),P2,(j+1),P3,(j+1),…,Pm,(j+1)の有機EL素子20となる領域に行かないように堰き止める。なお、図15に示されたELディスプレイパネル101と図1に示されたELディスプレイパネル1の間で互いに対応する部分に同一の符号を付す。
〔変形例2〕
また、上記実施形態、上記変形例では、供給線Z1〜Zmがあり、供給線Z1〜Zm及びコンタクトホール53介して給電配線90がトランジスタ22,23のドレイン22d,23dに導通しているが、供給線Z1〜Zmがなく、給電配線90がコンタクトホール53を介してトランジスタ22,23のドレイン22d,23dに導通しても良い。
〔変形例3〕
また、上記実施形態、上記各変形例では、トランジスタ21〜23がNチャネル型の電界効果トランジスタとして説明を行った。トランジスタ21〜23がPチャネル型の電界効果トランジスタであっても良い。その場合、図2の回路構成では、トランジスタ21〜23のソース21s,22s,23sとトランジスタ21〜23のドレイン21d,22d,23dの関係が逆になる。例えば、駆動トランジスタ23がPチャネル型の電界効果トランジスタの場合には、駆動トランジスタ23のドレイン23dが有機EL素子20の画素電極20aに導通し、ソース23sが供給線Ziに導通する。
〔変形例4〕
また、上記実施形態、上記各変形例では、信号線Y1〜Ynがゲート21g,22g,ゲート23gの元となる導電性膜からパターニングされたものであるが、信号線Y1〜Ynがソース21s,22s,23s及びドレイン21d,22d,23dの元となる導電性膜からパターニングされたものでも良い。この場合、走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmがゲート21g,22g,ゲート23gの元となる導電性膜からパターニングされたものとなり、信号線Y1〜Ynが走査線X1〜Xm及び供給線Z1〜Zmよりも上層になる。
〔変形例5〕
また、上記実施形態、上記各変形例では、一画素につき3つのトランジスタ21〜23が設けられているが、有機EL素子にソース又はドレインが直列に接続された駆動トランジスタを備え付けたELディスプレイパネルであれば、トランジスタの数、電流駆動、電圧駆動の制限なく本発明を適用することができる。
〔変形例6〕
また上記実施形態、上記各変形例では、各保持トランジスタ22のドレイン22dは供給線Z1〜Zmのいずれかに接続されているが、これに限らず、各画素回路Pi,1,Pi,2,Pi,3,……Pi,nの保持トランジスタ22のドレイン22dを走査線Xiに接続するようにしてもよい。
また上記変形例を複数組み合わせてもよい。
〔変形例7〕
また上記実施形態、上記各変形例では書込電流となる電圧VL及び駆動電流となる電圧VHを、給電配線90に配線端子90b、90cの両方から供給して給電配線90の電圧降下を低くしたが、電圧降下が高くてもよい設計であれば配線端子90b、90cのいずれか片方のみから供給するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
第2実施形態として、ELディスプレイの製造方法について図16を用いて説明する。なお、第2実施形態と第1実施形態とのあいだで互いに対応する部分には同一の符号を付して説明する。本実施形態では、給電配線90をトランジスタアレイパネル50の平坦化膜33内に埋設し、所定方向に配列している画素電極20a間には、共通配線91のみが介在している。
まず、絶縁基板2に対して気相成長法(例えば、スパッタリング)、フォトリソグラフィー法、エッチング法を適宜何回か行った後に、スピンコート法によって樹脂の平坦化膜33を成膜することによって、トランジスタアレイパネル50を製造する。
次に、トランジスタアレイパネル50の表面に透明導電性膜を気相成長法により成膜し、その透明導電性膜をフォトリソグラフィー法・エッチング法によって形状加工することによって、複数の画素電極20aをマトリクス状に配列するよう形成する。
次に、気相成長法、フォトリソグラフィー法、エッチング法を順に行うことによって、網目状の絶縁膜52Aをパターニングする。絶縁膜52Aのパターニングに際しては、絶縁膜52Aにはマトリクス状の開口を形成し、絶縁膜52Aの各開口において画素電極20aを露出させるが、画素電極20aの縁部分を絶縁膜52Aによって覆う。
次に、画素電極20aの間を縫うように複数の共通配線91を凸設させる。具体的には、メッキ法によって絶縁膜52A上に複数の共通配線91を成長させる。ここで、水平方向に隣り合う画素電極20aの間において垂直方向に延在させるよう共通配線91を形成する。メッキ法によって共通配線91を成長させたので、共通配線91の高さは絶縁膜52A、画素電極20aの厚みよりも大きい。共通配線91の材料としては、銅、銀又は金を用いると良い。
次に、トランジスタアレイパネル50の表面に向けて特に画素電極20aに向けて、紫外線を照射することによって、画素電極20aの表面の濡れ性を向上させて画素電極20aを親液化する。
次に、添加剤として水酸化ナトリムを加えたトリアジンチオール誘導体(例えば、次の化学式)の水溶液を調整する。ここで、溶媒を純水とし、水酸化ナトリウムを加えたトリアジンチオール誘導体の濃度を2.0×10-3mol/lとする。
Figure 2008304945
次に、15℃〜50℃においてトリアジンチオール誘導体の水溶液にトランジスタアレイパネル50を5分〜30分間、浸漬する。トリアジンチオール誘導体のチオール基は、撥液性を示す程度に選択的に金属と化学結合するが、金属酸化物や絶縁膜に対して撥液性を示すほど化学結合することはない。したがって、共通配線91の表面に撥液性を示す程度にトリアジンチール誘導体の撥液性導通膜55を形成するが、表面がITO等の透明な金属酸化物で形成された画素電極20a及び無機化合物で形成された絶縁膜52Aの表面には撥液性を示す程度にトリアジンチオール誘導体の膜が形成されない。なお、例えば、浸漬時間を浸漬時間10分にする。
次に、エタノールにてトランジスタアレイ基板50に付着した余分なトリアジンチオール誘導体を除去する。このようにエタノールでトランジスタアレイ基板50を洗浄することで、画素電極20aの表面に堆積した余分なトリアジンチオール誘導体を除去することができ、画素電極20aの濡れ性の低下を抑えることができる。なお、共通配線91の表面の撥液性導通膜55は化学結合により共通配線91に固着しているのでエタノールでも除去されない。なお、洗浄効果があればメタノール等のアルコール類やアセトアルデヒド類等の有機溶剤でもよい。
次に、トランジスタアレイ基板50を純水にて洗浄し、その後、窒素ガスといった不活性ガスをトランジスタアレイ基板50に吹き付けることでトランジスタアレイ基板50を乾燥させる。
次に、正孔注入材料(例えば、導電性高分子であるPEDOT及びドーパントとなるPSS)を分散媒に分散した有機化合物分散液又は正孔注入材料を溶媒に溶解した有機化合物溶液を画素電極20aに塗布し、その後発光材料(例えば、ポリフルオレン系発光材料)の分散媒又は溶液をその上に塗布する。正孔注入材料の溶媒又は分散媒として純水が望ましく、発光材料の溶媒又は分散媒としてメシチレンが望ましい。このような塗布によって、それぞれの画素電極20aの上に有機化合物からなる有機EL層20bを形成する。ここで、厚膜の共通配線91が設けられているから、更には共通配線91の表面に撥液性導通膜55がコーティングされているから、隣り合う画素電極20aに塗布された溶液又は分散媒が共通配線91を越えて混ざり合わない。そのため、画素電極20a上に膜厚が均一な有機EL層20bを形成することができる。なお、塗布方法としては、インクジェット法(液滴吐出法)、その他の印刷方法を用いても良いし、ディップコート法、スピンコート法といったコーティング法を用いても良い。
次に、気相成長法により対向電極20cをべた一面に成膜する。以上により、ELディスプレイパネルが完成する。
以上のように本実施形態によれば、対向電極20cが厚膜の共通配線91に対して導電した状態でべた一面に成膜されているので、対向電極20c自体が薄膜化してより高抵抗になっても対向電極20cの電圧を面内のどの箇所でも一様にすることができる。従って、仮に全ての画素電極20aに同じ電位を印加した場合でも、どの有機EL層20bの発光強度もほぼ等しくなり、面内の発光強度を一様することができる。
また上記各実施形態では、給電配線90及び共通配線91の少なくとも一方はメッキ法によって形成されたが、これに限らず、形成すべき領域に開口部を設けたレジストの開口部に金属微粒子を含むインクを埋設後、乾燥、焼結して給電配線90及び共通配線91の少なくとも一方を形成するようにしてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
Cu、Ag、Au、Al、Cr、ITO又はSiNの薄膜上に上述の撥液性導通膜55と同様に撥液性導通膜を成膜した場合、純水又はメシチレンに対する接触角を測定した。その結果を表1に示す。なお、Cu、Au、Al、Cr、ITOはスパッタリングによって成膜し、Agはナノメタルインクをコーティングした後に焼成したものであり、SiNはプラズマCVD法によって成膜した。表1から明らかなように、純水の場合、Cu、Ag、Auでは接触角が100°を越えて、その他では20°未満である。また、メシチレンの場合には、Cu、Ag、Auでは接触角が40°を越え、強い撥液性を示した。他の導電膜では純水とメシチレンによる接触角に顕著な差がなかった。従って、Cu、Ag、Auが共通配線91の材料として適し、また、画素電極20a上に直接接触する有機EL層20bとなる有機化合物を含有する有機化合物含有液の溶剤としてはメシチレンのような有機溶剤の方が好ましいことがわかる。
Figure 2008304945
また比較例として、溶剤を塗布前にOプラズマ処理を行った例、Oプラズマ処理及びCFプラズマ処理を行った例、隔壁にフッ素コーティングを行った例において、溶剤との接触角を測定した。
Figure 2008304945
プラズマ処理では、共通配線91のような金属隔壁と異なってポリイミドを隔壁として用いた場合、画素電極が親液化処理を行うことができたが、同時に隔壁も親液化処理化されてしまい、純水及びメシチレンを溶剤として成膜すると、隔壁や絶縁ライン寄りの画素電極の周縁で膜厚が厚く中央部で薄くなってしまっていた。
プラズマ処理後にCFプラズマ処理を行った場合、隔壁を選択的に撥液化できたが、純水及びメシチレンの接触角が本実施例のCu、Ag、Auに比べて劣っていた。また隔壁が金属ではないので、隔壁を配線として利用できない。
Auからなる隔壁にフッ素コーティング(KP801M 信越化学製)を行った場合、隔壁が撥液性を示したが、画素電極まで撥液性を示してしまい、画素電極上に均一な膜厚に塗布できなかった。
このように比較例では、撥液性を十分示さないか、隔壁と画素電極との選択性はあっても本願発明より劣るか、撥液性を示しても隔壁と画素電極との選択性がないことが確認された。
ELディスプレイパネル1の回路構成を絶縁基板2とともに示した図面である。 ELディスプレイパネル1の画素回路Pi,jの等価回路図である。 ELディスプレイパネル1の画素回路Pi,j及び画素回路Pi,j+1の電極を示した平面図である。 駆動トランジスタ23のチャネル幅に直交する面で破断した断面図である。 図3に示されたV−V線の矢視断面図である。 図3に示されたVI−VI線の矢視断面図である。 撥液性導通膜55の被膜構造を示した模式図である。 ELディスプレイパネル1の有機EL層のレイアウトを示す略平面図である。 ELディスプレイパネル1の動作を説明するためのタイミングチャートである。 各画素回路P1,1〜Pm,nの駆動トランジスタ23及び有機EL素子20の電流−電圧特性を示すグラフである。 32インチのELディスプレイパネル1の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの最大電圧降下と配線抵抗率ρ/断面積Sの相関を示すグラフである。 32インチのELディスプレイパネル1の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積と電流密度の相関を示すグラフである。 40インチのELディスプレイパネル1の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの最大電圧降下と配線抵抗率ρ/断面積Sの相関を示すグラフである。 40インチのELディスプレイパネル1の給電配線90及び共通配線91のそれぞれの断面積と電流密度の相関を示すグラフである。 変形例のELディスプレイパネル1の回路構成を示した図面である。 第2の実施形態のELディスプレイの概略断面図である。
符号の説明
1 ELディスプレイパネル
2 絶縁基板
20a 画素電極
20b 有機EL層
20c 対向電極
23 駆動トランジスタ23
23d ドレイン
23s ソース
23g ゲート
32 保護絶縁膜
54 撥液性絶縁膜
90 給電配線
1〜Yn 信号線
1〜Zm 供給線

Claims (24)

  1. 基板と、
    前記基板上にマトリクス状に配列された複数の駆動トランジスタと、
    前記複数の駆動トランジスタのドレイン・ソースとゲートのうちの一方とともにパターニングされ、前記基板上において互いに平行となるよう配列された複数の信号線と、
    前記複数の信号線及び前記複数の駆動トランジスタを被覆した保護絶縁膜と、
    前記複数の駆動トランジスタそれぞれのソースとドレインの一方に導通した複数の画素電極と、
    前記複数の画素電極それぞれに成膜された複数の発光層と、
    前記信号線と平行となるよう前記保護絶縁膜上に形成され、前記保護絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して前記複数の駆動トランジスタのソースとドレインの他方に導通した給電配線と、を備えることを特徴とするディスプレイパネル。
  2. 前記給電配線は複数本であり、互いに導通していることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイパネル。
  3. 前記保護絶縁膜上に、前記複数の給電配線と互い違いに配列された複数の共通配線を有することを特徴とする請求項2に記載のディスプレイパネル。
  4. 前記発光層は、前記給電配線と前記共通配線との間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のディスプレイパネル。
  5. 前記発光層は、前記給電配線に沿って前記画素電極のうちの複数に連続して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  6. 前記給電配線を被覆した撥液性絶縁膜を更に備えていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  7. 前記複数の駆動トランジスタのドレイン・ソースとゲートの他方とともにパターニングされ、平面視して前記複数の信号線と直交するよう配列され、前記駆動トランジスタのソースとドレインの他方及び前記給電配線に導通した供給線を更に備えていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  8. 前記給電配線の厚さが1.31〜6μmであることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  9. 前記給電配線の幅が7.45〜44μmであることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  10. 前記給電配線の抵抗率が2.1〜9.6μΩcmであることを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  11. 請求項1から請求項10の何れか一項に記載のディスプレイパネルを駆動する駆動方法であって、
    クロック信号を前記給電配線に出力することを特徴とするディスプレイパネルの駆動方法。
  12. 基板と、
    前記基板に設けられた複数の画素電極と、
    前記画素電極間に配置された金属隔壁と、
    前記金属隔壁に被膜された撥液性導通膜と、
    前記画素電極上に成膜された発光層と、
    を備えることを特徴とするディスプレイパネル。
  13. 前記画素電極の表面は金属酸化物であることを特徴とする請求項12記載のディスプレイパネル。
  14. 前記撥液性導通膜は、金属に選択的に被膜することを特徴とする請求項12または13に記載のディスプレイパネル。
  15. 前記撥液性導通膜はトリアジン化合物を有することを特徴とする請求項12から請求項14の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  16. 前記発光層は、有機EL層を有することを特徴とする請求項12から請求項15の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  17. 前記有機EL層は、湿式塗布法により成膜されることを特徴とする請求項16に記載のディスプレイパネル。
  18. 前記金属隔壁は、前記発光層に電流を流すための配線を有することを特徴とする請求項12から請求項17の何れか一項に記載のディスプレイパネル。
  19. 基板に設けられ、表面に撥液性導通膜が被膜された複数の金属隔壁間に配置された画素電極上に、発光層となる有機化合物含有液を塗布することを特徴とするディスプレイパネルの製造方法。
  20. 前記画素電極の表面は金属酸化物であることを特徴とする請求項19に記載のディスプレイパネルの製造方法。
  21. 前記撥液性導通膜は、金属に選択的に被膜することを特徴とする請求項19または20に記載のディスプレイパネルの製造方法。
  22. 前記撥液性導通膜はトリアジン化合物を有することを特徴とする請求項19から請求項21の何れか一項に記載のディスプレイパネルの製造方法。
  23. 前記発光層は、有機EL層を有することを特徴とする請求項19から請求項22の何れか一項に記載のディスプレイパネルの製造方法。
  24. 前記金属隔壁は、前記発光層に電流を流すための配線を有することを特徴とする請求項19から請求項23の何れか一項に記載のディスプレイパネルの製造方法。
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