JP2008303920A - 携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器 - Google Patents

携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008303920A
JP2008303920A JP2007149774A JP2007149774A JP2008303920A JP 2008303920 A JP2008303920 A JP 2008303920A JP 2007149774 A JP2007149774 A JP 2007149774A JP 2007149774 A JP2007149774 A JP 2007149774A JP 2008303920 A JP2008303920 A JP 2008303920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
cam
housing
casing
restriction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007149774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008303920A5 (ja
JP5016395B2 (ja
Inventor
Shinichi Kobayashi
眞一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katoh Electrical Machinery Co Ltd
Original Assignee
Katoh Electrical Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katoh Electrical Machinery Co Ltd filed Critical Katoh Electrical Machinery Co Ltd
Priority to JP2007149774A priority Critical patent/JP5016395B2/ja
Priority to TW097118341A priority patent/TW200848631A/zh
Priority to KR1020080050389A priority patent/KR100984896B1/ko
Priority to CN2008100986710A priority patent/CN101321199B/zh
Publication of JP2008303920A publication Critical patent/JP2008303920A/ja
Publication of JP2008303920A5 publication Critical patent/JP2008303920A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5016395B2 publication Critical patent/JP5016395B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/02Constructional features of telephone sets
    • H04M1/0202Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
    • H04M1/0206Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings
    • H04M1/0208Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings characterized by the relative motions of the body parts
    • H04M1/0214Foldable telephones, i.e. with body parts pivoting to an open position around an axis parallel to the plane they define in closed position
    • H04M1/0222Foldable in two directions, i.e. using a two degree of freedom hinge

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

【課題】第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔を狭くして薄型化及び小型化を図れる上に第1筐体に対して第2筐体を回転させる際のガタずれを小さくすることができる携帯機器のヒンジ装置を提供する。
【解決手段】第1筐体に取り付けられる第1シャフト2と、第2筐体に取り付けられる第2シャフト3と、第1シャフト2及び第2シャフト3をそれぞれの軸を中心として回動可能に支持すると共に直交方向へ連結する基部4と、第1筐体及び第2筐体が、閉成状態のとき、互いに2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト2及び第2シャフト3のいずれか一方を軸とした開成状態のとき、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト2及び第2シャフト3のいずれか他方を軸として回転することを規制する規制手段51,52,53,54とを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、上下方向の1方向と左右方向の1方向との2方向へ相対的に開閉させる際に用いられて好適な携帯機器のヒンジ装置及びこのヒンジ装置を備えた携帯機器に関するものである。
携帯機器の一種である携帯電話機において、キーボード等を上面に設けた第1筐体とディスプレイ等を設けた第2筐体とを有し、これらの第1筐体と第2筐体とを互いにヒンジ装置によって回動可能に連結した2つ折りの携帯電話機が市場に出回っている。この2つ折りの携帯電話機は、第1筐体の上面後部に対して第2筐体がヒンジ装置を介して回動可能に連結されており、第1筐体の上面に第2筐体を重ね合わせて第2筐体で第1筐体の上面を覆う閉成状態と、第2筐体を第1筐体に対して回動させて第1筐体の上面を露出させる開成状態とを作り出すものである。
近年、携帯電話機としては、通話機能の他にインターネット等の通信回線を利用した機能やゲーム機能等の多種多様な機能を備えたものが市場に出回っている。このような携帯電話機は、表示部を縦長にのみ利用することしかできないと、機能を十分に発揮することができない。すなわち、ヒンジ装置は、幅方向を軸として長手方向に互いに回動可能に第1筐体と第2筐体を連結するものであり、1方向しか開閉させることができず、表示部を縦長にのみ利用することしかできなかった。このため、第1筐体と第2筐体とを長手方向(上下方向)に開閉させる以外に幅方向(左右方向)に開閉させることができるようにしたヒンジ装置及びこのヒンジ装置を用いた携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006-233998号公報
この特許文献1に記載されているヒンジ装置は、第1筐体に取り付けられる第1シャフトと、第2筐体に取り付けられる第2シャフトと、第1シャフト及び第2シャフトをそれぞれの軸を中心として回動可能に支持する基部と、第1筐体及び第2筐体が、閉成状態のとき、互いに前記2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、第1筐体と第2筐体とが2方向のいずれか一方の方向に開閉して閉成状態以外の状態のとき、2方向のいずれか他方の方向への開閉を規制する規制手段とを備えたもので、第1筐体と第2筐体とを2方向に開閉させることができると共に、閉成状態の第1筐体及び第2筐体を2方向のどちらか一方の方向に互いに開閉させると、他方の方向への開閉が規制されるものである。
ところで、近年、携帯機器、例えば、携帯電話機等は、多機能化と共に薄型化が図られており、できるだけ薄型化を図りたいが、第1シャフトと第2シャフトとの間に規制手段の構成要素であるロック部材を設けているので、薄型化を図り難かった。すなわち、基部が、第1シャフトを回動可能に支持する筒状の第1シャフト支持部と、第2シャフトを回動可能に支持する筒状の第2シャフト支持部と、第1シャフト支持部と第2シャフト支持部とを連結する筒状の連結部とからなり、この連結部内にロック部材が移動可能に収容されており、閉成状態の第1筐体及び第2筐体を2方向のどちらか一方の方向に互いに開閉させると、ロック部材の端部のどちらか一方が第1シャフト支持部又は第2シャフト支持部に係合することで他方の方向への開閉が規制されるようになっている。このように、第1シャフトと第2シャフトとの間はロック部材を設けるスペースが必要であり、薄型化及び小型化を図り難かった。また、第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔が広いと第1筐体に対して第2筐体を回転させる際にガタずれが大きくなることも考えられる。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔を狭くして薄型化及び小型化を図れる上に第1筐体に対して第2筐体を回転させる際のガタずれを小さくすることができる携帯機器のヒンジ装置及びそのヒンジ装置を備えた携帯機器を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器のヒンジ装置は、携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、上下方向の1方向と左右方向の1方向との2方向へ相対的に開閉させるヒンジ装置であって、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体に取り付けられる第1シャフトと、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体に取り付けられる第2シャフトと、前記第1シャフト及び前記第2シャフトをそれぞれの軸を中心として回動可能に支持すると共に直交方向へ連結する基部と、前記第1筐体及び前記第2筐体が、閉成状態のとき、互いに前記2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、前記第1筐体と前記第2筐体とが前記第1シャフト及び前記第2シャフトのいずれか一方を軸とした開成状態のとき、前記第1筐体と前記第2筐体とが前記第1シャフト及び前記第2シャフトのいずれか他方を軸として回転することを規制する規制手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、第1シャフトと、第2シャフトと、第1シャフト及び第2シャフトをそれぞれの軸を中心として回動可能に支持すると共に直交方向へ連結する基部と、第1筐体及び第2筐体が、閉成状態のとき、互いに2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト及び第2シャフトのいずれか一方を軸とした開成状態のとき、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト及び第2シャフトのいずれか他方を軸として回転することを規制する規制手段とを備えたので、第1シャフトと第2シャフトとの間にロック部材を設ける場合に比して、第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔を狭くすることができる。その結果、薄型化を図れると共に、部品点数が少なくなり、小型化及びコストダウンを図れる。また、第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔が狭くなるので、第1筐体に対して第2筐体を回転させる際のガタずれを小さくすることができる。
本発明に係る携帯機器のヒンジ装置において、前記規制手段が、前記第1シャフトに設けられた第1規制係合部及び第2規制係合部と、前記第2シャフトに設けられた第3規制係合部及び第4規制係合部とを備え、前記基部に対して前記第1シャフトが回動して前記閉成状態以外の状態になると前記第1規制係合部と前記第3規制係合部とが係合して前記第2シャフトの回転が規制され、かつ、前記基部に対して前記第2シャフトが回動して前記閉成状態以外の状態になると前記第2規制係合部と前記第4規制係合部とが係合して前記第1シャフトの回転が規制されることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のヒンジ装置において、前記第1規制係合部が、前記第2シャフトの周面に近接された前記第1シャフトの一方の端面であり、前記第2規制係合部が、この第1シャフトの一方の端部の外周にこの軸方向に延びる平面状の第2規制係合面であり、前記第3規制係合部が、前記第1シャフトの一方の端面が近接された前記第2シャフトの周面にこの軸方向に延びる平面状の第3規制係合面であり、前記第4規制係合部が、この第2シャフトにこの周方向に延びる平面状の第4規制係合面であることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器のヒンジ装置において、前記第1シャフトに、この軸方向に貫通する第1貫通孔が設けられ、この第1シャフトが、この一方の端面が前記第2シャフトの周面に近接するように配置され、この第2シャフトは、前記第1シャフトの一方の端面と対向する箇所が切断された2つの第2シャフト支持部とからなり、これら第2シャフト支持部の一方に、この軸方向に貫通する第2貫通孔が設けられていることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のヒンジ装置において、前記基部は、前記第1シャフトの外周にこの第1シャフトに対して回動可能に設けられた筒状部と、この筒状部の前記第2シャフト側の端部の対向する2箇所の側部からこの軸方向に延びると共に、前記第2シャフトを回動可能に支持する回動支持部とを備えることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器のヒンジ装置において、前記基部に対する前記第1シャフトの回動を制御する第1カム機構と、前記基部に対する前記第2シャフトの回動を制御する第2カム機構とを備え、前記第1カム機構は、前記第1シャフトに設けられ、この第1シャフトとともに前記基部に対して回動する第1カムA体と、この第1カムA体と面接触し、前記第1シャフトの軸方向に移動可能に前記基部に設けられてこの基部とともに前記第1シャフトに対して回動する第1カムB体と、前記第1カムA体の接触面と前記第1カムB体の接触面の少なくとも一方に設けられる第1カム係合凸部と、前記第1カムA体の接触面と前記第2カムB体の接触面の少なくとも他方に設けられ、前記第1カム凸部と係合して前記第1筐体に対する前記第2筐体の位置を所定の位置に保持する第1カム係合凹部と、前記第1カムB体を前記第1カムA体と面接触するように付勢する付勢手段とを有し、前記第2カム機構は、前記第1シャフトの軸方向に移動可能に設けられると共に、前記付勢手段により前記第2シャフト側に付勢される第2カム押さえ体と、前記第2シャフトに設けられ、前記第2カム押さえ体と係合して前記第1筐体に対する前記第2筐体の位置を所定の位置に保持する第2カム部とを有することが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のヒンジ装置において、前記基部は、前記第1シャフトの外周にこの第1シャフトに対して回動可能に設けられた筒状部と、この筒状部の前記第2シャフト側の端部の対向する2箇所の側部からこの軸方向に延びると共に、前記第2シャフトを回動可能に支持する回動支持部とを備え、前記第1カムA体、前記第1カムB体、前記付勢手段及び前記第2カム押さえ体が、前記筒状部内に設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器は、前記の本発明に係る携帯機器のヒンジ装置を備えたことを特徴とする。この発明によれば、前述と同様に、第1筐体と第2筐体とが2方向のいずれか一方の方向に開閉して閉成状態以外の状態のとき、第1シャフトと第2シャフトとが直接係合して2方向のいずれか他方の方向への開閉を規制させるので、第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔を狭くすることができ、薄型化を図れると共に、部品点数が少なくなり小型化及びコストダウンを図れ、かつ、第1筐体に対して第2筐体を回転させる際のガタずれを小さくすることができる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器によれば、第1シャフトと、第2シャフトと、第1シャフト及び第2シャフトをそれぞれの軸を中心として回動可能に支持すると共に直交方向へ連結する基部と、第1筐体及び第2筐体が、閉成状態のとき、互いに2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト及び第2シャフトのいずれか一方を軸とした開成状態のとき、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト及び第2シャフトのいずれか他方を軸として回転することを規制する規制手段とを備えたので、第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔を狭くすることができ、薄型化を図れると共に、部品点数が少なくなり小型化及びコストダウンを図れ、かつ、第1筐体に対して第2筐体を回転させる際のガタずれを小さくすることができる。
以下、本発明に係る携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る携帯機器のヒンジ装置を備えた携帯機器の一例を示す図である。図2〜図7は本発明に携帯機器のヒンジ装置の一例を示す図である。本発明に係る携帯機器のヒンジ装置は、図1〜図7に示すように、携帯機器10を構成する第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた閉成状態から、上下方向の1方向と左右方向の1方向との2方向へ相対的に開閉させるものである。
携帯機器10としては、特に限定されず、例えば、携帯電話機、PDA、ノート型のパソコン、ザウルス(商標)等の携帯端末機、電卓、ポケットコンピュータ、携帯ゲーム機等が挙げられ、携帯電話機等であることが好ましい。なお、本発明において携帯機器としては、その他、灰皿、ケース蓋等も含まれる。すなわち、2つの筐体を互いにスライドさせるものであれば特に限定されない。また、本実施の形態では、携帯機器としては、特に限定することなく説明する。
第1筐体11は、例えば、キーボード(図示せず)等を上面に有している。第2筐体12は、例えば、LCDなどのディスプレイ12a等を下面に有している。第1筐体11及び第2筐体12は、略同じ略矩形状にそれぞれ形成されている。これらの第1筐体11と第2筐体12とが互いに重ね合わされた閉成状態から例えば第1筐体11に対して第2筐体12をその長手方向(上下方向の1方向ということがある。)及びその幅方向(左右方向の1方向ということがある。)の2方向に相対的に開閉可能に第1筐体11と第2筐体12とがヒンジ装置1を介して連結されて携帯機器10が構成されている。すなわち、この携帯機器10は、第1筐体11の上面に第2筐体12の下面が互いに重ね合わされて第1筐体11の上面を閉塞すると共に、第1筐体11の上面から第2筐体12の下面が離間して第1筐体11の上面を露出させることができるようになっている。
本発明に係る携帯機器のヒンジ装置1は、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか一方の筐体、例えば、第1筐体11に取り付けられる第1シャフト2と、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか他方の筐体、例えば、第2筐体12に取り付けられる第2シャフト3と、第1シャフト2及び第2シャフト3をそれぞれの軸を中心として回動可能に支持すると共に直交方向へ連結する基部4と、第1筐体11及び第2筐体12が、閉成状態のとき、互いに2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、第1筐体11と第2筐体12とが第1シャフト2及び第2シャフト3のいずれか一方を軸とした開成状態のとき、第1筐体11と第2筐体12とが第1シャフト2及び第2シャフト3のいずれか他方を軸として回転することを規制する規制手段5とを備えたことに特徴がある。
基部4は、第1シャフト2を回動可能に支持する筒状部である第1シャフト支持部41と、第2シャフト3を回動可能に支持する回動支持部である第2シャフト支持部42とからなる。第1シャフト支持部41は、第1シャフト2を回動可能に支持するものであり、この第1シャフト2を軸に第1筐体11と第2筐体12とが互いに上下方向に回動可能に支持される。第1シャフト支持部41は、例えば、円形の対向する2箇所例えば上下を互いに平行に切り欠いた略小判状の筒体状に形成されている。この第1シャフト支持部41の一端部には、第2シャフト支持部42が設けられていると共に、この他端部の開口部には、同軸上に円形の挿通孔43aが設けられているフランジ部43が設けられている。
第2シャフト支持部42は、例えば、下部が第1シャフト支持部41の底部に位置されていると共に、両側部が第1シャフト支持部41の周面に位置され、かつ、上部が第1シャフト支持部41の上部より上方に位置される矩形平板状に形成されている平板部42aと、この平板部42aの両側部から第1シャフト支持部41の軸方向に延び、互いに対向する回動支持部42b、42cとからなる。第1シャフト支持部41の軸より上方の各回動支持部42b、42cには、同軸上に円形状の回動支持孔42d、42eが設けられている。これら回動支持孔42d、42eは、同じ大きさでもよいが、例えば、図示するように、一方の回動支持部(第1回動支持部42bということがある。)の回動支持孔(第1回動支持孔42dということがある。)の方が他方の回動支持部(第2回動支持部42cということがある。)の回動支持孔(第2回動支持孔42eということがある。)より大径に形成されていてもよい。
第1シャフト2は、例えば、第1シャフト支持部41に対して回動可能に支持されるものである。第1シャフト2は、第1シャフト支持部41の挿通孔43aに挿通し得る径の円形の対向する2箇所を互いに平行に切り欠いた略小判状の棒状に形成されている。この第1シャフト2の同軸上には、第1筐体11と第2筐体12とを電気的に接続する電線等が挿通される第1貫通孔25が設けられている。第1シャフト2の中央部より一端部側の外周には、円形状のフランジ部21が設けられている。フランジ部21は、第1シャフト支持部41の挿通孔43aより大径で、第1シャフト支持部41内で回転可能な寸法の径で形成されている。なお、第1シャフト2のフランジ部21より一端部側を第1Aシャフト22ということがあり、第1シャフト2のフランジ部21より他端部側を第1Bシャフト23ということがある。第1Bシャフト23の長さ(軸方向の長さ)は、第1シャフト2のフランジ部21を第1シャフト支持部41のフランジ部43に当接させた状態で、先端部が第2シャフト支持部42内であって第2シャフト3に係合し得るように突出する寸法で形成されている。
第1シャフト2は、第1シャフト支持部41の第2シャフト支持部42側から第1シャフト支持部41内に第1Aシャフト22を挿入して、挿通孔43aより第1Aシャフト22が突出するように設けられる。第1Aシャフト22のフランジ部21側は、円形状の円形部22aとして形成されている。第1シャフト支持部41の挿通孔43aから突出する第1Aシャフト22の外周には、第1Aシャフト22の外周に嵌合する筒状の取付部材15とワッシャー16とが設けられており、この第1Aシャフト22の先端部がカシメられて取付部材15とワッシャー16とが第1Aシャフト22に取り付けられ、第1シャフト支持部41(基部4)から第1シャフト2が抜け出ないようになっている。
取付部材15及びワッシャー16の外周は、第1シャフト支持部41の外周と略同じ略小判状に形成されている。取付部材15の内形は、第1Aシャフト22に嵌合されて位置決めされるように、第1Aシャフト22の円形部22aが位置される箇所がその円形部より若干径が大きな寸法の径の円形状の円形部15aとして形成されていると共に、この円形部15a以外が第1Aシャフト22の外周に嵌合し得るように略小判状に形成されてなる。取付部材15のワッシャー16側の端面には、取付部材15の2つの平行部間の間隔より短い寸法の径の円形状の突出部15bが設けられており、この突出部15bがワッシャー16に当接されることにより取付部材15及びワッシャー16の外形の突出部15b上が取付溝15cとして形成されるようになっている。取付部材15及びワッシャー16は、例えば、第1筐体11の取付孔(図示せず)に取り付けられるものであり、このとき取付溝15cにEリング(図示せず)を取り付けることにより取付部材15及びワッシャー16が第1筐体11に外れることなく取り付けられるようになっている。
第2シャフト3は、例えば、第2シャフト支持部42に対して回動可能に支持されるものである。第2シャフト3は、第2シャフト支持部42の回動支持孔42d、42eに回動可能に支持されている。第2シャフト3は、1つの部材で形成されてもよいが、第1回動支持孔42d及び第2回動支持孔42eにそれぞれ個別に回動可能に支持される第2Aシャフト31と第2Bシャフト32との2つの部材から形成されていることが好ましい。
第2Aシャフト31は、第1回動支持孔42dより径が大きな寸法で形成された略円板状の第2AAシャフト33と、この第2AAシャフト33の一方の端面に同軸上に一体的に設けられ、第1回動支持孔42dに挿入される第2ABシャフト34とからなる。第2ABシャフト34は、第1回動支持孔42dに挿入されたときに第1回動支持孔42d内に位置される箇所が第1回動支持孔42dの径より若干小さな寸法の径の円形状の円形部34aとして形成されていると共に、この円形部34a以外が略小判状の取付部34bとして形成されてなる。第2Aシャフト31の同軸上には、電線等が挿通される第2貫通孔35が設けられており、この第2貫通孔35及び第1シャフト2の第1貫通孔25に第1筐体11と第2筐体12とを電気的に接続する電線等が挿通されるようになっている。
第2Bシャフト32は、第2Aシャフト31と基本的には略同じで対向する形状に形成されており、例えば、第2AAシャフト33と略同じ径の略円板状の第2BAシャフト36と、この第2BAシャフト36の一方の端面に同軸上に一体的に設けられ、第2回動支持孔42eに挿入される第2BBシャフト37とからなる。第2BBシャフト37は、第2回動支持孔42eに挿入されたときに第2回動支持孔42e内に位置される箇所が第2回動支持孔42eの径より若干小さな寸法の径の円形状の円形部37aとして形成されていると共に、この円形部37a以外が略小判状の取付部37bとして形成されてなる。
第2Aシャフト31の第2ABシャフト34が第2シャフト支持部42の第1回動支持孔42dに挿入されると共に、第2Bシャフト32の第2BBシャフト37が第2シャフト支持部42の第2回動支持孔42eに挿入されることで、第2シャフト支持部42に対して第2Aシャフト31及び第2Bシャフト32(第2シャフト3)が回動可能に支持されるようになっている。これら第2Aシャフト31及び第2Bシャフト32には、取付ブラケット17が取り付けられている。
取付ブラケット17は、例えば、ビス等により第2筐体12に取り付けられるものである。取付ブラケット17は、取付孔17bを有する略細長の平板状の平板部17aと、この平板部17aの一端部側の両側端部が平板部17aに対して略直交する方向に折り曲げられて互いに対向する2つの取付片17c、17dとからなる。これら取付片17c、17dの間隔は、例えば、第2シャフト支持部42の第1回動支持部42bと第2回動支持部42cとの外面の間隔より若干広い寸法で形成されている。第2Aシャフト31側の取付片17cには、第2Aシャフト31の取付部34bが嵌合し得るように略小判状の挿通孔17eが設けられている。また、第2Bシャフト32側の取付片17dには、第2Bシャフト32の取付部37bが嵌合し得るように略小判状の挿通孔17fが設けられている。これら取付片17c、17dの挿通孔17e、17fに、第1回動支持孔42dを介した第2Aシャフト31及び第2回動支持孔42eを介した第2Bシャフト32がそれぞれ挿入されて嵌合されることにより、基部4に対して第2シャフト3及び取付ブラケット17が回動可能に支持されるようになっている。
この取付ブラケット17は、例えば、第2筐体12の下面の下方であって一方の側端部近傍に取り付けられることで、第1シャフト2の軸が第1筐体11の幅方向(左右方向)に延びるように第1シャフト2が位置されると共に、第2シャフト3の軸が第2筐体12の長手方向(上下方向)に延びるように第2シャフト3が位置されるようになっている。これにより、第1筐体11に対して第2筐体12が第1シャフト2を軸に上下方向に回動し得ると共に、第2シャフト3を軸に左右方向に回動し得るように構成されている。
規制手段5は、第1筐体11及び第2筐体12が、閉成状態のとき、互いに2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、第1筐体11と第2筐体12とが第1シャフト2及び第2シャフト3のいずれか一方を軸とした開成状態のとき、第1筐体11と第2筐体12とが第1シャフト2及び第2シャフト3のいずれか他方を軸として回転することを規制するものである。規制手段5は、例えば、第1シャフト2に設けられた第1規制係合部51及び第2規制係合部52と、第2シャフト3に設けられた第3規制係合部53及び第4規制係合部54とからなり、基部4に対して第1シャフト2が回動して閉成状態以外の状態になると第1規制係合部51と第3規制係合部53とが係合して第2シャフト3の回転が規制され、かつ、基部4に対して第2シャフト3が回動して閉成状態以外の状態になると第2規制係合部52と第4規制係合部54とが係合して第1シャフト2の回転が規制されることが好ましい。
第1規制係合部51は、例えば、第1Bシャフト23の端面(第2シャフト3の周面に近接された第1シャフト2の端面)である。第2規制係合部52は、例えば、第1Bシャフト23の周面の互いに対向する2つの平行部の端面側が第2規制係合面として形成されてなる。これら第2規制係合部52は、例えば、閉成状態のとき、第2シャフト3の軸に対して略直交する面と略平行になるように第1Bシャフト23に設けられている。
第3規制係合部53は、例えば、第2シャフト3の周面にこの軸方向に延びる平面状の第3規制係合面である。第3規制係合部53は、第2Aシャフト31の第2AAシャフト33及び第2Bシャフト32の第2BAシャフト36に第1Bシャフト23の端面と対向するようにそれぞれ設けられている。これら第3規制係合部53は、例えば、閉成状態のとき、第2AAシャフト33及び第2BAシャフト36が円形状に形成されている場合に第1Bシャフト23の先端部が接触し得る箇所を第1Bシャフト23の端面と互いに略平行になるように切り欠いてなるように形成されている。すなわち、閉成状態のとき、第1規制係合部51(第1Bシャフト23の端面)と第3規制係合部53とは、略平行に位置されているが係合されておらず、基部4に対して第1シャフト2(第2シャフト3に対して第1シャフト2)が閉成状態から閉成状態以外の状態に回転したときに、第1規制係合部51と第3規制係合部53との一部が互いに対向して係合し、基部4に対して第2シャフト3が回転できないように構成されている。
前記第4規制係合部54は、例えば、第2シャフト3の第2AAシャフト33及び第2BAシャフト36の端面にこの周方向に延びる平面状の第4規制係合面である。第4規制係合部54は、例えば、閉成状態から第2シャフト3を軸に基部4に対して第2シャフト3を回転させたとき、第1Bシャフト23の端面が接触し得る箇所を第2AAシャフト33及び第2BAシャフト36の周方向に沿って切り欠かれたように形成されている。すなわち、閉成状態のとき、第2規制係合部52と第4規制係合部54とは、略平行に位置されているが係合されておらず、基部4に対して第2シャフト3が閉成状態から閉成状態以外の状態に回転したときに、第2規制係合部52と第4規制係合部54との一部が互いに対向して係合し、基部4に対して第1シャフト2が回転できないように構成されている。
また、本発明に係るヒンジ装置1に、基部4に対する第2シャフト3(取付ブラケット17)の回動を規制する第2シャフト回転規制手段を設けるようにしてもよい。第2シャフト回転規制手段としては、特に限定されず、例えば、第2シャフト3を軸に0°〜140°の角度(第2回動角度ということがある。)の範囲で回動し得るように、第2回動角度が0°のときに、取付ブラケット17が当接して第2シャフト3及び取付ブラケット17の0°よりマイナス方向への回転を防止する第1当接部57と、第2AAシャフト33及び第2BAシャフト36の先端面に設けられ、第2回動角度が140°のときに、第1Bシャフト23の端面が当接して第2シャフト3及び取付ブラケット17の140°よりプラス方向への回転を防止する第2当接部58とで構成してもよい。なお、第2回動角度は、第1筐体11の幅方向に延びる直線と第2筐体12の幅方向に延びる直線との角度である。また、基部4に対する第2シャフト3(取付ブラケット17)の第2回動角度における回動範囲は、0°〜140°に限定されず、任意に決められる。また、第2シャフト回転規制手段を本発明に係るヒンジ装置1に設けたが、これに限定されず、第1筐体11及び第2筐体12に第2シャフト回転規制手段を設けるようにしてもよい。また、本発明において0°というときには、0°前後を含み、140°というときには、140°前後を含む。
また、基部4に対する第1シャフト2の回動を規制する第1シャフト回転規制手段は、本発明に係るヒンジ装置1に設けてもよいし、第1筐体11及び第2筐体12に設けるようにしてもよい。また、第1シャフト回転規制手段の第1回動角度における回動範囲は、任意に設定することができ、例えば、0°〜160°であってもよい。なお、第1回動角度は、第1筐体11の長手方向に延びる直線と第2筐体12の長手方向に延びる直線との角度である。第1回動角度及び第2回動角度が0°のときに、第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った閉成状態である。また、本発明において160°というときには、160°前後を含む。
また、本発明に係るヒンジ装置1は、基部4に対する第1シャフト2の回動を制御する第1カム機構6と、基部に対する第2シャフト3の回動を制御する第2カム機構7とを備えることが好ましい。
第1カム機構6は、例えば、基部4に対して第1シャフト2を所定の位置に保持するものであり、例えば、0°及び160°の2つの第1回動角度で基部4に対して第1シャフト2をロック状態に保持するように構成されていることが好ましい。第1カム機構6は、特に限定されないが、第1シャフト2の第1シャフト支持部41内に設けるようにしてもよい。この第1カム機構6は、例えば、第1シャフト2に設けられ、この第1シャフト2とともに基部4に対して回動する第1カムA体61と、第1カムA体61と面接触し、第1シャフト2の軸方向に移動可能に基部4に設けられて基部4とともに第1シャフト2に対して回動する第1カムB体62と、第1カムA体61の接触面と第1カムB体62の接触面の少なくとも一方、例えば、第1カムA体61の接触面に設けられる第1カム係合凸部63と、第1カムA体61の接触面と第1カムB体62の接触面の少なくとも他方、例えば、第1カムB体62の接触面に設けられ、第1カム係合凸部63と係合して第1筐体11に対する第2筐体12の位置を所定の位置に保持する第1カム係合凹部64と、第1カムB体62を第1カムA体61と面接触するように付勢する付勢手段65とを有してなることが好ましい。
第1カムA体61は、第1シャフト支持部41内に位置されると共に、例えば、略リング状に形成されている。第1カムA体61は、第1シャフト支持部41の平行部間の間隔より狭い寸法の径の外形で形成されている。第1カムA体61の内部(内孔ということがある。)は、第1シャフト2の第1Bシャフト23の外周に挿通されて嵌合され得る略小判状で形成されている。すなわち、第1カムA体61は、第1Bシャフト23の軸回りには回転せずに第1シャフト2とともに回動し、かつ、第1Bシャフト23の軸方向に移動可能に第1Bシャフト23の外周に設けられている。第1カムA体61の一端面は、第1シャフト2のフランジ部21に接触する面である。第1カムA体61の他端面は、第1カムB体62と接触する面(第1接触面ということがある。)である。なお、第1カムA体61は、第1シャフト2とは別部材で形成したが、第1シャフトに第1カムA体を一体的に形成するようにしてもよい。
第1カム係合凸部63は、第1カムB体62に設けてもよいが、一例では、第1接触面に設けられている。第1カム係合凸部63は、第1接触面にその周方向に180°間隔で2つ設けられている。これら2つの第1カム係合凸部63は、例えば、台形状に第1接触面から突出してそれぞれ形成されている。第1カム係合凸部63の先端面は、平面状に形成されている。
第1カムB体62は、第1カムA体61と接触すると共に第1シャフト支持部41内に位置され、略リング状に形成されている。第1カムB体62の外形は、例えば、第1シャフト支持部41内に嵌合されるべく、第1シャフト支持部41の内形より若干小さな略小判状で形成されている。第1カムB体62の内形(内孔ということがある。)は、第1Bシャフト23の外径より若干大きな寸法の径の円形状で形成されている。すなわち、第1カムB体62は、第1Bシャフト23の軸回りには回転するが第1シャフト支持部41に嵌合して第1シャフト支持部41とともに回動し、かつ、第1Bシャフト23の軸方向に移動可能に第1Bシャフト23の外周に設けられている。
第1カム係合凹部64は、第1カム係合凸部63と係合するもので、例えば、第1カムA体61と接触する第1カムB体62の端面(第2接触面ということがある。)に設けられている。第1カム係合凹部64は、第2接触面にその周方向に180°間隔で2つ設けられている。これら第1カム係合凹部64は、第1カム係合凸部63と係合し得るように凹状に形成されている。2つの第1カム係合凹部64は、例えば、第1回動角度が−10°及び170°で2つの第1カム係合凸部63と完全(略完全を含む。)に係合し得るように配置されていることが好ましい。また、2つの第1カム係合凹部64は、例えば、第1回動角度が−10°及び170°のそれぞれ前後20°で、第1カム係合凸部63が第1カム係合凹部64と係合し始めるように形成されていることが好ましい。すなわち、例えば、第1回動角度が20°や150°のときに、第1カム係合凸部63の一部が第1カム係合凹部64に入り込むように形成されていることが好ましい。なお、−10°及び170°で第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64とが完全(略完全を含む。)に係合し得るようにしたがこれに限定されるものではなく任意に設定できるが、第1回動角度は0°よりマイナスの角度のときに第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64とが完全(略完全を含む。)に係合し得るようにすることが好ましい。
第1カム係合凹部64以外の第1カムB体62の第2接触面は、平面状に形成されている。第2接触面と反対側の第1カムB体62の端面(付勢面ということがある。)には、付勢手段65が設けられている。
付勢手段65は、例えば、コンプレッションスプリング65a等である。コンプレッションスプリング65aは、例えば、第1Bシャフト23の外周に嵌装され、一端部が第1カムB体62の付勢面に当接されていると共に、他端部が第1Bシャフト23の外周に設けられている第2カム押さえ体71に当接されている。このコンプレッションスプリング65aの付勢力により、第1カムB体62が第1カムA体61側に押圧されるように付勢され、第1カムA体61と第1カムB体62との間に作用する摩擦力がそれぞれ大きくなって基部4に対して第1シャフト2を所定の位置に保持することができるようになっている。
第2カム機構7は、例えば、基部4に対して第2シャフト3を所定の位置に保持するものであり、例えば、0°の第2回動角度で基部4に対して第2シャフト3をロック状態に保持するように構成されていることが好ましい。第2カム機構7は、特に限定されないが、例えば、第1シャフト2の軸方向に移動可能に設けられる第2カム押さえ体71と、第2シャフト3に設けられ、第2カム押さえ体71と係合して第1筐体11に対する第2筐体12の位置を所定の位置に保持する第2カム部72と、第2カム押さえ体71及び第2カム部72のいずれか一方、例えば、第2カム押さえ体71を第2カム部72に接触するように付勢する第2カム付勢手段とを有してなることが好ましい。
第2カム押さえ体71は、例えば、コンプレッションスプリング65aの他端部が接触し得るように第1Bシャフト23の外周に装着されると共に、略リング状に形成されている。第2カム押さえ体71の外形は、例えば、第1シャフト支持部41内に嵌合されるように第1シャフト支持部41の内形より若干小さな略小判状で形成されている。第2カム押さえ体71の内孔は、第1Bシャフト23の外径より若干大きな寸法の径の円形状で形成されている。すなわち、第2カム押さえ体71は、第1Bシャフト23の軸回りには回転するが第1シャフト支持部41に嵌合して第1シャフト支持部41とともに回動し、かつ、第1Bシャフト23の軸方向に移動可能に第1Bシャフト23の外周に設けられている。
第2カム部72は、第2シャフト3に設けられ、第2カム押さえ体71と係合して第1筐体11に対する第2筐体12の位置を所定の位置に保持するものである。第2カム部72としては、特に限定されないが、例えば、第2Aシャフト31の第2AAシャフト33及び第2Bシャフト32の第2BAシャフト36の第3規制係合部53のうち、第2カム押さえ体71と対向する箇所(第2カムA部73ということがある。)と、第2AAシャフト33及び第2BAシャフト36の周面(第2カムB部74ということがある。)とからなる。
第2カム付勢手段は、特に限定されないが、第1カム機構6の付勢手段65であるコンプレッションスプリング65aを兼用することが好ましい。なお、勿論、このコンプレッションスプリング65aとは別の付勢手段を設けるようにしてもよい。コンプレッションスプリング65aの他端部が第2カム押さえ体71に当接されて、コンプレッションスプリング65aの付勢力によって、第2カム押さえ体71が第2カムA部73又は第2カムB部74に押圧されて、第2カム押さえ体71と第2カムA部73又は第2カムB部74(第2シャフト3)との間に作用する摩擦力がそれぞれ大きくなって基部4に対して第2シャフト3を所定の位置に保持することができるようになっている。
このとき、基部4に対して第2シャフト3は、第2回動角度における回動範囲が0°〜140°で回動するとき、第2回動角度が0°の場合、第2カム押さえ体71の端面と第2カムA部73とが面接触しているので、基部4に対して第2シャフト3がロック状態に保持され、かつ、例えば、第2回動角度が10°前後で、第2カム押さえ体71が第2カムA部73と係合し始めて自動的に第2回動角度が0°になるように基部4に対して第2シャフト3を回転付勢されるように構成されている。
次に本発明に係る携帯機器のヒンジ装置1及び携帯機器10の作用を説明する。
携帯機器10が使用されていない閉成状態では、通常、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った2つ折りの状態である(図1(a)及び(b)参照。)。このとき、第1回動角度は、0°で、第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64とが係合して、例えば、基部4に対して第1シャフト2がロック状態に保持されている。このように、第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64とが係合して第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った2つ折りの閉成状態に保持されているが、その係合が第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64とが完全(略完全を含む。)に嵌合されていないで第1カム係合凸部63の一部が第1カム係合凹部64に入り込んだ状態であるので、第1筐体11と第2筐体12がガタツクことなく閉成状態に保持されている。
すなわち、第1カム係合凹部64は、第1回動角度が0°ではなく−10°のときに第1カム係合凸部63と係合するように配置されているために、第1カム係合凸部63の先端部が第1カム係合凹部64の一部(傾斜している箇所)に接して不完全に第1カム係合凹部64に入り込んで、完全(略完全を含む。)に嵌合されていない状態で係合されている。すなわち、第1カム係合凸部63は、第1カム係合凹部64の底部方向に移動しようとする状態で、第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った2つ折りの閉成状態になっている。その結果、第1回動角度が0°のとき、完全(略完全を含む。)に嵌合されるように第2筐体12は第1筐体11に対して付勢されるように密着するので、第1筐体11と第2筐体12がガタツクことなく閉成状態に保持されることになる。
また、閉成状態のとき、第2回動角度は、0°で、第2カム押さえ体71の端面と第2カムA部73とが面接触した状態で第2カム押さえ体71と第2カム部72とが係合しているので、例えば、基部4に対して第1シャフト2がロック状態に保持されている。すなわち、第2カム押さえ体71と第2カム部72とが係合して第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合った2つ折りの閉成状態に保持されているが、その係合が第2カム押さえ体71の端面と第2カムA部73とが面接触した状態で係合しているので、第1筐体11と第2筐体12がガタツクことなく閉成状態に保持されている。
また、閉成状態のとき、第1規制係合部51(第1Bシャフト23の端面)と第3規制係合部53とは、略平行に位置されているが係合していない(対向していない)ので、第1シャフト2を軸として第1筐体11と第2筐体12とを回転させて開閉することが可能である。また、第2規制係合部52と第4規制係合部54とは、略平行に位置されているが係合していない(対向していない)ので、第2シャフト3を軸として第1筐体11と第2筐体12とを回転させて開閉することが可能である。よって、閉成状態のとき、第1筐体11及び第2筐体12は、2方向のいずれか一方の方向に回転させて開閉可能である。
この携帯機器10を長手方向に開いて使用するには、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12を第1シャフト2の軸周りに(第1シャフト2を軸に)第2筐体12の下部が第1筐体11から離れる方向に回転させる。これにより、第1カム係合凸部63が第1カム係合凹部64から脱して(係合が解除されて)、第1回動角度が150°を越えた状態になると、第1カム係合凸部63が第1カム係合凹部64と係合し始め、第1筐体11に対して自動的に第2筐体12が回転可能になる。そして、第1回動角度が160°になると、第1筐体11と第2筐体12とは長手方向に開いた第1開成状態になる(図1(c)参照。)。これにより、携帯機器10を長手方向に開いた状態で使用することができる。また、第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64との係合が、閉成状態と同様に、第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64とが完全(略完全を含む。)に嵌合されていないで第1カム係合凸部63の一部が第1カム係合凹部64に入り込んだ状態であるので、第1筐体11と第2筐体12がガタツクことなく第1開成状態に保持されている。
また、例えば、第1筐体11に対して第1シャフト2を軸に第2筐体12を回転させた場合、第1回動角度が10°〜150°であると、第1カム係合凸部63が第1カム係合凹部64から離脱して第1カム係合凸部63の平面状の先端面が第1カムB体62の平面状の第2接触面に面接触しつつその面上を摺動する。これにより、第1筐体11と第2筐体12との間にフリクショントルクが発生するので、第2筐体12の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体12がその位置に停止する。よって、第1筐体11に対して第2筐体12を10°〜150°の第1回動角度範囲の所望の角度に停止させることができる。
また、閉成状態から第1シャフト2を軸に第1筐体11に対して第2筐体12を回転させると(図5参照。)、基部4に対して第1シャフト2が回転し、第1規制係合部51(第1Bシャフトの端面)と第3規制係合部53とが互いに対向する箇所ができて、すなわち、第1規制係合部51と第3規制係合部53とが係合するので、第2シャフト3を軸に第1筐体11と第2筐体12とが回転することがない。このように第1筐体11及び第2筐体12が他の方向(幅方向)に回転して開閉することがないので、第1筐体11及び第2筐体12の開閉をスムーズに行える。
携帯機器10を長手方向に開いた状態で使用した後、第2筐体12を元の位置に戻すには、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12を開いた方向とは逆方向に回転させる。これにより、第1カム係合凸部63と第1カム係合凹部64との係合が解除されて、第1シャフト2が0°で第1カム係合凸部63が第1カム係合凹部64に入り込んで係合してロック状態に保持され、第1筐体11及び第2筐体12が閉成状態となり元の状態に戻る。
また、携帯機器10を幅方向に開いて使用するには、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12を第2シャフト3の軸周りに(第2シャフト3を軸に)第1筐体11の上面が露出するように回転させる。これにより、第1回動角度が140°になると、第1Bシャフト23の端面が第2シャフト3の第2当接部58に当接して第2筐体12の回転が停止して第2開成状態になる(図1(d)参照。)。これにより、携帯機器10を幅方向に開いた状態で使用することができる。このとき、コンプレッションスプリング65aの付勢力によって、第2カム押さえ体71が第2カムB部74に押圧されて、第2カム押さえ体71と第2カムB部74(第2シャフト3)との間に作用する摩擦力によって第1筐体11と第2筐体12とが第2開成状態に保持される。
また、例えば、第1筐体11に対して第2シャフト3を軸に第2筐体12を回転させた場合、第2回動角度が10°〜140°であると、第2カム押さえ体71が第2カムB部74(第2シャフト3)に接触しつつその周面上を摺動する。これにより、第1筐体11と第2筐体12との間にフリクショントルクが発生するので、第2筐体12の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体12がその位置に停止する。よって、第1筐体11に対して第2筐体12を10°〜140°の第2回動角度範囲の所望の角度に停止させることができる。
また、閉成状態から第2シャフト3を軸に第1筐体11に対して第2筐体12を回転させると(図6参照。)、基部4に対して第2シャフト3が回転し、第2規制係合部52と第4規制係合部54とが互い対向する箇所ができて、すなわち、第2規制係合部52と第4規制係合部54とが係合するので、第1シャフト2を軸に第1筐体11と第2筐体12とが回転することがない。このように第1筐体11及び第2筐体12が他の方向(長手方向)に回転して開閉することがないので、第1筐体11及び第2筐体12の開閉をスムーズに行える。
携帯機器10を幅方向に開いた状態で使用した後、第2筐体12を元の位置に戻すには、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12を開いた方向とは逆方向に回転させる。これにより、第2カム押さえ体71の端面は第2カムB部74に摺接しつつ(係合したまま)第2筐体12が回転し、第2回動角度が10°になると、第2カム押さえ体71の端面が第2カムB部74から第2カムA部73へと移動して、第1筐体11に対して第2筐体12が自動的に閉成方向に回転可能になる。そして、第2回動角度が0°になると、第2カム押さえ体71の端面が第2カムA部73と面接触すると共に、取付ブラケット17が第1当接部57に当接して、第1筐体11及び第2筐体12が閉成状態となり元の状態に戻る。
したがって、本発明に係る携帯機器のヒンジ装置1及び携帯機器10は、第1シャフト2の軸と第2シャフト3の軸との間隔が狭まいので、薄型化を図れると共に、部品点数が少なくなり、小型化及びコストダウンを図れる。また、第1シャフト2の軸と第2シャフト3の軸との間隔が狭くなることで、第1筐体11に対して第2筐体12を回転させる際のガタずれを小さくすることができる。
第2シャフト3を2つに分割し、一方のシャフト例えば第2Aシャフト31に第2貫通孔35を設け、この第2貫通孔35と第1シャフト2の第1貫通孔25に、第1筐体11と第2筐体12とを電気的に接続する電線等を挿通させることで、その電線等を保護する保護部材等を設ける必要がないと共に、見栄えが良く、一層小型化を図れる。また、第1筐体11に取り付ける取付部材15が筒状に形成することで、第1筐体11に取り付けるためのブラケットを不要とすることができ、コストダウンを図れる。また、第1シャフト2を第1筐体11に挿入組付ける構成であるので、小型化を図れる。また、第1カム機構6と第2カム機構7の付勢手段例えばコンプレッションスプリング65aを1つで兼用することで、部品点数を削減でき、コストダウンを図れる。また、コンプレッションスプリング65aを兼用することで、全長を短くすることができ、小型化を図れる。また、規制手段5と第2カム機構7とを一部兼用して構成したので、小型化を図れる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器のヒンジ装置は、第1シャフトと、第2シャフトと、第1シャフト及び第2シャフトをそれぞれの軸を中心として回動可能に支持すると共に直交方向へ連結する基部と、第1筐体及び第2筐体が、閉成状態のとき、互いに2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト及び第2シャフトのいずれか一方を軸とした開成状態のとき、第1筐体と第2筐体とが第1シャフト及び第2シャフトのいずれか他方を軸として回転することを規制する規制手段とを備えたので、第1シャフトの軸と第2シャフトの軸との間隔を狭くすることができ、薄型化を図れると共に、部品点数が少なくなり小型化及びコストダウンを図れ、かつ、第1筐体に対して第2筐体を回転させる際のガタずれを小さくすることができるので、携帯機器の中でもとくに携帯電話機のヒンジ装置として好適に用いられるものである。
本発明に係る携帯機器のヒンジ装置を備えた携帯機器の一例を示す図で、(a)及び(b)は閉成状態を示す斜視図、(c)は第1開成状態を示す斜視図、(d)は第2開成状態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯機器のヒンジ装置の一例を示す図で、(a)及び(b)は斜視図、(c)は正面図、(d)は(c)中のA−A線矢視断面図である。 本発明に係る携帯機器のヒンジ装置の一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る携帯機器のヒンジ装置の一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る携帯機器のヒンジ装置の一例で、基部に対して第1シャフトを回転させた状態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯機器のヒンジ装置の一例で、基部に対して第2シャフトを回転させた状態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯機器のヒンジ装置における第2開成状態の一例を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)中のB−B線矢視断面図、(c)は背面図、(d)は(c)中のC−C線矢視断面図、(e)は(c)中のD−D線矢視断面図である。
符号の説明
1 ヒンジ装置
2 第1シャフト
3 第2シャフト
4 基部
5 規制手段
6 第1カム機構
7 第2カム機構
10 携帯機器
11 第1筐体
12 第2筐体
25 第1貫通孔
35 第2貫通孔
41 第1シャフト支持部(筒状部)
42 第2シャフト支持部(回動支持部)
51 第1規制係合部
52 第2規制係合部
53 第3規制係合部
54 第4規制係合部
61 第1カムA体
62 第1カムB体
63 第1カム係合凸部
64 第1カム係合凹部
65 付勢手段
71 第2カム押さえ体
72 第2カム部

Claims (8)

  1. 携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを、互いに重ね合わせた閉成状態から、上下方向と左右方向との2方向へ択一的かつ相対的に開閉させるヒンジ装置であって、
    前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体の角部に取り付けられる第1シャフトと、
    前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体の前記角部に対向する側の角部に取り付けられる第2シャフトと、
    前記第1シャフト及び前記第2シャフトをそれぞれの軸を中心として回動可能に支持すると共に直交方向へ連結する基部と、
    前記第1筐体及び前記第2筐体が、閉成状態のとき、互いに前記2方向のいずれか一方の方向に開閉可能であり、前記第1筐体と前記第2筐体とが前記第1シャフト及び前記第2シャフトのいずれか一方を軸とした開成状態のとき、前記第1筐体と前記第2筐体とが前記第1シャフト及び前記第2シャフトのいずれか他方を軸として回転することを規制する規制手段とを備えたことを特徴とする、携帯機器のヒンジ装置。
  2. 前記規制手段が、前記第1シャフトに設けられた第1規制係合部及び第2規制係合部と、前記第2シャフトに設けられた第3規制係合部及び第4規制係合部とを備え、前記基部に対して前記第1シャフトが回動して前記閉成状態以外の状態になると前記第1規制係合部と前記第3規制係合部とが係合して前記第2シャフトの回転が規制され、かつ、前記基部に対して前記第2シャフトが回動して前記閉成状態以外の状態になると前記第2規制係合部と前記第4規制係合部とが係合して前記第1シャフトの回転が規制されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯機器のヒンジ装置。
  3. 前記第1規制係合部が、前記第2シャフトの周面に近接された前記第1シャフトの一方の端面であり、前記第2規制係合部が、この第1シャフトの一方の端部の外周にこの軸方向に延びる平面状の第2規制係合面であり、
    前記第3規制係合部が、前記第1シャフトの一方の端面が近接された前記第2シャフトの周面にこの軸方向に延びる平面状の第3規制係合面であり、前記第4規制係合部が、この第2シャフトにこの周方向に延びる平面状の第4規制係合面であることを特徴とする、請求項2に記載の携帯機器のヒンジ装置。
  4. 前記第1シャフトに、この軸方向に貫通する第1貫通孔が設けられ、この第1シャフトが、この一方の端面が前記第2シャフトの周面に近接するように配置され、この第2シャフトは、前記第1シャフトの一方の端面と対向する箇所が切断された2つの第2シャフト支持部とからなり、これら第2シャフト支持部の一方に、この軸方向に貫通する第2貫通孔が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯機器のヒンジ装置。
  5. 前記基部は、前記第1シャフトの外周にこの第1シャフトに対して回動可能に設けられた筒状部と、この筒状部の前記第2シャフト側の端部の対向する2箇所の側部からこの軸方向に延びると共に、前記第2シャフトを回動可能に支持する回動支持部とを備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯機器のヒンジ装置。
  6. 前記基部に対する前記第1シャフトの回動を制御する第1カム機構と、前記基部に対する前記第2シャフトの回動を制御する第2カム機構とを備え、
    前記第1カム機構は、前記第1シャフトに設けられ、この第1シャフトとともに前記基部に対して回動する第1カムA体と、この第1カムA体と面接触し、前記第1シャフトの軸方向に移動可能に前記基部に設けられてこの基部とともに前記第1シャフトに対して回動する第1カムB体と、前記第1カムA体の接触面と前記第1カムB体の接触面の少なくとも一方に設けられる第1カム係合凸部と、前記第1カムA体の接触面と前記第2カムB体の接触面の少なくとも他方に設けられ、前記第1カム凸部と係合して前記第1筐体に対する前記第2筐体の位置を所定の位置に保持する第1カム係合凹部と、前記第1カムB体を前記第1カムA体と面接触するように付勢する付勢手段とを有し、
    前記第2カム機構は、前記第1シャフトの軸方向に移動可能に設けられると共に、前記付勢手段により前記第2シャフト側に付勢される第2カム押さえ体と、前記第2シャフトに設けられ、前記第2カム押さえ体と係合して前記第1筐体に対する前記第2筐体の位置を所定の位置に保持する第2カム部とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯機器のヒンジ装置。
  7. 前記基部は、前記第1シャフトの外周にこの第1シャフトに対して回動可能に設けられた筒状部と、この筒状部の前記第2シャフト側の端部の対向する2箇所の側部からこの軸方向に延びると共に、前記第2シャフトを回動可能に支持する回動支持部とを備え、
    前記第1カムA体、前記第1カムB体、前記付勢手段及び前記第2カム押さえ体が、前記筒状部内に設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯機器のヒンジ装置。
  8. 前記請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯機器のヒンジ装置を備えたことを特徴とする、携帯機器。
JP2007149774A 2007-06-05 2007-06-05 携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器 Expired - Fee Related JP5016395B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007149774A JP5016395B2 (ja) 2007-06-05 2007-06-05 携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器
TW097118341A TW200848631A (en) 2007-06-05 2008-05-19 Hinge for portable device and portable device
KR1020080050389A KR100984896B1 (ko) 2007-06-05 2008-05-29 휴대기기의 힌지장치 및 휴대기기
CN2008100986710A CN101321199B (zh) 2007-06-05 2008-06-05 便携式设备的铰链装置及便携式设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007149774A JP5016395B2 (ja) 2007-06-05 2007-06-05 携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008303920A true JP2008303920A (ja) 2008-12-18
JP2008303920A5 JP2008303920A5 (ja) 2010-07-08
JP5016395B2 JP5016395B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=40181011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007149774A Expired - Fee Related JP5016395B2 (ja) 2007-06-05 2007-06-05 携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5016395B2 (ja)
KR (1) KR100984896B1 (ja)
CN (1) CN101321199B (ja)
TW (1) TW200848631A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068550A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 折り畳み式携帯電子機器のヒンジ構造
JP2010156363A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd ヒンジ装置及び携帯機器
JP2013240109A (ja) * 2013-08-19 2013-11-28 Nec Casio Mobile Communications Ltd 携帯機器
JP2017002969A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 下西技研工業株式会社 モニターヒンジ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233998A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kato Electrical Mach Co Ltd 携帯機器のヒンジ装置及び携帯電話機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5628089A (en) * 1995-05-18 1997-05-13 Motorola, Inc. Radiotelephone having a self contained hinge
KR20030038321A (ko) * 2002-06-12 2003-05-16 황기윤 진공밸브
KR200338321Y1 (ko) 2003-10-13 2004-01-13 주식회사티케이이 휴대폰의 안테나와 고주파 모듈의 연결을 위한 커버힌지장치
KR100610373B1 (ko) * 2004-12-27 2006-08-09 주식회사 팬택 양 방향 힌지 장치 및 이를 구비한 휴대용 단말기
KR100628914B1 (ko) 2005-02-18 2006-09-27 이근주 이동통신단말기용 이축 힌지모듈

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233998A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kato Electrical Mach Co Ltd 携帯機器のヒンジ装置及び携帯電話機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068550A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 折り畳み式携帯電子機器のヒンジ構造
JP2010156363A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd ヒンジ装置及び携帯機器
JP2013240109A (ja) * 2013-08-19 2013-11-28 Nec Casio Mobile Communications Ltd 携帯機器
JP2017002969A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 下西技研工業株式会社 モニターヒンジ

Also Published As

Publication number Publication date
CN101321199A (zh) 2008-12-10
TWI361251B (ja) 2012-04-01
KR20080107267A (ko) 2008-12-10
CN101321199B (zh) 2011-07-27
KR100984896B1 (ko) 2010-10-01
TW200848631A (en) 2008-12-16
JP5016395B2 (ja) 2012-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4731539B2 (ja) ヒンジ機構
JP5073563B2 (ja) 筐体相互の連結ユニット及び携帯端末
US8024019B2 (en) Portable information terminal
US7832056B2 (en) Opening-closing device
JP2006233998A (ja) 携帯機器のヒンジ装置及び携帯電話機
JP2006233998A5 (ja)
US7580518B2 (en) Dual-axes hinge part for hinged components
KR101139074B1 (ko) 피봇식 힌지 기구를 구비한 휴대용 전자 장치
EP2621149B1 (en) Opening and closing device
JP5112925B2 (ja) 2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器
JP2007113686A (ja) 携帯端末およびヒンジ機構
JP2006108881A (ja) 携帯機器のスライド機構及び携帯電話機
US20110032667A1 (en) Slide/rotation attachment unit and electronic device using the same
KR20130020791A (ko) 개폐장치
JP5149264B2 (ja) スライドチルト機構
JP4625321B2 (ja) 携帯機器のヒンジ装置及び携帯電話機
JP5016395B2 (ja) 携帯機器のヒンジ装置及び携帯機器
JP4537930B2 (ja) 携帯機器の水平回転機構
JP2006170255A5 (ja)
US8200294B2 (en) Mobile terminal apparatus
JP2005117450A (ja) 携帯端末装置
JP2011199835A (ja) 携帯式電子装置
JP5321819B2 (ja) 摺動・回転取付ユニット及び携帯電話機
JP2006283836A (ja) 連結機構及び携帯端末
JP2009246791A (ja) 携帯機器並びにこの携帯機器の開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120608

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees