JP2008302419A - 含浸性能評価用のテストピース及びこれを用いた含浸性能評価方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テストピース1は、鋳巣を擬似的に再現し、真空含浸機における含浸性能を評価するためのものである。このテストピース1は、めねじ部211を形成したテスト穴21に気体導入穴23を連通形成してなるピース本体部2と、めねじ部211に螺合するおねじ部321を形成してなる調整部3とを有している。テストピース1は、ピース本体部2に対する調整部3の締込量を調整して、気体導入穴23から所定圧力の流体を導入したときにこの流体が調整部3とテスト穴21との隙間43から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を変更することができるよう構成してある。
【選択図】図1
Description
しかしながら、特許文献2の評価方法は、真空含浸機における含浸性能を評価する方法ではなく、上記問題点を解決することができない。
該テストピースは、めねじ部を形成したテスト穴に気体導入穴を連通形成してなるピース本体部と、上記めねじ部に螺合するおねじ部を形成してなる調整部とを有しており、
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整して、上記気体導入穴から所定圧力の流体を導入したときに該流体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を変更することができるよう構成したことを特徴とする含浸性能評価用のテストピースにある(請求項1)。
本発明のテストピースは、ピース本体部に対する調整部の締込量の調整によって、気体導入穴から所定圧力の流体を導入したときにこの流体が調整部とテスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を変更することができるよう構成してある。そのため、上記締込量の調整によって、必要とする単位時間当たりの漏れ量の鋳巣を擬似的に再現することができる。
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整し、当該テストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を測定して、該漏れ量を、当該テストピースによる評価量として設定する設定工程と、
上記テストピースを上記真空含浸機における真空雰囲気内から含浸液に浸漬させて、当該テストピース内への真空含浸を行う真空含浸工程と、
上記テストピース内へ浸入した含浸液を硬化させる硬化工程と、
該硬化工程後のテストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの評価漏れ量を測定し、該評価漏れ量に基づいて、上記評価量の漏れ量を有する鋳巣に対する真空含浸が有効である否かを判定して、当該真空含浸機による含浸性能を評価する評価工程とを含むことを特徴とする含浸性能評価方法にある(請求項6)。
本発明においては、まず、設定工程として、ピース本体部に対する調整部の締込量を調整する。そして、このテストピースを液中に浸漬して気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、この気体が調整部とテスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を測定して、この漏れ量を、テストピースによる評価量として設定する。このとき、ピース本体部に対する調整部の締込量の調整は、必要とする漏れ量(評価量)が得られるまで繰り返し行うことができる。
それ故、本発明の含浸性能評価方法によれば、1つのテストピースによって、必要とする種々の漏れ量の鋳巣を正確かつ簡単に再現することができ、真空含浸機における含浸性能の評価を正確かつ簡単に行うことができる。
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整し、当該テストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を測定して、該漏れ量を、当該テストピースによる評価量として設定する設定工程と、
真空含浸前のテストピースの質量を測定する質量測定工程と、
上記テストピースを上記真空含浸機における真空雰囲気内から含浸液に浸漬させて、当該テストピースへの真空含浸を行う真空含浸工程と、
上記テストピース内へ浸入した含浸液を硬化させる硬化工程と、
該硬化工程後のテストピースの質量を測定し、該質量と上記真空含浸前のテストピースの質量との差によって、上記評価量の漏れ量を有する鋳巣に対する真空含浸が有効である否かを判定して、当該真空含浸機による含浸性能を評価する評価工程とを含むことを特徴とする含浸性能評価方法にある(請求項8)。
それ故、本発明の含浸性能評価方法によっても、1つのテストピースによって、必要とする種々の漏れ量の鋳巣を正確かつ簡単に再現することができ、真空含浸機における含浸性能の評価を正確かつ簡単に行うことができる。
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整し、当該テストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を測定して、該漏れ量を、当該テストピースによる評価量として設定する設定工程と、
上記テストピースを上記真空含浸機における真空雰囲気内から含浸液に浸漬させて、当該テストピースへの真空含浸を行う真空含浸工程と、
上記テストピース内へ浸入した含浸液を硬化させる硬化工程と、
該硬化工程後のテストピースを切断して、該テストピース内への含浸液の充填状況の観察に基づいて、上記評価量の漏れ量を有する鋳巣に対する真空含浸が有効である否かを判定して、当該真空含浸機による含浸性能を評価する評価工程とを含むことを特徴とする含浸性能評価方法にある(請求項9)。
また、本発明の設定工程においても、ピース本体部に対する調整部の締込量の調整により、必要とする評価量のテストピースを正確かつ簡単に作り出すことができる。
それ故、本発明の含浸性能評価方法によっても、1つのテストピースによって、必要とする種々の漏れ量の鋳巣を正確かつ簡単に再現することができ、真空含浸機における含浸性能の評価を正確かつ簡単に行うことができる。
第1〜第4の発明において、上記単位時間当たりの漏れ量を測定する際に用いる上記所定圧力の流体としては、例えば、圧力(ゲージ圧力)が150〜400kPa(約1.5〜4.0kgf/cm2)の空気を用いることができる。
第2〜第4の発明において、上記真空含浸工程において用いる上記含浸液は、メタクリル酸エステルを主成分とする熱硬化性樹脂とすることができる。そして、上記硬化工程においては、加熱処理することによって、上記テストピース内へ浸入した含浸液の重合が始まり、この含浸液を硬化させることができる。
この場合には、環状角部と環状テーパ面とが全周において線状に接触した状態で、調整部をさらに締め込むことにより、環状角部が環状テーパ面に食い込み、特に、当該テストピースにおける単位時間当たりの漏れ量を、ゼロの状態(完全に閉じている状態)まで設定することができる。そのため、上記テストピースにより、特に、含浸性能が高い(小さな漏れ量の鋳巣でも補修することができる)真空含浸機の評価を正確に行うことができる。
この場合には、含浸性能が高い真空含浸機の評価を正確に行うことができるテストピースを容易に作り出すことができる。
この場合には、テストピース内に含浸液が浸入したときには、この含浸液を上記空間に溜めることができる。これにより、例えば、真空含浸機において真空含浸を行い、空間内に入った含浸液を硬化させた後のテストピースを切断したときには、空間内に含浸液が溜まっていることにより、単位時間当たりの所定の漏れ量の鋳巣を再現した(単位時間当たりの所定の漏れ量に設定した)テストピースを用いて、真空含浸機における含浸性能の評価を容易に行うことができる。
また、真空含浸機において真空含浸を行い、テスト穴から空間内に入った含浸液を硬化させた後のテストピースの質量を、真空含浸前のテストピースの質量と比較することによっても、真空含浸機における含浸性能の評価を容易に行うことができる。
この場合には、上記構造の複数のテストピースによって、評価量の異なる複数のテストピースを、正確かつ簡単に形成することができ、真空含浸機における含浸性能を正確かつ簡単に評価することができる。
図1〜図3に示すごとく、本例の含浸性能評価用のテストピース1は、鋳巣61(図4参照)を擬似的に再現し、真空含浸機における含浸性能を評価するためのものである。このテストピース1は、めねじ部211を形成したテスト穴21に気体導入穴23を連通形成してなるピース本体部2と、めねじ部211に螺合するおねじ部321を形成してなる調整部3とを有している。
図1に示すごとく、本例のテストピース1は、ピース本体部2に対する調整部3の締込量を調整して、気体導入穴23から所定圧力の流体を導入したときにこの流体が調整部3とテスト穴21との隙間(めねじ部211とおねじ部321との間に形成される隙間)43から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を変更することができるよう構成してある。
図1〜図3に示すごとく、本例のテストピース1は、円柱形状に形成したピース本体部2に、頭部31から軸部32を立設してなるボルトから構成した調整部3を螺合させて構成してある。ピース本体部2は、アルミニウム等の金属製の部材からなり、調整部3は、鉄等の金属製のボルトからなる。
また、本例の気体導入穴23は、この気体導入穴23に上記テスト用隙間41へ気体(本例では空気)を導入するための気体供給治具(エア供給治具)のエア導入配管51(図9参照)を接続するためのテーパねじを螺合可能なテーパねじ穴によって形成してある。
また、図6に示すごとく、本例のテストピース1は、環状角部331と環状テーパ面221とが全周において線状に接触した状態で、調整部3をさらに締め込むことにより、環状角部331が環状テーパ面221に食い込み、テストピース1における単位時間当たりの漏れ量をさらに変更可能に構成されている。
おねじ部321の先端部には、このおねじ部321よりも縮径した縮径先端丸軸部323が形成してあり、この縮径先端丸軸部323の先端部には、先端側に向けて縮径する先端テーパ面33が形成してある。本例の環状角部331は、先端テーパ面33の外縁角部331として形成してある。
なお、上記テスト用隙間41は、図7に示すごとく、テスト穴21の環状テーパ面221における内縁角部222と、調整部3の先端テーパ面33との間の隙間によって形成することもできる。この場合には、調整部3の中心軸線Cに対する先端テーパ面33の傾斜角度θ1は、中心軸線Cに対するピース本体部2における環状テーパ面221の傾斜角度θ2よりも小さく設定することができる。
また、図3に示すごとく、調整部3のおねじ部321の軸方向中間位置には、おねじ部のねじ切り深さ(ねじ谷の深さ)よりもさらに径方向内方に窪んだ環状溝34が形成してあり、図1に示すごとく、この環状溝34と、テスト穴21のめねじ部211との間に形成される空間42には、当該テストピース1を真空含浸機における含浸液に浸漬した際に、テストピース1内に浸入する含浸液を溜めることができるよう構成してある。
本例の含浸性能評価方法においては、まず、設定工程として、図6に示すごとく、環状角部331と環状テーパ面221とが全周において線状に接触した状態で、ピース本体部2に対して調整部3をさらに締め込むことにより、環状角部331を環状テーパ面221に食い込ませる。これにより、テストピース1における単位時間当たりの漏れ量(cc/min)を、限りなくゼロ(0cc/min)に近い状態に容易に設定することができる。
次いで、真空含浸工程として、真空含浸機内の真空引きを行い、この真空含浸機内を真空状態(完全真空状態でなくても良い。)にする。そして、評価量設定後の複数種類の漏れ量のテストピース1(評価量の異なる複数のテストピース1)を、真空含浸機における真空雰囲気内に配置し、テストピース1内を真空状態にする(S110)。
この真空含浸を行う際には、テストピース1内に浸入した含浸液Gは、空間42に溜めることができる。次いで、含浸液Gから複数のテストピース1を取り出し、この複数のテストピース1の洗浄を行って、複数のテストピース1の気体導入穴23等に入った不要な含浸液Gを除去する(S112)。
次いで、複数のテストピース1に付いた水をエアブローによって取り除いた後(S114)、各テストピース1の質量を測定し、この質量を、硬化工程後のテストピース1の質量とする(S115)。そして、硬化工程後のテストピース1の質量から、上記真空含浸工程前のテストピース1の質量を差し引いて、各テストピース1における含浸剤(含浸液を硬化させたもの)の充填率を計算する。
そして、本例の評価工程においては、上記評価漏れ量がゼロとなったテストピース1のうち、上記評価量が最小であるテストピース1の評価量を、当該真空含浸機において真空含浸が有効な漏れ量であると認定することができる。
また、テストピース1内における含浸剤の充填状況を観察することによっても、当該所定の評価量のテストピース1の真空含浸が有効である否かを判定することができる。
また、本例のテストピース1によれば、擬似的に再現する鋳物における鋳巣61を、テストピース1におけるテスト用隙間41として1箇所に特定して形成することができ、正確に鋳巣61を再現することができる。
そして、図12に示すごとく、上記テストピース1によれば、気体導入穴23によって加工穴等602を擬似的に再現し、調整部3におけるおねじ部321とテスト穴21におけるめねじ部211との間の隙間43を、断面積が複雑に変化する鋳巣61の通路を擬似的に再現することができる。この調整部3におけるおねじ部321とテスト穴21におけるめねじ部211との間の隙間43は、おねじ部321とめねじ部211との製作寸法を適切に加減することにより、実際の鋳巣61の通路の形態に近づけることができる。
2 ピース本体部
21 テスト穴
211 めねじ部
22 丸穴部
221 環状テーパ面
23 気体導入穴
3 調整部(ボルト)
31 頭部
32 軸部
321 おねじ部
322 丸軸部
323 縮径先端丸軸部
33 先端テーパ面
331 環状角部
34 環状溝
41 テスト用隙間
42 空間
43 隙間
6 鋳物
61 鋳巣
C 中心軸線
θ1、θ2 傾斜角度
Claims (9)
- 鋳巣を擬似的に再現し、真空含浸機における含浸性能を評価するためのテストピースであって、
該テストピースは、めねじ部を形成したテスト穴に気体導入穴を連通形成してなるピース本体部と、上記めねじ部に螺合するおねじ部を形成してなる調整部とを有しており、
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整して、上記気体導入穴から所定圧力の流体を導入したときに該流体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を変更することができるよう構成したことを特徴とする含浸性能評価用のテストピース。 - 請求項1において、上記調整部と上記テスト穴とのいずれか一方には、上記調整部の中心軸線回りの全周において環状角部が形成してあり、他方には、上記調整部の中心軸線回りの全周において該中心軸線に対して傾斜する環状テーパ面が形成してあり、
上記環状角部と上記環状テーパ面とが全周において線状に接触した状態で、上記調整部をさらに締め込むことにより、上記漏れ量を変更可能に構成したことを特徴とする含浸性能評価用のテストピース。 - 請求項2において、上記環状角部は、上記調整部の先端部の全周に上記中心軸線に傾斜して設けた先端テーパ面の外縁角部に形成してあり、
上記環状テーパ面は、上記テスト穴の軸方向の一部に形成してあり、
上記調整部の中心軸線に対する上記先端テーパ面の傾斜角度は、上記中心軸線に対する上記環状テーパ面の傾斜角度よりも大きく設定してあることを特徴とする含浸性能評価用のテストピース。 - 請求項2又は3において、上記調整部は、頭部から軸部を立設してなるボルトであると共に、上記軸部の先端から所定長さにねじ切りを行って、先端側に上記おねじ部を有すると共に基端側にねじ切りを行っていない丸軸部を有しており、
上記調整部は、上記おねじ部を上記テスト穴の上記めねじ部に螺合させて締め込んだ後、上記丸軸部を上記テスト穴の上記めねじ部に嵌入させて、該めねじ部と該丸軸部との少なくとも一方を変形させながらさらに締め込むことにより、上記漏れ量を変更可能であることを特徴とする含浸性能評価用のテストピース。 - 請求項1〜4のいずれか一項において、上記調整部の上記おねじ部の軸方向中間位置には、環状溝が形成してあり、該環状溝と、上記テスト穴の上記めねじ部との間に形成される空間には、当該テストピースを上記真空含浸機における含浸液に浸漬した際に、該テストピース内に浸入した上記含浸液を溜めることができるよう構成したことを特徴とする含浸性能評価用のテストピース。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の含浸性能評価用のテストピースを用いて上記真空含浸機における含浸性能の評価をする方法であって、
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整し、当該テストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を測定して、該漏れ量を、当該テストピースによる評価量として設定する設定工程と、
上記テストピースを上記真空含浸機における真空雰囲気内から含浸液に浸漬させて、当該テストピース内への真空含浸を行う真空含浸工程と、
上記テストピース内へ浸入した含浸液を硬化させる硬化工程と、
該硬化工程後のテストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの評価漏れ量を測定し、該評価漏れ量に基づいて、上記評価量の漏れ量を有する鋳巣に対する真空含浸が有効である否かを判定して、当該真空含浸機による含浸性能を評価する評価工程とを含むことを特徴とする含浸性能評価方法。 - 請求項6において、上記設定工程においては、上記評価量の異なる複数のテストピースを作製し、該複数のテストピースに対して、上記真空含浸工程、上記硬化工程及び上記評価工程を行い、
該評価工程においては、上記評価漏れ量がゼロとなったテストピースのうち、上記評価量が最小であるテストピースの評価量を、当該真空含浸機において真空含浸が有効な漏れ量であると認定することを特徴とする含浸性能評価方法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の含浸性能評価用のテストピースを用いて上記真空含浸機における含浸性能の評価をする方法であって、
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整し、当該テストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を測定して、該漏れ量を、当該テストピースによる評価量として設定する設定工程と、
真空含浸前のテストピースの質量を測定する質量測定工程と、
上記テストピースを上記真空含浸機における真空雰囲気内から含浸液に浸漬させて、当該テストピースへの真空含浸を行う真空含浸工程と、
上記テストピース内へ浸入した含浸液を硬化させる硬化工程と、
該硬化工程後のテストピースの質量を測定し、該質量と上記真空含浸前のテストピースの質量との差によって、上記評価量の漏れ量を有する鋳巣に対する真空含浸が有効である否かを判定して、当該真空含浸機による含浸性能を評価する評価工程とを含むことを特徴とする含浸性能評価方法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の含浸性能評価用のテストピースを用いて上記真空含浸機における含浸性能の評価をする方法であって、
上記ピース本体部に対する上記調整部の締込量を調整し、当該テストピースを液中に浸漬して上記気体導入穴から所定圧力の気体を導入し、該気体が上記調整部と上記テスト穴との隙間から漏れ出す単位時間当たりの漏れ量を測定して、該漏れ量を、当該テストピースによる評価量として設定する設定工程と、
上記テストピースを上記真空含浸機における真空雰囲気内から含浸液に浸漬させて、当該テストピースへの真空含浸を行う真空含浸工程と、
上記テストピース内へ浸入した含浸液を硬化させる硬化工程と、
該硬化工程後のテストピースを切断して、該テストピース内への含浸液の充填状況の観察に基づいて、上記評価量の漏れ量を有する鋳巣に対する真空含浸が有効である否かを判定して、当該真空含浸機による含浸性能を評価する評価工程とを含むことを特徴とする含浸性能評価方法。
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