JP2008301366A - 画像復号化装置、及び画像復号化方法 - Google Patents

画像復号化装置、及び画像復号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】復号化された画像データのエッジ部がぼけてしまうのを防止すると共に、復号画像データのエッジ部におけるモスキートノイズを低減する。
【解決手段】領域分離部5ではエッジ情報信号15に基づき、復号画像データ13がエッジ領域画像データ23と、非エッジ領域画像データ17とに分離され、前者は切り替え部9に、後者は雑音低減部7に、夫々出力される。雑音低減部7では非エッジ領域画像データ17に対し、モスキートノイズを低減するための雑音低減処理が施される。雑音低減処理が施された後の非エッジ領域画像データ19は切り替え部9に出力される。切り替え部9ではエッジ領域画像データ23と、非エッジ領域画像データ17とが合成され、元の復号画像データが復元される。
【選択図】図1

Description

本発明は、符号化された画像データに、所定の復号化処理を施して復号画像データを得る画像復号化装置、及び画像復号化方法に関する。
従来、画像復号化装置において、画像の特性に適合したフィルタリングが行えると共に、フィルタリングによる画像のぼけを防止しつつ、雑音が適切に低減された復号画像データを得ることを目的とした技術が提案されている。該提案の概要は、ブロック毎に符号化された画像フレームが復号化され、復号画像データに発生する雑音が低減され、復号画像データから抽出されたエッジの状態によりブロックが分類される。また、画像フレームが所定の処理単位に分割され、該処理単位において、上記ブロックの符号化データの量子化パラメータに対し、所定の演算が実施され、各処理単位における量子化パラメータの状態が算出される。更に、ブロック毎の分類結果と該ブロックが属する画像フレームの所定の処理単位における量子化パラメータの状態に従い、復号画像データに発生する雑音低減のためのフィルタリング処理が制御される(例えば特許文献1参照)。
特開2006-032999号公報
ところで、上述した従来の画像復号化装置においては、画像データのブロックを単位としてエッジ部と非エッジ部とを判定し、エッジ部と判定されたブロックに対し、該ブロック内に含まれる全画素についてフィルタリング処理を施すことによりモスキートノイズを低減する手法が採用されている。上記画像復号化装置では、復号画像データに発生する雑音を低減するためのフィルタリング処理が、モスキートノイズの発生し易い、復号画像データのエッジ部に対してのみ施される。そのため、復号画像デーラの非エッジ部においては、フィルタリング処理に起因する画像のぼけ等の歪みを回避することが可能である。
しかし、画像データのエッジ部においては、該エッジ部、及びその近傍部位を含む領域における全ての画素に対し、フィルタリング処理が施されるため、(復号画像データの)エッジ部における高域(高周波)成分が損なわれ、それにより復号画像データのエッジ部がぼけてしまう(復号画像データのエッジ部の鮮鋭度が劣化する)という問題点があった。
従って本発明の目的は、復号化された画像データのエッジ部がぼけてしまう(復号画像データのエッジ部の鮮鋭度が劣化する)のを防止できるようにすると共に、復号画像データのエッジ部におけるモスキートノイズを低減することができるようにすることにある。
本発明の第1の観点に従う画像復号化装置は、符号化された画像データに、所定の復号化処理を施して復号画像データを得るもので、入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する分離部と、上記分離部により分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す雑音低減処理部と、
上記分離部により分離されたエッジ領域に係る画像データと、上記雑音低減処理部により雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する画像デ−タ合成部と、を備える。
本発明の第1の観点に係る好適な実施形態では、入力した復号画像データからエッジ情報を抽出するエッジ情報抽出部、を更に備える。
上記とは別の実施形態では、上記分離部が、上記エッジ情報抽出部により抽出されるエッジ情報に基づき、上記復号画像データからエッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとを分離する。
また、上記とは別の実施形態では、上記画像データ合成部が、上記エッジ情報抽出部により抽出されるエッジ情報に基づき、上記エッジ領域に係る画像データと、上記非エッジ領域に係る画像データとを合成する。
また、上記とは別の実施形態では、上記雑音低減処理部による雑音低減処理が、上記非エッジ領域に係る画像データに対するモスキートノイズを低減するための処理である。
また、上記とは別の実施形態では、上記雑音低減処理部が上記雑音低減処理を行うに際してのフィルタリングの強度を調節するフィルタリング強度調節部、を更に備える。
また、上記とは別の実施形態では、上記フィルタリング強度調節部による上記フィルタリングの強度の調節が、上記エッジ情報抽出部により抽出されるエッジ情報に基づいて行われる。
また、上記とは別の実施形態では、上記フィルタリング強度調節部による上記フィルタリングの強度の調節が、上記符号化された画像データに係わる符号化パラメータの値に基づいて行われる。
更に、上記とは別の実施形態では、上記符号化パラメータが、上記符号化された画像データに係わる量子化パラメータ、又は動きベクトル情報である。
本発明の第2の観点に従う画像復号化方法は、符号化された画像データに、所定の復号化処理を施して復号画像データを得るもので、入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する第1のステップと、上記第1のステップにおいて分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す第2のステップと、上記第1のステップにおいて分離されたエッジ領域に係る画像データと、上記第2のステップにおいて雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する第3のステップと、を備える。
本発明の第3の観点に従う動画像記録装置は、入力したディジタル形式の映像・音声信号から夫々ディジタル形式の映像信号と音声信号とを分離する信号分離部と、上記信号分離部から出力されるディジタル形式の映像信号を復号化する映像デコーダと、入力したディジタル形式の映像・音声信号を、再生可能な状態で記録する記録部と、を備え、上記映像デコーダが、入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する分離部と、上記分離部により分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す雑音低減処理部と、上記分離部により分離されたエッジ領域に係る画像データと、上記雑音低減処理部により雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する画像デ−タ合成部と、を有する。
本発明の第4の観点に従う画像表示装置は、受信した映像・音声信号から所望のディジタル形式の映像・音声信号を抽出する映像・音声信号抽出部と、入力したディジタル形式の映像・音声信号から夫々ディジタル形式の映像信号と音声信号とを分離する信号分離部と、上記信号分離部から出力されるディジタル形式の映像信号を復号化する映像デコーダと、を備え、上記映像デコーダが、入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する分離部と、上記分離部により分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す雑音低減処理部と、上記分離部により分離されたエッジ領域に係る画像データと、上記雑音低減処理部により雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する画像デ−タ合成部と、を有する。
本発明によれば、復号化された画像データのエッジ部がぼけてしまう(復号画像データのエッジ部の鮮鋭度が劣化する)のを防止できるようにすると共に、復号画像データのエッジ部におけるモスキートノイズを低減することができるようにすることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像復号化装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
図1に示す画像復号化装置100は、ハードウェアとして具現化することも可能であるし、例えば所定のディジタル演算処理を行うハードウェア(コンピュータ)に搭載される、画像復号化処理を実施するためのソフトウェアとして具現化することも可能である。上記画像復号化装置100は、図1に示すように、復号化部1と、エッジ情報抽出部3と、領域分離部5と、雑音低減部7と、切り替え部9と、を備える。
復号化部1は、画像符号化装置(ここでは、図示を省略)において生成された画像信号(画像情報)の符号化データ11を入力し、該符号化データ11に復号化のための信号処理を施すことにより、復号画像データ13を生成する。復号化部1は、該生成された復号画像データ13を、エッジ情報抽出部3、及び領域分離部5に夫々出力する。
エッジ情報抽出部3は、復号化部1より出力された復号画像デ−タ13を入力し、所定の信号処理を施すことによって該復号画像データ13からエッジ情報を抽出する。該エッジ情報はエッジ情報信号15として、エッジ情報抽出部3から領域分離部5、及び切り替え部9に夫々出力される。
領域分離部5は、復号化部1から出力される復号画像データ13、及びエッジ情報抽出部3から出力されるエッジ情報信号15を、夫々入力する。領域分離部5では、エッジ情報信号15に基づいて、復号画像データ13がエッジ領域に含まれる画像データと、非エッジ領域に含まれる画像データとに分離される。そして、エッジ領域に含まれる画像データについては、エッジ領域画像データ23として領域分離部5から切り替え部9に、非エッジ領域に含まれる画像データについては、非エッジ領域画像データ17として領域分離部5から雑音低減部7に、夫々出力される。
雑音低減部7は、領域分離部5から出力される非エッジ領域画像データ17を入力する。そして、該非エッジ領域画像データ17に対し、モスキートノイズを低減するための雑音低減処理を施す。該雑音低減処理が施された後の非エッジ領域画像データ、即ち、雑音低減化非エッジ領域画像データ19は、雑音低減部7から切り替え部9に出力される。
切り替え部9は、領域分離部5において分離されたエッジ領域に含まれる画像データと、非エッジ領域に含まれる画像データとを合成することにより、元の復号画像データとして出力するものである。即ち、切り替え部9は、エッジ情報抽出部3から出力されるエッジ情報信号15、領域分離部5から出力されるエッジ領域画像データ23、及び雑音低減部7から出力される雑音低減化非エッジ領域画像データ19を、夫々入力する。切り替え部9では、エッジ情報信号15に基づき、画像信号の非エッジ領域については、雑音低減化非エッジ領域画像データ19が、上記画像信号のエッジ領域については、エッジ領域画像データ23が、夫々選択されて出力される。
図2は、図1に記載の画像復号化装置100における復号化部1の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。
復号化部1は、図2に示すように、可変長復号化部25と、逆量子化部27と、逆離散コサイン変換部(Inverse Discrete Cosine Transform部)(以下、「IDCT部」と表記する。)29と、加算器31と、フレームメモリ33と、動き補償部35と、を備える。復号化部1では、可変長復号化部25、逆量子化部27、IDCT部29、及び加算器31を通じて図1で示したエッジ情報抽出部3、及び領域分離部5に接続するループと、該ループに接続する、フレームメモリ33、及び動き補償部35を介して加算器31に接続するフィードバックループと、可変長復号化部25の出力側と動き補償部35の入力側とを接続するループと、が形成されている。
可変長復号化部25は、画像符号化装置(ここでは、図示を省略)において生成された画像信号(画像データ)の符号化データ11を入力し、該符号化データ11に可変長復号化のための信号処理を施すことによって得られた量子化データを、逆量子化部27に出力する。可変長復号化部25は、また、上記符号化データ11から動きベクトル情報を検出すると共に、検出した動きベクトル情報を、動き補償部35に出力する。
逆量子化部27は、可変長復号化部25から出力された量子化データを入力して、該量子化データを逆量子化するための処理を施す。この逆量子化処理により得られた画像ブロックデータは、逆量子化部27からIDCT部29に出力される。
IDCT部29は、逆量子化部27から出力された画像ブロックデータを入力して、該画像ブロックデータに逆直交変換処理(画像を周波数座標から空間座標へ変換すること)を施すことにより、差分ブロックデータを生成する。この逆直交変換処理により得られた差分ブロックデータは、IDCT部29から加算器31に出力される。
加算器31は、IDCT部29から出力された上記差分ブロックデータ、及び動き補償部35から出力された予測画像ブロックデータを、夫々入力する。加算器31において、上記差分ブロックデータに上記予測画像ブロックデータが加算されることにより、復号画像データ13が生成される。該復号画像データ13は、加算器31から図1で示したエッジ情報抽出部3、領域分離部5に出力される。これと共に、上記復号画像データ13は、上記復号画像データ13を、次に画像符号化装置(ここでは、図示を省略)から出力される符号化データを復号化するのに必要な参照データとして用いるため、フレームメモリ33にも出力される。
上述したように、フレームメモリ33は、加算器31から出力される復号画像データ13を、新たな符号化データ(11)を復号化するための参照データとして記憶する。上記復号化データ13は、動き補償部35からのデータ読み出し要求に応じて、フレームメモリ33から出力される。
動き補償部35は、画像符号化装置(ここでは、図示を省略)から可変長復号化部25に出力される符号化データが、上記画像符号化装置において画像ブロックを画像予測符号化の処理により符号化したもの(データ)である場合には、可変長復号化部25から出力される動きベクトル情報を入力する。そして、該入力した動きベクトル情報に対応する参照画像データ、即ち、復号画像データ13を、フレームメモリ33から読み出す。動き補償部35は、フレームメモリ33から読み出した上記復号画像データ13を、予測画像ブロックデータとして加算器31に出力する。
なお、上記画像予測符号化の処理とは、画像データの時間方向の相関性を利用した処理のことを指す。
図3は、図1に記載の画像復号化装置100に出力する画像信号(画像データ)の符号化データ11を生成するための画像符号化装置200の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
上記画像符号化装置200は、図3に示すように、減算器125と、離散コサイン変換部(Discrete Cosine Transform部)(以下、「DCT部」と表記する。)127と、量子化部129と、可変長符号化部131と、逆量子化部133と、IDCT部135と、加算器137と、フレームメモリ139と、動き探索部141と、を備える。上記画像符号化装置200では、減算器125からDCT部127、量子化部129、及び可変長符号化部131を通じて図1で示した画像復号化装置100に接続するループと、該ループに接続する、逆量子化部133からIDCT部135、加算器137、フレームメモリ139、及び動き探索部141を介して減算器125に接続するフィードバックループと、動き探索部141の出力側と加算器137の入力側とを接続するフィードバックループと、が形成されている。
ところで、テレビジョン(TV)放送信号等の動画像データを、高能率に符号化して記録、或いは伝送する手法として、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式等の符号化方式が策定されており、MPEG-1規格、MPEG-2規格、MPEG-4規格等として国際標準の符号化方式となっている。また、更に、動画像データの圧縮率を向上させる方式として、H.264/AVC(Advanced Video Coding)規格等が定められている。
一般に、動画像符号化では、画像データの空間方向、又は時間方向の相関性を利用した予測符号化、周波数変換、量子化、可変長符号化等の処理により高い圧縮効率を実現するが、上記予測符号化の過程では、元の信号に戻らない非可逆符号化手法が用いられている。そのため、復号画像データでは原画像データに対し、信号の劣化が生じることになる。上記予測符号化によって生じる信号の劣化は、符号化歪みと称される。符号化歪みは、画像データの符号化時における圧縮率が高くなるほど大きくなり、個々の人間が符号化歪みの大きい復号画像データを見た場合に、目に付き易くなる。上記予測符号化歪みの1つとして挙げられるモスキートノイズは、画像デ−タにおけるエッジ近辺に生じ易く、蚊が飛んでいるような細かい歪みが生じることからこのように称されており、肉眼で観察した場合に目立ち易い符号化歪みの1つである。
図3において、減算器125は、映像信号が画像ブロック分割部(図示しない)によって分割されることにより形成された画像ブロックと、動き探索部141から出力される予測画像ブロックとを入力する。減算器125は、上記画像ブロックから上記予測画像ブロックを減算する処理を行い、その減算処理により得られた差分、即ち、差分画像データを、DCT部127に出力する。
DCT部127は、減算器125から出力される上記差分画像信号を、各画像ブロック毎に直交変換(画像を空間座標から周波数座標へ変換すること)し、該直交変換を行った後の上記差分画像信号を、量子化部129に出力する。
量子化部129は、DCT部127から出力される上記直交変換後の差分画像信号、即ち、DCT変換データを入力する。そして、該入力したDCT変換データを、量子化(或る振幅の範囲で連続的な値をとる標本値を、定められた振幅毎の区間に区切ると共に、その区切られた範囲内の全ての値を、その範囲内において1個の値で表す操作のこと。)する。該量子化された後のデータは、量子化部129から可変長符号化部131、及び逆量子化部133に、夫々出力される。
可変長符号化部131は、量子化部129から出力される、上記量子化された後のデータ、即ち、残差データと、動き探索部141から出力される動きベクトル情報とを、夫々入力する。ここで、動き探索部141から出力される動きベクトル情報とは、動き探索部141が上述した予測画像ブロックを求めるに際して、フレームメモリ139に格納されている参照画像から検出された動きベクトル情報のことを指す。可変長符号化部131は、上記残差データ、及び上記動きベクトルを可変長符号化すると共に、該可変長符号化されたデータ、及び動きベクトルを、伝送回線の伝送特性等に合わせて出力する。
逆量子化部133は、量子化部129から出力された量子化データを入力すると共に、該量子化データを逆量子化することにより、画像ブロックデータを得る。この逆量子化により得られた画像ブロックデータは、逆量子化部133からIDCT部135に出力される。
IDCT部135は、逆量子化部133から出力された上記画像ブロックデータを入力すると共に、上記画像ブロックデータを逆直交変換することにより、差分ブロックのデータに復元する。IDCT部135は、上記差分ブロックデータを、加算器137に出力する。
加算器137は、IDCT部135から出力された上記差分ブロックデータ、及び動き探索部141から出力された上記予測画像ブロックデータを、夫々入力する。加算器137において、上記差分ブロックデータに上記予測画像ブロックデータが加算されることにより、局部復号画像データが生成される。該局部復号画像データは、加算器137からフレームメモリ139に出力される。
フレームメモリ139は、加算器137から出力される上記局部復号画像データを、格納する。上記局部復号画像データは、該画像符号化装置200が、次回に符号化する入力画像データを画面間予測符号化する際に参照画像として用いられる。フレームメモリ139は、動き探索部141からのデータ読み出し要求に応じて、格納している上記局部復号画像データを動き探索部141に出力する。
動き探索部141は、フレームメモリ139から読み出した参照画像データ、即ち、上記局部復号画像データに対し、画像の動き探索を実行する。動き探索部141は、上述した画像ブロック分割部(図示しない)から出力される画像ブロックデータ(入力画像データ)と、上記局部復号画像データとの差分が最小になる予測画像データを求め、該求めた予測画像データを減算器125に出力する。動き探索部141は、また、予測画像ブロックを求めるに際して(フレームメモリ139に格納されている)上記参照画像データから検出された動きベクトル情報を、可変長符号化部131に出力する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像のエッジ強度算出手法の一例を示す説明図である。
図1で示した画像復号化装置100が、画像データのエッジ強度を算出する手法として採用し得る方法の1つに、Sobelオペレータが挙げられる。Sobelオペレータとは、3×3の行列を用いるもので、注目画素の周囲の画素に係数を乗じて加えたものを中央画素の濃度として抽出する手法であり、水平方向、垂直方向のフィルタで平滑化の操作を含んでいるため、雑音(ノイズ)に強いという特徴がある。
例えば、対象画像を構成する画素A(i、j)におけるエッジ強度は、図5に示す画素A(i、j)を中心とした3×3画素を用いて下記の(1)式により水平方向のエッジ強度(hx(i、j))を、下記の(2)式により垂直方向のエッジ強度(hy(i、j))を、夫々算出し、算出した(hx(i、j))、(hy(i、j))を用いて、下記の(3)式により演算することによって求められる。
Figure 2008301366
Figure 2008301366
Figure 2008301366
図5は、図1に記載のエッジ情報抽出部3における処理動作を示すフローチャートである。
以下では、説明の都合上、復号画像データ(13)を構成する画素をA(i、j)とする。(i、j)は、夫々復号画像データ(13)の左上隅を基準とした水平位置と、垂直位置とを表す。
図5において、エッジ情報抽出部3は、まず、最初に復号画像データ(13)について、各々の画素のエッジ強度(h(i、j))を算出する(ステップS151)。エッジ強度を算出する具体的な方法については、図4において説明したので、ここでの詳細な説明を省略する。次に、エッジ情報抽出部3は、ステップS151で算出したエッジ強度(h(i、j))と、予め決められている閾値(TH_h)とを比較し、エッジ強度(h(i、j))が閾値(TH_h)より大きいかどうかをチェックする(ステップS152)。該チェックの結果、h(i、j)>TH_hであると判断すると(ステップS152でYES)、エッジ情報抽出部3は、エッジ情報信号(Edge_flag(I,j))を1に設定する(ステップS153)。
そして、画素A(i、j)が復号画像データ(13)中の最後の画素であるかどうかチェックする(ステップS154)。該チェックの結果、画素A(i、j)が最後の画素ではないと判断すれば(ステップS154でNO)、上記画素A(i、j)の次の画素(例えば、画素A(i+1、j))に進んで(ステップS155)、ステップS151に示した処理動作に復帰する。そして、該次の画素A(i+1、j)について上記態様でエッジ強度(h(i+1、j))を算出し(ステップS151)、次に、算出したエッジ強度(h(i+1、j))が閾値(TH_h)より大きいかどうかをチェックする(ステップS152)。
該チェックの結果、h(i+1、j)<TH_hであると判断すると(ステップS152でNO)、エッジ情報抽出部3は、エッジ情報信号(Edge_flag(i+1、j))を0に設定する(ステップS156)。そして、画素A(i+1、j)が復号画像データ(13)中の最後の画素であるかどうかチェックする(ステップS154)。該チェックの結果、画素A(i+1、j)が最後の画素ではないと判断すれば(ステップS154でNO)、上記画素A(i+1、j)の次の画素に進んで(ステップS155)、ステップS151に示した処理動作に復帰する。
上記の処理を繰り返した結果、ステップS154のチェックの結果において最後の画素であると判断した場合には(ステップS154でYES)、エッジ情報抽出部3による一連の処理動作が終了する。
図6は、図1に記載の復号化部1から出力された復号画像データ(13)の一例を示す説明図、図7は、図1に記載の画像復号化装置100において、エッジ情報抽出部3が、図6に記載の復号画像デ−タ(13)から抽出したエッジ領域を示す説明図である。
図6、及び図7において、復号化部1から図6に示すような黒く塗り潰された太い“A”の画像データが、復号画像データ(13)として出力されると、エッジ情報抽出部3からは、図7で示すようなエッジ情報信号が1に設定された領域と、エッジ情報信号が0に設定された領域とが明確に区別された画像データが出力される。図7では、エッジ情報信号が1に設定された領域、即ち、(Edge_flag(i、j))=1の領域は、黒色で、エッジ情報信号が0に設定された領域、即ち、(Edge_flag(i、j))=0の領域は、白色で、夫々表記している。エッジ情報信号が1に設定された領域、即ち、(Edge_flag(i、j))=1の領域(白抜きの太線領域を取り囲んでいる輪郭線部分)が、エッジ領域である。よって、図7に記載の画像データは、エッジ情報抽出部3が復号画像データ(13)に対し、所定の処理を施すことにより、復号画像データ(13)からエッジ領域の情報が抽出された状態を示している。
図8は、図1に記載の画像復号化装置100において、領域分離部5が、エッジ情報抽出部3から出力されるエッジ情報信号に基づき、復号化部1から出力される復号画像データ(13)に対して施す一連の処理動作を示す説明図である。
図8において、図6で示した復号画像データ(13)が、復号化部1から領域分離部5に出力されると、領域分離部5では、エッジ情報抽出部3からのエッジ情報信号に基づいて、復号画像データ(13)が、前景領域を構成するエッジ領域171、背景領域を構成する第1の非エッジ領域173、前景領域を構成する第2の非エッジ領域175、及び背景領域を構成する、(エッジ領域171により囲まれた)非エッジ領域177の4つの領域に分離される。
領域分離部5は、エッジ領域171についてはエッジ領域画像データ23として切り替え部9に、非エッジ領域173、175、177については非エッジ領域画像データ17として雑音低減部7に、夫々出力する。
図9、図10、及び図11は、図1に記載の画像復号化装置100において、雑音低減処理部7が、領域分離部5から出力される非エッジ領域画像データ(17)に対して施す雑音処理に係わる一連の処理動作を示す説明図である。
領域分離部5から雑音低減処理部7には、図8で示したエッジ領域171を除き、非エッジ領域画像データ17として、非エッジ領域175、非エッジ領域177、及び非エッジ領域173が、出力される。そして、雑音低減処理部7において、図9で示す非エッジ領域175、図10で示す非エッジ領域177、及び図11で示す非エッジ領域173の各々を1つの単位として、夫々の非エッジ領域175、177、173につき、フィリタリング処理が施されることにより、非エッジ領域画像データ17に含まれるモスキートノイズの低減化が行われる。
このようにして、非エッジ領域画像データ17に含まれるモスキートノイズの低減化が行われることにより、雑音低減処理部7において雑音低減化非エッジ領域画像データ19が生成される。該雑音低減化非エッジ領域画像データ19は、雑音低減処理部7から切り替え部9に出力され、切り替え部9において、エッジ情報抽出部3から出力されるエッジ情報信号15に基づき、領域分離部5から出力されるエッジ領域画像データ23と合成される。これにより、元の復号画像データが復元される。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る画像復号化装置100では、復号画像データに含まれるモスキートノイズを低減するための処理において、該復号画像データからエッジ領域画像データと、非エッジ領域画像データとを分離すると共に、非エッジ領域画像データについて、該非エッジ領域画像データを構成する各々の非エッジ領域を単位としてフィルタリング処理を行うこととした。このように、非エッジ領域画像データについてのみフィルタリング処理を行うこととしたので、復号画像データにおけるエッジ成分を損なうことなくモスキートノイズを効果的に低減することが可能となった。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る画像復号化装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
図12に示す画像復号化装置300は、フィルタ強度制御部181を備える点で、図1で示した画像復号化装置300と構成が相違する。その他の構成については、図1で示した画像復号化装置100と同一であるので、図12において、図1で示した物と同一物には、同一符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
フィルタ強度制御部181は、雑音低減部7による非エッジ領域画像データ17の雑音低減化処理において、雑音低減部7によるフィルタリングの度合(強度)を調節すべく雑音低減部7の動作を制御する。即ち、非エッジ領域画像データ17中のモスキートノイズの除去の度合をより大きく設定する場合には、雑音低減部7によるフィルタリングの強度を高めるように、フィルタ強度制御部181が、エッジ情報抽出部3から出力されるエッジ情報信号15に基づき、雑音低減部7の動作を制御する。一方、上記モスキートノイズの除去の度合をあまり大きく設定しない場合には、雑音低減部7によるフィルタリングの強度を低めるように、フィルタ強度制御部181が、エッジ情報抽出部3から出力されるエッジ情報信号15に基づき、雑音低減部7の動作を制御する。
図13は、図12に記載の画像復号化装置300において、雑音低減処理部7が、フィルタ強度制御部181の制御下で、領域分離部5から出力される非エッジ領域画像データ17に対して施す雑音処理に係わる一連の処理動作を示す説明図である。
図13に示す非エッジ領域画像データにおいて、符号183で示す非エッジ領域は、モスキートノイズに対し係わりの薄い領域であり、符号185で示す非エッジ領域は、エッジ領域に近接する領域であって、モスキートノイズに対し非エッジ領域183よりも係わりの濃い領域である。よって、フィルタ強度制御部181は、非エッジ領域183においては、フィルタリングの強度を低めるように、非エッジ領域185においては、フィルタリングの強度を高めるように、夫々雑音低減部7の動作を制御する。
上記態様で、フィルタ強度制御部181が雑音低減部7によるフィルタリングの強度を調節することにより、非エッジ領域画像データ17におけるモスキートノイズの効果的な低減を図ることが可能になる。
図14は、本発明の第2の実施形態の変形例に係る画像復号化装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
図14に示す画像復号化装置400は、フィルタ強度制御部181が、復号化部1から出力される符号化パラメータ183に基づき、雑音低減部7の動作を制御する点で、図12で示した画像復号化装置300と構成が相違する。その他の構成については、図12で示した画像復号化装置300と同一であるので、図14において、図12で示した物と同一物には、同一符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
符号化パラメータ183とは、符号化データ11中の各ブロック毎に存在する。フィルタ強度制御部181は、復号化部1から出力される上記符号化パラメータ183を入力する。そして、雑音低減部7が領域分離部5から出力される非エッジ領域画像データ17に対し、上記符号化パラメータ183の値に応じて上述した雑音低減処理を施すに際してのフィルタリングの強度を制御する。上記符号化パラメータ183としては、例えば、量子化パラメータ(QP)や、動きベクトル情報等が挙げられる。
一般に、量子化パラメータ(QP)の値が大きければ大きいほど、符号化歪みが大きくなりモスキートノイズも発生し易くなる。そのため、復号画像データにおいて、量子化パラメータ(QP)の値が大きい領域に対しては、雑音低減部7におけるフィルタリング処理の強度を高めることで、モスキートノイズ低減の効果を高めることが可能になる。また、量子化パラメータ(QP)の値が小さい領域に対しては、符号化歪みが小さいため、モスキートノイズが発生し難いので、雑音低減部7におけるフィルタリング処理の強度を低めることで、復号画像データにおけるぼけを低減することが可能になる。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態の変形例によれば、復号画像データに含まれるモスキートノイズを低減するための映像信号処理において、復号画像データからエッジ領域画像データを除いた残りの非エッジ領域画像データについて、独立して1つの非エッジ領域を形成し得る各々の非エッジ領域を単位としてフィルタリング処理を行うことにより、エッジ領域画像データにおけるエッジ成分を損なうことなく、モスキートノイズ低減の効果を高めることが可能になる。
即ち、復号画像データにおいて、モスキートノイズが発生し易いエッジの近辺ほど、雑音低減部7におけるフィルタリング処理の強度を高めることで、モスキートノイズ低減の効果を高めることが可能になると共に、エッジから遠い領域ほど、雑音低減部7におけるフィルタリング処理の強度を低めることで、復号画像データにおけるぼけを低減することが可能になる。
図15は、本発明の第1の実施形態に係る画像復号化装置100、本発明の第2の実施形態に係る画像復号化装置300、第2の実施形態の変形例に係る画像復号化装置400の何れかがが適用される動画像記録装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
図15に示すように、動画像記録装置500は、アンテナ191と、チューナ部193と、デマルチプレクサ部195と、映像デコーダ部197と、音声デコーダ部199と、画像出力部201と、音声出力部203と、外部入力部205と、エンコーダ207と、を備える。動画像記録装置500は、上記各部に加えて、更に、記憶部209と、制御部211と、録画再生制御部213と、出力部215と、蓄積部217と、リムーバルメデ
ィア読み取り/書き込み部219、をも備える。図15に係る動画像記録装置500では、図1で示した画像復号化装置100、図12で示した画像復号化装置300、図14で示した画像復号化装置400の何れかが、映像デコーダ部197として用いられる。
動画像記録装置500には、合計で4つの信号処理系統が存在する。
第1の信号処理系統は、アンテナ191からチューナ部193、デマルチプレクサ部195を経て映像デコーダ197、及び画像出力部201、並びに音声デコーダ199、及び音声出力部203に到るものである。第2の信号処理系統は、アンテナ191からチューナ部193、デマルチプレクサ部195を経て映像デコーダ197、及び音声デコーダ199に到り、更に、映像デコーダ197、及び音声デコーダ199からエンコーダ207、録画再生制御部213を経て、蓄積部217に到るものである。第3の信号処理系統は、外部入力部205からデマルチプレクサ部195を経て映像デコーダ197、及び画像出力部201、並びに音声デコーダ199、及び音声出力部203に到るものである。第4の信号処理系統は、外部入力部205からエンコーダ207、及び録画再生制御部213を経て蓄積部217に到るものである。第5の信号処理系統は、アンテナ191からチューナ部193、デマルチプレクサ部195、及び録画再生制御部213を経て蓄積部217に到るものである。
第1の信号処理系統では、放送局から送信される、例えばディジタルテレビジョン(TV)放送電波等のTV放送電波がアンテナ191によって受信され、チューナ部193において該受信されたTV放送電波より、ユーザが所望する映像・音声信号が抽出される。この映像・音声信号は、デマルチプレクサ部195に出力され、デマルチプレクサ部195では、該映像・音声信号より必要な符号化ストリームが分離される。分離された符号化ストリ−ムのうち、映像に係わる符号化ストリームについては、デマルチプレクサ部195から映像デコーダ197に出力される。該符号化ストリームは、映像デコーダ197において復号化され、再生されて、再生された映像情報は、画像出力部201を通じて外部機器である映像再生機器等(図示しない)に出力される。
一方、上記分離された符号化ストリームのうちの、音声に係わる符号化ストリームについては、デマルチプレクサ部195から音声デコーダ199に出力される。該符号化ストリームは、音声デコーダ199において復号化されて再生され、再生された音声情報は、音声出力部203を通じて外部機器である音声再生機器等(図示しない)に出力される。
第2の信号処理系統では、映像デコーダ197において復号化され、再生された映像情報、及び音声デコーダ199において復号化され、再生された音声情報が、共にエンコーダ207で再度符号化される。そして、符号化された映像情報、及び符号化された音声情報が、エンコーダ207から録画再生制御部213に出力され、録画再生制御部213によって蓄積部217に蓄積される。
第3の信号処理系統では、非圧縮の映像・音声信号が、例えばインターネット等の通信ネットワーク上のコンテンツサーバ(図示しない)等からインタフェースとして機能する外部入力部205に送信されると、該映像・音声信号が、外部入力部205からデマルチプレクサ部195に入力される。デマルチプレクサ部195、映像デコーダ197、画像出力部201、音声デコーダ199、及び音声出力部203の各々における処理動作の詳細については、重複するので説明を省略する。
第4の信号処理系統では、非圧縮の映像・音声信号が、上述したコンテンツサーバ(図示しない)から外部入力部205に送信されると、該映像・音声信号が、エンコーダ207で符号化された後、録画再生制御部213に出力される。そして、該符号化された映像・音声信号が、録画再生制御部213によって蓄積部217に蓄積される。
第5の信号処理系統では、チューナ部193において、アンテナ191によって受信されたTV放送電波からユーザが所望する映像・音声信号が抽出され、デマルチプレクサ部195において、該抽出された映像・音声信号から必要な符号化ストリームが分離される。そして、該分離された符号化ストリームが、録画再生制御部213によって蓄積部217に蓄積される。
符号化された状態で、蓄積部217に蓄積された映像・音声情報は、録画再生制御部213により読み出され、出力部215を通じて外部機器である各種のAV(Audio-Visual)機器(図示しない)に出力される。また、上記映像・音声情報は、録画再生制御部213から、デマルチプレクサ部195を通じて、映像情報については映像デコーダ197、及び画像出力部201を通じて外部に出力され、また、音声情報については音声デコーダ199、及び音声出力部203を通じて外部に出力される場合もあり得る。
リムーバルメディア読み取り/書き込み部219は、動画像記録装置500に挿入された、例えばDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録されている映像・音声情報を読み取って録画再生制御部213に出力する処理動作や、録画再生制御部213を通じて蓄積部217から出力される映像・音声情報を上記DVDに書き込む処理動作を実行する。
記憶部209には、制御部211が、動画像記録装置500を構成する各部の処理動作を制御するためのプログラムが内蔵されており、また、種々の不揮発性固定データが記憶されている。
制御部211は、記憶部209に格納されている上記プログラムに基づき、動画像記録装置500を構成する上述した各部の処理動作を制御する。
なお、図示は省略するが、図15に示した動画像記録装置500では、蓄積部217に蓄積されている符号化された映像情報については、録画再生制御部213から映像デコーダ197に、同様に、蓄積部217に蓄積されている符号化された音声情報については、録画再生制御部213から音声デコーダ199に、夫々直接出力することも可能である。これにより、蓄積部217に蓄積されている映像・音声情報は、録画再生制御部213からデマルチプレクサ部195を経ずに映像デコーダ197や、音声デコーダ199に出力されることになるから、デマルチプレクサ部195における処理量を低減することができる。
また、画像出力部201、音声出力部203を一体的に構成して、画像・音声出力部とすることも可能である。この場合には、映像信号と音声信号とを1本のケーブルで出力することが可能なコネクタ等を備えることにより、ユーザが該コネクタを利用して動画像記録装置500と外部機器(図示しない)とを接続する作業を比較的容易に行うことが可能になる。
図16は、本発明の第1の実施形態に係る画像復号化装置100、本発明の第2の実施形態に係る画像復号化装置300、第2の実施形態の変形例に係る画像復号化装置400の何れかがが適用される画像表示装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図である。
図16に示すように、画像表示装置600は、図15で示した動画像記録装置500から、エンコーダ207、録画再生制御部213、蓄積部217、リムーバルメディア読み取り/書き込み部219、及び出力部215を除いた構成となっている。即ち、画像表示装置600は、アンテナ191と、チューナ部193と、デマルチプレクサ部195と、映像デコーダ部197と、音声デコーダ部199と、映像出力部201と、音声出力部203と、外部入力部205と、記憶部209と、制御部211と、を備える。図16において、アンテナ、チューナ部、デマルチプレクサ部、映像デコーダ部、音声デコーダ部、映像出力部、音声出力部、外部入力部、記憶部、及び制御部は、図15で示したものと構成が同一であるので、夫々図15で示した物と同一物には、同一符号を付した。
図16に示した画像表示装置600では、チューナ部193において、アンテナ191によって受信されたTV放送電波からユーザが所望する映像・音声信号が抽出され、デマルチプレクサ部195において、該抽出された映像・音声信号から必要な符号化ストリームが分離される。そして、該分離された符号化ストリームのうち、映像に係わる符号化ストリームについては、デマルチプレクサ部195から映像デコーダ197に出力され、映像デコーダ197において復号化され、再生されて、画像出力部201を通じて外部機器である映像再生機器等(図示しない)に出力される。分離された符号化ストリームのうちの、音声に係わる符号化ストリームについては、デマルチプレクサ部195から音声デコーダ199に出力され、音声デコーダ199において復号化され、再生されて、音声出力部203を通じて外部機器である音声再生機器等(図示しない)に出力される。
外部入力部205からデマルチプレクサ部195に出力される非圧縮の映像・音声信号についても、上記と同様の信号処理系統を経て、映像信号については映像再生機器等の外部機器(図示しない)に、また、音声信号については音声再生機器等の外部機器(図示しない)に、夫々出力される。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像復号化装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図。 図1に記載した画像復号化装置における復号化部の内部構成の一例を示す機能ブロック図。 図1に記載した画像復号化装置に出力する画像信号の符号化データを生成するための画像符号化装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図。 本発明の第1の実施形態に係る画像のエッジ強度算出手法の一例を示す説明図。 図1に記載したエッジ情報抽出部における処理動作を示すフローチャート。 図1に記載した復号化部から出力された復号画像データの一例を示す説明図、 図1に記載した画像復号化装置において、エッジ情報抽出部が、図6に記載した復号画像デ−タから抽出したエッジ領域を示す説明図。 図1に記載した画像復号化装置において、領域分離部が、エッジ情報抽出部から出力されるエッジ情報信号に基づき、復号化部から出力される復号画像データに対して施す一連の処理動作を示す説明図。 図1に記載した画像復号化装置において、雑音低減処理部が、領域分離部から出力される非エッジ領域画像データに対して施す雑音処理に係わる一連の処理動作を示す説明図。 図1に記載した画像復号化装置において、雑音低減処理部が、領域分離部から出力される非エッジ領域画像データに対して施す雑音処理に係わる一連の処理動作を示す説明図。 図1に記載した画像復号化装置において、雑音低減処理部が、領域分離部から出力される非エッジ領域画像データに対して施す雑音処理に係わる一連の処理動作を示す説明図。 本発明の第2の実施形態に係る画像復号化装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図。 図12に記載した画像復号化装置において、雑音低減処理部が、フィルタ強度制御部の制御下で、領域分離部から出力される非エッジ領域画像データに対して施す雑音処理に係わる一連の処理動作を示す説明図。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る画像復号化装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図。 図1、図12、図14で示した画像復号化装置の何れかが適用される動画像記録装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図。 図1、図12、図14で示した画像復号化装置の何れかが適用される画像表示装置の全体構成の一例を示す機能ブロック図。
符号の説明
1 復号化部
3 エッジ情報抽出部
5 領域分離部
7 雑音低減部
9 切り替え部
25 可変長復号化部
27、133 逆量子化部
29、135 逆離散コサイン変換部(IDCT部)
31、137 加算器
33、139 フレームメモリ
35 動き補償部
100、300、400 画像復号化装置
125 減算器
127 離散コサイン変換部(DCT部)
129 量子化部
131 可変長符号化部
141 動き探索部
181 フィルタ強度制御部
191 アンテナ
193 チューナ部
195 デマルチプレクサ部
197 映像デコーダ部
199 音声デコーダ部
200 画像符号化装置
201 映像出力部
203 音声出力部
205 外部入力部
207 エンコーダ
209 記憶部
211 制御部
213 録画再生制御部
215 出力部
217 蓄積部
219 リムーバルメディア読み取り/書き込み部
500 動画像記録装置
600 画像表示装置

Claims (12)

  1. 符号化された画像データに、所定の復号化処理を施して復号画像データを得る画像復号化装置において、
    入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する分離部と、
    前記分離部により分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す雑音低減処理部と、
    前記分離部により分離されたエッジ領域に係る画像データと、前記雑音低減処理部により雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する画像デ−タ合成部と、
    を備える画像復号化装置。
  2. 請求項1記載の画像復号化装置において、
    入力した復号画像データからエッジ情報を抽出するエッジ情報抽出部、
    を更に備える画像復号化装置。
  3. 請求項2記載の画像復号化装置において、
    前記分離部が、前記エッジ情報抽出部により抽出されるエッジ情報に基づき、前記復号画像データからエッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとを分離する画像復号化装置。
  4. 請求項2記載の画像復号化装置において、
    前記画像データ合成部が、前記エッジ情報抽出部により抽出されるエッジ情報に基づき、前記エッジ領域に係る画像データと、前記非エッジ領域に係る画像データとを合成する画像復号化装置。
  5. 請求項1記載の画像復号化装置において、
    前記雑音低減処理部による雑音低減処理が、前記非エッジ領域に係る画像データに対するモスキートノイズを低減するための処理である画像復号化装置。
  6. 請求項2記載の画像復号化装置において、
    前記雑音低減処理部が前記雑音低減処理を行うに際してのフィルタリングの強度を調節するフィルタリング強度調節部、
    を更に備える画像復号化装置。
  7. 請求項6記載の画像復号化装置において、
    前記フィルタリング強度調節部による前記フィルタリングの強度の調節が、前記エッジ情報抽出部により抽出されるエッジ情報に基づいて行われる画像復号化装置。
  8. 請求項6記載の画像復号化装置において、
    前記フィルタリング強度調節部による前記フィルタリングの強度の調節が、前記符号化された画像データに係わる符号化パラメータの値に基づいて行われる画像復号化装置。
  9. 請求項8記載の画像復号化装置において、
    前記符号化パラメータが、前記符号化された画像データに係わる量子化パラメータ、又は動きベクトル情報である画像復号化装置。
  10. 符号化された画像データに、所定の復号化処理を施して復号画像データを得る画像復号化方法において、
    入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す第2のステップと、
    前記第1のステップにおいて分離されたエッジ領域に係る画像データと、前記第2のステップにおいて雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する第3のステップと、
    を備える画像復号化方法。
  11. 入力したディジタル形式の映像・音声信号から夫々ディジタル形式の映像信号と音声信号とを分離する信号分離部と、前記信号分離部から出力されるディジタル形式の映像信号を復号化する映像デコーダと、入力したディジタル形式の映像・音声信号を、再生可能な状態で記録する記録部と、
    を備え、
    前記映像デコーダが、
    入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する分離部と、
    前記分離部により分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す雑音低減処理部と、
    前記分離部により分離されたエッジ領域に係る画像データと、前記雑音低減処理部により雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する画像デ−タ合成部と、
    を有する動画像記録装置。
  12. 受信した映像・音声信号から所望のディジタル形式の映像・音声信号を抽出する映像・音声信号抽出部と、入力したディジタル形式の映像・音声信号から夫々ディジタル形式の映像信号と音声信号とを分離する信号分離部と、前記信号分離部から出力されるディジタル形式の映像信号を復号化する映像デコーダと、
    を備え、
    前記映像デコーダが、
    入力した復号画像データを、エッジ領域に係る画像データと、非エッジ領域に係る画像データとに分離する分離部と、
    前記分離部により分離された非エッジ領域に係る画像データに、雑音低減処理を施す雑音低減処理部と、
    前記分離部により分離されたエッジ領域に係る画像データと、前記雑音低減処理部により雑音低減処理が施された後の非エッジ領域に係る画像データとを合成する画像デ−タ合成部と、
    を有する画像表示装置。
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