JP2005197879A - 映像信号符号化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 映像信号の符号化において文字周辺に発生するモスキートノイズを低減することのできる映像信号符号化装置を提供する。
【解決手段】 テロップ検出部10が、フレームバッファ11からマクロブロック単位での映像信号を読み出し、このマクロブロックに白レベルが多いとき、隣接ブロックにデータがあるとき、メディアンフィルタの結果が連続性を示しているときにテロップ(文字領域)と判断し、DCT/量子化部30がこのテロップ領域(文字領域)に対して、テロップらしいと判断したときの係数を用いて量子化パラメータを変えて、テロップ領域を量子化して、この後で符号化させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 テロップ検出部10が、フレームバッファ11からマクロブロック単位での映像信号を読み出し、このマクロブロックに白レベルが多いとき、隣接ブロックにデータがあるとき、メディアンフィルタの結果が連続性を示しているときにテロップ(文字領域)と判断し、DCT/量子化部30がこのテロップ領域(文字領域)に対して、テロップらしいと判断したときの係数を用いて量子化パラメータを変えて、テロップ領域を量子化して、この後で符号化させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、映像データの圧縮を行う映像符号化装置において、映像のテロップ領域を検出することによって、劣化の少ない映像符号化データを得る映像信号符号化装置に関する。
近年始まったディジタル放送では、送信局において映像信号を圧縮して放送(送信)し、これを受信者宅のチューナに内蔵されたデコーダにより復号して画像データをテレビモニターに映し出すようにしている。なお、このような映像信号の圧縮を符号化と称している。
このような放送に用いられる映像信号の符号化は、圧縮率が高く、かつ圧縮による映像の劣化が少ない高画質な圧縮方法が望まれている。
そして、このような圧縮方法(符号化方法)として、放送分野においては、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式で規格化されたフォーマットによるデータ圧縮が行われている。
MPEG2では映像の時間的な相関性と空間的な相関性および人間の視覚的な特性を元にした圧縮が行われているが、実際には、映像信号を圧縮する符号化装置の性能で符号化後のデータ量と画質が決定される。
映像符号化で対象とする映像信号のデータは、一般に連続する映像フレームの同位置での画素値が近い値であるという時間的な冗長性を持つ。そこでMPEG2方式では、この冗長性を取り除くために、あるフレームを符号化する際に、前後のフレーム間での動きを含んだ予測処理を行い、それらの差分を算出する。また、一つのフレーム内では、そのフレーム内の画像自体に起因する冗長性を持つ。このためMPEG2方式では、このようなフレーム内における冗長性を取り除くために、映像信号を離散コサイン変換(DCT)によって周波数領域の信号に変換し、さらに映像信号の特性と人間の視覚特性を考慮した形での量子化を行っている(特許文献1および2など参照)。
図7は、このようなMPEG2方式による従来の映像信号符号化装置の構成を示すブロック図である。なお、MPEG2方式自体については、ISO−IEC1172−2,ITU−TH.262/ISO−IEC13818−2に詳細な説明がなされているので、ここでは概略のみを、図示するMEPG2方式を採用した符号化装置の一例を参照して説明する。
入力された映像信号は、前処理部9を介してフレームバッファ11に入力される。フレームバッファ11には複数フレームの映像信号が前処理部9によって記憶される。記憶された映像信号は、輝度信号が16×16画素単位のブロック(一つひとつのブロックをマクロブロックと称する)で処理される。
また、2種類の色信号(Cb/Cr)がそれぞれ縦方向にサブサンプリングされて、それぞれ8×8画素のブロックとして処理される。
フレームバッファ11に記憶された映像信号はフレームごとに動きベクトル検出部(ME)13により読み出だされる。ベクトル検出部13は、読み出した映像信号と、後述のリファレンスバッファ29から読み出した再生映像信号のフレームとを比較して、フレーム間予測による動きベクトルを検出する。この予測処理は、予測処理自体は周知のとおり過去、未来、それら両方の3モード存在し、与えられたピクチャタイプによって決定される。
検出された動きベクトルは動き補償部(MC)15に入力される。動き補償部15は、動きベクトルとリファレンスバッファ29から読み出された再生映像信号を入力とし、マクロブロック単位でパターンマッチングを行って動き補償を行い、動き補償映像信号を出力する。
動き補償映像信号、すなわち、動きのあるマクロブロックの信号は、第1可変長符号化部(第1VLC)17に入力されてマクロブロックごとに符号化処理が行われる。
また、動き補償部15からの動き補償映像信号は、減算器19にも入力されている。減算器19はフレームバッファ11から読み出された映像信号と動き補償映像信号とを減算してそれらの差分となる映像信号を出力する。これによりフレーム間における時間的な冗長性が取り除かれる。
そして、減算器19から出力された差分映像信号はDCT/量子化部21に入力される。DCT/量子化部21は、入力された差分映像信号をまず、離散コサイン変換(DCT)を行ってDCT係数を算出し、このDCT係数と後述の量子化量制御部(RC)33からの量子化パラメータに基づいて、マクロブロックごとに量子化を行う。
量子化は、量子化マトリックスという、たとえば8×8の2次元周波数を視覚特性で重み付けした値と、その全体をスカラー倍する量子化スケールという値で乗算した値を量子化値として、DCT係数をその量子化値で除算することにより行われる。
DCT/量子化部21によって量子化された映像信号は、第2可変長符号化部(第2VLC)23でマクロブロックごとに符号化される。これによりフレーム内の冗長性が取り除かれて符号化されることになる。
そして、動き補償されて第1可変長符号化部17によって符号化されたデータと、量子化されて第2可変長符号化部23により符号化されたデータがマルチプレクサー(MUX)31に入力されて、1つのストリームとなるように多重化された符号化データとして出力される。
マルチプレクサー31からは量子化量制御部33が、第1および第2可変長符号化部17および23から入力されたデータの発生符号量を取得して、発生符号量に基づき量子化パラメータを算出してDCT/量子化部21に供給している。なお、量子化量制御部33によって供給される量子化パラメータは、符号化データの単位時間当たりのデータ量が適切な範囲で収まるように制御される。
前記のDCT/量子化部21によって量子化された映像信号は、逆量子化/IDCT部25へも入力されていて、この符号化装置内において再生映像信号(ローカルデコード)が作り出される。
逆量子化/IDCT部25では、入力された量子化後の映像信号に上記の量子化値を乗算することにより、元のDCT係数に近似した値を求め、逆DCTを行って、前記の差分映像信号を出力する。
そして、加算器27によって、逆量子化/IDCT部25から出力された差分映像信号と動き補償部15から出力された動き補償映像信号とが加算されて、リファレンスバッファ29に再生映像信号としてフレームごとに記憶される。このリファレンスバッファ29に記憶された再生映像信号は、すでに説明したとおり、動きベクトル検出部13および動き補償部15において動き予測処理の参照映像信号として用いられる。
特開2002−94987号公報
特開2003−259373号公報
ところで、このような映像信号の符号化においては、復号した映像、すなわち再生映像にモスキートノイズと称されるノイズが発生する場合がある。モスキートノイズは、映像内の物体や文字の輪郭などに多く見られる蚊が飛んでいるようなノイズで、DCT/量子化部における量子化の際に高周波成分の量子化が荒くなった場合に発生する。
したがって、このようなモスキートノイズは、量子化レートが低いときに発生しやすいノイズである。特に、高周波成分を多く含む場合、たとえば映像内に挿入されたテロップなどによる文字は、そのエッジが強調されるため高周波成分を多く含むようになり、モスキートノイズの発生が顕著で、視聴者に映像劣化として知覚されやすいという問題があった。
そこで、本発明の目的は、映像信号の符号化において文字周辺に発生するモスキートノイズを低減することのできる映像信号符号化装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、映像信号をフレームバッファに記憶し、該フレームバッファの映像を離散コサイン変換によって周波数領域の映像データに変換して、符号化データを得る映像信号符号化装置において、前記フレームバッファに1フレームの映像データが保存される毎に、m・nの画素単位のブロックを検出し、該検出したブロック内の最大輝度値又は、最大輝度値と最小輝度値の差分値を求めると共に、隣接ブロックのデータの有無を判断し、かつ、前記最大輝度値又は、前記最大輝度値と最小輝度値との差分値を代表値とし、この値が一定レベル以上かどうかを判断し、一定レベル以上のときに、この値に対して所定の方向にメディアンフィルタをかけた結果で連続性を判断し、これらの判断結果の係数値とをテロップらしさの情報として出力するテロップ検出部と、前記映像データ及び前記テロップらしさの情報とを入力し、前記ブロックに対して前記テロップらしさの情報と判断した係数値で量子化係数を変えて前記ブロック内のデータを量子化して、前記符号化データにさせる量子化部とを備えたことを要旨とする。
以上本発明によれば、映像信号の中から文字領域(テロップ)を検出して、検出された文字領域に対しては量子化量が多くなるようにしたので、文字領域を含んだ映像信号の圧縮符号化を行った場合でも、文字領域の輪郭部分に発生するモスキートノイズを抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態の映像信号符号化装置の概略構成図である。本実施の形態は、図7と同様な、前処理部9と、フレームバッファ11と、動きベクトル検出部13と、動き補償部15と、第1可変長符号化部17(第1VLCともいう)と、減算器19と、第2可変長符号化部23と、逆量子化/IDCT部25と、加算器27と、リファレンスバッファ29と、マルチプレクサ31(MUXともいう)と、量子化制御部33とを有していると共に、本実施の形態の主要な構成要件であるテロップ検出部10と、テロップの判定条件が記憶されたメモリ10aと、DCT/量子化部30とを備えて、テロップ検出部10が、フレームバッファ11からマクロブロック単位での映像信号を読み出し、このマクロブロックに白レベルが多いとき、隣接ブロックにデータがあるとき、メディアンフィルタの結果が連続性を示しているときにテロップ(文字領域)と判断し、DCT/量子化部30がこのテロップ領域(文字領域)に対して、テロップらしいと判断したときの係数を用いて量子化パラメータを変えて、マクロブロック(テロップ領域)を量子化して、この後で符号化させる。
前処理部9は、映像信号の輝度信号が水平方向16×垂直方向16画素単位のブロック(マクロブロック)で、また、2種類の色信号(Cb/Cr)がそれぞれ縦方向にサブサンプリングし、それぞれ8×8画素のブロックとしてフレームバッファ11に記憶する。
フレームバッファ11は、輝度信号が水平方向16×垂直方向16画素単位のブロック(マクロブロック)で、また、2種類の色信号(Cb/Cr)がそれぞれ縦方向にサブサンプリングされて、それぞれ8×8画素のブロックが記憶される。
テロップ検出部10は、フレームバッファ11に1フレームの映像データが保存される毎に、マクロブロックの座標を求めると共に、マクロブロックBiの輝度のレベルで白色が多いか、マクロブロックBiの左右ブロックから横書き文字か、、メディアンフィルタの値から連続しているかどうかを判定し、この3つの結果でテロップらしい係数を求め、マクロブロックの座標とこの係数とをテロップらしい情報Fiとして送出する。これらの判定条件はメモリ10aに保存されている。
動きベクトル検出部13は、フレームバッファ11から読み出した映像信号と、後述のリファレンスバッファ29から読み出した再生映像信号のフレームとを比較して、フレーム間予測による動きベクトルを検出する。この予測処理は、予測処理自体は周知のとおり過去、未来、それら両方の3モード存在し、与えられたピクチャタイプによって決定される。
動き補償部15は、検出された動きベクトルとリファレンスバッファ29から読み出された再生映像信号を入力とし、マクロブロック単位でパターンマッチングを行って動き補償を行い、動き補償映像信号を第1可変長符号化部(第1VLC)17及び減算器19、加算器27に出力する。
第1可変長符号化部(第1VLC)17は、動き補償映像信号、すなわち、動きのあるマクロブロックの信号を入力して符号化処理を行った符号化されたデータをマルチプレクサ31に出力する。
また、第1可変長符号化部17により符号化されたデータと、量子化されて第2可変長符号化部23により符号化されたデータがマルチプレクサー(MUX)31に入力されて、1つのストリームとなるように多重化された符号化データとして出力する。
減算器19は、フレームバッファ11から読み出された映像信号と動き補償映像信号とを減算してそれらの差分映像信号をDCT/量子化部30に出力する。これによりフレーム間における時間的な冗長性が取り除かれる。
DCT/量子化部30は、DCT部21aと量子化部21bと粗くするか細かくするかの係数の値を記憶したメモリ30bとを備えている。
DCT部21aは、減算器19から入力された差分映像信号をまず、離散コサイン変換(DCT)を行ってDCT係数を算出し、このDCT係数で映像データの処理を行う。
量子化部21bは、量子化マトリックスという、たとえば8×8の2次元周波数を視覚特性で重み付けした値と、その全体をスカラー倍する量子化パラメータ(量子化係数)という値で乗算した値を量子化値として、DCT係数をその量子化値で除算する。
また、量子化部21bは、フレームの映像が粗いか、やさしいか、難しい映像かでテロップ検出部10からのテロップらしい情報Fiの係数を用いて、量子化係数を変えて、テロップ検出部10からのマクロブロックの範囲のデータを量子化して出力する。
第2可変長符号化部23は、DCT/量子化部30によって量子化された映像信号をマクロブロックごとに符号化する。これによりフレーム内の冗長性が取り除かれて符号化されることになる。
逆量子化/IDCT部25は、量子化後の映像符号に量子化値を乗算することにより、元のDCT係数に近似した値を求め、逆DCTを行って、差分映像信号を加算器27に出力する。
加算器27は、逆量子化/IDCT部25から出力された差分映像信号と動き補償部15から出力された動き補償映像信号とを加算して、リファレンスバッファ29に再生映像信号としてフレームごとに記憶する。
このリファレンスバッファ29に記憶された再生映像信号は、動きベクトル検出部13および動き補償部15において動き予測処理の参照映像信号として用いられる。
マルチプレクサ31(MUX)は、動き補償されて第1可変長符号化部17によって符号化されたデータと、量子化されて第2可変長符号化部23により符号化されたデータとを入力し、1つのストリームとなるように多重化して出力(多重化された符号化データ)する。
量子化量制御部33は、第1および第2可変長符号化部17および23から入力されたデータの発生符号量を取得して、発生符号量に基づき量子化パラメータを算出してDCT/量子化部30に供給する。なお、量子化量制御部33によって供給された量子化パラメータは、符号化データの単位時間当たりのデータ量が適切な範囲で収まるように制御されている。
すなわち、この映像信号符号化装置は、圧縮符号化方式としてMPEG2方式を用いるものであり、その基本構成は、従来と同様に、フレームバッファ11に記憶された映像信号から、動きベクトル検出部13、動き補償部15、および第1可変長符号化部17を経て動きのあるマクロブロックが符号化される一方、減算器19によってフレーム間での冗長性が取り除かれ、DCT/量子化部30および第2可変長符号化部23によってフレーム内における冗長性が取り除かれて符号化され、最後にマルチプレクサー31によって多重化されて符号化データとして出力される。
そして、この映像信号符号化装置は、フレームバッファ11に記憶された映像信号から文字領域を抽出して、文字領域に適した量子化量を決定させるテロップ検出部10を有する。
このテロップ検出部10は、一つひとつのフレームの中から符号化する領域が文字領域かどうかの判定を後述する記憶されている条件に基づいて行い、その結果を使用して文字領域であると判定された部分に対しては量子化量が多くなるように、DCT/量子化部30に対して量子化パラメータを供給し、文字領域における量子化を制御することになる。
(動作説明)
以下、このテロップ検出部10において行われる文字領域の判定手順および量子化パラメータの設定手順について説明する。
以下、このテロップ検出部10において行われる文字領域の判定手順および量子化パラメータの設定手順について説明する。
図2は、テロップ領域(文字領域ともいう)の判定手順と量子化パラメータの設定手順を示すフローチャートである。また、図3〜6は、文字判定における1フレーム(1画面)の概念的な映像例を示す図面である。
まずここで、文字領域か否かの判定ために、映像中に含まれる文字領域として以下のような特徴点を前提条件とした。
(a)文字は白色が多い(輝度値が高い)、(b)文字は横書きが多い、(c)文字は連続性がある(文字がある程度連続する)、の3点である。
つまり、メモリ10aには、文字が白色が多いと判定するための輝度値のしきい値と、横書きが多いと判定するための条件と、文字が連続していると判定するための条件とが保存されている。
また、このような文字領域検出における検出領域のサイズは、MPEG2におけるマクロブロックのサイズと同じ16×16画素として処理することとしている。もちろん、他のブロックサイズを使用しても差し支えない。
以下に本実施の形態の映像信号符号化装置の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。
初めに、テロップ検出部10は、フレームメモリ11に映像データが記憶されたかどうかを判定する(S1)。
ステップS1において、映像データが記憶されたと判定したときは、ライン番号Fi(Fi=1)を設定し(S2)、このラインのマクロブロックBi(16×16画素単位のマクロブロック)のデータを抽出する(S3)。読み出した映像例を図3に示す。図示するように、ここでは、映像に複数の文字列51が存在する。なお、図において点線で示す格子枠は、一つひとつがマクロブロック50を示す。
続いて、テロップ検出部10は、マクロブロックBi(16×16画素単位)の範囲座標gi(例えば4角)を読み込む(S4)。
次に、このマクロブロックBiのマクロブロック内で画素の最大輝度値Bpを求め、これをマクロブロックの代表値とする(S5)。そして、この輝度値の代表値がメモリ10aの輝度値のしきい値(一定レベル)以上かどうかを判定する(S6)。
このとき、代表値は、上記(a)の条件から、注目するマクロブロック内に文字があれば、最大輝度値に近い値となる。
各マクロブロックを代表値で表した場合の映像例を図4に示す。図示するように、文字のあったマクロブロックは、その代表値が大きな値となるため、文字のあったマクロブロック全体が高輝度値の状態(白色)53になる。
ステップS6において、マクロブロックの輝度の代表値がしきい値以上であると判定したときは、白色が多いと判定し、マクロブロックBiの範囲giを中心にして、左右のブロック(16×16画素単位)の輝度データを読み込み(S7)、左右のブロックに所定の輝度レベル以上のデータが存在するかどうかを判定する(S8)。
ステップS8において、左右ブロックにデータが存在するときは、横書きと判定する(S9)。そして、マクロブロックBiの範囲giを中心として横方向(左右nブロック)にメディアンフィルタをかけ(S10)、この値の中央値(最大値)が所定レベル以上かどうかを判断する(S11)。
なお、メディアンフィルタとはデータ列からn個のデータ値を観測した際に、中央値(メディアン)をその結果とするフィルタである。
これは、先の前提条件(b)および(c)から、文字は横書きで、かつ、ある一定以上の長さ(文字数)はあるという条件に基づき文字領域部分かどうかを判定するためである。 ここで用いたメディアンフィルタは横方向に3値のものである。3値のメディアンフィルタを用いると、横方向に連続するマクロブロック全てが文字領域である場合、3つのマクロブロックの代表値がどれも高輝度の値であるためメディアンフィルタの値もそれらマクロブロックの代表値に近い大きな値となる。これに対して、横方向に連続するマクロブロックのうち、一つでも文字領域ではないマクロブロックがある場合、3つのマクロブロックの代表値の内少なくとも一つが低い値となるので、メディアンフィルタの値は、それらマクロブロックの代表値の中間値となり、全てが文字領域であった場合よりも低い値となる。
この横方向に3値のメディアンフィルタをかけた場合の映像例を図5に示す。図示するように、メディアンフィルタを通すことで、マクロブロックの代表値が横方向に連続して高い部分だけ高輝度値の状態53のままとなり、文字のあったマクロブロックと周辺画像のマクロブロックとの境界部分のマクロブロックはそれらの中間の輝度値の状態55となる。
次に、ステップS11において、隣接するブロックのデータ(文字)の輝度が所定レベル以上と判定したときは、文字が連続性ありと判断する(S12)。そして、この結果からマクロブロックBiのフィールドがテロップらしいと判定する(S13)。
つまり、ステップS6において、マクロブロックBiの輝度値が一定レベル以上と判定され(白色が多い)、マクロブロックの左右のブロックにデータが存在し(横書きと判定)、メディアンフィルタが連続性ありと判定したときに、テロップらしいと判定している。
次に、メディアンフィルタの結果gbに対して2値又は多値での量子化(0.5、0.8.0.2・・・)を行う(S14)。
そして、この量子化値gbとマクロブロックBiの座標とをテロップらしい情報FiとしてDCT/量子化部30に出力する(S15)。次に、ライン番号Fiが最後かどうかを判断し(S16)、最後でない場合はライン番号を更新して処理をステップS3に戻す(S17)。
2値化を行うためのしきい値を220とした場合の映像例を図6に示す。なお、ここで輝度値は0〜255(1.0)までの256階とする。また、2値化によって得られる2値は、220未満を輝度値0、220以上を輝度値255とする。図示するように、2値化を行うことで、輝度値220以上のマクロブロックのみが高輝度値の状態53となり、他の部分は輝度値0の状態(黒色)59となる。これにより、文字領域とその他の領域が輝度値の差として明確に検出できるようになる。
なお、DCT/量子化部30によって処理される映像フレームは、減算器19によって処理された映像フレームであって図3〜6に示したテロップ検出部10により処理されて映像ではない。
一方、量子化部21bは、減算器19からの映像フレームがDCT部21aによってDCT処理が施されて量子化部21bに出力されるのに伴って、テロップ検出部10からのテロップらしい情報Fi(ブロックの座標、0.2又は0.8・・)を入力し、例えばテロップらしいと判定した係数が0.8の場合は、マクロブロックに細かくする係数を量子化係数に加味したデータにして出力する。また、0.2の場合は量子化を粗くするする。さらに、0.5の場合は、そのまま出力させる。
より、具体的には、映像フレームの画像がやさしい場合は、テロップらしい情報Fiの係数(例えば0.2)を用いて細かく量子化する、画像が粗い場合は、テロップらしい情報Fiの係数(例えば、0.8)を用いて細かく量子化する。
以上により、本実施の形態によれば、文字領域を検出して、文字領域と判断されたマクロブロックに対しては、DCT/量子化部30における量子化量を他のマクロブロックよりも多く符号量が与えられるように変更することとしたので、文字領域の輪郭部に多く発生するモスキートノイズを減少させることができる。
したがって、本発明は、BSディジタル放送、地上波ディジタル放送、などの放送における映像信号の符号化に最適である。また、本発明は、ビデオカメラなどにおいて映像信号を符号化する際に用いることができ、特に、ビデオカメラ自体にテロップ挿入機能などの文字情報の映像内への挿入編集機能がある場合には好適である。
なお、本実施の形態では、メディアンフィルタは横方向にのみかけることとしたが、これは、縦方向にもかけることができ、それにより縦書きの文字領域を検出することも可能である。
また、上記実施の形態では、2値化する場合のしきい値を、一例として220としているが、これは、たとえば予め文字領域であることがわかっているマクロブロックを上記と同じようにしてメディアンフィルタをかけて、その結果から適切な値を設定することが望ましい。また、メディアンフィルタの結果を2値化する代わり多値化してもよく、その場合は、上記ステップS5における判定を予め決められた多値化後の値から文字領域らしい値を判別するためのしきい値を設定して、それより大きいか否かにより判定するとよい。さらに、メディアンフィルタの大きさは、文字領域として判定したい文字列の連続性から適宜変更してもよい。すなわち、文字が長く連続した場合を文字領域として判定するのであればメディアンフィルタの大きさは大きくし、文字があまり長く連続しない場合を文字領域として判定するのであれば、メディアンフィルタの大きさを小さくする。
また、上記実施の形態では、マクロブロックの代表値をマクロブロック内の最大輝度値としたが、これは検出する文字(または文字列)に応じて適宜変更してもよい。たとえば、検出する文字として、黒文字や色文字を白線で縁取った文字(縁取り文字)で構成される文字領域、または一つのマクロブロックを構成する画素数(上記実施の形態では16×16)よりはるかに大きなサイズの文字で構成される文字領域などを検出する場合には、各マクロブロック内における各画素の輝度値を比較して最大輝度値と最小輝度値の差を代表値とすることで、これらの文字のエッジを検出することができるようになる。これは、一つのマクロブロック内で最大輝度値と最小輝度値が同時に存在する場合、そのマクロブロックに縁取り文字やマクロブロック単位より大きな文字のエッジが含まれている可能性が高いためである。
そして、モスキートノイズは、既に説明したように、主に文字のエッジなど高周波成分が含まれる領域に発生するため、この文字エッジのみを検出して、その部分に割り当てられる符号化量を多くすることでも、モスキートノイズを減らすことが可能となる。
さらに、上記実施の形態では、文字領域と判定されたマクロブロックに対する量子化パラメータを量子化量制御部によって供給される量子化パラメータよりも大きな値としているが、たとえば元々量子化量制御部から供給される量子化パラメータが、モスキートノイズが発生しないような大きな値であれば、文字領域に対してさらに大きな量子化パラメータを与える必要はないので、文字領域と判定されたマクロブロックに与える量子化パラメータの値を、モスキートノイズが発生する可能性があるときだけ大きくするようにしてもよい。
1 文字領域量子化量制御部
11 フレームバッファ
13 ベクトル検出部
15 補償部
17 第1可変長符号化部
19 減算器
21 DCT/量子化部
23 第2可変長符号化部
25 逆量子化/IDCT部
27 加算器
29 リファレンスバッファ
30 DCT/量子化部
31 マルチプレクサー
33 量子化量制御部
11 フレームバッファ
13 ベクトル検出部
15 補償部
17 第1可変長符号化部
19 減算器
21 DCT/量子化部
23 第2可変長符号化部
25 逆量子化/IDCT部
27 加算器
29 リファレンスバッファ
30 DCT/量子化部
31 マルチプレクサー
33 量子化量制御部
Claims (1)
- 映像信号をフレームバッファに記憶し、該フレームバッファの映像を離散コサイン変換によって周波数領域の映像データに変換して、符号化データを得る映像信号符号化装置において、
前記フレームバッファに1フレームの映像データが保存される毎に、m・nの画素単位のブロックを検出し、該検出したブロック内の最大輝度値又は、最大輝度値と最小輝度値の差分値を求めると共に、隣接ブロックのデータの有無を判断し、かつ、前記最大輝度値又は、前記最大輝度値と最小輝度値との差分値を代表値とし、この値が一定レベル以上かどうかを判断し、一定レベル以上のときに、この値に対して所定の方向にメディアンフィルタをかけた結果で連続性を判断し、これらの判断結果の係数値とをテロップらしさの情報として出力するテロップ検出部と、
前記映像データ及び前記テロップらしさの情報とを入力し、前記ブロックに対して前記テロップらしさの情報と判断した係数値で量子化係数を変えて前記ブロック内のデータを量子化して、前記符号化データにさせる量子化部と
を有することを特徴とする映像信号符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000416A JP2005197879A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 映像信号符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000416A JP2005197879A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 映像信号符号化装置 |
Publications (1)
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Family
ID=34816256
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2005197879A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007274114A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Nec Corp | 画像符号化装置及び画像符号化方法 |
JP2009170975A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | Kddi Corp | 動画像の圧縮符号化装置 |
US9307245B2 (en) | 2012-09-19 | 2016-04-05 | Nec Corporation | Moving image encoding device |
US9514544B2 (en) | 2013-04-25 | 2016-12-06 | Nec Corporation | Storage medium, method, and device for evaluating importance of in-image region |
-
2004
- 2004-01-05 JP JP2004000416A patent/JP2005197879A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007274114A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Nec Corp | 画像符号化装置及び画像符号化方法 |
JP2009170975A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | Kddi Corp | 動画像の圧縮符号化装置 |
US9307245B2 (en) | 2012-09-19 | 2016-04-05 | Nec Corporation | Moving image encoding device |
US9514544B2 (en) | 2013-04-25 | 2016-12-06 | Nec Corporation | Storage medium, method, and device for evaluating importance of in-image region |
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