JP2005260989A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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剛 永井
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Abstract

【課題】交流成分の失われた領域のみに交流成分予測を適用して、交流成分予測の悪影響を伴うことなく失われた交流成分を補償でき、しかも従来のブロック歪み除去方式のような複雑な処理を必要としない画像処理装置を提供する。
【解決手段】復号器101からの復号画像信号132を領域分割器102により複数の小領域(ブロック)に分割した後、画質判定器103を通して平坦部か否かを判定する平坦部判定器129と、復号画像信号132から交流成分を予測する交流成分予測器104と、平坦部判定器129により平坦部と判定されたブロックについては交流成分予測器104により予測された交流成分の信号133を出力し、それ以外のブロックについては復号画像信号132をそのまま出力する切替器105とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像処理装置に係り、特に画像を少ない情報量に圧縮符号化し、また圧縮符号化により得られた符号列を復号して画像を再生する画像符号化/復号化システムにおいて復号画像に生じるブロック歪みを除去するのに適した画像処理装置及び画像処理方法に関する。
TV電話、TV会議システム、携帯情報端末、ディジタルビデオディスクシステムおよびディジタルTV放送システムのような画像を伝送したり蓄積するシステムにおいて、伝送または蓄積のために画像を少ない情報量に圧縮符号化する技術として、動き補償、離散コサイン変換、サブバンド符号化およびピラミッド符号化等の方式や、これらを組み合わせた方式など様々な方式が開発されている。また、動画像の圧縮符号化の国際標準方式としてISO・MPEG1,MPEG2,ITU−T・H.261,H.262が規定されている。これらはいずれも動き補償適応予測と離散コサイン変換を組み合わせた圧縮符号化方式であり、文献1(安田浩編著、“マルチメディア符号化の国際標準”、丸善、平成3年6月)等に詳細が述べられている。
図11に、従来の動画像符号化装置の例として動き補償適応予測と離散コサイン変換を用いた符号化装置の基本構成を示す。入力画像信号1231は、領域分割器1201で予め定められた複数の領域に分割された後、まず動き補償適応予測が行われる。すなわち、動き補償適応予測器1202において入力画像信号1231とフレームメモリ1203中に蓄えられている既に符号化および局部復号化が行われた前フレームの参照画像信号との間の動きベクトルが検出され、この動きベクトルを用いて参照画像信号に対して動き補償が行われることにより予測信号1233が作成される。ただし、動き補償適応予測器1202では、動き補償予測と入力画像信号1231をそのまま符号化に用いるフレーム内符号化(予測信号=0)のうち、好適な方の予測モードが選択され、その予測モードに対応する予測信号1233が出力される。
次に、減算器1204において入力画像信号1231から予測信号1233が減算され、予測残差信号1234が出力される。予測残差信号1234は、離散コサイン変換器1205において一定の大きさのブロック単位で離散コサイン変換(DCT)が行われる。この離散コサイン変換により得られたDCT係数は、量子化器12012で量子化される。量子化器1206で量子化されたDCT係数は二分岐され、一方において可変長符号化器1213で符号化された後、多重化器1209において可変長符号化器1214で符号化された動きベクトル情報と多重化されて符号列として出力され、他方において逆量子化器1210で逆量子化された後、さらに逆離散コサイン変換器1211で逆離散コサイン変換(逆DCT)される。逆離散コサイン変換器1211からの出力は加算器1212で適応予測信号1233と加算されて局部復号信号となり、フレームメモリ1203に参照画像信号として記憶される。
図12は、図11の動画像符号化装置に対応する動画像復号化装置の基本構成を示す図である。動画像符号化装置から伝送/蓄積された符号列は、逆多重化器1319において量子化されたDCT係数と動きベクトル情報に分離される。量子化されたDCT係数情報は可変長復号化器1320、逆量子化器1310、逆離散コサイン変換器1311を経て予測誤差信号となる。動きベクトル情報は可変長復号化器1321で復号された後、動き補償予測器1302に入力される。動き補償予測器1302では動きベクトルを用いてフレームメモリ1303内の前フレームの参照画像信号に動き補償が行われ、予測信号が生成される。次に、加算器1312において予測誤差信号と予測信号が加算され、画像信号が再生される。再生された画像信号は、装置外へ出力されると共にフレームメモリ1303に参照画像信号として記憶される。
しかし、このような従来の動画像符号化/復号化装置には、以下のような問題がある。前述した離散コサイン変換のような直交変換を用いたブロック符号化では、各ブロックで閉じた直交変換を行うため、ブロック間にまたがる信号の変化を記述することが難しい。しかも、低ビットレートで符号化を行う場合、直交変換係数であるDCT係数を量子化する量子化器1206の量子化幅を大きくする必要があり、交流成分(高域成分)が失われる傾向が強くなる。この結果、ブロックの境界部での滑らかな変化が表現できず、画面上にブロックの境界部分が格子状のブロック歪みとして顕著に現れるようになる。
量子化によって失われた交流成分を予測する方式として、平均値を用いた交流成分予測方式が提案されている(文献2:渡邊、大関、“平均値を用いた交流成分予測方式の一検討”、1989年画像符号化シンポジウム(PCSJ89)、2−2、1989)。また、この他にも幾つかの交流成分予測方式が提案されている。
図13は、従来の交流成分予測方式を説明するための図であり、離散コサイン変換器1403の前に交流成分予測器1401と減算器1402を配置し、交流成分予測器1401で予測された交流成分を減算器1402で入力信号から差し引くことにより、失われる交流成分を補償している。
このように従来の交流成分予測方式は、符号化処理の中の離散コサイン変換の前段階として処理を行うことを前提としており、復号画像に生じるブロック歪みの除去に関しては利用されていなかった。また、従来の交流成分予測方式を復号画像にそのまま適用したとしても、予測できる交流成分は直流に近い低域の交流成分だけであり、逆に復号画像中に存在していた高域の交流成分を除去してしまうことになる。
一方、ブロック歪み除去に関する方式についても提案がなされている(文献3:井沢、渡辺、滝沢、“画像符号化における帯域保存ブロック歪除去フィルタ”、1989年画像符号化シンポジウム(PCSJ89)、4−4、1989)。この方式は、n×n画素のブロックで離散コサインおよび量子化がなされた符号列を復号化側で復号して得られた復号画像について、2n×2nの大ブロックで再度離散コサイン変換を行い、得られたDCT係数列に対して、符号化時に伝送されたDCT係数と同等の係数まで帯域を制限して復号する方式である。これによりブロックの境界にまたがる変化を推定することができ、ブロック歪みが軽減される。しかし、この方式では復号化側で符号化側と縦横2倍の大きさのブロックで離散コサイン変換を行わなければならず、復号処理が複雑になるという問題点がある。
また、量子化によりエッジ部の周辺ではモスキートノイズと呼ばれる量子化歪みも生じ、画質を劣化させる。この歪みは、特にエッジ部に隣接する平坦部で大きな影響を及ぼす。この歪みを除去する方式としては、非再帰形5×5適応スムージングフィルタ(文献4:加藤、大久保、“ポストフィルタリングによる高能率符号化画像品質の改善”、1989年電気情報通信学会秋期全国大会分冊6、D−3、D−63)等が提案されている。しかし、この方式は画面全体にフィルタを適用して高域の交流成分を除去する動作をすることから、エッジ部が多少なりともぼけてしまうという問題点を有している。
安田浩編著、"マルチメディア符号化の国際標準"、丸善、平成3年6月 渡邊、大関、"平均値を用いた交流成分予測方式の一検討"、1989年画像符号化シンポジウム(PCSJ89)、2−2、1989 井沢、渡辺、滝沢、"画像符号化における帯域保存ブロック歪除去フィルタ"、1989年画像符号化シンポジウム(PCSJ89)、4−4、1989 加藤、大久保、"ポストフィルタリングによる高能率符号化画像品質の改善"、1989年電気情報通信学会秋期全国大会分冊6、D−3、D−63
上述したように、従来の画像符号化/復号化装置では、ブロック毎に処理を行うことによってブロックの境界部分でブロック歪みが発生し、画面上に格子状の歪みが目立つという問題点がある。また、この歪みを除去する従来の方式は処理が複雑であったり、単純に失われた交流成分を予測するのでは、もともと高域の交流成分を有するブロックに対して逆に交流成分を除去してしまい、かえって悪影響が生じるという問題点があった。
本発明は、交流成分の失われた領域のみに交流成分予測を適用して、交流成分予測の悪影響を伴うことなく失われた交流成分を補償でき、しかも従来のブロック歪み除去方式のような複雑な処理を必要としない画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の画像処理装置は、入力画像信号を、エッジを含む領域であるエッジ部、平坦部、および、非平坦部に分割する分割手段と、前記入力画像信号のうち前記エッジ部の画像信号を、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域の画像信号の代表値で置換する置換手段と、前記置換手段から出力された画像信号に対して所定の領域ごとに交流成分を予測して交流成分を含む信号を出力する交流成分予測手段と、前記平坦部に対応する領域、および、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域に対応する領域については前記交流成分予測手段から出力された交流成分を含む信号を出力し、それ以外の領域については前記入力画像信号を出力する切替手段とを備える。
本発明に刈るか第2の画像処理装置は、入力画像信号を、エッジを含む領域であるエッジ部、平坦部、および、非平坦部に分割する分割手段と、前記入力画像信号のうち、前記エッジ部の画像信号、および、前記非平坦部の画像信号を、前記平坦部の画像信号の代表値で置換する置換手段と、前記置換手段から出力された画像信号に対して所定の領域ごとに交流成分を予測して交流成分を含む信号を出力する交流成分予測手段と、前記平坦部に対応する領域、および、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域に対応する領域については前記交流成分予測手段から出力された交流成分を含む信号を出力し、それ以外の領域については前記入力画像信号を出力する切替手段とを備える。
本発明の画像処理装置によれば、復号画像信号などの画像信号から符号化時に発生したブロック歪みやモスキートノイズなどの量子化により生じた歪みを除去して、視覚的に高品質な復号画像を得ることができる。
また、本発明ではブロック歪みやモスキートノイズの目立つ高域成分の少ない平坦なブロックのみに対して交流成分予測を行うため、エッジや複雑な画像の存在する部分に対して処理を行うことにより画像のぼけを発生させるという従来の問題点が解決され、さらに従来のブロック歪み除去方式のように大きなブロックに対して処理を行う必要がないため、処理が簡単であるという利点を有する。
以下、本発明に係る画像処理装置の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態では前述した動画像符号化/復号化装置と組み合わせて、復号化装置の後段に画像処理装置を配置することで本発明の効果を十分に発揮できる構成を示す。ただし、本発明は特に動画像などの画像符号化/復号化装置との組み合わせに限定されるものではなく、画像信号に対して一般的に適用することが可能である。
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。同図において、入力される符号列131は例えば図11に示した動画像符号化装置で得られた符号列であり、例えば図12に示した動画像復号化装置と同様の構成の復号器101により復号され、復号画像信号132が再生される。この復号画像信号132は、平坦部判定器129と交流成分予測器104に入力される。
平坦部判定器129に入力された復号画像信号132は、まず領域分割器102で複数の小領域に分割される。そして、この小領域毎に画質判定器103において動画像符号化装置でDCT係数を量子化する際に失われた交流成分の大きさが求められる。ここでは例として小領域に8×8のブロックを用い、交流成分の大きさを表す値としては、アクティビティ(分散)Actを次式により求めた値を用いるものとする。
Figure 2005260989

ここで、aiはブロック内の各画素の画素値、Nはブロック内の画素数をそれぞれ表す。これにより求めたアクティビティActはブロック内の分散を表し、この値が小さいほど直流成分が多く含まれ、交流成分が少ないことを示す。
平坦部判定器129においては、領域分割器102で分割された各小領域(ブロック)のうち画質判定器103でアクティビティActの値が所定値以下のブロックについては平坦部と判定し、それ以外のブロックは非平坦部として判定して、判定信号134を出力する。
一方、交流成分予測器104に入力された復号画像信号132は、以下に示す手順で交流成分の予測が行われ、交流成分予測画像信号133が作成される。切替器105は平坦部判定器129からの判定信号134により制御され、平坦部判定器129で平坦部と判定されたブロック、つまり画質判定器103で交流成分が少ないと判定されたブロックについては、出力信号を交流成分予測器104から出力される交流成分予測画像信号133に置き換え、それ以外のブロックについては、復号画像信号132をそのまま出力する。
このようにして、平坦部である交流成分の少ないブロックのみ交流成分予測画像信号134で置き換えられた復号画像信号135が切替器105から出力される。図2は、この様子を示したものであり、平坦部のブロックはAC予測ブロック、すなわち交流成分予測画像信号133によって構成されるブロックに変換されている。
次に、交流成分予測器104の実現法ついて説明する。交流成分予測方式としては、前述したように様々な方式が提案されている。ここでは、前記文献2に記載された交流成分予測方式を例として用いる。以下、この交流成分予測方式について簡単にそのアルゴリズムを説明する。
[ステップ1]n=8とする。
[ステップ2]n×n画素の大きさのブロック毎に直流成分を求める。
[ステップ3]各ブロックを(n/2)×(n/2)画素の大きさの4個のサブブロックに分割する。
[ステップ4]次式に示すように、各サブブロックの直流成分をその周囲のブロックの直流成分に距離を考慮した重み付けを行うことによって求める(図3参照)。
Figure 2005260989
ここで、A,B,C,Dは各ブロックの直流成分(平均値)、C2 はサブブロックの直流成分を表す。また、W(di)、(i=1,2,3,4)は、直流成分がC2 であるサブブロックと、直流成分がA,B,C,Dである各ブロックとの距離に応じた重み付けを表す関数であり、ここでは次式に示す値を用いるものとする。
Figure 2005260989
[ステップ5]n=n/2とする。ここで、n=1なら終了し、そうでなければステップ2へ戻る。図1の交流成分予測器104は、以上のようなアルゴリズムで交流成分予測を行う。
ここで、交流成分予測器104においてエッジをまたいだブロック間で予測を行うと、図4に示すようにエッジの外側の影響が注目サブブロックに及んでエッジがなまり、本来の画像信号に含まれる成分とは異なる交流成分が発生してくる場合がある。このような交流成分の発生を防止するため、本実施形態では注目サブブロックの含まれるブロックの直流成分とある一定値以上の差がある直流成分を有するブロックについては、重み付けを強制的に0にしている。
(第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態として、エッジ判定型の交流成分予測方式を用いた画像処理装置の構成を図5のブロック図に示す。本実施形態は、ブロック歪みと共に、図6中の濃いドットで示すような画像のエッジ部近傍に特に顕著に現れるモスキートノイズを同時に除去することを目的としている。
図5において、入力された符号列431は例えば図11に示した動画像符号化装置で得られた符号列であり、例えば図12に示した動画像復号化装置と同様の構成の復号器401で復号され、復号画像信号432が再生される。この復号画像信号432は、エッジ・平坦部判定器409と置換器411に入力される。
エッジ・平坦部判定器409に入力された復号画像信号432は、まず領域分割器402で複数の小領域(ブロック)に分割され、さらに画質判定器403で平坦部と非平坦部とに分類判定がなされた後、エッジブロック判定器406において画質判定器403で平坦部と判定された領域に隣接する非平坦部がエッジを含むブロック(エッジブロック)と判定される。画質判定器403からは、平坦部判定信号437が出力される。画質判定器403およびエッジブロック判定器406の処理アルゴリズムを以下に示す。
[ステップ1]各ブロックのアクティビティを求める。
[ステップ2]アクティビティの値から各ブロックを平坦部と非平坦部とに分類する。
[ステップ3]平坦部に隣接する非平坦部をエッジ部(エッジブロック)と判定する。図7は、この判定の様子を示した図であり、この例では図の左側の顔画像の輪郭であるエッジを含むブロックは平坦部に隣接する非平坦部であるため、図の右側に斜線で示すようにエッジブロックとして判定される。
次に、エッジ判定器407において、エッジブロック判定器406でエッジブロックと判定されたブロックがそれに隣接する平坦部のブロックから連続している領域と、それ以外の領域とに分離される。ここでは簡単にするため、エッジブロックに隣接する平坦部のブロックの輝度の直流成分から一定値以内の範囲にある輝度を有する画素を平坦部のブロックに続く領域と判定し、それ以外の領域と分離するものとする。この判定の結果、エッジ判定器407からエッジ判定信号436,438が出力される。
一方、置換器411では、入力された復号画像信号432について領域分割器410で分割されたブロック毎に、エッジ部置換器408でエッジ判定器407からのエッジ判定信号436に基づいて、エッジ判定器407でエッジ部と判定されたブロック(エッジブロック)のうち平坦部のブロックに連続する領域と判定された領域内の画素値の平均値を求め、それを当該エッジブロック全体の代表値(直流成分)として、当該ブロックの復号画像信号432に置き換える。そして、このエッジ部置換器408によりエッジブロックが置換された画像信号439に対して、第1の実施形態と同様の交流成分予測器404により交流成分予測が適用され、交流成分予測画像信号433が生成される。
最後に、切替器405において画質判定器403からの平坦部判定信号437とエッジ判定器407からのエッジ判定信号438に基づき、画質判定器403により平坦部と判定されたブロックと共に、エッジ判定器407においてエッジブロックと判定されたブロックも、交流成分予測器408からの交流成分予測画像信号433に置き換えられて出力され、それ以外の部分については復号画像信号432がそのまま出力される。
図8を用いて上述した一連の動作を説明する。すなわち、エッジ判定器407において、図8(a)の画像中のエッジブロックである図8(b)を図8(c)に示すように隣接する平坦部のブロックに連続している図の上側に示す第1の領域と、図の下側に示すそれ以外の第2の領域とに分離する。次に、エッジ置換器408によって図8(b)のエッジブロック全体を図8(d)に示すように第1の領域の平坦部の画素値の平均値で置換し、さらに交流成分予測器404で図8(e)に示すように交流成分予測を行う。そして、図8(e)の交流成分予測された信号と図8(c)の下側に示す、隣接する平坦部に連続していない非平坦部の領域の信号を図8(f)に示すように合成することによって、エッジ部の情報を保存する。
この場合、特に図8(c)〜(e)の処理によって、エッジ部近傍が一様な画素値とされた後、交流成分予測が行われるため、エッジ部で発生したモスキートノイズが抑圧される。
なお、上記実施形態では平坦部、非平坦部を判定する指標として画像のアクティビティ(分散)を用いたが、これに限定されるものではなく、様々な判定法が利用可能であり、それらの判定法に従って平坦部判定器129を構成することが可能である。
また、上記実施形態ではエッジ判定の方式についても、単純に画像信号の画素値(輝度)を調べて、隣接する画素と一定値以上の差がある箇所をエッジ部と判定したが、この他にも様々なエッジ判定法を利用でき、それらを用いてエッジ・平坦部判定器409を構成することも当然可能である。
さらに、置換器411は実施形態に用いた交流成分予測方式に対応させるため領域分割器410とエッジ部置換器408により構成したが、特にこの構成である必要はなく、小領域に分割する必要がなければ、小領域単位に置換せずに画面全体で非平坦部を平坦部の信号で置換する等の方式も利用可能である。
最後に、本発明の応用例として本発明の動画像符号化/復号化装置を適用した動画像伝送システムの実施形態を図9を用いて説明する。パーソナルコンピュータ(PC)1001に備え付けられたカメラ1002より入力された動画像信号は、PC1001に組み込まれた動画像符号化装置によって符号化される。この動画像符号化装置から出力される符号化データは、他の音声やデータの情報と多重化された後、無線機1003により無線で送信され、他の無線機1004によって受信される。無線機1004で受信された信号は、動画像信号の符号化データおよび音声やデータの情報に分解される。これらのうち、動画像信号の符号化データはワークステーション(EWS)1005に組み込まれた動画像復号化装置によって復号され、EWS1005のディスプレイに表示される。
一方、EWS1005に備え付けられたカメラ1006より入力された動画像信号は、EWS1006に組み込まれた動画像符号化装置を用いて上記と同様に符号化される。動画像信号の符号化データは、他の音声やデータの情報と多重化され、無線機1004により無線で送信され、無線機1003によって受信される。無線機1003によって受信された信号は、動画像信号の符号化データおよび音声やデータの情報に分解される。これらのうち、動画像信号の符号化データはPC1001に組み込まれた動画像復号化装置によって復号され、PC1001のディスプレイに表示される。
図10(a)(b)は、図9におけるPC1001およびEWS1005に組み込まれた動画像符号化装置および動画像復号化装置の構成を概略的に示すブロック図である。
図10(a)に示す動画像符号化装置は、カメラなどの画像入力部1101からの画像信号を入力して誤り耐性処理部1103を有する情報源符号化部1102と、伝送路符号化部1104を有し、情報源符号化部1101においては予測残差信号の離散コサイン変換(DCT)と生成されたDCT係数の量子化などが行われ、伝送路符号化部1104においては可変長符号化や符号化データの誤り検出および誤り訂正符号化などが行われる。伝送路符号化部1104から出力される符号化データは無線機1105に送られ、送信される。
一方、図10(b)に示す動画像復号化装置は、無線機1201によって受信された符号化データを入力して伝送路符号化部1104と逆の処理を行う伝送路復号化部1202と、伝送路復号化部1201の出力信号を入力して情報源符号化部1102と逆の処理を行う誤り耐性処理部1204を有する情報源復号化部1203を有し、情報源復号化部1203で復号化された画像はディスプレイなどの画像出力部1025によって出力される。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図 第1の実施形態での処理を示した図 交流成分予測方式の距離とブロックの関係を示す図 エッジ部での交流成分予測による悪影響を示す図 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図 モスキートノイズの発生しやすいブロックを示した図 第2の実施形態での処理を示した図 第2の実施形態でのブロックレベルでの処理を示した図 本発明が適用されるシステムの例を示すブロック図 図9のシステムで使用される動画像符号化装置および動画像復号化装置の概略構成を示すブロック図 従来の動画像符号化装置のブロック図 従来の動画像復号装置のブロック図 交流成分予測方式をDCT符号化方式に適用した従来の例を示す図
符号の説明
101…復号器
102…領域分割器
103…画質判定器
104…交流成分予測器
105…切替器
129…平坦部判定器
131…入力符号列
132…復号画像信号
133…交流成分予測画像信号
134…平坦部判定信号
135…出力画像信号
401…復号器
402…領域分割器
403…画質判定器
404…交流成分予測器
405…切替器
406…エッジブロック判定器
407…エッジ判定器
408…エッジ部置換器
409…エッジ・平坦部判定器
411…置換器
431…入力符号列
432…復号画像信号
433…交流成分予測画像信号
434…平坦部判定信号
435…出力画像信号
436…エッジ判定信号
437…平坦部判定信号
438…エッジ判定信号
439…エッジ部置換画像信号
1001…パーソナルコンピュータ(PC)
1002,1206…カメラ
1003,1004…無線機
1005…ワークステーション(EWS)
1101…画像入力部
1102…情報源符号化部
1103…誤り耐性処理部
1104…伝送路符号化部
1105…無線機
1201…無線機
1202…伝送路復号化部
1203…情報源復号化部
1204…誤り耐性処理部
1205…画像出力部

Claims (8)

  1. 入力画像信号を、エッジを含む領域であるエッジ部、平坦部、および、非平坦部に分割する分割手段と、
    前記入力画像信号のうち前記エッジ部の画像信号を、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域の画像信号の代表値で置換する置換手段と、
    前記置換手段から出力された画像信号に対して所定の領域ごとに交流成分を予測して交流成分を含む信号を出力する交流成分予測手段と、
    前記平坦部に対応する領域、および、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域に対応する領域については前記交流成分予測手段から出力された交流成分を含む信号を出力し、それ以外の領域については前記入力画像信号を出力する切替手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 入力画像信号を、エッジを含む領域であるエッジ部、平坦部、および、非平坦部に分割する分割手段と、
    前記入力画像信号のうち、前記エッジ部の画像信号、および、前記非平坦部の画像信号を、前記平坦部の画像信号の代表値で置換する置換手段と、
    前記置換手段から出力された画像信号に対して所定の領域ごとに交流成分を予測して交流成分を含む信号を出力する交流成分予測手段と、
    前記平坦部に対応する領域、および、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域に対応する領域については前記交流成分予測手段から出力された交流成分を含む信号を出力し、それ以外の領域については前記入力画像信号を出力する切替手段と、
    を備える画像処理装置。
  3. 前記置換手段は、前記入力画像信号のうち、前記エッジ部のうち前記非平坦部に連続する領域の画像信号、および、前記非平坦部の画像信号を、置換することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記代表値は、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域の画像信号の平均値であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記分割手段は、平坦部に隣接する非平坦部をエッジ部と判定する請求項1または請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記分割手段は、隣接する平坦部の輝度の直流成分から一定値範囲内にある輝度を有し、かつ該隣接する平坦部と連続している画素を平坦部と判定する請求項1または請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 入力画像信号を、エッジを含む領域であるエッジ部、平坦部、および、非平坦部に分割する分割ステップと、
    前記入力画像信号のうち前記エッジ部の画像信号を、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域の画像信号の代表値で置換する置換ステップと、
    前記置換ステップにより出力された画像信号に対して所定の領域ごとに交流成分を予測して交流成分を含む信号を出力する交流成分予測ステップと、
    前記平坦部に対応する領域、および、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域に対応する領域については前記交流成分予測手段から出力された交流成分を含む信号を出力し、それ以外の領域については前記入力画像信号を出力するステップと、
    を備える画像処理方法。
  8. 入力画像信号を、エッジを含む領域であるエッジ部、平坦部、および、非平坦部に分割する分割ステップと、
    前記入力画像信号のうち、前記エッジ部の画像信号、および、前記非平坦部の画像信号を、前記平坦部の画像信号の代表値で置換する置換ステップと、
    前記置換手段から出力された画像信号に対して所定の領域ごとに交流成分を予測して交流成分を含む信号を出力する交流成分予測ステップと、
    前記平坦部に対応する領域、および、前記エッジ部のうち前記平坦部に連続する領域に対応する領域については前記交流成分予測手段から出力された交流成分を含む信号を出力し、それ以外の領域については前記入力画像信号を出力するステップと、
    を備える画像処理方法。
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