JP2008301192A - Pwm駆動回路および駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】PWM駆動回路において、デューティ50%付近での出力波形の歪みを除去することを目的とする。
【解決手段】PWM駆動回路は、パルス幅変調信号生成部、タイミング設定部、および第1および第2ハーフブリッジ部を含む。パルス幅変調信号生成部は、入力信号をパルス幅変調し、少なくとも第1および第2パルス幅変調信号を生成する。タイミング設定部は、第1および第2パルス幅変調信号に基づいて、第1および第2駆動信号をそれぞれ生成する。第1および第2ハーフブリッジ部は、第1および第2駆動信号に基づいて、負荷を駆動する第1および第2駆動電圧をそれぞれ生成する。タイミング設定部は、第1および第2駆動電圧を、スイッチング時点における所望の第1期間において、かつ互いに異なる時点において、ハイインピーダンス状態にする。
【選択図】図1A
【解決手段】PWM駆動回路は、パルス幅変調信号生成部、タイミング設定部、および第1および第2ハーフブリッジ部を含む。パルス幅変調信号生成部は、入力信号をパルス幅変調し、少なくとも第1および第2パルス幅変調信号を生成する。タイミング設定部は、第1および第2パルス幅変調信号に基づいて、第1および第2駆動信号をそれぞれ生成する。第1および第2ハーフブリッジ部は、第1および第2駆動信号に基づいて、負荷を駆動する第1および第2駆動電圧をそれぞれ生成する。タイミング設定部は、第1および第2駆動電圧を、スイッチング時点における所望の第1期間において、かつ互いに異なる時点において、ハイインピーダンス状態にする。
【選択図】図1A
Description
本発明は、トランジスタをスイッチングし、駆動コイルに流す電流を制御するPWM駆動回路の技術に関し、特にデューティ比50%近傍の出力歪みを除去するPWM駆動回路および駆動方法に関する。
近年の光ディスク装置では、光ピックアップ用アクチュエータのフォーカスコイルやトラッキングコイルを駆動するために、低消費電力化に適したパルス幅変調(以下、PWMと呼ぶ)出力の駆動回路が使用されている。
図10を用いて、従来例のPWM駆動回路について説明する。図10において、PWM駆動回路は、PWM回路1p、三角波生成回路2p、各デッドタイム設定回路4Fp、4Rp、各駆動回路5Fp、5Rp、ハーフブリッジ回路6Fp、6Rp、帰還回路7p、比較器8pを備えている。三角波生成回路2pは、三角波信号TROpを出力する。PWM回路1pは、電圧VIN1pにオフセット電圧VOFFpを加算した電圧VIN2pと、三角波信号TROpとを比較することにより、各PWM信号FPWMp、RPWMpを出力する。デッドタイム設定回路4Fpは、PWM信号FPWMpを入力し、各信号FPDp、FNDpを出力する。デッドタイム生成回路4Rpは、PWM信号RPWMpを入力し、各信号RPDp、RNDpを出力する。
駆動回路5Fpは、各信号FPDp、FNDpを入力し、各信号FPGp、FNGpを出力する。駆動回路5Rpは、各信号RPDp、RNDpを入力し、各信号RPGp、RNGpを出力する。各ハーフブリッジ回路6Fp、6Rpでは、ハイサイドトランジスタFPp、RPpの各ソース端子は電源端子VDDpに接続され、ローサイドトランジスタFNp、RNpの各ソース端子は接地端子に接続される。トランジスタFPp、FNpの各ドレイン端子は、出力端子FOpに接続され、トランジスタRPp、RNpの各ドレイン端子は、出力端子ROpに接続される。ハーフブリッジ回路6Fpは、信号FPGp、FNGpをトランジスタFPp、FNpのゲート端子にそれぞれ入力し、出力端子FOpに電圧VFOpを出力する。ハーフブリッジ回路6Rpは、信号RPGp、RNGpをトランジスタRPp、RNpのゲート端子にそれぞれ入力し、出力端子ROpに電圧VROpを出力する。駆動コイルL1pには、出力端子FOp、ROpから電圧VFOp、VROpがそれぞれ印加される。帰還回路7pは、各出力電圧VFOp、VROpを入力し、電圧VIN3pを出力する。比較器8pは、入力電圧VINpと電圧VIN3pとを比較し、信号VIN1pを出力する。
以上のように構成されるPWM駆動回路の動作を、図11を参照しつつ説明する。電圧VIN2pと、三角波信号TROpおよび三角波信号TROpの反転信号の比較により、PWM信号FPWMp、RPWMが生成される。電圧VFOpと電圧VROpの差電圧DOpは、PWM信号FPWMpとPWM信号RPWMの差の反転信号に大略比例する波形になる。差電圧DOpは、駆動コイルL1pにより積分され、差電圧DOpの基本波を主体とする積分差電圧BDOpに変換される。各ハーフブリッジ回路6Fp、6Rpは、実質的に積分差電圧BDOpにより、駆動コイルL1pを駆動する。
図10の従来例に係るPWM駆動回路の駆動波形を、図12を参照しつつ説明する。図12において、PWM信号FPWMpがローからハイへ立ち上がると、信号FPDpがローからハイへ立ち上がり、時間DLp遅れて信号FNDpがローからハイへ立ち上がる。同様に、PWM信号FPWMpがハイからローへ立ち下がると、信号FNDpがハイからローへ立ち下がり、時間DLp遅れて信号FPDpがハイからローへ立ち下がる。この時間DLpはデッドタイムと呼ばれる。デッドタイムでは、ハイサイドトランジスタFPpおよびローサイドトランジスタFNpの両方が、同時にオフ状態となる。このようにデッドタイム設定回路4Fpにより、ハーフブリッジ6Fpを構成する各トランジスタFPp、FNpにおいて、スイッチィングタイミングずれによる貫通電流は流れず、電源電流のロスもなくなる。
図11において、電圧VIN2pが三角波信号TROpの直流レベルを表す基準電圧VREFp近傍に存在する場合、PWM信号FPWMpおよびRPWMpは、デューティ50%の互いに大略同等な信号になっている。したがって図13に示すように、各電圧VFOp、VROpも互いに大略同等な信号になる。それゆえ、各電圧VFOp、VROpのスイッチング時点で、各ハーフブリッジ6Fp、6Rpが同時にデッドタイムの状態になる期間が発生し、かつデッドタイム以外の期間では差電圧DOpはゼロになる。
駆動コイルL1pは、インダクタンスの特性により、デッドタイム直前の電圧状態を保持しようとするため、デッドタイムの期間でも差電圧DOpはゼロとなる。その結果、差電圧DOpがゼロになる期間が長くなり、入力電圧VINpに対する積分差電圧BDOpのリニアリティが悪くなる。入力電圧VINpに対する積分差電圧BDOpの特性を図14Aに示す。図14Aで、特性線NFBpは、帰還回路7pが動作していないフィードバック無しの特性を表す。入力電圧VINpが基準電圧VREFp近傍となる領域CRSで、特性線NFBpのリニアリティ特性が悪化することがわかる。
入力電圧VINpに対する積分差電圧BDOpのリニアリティを改善するために、帰還回路7pは、各出力電圧VFOp、VROpの差電圧VIN3pを比較器8pにフィードバックする。比較器8pは、入力電圧VINpと出力差電圧VIN3pとを比較し、電圧VIN1pを出力する。これにより、図14Aに示すように、フィードバック有りの特性線YFBpでは、入力電圧VINpに対する積分差電圧BDOpのリニアリティが改善される。
しかしながら、従来例のPWM駆動回路では、出力の急峻なスイッチィング特性によるノイズを低減するため、出力のスルーレートを小さくする必要がある。このため、デッドタイムをできるだけ大きくする必要が出てきた。また、光ピックアップのフォーカスやトラッキングの高精度化が要求されるにつれて、三角波信号TROpの周波数が高くなってきた。これらの理由により、積分差電圧BDOpに対するデッドタイムの占める割合が大きくなり、フィードバックだけでは十分に補正ができなくなってきた。その結果、図14Aの領域CRSを拡大した図14Bに示すように、基準電圧VREFp近傍において、デッドタイムの期間PDTpが長いほどリニアリティが悪化し、出力電圧の歪みが補正できなくなるという問題点があった。この歪みがクロスオーバー歪みの原因となる。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、デューティ50%近傍での出力波形のクロスオーバー歪みを除去することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明のPWM駆動回路は、入力信号をパルス幅変調し、少なくとも第1および第2パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、第1および第2パルス幅変調信号に基づいて、第1および第2駆動信号をそれぞれ生成するタイミング設定部と、第1および第2駆動信号に基づいて、負荷を駆動する第1および第2駆動電圧をそれぞれ生成する第1および第2ハーフブリッジ部と、を有し、前記タイミング設定部は、第1および第2駆動電圧を、スイッチング時点における所望の第1期間において、かつ互いに異なる時点において、ハイインピーダンス状態にすることを特徴としている。
また、本発明のPWM駆動方法は、入力信号をパルス幅変調し、少なくとも第1および第2パルス幅変調信号を生成するステップと、第1および第2パルス幅変調信号に基づいて、第1および第2駆動信号をそれぞれ生成するステップと、第1および第2駆動信号に基づいて、負荷を駆動する第1および第2駆動電圧をそれぞれ生成するステップと、を有し、前記第1および第2駆動信号を生成するステップは、第1および第2駆動電圧を、スイッチング時点における所望の第1期間において、かつ互いに異なる時点において、ハイインピーダンス状態にすることを特徴としている。
本発明のPWM駆動回路および駆動方法によれば、タイミング設定部は、各駆動電圧のハイインピーダンス状態が同時に生起することを回避する。これにより、各駆動電圧の差電圧には、周期的に必ず入力信号に大略比例する幅のパルスが含まれることになる。それゆえ差電圧の特にデューティ50%近傍における歪みは除去され、差電圧は入力信号を忠実に再現した波形となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。ハイおよびローで表される論理レベルについても、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベルが異なる組合せで、同等な結果を得ることも可能である。さらに、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。また、以下の実施の形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを用いて構成されるが、ハードウェアを用いる構成は、ソフトウェアを用いても構成可能であり、ソフトウェアを用いる構成は、ハードウェアを用いても構成可能である。
(実施の形態1)
図1Aは、実施の形態1に係るPWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)駆動回路のブロック図である。図2は、実施の形態1に係るPWM駆動回路の各部の信号波形を示す波形図である。実施の形態1のPWM駆動回路は、PWM回路1A、三角波生成回路2、オフセット信号生成回路9、各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RA、各デッドタイム生成回路4F、4R、各駆動回路5F、5R、各ハーフブリッジ回路6F、6R、帰還回路7、および差分回路8を含む。PWM回路1Aおよび三角波生成回路2は、PWM信号生成部を構成する。各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAおよび各デッドタイム生成回路4F、4Rは、タイミング設定部を構成する。駆動回路5F、5Rおよびハーフブリッジ回路6F、6Rは、それぞれハーフブリッジ部を構成する。ハーフブリッジ回路6Fおよびハーフブリッジ回路6Rは、Hブリッジ部を構成する。Hブリッジ部は、フルブリッジ部とも呼ばれる。
図1Aは、実施の形態1に係るPWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)駆動回路のブロック図である。図2は、実施の形態1に係るPWM駆動回路の各部の信号波形を示す波形図である。実施の形態1のPWM駆動回路は、PWM回路1A、三角波生成回路2、オフセット信号生成回路9、各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RA、各デッドタイム生成回路4F、4R、各駆動回路5F、5R、各ハーフブリッジ回路6F、6R、帰還回路7、および差分回路8を含む。PWM回路1Aおよび三角波生成回路2は、PWM信号生成部を構成する。各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAおよび各デッドタイム生成回路4F、4Rは、タイミング設定部を構成する。駆動回路5F、5Rおよびハーフブリッジ回路6F、6Rは、それぞれハーフブリッジ部を構成する。ハーフブリッジ回路6Fおよびハーフブリッジ回路6Rは、Hブリッジ部を構成する。Hブリッジ部は、フルブリッジ部とも呼ばれる。
ハーフブリッジ回路6Fは、ハイサイドトランジスタFPおよびローサイドトランジスタFNを含み、ハーフブリッジ回路6Rは、ハイサイドトランジスタRPおよびローサイドトランジスタRNを含む。各ハイサイドトランジスタFP、RPの各ソース端子は電源端子VDDに接続され、各ローサイドトランジスタFN、RNの各ソース端子は接地端子に接続される。ハーフブリッジ回路6Fを構成するトランジスタFP、FNの各ドレイン端子は出力端子FOに接続され、ハーフブリッジ回路6Rを構成するトランジスタRP、RNの各ドレイン端子は出力端子ROに接続される。PWM駆動回路の代表的な負荷を表す駆動コイルL1は、出力端子FOと出力端子ROの間に接続される。
ハーフブリッジ回路6Fは、各トランジスタFP、FNを交互にオンすることにより、出力端子FOに駆動電圧VFOを出力する。ハーフブリッジ回路6Rは、各トランジスタRP、RNを交互にオンすることにより、出力端子ROに駆動電圧VROを出力する。これにより、PWM駆動回路は、両出力端子FO、RO間に、駆動電圧VFOと駆動電圧VROの差を表す駆動差電圧DOを供給し、駆動コイルL1を駆動する。各ハイサイドトランジスタFP、RPは、PMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor:Pチャネル金属酸化膜半導体)トランジスタで構成され、各ローサイドトランジスタFN、RNは、NMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor:Nチャネル金属酸化膜半導体)トランジスタで構成される。
三角波生成回路2は、三角状の波形を表す三角波信号TROを生成する。図2に図示する基準信号VREFは、三角波信号TROの直流レベルを表す。オフセット信号生成回路9は、所定の大きさの直流信号を表すオフセット信号VOFFを生成する。PWM回路1Aは、差分信号VIN1にオフセット信号VOFFを加算し、被変調信号VIN2を生成する。これにより、被変調信号VIN2の直流レベルは、基準信号VREFと大略等しくなる。PWM回路1Aは、さらに、被変調信号VIN2および三角波信号TROに基づき、三角波信号TROを搬送波として被変調信号VIN2をパルス幅変調し、各PWM信号FPWM、RPWMを生成する。
1つの具体例では、PWM回路1Aは、三角波信号TROを被変調信号VIN2と比較し、三角波信号TROが被変調信号VIN2よりも大きい場合、PWM信号FPWMをハイレベルにする。同時に、PWM回路1Aは、三角波信号TROを反転した反転三角波信号を被変調信号VIN2と比較し、三角波信号TROが被変調信号VIN2よりも小さい場合、PWM信号RPWMをハイレベルにする。PWM信号RPWMを生成する別の具体例では、PWM回路1Aは、反転三角波信号の代りに被変調信号VIN2を反転した反転被変調信号を用い、三角波信号TROを反転被変調信号と比較し、三角波信号TROが反転被変調信号よりも大きい場合、PWM信号FPWMをハイレベルにする。2つの具体例のいずれであっても、各PWM信号FPWM、RPWMは、被変調信号VIN2、基準信号VREF、および三角波信号TROに対して、図2に示すような波形になる。
リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAは、PWM信号FPWM、RPWMを遅延し、それぞれ遅延PWM信号FDL、RDLを生成することにより、駆動コイルL1に周期的に駆動差電圧DOを供給するリフレッシュタイムを設定する。デッドタイム設定回路4Fは、遅延PWM信号FDLをさらに遅延し、ハイサイドトランジスタFP用のハイサイド駆動信号FPDと、ローサイドトランジスタFN用のローサイド駆動信号FNDを生成することにより、ハイサイドトランジスタFPとローサイドトランジスタFNが同時にオフ状態になるデッドタイム(短絡防止期間とも呼ぶ)を設定する。デッドタイム設定回路4Rは、遅延PWM信号RDLをさらに遅延し、ハイサイドトランジスタRP用のハイサイド駆動信号RPDと、ローサイドトランジスタRN用のローサイド駆動信号RNDを生成することにより、ハイサイドトランジスタRPとローサイドトランジスタRNが同時にオフ状態になるデッドタイムを設定する。
駆動回路5Fは、駆動信号FPD、FNDをレベルシフトするとともに電力増幅し、トランジスタFP、FNのゲートをそれぞれ駆動するゲート駆動信号FPG、FNGを生成する。駆動回路5Rは、駆動信号RPD、RNDに基づいて、レベルシフトするとともに電力増幅し、トランジスタRP、RNのゲートをそれぞれ駆動するゲート駆動信号RPG、RNGを生成する。ハーフブリッジ回路6Fを構成するトランジスタFP、FNは、各ゲート端子にゲート駆動信号FPG、FNGをそれぞれ入力し、出力端子FOに駆動電圧VFOを出力する。ハーフブリッジ回路6Rを構成するトランジスタRP、RNは、各ゲート端子にゲート駆動信号RPG、RNGをそれぞれ入力し、出力端子ROに駆動電圧VROを出力する。
各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAおよび各デッドタイム設定回路4F、4Rによる遅延を無視すれば、各駆動信号FPD、FNDおよび各ゲート駆動信号FPG、FNGは、図2に示すPWM信号FPWMに大略比例する波形になる。それゆえ駆動電圧VFOは、PWM信号FPWMの反転波形に大略比例し、被変調信号VIN2をPWM化することにより、被変調信号VIN2が三角波信号TROよりも大きい場合だけハイレベルを表す波形になる。同様に、各駆動信号RPD、RNDおよび各ゲート駆動信号RPG、RNGは、PWM信号RPWMに大略比例する波形になる。それゆえ駆動電圧VROは、PWM信号RPWMの反転波形に大略比例し、被変調信号VIN2の反転信号をPWM化することにより、被変調信号VIN2の反転信号が三角波信号TROよりも大きい場合だけハイレベルを表す波形になる。
その結果、駆動差電圧DOは、被変調信号VIN2の値に比例して幅が変化する3値PWM波形となり、被変調信号VIN2と基準信号VREFの差の符号に応じて、正パルスおよび負パルスを示す(図2に図示)。駆動差電圧DOは、駆動コイルL1を主とする等価的な低域通過フィルタにより積分され、駆動差電圧DOの基本波主体に構成される積分駆動差電圧BDO(図2に図示)に変換される。各ハーフブリッジ回路6F、6Rは、実質的には、積分駆動差電圧BDOにより、駆動コイルL1を駆動する。積分駆動差電圧BDOは、大略、被変調信号VIN2に比例する波形になり、入力された被変調信号VIN2が実施の形態1により効率的に電力増幅されることになる。
帰還回路7は、各駆動電圧VFO、VROの差に基づいて、帰還信号VIN3を生成する。差分回路8は、入力信号VINと帰還信号VIN3の差に基づいて、差分信号VIN1を生成する。このように、帰還回路7を用いて、各駆動電圧VFO、VROの情報を差分信号VIN1に反映することにより、積分駆動差電圧BDOに含まれる歪みおよび雑音を低減する。オフセット信号VOFFは、積分駆動差電圧BDOの偶数次歪みが最小となるように、オフセット信号生成回路9により調整される。
図3は、各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAおよび各デッドタイム設定回路4F、4Rの構成を示す回路図である。図3において、リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAは、PWM信号FPWM、RPWMのうちPWM信号RPWMを遅延回路10により遅延量DL2だけ遅延し、それぞれ遅延PWM信号FDL、RDLを生成する。各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAは、PWM信号FPWMも所定量だけ遅延し、PWM信号RPWMを所定量と遅延量DL2を加算した量だけ遅延してもよい。デッドタイム設定回路4Fにおいて、NOT回路11Fは、遅延PWM信号FDLを反転し、反転信号S11Fを生成する。遅延回路12Fは、反転信号S11Fを遅延量DLだけ遅延し、遅延信号S12Fを生成する。NAND回路13Fは、反転信号S11Fと遅延信号S12Fの否定論理積を演算し、ハイサイド駆動信号FPDを生成する。NOR回路14Fは、反転信号S11Fと遅延信号S12Fの否定論理和を演算し、ローサイド駆動信号FNDを生成する。デッドタイム設定回路4Rの構成は、デッドタイム設定回路4Fと同等であるので、説明を省略する。
次に、このように構成される実施の形態1のPWM駆動回路において、被変調信号VIN2が基準信号VREF近傍に存在することを表す基準信号領域30(図2に図示)での動作を中心に説明する。図4は、実施の形態1のPWM駆動回路における各部の動作を示すタイミングチャートである。各遅延量DL、DL2に比べて、例えばNAND回路13Fなど論理回路の遅延量は小さいので、図4では無視される。図4において、PWM信号FPWMは、基準信号領域30で大略50%デューティ比の波形になる(図2参照)。ハイサイド駆動信号FPDは、PWM信号FPWMがハイレベルの場合、NAND回路13Fにより常時ハイレベルになり、かつ遅延回路12Fにより遅延量DLだけハイレベルを延長する。それ以外の期間では、ハイサイド駆動信号FPDはローレベルとなる。同様に、ローサイド駆動信号FNDは、PWM信号FPWMがローレベルの場合、NOR回路14Fにより常時ローレベルになり、かつ遅延回路12Fにより遅延量DLだけローレベルを延長する。それ以外の期間では、ローサイド駆動信号FNDはハイレベルとなる。
その結果、ハイサイド駆動信号FPDがハイレベルの期間とローサイド駆動信号FNDがローレベルの期間とは、各駆動信号FPD、FNDにおける立ち上がりおよび立ち下がりのパルスエッジ近傍において、遅延量DLだけ互いに重なり合う。図4に示すように、ハイサイド駆動信号FPDがハイレベルの場合、ハイサイドトランジスタFPはオフ状態となり、ローサイド駆動信号FNDがローレベルの場合、ローサイドトランジスタFNはオフ状態となる。このため、駆動電圧VFOのスイッチング時点において、ハイサイドトランジスタFPとローサイドトランジスタFNは、遅延量DLに対応する期間だけ同時にオフ状態となり、駆動電圧VFOはハイインピーダンス状態HIZとなる。ハイインピーダンス状態HIZを示す大きさDLの期間を、デッドタイムと呼ぶ。このように、デッドタイム設定回路4Fが大きさDLの期間だけデッドタイムを設定することにより、ハイサイドトランジスタFPとローサイドトランジスタFNが同時にオン状態になるような短絡状態を防止することができる。
同様に、PWM信号RPWMも、基準信号領域30で大略50%デューティ比の波形になり、しかもその位相はPWM信号FPWMと大略同相になる。PWM信号RPWMに対する、ハイサイド駆動信号RPD、ローサイド駆動信号RND、および駆動電圧VROのタイミングは、PWM信号FPWMに対する、ハイサイド駆動信号FPD、ローサイド駆動信号FND、および駆動電圧VFOのタイミングに比べて、遅延回路10により、それぞれ遅延量DL2だけ遅延する。
駆動差電圧DOは、各駆動電圧VFO、VROに従って、次の通りに生成される。時点t1までは、各駆動電圧VFO、VROはハイレベルであり、駆動差電圧DOはゼロとなる。時点t1から時点t2までは、駆動電圧VFOはハイインピーダンス状態HIZになるが、駆動コイルL1が現在の電圧状態を維持しようとするため、駆動差電圧DOは大略ゼロのままとなる。時点t2から時点t3まで駆動電圧VFOがローレベルになると、駆動差電圧DOは負電圧−V1となり、出力端子ROから出力端子FOに駆動電流が流れる。時点t3から時点t4まで駆動電圧VROがハイインピーダンス状態HIZになると、駆動電流は、ローサイドトランジスタRNのソース端子からドレイン端子に順方向に接続されるボディダイオードを介して流れる。このため、駆動差電圧DOは、負電圧−V1の絶対値よりも小さい正電圧+V2となる。時点t4以降は、各駆動電圧VFO、VROはローレベルとなり、駆動差電圧DOはゼロとなる。
このように、駆動差電圧DOは、時点t2から時点t3までのDL1(=DL2−DL)の期間において、電圧−V1の負パルス40Nとなり、時点t3から時点t4までのDLの期間において、電圧+V2の正パルス41Pとなる。同様にして、駆動差電圧DOは、時点t5から時点t6までのDL1の期間において、電圧+V1の正パルス40Pとなり、時点t6から時点t7までのDLの期間において、電圧−V2の負パルス41Nとなる。以降、駆動差電圧DOは、各PWM信号FPWM、RPWMに対応して、同様にパルスを繰り返す。電圧−V1の負パルス40Nを負リフレッシュパルス、電圧+V1の正パルス40Pを正リフレッシュパルス、電圧−V2の負パルス41Nを負回生パルス、および電圧+V2の正パルス41Pを正回生パルスとも呼ぶ。負リフレッシュパルスと正リフレッシュパルスは、まとめてリフレッシュパルスと呼び、負回生パルスと正回生パルスは、まとめて回生パルスと呼ぶ。リフレッシュパルスの幅をリフレッシュタイムと呼ぶ。
図5は、図4と同様に、基準信号領域30における各部の動作を示す波形図である。図5では簡単化のため、ハイインピーダンス状態HIZにおける各駆動電圧VFO、VROの波形、および回生パルス波形は省略される。三角波信号TROおよび各駆動電圧VFO、VROに対応して、駆動差電圧DOは、三角波信号TROの半周期ごとに、負リフレッシュパルス40Nと正リフレッシュパルス40Pのいずれか一方の波形を示す。駆動差電圧DOは、さらに、1つの負リフレッシュパルス40Nと1つの正リフレッシュパルス40Pを交互に繰り返す。このため駆動差電圧DOは、三角波信号TROの周期ごとに、負リフレッシュパルス40Nと正リフレッシュパルス40Pの両方を必ず含む。それゆえ、三角波信号TROの周期ごとに、負リフレッシュパルス40Nと正リフレッシュパルス40Pが互いに相殺されることにより、積分駆動差電圧BDOは、大略、直流電圧となる。また回生パルスを考慮しても、図4に示すように負回生パルス41Nと正回生パルス41Pが周期的に交互に現れるから、積分駆動差電圧BDOは、大略、直流電圧となる。
このように、各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAは、基準信号領域30において大略同相の各駆動電圧VFO、VROに対して、期間DL2だけ互いに時間差を設ける。これにより、駆動電圧VFOのデッドタイムおよび駆動電圧VROのデッドタイムは同時に生起せずに、期間DL1(=DL2−DL)だけ時間差をもって生じる。その結果、駆動差電圧DOは、正負のリフレッシュパルス40P、40Nが周期的にかつ交互に繰り返される波形となり、積分駆動差電圧BDOは、大略、直流電圧となる。ここで、リフレッシュタイムをゼロより大きくするために、遅延量DL2は遅延量DLよりも大きくなければならない。
図2において、基準信号領域30を中心に時間の経過方向(図2で右方向)を正時間方向31と呼び、時間の経過とは逆方向(図2で左方向)を負時間方向32と呼ぶ。また、時間の経過方向に進むことを正時間方向31に進むとし、時間の経過とは逆方向に進むことを負時間方向32に進むとする。駆動差電圧DOは、被変調信号VIN2の一周期において、基準信号領域30を境に正時間方向31では正パルス、負時間方向32では負パルスを示す。以下ではまず、基準信号領域30を含む正時間方向31における駆動差電圧DOの状態を説明する。駆動電圧VROの立ち上がりエッジは、正時間方向31に進むにつれて駆動電圧VFOの立ち上がりエッジよりも遅相し、正リフレッシュパルス40Pの幅は、遅相幅分だけ大きくなる。すなわち、駆動差電圧DOは、正パルスの幅が正リフレッシュパルス40Pの幅だけ若干増加している。このように、駆動差電圧DOは、駆動電圧VFO、VROの両立ち上がりエッジ間において、三角波信号TROの周期ごとに必ず正パルスを示す。そのパルス幅は、被変調信号VIN2に大略比例する幅に、正リフレッシュパルス40Pの幅を加えた大きさとなる。
一方、駆動電圧VROの立ち下がりエッジは、正時間方向31に進むにつれて駆動電圧VFOの立ち下がりエッジよりも進相し、負リフレッシュパルス40Nの幅は、進相幅分だけ小さくなる。負リフレッシュパルス40Nの幅がゼロになると、駆動電圧VFO、VROの各デッドタイムは時間的に重なり合い、その後、正パルスの幅が増加する。このように、駆動差電圧DOは、駆動電圧VFO、VROの各デッドタイムが時間的に重なり合う部分以外では、駆動電圧VFO、VROの両立ち下がりエッジ間において、三角波信号TROの周期ごとに必ず正パルスまたは負パルスを示す。そのパルス幅は、被変調信号VIN2に大略比例する正パルスの幅から、負リフレッシュパルス40Nの幅を差し引いた値となり、その値が正であれば正パルス、負であれば負パルスとなる。
このように、基準信号領域30を含む正時間方向31において、駆動差電圧DOには三角波信号TROの周期ごとに必ず正パルスおよび/または負パルスが含まれる。さらに三角波信号TROの周期ごとに駆動差電圧DOに含まれるパルスを積分すれば、対で含まれる正リフレッシュパルス40Pおよび負リフレッシュパルス40Nは互いに相殺され、被変調信号VIN2に大略比例する幅の正パルスだけが残ることになる。
次に、基準信号領域30を含む負時間方向32の場合、駆動電圧VROの立ち下がりエッジは、負時間方向32に進むにつれて駆動電圧VFOの立ち下がりエッジよりも遅相し、負リフレッシュパルス40Nの幅は、遅相幅分だけ大きくなる。すなわち、駆動差電圧DOは、負パルスの幅が負リフレッシュパルス40Nの幅だけ若干増加している。このように、駆動差電圧DOは、駆動電圧VFO、VROの両立ち下がりエッジ間において、三角波信号TROの周期ごとに必ず負パルスを示す。そのパルス幅は、被変調信号VIN2に大略比例する幅に、負リフレッシュパルス40Nの幅を加えた大きさとなる。
一方、駆動電圧VROの立ち上がりエッジは、負時間方向32に進むにつれて駆動電圧VFOの立ち上がりエッジよりも進相し、正リフレッシュパルス40Pの幅は、進相幅分だけ小さくなる。正リフレッシュパルス40Pの幅がゼロになると、駆動電圧VFO、VROの各デッドタイムは時間的に重なり合い、その後、負パルスの幅が増加する。このように、駆動差電圧DOは、駆動電圧VFO、VROの各デッドタイムが時間的に重なり合う部分以外では、駆動電圧VFO、VROの両立ち上がりエッジ間において、三角波信号TROの周期ごとに必ず正パルスまたは負パルスを示す。そのパルス幅は、被変調信号VIN2に大略比例する負パルスの幅から、正リフレッシュパルス40Pの幅を差し引いた値となり、その値が正であれば負パルス、負であれば正パルスとなる。
このように、基準信号領域30を含む負時間方向32において、駆動差電圧DOには三角波信号TROの周期ごとに必ず負パルスおよび/または正パルスが含まれる。さらに三角波信号TROの周期ごとに駆動差電圧DOに含まれるパルスを積分すれば、対で含まれる正リフレッシュパルス40Pおよび負リフレッシュパルス40Nは互いに相殺され、被変調信号VIN2に大略比例する幅の負パルスだけが残ることになる。
以上のように実施の形態1のPWM駆動回路では、リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAは、それぞれ駆動電圧VFO、VROのデッドタイムが同時に生起することを回避する。これにより、駆動差電圧DOには、三角波信号TROの周期ごとに必ず被変調信号VIN2に大略比例する幅のパルスが含まれることになる。それゆえ積分駆動差電圧BDOの特に基準信号領域30における歪みは除去され、積分駆動差電圧BDOは被変調信号VIN2を忠実に再現した波形となる。
図9は、基準信号VREFを直流レベルとする被変調信号VIN2に対して、積分駆動差電圧BDOの特性を示す特性図である。特性線NRTは、遅延量DL2がゼロの場合を示す。この場合、各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAは実質的には動作していない。特性線NRTでは、帰還回路7により非線形特性がある程度補正されている。しかし、図9に示すように、各駆動電圧VFO、VROがデューティ比50%となる基準信号VREF近傍、すなわち基準信号領域30で非線形特性を残している。
この非線形特性は、次のような理由で生じる。図2に示すように、基準信号領域30では駆動電圧VFO、VROは大略同相でスイッチングするため、パルスエッジ近傍以外で駆動差電圧DOはゼロである。パルスエッジ近傍では、駆動電圧VFO、VROにおける各パルスエッジ間のわずかな位相ずれにより、駆動差電圧DOにパルスが生じる。しかし各パルスエッジ近傍にはデッドタイムが設けられているため、駆動電圧VFO、VROの各デッドタイムが時間的に重なり合う。駆動コイルL1は、インダクタンス素子の特性として、駆動コイルL1に流れる電流の駆動源が遮断されても、電流を所定期間維持しようとする。この場合デッドタイム以前において駆動差電圧DOはゼロであり、駆動差電圧DOにより駆動コイルL1に流れる電流もゼロであるので、デッドタイム中も電流および駆動差電圧DOをゼロに維持しようとする。それゆえ、図2の基準信号領域30において、駆動差電圧DOにパルスは発生せず、積分駆動差電圧BDOの傾斜は小さくなり、波形はゼロレベル近傍に接近する。
その結果、図9に示すように、被変調信号VIN2に対して積分駆動差電圧BDOの大きさが低下することになる。そこで実施の形態1のPWM駆動回路のように、駆動電圧VFO、VROの各デッドタイムが同時に生起することを回避すれば、被変調信号VIN2に大略比例する幅のパルスが発生する。このため、特性線YRTのように、基準信号領域30におけるクロスオーバー歪みが除去され、改善された積分駆動差電圧BDOにより駆動コイルL1を駆動することが可能となる。
なお、各ハイサイドトランジスタFP、RPは、PMOSトランジスタで構成され、各ローサイドトランジスタFN、RNは、NMOSトランジスタで構成されるが、各ハイサイドトランジスタFP、RPも、NMOSトランジスタで構成されるようにしてもよい。この場合、各駆動信号FPD、RPDおよび各ゲート駆動信号FPG、RPGは、上述したPMOSトランジスタの場合の反転波形にする必要がある。さらに、各ハイサイドトランジスタFP、RPおよび各ローサイドトランジスタFN、RNは、それぞれ1個のトランジスタ素子で構成されたが、2個以上のトランジスタ素子で構成されるようにしてもよい。
なお、実施の形態1では、被変調信号を三角波と比較しPWM化する電圧制御型PWMについて説明したが、負荷に流れる電流を目標電流と比較しPWM化する電流制御型PWMであっても、同様に構成され同様に動作する。
なお、実施の形態1のPWM駆動回路は2個のハーフブリッジ回路6F、6Rで構成されるが、N個(Nは3以上の整数)のハーフブリッジ回路で構成され、負荷がN個のハーフブリッジ回路により駆動されるようにしてもよい。
なお、各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAは、PWM回路1Aと各デッドタイム設定回路4F、4Rとの間に挿入されたが、PWM回路1Aと各ハーフブリッジ回路6F、6Rとの間であれば、いずれの回路間に挿入されてもよい。
なお、デッドタイム設定回路4F、4Rは、各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAと駆動回路5F、5Rとの間に挿入されたが、PWM回路1Aと各ハーフブリッジ回路6F、6Rとの間であれば、いずれの回路間に挿入されてもよい。
なお、デッドタイムの期間DLおよびリフレッシュタイムの期間DL1は、それぞれ所定値を有するとした。別の実施の形態として、ランダム信号を生成するランダム信号生成回路を新たに設け、ランダム信号により各所定値を制御し、各所定値をランダムに変更するように構成してもよい。この場合、各所定値を1系統のランダム信号により制御してもよいが、2系統のランダム信号によりそれぞれ個別に制御してもよい。このようにランダム信号生成回路を用いて各所定値を制御することにより、デッドタイムおよびリフレッシュタイムの挿入に起因する歪みの発生を、さらに低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、実施の形態1と同等であるので、説明を省略する。
実施の形態2では、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、実施の形態1と同等であるので、説明を省略する。
図1Bは、実施の形態2に係るPWM駆動回路のブロック図である。実施の形態2のPWM駆動回路では、PWM回路1A、三角波生成回路2A、および各リフレッシュタイム生成回路3FA、3RAが、それぞれPWM回路1B、三角波生成回路2B、および各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBに変更される。さらに、三角波生成回路2BからPWM回路1Bに三角波クロック信号CLKが送られ、PWM回路1Bから各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBに選択信号SELが送られる。
三角波生成回路2は、三角波信号TROと、三角波信号TROの周期で発振する三角波クロック信号CLKとを、PWM回路1Bに出力する。PWM回路1Bは、PWM回路1Aと同等構成の回路に加えて、三角波クロック信号CLKを2分周した信号を表す選択信号SELを生成する回路を含み、各PWM信号FPWM、RPWMおよび選択信号SELを各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBに出力する。
図6は、各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBおよび各デッドタイム設定回路4F、4Rの構成を示す回路図である。図6において、リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBは、遅延回路20F、20Rおよび選択回路25F、25Rをそれぞれ含む。選択回路25Fは、PWM信号FPWMと、PWM信号FPWMを遅延回路20Fにより遅延量DL2だけ遅延した遅延信号S20Fとを、選択信号SELに基づいて選択し、遅延PWM信号FDLを生成する。選択回路25Rは、PWM信号RPWMを遅延回路20Rにより遅延量DL2だけ遅延した遅延信号S20Rと、PWM信号RPWMとを、選択信号SELに基づいて選択し、遅延PWM信号RDLを生成する。
例えば、選択信号SELがハイレベルの場合、選択回路25FはPWM信号FPWMを選択し、選択回路25Rは遅延信号S20Rを選択する。さらに、選択信号SELがローレベルの場合、選択回路25Fは遅延信号S20Fを選択し、選択回路25RはPWM信号RPWMを選択する。このように各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBは、PWM信号FPWMとPWM信号RPWMの間に、期間DL2だけ時間差を設けるとともに、選択信号SELの論理レベルが変化するごとに、遅延するPWM信号を交互に変更する。各デッドタイム設定回路4F、4Rの構成は実施の形態1と同等であるので、説明を省略する。
次に、このように構成される実施の形態2のPWM駆動回路において、基準信号領域30(図2に図示)での動作を中心に説明する。図7は、実施の形態2のPWM駆動回路における各部の動作を示すタイミングチャートである。図7では、実施の形態1の図4と異なる点を中心に説明する。選択信号SELがハイレベルの場合、図4と同様に、PWM信号RPWMに対する、ハイサイド駆動信号RPD、ローサイド駆動信号RND、および駆動電圧VROのタイミングは、PWM信号FPWMに対する、ハイサイド駆動信号FPD、ローサイド駆動信号FND、および駆動電圧VFOのタイミングに比べて、それぞれ遅延量DL2だけ遅延する。選択信号SELがローレベルの場合、PWM信号FPWMに対する、ハイサイド駆動信号FPD、ローサイド駆動信号FND、および駆動電圧VFOのタイミングは、PWM信号RPWMに対する、ハイサイド駆動信号RPD、ローサイド駆動信号RND、および駆動電圧VROのタイミングに比べて、それぞれ遅延量DL2だけ遅延する。
その結果、駆動差電圧DOは、時点t2から時点t7までの期間において、図4と同様になり、時点t8から時点t13までの期間において、図4とは逆符号の各リフレッシュパルス40P、40Nおよび各回生パルス41P、41Nとなる。すなわち、駆動差電圧DOは、時点t8から時点t9までの期間では正リフレッシュパルス40Pとなり、時点t9から時点t10までの期間では負回生パルス41Nとなり、時点t11から時点t12までの期間では負リフレッシュパルス40Nとなり、時点t12から時点t13までの期間では正回生パルス41Pとなる。
図8は、図7と同様に、基準信号領域30における各部の動作を示す波形図である。図8では、実施の形態1の図5と異なる点を中心に説明する。三角波信号TRO、選択信号SEL、および各駆動電圧VFO、VROに対応して、駆動差電圧DOは、三角波信号TROの半周期ごとに、負リフレッシュパルス40Nと正リフレッシュパルス40Pのいずれか一方の波形を示す。駆動差電圧DOは、さらに、連続する2つの負リフレッシュパルス40Nと連続する2つの正リフレッシュパルス40Pを交互に繰り返す。このため駆動差電圧DOは、三角波信号TROの周期ごとに、負リフレッシュパルス40Nと正リフレッシュパルス40Pの両方を必ず含む。それゆえ、三角波信号TROの周期ごとに、負リフレッシュパルス40Nと正リフレッシュパルス40Pが互いに相殺されることにより、積分駆動差電圧BDOは、大略、直流電圧となる。また回生パルスを考慮しても、図7に示すように負回生パルス41Nと正回生パルス41Pがそれぞれ2つずつ周期的に交互に現れるから、積分駆動差電圧BDOは、大略、直流電圧となる。
このように、各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBは、基準信号領域30において大略同相の各駆動電圧VFO、VROに対して、期間DL2だけ互いに時間差を設ける。これにより、駆動電圧VFOのデッドタイムおよび駆動電圧VROのデッドタイムは同時に生起せずに、期間DL1(=DL2−DL)だけ時間差をもって生じる。さらに、各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBは、各駆動電圧VFO、VROに対して、遅延する駆動電圧を周期的に変更する。その結果、駆動差電圧DOは、正負のリフレッシュパルス40P、40Nがそれぞれ2つずつ周期的にかつ交互に繰り返される波形となり、積分駆動差電圧BDOは、大略、直流電圧となる。ここで、リフレッシュタイムをゼロより大きくするために、遅延量DL2は遅延量DLよりも大きくなければならない。
図8において、各駆動電圧VFO、VROのスルーレートSLは、実際には立ち上がりエッジにおける立ち上がりスルーレートSL1と、立ち下がりエッジにおける立ち下がりスルーレートSL2で異なっている。実施の形態2のPWM駆動回路によれば、駆動差電圧DOには、三角波信号TROの2周期ごとに、立ち下がりスルーレートSL1を有する正リフレッシュパルス40Pおよび負リフレッシュパルス40Nと、立ち上がりスルーレートSL2を有する正リフレッシュパルス40Pおよび負リフレッシュパルス40Nとが含まれる。これにより、三角波信号TROの2周期ごとに、対で含まれる正リフレッシュパルス40Pおよび負リフレッシュパルス40Nは、スルーレートSLの違いも含めて互いに相殺され、積分駆動差電圧BDOは、大略、直流電圧となる。
さらに実施の形態1の説明と同様に、図2の基準信号領域30を含む正時間方向31において、駆動差電圧DOには三角波信号TROの周期ごとに必ず正パルスおよび/または負パルスが含まれる。さらに三角波信号TROの周期ごとに駆動差電圧DOに含まれるパルスを積分すれば、対で含まれる正リフレッシュパルス40Pおよび負リフレッシュパルス40Nは互いに相殺され、被変調信号VIN2に大略比例する幅の正パルスだけが残ることになる。
また、基準信号領域30を含む負時間方向32において、駆動差電圧DOには三角波信号TROの周期ごとに必ず負パルスおよび/または正パルスが含まれる。さらに三角波信号TROの周期ごとに駆動差電圧DOに含まれるパルスを積分すれば、対で含まれる正リフレッシュパルス40Pおよび負リフレッシュパルス40Nは互いに相殺され、被変調信号VIN2に大略比例する幅の負パルスだけが残ることになる。
以上のように実施の形態2のPWM駆動回路では、リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBは、それぞれ駆動電圧VFO、VROのデッドタイムが同時に生起することを回避する。これにより、駆動差電圧DOには、三角波信号TROの周期ごとに必ず被変調信号VIN2に大略比例する幅のパルスが含まれることになる。それゆえ積分駆動差電圧BDOの特に基準信号領域30における歪みは、スルーレートSLの違いも含めて精度よく除去され、積分駆動差電圧BDOは被変調信号VIN2を忠実に再現した波形となる。
図9は、実施の形態1のPWM駆動回路における特性図であったが、実施の形態2の場合、特性線YRT以上に基準信号領域30におけるクロスオーバー歪みが精度よく除去される。
なお、各選択回路25F、25Rはスイッチで置き換えてもよい。また、2個の遅延回路20F、20Rの代りに1個の遅延回路を用い、各PWM信号FPWM、RPWMを、時分割で遅延するように構成してもよい。さらに、各選択回路25F、25Rは、三角波信号TROの周期ごとに、2系統の入力信号を切替えていたが、三角波信号TROのM周期(Mは2以上の整数)ごとに切替えてもよい。
なお、各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBは、PWM回路1Bと各デッドタイム設定回路4F、4Rとの間に挿入されたが、PWM回路1Aと各ハーフブリッジ回路6F、6Rとの間であれば、いずれの回路間に挿入されてもよい。
なお、各デッドタイム設定回路4F、4Rは、各リフレッシュタイム生成回路3FB、3RBと各駆動回路5F、5Rとの間に挿入されたが、PWM回路1Bと各ハーフブリッジ回路6F、6Rとの間であれば、いずれの回路間に挿入されてもよい。
以上、実施の形態におけるこれまでの説明は、すべて本発明を具体化した一例であって、本発明はこれらの例に限定されず、本発明の技術を用いて当業者が容易に構成可能な種々の例に展開可能である。
本発明は、PWM駆動回路および駆動方法に利用できる。
1A、1B PWM回路
2A、2B 三角波生成回路
3FA、3RA、3FB、3RB リフレッシュタイム設定回路
4F、4R デッドタイム設定回路
5F、5R 駆動回路
6F、6R ハーフブリッジ回路
7 帰還回路
8 差分回路
9 オフセット信号生成回路
FP、RP ハイサイドトランジスタ
FN、RN ローサイドトランジスタ
2A、2B 三角波生成回路
3FA、3RA、3FB、3RB リフレッシュタイム設定回路
4F、4R デッドタイム設定回路
5F、5R 駆動回路
6F、6R ハーフブリッジ回路
7 帰還回路
8 差分回路
9 オフセット信号生成回路
FP、RP ハイサイドトランジスタ
FN、RN ローサイドトランジスタ
Claims (11)
- 入力信号をパルス幅変調し、少なくとも第1および第2パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、
第1および第2パルス幅変調信号に基づいて、第1および第2駆動信号をそれぞれ生成するタイミング設定部と、
第1および第2駆動信号に基づいて、負荷を駆動する第1および第2駆動電圧をそれぞれ生成する第1および第2ハーフブリッジ部と、を有し、
前記タイミング設定部は、第1および第2駆動電圧を、スイッチング時点における所望の第1期間において、かつ互いに異なる時点において、ハイインピーダンス状態にすることを特徴とする、PWM駆動回路。 - 前記タイミング設定部は、第1および第2駆動電圧において、第1期間の開始時点を、第1期間よりも大きい第2期間だけ互いに異ならせることを特徴とする、請求項1に記載のPWM駆動回路。
- 前記タイミング設定部は、第1および第2駆動電圧において、第1期間の開始時点を第2期間だけ遅延する駆動電圧を、周期的に変更することを特徴とする、請求項2に記載のPWM駆動回路。
- 前記タイミング設定部は、
第1および第2駆動電圧を、スイッチング時点における所望の第1期間において、ハイインピーダンス状態にするデッドタイム設定部と、
ハイインピーダンス状態となる時点を、第1および第2駆動電圧で互いに異ならせるリフレッシュタイム設定部と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のPWM駆動回路。 - 前記リフレッシュタイム設定部は、前記パルス幅変調信号生成部と前記デッドタイム設定部との間に挿入されることを特徴とする、請求項4に記載のPWM駆動回路。
- 前記第1および第2ハーフブリッジ部は、入力される信号をレベルシフトする第1および第2駆動回路をそれぞれ含むことを特徴とする、請求項1に記載のPWM駆動回路。
- さらに、
第1および第2駆動電圧に基づいて、帰還信号を生成する帰還回路と、
入力信号と帰還信号との差分信号を生成する差分回路と、を有し、
前記パルス幅変調信号生成部は、差分信号をパルス幅変調することを特徴とする、請求項1に記載のPWM駆動回路。 - 前記パルス幅変調信号生成部は、
三角状の波形を表す三角波信号を生成する三角波生成回路と、
入力信号および三角波信号に基づいて、第1および第2パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調回路と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のPWM駆動回路。 - 入力信号をパルス幅変調し、少なくとも第1および第2パルス幅変調信号を生成するステップと、
第1および第2パルス幅変調信号に基づいて、第1および第2駆動信号をそれぞれ生成するステップと、
第1および第2駆動信号に基づいて、負荷を駆動する第1および第2駆動電圧をそれぞれ生成するステップと、を有し、
前記第1および第2駆動信号を生成するステップは、第1および第2駆動電圧を、スイッチング時点における所望の第1期間において、かつ互いに異なる時点において、ハイインピーダンス状態にすることを特徴とする、PWM駆動方法。 - 前記第1および第2駆動信号を生成するステップは、第1および第2駆動電圧において、第1期間の開始時点を、第1期間よりも大きい第2期間だけ互いに異ならせることを特徴とする、請求項9に記載のPWM駆動方法。
- 前記第1および第2駆動信号を生成するステップは、第1および第2駆動電圧において、第1期間の開始時点を第2期間だけ遅延する駆動電圧を、周期的に変更することを特徴とする、請求項10に記載のPWM駆動方法。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100204 |
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