JP2008300326A - 熱動形過負荷継電器 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を削減し、併せて接点反転機構のロボットによる自動組立を可能にして製品コストの低減化,生産効率の向上化が図れるように熱動形過負荷継電器に装備した接点反転機構の構造を改良する。
【解決手段】過負荷電流を検知して作動する主バイメタルの湾曲変位をシフター,釈放レバーを介して接点反転機構に伝達して接点を切り換える熱動形過負荷継電器で、前記接点反転機構5が先端に可動接点8を備えた枠状外梁7aの内側に舌片状の内梁7bを形成した片持ち梁式の板ばね7、および前記外梁と内梁先端との間に架け渡しした反転駆動ばね(圧縮コイルスプリング)10とからなり、主バイメタルの変位による操作力を前記内梁に加えて接点を反転動作させるようにしたものにおいて、前記した板ばね7の内梁先端,および該内梁先端に対向する枠状外梁の部位にV字状のばね受座7a−1,7b−1を切り起こし形成した上で、このばね受座の間に直接跨がって反転駆動ばね10を架設する。
【選択図】 図1
【解決手段】過負荷電流を検知して作動する主バイメタルの湾曲変位をシフター,釈放レバーを介して接点反転機構に伝達して接点を切り換える熱動形過負荷継電器で、前記接点反転機構5が先端に可動接点8を備えた枠状外梁7aの内側に舌片状の内梁7bを形成した片持ち梁式の板ばね7、および前記外梁と内梁先端との間に架け渡しした反転駆動ばね(圧縮コイルスプリング)10とからなり、主バイメタルの変位による操作力を前記内梁に加えて接点を反転動作させるようにしたものにおいて、前記した板ばね7の内梁先端,および該内梁先端に対向する枠状外梁の部位にV字状のばね受座7a−1,7b−1を切り起こし形成した上で、このばね受座の間に直接跨がって反転駆動ばね10を架設する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電磁接触器などに組合せて使用する熱動形過負荷継電器に関する。
過負荷電流を検知して作動する主バイメタルの湾曲変位をシフター,釈放レバーを介して接点反転機構に伝達し、接点をスナップアクションで切り換える熱動形過負荷継電器として、前記の接点反転機構には各種方式のものが公知であるが、その代表例として、先端に可動接点を備えた枠状外梁の内側に舌片状の内梁を形成した片持ち梁式の板ばね、および前記外梁と内梁先端との間にキャップ状のばね受け座を介して架け渡した圧縮コイルスプリングの反転駆動ばねとで構成し、主バイメタルの変位による操作力を前記内梁に加えて接点を反転動作させるようにした接点反転機構を装備した熱動形過負荷継電器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
次に、前記熱動形過負荷継電器の構成、およびこの熱動形過負荷継電器に装備した接点反転機構の従来構造を図3〜図6に示す。まず、図3において、1はケース、2は3相主回路の各相に対応するヒートエレメント付きの主バイメタル、3は主バイメタル2の自由端側に連結したシフター、4はシフター3に連係した釈放レバー、4aは釈放レバー4の操作端、5が接点反転機構である。
ここで、接点反転機構5は、一端をケース内部の端子導体6に片持ち支持した板ばね7の先端に可動接点8を設けて固定接点9(9a:常開接点,9b:常閉接点)に対峙させた構成になり、図5,図6で示すように板ばね7には枠状外梁7a,舌片状の内梁7b,および前記釈放レバー4の操作端4aを連繋させる係合穴7cを打ち抜き形成した上で、内梁7bの先端とこれに対峙する外梁7aの部位との間に反転駆動ばね(圧縮コイルスプリング)10がキャップ状のばね受座11(図6参照)を介して架設されている。なお、12は動作電流の調整ダイヤル、13はリセット操作ボタンである。
上記構成になる熱動形過負荷継電器の動作は特許文献1にも詳しく述べられており、次に接点反転機構5の接点切換え動作を図4(a),(b)で説明する。すなわち、定常時は図4(a)で示すように板ばね7の枠状外梁7aが反転駆動ばね10のばね力により右方に傾動して常開接点9aがOFF,常閉接点9bがONである。この状態から熱動形過負荷継電器の主回路に通流する過負荷電流で主バイメタル2が湾曲すると、主バイメタル2の湾曲変位がシフター3,釈放レバー4を介して板ばね7の内梁7bに伝達し、該内梁7bを矢印A方向に押圧する。そして反転駆動ばね10の力点がデッドポイントを超えて外梁7aの右側に移行すると、外梁7aがスナップアクションで図4(b)の位置に反転して常開接点9aがON,常閉接点9bがOFFに切り替わる。
そして、前記接点の切換え動作に応動して、主回路に接続した電磁接触器が開極動作して過負荷電流を遮断した後、主バイメタル2の湾曲が戻ったところでリセット操作ボタン13を押し込んで図4(b)のように板ばね7の内梁7bに矢印B方向の操作力を加えると、接点反転機構5が反転動作して図4(a)の状態にリセットされる。
実公昭59−3477号公報
ところで、前記した従来構造の接点反転機構5は構成部品の点数が多く、また製品の組立性,コストにも問題がある。すなわち、従来構造では接点反転機構5の反転ポイントを安定化させるために、板ばね7の外梁7aと内梁7bとの間に架設した反転駆動ばね(圧縮コイルスプリング)10の両端を、図6で示すように独立部品になるキャップ状のばね受座11を介して架設している。ここで、ばね受座11はキャップの底面にスリット状の係合穴11aを形成した上で、この係合穴11aを外梁7a,内梁7bの先端に形成した凸状の係合舌片7a−1,7b−1に差し込んで定位置に保持するようにしている。
しかしながら、キャップ状のばね受座11を設けることで接点反転機構5の部品点数が増してコスト高となる。そのほか、このばね受座11を板ばね7に装着するにはスリット状の係合穴11aを相手側の係止部材である係合舌片7a−1,7b−1に差し込む必要があるが、この組立作業を自動組立ロボットで行うことが困難であることから手組み作業に頼らざるを得ず、そのために製品の生産効率が低下することからその改善策が望まれている。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は従来構造と比べて部品点数を削減し、併せて接点反転機構のロボットによる自動組立を可能にして製品コストの低減化,生産効率の向上化が図れるように接点反転機構の構造を改良した熱動形過負荷継電器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、過負荷電流を検知して作動する主バイメタルの湾曲変位をシフター,釈放レバーを介してスナップアクション式の接点反転機構に伝達して接点を切り換える熱動形過負荷継電器であって、前記接点反転機構が先端に可動接点を備えた枠状外梁の内側に舌片状の内梁を形成した片持ち梁式の板ばね、および前記外梁と内梁先端との間に架け渡しした圧縮コイルスプリングの反転駆動ばねとからなり、主バイメタルの変位による操作力を前記内梁に加えて接点を反転動作させるようにしたものにおいて、
前記板ばねの内梁先端,および該内梁先端に対向する枠状外梁の部位にV字状のばね受座を切り起こし形成した上で、前記ばね受座の間に直接跨がって反転駆動ばねを架設するものとし(請求項1)、具体的には前記ばね受座の横幅を反転駆動ばねのコイル径よりも小に、V字辺間のスパンをコイル径よりも大に設定して構成する(請求項2)。
前記板ばねの内梁先端,および該内梁先端に対向する枠状外梁の部位にV字状のばね受座を切り起こし形成した上で、前記ばね受座の間に直接跨がって反転駆動ばねを架設するものとし(請求項1)、具体的には前記ばね受座の横幅を反転駆動ばねのコイル径よりも小に、V字辺間のスパンをコイル径よりも大に設定して構成する(請求項2)。
上記の構成で反転駆動ばねの両端を板ばねの内梁,外梁に切り起こし形成したV字状のばね受座に押し込んで架設することで、従来の組立構造で使用していた独立部品のキャップ状ばね受座が不要となって接点反転機構を構成する部品の点数を削減できる。また、板ばねへの組付けが厄介なキャップ状のばね受座を用いないので、ロボットによる自動組立にも対応できて生産効率の向上化が図れる。
しかも、このばね受座の横幅を反転駆動ばねのコイル径よりも小に、V字辺間のスパンをコイル径よりも大に設定しておくことにより、組立状態ではV字ばね受座の撓み力により反転駆動ばねをガタつき無しに板ばねの外梁と内梁の間に架設することができて反転ポイントの安定化が図れる。
以下、本発明の実施の形態を図1および図2に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図4,図5に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
すなわち、図示実施例の接点反転機構5では、従来構造で使用していたキャップ状のばね受座11(図6参照)の代わりに、板ばね7の枠状外梁7a,内梁7bの対向部位にV字状のばね受座7a−1,7b−1を切り起こし形成し、このV字状ばね受座7a−1,7b−1の間に直接跨がって反転駆動ばね(圧縮コイルスプリング)10を架設するようにしている。
ここで、前記ばね受座7a−1,7b−1は、その横幅dを反転駆動ばね10のコイル径φよりも小(d<φ)、V字辺間の対向スパンsがコイル径φよりも大(s>φ)に設定されている。この条件でばね受座7a−1,7b−1の間に跨がって反転駆動ばね10の両端を押し込むように架設すると、ばね受座の先端が図2(c)のようにコイルスプリングの内側に嵌合すると同時に、ばね受座の撓み力で反転駆動ばね10の両端が受座7a−1,7b−1に対してガタツキなしに結合されることになる。
これにより、図3で述べた主バイメタル2の湾曲変位を板ばね7の内梁7bに加えた際に、接点反転機構5は安定した反転ポイントでスナップアクション動作して接点を切り換えることができる。しかも、製品の組立工程では板ばね7への反転駆動ばね10の組み付け作業を人手作業に頼ることなく組立ロボットによる自動組立が可能で、従来構造と比べて生産効率を格段に向上できる。
2 主バイメタル
3 シフター
4 釈放レバー
5 接点反転機構
7 板ばね
7a 枠状外梁
7b 内梁
7a−1,7b−1 V字状ばね受座
10 反転駆動ばね
3 シフター
4 釈放レバー
5 接点反転機構
7 板ばね
7a 枠状外梁
7b 内梁
7a−1,7b−1 V字状ばね受座
10 反転駆動ばね
Claims (2)
- 過負荷電流を検知して作動する主バイメタルの湾曲変位をシフター,釈放レバーを介してスナップアクションの接点反転機構に伝達して接点を切り換える熱動形過負荷継電器であり、前記接点反転機構が先端に可動接点を備えた枠状外梁の内側に舌片状の内梁を形成した片持ち梁式の板ばね、および前記外梁と内梁先端との間に架け渡しした圧縮コイルスプリングの反転駆動ばねとからなり、主バイメタルの変位による操作力を前記内梁に加えて接点を反転動作させるようにしたものにおいて、
前記板ばねの内梁先端,および該内梁先端に対向する枠状外梁の部位にV字状のばね受座を切り起こし形成した上で、前記ばね受座の間に直接跨がって反転駆動ばねを架設したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。 - 請求項1に記載の熱動形過負荷継電器において、ばねの内梁先端,および該内梁先端部に対向する枠状外梁の部位に切り起こし形成したV字状のばね受座について、その横幅を反転駆動ばねのコイル径よりも小に、V字辺間のスパンをコイル径よりも大に設定したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007148273A JP2008300326A (ja) | 2007-06-04 | 2007-06-04 | 熱動形過負荷継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007148273A JP2008300326A (ja) | 2007-06-04 | 2007-06-04 | 熱動形過負荷継電器 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2007148273A Pending JP2008300326A (ja) | 2007-06-04 | 2007-06-04 | 熱動形過負荷継電器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008300326A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102692290A (zh) * | 2012-06-15 | 2012-09-26 | 东莞市三友联众电器有限公司 | 一种用于检测继电器簧片开离力的测力检具 |
CN117277080A (zh) * | 2023-09-19 | 2023-12-22 | 冀昌电气集团有限公司 | 具有防盗防潮功能的智能综合配电箱 |
-
2007
- 2007-06-04 JP JP2007148273A patent/JP2008300326A/ja active Pending
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CN102692290A (zh) * | 2012-06-15 | 2012-09-26 | 东莞市三友联众电器有限公司 | 一种用于检测继电器簧片开离力的测力检具 |
CN117277080A (zh) * | 2023-09-19 | 2023-12-22 | 冀昌电气集团有限公司 | 具有防盗防潮功能的智能综合配电箱 |
CN117277080B (zh) * | 2023-09-19 | 2024-03-29 | 冀昌电气集团有限公司 | 具有防盗防潮功能的智能综合配电箱 |
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