JP2008299954A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録層が2以上設けられた光ディスクの記録層の数を検出するとともに、各記録層のフォーマット(規格)を容易に識別する光ヘッド装置及び記録層の識別方法を提供する。
【解決手段】この発明の1つの実施の形態を用いることで、検出された各記録層からの反射光のピーク値をR1,R2,R3とするとき、「R1 < R2 ≒ R3」のとき、その3層光ディスクは、1,2層目がDVD規格で3層目がHD DVD規格のディスク、「R1 > R2 ≒ R3」のとき、その3層光ディスクは、1層目がDVD規格で2,3層目がHD DVD規格のディスク、「R1 ≒ R2 ≒ R3」のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD規格のディスク、と
である、とする複数の記録層を有する記録媒体の記録層の層数及び各層の規格の識別方法及び各記録層の規格を識別可能な光ディスク装置が得られる。
【選択図】図3
【解決手段】この発明の1つの実施の形態を用いることで、検出された各記録層からの反射光のピーク値をR1,R2,R3とするとき、「R1 < R2 ≒ R3」のとき、その3層光ディスクは、1,2層目がDVD規格で3層目がHD DVD規格のディスク、「R1 > R2 ≒ R3」のとき、その3層光ディスクは、1層目がDVD規格で2,3層目がHD DVD規格のディスク、「R1 ≒ R2 ≒ R3」のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD規格のディスク、と
である、とする複数の記録層を有する記録媒体の記録層の層数及び各層の規格の識別方法及び各記録層の規格を識別可能な光ディスク装置が得られる。
【選択図】図3
Description
この発明は、記録層が2以上設けられた光ディスクの記録層の数を検出するとともに、各記録層のフォーマット(規格)を容易に識別する光ヘッド装置及び記録層の識別方法に関する。
レーザー光を用いて情報の記録と再生が可能な情報記録媒体すなわち光ディスクが実用化されて久しい。反面、光ディスクの規格としては、CD(コンパクトディスク)規格に続いてDVD(ディジタルバーサタイルディスク)規格が登場し、DVD規格をさらに高密度化したHD DVD規格も既に実用化されている。
また、DVD規格及びHD DVD規格の光ディスクには、記録層の数を2以上として記録容量を高めた2層あるいはDLと呼ばれる光ディスクが存在する。
さらに、記録層が2以上である光ディスクにおいては、DVD規格の記録層とHD DVD規格の記録層が任意に積層された光ディスクが提案されている。
特許文献1には、DVD層とHD DVD層が1層ずつ配された2層Twin Format Disc(ツインフォーマットディスク)について、このディスクが再生装置に挿入された場合の層判別方法が示されている。
特開2006−318541
しかしながら、特許文献1に示された層判別方法では、
1)1,2層目がDVDで3層目がHD DVD
2)1層目がDVDで2,3層目がHD DVD
3)3層ともHD DVD
の各層が積層された光ディスクを識別することは困難であり、しかも3層の記録層が設けられた光ディスクにも層判別方法が適用可能であることが示唆されていない。また、記録層が3層であることを判別することについても言及されていない。
1)1,2層目がDVDで3層目がHD DVD
2)1層目がDVDで2,3層目がHD DVD
3)3層ともHD DVD
の各層が積層された光ディスクを識別することは困難であり、しかも3層の記録層が設けられた光ディスクにも層判別方法が適用可能であることが示唆されていない。また、記録層が3層であることを判別することについても言及されていない。
この発明の目的は、記録層が2以上設けられた光ディスクの記録層の数を検出するとともに、各記録層のフォーマット(規格)を容易に識別する光ヘッド装置及び記録層の識別方法を提供することである。
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、第1の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第1の波長の光を出射する第1の光源と、第1の記録密度のフォーマットの記録層よりも記録密度の高い第2の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第2の波長の光を出射する第2の光源と、前記第1および第2の波長の光を記録媒体の任意の記録層に集光する対物レンズと、前記対物レンズと前記任意の記録層との間のフォーカス誤差信号を得るために、前記第1および第2の波長の光が記録媒体の任意の記録層で反射された反射光を検出して、その光強度に対応する信号を出力する光検出器と、前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層の反射率を求め、取得した各記録層の反射率を比較した結果に応じて3層の記録層の各層のフォーマットを識別する演算部と、を有する光ディスク装置である。
この発明の実施の形態の1つによれば、DVD規格とHD DVD規格の両方を規格の光ディスクを再生することの出来る(つまりDVD用の波長650nmのレーザーとHD DVD用の波長405nmのレーザーの両方を搭載した)光ディスク装置において、波長405nmのレーザーによりフォーカスサーチ動作することにより、その光ディスクの記録層の層数を識別することができる。また、記録層の数が3層であることが識別できた場合、
R1 < R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1,2層目がDVD規格で、3層目がHD DVD規格、
R1 > R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1層目がDVD規格で、2,3層目がHD DVD規格、
R1 ≒ R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD規格の光ディスクであると、容易に識別できる。
R1 < R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1,2層目がDVD規格で、3層目がHD DVD規格、
R1 > R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1層目がDVD規格で、2,3層目がHD DVD規格、
R1 ≒ R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD規格の光ディスクであると、容易に識別できる。
なお、いずれの3層のタイプであっても、R2 ≒ R3であるため、実際は、R1とR2の大小を比較すれば良く、各記録層のフォーマット(規格)を容易に識別できることにより、記録層が3層の光ディスクの各層のフォーマット(規格)を効率よく判別できるとともに、各記録層に記録されているデータ(各記録層に収録されているコンテンツ)を再生するために要求される時間が低減される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の一例について説明する。
図1は、この発明の実施の形態の一例が適用可能な光ディスク装置の概略ブロック図を示す。なお、本発明による光ディスク装置は、映像及び音声が記録可能なレコーダ装置やビデオカメラ等も含まれる。もちろん、パーソナルコンピュータ(PC)に搭載、あるいは外付けされるディスクドライブ装置もしくは自動車等に搭載されるナビゲーション装置であってもよいことはいうまでもない。
図1に示す光ディスク装置1は、例えば波長400〜410nmの範囲の紫色波長帯、好ましくは405nmのレーザー光を出射する第1の半導体レーザー素子11、波長650〜680nmの範囲の赤色波長帯、好ましくは655nmのレーザー光を出射する第2の半導体レーザー素子13、第1及び第2の半導体レーザー素子11,13からのそれぞれの波長のレーザー光を、例えば第1の半導体素子11からのレーザー光は透過により、第2の半導体レーザー素子13からのレーザー光は反射により、相互に重ね合わせるダイクロイックイプリズム15、ダイクロイックプリズム15により重ね和せられたそれぞれのレーザー光をコリメートするコリメートレンズ17、コリメートレンズ17によりコリメートされたレーザー光を記録媒体すなわち光ディスクDの任意の記録層(レイヤー)に集光する対物レンズ19を含む。
なお、コリメートレンズ17と対物レンズ19との間には、コリメートレンズ17の側から、光ディスクDで反射された反射レーザー光を光検出器21に向けて反射する偏向ビームスプリッタ23、光ディスクの記録面に向かうレーザー光と光ディスクの記録面で反射された反射レーザー光の偏向の方向を制御するλ/板25が設けられている。また、偏向ビームスプリッタ23と光検出器21との間には、光検出器21の受光面に反射レーザー光を結像させる結像レンズ27及び反射レーザー光に所定の結像特定を与える光学要素29が設けられている。
光検出器21の受光部は、例えば互いに直交する2直線により区分された複数の受光領域を有し、それぞれの受光部から光強度に応じた電流を出力する。出力された電流は、図示しないI/Vアンプ(電流電圧変換)により電圧に変換された後、演算回路31に入力される。入力された電圧信号は、演算回路31により、フォーカス誤差信号、トラック誤差信号あるいはRF(再生出力)信号として処理され、出力される。
対物レンズ19は、光ディスクDの記録面と直交するフォーカス制御方向、光ディスクDの記録面に平行で、光ディスクDに予め記録されている記録マーク列あるいは案内溝を横切る半径方向であるトラック制御方向、並びに光ディスクDが回転される際に生じる面ぶれに起因するタンジェンシャル方向等の変位に追従可能に、アクチュエータ33に保持され、サーボドライバ35から供給されるフォーカス/トラック/タンジェンシャル方向のそれぞれに対して、光ディスクDの記録面と一定の関係に維持される。
光ディスクDは、DVD規格の記録層またはHD(High-Definition) DVD規格の記録層が合計で3層の記録層が順に形成(積層)されたもので、対物レンズ19に近い側すなわち光入射面側から順に、L0(第1)層、L1(第2)層及びL2(第3)層を含む。
なお、それぞれの層の組み合わせとしては、
1)第1層(L0層)及び第2層(L1層)がDVD規格で第3層(L2)層がHD DVD規格層、
2)第1層(L0層)のみがDVD規格で第2(L1層)及び第3層(L2)層がHD DVD規格層、
3)第1層(L0層)ないし第3層(L2層)のいずれもがHD DVD規格層、
である光ディスクについて考察する。
1)第1層(L0層)及び第2層(L1層)がDVD規格で第3層(L2)層がHD DVD規格層、
2)第1層(L0層)のみがDVD規格で第2(L1層)及び第3層(L2)層がHD DVD規格層、
3)第1層(L0層)ないし第3層(L2層)のいずれもがHD DVD規格層、
である光ディスクについて考察する。
なお、記録層の組み合わせとしては、第1層(L0層)、または第1層と第2層(L1層)がHD DVD規格層で第2層(L1層)と第3層(L2層)あるいは第3層(L2層)がDVD規格層である光ディスクも製造可能であるが、現在DVD規格の光ディスクを再生可能なドライブしか所有していないユーザが、将来HD DVD規格の光ディスクを再生可能なドライブを購入したときのためにDVD規格の記録層とHD DVD規格の記録層を持つツインフォーマットディスクと呼ばれる規格においては、現状のDVD規格の光ディスクを再生可能であることが優先されるため、HD DVD規格の記録層よりも深い(光入射面から遠い)記録層にDVD規格の記録層が設けられた場合は、DVD規格の光ディスクを再生可能なドライブでは、DVD規格の記録層にアクセスできないことが予想される。従って、DVD規格の記録層及びHD DVD規格の記録層の組み合わせとしては、上記1)〜3)について考慮すればよい。
なお、上述したツインフォーマットディスクは、記録層が2層であることを前提としており、DVD規格の記録層とHD DVD規格の記録層が、各1層づつ設けられることを前提としている。
反面、ディスク製造プロセスの発達により、1枚の光ディスクに3つの記録層を設けることが既に実用化されており、この結果、上述したような3つの各層が、それぞれDVD規格の記録層、あるいはHD DVD規格の記録層である光ディスクも量産されようとしている。この場合、従来のようにリードインエリアやデータエリア、BCA領域等を実際に再生してディスクを判別する方法では、ディスク判別が煩雑になるとともに、ディスクに収録されているコンテンツ(データ)の再生までに要求される時間が、不所望に増大する虞がある。なお、片面から見て記録層が3層存在するというディスク自体が今までになかったものであり、よって、効率的なディスク判別方法は、現在のところ実現しない。
本発明は、記録層が3層の光ディスクの各層のフォーマット(規格)を、効率よく判別する方法を提供するものである。
図2に示すように、記録層が3層の光ディスクとしては、DVD2層+HD DVD1層の3層光ディスク(図2(a))、DVD1層+HD DVD2層の3層光ディスク(図2(b))、及び3層ともHD DVDである光ディスク(図2(c))について考察すればよいことは、既に説明した通りである。なお、DVD層を含む場合は、必ずDVD層が第1層(レーザー光の入射側)に配置されることも上述した通りである。
すなわち、既に広く普及しているDVD規格の光ディスクについてのみコンテンツ(データ)が再生可能なドライブにおいては、DVD層の反射膜は、一般にAg合金であり、波長405nm(HD DVD向け)のレーザーに対してはある程度透過性を示すが、波長650nmのレーザーに対しては高い反射率を示す。従って、上述したように、現行のDVD規格向けのドライブでは、奥側に用意されるHD DVD層が見えないことで通常のDVDディスクとして判別される(DVD向けに650nmの波長のレーザー光を出射する半導体レーザー素子のみが設けられたドライブでは、HD DVD規格の記録層の存在を検出できない)。
反面、DVD規格/HD DVD規格の記録層が、合計で3層積層された光ディスクにおいては、波長405nmのレーザ光を用いて、各記録層の反射率を求めることにより、記録層が3層である光ディスクを、上述した1)〜3)のいずれかに、区分(特定)できることになる。
詳細には、表1〜表3に示すように、レーザー光入射面から見て1番目の層(Layer0)をL0層、レーザー光入射面から見て2番目の層(Layer1)をL1層、レーザー光入射面から見て3番目の層(Layer2)をL2層とし、波長405nmのレーザー光を照射した際の反射率を求めると、
が得られる。
すなわち、表1〜表3から、
L0×1.5 < L1 ならば、図2(a)のディスク、
L0 > L1×1.7 ならば、図2(b)のディスク、
それ以外、(L0×0.69 < L1 < L0×1.45)ならば、図2(c)のディスク(c)
と識別(判別)できる。
L0×1.5 < L1 ならば、図2(a)のディスク、
L0 > L1×1.7 ならば、図2(b)のディスク、
それ以外、(L0×0.69 < L1 < L0×1.45)ならば、図2(c)のディスク(c)
と識別(判別)できる。
なお、本願で言うHD DVD規格の記録層は、現在市販されている1層あたり15GBのディスク(トラックピッチ400nm,最短ピット長204nm)タイプに限らず、若干密度が高められている17GB程度のディスク等も含む。また、将来的には、情報を記録可能なタイプすなわちHD DVD(−R(追記型),RW(書き換え型),RAM(書き換え型))にも適用可能であることはいうまでもない。
DVD規格の記録層についても同様であり、すなわち言い換えればDVD層というのは波長650nmのレーザー光で再生する層、HD DVD層というのは波長405nmのレーザー光で再生する層全般の事を指していると考えても良い。
次に、図2に示した3タイプの3つの記録層を有する光ディスクのディスク種別判別方法について、図3のフローチャートに従って説明する。
まず、図1に示した光ディスク装置のように、少なくとも波長405nmと650nmの2種以上の波長のレーザー光を出射可能なレーザー素子を搭載し、DVD規格とHD DVD規格の両方のディスクが再生できる光ディスク装置に、3層ディスクを挿入する。
以下、図3に示すように、波長405nmのレーザー光によりフォーカスサーチ(フォーカシング)する(S1)。なお、最初に、従来の(DVD規格の)光ディスクが挿入されたときのディスク判別ルーチンが行われても良い。しかし、従来のDVD規格の光ディスクに対応する検出方法では、波長650nmのレーザーを用いることにより、手前(L0)の層の反射率が高すぎるために、奥の層まで光が届かず、ディスク全体の層数がわからない。従って、既に説明したように、波長650nmのレーザー光を用いる現行のDVD規格向けのディスクドライブ装置では、3層ディスクは識別できないため、実質的に、上記ステップS1による「波長405nmのレーザー光によりフォーカスサーチ」から実行することに問題はない。
ステップS1により、波長405nmのレーザー光を用いてフォーカスサーチを行った場合、図4に示すような3つのフォーカス誤差信号と3つのRF信号が得られる。すなわち、フォーカスサーチを行っている間は、レーザーの焦点位置が、各記録層を跨いで前後するため、フォーカス誤差信号(光検出器21の分割された所定の検出領域に入力される光に対応する信号の差信号)やRF信号(光検出器21の分割された所定の検出領域に入力される光に対応する信号の和信号)は、図4のように、記録層の有無に一致する。信号は、焦点が各層を跨ぐときにピークを取るため、その各ピーク値をR1,R2,R3としたとき、このR1,R2,R3は、それぞれ入射方向から見て1層目(レイヤー0(L0層)),2層目(レイヤー1(L1層)),3層目(レイヤー2(L2層))の反射率に比例した値となる。すなわち、フォーカス誤差信号またはRF信号のピークの数より記録層の層数が判別できる。
再び図3のフローチャートを参照すれば、フォーカスサーチ時のフォーカス誤差信号とRF信号のピークの数より記録層の数がわかり、それが2つ以下(3以外)である場合は従来の2層ディスクであるため、従来のディスク判別方法へ移る(S2−NO)。3つである場合(S2−YES)は、3層ディスクが挿入されたことになり、本発明のディスク判別方法へと処理が移る。
すなわち、ピークが3つで値がR1,R2,R3だった場合(S3)、表1より、
R1 < R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、1,2層目がDVDで3層目がHD DVD(図2(a)のディスク)、
R1 > R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、1層目がDVDで2,3層目がHD DVD(図2(b)のディスク)、
R1 ≒ R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD(図2(c)のディスク)、
であることがわかる。
R1 < R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、1,2層目がDVDで3層目がHD DVD(図2(a)のディスク)、
R1 > R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、1層目がDVDで2,3層目がHD DVD(図2(b)のディスク)、
R1 ≒ R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD(図2(c)のディスク)、
であることがわかる。
処理としては、図2のフローチャートに示すように「R1 < R2」か否かが判定され、
R1 < R2 であれば、DVD2層+HD DVD1層のディスク(S4−YES)、そうでなければ(S4−NO)、ステップS5により「R1 > R2」か否かが判定され、
R1 > R2 であれば、DVD1層+HD DVD2層のディスク(S5−YES)、
そうでなければ(S5−NO)により、
3層ともHD DVD層のディスク
と判別できる。
R1 < R2 であれば、DVD2層+HD DVD1層のディスク(S4−YES)、そうでなければ(S4−NO)、ステップS5により「R1 > R2」か否かが判定され、
R1 > R2 であれば、DVD1層+HD DVD2層のディスク(S5−YES)、
そうでなければ(S5−NO)により、
3層ともHD DVD層のディスク
と判別できる。
すなわち、波長405nmのレーザー光により →
[1] フォーカスサーチを行って各層のフォーカス誤差信号またはRF信号のピーク値(R1,R2,R3)を検出、あるいは
[2] 各層にフォーカスをかけて各層の反射率(R1,R2,R3)を検出
R1 < R2 → DVD×2層+HD DVD×1層のディスク
R1 > R2 → DVD×1層+HD DVD×2層のディスク
<<NO>> R1 = R2 → HD DVD×3層のディスク
を判別できる。
[1] フォーカスサーチを行って各層のフォーカス誤差信号またはRF信号のピーク値(R1,R2,R3)を検出、あるいは
[2] 各層にフォーカスをかけて各層の反射率(R1,R2,R3)を検出
R1 < R2 → DVD×2層+HD DVD×1層のディスク
R1 > R2 → DVD×1層+HD DVD×2層のディスク
<<NO>> R1 = R2 → HD DVD×3層のディスク
を判別できる。
もちろん、上記「R1 < R2」の判定及び「R1 > R2」の判定の順番は入れ替わっても良く、また表1より、「R1≒R2」であれば、以降を省略して、HD DVD3層のディスクであると判別しても良い。
また、大小関係については、表1より、例えば1.5倍から2倍以上の差が付いたら大小関係有り、そうでなければ等しいと考えれば、ディスク製造時の反射率のばらつきを考慮しても誤りなく判別することができる。
なお、R1,R2,R3の求め方としては、上記[2]に示したように、実際に各層にフォーカスをかけて、そのRF信号を取得して各層の反射率を求めても良い。
以上説明したように、この発明の実施の形態の1つによれば、DVD規格とHD DVD規格の両方を規格の光ディスクを再生することの出来る(つまりDVD用の波長650nmのレーザーとHD DVD用の波長405nmのレーザーの両方を搭載した)光ディスク装置において、波長405nmのレーザーによりフォーカスサーチ動作することにより、その光ディスクの記録層の層数を識別することができる。また、記録層の数が3であった場合には、フォーカス誤差信号あるいはフォーカスサーチ時のRF信号もしくは各層にフォーカスをかけた場合の(オンフォーカス状態での)RF信号のいずれかより、各層の反射率R1、R2,R3を求め、
R1 < R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1,2層目がDVD規格で、3層目がHD DVD規格、
R1 > R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1層目がDVD規格で、2,3層目がHD DVD規格、
R1 ≒ R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD規格の光ディスクであると、容易に識別できる。
R1 < R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1,2層目がDVD規格で、3層目がHD DVD規格、
R1 > R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは1層目がDVD規格で、2,3層目がHD DVD規格、
R1 ≒ R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD規格の光ディスクであると、容易に識別できる。
なお、いずれの3層のタイプであっても、R2 ≒ R3であるため、実際は、R1とR2の大小を比較すれば良く、各記録層のフォーマット(規格)を容易に識別できることにより、記録層が3層の光ディスクの各層のフォーマット(規格)を効率よく判別できるとともに、各記録層に記録されているデータ(各記録層に収録されているコンテンツ)を再生するために要求される時間が低減される。
なお、本発明の内容はここに記述した形態だけに限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で、他にも様々な形態を取り得ることはいうまでもない。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて、もしくは一部を削除して実施されてもよく、その場合は、組み合わせもしくは削除に起因したさまざまな効果が得られる。
1…光ディスク装置、11…第1の波長(405nm)のレーザー光を出射する半導体レーザー素子、13…第2の波長(650nm)のレーザー光を出射する半導体レーザー素子、15…ダイクロイックプリズム、17…コリメートレンズ、19…対物レンズ、21…光検出器、23…偏向ビームスプリッタ、25…λ/板、27…結像レンズ、29…光学要素、31…演算回路、33…アクチュエータ、35…サーボドライバ。
Claims (9)
- 第1の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第1の波長の光を出射する第1の光源と、
第1の記録密度のフォーマットの記録層よりも記録密度の高い第2の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第2の波長の光を出射する第2の光源と、
前記第1および第2の波長の光を記録媒体の任意の記録層に集光する対物レンズと、
前記対物レンズと前記任意の記録層との間のフォーカス誤差信号を得るために、前記第1および第2の波長の光が記録媒体の任意の記録層で反射された反射光を検出して、その光強度に対応する信号を出力する光検出器と、
前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層の反射率を求め、取得した各記録層の反射率を比較した結果に応じて3層の記録層の各層のフォーマットを識別する演算部と、
を有する光ディスク装置。 - 前記演算部は、前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層の反射率のうちの1層めの反射率と2層めの反射率に基いて、3層の記録層の各層のフォーマットが、前記第1の波長の光により情報の再生が可能な記録層か前記第2の波長の光により情報の再生が可能な記録層かを、識別することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 前記演算部は、前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層に対する前記対物レンズのフォーカス誤差もしくは前記RF信号に基いて、前記各層のフォーマットが、前記第1の波長の光により情報の再生が可能な記録層か前記第2の波長の光により情報の再生が可能な記録層かを、識別することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 前記演算部は、前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層に対して前記対物レンズをオンフォーカス状態として得られるRF信号に基いて、前記各層のフォーマットが、前記第1の波長の光により情報の再生が可能な記録層か前記第2の波長の光により情報の再生が可能な記録層かを、識別することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 第1の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第1の波長の光を出射する第1の光源と、
第1の記録密度のフォーマットの記録層よりも記録密度の高い第2の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第2の波長の光を出射する第2の光源と、
前記第1および第2の波長の光を記録媒体の任意の記録層に集光する対物レンズと、
前記対物レンズと前記任意の記録層との間のフォーカス誤差信号を得るために、前記第1および第2の波長の光が記録媒体の任意の記録層で反射された反射光を検出して、その光強度に対応する信号を出力する光検出器と、
前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層の反射率から前記記録層の層数を求め、取得した各記録層の反射率を比較した結果に応じて各記録層のフォーマットを識別する演算部と、
を有する光ディスク装置。 - 前記演算部は、前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層に対する前記対物レンズのフォーカス誤差もしくは前記RF信号に基いて、前記各層のフォーマットが、前記第1の波長の光により情報の再生が可能な記録層か前記第2の波長の光により情報の再生が可能な記録層かを、識別することを特徴とする請求項6記載の光ディスク装置。
- 第1の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第1の波長の光を出射する第1の光源と、
第1の記録密度のフォーマットの記録層よりも記録密度の高い第2の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第2の波長の光を出射する第2の光源と、
前記第1および第2の波長の光を記録媒体の任意の記録層に集光する対物レンズと、
前記対物レンズと前記任意の記録層との間のフォーカス誤差信号を得るために、前記第1および第2の波長の光が記録媒体の任意の記録層で反射された反射光を検出して、その光強度に対応する信号を出力する光検出器と、
前記光検出器により検出された前記第2の光源からの前記第2の波長の光による前記記録媒体の各記録層の反射率から前記記録層の層数を求め、取得した各記録層の反射率を比較した結果に応じて各記録層のフォーマットを識別する演算部と、
を有する光ディスク装置。 - 前記演算部は、前記光検出器により検出された前記記録媒体の各記録層に対する前記対物レンズのフォーカス誤差もしくは前記RF信号に基いて、前記各層のフォーマットが、前記第1の波長の光により情報の再生が可能な記録層か前記第2の波長の光により情報の再生が可能な記録層かを、識別することを特徴とする請求項7記載の光ディスク装置。
- 第1の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第1の波長の光よりも波長が短く、第1の記録密度よりも記録密度の高い第2の記録密度のフォーマットの記録層から情報を再生するために用いられる第2の波長の光を用いてフォーカスサーチ時のフォーカス誤差信号またはRF信号のピークの数より記録層の数を求め、記録層の数が2つ以下である場合は、DVD規格あるいはHD DVD規格の記録層が2つ以下である記録媒体であると判断し、
求められた記録層の数が3である場合は、それぞれの信号のピーク値をR1,R2,R3とするとき、
R1 < R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、1,2層目がDVD規格で3層目がHD DVD規格のディスク、と識別し、
R1 > R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、1層目がDVD規格で2,3層目がHD DVD規格のディスク、と識別し、
R1 ≒ R2 ≒ R3 のとき、その3層光ディスクは、3層ともHD DVD規格のディスク、
である、と識別することを特徴とする複数の記録層を有する記録媒体の記録層の層数及び各層の規格の識別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007145268A JP2008299954A (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | 光ディスク装置 |
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Family Applications (1)
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-
2007
- 2007-05-31 JP JP2007145268A patent/JP2008299954A/ja active Pending
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