JP2008299519A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 矩形分割した頁の画像データを変倍処理して外部へ転送する場合の画質の劣化を低コストで防止できるようにする。
【解決手段】 スキャナ画像処理部115aは、矩形分割した頁の画像データを変倍処理部207および画像I/F部117を経由して外部のコントローラ120へ転送する際に、変倍処理部207からの画像データの主走査方向のサイズが画像I/F部117用のバウンダリサイズに合わないとき、そのバウンダリサイズに合う画素までを転送し、残りの画素については切り捨てるように制御を行う。
【選択図】 図3

Description

この発明は、画像形成装置(デジタル複合機,デジタル複写機,ファクシミリ装置,プリンタ等)や画像読取装置(スキャナ装置等)、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と略称する)等の画像処理装置に関する。
例えば、読取ユニット(画像読取手段)によって原稿の画像データを読み取り、その画像データに基づいて書込ユニット(画像形成手段)にて画像の印刷を行うデジタル複合機等の画像処理装置において、読み取った画像データは画像処理部にて様々な加工が施されている。
このような画像処理装置においては、近年、益々画質への要求が厳しくなっており、高画質化を実現するために、メモリ容量の増加や回路の複雑化が進んでいる。また、画像処理では、注目画素に対して主走査方向およびそれと直交する副走査方向の周囲画素を使って演算を施すため、主走査方向の画像サイズ(画像データのサイズ)分のFIFO(First In First Out memory)メモリ(以下単に「FIFO」ともいう)が複数段必要になり、高画質化のためにそのFIFOの段数も増えている。
しかし、例えば読み取り原稿がA0サイズのような広幅機の場合、必要になるメモリ容量も膨大となり、そのままのサイズのFIFOをASIC(Application Specific Integrated Circuit)内に持つことは歩留まりやコストの面で現実的ではない。また、拡大処理等の変倍処理を行う場合には、必要となるFIFOの容量は更に大きくなる。
そこで、FIFOサイズを最小限に抑えつつ、そのFIFOサイズを超えるような原稿サイズの画像に対して画像処理を施すことができる手法が必要となる。そのためには、読み取りユニットから転送された画像データを一度外部メモリへ格納し、後段モジュールへはFIFOの容量や変倍率から決められるサイズに画像データを矩形分割して転送するとよい。
しかし、矩形分割した各頁の画像データに対して順次主走査方向に任意サイズの変倍処理を施すと、その各頁の画像データに対して変倍後の画像サイズが区切りの良いサイズにならない場合があり、その各画像データを外部ヘ転送する際に頁のつなぎ目部分を調整するための回路が複雑になってしまうという問題がある。
そこで、特許文献1に見られるように、矩形分割した頁の画像データ(矩形領域)に対して変倍処理を施した結果、画像サイズが小数点以下の端数を持つような値になった場合には、各矩形領域のつなぎ目部分は小数点以下を切り上げもしくは切り捨てることで画素数を調整し、最終的なサイズを所望の変倍サイズに調整するようにした画像処理装置が提案されている。
特開2004−220584号公報
しかしながら、特許文献1記載のものでは、各矩形領域のつなぎ目部分に、変倍処理により発生する小数点以下の切り捨て/切り上げによる画質への悪影響(すじが発生するなど)が現れる可能性がある。また、変倍後の画像サイズによっては、画像転送効率が悪化する。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、矩形分割した頁の画像データを変倍処理して外部へ転送する場合の画質の劣化を低コストで防止できるようにすることを目的とする。
この発明は、画像データを複数の頁に矩形分割する矩形分割手段と、該矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データに対して主走査方向の変倍処理を施す変倍処理手段とを有する画像処理装置であって、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明による画像処理装置は、上記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データが上記変倍処理手段を経由して外部へ転送される際に、該変倍処理手段からの画像データの主走査方向のサイズが所定のバウンダリサイズに合わないとき、そのバウンダリサイズに合う画素までが転送され、残りの画素については切り捨てられるように制御を行う制御手段を設けたものである。
請求項2の発明による画像処理装置は、請求項1の画像処理装置において、外部からの指示によって上記バウンダリサイズを設定するバウンダリサイズ設定手段を設けたものである。
請求項3の発明による画像処理装置は、請求項1の画像処理装置において、所定の条件に基づいて上記バウンダリサイズを計算するバウンダリサイズ計算手段を設けたものである。
請求項4の発明による画像処理装置は、請求項1〜3のいずれかの画像処理装置において、画像データの主走査方向への書き込みを制御するためのラインゲート信号を出力するラインゲート信号出力手段を備え、上記制御手段が、上記変倍処理手段へ入力される変倍処理前の画像データである上記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データの主走査方向の画素数をカウントする変倍前主走査カウンタと、上記変倍処理手段による主走査方向の変倍処理後に外部へ転送される画像データの主走査方向の画素数をカウントする変倍後主走査カウンタと、上記バウンダリサイズを保持するバウンダリサイズレジスタと、上記変倍後主走査カウンタの値が上記バウンダリサイズの整数倍であることを検出すると、その時点の上記変倍後主走査カウンタの値および上記変倍前主走査カウンタの値を保持し、上記ラインゲート信号がネゲートした時点で、それらの値を上記矩形分割手段によって矩形分割された次頁の画像データの外部への転送が終わるまで保持するカウンタレジスタとを有するものである。
請求項5の発明による画像処理装置は、請求項4の画像処理装置において、画像データを外部へ転送する画像転送手段を備え、該画像転送手段が、上記制御手段の一部を有し、上記変倍後主走査カウンタの値が上記バウンダリサイズの整数倍であったときの該変倍後主走査カウンタの値を受け取り、上記変倍処理手段から受け取った画像データのうち、上記変倍後主走査カウンタの値までの主走査方向のサイズ分の画像データを外部へ転送することを特徴とする画像処理装置。
請求項6の発明による画像処理装置は、請求項1〜4のいずれかの画像処理装置において、画像データを外部へ転送する画像転送手段を備え、上記制御手段が、上記変倍処理手段による変倍処理後の画像データを記憶する記憶手段を有し、該記憶手段に記憶された画像データを上記画像転送手段へ転送する際に、その画像データの主走査方向のサイズを上記画像転送手段用の上記バウンダリサイズに合う画素数に調整するものである。
請求項7の発明による画像処理装置は、請求項1〜6のいずれかの画像処理装置において、上記制御手段が、上記矩形分割手段によって矩形分割され、上記変倍処理手段を経由して外部へ転送された前頁の画像データから切り捨てられた画素数を考慮して、上記矩形分割手段によって矩形分割された次頁の画像データにその画素分を遡った画像データから上記変倍処理手段を経由して外部へ転送されるように制御するものである。
請求項8の発明による画像処理装置は、上記変倍処理手段による変倍処理後の画像データの主走査方向のサイズが所定のバウンダリサイズに合うように、予め上記矩形分割手段によって矩形分割する頁の画像データの主走査方向のサイズを計算して設定する制御手段を設けたものである。
請求項9の発明による画像処理装置は、画像データの主走査方向への書き込みを制御するためのラインゲート信号を出力するラインゲート信号出力手段を備え、上記制御手段が、上記ラインゲート信号と同等のダミーラインゲート信号を出力するダミーラインゲート信号出力手段と、上記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データが上記変倍処理手段へ転送される前に、該画像データの主走査方向のサイズを上記ダミーラインゲート信号を使用して自動調整する手段とを有するものである。
請求項10の発明による画像処理装置は、画像データを記憶する画像記憶手段と、画像データの主走査方向への書き込みを制御するためのラインゲート信号を出力するラインゲート信号出力手段とを備え、上記制御手段が、上記ラインゲート信号を使用して上記画像記憶手段からの上記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データの読み出しを制御する手段と、上記ラインゲート信号と同等のダミーラインゲート信号を出力するダミーラインゲート信号出力手段と、上記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データが上記変倍処理手段へ転送される前までに、上記変倍処理手段による変倍処理後の画像データの主走査方向のサイズが上記バウンダリサイズに合うように、上記ダミーラインゲート信号を使用し、上記変倍処理手段による実際の変倍処理時と同じ演算により、上記矩形分割手段によって矩形分割する頁の画像データの主走査方向のサイズを計算する主走査サイズ計算手段と、該主走査サイズ計算手段による計算結果に基づいて上記ラインゲート信号の主走査方向の幅を決定するラインゲート幅決定手段とを有するものである。
請求項11の発明による画像処理装置は、請求項10の画像処理装置において、上記制御手段が、上記ラインゲート幅決定手段によって上記ラインゲート信号の主走査方向の幅を決定する際に、上記画像記憶手段へのアクセスを禁止する手段を有するものである。
この発明によれば、画像処理装置が、矩形分割した頁の画像データが変倍処理手段を経由して外部へ転送される際に、その変倍処理手段からの画像データの主走査方向のサイズが所定のバウンダリサイズに合わないとき、そのバウンダリサイズに合う画素までが転送され、残りの画素については切り捨てられるように制御するか、あるいは変倍処理手段による変倍処理後の画像データの主走査方向のサイズが所定のバウンダリサイズに合うように、予め矩形分割する頁の画像データの主走査方向のサイズを計算して設定することにより、矩形分割した頁の画像データを変倍処理して外部へ転送する場合の画質の劣化を低コストで防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔デジタル複合機のハードウェア構成例〕
まず、この実施形態における画像処理装置であるデジタル複合機(以下「MFP」ともいう)のハードウェア構成について、図1を参照して説明する。なお、MFPの代わりに、スキャナ機能およびプリンタ機能を有するデジタル複写機,ファクシミリ装置等の他の画像形成装置を用いてもよい。
図1は、この発明の一実施形態であるMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。
このMFP100は、デジタル複写機,プリンタ,ファクシミリ装置,スキャナとしての機能、つまりコピー機能,文書蓄積(ドキュメントボックス)機能,ファクシミリ機能,プリンタ機能,スキャナ機能を含む各種機能を実現できる画像形成装置であり、図1に示すように、エンジン部110とコントローラ120とからなる。これらの構成が、原稿の画像読み取り,印刷(画像形成),画像情報送受信等の画像処理を行うためのハードウェア資源である。
エンジン部110は、CPU111,読取ユニット112,書込ユニット113,ASIC(Application Specific Integrated Circuit)−E114,および外部メモリ118によって構成されている。
CPU111は、ASIC−E114を介してエンジン部110全体を統括的に制御するマイクロコンピュータであり、中央処理装置,プログラムROM,RAM等からなる。このCPU111の中央処理装置が、プログラムROM内のプログラムを実行することにより、バウンダリサイズ設定手段としての機能を果たすことができる。
読取ユニット112は、原稿の画像を画像データとして読み取るスキャナ等の画像読取手段である。
書込ユニット113は、読取ユニット112によって読み取った画像データあるいは外部機器から受信した画像データを可視画像として用紙(他の記録媒体でもよい)上に印刷するプロッタ等の画像形成手段である。
ASIC−E114は、画像処理部115と画像インタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」ともいう)部117とを有するデバイスボードであり、CPU111の制御対象となるデバイスの共有化を図り、アーキテクチャの面からアプリケーションプログラム(以下単に「アプリケーション」又は「アプリ」ともいう)等の開発の高効率化を支援するものである。
画像処理部115は、読取ユニット112によって読み取った画像データ又は書込ユニット113へ転送すべき画像データに対して後述する画像処理を施すものである。
画像I/F部117は、画像処理部115とコントローラ120との間の画像データの送受信を制御するものである。
外部メモリ118は、HDD(ハードディスク装置)やメモリカード等の記録媒体である。
コントローラ120は、MFP100の各部を統括的に制御するものである。その制御により、各種機能を実現することができる。
このコントローラ120は、操作部121,HDD122,CPU123,ASIC−C124,MEM−C127,NB128,MEM−P129,ASIC130,OPTION131,132,SB133,およびROM134によって構成されている。なお、操作部121は実際にはコントローラ120の外側に配置されている。
操作部121は、MFP100により提供される画像処理機能の選択に基づくエンジン部110や外部機器に対する動作指示(動作要求)等のデータを入力するための各種の操作キー(「操作スイッチ」又は「操作ボタン」ともいう)およびLCD又はCRT等の表示器を有する操作手段である。
HDD122は、画像データやプログラム(ソフトウェア)など、各種のデータを蓄積・保存するための記憶手段である。
CPU123は、コントローラ120全体を統括的に制御するマイクロコンピュータであり、中央処理装置,プログラムROM,RAM等からなる。
ASIC−C124は、回転器125と編集器126とを有するデバイスボードである。
回転器125は、読取ユニット112によって読み取った画像データ又は書込ユニット113へ転送すべき画像データに対して回転処理を施すものである。
編集器126は、読取ユニット112によって読み取った画像データ又は書込ユニット113へ転送すべき画像データに対して変倍等の編集処理を施すものである。
MEM−C127は、読取ユニット112によって読み取った画像データを一旦記憶しておくためのRAM等の記憶手段である。
NB128は、CPU123とASIC−C124,MEM−P129,SB133とを接続するためのノースブリッジである。
MEM−P129は、エンジン部110へ転送すべき画像データを展開するために使用するRAM等の記憶手段である。
SB133は、NB128と周辺デバイス(ASIC130,OPTION131,132)とを接続するためのサウスブリッジである。
ROM134は、CPU123が当該MFP100の制御を行う際のプログラム(ブートプログラムを含む)が格納されるメモリである。
〔エンジン部の具体的構成例〕
次に、図1のエンジン部110の具体的構成について、図2を参照して説明する。
図2は、図1のエンジン部110の具体的構成例を示すブロック図である。
画像処理部115は、スキャナ画像処理部115aとプリンタ画像処理部115bとからなる。
スキャナ画像処理部115aは、読取ユニット112によって原稿から読み取ったR,G,Bの画像データに対してそれぞれシェーディング補正,読取γ補正,MTF補正等を行い、その補正後のR,G,Bの画像データをC,M,Y,Kの画像データに変換する。
プリンタ画像処理部115bは、画像I/F部117からのC,M,Y,Kの画像データを書込ユニット113のC,M,Y,K各色の書込部113a,113b,113c,113dの画像表現特性に合ったC,M,Y,Kの画像データに変換する。なお、「R,G,B」のRはレッド、Gはグリーン、Bはブルーをそれぞれ示す。また、「C,M,Y,K」のCはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Kはブラックをそれぞれ示す。
〔スキャナ画像処理部の構成例〕
次に、図2のスキャナ画像処理部115aの構成と制御について、図3を参照して説明する。
図3は、図2のスキャナ画像処理部115aの構成とデータの流れの一例を示す説明図である。
ASIC−E114のスキャナ画像処理部115aは、入力I/F部201,非同期吸収用のFIFOメモリ(以下単に「FIFO」という)202,203,外部メモリI/F部204,前処理部205,フィルタ処理部206,および変倍処理部207等によって構成されている。このスキャナ画像処理部115aは、矩形分割手段,変倍処理手段,制御手段,およびラインゲート信号出力手段としての機能を果たすことができる。
次に、このように構成されたMFP100におけるこの発明に関わる構成の各実施例について、図4〜図11を参照して具体的に説明する。
〔第1実施例〕
まず、第1実施例について説明する。
図3に示したスキャナ画像処理部115aにおいて、読取ユニット112から本来の画像サイズ(実際には主走査方向のサイズである主走査サイズ)で画像データを受信すると、その画像データが入力I/F部201,FIFO202,および外部メモリI/F部204を経由して外部メモリ118へ格納される。
図4は、外部メモリ118上の画像データに対して矩形分割処理を行う場合の分割後の各画像サイズとのりしろの一例を示す説明図である。
外部メモリ118上の画像データに対して矩形分割処理を行う場合、前後する矩形領域はそのまま分割した領域を転送すると、フィルタ部206等の画像処理において、境界部分にすじが入り、画質が劣化するなどの問題があるため、画質が劣化しないように画像データをかぶらせて外部メモリ118から読み出す必要がある。
そこで、外部メモリ118に格納された画像データを後段モジュールへ転送する際、例えば図4に示すような矩形分割とした場合、先頭頁は主走査長(主走査方向の長さ)「X1+304」画素、副走査長(副走査方向の長さ)「Y1+3」画素として、外部メモリ118から読み出される。主走査長の「+304」画素および副走査長の「+3」画素は、後段モジュールの画像処理において、ページ間の境界部分にすじなどの画質劣化が起こらないように画像データを重複させるサイズを示す。また、主走査長は後段モジュールが持つラインバッファサイズ以下でなければならない。次に転送される頁のサイズは、主走査長「X2+304+304」画素, 副走査長「Y1+3」画素となる。
通常、このMFP100や複写機等の画像形成装置では、原稿の画像データを拡大/縮小(拡大又は縮小)させて可視画像として用紙等の記録材に印刷する機能を有しており、原稿の画像データを矩形分割してデータ転送する場合においても、変倍処理部を使って拡大/縮小を実施する。
図3に示すスキャナ画像処理部115aの前処理部205およびフィルタ処理部206と変倍処理部207における主走査方向の画像有効領域(以下単に「画像有効領域」という)は異なる。
図5は、図4に示した分割した矩形領域と各モジュール(前処理部205,フィルタ処理部206,変倍処理部207)への画像有効領域に対応する各ゲート信号との関係の一例を示す説明図である。ゲート信号には、ラインゲート信号とフレームゲート信号がある。ラインゲート信号は、画像データの主走査方向への書き込みを制御するための信号である。フレームゲート信号は、画像データの副走査方向の書き込みを制御するための信号である。
前処理部205およびフィルタ処理部206(以下「フィルタ処理部206等」ともいう)において、画像データに対して画像処理を施す際に頁の区切りですじなどの画質劣化を防ぐために、外部メモリ118から読み出す画像データを各頁間で重複させるが、フィルタ処理部206等ではこのサイズが画像有効領域となる。変倍処理部207へは、実際に後段モジュール(コントローラ120側)へ転送するべき画像サイズ(画像処理が正しく施されている領域)のゲート信号が発行される。
変倍処理部207では、ソフトウェアによって(実際にはソフトウェアに従って動作するCPU111によって)設定された任意の変倍率に応じて、フィルタ処理部206からの画像データに対して主走査方向に拡大/縮小の処理(主走査任意変倍)を行う。
図6は、変倍処理部207が画像データに対して行う主走査方向への150%(拡大)と67%(縮小)の変倍処理を説明するための図である。
図7は、各モジュールの画像有効領域、つまりフィルタ処理部206等に必要な画素数(有効領域)、変倍処理部207への入力画素数(有効領域)、変倍処理部207による変倍後の画素数、および画像I/F部117からコントローラ120へ出力される画像サイズの一例を説明するための概念図である。
図8は、画像I/F部117用の所定のバウンダリサイズ(以下単に「バウンダリサイズ」ともいう)に合わなかった残りの画素の切り捨てと、次の頁での切り捨てられた画素分の追加方法を説明するための図である。
変倍処理部207は、入力される画像データの画素(入力画素)に対して、仮想画素を算出することによって変倍処理を行う。
図6の例では、入力される画像データの画素(入力画素)A〜Eに対して、150%拡大では1〜7の仮想画素が、67%縮小では1〜3の仮想画素が生成される。
すると、例えば図7に示すように、変倍処理部207に主走査長6,000画素のデータを入力したとすると、67%変倍処理後の画素数は4,020画素となる。仮に画像I/F部117からコントローラ120側への転送において、バウンダリが512画素であったとすると、図8に示すように、変倍処理後の主走査サイズ(画像サイズ)が512*7=3,584画素であれば、回路構成が容易となる。そこで、4,020−3,584=436画素を切り捨てる。
変倍処理部207にて、それまでの画像転送(画像データの転送)に使用した変倍前の画素数およびその端数の情報を次の頁の画像転送期間まで保持し、画素数情報を外部メモリI/F部204へ通知することで、次の頁の画像有効領域に画像I/F部117からコントローラ120へ転送時に切り捨てられた分の領域を遡って外部メモリ118から画像データを取り込み、切り捨てられた部分の画像データを次の頁にて転送できる。端数情報に関しては、変倍処理部207にて、次の頁の先頭画素を計算する際に使用する。この端数情報を保持していないと、分割した境界部分にすじが入るなどの画像劣化が起こる。
このように、スキャナ画像処理部115aが、矩形分割した頁の画像データを変倍処理部207および画像I/F部117を経由して外部のコントローラ120へ転送する際に、変倍処理部207からの画像データの主走査サイズが画像I/F部117用のバウンダリサイズに合わないとき、そのバウンダリサイズに合う画素までを転送し、残りの画素については切り捨てるように制御を行うことにより、画像I/F部117用のバウンダリサイズに画像データの主走査方向の転送サイズを合わせることができるため、画像I/F部117の回路構成を簡単にできる。つまり、矩形分割した頁の画像データを変倍処理してコントローラ120へ転送する場合の画質の劣化を低コストで防止することが可能になる。
〔第2実施例〕
次に、第2実施例について説明する。
この第2実施例は、第1実施例の構成に以下の構成を加えたものである。
図1のCPU111(ソフトウェア)は、外部(操作部121あるいはPC等の外部機器)からの指示によってバウンダリサイズを任意に設定することができる。それによって、ハードウェアであるスキャナ画像処理部115aが、その設定値を基にしてバウンダリサイズに合わなかった画素を切り捨てることができる。
したがって、ハードウェアにてバウンダリサイズを計算する必要がない分だけ、ハードウェアの回路構成が簡単になる。
〔第3実施例〕
次に、第3実施例について説明する。
この第3実施例は、第1実施例の構成に以下の構成を加えたものである。
スキャナ画像処理部115a(ハードウェア)は、所定の条件に基づいてバウンダリサイズを自動的に計算することができる。
すなわち、画像I/F部117からコントローラ120側への画像転送はバスを用いて行われるため、動作モードによって使用するバス幅は切り替えられるが、実際に使用する時点ではバス幅は確定している。また、バースト転送する場合のバースト長も設定できる。よって、実際に画像転送が行われるまでに、これらの情報(所定の条件)からスキャナ画像処理部115aが乗算回路等を使用してバウンダリサイズを計算することが可能になる。
したがって、ソフトウェアはハードウェアのバス幅やバースト長等の所定の条件の情報を持つ必要がない分だけ、ソフトウェアの構成が簡単になる。
〔第4実施例〕
次に、第4実施例について説明する。
この第4実施例は、第1実施例〜第3実施例のいずれかの構成に以下の構成を加えたものである。
図3の変倍処理部207内の主走査任意変倍処理モジュールは、主走査任意変倍処理モジュールへ入力される主走査変倍処理前の画像データである矩形分割された頁の画像データの主走査方向の画素数(変倍前主走査サイズ)を逐次カウントする変倍前主走査カウンタと、主走査変倍処理後の後段モジュールへ転送される画像データの主走査方向の画素数(変倍後主走査サイズ)をカウントする変倍後主走査カウンタと、画像I/F部117からコントローラ120側への画像転送のバウンダリサイズ(設定値)を保持するバウンダリサイズレジスタと、変倍後主走査カウンタの値および変倍前主走査カウンタの値を保持するカウンタレジスタとを備えている。
変倍前主走査カウンタは、主走査任意変倍処理モジュールへ入力されるラインゲート信号がアサートされている期間、カウントアップを行う。
変倍後主走査カウンタは、変倍処理部207から後段モジュールへ出力されるラインゲート信号がアサートされている期間、カウントアップを行う。
主走査任意変倍処理モジュールは、変倍後主走査カウンタの値がバウンダリサイズレジスタの設定値の整数倍であることを検出すると、その時点の変倍後主走査カウンタの値および変倍前主走査カウンタの値をカウンタレジスタに保持させ、ラインゲート信号がネゲートした時点で、それらの値を矩形分割された次頁の画像データのコントローラ120側への転送が終わるまで保持させる。
矩形分割された次頁の画像データの転送を行う場合には、前頁で保持していた変倍後主走査カウンタの値および変倍前主走査カウンタの値から、フィルタ処理等の画像処理で画質に影響を及ぼさないのりしろ量を考慮した画像データを外部メモリ118から読み込む。
このような構成により、矩形領域(矩形分割した頁)の画像データの転送を行う場合の各矩形領域間のつなぎ目部分の画質の劣化を確実に防止することができる。
〔第5実施例〕
次に、第5実施例について説明する。
この第5実施例は、第4実施例の構成に以下の構成を加えたものである。
図3の変倍処理部207内の主走査任意変倍処理モジュールでは、変倍処理後の主走査サイズをカウントしているため、ラインゲート信号がネゲートしたタイミングで変倍処理後の画像データのバウンダリサイズの整数倍になる主走査サイズ(変倍後主走査カウンタの値)がわかる。この情報を画像I/F部117にて受け取り、実際に画像I/F部117からコントローラ120側へ画像転送を行うときに、変倍後主走査カウンタの値までの主走査サイズ分だけ画像データの転送を行い、残りの部分は転送を行わない(切り捨てる)。この場合、変倍処理後の画像データは全て画像I/F部117へ転送している。
このように、画像I/F部117が、変倍後主走査カウンタの値がバウンダリサイズの整数倍であったときのその変倍後主走査カウンタの値を受け取り、変倍処理部207から受け取った画像データのうち、変倍後主走査カウンタの値までの主走査サイズ分の画像データをコントローラ120へ転送することにより、画像I/F部117用のバウンダリサイズに合う主走査サイズまでの画像データのみを確実に転送することができる。
〔第6実施例〕
次に、第6実施例について説明する。
この第6実施例は、第1実施例〜第4実施例のいずれかの構成に以下の構成を加えたものである。
図3の変倍処理部207の主走査任意変倍処理モジュールは、入力される画像データに対して主走査変倍処理(主走査方向の変倍処理)を行った場合に、その主走査変倍処理後の画像データ(ラインデータ)を格納するラインバッファ(記憶手段)を備え、そのラインバッファに一度主走査変倍処理後の画像データを格納する。その後、ラインバッファ内の画像データを読み出して画像I/F部117へ転送することで、変倍処理後の画像データの主走査サイズもわかっているため、画像I/F部117のバウンダリサイズ(バウンダリサイズレジスタに保持されている)の整数倍になる最大主走査長までの画像データを画像I/F部117へ転送することにより、バウンダリサイズに合わなかった画素を切り捨てる。つまり、画像I/F部117へは画素切り捨て後の画像データを転送する。
このように、変倍処理部207が、変倍処理後の画像データをラインバッファに一時記憶させ、その画像データを画像I/F部117へ転送する際に、その画像データの主走査サイズを画像I/F部117用のバウンダリサイズに合う画素数に調整することにより、画像I/F部117用のバウンダリサイズに合う主走査サイズまでの画像データのみを確実に転送することができる。
〔第7実施例〕
次に、第7実施例について説明する。
この第7実施例は、第1実施例〜第6実施例のいずれかの構成に以下の構成を加えたものである。
スキャナ画像処理部115aにおいて、矩形分割された前頁の転送で切り捨てられた436画素分を次頁にて転送しなくてはならないため、変倍処理後のサイズで実際に後段モジュールに転送された3,584画素が、変倍処理前の画像サイズで何画素に対応するかという情報が必要になる。そのためには、変倍処理部207において、変倍処理前の画素をカウントしておき、次頁の転送までそのカウント情報を変倍前画素位置情報として保持しておかなければならない。
図8の例では、5,349(3,584/0.67)画素のカウント情報を変倍前画素位置情報として保持しておく必要がある。また、変倍処理では仮想画素を生成していくため、必ずしも変倍処理前の画素位置と一致しているわけではない。図8の例では、端数2/8に相当する。よって、この端数情報も次頁まで保持しておき、次頁の変倍処理にて使用する。
切り捨てられた画素を考慮して次頁の画像転送を行おうとすると、本来は外部メモリ118から読み出す画素を6,000−304=5,696画素目からにするべきところを、5,349−304=5,045画素目からに変更することになる。
このように、スキャナ画像処理部115aが、変倍処理部207を経由してコントローラ120へ転送した矩形分割した前頁の画像データから切り捨てた画素数を考慮して、矩形分割した次頁の画像データにその画素分を遡った画像データから変倍処理部207を経由してコントローラ120へ転送することにより、矩形領域(矩形分割した頁)の画像データの転送を行う場合の各矩形領域間のつなぎ目部分の画質の劣化をより確実に防止することができる。
〔第8実施例〕
次に、第8実施例について説明する。
図3のスキャナ画像処理部115aにおいて、変倍処理部207による変倍処理前の画像データの主走査サイズおよび変倍率が予め分かっていれば、ソフトウェアによって変倍処理後の画像データの主走査サイズが求められるため、その主走査サイズがバウンダリサイズに合うように、予め矩形分割する頁の画像データの主走査サイズ(主走査長)を計算し、設定することができる。それによって、再転送する画像データの主走査サイズ(画像サイズ幅)を固定長にできる。
このように、スキャナ画像処理部115aが、変倍処理部207による変倍処理後の画像データの主走査方向のサイズが所定のバウンダリサイズに合うように、予め矩形分割する頁の画像データの主走査方向のサイズを計算して設定することにより、その画像データがバウンダリサイズに合わなくなることがなくなるため、不必要な画像データの再転送を行う必要がなくなり、転送効率が向上する。つまり、矩形分割した頁の画像データを変倍処理してコントローラ120へ転送する場合の画質の劣化を低コストで効率良く防止することが可能になる。
〔第9実施例〕
次に、第9実施例について説明する。
図9は、ラインゲート幅の調整を説明するためのスキャナ画像処理部115aの構成とデータの流れの一例を示す説明図である。
図3のスキャナ画像処理部115aにおいて、読取ユニット112からの画像転送が開始されると、外部メモリI/F部204が入力I/F部201から画像データを受け取り、外部メモリ118への最初の1ライン分の画像転送が完了すると、その主走査サイズを検出することができる(図10の(a)参照)。もしくは、予め(実際に画像処理を開始する前に)主走査サイズをソフトウェアによりレジスタへ設定してもらう。
その後、図9に示すように、スキャナ画像処理部115a内で自動的にラインゲート信号と同等のダミーラインゲート信号を外部メモリI/F部204から変倍処理部207に対して発行させ、変倍処理後の主走査サイズがバウンダリサイズに合うように、実際に使用する(実際の画像転送時の)ラインゲート信号の幅(以下「ラインゲート幅」ともいう)を図示しない専用の計算回路で計算しておく。つまり、予め矩形分割する頁の画像データを変倍処理部207へ転送する前に、その画像データの主走査サイズをダミーラインゲート信号を使用して自動調整する。ラインゲート幅の情報は、主走査方向への矩形分割した個数分必要である。
実際の画像転送時には、この事前に決定したラインゲート幅に基づいて、前後ののりしろ分を付加した画像サイズ分の画像データ(矩形分割された画像データ)を外部メモリ118から読み出すことにより、不要な画像データの再転送を防げる。
なお、ラインゲート幅を決定するためのダミーラインゲート信号を発行する際、つまりラインゲート幅を決定する際には、外部メモリ118へのアクセスを禁止することにより、外部メモリ118からの画像データの読み出し、コントローラ120への画像転送を行わない。これは、後述する第10実施例でも同様とする。
このように、スキャナ画像処理部115aが、矩形分割した頁の画像データを変倍処理部207へ転送する前に、その画像データの主走査サイズをダミーラインゲート信号を使用して自動調整する(変倍処理後の画像データの主走査サイズがバウンダリサイズに合うようにラインゲート幅を専用の計算回路が計算する)ことにより、ソフトウェアによってラインゲート幅を計算することなく、無駄な画像データの再転送の発生がなくなり、転送効率が上がる。つまり、矩形分割した頁の画像データを変倍処理してコントローラ120へ転送する場合の画質の劣化を低コストで効率良く防止することが可能になる。
また、ダミーラインゲート信号を発行する(ラインゲート幅を決定する)際には、外部メモリ118へのアクセスを禁止することにより、無駄な画像データ転送が行われないため、画像転送効率に悪影響を及ぼさずに済む。
〔第10実施例〕
次に、第10実施例について説明する。
図3のスキャナ画像処理部115aにおいて、読取ユニット112からの画像転送が開始されると、外部メモリI/F部204が入力I/F部201から画像データを受け取り、外部メモリ118への最初の1ライン分の画像転送が完了すると、その主走査サイズを検出することができる(図10の(a)参照)。もしくは、予め主走査サイズをソフトウェアによりレジスタへ設定してもらう。その後、図9に示したように、スキャナ画像処理部115a内で自動的にダミーラインゲート信号を外部メモリI/F部204から変倍処理部207に対して発行させる。
変倍処理部207は、変倍処理後の画像データ(画像I/F部117にて転送すべき画像データ)の主走査サイズがバウンダリサイズに合うように、ダミーラインゲート信号に基づいて実際の変倍処理時と同じ演算を内部の変倍制御回路(前述した各カウンタ等からなるもの)に行わせて矩形分割する頁の画像データの主走査サイズを計算し、その計算結果に基づいてラインゲート幅の情報とその時点の変倍処理による端数情報とを保持する。また、ダミーラインゲート信号がネゲートされたときのラインゲート幅の情報を外部メモリI/F部204へ通知する。端数情報は、次のダミーラインゲート信号が発行されたときの変倍処理に使用する。
図10はスキャナ画像処理部115aにおけるダミーラインゲート信号を使用した場合の動作の概要例を示すタイミングチャートであり、画像データに対して主走査方向に4つの矩形分割を行う場合の例である。
スキャナ画像処理部115aでは、外部メモリI/F部204が実際に外部メモリ118から矩形分割した頁の画像データの読み出しを開始する前に、変倍処理部207に対して図10の(c)に示すようなダミーラインゲート信号を発行する。
変倍処理部207は、そのダミーラインゲート信号に基づいて実際の変倍処理時と同様の演算を行うことで、上述したように、事前に実際に使用するラインゲート幅b1,b2,b3,b4と端数B1,B2,B3,B4を決定する。
外部メモリI/F部204は、そのラインゲート幅b1,b2,b3,b4を使用して外部メモリ118から画像データを読み込む。
図11は、スキャナ画像処理部115aにおけるダミーラインゲート信号を使用した場合の実際に使用するラインゲート幅および端数の決定方法の一例を説明するためのタイミングチャートである。
変倍処理部207は、ダミーラインゲート信号がアサートされると、そのアサート期間をカウントする。また、変倍処理後の画素数もカウントしていき、変倍処理後の画素数が画像I/F部117のバウンダリサイズの整数倍になったときのダミーラインゲート信号のアサート期間のカウント数と変倍処理による端数情報を保持する(図11では、画像I/F部117のバウンダリサイズを「128」と仮定している。そのときの入力ラインゲートカウンタの値をa,b、主走査座標の端数の値をA,Bとしている)。
これをダミーラインゲート信号がネゲートされるまで繰り返し、最後の情報が実際に使用されるラインゲート幅と端数の情報となる。主走査座標の端数は、次の矩形領域用のダミーラインゲート信号のアサート時に使用される。
このように、スキャナ画像処理部115aが、矩形分割した頁の画像データを変倍処理部207へ転送する前までに、変倍処理部207による変倍処理後の画像データの主走査方向のサイズがバウンダリサイズに合うように、ダミーラインゲート信号を使用し、変倍処理部207の変倍制御回路に実際の変倍処理時と同じ演算を行わせて矩形分割する頁の画像データの主走査方向のサイズを計算し、その計算結果に基づいてラインゲート幅を決定することにより、第9実施例と略同様の効果を得ることができる。この場合、ラインゲート幅を計算する際、変倍処理時に実際に使用する変倍制御回路を使用するため、専用の計算回路を追加する必要がない。
以上、この発明をMFPに適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、デジタル複写機,ファクシミリ装置,プリンタ等の他の画像形成装置には勿論、画像読取装置(スキャナ装置等)や、PC等の各種画像処理装置に適用可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、矩形分割した頁の画像データを変倍処理して外部へ転送する場合の画質の劣化を低コストで防止することができる。したがって、高画質且つ低コストの画像処理装置を提供できる。
この発明の一実施形態であるMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図1のエンジン部110の具体的構成例を示すブロック図である。 図2のスキャナ画像処理部115aの構成とデータの流れの一例を示す説明図である。 図1の外部メモリ118上の画像データに対して矩形分割処理を行う場合の分割後の各画像サイズとのりしろの一例を示す説明図である。
図4に示した分割した矩形領域と各モジュールへの画像有効領域に対応する各ゲート信号との関係の一例を示す説明図である。 図3の変倍処理部207が画像データに対して行う主走査方向への150%(拡大)と67%(縮小)の変倍処理を説明するための図である。 図3のフィルタ処理部206等に必要な画素数、変倍処理部207への入力画素数、変倍処理部207による変倍後の画素数、および画像I/F部117からコントローラ120へ出力される画像サイズの一例を説明するための概念図である。 図3の画像I/F部117用の所定のバウンダリサイズに合わなかった残りの画素の切り捨てと、次の頁での切り捨てられた画素分の追加方法を説明するための図である。
ラインゲート幅の調整を説明するための図3のスキャナ画像処理部115aの構成とデータの流れの一例を示す説明図である。 図9に示したスキャナ画像処理部115aにおけるダミーラインゲート信号を使用した場合の動作の概要例を示すタイミング図である。 図9に示したスキャナ画像処理部115aにおけるダミーラインゲート信号を使用した場合の実際に使用するラインゲート幅および端数の決定方法の一例を説明するためのタイミング図である。
符号の説明
100:MFP 110:エンジン部 111:CPU 112:読取ユニット
113:書込ユニット 114:ASIC−E 115:画像処理部
115a:スキャナ画像処理部 115b:プリンタ画像処理部
117:画像I/F部 118:外部メモリ 120:コントローラ
121:操作部 122:HDD 123:CPU 124:ASIC−C
125:回転器 126:編集器 127:MEM−C 128:NB
129:MEM−P 130:ASIC 131,132:OPTION
133:SB 134:ROM 201:入力I/F部
202,203:FIFO 204:外部メモリI/F部 205:前処理部
206:フィルタ処理部 207:変倍処理部

Claims (11)

  1. 画像データを複数の頁に矩形分割する矩形分割手段と、該矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データに対して主走査方向の変倍処理を施す変倍処理手段とを有する画像処理装置であって、
    前記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データが前記変倍処理手段を経由して外部へ転送される際に、該変倍処理手段からの画像データの主走査方向のサイズが所定のバウンダリサイズに合わないとき、そのバウンダリサイズに合う画素までが転送され、残りの画素については切り捨てられるように制御を行う制御手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    外部からの指示によって前記バウンダリサイズを設定するバウンダリサイズ設定手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、
    所定の条件に基づいて前記バウンダリサイズを計算するバウンダリサイズ計算手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    画像データの主走査方向への書き込みを制御するためのラインゲート信号を出力するラインゲート信号出力手段を備え、
    前記制御手段は、前記変倍処理手段へ入力される変倍処理前の画像データである前記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データの主走査方向の画素数をカウントする変倍前主走査カウンタと、前記変倍処理手段による主走査方向の変倍処理後に外部へ転送される画像データの主走査方向の画素数をカウントする変倍後主走査カウンタと、前記バウンダリサイズを保持するバウンダリサイズレジスタと、前記変倍後主走査カウンタの値が前記バウンダリサイズの整数倍であることを検出すると、その時点の前記変倍後主走査カウンタの値および前記変倍前主走査カウンタの値を保持し、前記ラインゲート信号がネゲートした時点で、それらの値を前記矩形分割手段によって矩形分割された次頁の画像データの外部への転送が終わるまで保持するカウンタレジスタとを有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置において、
    画像データを外部へ転送する画像転送手段を備え、
    該画像転送手段は、前記制御手段の一部を有し、前記変倍後主走査カウンタの値が前記バウンダリサイズの整数倍であったときの該変倍後主走査カウンタの値を受け取り、前記変倍処理手段から受け取った画像データのうち、前記変倍後主走査カウンタの値までの主走査方向のサイズ分の画像データを外部へ転送することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    画像データを外部へ転送する画像転送手段を備え、
    前記制御手段は、前記変倍処理手段による変倍処理後の画像データを記憶する記憶手段を有し、該記憶手段に記憶された画像データを前記画像転送手段へ転送する際に、その画像データの主走査方向のサイズを前記画像転送手段用の前記バウンダリサイズに合う画素数に調整することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記制御手段は、前記矩形分割手段によって矩形分割され、前記変倍処理手段を経由して外部へ転送された前頁の画像データから切り捨てられた画素数を考慮して、前記矩形分割手段によって矩形分割された次頁の画像データにその画素分を遡った画像データから前記変倍処理手段を経由して外部へ転送されるように制御することを特徴とする画像処理装置。
  8. 画像データを複数の頁に矩形分割する矩形分割手段と、該矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データに対して主走査方向の変倍処理を施す変倍処理手段とを有する画像処理装置であって、
    前記変倍処理手段による変倍処理後の画像データの主走査方向のサイズが所定のバウンダリサイズに合うように、予め前記矩形分割手段によって矩形分割する頁の画像データの主走査方向のサイズを計算して設定する制御手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  9. 画像データを複数の頁に矩形分割する矩形分割手段と、該矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データに対して主走査方向の変倍処理を施す変倍処理手段とを有する画像処理装置であって、
    画像データの主走査方向への書き込みを制御するためのラインゲート信号を出力するラインゲート信号出力手段を備え、
    前記制御手段は、前記ラインゲート信号と同等のダミーラインゲート信号を出力するダミーラインゲート信号出力手段と、前記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データが前記変倍処理手段へ転送される前に、該画像データの主走査方向のサイズを前記ダミーラインゲート信号を使用して自動調整する手段とを有することを特徴とした画像処理装置。
  10. 画像データを複数の頁に矩形分割する矩形分割手段と、該矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データに対して主走査方向の変倍処理を施す変倍処理手段とを有する画像処理装置であって、
    画像データを記憶する画像記憶手段と、画像データの主走査方向への書き込みを制御するためのラインゲート信号を出力するラインゲート信号出力手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ラインゲート信号を使用して前記画像記憶手段からの前記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データの読み出しを制御する手段と、前記ラインゲート信号と同等のダミーラインゲート信号を出力するダミーラインゲート信号出力手段と、前記矩形分割手段によって矩形分割された頁の画像データが前記変倍処理手段へ転送される前までに、前記変倍処理手段による変倍処理後の画像データの主走査方向のサイズが前記バウンダリサイズに合うように、前記ダミーラインゲート信号を使用し、前記変倍処理手段による実際の変倍処理時と同じ演算により、前記矩形分割手段によって矩形分割する頁の画像データの主走査方向のサイズを計算する主走査サイズ計算手段と、該主走査サイズ計算手段による計算結果に基づいて前記ラインゲート信号の主走査方向の幅を決定するラインゲート幅決定手段とを有することを特徴とした画像処理装置。
  11. 請求項10記載の画像処理装置において、
    前記制御手段は、前記ラインゲート幅決定手段によって前記ラインゲート信号の主走査方向の幅を決定する際に、前記画像記憶手段へのアクセスを禁止する手段を有することを特徴とする画像処理装置。
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