JP2008299222A - 反射防止膜形成用組成物、及びこれを用いたレジストパターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジスト膜上に反射防止膜を形成する際に用いられる反射防止膜形成用組成物であって、取り扱いが容易であり、PFOSを用いた反射防止膜と同様に、優れた光学特性を有する反射防止膜を形成できる反射防止膜形成用組成物を提供すること。
【解決手段】レジスト膜上に設けられる反射防止膜を形成するための反射防止膜形成用組成物であって、所定のフッ素化合物を含む反射防止膜形成用組成物。この反射防止膜形成用組成物は、上記所定のフッ素化合物が反射防止膜の光学特性の向上に寄与するので、優れた光学特性を有する反射防止膜を形成することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、レジスト膜上に設けられる反射防止膜を形成するための反射防止膜形成用組成物、及びこのような反射防止膜形成用組成物を用いたレジストパターン形成方法に関する。
周知のように、半導体基板は、シリコンウエハ等の上に少なくとも誘電体層(絶縁体層)が積層されてなるものである。そして、この半導体基板の誘電体層中にパターニングされた導体層(配線層)が形成されることによって、半導体配線構造が構成される。
配線層の形成は、以下のようにして行われる。まず、誘電体層の上に導体層を均一に形成し、この導体層の上にレジスト膜を形成する。このレジスト膜にパターン光を照射(露光)し現像することによりレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクとして、エッチング処理により導体層をパターニングして配線層を形成する。そして、レジスト膜を完全に除去した後、導体層の上に更に誘電体層を積層して、誘電体層中に配線層を構成する。
この配線層を形成する工程において、レジスト膜を露光してパターニングするときに、多重干渉による定在波効果という問題が生ずることが従来から知られている。すなわち、露光光がレジスト膜を透過し、その透過光が下層表面で反射し、更にその反射光の一部がレジスト上面で反射するという現象がレジスト膜内で繰り返される。そして、基板上に形成されたレジスト膜に入射した単波長の照射光が基板からの反射光と干渉を起こし、レジスト膜の厚さ方向で吸収される光エネルギー量にばらつきを生じさせる。このばらつきが現像後に得られるレジストパターン寸法幅に影響を与え、結果としてレジストパターン寸法精度を低下させることとなる。
このレジストパターン寸法精度の低下は、特に段差を有する基板上に微細なパターンを形成する場合、段差の凹凸部において、レジスト膜厚が必然的に異なることから大きな問題となる。そのため上記の干渉作用をなくし、段差を有する基板上に形成する微細パターンにおいてもレジストパターン寸法精度を低下させない技術の開発が望まれている。
そこで、従来から半導体基板上にレジスト膜を形成する前に、露光光を吸収する特性を持つ反射防止膜を基板上に形成し、この反射防止膜の上にレジスト膜を形成する方法(例えば、特許文献1等)や、基板上に設けられたレジスト膜上にポリシロキサン、ポリビニルアルコール等からなる反射防止膜を形成する方法が採用されている(例えば、特許文献2、及び3等)。
米国特許第4,910,122号 特公平4−55323号公報 特開平3−222409号公報
しかしながら、反射防止膜を基板上に形成する方法は、露光光と同一波長の光を使ってマスク合わせを行う場合、反射防止膜によってマスク合わせ検出信号が弱くなり、マスク合わせが困難となるという欠点がある。また、レジストパターンを反射防止膜へ精度よくパターン転写する必要があり、転写後は基板に影響を与えずに反射防止膜をエッチング等により除去しなければならない。そのため、作業工程数が増加し、必ずしも全ての基板加工に適用できるものではない。
一方、基板上に設けられたレジスト膜上に反射防止膜を設ける方法は、複雑な工程を必要とせず、実用的である。
しかしながら、基板上に設けられたレジスト膜上に反射防止膜を設ける方法においては、現在、反射防止膜の形成材料に、フッ素系界面活性剤としてC17SOH(PFOS)が用いられている。この物質は、日本国内では指定化学物質となっており、また、米国の生態影響関連規則である重要新規利用規則(SNUR)の対象ともなっているため、取り扱いに大きな問題がある。具体的には、SNUR規制に該当する物質は、健康若しくは環境を損なう不当なリスクをもたらすおそれがあるため、作業場での保護具の着用、有害性についての従業員への周知、教育、訓練等を行うことが必要とされ、更に廃棄処分についても規制がある。そこで、C17SOH(PFOS)に代わり、環境上問題がなく、取り扱いやすいフッ素系界面活性剤を含有し、C17SOH(PFOS)を用いたときと同等の効果を示す反射防止膜の形成材料が求められている。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、レジスト膜上に反射防止膜を形成する際に用いられる反射防止膜形成用組成物であって、取り扱いが容易であり、PFOSを用いた反射防止膜と同様に、優れた光学特性を有する反射防止膜を形成できる反射防止膜形成用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、所定のフッ素化合物を含む反射防止膜形成用組成物が、取り扱いが容易である上、優れた光学特性を有する反射防止膜を形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
本発明の第一の態様は、レジスト膜上に設けられる反射防止膜を形成するための反射防止膜形成用組成物であって、下記一般式(1)で表される構成単位を有する化合物を含む反射防止膜形成用組成物である。
Figure 2008299222
[上記一般式(1)において、R、及びRはそれぞれ、直接結合、又はメチレン鎖を表し、R、及びRは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、又は−(CH−O−R−Rで表される基であって、R、及びRの少なくとも1つは−(CH−O−R−Rで表される基であり、Rは直接結合、又は−O−で中断されていてもよい炭素数1〜10のアルキレン鎖を表し、Rは、一部、又は全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは0〜10の整数を表す。ここで、R、及びRの有する炭素原子の合計数は1、又は2である。]
また、本発明の第二の態様は、基板上にレジスト膜を形成し、前記レジスト膜の上に、本発明の反射防止膜形成用組成物を用いて反射防止膜を形成し、前記反射防止膜を介して前記レジスト膜に選択的に光を照射し、必要に応じて加熱処理を行い、照射後の前記レジスト膜を現像処理する前、又は現像処理する際に、前記反射防止膜を除去し、レジストパターンを得るレジストパターン形成方法である。
本発明の反射防止膜形成用組成物は、これに含有される所定のフッ素化合物が反射防止膜の光学特性の向上に寄与するので、優れた光学特性を有する反射防止膜を形成することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<反射防止膜形成用組成物>
本発明の反射防止膜形成用組成物は、所定のフッ素化合物を含む。更に、本発明の反射防止膜形成用組成物は、水溶性膜形成成分、フッ素系界面活性剤、含窒素化合物、及びノニオン系界面活性剤、又はアニオン系界面活性剤を含有してもよい。
[フッ素化合物]
(フッ素化合物の構造)
本発明の反射防止膜形成用組成物は、下記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物を含む。
Figure 2008299222
[上記一般式(1)において、R、及びRはそれぞれ、直接結合、又はメチレン鎖を表し、R、及びRは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、又は−(CH−O−R−Rで表される基であって、R、及びRの少なくとも1つは−(CH−O−R−Rで表される基であり、Rは直接結合、又は−O−で中断されていてもよい炭素数1〜10のアルキレン鎖を表し、Rは、一部、又は全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは0〜10の整数を表す。ここで、R、及びRの有する炭素原子の合計数は1、又は2である。]
上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物は、フッ素原子を有しているため、これを含有する反射防止膜において、屈折率(n値)や消衰係数(k値)を低く保つことができる。このため、本発明の反射防止膜形成用組成物によれば、光学特性に優れた反射防止膜を形成することが可能となる。
また、上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物を含む本発明の反射防止膜形成用組成物は、起泡性が低く、レジスト膜上に塗布された反射防止膜に気泡が残余することがない。更に、主鎖中に極性基を有しているために水溶性が高く、反射防止膜中に析出することもない。以上の性質により、本発明の反射防止膜形成用組成物を用いて、反射防止膜を形成したとしても、表面欠陥等を生じる危険性が低く、反射防止膜を用いた半導体基板の製造を効率よく行うことができる。
更に、上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物は、反射防止膜形成用組成物における膜形成成分としても作用しうるものである。したがって、当該フッ素化合物を含有する反射防止膜形成用組成物は、後述する水溶性樹脂を必ずしも含有する必要がない。
上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物は、側鎖としてフッ化アルキル基を有する環状エーテルの重合体、又は、当該フッ化アルキル基を有する環状エーテルと、他のモノマーとを共重合させた共重合体であることが好ましい。他のモノマーとしては、任意の環状エーテル、アクリレート、ビニル化合物、シラン、シロキサン、ポリエステル形成性モノマー、ポリアミド形成性モノマー、及びポリウレタン形成性モノマーを挙げることができる。また、側鎖としてフッ化アルキル基を有する環状エーテルとしては、当該フッ化アルキル基を有するオキセタン類、及びエポキシド類を挙げることができる。上記一般式(1)で表されるフッ素化合物が、共重合体である場合には、当該共重合体は、ランダム共重合体であってもよく、ブロック共重合体であってもよい。
上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物は、水溶性を更に向上させるために、共有結合された極性基を有することが好ましい。極性基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸基、及びリン酸基等のアニオン性基;アミノ基、及びホスフィノ基等のカチオン性基;並びに、重合度が1以上100以下、好ましくは2以上25以下のポリエーテル基、ポリエチレンオキシド基、及びポリプロピレンオキシド基等のノニオン性基を挙げることができる。これらの極性基は、上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物の末端に共有結合していることが好ましいが、当該フッ素化合物の主鎖中に存在していてもよい。
一般式(1)で表される構成単位を含むフッ素系界面活性剤としては、例えば、下記化学式(1a)から(1f)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2008299222
Figure 2008299222
Figure 2008299222
Figure 2008299222
Figure 2008299222
Figure 2008299222
[上記化学式(1a)から(1f)において、m、p、及びqは重合度を表し、mは6〜8の整数であり、pは1〜4の整数であり、qは2、又は3である。]
本発明の反射防止膜形成用組成物における、上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物の含有量は、0.3質量%以上10質量%以下であることが好ましい。当該フッ素化合物の含有量を上記範囲内とすることにより、十分な膜厚を有する反射防止膜を形成できるとともに、当該反射防止膜の光学特性を良好に保つことができる。上記含有量は、0.5質量%以上5質量%以下であることが更に好ましく、0.5質量%以上3質量%以下であることが特に好ましい。
なお、本発明の反射防止膜形成用組成物においては、後述する膜形成成分を含有することができるが、このような場合には、反射防止膜形成用組成物中の固形分濃度が、0.3質量%以上8質量%以下となるよう、一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物の添加量を適宜調整することが好ましい。
(フッ素化合物の製造方法)
上記一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物は、下記、一般式(6)で表される環状エーテルを一の単量体として、従来公知の不活性化溶媒中において、重合反応を行うことにより得られるものである。当該不活性化溶媒としては、炭素数1〜6の炭化水素、又はハロゲン化炭化水素を挙げることができ、具体的には、塩化メチレン、四塩化炭素、トリクロロメタン、クロロベンゼン、及びジクロロエタン等を挙げることができる。重合反応は、BF・エテレート、BF・THF、及びBF・THPYRAN等のホウ素トリフルオライドの錯体;ホスホラスペンタフルオライド;アンチモンペンタフルオライド;塩化亜鉛;並びに臭化アルミニウム等のルイス触媒の存在下において行われ、好ましくはBF・THFの存在下において行われる。開始剤としては、C−F結合、C−H結合、又はその両者を含み、炭素数2〜5の1価、又は2価のアルコールを用いることができる。当該アルコールとしては、具体的には、エチレングリコール、ブタン−1,4−ジオール、プロピレングリコール、イソブタン−1,3−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ペンタエリトリトール、トリメチロールプロパン、及びメタノール等を挙げることができる。
Figure 2008299222
[上記一般式(6)において、R、及びRはそれぞれ、直接結合、又はメチレン鎖を表し、R、及びRは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、又は−(CH−O−R−Rで表される基であって、R、及びRの少なくとも1つは−(CH−O−R−Rで表される基であり、Rは直接結合、又は−O−で中断されていてもよい炭素数1〜10のアルキレン鎖を表し、Rは、一部、又は全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは0〜10の整数を表す。ここで、R、及びRの有する炭素原子の合計数は1、又は2である。]
[水溶性膜形成成分]
本発明の反射防止膜形成用組成物は、必要に応じて水溶性膜形成成分を含有してもよい。水溶性膜形成成分としては、照射光に対して透過性を有するものであればどのようなものを用いてもよく、特に限定されないが、例えば、i)スピン塗布法等慣用的な塗布手段により均一な塗膜を形成することができること、ii)レジスト膜上に塗布しても、レジスト膜との間に変質層を形成しないこと、iii)活性光線を十分に透過することができること、iv)吸収係数の小さい透明性の高い反射防止膜を形成できること等の特性を有するものを用いるのが好ましい。
このような水溶性膜形成成分としては、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースヘキサヒドロフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートヘキサヒドロフタレート、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、及びメチルセルロース等のセルロース系重合体;ポリアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルアクリレート、及びアクリル酸等を単量体とするアクリル酸系重合体;ポリビニルアルコール、及びポリビニルピロリドン等のビニル系重合体;ビニルピロリドン/アクリル酸のコポリマー;並びにアクリルアミド/ダイアセトンアクリルアミドのコポリマー等の水溶性樹脂を挙げることができる。これらの中でも、アクリル酸系重合体やポリビニルピロリドン等を好ましく用いることができる。これら水溶性膜形成成分は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記水溶性樹脂の質量平均分子量は、1000以上1000000以下であることが好ましく、10000以上300000以下であることが更に好ましい。水溶性樹脂の質量平均分子量を上記範囲内とすることによって、塗布安定性を向上させることができる。
本発明の反射防止膜形成用組成物における、水溶性膜形成成分の含有量は0.5質量%以上10.0質量%以下であることが好ましい。水溶性膜形成成分の含有量を上記範囲内とすることにより、反射防止膜形成用組成物の塗布性を良好に保ちつつ、十分な被膜量の反射防止膜を形成させることができる。上記含有量は、0.5質量%以上5.0質量%以下であることが更に好ましく、0.5質量%以上3.0質量%以下であることが特に好ましい。
[フッ素系界面活性剤]
本発明の反射防止膜形成材料は、形成される反射防止膜の光学特性を更に向上させるために、フッ素系界面活性剤を含有してもよい。フッ素系界面活性剤は、下記一般式(2)から(5)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種である。
Figure 2008299222
[上記一般式(2)〜(5)において、rは10〜15の整数を表し、sは1〜5の整数を表し、tは2、又は3を表し、uは2、又は3を表し、Rは水素原子、又は水素原子の一部若しくは全部がフッ素原子により置換されている炭素数1〜16のアルキル基を表す。当該アルキル基は、水酸基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、又はアミノ基を有していてもよい。]
ここで、一般式(2)で表されるフッ素系界面活性剤としては、具体的には、下記化学式(2a)で表される化合物が好ましい。
Figure 2008299222
一般式(3)で表されるフッ素系界面活性剤としては、具体的には、下記化学式(3a)、又は(3b)で表される化合物が好ましい。
Figure 2008299222
一般式(4)で示されるフッ素系界面活性剤としては、具体的には、下記化学式(4a)で表される化合物が好ましい。
Figure 2008299222
一般式(5)で示されるフッ素系界面活性剤としては、具体的には、下記化学式(5a)で表される化合物が好ましい。
Figure 2008299222
これらのフッ素系界面活性剤を用いた場合、反射防止膜の光学特性を更に向上させることができ、当該反射防止膜の塗膜性も良好である。
反射防止膜形成用組成物に用いられる上記フッ素系界面活性剤の含有量としては、0.0001質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以上3質量%以下であることが更に好ましい。フッ素系界面活性剤を上記含有量の範囲内で含有させることにより、更に優れた反射防止特性と、塗膜性とを備える反射防止膜を得ることができる。
[含窒素化合物]
本発明の反射防止膜形成用組成物は、更に、含窒素化合物を含有してもよい。好適な含窒素化合物としては、例えば、第4級アンモニウム水酸化物、アルカノールアミン化合物、及びアミノ酸誘導体を挙げることができる。
第4級アンモニウム水酸化物としては、テトラメチルアンモニウム水酸化物、テトラエチルアンモニウム水酸化物、テトラプロピルアンモニウム水酸化物、テトラブチルアンモニウム水酸化物、メチルトリプロピルアンモニウム水酸化物、メチルトリブチルアンモニウム水酸化物、及びコリン等を挙げることができる。
アルカノールアミン化合物としては、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、及びアミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール等を挙げることができる。
アミノ酸誘導体としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、4−ヒドロキシプロリン、デスモシン、γ−アミノ酪酸、及びβ−シアノアラニン等を挙げることができる。
以上の含窒素化合物は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの含窒素化合物のうち、アルカノールアミン化合物が好ましく、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、及び2−アミノ−1,3−プロパンジオールが更に好ましい。
[界面活性剤]
本発明の反射防止膜形成用組成物には、塗布性を高めるため、更に、ノニオン系界面活性剤、又はアニオン系界面活性剤を含有させてもよい。
(ノニオン系界面活性剤)
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、一般式(7)で表されるノニオン系界面活性剤を挙げることができる。
Figure 2008299222
[上記一般式(7)において、R〜R10は、それぞれ独立に炭素数1〜6の直鎖状、又は分岐状のアルキル基を表し、R11は炭素数2〜4の直鎖状、又は分岐状のアルキレン鎖を表し、v、及びwは、それぞれ独立に0〜30の整数を表す。]
ここで、R〜R10としては、メチル基、エチル基、及びイソプロピル基が好ましい。Rとしては、エチレン鎖、プロピレン鎖、及びブチレン鎖が好ましい。更に、v、及びwとしては、0〜16の整数が好ましい。
上記一般式(7)で表されるノニオン系界面活性剤の具体例としては、エアプロダクツ社製「サーフィノール104シリーズ」、及び「サーフィノール400シリーズ」等を挙げることができる。これらのうち、「サーフィノール104シリーズ」が好ましい。
(アニオン系界面活性剤)
アニオン系界面活性剤としては、例えば、一般式(8)で表されるアニオン系界面活性剤を挙げることができる。
Figure 2008299222
[上記一般式(8)において、R12は炭素数7〜20の直鎖状、又は分岐状のアルキル基を表す。当該アルキル基は、水酸基、及び/又はカルボキシル基を有していてもよく、フェニレン基、及び/又は酸素原子によって中断されていてもよい。]
ここで、R12としては、炭素数8〜11の直鎖状、又は分岐状のアルキル基が好ましい。
一般式(8)で表されるアニオン系界面活性剤としては、具体的には、n−オクタンスルホン酸、n−ノナンスルホン酸、n−デカンスルホン酸、及びn−ウンデカンスルホン酸を挙げることができる。この中でも、n−オクタンスルホン酸、n−ノナンスルホン酸、及びn−デカンスルホン酸が好ましい。
また、アニオン系界面活性剤としては、一般式(9)、及び一般式(10)で表されるアニオン系界面活性剤を挙げることができる。
Figure 2008299222
[上記一般式(9)、及び(10)において、R13、及びR14はそれぞれ独立に炭素数1〜20の直鎖状、又は分岐状のアルキル基を表し、x、及びyはそれぞれ独立に1〜50の整数を表す。]
13、及びR14としては、炭素数1〜14の直鎖状、又は分岐状のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、及びプロピル基が好ましい。x、及びyとしては、3〜30の整数が好ましい。
一般式(9)及び(10)で表されるアニオン系界面活性剤としては、具体的には、ソフタノール30、ソフタノール50、ソフタノール70、及びソフタノール90(いずれも日本触媒社製)を挙げることができる。この中でも、ソフタノール30、ソフタノール50、及びソフタノール70が好ましい。
(界面活性剤の添加量)
これらの界面活性剤の添加量としては、反射防止膜形成用組成物全体に対して、100質量ppm以上10000質量ppm以下であることが好ましく、500質量ppm以上5000質量ppm以下であることが更に好ましい。ノニオン系界面活性剤、及びアニオン系界面活性剤の添加量を、上記範囲内とすることにより、反射防止膜形成用組成物の塗布性を高めることができる。
[溶媒]
本発明の反射防止膜形成用組成物は、通常、水溶液の形で使用されるが、イソプロピルアルコール、トリフルオロアルコール等のアルコール系有機溶媒を含有させることにより上記フッ素系界面活性剤の溶解性が向上して塗膜の均一性が改善されるので、必要に応じアルコール系有機溶媒を添加してもよい。このアルコール系有機溶媒の添加量は、反射防止膜形成用組成物に添加する溶媒の全量に対して、15質量%以下の範囲で選択することが好ましい。
<レジストパターン形成方法>
本発明のレジストパターン形成方法は、基板上にレジスト膜を形成し、当該レジスト膜の上に、本発明の反射防止膜形成用組成物を用いて反射防止膜を形成し、当該反射防止膜を介して当該レジスト膜に選択的に光を照射し、必要に応じて加熱処理を行い、照射後の当該レジスト膜を現像処理する前、又は現像処理する際に、当該反射防止膜を除去し、レジストパターンを得るレジストパターン形成方法である。
[レジスト組成物]
本発明のレジストパターン形成方法において用いることのできるレジスト組成物としては、特に限定されるものではなく、通常使用されているものの中から任意に選ぶことができる。ポジ型、ネガ型のいずれのものも任意に使用することができるが、特に、感光性物質と被膜形成物質とからなるものであって、アルカリ水溶液に現像しやすいものが好適に用いられる。
特に好ましいレジスト組成物は、超微細加工に十分適応し得る諸要求特性を備えたポジ型、及びネガ型レジスト組成物である。ポジ型レジスト組成物としてはキノンジアジド系感光性物質と被膜形成物質とを含む組成物からなるものが挙げられる。また、他にも、露光により発生した酸の触媒作用によりアルカリ溶解性が増大する化学増幅型レジスト組成物を挙げることができる。
ネガ型レジスト組成物については特に限定されず、従来ネガ型レジスト組成物として公知のものは使用することができるが、微細パターン形成用のネガ型レジスト組成物として用いられる、架橋剤、酸発生剤、及びベースポリマーの3成分を含有してなる化学増幅型のネガ型レジスト組成物を特に好ましく用いることができる。
[レジスト膜、及び反射防止膜の形成]
レジスト膜、及び反射防止膜の形成にあたっては、まず、Si、Cu、及びAu等の基板上にレジスト組成物をスピンナー法により塗布し、加熱処理を行って溶媒を揮発させる。次いで、このレジスト膜上に、スピンナー法により本発明の反射防止膜形成用組成物を塗布し、加熱処理を行ってレジスト膜上に反射防止膜を形成させる。なお、反射防止膜形成の際の加熱処理は必ずしも必要でなく、塗布のみで均一性に優れた良好な塗膜が得られる場合は加熱しなくてよい。
[露光・現像等]
反射防止膜を形成させた後は、紫外線、及び遠紫外線(エキシマレーザーを含む)等の活性光線を、反射防止膜を介してレジスト膜に選択的に照射した後、必要に応じて加熱処理を行い、次いで現像処理し、基板上にレジストパターンを形成する。
なお、反射防止膜は、活性光線の干渉作用を効果的に低減させるための最適膜厚を有し、この最適膜厚はλ/4n(ここで、λは使用する活性光線の波長、nは反射防止膜の屈折率を示す)の奇数倍である。例えば屈折率1.41の反射防止膜であれば、紫外線(g線)に対しては77nmの奇数倍、紫外線(i線)に対しては65nmの奇数倍、また遠紫外線(エキシマレーザー)に対しては44nmの奇数倍がそれぞれ活性光線に対する最適膜厚であり、それぞれの最適膜厚の±5nmの範囲であるのが好ましい。
また、この反射防止膜を化学増幅型のネガ型、又はポジ型レジスト膜上に形成した場合、反射防止効果に加えて、レジストパターン形状の改善効果も有するため好ましい。通常、化学増幅型レジストは半導体製造ラインの大気中に存在するN−メチル−2−ピロリドン、アンモニア、ピリジン、及びトリエチルアミン等の有機アルカリ蒸気の作用を受け、レジスト膜表面で酸が不足する。このため、ネガ型レジストの場合、レジストパターンの上端が丸みを帯びる傾向があり、またポジ型レジストの場合、レジストパターンが庇状につながってしまうことがある。レジストパターンの形状改善効果とは、このような現象を防止して矩形のレジストパターン形状が得られるようにするものである。以上のように、反射防止膜は、化学増幅型のレジスト膜の保護膜材料としても好適に使用することができるものである。また、反射防止膜は、フッ素系界面活性剤としてC17SOH(PFOS)を用いたときと同等に膜安定性も良好である。
反射防止膜は、レジスト膜の現像処理と同時に除去してもよいが、完全に除去させるためには、現像処理前に反射防止膜を剥離処理することが好ましい。この剥離処理は、例えばスピンナーによりシリコンウエハを回転させながら、反射防止膜を溶解除去する溶媒を塗布して反射防止膜のみを完全に除去すること等によって行うことができる。反射防止膜を除去する溶媒としては界面活性剤を配合した水溶液を使用することができる。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1>
純水97.2質量部に、水溶性膜形成成分としてポリヒドロキシエチルアクリレートを0.84質量部、一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物として「PF−136A」(上記化学式(1c)で表される化合物、重合度6、オムノバ・ソリューションズ社製)1.68質量部、pH調整剤としてテトラフルオロフタル酸0.25質量部、ノニオン系界面活性剤として、「ソフタノール30」(日本触媒社製)0.05質量部を添加した。この混合液に含窒素化合物として3−アミノ−1,2−プロパンジオールを添加してpH2.0に調整し、反射防止膜形成用組成物を得た。
<実施例2>
純水97.2質量部に、水溶性膜形成成分としてポリヒドロキシエチルアクリレートを0.84質量部、一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物として「PF−156A」(上記化学式(1d)で表される化合物、重合度6、オムノバ・ソリューションズ社製)1.68質量部、pH調整剤としてテトラフルオロフタル酸0.25質量部、ノニオン系界面活性剤として、「ソフタノール30」(日本触媒社製)0.05質量部を添加した。この混合液に含窒素化合物として3−アミノ−1,2−プロパンジオールを添加してpH2.0に調整し、反射防止膜形成用組成物を得た。
<実施例3>
純水97.2質量部に、一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物として「PF−156A」(上記化学式(1d)で表される化合物、重合度6、オムノバ・ソリューションズ社製)2.52質量部、pH調整剤としてテトラフルオロフタル酸0.25質量部、ノニオン系界面活性剤として、「ソフタノール30」(日本触媒社製)0.05質量部を添加した。この混合液に含窒素化合物として3−アミノ−1,2−プロパンジオールを添加してpH2.0に調整し、反射防止膜形成用組成物を得た。
<実施例4>
純水97.4質量部に、一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物として「PF−156A」(上記化学式(1d)で表される化合物、重合度6、オムノバ・ソリューションズ社製)2.52質量部、ノニオン系界面活性剤として、「ソフタノール30」(日本触媒社製)0.05質量部を添加した。この混合液に含窒素化合物として3−アミノ−1,2−プロパンジオールを添加してpH2.0に調整し、反射防止膜形成用組成物を得た。
<実施例5>
純水97.4質量部に、一般式(1)で表される構成単位を有するフッ素化合物として「PF−156A」(上記化学式(1d)で表される化合物、重合度6、オムノバ・ソリューションズ社製)2.52質量部、ノニオン系界面活性剤として、「ソフタノール30」(日本触媒社製)0.05質量部を添加した。この混合液にpH調整剤としてテトラフルオロフタル酸を添加してpH2.0に調整し、反射防止膜形成用組成物を得た。
<比較例1>
5%イソプロピルアルコール水溶液97.2質量部に、水溶性膜形成成分としてポリヒドロキシエチルアクリレートを0.84質量部、フッ素系界面活性剤として「EF−101」(PFOS、三菱マテリアル社製)1.68質量部、含窒素化合物として2−アミノ−1,3−プロパンジオール0.26質量部、ノニオン系界面活性剤として、「ソフタノール30」(日本触媒社製)0.05質量部を添加して、反射防止膜形成用組成物を得た。
<光学特性の評価>
8インチのシリコンウエハにポジ型レジスト組成物として、「TDUR−P3435(商品名)」(東京応化工業社製)を、スピンナーを用いて塗布した後、90℃で60秒間加熱処理し、膜厚310nmのレジスト膜を得た。このレジスト膜上に、スピンナーを用いて、実施例1〜5のいずれか、又は比較例1で得られた反射防止膜形成用組成物を塗布し、60℃で60秒間加熱処理を行った。反射防止膜の膜厚は44nmとした。
上記積層体について、分光エリプソメーター「Wvase32(製品名)」(J.A.WOOLLAM JAPAN社製)を用いて、248nm、365nm、及び633nmにおける屈折率(n値)、及び消衰係数(k値)を測定した。結果を表1に示す。
表1より、実施例1〜5の反射防止膜形成用組成物を用いた積層体においては、フッ素系界面活性剤としてPFOSを含有する比較例1の反射防止膜形成用組成物を用いた積層体と同程度の屈折率、及び消衰係数を示すことが分かる。
Figure 2008299222
<レジストパターン形状の評価>
「光学特性の評価」と同様の方法により、実施例1〜5のいずれか、又は比較例1で得られた反射防止膜形成用組成物を用いて積層体を製造した。
縮小投影露光装置「NSR−S203B」(商品名、ニコン社製)を用いて、上記の積層体に、マスクパターンを介してKrFエキシマレーザー(248nm)を照射し、ホットプレート上で90℃、60秒間ベーク処理を行った。その後、純水にて6秒間洗浄し、NMD−3(東京応化工業社製)水溶液を用いて、23℃で30秒間現像した後、純水にて10秒間洗浄して、レジストパターンを得た。
シリコンウエハ上に形成された180nmのラインパターンを走査電子顕微鏡(SEM)により観察し、レジストパターンのパターン形状について評価を行った。その結果、実施例1〜5の反射防止膜形成用組成物を用いた積層体においては、比較例1の反射防止膜形成用組成物を用いた積層体と比較しても、同等の特性を示すことが分かる。特に、実施例3〜5に関しては、水溶性膜形成成分を添加していないにも関わらず、良好なパターン形状のレジストパターンを得ることができた。

Claims (9)

  1. レジスト膜上に設けられる反射防止膜を形成するための反射防止膜形成用組成物であって、
    下記一般式(1)で表される構成単位を有する化合物を含む反射防止膜形成用組成物。
    Figure 2008299222
    [上記一般式(1)において、R、及びRはそれぞれ、直接結合、又はメチレン鎖を表し、R、及びRは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、又は−(CH−O−R−Rで表される基であって、R、及びRの少なくとも1つは−(CH−O−R−Rで表される基であり、Rは直接結合、又は−O−で中断されていてもよい炭素数1〜10のアルキレン鎖を表し、Rは、一部、又は全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは0〜10の整数を表す。ここで、R、及びRの有する炭素原子の合計数は1、又は2である。]
  2. 前記一般式(1)で表される構成単位を有する化合物の質量平均分子量が300以上3000以下である、請求項1に記載の反射防止膜形成用組成物。
  3. 更に、セルロース系重合体、アクリル酸系重合体、及びビニル系重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種の水溶性樹脂を含む、請求項1、又は2に記載の反射防止膜形成用組成物。
  4. 更に、フッ素系界面活性剤を含む、請求項1から3のいずれかに記載の反射防止膜形成用組成物。
  5. 前記フッ素系界面活性剤が、下記一般式(2)〜(5)で表される化合物の中から選ばれる少なくとも一種である、請求項4に記載の反射防止膜形成用組成物。
    Figure 2008299222
    [上記一般式(2)〜(5)において、rは10〜15の整数を表し、sは1〜5の整数を表し、tは2、又は3を表し、uは2、又は3を表し、Rは水素原子、又は水素原子の一部若しくは全部がフッ素原子により置換されている炭素数1〜16のアルキル基を表す。当該アルキル基は、水酸基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、又はアミノ基を有していてもよい。]
  6. 更に、含窒素化合物を含む、請求項1から5のいずれかに記載の反射防止膜形成用組成物。
  7. 前記含窒素化合物は、第4級アンモニウム水酸化物、アルカノールアミン化合物、及びアミノ酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項6に記載の反射防止膜形成用組成物。
  8. 前記アルカノールアミン化合物は、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、及び/又は2−アミノ−1,3−プロパンジオールである請求項7に記載の反射防止膜形成用組成物。
  9. 基板上にレジスト膜を形成し、
    前記レジスト膜の上に、請求項1から8のいずれかに記載の反射防止膜形成用組成物を用いて反射防止膜を形成し、
    前記反射防止膜を介して前記レジスト膜に選択的に光を照射し、必要に応じて加熱処理を行い、
    照射後の前記レジスト膜を現像処理する前、又は現像処理する際に、前記反射防止膜を除去し、レジストパターンを得るレジストパターン形成方法。
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