JP2008298507A - 構造物の応力解析方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】演算時間を短縮すると共に、演算精度の低下を防ぐことができ、確率論的破壊力学手法に有限要素法を利用できるようにする。
【解決手段】構造物Mの所定領域Rの発生応力に影響を与える因子として複数の応力影響因子x1〜x8を設定し、x1〜x8のそれぞれにつき水準数及び水準値を設定する。次いで、水準値同士の組合せを所定数だけ設定し、この所定数の組合せのそれぞれの状態における所定領域Rでの応力分布を、有限要素法により演算する。そして、所定領域R内の所定位置に評価点P1〜Pmを設定し、この評価点P1〜Pmに対して応力影響因子x1〜x8と発生応力との間に成立する近似関数Y1〜Ymを、有限要素法による演算結果を用いて求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば原子力施設における構造物の応力解析方法及び装置に関するものである。
原子力施設における構造物に対しては、その性質上、高度の安全性が要求される。しかし、この構造物は、溶接等の各種熱処理が施された個所、大きな荷重を受ける個所、外部又は内部で接触する流体から入熱を受ける個所など、種々の応力が発生する個所を有し、また、複雑な形状となっているのが通常である。したがって、この構造物にき裂が発生した場合、応力の変化と共にこのき裂がどのように進展していくかについて解析することは安全設計上不可欠であり、そのき裂進展解析のための種々の技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。そして、その場合の応力解析には、通常、有限要素法(例えば特許文献2参照)が用いられる。
有限要素法とは、構造物の変形状態や応力分布状態などを解析しようとする場合に、解析対象となる領域を三角形などの単純な形状によって画成される多数の(但し有限個の)小さな領域(要素)に細分割し、各小領域における解析結果を足し合わせることにより全体の領域に対する解析を行おうとする手法である。
この有限要素法は、複雑な形状を有する構造物に対しても単純な計算により解析を行うことが可能であるという長所を有する反面、多数回の演算を繰り返し行うために非常に長い演算時間を要し、しかも少しでも条件が変化した場合には最初から同様の演算をやり直さなければならないという短所を有している。
特開2006−71584号公報 特開2003−194637号公報
ところで、構造物にき裂が発生し、これが進展して破損に至る確率を求める手法として、所謂「モンテカルロ法」を用いた確率論的破壊力学手法がある。モンテカルロ法とは、ある数学的モデルに対して、ランダムに値を変化させた多数の入力データを与え、これにより得られる出力データの分布状態から近似解を算出しようとする計算手法である。
このようなモンテカルロ法を用いた確率論的破壊力学手法では、応力拡大計数とき裂進展速度との間の関係式に基づき多数の演算を繰り返し行うことになるが、応力拡大計数は構造物における応力の関数として与えられるので応力解析が必要となる。この場合、有限要素法は複雑な形状の構造物に対しても適用可能な手法であるから、この有限要素法を利用することができれば好都合である。しかし、確率論的破壊力学手法に有限要素法を利用するためには次のような二つの障害がある。
第1の障害は、演算時間に関するものである。すなわち、構造物の溶接個所などき裂発生の可能性が有る領域における応力分布を有限要素法により求める場合、数時間乃至数日間の演算時間を要するのが通常である。一方、モンテカルロ法では応力分布の変化を非常に多くの状態(数万通り乃至100万通りの状態)について調べることが必要になる。
したがって、例えば、有限要素法の1回当たりの演算時間を短めに見積もって1時間とし、モンテカルロ法で調べる変化状態も少なめに見積もって1万通りとしても、破損確率を求めるための演算時間は、1時間×10,000回=10,000時間≒417日にもなり、有限要素法の利用は事実上不可能となる。
第二の障害は、演算精度に関するものである。すなわち、構造物のき裂の進展に関しては種々の因子が影響している。したがって、有限要素法によりある個所の応力分布が分かったとしても、その応力をそのまま入力データとしてモンテカルロ法に使用したのでは、その演算結果は実際のき裂進展状態を忠実に反映したものとは言い難く、一定レベル以上の演算精度を得ることが困難である。
例えば、構造物の溶接個所のある断面における残留応力分布が有限要素法により求められたとして、この有限要素法により求められた値をそのままランダムに変化させてモンテカルロ法に適用したのでは一定レベルの演算精度を維持することができない。維持するためには、有限要素法により求められた残留応力を、例えば、膜応力、曲げ応力、ピーク応力等の複数の応力に分解し、これら分解した個々の応力の値をランダムに変化させるような手法が考えられる。
ところが、実際には、膜応力、曲げ応力、ピーク応力の相互間には一定のつり合い関係が保たれているので、個々の分解応力の値をランダムに変化させて求めた演算結果は有意なものとは言えず、そのため演算精度の低下を招く結果となっていた。
上述した二つの障害により、現在のところ確率論的破壊力学手法に有限要素法を利用することが不可能になっているのが実情である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、演算時間を短縮すると共に、演算精度の低下を防ぐことができ、もって、確率論的破壊力学手法に有限要素法を利用することが可能な構造物の応力解析方法及び装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、構造物の所定領域の発生応力に影響を与える因子として複数の応力影響因子を設定する第1の段階と、前記複数の応力影響因子のそれぞれにつき実験計画法における水準数及び水準値を設定し、各応力影響因子の水準値同士の組合せを所定数だけ設定する第2の段階と、前記水準値に関する所定数の組合せのそれぞれの状態における前記所定領域での応力分布を、有限要素法により演算する第3の段階と、前記所定領域内の所定位置に評価点を設定し、この評価点に対して前記応力影響因子と発生応力との間に成立する近似関数を、前記有限要素法による演算結果を用いて求める第4の段階と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記応力影響因子の値を、確率論的破壊力学手法におけるモンテカルロ法の入力データとして、ランダムに変化させたときの前記評価点における各発生応力の値を前記近似関数を用いて演算し、この演算した各発生応力の値に基づき、記構造物の所定領域に発生したき裂が進展して構造物が破損状態に至る破損確率を求める第5の段階を有する、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記第2の段階で設定する水準値に関する組合せについての所定数は、実験計画法の直交表に基づき決定するものである、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記構造物の所定領域は、1次元領域乃至3次元領域のうちのいずれかである、ことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記構造物の発生応力は、溶接に起因して発生する残留応力である、ことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記構造物の発生応力は、構造物の温度分布のばらつきに起因して発生する熱応力である、ことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記構造物の発生応力は、外部から構造物に対して加わる力、又はこの力に基づく変位に起因して発生するものである、ことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記近似関数を用いて演算した発生応力を、更に複数の分解応力に分解し、その各分解応力の値を用いて前記破損確率を求める、ことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、構造物の所定領域の発生応力に影響を与える因子として複数の応力影響因子を設定する応力影響因子設定手段と、前記複数の応力影響因子のそれぞれにつき実験計画法における水準数及び水準値を設定し、各応力影響因子の水準値同士の組合せを所定数だけ設定する水準値組合せ設定手段と、前記水準値に関する所定数の組合せのそれぞれの状態における前記所定領域での応力分布を、有限要素法により演算する有限要素法演算手段と、前記所定領域内の所定位置に評価点を設定し、この評価点に対して前記応力影響因子と発生応力との間に成立する近似関数を、前記有限要素法による演算結果を用いて求める近似関数演算手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記応力影響因子の値を、確率論的破壊力学手法におけるモンテカルロ法の入力データとして、ランダムに変化させたときの前記評価点における各発生応力の値を前記近似関数を用いて演算し、この演算した各発生応力の値に基づき、前記構造物の所定領域に発生したき裂が進展して構造物が破損状態に至る破損確率を演算する破損確率演算手段を備えた、ことを特徴とする。
本発明によれば、応力影響因子の水準値同士の所定数の組合せだけの必要最低限の回数だけ有限要素法の演算を実行することとし、その演算結果から所望の位置に設定した評価点における、応力影響因子と発生応力との間の近似関数を求める構成としてあるので、この近似関数を用いることにより、演算時間を短縮すると共に、演算精度の低下を防ぐことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る構造物の応力解析方法についてのフローチャートである。この図に示すように、本解析方法は第1の段階乃至第5の段階を有している。
第1の段階は、構造物の所定領域Rの発生応力に影響を与える因子として複数の応力影響因子x1〜x8を設定することを内容とするものである。
図2に示すように、本実施形態ではこの領域Rは構造物Mの仮想断面Ms中に設定され、また、溶接個所を含む2次元領域であるとする。したがって、この領域Rの発生応力は、溶接に起因して発生する残留応力であるものとし、応力影響因子x1〜x8の具体例としては例えば下記のようなものを用いることにする。

x1:ヤング率(溶金部)
x2:降伏応力
x3:加工硬化係数
x4:内側内層入熱量
x5:外側内層入熱量
x6:内側表層入熱量
x7:外側表層入熱量
x8:入熱時間(溶接速度)
第2の段階は、上記の応力影響因子x1〜x8のそれぞれにつき実験計画法における水準数及び水準値を設定し、応力影響因子x1〜x8の各水準値同士の組合せを所定数(本実施形態では18ケース)だけ設定することを内容とするものである。
図3は、応力影響因子x1〜x8のそれぞれにつき設定された水準数及び水準値の具体例を示す図表である。本実施形態では、x1のみ水準数を2とし、「低」、「高」の2種類の水準値を設定してある。そして、x2〜x8については、水準数を3とし、「水準2」の水準値を基準として上下に「水準3」及び「水準1」の水準値をばらつかせた設定としてある。なお、x1のみ水準数を2としているのは、各水準値同士の組合せ数を18ケースに収めるためである。
図4は、図3に示したように水準値が設定された応力影響因子x1〜x8について、その水準値同士の組合せ数をL18と呼ばれる直交表に基づき決定した場合の具体例を示す図表である。直交表とは、少ない実験回数で、全ての組合せの実験を行ったと同様の結果を得ることができるようにするために考え出された表である。
つまり、図3の各応力影響因子x1〜x8の水準値同士の全ての組合せを考えると、2×37=4,374ケースとなり、非常に多くの演算を行わなければならないが、直交表を用いることにより組合せ数を18ケースに低減することが可能となる。したがって、本発明では、実際には殆どの場合、直交表を用いて組合せ数を決定することになる。但し、全ての組合せがそれほど多くない場合には、必ずしも直交表を用いる必要はない(所謂「多元配置」の場合)。
第3の段階は、上記の18ケースにおける領域Rでの応力分布を有限要素法により演算することを内容とするものであり、第4の段階は、領域Rの所定位置に評価点P1〜Pm(m:例えば1,000)を設定し、各評価点P1〜Pmに対して応力影響因子と発生応力との間に成立する近似関数Y1〜Ymを、第3の段階における有限要素法による演算結果を用いて求めることを内容とするものである。
図5は、これら第3の段階及び第4の段階の内容についての説明図である。この図に示すように、ケース1〜18のそれぞれについて、順次有限要素法を実行し、各ケースにおける領域Rでの応力分布を求めるようにする。
ここで、既述したように、有限要素法の1回当たりの演算時間は長いものであり、これを18回行うとその演算時間も相当なものとなる。しかし、本発明では、この程度の演算時間はやむを得ないものとして受忍することを前提としている。
上記のように、18ケースにつき有限要素法を実行したならば、次に、領域Rの1,000点の所定位置に評価点P1〜Pmを設定する。本実施形態では、評価点の数を1,000点としているが、これは必要に応じ増減して差し支えなく、また、所定位置も自由に設定可能である。
次いで、1,000点の評価点P1〜Pmのそれぞれについて、下記のように応力影響因子x1〜x8を変数とする応力の近似関数Y1〜Ymを求めるようにする。この場合、各評価点P1〜Pmにおいて、応力影響因子x1〜x8の値の組合せを18通りに変化させたときの18個の応力データは、有限要素法の演算により既に与えられているので、これらのデータを用いて応力の近似関数Y1〜Ymを求めることができる。なお、これらのデータから厳密解を求めることはできないが、統計数学の手法により必ず近似解が得られることは公知である。

Y1=f1(x1,x2,…,x8)
Y2=f2(x1,x2,…,x8)
…………
Ym=fm(x1,x2,…,x8)
このように、本実施形態に係る応力解析方法では、領域R内に設定した評価点P1〜Pmについて、応力影響因子x1〜x8を変数とする応力の近似関数Y1〜Ymが得られるので、x1〜x8の値の組合せを上記の18通り以外に、種々に変化させたとしても、そのときの発生応力を今度は有限要素法を用いることなく、簡単な演算式に基づき直ちに求めることができる。したがって、破損確率を求めること以外にも、効率的な設計計算が可能になるなど種々の効果を得ることができる。
次に、第5の段階は、モンテカルロ法を適用し、応力影響因子x1〜x8の値をランダムに非常に多くの回数変化させたときの評価点P1〜Pmでの各発生応力を、上記の近似関数Y1〜Ymを用いて演算し、この各発生応力に基づき構造物のき裂進展を解析して破損確率を求めることを内容とするものである。
図6は、この第5の段階についての説明図である。すなわち、第4の段階で得られた近似関数Y1〜Ymの式において、例えばx1〜x8の値をランダムに10,000通りに変化させ、そのときの各発生応力Y1〜Ymの値を演算する。このときの1回当たりの演算時間は、評価点P1〜Pmが1,000点であったとしてもせいぜい1秒程度であると考えられるので、10,000回の演算時間は10,000秒≒2.8時間となる。これは前述した417日に比べれば実用上は充分に受忍し得る短い演算時間である。
なお、x1〜x8の値をランダムに変化させる場合、例えば材料物性値の一つであるヤング率(x1)については、材料試験で得られるデータは平均値を中心とする正規分布になっているということが分かっていれば、この分布に沿ってランダムに発生させることが好ましい。また、本実施形態では、応力影響因子x4〜x7を、溶接電流I、溶接電圧V、溶接効率ηの積IVηとしているが、I,V,ηをそれぞれ単独で応力影響因子として用いることも考えられる。
次いで、x1〜x8の値をランダムに10,000通りに変化させたときの各発生応力Y1〜Ymの10,000個の値を、応力拡大計数とき裂進展速度との間の公知の関係式に順次代入して、それぞれの状態のときのき裂の進展を演算する。このとき演算されたき裂が、例えば構造物の板厚以上の大きさであれば、そのx1〜x8の値の組合せのときは構造物が破損状態に至るケースであると判定する。10,000通りのうち、このような破損状態に至るケースが10回出現したとすれば、その破損確率は、10÷10,000=0.1%となる。
上述したように、本実施形態に係る応力解析方法によれば、有限要素法の演算を必要最低限の回数だけ行うことにより、所定領域内の所望の位置に設定した評価点における複数の応力影響因子と発生応力との間の近似関数を求めることができる。したがって、この近似関数を用いることにより、各応力影響因子の値を変化させたときの評価点での各発生応力を極めて短時間に演算することが可能になる。
そして、確率論的破壊力学手法におけるモンテカルロ法の入力データとして応力影響因子を用いれば、この応力影響因子の値をランダムに多数回変化させたときの各発生応力については上記の近似関数を用いて容易に演算することができ、演算時間を短縮することができる。
また、従来の考え方では、膜応力、曲げ応力、ピーク応力等の各種応力それ自体をモンテカルロ法の入力データとして用いるようにし、これらの応力を相互間のつり合い関係を考慮することなく、それぞれランダムに変化させていたため演算精度を低下させる結果となっていた。しかし、本実施形態に係る応力解析方法では、応力それ自体ではなく、その元となる応力影響因子をモンテカルロ法の入力データとしているので、このような各種応力相互間のつり合い関係は自動的に考慮される結果となり、演算精度を低下させることはない。
上述したことから、本発明に係る応力解析方法は、演算時間のかかる有限要素法と、多数回の演算の繰り返しが必要となるモンテカルロ法とを直接的に組み合わせるのではなく、有限要素法の演算を必要最低限の回数だけ実施することにより取得した応力影響因子と発生応力との間の近似関数を媒介として、有限要素法とモンテカルロ法とを間接的に組み合わせた構成であるといえる。この構成により、有限要素法とモンテカルロ法とを直接的に組み合わせた構成とほぼ同等の演算結果を、短時間で且つ演算精度を低下させることなく得ることが可能になる。
本発明の応力解析方法は、上述した実施形態の他に下記のような形態も広く包含するので、次にこれにつき説明する。
(1)上記実施形態では、構造物Mの所定領域Rが、仮想断面Ms中に設定した2次元領域である場合につき説明したが、この領域Rは1次元領域(ライン状の領域)、又は3次元領域であってもよい。この領域のうち、1次元及び2次元のものについては、軸対称解析などの2次元解析から得られる場合と、3次元解析から得られる場合があり、3次元の領域は3次元の有限要素法解析のみから得られる。3次元の有限要素法解析から求める場合、応力影響因子を変数とする発生応力の近似関数は6成分(主応力につきx,y,z方向の3成分、剪断応力につきxy,yz,zx面の3成分)につき必要となる。
(2)上記実施形態における第5の段階では、x1〜x8の値を例えばランダムに10,000通りに変化させたときの各発生応力Y1〜Ymの10,000個の値を、応力拡大計数とき裂進展速度との間の公知の関係式に順次代入することとしている。この10,000個の各発生応力Y1〜Ymを、更に、複数の分解応力に分解し、その各分解応力の値を上記の関係式に代入することとすれば、より精度の高い破損確率を得ることができる。
例えば、図7(a)に示すような構造物Mの応力分布が得られたとして、この応力分布の値をそのまま上記の関係式に代入するのではなく、図7(b),(c),(d)にそれぞれ示す膜応力、曲げ応力、ピーク応力の各分解応力に分解し、その各分解応力の値を上記の関係式に代入することができる。従来の考え方では、これら膜応力、曲げ応力、ピーク応力の値を相互の関連なくバラバラに変化させてモンテカルロ法の入力データとして用いていたため演算精度を低下させることになっていたが、図7(b),(c),(d)に示した各応力は、相互間のつり合いが取れた状態の応力なので演算精度を低下させることはない。
(3)上記実施形態における構造物の発生応力は、溶接に起因して発生する残留応力である場合につき説明したが、本発明はこの発生応力が構造物の温度分布のばらつきに起因して発生する熱応力である場合についても適用可能である。
例えば、図8(a)に示すような段差付円筒状構造物Mの場合につき考えてみる。図8(b)は図8(a)のB部についての拡大断面図である。
側壁部M1の内面側略中央に円環状の段部M2が形成されており、この段部M2の上面及び下面に矢印方向に流動する流体1,2が接触している。また、側壁部M1の外面側には矢印方向に流動する流体3が接触している。いま、流体1〜3の温度が高温から低温に変化したとすると、側壁部M1における段部M2の形成位置に係る領域は、他の領域に比べて温度低下の追従が遅れる。そのため、図示されたように、高温部と低温部とが発生し、この温度差によって熱応力が発生する。
このような構造物の不連続部に発生する熱応力に対する解析は、流体1〜3の温度差や各部材の剛性の相違等を考慮しなければならず複雑になるので通常は有限要素法を用いることになる。したがって、本発明に係る応力解析方法がこのような熱応力を解析するのに有効となる。この場合の主な応力影響因子としては、流体1〜3の温度又は温度変化率、流量、流体1〜3と側壁部M1及び段部M2との間の熱伝達率等を考えることができる。
(4)また、本発明は発生応力が外部から構造物に対して加わる力、又はこの力に基づく変位に起因して発生するものである場合についても適用可能である。
例えば、図9に示すような、「Yピース」と呼ばれる構造物につき考えてみる。Yピース状構造物Mは、円筒部M1と、上端部が建物固定壁に固定され吊り下げられているスカート部M2とを有しており、両者の接合部すなわちYピース付け根部には曲率Rが形成されている。
いま、円筒部M1が、矢印で示すように、外部からの荷重や熱膨張又は熱収縮等により軸方向変位を受けると共に、内面に内圧を受けている状態であるとすると、軸方向変位はYピースを開く方向に作用し、一方、内圧はYピースを閉じる方向に作用する。このような場合、Yピース付け根部では曲率Rの値によっては応力集中も発生し、非常に複雑な応力分布になるので応力解析には有限要素法を用いることになる。したがって、この場合も本発明の応力解析方法が有効となる。この場合の主な応力影響因子としては、円筒部M1とスカート部M2との剛性差、曲率R、円筒部M1が受ける内圧、軸方向変位(又は軸方向力)、雰囲気温度等が考えられる。
図10は、上記の本発明の実施形態に係る応力解析方法を実施するための応力解析装置の構成を示すブロック図である。この図に示すように、本応力解析装置は、応力影響因子設定手段1と、水準値組合せ設定手段2と、有限要素法演算手段3と、近似関数演算手段4と、破損確率演算手段5とを備え、破損確率演算手段5は、き裂進展演算部6、破損状態判定部7、及び判定結果蓄積部8を有している。
応力影響因子設定手段1は、既述した応力解析方法の第1の段階を実施する手段であり、図2に示したような内容の応力影響因子x1〜x8を設定する。
水準値組合せ設定手段2は、上記の応力影響因子x1〜x8を入力し、第2の段階を実施する手段である。そして、図3に示したような水準数及び水準値を設定した後、予め与えられている直交表を用いて、図4に示したような各応力影響因子の水準値同士の組合せを所定数設定する。
有限要素法演算手段3は、上記の所定数の組合せに基づき第3の段階を実施する手段である。すなわち、上記の組合せのそれぞれの状態における所定領域での応力分布を有限要素法により演算する。
近似関数演算手段4は、上記演算された応力分布と、予め与えられている評価点設定データとから第4の段階を実施する手段である。すなわち、所定数の組合せに係る応力分布から、各評価点において成立する、応力影響因子と発生応力との間の近似関数を演算する。
破損確率演算手段5は、上記の応力影響因子を用い第5の段階を実施する手段である。すなわち、き裂進展演算部6には、予め材料物性値、初期き裂の大きさ、き裂進展速度等の初期条件が与えられており、応力影響因子x1〜x8のランダムデータを入力すると、近似関数を用いて各評価点での各発生応力を演算する。そして、これらの発生応力の値を応力拡大計数とき裂進展速度との間の公知の関係式に順次代入して、それぞれの状態のときのき裂の進展を演算する。
破損状態判定部7は、このとき演算されたき裂の進展が、構造物の破損に至るようなものであるか否かを判定し、その判定結果を判定結果蓄積部8に蓄積する。破損確率演算手段5は、このようにして得られた蓄積判定結果から構造物の破損確率を演算する。
本発明の実施形態に係る構造物の応力解析方法についてのフローチャート。 図1の第1の段階における領域R及び応力影響因子x1〜x8の具体例を示す説明図。 図1の第2の段階において、応力影響因子x1〜x8のそれぞれにつき設定された水準数及び水準値の具体例を示す図表。 図1の第2の段階において、図3に示した図表から応力影響因子x1〜x8の水準値同士の組合せ数を決定した場合の具体例を示す図表。 図1の第3の段階及び第4の段階の内容についての説明図。 図1の第5の段階の内容についての説明図。 本発明の応力解析方法に包含される実施形態についての説明図。 本発明の応力解析方法に包含される実施形態についての説明図。 本発明の応力解析方法に包含される実施形態についての説明図。 本発明の実施形態に係る応力解析方法を実施するための応力解析装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
M:構造物
R:所定領域
x1〜x8:応力影響因子
P1〜Pm:領域R内に設定された評価点
Y1〜Ym:評価点P1〜Pmでの近似関数
1:応力影響因子設定手段
2:水準値組合せ設定手段
3:有限要素法演算手段
4:近似関数演算手段
5:破損確率演算手段
6:き裂進展演算部
7:破損状態判定部
8:判定結果蓄積部

Claims (10)

  1. 構造物の所定領域の発生応力に影響を与える因子として複数の応力影響因子を設定する第1の段階と、
    前記複数の応力影響因子のそれぞれにつき実験計画法における水準数及び水準値を設定し、各応力影響因子の水準値同士の組合せを所定数だけ設定する第2の段階と、
    前記水準値に関する所定数の組合せのそれぞれの状態における前記所定領域での応力分布を、有限要素法により演算する第3の段階と、
    前記所定領域内の所定位置に評価点を設定し、この評価点に対して前記応力影響因子と発生応力との間に成立する近似関数を、前記有限要素法による演算結果を用いて求める第4の段階と、
    を有することを特徴とする構造物の応力解析方法。
  2. 前記応力影響因子の値を、確率論的破壊力学手法におけるモンテカルロ法の入力データとして、ランダムに変化させたときの前記評価点における各発生応力の値を前記近似関数を用いて演算し、この演算した各発生応力の値に基づき、記構造物の所定領域に発生したき裂が進展して構造物が破損状態に至る破損確率を求める第5の段階を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の構造物の応力解析方法。
  3. 前記第2の段階で設定する水準値に関する組合せについての所定数は、実験計画法の直交表に基づき決定するものである、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の構造物の応力解析方法。
  4. 前記構造物の所定領域は、1次元領域乃至3次元領域のうちのいずれかである、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の構造物の応力解析方法。
  5. 前記構造物の発生応力は、溶接に起因して発生する残留応力である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構造物の応力解析方法。
  6. 前記構造物の発生応力は、構造物の温度分布のばらつきに起因して発生する熱応力である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構造物の応力解析方法。
  7. 前記構造物の発生応力は、外部から構造物に対して加わる力、又はこの力に基づく変位に起因して発生するものである、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構造物の応力解析方法。
  8. 前記近似関数を用いて演算した発生応力を、更に複数の分解応力に分解し、その各分解応力の値を用いて前記破損確率を求める、
    ことを特徴とする請求項2記載の構造物の応力解析方法。
  9. 構造物の所定領域の発生応力に影響を与える因子として複数の応力影響因子を設定する応力影響因子設定手段と、
    前記複数の応力影響因子のそれぞれにつき実験計画法における水準数及び水準値を設定し、各応力影響因子の水準値同士の組合せを所定数だけ設定する水準値組合せ設定手段と、
    前記水準値に関する所定数の組合せのそれぞれの状態における前記所定領域での応力分布を、有限要素法により演算する有限要素法演算手段と、
    前記所定領域内の所定位置に評価点を設定し、この評価点に対して前記応力影響因子と発生応力との間に成立する近似関数を、前記有限要素法による演算結果を用いて求める近似関数演算手段と、
    を備えたことを特徴とする構造物の応力解析装置。
  10. 前記応力影響因子の値を、確率論的破壊力学手法におけるモンテカルロ法の入力データとして、ランダムに変化させたときの前記評価点における各発生応力の値を前記近似関数を用いて演算し、この演算した各発生応力の値に基づき、前記構造物の所定領域に発生したき裂が進展して構造物が破損状態に至る破損確率を演算する破損確率演算手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項9記載の構造物の応力解析装置。
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