JP2008296933A - 三層紙袋 - Google Patents

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Kazuhiro Wakamatsu
一広 若松
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Abstract

【課題】落下試験での強度に優れ、しかも内層が短いものに比べて、充填物が中間層との間や中間層と外層との間に移動するおそれがなく、三層折り返しよりも折り返し部分の厚さが薄いので、パレットに平均した厚みとなるように重ねること自体が容易となり、トラック輸送中に荷崩れを起こしにくい三層紙袋を提供する。
【解決手段】内層、中間層、外層の三層構成の筒状体からなる紙袋であって、三層構成の筒状体の一方の端部を折り曲げ部とし、折り曲げ部を補強紙で包囲接着した閉鎖部において、内層及び該外層は折り曲げ部を有する非切断層とし、中間層は折り曲げ長さの三倍の長さだけ切断除去され、内層と該外層とを二回折り曲げ、かつ折り曲げ部を包被するように補強紙を当てて、少なくとも補強紙を該外層に接着して、端部を閉鎖した三層紙袋。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主としてクラフト紙からなる多層紙袋特に三層紙袋の改良された閉鎖部の構造に関する。
主としてクラフト紙から構成された多層紙袋は、肥料、米穀、セメント、栽培用の土など、ある程度の防湿、防水効果があり、輸送及び保存に耐えるものとして多く用いられている。
かかる多層袋は通常ひだ付筒状体からなる紙袋あるいはひだ無し紙袋が知られているが、その封止部(多くは底部となる)は、たこ糸等でミシン縫いするか、端部全体を一方向(胴貼り部を構成するいわゆる裏面側)に折り曲げて接着剤で接着したものが知られているが、近時は内容物を排出しやすくするために該封止部を折り曲げて、補強紙で封止して、この補強紙に付されている剥ぎ取り用のテープ又は糸を用いて開封するようにしたものが、開封作業の容易性から多く用いられている。特に封止部の折り曲げは、内容物の気密を保持するために通常は2回折り曲げられて構成されているものが代表的である。この2回折り曲げは、1回折り曲げでは開口部より、外部から異物が混入するおそれがあることから改良案として出現したものである。また多層紙袋の代表的なものは三層紙袋である。
なお、特許文献等としては下記のものがある。なお、本発明における補強紙と引用文献における当て紙は同一のものである。
特開平4−142257号公報 実公昭44−15572号公報 特開平7−285558号公報 特開2000−12184号公報 特開2001−39452号公報 特開2004−217285号公報
上記特許文献等の記載内容について概略説明すれば、実開昭62−115348号公報には、多層紙袋で、折り曲げられた底部を別の当て紙で覆ってその端部を接着したものが記載されている。
特開平4−142257号公報には、袋底部を改良し、複数層の襞付の筒状体からなる端部を2度折り曲げ巻き込むようにして3重折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部を包囲するように開封用のテープ付当て紙をもって閉塞した構造が示されている。
実公昭44−15572号公報には、外層に切り込みを入れて他の層全部を内側に折り曲げ、外層の内面と折り曲げ部の表面に糊を施したものが記載されている。
特開平7−285558号公報には、被包装物の落ちこぼれを防止するため端部を表面側に1回折り曲げて当て紙で包囲した底部閉鎖部とし、表面側に2回折り曲げて当て紙で包囲した底部閉鎖部が示されている。
特開2000−12184号公報には、紙の片面に樹脂層を積層した積層部と、樹脂層が積層されていない非積層部が混在するようにしたもので、透気性と、透湿性とを備えた紙袋が提案されているが、底部に特別な考案はされていない。
特開2001−39452号公報には、第1筋、第2筋、斜め筋で第1折込み部X,第2折込み部Y,斜め折込み部Zを折込み、吹き込み口側底貼り部を形成した多層紙袋で、内容物の粉もれ、粉ふきを防止したものが記載されている。
特開2004−217285号公報には最内部の筒状体を構成する層は折り曲げ部を構成する非切断層とし、最外部の筒状体を構成する層は折り曲げ部の長さより短い切断層とし、中間の筒状体を構成する層は最内層又は最外層と同じく非切断層もしくは切断層とした多層紙袋が記載されている。
従来技術による多層紙袋について考察すると、3層全部が2回折り返されたものにあっては、折り返し部分の強度は当然高強度であるが、端部の厚さが厚くなり過ぎ、パレットに平均した厚みとなるように重ねること自体が難しく、トラック輸送中に荷崩れを起こしやすいという問題がある。
他の一例として、外層のみ非切断層とし、内層と中間層が端部の折り返しをしない程度に短く切断されていて、外層のみ2回折り返し、折り返し部分を補強紙で包被したものが用いられているが、これに塩、砂糖、米穀、肥料、土壌、プラスチック、農薬などを充填して輸送販売する場合、このような多層袋は強度が不十分で、かつ封鎖端部では各層間に内容物が移動進入し、残存する外層の端部の紙を破損する危険性が避けられなかった。また、一層しか折り返しれていないために、落下試験での強度が不十分であった。
本発明者はかかる実状に鑑み、三層紙袋の端部の封鎖部の構造を改良することで、前記問題点を解決し得ることを見出した。
すなわち、請求項1の発明は、内層、中間層、外層の三層構成の筒状体からなる紙袋であって、該三層構成の筒状体の一方の端部を折り曲げ部とし、該折り曲げ部を補強紙で包囲接着してなる閉鎖部において、該内層及び該外層は折り曲げ部を有する非切断層とし、該中間層は折り曲げ長さの三倍の長さだけ切断除去されて短く構成され、内層と外層とを二回折り曲げ、かつ該折り曲げ部を包被するように補強紙を当てて、少なくとも該補強紙を該外層に接着して、閉鎖したことを特徴とする三層紙袋であり、
請求項2の発明は、前記内層の筒状体の内面、中間層の内外表面、外層の内面のいずれかにポリオレフィン樹脂層が設けられたことを特徴とする請求項1記載の三層紙袋である。
本発明によれば、内外両層のみ長く、中間層が短い多層紙袋であって、内外2層を2回折り曲げて、該折り曲げ部に当て紙をあてて封止してあるから、落下試験での強度に優れ、しかも内層が短いものに比べて、充填物が中間層との間や中間層と外層との間に移動するおそれがなく、三層折り返しよりも折り返し部分の厚さが薄いので、パレットに平均した厚みとなるように重ねること自体が容易となり、トラック輸送中に荷崩れを起こしにくいなどの効果を奏するものである。
以下図面により本発明を詳述する。各図とも同一部分には同一符号を付して説明する。図1はクラフト紙を3枚使用して三層構成の筒状体(紙袋)を形成する前の状態を説明するための一部切開の斜視図であり、図2は本発明の1実施例の閉鎖部の縦断面図である。 図に於いて、Lは折り曲げ幅で、折り線P1、P2において2度折りされるので、折り曲げ幅はそれぞれ同じ幅のLが示されている。なお、中間層は折り返されないので、ほぼ3だけ短く構成されている。
図に於いて、多層に構成された筒状体は、外層a,中間層b,内層cで構成され、図1ではひだ付三層紙袋であるので、側面に折りひだhを有している。また、中間層b,内層cは区別を理解しやすくするために、斜線で区別して表現した。なお、袋によってはひだ無しもある。gは折り曲げ部分の厚さを示す。
図2に於いては、外層aと内層cは同じ長さで、中間層bは外層a及び内層cより3Lだけ短く切断されて構成されている。dは補強紙、e,fは接着剤である。また、三層構成の筒状体(紙袋)の場合、外層aおよび内層cの先端部分は、折り曲げ長さLの幅で、折り線P1とP2にて2度折される。そして折り返した側の表面には、外層の上部の3Lの位置まで、その反対面はほぼ2Lの位置までまでの範囲が、補強紙dが外層aを包被するようにされて貼り付けられて設けられている。
すなわち、この切断されることなく長く形成され紙層(外層a,内層c)の端部を折り曲げ長さLの幅をもって折り線P1とP2にて2度折りして、折り曲げられ、その折曲げ部を包被するように、補強紙dを当てがい、外層aの表面に接着剤e、fで接着して閉鎖状態にして構成されている。
また、前記内層の筒状体の内面、中間層の内外表面、外層の内面のいずれかにポリオレフィン樹脂層が設けられたものにあっては、ポリオレフィン樹脂の防湿性により内容物が吸湿したり、水分との化学変化を生じがたいので、肥料や樹脂などの微粉末、微粒子の包装に適している。
なお、図示しないが、切断されることなく長く形成され紙層(外層a,内層c)の端部は、相互に密封するように接着剤で接着してもよい。
また、補強紙dの外層aの表面への接着部分は、図示のように外層の表側と裏側の端面にのみ接着するのにとどまらず、折り曲げ部全体に接着剤を塗布して接着してもよい。
本発明による三層紙袋の効果を立証するために、本発明による三層紙袋(実施例)と、三層全部を二度折して補強紙を貼り付けた紙袋(比較例)とを用い、クラフト紙関係法規則で定められた紙袋の落下強さをJIS Z 0217−1998のクラフト紙袋−落下試験方法に準拠して試験をした。そしてJIS Z 1505の参考試験において定められた紙袋の落下強さを標準として判断した。
ただし、実施例は折り曲げ長さLが50mm,比較例は公知のもので、折り曲げ長さLが25mmのものを試験用に用い、それぞれ塩を25kg充填したものとした。
垂直落下試験
実施例及び比較例の各袋に25kgの塩を封入して行った。温度21.2℃、湿度60%、落下高さ0.8m、折り曲げ部を下側にして10回の落下試験を行ったところ両者に破損は発生しなかったが、更に10回の落下試験を行ったところ、両者共に破損した。このことは、本発明の実施例のものは、折り返しが2層構成であるにもかかあらず、比較例の3層構成のものと同等な強さを有することが立証された。
水平落下試験
実施例及び比較例の各袋に25kgの塩を封入して行った。温度18℃、湿度65%、落下高さ1.2m、折り曲げ面を下側にして5回、反対側を下側にして5回の水平落下試験を行った。実施例も比較例も、この試験を5回繰り返しても、袋に破損を生じなかった。このことは、本発明の実施例のものは、折り返しが2層構成であるにもかかあらず、比較例の3層構成のものと同等な強さを有することが立証された。
層間における内容物の移行試験
垂直落下試験後の封鎖部を開口して層間における塩の移動の有無を調べた。
実施例も比較例も、層間に塩の移動がなかった。
なお、本発明のように、中間層を短くしたものにあっては、強度も十分で、層間に内容物が移動するおそれがないことは実験的にも確認されたが、内層を短く、中間層及び外層を長く構成したものにあっては、落下試験の強度は本発明品と同様であることは当然であるが、中間層が短いために、その端面での、内容物である粉末又は微粒子が、この短い端部から、内層、外層との層間に移動し、この粒子の紙に対する摩擦により、内層、外層の端縁を破損することが見られた。特に2回折り曲げる折り曲げ部の部分の補強紙も、厚さの厚い折り返し部分では、袋の側面は補強紙で密封されていないので、袋が破損すれば、ここから内容物が外部に逸脱することになるが、本発明の袋では、そのおそれが全くないことが知見された。
本発明に係るひだ付三層紙袋(補強紙)の折り曲げ前の斜視図 本発明に係る一実施例の底部閉鎖部の縦断面図
符号の説明
a 内層
b 中間層
c 外層
d 補強紙
e 接着剤
f 接着剤
g 折り曲げ部の厚さ
h ひだ
L 折り曲げ長さ

Claims (2)

  1. 内層、中間層、外層の三層構成の筒状体からなる紙袋であって、該三層構成の筒状体の一方の端部を折り曲げ部とし、該折り曲げ部を補強紙で包囲接着してなる閉鎖部において、該内層及び該外層は折り曲げ部を有する非切断層とし、該中間層は折り曲げ長さの三倍の長さだけ切断除去され、該内層と該外層とを二回折り曲げ、かつ該折り曲げ部を包被するように補強紙を当てて、少なくとも該補強紙を該外層に接着して、端部を閉鎖したことを特徴とする三層紙袋。
  2. 前記内層の筒状体の内面、中間層の内外表面、外層の内面のいずれかにポリオレフィン樹脂層が設けられたことを特徴とする請求項1記載の三層紙袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010081315A1 (zh) * 2009-01-14 2010-07-22 Chen Ping 具有扎紧带的垃圾容纳袋的生产方法及具有扎紧带的垃圾容纳袋

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