JP2008295769A - 石突き固定具およびその石突き固定具を使用した石突きを有した用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】傘等の石突きを有した用具の石突きに使用すれば地面や凹凸のある床面、揺れのある床面でも石突きを有した用具の自立が可能な石突き固定具を提供する。
【解決手段】下方にゲル状の半固形物層2を備えた吸盤1と、吸盤1の中央を持上げる持上げ操作部3と、吸盤1を下方に備えた保持体4と、保持体4の上方に設けられ、石突きを有した用具30の石突き31を固定する石突き固定部5とを備え、石突きを有した用具30の石突き31を石突き固定部5に固定し、吸盤1をゲル状の半固形物層2を介して床面に押し当てた状態で、所定の操作で持上げ操作部3を動作させて、復帰状態にある吸盤1の中央を持上げることによって、吸盤1を床面に吸着させて、石突きを有した用具30を自立させるようにしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、石突きを有した用具(傘(雨傘、日傘)、杖、ステッキ、ピッケルなどを含む。以下、石突き保有具という。)の石突きを石突き固定具に固定させ、所定の操作によって、石突き保有具を自立させるようにした石突き固定具、および、石突き固定具を石突き保有具の石突きに固定、固着または一体化させて、所定の操作によって、自立させるようにした石突き固定具を使用した石突きを有した用具に関するものである。
雨の日に電車やバスに乗車した場合、石突きを有する用具である傘の処置がきわめて不便である。また、傘立てのない屋内や屋外では、傘の置き場に困ることもある。また、雨傘に限らず、日傘や杖、ステッキなどの棒状の物で、石突きを有した用具であれば同様に、それらを使用しない際に、手で支えたり、壁に立てかけたりするなど、その処置に問題があった。
この問題を解決するために、次の特許文献では、吸盤を利用した傘が提案されている。例えば、特許文献1には傘の柄に吸盤を連結させて壁面などに吊り下げるもの、特許文献2、3には吸盤を傘の石突きに取り付けて立てかけたときに滑らないようにしたものが記載されている。
特開平8−126508号公報 特開平10−113207号公報 実開昭52−171454号公報
しかしながら、吸盤は、微小な凹凸もなく、かつ埃や塵などの汚れもほとんど付着していない平坦面には強い吸着力でもって吸着するが、電車内の壁面、床面や道路、外床などは当然にそのような微小凹凸や汚れのない吸着面とはなっておらず、そのため、吸着させようとしてもほとんど吸着しないか、あるいは吸着が持続しないため、傘の吊り下げ、あるいは自立を保持することはできない。
特に、上記文献2に提案されたものは、壁などに立てかけたときに滑り止めとして使用できる程度であり、凹凸のある地面や床面では、傘を自立させることはほとんど不可能である。
また、上記文献1の吊り下げるものでは、近くに吸着すべき壁面がなければならず、電車内では利用可能性がきわめて低い。
加えて、上記文献3に提案されたものも、自立はほとんど不可能と想像できるが、たとえ吸盤の強い吸着力で傘を自立できたとしても、傘と吸盤が直接固着されているため電車の揺れや屋外での風により傘が揺れた場合、傘の傾倒する力が吸盤に直接伝わるため、吸盤自体の吸着力は失われ、吸盤が外れる可能性がきわめて高い。
本発明は、このような問題を解決すべく提案したもので、その目的は、傘等の石突きを有した用具の石突きに固定すれば地面や凹凸のある床面、揺れのある床面でも石突きを有した用具(石突き保有具)の自立が可能な石突き固定具、およびその石突き固定具を使用した石突き保有具を提供することにある。
また、揺れの多い走行中の電車内などでも長時間、石突き保有具の自立を維持できるようにするために、床面が揺れることを想定し、その揺れによって吸盤の吸着力が低下しないような構造にすることも、本発明の主たる目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の石突き固定具は、下方にゲル状の半固形物層を備えた吸盤と、吸盤の中央を持上げる持上げ操作部と、吸盤を下方に備えた保持体と、保持体の上方に設けられた、石突きを有した用具の石突きを固定する石突き固定部とを備え、石突きを有した用具の石突きを石突き固定部に固定し、吸盤をゲル状の半固形物層を介して床面に押し当てた状態で、所定の操作で持上げ操作部を動作させて復帰状態にある吸盤の中央を持上げることによって、吸盤を床面に吸着させて、石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の石突き固定具は、請求項1において、保持体の上方で上記石突きを有した用具の石突きを周囲より支持し、保持体に連結された揺れ防止壁をさらに備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の石突き固定具を使用した石突きを有した用具は、請求項1または2に記載の石突き固定具の石突き固定部に、石突きを有した用具の石突きを、固定、固着または一体化させて、石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする。なお、石突き保有具には、雨傘、日傘、杖、ステッキなどの、下端に石突きを有した構造物が含まれる。また、それらの石突きと石突き固定具は固定、固着、または一体化されているため、石突き固定具は、石突き保有具を構成する一部と捉えることもできる。
請求項4に記載の石突き固定具は、下方にゲル状の半固形物層を備えた吸盤と、吸盤を床面に押し付ける押圧部と、吸盤を下方に備えた保持体と、保持体の上方で、石突き保有具の石突きを周囲より支持し、保持体に連結された揺れ防止壁とを備え、石突きを有した用具の石突きが揺れ防止壁で支持された状態で、所定の操作で押圧部を押し下げて、復帰状態にある上記吸盤を床面に押し付けることによって、吸盤を吸着させて、石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の石突き固定具を使用した石突きを有した用具は、請求項4に記載の石突き固定具の揺れ防止壁によって、石突きを有した用具の石突きを支持させて、石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする。
請求項6に記載の石突き固定具を使用した石突きを有した用具は、請求項5において、石突き固定具の押圧部に、石突きを有した用具の石突きを固定、固着または一体化させて、石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載の本発明によれば、石突き固定具は、下方にゲル状の半固形物層を備えた吸盤と、吸盤の中央を持上げる持上げ操作部と、吸盤を下方に備えた保持体と、保持体の上方に設けられた、石突きを固定する石突き固定部とを備え、石突きを有した用具の石突きを石突き固定部に固定し、吸盤をゲル状の半固形物層を介して床面に押し当てた状態で、所定の操作で持上げ操作部を動作させて復帰状態にある吸盤の中央を持上げることによって、吸盤を床面に吸着させているため、保持体の上方で、石突き固定部に固定した傘等の石突き保有具を自立させることができる。
請求項2に記載の本発明によれば、石突き保有具の石突きを周囲より支持し、保持体に連結された揺れ防止壁を備えているため、所定の操作で持上げ操作部を動作させて復帰状態にある吸盤の中央を持上げることによって、吸盤を床面に吸着させた際に、床面が揺れても、床面の揺れの影響を受けやすい傘等の石突き保有具の揺れを抑えることができる。つまり、傘等が揺れても、その揺れを、揺れ防護壁の石突きを支持している箇所で抑えることができ、くわえて、傘等が揺れると、その揺れは揺れ防護壁に伝わるが、揺れ防護壁は保持体に連結されているため、その揺れは保持体に伝わり、ひいては吸盤の周縁部にその揺れが伝わるが、吸盤の吸着力は、吸盤の周縁部に保持体が揺れることによって生じる上方からの力が加わっても、その力が、吸盤の周縁部を持ち上げるような力でない限り、弱まることはない。また、保持体の揺れを保持体と当接する吸盤のクッション性、および吸盤の下方に備えられたゲル状の半固形物層のクッション性によって緩和することができる。さらに、床面にはゲル層のみが接しているため、床面からの揺れの伝達はゲル層で吸収でき、ゲル層よりも上方に位置する保持体や揺れ防止壁、石突き保有具などに伝わる揺れも軽減することができ、それらの結果、床面の揺れによる吸盤の吸着力の低下を防止することができ、傘の自立を長時間可能にする。
請求項3に記載の石突き固定具を使用した石突き保有具によれば、請求項1または請求項2に記載の石突き固定具の石突き固定部に、石突きを固定、固着または一体化させているので、同様の効果が期待できる。特に、石突き保有具の石突きと石突き固定具の石突き固定部とを固着または一体化させれば、石突き固定具から石突き保有具が外れるおそれがなく利便性が高い。
請求項4に記載の本発明によれば、下方にゲル状の半固形物層を備えた吸盤と、吸盤を床面に押し付ける押圧部と、吸盤を下方に備えた保持体と、保持体の上方で石突き保有具の石突きを支持し保持体に連結された揺れ防止壁とを備え、石突きを有した用具の石突きが揺れ防止壁で支持された状態で、所定の操作で押圧部を押し下げて、復帰状態にある吸盤を床面に押し付けることによって、吸盤を床面に吸着させる構造としているため、石突き保有具を自立させることができる。
また、石突き保有具の石突きを周囲より支持する揺れ防止壁を備えているため、石突きを有した用具である傘等の揺れを抑えることができる。つまり、石突き固定具の揺れ防止壁に傘等を差し入れた状態で、傘等が揺れても、その揺れを、揺れ防護壁の石突きを支持している箇所で抑えることができる。くわえて、傘の揺れから伝達される揺れ防止壁の揺れは、揺れ防止壁が保持体に連結されているため、保持体にも伝わり、ひいては吸盤の周縁部にも伝わるが、吸盤の吸着力は、吸盤の周縁部に保持体が揺れることによって生じる上方からの力が加わっても、その力が、吸盤の周縁部を持上げるような力でない限り、弱まることはない。また、保持体の揺れを、保持体と当接する吸盤のクッション性、および吸盤の下方に備えられたゲル状の半固形物層のクッション性によって緩和することができる。さらに、床面にはゲル層のみが接しているため、床面からの揺れの伝達はゲル層で吸収でき、ゲル層よりも上方に位置する保持体や揺れ防止壁、石突き保有具などに伝わる揺れも軽減することができ、それらの結果、床面の揺れによる吸盤の吸着力の低下を防止することができ、傘の自立を長時間可能にする。
請求項5に記載の石突き固定具を使用した石突き保有具によれば、請求項4に記載の揺れ防止壁に石突き保有具の石突きが支持されているため、請求項4と同様の効果が期待できる。
請求項6に記載の石突き固定具を使用した石突き保有具によれば、請求項5において、石突き固定具の押圧部に石突き保有具の石突きを固定、固着または一体化させているため、石突き固定具を石突き保有具に連結させた状態で携帯でき、石突き固定具から石突き保有具が外れるおそれがなく利便性が高い。
また以上の本発明によれば、床面に接しているゲル状の半固形物層は伸縮自在で柔軟であるため、多少の凹凸のある床面との間に生じる隙間を塞ぎ、隙間からの空気侵入を防止でき、吸盤の吸着力を補完し、そのため、道路や外床、電車内の床面など多少の凹凸がある場合や、風や電車内の揺れによって自立した傘等の石突き保有具が揺れる場合であっても、いったん吸着させると、傘等の石突き保有具を手放しにして長時間自立させることができる。また、自立中に床面が揺れ、その揺れによって傘等の石突き保有具が揺れても、ゲル状の半固形物層しか床面に接していないため、揺れを緩和することができる。
以下に、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。以下には、石突き保有具として傘(雨傘)を例示しているが、日傘、杖、ステッキ、ピッケルなど下端に石突き(地面を突く部分)を有した他の構造物でもよく、雨傘に限定されるものではない。
図1は、本発明の一例である傘自立用石突き固定具の分解斜視図を示しており、(a)は同石突き固定具が有している石突き装着体の斜視図、(b)は吸着操作に使用するためのナットの斜視図、(c)は同石突き固定具の石突き固定部、ナットを除く部分の一部破断斜視図である。図2は同石突き固定具の使用態様を示す縦断面図で、(a)は非吸着時、(b)は吸着時を示している。
同石突き固定具10は、下方にゲル状の半固形物層2(以下、ゲル層2という。)を備え、吸盤1を持上げ操作するための持上げ操作部3を上方に設けた吸盤1と、吸盤1を下方に備えた保持体4と、保持体4の上方に設けた、傘30の石突き31を固定する石突き固定部5とを備えている。
持上げ操作部3は、吸盤1に連結され、金属などで製されネジ溝が切られた持上げ棒3aと、その持上げ棒3aに螺合する、金属などで製された六角ナット3cとを少なくとも含んだ構成となっており、両者の螺進作用によって持上げ棒3aとそれに連結された吸盤1を持上げる構造となっている。なお、ナットは六角のものに限定されない。
本例の持上げ操作部3は、持上げ棒3aの螺進、螺退のための六角ナット3cの回転操作をしやすくするために、ナット3cを装着固定するナット装着部3dと、螺進によって持ち上がる持上げ棒3aが収容、挿入されてゆく持上げ穴3bとを形成した石突き装着体5Aを有している。
この石突き装着体5Aは、上方に石突き31を装着、固定するための石突き固定部5を構成する傘挿着凹所5aを備えている。つまり石突き装着体5Aは、石突き固定部5と持上げ操作部3の一部(持上げ穴3bとナット装着部3d)とが一体化され、両方の機能を有したものである。
この石突き装着体5Aでもって傘30に同石突き固定具10を装着、固定し、吸盤1をゲル層2を介して床面に押し当てた状態で、傘30の回転動作によって石突き装着体5Aを回転させて、その回転によって、ナット3cの回転にともなう持上げ棒3aの螺進作用により吸盤1を上方に持上げると同時に、ナット3cを回転させるとナット3cは下方にさがり保持体4と接することになるが、更に、ナット3cを回転させると、ストッパ部1bとナット3cとで保持体4を挟持し、ストッパ部1bの弾性よって、ナット3cは更に下方へ下がるため、保持体は下方へ押し下げられ、ひいては、保持体4の吸盤保持部4dによって、吸盤1の周縁部は床面にさらに押し付けられた状態となり、吸盤1の中央だけが持上げられることによって、吸盤1の下方空間を低圧化させることにより、床面への吸着を可能としている。なお、傘30を回転させる際に、傘30の回転動作によって、バランスを崩し、吸盤を床面に押しつづけられない場合には、手や足などで、保持体4を下方に押し付けながら、傘30を回転させてバランスをとり、吸盤1を吸着させてもよい。
同石突き固定具10はさらに、保持体4の上方かつ外側で石突き固定部5および後述する保持体4の周壁4eを取り囲んだ揺れ防止壁7を備えている。この揺れ防止壁7は、その上端は石突き31を周囲より支持できるよう開口されており、下端が保持体4に連結され、かつ持上げ操作部3と連結されていない構造となっている。
本例で使用する吸盤1は、非吸着時では円錐状または円板状に形成され、その周縁部を吸着対象面にゲル層2を介して押し当てた状態で持上げ棒3aを傘の回転操作によって持上げると、持上げ棒3aの螺進と吸盤1の弾性によって中央が持ち上がって、吸盤1の下方空間が低圧化されて、吸着対象面に吸着し、その状態を維持することによって吸着状態を維持できる構造となっている。なお、図例では非吸着時に円錐状に保持されている吸盤1を使用している。また、吸盤の吸着力を強めるため、吸盤を2重にした構造や、ラバーカップ状に形成された吸盤を使用してもよい。
吸盤1を上方に持上げるために、図例のように、吸盤1に連結された持上げ棒3aをボルト状に構成しナット3cとの相互作用により持上げてもよいし、持上げ棒を、偏心カム機構を用いて、吸盤を持上げる構造とし、偏心カムを動作させる板等を設け、その板を踏み込むなどの操作で吸盤を持上げる構造としてもよい。本例では、持上げ操作をナット3cの回転操作にともなう持上げ棒3aの螺進作用により行うものを示している。
吸盤1は軟質の合成樹脂により、復帰状態では円錐状に成形されており、吸盤1の中央を持上げたときに下方に十分な広さの空間が確実に形成されるように、吸盤1の中央には金属などで製された円板1aが埋設されている。この円板1aには持上げ棒3aが立設されている。また、持上げ棒3aは円板1aと一体成形されたものでもよいし、円板1aは吸盤の頂部に固着されたものでもよい。
ゲル層2は、ポリエチレン系素材、ポリウレタン系素材などで製されたゲル層で、吸盤1の裏面に密着されている。よって、ゲル層2を床面に当接させたときには吸盤1の下方には、一定の容積を有した初期空間S1が形成される。なおゲル層2としては、耐震製品として使用される衝撃吸収用パッドも使用できる。
このように、ゲル層2を吸盤1の下方に備えているため、石突き固定具10を床面に載置したときには、ゲル層2のみが床面と接し、吸盤1は床面8といっさい接することはない。
ここで、ゲル状の半固形物には、液体のような柔軟性を有しながらも固体のような弾力性も発揮するゲルの意味を含んでいる。柔軟性があるため外力により形状は変化するが、弾力性を有しているため元の形状を維持しようとする。水分を含むものと含まないものがあるが、経時変化のほとんどない水分や溶媒を含まないものがより好適に利用できる。
また、ゲルは自己粘着性の強いものを使用することが望ましいが、粘着性の有無、粘着力の程度にかかわらず、いずれのものも使用できる。吸着力を補完するために、ゲル層2の両面または一方面にさらに強い粘着力を持たせてもよい。なお、ゲル層2は別体のシート状のものを粘着、接着するものに限られず、吸盤1の吸着面に層として形成させたものを使用してもよいし、ゲル層2によって製された吸盤を使用してもよい。また、ゲル層2の硬度が低いために、吸盤状に成形できない場合には、吸盤状に成形された硬質のプラスチックなどの芯材を使用して、補強してもよい。
保持体4は、硬質のプラスチック等で製され、吸盤1を下方に備えた円錐状のコーン部4aと、持上げ棒3aを連通させるための開口孔4cを中央に開設した天面部4bとを有した構造とされている。コーン部4aの下端には、吸盤1を上方より押さえつけるように略水平に成形した吸盤保持部4dが形成され、この吸盤保持部4dは、吸盤1の周縁部に当接している。また、天面部4bの周縁には、周壁4eが保持体4と一体的に連設されている。この周壁4eは、その内方上端に周設されたクッション材4fでもって石突き固定部5を弾性的に支持する。なお、クッション材は周設ではなく、内方上端の一部に設けてもよい。
保持体4の開口孔4cより突設した持上げ棒3aには、ナット3cが螺合されている。持上げ棒3aは、このナット3cを石突き固定部5(石突き装着体5A)とともに回転させることによって、ナット3cとの両者の螺進作用によって上動を可能とし、それによって吸盤1の中央を上方に持上げ、吸盤1を床面に吸着させるようにしている。
石突き固定部5の傘挿着凹所5aには、上述した傘の石突き31が装着、固定されており、傘30の柄等を回転させることによって、持上げ操作部3を操作することによって、吸盤1を床面に吸着させる。
なお、傘30の回転によって石突き装着体5Aを同時に回転させるために、石突き31を傘挿着凹所5aに差し込んだ状態で、石突き31と石突き固定部5とが強く連結されている必要があるが、そのために傘挿着凹所5aの内壁を滑り止め加工するか、滑り止め部材を介在させるようにしてもよい。また、石突き31と傘挿着凹所5aとが同時に回転できるように両者を係合させるようにしてもよい。例えば、楕円形状にしてもよいし、両者が同時回転できるように両者を係合させるようにしてもよい。
揺れ防止壁7は、硬質のプラスチック等で製され、保持体4や石突き固定部5を取り囲む周壁として設けられ、その上端は石突き31を周囲より支持できるよう開口され、その内方上端にはクッション材7aが周設されている。傘30の石突き31を石突き固定部5に固定させるように石突き固定部5の傘挿着凹所5aに差し入れると、その石突き31は周囲を揺れ防止壁7によって支持され、クッション材7aによって周囲より弾性的に支持される。なお、クッション材は周設ではなく、内方上端の一部に設けてもよい。
なお、揺れ防止壁7はクッション材7aによって差し入れた傘30の揺れを吸収する構造となっているが、揺れ防止壁7を花弁状に形成して、各花弁で石突き31を弾性的に支持させて、各花弁の弾性によって揺れを吸収するようにしてもよい。また、石突き31にテープなどの滑り止めを介在させて弾性力を補強してもよいし、石突き31にクッション材を設け、石突き31を強固に支持できるようにしてもよい。
また本例では、揺れ防止壁17は石突き31を支持する構造としているが、石突き装着体5Aつまり石突き固定部5の周壁、またはその下方の持上げ操作部3の持上げ穴3bを形成するための周壁を、周囲より支持するようにしてもよい。
ついで、同石突き固定具10の吸着動作について図2にもとづいて説明する。
傘30の石突き31を石突き固定具10に装着させた状態で、ゲル層2を床面8などに強く押し付け、石突き装着体5Aを、傘30を持上げ操作部3の持上げ方向に回転させると、まずナット3cが保持体4の天面部4bに近づいてゆき、天面部4bに当接すると今度は、ナット3cの回転によって持上げ棒3aが開口孔4cより徐々に持上げられ、吸盤1もそれに応じて弾性変形して、吸盤1の頂部に形成したリング状のストッパ部1bが保持体4に当接したところで、持上げ棒3aの螺進は停止する。なお持上げ棒3aを上方に移動させても、吸盤1の周縁は吸盤保持部4dによって押し付けられているため、吸盤1全体が持ち上がることはない。なお、ストッパ部1bは略水平に形成されていればよく、リング状に限定しない。また、吸盤に一体的に成形されていてもよい。
この動作において、ゲル層2はその周縁部で床面8への密着状態が保持されるため、吸盤1と床面8との間には、非吸着時の吸盤1の下方空間S(容積S1)は持上げ動作とともに広がり、持上げ棒3aの立設位置が最も高くなった(吸着状態の)ときには、下方空間Sは拡大した空間S2(容積S2)となる。つまり、吸着時の下方空間Sは、初期空間S1から拡大空間S2となって、容積が増大して、低圧化される。この低圧化によって吸盤1は強い吸着力を生成する。また、持上げ棒3aは螺合によって持上げられるため、持上げられた状態でロックされ、吸着状態が維持される。
ゲル層2は伸縮自在で柔軟であるため、多少の凹凸のある床面8との間に生じる隙間を塞ぎ、床面8との隙間からの空気侵入を防止でき、吸盤1の吸着力を補完し、その結果、道路や外床、電車内の床面など、微小な凹凸や埃や塵などの汚れによる凸部がある場合や、風や電車内の揺れによって自立した傘が揺れる場合であっても、吸盤1をいったん吸着させると、傘を手放し状態にして長時間自立させることができる。また、ゲル層2しか床面8に接していないため、自立中に床面8が揺れても、その揺れが石突き固定具10や石突き保有具30に伝わるのを、ゲル層2によって緩和することができる。
また、ゲル層2の自己粘着性が強いほど吸着力は増加し、ゲル層2の床固着面に水分を付加すれば、水分によって床面の凸凹を塞ぎ、また、吸着時においても、吸盤内への空気の侵入を防ぐため、吸盤の吸着力は増加し、その力の持続力も高まる。つまり、降雨時などで床面が濡れれば、吸着力はより増加し、さらに長時間自立させることができる。
また本例では、揺れ防止壁7を設けているため傘30の揺れを防止でき、特に揺れ防止壁7がクッション材7aを備えているため、電車走行中など常時振動している状況においても振動が吸収でき、そのため振動による吸着力の低下をより防止することができる。また、床面が揺れた場合、揺れ防止壁7が石突き31を支持していることに加え、石突き固定部5とともに傘を支持して、石突き固定具10に揺れを最も伝えやすい傘自体の揺れを抑えることができるため、傘の揺れを効果的に軽減することができる。なお、図示するようなクッション材4eを保持体4と石突き固定部5との間に介装させて、揺れ防止壁7のクッション材7a、石突き固定部5のクッション材(不図示)とともに3点で揺れを防止した構造としてもよい。
さらに、揺れ防止壁7は保持体4の周縁に連結されているため、石突き31を支持している箇所と、保持体4に連結されている箇所の2点によって、揺れを吸収することができる。特に、揺れ防止壁7の保持体4への連結箇所を、床面に近く、かつ最も安定した保持体の周縁としているため、揺れ防止壁7自体が安定し、揺れ防止効果を十分に発揮できる。なお、揺れ防止壁7の保持体4への連結箇所は周縁でなくてもよい。また本例では、揺れ防止壁7は持上げ操作部3と連結されていないため、揺れ防止壁7の揺れが吸盤1の頂部に伝達しない、揺れにより強い石突き固定具を構成できる。
また、石突き固定具10を傘30に固定して電車などの床面8に吸着させると、床面8が揺れて傘30が揺れても、傘30の揺れから伝達される揺れ防止壁7の揺れは、揺れ防止壁7が保持体4に連結されているため、保持体4にも伝わり、ひいては吸盤1の周縁部にも伝わるが、吸盤1の吸着力は、吸盤1の周縁部に保持体4が揺れることによって生じる上方からの力が加わっても、その力が、吸盤1の周縁部を持上げるような力でない限り、弱まることはない。また、保持体4の揺れを保持体4と当接する吸盤1のクッション性、および吸盤1の下方に設けられたゲル層2のクッション性によって緩和することができる。さらに、床面8にはゲル層2のみが接しているため、床面8からの揺れの伝達はゲル層2で吸収でき、ゲル層2よりも上方に位置する保持体4や揺れ防止壁7、石突き保有具10などに伝わる揺れを軽減することができ、加えて、揺れ防止壁7の揺れは、保持体4をも揺らすが、保持体4は持上げ操作部3と接続していないため、傘の左右の揺れにともなって保持体4の周縁が左右交合に上下動しても、その揺れが直接吸盤1の頂部に伝わるのを防ぐことができ、吸盤1の吸着力を持続させることができる。それらの結果、床面の揺れによる吸盤1の吸着力の低下を防止することができ、傘の自立を長時間可能にする。
また、ナット3cを反対方向に回転させれば、吸盤1は元の状態に復帰し、床面8への吸着が解除される。なお、石突き31を装着した状態の傘30のバランスがよければ、吸盤1の吸着が解除状態であっても、平坦で揺れのない床面8であれば傘の自立は可能である。くわえて、ゲル層2が自己粘着性を有していれば、より安定して自立させることができる。
なお、揺れ防止壁7によって囲まれた内方空間や保持体4の周壁4e内空間に、ゴムやゲルを注入して、揺れを吸収できる構造としてもよい。
以上の例では、石突き固定具10は傘30と別体であるが、傘の石突きと石突き固定具とを固着または一体化させてもよい。つまりその場合、石突き保有具は石突き固定具を使用した構成となる。図3は、そのような石突き固定具を使用し、石突き固定具を固着した自立傘の吸着時を示した縦断面図である。
同自立傘30Aは、石突き固定具10Aを石突き31に固着させている。同石突き固定具10Aは、下方にゲル状の半固形物層2を形成し、持上げ操作部3を上方に備えた吸盤1と、吸盤1を下方に備えた保持体4と、持上げ操作部3の上方に備えた、石突き固定部5(石突き装着体5A)とを備えている。この石突き装着体5Aは、図1,2に示したものと同様に、持上げ穴3bを有している。なお、同石突き固定具10Aも、図1,2の例と同様、持上げ棒3aの螺進、螺退作用によって、吸盤1の吸着、復帰を可能としている。
本例では、吸盤1として非吸着状態のとき円板状のものを使用し、ゲル層2として中央をくりぬいたものを使用している。よって非吸着時には初期空間S3が形成されており、持上げ操作をしたときには、吸盤1の下方空間Sは容積が(S3+S4)に広がり低圧化されて、吸盤1が吸着する。なお、同一の構成部材について同一の符号を付して、それらの説明および動作説明を割愛する。
また本例のものは、図1,2の例と同様に傘を自立させることができるとともに、石突き31と石突き固定具10Aとを固着させているため、傘の携帯中に石突き固定具10Aだけが外れ落ちるおそれがなく利便性が高い。つまり、図1,2の例のものでは、石突き固定部5に石突き31を強固に固定させているものの、傘30の回転操作によって、吸盤1を吸着させるため、吸盤1を吸着させる際の傘30の回転操作によって、石突き31の石突き固定部5によって固定されている箇所が磨耗し、石突き31が細くなるなどして、石突き固定具10より傘30が抜けるおそれがあるが、本例のものではそのおそれがない。なお、固着は接着剤等によって固着されたものでもよく、また石突き31と石突き固定具10Aを一体成形してもよい。
また、図1,2または図3の例において、吸盤1の頂部を持上げる手段として、持上げ操作部3に偏心カム機構を使用してもよい。その場合には、偏心カム機構を、保持体の上方に設け、足による踏み込みなどで操作できる押下操作板などで持上げ棒3を上方に動作させるようにすればよい。
上記2例のようにネジ式(ボルトとナットを使用する方式)の持上げ手段を使用した場合、吸盤1の吸着、復帰を傘の柄の回転だけで行えるので、操作がきわめて楽である。なお、操作を簡易にするため、傘の上下動操作によってネジを回転させるような機構を設けてもよい。また、この固定具は、雨傘だけではなく、日傘、杖、ステッキなどの石突き保有具に固定、固着または一体化させて、使用することもできる。特に、杖にこの固定具を使用する場合などには、ゲル層2の中央をくりぬき、そのくりぬいた部分に、滑り止めのためのゴムなどを設けるなどして、石突き固定具を使用した杖(石突き保有具)に滑り止め効果を持たせてもよい。以上は、吸盤の中央を持上げて吸盤を吸着させる操作方法を用いた本発明の実施形態について述べたが、石突き固定具および石突き保有具の形状および構造とそれらを構成する部材の形状および構造と各部材間の固着、連結等の各部材間の関係は、これらに限定されるものではない。
次に、吸盤を押圧することによって、床面に吸着させ、石突き保有具を自立させるようにした構成の石突き固定具の一例の使用態様について説明する。以下には、石突き保有具として傘(雨傘)を例示しているが、日傘、杖、ステッキなど下端に石突きを有した他の構造物でもよく、雨傘に限定されるものではない。
図4は同石突き固定具20に傘を差し入れた状態を示すもので、(a)は傘の非吸着時の斜視図、(b)は吸着時の斜視図である。図5,6は図4(a)、(b)に対応した各縦断面図である。
同石突き固定具20は、下方にゲル状の半固形物層12(以下、ゲル層12という)を備えた吸盤11と、吸盤11を床面8に押し付ける押圧部13と、吸盤11を下方に備えた保持体14と、保持体14の上方で傘40の石突きを支持し保持体14に連結された揺れ防止壁17とを備えており、傘40を揺れ防止壁17の上端開口に差し入れ、傘40の押し込み操作によって押圧部13を押し下げて、吸盤11を床面8に吸着させて、揺れ防止壁17に支持された傘40を自立させるようにしている。
なお、揺れ防止壁17は保持体14と一体成形されていることが望ましい。本例では揺れ防止壁17は、その下端が保持体14の下端と連結され、かつ押圧部13とは連結されていない。
また、この固定具も図1,2の例と同様、雨傘だけではなく、日傘、杖、ステッキなどの石突き保有具の石突きを支持することで、固定させ、使用することもできる。特に、杖にこの固定具を使用する場合などには、ゲル層12の中央をくりぬき、そのくりぬいた部分に、滑り止めのためのゴムなどを設けるなどして、石突き固定具を使用した杖(石突き保有具)に滑り止め効果を持たせてもよい。
吸盤11は、軟質の合成樹脂などにより、円板に近い偏平な円錐形状に成形されており、吸盤11単体では、吸着対象にゲル層12を介して当接させてその頂部11aより押圧することにより、吸盤11と床面8との間の空気が外に押し出されると、吸盤11は床面8に密着した状態で復帰弾性力によってもとの形状に戻ろうとし、それによって吸盤11(ゲル層12)下方の空間は低圧化されて、吸盤11が床面8に吸着する。
吸盤11の吸着面側にはゲル層12を形成し、頂部11aには後述する押圧部13を連結させている。
また、吸盤11の下端周縁部には、吸盤11の周縁を持上げて吸着を解除する(吸盤11を床面8よりはがす)ための取り外し片11bが一体形成されている。
なお、吸盤11は、吸盤を2重に構成してもよい。すなわち、図5中の吸盤11の下方に、他の吸盤を設け、その吸盤は、吸盤11と頂部同士で連結され、径を吸盤11よりもやや小とし、かつ下端の高さをほぼ同一としたものであり、2つの吸盤はともにゲル12に固着している。上方より押圧すれば、2つの吸盤はともに床面等に吸着する。また、ラバーカップの形状に形成された吸盤を使用してもよい。
ゲル層12は、ポリエチレン系素材、ポリウレタン系素材などで製され、シート状のものを所定サイズに切断して使用できる。なお、ゲル層12にも、吸盤11の取り外し片11bに固着させるようにした取り外し片を設けてもよい。また、耐震製品として使用される衝撃吸収用パッドも使用できる。なお、ゲル層12の特性は図1のものと同様であるため、説明を割愛する。
図7(a)は、吸盤11とほぼ同径か、あるいはやや大きめの円板状のゲル層12を、吸盤11との間に空間ができるように粘着または接着させた例、図7(b)は、円板状のゲル層12を吸盤11の吸着面に粘着または接着させ、吸着対象との間に空間を形成させた例である。
いずれの場合も、上方より押圧したときには、押圧後の吸盤11の復帰力が作用して、床面8との間が低圧化されることが発明者の試験により確認されている。図7(b)の場合は、押圧して空気を押し出した後、吸盤11の上方復帰とともにゲル層12も上方に移動し、それによってゲル層12と床面8との間の低圧化が実現でき、図7(a)の場合は、吸盤11とゲル層12とは中央に空間が形成されているが、押圧して空気を押し出した後は、図7(b)と同様に、吸盤11の上方復帰とともにゲル層12も上方に移動しようとするため、ゲル層12と床面8との間の低圧化が実現できる。
また、吸盤11とゲル層12の粘着性が弱い場合にはゲル層12が外れるおそれがあるため、接着することが望ましい。ただし、図7(a)の場合には、押圧したときに吸盤11内の空気を確実に外に押し出せるように、周縁を完全に接着しないことが望ましい。なお、ゲル層12は別体のシート状のものを粘着、接着するものに限られず、吸盤11の吸着面に層として一体化させたものを使用してもよいし、ゲル層12によって製された吸盤を使用してもよい。また、ゲル層2の硬度が低いために、吸盤状に成形できない場合には、吸盤状に成形された硬質のプラスチックなどの芯材を使用して、補強してもよい。
このようにゲル層12は少なくとも、吸盤11で吸着させたときにゲル層12と床面8との間から空気が流入しにくい、つまり少なくとも吸盤を床面に吸着させた際にゲル層12の周縁部が床面に密着する形状であればよい。例えば、中央の一部をくりぬいたリング状のものであってもよいし、上述のように、ゲル層12によって製された吸盤を使用してもよい。
押圧部13は、プラスチックなどで製された押圧棒13aと、その下端に接合させ吸盤11の頂部11aに埋め込ませた金属などで製された円板13bと、吸盤1の頂部11aの周辺を覆うように逆漏斗状にプラスチックなどで形成した押圧補助カバー13cと、石突き41を載せ置いて押圧棒13aを押圧するための押圧板13eとを備えている。また、押圧板13eの下方には押圧棒13aを収容固着する凹所13dが形成されている。なお、吸盤11の頂部11aに対する円板13bの埋め込み態様については、図8にてその一例を後述するが、円板13bは吸盤に埋め込まず、吸盤の頂部に固着もしくは固定されたものでもよいし、吸盤11の上方に備えられたものでもよい。また、押圧補助カバー13cと円板13bは一体成形されたものでもよいし、くわえて押圧棒13aも含め、一体成形されたものでもよい。つまり、押圧部13は、すくなくとも吸盤1を押圧できる構造であればよい。
図例のものでは、押圧棒13aは押圧補助カバー13cの上方円筒部分に貫通固着されており、押圧部13を押し下げることにより、吸盤11の頂部11aとその周辺を同時に押圧できる構造となっている。
揺れ防止壁17は、保持体14を取り囲む円錐状の周壁として設けられ、その上端は石突き41を周囲より支持できるよう開口され、その内方上端にはクッション材17aが周設されている。傘40の石突き41を揺れ防止壁17の上端開口より差し入れると、その石突き41は周囲を揺れ防止壁17によって支持され、クッション材17aによって周囲より弾性的に支持され、石突き41の下端は、押圧板13eに載せ置ける。なお、クッション材は周設ではなく、内方上端の一部に設けてもよい。
なお、揺れ防止壁17はクッション材17aによって差し入れた傘40の揺れを吸収する構造となっているが、揺れ防止壁7を花弁状に形成して、各花弁で石突き41を弾性的に挟持して、各花弁の弾性によって揺れを吸収するようにしてもよい。また、石突き41にテープなどを介在させて、石突き41の太さを調節し、傘40を携帯した際に、傘40が揺れ防止壁7の開口部より抜けるのを防止したり、石突き41にテープなどの滑り止めを介在させて弾性力を補強して、石突き41をより強固に支持できるようにしてもよい。また、石突きにクッション材を設けるなどして、石突きを強固に支持できるようにしてもよい。
このように、揺れ防止壁17を設けているため、床面が揺れた際に、その揺れの影響を最も受けやすい傘40の揺れを防止でき、特に揺れ防止壁17がクッション材17aを備えているものでは、電車走行中など常時振動している状況においても振動をより吸収でき、そのため振動による吸着力の低下を防止することができる。
さらに、揺れ防止壁17は保持体14に連結されているため、石突き41を支持している箇所と、保持体14の周縁とによって、揺れを吸収することができる。特に、揺れ防止壁17の保持体14への連結箇所を、床面に近く、かつ最も安定した保持体14の周縁としているため、揺れ防止壁17自体が安定し、揺れ防止効果を十分に発揮できる。なお、揺れ防止壁17の保持体14への連結箇所は周縁でなくてもよい。
また本例に示した石突き固定具20は、石突き41が揺れ防止壁7でのみ支持され、押圧板13eに載せ置かれる(押圧部13と相互に固定されない)構造となっているため、傘が揺れても石突き41の下端と押圧板13eとが水平方向に摺動する状態となり、そのため傘40の揺れは吸盤11の頂部に直接的に伝達されない。なお、極度の傘40の揺れによって傘40が転倒しないようにするため、押圧板13eの上面を滑り止め加工するか、周壁を設けるなどして、石突き41の水平方向の摺動を規制するようにしてもよいし、揺れ防止壁17の上端より下方に、揺れ防止壁17と一体成型された円柱状の周壁を設けるなどして、石突き41の水平方向の摺動を揺れ防止壁17によって、規制するようにしてもよい。
また、凹所13dは、上述するように押圧棒13aの上端が固着され、スプリング16を収容しており、凹所13dの一部は、保持体14の凹所14b内に回動可能に遊嵌されている。なお、図示するようなクッション材14eを保持体14と、凹所13dを形成している周壁との間に介装させて、揺れ防止壁17のクッション材17aとともに上下2点で揺れを防止した構造としてもよい。
保持体14は、硬質のプラスチック等で製され、吸盤11を下方に備えた円錐状のコーン部14aの内方と、その上方の凹部14bとは開口14cによって連通しており、吸盤11に介装された押圧部13を開口14cに貫通させている。また、保持体14の下端は吸盤11の周縁部に当接している。
また、開口14cを設けた箇所には内向鍔14dが形成されており、この内向鍔14dと凹所13bとの間に弾性力を有したスプリング16を介在させている。つまり、押圧棒13aにはスプリング16が外嵌されており、吸盤11の復帰状態では、スプリング16が収縮していない状態で、その上端が凹所13bに接し、下端が凹所14bの内向鍔14dの上面に接している。また、保持体14は押圧部13に接続されていないため、保持体14の周辺部の両端はそれぞれに上下動し、保持体14に連結された揺れ防護壁17も同様にその周辺部は上下動する。
以上には、同石突き固定具20の押圧構造の一例を示しているが、このようなスプリング16を設けた構造に限定されない。吸盤11を下方に備えた保持体14の上方で、押圧部13に直接、石突き41を固定、連結させてもよい。この構成については、図9にて後述する。
次に、傘40を自立させるための同石突き固定具20の吸着動作について図4〜7を参照しながら説明する。図7(a)、(b)は、同石突き固定具20に使用するゲル状の半固形物層12の吸盤11への形成例を示した縦断面図である。
図4(a)、図5は、傘40の石突き41に装着した同石突き固定具20の吸盤11が非吸着の状態(復帰状態)を示している。この状態で傘40を押し込むと、押圧部13が吸盤11を押圧し、吸盤11とゲル層12との間の空間g(図7(a)参照)、ゲル層12と床面8との間の空間g´(図7(b))の空気が外部に押し出され、図4(b)、図6に示すように、石突き装着体15Aの凹所13eが保持体14の凹所14bに深く入り込んだ状態となって、ゲル層12が凹凸部8aを有した床面8や地面に密着した状態で吸着する。
例えば、図7(b)のようにゲル層12を形成させたものでは、吸盤11を押圧すると、空間g´の空気が押し出され、低圧化され、その後、吸盤11は弾性復帰しようとするが、吸盤11がゲル12を介して床面8に強く密着しているため空気の侵入はなく、吸盤本来の吸着力は衰えず、それどころかゲル状であることによる気密性が相俟って吸着力は増加する。
また、内装されたスプリング16は、その下端が保持体14の内向鍔14dに接しているため、押圧によって弾性収縮するが、スプリング16の復帰弾性力によって内向鍔14dを押圧するため、保持体14全体が下方に移動し、保持体14の下端周縁が吸盤11とゲル層12を押圧し、それによっても空気侵入を防止でき、吸着力を持続させる。また、押圧部13には、スプリング16のほか、ゴム等の復帰弾性力のある素材を使用してもよい。また、吸盤11の頂部を、保持体の開口部14cに貫通させ、押圧板に固着されたものも採用できる。ようするに押圧部13は、少なくとも、吸盤11を押圧できる構成であればよい。
また図4に示すように、石突き41に吸着力を石突き41の挿入状態の程度で確認するために、石突き41に吸着力の指標となるラインなどの目印41aを設けることが望ましい。この指標ライン41aは、解除状態では表面に露出され、吸着状態では揺れ防止壁17で覆い隠される箇所に設けられており、指標ライン41aの露出状態を見て吸盤11の吸着の程度を確認することができる。
本例のものでは、押圧時には、スプリング16は上方にも復帰しようとするが、復帰弾性力よりも吸着力のほうが勝っているため吸着力が衰えない限りは元に戻らず、押圧板13eの下方に形成された凹所13dが保持体14の凹所14bに深く収容された状態を維持する。
以上のように、本発明によれば、吸盤11の吸着面側にゲル層12を形成しているため、ゲル状であること、つまりゲルの有する柔軟性と弾力性によって、伸縮自在となって凹凸のある床面8との隙間を塞ぎ、そこからの空気侵入を防止でき、道路や外床、電車内の床面など、微小な凹凸や埃や塵などの汚れによる凸部がある面に対しても、傘40を押し込むだけで強力に吸着でき、傘40は手放し状態にしても自立する。
また、ゲル層12は弾力性を有しているため、吸盤11が吸着状態より復帰すると元の状態に復帰できる。さらに、上記の保持体14、揺れ防止壁17など揺れを考慮にいれた種々の構成によって、自立状態を長時間保持することができる。
なお、石突き41を装着した状態の傘40のバランスがよければ、吸盤11の吸着が解除状態であっても、平坦で揺れのない床面8であれば傘40の自立は可能である。くわえて、ゲル層12が自己粘着性を有していれば、より安定して自立することができる。
なお、揺れ防止壁17によって囲まれた内方空間や保持体14の内向き鍔部14dの空間や保持体14の凹所14b内に、ゴムやゲルを注入して、揺れを吸収できる構造としてもよい。
また、ゲル層12はその床固着面に水分を付加すれば、さらに吸着力は増加する。そのため、雨降り時に石突き固定具20を装着した傘40をさしてゲル層12に十分な水分を与えた後は、より吸着しやすく、利便性はきわめて高い。ただし、汚れた水分で劣化が進まないように、非吸着時に石突き固定具20を傘40に装着したままでも、ゲル層12を覆い隠して保護できるように、開閉自在の蓋を設けてもよい。
なお、ゲル層12は、図3の例で示したように、中央をくりぬき吸盤11の周縁のみに接着させたものでもよい。
本例の石突き固定具20によれば、石突き固定具20を傘40に固定して電車などの床面8に吸着させると、床面8が揺れて傘40が揺れても、その揺れを、揺れ防止壁17の石突き41を支持している箇所で抑えることができる。傘40の揺れから伝達される揺れ防止壁17の揺れは、揺れ防止壁17が保持体14に連結されているため、保持体14にも伝わり、ひいては吸盤11の周縁部にも伝わるが、吸盤11の吸着力は、吸盤11の周縁部に保持体14が揺れることによって生じる上方からの力が加わっても、その力が、吸盤11の周縁部を持上げるような力でない限り、弱まることはない。また、保持体14の揺れを保持体14と当接する吸盤11のクッション性、および吸盤11の下方に設けられたゲル層12のクッション性によって緩和することができる。さらに、床面8にはゲル層12のみが接しているため、床面8からの揺れの伝達はゲル層12で吸収でき、ゲル層12よりも上方に位置する保持体14や揺れ防止壁17、石突き保有具40などに伝わる揺れを軽減することができ、加えて、揺れ防止壁17の揺れは、保持体14をも揺らすが、保持体14は押圧部13と接続していないため、傘の左右の揺れにともなって保持体14の周縁が左右交合に上下動しても、その揺れが直接吸盤の頂部に伝わるのを防ぐことができ、吸盤の吸着力を持続させることができる。それらの結果、床面の揺れによる吸盤11の吸着力の低下を防止することができ、傘の自立を長時間可能にする。
図8は、押圧棒13aと吸盤11との結合態様の一例を示した部分縦断面図である。
図5で示した例では、押圧部13の下端には円板13bが形成され、その円板13bが吸盤11の頂部11aに埋め込まれ、押圧棒13aと相互に結合している。吸盤11の頂部11aには埋め込み空間11cが形成されており、その埋め込み空間11cに、円板13bを周囲より覆うように、ゲル、ゴムなどの柔軟な材料18を、図8で示すように充填させ、押圧部13と吸盤11を結合させてもよい。
この充填材料は、押圧棒13aと床面8に吸着した吸盤11とを、あそびを持たせて結合するための緩衝材18として設けられている。
したがって、電車の床面などに吸着しているときに電車の揺れで傘40が左右に揺れた際、その揺れは揺れ防止壁17で軽減されるものの、揺れ防止壁17、保持体14を介して押圧部13にも伝達され、吸盤11にも伝わるが、緩衝材18を設けた構造のものでは、吸盤11の頂部への揺れの伝達は緩和され、吸盤11の吸着力は持続する。
また、揺れ防止壁17のクッション材17a、保持体14のクッション材14eなどとの協働によって、吸盤11への揺れの伝達はさらに緩和される。つまり、電車走行中など常時振動している状況においても、上記種々の構成によって振動を吸収できるため、振動による吸着力の低下を防止することができる。
なお、緩衝材は図1,2の例、図3の例、図5,6の例および後述する図9,10の例にも適用可能であり、同様の効果が期待できる。
本例では、石突き固定具20は傘40と別体であるが、傘の石突きと石突き固定具とを、固着または一体化してもよい。つまりその場合、石突き保有具は石突き固定具を使用した構成となる。図9は、そのような石突き固定具を使用し、石突き固定具を固着した自立傘の吸着時を示した縦断面図である。
同自立傘40Aは、石突き固定具20Aを石突き41に固着させている。同石突き固定具20Aは、下方にゲル状の半固形物層12を形成した吸盤11と、石突き41に固着され、吸盤11を床面に押し付ける押圧部13と、吸盤11を下方に備えた保持体14とを備えている。同自立傘40Aは、傘の押し下げ操作によって吸盤11が床面に吸着させ、取り外し片11bの持上げ操作により復帰させるもので、詳細の動作については図4〜6の例と同様であるため、同一の構成部材について同一の符号を付して、それらの説明および動作説明を割愛する。
また本例のものは、図4〜6の例と同様に傘を自立させることができるとともに、石突き41と石突き固定具20Aとを固着させているため、傘の携帯中に石突き固定具20Aだけが外れ落ちるおそれがなく利便性が高い。固着は接着剤等によって固着されたものでもよく、また石突き41と石突き固定具20Aを一体成形してもよい。また、石突き41と押圧板13eとを固着させてもよい。その固着は接着剤等によって固着されたものでもよく、また石突き41と押圧板13eとを一体成形してもよい。
最後に、より揺れに強く安定した傘自立用石突き固定具について説明する。図10は、そのような揺れ防止壁を有した石突き固定具の非吸着時の縦断面図である。なお本図では、安定化した揺れ防止壁を図5,6の例に対応させたものを例示しているが、図1〜3の例や図9の例にも適用可能である。
本例では、揺れ防止壁17が保持体14の周縁よりも大きく延出形成されている。つまり揺れ防止壁17は、平面視で保持体14よりも径大に形成され、その延出された周縁部17bが、吸盤11またはゲル12に密着するように形成されている。そのために、少なくともゲル12は同程度の径に形成されている(以上、図10の右側に示した周縁部17bを参照)。また、吸盤の吸着時には、保持体14の周緑部が吸盤の周縁部を押さえるため、揺れ防止壁とともに揺れを抑える構造となっている。
このような構造とすることで、傘40が左右に揺れることによって、その揺れは揺れ防止壁17を揺らすが、揺れ防止壁17の左右のいずれか側が傘の揺れによって、上下に揺れようとした場合でも、周縁部17bの揺れは吸盤11やゲル12によって吸収され、大きな揺れを防止できる。加えて、揺れ防止壁17の揺れは、保持体14をも揺らすが、保持体14は押圧部13と接続していないため、傘の左右の揺れにともなって保持体14の周縁が左右交合に上下動しても、その揺れが直接吸盤の頂部に伝わるのを防ぐことができ、吸盤の吸着力を持続させることができる。
なお、揺れに強く安定した形状としては、上記のものに限られず、揺れ防止壁17、保持体14の少なくとも一方の周縁部が、ゲル12または吸盤11に密着して、床面8に支持されたゲル12または吸盤11によって揺れが吸収できる構造とすればよい。また、揺れ防止壁17の下端にゴム等を設けるなどして、地面と接する構造としてもよい。吸盤11の周縁部に密着する場合は、その吸盤11の周縁部がゲル12によって支持されるようにするほうが望ましい。
例えば、揺れ防止壁17または保持体14の周縁部を取り外し片11bに接着させてもよい(図10の左側に示した周縁部17bを参照)。そうすれば、揺れ吸収効果を発揮できるとともに、装着した傘40を図中の右方向に倒すだけで取り外し片11bを上方に持上げ、吸着した吸盤11を引き剥がすことができる。
なお本例では、揺れ防止壁17の周縁部17bを下方に突出させて吸盤11、ゲル12に密着させているが、吸盤11またはゲル12の周縁部を上方に突出させて、つまり周縁部がリング状に高くなるように形成して、そのリング部分を揺れ防止壁17の周縁部17bまたは保持体14の周縁部に密着させるようにしてもよい。
また本例では、石突き固定部15と、押圧部13の上端部分を構成する押圧板13eとが一体となった断面H形の石突き装着体15Aを有している。石突き固定部15は、傘40の石突き41を差し入れて挿着させる傘挿着凹所15aを有しており、押圧板13eを一体に形成している。
また、傘挿着凹所15aには、内方上端にクッション材15bが内装され、その開口はクッション材15bが装着された状態では傘の石突きの径と同じか、やや小さめに形成されている。
このように本例では、石突き固定部15によって傘40の石突き41を固定する構造であるため、揺れ防止壁17によって石突き41のより上方を支持するようにすれば、石突き41が上下2点でより安定的に支持、固定されるようになるため、傘40自体の揺れを緩和することができる。なお、図示するようなクッション材14eを保持体14と、凹所13dを形成している周壁との間に介装させて、揺れ防止壁17のクッション材17a、石突き固定部15のクッション材15bとともに3点で揺れを防止した構造としてもよい。
なお、石突き固定部15による石突き41の固定は、石突き41が水平方向にわずかに揺れ動ける程度にあそびを有したものであってもよい。
また本例では、揺れ防止壁17は石突き41を支持する構造としているが、石突き装着体5Aつまり石突き固定部15の周壁、またはその下方の押圧部13の押圧板13eを、周囲より支持するようにしてもよい。
以上は、押圧して吸盤を吸着させる操作方法を用いた本発明の最良の実施形態について述べたが、石突き固定具および石突き保有具の形状および構造とそれらを構成する部材の形状および構造と各部材間の固着、連結等の各部材間の関係は、これらに限定されるものではない。
吸盤の中央を持ち上げることによって、吸盤を床面に吸着させて、傘(石突き保有具)を自立させるようにした、本発明の傘(石突き保有具)自立用の石突き固定具の一例の使用態様を示すもので、(a)は傘の石突きの斜視図、(b)はナットの斜視図、(c)は同石突き固定具の一部破断斜視図である。 同石突き固定具の使用態様を示す縦断面図で、(a)は非吸着時、(b)は吸着時を示している。 吸盤の中央を持ち上げることによって、吸盤を床面に吸着させて、傘(石突き保有具)を自立させるようにした、本発明の石突き固定具を使用した石突き保有具の一例である自立傘の非吸着時を示した縦断面図である。 吸盤を押圧することによって、吸盤を床面に吸着させて、傘(石突き保有具)を自立させるようにした、本発明の傘(石突き保有具)自立用の石突き固定具の一例の使用態様を示す部分斜視図で、(a)は非吸着時、(b)は吸着時を示している。 同石突き固定具の非吸着時の縦断面図である。 同石突き固定具の吸着時の縦断面図である。 (a)、(b)は、同石突き固定具に使用するゲル状の半固形物層の吸盤への形成例を示した縦断面図である。 石突き固定具の押圧部と吸盤との結合態様の一例を示した部分縦断面図である。 吸盤を押圧することによって、吸盤を床面に吸着させて、傘(石突き保有具)を自立させるようにした、本発明の石突き固定具を使用した石突き保有具の一例である自立傘の吸着時を示した縦断面図である。 吸盤を押圧することによって、吸盤を床面に吸着させて、傘(石突き保有具)を自立させるようにした、本発明の他例である石突き固定具を使用した石突き保有具の非吸着時を示した縦断面図である。
符号の説明
10 傘自立用石突き固定具(石突き保有具自立用の石突き固定具)
1 吸盤
1a 円板
2 ゲル状の半固形物層(ゲル層)
3 持上げ操作部
4 保持体
5 石突き固定部
5a 傘挿着凹所
5c ナット
7 揺れ防止壁
7a クッション材
8 床面
30 傘
31 石突き
30A 自立傘(石突き固定具を使用した石突き保有具)
10A 石突き固定具
20 傘自立用石突き固定具(石突き保有具自立用の石突き固定具)
11 吸盤
11a 頂部
12 ゲル状の半固形物層(ゲル層)
13 押圧部
13a 押圧棒
13b 円板
13e 押圧板
14 保持体
15 石突き固定部
15a 傘挿着凹所
15c クッション材
16 スプリング
17 揺れ防止壁
17a クッション材
18 緩衝材
40 傘
41 石突き
40A 自立傘(石突き固定具を使用した石突き保有具)
20A 石突き固定具

Claims (6)

  1. 下方にゲル状の半固形物層を備えた吸盤と、該吸盤の中央を持上げる持上げ操作部と、上記吸盤を下方に備えた保持体と、該保持体の上方に設けられた、石突きを有した用具の石突きを固定する石突き固定部とを備え、上記石突きを有した用具の石突きを上記石突き固定部に固定し、上記吸盤を上記ゲル状の半固形物層を介して床面に押し当てた状態で、所定の操作で上記持上げ操作部を動作させて復帰状態にある上記吸盤の中央を持上げることによって、上記吸盤を床面に吸着させて、上記石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする石突き固定具。
  2. 請求項1において、
    上記保持体の上方で上記石突きを有した用具の上記石突きを周囲より支持し、上記保持体に連結された揺れ防止壁をさらに備えたことを特徴とする石突き固定具。
  3. 請求項1または2に記載の石突き固定具の石突き固定部に、石突きを有した用具の石突きを、固定、固着または一体化させて、石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする、石突き固定具を使用した石突きを有した用具。
  4. 下方にゲル状の半固形物層を備えた吸盤と、上記吸盤を床面に押し付ける押圧部と、上記吸盤を下方に備えた保持体と、上記保持体の上方で、石突きを有した用具の石突きを周囲より支持し、上記保持体に連結された揺れ防止壁とを備え、上記石突きを有した用具の石突きが揺れ防止壁で支持された状態で、所定の操作で上記押圧部を押し下げて、復帰状態にある上記吸盤を床面に押し付けることによって、上記吸盤を吸着させて、上記石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする石突き固定具。
  5. 請求項4に記載の石突き固定具の揺れ防止壁によって、石突きを有した用具の石突きを支持させて、石突きを有した用具を自立するようにしたことを特徴とする、石突き固定具を使用した石突きを有した用具。
  6. 請求項5において、
    上記石突き固定具の上記押圧部に、上記石突きを有した用具の上記石突きを固定、固着または一体化させて、上記石突きを有した用具を自立させるようにしたことを特徴とする、石突き固定具を使用した石突きを有した用具。
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