JP2008294799A - 多重化送出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル放送における多重化時にデータの衝突が発生しても規定されたデータレートを超えない最大のデータレートでデータを送出できる多重化送出装置を提供する。
【解決手段】 多重化送出装置10は、ECMデータ送出部16およびEMMデータ送出部20から入力されたデータを、データ毎にあらかじめ定められた優先順位に従って多重化する多重化部22を備えている。また、多重化送出装置10は、各データの送出周期の下限値の設定情報を受信する設定受信部12と、送出周期の下限値と優先順位とに基づいて、ECM送出部16とEMMデータ送出部20からのデータの送出周期を算出するレート算出部24とを備えている。ECM送出部16とEMM送出部20は、レート算出部24にて算出された送出周期に従ってデータを送出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のデータを多重化して送出する多重化送出装置に関し、特に、デジタル放送におけるデータ送出装置に関する。
デジタル放送においては、放送局は、受信機に対して、番組の視聴条件の情報を含むECM(Entitlement Control Message)や各視聴者の契約内容の情報を含むEMM(Entitlement Management Message)を送出する。また、放送局は、符号化された画像または音声(ES:Elementary Stream)がどのプログラムに属しているかを示す情報であるPSI(Program Specific Information)やPSIに番組情報などを含めたSI(Service Information)を送出する。これらのデータレートは、ARIB(社団法人 電波産業会)が規定している。
放送局は、ECMデータの送出装置、EMMデータの送出装置などのように、異なる種類のデータを送出する複数の送出装置と、各送出装置から送出されたデータを多重化する多重化装置を有している。放送局は、各送出装置から送出されたデータを、多重化装置によって多重化して送出する。
一般的に送出装置は、パケットのみのレートであるデータレートと、無効データであるNULLパケットを含めたクロックレートの2つのレートを持っている。多重化装置は、複数の送出装置から送出されたパケットを多重化して送出するときに多重化後の出力レートを一定にするために、NULLパケットとデータパケットを置き換える。
複数の送出装置から同じタイミングにデータを受信すると、多重化装置では、データの衝突が発生する。この場合、多重化装置は、データの喪失を防ぐために、衝突したデータを順次送出する処理を行う。すなわち、データパケットの次のNULLパケットを、衝突したデータパケットに置き換えることによってデータの多重化を行う。
ここで、優先度の高い第1のTS(Transport Stream)パケットと優先度の低い第2のTSパケットを多重化する場合を例に説明する。データ衝突時に、データを喪失することなく多重化するために、多重化装置は、第2のTSパケットの送出タイミングを遅らせる。すなわち、第1のTSパケットをデータ衝突がない場合と同じタイミングに送出し、第2のTSパケットを第1のTSパケットに続いて送出する。従って、第2のTSデータパケットについては、次に第2のTSデータパケットを送出するまでの間隔が、TSデータパケット1個分短くなり、一時的にデータレートが上昇する。
従来は、データの衝突があった場合にも規定のデータレートを超えないように、各データ送出装置は、実測データに基づいて余裕を持った低いデータレートでデータを送出していた。
特許文献1は、データ衝突時にデータレートが基準のデータレートを超えないようにする発明を開示している。特許文献1では、多重化後のデータレートを一定にするため、多重化するデータ量が基準値以下となるまで、映像用のTSパケットの多重化処理を停止する。
特開2006−246133号公報
ARIBは、PSI/SIデータについては、データレートの上昇範囲を規定しているが、ECM/EMMについては規定していない。従って、あらかじめ低いデータレートでデータの送出を行ったとしても、データレートの過度の上昇を防止できない。また、低いデータレートでデータを送出すると、本来使用できる帯域を有効に活用できないという問題がある。
特許文献1の発明のように、データ量が一定以下となるように多重化処理を停止すると、データが喪失する虞がある。また、ECMデータの多重化処理を停止すると、受信機であるテレビのチューニングに時間が掛かる。EMMデータは、1回のみ送出されるデータである場合、多重化処理を停止すると、データが受信機に届かなくなり、正常にデスクランブルできないという問題が発生する。
本発明は、上記背景に鑑み、多重化時にデータの衝突が発生しても規定されたデータレートを超えない最大のデータレートでデータを送出できる多重化送出装置を提供することを目的とする。
本発明の多重化送出装置は、データを送出する複数のデータ送出部と、複数の前記データ送出部から送出されたデータを、前記データ毎にあらかじめ定められた優先順位に従って多重化し、多重化したデータを送出する多重化部と、前記多重化部より送出される際の前記各データの送出周期の所望の下限値を第1の送出周期として取得する送出周期取得部と、前記第1の送出周期の下限値と前記優先順位とに基づいて、前記各データ送出部が送出するデータの送出周期を第2の送出周期として算出する送出周期算出部とを備え、前記データ送出部は、前記第2の送出周期でデータを送出する構成を有する。
この構成により、データの送出周期の所望の下限値(第1の送出周期)と優先順位とに基づいてデータ送出部からのデータの送出周期(第2の送出周期)を求め、当該送出周期にて多重化部にデータを入力するので、多重化部にてデータの衝突が起きたときにも所望の下限値を上回る送出周期でデータを送出することができる。
本発明の多重化送出装置において、前記送出周期算出部は、前記第1の送出周期T1[s]、当該データより優先順位の高いデータの数X[個]、前記多重化部が送出するデータの単位S[bit]、多重化部のクロックレートR[bps]を用いて、
T2≧T1+S×X/R・・・(2)
を満たす第2の送出周期T2[s]を求める構成を有する。
この構成により、所望の下限値T1(第1の送出周期)に、優先順位の高いデータの種類のパケットを送出する時間(S×X/R)を加算した時間以上の長さの第2の送出周期T2を決定するので、データの衝突が発生したときにも、データの送出間隔を所望の下限値T1以上とすることができる。
本発明の多重化送出装置において、前記送出周期算出部は、前記式(2)を満たす最小の値を前記第2の送出周期T2として求める構成を有する。
この構成により、データの衝突が発生したときに、データ送出周期の所望の下限値T1を確保できる最小のデータ送出周期を求めるので、効率良くデータを送出することができ、帯域の有効活用を図れる。
本発明の多重化送出装置において、前記多重化部は、MPEG2で規定するトランスポートストリームを送出する構成を有する。
この構成により、データ衝突時の一時的なデータレートの上昇を考慮しつつ、MPEG2のトランスストリームを効率良く送出することができる。
本発明のデータ送出装置は、複数の入力元から入力されたデータをあらかじめ定められた優先順位に従って多重化する機能を有する多重化装置に対してデータを送出するデータ送出装置であって、多重化装置より送出される際の前記各データの送出周期の所望の下限値を第1の送出周期として取得する送出周期取得部と、前記第1の送出周期と前記優先順位とに基づいて、前記多重化装置に入力するデータの送出周期を第2の送出周期として算出する送出周期算出部と、前記第2の送出周期でデータを送出するデータ送出部とを備えた構成を有する。
この構成により、データの送出周期の所望の下限値(第1の送出周期)と優先順位とに基づいてデータ送出部からのデータの送出周期(第2の送出周期)を求め、当該送出周期にて多重化部にデータを入力するので、多重化装置においてデータの衝突が起きたときにも所望の下限値を上回る送出周期でデータを送出することができる。
本発明の多重化送信方法は、複数のデータを多重化して送出する方法であって、前記多重化して送出される際の前記各データの送出周期の所望の下限値を第1の送出周期として取得するステップと、前記第1の送出周期と前記優先順位とに基づいて、データ送出部が送出するデータの送出周期を第2の送出周期として算出するステップと、前記第2の送出周期でデータ送出部からデータを送出するステップと、前記データ送出部から入力されたデータを、前記データ毎にあらかじめ定められた優先順位に従って多重化し、多重化したデータを送出するステップとを備えた構成を有する。
この構成により、データの送出周期の所望の下限値(第1の送出周期)と優先順位とに基づいてデータ送出部からのデータの送出周期(第2の送出周期)を求め、当該送出周期にて送出されたデータを多重化するので、多重化の際にデータの衝突が起きたときにも所望の下限値を上回る送出周期でデータを送出することができる。なお、本発明の多重化送信装置の各種の構成を本発明の多重化送信方法に適用することも可能である。
本発明のプログラムは、複数の異なる種類のデータを多重化して送出するためのプログラムであって、コンピュータに、前記各データの送出周期の下限値の情報を取得するステップと、前記送出周期の下限値と前記優先順位とに基づいて、複数のデータ送出部から送出するデータの送出周期を算出するステップと、前記送出周期に従って、複数のデータ送出部からデータを送出するステップと、前記複数のデータ送出部から入力されたデータを、前記データ毎にあらかじめ定められた優先順位に従って多重化し、多重化したデータを送出するステップとを実行させる構成を有する。なお、本発明の多重化送信装置の各種の構成を本発明のプログラムに適用することも可能である。
この構成により、データの送出周期の所望の下限値(第1の送出周期)と優先順位とに基づいてデータ送出部からのデータの送出周期(第2の送出周期)を求め、当該送出周期にて送出されたデータを多重化するので、多重化の際にデータの衝突が起きたときにも所望の下限値を上回る送出周期でデータを送出することができる。
本発明によれば、データの送出周期の所望の下限値(第1の送出周期)と優先順位とに基づいてデータ送出部からのデータの送出周期(第2の送出周期)を求め、当該送出周期にて送出されたデータを多重化するので、多重化の際にデータの衝突が起きたときにも所望の下限値を上回る送出周期でデータを送出することができるというすぐれた効果を有する。
以下、本発明の実施の形態の多重化送出装置および多重化送出装置によるデータ送出方法について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の多重化送出装置10の構成を示す図である。図1において、多重送出装置10は、設定装置30から送出周期や優先順位などの設定値を受信する設定受信部12と、ECMデータを記憶したECMデータ記憶部14と、ECMデータを送出するECM送出部16と、EMMデータを記憶したEMMデータ記憶部18と、EMMデータを送出するEMM送出部20と、ECM送出部16とEMM送出部20から送出された各データを多重化する多重化部22とを有する。
また、本実施の形態の多重化送出装置10は、ECM送出部16によるECMデータの送出レートとEMM送出部20によるEMMデータの送出レートを算出するレート算出部24を有している。
なお、以下の説明では、ECMデータの方がEMMデータより、データ送出の優先度が高い場合について説明する。ただし、EMMデータの方がECMデータより、データ送出の優先度が高い場合にも、本発明を適用できることは言うまでもない。
多重送出装置10の動作について説明する。まず、多重送出装置10の設定受信部12は、設定装置30から、設定情報として、データレート算出に必要な係数を受信する。設定受信部12は、設定装置30より受信した設定情報を、レート算出部24に渡す。ここで設定受信部12が受信する設定情報は、ECMデータパケットの送出周期、EMMデータパケットの送出周期、送出データの優先度一覧、多重化部22が送出するデータパケットの1個の大きさ、多重化部22のクロックレートである。なお、設定受信部12は、ここに挙げた例以外の設定情報、例えば、EMMデータパケットの大きさ等の情報を受信してもよい。
ECMデータレートは、ECMデータのみのデータレートである。EMMデータレートは、EMMデータのみのデータレートである。設定装置30は、例えば、規格によって規定されたECMデータあるいはEMMデータのデータレートの情報を設定受信部12に入力してもよい。多重化部22のクロックレートは、無効データであるNULLパケットを含めたデータレートである。
レート算出部24は、規格によって定められたECMデータパケットの送出周期Tcs[秒]、多重化部22から送出される1個のデータの大きさS[bit]、ECMデータより優先度の高いTSの数X[個]、多重化部22のクロックレートR[bps]を用いて、ECMデータのデータレートを算出する。具体的には、下記の式(3)を満たす周期Tc[秒]をデータレートとして決定する。
Tc≧Tcs+S×X/R ・・・(3)
本実施の形態では、ECMデータとEMMデータのうちECMデータが優先して送信されるので、ECMデータより優先度の高いTSは存在せず、X=0である。なお、データの伝送効率を高める上で、周期Tc[秒]はできるだけ小さい方がよいので、レート算出部24は、上記(3)式を満たす最小の値を周期Tc[秒]として決定する。従って、ECMデータの送出周期Tcは、以下の式(4)によって求められる。
Tc=Tcs ・・・(4)
式(4)に示すように、本実施の形態では、ECMデータの送出周期は、規格で定められた送出周期Taに等しい。ECMデータは、EMMデータよりも優先度が高く、データの衝突が生じても多重化されるタイミングが遅れないからである。なお、本実施の形態では、式(3)を満たす最小値以外の値を送出周期Tcとしてもよい。実際にデータを送出する際には、全パケットを正確に同じ送出周期で送出することは困難であり、送出周期にぶれが生じる。このぶれによって、一時的にデータレートが上昇することがあるので、式(3)を満たす最小値に、送出時に生じるぶれの時間分を加えた値を送出周期Tcとしてもよい。
レート算出部24は、上記(3)式と同様の式を用いて、EMMデータのデータレートを算出する。EMMデータの場合には、EMMデータより優先度の高いTSとしてECMデータが存在するのでX=1となる。EMMデータの送出周期Tmは、規格で定められたEMMデータの送出周期Tmsを用いて、以下の式(5)によって求められる。
Tm≧Tms+S/R ・・・(5)
レート算出部24は、算出したECMデータのデータレートをECM送出部16に通知し、EMMデータのデータレートをEMM送出部20に通知する。ECM送出部16は、レート算出部24で算出したECMデータのデータレートでECMデータを送出する。EMM送出部20は、レート算出部24で算出したEMMデータのデータレートでEMMデータを送出する。
多重化部22は、ECM送出部16から送出されたECMデータと、EMM送出部20から送出されたEMMデータとを多重化する。
本実施の形態の多重化送出装置10は、ECMデータとEMMデータとの衝突によってEMMデータの送出が遅れたときにEMMデータの送信間隔が設定情報で規定された送信間隔となるデータレートを求め、EMM送出部20のデータレートを制御している。従って、多重化部22にてデータの衝突が発生しても設定情報で規定したデータレートを超えない最大のデータレートで送出でき、帯域の有効活用が図れる。
なお、本実施の形態では、ECMデータ、EMMデータを例にして説明したが、ECMデータ、EMMデータに限らず、データレートの上昇範囲が定められていないデータの場合についても、同様の効果を実現可能である。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態の多重化送出システム40の構成を示す図である。第2の実施の形態の多重化送出システム40は、ECMデータ、EMMデータ、PSI/SIデータの3つのデータを多重化して送信する。
図2において、多重化送出システム40は、各種の設定を行う設定装置42と、ECMデータの送出を行うECM送出装置44と、EMMデータの送出を行うEMM送出装置48と、PSI/SIデータの送出を行うPSI/SI送出装置52と、各送出装置44,48,52の多重化、送出を行う多重化装置56とを有する。ECM送出装置44、EMM送出装置48、PSI/SI送出装置52は、それぞれレート算出部46,50,54を有している。
なお、本実施の形態では、送出データの優先度が、PSI/SIデータ、ECMデータ、EMMデータの順に高い場合を例として説明する。ただし、送出データの優先度が上記と異なる場合にも本発明を適用できることは言うまでもない。
多重化送出システム40の動作について説明する。まず、設定装置42からECM送出装置44に対して、本実施の形態のデータレート算出方法に必要な係数を設定する。ここで設定する係数は、規格で定められたECMデータパケットの送出周期Tcs、多重化装置56が送出するデータパケットの1個の大きさ、送出データの優先度一覧、多重化装置56のクロックレートである。
レート算出部46は、規格によって定められたECMデータパケットの送出周期Tcs[秒]、多重化装置56が送出する1個のデータの大きさS[bit]、ECMデータより優先度の高いTSの数X[個]、クロックレートR[bps]を用いて、ECMデータのデータレートを算出する。具体的には、第1の実施の形態にて説明した式(3)を満たす周期Tc[秒]をデータレートとして決定する。
本実施の形態では、ECMデータより優先度の高いTSとしてPSI/SIデータが存在するのでX=1となる。従って、レート算出部46は、ECMデータの送出周期Tcを、以下の式(6)によって求める。
Tc≧Tcs+S/R ・・・(6)
本実施の形態では、式(6)を満たす最小の周期Tc[秒]をECMデータの送出周期Tcとして求める。ECM送出装置44は、レート算出部46にて算出したデータレートでECMデータを多重化装置56へ送出する。
EMM送出装置48およびPSI/SI送出装置52も、ECM送出装置44と同様に、データレートを算出し、算出したデータレートに従ってEMMデータあるいはPSI/SIデータを多重化装置56へ送信する。
EMMデータの場合には、優先度の高いTSとしてECMデータとPSI/SIデータが存在するのでX=2となる。従って、レート算出部50は、EMMデータの送出周期Tmを、規格で定められた送出周期Tmsを用いて以下の式(7)によって求める。
Tm≧Tms+2×S/R ・・・(7)
本実施の形態では、式(7)を満たす最小の周期Tm[秒]をEMMデータの送出周期Tmとして求める。EMM送出装置48は、レート算出部50にて算出したデータレートによって、EMMデータを多重化装置56へ送出する。
PSI/SIデータの場合には、PSI/SIデータより優先度の高いTSは存在しないのでX=0となる。従って、レート算出部54は、PSI/SIデータの送出周期Tpを、規格で定められたPSI/SIデータの送出周期Tpsを用いて以下の式(8)によって求める。
Tp≧Tps ・・・(8)
本実施の形態では、式(8)を満たす最小の周期Tp[秒]をPSI/SIデータの送出周期Tpとして求める。すなわち、本実施の形態では、PSI/SIデータの送出周期は、規格で定められた送出周期Tpsに等しい。PSI/SIデータは、3種類のデータの中で最も優先度が高く、データの衝突が生じても多重化されるタイミングが遅れないからである。PSI/SI送出装置52は、レート算出部50にて算出したデータレートによって、EMMデータを多重化装置56へ送出する。
本実施の形態の多重化送出システム40は、ECM送出装置44、EMM送出装置48、PSI/SI送出装置52が、データ衝突時におけるデータの遅れを考慮してデータレートを算出し、算出したデータレートでデータを多重化装置56に送信する。従って、多重化装置56は、データの衝突が発生しても規定した送出レートを超えない最大のデータレートでTSパケットデータを送出できる。
図3(a)は、従来の多重化後のデータ送出タイミングを示す図であり、図3(b)は、本実施の形態の多重化送出システム40による多重化後のデータ送出タイミングを示す図である。図3(a)および図3(b)について説明すると、上の段から順に、PSI/SI送出装置52からのPSI/SIデータの出力タイミング、ECM送出装置44からのECMデータの出力タイミング、EMM送出装置48からのEMMデータの出力タイミングを示す。下段は、3つのTSパケットを多重化した後のデータ出力タイミングを示す。
図3(a)に示すように、従来のデータ多重化においては、PSI/SIデータ、ECMデータ、EMMデータの送出タイミングが衝突すると、優先順位に従ってデータが多重化される。最も優先度の高いPSI/SIデータは元々のデータ送出タイミングで多重化される。次に優先度の高いECMデータは、PSI/SIデータが多重化された後に多重化され、優先度の最も低いEMMデータは、ECMデータに続いて多重化される。このため、多重化されたデータにおいて、ECMデータの送出周期は、元のECMデータの送出周期より、一時的に、PSI/SIデータを送出する時間だけ短くなっている。また、多重化されたデータにおいて、EMMデータの送出周期は、元のEMMデータの送出周期より、一時的にPSI/SIデータおよびECMデータを送出する時間だけ短くなっている。EMM送出装置48からのデータ出力周期が、例えばARIBの定める周期である場合には、図3(a)に示すように多重化後のEMMデータの出力周期が一時的に短くなる。これにより、規格に合致しなくなり、受信側で正しく受信できなくなってしまう。
本実施の形態の多重化送出システム40では、ECM送出装置44、EMM送出装置48は、データ衝突時に発生するデータの遅れを考慮したタイミングで、ECMデータおよびEMMデータを送出する。図3(b)に示すように、ECM送出装置44は、ARIBが規定する周期より、TSパケットデータを1個送信する時間だけ長い周期をECMデータのデータレートとして計算する。これにより、ECMデータがPSI/SIデータと衝突し、PSI/SIデータに続いて送信されることになった場合にも、次にECMデータを送信するまでの間隔は、ARIBが規定するデータレートになるから、規格に準拠した送信を行える。また、EMM送出装置48は、ARIBが規定する周期より、TSパケットデータを2個送信する時間だけ長い周期をEMMデータのデータレートとして計算する。これにより、EMMデータが、PSI/SIデータおよびECMデータの両方と衝突し、PSI/SIデータおよびECMデータに続いて送信されることになった場合にも、次にEMMデータを送信するまでの間隔はARIBが規定するデータレートになるから、規格に準拠した送信を行える。
また、本実施の形態では、データが衝突したときにも規格で定める所望のデータレートを維持できる最大のデータレートを求めているので、帯域の有効活用が可能である。
以上の説明ではECMデータ、EMMデータとPSI/SIデータを送出、多重化するシステム構成の例について説明したが、ECMデータ、EMMデータに限らず、データレートの上昇範囲が定められていないデータを1台の装置もしくは複数の送出装置と多重化装置を用いて同システムを実現する場合についても同様の効果を実現可能である。
本実施の形態では、各係数を設定装置30から設定する例について説明しているが、本発明は、各係数を設定装置30から設定する構成に限らない。例えば、各係数を装置固定の値として、多重送出装置10に記憶しておいてもよい。
以上のように、本発明によれば、多重化部にてデータの衝突が起きたときにも、送信周期の所望の下限値を上回る送出周期でデータを送出することができるという効果を有し、例えば、デジタル放送におけるMPEG2−TS送出装置等として有用である。
第1の実施の形態における多重送出装置のブロック図 第2の実施の形態における多重送出システムのブロック図 (a)従来の装置におけるデータ衝突時の多重化タイミングを示す図(b)本実施の形態におけるデータ衝突時の多重化タイミングを示す図
符号の説明
10 多重化送出装置
12 設定受信部
14 ECMデータ記憶部
16 ECM送出部
18 EMMデータ記憶部
20 EMM送出部
22 多重化部
24 レート算出部
30 設定装置
40 多重化送出システム
42 設定装置
44 ECM送出装置
46 レート算出部
48 EMM送出装置
50 レート算出部
52 PSI/SI送出装置
54 レート算出部
56 多重化装置

Claims (7)

  1. データを送出する複数のデータ送出部と、
    複数の前記データ送出部から送出されたデータを、前記データ毎にあらかじめ定められた優先順位に従って多重化し、多重化したデータを送出する多重化部と、
    前記多重化部より送出される際の前記各データの送出周期の所望の下限値を第1の送出周期として取得する送出周期取得部と、
    前記第1の送出周期の下限値と前記優先順位とに基づいて、前記各データ送出部が送出するデータの送出周期を第2の送出周期として算出する送出周期算出部と、
    を備え、
    前記データ送出部は、前記第2の送出周期でデータを送出することを特徴とする多重化送出装置。
  2. 前記送出周期算出部は、前記第1の送出周期T1[s]、当該データより優先順位の高いデータの数X[個]、前記多重化部が送出するデータの単位S[bit]、多重化部のクロックレートR[bps]を用いて、下記の式(1)を満たす第2の送出周期T2[s]を求めることを特徴とする請求項1に記載の多重化送出装置。
    T2≧T1+S×X/R・・・(1)
  3. 前記送出周期算出部は、前記式(1)を満たす最小の値を前記第2の送出周期T2として求めることを特徴とする請求項2に記載の多重化送出装置。
  4. 前記多重化部は、MPEG2で規定するトランスポートストリームを送出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多重化送出装置。
  5. 複数の入力元から入力されたデータをあらかじめ定められた優先順位に従って多重化する機能を有する多重化装置に対してデータを送出するデータ送出装置であって、
    多重化装置より送出される際の前記各データの送出周期の所望の下限値を第1の送出周期として取得する送出周期取得部と、
    前記第1の送出周期と前記優先順位とに基づいて、前記多重化装置に入力するデータの送出周期を第2の送出周期として算出する送出周期算出部と、
    前記第2の送出周期でデータを送出するデータ送出部と、
    を備えたことを特徴とするデータ送出装置。
  6. 複数のデータを多重化して送出する方法であって、
    前記多重化して送出される際の前記各データの送出周期の所望の下限値を第1の送出周期として取得するステップと、
    前記第1の送出周期と前記優先順位とに基づいて、データ送出部が送出するデータの送出周期を第2の送出周期として算出するステップと、
    前記第2の送出周期でデータ送出部からデータを送出するステップと、
    前記データ送出部から入力されたデータを、前記データ毎にあらかじめ定められた優先順位に従って多重化し、多重化したデータを送出するステップと、
    を備えることを特徴とする多重化送出方法。
  7. 複数のデータを多重化して送出するためのプログラムであって、コンピュータに、
    前記多重化して送出される際の前記各データの送出周期の所望の下限値を第1の送出周期として取得するステップと、
    前記第1の送出周期と前記優先順位とに基づいて、データ送出部が送出するデータの送出周期を第2の送出周期として算出するステップと、
    前記第2の送出周期でデータ送出部からデータを送出するステップと、
    前記データ送出部から入力されたデータを、前記データ毎にあらかじめ定められた優先順位に従って多重化し、多重化したデータを送出するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012105198A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 周期補正方法、周期補正装置及び周期補正プログラム
JP2015095875A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社東芝 限定受信放送装置とその受信装置及び限定受信放送方法

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