JP2008292774A - 表示パネルおよび表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】CREが設けられるデータ信号線を分割駆動するとともに、データ信号線とCREとの間での静電破壊が防止された表示パネルを実現する。
【解決手段】分割された複数の画面の各々が個別のデータ信号線(SL・SL’)を用いて駆動されるアクティブマトリクス型の表示パネルであって、データ信号線(SL・SL’)に対してパネル面内の側方でデータ信号線(SL・SL’)に沿った部分(33a)を有するように配置された1つ以上のCRE(33)を備えており、画面間の分割境界(H)を挟む2つのデータ信号線(SL・SL’)の両方にまたがるCRE(33)である1つ以上の共通CREが設けられており、共通CREの、各画面側にあるデータ信号線(SL・SL’)に沿った方向の先端(S)の少なくとも一方は、データ信号線(SL・SL’)とパネル面の法線方向に対向する部分を有していない。
【選択図】図1

Description

本発明は、画面を複数に分割して駆動する表示パネルに関するものである。
液晶表示装置においては、表示画面の大型化などに伴って解像度が高くなると、例えば走査線数1080本のHD表示品位のものに代表されるように走査信号線数やデータ信号線数が多くなって各画素へのデータ書き込み時間が短くなるため、画素の充電不足が生じるようになる。動画を滑らかに表示するために1フレーム時間を短くする倍速駆動などを行って書き込みの高周波化を図れば、このような充電不足はますます顕著になる。従って、従来は、データ信号線を上下に2分割してそれぞれを個別に駆動することにより充電不足を解消することが行われている。
図6に、特許文献1に記載された上下2分割駆動の液晶表示装置の構成を示す。
この液晶表示装置では、液晶基板101が上下に2分割されている。液晶基板101の上半分の画面においては、上部データ線D1、D2、…、Dlを上部ソース駆動部112が駆動するとともに、上部ゲート線G1、G2、…、Gmを上部ゲート駆動部122が駆動する。液晶基板101の下半分の画面においては、下部データ線C1、C2、…、Clを下部ソース駆動部114が駆動するとともに、下部ゲート線Gm+1、Gm+2、…、G2mを下部ゲート駆動部124が駆動する。
上部ソース駆動部112は上部出力バッファ132を介して上部フレームメモリ142と連結されているとともに、下部ソース駆動部114は下部出力バッファ134を介して下部フレームメモリ144と連結されている。上部フレームメモリ142および下部フレームメモリ144の入力端は入力信号が入る入力バッファ150と連結されている。
図7に、図6の液晶表示装置が備える画素の回路図例を示す。
各ゲート線G1、G2、G3、G4の上部にはこれと平行に上部保持電極線である一番目、二番目の保持電極線S1、S2および下部保持電極線である三番目、四番目の保持電極線S3、S4が形成されている。上部データ線Dおよび下部データ線Cが保持電極線S1、S2、S3、S4およびゲート線G1、G2、G3、G4と交叉し縦に通過している。各画素電極PX1、PX2、PX3、PX4は各保持蓄電器CS1、CS2、CS3、CS4を媒介に保持電極線S1、S2、S3、S4とそれぞれ連結されており、各画素電極PX1、PX2、PX3、PX4と連結されこれを駆動する薄膜トランジスタTFT1、TFT2、TFT3、TFT4のゲート電極はゲート線G1、G2、G3、G4と、ソース電極は一つのデータ線D、Cと、ドレイン電極は画素電極PX1、PX2、PX3、PX4とそれぞれ連結されている。
ここで、上部データ線Dは上部保持電極線S1、S2および上部ゲート線G1、G2と交差し、下部データ線Cは下部保持電極線S3、S4および下部ゲート線G3、G4と交差する。そして、上部データ線Dは上部画素行の画素電極PX1、PX2に隣接しており、下部データ線Cは下部画素行の画素電極PX3、PX4に隣接している。
特許文献1では、図6および図7の構成により、各ゲート線に走査信号が供給される時間を従来の2倍とし、フレームメモリから出力される画像データの周期を入力データの2倍にして駆動するので、従来の方法に比べて、画素にデータが入力される時間が2倍に延長されるとしている。
次に、特許文献2には、液晶表示装置において、ドレインバスラインの電位変動が、画素電極とドレインバスラインとの容量結合を介して画素電極電位の変動をもたらすことを、大きな補助容量を設けることにより回避する技術が開示されている。
図8に、特許文献2に開示された液晶表示装置の画素構成例を示す。
この画素構成例では、隣り合うゲートバスライン201・201どうしの間に、蓄積容量バスライン202が配置されている。また、ゲートバスライン201と交差する方向にドレインバスライン203が配置されている。ゲートバスライン201とドレインバスライン203との交差箇所に対応してTFT204が設けられている。TFT204のドレイン領域204Dは、対応するドレインバスライン203に接続されている。対応するゲートバスライン201がTFT204のゲート電極を兼ねる。
ドレインバスライン203とTFT204との上を層間絶縁膜212(後述の図9参照)が覆い、層間絶縁膜212の上には画素電極205が形成されている。各画素電極205は、隣り合う2本のドレインバスライン203・203と2本のゲートバスライン201・201とによって囲まれる各領域内に配置されている。画素電極205は、層間絶縁膜212に設けられたコンタクトホール207を介して、対応するTFT204のソース領域204Sに接続されている。
蓄積容量バスライン202から分岐した補助容量電極206が、各画素電極205ごとにドレインバスライン203に近接して設けられている。補助容量電極206の一部は突出し、ドレインバスライン203と重なり領域を有している。
上記図8の構成は、特に、例えば点S1でドレインバスライン203と補助容量電極206との間で短絡が発生した場合に、点C1において補助容量電極206をレーザ光照射により切断するように使用されるものである。
図9(a)に図8のA−A’線断面図を、図9(b)に図8のB−B’線断面図を、それぞれ示す。
図9(a)に示すように、Crからなるゲートバスライン201と蓄積容量バスライン202とが、ガラス基板210の面上に形成されている。ゲートバスライン201と蓄積容量バスライン202とを覆うように、SiNxからなる厚さ400nmのゲート絶縁膜211が形成されている。ゲート絶縁膜211の表面のうちTFT204を形成すべき領域上に、厚さ150nmのアモルファスシリコン膜204Cが形成されている。アモルファスシリコン膜204Cの表面のうちソースおよびドレインに対応する領域上に、それぞれTi/Al/Tiの3層構造を有するソース電極204Sおよびドレイン電極204Dが形成されている。下側Ti層の厚さは約20nm、Al層の厚さは約50nm、上側Ti層の厚さは約80nmである。ソース電極204Sおよびドレイン電極204Dは、図8に示すドレインバスライン203と同時に形成される。ゲート絶縁膜211の表面上に、TFT204を覆うようにSiNxからなる厚さ約30μmの層間絶縁膜212が形成されている。
層間絶縁膜212の表面上に、ITOからなる複数の画素電極205が形成されている。各画素電極205は、層間絶縁膜212に形成されたコンタクトホール207を介して対応するTFT204のソース電極204Sに接続されている。
図8に示すように、補助容量電極206は、部分的に画素電極205と重なっているが、蓄積容量バスライン202および補助容量電極206と画素電極205との重なり部分により、補助容量が形成される。図9(b)において、ガラス基板210の上に補助容量電極206が配置され、補助容量電極206をゲート絶縁膜211が被覆する。ゲート絶縁膜211の上にはドレインバスライン203が配置される。ドレインバスライン203を層間絶縁膜212が被覆し、その上に画素電極205が配置されている。
特開平9−297564号公報(1997年11月18日公開) 特開平11−38449号公報(1999年2月12日公開) 特開2004−62146号公報(2004年2月26日公開) 特開2006−276432号公報(2006年10月12日公開) 特開2005−189804号公報(2005年7月14日公開) 特開2002−350900号公報(2002年12月4日公開) 特願平11−242225号公報(1999年9月7日公開)
ところで、図10に示すような画素構成が考えられる。図10の画素は、2つの副画素301・302が共通の走査信号線GLをセンターゲートとして挟んで対称な位置に配置されてなる構成である。例えば、1つの画素はRGBの各色のいずれか1つに相当し、各副画素は、自身が含まれる画素の色に対応した表示を行う。副画素301・302のそれぞれに対して、上記走査信号線GLとデータ信号線SLとの交差箇所に画素選択素子としてのTFT320が設けられている。また、副画素301・302のそれぞれについて、上記走査信号線GLと反対側の端部に、補助容量配線CSLが設けられている。当該各補助容量配線CSLは、さらにデータ信号線SLの延びる方向に隣接する画素の副画素の補助容量配線CSLをも兼ねている。
TFT320のドレイン電極からは接続配線310が副画素領域内に延びるように設けられており、接続配線310はコンタクトホール310aを介して、図示しない画素電極に接続されている。補助容量配線CSLからは接続配線311が副画素領域内に延びるように設けられている。接続配線310と接続配線311とは、副画素領域内の領域312で互いに対向して補助容量を形成している。
また、補助容量配線CSLからは、データ信号線SLの近傍に向けてCRE(Capacity Reduction Electrode)330が延設されている。CRE330は、データ信号線SLに対してパネル面内の両側方でデータ信号線SLに沿うように設けられた第1の部分330aと、データ信号線SLと交差するように設けられた第2の部分330bとを有しており、第1の部分330aと第2の部分330bとがリングを形成するように接続されたリング状のものや、第1の部分330aと第2の部分330bとが上記リングの一箇所が開放された形状に接続されたコの字状のものがある。図10はリング状のCRE330を示している。
図10の画素は、特に、VA(Vertical Alignment)モード駆動を行う液晶表示装置の視覚特性を向上させるために、特許文献3のように、隣接する補助容量配線CSL・CSLどうしで電位を異ならせる交流駆動を行って、副画素301・302に共通のデータ信号線SLから同じデータ信号を交流駆動により供給しながら、副画素301・302のそれぞれの輝度を異ならせる、いわゆるマルチ画素駆動の構成として用いられる。
また、図10の画素は、図6および図7を用いて説明した上下2分割の画面の分割境界に隣接する画素として示されており、図中の点Pが上側画面のデータ信号線SLと下側画面のデータ信号線SL’との境界点となる。この場合に、副画素302のデータ信号線SLに対するCRE330は、下側画面のデータ信号線SL’に対するCRE330と共通のものを使用する。
上記CRE330を設ける理由を以下に説明する。
従来の液晶表示装置では図14に示すようにデータ信号線SLの上を樹脂からなる透明絶縁膜などの厚い層間絶縁膜401で覆い、その上に画素電極402を形成していた。前述した図9(a)・(b)の層間絶縁膜212は、厚みが30μmであることから分かるように、このような厚い層間絶縁膜である。これに対して、層間絶縁膜401の代わりに薄い絶縁膜を用いた場合には、画素電極402とデータ信号線SLとの容量結合が大きくなるために、画素電極402の電位がデータ信号線SLの電位の変動の影響を受けやすい。画素電極402とデータ信号線SLとの間でパターンの位置ずれがあると、この容量結合の生成状態にパターン位置に応じた大きな差が生じるため、上記の電位変動が位置によってばらついてしまい、表示特性をばらつかせてしまう。従って、このような画素電極402とデータ信号線SLとの容量結合を減少させるためにCRE330を設ける。
図11に、図10のC−C’線断面図を示す。この断面は、データ信号線SLとCRE330の第1の部分330aのみとを横切る箇所のものである。但し、TFT基板のみを示し、対向基板および液晶層の図示は省略してある。ガラス基板305の上にCRE330が形成されており、その上をTFT320のゲート絶縁膜341が覆っている。またゲート絶縁膜341の上にデータ信号線SLが形成されており、その上を薄い保護膜342が覆っている。保護膜342の上に画素電極343が形成されている。この構成では、データ信号線SLからガラス基板305側に生じる電界のうち画素電極343側に向かう電界EがCRE330によって遮蔽され、画素電極343に対するデータ信号線SLの電位変動の影響が低減される。
図12に、図10のD−D’線断面図を示す。この断面は、データ信号線SLとCRE330の第1の部分330aおよび第2の部分330bとを横切る箇所のものである。図11と同じく、TFT基板のみを示し、対向基板および液晶層の図示は省略してある。この箇所では、データ信号線SLの下方にゲート絶縁膜341を介してCRE330の第2の部分330bが配置されているために、データ信号線SLの位置が図11の場合よりも上方になる。この場合にも、データ信号線SLからガラス基板305側に生じる電界がCRE330によって遮蔽され、画素電極343に対するデータ信号線SLの電位変動の影響が低減される。
また、CRE330が第2の部分330bを備えているので、データ信号線SL中でCRE330が並行している部分の例えば点Qで断線が生じた場合に、点Qを両側から挟む2箇所の点R1・R2でデータ信号線SLとCRE330の第2の部分330bとをレーザ溶着するとともに、当該CRE330を例えば点R3で補助容量配線CSLからレーザ溶断することにより、データ信号線SLの断線を修復することができる。CRE330を用いた断線修復には、表示パネルの周囲に断線修復用の長い配線を別途設けた構成と比較すると、断線修復による抵抗分および容量分の増加による信号遅延が抑制されるという長所がある。
図13に、図10と類似の画素構成を示す。この画素構成には、画素電極343が設けられている領域が示されている。この画素電極343には斜め方向にスリット350が形成されており、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード駆動が可能な構成となっているが、これ以外の構成も可能である。但しこの例では、補助容量は補助容量配線CSLに補助容量電極311’を対向して配置することにより形成されている。補助容量電極311’は接続配線310に接続されている。また、画素電極343は端部においてCRE330と対向する部分を有しており、画素電極343とCRE330との間でも補助容量が形成されている。この補助容量の形成の状態は、図10の画素構成でも同様である。
そして、図10や図13の画素構成において、上下画面の分割境界に隣接する副画素302に対しては、データ信号の供給上の問題はないものの、他の副画素と同様の寄生容量を生じさせて画素の特性を揃えるようにするために、上記の画素電極343とCRE330との間に形成される容量を、他の副画素と同様に設けるようにしている。
しかしながら、上記図10や図13の画素構成においては、上下画面の分割境界に隣接する副画素302に対して設けられたCRE330の先端Sと、データ信号線SLとの間で静電破壊(ESD:Electrostatic Discharge)が発生しやすいという問題があった。この理由の1つに、画面の上下分割に伴って、上下の補助容量配線CSLも、画面の上下に配置されたデータ信号線ドライバのそれぞれに対応して、個別に駆動されるため、分割境界に位置する補助容量配線CSLが上下のいずれか一方に属することが挙げられる。例えば、上下画面の一方の駆動を停止した状態で他方を駆動した場合に、駆動されている側の画面(例えば図10および図13の上側画面)の分割境界に隣接する副画素に対応する補助容量配線CSLが、駆動されていない側の画面(例えば図10および図13の下側画面)に属していたとすると、駆動されている側のデータ信号線SLの電荷保持量と、分割境界に位置する副画素に対応する当該補助容量配線CSLの電荷保持量とに大きな差が生じることがあり、その結果、両者の電位差が非常に大きくなって、CRE330の先端Sとデータ信号線SLとの間で静電破壊が発生する。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、CREが設けられるデータ信号線を分割駆動するとともに、データ信号線とCREとの間での静電破壊が防止された表示パネル、および表示装置を実現することにある。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、データ信号線の延びる方向に複数の画面に分割され、各前記画面が個別の前記データ信号線を用いて駆動されるアクティブマトリクス型の表示パネルであって、前記データ信号線に対してパネル面内の側方で前記データ信号線に沿った部分を有するように配置されたCRE(Capacity Reduction Electrode)を少なくとも1つ備えており、前記画面間の分割境界を挟む2つの前記データ信号線の両方にまたがる前記CREである共通CREが少なくとも1つ設けられており、前記共通CREの、各画面側にある前記データ信号線に沿った方向の先端の少なくとも一方は、前記データ信号線とパネル面の法線方向に対向する部分を有していないことを特徴としている。
上記の発明によれば、分割境界に隣接する画素に対して設けられた共通CREの少なくとも一方の先端は、データ信号線とパネル面の法線方向に対向する部分を有していない。従って、データ信号線やCREを覆う絶縁膜として厚みが小さい絶縁膜を用いても、データ信号線と共通CREの当該先端との間の絶縁距離が十分に大きくなるため、共通CREが分割境界に隣接する一方の画面に合わせて駆動を停止されるなどして、他方の画面のデータ信号線と、保持電荷量に大きな差が生じたとしても、共通CREとデータ信号線との間で静電破壊が生じることを防止することができる。
以上により、CREが設けられるデータ信号線を分割駆動するとともに、データ信号線とCREとの間での静電破壊が防止された表示パネルを実現することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記CREは補助容量配線に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、CREが補助容量配線と同じ電位となるので、CREと画素電極との間でも補助容量を形成することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記補助容量配線は交流駆動されることを特徴としている。
上記の発明によれば、補助容量配線を交流駆動する画素を備える表示パネルにおいて、データ信号線とCREとの間での静電破壊を防止することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記補助容量配線は一定電位であることを特徴としている。
上記の発明によれば、補助容量配線を一定電位とする画素を備える表示パネルにおいて、データ信号線とCREとの間での静電破壊を防止することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、各画素は、互いに共通の走査信号線に接続された個別の画素選択素子を介して、互いに同じデータ信号が供給される複数の副画素から構成されていることを特徴としている。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、上記の発明によれば、複数の副画素からなる画素を備える表示パネルにおいて、データ信号線とCREとの間での静電破壊を防止することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、各前記副画素に供給される前記同じデータ信号は、各前記副画素に共通のデータ信号線から供給されることを特徴としている。
上記の発明によれば、特にマルチ画素駆動を行う表示パネルや大型の画素を備える表示パネルにおいて、データ信号線とCREとの間での静電破壊を防止することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記分割境界以外に設けられている前記CREは、前記データ信号線に沿った方向の先端が前記データ信号線とパネル面の法線方向に対向する部分を有していることを特徴としている。
上記の発明によれば、CREの先端を用いてデータ信号線の断線を修復することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記分割境界以外に設けられている前記CREは、パネル面の法線方向に見てリング状をなす部分を有していることを特徴としている。
上記の発明によれば、リング状をなす部分を有するCREを用いた表示パネルにおいて、データ信号線とCREとの間での静電破壊を防止することができるという効果を奏する。また、データ信号線の断線の修復経路をデータ信号線の両側方で形成することができるので、当該修復経路に用いたCREの合成抵抗を小さく抑えることができるという効果を奏する。また、データ信号線の断線の修復経路を、データ信号線の両側方で形成することができるので、全ての修復経路が断線してしまう確率が小さいという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記分割境界以外に設けられている前記CREは、パネル面の法線方向に見てリングの一箇所が開放された形状をなす部分を有していることを特徴としている。
上記の発明によれば、コの字状などの、リングの一箇所が開放された形状をなす部分を有するCREを用いた表示パネルにおいて、データ信号線とCREとの間での静電破壊を防止することができるという効果を奏する。また、CREが閉じたパターンにならないので、CREをパターニングするときのCREの内側のレジストパターンを解像しやすいという効果を奏する。また、経路がループを構成しないので、リング状をなす場合にデータ信号線のパターンとの位置ずれが発生した場合などにリング内を通過する磁束の変化によって起電力従ってループ電流が発生することを、防止することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記CREはTaN/Ta/TaNの積層膜からなり、前記データ信号線はTa/TaNの積層膜からなることを特徴としている。
上記の発明によれば、TFT液晶パネルなどに用いられる汎用のプロセスで、静電破壊が良好に防止されたCREとデータ信号線とを製造することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記CREはTiN/Al/Tiの積層膜からなり、前記データ信号線はAl/Tiの積層膜からなることを特徴としている。
上記の発明によれば、TFT液晶パネルなどに用いられる汎用のプロセスで、静電破壊が良好に防止されたCREとデータ信号線とを製造することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記CREはTi/Al/Tiの積層膜からなり、前記データ信号線はAl/Tiの積層膜からなることを特徴としている。
上記の発明によれば、TFT液晶パネルなどに用いられる汎用のプロセスで、静電破壊が良好に防止されたCREとデータ信号線とを製造することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記CREはMo/(AlとNdとの合金)の積層膜からなり、前記データ信号線はMo/(AlとNdとの合金)/Moの積層膜からなることを特徴としている。
上記の発明によれば、TFT液晶パネルなどに用いられる汎用のプロセスで、静電破壊が良好に防止されたCREとデータ信号線とを製造することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記CREの層と前記データ信号線の層との間に少なくとも一層の絶縁膜が、それぞれがSiNx、SiO2、および、Al23のうちから個別に選択されたいずれか1つの材料からなるように形成されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、TFT液晶パネルなどに用いられる汎用のプロセスで、静電破壊を良好に防止することのできる絶縁膜を製造することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記CREの層と画素電極との間に少なくとも一層の絶縁膜が、それぞれがSiNx、SiO2、および、Al23のうちから個別に選択されたいずれか1つの材料からなるように形成されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、TFT液晶パネルなどに用いられる汎用のプロセスで、静電破壊を良好に防止することのできる絶縁膜を製造することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、前記表示パネルは液晶表示パネルであることを特徴としている。
上記の発明によれば、液晶表示パネルにおいて、データ信号線とCREとの間での静電破壊を防止することができるという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、上記課題を解決するために、VAモード駆動されることを特徴としている。
上記の発明によれば、CREを補助容量の形成にも用いて視覚特性に優れた液晶表示パネルを実現することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、上記課題を解決するために、前記表示パネルを備えていることを特徴としている。
上記の発明によれば、表示装置のパネル点灯検査などの製造過程において静電破壊が生じにくいので、製造歩留まりが向上するという効果を奏する。
本発明の表示パネルは、以上のように、データ信号線の延びる方向に複数の画面に分割され、各前記画面が個別の前記データ信号線を用いて駆動されるアクティブマトリクス型の表示パネルであって、前記データ信号線に対してパネル面内の側方で前記データ信号線に沿った部分を有するように配置されたCRE(Capacity Reduction Electrode)を少なくとも1つ備えており、前記画面間の分割境界を挟む2つの前記データ信号線の両方にまたがる前記CREである共通CREが少なくとも1つ設けられており、前記共通CREの、各画面側にある前記データ信号線に沿った方向の先端の少なくとも一方は、前記データ信号線とパネル面の法線方向に対向する部分を有していない。
以上により、CREが設けられるデータ信号線を分割駆動するとともに、データ信号線とCREとの間での静電破壊が防止された表示パネルを実現することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図5に基づいて説明すると以下の通りである。
図4に、本実施形態に係る液晶表示装置に備えられる表示パネル1の構成を示す。
表示パネル1はアクティブマトリクス型の表示パネルであって、パネル基板2、上側ソース基板3、下側ソース基板4、複数の上側ソースドライバ3a…、複数の下側ソースドライバ4a…、複数の左側ゲートドライバ5a…、複数の右側ゲートドライバ6a…、コントロール基板7、および、入力ケーブル8・9を備えている。
パネル基板2はTFT基板と対向基板との間に液晶層が挟持された構成であり、その中に表示部10が形成されている。表示部10は画素が作りこまれた領域であり、境界線Hを分割境界として上側画面10aと下側画面10bとに分割されている。上側ソースドライバ3a…と下側ソースドライバ4a…とは表示部10を挟んで互いに対向するように配置され、ここでは上側ソースドライバ3a…は一端がパネル基板2の上端部に接続されたSOF(System On Film)の形態で実装されており、下側ソースドライバ4a…は一端がパネル基板2の下端部に接続されたSOFの形態で実装されている。また、上側ソースドライバ3a…のパネル基板2とは反対側の端部は上側ソース基板3に接続されており、下側ソースドライバ4a…のパネル基板2とは反対側の端部は下側ソース基板4に接続されている。
また、上側ソース基板3への信号は、コントロール基板7から入力ケーブル8を介して供給され、下側ソース基板4への信号は、コントロール基板7から入力ケーブル9を介して供給される。
また、左側ゲートドライバ5a…と右側ゲートドライバ6a…とは表示部10を挟んで互いに対向するように配置され、ここでは左側ゲートドライバ5a…は一端がパネル基板2の左端部に接続されたSOFの形態で実装されており、右側ゲートドライバ6a…は一端がパネル基板2の右端部に接続されたSOFの形態で実装されている。また、ゲート基板は用いられず、コントロール基板7から左側ゲートドライバ5a…および右側ゲートドライバ6a…への配線は、上側画面10aに対応するものは上側ソースドライバ3a…を介して、下側画面10bに対応するものは下側ソースドライバ3b…を介して、それぞれパネル基板2上を引き回されている。
上側ソースドライバ3a…のデータ信号出力端子のうち表示部10の左半分側に対応して設けられているものには、表示部10において上側画面10aの左半分側を境界線Hに直交する方向に延びるように設けられたデータ信号線SL1…が接続されている。上側ソースドライバ3a…のデータ信号出力端子のうち表示部10の右半分側に対応して設けられているものには、表示部10において上側画面10aの右半分側を境界線Hに直交する方向に延びるように設けられたデータ信号線SL2…が接続されている。
下側ソースドライバ4a…のデータ信号出力端子のうち表示部10の左半分側に対応して設けられているものには、表示部10において下側画面10bの左半分側を境界線Hに直交する方向に延びるように設けられたデータ信号線SL3…が接続されている。下側ソースドライバ3a…のデータ信号出力端子のうち表示部10の右半分側に対応して設けられているものには、表示部10において下側画面10bの右半分側を境界線Hに直交する方向に延びるように設けられたデータ信号線SL4…が接続されている。
左側ゲートドライバ5a…のゲート信号出力端子のうち上側画面10aに対応して設けられているものには、表示部10において上側画面10aの左半分側を境界線Hと平行な方向に延びるように設けられた走査信号線GL1…が接続されている。左側ゲートドライバ5a…のゲート信号出力端子のうち下側画面10bに対応して設けられているものには、表示部10において下側画面10bの左半分側を境界線Hと平行な方向に延びるように設けられた走査信号線GL3…が接続されている。
右側ゲートドライバ6a…のゲート信号出力端子のうち上側画面10aに対応して設けられているものには、表示部10において上側画面10aの右半分側を境界線Hと平行な方向に延びるように設けられた走査信号線GL2…が接続されている。右側ゲートドライバ6a…のゲート信号出力端子のうち下側画面10bに対応して設けられているものには、表示部10において下側画面10bの右半分側を境界線Hと平行な方向に延びるように設けられた走査信号線GL4…が接続されている。
以上の構成により、上側画面10aの左半分側は上側ソースドライバ3a…と左側ゲートドライバ5a…とにより駆動され、上側画面10aの右側半分は上側ソースドライバ3a…と右側ゲートドライバ6a…とにより駆動され、下側画面10bの左側半分は下側ソースドライバ4a…と左側ゲートドライバ5a…とにより駆動され、下側画面10bの右側半分は下側ソースドライバ4a…と右側ゲートドライバ6a…とにより駆動される。
また、走査信号線GL1〜GL4と平行な方向に延びるように補助容量配線CSL…が設けられており、これについては後述の図1、図2、および図5に図示する。上側画面10aに設けられた補助容量配線CSL…は上側ソース基板3から引き回されており、下側画面10bに設けられた補助容量配線CSL…は下側ソース基板4から引き回されている。上側画面10aの補助容量配線CSL…と下側画面10bの補助容量配線CSL…とは互いに独立に駆動制御が可能であるが、表示時には上側画面10aのデータ信号線SL1・SL2と下側画面10bのデータ信号線SL2・SL4とに対するデータ信号の供給タイミングをほぼ揃えるので、補助容量配線CSL…の全体に対して1つの駆動制御が行われる。また、ここでは、以下に説明するように、副画素を有する画素に対して割り当てられた補助容量配線CSL…を交流駆動するものとする。
次に、図1に、表示パネル1の画素PIX1の構成を示す。
図1の画素PIX1は、2つの副画素11・12が共通の走査信号線GLをセンターゲートとして挟んで対称な位置に配置されてなる構成である。例えば、1つの画素PIX1はRGBの各色のいずれか1つに相当し、各副画素11・12は、自身が含まれる画素PIX1の色に対応した表示を行う。副画素11・12のそれぞれに対して、上記走査信号線GLとデータ信号線SLとの交差箇所に画素選択素子としてのTFT20が設けられている。また、副画素11・12のそれぞれについて、上記走査信号線GLと反対側の端部に、補助容量配線CSLが設けられている。当該各補助容量配線CSLは、さらにデータ信号線SLの延びる方向に隣接する画素の副画素の補助容量配線CSLをも兼ねている。
TFT20のドレイン電極からは接続配線30が副画素領域内に延びるように設けられており、接続配線30はコンタクトホール30aを介して、図示しない画素電極に接続されている。補助容量配線CSLからは接続配線31が副画素領域内に延びるように設けられている。接続配線30と接続配線31とは、副画素領域内の領域32で互いに対向して補助容量を形成している。
また、補助容量配線CSLからは、データ信号線SLの近傍に向けてCRE33が延設されている。CRE33は、データ信号線SLに対してパネル面内の両側方でデータ信号線SLに沿うように設けられた第1の部分33aと、データ信号線SLと交差するように設けられた第2の部分33bとを有しており、第1の部分33aと第2の部分33bとがリングを形成するように接続されたリング状のものや、第1の部分33aと第2の部分33bとが上記リングの一箇所が開放された形状に接続されたコの字状のものがある。図1はリング状のCRE33を示している。また、図2に、コの字状の部分を備えたCRE33を有する画素PIX2を示す。
図1および図2の画素PIX1・PIX2は、特に、VA(Vertical Alignment)モード駆動を行う液晶表示装置の視覚特性を向上させるために、特許文献3のように、隣接する補助容量配線CSL・CSLどうしで電位を異ならせる交流駆動を行って、副画素11・12に共通のデータ信号線SLから同じデータ信号を交流駆動により供給しながら、副画素11・12のそれぞれの輝度を異ならせる、いわゆるマルチ画素駆動の構成として用いられる。
また、図1および図2の画素PIX1・PIX2は、上下2分割の画面の境界線Hに隣接する画素として示されており、図中の点Pが上側画面10aのデータ信号線SL(SL1・SL2)と下側画面10bのデータ信号線SL’(SL3・SL4)との境界点となる。この場合に、副画素12のデータ信号線SLに対するCRE33は、下側画面10bのデータ信号線SL’に対するCRE33と共通のものを使用する。当該CRE33は、点Pを挟むデータ信号線SLとデータ信号線SL’との両方にまたがる共通CREである。
そして、本実施形態では、境界線Hに隣接する上側画面10a側の副画素12に対して設けられたCRE33については、CRE33の上側画面10a側にある先端Sに、第2の部分33bが設けられていない。すなわち、CRE33の上側画面10a側にある先端Sは、データ信号線SLと交差していないので、先端Sは、データ信号線SLとパネル面の法線方向に対向する部分を有していない。
図3に、上記境界線Hの上側画面10a側に隣接する副画素12に対して設けられたCRE33の、上側画面10a側にある先端Sを横切るF−F’線断面図を示す。ガラス基板40の上にCRE33が形成されており、その上をTFT20のゲート絶縁膜41が覆っている。またゲート絶縁膜41の上にデータ信号線SLが形成されており、その上を薄い保護膜42が覆っている。保護膜42の上に画素電極43が形成されている。この構成では、データ信号線SLからガラス基板40側に生じる電界のうち画素電極43側に向かう電界EがCRE33によって遮蔽され、画素電極43に対するデータ信号線SLの電位変動の影響が低減される。
CFR33には、例えばゲートメタルと同じ材料を用いることができる。(1)ゲートメタルと(2)ソースメタルとの組み合わせとして、(1)TaN/Ta/TaNと(2)Ta/TaN、(1)TiN/Al/Tiと(2)Al/Ti、(1)Ti/Al/Tiと(2)Al/Ti、(1)Mo/Al−Nd(合金)と(2)Mo/Al−Nd(合金)/Moなどの各積層膜が挙げられる。また、ゲート絶縁膜41や保護膜42としてはSiNx、SiO2、Al23などが挙げられ、膜厚は例えば50nm〜1μm程度のものである。ゲート絶縁膜41と保護膜42とのそれぞれに上記任意の種類の絶縁膜を割り当ててよい。
上記の材料を用いることにより、TFT液晶パネルなどに用いられる汎用のプロセスで、静電破壊が良好に防止されたCRE33とデータ信号線SLとを製造することができ、また、静電破壊を良好に防止することのできる絶縁膜を製造することができる。
また、CRE33が第2の部分33bを備えているので、データ信号線SL中でCRE33が並行している部分の例えば点Qで断線が生じた場合に、点Qを両側から挟む2箇所の点R1・R2でデータ信号線SLとCRE33の第2の部分33bとをレーザ溶着するとともに、当該CRE33を例えば点R3で補助容量配線CSLからレーザ溶断することにより、データ信号線SLの断線を修復することができる。CRE33を用いた断線修復には、表示パネルの周囲に断線修復用の長い配線を別途設けた構成と比較すると、断線修復による抵抗分および容量分の増加による信号遅延が抑制されるという長所がある。
また、上記境界線Hの上側画面10a側に隣接する副画素12に対して設けられたCRE33には、上側画面10a側にある先端Sに第2の部分33bが設けられていないので、例えば図1および図2の、当該副画素12に割り当てられたCRE33に沿うデータ信号線SL上の点Tで断線が発生した場合に、この断線を上記先端Sを用いて修復することは困難となるが、当該副画素12へのデータ信号は、上記先端Sよりもデータ信号供給側からTFT20を介して副画素12へ供給されるので、表示上の問題は生じない。
また、図1のリング状のCRE33では、データ信号線SLの断線の修復経路を、データ信号線SLの両側方で形成することができるので、当該修復経路に用いたCRE33の合成抵抗を小さく抑えることができるとともに、全ての修復経路が断線してしまう確率が小さい。また、図2のコの字状のCRE33は、コの字の部分ではCRE33が閉じたパターンにならないので、CRE33をパターニングするときのCRE33の内側のレジストパターンを解像しやすい。また、コの字はループを形成しないので、リング状をなす場合にデータ信号線SLのパターンとの位置ずれが発生した場合などにリング内を通過する磁束の変化によって起電力従ってループ電流が発生することを、防止することができる。
本実施形態では、図3に示したようにデータ信号線SLやCRE33を覆う絶縁膜として、ゲート絶縁膜41および保護膜42という、2層を積層しても厚みが小さい絶縁膜を用いているが、境界線Hの上側画面10a側に隣接する副画素12に対して設けられたCRE33に、上側画面10a側にある先端Sに第2の部分33bが設けられていない。従って、データ信号線SLとCRE33の先端Sとの間の絶縁距離が十分大きくなるため、当該CRE33が下側画面10b側に合わせて駆動を停止されるなどして、上側画面10aのデータ信号線SLと、保持電荷量に大きな差が生じたとしても、CRE33とデータ信号線SLとの間で静電破壊が生じることを防止することができる。この効果は、当該CRE33の下側画面10b側の先端に第2の部分33bを備えていないことにより、当該CRE33と下側画面10bのデータ信号線SL’との間における関係にも同様に得ることができる。また、上記先端部分以外に第2の部分33bが設けられていても、静電破壊が生じることはない。
図5に、図1と類似の画素構成を示す。この画素構成には、画素電極43が設けられている領域が示されている。この画素電極43には斜め方向にスリット50が形成されており、MVAモード駆動が可能な構成となっている。但しこの例では、補助容量は補助容量配線CSLに補助容量電極31’を対向して配置することにより形成されている。補助容量電極31’は接続配線30に接続されている。また、画素電極43は端部においてCRE33と対向する部分を有しており、画素電極43とCRE33との間でも補助容量が形成されている。
なお、本実施形態のCRE33の構成は、PVA(Patterned Vertical Alighnment)、MVA、ASV(Advanced Super View)などのVAモード駆動の他に、TN(Twisted Nematic)モード駆動、IPS(In-Plane Switching)モード駆動、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード駆動など、任意の駆動方式に適用可能である。
また、図3では絶縁膜に膜厚の小さなゲート絶縁膜41および保護膜42を用いているが、これに限らず、アクリル、ポリイミドなどの、層間絶縁膜に用いられるようなミクロンオーダーといった大きな膜厚の絶縁膜を用いてもよい。また、前述した、SiNx、SiO2、Al23の各絶縁膜を任意に選んで積層してもよい。
また、本実施形態では各画素を副画素11・12を同じデータ信号で互いに輝度を変えるように駆動するいわゆるマルチ画素駆動を行うものとしたが、画素の種類はこれに限らず、副画素を備えていない画素も可能である他に、均等な液晶印加電圧で駆動される複数の副画素からなる画素なども可能である。特に、大型パネルで1画素が大きくなる場合には、各画素へのデータ信号の書き込みに大電流が必要になることから、画素選択素子としてのTFTを大きなチャネル幅を有するように大型化すると当該TFTのリーク電流が大きくなってしまうため、画素を複数の副画素に分割して各副画素に小型のTFTを備えたほうが好ましいという事情があり、上記均等に駆動される複数の副画素からなる画素を用いることが重要となる。1画素の中でいずれかの副画素が断線などで使用できなくなったとしても残りの副画素が使用できるという長所もある。そして、このような大型パネルでは画面を上下分割することが有利であることは前述の通りであるので、本実施形態のCRE33の構成を上記均等に駆動される複数の副画素からなる画素構成に適用することは大変意義が大きい。
また、図4の表示パネル1では表示ドライバをSOFの形態で実装したが、実装形態はこれに限らず、従来用いられているCOG(Chip On Glass)やTCP(Tape Carrier Package)など、任意のものが使用可能である。また、ゲート基板を用いるものも可能である。
また、補助容量配線CSLは一定電位でもよい。さらには、補助容量配線CSLが備えられていなくてもよく、その場合にはCRE33は他の電源から電位が与えられる。
さらには、表示パネルとしては液晶表示パネルに限らず、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)表示パネル、FED(Field Emission Display)など他の表示パネル可能である。
以上の表示パネルを備えた表示装置は、パネル点灯検査などの製造過程において静電破壊が生じにくいので、製造歩留まりが向上する。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、液晶表示装置、特に大型の液晶表示装置に好適に使用することができる。
本発明の実施形態を示すものであり、表示パネルに備えられる画素の第1の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、表示パネルに備えられる画素の第2の構成を示す平面図である。 図1および図2のF−F’線断面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、表示装置に備えられる表示パネルの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示すものであり、表示パネルに備えられる画素の第3の構成を示す平面図である。 従来技術を示すものであり、画面が上下分割された表示パネルの構成を示すブロック図である。 図6の表示パネルに備えられる画素の構成を示す回路図である。 従来技術を示すものであり、画素の構成を示す平面図である。 (a)は図8のA−A’線断面図であり、(b)は図8のB−B’線断面図である。 画面が上下に分割されるとともにCREを備えた表示パネルの画素の構成を示す平面図である。 図10の画素のC−C’線断面図である。 図10の画素のD−D’線断面図である。 図10の画素に類似した画素の構成を示す平面図である。 層間絶縁膜を備える画素の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 表示パネル
11、12 副画素
33 CRE
33a 第1の部分
33b 第2の部分
H 境界線(分割境界)
PIX1、PIX2
画素
S 先端
SL、SL’、SL1〜SL4
データ信号線
GL、GL1〜GL4
走査信号線
CSL 補助容量配線

Claims (18)

  1. データ信号線の延びる方向に複数の画面に分割され、各前記画面が個別の前記データ信号線を用いて駆動されるアクティブマトリクス型の表示パネルであって、
    前記データ信号線に対してパネル面内の側方で前記データ信号線に沿った部分を有するように配置されたCRE(Capacity Reduction Electrode)を少なくとも1つ備えており、
    前記画面間の分割境界を挟む2つの前記データ信号線の両方にまたがる前記CREである共通CREが少なくとも1つ設けられており、
    前記共通CREの、各画面側にある前記データ信号線に沿った方向の先端の少なくとも一方は、前記データ信号線とパネル面の法線方向に対向する部分を有していないことを特徴とする表示パネル。
  2. 前記CREは補助容量配線に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  3. 前記補助容量配線は交流駆動されることを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
  4. 前記補助容量配線は一定電位であることを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
  5. 各画素は、互いに共通の走査信号線に接続された個別の画素選択素子を介して、互いに同じデータ信号が供給される複数の副画素から構成されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  6. 各前記副画素に供給される前記同じデータ信号は、各前記副画素に共通のデータ信号線から供給されることを特徴とする請求項5に記載の表示パネル。
  7. 前記分割境界以外に設けられている前記CREは、前記データ信号線に沿った方向の先端が前記データ信号線とパネル面の法線方向に対向する部分を有していることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  8. 前記分割境界以外に設けられている前記CREは、パネル面の法線方向に見てリング状をなす部分を有していることを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
  9. 前記分割境界以外に設けられている前記CREは、パネル面の法線方向に見てリングの一箇所が開放された形状をなす部分を有していることを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
  10. 前記CREはTaN/Ta/TaNの積層膜からなり、前記データ信号線はTa/TaNの積層膜からなることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  11. 前記CREはTiN/Al/Tiの積層膜からなり、前記データ信号線はAl/Tiの積層膜からなることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  12. 前記CREはTi/Al/Tiの積層膜からなり、前記データ信号線はAl/Tiの積層膜からなることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  13. 前記CREはMo/(AlとNdとの合金)の積層膜からなり、前記データ信号線はMo/(AlとNdとの合金)/Moの積層膜からなることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  14. 前記CREの層と前記データ信号線の層との間に少なくとも一層の絶縁膜が、それぞれがSiNx、SiO2、および、Al23のうちから個別に選択されたいずれか1つの材料からなるように形成されていることを特徴とする請求項1から13までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  15. 前記CREの層と画素電極との間に少なくとも一層の絶縁膜が、それぞれがSiNx、SiO2、および、Al23のうちから個別に選択されたいずれか1つの材料からなるように形成されていることを特徴とする請求項1から14までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  16. 前記表示パネルは液晶表示パネルであることを特徴とする請求項1から15までのいずれか1項に記載の表示パネル。
  17. VAモード駆動されることを特徴とする請求項16に記載の表示パネル。
  18. 請求項1から17までのいずれか1項に記載の表示パネルを備えていることを特徴とする表示装置。
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