JP2008290059A - 土壌固化材に酸化促進剤を組み合わせた土壌浄化方法 - Google Patents
土壌固化材に酸化促進剤を組み合わせた土壌浄化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008290059A JP2008290059A JP2007164338A JP2007164338A JP2008290059A JP 2008290059 A JP2008290059 A JP 2008290059A JP 2007164338 A JP2007164338 A JP 2007164338A JP 2007164338 A JP2007164338 A JP 2007164338A JP 2008290059 A JP2008290059 A JP 2008290059A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soil
- parts
- stabilizing
- soil purification
- solidified material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
【課題】有機塩素化合物及び重金属類に汚染された土壌を低コストで迅速に浄化し、土壌の修復を図り安全な自然環境を取り戻す方法を提供する。
【解決手段】酸化促進剤と土壌固化材を組み合わせることにより、有機塩素化合物及び重金属類に汚染された土壌を有機塩素化合物類を脱塩素化し、さらに、有機化合物を酸化分解させ、無害化して重金属類も同時に不溶化し、固化させることにより汚染土壌の修復を図る。
【解決手段】酸化促進剤と土壌固化材を組み合わせることにより、有機塩素化合物及び重金属類に汚染された土壌を有機塩素化合物類を脱塩素化し、さらに、有機化合物を酸化分解させ、無害化して重金属類も同時に不溶化し、固化させることにより汚染土壌の修復を図る。
Description
染土壌修復方法および土壌の改良固化材に関する。
セメント系、石灰系固化材が多く使用されている。また、PCB、ダイオキシン類、そのた、揮発性有機溶剤汚染の浄化方法として、高温燃焼処理、メカノケミカル法、ジオメルト法、真空熱分解法、アルカリ触媒法など数多くの処理方法が検討されています。最近では二酸化チタンによる光触媒の利用、紫外線による分解処理等が検討されている。また、過マンガン酸カリウムによる酸化分解法(栗田工業)がある。しかし、処理コスト、処理時間等において満足できる状況にはない。
ダイオキシン、有機塩素系溶剤で汚染された土壌浄化をする為には脱塩素化する必要がある。さらに悪臭除去などが必要となる。さらに重金属類の溶出を防ぐ処置が必要である。従って、本発明では、その目的達成のため酸化促進剤を組み合わせた土壌固化材を利用して有機塩素、重金属類で汚染された土壌を修復し再汚染されない安全な土壌に修復する方法を提供することを目的とする。
エトリンガイト中に封じ込められる。
S2−、SO4−、CO3−が金属イオンと反応して難溶性の化合物を作る。
イオン交換能: 交換基:OH、ONa、(−O)2Ca
(−OH)2+Pb2+→(−O)2Pb+2H+ (−O)2Ca+Pb2+→(−O)2Pb+Ca2+As,PはCaOと反応し安定化合物となる。
AsO3−+Fe3+→FeAsO4により安定化
炭酸塩鉱物、リン酸塩鉱物のなかに重金属類を固溶体として取り込む。
S2−、SO4−、CO3−が金属イオンと反応して難溶性の化合物を作る。
イオン交換能: 交換基:OH、ONa、(−O)2Ca
(−OH)2+Pb2+→(−O)2Pb+2H+ (−O)2Ca+Pb2+→(−O)2Pb+Ca2+As,PはCaOと反応し安定化合物となる。
AsO3−+Fe3+→FeAsO4により安定化
炭酸塩鉱物、リン酸塩鉱物のなかに重金属類を固溶体として取り込む。
本発明は、以上のような試験結果および実施例確認されているので有機塩素化合物及び重金属類に汚染された土壌を浄化し安定化すための方法として優れた効果がある。
表1に示す製紙スラッジ灰は、従来さらに石灰やその他の助剤とともに1450℃で熱処理してセメント化して使用されていたものである。本発明では適正混合率を確立するために鋭意研究の結果、上記のような配合率で、高含水率の池の汚泥・建設現場から発生する高含水率の残土及び有機溶剤、ダイオキシン類等で汚染されていた汚染土を分解し安定化物として固化されることを確認した。
このほか無水石膏を加えて固化材を製造した。配合比は上記のとおり。
請求項6による方法で下水道管埋設現場から発生した残土の土質改良の結果を表2に示す。試験結果においては、請求項2〜5で作成した土壌浄化安定固化材を12%配合した結果CBR値において24.1%と改良が見られ、また、再汚染、再泥化も見られなかった。水浸による吸水膨張試験においても8.0〜14.0%において膨張比は0.00であった。試験方法は(JIS A 1211)に基ずいて行った。土質はシルトおよび粘土から構成されている粘土質土壌である。
請求項6による方法で実施した、農地開発切山地区砂防堰堤の改造に伴う汚泥固化状況を表4に示す。
本発明の土壌浄化安定化固化材を使用して汚泥固化したところ、当該汚泥の重量に対して土壌固化材を重量比で12%添加で、2時間後には、固化汚泥の上に鉄板を敷いて0.6m3容量のバックホーが乗って作業可能までに、汚泥が改良された。これは、製紙スラッジ灰の吸水効果と石膏および消石灰が混合直後から効果を発現したためと判断される。また、その後の雨による堰堤水位の上昇により汚泥に水分がかなりの量で浸透したと思われるが、再泥化は起きていない。これは、成分中の高炉スラグが徐々に反応して再泥化を防ぐのに十分な固化強度を持たせた為と考えられる。
本発明の土壌浄化安定化固化材を使用して汚泥固化したところ、当該汚泥の重量に対して土壌固化材を重量比で12%添加で、2時間後には、固化汚泥の上に鉄板を敷いて0.6m3容量のバックホーが乗って作業可能までに、汚泥が改良された。これは、製紙スラッジ灰の吸水効果と石膏および消石灰が混合直後から効果を発現したためと判断される。また、その後の雨による堰堤水位の上昇により汚泥に水分がかなりの量で浸透したと思われるが、再泥化は起きていない。これは、成分中の高炉スラグが徐々に反応して再泥化を防ぐのに十分な固化強度を持たせた為と考えられる。
[表4]からもわかるとおり、堰堤汚泥の改良にも本発明の土壌固化材は、充分な効果を発揮する事がわかる。国土交通省のガイドラインでは、土壌改良後のCBR値で20%以上であれば、建設残土および無機汚泥が再利用可能となっているので、当該汚泥に対して本発明の土壌固化材を12%混合すれば、充分再利用可能となる。
従来、即効性を有する土壌固化材でも最低24時間以上の養生期間を要していたが、本発明では2時間という短時間で、当該汚泥、あるいは、シルト粘土質土壌中の有機溶剤等を酸化分解し、固化安定化する。
セメント系や石灰系の土壌固化材に見られる高PHと違い、汚泥および土壌の固化反応終了後においては、PHは中性であり、高PHによる植物への被害も無い。
製品の製造にあたって、原料を混合するだけで、製造できるので、熱エネルギーが不要であり、余分な熱を必要としない分CO2発生のリスクもなく、地球温暖化にも貢献する。
製紙スラッジ灰はもちろんのこと、高炉スラグ、フライアッシュ、廃石膏などのリサイクル利用でき、最終処分場の延命、資源の有効利用に貢献できる。
汚泥及び土壌との混合開始から反応終了まで悪臭、異臭を発することがなく二次公害を招くことが無い。
以上の実施例で示されているように本発明方法により、低コストで迅速に有機塩素化合物や重金属類で汚染された土壌を浄化、修復で出来、環境汚染対策として大きな効果が期待できる。
Claims (6)
- 高炉スラグ100部に対し安定化二酸化塩素と塩素化イソシアヌル酸に重曹を組み合わせて粉末顆粒化した酸化促進剤を10部を混合した土壌浄化剤。
- 800〜900℃で焼成した製紙スラッジ灰を原料として50〜70部、高炉スラグ微粉末10部と石灰石もしくは生石灰を10〜20部、無水石膏もしくは半水石膏を10〜20部を混合した土壌固化材に請求項1で製造した土壌浄化剤を1〜10部混合した土壌浄化安定固化材。
- 請求項2に硫酸アルミおよび塩化マグネシウムを5〜10部添加した土壌浄化安定固化材。
- 請求項2にフライアッシュを5〜30部添加した土壌浄化安定固化材。
- 請求項2に0.1から1.0部の有機高分子凝集剤を添加した土壌浄化安定固化材。
- 請求項2〜5の内1個以上を使用、作製した土壌安定化固化材を利用した有機塩素化合物及び重金属類に汚染された土壌の浄化修復処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007164338A JP2008290059A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 土壌固化材に酸化促進剤を組み合わせた土壌浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007164338A JP2008290059A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 土壌固化材に酸化促進剤を組み合わせた土壌浄化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008290059A true JP2008290059A (ja) | 2008-12-04 |
Family
ID=40165339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007164338A Pending JP2008290059A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 土壌固化材に酸化促進剤を組み合わせた土壌浄化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008290059A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013103948A (ja) * | 2011-11-10 | 2013-05-30 | Kurita Water Ind Ltd | 重金属の不溶化剤及び重金属の不溶化方法 |
JP2022022030A (ja) * | 2020-07-24 | 2022-02-03 | 株式会社リュウクス | 土質改良材および土質改良方法 |
-
2007
- 2007-05-28 JP JP2007164338A patent/JP2008290059A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013103948A (ja) * | 2011-11-10 | 2013-05-30 | Kurita Water Ind Ltd | 重金属の不溶化剤及び重金属の不溶化方法 |
JP2022022030A (ja) * | 2020-07-24 | 2022-02-03 | 株式会社リュウクス | 土質改良材および土質改良方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5304710A (en) | Method of detoxification and stabilization of soils contaminated with chromium ore waste | |
KR100919620B1 (ko) | 산업부산물을 이용한 채석 종료지 적지복구용 인공토양의 조성물 및 그 제조방법 | |
JP5697334B2 (ja) | 重金属の不溶化剤及び重金属の不溶化方法 | |
US20050049449A1 (en) | Method for chemiophysical stabilization of waste | |
JP2014057949A (ja) | 公害型廃石膏類の処理法ならびに無公害型石膏組成物 | |
JP2008231389A (ja) | 土壌浄化安定剤 | |
TW201522576A (zh) | 特定有害物質之不溶化材及使用其之特定有害物質之不溶化方法 | |
KR101112742B1 (ko) | 오염토양 정화용 조성물 및 이를 이용한 친환경 점토블록 제조방법 | |
JP4870423B2 (ja) | 重金属処理材及びそれを用いた重金属処理方法 | |
JP2004255376A (ja) | 環境浄化材及びそれを用いた環境浄化方法 | |
JP2007268513A (ja) | 廃棄物の処理方法 | |
KR101722308B1 (ko) | 특정 유해 물질의 불용화재, 이를 이용한 특정 유해 물질의 불용화 방법 및 토양의 개량방법 | |
JP2017145294A (ja) | 有害物質の溶出防止剤および溶出防止方法 | |
JPH10137716A (ja) | 廃棄物処理材および廃棄物処理方法 | |
JP2008290059A (ja) | 土壌固化材に酸化促進剤を組み合わせた土壌浄化方法 | |
JP2008255171A (ja) | 無機系有害成分の固定化剤 | |
JP2006015290A (ja) | 混合、混練装置を用いない飛灰中の重金属固定化処理方法 | |
JPWO2008152855A1 (ja) | 土壌改質工法及び土地遮蔽工法 | |
JP2004305833A (ja) | 廃棄物の安定化処理方法 | |
KR101207565B1 (ko) | 황산을 처리하는 단계를 포함하는 악취 유발 오염물질의 악취 제거방법 | |
JP5135552B2 (ja) | 水域投入用製鋼スラグの製造方法 | |
JP4664786B2 (ja) | 重金属等汚染土壌の不溶化処理法 | |
JP5077777B2 (ja) | 溶出低減材および溶出低減処理方法 | |
JP2007063564A (ja) | アルカリ灰を原料として生成した多硫化物(但し、Sx(x=2〜12))を主成分とする処理剤及びその製造方法 | |
JP5157384B2 (ja) | 灰の脱塩方法 |