JP2008289882A - ブレードを備えたアクセスシース - Google Patents

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Abstract

【課題】組織にアクセスする外科用貫通システムを提供すること。
【解決手段】本発明の外科用貫通システムは、
長手方向の軸の周りに配置された外壁を含み、長手方向の内腔を有するカニューレであって、該カニューレは、先端および後端を画定する、カニューレと、
該カニューレの該長手方向の内腔内に挿入されるように構成された閉鎖具と、
該カニューレの該外壁に対して取り付けられ、長手方向軸の概ね軸方向に延びる少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材であって、該少なくとも1つの貫通部材は、カニューレの組織貫通を容易にするように適合されている、少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材と
を備えている。
【選択図】図1A

Description

(関連出願の引用)
本出願は、2007年5月22に出願され、その全容が参考として本明細書に援用される米国仮特許出願第60/931,250号の利益および該仮特許出願に対する優先権を主張する。
(技術分野)
本開示は、最小侵襲性の外科処置、例えば内視鏡的、または腹腔鏡検査的処置の間での使用のための外科装置に関する。より詳細には、本開示は、身体の空洞にアクセスする貫通システムに関する。
(関連技術の背景)
内視鏡的および腹腔鏡検査的処置を含む最小侵襲性の外科処置は、組織内の開口部から遠く離れた器官、組織、および血管に対して手術が実行されることを可能にする。腹腔鏡検査的処置は、小さな切開、例えば皮膚における小さな入り口切開を通して挿入された細い内視鏡チューブまたはカニューレを通して腹の内部において実行される。通常、腹腔が吹き込まれたあと、空洞壁、すなわち腹膜のライニングを穿刺するためにトロカールが使用され、下にある外科部位への経路を作成する。一般的に、トロカールは、身体の空洞を貫通するための鋭く尖ったチップを有し、外側カニューレ内に同心的に位置決めされたスタイレットまたは閉鎖具(obtulator)を含む。閉鎖具で身体組織を貫通した後、外科医は閉鎖具を取り外し、器具を受け入れるために外側カニューレを所定の位置に残し得る。外科用器具が次にカニューレの中に導入され、外科処置を実行し得る。公知のトロカールの例が、2001年11月21日に発行され、その内容の全容が参考として本明細書に援用された、Stellonへ同一人に譲渡された特許(特許文献1)に記述されている。
米国特許第6,319,266号明細書
本発明は概して、内視鏡的または腹腔鏡検査的外科処置の間、組織にアクセスするためのさらなる改良に関する。特に、本開示は、先縁および後縁を画定するカニューレ、ならびに閉鎖具を含む外科用貫通システムを提供する。カニューレは、長手方向の軸の周りに配置された外壁および長手方向の内腔を有する。閉鎖具は、カニューレの長手方向の内腔内に挿入されるように構成される。少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材が、カニューレの外壁に対して取り付けられ、長手方向軸の概ね軸方向に延びる。さらに、貫通部材は、カニューレの組織貫通を容易にするように適合される。本開示の外科用貫通システムの実施形態は、カニューレの外壁に長手方向のスロットを有する。この実施形態において、少なくとも1つの貫通部材は、最初の位置と作動させられた位置との間で、外壁に対して、長手方向のスロット内で動くように取り付けられる。
本開示は、外科用貫通システムにも関し、該外科用貫通システムは、カニューレであって、該カニューレを貫通する長手方向のボアを有する、カニューレと、該カニューレの該長手方向のボア内に少なくとも部分的、かつスライド可能に取り付けられた貫通部材とを含む。カニューレは、先端および後端を画定する。貫通部材は少なくとも1つレグを有し、非配備位置と配備位置との間で軸方向に移動可能である。さらに、貫通部材は、非配備位置と配備位置との間で、カニューレの先端に対して、カニューレの長手方向のボア内で動くように取り付けられ得る。さらに、貫通部材の遠位端は、凸面構造を有し得る。
従って、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
組織にアクセスする外科用貫通システムであって、
長手方向の軸の周りに配置された外壁を含み、長手方向の内腔を有するカニューレであって、該カニューレは、先端および後端を画定する、カニューレと、
該カニューレの該長手方向の内腔内に挿入されるように構成された閉鎖具と、
該カニューレの該外壁に対して取り付けられ、該長手方向軸の概ね軸方向に延びる少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材であって、該少なくとも1つの貫通部材は、カニューレの組織貫通を容易にするように適合されている、少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材と
を備えている、外科用貫通システム。
(項目2)
上記少なくとも1つの貫通部材は、上記カニューレの上記先端の近くにある、項目1に記載の外科用貫通システム。
(項目3)
複数の貫通部材を含む項目2に記載の外科用貫通システムであって、該貫通部材は、上記のカニューレの上記外壁の周りに放射状に離して置かれる、外科用貫通システム。
(項目4)
上記閉鎖具は近位端および遠位端を含み、該閉鎖具の該遠位端は、該遠位端を通して視覚化を可能にするように適合されている、項目1に記載の外科用貫通システム。
(項目5)
上記カニューレは、主な区間、および該カニューレの上記先端の近くの概ね先細の区間を含む、項目1に記載の外科用貫通システム。
(項目6)
上記少なくとも1つの貫通部材は、上記カニューレの上記先細の区間に配置される、項目5に記載の外科用貫通システム。
(項目7)
上記貫通部材の第1の対および第2の対を含む項目6に記載の外科用貫通システムであって、該貫通部材の該第1の対および該第2の対の各々は、概ね正反対に向かい合う関係に配列されている、外科用貫通システム。
(項目8)
上記先細の区間は、上記貫通部材の一対を含んだ上記長手方向の軸に対して横方向である有効横寸法を画定し、該横寸法は、上記カニューレの上記主な区間の対応する横寸法に概ね近い、項目7に記載の外科用貫通システム。
(項目9)
上記少なくとも1つの貫通部材は、非配備位置と配備位置との間で移動可能である、項目1に記載の外科用貫通システム。
(項目10)
上記少なくとも1つの貫通部材は、上記カニューレに旋回可能に取り付けられる、項目1に記載の外科用貫通システム。
(項目11)
上記外壁は長手方向のスロットを含む、項目1に記載の外科用貫通システム。
(項目12)
上記少なくとも1つの貫通部材は、最初の位置と作動させられた位置との間で、上記外壁に対して、上記長手方向のスロット内で動くように取り付けられる、項目11に記載の外科用貫通システム。
(項目13)
少なくとも1つの作動リンクが、上記少なくとも1つの貫通部材にスライド可能に接続される、項目12に記載の外科用貫通システム。
(項目14)
上記少なくとも1つの作動リンクは、上記最初の位置と上記作動させられた位置との間で、上記少なくとも1つの貫通部材を動かすように適合される、項目13に記載の外科用貫通システム。
(項目15)
組織にアクセスする外科用貫通システムであって、
長手方向のボアを有するカニューレであって、該長手方向のボアは該カニューレの中を延び、該カニューレは、先端および後端を画定する、カニューレと、
該カニューレの該長手方向のボア内に少なくとも部分的かつスライド可能に取り付けられた貫通部材であって、該貫通部材は、少なくとも1つのレグを有し、非配備位置と配備位置との間で軸方向に移動可能である、貫通部材と
を備えている、外科用貫通システム。
(項目16)
上記カニューレは内面および外面を有し、該内面は、上記貫通部材の上記少なくとも1つのレグを受け入れるように適合された少なくとも1つの長手方向のスロットを有する、項目15に記載の外科用貫通システム。
(項目17)
上記貫通部材は、上記非配備位置と上記配備位置との間で、上記カニューレの上記先端に対して、該カニューレの上記長手方向のボア内で動くように取り付けられる、項目16に記載の外科用貫通システム。
(項目18)
上記貫通部材は近位端および遠位端を有し、該遠位端は、凸面構造を有する、項目15に記載の外科用貫通システム。
(項目19)
上記カニューレの上記長手方向のボア内に挿入されるように構成された閉鎖具をさらに備えている、項目15に記載の外科用貫通システム。
(項目20)
上記閉鎖具は近位端および遠位端を含み、該遠位端は、該遠位端を通して視覚化を可能にするように適合される、項目19に記載の外科用貫通システム。
本開示の実施形態は、図面を参照して以下に記述される。
(実施形態の詳細な記述)
本開示の外科用貫通システムは、図面を参照して詳細に記述され、幾つかの図面のうちの各々においては、同様な参照番号は、同一かまたは対応する要素を示す。本明細書に使用されるように、かつ従来のように、用語「遠位の」は、ユーザから最も遠い部分を指し、用語「近位の」は、ユーザに最も近い部分を指す。さらに、本明細書および特許請求の範囲において、「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」を含むすべての単数形は、文脈が明確にそうではないと示さない限り、複数の参照を含む。同様に、すべての複数形は単数の参照を含む。
最初に、図1A、図1B、および図1Cを参照して、外科用貫通システムは一般的に、参照番号100として示される。外科用貫通システム100は、カニューレアセンブリ200、または任意の他の適切なアクセスデバイス、例えば身体の空洞にアクセスすることのできるトロカールアセンブリを含む。カニューレアセンブリ200は外壁206を含み、先端208および後端210を画定する。図1Cに見られるように、カニューレアセンブリ200は、長手方向の開口部、すなわち通路202をさらに含み、そこを通して多くの種類の外科用器具の導入を可能にする。その高い動作上の柔軟性により、カニューレアセンブリ200は、多くの外科的処置を実行するために使用され得る。例えば、外科医は、腹腔鏡検査外科を実行するために、カニューレアセンブリ200を使用し得る。腹腔鏡検査外科の間、医者は、腹膜の空洞の内部器官から空洞壁を上げるために、適切な気体、例えば二酸化炭素を腹膜の空洞に吹き込む。そのような処置において、外科医は、腹膜の空洞にアクセスし、これに吹き込むために、カニューレアセンブリ200を効果的に使用する。
図1Cに例示されるように、カニューレアセンブリ200に加えて、外科用貫通システム100は、カニューレアセンブリ200の長手方向の開口部202内にスライド可能に配置される閉鎖具アセンブリ204も含み得る。従って、閉鎖具アセンブリ204は、カニューレアセンブリ200の長手方向の開口部内への挿入に対して構成される。閉鎖具アセンブリ204は、近位端212および遠位端214を画定する。図面は鈍い遠位端214を示すが、閉鎖具アセンブリ204の遠位端214は、鋭く尖った器具であり得る。本開示は、閉鎖具アセンブリ204の遠位端214が、任意の適切な形状、形、または構造を有し得ることをさらに考える。さらに、閉鎖具アセンブリ204の遠位端214は、それを通して視覚化を可能とするように適合され得る。動作において、外科医は、閉鎖具アセンブリ204を使用し、腹腔または任意の他の身体の空洞内へのカニューレアセンブリ200の導入を容易にする。一旦身体の空洞へのアクセスが達成されると、閉鎖具アセンブリ204は、カニューレアセンブリ200から取り外され、カニューレアセンブリ200を通した外科用器具の次の導入を可能にし得る。
カニューレアセンブリ200は、カニューレスリーブ216およびカニューレ筐体218をさらに含む。カニューレスリーブ216は、近位端216aおよび遠位端216bを有し、その長さに沿って延びる長手方向の軸「A」を画定する。カニューレアセンブリ200の外壁206は、長手方向の軸「A」の周りに配列される。カニューレスリーブ216は、長手方向の開口部202も画定する。上に論じられたように、長手方向の開口部202は、そこを通して外科用器具の通りを可能にするように適合される。ステンレス鋼または他の適切な硬い材料、例えばポリマーなどが、カニューレスリーブ216を作るために使用され得る。カニューレスリーブ216の構成材料は、透明または不透明であり得る。カニューレスリーブ216の直径は、有意に変化し得る。例えば、一実施形態において、スリーブ216の直径は、約3ミリメータ〜約15ミリメータの範囲である。さらに、カニューレスリーブ216は、その近位端216aに形成されたフランジ220を含み得る。
カニューレ筐体218は、カニューレスリーブ216のフランジ220に接続される。一実施形態において、この接続は、超音波溶接、接着剤、セメント、その他によって達成される。あるいは、カニューレ筐体218およびフランジ220は、差込ピン、またはねじが切られたもしくはスナップ嵌めの結合によって互いと接続され得る。とは言え、カニューレ筐体218、およびカニューレスリーブ216のフランジ220は、任意の適切な結合装置またはメカニズムによって互いと結合され得ることが想定されている。Oリング222が、カニューレ筐体218の内部ベアリング表面224とフランジ220の外部ベアリング表面226との間に配置され得、使用の間、カニューレ筐体218とフランジ220との間の気体の漏れを最小にし得る。
幾つかの構成要素が、カニューレ筐体218を形成し得る。総体的に、カニューレ筐体218は、ベル形状の構造、または任意の他の適切な形状、構造、もしくは形を有し得る。あるいは、単一の構成要素が、カニューレ筐体218を一体構造に形成し得る。示された実施形態において、カニューレ筐体218は、共に接続された幾つかの内側構成要素218aおよび外側構成要素218bを含む。カニューレ筐体218の外側構成要素218bは、様々な目的に役立つ。例えば、カニューレ筐体218の実施形態は、第1および第2のフィンガタブ228a、228bを含み、ユーザによる把握を容易にする。第1および第2のフィンガタブ228a、228bは、正反対に向かい合う関係に配列され、ユーザの指を受け入れるように構成される。
上に論じられたように、カニューレ筐体218は、いくつかの内側構成要素218bも含み得る。一実施形態において、カニューレ筐体218は、内部に配置された弾力性バルブ230を含む。弾力性バルブ230は、カニューレ筐体218の内側レッジ234に載っている円周フランジ232を含む。動作の間、弾力性バルブ230は、外科用器具がない場合に、または身体の空洞に存在する吹き込み気体の加圧された環境に応答して閉じる。弾力性バルブ230は、ダックビル(duckbill)バルブ、フラッパ(flapper)バルブ、または任意の他の適切なデバイスであり得る。使用される特定の種類のバルブに関わらず、弾力性バルブ230は、身体の空洞における吹込み気体の圧力状態に応答する。
吹き込み気体の源は、ポート236を通して流体をカニューレアセンブリ200に提供する。ポート236は、ストップバルブ238に接続され、長手方向の開口部202と流体連通する。ストップバルブ238は、開いた位置と閉じた位置との間で動き得る。ストップバルブ238がその開いた位置にある間に、吹き込み気体の外部源からの流体は、長手方向の開口部202にアクセスし得る。逆に、その閉じた位置において、ストップバルブ238は、吹き込みガスの外部源と長手方向の開口部202と間の流体連通を阻害する。
吹き込み気体の漏れを防ぐために、カニューレ筐体218は、カニューレ筐体218の近位端218cに解放可能に接続されているシールアセンブリ240を含む。シールアセンブリ240は、シール筐体240aおよび内側の気密シール240bを含む。内側シール240bは、シール筐体240a内に配置され、任意の適切な形状を有し得る。平らなディスク形状の、円錐形のまたは砂時計形状の部材が内側シール240bを形成し得る。その全体的な形状とは別に、内側シール240bは、締め付けまたは閉鎖を含み得る。
内側シール240bは、任意の適切な材料で形成され得る。一実施形態において、内側シール240bは、エラストマーで成形された繊維材料で作られる。あるいは、内側シール240bは、繊維だけで作られる。内側シール240bを形成するために使用される繊維は、織られた材料、編まれた材料、またはニットされた材料であり得る。特に、内側シール240bは、E.I.DuPont de Nemours and Companyによって、商標KEVLARの下で販売されるナイロンで作られ得る。実践的に、内側シール240bは、その中を通して挿入された外科用器具の周りで拡張かつ収縮するように構成された任意の材料で作られ得る。いずれの場合においても、使用される材料は、外科用器具が、内側シール240bの中に導入されるとき、空隙の形成を最小にするべきである。例えば、内側シール240bは、多孔性の材料で形成され得る。そのような場合、気体不透過性の被覆が、内側シール240bの少なくとも一部分を覆うべきである。しかしながら、気体不透過性の被覆は、気体不透過性の材料で作られた内側シール240bの能力を必ずしも高めない。さらに、別の種類の被覆が、内側シール240bの内部区間を被覆し得、内側シール240bを通る器具の通りを容易にし得る。この被覆は、ウレタン、ケイ素、または任意他の柔軟な滑らかな材料で作られ得る。
上に論じられたとおり、内側シール240aは、締め付けまたは閉鎖を含み得る。この締め付けまたは閉鎖は、長手方向の軸「A」の周りで内側シール240bの繊維を捻ることによって形成され得る。あるいは、繊維は、繊維自体が、締め付けまたは閉鎖を形成するように、構成または配列され得る。さらに、内側シール240bは、締め付けを有するように成形され得る。しかしながら、本開示は、他の適切な構造配列を有する内側シール240bを考えている。例えば、内側シール240bは、ニットされ、編まれ、または織られ得る。その全容が本明細書に参考として援用された、同一人に譲渡された米国特許第6,482,181号および米国特許出願第11/406,922号の特定の実施形態に開示されたシールが、カニューレアセンブリ200に対して使用され得る。
ここで図1B、図1C、図1D、図1Eおよび図1Fを参照すると、カニューレアセンブリ200のカニューレスリーブ216は、主な区間242、およびカニューレアセンブリ200の先端208の近くに位置する概ね先細の区間244を有する。先細区間244は、その上に配置された少なくとも1つの貫通部材246を含む。図面は、4つの貫通部材246を含む先細の区間244を示すが、本開示は、カニューレアセンブリ200が、より少ない、またはより多い貫通部材246を含み得ることを考えている。特に、貫通部材246は、カニューレアセンブリ200の外壁206に対して取り付けられ、貫通能力をカニューレアセンブリ200に提供するように構成され、従って、カニューレスリーブ216内に導入される別個の穿孔デバイスの必要をなくする。従って、貫通部材246は、身体組織を貫通するように適合され、それによって組織の中を通るカニューレの通りを容易にする。貫通部材246は、身体の組織を分離し、後退させ、切開し、切断し、穿刺し、刺し通し、または貫通するための構造を組み込み得る。とりわけ、切断エッジ、ブレードおよび尖が、貫通部材246に組み込まれ得る可能な構造である。
貫通部材246は実質的に直線状であり、長手方向の軸「A」に対して概ね長手方向に延びる。しかしながら、本開示は、貫通部材246が他の適切な形状、構造、または構成を有し得ることを想定する。図1Bおよび図1Eに示されるように、一実施形態において、貫通部材246は、カニューレアセンブリ200の外壁206の周り放射状に離して置かれる。カニューレアセンブリ200の先細の区間244は、貫通部材246の第1の対および第2の対を含む。図1Fに見られるように、貫通部材246の各対は、概ね正反対に向かい合う関係に配列される。図1Eに例示されるように、先細の区間244は、一対の貫通部材246を含む有効横寸法「B」を画定する。横寸法「B」は、カニューレアセンブリ200の主な区間242の対応する横寸法「C」に概ね近い。この構造配列は、カニューレアセンブリ200および閉鎖具アセンブリ204を身体の空洞の中に導入することを容易にし得る。
図1Eに示されるように、閉鎖具アセンブリ204の遠位端214は、カニューレスリーブ216の遠位端216bを超えて延びる。閉鎖具アセンブリ204は、ポリマー材料から成る。ポリマーの閉鎖具アセンブリ204は、公知の射出成形技術で製造され得る。あるいは、閉鎖具アセンブリ204は、光学ガラスで作られ得る。閉鎖具アセンブリ204を構成するために使用される材料に関わらず、閉鎖具アセンブリ204の遠位端214は、カニューレスリーブ216の長手方向の軸「A」、および長手方向の軸「A」からずれた位置に沿う視覚化を可能にする透明な窓を有する。明瞭な画像化能力を有するかまたは有さない光は、閉鎖具アセンブリ204の遠位端214を通り過ぎる。
図2A、図2B、および図2Cに示されるように、代替の実施形態において、カニューレアセンブリ300は、カニューレアセンブリ300の先端308に位置する、主な区間342および先細の区間344を有するカニューレスリーブ316を含む。さらに、カニューレアセンブリ300は、カニューレアセンブリ300の長さ全体に延びる外壁306を有する。カニューレアセンブリ300の外壁306は、その上に配置された少なくとも1つの長手方向のスロット348を含む。本開示のカニューレアセンブリ300の実施形態は、カニューレスリーブ316の先細の区間344に配置された4つの長手方向のスロット348を含む。長手方向のスロット348は、貫通部材346の少なくとも一部分を受け入れるように適合される。この実施形態において、カニューレアセンブリ300は、2つの対の貫通部材346および2つの対の長手方向のスロット348を含む。貫通部材346の対およびその対応する長手方向のスロット348は、正反対に向かい合う関係に配列される。各貫通部材346は、カニューレスリーブ316の内側部分350に配置され、長手方向のスロット348を貫通し、カニューレアセンブリ300の外壁306を超えて延びる。図2Cに例示されるように、先細の区間344は、一対の貫通部材346を含む有効横寸法「D」を画定する。カニューレアセンブリ300の主な区間342は、横寸法「E」も画定する。しかしながら、横寸法「E」は、横寸法「D」よりも大きい。
カニューレアセンブリ300は、カニューレスリーブ316内に位置決めされた閉鎖具アセンブリ304をさらに含む。閉鎖具アセンブリ304は、近位端312および遠位端314を有する。図2Bに例示される実施形態において、閉鎖具アセンブリ304の遠位端314は、先細の構成およびチップ314aを有する。チップ314aは、鈍く、または鋭くあり得る。閉鎖具アセンブリ304の遠位端314は、カニューレスリーブ316の遠位端316bを超えて延びる。閉鎖具アセンブリ304は、ポリマー材料、光学ガラス、または任意の他の適切な材料で作られ得る。一実施形態において、閉鎖具アセンブリ304の遠位端314は、カニューレスリーブ316の長手方向の軸「A」、および長手方向の軸「A」に対してずれた位置に沿って視覚化を可能にする透明な窓を有する。明瞭な画像化能力を有するかまたは有さない光は、閉鎖具アセンブリ304の遠位端314の中を通り得る。図2Bに示されるように、使用中、外科医は、閉鎖具アセンブリ304のボア354を通して光学器具または内視鏡352を導入し得る。1つの適切な内視鏡は、その全容が本明細書に参考として援用された、同一人に譲渡されたFrancisへの米国特許第5,634,881号に開示されている。
さらに別の実施形態において、カニューレアセンブリ400は、カニューレアセンブリ400の先端408に配置された主な区間442および先細の区間444を有するカニューレスリーブ416を含む。カニューレスリーブ416は、その長さ全体に延びる外壁406および少なくとも1つの長手方向のスロット448を有する。長手方向のスロット448は、貫通部材446の少なくとも一部分を受け入れるように構成され、細長い構造を有する。長手方向のスロット448の細長い構造は、後端448aおよび先端448bを画定する。長手方向のスロット448の先端448bは、カニューレスリーブ416の遠位端416bと一致する。従って、長手方向のスロット448の後端448aは、部分的に囲まれているが、先端448bは、貫通部材446が、カニューレスリーブ416の領域を超えて動くことを可能にする開口部を有する。
貫通部材446はスリーブ416内に配置され、カニューレアセンブリ400に貫通能力を提供するように構成される。従って、貫通部材446は、身体組織を貫通するように適合され、それによって、カニューレアセンブリ400の組織貫通を容易にする。貫通部材446は、身体の組織を分離し、後退させ、切開し、切断し、穿刺し、刺し通し、または貫通するための構造を組み込み得る。とりわけ、切断エッジ、ブレードおよび尖が、貫通部材446に組み込まれ得る可能な構造である。図示された実施形態において、貫通部材446は、その遠位端446dにおいて位置決めされたブレード446cを有する。
図3B、図3C、図3D、および図3Eを参照して、リンク452は、各貫通部材446にスライド可能に接続され得る。作動リンク452は、カニューレスリーブ416内に配置され、カムピン452aに各々接続される。作動リンク452の一部分は、貫通部材446の長手方向のスロット446aにスライド可能に配置される。貫通部材446の長手方向のスロット446aは、作動リンク452または任意の他の適切な作動装置をスライド可能に保持するように構成される。貫通部材446は、スリーブ416内に旋回可能に接続される。ピボットピン454は、カニューレスリーブ416と貫通部材446とを旋回可能に相互に接続する。貫通部材446は、ピボットピン454を受け入れるように適合されたホール446bを含む。それでもやはり、本開示は、他の適切な固定部材が、貫通部材446とカニューレスリーブ416とを旋回可能に相互に接続するために使用され得ることを考えている。
貫通部材446は、最初の位置と作動させられた位置との間で、カニューレスリーブ416の外壁406に対して、長手方向のスロット448内で動くように取り付けられる。図3D、および図3Eそれぞれに見られるように、リンク452は、最初の位置と作動させられた位置との間で、少なくとも1つの貫通部材446を動かすように適合される。動作の間、貫通部材446は最初に、カニューレスリーブ416内に少なくとも部分的に位置決めされる。作動させられた位置に貫通部材446を置くために、ユーザは、矢印「F」によって示された方向に貫通部材446の長手方向のスロット446aに沿って作動リンク452を遠位方向に移動させる。作動リンク452の移動に応答して、作動リンク452に取り付けられたカムピン452aは、貫通部材446の長手方向のスロット446aを横断し、それによって貫通部材446が、カムピン452aおよび長手方向のスロット446aによってもたらされたカムメカニズムによって、それぞれのピボットピンの周りで時計回りに旋回するようにする。貫通部材446が旋回するとき、貫通部材446の遠位端446dは、矢印「E」で示された方向に上向きに作動させられた位置に動く。一旦貫通部材446が配備されると、外科医は、身体組織を貫通するためにカニューレアセンブリ400を使用し得る。ユーザは、作動リンク452を近位方向に動かすことによって、それらの最初の位置へ貫通部材446を戻し得る。任意の適切な作動メカニズムまたはデバイスが作動リンク452を動かすために使用され得る。作動リンク452は、個々に配備可能であり得るか、または代替として、単一のアクチュエータに接続され得、臨床医によって同時に配備され得る。
図4Aおよび図4Bを参照して、本開示の貫通システム100の別の実施形態が例示されている。カニューレアセンブリ500は、主な区間542を有するカニューレスリーブ516、およびカニューレアセンブリ500の先端508に配置された先細の区間544を含む。カニューレスリーブ516に加えて、カニューレアセンブリ500は、その中を貫通する長手方向のボア505を含む。
カニューレスリーブ516は、外面506および内面556を有する。内面556と外面506の両方は、スリーブ516の長さにわたって延びる。少なくとも1つの長手方向のスロット558が内面556に配置される。長手方向のスロット558が、貫通部材546の少なくとも1つのレグ546aを受取るように適合される。例示された実施形態において、カニューレアセンブリ500は、正反対の関係に位置決めされた2つの長手方向のスロット558を含む。
上に論じられたように、カニューレアセンブリ500は、少なくとも1つのレグ546aを有する貫通部材546も含む。図4Aに示された実施形態は、2つのレグ546aを有する貫通部材546を含む。貫通部材546は、長手方向のボア505に配置され、カニューレアセンブリ500に貫通能力を提供するように構成される。従って、貫通部材546は、身体組織を貫通するように適合され、それによって、カニューレアセンブリ500の組織貫通を容易にする。貫通部材546は、身体の組織を分離し、後退させ、切開し、切断し、穿刺し、刺し通し、または貫通するための構造を組み込み得る。とりわけ、切断エッジ、ブレードおよび尖が、貫通部材546に組み込まれ得る可能な構造である。図示された実施形態において、貫通部材546は、その遠位端546cにおいて位置決めされたブレード546bを有する。図4Aに例示されるように、ブレード546bは、凸面構造を有する遠位面556a、および凹面構造を有する近位面556bを含む。貫通部材546のレグ546aは、ブレード546bから近位方向に延びる。
図4C、図4D、および図4Eを参照すると、閉鎖具アセンブリ504は、カニューレスリーブ516のボア508内にスライド可能に位置決めされ得る。従って、閉鎖具アセンブリ504は、カニューレスリーブ516の長手方向のボア508内に挿入されるように構成される。一実施形態において、閉鎖具アセンブリ504は、凸面構造を有する鈍い遠位端514を含む。ブレード546の近位面556bは、閉鎖具アセンブリ504の遠位端514と構造的に一致する。本開示はそれでもやはり、閉鎖具アセンブリ504は、任意の適切な構造または構成を有し得ることを想定する。さらに、閉鎖具アセンブリ504の遠位端514は、それを通して視覚化を可能にするように適合され得る。さらなる代替閉鎖具アセンブリ504は、前述のFrancis‘881特許に開示されているように、光学トレーンおよび照明システムを含む内視鏡である。
貫通部材546は、非配備位置と配備位置との間で、カニューレアセンブリ500の先端508に対して、カニューレスリーブ516の長手方向のボア502内で動くように取り付けられる。図4Cに例示されるように、非配備位置において、貫通部材546は、長手方向のボア502内に少なくとも部分的に配置される。図4Dおよび図4Eに示されるように、オペレータは、少なくとも1つのレグ546aを遠位方向に移動させることによって、貫通部材546を配備位置に動かし得る。この移動の間、レグ546aは、内面556の長手方向のスロット558に沿ってスライドし、貫通部材546を配備する。一旦貫通部材546が配備されると、外科医は、組織を貫通することによって、身体の空洞の中にカニューレアセンブリ500を導入し得る。ユーザは、少なくとも1つのレグ546aを近位方向にスライドさせることによって、その非配備位置に貫通部材546を戻し得る。貫通システム100は、任意の適切な作動デバイスまたはメカニズムを組み込み、貫通部材546を動かし得る。例えば、貫通部材546は、従来の結合手段を介して、それぞれの近位端または後端において閉鎖具アセンブリ504に動作可能に接続され得、それによって閉鎖具アセンブリ504の前進および後退は、貫通部材546の対応する動きを引き起こす。
外科用貫通システム100は、上述のカニューレアセンブリのうちの任意のものを使用し得る。簡潔さのために、本開示は、本開示の外科用貫通システム100の一実施形態を使用する方法だけを記述する。既に記述されたカニューレアセンブリを使用する方法は、実質的に同様である。そのような方法間でのいかなる相違も、本明細書で説明される。
使用に際して、身体の空洞、例えば腹腔は、空洞壁を上げるために気体が吹き込まれ、それによって組織および器官により大きなアクセスを提供する。貫通システム100は、カニューレアセンブリ200内に位置決めされた閉鎖具と共に組み立てられる。小さな切開が随意的に、腹腔内に臨床医によって作られる。システムの貫通先端は、切開内に置かれる。外科医は次に、カニューレアセンブリ200を遠位方向に移動させ、身体組織を貫通し、入口のポートを確立する。外科医がカニューレアセンブリ400または500を使用する場合、外科医は、カニューレアセンブリ400または500を遠位方向に動かす前に貫通部材446または546を配備するべきである。その後、医者は、カニューレアセンブリ200の遠位移動を続け、所望の外科部位に到達する。一旦外科医が、カニューレアセンブリ200の先端208を所望の位置に位置決めすると、外科医は、カニューレアセンブリ200の遠位運動を止める。外科医は、カニューレアセンブリ200から閉鎖具アセンブリ204を取り外し、カニューレアセンブリ200を通して、外科器具を導入し、外科処置を実行する。
様々な変更が、本明細書に記述された実施形態に対してなされ得ることは理解される。従って上述は、限定するものとして解釈されるべきでなく、単に実施形態の例示として解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付された請求項の範囲および精神内で、他の変更に想到する。
(摘要)
外科用貫通システムは、カニューレおよび閉鎖具を含む。カニューレは、長手方向の軸の周りに配列された外壁および長手方向の開口部を有する。少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材が、カニューレの外壁に対して取り付けられ、長手方向軸の概ね軸方向に延びる。貫通部材は、カニューレの組織貫通を容易にするように適合される。外科用貫通システムの別の実施形態は、長手方向のボアを有するカニューレ、およびカニューレの長手方向のボア内に少なくとも部分的かつスライド可能に取り付けられた貫通部材を含む。貫通部材は少なくとも1つのレグを有し、非配備位置と配備位置との間で軸方向に移動可能である。さらに、貫通部材は、非配備位置と配備位置との間で、カニューレの先端に対して、カニューレの長手方向のボア内で動くように取り付けられる。
図1Aは、本開示の原理による外科用貫通システムの斜視図である。 図1Bは、図1Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通先端の部分的斜視図である。 図1Cは、図1Aの実施形態による外科用貫通システムの断面側面図である。 図1Dは、図1Cに示された詳細1D領域の拡大図である。 図1Eは、図1Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通先端の側面図である。 図1Fは、図1Dの区間ライン1F−1Fに沿った、図1Aの実施形態による外科用貫通システムの断面図である。 図2Aは、本開示の代替の実施形態による長手方向のスロットに取り付けられた複数の貫通部材を例示する、外科用貫通システムの貫通先端の斜視図である。 図2Bは、図2Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通先端の側断面図である。 図2Cは、図2Aの実施形態による外科用貫通システムの軸方向の図である。 図3Aは、外科用貫通システムの貫通先端の拡大斜視図であり、本開示の代替実施形態によるカニューレの外壁に対して動くように取り付けられた少なくとも1つの貫通部材を例示する。 図3Bは、図3Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通部材、作動リンク、およびピボットピンの斜視図である。 図3Cは、図3Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通先端の側面図である。 図3Dは、図3Cに示された詳細3D領域のエリアの拡大図であり、非配備位置にある貫通部材を例示する。 図3Eは、図3Dと同様な図であり、図3Aの実施形態による配備位置にある貫通部材を例示する。 図4Aは、本開示の代替の実施形態による外科用貫通システムのカニューレおよび貫通部材の斜視図である。 図4Bは、図4Aの実施形態によるカニューレの長手方向のボア内にスライド可能に取り付けられた貫通部材を備えた外科用貫通システムの斜視図である。 図4Cは、区間ライン4C−4Cに沿った、図4Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通先端の断面図である。 図4Dは、図4Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通先端の斜視図である。 図4Eは、図4Dの区間ライン4E−4Eに沿った、図4Aの実施形態による外科用貫通システムの貫通先端の断面図である。

Claims (20)

  1. 組織にアクセスする外科用貫通システムであって、
    長手方向の軸の周りに配置された外壁を含み、長手方向の内腔を有するカニューレであって、該カニューレは、先端および後端を画定する、カニューレと、
    該カニューレの該長手方向の内腔内に挿入されるように構成された閉鎖具と、
    該カニューレの該外壁に対して取り付けられ、該長手方向軸の概ね軸方向に延びる少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材であって、該少なくとも1つの貫通部材は、カニューレの組織貫通を容易にするように適合されている、少なくとも1つの実質的に直線状の貫通部材と
    を備えている、外科用貫通システム。
  2. 前記少なくとも1つの貫通部材は、前記カニューレの前記先端の近くにある、請求項1に記載の外科用貫通システム。
  3. 複数の貫通部材を含む請求項2に記載の外科用貫通システムであって、該貫通部材は、前記のカニューレの前記外壁の周りに放射状に離して置かれる、外科用貫通システム。
  4. 前記閉鎖具は近位端および遠位端を含み、該閉鎖具の該遠位端は、該遠位端を通して視覚化を可能にするように適合されている、請求項1に記載の外科用貫通システム。
  5. 前記カニューレは、主な区間、および該カニューレの前記先端の近くの概ね先細の区間を含む、請求項1に記載の外科用貫通システム。
  6. 前記少なくとも1つの貫通部材は、前記カニューレの前記先細の区間に配置される、請求項5に記載の外科用貫通システム。
  7. 前記貫通部材の第1の対および第2の対を含む請求項6に記載の外科用貫通システムであって、該貫通部材の該第1の対および該第2の対の各々は、概ね正反対に向かい合う関係に配列されている、外科用貫通システム。
  8. 前記先細の区間は、前記貫通部材の一対を含んだ前記長手方向の軸に対して横方向である有効横寸法を画定し、該横寸法は、前記カニューレの前記主な区間の対応する横寸法に概ね近い、請求項7に記載の外科用貫通システム。
  9. 前記少なくとも1つの貫通部材は、非配備位置と配備位置との間で移動可能である、請求項1に記載の外科用貫通システム。
  10. 前記少なくとも1つの貫通部材は、前記カニューレに旋回可能に取り付けられる、請求項1に記載の外科用貫通システム。
  11. 前記外壁は長手方向のスロットを含む、請求項1に記載の外科用貫通システム。
  12. 前記少なくとも1つの貫通部材は、最初の位置と作動させられた位置との間で、前記外壁に対して、前記長手方向のスロット内で動くように取り付けられる、請求項11に記載の外科用貫通システム。
  13. 少なくとも1つの作動リンクが、前記少なくとも1つの貫通部材にスライド可能に接続される、請求項12に記載の外科用貫通システム。
  14. 前記少なくとも1つの作動リンクは、前記最初の位置と前記作動させられた位置との間で、前記少なくとも1つの貫通部材を動かすように適合される、請求項13に記載の外科用貫通システム。
  15. 組織にアクセスする外科用貫通システムであって、
    長手方向のボアを有するカニューレであって、該長手方向のボアは該カニューレの中を延び、該カニューレは、先端および後端を画定する、カニューレと、
    該カニューレの該長手方向のボア内に少なくとも部分的かつスライド可能に取り付けられた貫通部材であって、該貫通部材は、少なくとも1つのレグを有し、非配備位置と配備位置との間で軸方向に移動可能である、貫通部材と
    を備えている、外科用貫通システム。
  16. 前記カニューレは内面および外面を有し、該内面は、前記貫通部材の前記少なくとも1つのレグを受け入れるように適合された少なくとも1つの長手方向のスロットを有する、請求項15に記載の外科用貫通システム。
  17. 前記貫通部材は、前記非配備位置と前記配備位置との間で、前記カニューレの前記先端に対して、該カニューレの前記長手方向のボア内で動くように取り付けられる、請求項16に記載の外科用貫通システム。
  18. 前記貫通部材は近位端および遠位端を有し、該遠位端は、凸面構造を有する、請求項15に記載の外科用貫通システム。
  19. 前記カニューレの前記長手方向のボア内に挿入されるように構成された閉鎖具をさらに備えている、請求項15に記載の外科用貫通システム。
  20. 前記閉鎖具は近位端および遠位端を含み、該遠位端は、該遠位端を通して視覚化を可能にするように適合される、請求項19に記載の外科用貫通システム。
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