JP2008289773A - 平ベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】パチンコ玉の表面から除去した汚れがそれ自身に付着することを防止し、パチンコ玉表面を効率的にきれいにするパチンコ玉搬送用の平ベルトを供給する。
【解決手段】平ベルト10の搬送面10Tは、人工皮革12を被覆する薄いフッ素樹脂層14によって覆われている。適度なクッション性を有する人工皮革12により、平ベルト10は、パチンコ玉を研磨布等に対して適度な力で押圧し、パチンコ玉の表面汚れを効率的に除去させることができる。さらに、フッ素樹脂層14を設けることにより、パチンコ玉の表面汚れが搬送面10T側に付着することが防止される。
【選択図】図2
【解決手段】平ベルト10の搬送面10Tは、人工皮革12を被覆する薄いフッ素樹脂層14によって覆われている。適度なクッション性を有する人工皮革12により、平ベルト10は、パチンコ玉を研磨布等に対して適度な力で押圧し、パチンコ玉の表面汚れを効率的に除去させることができる。さらに、フッ素樹脂層14を設けることにより、パチンコ玉の表面汚れが搬送面10T側に付着することが防止される。
【選択図】図2
Description
本発明は、平ベルトに関し、特に、パチンコ玉を搬送するための平ベルトに関する。
パチンコ遊技場においては、パチンコ玉を回収、再利用するための循環システムが設けられている。この循環システムによるパチンコ玉回収の一環として、パチンコ台から回収されたものは、還元機により上方に搬送される。このときパチンコ玉は、通常、研磨布と平ベルト等のベルトの間に挟まれながら回転され、研磨布によって表面に付着した汚れが除去される(例えば特許文献1)。
特開平9―206459号公報
パチンコ玉を搬送するために、ゴム等の素材を表面に用いた平ベルトを使用すると、パチンコ玉の表面を十分に磨くことが困難であり、かつ平ベルトの表面に汚れが付着し易い。
そこで、平ベルトの表面を磨き性に優れた人工皮革で被覆することが考えられるが、この場合においても、研磨布ではなく平ベルトの表面側にパチンコ玉由来の汚れが多く付着してしまう傾向にある。この汚れを平ベルトから取り除くことは困難であり、例えば汚れ除去用のローラを平ベルトの表面に押し付け、汚れを転写させるといった煩雑な操作が必要となる。
そこで本発明は、パチンコ玉の表面から除去した汚れがそれ自身に付着することを防止し、パチンコ玉表面を効率的にきれいにするパチンコ玉搬送用の平ベルトを供給することを目的とする。
本発明の平ベルトは、パチンコ玉を研磨布との間で挟みつつ搬送するための平ベルトであって、平ベルトの搬送面が、フッ素樹脂もしくはウレタン樹脂の少なくともいずれかによって覆われていることを特徴とする。
搬送面は、フッ素樹脂もしくはウレタン樹脂によって表面処理された皮革により形成されていることが好ましい。皮革は、例えば人工皮革である。
本発明によれば、パチンコ玉の表面から除去した汚れがそれ自身に付着することを防止でき、パチンコ玉の表面を効率的にきれいにする平ベルトを実現できる。
以下、本発明における平ベルトの実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の平ベルトが使用されている状態を示す図である。図2は、本実施形態の平ベルトを示す断面図である。
本実施形態の平ベルト10は、パチンコ玉30を搬送するために用いられる。すなわち、平ベルト10は、パチンコ遊技場におけるパチンコ玉30の回収、再利用の一環として、パチンコ玉30を上方に搬送する還元機40等において使用される。
還元機40においては、パチンコ玉30の表面に付着した汚れを落とすための研磨布42が所定の位置に固定されている。平ベルト10は、還元機40の駆動および従動プーリ44、46に掛け回され、第1〜第3プーリ47〜49によって張力が調整される。平ベルト10が矢印Aの示す方向に回転すると、矢印Bの示すように還元機40に供給されたパチンコ玉30は、平ベルト10と研磨布42との隙間Sに挟まれながら、矢印Cの示すように上方に移動する。
このとき、パチンコ玉30は、研磨布42に対向する平ベルト10の表面である搬送面10Tにより研磨布42側に押圧されている。このため、パチンコ玉30は、隙間Sにおいて回転しながら上方に移動される。この結果、パチンコ玉30の表面に付着していた汚れは、研磨布42によって除去される。汚れが取り除かれたパチンコ玉30は、矢印Dの示すように、プールタンク(図示せず)等に送られる。
平ベルト10は層構造を有しており、搬送面10Tは、後述するように、表面をフッ素樹脂で処理された人工皮革12により形成されている(図2参照)。このため、搬送面10Tは、フッ素樹脂、すなわち人工皮革12の表面を被覆する薄いフッ素樹脂層14によって覆われている。人工皮革12は、パチンコ玉30を研磨布42(図1参照)に対して適度な力で押圧し、パチンコ玉30の表面汚れを研磨布42に効率的に除去させることができる。これは、多孔性の人工皮革12が、適度なクッション性を有するからである。
平ベルト10は、人工皮革12の他に、ポリアミドフィルム16、ポリアミド帆布18、およびニトリルゴム20を積層させた後に、人工皮革12の表面をフッ素樹脂で処理することにより製造される。フッ素樹脂による処理は、例えば、2軸のプーリレイアウトに未処理の人工皮革12を含むベルト材料を掛け回し、フッ素樹脂を含む溶液をベルト材料表面の全周、すなわち人工皮革12に塗布することにより施される。
フッ素樹脂を人工皮革12に塗布した後に、工業用ドライヤにてベルト材料表面を加熱してフッ素樹脂溶液を蒸発させることにより、強固なフッ素樹脂層14が形成され、平ベルト10が完成する。なお、フッ素樹脂を人工皮革12に含浸させても良い。このように、フッ素樹脂層14は、通常は非常に薄いものの、予めフィルム化された、適度な厚さを有するフッ素樹脂層14を人工皮革12に貼付しても良い。
平ベルト10においてフッ素樹脂層14を設けることにより、パチンコ玉30の表面汚れが搬送面10T側に付着することが防止され、上述のように、表面汚れは研磨布42によって効率的に除去される。これは、撥水性および撥油性に優れたフッ素樹脂層14が、多孔性の人工皮革12に汚れの原因である埃等の物質が入り込むことを防止するためである。
なお、本実施形態で用いられるフッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)等が用いられる。
また、フッ素樹脂の代わりに、あるいはフッ素樹脂とともに、他の樹脂、例えばウレタン樹脂を用いても良い。これは、フッ素樹脂層14の代わりにウレタン樹脂層による樹脂層で搬送面10Tを形成した場合においても、パチンコ玉30の表面に付着していた汚れの原因物質の人工皮革12内部への侵入を防止できるからである。
さらに、人工皮革12の代わりに、合成皮革、もしくは天然皮革を用いても良い。これは、これらの皮革も人工皮革12と同様に多孔質構造を有しているため、適度なクッション性によりパチンコ玉30表面の汚れを研磨布42に除去させることができるからである。
図3は、第1比較例の平ベルトを示す断面図である。図4は、本実施形態の平ベルト10と第1比較例の平ベルトに対して行った評価試験の概要を示す図である。
第1比較例の平ベルト50は、フッ素樹脂層14が設けられていない点が本実施形態の平ベルト10と異なる。このため、平ベルト50の搬送面50Tは、人工皮革12の表面である。従って、研磨布42との隙間S(図1参照)で押圧されたパチンコ玉30の表面汚れは、研磨布42よりもむしろ、多孔質構造を有する人工皮革12の搬送面50T側に付着してしまう。
このように、搬送面50Tに付着した汚れは、搬送面50Tによって押圧されるパチンコ玉30の表面に再び転写されてしまうことから、第1比較例の平ベルト50は、本実施形態の平ベルト10に比べて磨き性に劣るといえる。
本実施形態の平ベルト10が、第1比較例の平ベルト50よりもパチンコ玉30の磨き性能に優れていることは、以下の比較試験により確認された。すなわち、図4に示された同一の試験機60の駆動および従動プーリ64、66に、幅が約80mm、長さが約1500mmの平ベルト10、50をそれぞれ掛け回し、およそ秒速3mの回転速度を保ちながら約2000時間、矢印Aの示す方向に走行させ、同程度の汚れが付着したパチンコ玉30を500個ずつ、平ベルト10、50と試験用研磨布62との隙間Sにて回転、移動させた。
この結果、フッ素樹脂による表面処理が施された本実施形態の平ベルト10の場合、搬送面10T(図2参照)はきれいなままであったのに対し、第1比較例の平ベルト50の場合、樹脂によって表面が覆われていない搬送面50T(図3参照)が汚れていた。従って、本実施形態においては、フッ素樹脂層14により、パチンコ玉30から除去された汚れの研磨布62から平ベルト10への再転写を防止できることが確認された。このため、第1比較例の平ベルト50においては、搬送面50Tに蓄積した汚れが、パチンコ玉30に再転写してしまう上に、第1、第3プーリ47、49(図1参照)の表面にも付着して走行性に悪影響を及ぼしたり、負荷の増大を引き起こしてベルト寿命を縮めてしまうおそれがあるのに対し、本実施形態の平ベルト10は、除去した汚れによる悪影響を防止でき、良好な状態を維持しながら走行可能である。
図5は、第2比較例の平ベルトを示す断面図である。図6は、第3比較例の平ベルトを示す断面図である。
第2比較例の平ベルト70は、ニトリルゴム72の層、ポリアミド帆布74およびポリアミドフィルム76により形成されている。また、第3比較例の平ベルト80は、ポリウレタン82と、ポリウレタン82に埋設されたアラミドコード84もしくはスチールコード等で形成されている。このように、ゴム等によって形成され、皮革を含まない平ベルト70、および80は、クッション性を有していないことからパチンコ玉30の表面汚れを除去しにくい上に、除去した汚れがゴム等の搬送面70T、80Tに容易に付着するという欠点を有する。
これに対し、本実施形態においては、フッ素樹脂層14等を設けることにより、パチンコ玉30の表面から除去した汚れが、平ベルト10自身、すなわち搬送面10Tに付着する量を低減できる。さらに、適度なクッション性を有する人工皮革12等の皮革により、汚れを効率的に除去することができる。
本実施形態の平ベルト10を構成する部材は、上述のものに限定されない。特に、搬送面10Tの形成に直接関係のないポリアミドフィルム16、ポリアミド帆布18、およびニトリルゴム20の層については、異なる材質で形成されても良い。
10 平ベルト
10T 搬送面
12 人工皮革(皮革)
14 フッ素樹脂層(フッ素樹脂)
30 パチンコ玉
42 研磨布
10T 搬送面
12 人工皮革(皮革)
14 フッ素樹脂層(フッ素樹脂)
30 パチンコ玉
42 研磨布
Claims (3)
- パチンコ玉を研磨布との間で挟みつつ搬送するための平ベルトであって、
前記平ベルトの搬送面が、フッ素樹脂もしくはウレタン樹脂の少なくともいずれかによって覆われていることを特徴とする平ベルト。 - 前記搬送面が、前記フッ素樹脂もしくは前記ウレタン樹脂によって表面処理された皮革により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の平ベルト。
- 前記皮革が、人工皮革であることを特徴とする請求項2に記載の平ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007140322A JP2008289773A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 平ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2008289773A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10118318A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-12 | Amtex Kk | 研磨機 |
JP2001340620A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Takeya Co Ltd | 遊技球揚送装置 |
JP2003320151A (ja) * | 2002-04-30 | 2003-11-11 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
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2007
- 2007-05-28 JP JP2007140322A patent/JP2008289773A/ja active Pending
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