JP2008289654A - 温度調節マットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】温度調節部の交換・修理が簡単に行えて、使いやすく、省エネ化が可能な温度調節マットレスを提供する。
【解決手段】マットレス内に、水平方向を枠面とした枠状の断熱材の枠部材2と、その下側に隔壁層4を介して配置された空気通路の配設部材5とを設ける。枠部材2の枠内には通気性繊維層3を収容して熱交換層3aと成す。空気通路の配設部材5には熱交換層3aに対応する領域に空気通路6を配設形成し、空気通路の配設部材5には空気循環用ユニット7を着脱自在に固定する。空気循環用ユニット7は、温度調節用の空気を、空気通路6から熱交換層3aの空気供給部位に供給し、熱交換層3aの層方向に沿って通過させた後に熱交換層3aの空気排出部位から空気通路6に戻して循環させる。熱交換層3aを通過する空気によってマットレス上の身体10との熱交換を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、睡眠用のベッド等の寝具のマットレスとして、或いは、リハビリテーションや療養、手術台、新生児集中治療用のベッド、ソファーベッド等の非睡眠用のマットレスとして、様々に用いられる、温度調節機能を備えた温度調節マットレスに関するものである。
近年の少子高齢化の進展によって、健全な体調の維持・増進に支障をきたす人々が増加しつつある。また、おおむね健康であっても、膝や足が、夏場においても局部的に冷える等の障害を訴える人々や、更には、これを原因としての睡眠障害を訴える人々が増加しつつある。さらには、最近の社会全体の24時間化や、生活パターンの夜型化にしたがって、良好な睡眠を維持できず、不眠や何らかの睡眠障害をきたす人々も増加しつつある。
体調に支障を来したり、局部的に冷える人々は、日常生活においては、新陳代謝を高めて血行を促進するために、ヒータを内蔵するサポータを用いたり、温浴をしたり、温湿布やマッサージ器具等を用いて、身体の冷えや痛みを起こす患部の症状を緩和している。
しかし、前記の痛みの症状を緩和するための処置は、一般的には、座位、或いは立位で行われており、就寝中や身体の横臥状態において患部を加温したり、冷やしたりする等の温度調節は行われておらず、加齢により身体の動きが不自由な高齢者や、座位の姿勢が苦痛な人たちにとっては不便であった。また、横臥状態において患部の痛みを緩和する手段は、これまで電気毛布以外にはなかったが、電気毛布は全身を加温する手段であり、夏場にも局部的な冷えを訴える人々には不便なものであった。
また、一般に、電気毛布や、サポータ等の加温手段は、布や、ゴム/布複合体等とヒータを複合したものであり、その機能が加温のみであることから、適正な温度を維持することは困難であること、身体との接触部分の熱容量が大きいことから、低温火傷等の事故が生ずることもあった。
一方、前記社会全体の24時間化や生活パターンの夜型化にしたがって、良好な睡眠を維持できにくい人々は、睡眠薬を服用したり、就寝前に温浴をとったり、軽い運動を行ったりすること等、就寝前に体温を上昇させることによって、良好な睡眠を得ようとしている。つまり、良好な睡眠をとる手段として、睡眠時に必要な条件である脳を含む深部体温の冷却を効果的に行うため、睡眠前に温度40℃程度のぬるめの浴槽に入ったり、運動による熱産生を促進したりすることで身体を暖め、末梢血管を拡張させ、熱放散を促進させることで急速に深部体温を下げることで、円滑な入眠を行わせているのである。
しかしながら、高齢者、特に睡眠障害を訴える高齢者にとっては、常に温めの浴槽に入る等のことは現実的に困難なことが多い。また、高齢者の睡眠障害は加齢による末梢組織の温覚、冷覚細胞等が持つ体温検知機能、及びこれを脳視床下部の体温調節中枢に伝える神経組織自体、更にはメラトニン等、入眠時に脳において分泌される体温を下げるホルモンの分泌量そのものが少ないために体温を下げることができないことが原因であることもあり、前記のような対策によっては、十分な効果を得ることができないといった問題もあった。
このような課題に対して、マットレス上に横たわる人等の身体を、全体的に、または、部分的に、暖めたり冷やしたりすることができる温度調整マットレスが提案された(例えば、特許文献1、参照。)。
この温度調整マットレスは、例えば図24に示すように、マットレス本体40に、身体10に対して背中部を横切る態様で温度調整部41を設け、この温度調整部41内を、図25に示す断面図の矢印に示すように、空気が循環するようにしたものである。マットレス本体40は、人工皮革や織布等の外皮45で密閉容器状に形成されており、前記空気の循環を行うための空気循環手段42,43と、空気循環手段42,43によって循環させる空気の加熱(加温)や冷却を行う内部熱交換手段46が、前記温度調整部41内の適宜の位置に固定されて形成されている。
この提案の温度調整マットレスによれば、内部熱交換手段46により加温または冷却させた空気を、空気循環手段42,43によって密閉したマットレス本体40の温度調整部41の内部で循環させることにより、該温度調整部41において身体10に接触するマットレス表面の温度が調節され、マットレス上に横たわる身体に快適な温度環境が提供される。なお、図25の図中、47は空気が流通しやすい織物等により形成された空気流通手段、48はスプリングをそれぞれ示す。
特開2007−007378号
ところで、近年、地球温暖化に対する関心が高まってきており、また、省エネ化の観点からも、様々な装置において、消費電力の低減化を図ることが重要な課題の一つとなっている。
しかしながら、前記提案の温度調整マットレスは、例えば図24、図25に示したように、温度調整部41が、マットレスの幅方向ほぼいっぱいに形成されているために、マットレス上に横たわる身体10が接触する可能性が低いマットレス端部領域にも空気を循環させる構成と成しており、その分だけ無駄が生じてしまう。特に、寝返り等ができない要介護者においては、マットレス端部領域に身体10が接触した状態で寝ている可能性は非常に低く、必要のない領域を加温したり冷却したりして、エネルギーが無駄になる可能性が高かった。
また、前記提案の温度調節マットレスにおいては、空気循環手段42,43と内部熱交換手段46を、温度調整部41内に固定して形成しているために、ある程度の使用期間が過ぎた後に、空気循環手段42,43や内部熱交換手段46を保守・点検したり、故障の修理をしたりする時には、マットレス全体を、使用者宅等からマットレスごと、メーカーへ輸送し、メーカーで解体・修理をしなければならなかった。そのため、費用が多くかかるとともに、修理・点検の際の作業ミス等でウレタンフォーム等のマットレス構成材料を傷つけてしまうと、マットレス全体を交換しなければならないおそれが生ずる欠点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、温度調節部の交換・修理が簡単に行えて、使いやすく、省エネ化が可能な温度調節マットレスを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は次に示す構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、マットレス内に、水平方向を枠面とした枠状の断熱材の枠部材と、その下側に隔壁層を介して配置された空気通路の配設部材とが設けられ、前記枠部材の枠内には通気性繊維層が収容されて該通気性繊維層は熱交換層と成し、前記空気通路の配設部材には前記熱交換層に対応する領域に空気通路が配設形成され、空気の送風と吸入とを行うことにより前記空気通路から前記熱交換層の空気供給部位に空気を供給し、該空気を前記熱交換層の層方向に沿って通過させた後に前記熱交換層の空気排出部位から前記空気通路に戻して空気を循環させる空気循環手段と、該空気循環手段により循環させる空気の温度調節を行う温度調節手段とが設けられ、前記熱交換層を通過する空気によってマットレス上の身体との熱交換を行う構成としたことを特徴とする。
また、第2の発明は、前記第1の発明の構成に加え、前記空気循環手段と温度調節手段とをケース内に収容した空気調節循環用ユニットが気密封止手段を介して空気通路の配設部材に着脱自在に固定されている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第3の発明は、前記第2の発明の構成に加え、前記空気調節循環用ユニットのケースには、マットレス外部の空気を吸気する吸気口と、該吸気口から吸気した空気の排気口とが形成され、前記吸気口と排気口がマットレス外部の障害物により覆われて閉塞することを防止する閉塞防止用突起部が前記空気調節循環用ユニットのケースに設けられていることを特徴とする。
さらに、第4の発明は、前記第1または第2または第3の発明の構成に加え、前記熱交換層と枠部材の上には第1のカバーが設けられて該第1のカバーの少なくとも前記熱交換層に対応する領域は熱伝導性部材により形成され、前記第1のカバーの上側には少なくともマットレスの上面を覆う第2のカバーがマットレスに着脱自在に設けられていることを特徴とする。
さらに、第5の発明は、前記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記熱交換層の上部側と下部側の少なくとも一方側に、前記熱交換層の温度を均一化する均熱促進手段が設けられていることを特徴とする。
さらに、第6の発明は、前記第1乃至第5のいずれか一つの発明の構成に加え、前記空気通路はフレキシブル管を有して形成されていることを特徴とする。
さらに、第7の発明は、前記第1乃至第5のいずれか一つの発明の構成に加え、前記空気通路は非通気性の壁部を側壁として形成されており、前記空気通路の内側と外側にはそれぞれ上下方向の付勢力を有するスプリングが水平方向に互いに間隔を介して複数配置されていることを特徴とする。
さらに、第8の発明は、前記第1乃至第7のいずれか一つの発明の構成に加え、熱交換層の層方向に沿って通過させる空気の流量を前記熱交換層内で均一化する空気流量均一化手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、マットレス内に、水平方向を枠面とした枠状の断熱材の枠部材を設けて、該枠部材の枠内に収容した通気性繊維層を熱交換層と成しており、前記枠部材の下側に隔壁層を介して配置された空気通路の配設部材に、前記熱交換層に対応する領域に空気通路を配設形成し、該空気通路と前記熱交換層とを通して空気を循環させ、熱交換層を通過する空気によってマットレス上の身体との熱交換を行うため、身体があまり接触しないマットレス端部領域には空気を循環させずに、実質的に必要な領域のみ、空気循環させて熱交換できる。
そのため、循環空気の温度調節手段を形成するファンや熱源・吸熱源等の容量や能力を小さくすることができるので、省エネ化を図ることができ、地球温暖化の促進を抑制することができ、その上で、マットレス上の身体に快適な温度環境を提供することができる。また、熱交換層を形成するための、高価な通気性繊維の使用量を小さくすることができるため、経済的な構成が可能となる。
また、本発明において、空気循環手段と温度調節手段とをケース内に収容した空気調節循環用ユニットが気密封止手段を介して空気通路の配設部材に着脱自在に固定されているものにおいては、空気循環手段と温度調節手段を保守・点検したり、故障の修理をしたりする時には、空気調節循環用ユニットを、ケース毎、空気通路の配設部材から外して対処することができるので、マットレス全体を、使用者宅等から搬送する必要はなく、空気循環手段と温度調節手段の保守・点検や故障の修理等の作業も作業性良く行うことができる。
また、この空気調節循環用ユニットを着脱自在に固定した構成によれば、空気循環手段と温度調節手段を、マットレス内に、着脱できない態様で固定する場合と異なり、修理・点検の際の作業ミス等でウレタンフォーム等のマットレス構成材料を傷つけてしまうこともなく、それによりマットレス全体を交換するといった必要が生じることがなく、長期信頼性が高い温度調節マットレスを実現できる。
さらに、空気調節循環用ユニットを着脱自在に固定した構成の本発明において、マットレス外部の空気を吸気する吸気口と、該吸気口から吸気した空気の排気口とがマットレス外部の障害物により覆われて閉塞することを防止する閉塞防止用突起部が、前記空気調節循環用ユニットのケースに設けられているものにおいては、例えば掛け布団等が外部空気の吸気口や外部空気の排気口にかかることを防止できる。そのため、熱交換手段による熱交換能力の低下や熱交換不能といった異常を防ぐことができるので、特に、熱交換層において冷却機能を果たす場合に有効に効果を発揮できる。
さらに、本発明において、熱交換層と枠部材の上には第1のカバーが設けられて、該第1のカバーの少なくとも前記熱交換層に対応する領域は熱伝導性部材により形成され、前記第1のカバーの上側には少なくともマットレスの上面を覆う第2のカバーがマットレスに着脱自在に設けられているものにおいては、マットレス上に、失禁や、食物をこぼす等の事態が生じた場合には、第2のカバーを交換すればよいので、マットレスを常に清潔に保つことができ、また、第1のカバーの熱交換層に対応する領域を伝導性部材により形成することにより、身体との熱交換機能を大きく低下させることなく快適さを確保できる。
さらに、本発明において、熱交換層の上部側と下部側の少なくとも一方側に、前記熱交換層の温度を均一化する均熱促進手段が設けられているものにおいては、身体との熱交換を行う熱交換層の温度均一性を向上させることができ、マットレス上の身体に、より快適な温度環境を提供することができる。
さらに、本発明において、空気通路はフレキシブル管を有して形成されているものにおいては、簡単な構成で、容易に、かつ、安価に空気通路を形成でき、温度調節マットレスの構造の簡略化や低コスト化を実現できる。
さらに、本発明において、空気通路は非通気性の壁部を側壁として形成されており、前記空気通路の内側と外側にはそれぞれ上下方向の付勢力を有するスプリングが水平方向に互いに間隔を介して複数配置されているものにおいては、簡単な構成で、容易に、かつ、安価に空気通路を形成でき、温度調節マットレスの構造の簡略化や低コストかを実現でき、かつ、スプリングにより、快適に、身体を支持することが可能な快適なマットレスを実現できる。
さらに、本発明において、熱交換層の層方向に沿って通過させる空気の流量を前記熱交換層内で均一化する空気流量均一化手段が設けられているものにおいては、熱交換層内で空気の流量を均一化することにより、熱交換層の温度を均一化でき、より快適なマットレスを実現できる。
以下に本発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。図1、図3には、本発明に係る温度調節マットレスの第1実施形態例の構成が、模式的な分解図により示されており、さらに、図1には、温度調節マットレス1の上に横たわる人体10と、本実施形態例の動作とが模式的に示されている。また、図2には、本実施形態例の温度調節マットレス1の外観構成が模式的な斜視図により示されている。
本実施形態例の温度調節マットレス1は、図1、図3に示されるように、4層のウレタンフォーム積層体からなるマットレス本体16と、その上側に設けられる第1と第2のカバー11,12と、底側地71とを有している。マットレス本体16は、上から順に、水平方向を枠面とした枠状の断熱材の枠部材2と、その下側に隔壁層4を介して配置された空気通路の配設部材5と、その下側の底板部14とを有して形成されており、底板部14に底側地71が固定されている。前記枠部材2の枠内には、通気性繊維層3が収容固定されている。
枠部材2は、例えば硬質高弾性ウレタンフォームにより形成されており、例えば、本実施形態例を介護用ベッドに適用した場合等に、マットレス1に介護者等が腰掛けても、へたりや、永久変形が生じない態様と成している。なお、枠部材2は、樹脂含浸等で処理した硬綿等により形成してもよい。通気性繊維層3は、例えば3次元織物等の空気流通性の高い材料、例えば、ポリエステル等の立体不織布構造、或いはポリアミド/ポリエステル等の繊維を立体的に織って形成した織物により形成されている。
なお、枠部材2と通気性繊維層3は、その硬度や反発性が異なるため、この境界面において身体を横たえた場合、枠部材2と通気性繊維層3との境界面での接触違和感を感じることがある。この違和感を少なくするために、例えば図7の破線Aに示すように、枠部材2の内側の側面に段部を形成し、この段部に対応させて通気性繊維層3にも段部を形成することにより、枠部材2と通気性繊維層3との境界面において両者を重ね合わせてもよい。
本実施形態例の温度調節マットレス1は、身体10の全身の温度調節用としての全身タイプのマットレスであり、図1、図2に示すように、前記通気性繊維層3は、マットレス上に横臥する身体10のうち、マットレスに直接接触する首から下の身体部分に対応する部分に設けられており、通気性繊維層3は、この部分において身体10との熱交換を行う熱交換層3aと成している。
熱交換層3aの大きさは、図4に示す長手方向の長さLが、枕部分やマットレス端縁部を除いた長さ、例えば150cmに形成され、幅方向の長さWは、人間の肩幅に対応させて、それより大きめの60cmに形成されている。なお、熱交換層3aの大きさはこれらの値に限定されるものではなく、適宜設定されるものであり、例えば身体10の大きさに対応させて個別の大きさに形成してもよい。
前記隔壁層4は、ウレタンフォームや、アルミ等の金属板、又は、綿等の繊維性、或いは合成樹脂材料からなり、隔壁層4には、図1、図3、図4の各図に示すように、円形状の貫通の送気口17が複数(ここでは3個)形成され、矩形状の貫通の吸気口18が1つ形成されている。なお、例えば、送気口17や吸気口18を長円形状に形成する等、送気口17や吸気口18の形状、大きさ、個数は、特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
前記空気通路の配設部材5は、例えば、厚みが60〜80mmの半硬質ウレタンフォームから構成されており、その上部側に空気通路6を配設形成している。空気通路の配設部材5は、身体10が横臥した時に、体幹が自然な姿勢に保たれるような、身体10にとって快適に感じる程度の適宜の弾力性を持っており、寝返りがしやすく、また、適度の柔軟性を持って身体各部にかかる圧力が適切に分散され、局所に大きな圧力がかかることにより、局部的な痛み等が生じない良好な体圧分散性をもつという睡眠環境面の機能性を有している。空気通路の配設部材5は、底板部14に、接着剤や融着等により一体的に接合されており、底板部14は、ポリエチレンや、ウレタンフォームにより形成されている。
また、前記空気通路6は、前記熱交換層3aに対応する領域に形成されており、その先端側が三つ又に分岐した分岐通路6aと成している。この各分岐通路6aの先端部に対応する位置に、前記隔壁層4の送気口17が形成されており、空気通路6の基端側には、空気循環用ユニット7(図1、参照)を収容するユニット収容部19が形成されている。このため、空気通路の配設部材5は、その一端側に形成された前記ユニット収容部19に空気循環用ユニット7を保持しやすい硬さに形成されている。
前記空気循環用ユニット7は、図5(b)に示す、空気循環手段8と、該空気循環手段8により循環させる空気の温度調節を行う温度調節手段9とを共にケース内に収容して形成されており、図5(a)には、そのケース20の構成が模式的に示されている。ケース材は上部が柔軟性を持つ材料、例えばゴム状のあるウレタン材、或いはスポンジを織布で覆った構成であり、マットレス上に身体が横たわったときに違物感を感じさせない材料を用いることが好ましい。
空気循環手段8は、空気の送風と吸入とを行うことにより、図1および図8の矢印Aに示すように、空気通路6から熱交換層3aの空気供給部位(送気口17の上部側)に空気を供給し、該空気を前記熱交換層3aの層方向に沿って通過させた後に、矢印A’に示すように、熱交換層3aの空気排出部位(吸気口18の上部側)から前記空気通路6に戻して空気を循環させるものである。この空気循環に際し、熱交換層3a上に身体10が乗っている(例えば横たわっている)場合には、カバー材を介してその身体10と空気との間で熱交換が行われる。
なお、温度調節マットレス1に1つの空気循環手段8を設ける場合には、マットレス表面全体にわたってその温度分布を均一にすることが重要となる。即ち、一つの空気循環手段8を設けた場合に、温度調整された空気は、本実施形態例のように、頭部側に分岐を持つ空気通路6を設けると、マットレスの幅方向に広がる(分散された状態で熱交換層3aに導入される)が、脚部側においては空気循環手段8の吸気口18を、図19(b)に示すように、点状とすると、温度調整された空気は、この図の矢印Aに示されるように、熱交換層3aの最も空気抵抗の低い中央部を通ってこの吸気口18に向かって吸引される。そのため、マットレス表面温度は、特に脚部において中央部と両側の温度差が大きくなる。
つまり、マットレス内部の空気は、その空気抵抗が小さい部分(図19(b)では、矢印Aに示すように、吸気口18に向かってほぼ三角形の部分)を主に通るため、この三角形内の温度とそれ以外の部分に相違ができてマットレス面での温度均一性がかける場合も生ずる。これを解消するためには、熱交換層3a内部、或いは吸気口18における空気の抵抗を調節すればよい。
本実施形態例では、熱交換層3aの層方向に沿って通過させる空気の流量を熱交換層3a内で均一化する空気流量均一化手段(空気流量均一化構成)として、前記吸気口18の空気抵抗調節を行えるように、図1に示したように、前記吸気口18の形状を矩形状に形成し、図1の矢印Aに示すような空気の流れを形成している。なお、吸気口18は、矩形状以外にも、長円形状に形成したりして、マットレス幅方向の長さを横に広く形成すると、空気の流れを均一化しやすい。
また、空気流量均一化手段は、図19(a)に示すように、吸気口18の上部に、メッシュ状の織布で構成した空気抵抗層64を設けて形成してもよい。このようにすると、熱交換層3aを層方向に流れる空気流が中央部に集中することを抑制でき、例えば矢印Aに示すように、空気の流れを形成して、空気の流れを均一化することができる。なお、吸引口18の形状を湾曲させて、送気口17からの距離を短くしても同様の効果を奏することができる。
さらに、空気流量均一化手段は、図19(c)に示すような態様で空気抵抗層64を設けて形成してもよい。この空気抵抗層64は、布やプラスチック板に複数の穴部73を設けて形成したものであり、この穴部73は、吸気口18の中央部から吸気口13へ向かう空気流通抵抗を、吸気口18の端部側から吸気口13へ向かう空気流通抵抗よりも高くするように形成されている。また、吸気口13の直上部分の近辺の通気性繊維層3の密度をマットレス周縁部の繊維層の密度より高め、この構成を空気流量均一化手段としてもよい。
さらに、図19(c)に示したような空気抵抗層64を設ける場合には、図19(d)に示すように、隔壁層4に、空気流通溝となる溝形状の(細長い)吸気口18を設けると、穴73があることによりマットレス上に載る人の違和感を覚える場合がある。この場合には、前記吸気口18にはめ込むように、吸気口18と同様のサイズに通気性繊維層を加工してブロック状の通気性違和感防止手段74を形成し、吸気口18に嵌めこむと違和感が少なくなる。
本実施形態例において、空気循環手段8は、図5(b)に示すように、シロッコファン等からなる送風手段24を有しており、シロッコファンを回転させて、送風手段24が送風を開始する際の静圧によって、周囲から空気を吸い込み、ケース20の吸気口13から温度調節マットレス1内の空気を吸気し、接続路25側へ送風する。接続路25は、例えばゴム製のブーツから成り、この接続路25を介して、空気循環手段8が温度調節手段9に接続されている。
温度調節手段9は、熱交換素子27、内部ヒートシンク28、伝熱体29、排熱ヒートシンク30、排熱ファン31を有しており、図5(a)に示すように、熱交換素子27と内部ヒートシンク28の配設領域と、排熱ヒートシンク30と排熱ファン31の配設領域との間には、吸気口33から吸引されて排気口34から排熱される空気との隔壁35が設けられている。
内部ヒートシンク28は、アルミや銅等の複数のフィンを有し、ケース20に設けられた外部空気の吸気口33と排熱ファン31によって吸引された室内の空気とを、効率的に熱交換するために、接触面積を高めるように、フィンが、鋸歯状あるいは格子状に形成されている。熱交換素子27は、ペルチェモジュールにより形成されており、内部ヒートシンク28内を通る空気の加熱や冷却を行う。この空気の加熱や冷却により、内部ヒートシンク28を通って空気通路6に送られる空気の温度が加熱されたり冷却されたりするものであり、空気通路6に送られた空気は、前記のごとく、熱交換層3aを通り、空気循環手段8に戻る経路を通って、常に循環をしている。
なお、熱交換素子27による加熱または冷却の動作は、利用者が、図2に示すような温度調節操作手段53を操作することにより適宜行われるものであり、この温度調節操作手段53により、利用者が、例えば温度調節の有無や、温度調節を行う場合の温度や温度パターン等を適宜指定することにより行われる。
なお、温度の指定は、その値を指定するようにしてもよいし、高、中、低、といった段階を設けてそのいずれかのレベルを指定するようにしてもよい。また、運転開始は37℃程度の比較的高温で30分程度、それに引き続く30分間は冷却モードで運転しマットレス内部温度を31℃に、その後、徐々に温度を上げて寝床内の適正な温度環境である33℃に高める等、人間の体温の睡眠リズムに同調したパターンを作り、入眠を支援する等にしてもよい。
また、ペルチェモジュールの構成や動作は周知であるので、その説明は省略するが、ペルチェモジュールは、小型で精度良く温度調節対象物(ここでは、内部ヒートシンク28内を通る空気)の温度調節を精度良く行うことができる。なお、空気の温度を低下させる必要がない場合には、熱交換素子27として、ペルチェモジュールの代わりにヒータを適用することもできる。
熱交換素子27の下部側には銅板等からなる固定体32が固定され、この固定体32を介して、熱交換素子27の熱(例えばペルチェモジュールにより冷却動作を行ったときの放熱)が伝熱体29に伝えられ、さらに、この熱は、伝熱体29によって、排熱ヒートシンク30に伝えられる。
排熱ヒートシンク30は、アルミや銅等の複数のフィンを有する構成であり、排熱ファン31は、前記ケース20に設けられた外部空気の吸気口33から外気を吸気して、ケース20の外部空気の排気口34から排気する空気の流れを形成すると、外部空気が排熱ヒートシンク30を通る。このことにより、室内の外部空気が、前記のようにして伝熱体29から排熱ヒートシンク30に伝えられる熱との熱交換を行い、例えばペルチェモジュールの放熱が効率的に行われる。
なお、空気循環用ユニット7のケース20は、実際には、図5(a)に示す態様ではなく、例えば図6の斜視図や図7の断面図に示すような形状に形成されており、前記吸気口33と、その反対側に設けられている前記排気口34がマットレス外部の障害物により覆われて閉塞することを防止する閉塞防止用突起部37が、前記吸気口33の近傍と前記排気口34の近傍位置、具体的には、ケース20の端部側(図6、図7の右端側)に設けられている。なお、図1に示したように、第1のカバー11及び第2のカバー12には、閉塞防止用突起部37を引き通す開口部84,85が設けられている。
また、図6に示すように、閉塞防止用突起部37には開口部79が設けられ、閉塞防止用突起部37はハンドル状に形成されており、後述するように、開口部83に手を入れて空気循環用ユニット7のケース20を抜き差ししながら、マットレスへの取り付けや取り外しを行えるように構成されている。
閉塞防止用突起部37を設けることにより、本実施形態例は、掛け布団等が外部空気の吸気口33や外部空気の排気口34にかかることを防止でき、排熱ヒートシンク30によって、ペルチェモジュールの放熱を促進できる。そのため、温度調節マットレス1により、身体10を冷却する場合にも、その機能を良好に果たすことができ、夏場等、冷却機能を必要とするときにも、温度調節マットレス1を快適に利用できる。
なお、閉塞防止用突起部37の形状等は、特に限定されるものではなく、すのこ状のもの等、様々な形状に形成されるものである。また、閉塞防止用突起部37は、空気循環用ユニット7に付帯している必要はなく、例えばマットレス本体16の上部からひさし状の板や金属格子等が出ていてもよく、さらに、一体化型とは限らず、取り外し可能なものでもよい。
また、空気調節循環用ユニット7は、図6、図7に示すように、ウレタンゲルや硬質ゴム材、或いは独立気泡の軟質ウレタン等から成る気密封止手段23を介して、前記空気通路の配設部材5に着脱自在に固定されている。前記の如く、送風手段24は、空気を送風する際の静圧によって周りの空気を吸い込むが、この静圧は、熱交換層3a側からのみならず、マットレス本体16と空気循環用ユニット7と空気通路の配設部材5に組み込む接合部分の隙間から流入しようとする空気まで吸入しようとするので、マットレス内部の空気の温度・湿度環境を変化させることになってしまう。
このことを防ぐため、つまり、マットレス本体16(具体的には空気通路の配設部材5における空気循環用ユニット7の固定部)と空気循環用ユニット7の間から空気循環用ユニット7への外気侵入を遮断するために、気密封止手段23を介して空気循環用ユニット7が空気通路の配設部材5に固定される。
また、本実施形態例では、空気循環用ユニット7の故障が生じた場合の対処や保守のために、空気循環用ユニット7を取り外したり、組付けたりすることを容易とするため、空気循環用ユニット7の側面に、金属フランジ等からなるケース側固定手段39を設け、一方、空気通路の配設部材5側には外周側にねじ山が設けられた係止用突起38を設けている。そして、この係止用突起38のねじ山に螺合するねじ(図示せず)によるねじ止め等によって、空気循環用ユニット7が空気通路の配設部材5に固定される。
つまり、図6に示すように、空気循環用ユニット7を、その先端側から空気通路の配設部材5のユニット収容部19に挿入し、空気循環用ユニット7の側面側に設けられたケース側固定手段39の係止用孔39aに、空気通路の配設部材5の固定部21に設けられた係止用突起38を挿入嵌合し、係止用突起38にねじ止めする。そうすると、空気循環用ユニット7が空気通路の配設部材5に固定され、空気循環用ユニット7がマットレス本体16と一体化される。また、前記係止用孔39aから係止用突起38を外し、ユニット収容部19から空気循環用ユニット7を外すことにより、空気循環用ユニット7をマットレス本体16から外すことができる。
なお、空気循環用ユニット7は、ユニット収容部19に収容されると、ケース20に形成された吸気口13が前記隔壁層4の吸気口18の下部側に配置されるように構成されている。また、この配置状態において、ケース20に形成された送風口26が、空気通路6と連通する構成と成している。
また、図8に示すように、本実施形態例において、前記熱交換層3aの下部側には、熱交換層3aの温度を均一化する均熱促進手段36が設けられている。このように、熱交換層3aの上部側に均熱促進手段36を設けると、熱交換層3aの表面温度の均熱性を高めることができる。例えば、厚さ30mmのポリエステル繊維(見掛け密度;45kg/m)からなる熱交換層3aの面積が、0.6m×1.5mの場合、厚みが0.2mmのアルミニウムテープを設けて、温度35℃に保った空気を流量0.3m/分で流すと、面内均一性を34±0.6℃内にすることができ、均熱促進手段36を設けない場合の面内均一性が34±1℃であるのに対し、面内均一性を向上させることができる。
このことは、特に、空気の流れの長手方向で顕著であり、均熱促進手段36を設けない場合には、熱交換層3aを通る空気の流れとマットレス表面との熱交換のみが行われるのに対し、均熱促進手段36を設けると、さらに、循環空気と均熱促進手段36との間で熱交換が行われることと、均熱促進手段36自体の熱伝導により面内分布がよくなることによって、面内均一性が向上すると考えられる。均熱促進手段36は、ある程度の厚さが必要であり、アルミテープの場合には厚みを0.1mmよりも厚くする必要がある。
なお、均熱促進手段36の材質はアルミテープに限らず、銅テープ、グラファイト織布等熱伝導率が高い材料であればよい。また、均熱促進手段36は必ずしも、熱交換層3aの下部側に設けるとは限らず、柔軟性があれば熱交換層3aの上部側に設けてもよいし、熱交換層3aの上部側と下部側の両方に設けてもよい。また、均熱促進手段63は、前記第1のカバー11や前記第2のカバー12内に設けてもよいし、場合によっては省略することもできる。
前記第1のカバー11は、前記熱交換層3aと前記枠部材2の上に設けられており、少なくとも熱交換層3aに対応する領域が熱伝導性部材により形成されている。本実施形態例では、第1のカバー11は、その全体が、熱伝導性の高い織布により形成されている。第1のカバー11は、温度調節マットレス1の使用者が、熱交換層3aや空気循環用ユニット7等に直接接触することを防止するために設けられており、例えば、マットレス本体16の上面部分のみに縫製や、接着等の一体化手段により固定されている。
第1のカバー11の形成材料として好ましい材料は、取り扱い上、破損しにくく、内部に通風循環する温度調節された空気と身体との熱交換が容易であること、すなわち、繊維の分子構造中に、或いは繊維織布の被覆材に吸水性官能基を持つことで、水分を含むことで高熱伝導性である材料である。具体的には、熱伝導率が高いレーヨンや、キュプラ、コットン繊維、天然の多糖であるトレハロースを繊維に塗布加工した綿繊維や、グラファイト繊維織布が用いられる。熱伝導率としては0.05W/m・K以上ある材料が、第1のカバー11として好ましい。
なお、第1のカバー11の裏側には、図9に示すように、熱交換層3aとの間に、サーミスタや熱電対あるいは白金抵抗素子からなる温度検出センサ22が、縫製等の固定手段で固定されている。そして、この温度検出センサ22の検出温度に基づき、この検出温度が、前記温度調節操作手段53により設定される設定温度となるように(つまり、温度調節マットレス1の表面温度が設定温度となるように)、温度調節手段9による循環空気の温度調節が行われるようになっている。もちろん、この検出温度をマットレス上の身体のモニターとし、温度制御は空気循環用ユニット7に収納された温度調節手段9の内部ヒートシンク28を検知して制御するものでもよい。
前記第2のカバー12は、マットレスの上面を覆うカバーであり、マットレスに着脱自在に設けられている。つまり、第2のカバー12は、必要に応じて脱着可能であり、洗濯可能で熱伝導性がよく、吸汗性のある材料、例えば、キルト材等により形成されている。また、過昇温した場合以外に冷却機能が必要とされない冬季には、温度調節マットレス1による温度調節は、加温が主体となるため、この場合は、第2のカバー12には、特に大きな熱伝導性が必要とされない。そのため、冬季には、第2のカバー12を、ボアあるいはモヘア材、或いは人工皮革材により形成してもよく、第2のカバー12が着脱自在である利点を生かし、季節によって、適宜の第2のカバー12を設けると、より快適な温度環境を提供することができる。
なお、第2のカバー12にも、必要に応じて、身体10に接触する部分の温度を検知し、外部環境における温度・湿度と比較して、温度調節手段9による循環空気の調節温度を設定温度とするための温度検出センサ等を設置してもよい。
本実施形態例は以上のように構成されており、図1、図8にそれぞれ示したように、温度調節された空気の循環が行われるが、マットレス内に、断熱材の枠部材2を設けて、この枠部材2の枠内に設けた熱交換層3aに空気通路6から空気を循環させ、熱交換層3aを通過する空気によってマットレス1上の身体10との熱交換を行うため、身体10があまり接触しないマットレス端部領域には空気を循環させずに、実質的に必要な領域のみ、空気循環させて熱交換できる。
そのため、本実施形態例によれば、空気循環手段8や温度調節手段9を形成するシロッコファンやペルチェモジュール等の容量や能力を小さくすることができるので、省エネ化を図ることができる。そして、本実施形態例は、省エネ化により地球温暖化の促進を抑制することができ、その上で、マットレス1上の身体10に快適な温度環境を提供することができる。また、熱交換層3aを形成するための、比較的高価な通気性繊維の使用量を小さくすることができるため、経済的な構成が可能となる。
また、本実施形態例では、枠状の断熱材の枠部材2を設けることにより、例えば介護の必要な高齢者等が用いる場合には、被介護者の食事時等の介護作業を介護者が行うときに、温度調節マットレス1に、介護者が腰を掛けることが容易となる。
さらに、本発実施形態例によれば、空気循環手段8と温度調節手段9とをケース20内に収容した空気調節循環用ユニット7を、気密封止手段23を介して空気通路の配設部材5に着脱自在に固定しているので、空気循環手段8と温度調節手段9を保守・点検したり、故障の修理をしたりする時には、空気調節循環用ユニット7を、ケースごと、外して対処することができる。そのため、マットレス全体を、使用者宅等から搬送する必要はなく、空気循環手段8と温度調節手段9の保守・点検や故障の修理等の作業も作業性良く行うことができ、修理・点検の際の作業ミス等でウレタンフォーム等のマットレス構成材料を傷つけてしまうこともなく、長期信頼性が高い温度調節マットレスを実現できる。
さらに、本実施形態例の温度調節マットレス1は、マットレス内部の空気のみを通風循環させ、マットレス内部に設けた空気循環用ユニット7により循環させる空気と熱交換層3a上の身体10との熱交換を行う原理を用いているため、マットレス外に外部熱交換器を置いて部屋内部の空気を取り込み、マットレス内に送風する方法に比べて、結露による電力消費増や、結露水処理のためのドレインパン等の結露対策が必要でない。また、熱交換する空気量が少ないため、常に外部空気を取り入れて、これを温度調節する外部熱交換器を用いた場合の消費電力が200Wを超えるに対して、本実施形態例では、消費電力を数十W程度にすることができる。また、このため、冷却時の排熱量も低く、部屋全体が温まってしまう等の欠点がないようにできる。
さらに、従来の電気毛布が加温のみであるのに対して、本実施形態例の温度調節マットレス1は、温度調節手段9にペルチェモジュールを設けて、冷却及び加温機能を有することができることから、任意の温度或いはパターンを形成することができ、利用者のニーズに合わせられる利便性の高い温度調節マットレス1を形成できる。
なお、図21の斜視図及び図22には、前記第1実施形態例の変形例が示されており、空気循環用ユニット7とマットレス本体16を、第1のカバー11と底側地71とにより挟んで袋状に覆うものである。
この例では、縫製等により、上側が開口のボックス状に形成された底側地71の上側に、平面状に形成された第1のカバー11を裁縫等により固定しており、底側地71には、マットレスの足側端部側に、開口部83が設けられ、また、織布等からなる上側フラップ75と下側フラップ76と、粗いフィルタ材81がそれぞれ縫製等により予め固定されている。また、これら上側フラップ75と下側フラップ76には、マジックテープ等の固着手段が一体的に設けられている。一方、ケース20には、軟質ゴムパッキンからなる封止部材23がその周囲を囲むように形成されている。なお、マジックテープは登録商標である。
ここで、空気循環用ユニット7及びマットレス本体16との結合固定は、まず、図21に示すようにマットレス本体16が、ボックス状の底側地71に入れられ、その上部に、第1のカバー11が設けられて、縫製やファスナー等の図示しない固定手段により底側地71に取付けられる。その後、空気循環用ユニット7が固定部21に挿入嵌合される。そして、上側フラップ75及び下側フラップ76が、ケース20に設けられたハンドル状の閉塞防止用突起部37に設けられた開口部79を通して、閉じられ、マジックテープ等の固定手段82によって固定される。
この例においては、気密封止は、ケース20に設けられた封止部材23と、弾力性のあるマットレス本体16の間の圧着と、ケース20の吸引口13の周囲に設けた突起部80とによって行われる。ここで、突起部80はケース20の上部で隔壁層4の吸引口18に嵌合する形で、ケース20と枠体2等との隙間から吸引される空気を遮断する作用をもつ。なお、この例において、第2のカバー12はマジックテープ等の図示しない固定手段によって第1のカバー11の上部、あるいは底側地71の側面等に脱着可能に取付けられる。
なお、ここで、底側地71に設けられた粗いフィルタ材81は、空気循環用ユニット7から排出される排熱を、マットレス外に排出するためのものである。この例ではマットレスカバー材で空気循環用ユニット7を取り付けることができるという経済的なメリットと、ケース20にハンドル状の閉塞防止用突起部37が設けていることから脱着が容易である特徴を有する。
次に、本発明に係る温度調節マットレス1の第2実施形態例について、図10に示す模式的な分解図に基づいて説明する。なお、図10において、前記第1実施形態例と同一名称部分には同一符号が付してあり、第2実施形態例の説明において、前記第1実施形態例と同様の部分の説明は省略または簡略化する。
第2の実施形態例は前記第1の実施形態例とほぼ同様に構成されており、第2の実施形態例が前記第1実施形態例と異なる特徴的なことは、空気通路6と空気通路の配設部材5の構成を以下のような特徴的な構成としたことである。
つまり、第2実施形態例において、空気通路の配設部材5は、アルミや木、あるいはプラスチック板からなるフレーム体50の上面側に、弾性を有する線状のスプリング49を設けて形成されており、このスプリング49の下側に、空気通路6が設けられている。なお、フレーム体50は、図示しない接着やねじ止め等の手段を用いて、底板14と隔壁層4とに接合され、一体化されている。
また、空気通路6はフレキシブル管を有して形成されており、空気通路6の先端側は、分岐手段52を介して2つに分岐され、これらの分岐通路6aの先端が、隔壁層4に形成された送気孔17に連通している。また、空気循環用ユニット7の吸気口13と隔壁層4の吸気口18とを連通する連通路51もフレキシブル管により形成され、空気循環用ユニット7の上側には、連通路51を嵌合する穴部を備えたゴムパッキン等の弾性体の気密封止手段84が設けられている。
なお、第2実施形態例では、ゴムパッキング等の弾性体により形成された気密封止部材23が空気通路の配設部材5のフレーム体50に固定されており、空気循環用ユニット7は、フレーム体50の固定部21に挿入嵌合されている。そして、空気循環用ユニット7の側壁部から突出形成された係止部39の係止用孔39aにフレーム体50の係止用突起38が嵌合され、この係止用突起38のねじ山に、図示されていないねじ等が止められて、空気循環用ユニット7がフレーム体50に固定されている。
また、第2実施形態例では、底側地71が第1実施形態例の変形例のようにボックス状に形成されており、フィルタ材81が設けられている。また、図10には図示されていないが、第2実施形態例に適用されている底側地71にも、図21に示したような、開口部83と上側フラップ75と下側フラップ76とが設けられており、空気循環用ユニット7の着脱自在の固定が、前記第1実施形態例の変形例と同様に行われる。
さらに、第2実施形態例では、第2のカバー12が、底側地71の側周を覆う態様と成しており、第2のカバー12にも、底側地71のフィルタ材81に対応する位置に、フィルタ材81が設けられ、開口部83に対応する位置に開口部(図示せず)が形成されている。また、隔壁層4には、複数の吸気口18が互いにマットレス本体16の幅方向に間隔を介して設けられている。
第2実施形態例は以上のように構成されており、第2実施形態例も前記第1実施形態例と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明に係る温度調節マットレス1の第3実施形態例について、図11に示す模式的な分解図に基づいて説明する。なお、図11において、前記第1、第2実施形態例と同一名称部分には同一符号が付してあり、第3実施形態例の説明において、前記第1、第2実施形態例と同様の部分の説明は省略または簡略化する。
第3の実施形態例は前記第2の実施形態例とほぼ同様に構成されており、第3の実施形態例が前記第2実施形態例と異なる特徴的なことは、空気通路6と空気通路の配設部材5の構成を以下のような特徴的な構成としたことである。
つまり、第3実施形態例において、空気通路の配設部材5は、フレーム体50に囲まれた領域に、上下方向の付勢力を有するコイル状のスプリング54を水平方向に互いに間隔を介して複数配置して形成されている。そして、空気通路6は非通気性の壁部55を側壁として形成されており、空気通路6の内側と外側にそれぞれ、前記スプリング54が複数配置されている。壁部55の空気循環用ユニット7との接合部は、粘着アルミテープ等で接合されている。また、本実施形態例において、底板部14は、厚さ5〜8mm程度のフェルト層により形成されており、第1のカバー11は平面状に、第2のカバー12は第1実施形態例と同様の形状に形成されている。
なお、図12には、空気通路の配設部材5に配置されたスプリング54の配置状態と空気通路6との関係が模式的な平面図により示されているが、スプリング54の数等は、図11と正確に対応してはいない。
また、前記スプリング54は、硬鋼線を樽型に巻いたものを適用しており、空気通路6の外側に設けたスプリング54は、一つずつ不織布等からなる袋に入れた、いわゆる、ポケットコイルであり、個々のスプリング54が自由に伸縮する構造になっている。また、空気通路6内のスプリング54は袋に収容しない形態として、空気通路6内の通気性を良好にし、空気循環用ユニット7から送風される空気の抵抗を少なくしている。
壁部55は、厚さ0.5〜0.8mm程度のシート状のテフロン板を用いており、それぞれのスプリング54の側面が接触しあって、マットレスとして不適正な弾性となることや、寝返りなどによる振動がコイル相互に伝わり、身体に不快さをもたらすこと等を防いでいる。なお、壁部55はテフロン板により形成するとは限らず、スプリング54の自由な伸縮を妨げず、気密性を高くできる手段、例えば、織りの細かい袋状の織布等により形成してもよい。なお、テフロンは登録商標である。
第3実施形態例も前記第1、第2実施形態例と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明に係る温度調節マットレス1の第4実施形態例について、図13に示す模式的な分解図に基づいて説明する。なお、図13において、前記第1〜第3実施形態例と同一名称部分には同一符号が付してあり、第4実施形態例の説明において、前記第1〜第3実施形態例と同様の部分の説明は省略または簡略化する。
第4の実施形態例は、前記第2の実施形態例と同様の構成要素を有しており、さらに、第4実施形態例は、部分的な温度調節用の空気循環用ユニット67と空気通路66とを設けて形成されている。なお、第4実施形態例においても、第1と第2のカバー11,12が設けられているが、図13では、これらを省略して示している。また、図13においては、空気循環用ユニット67とフレーム体50との装着構成が簡略化して示されているが、この装着構成は、空気循環用ユニット7とフレーム体50との装着構成と同様である。
前記空気通路66は、全身の温度調節用に設けられた空気通路6の下部側に、該空気通路6と交わる(ここでは直交またはほぼ直交)方向に配設されており、分岐手段72を介して分岐され、その分岐通路66aの先端位置に対応させて、隔壁層4には送気口77が設けられている。また、隔壁層4には、空気の吸気口78も設けられている。そして、空気循環用ユニット67から送風される空気を送気口77から熱交換層3aに送風し、例えば熱交換層3aの領域A(図15、参照)において、図13の矢印Pに示すように、空気を層方向に流し、吸気口78から吸気して空気循環用ユニット67に戻すようにしている。なお、領域Aは、例えば長さ30cm、幅60cmに形成されている。
前記空気循環用ユニット67は、図14に示すように、ケース61内に、ファンにより形成された空気循環手段57と、温度調節手段58と、制御回路ユニット59とを有している。温度調節手段58は、例えばポリイミドフィルムヒーター等の熱源を収納したヒーターブロック60と、ヒートシンク56とにより形成されている。制御回路ユニット59は、温度調節手段58と空気循環手段57をマットレス表面に取り付けた温度センサ等(図示せず)からの信号により制御するものであり、前記温度調節操作手段53に接続されている。前記ケース61には、その上面に吸引口62が設けられ、側面には送気口62が設けられている。
第4実施形態例は以上のように構成されており、第2実施形態例と同様に、空気循環用ユニット7から送風されて、前記熱交換層3a(通気性繊維層3)の全領域を、その長手方向に沿って層方向に沿って通過して空気循環用ユニット7に戻る流れに加え、図15に示す熱交換層3aの領域Aにおいて、空気循環用ユニット67から送風される空気による熱交換が行われる。
例えば空気循環用ユニット67の前記ヒーターブロック60により加温された空気が、図13の矢印Pに示すように、空気通路66を通り、その分岐通路66aを通って隔壁層4の送気口77から熱交換層3aに送り込まれて、熱交換層3aの一部分(前記領域A)を、その長手方向と交わる方向に沿って、層方向に沿って通過して、吸気口78から空気循環用ユニット67に戻される。
このように、第4実施形態例では、必要に応じ、熱交換層3aの全領域を通過する空気によってマットレス1上の身体10との熱交換を行ったり、部分的に通過する空気によってマットレス1上の身体10の例えば脚部との熱交換を行ったりすることができる。そのため、第4実施形態例は、必要に応じ、よりきめ細やかな温度調節を行える利便性の高い温度調節マットレスを提供することができる。
次に、本発明に係る温度調節マットレス1の第5実施形態例について説明する。なお、第5実施形態例の説明において、前記第1〜第4実施形態例と同一名称部分には同一符号を付し、前記第1〜第4実施形態例と同様の部分の説明は省略または簡略化する。
第5実施形態例は、前記第4実施形態例のように、熱交換層3aの全領域を通過する空気の流れと、部分的に通過する空気の流れを形成するタイプの温度調節マットレスであり、例えば、図16(a)に示す隔壁層4と、図6(b)に示す空気通路の配設部材5とを設けてマットレス本体16を形成しており、隔壁層4は、第4実施形態例に設けた隔壁層4と同様に形成されている。
第5実施形態例では、前記第1実施形態例と同様に形成した空気循環用ユニット7と、同様の構成で小型に形成した空気循環用ユニットとを設け、空気通路の配設部材5に、空気通路6と交わる方向の空気通路66を形成したものである。なお、図17に示すように、空気通路の配設部材5は、厚みが40mmの二層のウレタンフォーム5a,5bを接着剤により張り合わせた構成をとり、したがって、底板部14と空気通路の配設部材5を合わせた厚みは80mmに形成されている。空気通路6と空気通路66とは、それぞれ別個の層のウレタンフォーム5a,5bに、深さ30mmに形成されて、連通しない構成と成しており、空気通路6を通る空気と空気通路66を通る空気とが交わらないように構成されている。
第5実施形態例は以上のように構成され、第5実施形態例も前記第4実施形態例と同様の動作により同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は、前記各実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、前記各実施形態例では、温度調節マットレス1は、身体10の全身または全身と部分との両方の温度調節を行うようにしたが、例えば図18に示すように、身体10を部分的に温度調節するように熱交換層3aを設け、身体10を部分的に温度調節する温度調節マットレス1としてもよい。
このように、部分的に温度調節する温度調節マットレス1の場合(全身と部分の両方の温度調節を行う場合も含む)、この部分は、冷え性者や、救急医療における火傷を負った患部等であり、例えば、冷え症の場合は、足元や、膝、腰等の局部的な痛みを持つ部分、救急医療では負傷部分であり、このような部分を冷却、あるいは加温することにより、前記部分の痛みや傷を癒す効果を奏することができる。
なお、図18においては、熱交換層3aを身体10の足元部分に設け、この部分の温度調節を行う構成としているが、足元には限らず、患部が膝部、腰部においても同様に、部分的に熱交換層3aをずらして設けたりすればよく、また、身体10の全身を温度調節する温度調節マットレス1においては、前記部分に対応させて空気を熱交換層3aの層方向に流すことができるように構成すればよい。ここで、温度調節部分の大きさは、長手方向は局部的な痛みの部分大きさを考え、例えばマットレス本体16の長さ方向が30cmにとられ、幅方向は80cmにとられるが、特にこれに限られず、個別の患者等の身体状況によって適宜設定されるものである。
さらに、図23の分解図に示されるように、前記空気流量均一化手段は、空気の送気側と吸気側とに設けてもよい。図23に示す実施形態例について具体的に述べると、図23(c)に示す空気通路の配設部材5には、ユニット収容部19からの送風経路としての空気通路6が、マットレス中心線からマットレス温度調整部3の周縁部に分岐して形成されており、この空気通路6は、図23(a)に示す熱交換層3aの両側部に対応する位置に、ほぼ直線上に構成されている。
また、図23(b)に示す隔壁層4には、空気通路6からの空気を、マットレス表面に均一に流すために、ユニット収容部19からの距離が長くなるにつれて、即ち空気抵抗量が大きくなるにつれて、送風口17の大きさ(開口面積)を大きく(例えば図23(b)において、送風口17aは、送風口17bよりも大きく、送風口17bは、送風口17cよりも大きく)とっている。このように構成すると、マットレス内の循環空気はその表面において図23(e)に示すように均一な流れとすることができる。なお、図23(d)は、この実施形態例における底板部14を示す。
さらに、第1のカバー11の形態は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであり、例えば図20に示すように、マットレス本体16の上側半分を包み込む形で設けて底側地17に固定してもよい。この場合、例えばマットレス本体16に底側地71を接着等により固定し、底側地71に第1のカバー11を縫製等により固定することができる。
さらに、第2のカバー12も、底側地71に設けたジッパー等の係止手段21により固定してもよいし、マットレス本体16の全体を包み込む形で第2のカバー12も設け、ジッパー等の係止手段により止めるようにしてもよい。
さらに、前記実施形態例では、空気循環用ユニット7に閉塞防止用突起部37を設けたが、熱交換素子27として、ペルチェモジュールの代わりにヒータを適用する場合には、空気循環用ユニット7に外部空気の吸気口や排気口を設けない構成とすることができるので、閉塞防止用突起部37を省略することもできる。
さらに、前記各実施形態例では、空気循環用ユニット7や空気循環用ユニット67を空気通路の配設部材5に着脱自在に固定したが、空気循環用ユニット7や空気循環用ユニット67を空気通路の配設部材5に着脱自在とせずに、固定してもよい。
さらに、第1のカバー11と第2のカバー12のうち、少なくとも一方を省略し、利用者が、必要に応じて、シーツなどを設けるようにしてもよい。
本発明に係る温度調節マットレスの第1実施形態例の構成をマットレス状に横たわる身体と共に模式的に示す分解図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスの外観構成を示す模式的な斜視図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスのマットレス本体とカバーの構成を模式的に示す分解図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスのマットレス本体を形成する部材をそれぞれ模式的に示す平面図である。 第1実施形態例に設けられている空気循環用ユニットの構成を説明するための模式的な斜視図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスにおける空気循環用ユニットの固定構造を説明するための模式的な説明図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスにおける空気循環用ユニットの固定構造を説明するための模式的な断面図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスにおける空気循環動作を示す模式的な断面図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスのマットレス本体の外観と温度検出センサの配設状態を示す模式的な斜視図である。 本発明に係る温度調節マットレスの第2実施形態例の構成を模式的に示す分解図である。 本発明に係る温度調節マットレスの第3実施形態例の構成を模式的に示す分解図である。 第3実施形態例の温度調節マットレスの空気通路の配設部材と空気通路と空気循環用ユニットの構成を模式的に示す平面図である。 本発明に係る温度調節マットレスの第4実施形態例の構成を模式的に示す分解図である。 第4実施形態例の温度調節マットレスに設けられている部分温度調節用の空気循環用ユニットの構成を模式的に示す説明図である。 第4実施形態例の温度調節マットレスにおける部分温度調節部位を説明するための説明図である。 本発明に係る温度調節マットレスの第5実施形態例に設けられている隔壁層と空気通路の配設部材を模式的に示す平面図である。 第5実施形態例に設けられている空気通路の配設部材の構成を説明するための模式的な斜視図である。 部分型の温度調節マットレスの外観を示す模式的な斜視図である。 温度調節マットレスにおける吸気口やその周辺の構成例を説明するための模式図である。 本発明に係る温度調節マットレスの他の実施形態例を説明するための模式的な平面図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスの変形例を示す斜視図である。 第1実施形態例の温度調節マットレスの変形例を示す断面図である。 本発明に係る温度調節マットレスのさらに他の実施形態例を説明するための模式的な分解平面図である。 従来提案された温度調節マットレスの一例を説明するための模式的な平面図である。 図24の温度調節マットレスの動作を示す模式的な断面図である。
符号の説明
1 温度調節マットレス
2 枠部材
3 通気性繊維層
3a 熱交換層
4 隔壁層
5 空気通路の配設部材
6 空気通路
7,67 空気循環用ユニット
8 空気循環手段
9 温度調節手段
10 身体
11 第1のカバー
12 第2のカバー
16 マットレス本体
19 ユニット収容部
36 均熱促進手段
37 閉塞防止用突起部

Claims (8)

  1. マットレス内に、水平方向を枠面とした枠状の断熱材の枠部材と、その下側に隔壁層を介して配置された空気通路の配設部材とが設けられ、前記枠部材の枠内には通気性繊維層が収容されて該通気性繊維層は熱交換層と成し、前記空気通路の配設部材には前記熱交換層に対応する領域に空気通路が配設形成され、空気の送風と吸入とを行うことにより前記空気通路から前記熱交換層の空気供給部位に空気を供給し、該空気を前記熱交換層の層方向に沿って通過させた後に前記熱交換層の空気排出部位から前記空気通路に戻して空気を循環させる空気循環手段と、該空気循環手段により循環させる空気の温度調節を行う温度調節手段とが設けられ、前記熱交換層を通過する空気によってマットレス上の身体との熱交換を行う構成としたことを特徴とする温度調節マットレス。
  2. 空気循環手段と温度調節手段とをケース内に収容した空気調節循環用ユニットが気密封止手段を介して空気通路の配設部材に着脱自在に固定されていることを特徴とする請求項1記載の温度調節マットレス。
  3. 空気調節循環用ユニットのケースには、マットレス外部の空気を吸気する吸気口と、該吸気口から吸気した空気の排気口とが形成され、前記吸気口と排気口がマットレス外部の障害物により覆われて閉塞することを防止する閉塞防止用突起部が前記空気調節循環用ユニットのケースに設けられていることを特徴とする請求項2記載の温度調節マットレス。
  4. 熱交換層と枠部材の上には第1のカバーが設けられて該第1のカバーの少なくとも前記熱交換層に対応する領域は熱伝導性部材により形成され、前記第1のカバーの上側には少なくともマットレスの上面を覆う第2のカバーがマットレスに着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の温度調節マットレス。
  5. 熱交換層の上部側と下部側の少なくとも一方側に、前記熱交換層の温度を均一化する均熱促進手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の温度調節マットレス。
  6. 空気通路はフレキシブル管を有して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の温度調節マットレス。
  7. 空気通路は非通気性の壁部を側壁として形成されており、前記空気通路の内側と外側にはそれぞれ上下方向の付勢力を有するスプリングが水平方向に互いに間隔を介して複数配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の温度調節マットレス。
  8. 熱交換層の層方向に沿って通過させる空気の流量を前記熱交換層内で均一化する空気流量均一化手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の温度調節マットレス。
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