JP2008288846A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラープリンタ等の画像処理装置であって、色ずれ、色むら及びモアレパターンの発生を抑制し、高品質の画像を再生することのできる画像処理装置等を提供する。
【解決手段】4色のトナーを利用し、網点により各色の階調を表現して画像を再生する画像処理装置が、各色の画素毎の階調データを供給され、階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、階調データに基づきドットに対応する画像再生データを各色毎に生成するハーフトーン処理部を有し、ハーフトーン処理部は、各色について網点がライン状に成長し、第1色と第2色については網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、第3色のラインと第1色のラインとが鏡像関係となり、第4色のラインと第2色のラインが鏡像関係となり、さらに、いずれか1色のスクリーン角が15°〜30°となるよう画像再生データを生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式を用いたカラープリンタ等の画像処理装置及びその方法に関し、特に、色ずれ、色むら及びモアレパターンの発生を抑制し、高品質の画像を再生することのできる画像処理装置及びその方法に関する。
カラーレーザープリンタなどの電子写真装置では、各色、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック、のトナーを利用してカラー画像の再生が行なわれる。この場合、各色の濃淡は、各色の画素毎の階調データを、画素毎のトナー付着(ドット)の有無又は画素毎のトナー付着の幅を表す画像再生データに変換するハーフトーン処理を経て表現される。
このハーフトーン処理における階調再現のための2値化手法として、従来、ディザ法(Dither Method)が広く用いられている。このディザ法では、入力信号である階調データに対して、階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照し、それぞれの画素でのドット表示の有無を決定する。そして、複数の隣接する画素でのドット表示の有無により網点を生成し、その網点の大きさにより濃淡画像の中間階調を再現することになる。
この網点は、色が濃くなるにつれて成長して大きくなるように前記変換テーブルが設定されるが、この各色の網点の配置位置やその成長方向等が再生する画像品質に影響を与えることが知られており、特に、その成長方向の角度であるスクリーン角度に関しては、従来、幾つかの提案がなされている。
例えば、使用する色がシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックである場合に、従来、産業用の印刷装置等で広く普及しているスクリーン角度は、イエローが0°、シアン(又はマゼンタ)が15°、ブラックが45°、マゼンタ(又はシアン)が75°である。
また、下記特許文献1−3には、それぞれ、スクリーン角度に関して提案がなされている。
特許第3589286号公報 特許第3620945号公報 特許第3671693号公報
上述した従来広く普及しているスクリーン角度では、4色の中で最も目立ちにくいイエローを人間が認識しやすい縦横方向の角度とし、各色のスクリーン角度が近いと発生しやすいとされる、いわゆるモアレ縞(モアレパターン)が目立たなくなるように他の3色については角度差を30°とるようにし、また、イエロー以外の3色で最も目立ちやすいブラックを縦横方向から最も離れた45°としている。しかしながら、これらの角度の組み合わせでは、イエローとシアン(又はマゼンタ)との角度差が15°となりモアレ縞の発生が懸念される。
また、画像形成時の機械的な誤差により網点の位置がずれることがあり、これに起因して、いわゆる色ずれや色むらが発生して画質低下を招くことが知られている。
また、上記特許文献1−3には、それぞれ、上記モアレ縞発生等に対する改善案が示されているが、当該分野の技術は経験的に得られる知見に頼るところがあり、これらの改善案でも、すべての場合について品質低下の課題を完全に解消できるとは言えず、まだ改善の余地があると考えられる。
そこで、本発明の目的は、電子写真方式を用いたカラープリンタ等の画像処理装置であって、色ずれ、色むら及びモアレパターンの発生を抑制し、さらに高品質の画像を再生することのできる画像処理装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、4色のトナーを利用し、複数のドットから形成される網点により前記各色の階調を表現して画像を再生する画像処理装置が、前記各色の画素毎の階調データを供給され、前記階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、前記階調データに基づき前記ドットに対応する画像再生データを前記各色毎に生成するハーフトーン処理部を有し、前記ハーフトーン処理部は、前記4色の各色について前記網点がライン状に成長し、前記4色の第1色と第2色については前記網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、前記4色の第3色の前記ラインと前記第1色のラインとが鏡像関係となり、前記4色の第4色の前記ラインと前記第2色のラインが鏡像関係となり、さらに、前記4色のうちのいずれか1色のスクリーン角が15°以上30°以下となるよう前記画像再生データを生成する、ことである。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、15°以上30°以下とされる前記スクリーン角が22.5°以上30°以下となるよう前記画像再生データが生成されることを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、その好ましい態様は、前記4色がシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックであり、ブラックとマゼンタについては、双方の前記ラインが、直交するか、あるいは、鏡像関係になるよう前記画像再生データが生成されることを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、任意の前記網点の中心から当該網点の中心が在る前記ライン上の隣接する網点の中心までを指し示すベクトルと、前記任意の網点の中心から隣接するライン上の最も近い網点の中心までを指し示すベクトルが直交しないよう前記画像再生データが生成されることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、4色のトナーを利用し、複数のドットから形成される網点により前記各色の階調を表現して画像を再生する画像処理方法が、前記各色の画素毎の階調データを供給され、前記階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、前記階調データに基づき前記ドットに対応する画像再生データを前記各色毎に生成するハーフトーン処理工程を有し、前記ハーフトーン処理工程で、前記4色の各色について前記網点がライン状に成長し、前記4色の第1色と第2色については前記網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、前記4色の第3色の前記ラインと前記第1色のラインとが鏡像関係となり、前記4色の第4色の前記ラインと前記第2色のラインが鏡像関係となり、さらに、前記4色のうちのいずれか1色のスクリーン角が15°以上30°以下となるよう前記画像再生データが生成される、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置を備えた印刷システムの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すコントローラ5が本発明を適用した画像処理装置であり、そのハーフトーン処理部8が、画像形成に使用する4色の各色についてライン状に網点が成長し、4色のうちの第1色と第2色については網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、第3色の前記ラインと第1色の前記ライン、及び、第4色の前記ラインと第2色の前記ラインが鏡像関係になり、さらに、4色のうちのいずれか1色のスクリーン角度が22.5°〜30°となるように、画像を再生し、色ずれ、色むら及びモアレパターンの発生を抑制して高品質の画像を生成しようとするものである。
本実施の形態例に係る印刷システム100は、印刷要求を出すホストコンピュータ1と、当該印刷要求を受けて印刷を実行するプリンタ2から構成される。
ホストコンピュータ1には、図1に示されるように、ワードプロセッサや図形ツールなどのアプリケーション3と、プリンタ2用のプリンタドライバ4が備えられる。なお、ホストコンピュータ1は、パーソナルコンピュータなどで構成することができ、アプリケーション3とプリンタドライバ4は、それぞれ、処理内容を記述したプログラムと当該プログラムに従って処理を実行する制御装置(図示せず)等によって構成することができる。
プリンタ2は、一例としてカラーレーザープリンタであり、ホストコンピュータ1から供給される画像データを基にカラー画像を再現する。プリンタ2には、図1に示すように、画像処理を行なってエンジン6にレーザーの駆動データを供給するコントローラ5と、当該駆動データに従って画像を再生するエンジン6とが備えられる。
また、コントローラ5には、色変換部7、ハーフトーン処理部8、及びパルス幅変調部9が備えられる。これらの各部は、制御プログラムとCPU、又は、ASICによって構成することができる。
エンジン6には、図示していないが、レーザープリンタであるので、感光体ドラム、帯電ユニット、露光ユニット、現像装置、転写ユニット等が備えられる。
以上のような構成を有する本印刷システム100では、まず、アプリケーション3から印刷要求がなされる。当該印刷要求を受け取ったプリンタドライバ4は、アプリケーション3から送られる、文字データ、図形データ、及びビットマップデータ等で構成されるオブジェクト単位の画像データをラスタライズし、画素毎のR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)各色の階調データからなる画像データとする。
その後、当該画像データがプリンタ2に送信され、まず、色変換部7が、画素毎のRGB各色の階調データを、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の階調データに変換する。CMYKの階調データは各色8ビットずつのデータであり、最大で256階調(0〜255)を有する。尚、色変換部7は、画素毎のRGB階調データから、CMYK各色のプレーンの画素毎の階調データに変換する。従って、ハーフトーン処理部8には、各色のプレーン毎に、画素に対応した階調データが供給される。
次に、ハーフトーン処理部8が、画素毎の階調データに対して、予め作成された階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、各画素に対する画像再生データを色毎に生成する。このハーフトーン処理においては、従来知られているディザ法又は多値ディザ法を用いることができる。
図2は、ディザ法による階調データから画像再生データへの2値化手法を説明する図である。図中の入力データ(階調データ)10がハーフトーン処理に供給される上記階調データに相当し、当該階調データに対して、ディザ法では、閾値をある規則により変化させた閾値マトリクスと呼ばれる変換テーブル20が利用される。より具体的には、各画素の階調データと閾値マトリクスの閾値とが比較され、階調データが対応するマトリクスの閾値よりも大きければ、描画有り(ドット有り)の画像再生データ30が生成され、小さければ描画なし(ドット無し)の画像再生データ30が生成される。即ち、画素毎の多階調データ10が、印刷エンジンでのドット生成有無に対応する2値の画像再生データ30に変換される。
図2に示される閾値マトリクスは、階調データと描画の有無を決定するための画像再生情報との対応を有する変換テーブルである。即ち、変換テーブル内の各画素に対応付けられる閾値は、階調データに対して描画をすべきか否かを示す画像再生情報ということができる。図2に示される例では、閾値マトリクス20は、4×4のマトリクスであり、その中心部分で閾値が低く、周辺部分で閾値が高い、いわゆるドット集中型である。
図3は、多値ディザ方式を説明する図である。図2に示した2値のディザ方式では、画素毎の階調データをもつ入力データ10を閾値マトリクス20と比較し、画素毎に描画するか否かの画像再生データ30を生成する。それに対して、図3に示した多値ディザ方式では、画素毎の階調データをもつ入力データ10に対し、例えば画素P00は、パターンマトリクス21の対応するドットのパターン番号を参照し、階調とレーザ駆動のパルス幅との対応関係を示すガンマテーブル22からそのパターン番号に対応するテーブルを参照し、画素P00の階調データに対応するパルス幅データに変換する。従って、パターンマトリクス21とガンマテーブル22とで、階調データと画像再生情報の対応を有する変換テーブルを構成する。
レーザビームを画像再生データに基づいて照射する場合、各画素内にレーザビームを照射するしないの2値の画像再生データだけでなく、各画素内のどの範囲にレーザビームを照射するかの多値の画像再生データを利用することで、より多階調の濃淡画像を再生することができる。多値ディザ方式では、かかる機能を利用して、画素毎の画像再生データ30としてレーザビームのパルス幅データが、ハーフトーン処理により生成される。
ページプリンタなどの電子写真装置は、レーザビームを紙送り方向とは垂直の方向(主走査方向)に走査しながら、ビームを照射するしないにより、画素内の走査方向の一部分の領域にビームを照射するように制御することができる。従って、例えば256種類のレーザ駆動パルスを利用することで、画素内の走査方向において、256種類の潜像を形成することができる。
図3に示す例では、パターンマトリクス21に8種類のパターンが図示される様に配置される。更に、ガンマテーブル22には、256階調に対して256種類のパルス幅が対応づけられている。しかも、8種類のパターンそれぞれにおいて、階調とパルス幅の対応づけが異なる。図3の例では、ガンマテーブル22のパターン1と2については、階調の0〜63に対して、パルス幅の0〜255が対応付けられ、階調の64〜255に対しては、全てパルス幅の255(画素内全てにビームを照射する)が対応付けられている。従って、パターン1と2は、比較的低い階調データでもドットが発生される。以降、パターン番号が大きくなるにつれて、ドットの成長が遅くなるように対応付けられている。
以上説明したディザ法又は多値ディザ法を利用してハーフトーン処理部8は画像再生データを生成するが、各色に対して生成される画像再生データのパターンが、換言すれば、生成される網点の配置、成長の仕方が、所定のパターンになるように、ディザ法においては変換テーブル20の内容及び配置を、また、多値ディザ法においてはパターンマトリクス21及びガンマテーブル22の内容とパターンマトリクス21の配置を、設定する。本プリンタ2では、このハーフトーン処理部8で生成される、各色の網点のパターンに特徴があり、その具体的な内容は後述する。
このようにして、画像再生データが生成されると、パルス変調部9で、画像再生データに応じたレーザー駆動データが生成され、当該駆動データがエンジン6に渡される。エンジン6では、帯電ユニットにより感光体ドラムが帯電され、露光ユニットが駆動データに従ってレーザービームを帯電された感光体ドラムに照射して静電気による潜像を形成する。その後、トナーを収容するトナーカートリッジを備える現像装置により、潜像が現像材による像に現像され、転写ユニットによって現像されたトナー像が紙などの印刷媒体に転写され、定着ユニットにより定着されて、プリンタ2の外に排出される。
このようにして、本印刷システム100では、要求された画像が印刷媒体上に再現される。
次に、本プリンタ2の特徴である、前述したハーフトーン処理部8で生成される各色の網点のパターンについて説明する。
ここで、まず、網点の成長方向を示すスクリーン角度(スクリーン角)の形成方法について説明する。図4は、スクリーン角及びその形成方法についての一例を示した図である。図4の(a)は、スクリーン角の形成方法の一例を示しており、図中のm×mの網点セル40は、ディザ法の変換テーブル(例えば、図2の変換テーブル20)を対応させる入力データ上の位置を示している。この方法は、この網点セル40をずらして配置していくことでスクリーン角を形成するものであり、図の例では、適用される変換テーブルが横方向にaドットずれる間に縦方向にbドットずれるように網点セル40が配置され、tan−1(b/a)がスクリーン角となる。
このように、網点形状、スクリーン角は、変換テーブルの構成内容、入力データ(階調データ)への変換テーブルの対応のさせ方等により設定することができる。図4の(b)は、前述した従来例のスクリーン角を示した図である。CMYK各色の網点の成長方向(0°、15°、45°、75°)が、上述のような方法で設定される。なお、図4では、スクリーン角は、水平方向右向きを0°とし、反時計回りに角度が増加する方向で表現している。
本プリンタは、このような変換テーブル又はパターンマトリクス及びガンマテーブルの設定により、CMYK各色の網点について以下の要件が満たされるようにハーフトーン処理部8での処理が実行される。
(1)CMYK各色の網点をライン状に成長させ、
(2)CMYK4色のうちの第1色と第2色については網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、第3色の前記ラインと第1色の前記ライン、及び、第4色の前記ラインと第2色の前記ラインが鏡像関係になるようにし、
(3)4色のうちのいずれか1色のスクリーン角度が22.5°〜30°となるようにし、
(4)CMYK各色の網点の配置を表現する2つの変位ベクトルが直交しないようにし、
(5)K(ブラック)とM(マゼンタ)については、双方の前記ラインが、直交するか、あるいは、鏡像関係になるようにする。
以下、これら要件の具体的な内容と効果について説明する。
図5は、本プリンタ2におけるスクリーン角を説明するための図である。ここでは、CMYKの4色をA、B、C、及びDで表現することとする。そして、上記(2)の要件を満たすために、Aの網点によるラインとCの網点によるラインを直交させ(Aのスクリーン角とCのスクリーン角を90°異ならせ)、Dの網点によるラインをAのラインの鏡像とし、Bの網点によるラインをCのラインの鏡像とする。
図5の(a)は、Aのスクリーン角をθとした場合の各色のラインの方向を示している。ここでは、垂直方向上向きを0°として時計回りに角度が増加する方向で表現している。また、AのラインとBのラインの角度差をαとし、BのラインとCのラインの角度差をβとしている。
ABCDの各スクリーン角は、上述の関係にあるため、Aのスクリーン角をθとすると、Cのスクリーン角は90°+θ、Dのスクリーン角は180°−θ、Bのスクリーン角は90°−θとなり、Aのスクリーン角θを決定すれば、他の3色のスクリーン角も決定される。
そこで、Aのスクリーン角θの値を変化させて、4色のスクリーン角の関係がどのようなものなるかを調べてみる。図6は、各色のスクリーン角と角度差を示した図である。Aのスクリーン角θの値を0°〜40°まで変化させると、各色のスクリーン角と角度差α、βは図6に示すようになる。
ここで、色ずれや色むら及びモアレ縞の発生を抑制するためには、各スクリーン角の角度差を30°以上にすることが望ましい。この条件で、上記各角度を見てみると、図6の角度差α、βから分かるように、Aのスクリーン角θが0°〜10°と35°〜45°の間では角度差が30°以下となる組み合わせが発生し、好ましくない。一方、Aのスクリーン角θが15°〜30°では、この条件は満たされる。
次に、モアレ縞の発生方向について考慮する。図7は、モアレ縞の発生方向を示す図である。図7には、網点のラインが鏡像関係にある2色の網点を重ねた場合を示しており、この場合には、水平方向、すなわち、図に示すモアレ方向にモアレ縞が目立ちやすくなることが知られている。
そこで、上記Aのスクリーン角θが15°である場合と30°である場合について、このモアレ縞の発生方向について比較する。図5の(b)及び(d)は、それぞれ、θが15°である場合と30°である場合の各色のラインを示している。図5の(b)に示すθが15°である場合には、AのラインとBのラインの角度差(60°)よりもBのラインとCのラインの角度差(30°)の方が小さくBとCの網点が重なった場合のモアレ縞の方が目立ち、また、そのモアレ方向は、上述した方向に従って、垂直方向となる(図中の矢印の方向)。
一方、図5の(d)に示すθが30°である場合には、角度差の小さいAとBの網点が重なった場合のモアレ縞の方が目立つが、そのモアレ方向は、上述した方向に従って、斜めの方向となる(図中の矢印の方向)。
一般に、モアレ縞の発生方向が縦横方向である場合には人間の目につきやすく、従って、Aのスクリーン角θが15°の場合にはモアレ方向が好ましくない。図5の(c)に示す、Aのスクリーン角θが22.5°の場合には、AのラインとBのラインの角度差と、BのラインとCのラインの角度差が等しくなり、スクリーン角θが22.5°を超えるとAのラインとBのラインの角度差の方が小さくなる。よって、スクリーン角θが22.5°を超えると目立つモアレ縞の方向が斜めの方向になる。
以上のことから、Aのスクリーン角θが22.5°〜30°の場合が好ましいことがわかる。従って、本プリンタ2では、前述した要件(2)及び(3)を満たすように網点が生成される。そして、このように各色の網点を生成することで、色ずれや色むら及びモアレ縞の発生を抑制すると共に、モアレ縞を目立ちづらくすることができ、高品質な画像再生が可能となる。なお、要件(3)の角度を15°〜30°としても、上述のように、色ずれや色むら及びモアレ縞の発生を抑制するという効果は得られる。また、要件(2)において、鏡像関係を用いたのは、角度の決定がし易く、また、元のラインが縦横方向から離れている場合には、元のラインと鏡像のラインの角度差を十分に取ることができるからである。
図8は、本プリンタ2で生成される各色の網点画像の一例を示した図である。図8の(a)〜(d)は、それぞれ、CMYK各色の網点画像を示しており、8画素×8画素のマトリクスとして表現されている。図中のMで示す画素のように塗りつぶされた部分が網点の中心であり、すべて同じ階調値の画像データがハーフトーン処理部8に供給され、その階調値が増加されていく場合に、最も早い段階でドットが発生する画素である。各色の網点は、前述した要件(1)に従って、まず、図中のラインLの方向に成長していくように設定されている。このようにライン状に成長させることで、各色が重なり合ったときの色ずれや色むらが抑えられ、安定した色を再現することができる。
また、図8の(a)においてVで示す2つの矢印が、前述した要件(4)における変位ベクトルであり、その一方は、ラインL上の隣接する網点の中心を指し、他方は、隣接するライン上の最も近い網点の中心を指している。他の色についても、図8の(b)〜(d)に示すように変位ベクトルが定義される。図の右方向にX軸を取り、下方向にY軸を取ると、Cの2つの変位ベクトルは、(2,3)、(−2,1)となる。他の色についても、図8の(b)〜(d)に示すようになる。そして、前述した要件(4)に示すように、これら2つの変位ベクトルは直交しないようになっている。この要件(4)により、各色の網点が重なりづらくなり、色むらや色ずれの抑制に効果的であることが今回実験により判明した。
また、図8に示す例では、MのラインとKのラインが鏡像の関係にあり、前述した要件(5)を満たしている。この要件(5)により、目につき易いブラックとマゼンタのスクリーン角が45°以上離れることになり、さらにモアレ縞が目立たなくなる。
図9は、図8の例についてより広い範囲の網点画像を示した図である。図9の(a)〜(d)には、それぞれ、CMYKの網点画像が示され、その上に網点が成長していくラインLが記載されている。示される各色のラインLから、CのラインとMのラインが直交し、CのラインとYのラインが鏡像関係にあり、また、MのラインとKのラインが鏡像関係にあることが分かる。なお、前述した要件(2)において、第3色のラインと第4色のラインも直交することになるので、この場合にも、YのラインとKのラインも直交している。
また、図8及び図9に示した例は、CとY、及び、MとKについて、それぞれ、変位ベクトルが鏡像関係にあり、従って、図9からわかるように、網点の配置自体が鏡像関係にある。
次に、図8及び図9に示した例について各色のスクリーン角を求める。図10は、スクリーン角θを求めるための説明図である。前述の通り、スクリーン角θを図10に示す方向で表現すると、スクリーン角θ=tan−1(bb/aa)となり、CMYKの各スクリーン角θは、それぞれ、63.43°、153.43°、116.57°、26.57°となる。これらは前述した要件(2)を満たしている。
以上説明したように、本実施の形態例に係るプリンタ2のコントローラ5では、ハーフトーン処理において、画像形成に使用する4色の各色についてライン状に網点が成長し、4色のうちの第1色と第2色については網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、第3色の前記ラインと第1色の前記ライン、及び、第4色の前記ラインと第2色の前記ラインが鏡像関係になり、さらに、4色のうちのいずれか1色のスクリーン角度が22.5°〜30°となるように、画像を再生する。これにより、網点がライン状に成長するので色ずれ、色むらを抑制でき、各色のスクリーン角が30°以上離れるのでモアレ縞の発生を抑制することができ、さらに、人の目に最も目立つとされる縦横方向へのモアレ縞を目立たなくすることができる。
また、K(ブラック)とM(マゼンタ)については、双方の網点のラインが、直交するか、あるいは、鏡像関係になるようにすることにより、目につき易いブラックとマゼンタのスクリーン角が45°以上離れることになり、さらにモアレ縞を目立たなくすることができる。
さらに、各色の網点の配置を表現する2つの変位ベクトルが直交しないようにすることにより、各色の網点が重なりづらくなり、色むらや色ずれの抑制に効果がある。
また、0°と90°のスクリーン角が使用されないので、縦線や横線のとぎれが抑えられるという効果も得られる。
以上の観点から、本プリンタ2では、高品質の画像を再生することが可能となる。
なお、前述したハーフトーン処理における要件(4)、(5)については、除くようにすることもできる。
また、本実施の形態例では、ホストコンピュータ1側でラスタライズまで行い、プリンタ2側で色変換からの処理を行なうようにしたが、印刷システムのどの部分でどの処理が行なわれるかに関わらず本発明を適用することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用した画像処理装置を備えた印刷システムの実施の形態例に係る構成図である。 ディザ法による階調データから画像再生データへの2値化手法を説明する図である。 多値ディザ方式を説明する図である。 スクリーン角及びその形成方法についての一例を示した図である。 本プリンタ2におけるスクリーン角を説明するための図である。 各色のスクリーン角と角度差を示した図である。 モアレ縞の発生方向を示す図である。 本プリンタ2で生成される各色の網点画像の一例を示した図である。 図8の例についてより広い範囲の網点画像を示した図である。 スクリーン角θを求めるための説明図である。
符号の説明
1 ホストコンピュータ、 2 プリンタ、 3 アプリケーション、 4 プリンタドライバ、 5 コントローラ、 6 エンジン、 7 色変換部、 8 ハーフトーン処理部、 9 パルス幅変調部、 10 入力データ(階調データ)、 20 変換テーブル(閾値マトリクス)、 21 パターンマトリクス、 22 ガンマテーブル、 30 画像再生データ、 40 網点セル、 100 印刷システム

Claims (5)

  1. 4色のトナーを利用し、複数のドットから形成される網点により前記各色の階調を表現して画像を再生する画像処理装置であって、
    前記各色の画素毎の階調データを供給され、前記階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、前記階調データに基づき前記ドットに対応する画像再生データを前記各色毎に生成するハーフトーン処理部を有し、
    前記ハーフトーン処理部は、前記4色の各色について前記網点がライン状に成長し、前記4色の第1色と第2色については前記網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、前記4色の第3色の前記ラインと前記第1色のラインとが鏡像関係となり、前記4色の第4色の前記ラインと前記第2色のラインが鏡像関係となり、さらに、前記4色のうちのいずれか1色のスクリーン角が15°以上30°以下となるよう前記画像再生データを生成する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    15°以上30°以下とされる前記スクリーン角が22.5°以上30°以下となるよう前記画像再生データが生成される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記4色がシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックであり、
    ブラックとマゼンタについては、双方の前記ラインが、直交するか、あるいは、鏡像関係になるよう前記画像再生データが生成される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、
    任意の前記網点の中心から当該網点の中心が在る前記ライン上の隣接する網点の中心までを指し示すベクトルと、前記任意の網点の中心から隣接するライン上の最も近い網点の中心までを指し示すベクトルが直交しないよう前記画像再生データが生成される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 4色のトナーを利用し、複数のドットから形成される網点により前記各色の階調を表現して画像を再生する画像処理方法であって、
    前記各色の画素毎の階調データを供給され、前記階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、前記階調データに基づき前記ドットに対応する画像再生データを前記各色毎に生成するハーフトーン処理工程を有し、
    前記ハーフトーン処理工程で、前記4色の各色について前記網点がライン状に成長し、前記4色の第1色と第2色については前記網点の成長により生成されるラインが互いに直交し、前記4色の第3色の前記ラインと前記第1色のラインとが鏡像関係となり、前記4色の第4色の前記ラインと前記第2色のラインが鏡像関係となり、さらに、前記4色のうちのいずれか1色のスクリーン角が15°以上30°以下となるよう前記画像再生データが生成される
    ことを特徴とする画像処理方法。
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