JP2008288150A - 半田付け方法、半田付け装置、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半田付け方法、半田付け装置、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体素子上に半田付け対象物を半田付けによって接合する際に、良好な半田付けを可能にすることができる半田付け方法、半田付け装置、及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁回路基板11上の半導体素子12にヒートマス17を半田付けする際、半導体素子12上に半田シートHa及びヒートマス17を積層配置する。その後、半田溶融時における半田厚さを規制する規制部材40を金属回路13上に載置する。そして、半田シートHaを溶融させてヒートマス17を半導体素子12に半田付けする。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板上に半田付けされた半導体素子に半田付け対象物を半田付けする半田付け方法、半田付け装置、及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置として、ヒートシンクに積層接着された回路基板の回路パターン上に半導体素子が搭載されたものが知られている。そして、この半導体装置では半導体素子で発生した熱はその下面から回路基板を介してヒートシンクに伝導されて放熱(放散)される。また、このような半導体装置において、半導体素子の冷却を補助するための接合物を半導体素子に接合したものがある。
図12に示すように、特許文献1に開示のインバータ装置(半導体装置)80においては、液冷式冷却器(ヒートシンク)81における冷却管81aが絶縁基板82(回路基板)に近い線膨張係数を有する材料により形成され、該冷却管81aには絶縁基板82の裏面が直接接合されている。絶縁基板82には複数の半導体素子83が接合されている。また、各半導体素子83上には熱緩衝板84を介して導体85が接続されている。このため、特許文献1のインバータ装置80においては、急激な温度上昇が発生すると、熱緩衝板84が急激な温度上昇を吸収し得る過渡的な蓄熱材として機能し、半導体素子83が過熱状態になることを抑制するようになっている。
また、図13に示すように、特許文献2に開示の半導体モジュール86は、金属基板88上に絶縁基板89を介して設けられた半導体素子90と、半導体素子90の直上及び近傍に設けられた蓄熱器91とを有する。蓄熱器91は、半導体素子90の使用可能上限温度よりわずかに低い温度で固体から液体に相変化することで、半導体素子90の熱を一時的に吸収して、その後、放熱する。そして、半導体素子90で発生した熱は、通常は図示しない冷却器へ金属基板88を介して伝導され、過負荷状態において、冷却器の冷却能力が対応できないときに、余分な熱が蓄熱器91に一時的に蓄えられた後、冷却器へ伝導されるようになっている。
特開2002−78356号公報 特開2002ー270765号公報
ところが、特許文献1において、半導体素子83に対する熱緩衝板84の接合状態が悪く、例えば、非接合箇所が存在すると熱緩衝板84による蓄熱材としての機能が十分に発揮されなくなる。また、特許文献2においても、半導体素子90に対する蓄熱器91の接合状態が悪く、例えば、非接合箇所が存在すると蓄熱器91による蓄熱材としての機能が十分に発揮されなくなる。そして、特許文献1においては、半導体素子83に対する熱緩衝板84の接合方法について何ら示唆されておらず、特許文献2においては、半導体素子90に対する蓄熱器91の接合方法について何ら示唆されていない。よって、特許文献1には半導体素子83への熱緩衝板84の接合を、特許文献2には半導体素子90への蓄熱器91の接合を良好にするための方策を示唆する思想はない。
本発明は、半導体素子上に半田付け対象物を半田付けによって接合する際に、良好な半田付けを可能にすることができる半田付け方法、半田付け装置、及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、回路基板上の半導体素子に半田付け対象物を半田付けする半田付け方法であって、前記半導体素子上に半田及び半田付け対象物を積層載置した後、半田溶融時における半田厚さを規制する規制部材を回路基板上又は半導体素子上に載置し、その載置状態で前記半田を溶融させて半導体素子に半田付け対象物を半田付けする。
この発明によれば、半田付けの際、溶融した半田によって半田付け対象物が浮き上がろうとしたり、溶融した半田に半田付け対象物が自重によって沈み込もうとしても、規制部材を用いることで半田厚さが厚くなり過ぎたり、薄くなり過ぎたりすることを規制することができる。このため、半田付け対象物と半導体素子との間に良好な半田接合部を形成することができ、良好な半田付けを可能とすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の半田付け方法において、前記規制部材は少なくとも半田溶融時に前記半田付け対象物を保持する。この発明によれば、規制部材によって半田付け対象物を保持することで、少なくとも半田溶融時において、半田上の半田付け対象物が自重により溶融半田に沈み込むことが防止される。したがって、半田付け対象物の沈み込みによって厚みが薄くなった半田接合部が形成されることを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の半田付け方法において、前記半田付け対象物の上面と、該上面に対向する前記規制部材の下面との間に間隙を空けて前記規制部材を回路基板上又は半導体素子上に載置する。この発明によれば、溶融した半田により、間隙の分だけ半田付け対象物が浮き上がると該半田付け対象物の上面が規制部材の下面に当接し、それ以上の半田付け対象物の浮き上がりが規制される。このため、浮き上がった半田付け対象物は一定の高さに維持され、浮き上がった半田付け対象物と半導体素子との間隔を所定値にすることができる。このため、半田付け対象物と半導体素子とを所定の厚みを有する半田接合部によって接合することができ、半田付け対象物と半導体素子が接合されない箇所が存在したり、半田接合部の厚みがばらつく不具合が無くなり、良好な半田付けを可能とすることができる。また、半田溶融時に間隙の分だけ半田の逃げを許容させることができ、半田接合部にフィレットを良好に形成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の半田付け方法において、前記規制部材が回路基板上又は半導体素子上に載置された状態において、前記規制部材の下面と半導体素子の上面とは平行であるとともに半田付け対象物の上面と下面とは平行である。この発明によれば、溶融した半田によって半田付け対象物が浮き上がっても、その浮き上がった半田付け対象物と半導体素子の対向面同士を互いに平行にすることができる。よって、両対向面間に形成される半田接合部の厚みを一定とすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の半田付け方法において、前記半田付け対象物は、下面に支持突部を備え、該支持突部を脚として自立可能である。
この発明によれば、半田付け対象物を規制部材に当接させることで半田溶融時の半田付け対象物の浮き上がりを規制し、半田付け対象物と半導体素子との間に所定の厚みを有する半田接合部を形成することができる。さらに、半田溶融時において、支持突部により、半田付け対象物において支持突部に支持された箇所の溶融半田への沈み込みが防止されるとともに、支持突部によって半田付け対象物の重心側への傾きを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の半田付け方法において、前記半田付け対象物は、前記半導体素子に熱的に結合されるヒートマスである。
この発明において、ヒートマスは、過負荷によって起こる半導体素子の急激な温度上昇が発生した際、その熱の一部を吸収して半導体素子が過熱状態になることを抑制するものである。そして、この半田付け方法によってヒートマスを半導体素子に半田付けすることにより、ヒートマスが所定の厚みを有する半田接合部を介して半導体素子に接合される。よって、半導体素子からヒートマスへの伝熱性を良好とし、ヒートマスによって熱を確実に吸収し、半導体素子が過熱状態になるのを抑制することができる。したがって、半導体素子にヒートマスを半田付けする際、本発明の半田付け方法を採用するのは特に有効である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の半田付け方法において、前記ヒートマスは複数のヒートマス脚部を備え、該ヒートマスは複数のヒートマス脚部によって複数箇所が半導体素子に半田付けされる。この発明によれば、ヒートマスの重心のずれや半田厚さのバラツキによって各ヒートマス脚部における半田接合部の厚みにバラツキが生じやすい。しかし、規制部材を用いることで複数のヒートマス脚部を所定の厚みを有する半田接合部を介して半導体素子に接合することができる。
請求項8に記載の発明は、回路基板上の半導体素子に半田付け対象物を半田付けするための半田付け装置であって、前記回路基板上又は半導体素子上に載置され、前記半田付け対象物上に配置される規制部材を備え、前記規制部材により、半田溶融時における半田厚さを規制して半田付けする。
この発明によれば、半田付けの際、溶融した半田によって半田付け対象物が浮き上がろうとしたり、半田付け対象物が自重によって溶融した半田に半田付け対象物が沈み込もうとしても、規制部材を用いることで半田厚さが厚くなり過ぎたり、薄くなり過ぎたりすることを規制することができる。このため、半田付け対象物と半導体素子との間に所定の厚みを有する半田接合部を形成することができ、良好な半田付けを可能とすることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の半田付け装置において、前記規制部材は前記回路基板上又は半導体素子上に載置可能な脚部と、前記脚部に支持されるとともに該規制部材が回路基板上又は半導体素子上に載置された状態で、前記半田上に配置される規制部とを備え、隣り合う脚部の間には、規制部の下側を規制部材外へ臨ませる開放部が形成されている。
この発明によれば、開放部を介して半田付け対象物及び半田を規制部材外へ臨ませることができる。このため、例えば、規制部材に開放部が形成されず、半田付け対象物及び半田が規制部材に隠蔽された状態で半田の加熱及び冷却が行われる場合に比して、加熱時は半田を効率良く溶融させ、冷却時は溶融半田を効率良く冷却させることができ、半田付け作業の効率を向上させることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の半田付け方法を半田付け工程に使用する半導体装置の製造方法である。この発明では、半導体装置の製造方法において、対応する前記請求項に記載の発明の作用、効果を奏する。
本発明によれば、半導体素子上に半田付け対象物を半田付けによって接合する際に、良好な半田付けを可能にすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の半田付け方法、半田付け装置、及び半導体装置の製造方法を車両に搭載されて使用される半導体装置(半導体モジュール)における半田付け方法、該半田付け方法に用いられる半田付け装置、及び製造方法に具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。なお、図1は半導体装置を、図2は半田付け装置の構成を概略的に示したものであり、図示の都合上、一部の寸法を誇張して分かり易くするために、それぞれの部分の幅、長さ、厚さ等の寸法の比は実際の比と異なっている。
図1に示すように、半導体装置10は、回路基板としての絶縁回路基板11を備え、絶縁回路基板11上に半導体素子(半導体チップ)12が半田層H1を介して接合されている。絶縁回路基板11は、表面(上面)に金属回路13を有するセラミック基板14が冷却器としての金属製のヒートシンク15と金属板16を介して接合されて一体化されている。そして、半導体素子12は、前記金属回路13上に半田層H1を介して接合されている。この半田層H1における半導体素子12の外縁の直下付近には滑らかな円弧状をなすフィレットFが形成されている。ヒートシンク15は、板状に形成されるとともに、冷却媒体が流れる冷媒流路15aを備えている。ヒートシンク15の冷却能力は、半導体素子12が定常発熱状態(通常状態)にある場合、半導体素子12で発生した熱が絶縁回路基板11を介してヒートシンク15に伝導されて円滑に除去されるように設定されている。そして、ヒートシンク15は、半導体素子12で発生した熱が絶縁回路基板11を介して伝導される強制冷却式の冷却器として機能する。
半導体素子12としては、例えば、IGBT(Insurated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET、ダイオードが用いられる。金属回路13は、例えば、アルミニウムや銅等で形成されている。また、半導体素子12はその表裏両面が平滑面状に形成されている。セラミック基板14は、例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、窒化ケイ素等により形成されている。ヒートシンク15は、アルミニウム系金属や銅等で形成されている。アルミニウム系金属とはアルミニウム又はアルミニウム合金を意味する。金属板16は、セラミック基板14とヒートシンク15とを接合する接合層として機能し、例えば、アルミニウムや銅等で形成されている。
ヒートシンク15において、冷媒流路15aは、図示しない入口部及び出口部を備え、入口部及び出口部は、車両に装備された冷媒循環路に連結可能に形成されている。なお、絶縁回路基板11及び半導体素子12はヒートシンク15に複数搭載されているが、図示の都合上、1個のみ示している。
半導体素子12上には該半導体素子12で発生した熱を一時的に吸収して、その後、放出するヒートマス17が、所定の厚みを有する半田接合部としての半田層H2を介して接合されている。なお、半田層H2における所定の厚みとは、半田層H2が厚過ぎず、薄過ぎず、また、熱を伝導可能であるとともに、ヒートマス17が半導体素子12に対して所用の強度で接合可能とする厚みのことである。そして、半田層H2におけるヒートマス17の外縁の直下付近に滑らかな円弧状をなすフィレットFが形成されている。すなわち、半導体装置10は、半導体素子12に熱的に結合されたヒートマス17を備えている。ヒートマス17は半導体素子12の電極を兼ねている。半導体素子12がIGBTの場合、上面側がエミッタになってヒートマス17はエミッタ電極になり、半導体素子12がMOSFETの場合、上面側がソースになってヒートマス17はソース電極になり、半導体素子12がダイオードの場合、上面側がアノードになってヒートマス17はアノード電極になる。ヒートマス17は、平面形状が半導体素子12より小さな本体17aと、該本体17aから延設された複数のヒートマス脚部17bとから構成されている。この実施形態では、ヒートマス脚部17bは8つ設けられている。各ヒートマス脚部17bはその軸方向に直交する断面視が四角形状に形成されている。また、ヒートマス17において、本体17aの最上部たる上面17cと、ヒートマス脚部17bの最下部の下面たる下端面17dとは互いに平行をなす面となっている。そして、ヒートマス17は、複数のヒートマス脚部17bのそれぞれが半田層H2を介して半導体素子12に接合されており、ヒートマス17の半導体素子12への半田接合部は複数に分割されている。
ヒートマス17の熱容量は、過負荷等によって半導体素子12から定常発熱状態より大きな熱が発生して、ヒートシンク15による冷却機能が足りなくなった際、半導体素子12で発生した熱の一部を一時的に吸収して半導体素子12が過熱状態になることを抑制するのに必要な値に設定されている。例えば、半導体装置10がハイブリッド車の走行用モータの制御に使用されるインバータの場合、定常運転状態から急な加速あるいは急停止の場合、1秒未満の短時間で半導体素子12からの発熱で定格の3〜5倍もの損失熱量が発生する。この実施形態においては、その際に、半導体素子12の温度が動作温度の上限を超えないように設定される。なお、急停止の場合に過大な損失熱量が発生するのは、回生動作が行われるために大きな電流が流れるからである。ヒートマス17の材質としては、半導体素子12とヒートマス17とを接合する半田層H2より高融点の金属が好ましく、例えば、アルミニウムや銅等で形成されている。
次に、半田付けに用いる半田付け装置としてのリフロー装置HKについて説明する。図2に示すように、リフロー装置HKは、絶縁回路基板11に半導体素子12を半田付けするとともに、半導体素子12にヒートマス17を半田付けするための装置として構成されている。
リフロー装置HKは、リフロー室20を備えている。リフロー室20は、半田溶融前の半田付け物を受け入れ、当該半田付け物を加熱し、半田(半田シートHa,Hb)を溶融する部位として機能する。また、本実施形態においてリフロー室20は、半田溶融後の半田付け物を冷却し、溶融半田を凝固させる部位としても機能する。本実施形態において、リフロー室20に受け入れられる半田付け物は、絶縁回路基板11とヒートシンク15を接合した接合物に半田シートHb及び半導体素子12を積層し、さらに、半導体素子12に半田シートHaを積層し、該半田シートHa上にヒートマス17を載置してなるものである(図3参照)。図2中、半田付け物は網掛けで図示している。
リフロー室20には、該リフロー室20に隣接する投入室(図示せず)から投入された半田付け物を搬送するコンベア27が配設されている。リフロー室20は、1回の半田付けで投入する個数の半田付け物を収容可能な大きさで形成されている。1回の半田付けで投入する半田付け物の個数は、1個でも良いし、複数個でも良い。また、リフロー室20には、半田付け物を加熱し、半田を溶融するための加熱手段としての加熱装置(例えば、ヒータなど)28が配設されている。
リフロー室20には、室内に還元性ガス(本実施形態では水素(H2))を供給する還元性ガス供給部30が接続されている。還元性ガス供給部30は、配管30aと、当該配管30aの開閉バルブ30bと、減圧弁30cと、還元性ガス供給源(例えば、水素を充填した水素タンク)30dとを備えている。減圧弁30cは、開閉バルブ30bを介して導入した還元性ガス供給源30dからの水素ガスの圧力を一定圧にし、リフロー室20内に供給するようになっている。また、リフロー室20には、室内に不活性ガス(本実施形態では窒素(N2))を供給する不活性ガス供給部31が接続されている。不活性ガス供給部31は、配管31aと、当該配管31aの開閉バルブ31bと、減圧弁31cと、不活性ガス供給源(例えば、窒素を充填した窒素タンク)31dとを備えている。減圧弁31cは、開閉バルブ31bを介して導入した不活性ガス供給源31dからの窒素ガスの圧力を一定圧にし、リフロー室20内に供給するようになっている。
また、リフロー室20には、室内を真空引きするための真空部32が接続されている。真空部32は、配管32aと、当該配管32aの開閉バルブ32bと、真空ポンプ32cとを備えている。また、リフロー室20には、室内に導入した還元性ガス及び不活性ガスを室外に排出するガス排出部33が接続されている。ガス排出部33は、配管33aと、当該配管33aの開閉バルブ33bと、絞り弁(圧力調整手段)33cとを備えている。リフロー室20内のガスは、絞り弁33cにて排出量が調整され、外部に排出される。また、リフロー室20には、図示しないが室内の温度を計測する温度センサ(例えば、熱電対など)が設置されている。
リフロー室20は、還元性ガス供給部30、不活性ガス供給部31、真空部32及びガス排出部33が接続されることにより、リフロー室20内の雰囲気ガスの圧力(以下、「雰囲気圧力」とも示す)を調整可能な構成とされており、圧力調整によって加圧されたり、減圧されたりする。そして、還元性ガス供給部30、不活性ガス供給部31、真空部32及びガス排出部33による圧力調整により、半田付け物周囲の雰囲気ガスの圧力が制御される。
また、リフロー室20では、還元性ガス供給部30の減圧弁30cとガス排出部33の絞り弁33cの作用、及び不活性ガス供給部31の減圧弁31cとガス排出部33の絞り弁33cの作用により、雰囲気圧力を一定値に保ちつつ、ガスを室内と室外で流通させるようになっている。そして、本実施形態においてリフロー室20では、半田付け物の半田の溶融から凝固まで行うようになっている。
図3に示すように、上記構成のリフロー装置HKは、ヒートマス17を半導体素子12上に半田付けする際、絶縁回路基板11の金属回路13上に載置して用いられる規制部材40を備えている。規制部材40は、平面視矩形状であるとともに、半田シートHaが溶融した時に生じる表面張力よりも大きい重力が作用する重量を有している。この実施形態では、規制部材40は、合成樹脂材料(例えば、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)樹脂)からなっている。
また、規制部材40は、上下方向に延びる四本の脚部41と、四本の脚部41に跨るように形成された規制部42とを備えている。四本の脚部41は規制部42の四隅から延設されている。また、規制部材40の平面形状は半導体素子12の平面形状より大きく形成されるとともに、ヒートマス17の平面形状より大きく形成されている。そして、規制部材40において、隣り合う脚部41の間には、規制部材40の内側を規制部材40外へ臨ませることを可能とする開放部43が形成されている。
また、図4に示すように、四本の脚部41は、規制部材40を絶縁回路基板11(金属回路13)に対して自立可能に構成する。脚部41は、その下面がそれぞれ金属回路13に当接する接地面41aとして構成されるとともに、互いの長さが同じとなるように形成されている。脚部41の長さ、すなわち、脚部41の軸方向に沿った接地面41aから規制部42の下面までの長さは、半導体素子12上に半田シートHa及びヒートマス17が積層載置されている状態で、金属回路13上に載置された規制部材40における規制部42にヒートマス17が接触しない長さに設定されている。よって、脚部41の長さは、金属回路13の上面からヒートマス17の最上部(上面17c)までの距離T1より長く設定されている。したがって、金属回路13上に規制部材40が載置された状態では、ヒートマス17の上面たる本体17aの上面17cと規制部42の下面たる当接面42aとの間には、所定の間隙T2が空くようになっている。
なお、この間隙T2は、半田シートHaが溶融した時の浮き上がりによりヒートマス17が間隙T2分だけ浮き上がり、該ヒートマス17の上面17cが規制部42の当接面42aに当接したとき、各ヒートマス脚部17bの下端面17dと、該下端面17dに対向する半導体素子12の上面12bとの間に所定の間隔が空くような値に設定されている。そして、前記所定の間隔とは、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとを良好に接合するために必要な半田層H2の厚み(所定の厚み)と等しくなっている。すなわち、間隙T2が広すぎると、ヒートマス脚部17bの下端面17dに対向する半導体素子12の上面12bとの間隔が広くなり過ぎ、下端面17dが半田シートHaに接触しない箇所が発生する虞があるため好ましくない。一方、間隙T2が狭すぎると、ヒートマス脚部17bの下端面17dに対向する半導体素子12の上面12bとの間隔が狭くなりすぎて溶融した半田の逃げが許容されず、半田層H2にフィレットFが形成されず好ましくない。
規制部42は、平板状に形成されるとともに、その下面たる当接面42aが半田溶融時に浮き上がったヒートマス17の上面17cと当接可能になっている。当接面42aは、平滑面であるとともに、規制部材40が金属回路13上に載置された状態において半導体素子12の上面12bと平行となる面に形成されている。そして、当接面42aは、ヒートマス17が浮き上がった場合にヒートマス17の上面17c全体を押さえることができるように、その面積がヒートマス17の上面17cより大きく形成されている。上記構成の規制部材40は、半田付け後は、金属回路13上から取り除かれる。
次に前記のように構成されたリフロー装置HKを用いて半導体装置10の製造方法の一工程である半導体素子12の半田付け方法を説明する。なお、リフロー装置HKを用いて半田付けを行うのに先立って、金属回路13上に、半田シートHb、半導体素子12を順番に積層載置する。このとき、半田シートHbと、半導体素子12とを、各自の中央位置がセラミック基板14の中央位置と一致するように配置する。次に、半導体素子12上に半田シートHaを載置し、各半田シートHa上にヒートマス脚部17bを載置する。すなわち、各ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12との間に半田シートHaを介在させる。これにより、半導体素子12上に半田シートHaとヒートマス17が積層配置され、上述した半田付け物が形成される。
次に、ヒートマス17を覆うようにして金属回路13上に規制部材40を載置する。規制部材40が金属回路13上で自立している状態では、規制部42はヒートマス17の上方に配置されるとともに、当接面42aとヒートマス17の上面17cとの間に所定の間隙T2を空けた状態に保持される。
半田付けを行う場合には、半田付け物をリフロー室20に投入し、リフロー室20を密閉する。次に、リフロー室20内のガス置換を行う。まず、真空部32を操作してリフロー室20内を真空引きし、還元性ガス供給部30からリフロー室20内へ還元性ガスを供給し、密閉空間とされたリフロー室20内を還元性ガス雰囲気に置換する。リフロー室20は、還元性ガス供給部30からの還元性ガスの供給とガス排出部33からのガスの排出により、室内でガスを流通させながら一定圧に保持される。そして、この状態で半田付けを開始する。
次に、リフロー室20では、加熱装置28を作動させることにより、該リフロー室20に投入した半田溶融前の半田付け物を加熱する。半導体素子12上に載置された半田シートHaには、ヒートマス17を介して熱が伝わり加熱される。また、半田シートHa及びヒートマス17は規制部材40の開放部43から規制部材40外へ臨み、加熱装置28によっても直接加熱される。そして、半田シートHaは溶融温度以上の温度になることにより溶融する。また、金属回路13上に載置された半田シートHbには、ヒートマス17、及び半導体素子12を介して熱が伝わり、また、加熱装置28によって直接加熱され、溶融温度以上になることにより溶融する。
半田シートHa,Hbが溶融すると、溶融半田は表面積が小さくなる様に流動し、溶融した半田シートHaによって、各ヒートマス脚部17bを持ち上げるように作用する。そして、溶融半田によってヒートマス17が上方に持ち上げられる。このとき、図4に示すように、ヒートマス17の上方には規制部42が配置され、ヒートマス17の上面17cと規制部42の当接面42aとの間には間隙T2が空けられている。このため、図5に示すように、ヒートマス17は間隙T2分だけ浮き上がった後、上面17cが当接面42aに当接してその浮き上がりが規制される。そして、間隙T2分だけ溶融半田の逃げが許容されるとともに、半田溶融時において、ヒートマス17が当接面42aに当接している間、ヒートマス17は一定の高さに維持される。
ここで、半導体素子12の上面12bと当接面42aとは平行となる面に形成されている。また、ヒートマス17における本体17aの上面17cとヒートマス脚部17bの下端面17dとは互いに平行となる面に形成されている。このため、当接面42aに上面17cが当接した状態では、該上面17cに平行をなす下端面17dと、該下端面17dに対向する半導体素子12の上面12bは、互いに平行となる。よって、ヒートマス17の浮き上がりが規制された状態では、両対向面(ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12b)の間に介在する半田は半田厚さが一定となる。すなわち、溶融した半田によってヒートマス17が浮き上がったとしても、ヒートマス17を規制部材40に当接させることにより、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間隔が広くなり過ぎることを規制することができる。よって、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間に介在する半田の半田厚さを所定の厚さにすることができる。
そして、半田付けの開始後、リフロー室20内は、温度センサにより計測される半田の温度変化に合わせて、時間の経過とともに圧力が制御される。そして、リフロー室20は、不活性ガス供給部31からの不活性ガスの供給とガス排出部33からのガスの排出により、室内でガスを流通させながら雰囲気圧力が所定圧に保持される。
その後、半田シートHa,Hbが完全に溶融したならば、加熱装置28を停止させ、溶融半田が凝固する迄の間、冷却する。本実施形態のリフロー装置HKでは、溶融半田を自然冷却させる。溶融した半田シートHa,Hbは、半田温度が溶融温度未満に冷却されることによって凝固し、金属回路13と半導体素子12、及び半導体素子12とヒートマス17を接合する。このとき、規制部材40には開放部43が形成され、半田付け物は、規制部材40外へ臨むようになっている。このため、溶融した半田シートHaはリフロー装置HK内の雰囲気に直接曝された状態で自然冷却される。そして、リフロー室20内で半田シートHa,Hbが溶融凝固したならば、リフロー室20内へのガスの供給を停止するとともにリフロー室20内のガスをガス排出部33により大気開放し、その後、半田溶融凝固後の半田付け物を取り出し、規制部材40を取外す。
その結果、金属回路13と半導体素子12とが半田層H1を介して接合されるとともに、該半田層H1における半導体素子12の外縁の直下付近にフィレットFが形成される。また、半導体素子12とヒートマス17とが半田層H2を介して接合されるとともに、該半田層H2における各ヒートマス脚部17bの外縁の直下付近にフィレットFが形成される。半田付けの際、規制部材40によってヒートマス17の浮き上がりを規制し、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間に介在する溶融半田の半田厚さを規制して所定の厚みとなるようにした。このため、溶融半田が冷却されてなる半田層H2は、所定の厚みを有し、かつヒートマス脚部17bの下端面17d全面が半田層H2に接合されている。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)半導体素子12にヒートマス17を半田付けする半田付け方法において、半田溶融時のヒートマス17の浮き上がりを規制する規制部材40を半導体素子12の上方に配置した。そして、半田溶融時のヒートマス17の浮き上がりを、ヒートマス17(上面17c)を規制部材40(当接面42a)に当接させることで規制するようにした。したがって、半田シートHaの厚みにバラツキがあったり、ヒートマス17の重心のズレ等によってヒートマス17が半導体素子12に対し傾いて載置されたりしていても、半田溶融時におけるヒートマス17の高さを一定に維持し、ヒートマス17と半導体素子12との間隔を所定値にすることができる。よって、ヒートマス17(ヒートマス脚部17b)と半導体素子12との間に所定の厚みを有する半田層H2を形成することができ、ヒートマス17と半導体素子12との間に接合されない箇所が存在したり、半田層H2の厚みがばらつく不具合の発生を防止し、半導体装置10の信頼性(品質)の低下を防止することができる。そして、溶融半田が凝固して半田付けが終了した後、ヒートマス17は、フィレットFが形成された半田層H2を介して半導体素子12に接合されるため、ヒートマス17の半導体素子12に対する接合強度が高められる。
(2)規制部材40は、半田付け時に金属回路13上に載置可能な四本の脚部41と、脚部41に支持される規制部42とを備える。また、規制部材40は、溶融半田の表面張力に打ち勝つことが可能な重量を有する。したがって、規制部材40を金属回路13上に自立させ、かつ、半田溶融時の浮き上がりによって規制部材40も浮き上がってしまうことが防止される。
(3)規制部材40を金属回路13上に載置した状態では、ヒートマス17の上面17cと規制部材40(規制部42)の当接面42a(下面)との間に間隙T2が空けられる。このため、半田溶融時に間隙T2の分だけ半田の逃げを許容させることができ、形成された半田層H2に均一なフィレットFを良好に形成することができる。よって、フィレットFによって、ヒートマス17と半導体素子12の間の半田接合部における応力緩和を行うことができる。
(4)半導体素子12上にヒートマス17を半田付けする際に、規制部材40を用いてヒートマス17の浮き上がりを規制するようにした。ヒートマス17は、過負荷によって起こる半導体素子12の急激な温度上昇が発生した際、その熱の一部を吸収してヒートシンク15による冷却能力の不足を補い半導体素子12が過熱状態になることを抑制するものである。そして、所定の厚みを有し、かつフィレットFが形成された半田層H2を介してヒートマス17が半導体素子12に接合されている。よって、本実施形態の半田付け方法によって得られる半導体装置10によれば、半田層H2を介した半導体素子12からヒートマス17への伝熱性を良好とし、ヒートマス17による熱吸収機能を確実に発揮させることができる。その結果として、半導体装置10において、半導体素子12が過熱状態になるのを抑制することができるとともに、フィレットFによる半田層H2における応力緩和を行うことができる。
(5)ヒートマス17は複数のヒートマス脚部17bを備え、各ヒートマス脚部17bが半導体素子12に半田付けされている。このため、ヒートマス17の重心のずれや半田シートHaの厚みのバラツキにより、半田付けされた各ヒートマス脚部17bに対応する半田層H2の厚みにバラツキが生じやすい。しかし、規制部材40を用いてヒートマス17の浮き上がりを規制することで、ヒートマス脚部17bと半導体素子12との間隔を所定値にすることができるため、複数のヒートマス脚部17bを所定の厚みを有する半田層H2を介して接合することができる。よって、規制部材40を用いてヒートマス17の浮き上がりを規制しながら半田付けを行う方法は、半導体素子12に対して複数の半田接合部を有する半田付け対象物を半田付けする際に採用するのに特に有効である。
(6)リフロー装置HKは規制部材40を備え、該規制部材40を用いることで半田溶融時のヒートマス17の浮き上がりを規制することができる。したがって、規制部材40を備えたリフロー装置HKを用い、半導体装置10の製造方法における半田付け工程を行うことで、半田溶融時における半田厚さを規制し、所定の厚みを有する半田層H2を形成することができる。よって、ヒートマス17と半導体素子12が接合されない箇所が存在したり、半田層H2の厚みがばらつく不具合が無くなり、半導体装置10の信頼性(品質)の低下を防止することができる。
(7)規制部材40は規制部42の四隅に脚部41を備え、隣り合う脚部41の間には開放部43が形成されている。このため、半田付け時に、半田シートHaを加熱装置28によって直接加熱することができる。また、溶融半田の冷却時においても、開放部43を介して溶融半田がリフロー装置HK内の雰囲気に直接曝される。このため、例えば、規制部材40に開放部43が形成されず、半田シートHaが規制部材40に隠蔽された状態で半田シートHaの加熱及び溶融半田の冷却が行われる場合に比して、加熱時は半田シートHaを効率良く溶融させ、冷却時は溶融半田を効率良く冷却させることができ、半田付け作業の効率を向上させることができる。
(8)ヒートマス17が電極を兼ねているため、半導体素子12の上面にヒートマス17が接合されても、ワイヤあるいはリードを半導体素子12の電極に電気的に接合する作業が面倒にならない。
(9)規制部材40は合成樹脂材料により形成されている。したがって、規制部材40によって該規制部材40が載置される金属回路13の表面を傷つける虞を少なくすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図6にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、ヒートマス17と規制部材40とが一体化され、その他の構成は第1の実施形態と基本的に同様であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、規制部材40における規制部42の中央部には、該規制部42を厚み方向に貫通するように平面視四角形状の貫通孔42bが形成されている。そして、規制部42の貫通孔42b内をヒートマス17の本体17aが貫通しているとともに規制部材40とヒートマス17とが一体化されている。また、規制部材40にヒートマス17が一体化された状態において、規制部材40を金属回路13上に載置すると、各ヒートマス脚部17bの下端面17dと、半導体素子12の上面12bとの間に所定の間隔(図示せず)が空くようになっている。なお、所定の間隔とは、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとを良好に接合するために必要な半田層H2の厚みと等しくなっている。また、ヒートマス17は、規制部材40の成形時にインサートされることで規制部材40に一体化されている。なお、規制部材40は絶縁性の合成樹脂材料で形成されている。
さて、第2の実施形態の規制部材40を用いて絶縁回路基板11に対する半導体素子12の半田付けを行うには、まず、金属回路13上にヒートマス17が一体化された規制部材40を載置する。規制部材40が金属回路13上で自立している状態では、各ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間に半田シートHaが介装されるとともに、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間に所定の間隔を空けた状態に保持される。
そして、半田付けの際には、半田シートHa,Hbが溶融すると、溶融半田は表面積が小さくなる様に流動する。このとき、ヒートマス17は、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間に所定の間隔が空くように規制部材40に保持されている。このため、全てのヒートマス脚部17bにおける下端面17dと、対向する上面12bの間に介在する溶融半田は所定の厚みを有するよう(厚くなりすぎないように)に半田厚さが規制される。また、ヒートマス17が規制部材40に保持されているため、半田シートHaが溶融したとしても、ヒートマス17が自重によって溶融半田に沈み込むことが防止され、溶融半田が薄くなり過ぎないように半田厚さが規制される。
そして、半田シートHa,Hbが溶融、冷却後に半導体装置10が製造される。この半導体装置10においては、ヒートマス17が半導体素子12に接合されることにより、該ヒートマス17に一体化された規制部材40も半導体装置10に一体化されている。そして、ヒートマス17は、規制部材40を貫通して規制部材40外に露出しているため、ヒートマス17はそのまま電極として使用可能となっている。
したがって、この実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(10)半導体素子12にヒートマス17を半田付けする半田付け方法において、規制部材40によってヒートマス17を保持するようにした。したがって、半田溶融時における各ヒートマス脚部17bの下端面17dと対向する半導体素子12の上面12bとの間隔を所定値に維持することができるとともに、溶融半田へのヒートマス17の沈み込みを防止することができる。よって、ヒートマス17(ヒートマス脚部17b)と半導体素子12(上面12b)との間に所定の厚みを有する半田層H2を形成することができ、ヒートマス17と半導体素子12との間に接合されない箇所が存在したり、半田層H2の厚みがばらつく不具合の発生を防止し、半導体装置10の信頼性(品質)の低下を防止することができる。
(11)規制部材40には貫通孔42bが形成され、該貫通孔42bにヒートマス17の本体17aを貫通させるとともに保持させることで規制部材40にヒートマス17が一体化されている。このため、規制部材40を用いてヒートマス17を半導体素子12に接合した状態では、ヒートマス17は規制部材40を貫通している。また、規制部材40は絶縁性の材料で形成されている。よって、規制部材40を金属回路13上から取り外さなくてもヒートマス17を電極として使用することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、規制部材40にヒートマス17を保持可能とした実施形態であり、その他の構成は第1の実施形態と基本的に同様であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図7及び図8に示すように、規制部材40の下面には平面視四角形状をなす凹部42cが形成され、該凹部42cの上面に当接面42aが設けられている。また、凹部42cにおいて、対向する一対の内面にはそれぞれボールプランジャ46が設けられている。ボールプランジャ46は、筒状をなすケース47と該ケース47内に収容されたバネ部材48と、該バネ部材48によってケース47内から飛び出る方向へ付勢されたボール49とからなる。そして、一対のボールプランジャ46の間にヒートマス17の本体17aが配設されると、バネ部材48によって付勢されたボール49が本体17aを押圧し、該押圧によって本体17aがボールプランジャ46の間に保持されるようになっている。
さて、第3の実施形態の規制部材40を用いて絶縁回路基板11に対する半導体素子12の半田付けを行うには、まず、ヒートマス17の本体17aを規制部42の凹部42c内に配置するとともに、一対のボールプランジャ46によって本体17aを保持させる。このとき、本体17aの上面17cは、規制部42の当接面42aに当接している。次に、ヒートマス17を保持した規制部材40を金属回路13上に載置させる。このとき、各ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間に半田シートHaが介装されるとともに、下端面17dと上面12bとの間に所定の間隔(図示せず)が空けられる。なお、所定の間隔とは、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとを良好に接合するために必要な半田層H2の厚み(所定の厚み)と等しくなっている。
そして、半田付けの際には、半田シートHa,Hbが溶融すると、溶融半田は表面積が小さくなる様に流動する。このとき、ヒートマス17は、一対のボールプランジャ46により、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間に所定の間隔が空くように規制部材40に保持されている。このため、全てのヒートマス脚部17bにおける下端面17dと、対向する上面12bの間に介在する溶融半田はその半田厚さが厚くなり過ぎることが規制され、所定の厚みとなる。また、ヒートマス17が規制部材40に保持されているため、半田シートHaが溶融したとしても、ヒートマス17が自重によって溶融半田に沈み込むことが防止され、半田厚さが薄くなり過ぎることが規制される。
そして、半田シートHa,Hbが溶融、冷却後に半導体装置10が製造される。その後、ボールプランジャ46による本体17aの保持状態を解除することにより、規制部材40がヒートマス17から取り外される。
したがって、この実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(12)規制部材40にボールプランジャ46を設け、該ボールプランジャ46を用いてヒートマス17を保持可能とした。このため、ヒートマス17の保持位置を微調整することができ、ヒートマス脚部17bの下端面17dと半導体素子12の上面12bとの間隔を正確に調整して、ヒートマス17と半導体素子12との間に所定の厚みを有する半田層H2を形成することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明を具体化した第4の実施形態を図9にしたがって説明する。なお、第4の実施形態は、ヒートマス17が規制部材40に保持可能とした実施形態であり、その他の構成は第1の実施形態と基本的に同様であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図9(a)に示すように、ヒートマス17は、直方体状をなす本体17aと該本体17aの下面17gにおける四隅に形成された支持突部17eとから形成されており、ヒートマス脚部17bは削除されている。なお、支持突部17eの本体17aからの突設長さ、すなわち、支持突部17eの下端面17fから本体17aの下面17gまでの長さは、所定の長さとなっている。このため、支持突部17eが半導体素子12の上面12bに載置された状態では、ヒートマス17の下面17gと半導体素子12の上面12bとの間には所定の間隔が空くようになっている。なお、所定の間隔とは、ヒートマス17の下面17gと半導体素子12の上面12bとを良好に接合するために必要な半田層H2の厚みと等しくなっている。
また、図9(b)に示すように、支持突部17eは、本体17aの下面17gにおいて、ヒートマス17の重心が、四つの支持突部17eの内側に位置するように配置されている。そして、ヒートマス17は、半導体素子12の上面12b上の半田シートHaを跨ぐようにして支持突部17eが半導体素子12の上面12bに載置される。
さて、第4の実施形態のヒートマス17を用いて絶縁回路基板11に対する半導体素子12の半田付けを行うには、まず、図9(a)に示すように、本体17aが半導体素子12上の半田シートHaを跨ぐようにしてヒートマス17の支持突部17eを半導体素子12上に載置する。このとき、本体17aの上面17cと規制部材40の当接面42aとは当接している。
そして、半田付けの際には、溶融した半田シートHaによってヒートマス17を持ち上げるように作用する。しかし、ヒートマス17は、上面17cが当接面42aに当接し、ヒートマス17の浮き上がりが規制されている。このため、ヒートマス17の下面17gと半導体素子12の上面12bとの間に介在する溶融半田はその半田厚さが厚くなり過ぎることが規制され、所定の厚みとなる。また、半田シートHaが溶融したとしても、支持突部17eが半導体素子12の上面12bに当接することによって本体17aが溶融半田に沈み込むことが防止され、溶融半田はその半田厚さが薄くなり過ぎることが規制される。そして、半田シートHa,Hbが溶融、冷却後に半導体装置10が製造される。
したがって、この実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(13)規制部材40によってヒートマス17の浮き上がりを規制するとともにヒートマス17の支持突部17eによってヒートマス17の溶融半田への沈み込みを防止するようにした。このため、ヒートマス17と半導体素子12との間に所定の厚みを有する半田層H2を形成することができる。また、ヒートマス17の重心が内側に位置する多角形(四角形)の頂点位置に支持突部17eが配置されている。このため、ヒートマス17の重心側にヒートマス17が傾くことが防止できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図10に示すように、規制部材40は半導体素子12上に載置して使用してもよい。又は、図示しないが、規制部材40は絶縁回路基板11におけるセラミック基板14上に載置して使用してもよい。
○ 図11に示すように、絶縁回路基板11(金属回路13)上に複数(例えば、2個)の半導体素子12が接合され、各半導体素子12それぞれにヒートマス17を1個ずつ半田付けする場合、各半導体素子12に跨るようにヒートマス17を一体化する。そして、この一体化されたヒートマス17の浮き上がりを規制可能とするように規制部材40における規制部42のサイズを拡大してもよい。
○ 図11に示すように、表面に電極を備えない半導体素子12に、半田付け対象物としての電極45を半田付けする際に規制部材40によって電極45の浮き上がりを規制して半田付けしてもよい。この規制部材40においては、規制部42から電極45に向けて突部40cが延設され、該突部40cが電極45の浮き上がりを規制する。また、規制部材40が半導体素子12上に載置された状態では、電極45と突部40cとの間には所定の間隙T2が空けられる。突部40cにおいて、電極45に対向する下端面が当接面を形成している。
○ 規制部材40は金属回路13又は半導体素子12上に載置された状態において、ヒートマス17及び半導体素子12全体を覆うように下方が開口する箱状に形成されていてもよい。この場合、規制部材40は開放部43を備えておらず、また、規制部材40の側壁全体が脚部であり、天板部が規制部42となる。
○ 半田付け対象物をヒートマス17とした場合、ヒートマス17は複数に分割されたヒートマス脚部17bではなく一つのヒートマス脚部17bを備えたタイプであってもよい。
○ 第3の実施形態において、ボールプランジャ46を絶縁性を有するように形成した場合においては、規制部材40を絶縁材料によって形成しなくてもよい。
○ 第4の実施形態において、ヒートマス17には3以上の支持突部17eが形成され、ヒートマス17の重心が内側に位置する多角形の頂点位置に3以上の支持突部17eを配置してもよい。そして、支持突部17eの数、形状、配置位置は任意に変更してもよい。
○ 第3の実施形態において、半田が溶融され、冷却した後は、ボールプランジャ46による本体17aの保持を解除してもよい。
○ 金属回路13上又は半導体素子12上に規制部材40が載置された状態において、ヒートマス17の上面17cと規制部材40の当接面42a(下面)との間に間隙T2を空けず、ヒートマス17の上面17cと規制部材40の当接面42aとを接触させて半田付けを行ってもよい。
○ 一つの半導体素子12に複数のヒートマス17を接合してもよい。この場合、ヒートマス17を分割することにより熱応力が緩和される。
○ 半導体素子12の絶縁回路基板11への半田付けと、ヒートマス17の半導体素子12への半田付けとを高周波誘導加熱により一度の工程で行うようにしてもよい。この場合、半導体素子12の絶縁回路基板11への半田付け工程及びヒートマス17の半導体素子12への半田付け工程で要する合計時間を短縮することができる。
○ 半導体素子12の絶縁回路基板11への半田付けと、ヒートマス17の半導体素子12への半田付けとを高周波誘導加熱により一度の工程で行う場合、半導体素子12と絶縁回路基板11とを接合する半田(半田シートHb)の溶融温度が、ヒートマス17と半導体素子12とを接合する半田(半田シートHa)の溶融温度より低いものを使用してもよい。半導体素子12の半田付け及びヒートマス17の半田付けを一度の工程で行う場合、ヒートマス17の加熱により、ヒートマス17と半導体素子12との間に介在する半田及び半導体素子12と絶縁回路基板11との間に介在する半田の両者を溶融させる必要があるため、ヒートマス17の熱が伝導され易い前者の半田の溶融温度が高い方が好ましい。
○ 銅製あるいはアルミニウム製のヒートマス17の中に強磁性体の部分を含むようにしてもよい。例えば、鉄製あるいはニッケル製の板やバーを設ける。この場合、誘導加熱によりヒートマス17が加熱され易くなる。
○ 絶縁回路基板11上に金属回路13が1個形成される構成に限らず、金属回路13が複数形成されるとともに、各金属回路13上に半導体素子12がそれぞれ接合された構成としてもよい。
○ 半田付けに使用する半田は半田シートHaに限らず、半田ペーストを使用してもよい。そして、半導体素子12の上面に塗布された半田ペーストの上にヒートマス17を載置した状態で半田付けを行うようにしてもよい。
○ 溶融した半田の表面張力に対して規制部材40の重量が不足する場合、規制部材40の上にさらに錘を載置して半田付けを行なってもよい。
○ 半導体装置10は、車載用に限らず他の用途に使用するものに適用してもよい。
第1の実施形態における半導体装置を概略的に示す断面図。 半田付け装置を概略的に示す平面図。 金属回路上に規制部材を載置した状態を示す斜視図。 金属回路上に規制部材を載置した状態を示す正面図。 規制部材によってヒートマスの浮き上がりを規制した状態を示す正面図。 第2の実施形態において規制部材を貫通したヒートマスを示す斜視図。 第3の実施形態においてヒートマスを規制部材により保持した状態の正面図。 第3の実施形態におけるヒートマスの保持状態を示す部分拡大断面図。 (a)は第4の実施形態において半導体素子上にヒートマスを載置した状態を示す正面図、(b)はヒートマスを示す斜視図。 半導体素子上に規制部材を載置した状態を示す斜視図。 ヒートマス及び規制部材の別例を示す正面図。 特許文献1に開示の背景技術を示す断面図。 特許文献2に開示の背景技術を示す斜視図。
符号の説明
Ha…半田としての半田シート、HK…半田付け装置としてのリフロー装置、T2…間隙、10…半導体装置、11…回路基板としての絶縁回路基板、12…半導体素子、12b…上面、17…半田付け対象物としてのヒートマス、17b…ヒートマス脚部、17c…上面、17d…下面としての下端面、17e…支持突部、17g…下面、40…規制部材、41…脚部、42…規制部、42a…規制部材の下面としての当接面、43…開放部、45…半田付け対象物としての電極。

Claims (10)

  1. 回路基板上の半導体素子に半田付け対象物を半田付けする半田付け方法であって、
    前記半導体素子上に半田及び半田付け対象物を積層載置した後、半田溶融時における半田厚さを規制する規制部材を回路基板上又は半導体素子上に載置し、その載置状態で前記半田を溶融させて半導体素子に半田付け対象物を半田付けすることを特徴とする半田付け方法。
  2. 前記規制部材は少なくとも半田溶融時に前記半田付け対象物を保持する請求項1に記載の半田付け方法。
  3. 前記半田付け対象物の上面と、該上面に対向する前記規制部材の下面との間に間隙を空けて前記規制部材を回路基板上又は半導体素子上に載置する請求項1に記載の半田付け方法。
  4. 前記規制部材が回路基板上又は半導体素子上に載置された態において、前記規制部材の下面と半導体素子の上面とは平行であるとともに半田付け対象物の上面と下面とは平行である請求項3に記載の半田付け方法。
  5. 前記半田付け対象物は、下面に支持突部を備え、該支持突部を脚として自立可能である請求項3又は請求項4に記載の半田付け方法。
  6. 前記半田付け対象物は、前記半導体素子に熱的に結合されるヒートマスである請求項
    1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の半田付け方法。
  7. 前記ヒートマスは複数のヒートマス脚部を備え、該ヒートマスは複数のヒートマス脚部によって複数箇所が半導体素子に半田付けされる請求項6に記載の半田付け方法。
  8. 回路基板上の半導体素子に半田付け対象物を半田付けするための半田付け装置であって、
    前記回路基板上又は半導体素子上に載置され、前記半田付け対象物上に配置される規制部材を備え、
    前記規制部材により、半田溶融時における半田厚さを規制して半田付けすることを特徴とする半田付け装置。
  9. 前記規制部材は前記回路基板上又は半導体素子上に載置可能な複数の脚部と、前記脚部に支持されるとともに該規制部材が回路基板上又は半導体素子上に載置された状態で、前記半田上に配置される規制部とを備え、隣り合う脚部の間には、規制部の下側を規制部材外へ臨ませる開放部が形成されている請求項8に記載の半田付け装置。
  10. 請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の半田付け方法を半田付け工程に使用する半導体装置の製造方法。
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