JP2008288094A - 光源装置及び光源装置を備えた表示装置 - Google Patents

光源装置及び光源装置を備えた表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のプリズムシートを用いて複数の光源からの入射光を合成する光源装置は、形状が大きくなり装置の薄型化が困難となる問題があった。本発明は従来の問題を解決し、価格が安く薄型化が可能で光合成性能に優れた光源装置、及びこれを備えた表示装置を提供する。
【解決手段】発光波長の異なる複数の光源(1)と、両面に複数の微細なプリズム列が形成され、該プリズム列が所定の角度で交叉するプリズムシート(PS)とを備え、該プリズムシート(PS)の入射面側に、前記複数の光源(1)を所定の角度に傾けて配置して前記プリズムシート(PS)に入射された入射光をプリズムシート(PS)の出射面側より混色させた出射光として出力する光源装置(10)であって、前記各光源(1)とプリズムシート(PS)の間に、対応する光源(1)から出射された波長領域の光線を透過し、他の波長領域の光線を反射するバンドパスミラー(5)が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は複数の光源からの入射光を混色して出射する光源装置に係り、特に小型薄型化が可能で、且つ光線の利用効率を高めた光源装置、及びこれを備えた表示装置に関する。
従来より、カラー光源を用いた表示装置として、カラー投影機や、投影方式のカラーテレビ、さらにバックライトを用いた液晶表示装置等がある。これらの装置に用いられる光源装置としては、例えばカラー投影機や投影方式のカラーテレビについてはダイクロイックプリズムを用いる方式がある。(例えば、特許文献1参照。)また、このダイクロイックプリズムが高価な部材であるため、装置としての価格が高くなることや、この方式が本質的に大きな光量ロスを伴う欠点があるため、これらの欠点を解決する方式としてリニアプリズムを用いて複数光線を単一光線にする光源装置が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
以下、図面を用いて従来技術における光源装置の構成について説明する。図26、図27は特許文献2に示すカラー投影機の構成を示すものであり、図26はカラー投影機の構成図、図27は図26に示すリニアプリズム板の部分断面図である。図27において50はリニアプリズム板であり、上面が多数のプリズム列を有する出射面、下面が平面の入射面を構成している。リニアプリズム板50における下面側の入射面51に、異なる斜めの2方向から入射した入射光P51a、P51bは、各々入射面51で屈折した後にプリズムの2つの出射面52、53で屈折して同一方向の光P52、P53として出射される。
すなわちリニアプリズム板50の材質によって決まる屈折率と、プリズムの頂角(先端角)を適切に設計することにより、プリズム列に直交する2方向から入射した2種類の入射光は、各々プリズムの2つの出射面で屈折して同一方向に出射される。この原理により2種類の光源からの入射光を合成した単一光として出射することができ、2種類の光源が異なるカラー光の場合には、2色を混色光として出射することができる。また3種類以上の光源を合成したい場合には、リニアプリズム板50を複数枚使用して合成を繰り返すことにより実行できる。
図26は図27に示すリニアプリズム板50を2枚使用して赤色(以後、R)緑色(以後、G)青色(以後、B)の3色光を合成する光源装置を備えたカラー投影機を示し、50a、50bは前記リニアプリズム板50と同一構成を有するリニアプリズム板である。また55は投写レンズ、56は投影スクリーン、57はR光源、58はG光源、59はB光源であり、61、62、63はそれぞれR光源57、G光源58、B光源59のリレーレンズである。
上記構成において、リニアプリズム板50aの入射面に対して、それぞれ異なる方向で45°の角度に配置されたR光源57とG光源58から放射されたR光とG光とが、それぞれリレーレンズ61、62を通して平行光線化された後、相異なる45°の斜め方向からリニアプリズム板50aの入射面に入射する。そしてR光とG光との2つの入射光はリニアプリズム板50aによって合成された単一光としてリニアプリズム板50aの出射面より垂直方向に出射される。そしてこのリニアプリズム板50aからの合成された出射光は、リニアプリズム板50aに対して45°の角度位置に配置されたリニアプリズム板50bの入射面に45°の斜め方向から入射することになる。
また、B光源59から放射されたB光が、リレーレンズ63を通して平行光線化された後、前記R光とG光との合成された単一光とは相異なる45°の斜め方向からリニアプリズム板50bの入射面に入射する。この結果R光とG光との合成された単一光とB光とがリニアプリズム板50bによって合成され、R光とG光とB光とを合成した単一光としてリニアプリズム板50bの出射面より垂直方向に出射される。
特開2002−244211号公報 特開昭63−132215号公報
しかしながら、従来技術における光源装置には以下の問題がある。特許文献1におけるダイクロイックプリズムを用いる光源装置はダイクロイックプリズムがダイクロイックミラーを施した4つのガラス部材を貼りあわせた構造で高価な部材であるため、装置としての価格が高くなることや、この方式が本質的に大きな光量ロスを伴うという問題がある。
また、特許文献2における複数のリニアプリズムを用いる光源装置は、例えばR、G、B、3色のLEDの光源を合成させる場合、2枚のリニアプリズムには所定の角度を有する配置間隔を設ける必要があるのでリニアプリズムの配置スペースが広くなるため、光源装置全体としての形状が大きくなり、装置の薄型化が困難となる問題がある。またリニアプリズムに入射する光線を斜め方向から入射させるため、リニアプリズムから出射する時の光線幅が引き伸ばされ、入射と出射との光線幅が異なると共に光線の縦横比が変化してしまう結果となり、この変化量はリニアプリズムの斜光入射回数によって増加していく。すなわち図26に示す光源装置の場合、R光とG光とがリニアプリズム板50aに斜光入射して合成された後、その合成された単一光がリニアプリズム板50bに斜光入射してB光と合成されるため、R光とG光についてはリニアプリズムの斜光入射が2回行われ、縦横比がさらに異なる結果となる。
(発明の目的)
本発明は上記問題に鑑みなされたもので、1枚のプリズムシートとバンドパスミラーの組み合わせにより光学装置を薄型化すると共に、複数の光源の入射方向を工夫してプリズムシートに光合成及び混色機能を行わせることで、価格が安く小型薄型化が可能で、光合成性能に優れ且つ光線の利用効率を高めた光源装置、及びこれを備えた表示装置を提供することを目的としている。
本発明の光源装置は、発光波長の異なる複数の光源と、両面に複数の微細なプリズム列が形成され、該プリズム列が所定の角度で交叉するプリズムシートとを備え、該プリズムシートの入射面側に、前記複数の光源を所定の角度に傾けて配置することにより前記プリズムシートの入射面側より所定の角度をもって入射された複数の光源からの入射光をプリズムシートの出射面側より混色させた出射光として出力する光源装置であって、前記各光源とプリズムシートの間に、対応する光源から出射された波長領域の光線を透過し、他の波長領域の光線を反射するバンドパスミラーが設けられていることを特徴とする。
これによれば、プリズムシートの入射面側より所定の角度をもって入射された光源からの入射光は、前記プリズムシートの、一のプリズム斜面又は他のプリズム斜面に入射され、一のプリズム斜面に入射した光線は屈折して前記プリズムシートの出射面から出射され、他のプリズム斜面に入射した光線は前記バンドパスミラーに向い、前記バントパスミラーによって反射されて前記プリズムシートの入射面に入射され、前記プリズムシートの出射面から出射される。
したがって、光線の有効利用が図られ、光線の利用効率を高めた光源装置を提供することができる。また、1枚のプリズムシートによって複数の光源からの入射光を合成することができるため、2枚のリニアプリズムによる入射光合成で必要となっていたシート間の配置スペースが不要となり薄型構成の光学系が可能で、また、高価な光合成用部材を用いず1枚のシート部材で光合成及び混色を実現しており部材費が安く、形状的に小型薄型で価格の安い光源装置を提供することができる。
前記各光源は、前記プリズムシートにおける両面に形成された各プリズム列の交叉によって形成される4つのゾーンに分散されて配置されていることを特徴とする。
前記各光源の入射光は、前記プリズムシートにおける所定の集光点に向かって入射することを特徴とする。
また、光源配置の他の態様として、前記各光源は、前記プリズムシートにおける所定の集光点に対して、点対称に配置されていることを特徴とする。
さらなる光源配置の他の態様として、前記各光源は、前記プリズムシートにおける所定の集光点を通る軸線に対して、線対称に配置されていることを特徴とする。
これによれば、複数の光源をプリズムシートにおける両面に形成された各プリズム列の交叉によって形成される4つのゾーンに分散させて配置し、各光源のすべての入射光をプリズムシートにおける所定の集光点に向かって入射させるという本願特有の複数光源の入射方式によって、1枚のプリズムシートで複数の光源の合成機能を行わせることができる。
前記複数の光源における発光面の前方には、各々集光用のレンズを備えたことを特徴とする。
前記レンズは縦と横とで異なる曲率半径を有するレンズであることを特徴とする。
上記構成によれば、入射光を平行光線化できるとともに、縦と横とで異なる曲率半径を有するレンズを使用することによって、入射光が斜めから入射することによる出射光の光線幅の広がりを抑えることができるため、光学的に合成性能の優れた光源装置を提供することができる。
前記バンドパスミラーは、前記レンズの出射面に形成された反射膜であることを特徴とする。
前記反射膜を形成したレンズの出射面が曲面であることを特徴とする。
上記構成によれば、バンドパスミラーをレンズの出射面に形成できるため、バンドパスミラーのための特別な部材を設ける必要がなく、部品数と取り付けスペースが必要なくなるとともに、レンズの形状によってバンドパスミラーの集光性を調整することができる。
前記複数の光源は赤色、緑色、青色のLED光源を含むことを特徴とする。
特に、前記プリズムシートの入射面側における3ヶ所に、赤色、緑色、青色のLED光源が配置され、1ヶ所に緑色のLED光源が配置されていることを特徴とする。
または、前記プリズムシートの入射面側におけるに3ヶ所に、赤色、緑色、青色のLED光源が配置され、1ヶ所に白色のLED光源が配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、赤色、緑色、青色のLED光源の混色による白色光の出射において、赤色、青色のLED光源に比べて発光量の少ない緑色のLED光源の数を増やすことによって、効率良く色バランスの良い白色光を発光させることができる。また、赤色、緑色、青色のLED光源が含む発光スペクトルとは異なる白色のLED光源を追加することによって演色性が良く明るい光源装置が実現できる。
前記プリズムシートの入射面側における2ヶ所に同じ発光波長のLED光源が配置され、前記2個のLED光源が、前記プリズムシートの入射面側に形成されたプリズム列に平行な軸線に対して対向するゾーンに分散されて配置されていることを特徴とする。
または、前記プリズムシートの入射面側における光源配置位置の少なくとも1ヶ所に反射ミラーが配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、光源からの入射光を無駄なく出射することができ光線の利用効率が高い光源装置を実現できる。
上記の光源装置を液晶セルのバックライトとして備えた液晶表示装置は、前記液晶セルと光源装置との間には反射型偏光変換素子が設けられていることを特徴とする。
これによれば、液晶セルによって、無効となる光を光源装置に向って反射させ、光源装置に設けられたバンドパスミラーによって再度反射させることによって再利用でき、光の利用効率を向上できる。
この場合において、前記プリズムシートが複屈折特性を有することを特徴とする。これによれば、プリズムシートの複屈折特性によって、液晶セルにとって有効な光に変換できる。
この有効な光への変換は、前記反射型偏光変換素子と前記バンドパスミラーとの間に位相差板を配置することによっても、達成できる。
つまり、本発明の液晶表示装置は、液晶表示装置のバックライトとして、反射型偏光変換素子と、複屈折特性を有するプリズムシート又は位相差板を組み合わせることによって、光源の利用効率を高めることができ、明るい表示装置を提供できる。
以上のように本発明の光源装置においては、プリズムシートによる薄型構成の光学系によって複数の光源からの入射光を合成及び混色することができ、またバンドパスミラーによって光線の利用効率を高めることができるため、価格が安く小型薄型で、光学的に光合成性能の優れた光源装置、及びこれを備えた表示装置を提供することができる。
本実施形態の光源装置は、発光波長の異なる複数の光源と、両面に複数の微細なプリズム列が形成され所定の角度で交叉するプリズムシートを備えている。複数の光源は、プリズムシートの入射面側に、所定の角度に傾けて配置されている。
所定の角度に傾けた配置とは、プリズムシートの入射面側より所定の角度をもって入射された複数の光源からの入射光をプリズムシートの出射面側より合成させた出射光として出力させる際に、出射光が、例えば直上といった、同一方向に出射されるように配置することであり、光源から出射される光がプリズムシートにおける所定の集光点に向って出射されるように配置される。また、所定の角度で交叉したプリズム列も同様に、複数の光源からの出射光がプリズムシートによって合成され同一方向に出射されるように交叉させた状態であり、これらの条件は、例えば、プリズムシートの屈折率、プリズムの形状、プリズム頂角の角度等によって定められる。
ここで、本実施形態の光源装置の特徴は、各光源とプリズムシートの間に、対応する光源から出射された波長領域の光線を透過し、他の波長領域の光線を反射するバンドパスミラーが設けられている点にある。例えば、赤色光を出射する光源に設けられたバントパスミラーは、赤色の波長領域の光線のみを透過し、赤色以外の波長領域の光線を反射するようになっている。
続いて、本実施形態の光源装置の動作を説明する。各光源から出射された光線は、バントパスミラーを介して、プリズムシートの入射面側から所定の角度をもって入射される。この入射光の内、プリズムシートの一のプリズム斜面に入射した光線は屈折して前記プリズムシートの出射面から出射されて、他の光源の光線と合成されて合成光となる。
一方、他のプリズム斜面に入射した光線は、プリズムシートからバンドパスミラーに向って反射される。各光源の前方に設けられたバントパスミラーは対応する光源の光線と異なる波長領域の光線を反射するため、バントパスミラーに向った光線は、プリズムシートに向って反射される。反射された光線は、プリズムシートの入射面に入射してプリズムシートの出射面から出射され、一の斜面に入射された光とともに合成光となって出射される。このように、プリズムシートの入射面で反射された光は、再度、プリズムシートに向って出射され出射面から出射させる。つまり、プリズムシートによって反射された無効な光を有効な光に変換できるため、光線の有効利用が図られ、光線の利用効率を高めた光源装置を提供することができる。さらに、本実施形態の光源装置は、1枚のプリズムシートによる薄型構成の光学系によって複数の光源からの入射光を合成及び混色することができるため、価格が安く小型薄型で、光学的に光合成性能の優れた光源装置を提供できる。
この光源装置について、実施例を用いて詳細に説明する。
(第1実施例)
以下、本発明の光源装置の実施例1について、図面を参照しながら説明する。図1〜図14は本発明の第1実施例における光源装置を示すものであり、図1は光源装置の外観斜視図、図2はプリズムシートの構成を示す上面図及び側面図、図3はプリズムシートと複数の光源の関係を示す平面図である。
図1に示すとおり、本実施例の光源装置10は、プリズムシートPSと、プリズムシートPSの入射面側に所定の角度に傾けて配置された光源K1、K2、K3、K4が備えられている。光源K1、K2、K3、K4から出射された光は、プリズムシートPSの入射面から入射し出射面から出射して、図示していない液晶表示素子に入射するようになっている。
各光源K1、K2、K3、K4は、発光色の異なる発光ダイオード(以下、LEDという。)1と、光源K1、K2、K3、K4の光を集光する集光レンズ2と、LED1と集光レンズ2を収納するケース3が備えられている。光源K1は赤色LED1r(以下、R・LEDという。)が設けられ、光源K2、K3は緑色LED1g(以下、G・LEDという。)が設けられ、光源K4は青色LED1b(以下、B・LEDという。)が設けられている。
次に、プリズムシートPSと4つの光源K1、K2、K3、K4の配置関係について、図2、図3を用いて説明する。図2はプリズムシートPSの構成を示す上面図及び側面図であり、中央にプリズムシートPSの上面図を示し、図の左側にX軸方向から見た側面図、図の下側にY軸方向から見た側面図を示している。また、図3は、図2に示すプリズムシートPSの上面図に対する4つの光源K1、K2、K3、K4の配置関係を示している。
プリズムシートPSは、図2に示すように、上下面に交叉させた状態で微細なプリズム列が形成されており、下側のプリズム列をPS1、上側のプリズム列をPS2としている。本実施例では、プリズム列PS1の頂角が60°、プリズム列PS2の頂角が90°で、プリズム列PS1側を入射面とし、プリズム列PS2側を出射面としている。プリズム列の稜線は平行に形成され、各プリズム列のピッチは1μm〜100μm程度であり、屈折率nが1.49であるアクリル(PMMA)製のプリズムシートを用いている。
このプリズムシートPSは、上下面のプリズム列が直交する角度で交叉させて形成されている。この交叉角度は、プリズムシートの材質、形状等によって定められるものである。図2では、プリズム列PS1に平行な軸をX軸とし、プリズム列PS2のプリズム列に平行な軸をY軸としている。なお、X軸に平行な点線は、下側のプリズム列PS2における頂部と谷部のラインを示し、Y軸に平行な実線は、上側のプリズム列PS1における頂部と谷部のラインを示しており、この点線と実線は直交する升目を構成している。なお、図示していないが、X−Y平面に垂直な軸を、Z軸と定めている。
次に、プリズムシートPSに対する4つの光源K1、K2、K3、K4の配置関係について図2及び図3を参照しながら説明する。プリズムシートPSの各プリズム列の交叉によって形成される4つのゾーン、すなわちプリズムシートPSの平面をX軸とY軸とで区分した4つのゾーンS1、S2、S3、S4に、4つの光源K1、K2、K3、K4が分散されて配置されている。光源K1から放射された入射光P1、光源K2から放射された入射光P2、光源K3から放射された入射光P3、光源K4から放射された入射光P4は、中心軸がプリズムシートPSにおける所定の集光点Poに向けて集中的に入射するようになっている。なお、本実施例においてはプリズムシートPSの所定の集光点Poを上プリズム列PS2の上部中心点としている。
この結果、各光源の位置関係は、図3に示すように、光源K1と光源K4及び光源K2と光源K3とは各々集光点Poに対して点対称の位置に配置され、また、光源K1と光源K3及び光源K2と光源K4とは各々集光点Poを通るX軸に対して線対称の位置に配置されている。そして、各光源のX軸からの角度はすべて同一であり、この角度はプリズムシートPSの材質による屈折率とプリズム頂角の角度等によって決まる角度である。本実施例においては、X−Y平面で見たとき、すべての光源K1、K2、K3、K4はX軸から61.4°の同一角度の位置に配置されている。この理由はプリズム角には+−があるため、当る面によって光線の向きは異なる4方向となるが、本実施例では上下面のプリズム列が直交する角度で交叉させて形成されており、面の法線との角度で見ると4方向は同じになる。すなわち光線の向きは異なっていても角度は同じになり、プリズムシートPSの屈折率nを1.49、上側のプリズム頂角を90°、下側のプリズム頂角を60°として出射光を直上方向に出射させるためには、入射光の入射方向はX−Y平面から見たX軸基準で±61.4°の同一角度となる。同様の理由で、後述する図15に示すように、すべての光源K1、K2、K3、K4は、Z軸から63.1°の同一角度の位置に配置される。
続いて、本実施例の特徴であるバントパスミラー5について、図1を参照しながら説明する。バントパスミラー5は、各光源K1、K2、K3、K4とプリズムシートPSの間に設けられ、対応する各光源のLEDから出射される波長領域の光線を透過し、他の波長領域の光線を反射するミラーである。光源K1の発光面の前方には、対応するR・LED1rから出射される赤色光(以後R光)の波長領域を透過し、他の波長領域の光線を反射するバンドパスミラー5rが設けられている。光源K2、K3の発光面の前方には、対応するG・LED1gから出射される緑色光(以後G光)の波長領域を透過し、他の波長領域の光線を反射するバンドパスミラー5gが設けられている。光源K4の発光面の前方には、B・LED1bから出射される青色光(以後B光)のみを透過して、他の波長領域の光線を反射するバンドパスミラー5bが設けられている。なお、バントパスミラー5は、各光源に設けられた集光レンズ2の出射面に反射膜を成膜させて設けてもかまわない。
本発明におけるプリズムシートPSに対する各光源からの入射条件については後に詳述するが、基本的な光合成(混色)動作について、図2を参照しながら説明する。ここでは、プリズム列PS1のプリズム面を構成する一方のプリズム斜面をL1、他方のプリズム斜面をL2とし、プリズム列PS2のプリズム面を構成する一方のプリズム斜面をU1、他方のプリズム斜面をU2として説明する。
上記の位置に配置された各光源からの入射光は、プリズムシートPSに向って斜光入射する。すなわち、光源装置10は、プリズム面に対して各光源からの入射光を斜光入射させ、プリズム面を斜めに使用することによって、4方向からの入射光を同一条件で屈折放射ができるようにしている。図2に示すように、光源K1から放射された入射光P1は、プリズム列PS1のプリズム斜面L2とプリズム列PS2のプリズム斜面U2を通過して出射光となる。光源K2から放射された入射光P2は、プリズム列PS1のプリズム斜面L2とプリズム列PS2のプリズム斜面U1を通過して出射光となる。光源K3から放射された入射光P3は、プリズム列PS1のプリズム斜面L1とプリズム列PS2のプリズム斜面U2を通過して出射光となる。光源K4から放射された入射光P4は、プリズム列PS1のプリズム斜面L1とプリズム列PS2のプリズム斜面U1を通過して出射光となる。
各光源から放射された広い面積を有する入射光は、プリズムシートPSに形成された多数のプリズム列の各斜面に入射してそれぞれ屈折放射を行うが、各プリズム列のピッチは1μm〜100μm程度の微細なピッチとなっているため、目視的には別々の出射光としては認識されず、合成された単一の出射光として認識される。したがって、光源K1をR光、光源K4をB光、光源K2、K3をG光とした場合には、R光、B光、G光が混色された白色光Pwが出射される。
次に、プリズムシートPSに対する各光源からの入射光の光路について、図4、5を参照しながら詳細に説明する。図4は図2に示すプリズム列PS2の部分拡大図であり、プリズム列PS2を屈折しながら透過する各入射光の光路を示す。図5は図2に示すプリズム列PS1の部分拡大図であり、プリズム列PS1を屈折及び反射しながら透過する各入射光の光路を示す。
一般にプリズムの光路を求める方法としては、下記のように行われる。すなわち、1枚のプリズムシートの入射面側から入射光を入れて、プリズムシートの直上方向に出射光を得ようとした場合、光の光路を逆方向にたどるやり方が行われる。例えば、図4のプリズムシートPSの場合には、まず出射光として混色された白色光Pwを直上方向に出射させる必要があるので、各光源からの出射光を逆向きにして、プリズムシートの直上方向からプリズムシート中に入射させる。この時、入射光は空気とアクリルとの屈折率の差によってスネルの法則が適用され、境界面において所定の屈折角があたえられてプリズムシート内を進行して行く。さらにプリズムシートPSの入射面から空気中に出射する時にも境界面においてスネルの法則による所定の屈折角があたえられて空気中に出射される。
プリズムシートPSを実際の光源装置として用いる場合には、上記結果に基づいてプリズムシートPSの入射面より空気中に出射された出射光の角度で、各光源からの入射光を入射すればプリズムシート内を同様の所定屈折角で進行し、プリズムシートPSの出射面より直上方向に出射光を得ることができる。
そこで、上記の光路を求める方法を適用した光源装置10の各光源からプリズムシートPSに入射した光は、図4、5に示すような光路となる。
図4に示す上側のプリズム列PS2の場合はX−Z平面を示しており、図2に示す光源K1からの入射光P1と光源K3からの入射光P3とがプリズム列PS2の右側のプリズム斜面U2を通過し、また光源K2からの入射光P2と光源K4からの入射光P4とがプリズムシートPS2の左側のプリズム斜面U1を通過して直上方向に出射される。従ってプリズム列PS2に入射する方向は入射光P1、P3とが右傾斜で、入射光P2、P4が左傾斜とその入射方向は逆になるが、その入射光の進行角度はすべて同じ角度となる。
このとき、各入射光におけるプリズム列PS2のプリズム斜面の境界面法線(点線で示す)との角度β2及びα2はすべて同じになる。そしてこれらの角度は屈折率が1.49のアクリルを使用し、プリズム頂角が90°のプリズム列PS2においてはβ2=28.3°、α2=45.0°である。
次に図5に示す下側のプリズム列PS1の場合はY軸−Z軸平面を示しており、各入射光はプリズム列PS1へ屈折透過して入射し、入射プリズム面の逆傾斜となっているプリズム面で全反射してプリズムシート内部を進む。各入射光におけるプリズム列PS1の境界面法線(点線で示す)との角度α1、β1及びγはすべて同じになる。これらの角度は屈折率が1.49のアクリルを使用し、プリズム頂角が60°のプリズム列PS1においてはα1=25.3°、β1=16.7°、γ=61.4°である。なお、図5におけるプリズム列PS1からの各出射光P1〜P4が作図上は直上方向に出射されるように図示されているが、これらの出射光は紙面に対して垂直方向に傾斜角を有するものであり、図5のY軸−Z軸平面では傾斜が見えない方向になっているためである。しかし実際には出射光P1、P3は紙面の奥方向へ向う傾斜角を有し、出射光P2、P4は紙面の手前方向へ向う傾斜角を有している。図5におけるα1、β1においても同様で微小な角度で図示されているが、実際には紙面に対して垂直方向に傾斜角を有するものとなる。
図6は入射光の通過光路を示す上面図及び側面図であり、中央にプリズムシートPSの上面図を示し、左側に図5に示したX軸方向から見た側面図、下側に図4に示したY軸方向から見た側面図をあわせて示している。プリズムシートPSの上面図における実線と点線は、図2と同様にプリズム列における頂部と谷部のラインを示している。図6において直上方向に向かう光線はプリズム列PS2からの出射光だけであり、図5では紙面に対して垂直方向に傾斜角を有し図示できなかった光線も、上面図及び異なる方向の側面図から見れば光線の傾斜と進行方向が解るようになっている。各入射光P1〜P4の傾斜方向はそれぞれ異なっているが、その傾斜角度はすべて同じであり、Z軸に対しては63.1°、X軸―Y軸平面におけるX軸に対しては61.4°の同一角度の傾斜を有している。これをプリズム列PS1におけるプリズム斜面の境界面法線を基準にすると25.3°の傾きとなり斜光入射する。各入射光の各プリズム境界面法線との角度は前述したとおりであり、プリズム列PS2を透過して上面より直上方向に出射される。なお、図4〜図6においては、理解を容易にするために入射光P1〜P4は別々のプリズム斜面を通過して直上方向に出射している状態を示したが、実際には各々同一のプリズム斜面にも同時に通過して合成されるものである。
図7は二つのプリズム列PS1、PS2を入射光が連続して通過していく光路の進行状態を模擬的に示したものであり、入射光P1のみを代表的に示している。すなわち、二つのプリズム列の下側よりZ軸に対しては63.1°、X軸―Y軸平面におけるX軸に対しては61.4°の角度でプリズム列PS1に向かう入射光P1は、プリズム列PS1のプリズム斜面L2に境界面法線から25.3°の傾きで入射する(f1)。光線は屈折し境界面法線から16.7°の傾きでプリズムシート内を進みプリズム斜面L1に向かう。プリズム斜面L1に到達する光線はプリズム斜面L1の境界面法線からは61.4°の角度であり、臨界角よりも大きな角度で境界面に到達するため全反射する(f2)。全反射した光線は到達時と同様の境界面法線から61.4°の傾きでプリズムシート内を進みプリズム列PS2に向かい、プリズム列PS2のプリズム斜面U2に境界面法線から28.3°の傾きで到達する(f3)。光線は屈折し境界面法線から45.0°の傾き、すなわちZ軸と平行な直上方向の空気中に出射される。また、図示は省略したが、入射光P2、P3、P4についても図4〜図6に示した光路に従って同様に進行出射されるものである。
このように、両面に交叉させて形成したプリズム列を有するプリズムシートに対して、入射光をX軸―Y軸平面方向の角度とZ軸方向の角度を有する斜め方向から入射させることで、プリズム斜面を斜めに使用している。この結果、同一の光学的条件のもとで4方向からの入射光を同時に入射させて合成することができ、R光とG光とB光とを合成した単一の白色光PwとしてプリズムシートPSの出射面より直上方向に出射させる。
ところで、光源装置10では、次に各光源からプリズムシートに入射される光線のうち、プリズムシートの出射面側に出射される有効光線とプリズムシートの出射面側に出射されない無効光線が存在する。この無効光線が生じる理由について、図8を参照しながら説明する。図8は上側のプリズム列PS2の部分断面図であり、1例としてプリズムシートPSのプリズム列PS2に図2における光源K2からの入射光P2が入射した状態を示している。図8に示すように、光源K2からの入射光P2は左傾斜の入射光であり、プリズム列PS2の左傾斜のプリズム斜面U1に入射した光線が有効光として出射されるため、プリズム斜面U1が有効プリズム斜面となり、右傾斜のプリズム斜面U2が非有効プリズム斜面となる。
上記前提により光源K2からある幅を有する入射光P2がプリズムシートPSの入射面側より入射すると、黒塗り矢印で示す大部分の光線は有効プリズム斜面であるプリズム斜面U1を通過し有効光P2aとして出射される。しかし白塗りの矢印で示す入射光の一部は非有効プリズム斜面であるプリズム斜面U2に当って反射し、プリズム内を進んでプリズム斜面U1に当り屈折して出射する。さらに空気中を進み隣のプリズムのプリズム斜面U2に当って屈折し、再びプリズム内を進んでプリズム斜面U1に当って反射することにより、非有効光P2bとしてプリズムシートPSの入射面側に放出される。
すなわち、黒塗り矢印で示す有効光はプリズム斜面U1に当ったとき、臨界角よりも小さい角度で当るため光線は屈折して透過する。一方白塗りの矢印で示す非有効光はプリズム斜面U2に当ったとき、臨界角よりも大きい角度で当るため光線は反射する。前記プリズム斜面U2に当って反射した非有効光はその後、臨界角との関係によって透過と反射を行い入射時とは反対方向へ向かって進むことになる。本実施例におけるプリズムシートPSの場合は非有効光の光路は、最初に下側からプリズムシート列PSへ入射する角度と、最後に下側へプリズムシートPSから出射する角度は同じになる。
次に、上記非有効光を有効光に変換する原理を図9により説明する。図9は光源K2からの出射光の非有効光を光源K1のバンドパスミラー5rによって有効光に変換する構成を示すプリズムシートと光源の部分断面図である。光源K2からの出射光P2は有効光P2aと非有効光P2bを含んでおり、黒塗り矢印で示す有効光P2aはプリズム列PS2のプリズム斜面U1を通過して直上方向に出射される。また白塗り矢印で示す非有効光P2bはプリズム斜面U2に入射して反射、屈折を繰り返してプリズムシートPSの下面側に出射される。なお、図9においてプリズム列PS1を進む光線が2回角度を変える様子を矢印の向きの変化で示しているが、これは前記図5で説明した透過及び反射を行う光線を異なる方向から見た状態で示しており、光源K2から出射する光線は紙面に対して奥方向にも傾斜角を有し、光源K1のバンドパスミラー5rに入出射する光線は紙面に対して手前方向にも傾斜角を有している。また、図9において光源K2と光源K1は、図3に示すとおりX軸とY軸とで区分した4つのゾーンのうちS2とS1の隣接したゾーンとなる。
ここで注目すべき点は、非有効光P2bの進行方向及び角度である。前記図8で説明したとおり、非有効光P2bの最初に下側からプリズムシートPSへ入射する光線と、最後に下側へプリズムシートPSから出射する光線は、方向は異なるが角度が同じになることである。この結果プリズムシートPSの入射面側から出射された非有効光P2bは隣接する位置に配置されている光源K1のバンドパスミラー5rに当って反射されることにより有効光P2aに変換される。すなわち反射された有効光P2aは右傾斜の入射光となってプリズムシートPSの入射面側から入射され、プリズム列PS2のプリズム斜面U2を通過して直上方向に出射される。この非有効光P2bを有効光P2aに変換できるのは、非有効光P2bの光路が最初に下側からプリズムシート列PSへ入射する角度と、最後に下側へプリズムシートPSから出射する角度が同じになるためである。
また、バンドパスミラー5rに当って反射された有効光P2aがプリズム列PS2のプリズム斜面U2に入射できるのはプリズムのサイズに対し、バンドパスミラーのサイズやプリズム面からバンドパスミラーまでの距離が大幅に違っているためである。すなわちプリズム列のピッチは1μm〜100μmと微細であるのに対し、バンドパスミラーのサイズやプリズムからの距離は5〜20mmと2桁程度異なるため、長い距離を進行した光線は平行性や部品組立て精度等の影響により多少の揺らぎをもつことになる。従ってバンドパスミラー5rに当って反射された有効光P4aは正確にもとの位置に戻るのではなく、多少の揺らぎをもって入射角の広いプリズム斜面U2に戻っていくことになる。この結果、反射光のほとんどがプリズム斜面U2を通過して直上方向に出射されることにより、非有効光は有効光に変換される。
次に、上記非有効光P2bを有効光P2aに変換する構成を図10、図11により説明する。図10は光源K2の出射光P2の非有効光P2bを光源K1のバンドパスミラー5rによって有効光P2aに変換する構成を示すプリズムシートと光源の断面図、図11は光源K1の出射光P1の非有効光P1bを光源K4のバンドパスミラー5gによって有効光P1aに変換する構成を示すプリズムシートと光源の断面図である。なお、図10、図11において太い矢印は所定の面積を有する光線束を示しており、有効光を白塗り矢印で示し、非有効光を斜線矢印で示している。図10において光源K2と光源K1とは図9で説明したとおり隣接位置に配置されており、光源K2からの出射光P2は有効光P2aと非有効光P2bを含んでいる。そして白塗り矢印で示す有効光P2aの光線束はプリズムシートPSの多数のプリズム斜面U1を通過して直上方向に出射され、また斜線矢印で示す非有効光P2bの光線束は多数のプリズム斜面U2に入射したのち反射、屈折を繰り返してプリズムシートPSの出射面側に出射される。
このプリズムシートPSの入射側から出射された非有効光P2bの光線束は隣接する位置に配置されている光源K1のバンドパスミラー5rに当って反射されることにより有効光P2aの光線束に変換される。すなわち反射された有効光P2aの光線束は右傾斜の入射光となってプリズムシートPSの下面側から入射され、多数のプリズム斜面U2を通過して直上方向に出射される。
なお、この変換動作における、バンドパスミラーの役割は以下の通りである。まず光源K2における、バンドパスミラー5gはG光の波長領域の光線のみが通過し、他の波長領域の光線を反射するので、光源K2から発光されるG光の出射光P2はバンドパスミラー5gを通過してプリズムシートPSに入射する。また光源K1におけるバンドパスミラー5rはR光の波長領域の光線のみが通過し、他の波長領域の光線を反射するのでプリズムシートPSから入射するG光の入射光P2gは反射されてプリズムシートPSに再入射することになる。すなわち、バンドパスミラー5は対応する光源からの発光光線を通過させ、他の光源からの発光光線を反射することによって、他の光源からの発光光線の非有効光を有効光に変換する機能を有するものである。
図11は光源K1の出射光P1の非有効光P1bを光源K2のバンドパスミラー5gによって有効光P1aに変換する構成を示すプリズムシートと光源の断面図であり、図10に示す変換構成と逆の関係を示すものである。すなわち、光源K1から出射される出射光P1は有効光P1aと非有効光P1bを含んでいる。そして白塗り矢印で示す有効光P1aの光線束はプリズムシートPSの多数のプリズム斜面U2を通過して直上方向に出射され、また斜線矢印で示す非有効光P1bの光線束は多数のプリズム斜面U1に入射したのち反射、屈折を繰り返してプリズムシートPSの入射面側に出射される。
このプリズムシートPSの入射面側から出射された非有効光P1bの光線束は隣接する位置に配置されている光源K2のバンドパスミラー5gに当って反射されることにより有効光P1aの光線束に変換される。すなわち反射された有効光P1aの光線束は左傾斜の入射光となってプリズムシートPSの下面側から入射され、多数のプリズム斜面U1を通過して直上方向に出射される。
なお、この変換動作における、バンドパスミラーの役割は以下の通りである。まず光源K1における、バンドパスミラー5rはR光の波長領域の光線のみが通過し、他の波長領域の光線を反射するので、光源K1から発光されるR光の出射光P1はバンドパスミラー5rを通過してプリズムシートPSに入射する。また光源K2におけるバンドパスミラー5gはG光の波長領域の光線のみが通過し、他の波長領域の光線を反射するのでプリズムシートPSから入射するR光の入射光P1bは反射されてプリズムシートPSに再入射することになる。
すなわち、光源K2と光源K1とは各々のバンドパスミラーによって互いに相手の非有効光を有効光に変換する機能を果たしている。そしてこの2つの変換動作は同時におこなわれているものである。さらに隣接配置された光源K4と光源K3も同様の相互交換機能を果たしているので、すべての光源の非有効光は同時に有効光に変換されることになる。
図12は、図10に示す光源K2からの入射光と、プリズムシートPSからの反射光の関係をX−Y平面で示す平面図である。図12においてX−Y軸に対する4つのゾーンは図2及び図3に示す光源配置に対応しており、P2はゾーンS2の光源K2からの入射光、P2bはゾーンS1へ向う反射光である。光源K2からの入射光の場合はゾーンS3とゾーンS4へ向う反射光は存在せず、その光線を点線で示してある。X−Y平面においてはすべての光線方向はX軸から61.4°の方向であり、光源K2からの入射光P2はそのほとんどが直上方向に出射される。そしてその一部分はプリズムシートPSで反射屈折されてゾーンS1へ向う。
光源からの入射光とプリズムシートからの反射光の関係は、ゾーンS1、S3、S3の各光源からの発光光線についても同様である。図13に、各光源からの入射光と、プリズムシートPSからの反射光の関係をX−Y平面で示す。図13の(a)はゾーンS3の光源K3からの入射光を示し、(b)はゾーンS4の光源K4からの入射光を示し、(c)はゾーンS1の光源K1からの入射光を示し、(d)はゾーンS2の光源K2からの入射光を示すものである。すなわち図12で説明したように各光源からの入射光に対してプリズムシートPSからの反射光の関係は、光源の存在するゾーンに対して隣接するゾーンに反射光が向い、残りのゾーンには反射光が存在しないことは前述の通りである。そして各ゾーンからの入射光に対して反射光の存在しないゾーンは図13の(a)〜(d)に示す通りであり、ゾーンS1、S2の光源K1、K2からの入射光に対してはゾーンS3、S4に反射光が存在せず、ゾーンS3、S4の光源K3、K4からの入射光に対してはゾーンS1、S2に反射光が存在しないことがわかる。
図14は図1に示す第1実施例の光源装置10における光源K3からの入射光と、プリズムシートPSからの反射光の関係をX−Y平面で示す平面図である。光源装置10においてはR光、B光、G光の各発光光線を混色して出射するものであるが、現在のLEDではR・LED、B・LEDに比べてG・LEDの発光量が少ないためG・LEDを2個使用し、図14に示すようにゾーンS1にR・LED、ゾーンS2にG・LED、ゾーンS3にG・LED、ゾーンS4にB・LEDを配置している。各LEDの配置位置は、図13に示す反射光の方向が考慮されて光源が配置されており、反射光である非有効光の有効光への変換が効率良く実現されている。すなわち光源K3から発光された入射光P3の反射光P3bはゾーンS4に向うが、ゾーンS4には光源K4が配置されており、この光源K4に設けられたバンドパスミラー5bによって反射され有効光に変換される。反射光P3bを透過させるバンドパスミラー5gを設けた光源K2は、光源K3の反射光が存在しないゾーンS2に配置させることによって反射光である非有効光の有効光への変換効率を高めている。
上記のように同色の発光光源の配置は、互いの反射光が存在しないゾーンに配置すれば良く、この配置の関係はプリズムシートの入射面側に形成されたプリズム列に平行な軸線に対して対向するゾーンに配置されていれば良い。本実施例においては、光源K2及び光源K3の光源位置にはともにG・LEDが設けられており、配置関係は図14に示すとおりX軸とY軸とで区分した4つのゾーンのうち、X軸に対して対抗するゾーンであるS2とS3に分散されて配置されている。すなわち有効光への変換効率を高められる配置関係は、入射面側に形成されたプリズム列PS1に平行なX軸に対して対抗するゾーンに同色の発光光源を分散配置すれば良く、例えば4つのゾーンのうちS1またはS2に光源が配置した場合は、同色の発光光源をS3またはS4に配置すれば良いことになる。
なお、本実施例におけるプリズムシートは、プリズム列PS1の頂角が60°、プリズム列PS2の頂角が90°で、プリズム列PS1とプリズム列PS2は直交して交叉しており、プリズム列PS1側を入射面とし、プリズム列PS2側を出射面としている。プリズムシートから戻される反射光の割合は、上記プリズムシートの条件及び、プリズムシートの屈折率、プリズムの形状等によって変化する。例えば、本実施例におけるプリズムシートにおいて二つのプリズム列の頂角をともに60°とすると、直上方向に出射される光線量が増しプリズムシートから戻される反射光の割合を減らすことができる。プリズムシートの構成は、プリズムシートの加工条件や後述する光源装置における光線の広がりなどを考慮し適宜設定すれば良い。
次に本発明の光源装置における光線の広がりについて説明する。図15はプリズムシートPSの下面に入射光P1及びP4が入射した時の光線の広がりを示す側面図である。この光源装置を照明装置とするとZ軸に平行方向が照明装置の出射光軸であり、Z軸からθ1(63.1°)傾いた方向が光源K1、K4からの入射光軸となる。また水平軸はプリズムシートPSのX軸から61.4°回転した軸である。光源K1から光束幅がHの入射光P1をプリズムシートPS1の下面に入射した場合を考えると、斜め方向から水平面に向けて幅のある光線を入射させているため、入射面において光線の幅が広がり、2.2Hの幅の光線となって出射される。また、光源K4からの入射光P4も、光源K1の入射光P1と同様の条件で対称位置から入射され、同様の広がりとなる。
図16は、図15に示す光源装置において、プリズムシートPSに光源K1〜K4の4光源によって4方向から入射光を入射させた時の光線の広がりを示す平面図である。図16において点線はX軸から61.4°回転した軸である。またS14は光源K1とK4によって構成された照明光、S23は光源K2とK3によって構成された照明光であり、各々短軸が入射光の幅H、長軸が出射光の幅2.2Hの楕円形となっている。そしてこの2個の楕円形の照明光S14、S23は中心点を共通にして重ね合わされ、この結果斜線で示す2個の楕円形の重なり部分が4つの光源K1〜K4の合成された照明光Sとして利用できる。すなわち4つの光源K1〜K4をR光、B光、G光、G光にした場合には、照明光Sが混色された白色光Pwとして利用できる。
(第2実施例)
次に本発明の第2実施例における光源装置について図17〜図19を参照しながら説明する。図17はプリズムシートPSの下面に光源K1、K4から入射光P1及びP4が入射した時の光線の広がりを示す側面図であり、第1実施例の光源装置における図15に対応するものである。従って図15の光源装置と同一要素には同一番号を付し、重複する説明を省略する。図17の光源装置において図15の光源装置と異なるところは、光源K1及び光源K4とプリズムシートPSの下面との間の光路中に光学装置として縦と横とで異なる曲率半径を有するレンズを設けたことであり、本実施例においてはアナモフィックレンズ12が、設けられている。
次に図17、図18により光線の広がり状態を説明する。いま光源K1から図18(a)に示すような直径がHの円形を有する入射光P1が放射された場合を考えると、この入射光P1はアナモフィックレンズ12を通ることによって、縦と横とで異なる光学変化を受けることにより、入射光P1は図18(b)に示すような横方向の長軸がHで、縦方向の短軸がHsの楕円形の光線形状となってプリズムシートPSの下面に入射する。この結果、斜め方向から水平面に向けて入射させた入射光P1は、入射面において光線の縦方向の幅が広がることで光線幅HsがHに広がり、図18(a)に示す直径がHの円形を有する光線に復元して出射される。すなわち、入射光P1をアナモフィックレンズ12を用いて、予め斜光入射によって広がる分だけ縮めておくことによって、入射光と同一形状の出射光を得るようにしている。
図19は、図17に示すアナモフィックレンズ12を有する光源装置において、プリズムシートPSに光源K1〜K4の4光源によって4方向から入射光を入射させた時の光線の広がりを示す平面図であり、第1実施例の光源装置における図16に対応するものである。図19において図16と異なるところは、光源K1とK4によって構成された照明光S14、光源K2とK3によって構成された照明光S23共に直径がHの円形となるため、重ね合わされた照明光Sも直径がHの円形となる。従って照明光S14、S23、Sはすべて斜線で示す1個の円形となっている。すなわち、第2実施例における光源装置は入射光のすべてを照明光として利用できるため、効率の良い光源装置となる。なお、図17の光源装置においては図15に示す第1実施例の光源装置の光路中にアナモフィックレンズ12を設ける構成を示したが、これに限定されるものではなく、各光源Kに設けられている集光レンズ2の替わりにアナモフィックレンズ12を設けても良い。また、アナモフィックレンズ12の出射面に反射膜を成膜して、バントパスミラーの機能を持たせても構わない。
(第3実施例)
次に本発明の第3実施例における光源装置について図20、図21により説明する。図20は第3実施例における光源装置の斜視図であり、図1に示す第1実施例の光源装置と基本的構成は同じであり、同一要素には同一番号を付し、重複する説明を省略する。図20において20は光源装置であり、図1の光源装置10と異なるところは、光源K3の発光手段としてG・LEDの替わりに白色LED1wを配置したことである。
次に白色LED1wの構成を説明する。図21は蛍光体混色型の白色LEDの断面図である。1wは白色LEDであり、電極31、32を有する基板33にB・LED1bが接続されており、該B・LED1bをYAG系の蛍光粒子35を混入した透明樹脂36でモールドしている。
上記白色LED1wの動作は、前記電極31、32に駆動電圧を印加するとB・LED1bが青色光Pbを発光する。そしてこの青色光Pbが透明樹脂36に混入された蛍光粒子35に衝突すると蛍光粒子35が励起されて波長変換が行われ、蛍光粒子35から黄色光Peが発光される。この結果白色LED1wからは、前記B・LED1bから発光されて蛍光粒子35に衝突せずに出力される青色光Pbと、蛍光粒子35に衝突して波長変換された黄色光Peとが混合された蛍光系の白色光Pwyとして発光される。
図20に示すように、光源装置20は、光源K1にはR・LED1r、光源K2にはG・LED1g、光源K3には白色LED1w、光源K4にはB・LED1bを配置して混色を行っているため、R、G、BのLEDによる混色に加えて白色LED1wによる蛍光系の白色光Pwyが混色されることによって演色性が良く明るい光源装置が実現できる。
(第4実施例)
次に本発明の第4実施例における光源装置について図22により説明する。図22は本発明の第4実施例における光源装置の斜視図である。図22において30は光源装置であり、基本的構成は図1の光源装置10と同様であり、同一要素には同一番号を付し重複する説明を省略する。光源装置30において光源装置10と異なるところは、ゾーンS3に配置されていた光源K3を単なる反射ミラー6に置き換えたことである。すなわち光源装置30においては光源としてはR光の光源K1、G光の光源K2、B光の光源K4の3光源を使用し、ゾーンS3に配置されている反射ミラー6は単に各光源からの反射光をすべて反射させて、非有効光から有効光への変換機能のみを行うものである。この構成においては光源K2に設けるG・LEDとしては、駆動電流を大きくして光量を増加させるか、または実装するG・LEDの数を増加させることにより、他のR・LEDやB・LEDとの光量をバランスさせることが望ましい。
また、光源数を2つとしても良い。例えば、R・LEDを有する光源K1とB・LEDを有する光源K4を配置し、光源が配置されない2ヶ所のゾーンに反射ミラー6を配置すれば、プリズムシートPSからの出射光は光源K1のR光と光源K4のB光が混色したカラー光となる。すなわちプリズムシートによって2光源を混色させるとともに、反射ミラーによって非有効光を有効光への変換を行う構成であり、2光源の混色及びミラーによる非有効光の有効光への変換動作は前述した通りである。なお、配置する光源は、目的とするカラー光の色に応じて任意に設定できる。本実施例における光源装置30は、1枚のプリズムシートで3つまたは2つの光源を効率良く混色させ単色光として利用することができ、可変カラー照明装置等としても利用が期待できる。
(第5実施例)
次に本発明の第5実施例における光源装置の光源について説明する。図23は本発明の第5実施例の光源装置における光源の断面図である。図23においてKは光源であり、ケース3の内部にLED1、2個のレンズ2a、2bが組み込まれ、第2レンズ2bの出射面にバンドパスミラー5の被膜が形成されている。すなわち本実施例における光源Kは、2個の集光レンズを用いてLED1の発光を平行光線化するとともに、第2レンズ2bの出射面にバンドパスミラー5を被膜形成することによってバンドパスミラー5の一体化を行っており、さらに第2レンズ2bの出射面を凹レンズとすることにより反射光の集光性も良くしている。
なお、バンドパスミラー5を被膜形成する第2レンズ2bの出射面は、凹レンズ(凹面鏡)に限らず凸レンズ(凸面鏡)や平面レンズでも良いが、それぞれ発光源であるLEDの発光状態や反射光の状態によって適宜決めることが望ましい。すなわち、LEDが多面発光のように広がりを有する光源の場合には、反射光を絞る機能を有する凹レンズが良く、LEDが中心に強度を有する点発光の場合は、反射光を広げる機能を有する凸レンズが望ましい。
(第6実施例)
次に本発明の光源装置をバックライトとする液晶表示装置の構成を説明する。図24は本発明の光源装置をバックライトとする液晶表示装置を模式的に示す断面図であり、10は図1に示す本発明の光源装置で、4個のバンドパスミラー5r、5g、5b、5gが内蔵されている。7は液晶表示素子であり、上偏光板11、下偏光板12を備えている。8は液晶表示素子7と光源装置10の間に配置された反射型偏光変換素子、9は反射型偏光変換素子8と光源装置10に備えられたバンドパスミラー5との間に配置された位相差板である。そして前記液晶表示素子7、反射型偏光変換素子8、位相差板9によって液晶表示装置が構成され、光源装置10がバックライトを構成している。なお、光源装置は上記のいずれの光源装置でもかまわない。
次に、本発明の液晶表示装置における照明光の作用について説明する。図24において格子模様で示すPwは光源装置10からの出射光、斜線で示すPpは反射型偏光変換素子8を透過する光線(例えばP波光線)、梨地模様で示すPsは反射型偏光変換素子8で反射される光線(例えばS波光線)である。まず光源装置10から出射された出射光Pwは位相差板9を透過して反射型偏光変換素子8に向かう。そして反射型偏光変換素子8では出射光PwのうちのP波光線Ppは反射型偏光変換素子8を通過して液晶表示素子7を照明する。しかしS波光線Psは反射型偏光変換素子8で反射されて位相差板9を透過し光源装置10に戻る。
この光源装置10に逆入射されたS波光線Psは、光源装置10から見ると直上方向からの入射光となる。光源装置10は合成された光線が直上方向に出射するようになっているため、直上方向からの入射光は出射時とは逆の光路を通過する。直上方向からの入射光は、まずプリズム列PS2に入射するが、入射光には傾きが無いため均等に二分割されプリズム列PS1に向かう。プリズム列PS1に到達する光線は傾きを有しているが、プリズム列PS1と直交する方向の傾きになるためプリズム列PS1においても光線は均等に二分割される。すなわち直上方向からの光源装置10に逆入射されたS波光線Psは、プリズムシートの2つのプリズム列によって均等に4分割される。4つに分離した光線は出射時とは逆の光路を通過するためそれぞれ4個の光源方向に向い、4個のバンドパスミラー5r、5g、5b、5gにより反射されて再び光源装置10から出射される。この再出射されたS波光線Psは位相差板9を通過することによってP波光線Ppに変換され、今度は反射型偏光変換素子8を通過して液晶表示素子7を照明する。なお、本実施例における位相差板9のレタデーションは位相差板を2回通過することによってS波光線がP波光線に変換されるように設定されている。
図25に反射型偏光変換素子8で反射されて光源装置10に逆入射される光線の状態を示す。図25は1例としてゾーンS1の光源K1から発光されたR光の成分を有する逆入射光線の状態を示しており、逆入射された光線は4等分され4個のバンドパスミラー5r、5g、5b、5gに向う。そしてR光の成分を有する光線は斜線矢印で示すように、バンドパスミラー5g、5bによって反射され再利用される。R光の成分を有する光線は発光元のバンドパスミラー5rは透過するため反射が行われないが、バンドパスミラー5rを透過した光線は細線矢印で示すように、その一部の光線は反射率が高いLED素子の実装面に当って反射し再利用される。
上記のとおり、本発明の光源装置と液晶表示素子の組み合わせにおいてはバックライトの光路中に拡散性を高める部材を使用していないため、位相差板を組み合わせることによって反射型偏光変換素子のリサイクルを効率よく行うことを可能とするものである。また、本実施例においては液晶表示素子7と光源装置10の間に位相差板9を配置しているが、光源装置を構成するプリズムシートに所望のレタデーションとなる複屈折特性を有するプリズムシートを用いることにより、この位相差板9を省略することができ、さらに薄型で低価格のバックライトを実現することが可能となる。
上記のとおり、本発明によれば、1枚のプリズムシートによる薄型構成の光学系によって複数の光源からの入射光を効率良く合成及び混色することができるため、価格が安く小型薄型で、光学的に光合成性能の優れた光源装置を提供することができる。そしてその応用範囲は広く、一般照明だけでなく、プロジェクター用の光源等に利用することができ、表示装置用のバックライト等に利用することにより、光の利用効率の高い表示装置を実現できる。
本発明の第1実施例における光源装置の外観斜視図である。 図1に示すプリズムシートの構成を示す、上面図及び側面図である。 図2に示すプリズムシートと複数の光源の関係を示す平面図である。 図2に示すプリズム列PS2の部分拡大図である。 図2に示すプリズム列PS1の部分拡大図である。 図2に示すプリズムシートにおける入射光の通過光路を示す上面図及び側面図である。 図2に示すプリズムシートにおける入射光の通過光路を模擬的に示す斜視図である。 図2に示すプリズム列PS2の部分拡大図であり、有効光と非有効光の状態を示す。 図2に示すプリズムシートの部分拡大図であり、有効光と非有効光の状態を示す。 光源K2の出射光の非有効光を光源K1のバンドパスミラーによって有効光に変換する構成を示すプリズムシートと光源の部分断面図である。 光源K1の出射光の非有効光を光源K2のバンドパスミラーによって有効光に変換する構成を示すプリズムシートと光源の部分断面図である。 光源K2からの入射光と、プリズムシートからの反射光の関係をX−Y平面で示す平面図である。 各光源からの入射光と、プリズムシートからの反射光の関係をX−Y平面で示す平面図である。 光源K3からの入射光と、プリズムシートからの反射光の関係をX−Y平面で示す平面図である。 本発明のプリズムシートに入射光が斜光入射した時の光線の広がりを示す側面図である。 図15に示すプリズムシートに4光源から入射した光線の平面図である。 本発明の第2実施例における光源装置のプリズムシートに入射光が斜光入射した時の光線の広がりを示す側面図である。 図17に示すプリズムシートへの入射光の平面図である。 図17に示すプリズムシートに4光源から入射した光線の平面図である。 本発明の第3実施例における光源装置の外観斜視図である。 図20に示す白色LEDの断面図である。 本発明の第4実施例における光源装置の斜視図である。 本発明の第5実施例における光源装置の斜視図である。 本発明の光源装置をバックライトとする液晶表示装置を模式的に示す断面図である。 図24に示す反射型偏光変換素子8で反射されて光源装置10に逆入射される光線の状態を示す平面図である。 従来のカラー投影機の構成図である。 図28に示すリニアプリズム板の部分断面図である。
符号の説明
1 LED
1r 赤色LED
1b 青色LED
1g 緑色LED
1w 白色LED
2、2a、2b 集光レンズ
3 ケース
5、5r、5g、5b バンドパスミラー
6 反射ミラー
7 液晶表示素子
8 反射型偏光変換素子
9 位相差板
10、20、30 光源装置
12 アナモフィックレンズ
13 上偏光板
14 下偏光板
PS プリズムシート
PS1、PS2 プリズム列
K1、K2、K3、K4 光源
P1、P2、P3、P4 入射光
L1、L2、U1、U2 プリズム斜面
S1、S2、S3、S4 ゾーン
Po 集光点
S、S14、S23 照明光
31、32 電極
33 基板
35 蛍光粒子
36 透明樹脂
Pb 青色光
Pe 黄色光
Pwy、Pw 白色光

Claims (18)

  1. 発光波長の異なる複数の光源と、両面に複数の微細なプリズム列が形成され、該プリズム列が所定の角度で交叉するプリズムシートとを備え、該プリズムシートの入射面側に前記複数の光源を所定の角度に傾けて配置することにより前記プリズムシートの入射面側より所定の角度をもって入射された複数の光源からの入射光をプリズムシートの出射面側より混色させた出射光として出力する光源装置であって、前記各光源とプリズムシートの間に、対応する光源から出射された波長領域の光線を透過し、他の波長領域の光線を反射するバンドパスミラーが設けられていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記プリズムシートの入射面側より所定の角度をもって入射された光源からの入射光は、前記プリズムシートの、一のプリズム斜面又は他のプリズム斜面に入射され、一のプリズム斜面に入射した光線は屈折して前記プリズムシートの出射面から出射され、他のプリズム斜面に入射した光線は反射されて前記バンドパスミラーに向い、前記バントパスミラーによって反射されて前記プリズムシートの入射面に入射され、前記プリズムシートの出射面から出射されることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記各光源は、前記プリズムシートにおける両面に形成された各プリズム列の交叉によって形成される4つのゾーンに分散されて配置されていることを特徴とする請求項1または2項に記載の光源装置。
  4. 前記各光源の入射光は、前記プリズムシートにおける所定の集光点に向かって入射することを特徴とする請求項1乃至3項の何れか1項に記載の光源装置。
  5. 前記各光源は、前記プリズムシートにおける所定の集光点に対して、点対称に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記各光源は、前記プリズムシートにおける所定の集光点を通る軸線に対して、線対称に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  7. 前記複数の光源における発光面の前方には、各々集光用のレンズを備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の光源装置。
  8. 前記レンズは縦と横とで異なる曲率半径を有するレンズであることを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
  9. 前記バンドパスミラーは、前記レンズの出射面に形成された反射膜であることを特徴とする請求項7または8に記載の光源装置。
  10. 前記反射膜を形成したレンズの出射面が曲面であることを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記複数の光源は赤色、緑色、青色のLED光源を含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の光源装置。
  12. 前記プリズムシートの入射面側における3ヶ所に、赤色、緑色、青色のLED光源が配置され、1ヶ所に緑色のLED光源が配置されていることを特徴とする請求項11に記載の光源装置。
  13. 前記プリズムシートの入射面側における3ヶ所に、赤色、緑色、青色のLED光源が配置され、1ヶ所に白色のLED光源が配置されていることを特徴とする請求項11に記載の光源装置。
  14. 前記プリズムシートの入射面側における2ヶ所に同じ発光波長のLED光源が配置され、前記2個のLED光源が、前記プリズムシートの入射面側に形成されたプリズム列に平行な軸線に対して対向するゾーンに分散されて配置されていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の光源装置。
  15. 前記プリズムシートの入射面側における光源配置位置の少なくとも1ヶ所に反射ミラーが配置されていることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の光源装置。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の光源装置を液晶セルのバックライトとして備えた液晶表示装置であって、前記液晶セルと光源装置との間には反射型偏光変換素子を設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  17. 前記プリズムシートが複屈折特性を有することを特徴とする請求項16記載の液晶表示装置。
  18. 前記反射型偏光変換素子と前記バンドパスミラーとの間に位相差板を配置したことを特徴とする請求項16記載の液晶表示装置。
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