JP2008287313A - 電力機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】トライアック制御電力機器で、高調波電流の少ない構成を実現することを目的とするものである。
【解決手段】全定格消費電力をPワットの負荷を、n個の各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの負荷2個で構成し、前記負荷のうち、定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷にはトライアックによって供給電力の位相制御を行う。上記構成により、位相制御を行う電力を小さくすることによって、高調波電流の発生を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トライアック制御電力機器の高調波電流抑制技術に関するものである。
従来、電力機器においては、図10に示すように、全消費電力Pワットのヒータ負荷101をマイコン102、ドライバー103、ゼロクロス検出回路104よりなる電力制御手段105でトライアック106の点弧角を変化させる位相制御を行うことで負荷に印加される電力を可変してきた。
トライアックは点弧信号を出せば、次のゼロクロス点まで負荷に電流を供給する便利な素子として広く採用されてきた。
しかし、負荷を流れる電流波形は、図11に示すように、正弦波とはかけ離れた形となり、フーリエ級数展開すると図12に示すように奇数次の高次の高調波電流成分が多く含まれ、実線で示す奇数次の高調波電流の限度値を超える可能性があった。
機器は電源周波数の交流で動作することしか想定されていないので、高次の高調波電流が電源線のインピーダンスに加わると、機器の発熱や誤作動につながる恐れがある。
そのため、電源電圧に応じて高調波電流の限度値が定められている。100V電源でAクラスに分類される機器では、2次の高調波電流の限度値は2.484A、3次の高調波電流の限度値は5.29A、4次の高調波電流の限度値は0.989A、5次の高調波電流の限度値は2.622Aなどとなっている(例えば、非特許文献1参照)。
機器からの高調波を抑えるためにトライアックを使わずにアクティブフィルタを使った回路も提示されているが、回路が複雑になってコストの上では、割高になる(例えば、非特許文献2参照)。
JIS C 61000−3−2 電磁両立性−第3−2部:限度値−高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器) 電源入門講座 富山 峻・梅図 二三寿著 電波新聞社p156―p157
従来の大電力の負荷を1個のトライアックの位相制御によって制御しようとすると、大きな高調波電流が流れ、限度値を超過し、機器の故障や誤動作につながる可能性があった。トライアックの利便さを生かして、しかも高調波電流を低減する電力機器を実現することが望まれていた。
前記従来の課題を解決するため、本発明の電力機器は、n(n≧3)個の複数のトライアックと、トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2n
ワットの1個の負荷にはトライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有するものである。
これによって、全消費電力Pワットの大部分は波形ひずみの少ない、即ち高調波成分の少ないオン−オフ制御で負荷に供給され、定格消費電力P/2nワットの負荷部分だけが位相制御によって供給され、高調波電流の大部分はこの定格消費電力P/2nワットの負荷で発生する事になる。
しかし、定格消費電力P/2nワットの負荷に位相制御により供給される電力は全体の最大の1/2nであるので流れる電流も小さく、従って高調波電流成分も抑制され、機器の発熱や誤作動を防ぐことが可能となる。
本発明の電力機器は、負荷を分割し、位相制御で制御する電力を減ずることで高調波電流の発生を減らし、周辺機器への悪影響を抑制することができる。
第1の発明は、n(n≧3)個の複数のトライアックと、トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷にはトライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有するものであり、位相制御を行う電力をP/2nワットに減ずることにより、高調波電流の発生を抑制し、周辺機器の誤動作を防ぐことが可能となる。
第2の発明は、n(n≧3)個の複数のトライアックと、トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷にはトライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有し、2個の定格消費電力P/2nワットの負荷への通電制御方式を変更する電力制御方式変更手段を有するものであり、定格P/2nワットの2個の制御方式を変更して制御することによって、負荷対象の熱分布の偏在を補正することが可能となる。熱分布の偏在を補正することが可能となる。
第3の発明は、特に第1から第2のいずれかひとつの発明において、n個の負荷をヒータ負荷としたものであり、湯沸し用ヒータなどの高調波電流低減に大いに効果を発揮する。
第4の発明は、2個のトライアックと、トライアックにより100Vの交流電圧の電力線による電力供給を制御される2個の負荷を有し、2個の負荷は、個々が500W以下の定格消費電力であるヒータ負荷であり、ヒータ負荷はそれぞれ、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御と、位相制御による供給電力制御を行うものであり、負荷の定格消費電力が500ワット以下と小さいときは、負荷を2個に分割して、一方をオン−オフ制御、一方を位相制御にすることによって、高調
波電流の発生を抑制して周辺機器の誤動作を防ぐことが可能となる。
第5の発明は、2個のトライアックと、トライアックにより100Vの交流電圧の電力線による電力供給を制御される2個の負荷とを有し、2個の負荷は、個々が500W以下の定格消費電力であるヒータ負荷であり、ヒータ負荷はそれぞれ、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御と、位相制御による供給電力制御を行う電力制御手段を有し、2個の負荷への通電制御方式を変更する電力制御方式変更手段を有するものであり、定格消費電力500ワットの2個の制御方式を変更して制御することによって、負荷対象の熱分布の偏在を補正することが可能となる。熱分布の偏在を補正することが可能となる。
第6の発明は、負荷の電力が供給される対象の温度を検知する温度検知手段と、n(n≧3)個の複数のトライアックと、トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷には前記トライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有し、温度検知手段からの入力信号に応じて電力制御手段は負荷へ供給するものであり、温度検知手段で認識した負荷の電力が供給される対象の温度に応じた電力制御を行い、省エネルギーで、かつ安全な電力装置を実現することができる。
第7の発明は、負荷に供給する電力を設定する電力設定手段と、n(n≧3)個の複数のトライアックと、トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷にはトライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有し、前記電力設定手段からの入力信号に応じて電力制御手段は負荷へ供給する電力制御を行うものであり、最適な負荷電力の設定が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における電力機器の構成図であり、n=4の場合を示している。また負荷は全定格消費電力Pのヒータ負荷1としている。
図1において、水等を温める定格消費電力Pのヒータ負荷1は、定格消費電力P/2の発熱体2と、定格消費電力P/22の発熱体3と、定格消費電力P/23の発熱体4と、定格消費電力P/23の発熱体5とで構成されている。
また、発熱体2への電力の供給はトライアック6によって、発熱体3への電力の供給はトライアック7によって、発熱体4への電力の供給はトライアック8によって、発熱体5への電力の供給はトライアック9によって、電力の通電が制御されている。
また、トライアック6、7、8、9はそれぞれドライバー10、11、12、13の出力がそれぞれのトライアック6、7、8、9のG端子にパルスが入力することによりT1とT2間が、次のAC100V電源の電圧が0Vになるまで導通する。
ドライバー10、11、12、13へは、マイコン(発熱体制御手段)14が、AC100V電源の位相を検出して、0Vになるとパルス出力を送出するゼロクロス検出回路15からZEROin端子に入ってくるパルス信号に同期して、信号を出力する。
上記ドライバー10、11、12、13とマイコン14およびゼロクロス検出回路15で電力制御手段16を構成している。
ここで、ドライバー10、11、12(即ちトライアック6、7、8のGへ入力される信号)を出力するマイコン14のT10、T11、T12端子からは、ゼロクロス検出回路15からの信号と同期して、発熱体2、3、4へ通電、非通電が決定され、通電時は、パルス出力され、非通電時は、パルスが出力されない。
また、マイコン14のT13端子からは、発熱体5の通電電力に応じた位相で(ゼロクロス点から遅れて)、パルスが出力される(例えば半分に電力を絞る時は、90°遅れでパルスが出力される)。
図2は電力制御電圧波形のタイムチャートであり、(a)はゼロクロス電圧に同期したオン−オフ制御波形、(b)は位相制御波形を示す。
T10、T11、T12からはZEROinパルスに同期してパルスが出力されるか、出力されないかが決定され、出力されたときは、発熱体に電流が次のゼロクロスまで流れる。
また、T13からは、ZEROinパルスから一定時間遅れてパルスが出力され、そのパルスが出力されてから次のゼロクロス点まで、発熱体に電流が流れる。
図3は上記制御方法における高調波電流の次数別の高調波電流の分布を示すグラフであり、位相制御を行う負荷の消費電力が1/8となっていることから、理論上は、高次高調波電流のレベルも同じ程度に低減されていることを示している。図3で実線は、奇数時高次高調波電流の限度値を示している。
上記説明した構成と制御方法(オン−オフ制御と位相制御の組み合わせ)によって、全消費電力Pワットのヒータ負荷は最小0〜最大Pワットまでの電力を制御することが可能となり、オン−オフ制御を行う発熱体2、3、4からは非常に小さい高調波電流(理論上はゼロ)しか発生せず、電流ひずみが生じる位相制御を行う発熱体5も、定格消費電力が小さい(全体の1/8)ので高調波電流の大きさも抑制されることになる。高調波電流成分が抑制されることから、機器の発熱や誤作動を防ぐことが可能となる。
なお上記説明はn=4の時を例にして行ったが、nが4以上になっても、一般性を失わない(以下の実施の形態でも同様である)。また、負荷はヒータ負荷として説明したが、電力が分割できる負荷なら、回転器でもかまわない。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における電力機器の構成図であり、n=4の場合を示している。
第1の実施の形態との違いは、定格消費電力P/8ワットの発熱体4と発熱体5の電力制御方法を切換えるリレー(電力制御方式変更手段)17を設けたところにある。
リレー17は2回路で、同時に接点動作するコモン端子C1とC2とNO1とNO2接点とNC1とNC2接点を有するものであり、トライアック8のG端子とNC1及びNO2接点が結ばれ、トライアック9のG端子とNO1及びNC2接点が結ばれている。
また、コモン端子C1とドライバー12の出力とコモン端子C2とドライバー13の出力が結ばれている。図4ではT12からオン−オフ動作、T13から位相制御動作の信号が出され、発熱体4がオン−オフ制御、発熱体5が位相制御されている状態を示している。
マイコン14のCHANGE端子から、リレー17のコイル(図示せず)励磁信号である切換信号が出されると、リレーの接点が動作し、コモン端子C1とNO1接点が導通、またコモン端子C2とNO2接点が導通し、マイコンのT12端子、T13端子が制御する発熱体が切換わり、発熱体4が位相制御、発熱体5がオン−オフ制御されることになる。
このように、定期的に定格消費電力P/8ワットの発熱体4と発熱体5の電力制御方法を切換えることにより、発熱体に加わる熱ストレスを均一化したり、水温分布の均一化に大いに効果を上げることができる。
上記構成では電力制御方式を変更するのにリレー17を用いたが、マイコン14の端子T12とT13の出力パルスの論理を変更してオン−オフ制御と位相制御を切換えても同様の効果を得ることができる。また、そうすることによって外部のリレー17の使用をしないでも済ませることができる。
(実施の形態3)
図5は本発明の実施の形態3における電力機器の構成図である。
水等を温める定格消費電力Pのヒータ負荷20は、定格消費電力500ワットの発熱体21と、定格消費電力500ワットの発熱体22とで構成されている。また、発熱体21への電力の供給はトライアック23によって、発熱体22への電力の供給はトライアック24によって、電力の通電が制御されている。
また、トライアック23、24はそれぞれドライバー12、13の出力がそれぞれのトライアック23、24のG端子にパルスが入力することによりT1とT2間が、次のAC100V電源の電圧が0Vになるまで導通する。
ドライバー12、13へは、マイコン(発熱体制御手段)14が、AC100V電源の位相を検出して、0Vになるとパルス出力を送出するゼロクロス検出回路15からZEROin端子に入ってくるパルス信号に同期して、信号を出力する。
上記ドライバー12、13とマイコン14およびゼロクロス検出回路15で電力制御手段16を構成している。
ここで、ドライバー12(即ちトライアック23のGへ入力される信号)を出力するマイコン14のT12端子からは、ゼロクロス検出回路15からの信号と同期して、発熱体21へ通電、非通電が決定され、通電時は、パルス出力され、非通電時は、パルスが出力されない。
また、マイコン14のT13端子からは、発熱体22の通電電力に応じた位相で(ゼロクロス点から遅れて)、パルスが出力される(例えば半分に電力を絞る時は、90°遅れでパルスが出力される)。
図6は負荷電流波形のタイムチャートであり、(a)はゼロクロス電圧に同期したオン−オフ制御波形、(b)は位相制御波形を示す。
T12からはZEROinパルスに同期してパルスが出力されるか、出力されないかが決定され、出力されたときは、発熱体に電流が次のゼロクロスまで流れる。また、T13からは、ZEROinパルスから一定時間遅れてパルスが出力され、そのパルスが出力されてから次のゼロクロス点まで、発熱体に電流が流れる。
上記説明した構成と制御方法(オン−オフ制御と位相制御の組み合わせ)によって、全消費電力1000ワットのヒータ負荷は最小0〜最大1000ワットまでの電力を制御することが可能となり、オン−オフ制御を行う発熱体21からは非常に小さい高調波電流(理論上はゼロ)しか発生せず、電流ひずみが生じる位相制御を行う発熱体22も、定格消費電力が小さい(全体の1/2)ので高調波電流の大きさも抑制されることになる。高調波電流成分が抑制されることから、機器の発熱や誤作動を防ぐことが可能となる。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4における電力機器の構成図である。
第3の実施の形態との違いは、定格消費電力500ワットの発熱体21と発熱体22の電力制御方法を切換えるリレー(電力制御方式変更手段)17を設けたところにある。
リレー17は2回路の同時に動作するコモン端子C1とC2とNO1とNO2接点とNC1とNC2接点を有するものであり、トライアック8のG端子とNC1及びNO2接点が結ばれ、トライアック24のG端子とNO1及びNC2接点が結ばれている。
また、コモン端子C1とドライバー12の出力とコモン端子C2とドライバー13の出力が結ばれている。
図7はT12からオン−オフ動作、T13から位相制御動作の信号が出され、発熱体21がオン−オフ制御、発熱体22が位相制御されている状態を示している。
マイコン14のCHANGE端子から、リレー17のコイル(図示せず)励磁信号である切換信号が出されると、リレーの接点が動作し、コモン端子C1とNO1接点が導通、またコモン端子C2とNO2接点が導通し、マイコンのT12端子、T13端子が制御する発熱体が切換わり、発熱体21が位相制御、発熱体22がオン−オフ制御されることになる。
このように、定期的に定格消費電力500ワットの発熱体21と発熱体22の電力制御方法を切換えることにより、発熱体に加わる熱ストレスを均一化したり、水温分布の均一化に大いに効果を上げることができる。
上記構成では電力制御方式を変更するのにリレー17を用いたが、マイコン14の端子T12とT13の出力パルスの論理を変更してオン−オフ制御と位相制御を切換えても同様の効果を得ることができる。また、そうすることによって外部のリレー17の使用をしないでも済ませることができる。
(実施の形態5)
図8は本発明の実施の形態5における電力機器の構成図である。
図8において、サーミスタ(温度検知手段)25は、設置された周囲温度を検知してその温度に応じた抵抗値を示す。
サーミスタ25の抵抗値と分割抵抗26とで定電圧電源電圧端子27の電圧を分割し、マイコン14のA/D1端子に電圧が入力される。
入力電圧はマイコン14の内部でA/D変換(例えば1024分割)され、電圧から温度が認識され、制御に必要な電力が計算され、ヒータ負荷1の電力が制御される。
このようにサーミスタ25で対象の温度を認識し、マイコン14にその情報を取り込むことにより、適切な電力が供給される。
その際も、発熱体2、3、4はオン−オフ制御、発熱体5は位相制御を行って、高調波電流が低減されるように動作することは言うまでもない。
(実施の形態6)
図9は本発明の実施の形態6における電力機器の構成図である。
図9において、摺動可変抵抗(電力設定手段)28は、定電圧電源電圧端子27の電圧を摺動端子29で分圧電圧として取り出し、マイコン14のA/D2端子に電圧が入力される。
入力電圧はマイコン14の内部でA/D変換され(例えば1024分割)、電圧から設定電力が認識される。例えば512/1024ならば、P/2(Pは最大消費電力)と認識されてヒータ負荷1の電力が制御される。
このように摺動可変抵抗28で対象の温度を認識し、マイコン14にその情報を取り込むことにより、適切な電力が供給される。
その際も、発熱体2、3、4はオン−オフ制御、発熱体5は位相制御を行って、高調波電流が低減されるように動作することは言うまでもない。
このように各実施の形態によれば、トライアックの利便さを生かして、しかも高調波電流を低減する電力機器を実現することが可能となる。
以上のように、本発明の電力機器は、高調波電流低減に有効な技術であるので、トライアック利用機器、特に家庭電化機器などに応用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態における電力機器の構成図 (a)は本発明の第1の実施の形態における負荷電流のゼロクロス電圧に同期したオン−オフ制御波形のタイムチャート、(b)は位相制御波形のタイムチャート 本発明の第1の実施の形態における高調波電流の次数別分布を示すグラフ 本発明の第2の実施の形態における電力機器の構成図 本発明の第3の実施の形態における電力機器の構成図 (a)は本発明の第3の実施の形態における負荷電流のゼロクロス電圧に同期したオン−オフ制御波形のタイムチャート、(b)は位相制御波形のタイムチャート 本発明の第4の実施の形態における電力機器の構成図 本発明の第5の実施の形態における電力機器の構成図 本発明の第6の実施の形態における電力機器の構成図 従来のトライアックによる電力機器の構成図 従来のトライアックによる位相制御波形のタイムチャート 従来のトライアックによる位相制御による高調波電流の次数別分布を示すグラフ
符号の説明
1、20 ヒータ負荷
2,3,4,5,21,22 発熱体
6,7,8,9,23,24 トライアック
14 マイコン(発熱体制御手段)
15 ゼロクロス検出手段
16 電力制御手段
17 リレー(電力制御方式変更手段)
25 サーミスタ(温度検出手段)
28 摺動可変抵抗(電力設定手段)

Claims (7)

  1. n(n≧3)個の複数のトライアックと、前記トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、前記n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、前記負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、前記トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷には前記トライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有する電力機器。
  2. n(n≧3)個の複数のトライアックと、前記トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、前記n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、前記負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、前記トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷には前記トライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有し、2個の定格消費電力P/2nワットの負荷への通電制御方式を変更する電力制御方式変更手段を有する電力機器。
  3. n個の負荷は、ヒータ負荷である請求項1または2に記載の電力機器。
  4. 2個のトライアックと、前記トライアックにより100Vの交流電圧の電力線による電力供給を制御される2個の負荷とを有し、前記2個の負荷は、個々が500W以下の定格消費電力であるヒータ負荷であり、前記ヒータ負荷はそれぞれ、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御と、位相制御による供給電力制御を行う電力制御手段を有する電力機器。
  5. 2個のトライアックと、前記トライアックにより100Vの交流電圧の電力線による電力供給を制御される2個の負荷とを有し、前記2個の負荷は、個々が500W以下の定格消費電力であるヒータ負荷であり、前記ヒータ負荷はそれぞれ、トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御と、位相制御による供給電力制御を行う電力制御手段を有し、2個の負荷への通電制御方式を変更する電力制御方式変更手段を有する電力機器。
  6. 負荷の電力が供給される対象の温度を検知する温度検知手段と、n(n≧3)個の複数のトライアックと、前記トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、前記n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、前記負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、前記トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷には前記トライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有し、前記温度検知手段からの入力信号に応じて電力制御手段は負荷へ供給する電力制御を行う電力機器。
  7. 負荷に供給する電力を設定する電力設定手段と、n(n≧3)個の複数のトライアックと、前記トライアックで交流電力線による電力供給を制御されるn個の複数の負荷とを有し、前記n個の負荷は、全定格消費電力をPワットとする時、各々がP/2k(k=1、2
    、・・・n−2)ワットの定格消費電力であるn−2個の負荷各1個と、P/2n−1ワットの定格消費電力である負荷2個とからなり、前記負荷のうち定格消費電力P/2k(k=1、2、・・・、n−1)ワットのn−1個の負荷には、前記トライアックによって交流電圧がゼロとなるゼロクロス点での供給電力のオン−オフ制御を行い、定格消費電力P/2nワットの1個の負荷には前記トライアックによって供給電力の位相制御を行う電力制御手段を有し、前記電力設定手段からの入力信号に応じて電力制御手段は負荷へ供給する電力制御を行う電力機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011058791A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Woongjin Coway Co Ltd 温水供給装置及び温水供給方法

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