JP2008287070A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Kazuhiro Nishiyama
和廣 西山
Mitsutaka Okita
光隆 沖田
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Abstract

【課題】 動画視認性に優れ、光利用効率の高い半透過型の液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 反射部と透過部とを有する半透過型液晶画素PXをマトリクス状に配した表示パネルDPと、前記表示パネルを照明するバックライトBLと、前記表示パネルを制御する駆動制御手段CNTとを備え、前記反射部と透過部は直線偏光を用いるように構成されるとともに、前記反射部の液晶層の厚みは前記透過部の液晶層の厚みの約1/2である液晶表示装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示装置に関し、特に動画視認性に優れ、光利用効率の高い半透過型の液晶表示装置に関する。
液晶表示装置に代表される平面表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、パーソナルコンピュータ、情報携帯端末、テレビジョン、あるいはカーナビゲーションシステム等の表示装置として広く利用されている。
この液晶表示装置では、多数の画素がマトリクス状に配され、そのそれぞれの画素の光透過率が制御されることで表示が行われる。そのため、光を利用する形態によって、透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置、あるいは半透過型液晶表示装置の各種の液晶表示装置が知られている。
透過型液晶表示装置は、バックライトと呼ばれる照明装置を表示パネルの背面に設け、その光の透過量を制御して画像を表示する。この透過型液晶表示方式では、周囲光が少ない暗い場所においても良好な画像表示が可能である。しかし、屋外等の周囲光が明るい場所では輝度が不足し、表示視認性が低下する。
一方、反射型液晶表示装置は、表示装置の周囲光を表示パネルの内部で反射させ、その反射量を制御して画像を表示する。このため、屋外等の周囲光が明るい場所での使用には適しているものの、周囲光が少ない暗い場所においては、表示を認識できないという問題がある。
半透過型液晶表示装置では、周囲光を反射することによって画像を表示する反射部とバックライト光を透過することによって画像を表示する透過部とを1画素内に備える。これによって、透過型表示機能と反射型表示機能とを両立させることが可能となり、よって環境照度によらず優れた表示を実現できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−62573号公報
ところで、液晶テレビや携帯電話などの分野では、動画表示に必要とされる高速な液晶応答性を有すると共に、広視野角の実現が可能なOCBモード(Optically Compensated Bend)の液晶表示パネルが注目されている。
OCBモードの液晶表示パネルでは、画像を表示する際には液晶配向がスプレー配向からベンド配向へ転移される必要がある。そのため、電源投入時において比較的大きな電界が液晶に印加される。しかし、この液晶配向は一旦ベンド配向に転移しても、スプレー配向のエネルギーとベンド配向のエネルギーとが拮抗するレベル以下の電圧印加状態や電圧無印加状態が長期間続く場合に、再びスプレー配向に逆転移してしまうという性質を有する。
そこで、ベンド配向からスプレー配向への逆転移を防止するため、例えば1フレームの画像を表示するフレーム毎に大きな電圧を液晶に印加する駆動方式が知られている。例えば、ノーマリホワイトの液晶表示パネルでは、この電圧を黒表示となる画素電圧に設定することにより、一定の割合で黒表示を挿入する、所謂、黒挿入駆動と呼ばれる駆動方法が採られる。ちなみに、この黒挿入駆動は、動画表示において観察者の視覚に生ずる網膜残像の影響で低下する視認性を輝度の離散的なインパルス応答によって改善することにもなる。
しかしながら、この黒挿入駆動は、黒挿入駆動を用いない場合に比して、時間開口率は低下するため、光利用効率は低下する。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、動画視認性に優れ、光利用効率の高い半透過型の液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、反射部と透過部とを有する半透過型液晶画素をマトリクス状に配した表示パネルと、前記表示パネルを照明するバックライトと、前記表示パネルを制御する駆動制御手段とを備えた液晶表示装置において、前記反射部と透過部は直線偏光を用いるように構成されるとともに、前記反射部の液晶層の厚みは前記透過部の液晶層の厚みの約1/2である液晶表示装置である。
この発明によれば、動画視認性に優れ、光利用効率の高い半透過型の液晶表示装置を得ることができる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る半透過型OCB液晶表示装置(以下、液晶表示装置という)について添付図面を参照して説明する。
図1は、液晶表示装置の回路構成を概略的に示す図である。
液晶表示装置は、液晶表示パネルDP、表示パネルDPを照明するバックライトBL、表示パネルDPおよびバックライトBLを制御する表示制御回路CNTを備える。
液晶表示パネルDPは、一対の電極基板であるアレイ基板1および対向基板2間に液晶層3を挟持した構造である。液晶層3は、例えばノーマリホワイトの表示動作のために予めスプレー配向からベンド配向に転移されると共に、表示動作中にベンド配向からスプレー配向への逆転移が、印加される電圧により阻止される液晶を液晶材料として含む。
表示制御回路CNTは、アレイ基板1および対向基板2から液晶層3に印加される液晶駆動電圧により液晶表示パネルDPの透過率を制御する。スプレー配向からベンド配向への転移は、電源投入時に表示制御回路CNTにより行われる所定の初期化処理で比較的大きな電界を液晶に印加することにより得られる。
アレイ基板1では、複数の画素電極PEが透明絶縁基板GL上において略マトリクス状に配置される。また、複数のゲート線Y(Y1〜Ym)が複数の画素電極PEの行に沿って配置され、複数のソース線X(X1〜Xn)が複数の画素電極PEの列に沿って配置される。
これらゲート線Yおよびソース線Xの交差位置近傍には、複数の画素スイッチング素子Wが配置される。各画素スイッチング素子Wは例えばゲートがゲート線Yに接続され、ソース−ドレインパスがソース線Xおよび画素電極PE間に接続される薄膜トランジスタからなり、対応ゲート線Yを介して駆動されたときに対応ソース線Xおよび対応画素電極PE間で導通する。
各画素電極PEおよび共通電極CEのそれぞれは、例えばITO等の透明電極材料からなり、それぞれ配向膜ALで覆われ、画素電極PEおよび共通電極CEからの電界に対応した液晶分子配列に制御される液晶層3の一部である画素領域と共に液晶画素PXを構成する。
複数の液晶画素PXは各々画素電極PEおよび共通電極CE間に液晶容量CLCを有する。複数の補助容量線C1〜Cmは各々対応行の液晶画素PXの画素電極PEに容量結合した補助容量Csを構成する。補助容量Csは画素スイッチング素子Wの寄生容量に対して十分大きな容量値を有する。
表示制御回路CNTは、ゲートドライバYD、ソースドライバXD、バックライト駆動部LD、駆動用電圧発生回路4、およびコントローラ回路5を備える。
ゲートドライバYDは、複数のスイッチング素子Wを行単位に導通させるように複数のゲート線Y1〜Ymを順次駆動する。ソースドライバXDは、各行のスイッチング素子Wが対応ゲート線Yの駆動によって導通する期間において画素電圧Vsを複数のソース線X1〜Xnにそれぞれ出力する。バックライト駆動部LDは、バックライトBLを駆動する。駆動用電圧発生回路4は、表示パネルDPの駆動用電圧を発生する。コントローラ回路5は、ゲートドライバYD、ソースドライバXDおよびバックライト駆動部LDを制御する。
駆動用電圧発生回路4は、補助容量線Cに印加される補償電圧Veを発生する補償電圧発生回路6を含む容量結合駆動を含んでも良い。また、ソースドライバXDによって用いられる所定数の階調基準電圧VREFを発生する階調基準電圧発生回路7、および対向電極CTに印加されるコモン電圧Vcomを発生するコモン電圧発生回路8を含む。
コントローラ回路5は、制御回路10、垂直タイミング制御回路11、水平タイミング制御回路12、フレーム回路17、およびバックライト制御回路14を含む。
制御回路10は、外部信号源SSから入力される同期信号SYNC’に基づいて新たな同期信号SYNC(VSYNC,DE)を生成するとともに、表示制御回路CNT各部の動作を制御する信号を生成する。
垂直タイミング制御回路11は、制御回路10から入力される同期信号SYNC(VSYNC,DE)に基づいてゲートドライバYDなどに対する制御信号CTYを発生する。水平タイミング制御回路12は、制御回路10から入力される同期信号SYNC(VSYNC,DE)に基づいてソースドライバXDに対する制御信号CTXを発生する。
フレーム回路17は、複数の画素PXに対して外部信号源SSから入力される画像データDIを一時保存すると共に、所定タイミングでソースドライバXDに出力する。バックライト制御回路14は、垂直タイミング制御回路11から出力される制御信号CTYに基づいてバックライト駆動部LDを制御する。
画像データDIは複数の液晶画素PXに対する複数の画素データからなり、1フレーム期間(垂直走査期間V)毎に更新される。制御信号CTYはゲートドライバYDに供給され、制御信号CTXはフレーム回路17から得られる画素データDOと共にソースドライバXDに供給される。制御信号CTYは上述のように順次複数のゲート線Yを駆動する動作をゲートドライバYDに行わせるために用いられ、制御信号CTXはフレーム回路17の液晶画素PX単位に得られ直列に出力される画素データDOを複数のソース線Xにそれぞれ割り当てると共に出力極性を指定する動作をソースドライバXDに行わせるために用いられる。
ゲートドライバYDはゲート線Yを選択するために例えばシフトレジスタ回路を用いて構成される。ここで、ゲートパルスは、透過部表示用と反射部表示用の2種を出力する。
なお、本実施の形態の透過部と反射部の表示動作については後で詳細に説明する。
ソースドライバXDは階調基準電圧発生回路7から供給される所定数の階調基準電圧VREFを参照してこれら画素データDOをそれぞれ画素電圧Vsに変換し、複数のソース線X1〜Xnに並列的に出力する。
画素電圧Vsは共通電極CEのコモン電圧Vcomを基準として画素電極PEに印加される電圧であり、例えばフレーム反転駆動およびライン反転駆動を行うようコモン電圧Vcomに対して極性反転される。2倍速の垂直走査速度で反射部表示駆動を行う場合には、例えばライン反転駆動(1H反転駆動)およびフレーム反転駆動を行うようコモン電圧Vcomに対して極性反転される。
また、補償電圧Veは1行分のスイッチング素子Wが非導通となるときにこれらスイッチング素子Wに接続されるゲート線Yに対応した補助容量線CにゲートドライバYDを介して印加され、これらスイッチング素子Wの寄生容量によって1行分の画素PXに生じる画素電圧Vsの変動を補償する容量結合駆動であっても良い。
ゲートドライバYDが例えばゲート線Y1をオン電圧により駆動してこのゲート線Y1に接続された全ての画素スイッチング素子Wを導通させると、ソース線X1〜Xn上の画素電圧Vsがこれら画素スイッチング素子Wをそれぞれ介して対応画素電極PEおよび補助容量Csの一端に供給される。
また、ゲートドライバYDはこのゲート線Y1に対応した補助容量線C1に補償電圧発生回路6からの補償電圧Veを出力し、ゲート線Y1に接続された全ての画素スイッチング素子Wを1水平走査期間だけ導通させた直後にこれら画素スイッチング素子Wを非導通にするオフ電圧をゲート線Y1に出力する。補償電圧Veはこれら画素スイッチング素子Wが非導通になったときにこれらの寄生容量によって画素電極PEから引き抜かれる電荷を低減して画素電圧Vsの変動、すなわち突き抜け電圧ΔVpを実質的にキャンセルする。
図2は、ソースドライバXDの構成を概略的に示す図である。
ソースドライバXDは、シフトレジスタ21、サンプリング・ロードラッチ22、デジタルアナログ(D/A)変換回路23、および出力バッファ回路24を含む。
制御信号CTXには、一行分の画素データの取り込み開始タイミングを制御する水平スタート信号STH、シフトレジスタ21において水平スタート信号STXをシフトさせる水平クロック信号CKHが含まれている。
シフトレジスタ21は、水平スタート信号STHを水平クロック信号CKHに同期してシフトし、画素データDOを順次直並列変換するタイミングを制御する。サンプリング・ロードラッチ22は、シフトレジスタ21の制御により1ライン分の画素PXに対する画素データDOを順次ラッチし、並列的に出力する。デジタルアナログ(D/A)変換回路23は、画素データDOをアナログ形式の画素電圧に変換する。出力バッファ回路24は、D/A変換回路23から得られるアナログ画素電圧をソース線X1,・・・,Xnに出力する。そして、D/A変換回路23は、階調基準電圧発生回路7から発生される複数の階調基準電圧VREFを参照するように構成される。なお、階調基準電圧発生回路7は、1フレーム期間において制御回路10からの切替信号に応じて、階調基準電圧VREFを反射部表示用及び透過部表示用に切替えて出力する。
図3は、液晶表示パネルDPの詳細の断面構造を示す図である。
アレイ基板1は、ガラス板等からなる透明絶縁基板GL、この透明絶縁基板GL上に形成される複数の画素電極PE、およびこれら画素電極PE上に形成される配向膜ALを含む。
対向基板2はガラス板等からなる透明絶縁基板GL、この透明絶縁基板GL上に形成されるカラーフィルタ層CF、このカラーフィルタ層CF上に形成される共通電極CE、およびこの共通電極CE上に形成される配向膜ALを含む。
液晶層3は対向基板2とアレイ基板1の間隙に液晶を充填することにより得られる。カラーフィルタ層CFは赤画素用の赤着色層、緑画素用の緑着色層、青画素用の青着色層、およびブラックマトリクス用の黒着色(遮光)層を含む。
また、液晶表示パネルDPはアレイ基板1および対向基板2の外側に配置される一対の位相差板RT1、RT2、これら位相差板RT1、RT2の外側に配置される一対の偏光板PL1、PL2、およびアレイ基板1側の偏光板PL1の外側に配置される光源用のバックライトBLを備える。
アレイ基板1側の配向膜ALおよび対向基板2側の配向膜ALは互いに平行にラビング処理される。これにより、液晶分子のプレチルト角は約10°に設定される。
偏光板PL1及びPL2は、これらを通過した光の偏光状態を制御する。すなわち、偏光板PL1は、自身を通過する光の偏光状態を制御する。したがって、偏光板PL1に入射したバックライト光は、所定の偏光状態を保って液晶層3に入射する。
ここで適用される偏光板PL1及びPL2は、光の進行方向に直交する平面内において、互いに直交する吸収軸及び透過軸を有している。このような偏光板は、ランダムな方向の振動面を有する光から、透過軸と平行な1方向の振動面を有する光すなわち直線偏光の偏光状態を有する光を取り出すものである。
位相差板RT1及びRT2は、それぞれ互いに直交する遅相軸及び進相軸を有している。遅相軸は、複屈折を議論する上で、相対的に屈折率の大きな軸に対応し、進相軸は、相対的に屈折率の小さな軸に対応する。遅相軸は、異常光線の振動面と一致するものとする。進相軸は、常光線の振動面と一致するものとする。常光線及び異常光線の屈折率をそれぞれno及びneとし、それぞれの光線の進行方向に沿った位相差板の厚さをdとしたとき、位相差板のリタデーション値Δn・d(nm)は、(ne・d−no・d)で定義される(つまり、Δn=ne−no)。
従って、位相差板RT1及びRT2を適宜選定することによって、所望のリタデーション値を得ることができる。
本実施の形態では、この位相差板RT1及びRT2の構成が従来と異なっている。
図4は、液晶表示装置の概略の構成を示す断面図である。
図4の(1)は、本実施の形態における液晶表示装置の概略構成を示し、図4の(2)は、従来の形態における液晶表示装置の概略構成を示している。
従来では、位相差板RTは、λ/4板、Cプレート、Aプレートで構成されていたが、本実施の形態においては、位相差板RTは、例えばCプレート、Aプレートで構成されている。即ち、λ/4板を備えていない構成である。
まず、Cプレート、Aプレートについて説明する。
Cプレートは、画面を斜めから見た場合に生ずる光洩れの原因である屈折率の非等方性を等方性となるように補償する。Aプレートは、配向膜近傍において充分に立上っていないOCBモード液晶の影響による残留リタデーションをキャンセルする。このように、Aプレート、Cプレートは、リタデーションによる表示の劣化を補償するものである。
次に、λ/4板について説明する。
一般に波長板は水晶のような複屈折結晶を利用して、位相差を生じさせるものである。波長板の入射面内に光学軸が配置されるようにすることで、光学軸に平行な偏光成分と垂直な偏光成分とに分離伝播され、その屈折率差による位相差が生ずる。
λ/4板は、偏光板と組み合わされて、直線偏光を円偏光に、また円偏光を直線偏光に変換する場合に使用される。
通常の透過型液晶では、偏光板を用いて直線偏光に変換し、その直線偏光が偏光板を透過する程度(輝度)を制御する。しかし、半透過型液晶では、この透過型モードのみでなく反射型モードについても考慮する必要がある。反射部の液晶層の厚さは透過部の液晶層の厚みの約1/2であって、反射板を備えている。反射部の液晶層に入射した偏光は、この反射板で反射されて液晶層から出射する。
ここで偏光は反射板で反射することによりその位相が180度反転する。このことは、反射部と透過部とでは白と黒とが反転することを意味する。そうすると、半透過型液晶では、透過部と反射部とで同じ画素電圧に対して反転した表示がされることとなる。従って、従来の半透過型液晶では、λ/4板を使用して直線偏光を円偏光に変換して、その円偏光を用いることで問題の解決を図っているのである。
本実施の形態では、上述のようにこの位相差板RT1及びRT2に、円偏光を利用するためのλ/4板を使用していない。従って、本実施の形態では、透過部と反射部とで白黒の表示が反転する。即ち、透過部がノーマリホワイト(NW)駆動のとき、反射部はノーマリブラック(NB)で駆動されることになる。
図5は、本実施の形態における、反射部と透過部のそれぞれの変調率特性を色別に示す図である。図の縦軸は透過部と反射部の変調率(輝度)を表し、横軸は印加電圧を表している。
図5によれば、R(赤)、G(緑)、B(青)における変調率(輝度)の特性が同一ではない。たとえば、Bの最大輝度は、R,Gの最大輝度と異なり低い値である。従って、R、G、Bそれぞれについて独立に変調することが望ましい。また、反射部を駆動するための電圧範囲と、透過部を駆動するための電圧範囲には大きな差は生じていない。従って、反射部と透過部とに供給する駆動電圧を設定する階調基準電圧発生回路は同じ構成であっても良いことがわかる。
図6は、液晶表示装置の駆動方法を示す概要図である。
図6の(1)は、本実施の形態における液晶表示装置の駆動方法を示し、図6の(2)は、従来の形態における液晶表示装置の駆動方法を示している。
従来では、1フレーム期間中に逆転移を防止するための黒挿入期間が設けられている。そして、続く表示期間では透過部と反射部がともに表示動作を実行する。これに対して、本実施の形態では、1フレーム期間中に透過部表示期間と反射部表示期間とが設けられ、それぞれの期間において透過部用、反射部用の画素電圧が液晶画素に供給される。
図10は、本実施の形態の液晶表示装置の駆動方法を説明する図である。
図1、図2、図10を参照しつつ駆動方法を説明する。
上述のようにゲートドライバYDから出力されるゲート線Yを選択するためのゲートパルスは、透過部表示用と反射部表示用の2種が設けられている。
制御信号CTYは、第1スタート信号(透過部表示開始信号)STHA、第2スタート信号(反射部表示開始信号)STHB、クロック信号、および出力イネーブル信号等を含む。
第1スタート信号(透過部表示開始信号)STHAは、透過部表示開始タイミングを制御する。第2スタート信号(反射部表示開始信号)STHBは、反射部表示開始タイミングを制御する。クロック信号は、シフトレジスタ回路においてこれらスタート信号STHA,STHBをシフトさせる。出力イネーブル信号は、スタート信号STHA,STHBの保持位置に対応してシフトレジスタ回路によって所定数ずつ順次または一緒に選択されるゲート線Y1〜Ymへの駆動信号の出力を制御する。
他方、制御信号CTXはスタート信号、クロック信号、ロード信号、および極性信号等を含む。
先ず透過部表示動作について説明する。
ゲートドライバYDは制御信号CTYの制御により1/2フレーム期間においてゲート線Y1〜Ymを透過部表示用に順次選択し、各行の画素スイッチング素子Wを1水平走査期間Hだけ導通させる駆動信号としてオン電圧を選択ゲート線Yに供給する。1行分の入力画素データDIが1行分の透過部表示用画素データTに変換される。1行分の透過部表示用画素データTはフレーム回路17から直列に出力される。
この画素データTがフレーム回路17から出力されるタイミングに合わせて、制御回路10は切替信号を階調基準電圧発生回路7に出力する。階調基準電圧発生回路7は、階調基準電圧VREFを透過部表示用に切替えて出力する。
ソースドライバXDは上述の階調基準電圧発生回路7から供給される所定数の階調基準電圧VREFを参照してこれら画素データTをそれぞれ画素電圧Vsに変換し、複数のソース線X1〜Xnに並列的に出力する。
続いて、反射部表示動作について説明する。ゲートドライバYDは制御信号CTYの制御により、透過部表示動作に続く1/2フレーム期間においてゲート線Y1〜Ymを反射部表示用に順次選択し、各行の画素スイッチング素子Wを1水平走査期間Hだけ導通させる駆動信号としてオン電圧を選択ゲート線Yに供給する。1行分の入力画素データDIが1行分の反射部表示用画素データRに変換される。1行分の反射部表示用画素データRはフレーム回路17から直列に出力される。
この画素データRがフレーム回路17から出力されるタイミングに合わせて、制御回路10は切替信号を階調基準電圧発生回路7に出力する。階調基準電圧発生回路7は、階調基準電圧VREFを反射部表示用に切替えて出力する。
ソースドライバXDは上述の階調基準電圧発生回路7から供給される所定数の階調基準電圧VREFを参照してこれら画素データRをそれぞれ画素電圧Vsに変換し、複数のソース線X1〜Xnに並列的に出力する。
本実施の形態によれば、ノーマリホワイトモードとノーマリブラックモードの2つのモードでの駆動電圧がそれぞれ各画素に印加される。従って、各画素の液晶層には、広い範囲の電圧が映像信号として印加されることになる。この結果、映像信号に含まれる高電圧がOCBモード液晶に印加されることになるため、黒電圧を別途印加する必要がなくなる。
従って、逆転移防止のための黒挿入期間を設けなくても良いため、時間開口率を実質的に100%として光利用効率を増加させることができる。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第1の実施形態に係る半透過型OCB液晶表示装置では、各表示画素を透過領域と反射領域とに夫々区分し、独立して制御可能に構成したが、第2の実施形態では透過領域と反射領域とを共通に制御する点において相違している。詳しくは、透過領域と反射領域とのそれぞれが共通のスイッチング素子Wによって制御される。
液晶表示装置の駆動方法を説明する図である。
また、この液晶表示装置のバックライトBLは、透過部表示期間に合わせて制御回路10が所定タイミングでバックライト制御回路14に点消灯信号を出力し、これによりバックライト制御回路14は、バックライト駆動部LDを駆動してバックライトBLの点消灯を制御するように構成されている。
図1、図2、図7を参照しつつ駆動方法を説明する。
ゲートドライバYDは制御信号CTYの制御により、例えば1/4フレーム期間においてゲート線Y1〜Ymを透過部表示用に順次選択し、各行の画素スイッチング素子Wを1水平走査期間Hだけ導通させる駆動信号としてオン電圧を選択ゲート線Yに供給する。1行分の入力画素データDIが1行分の透過部表示用画素データTに変換される。1行分の透過部表示用画素データTはフレーム回路17から直列に出力される。
この画素データTがフレーム回路17から出力されるタイミングに合わせて、制御回路10は切替信号を階調基準電圧発生回路7に出力する。階調基準電圧発生回路7は、階調基準電圧VREFを透過部表示用に切替えて出力する。
ソースドライバXDは上述の階調基準電圧発生回路7から供給される所定数の階調基準電圧VREFを参照してこれら画素データTをそれぞれ画素電圧Vsに変換し、複数のソース線X1〜Xnに並列的に出力する。
この透過部表示期間に合わせて制御回路10は、所定タイミングでバックライト制御回路14に点消灯信号を出力する。バックライト制御回路14は、バックライト駆動部LDを駆動してバックライトBLの点消灯を制御する。
続いて、反射部表示動作について説明する。ゲートドライバYDは制御信号CTYの制御により、透過部表示動作に続く1/4フレーム期間においてゲート線Y1〜Ymを反射部表示用に順次選択し、各行の画素スイッチング素子Wを1水平走査期間Hだけ導通させる駆動信号としてオン電圧を選択ゲート線Yに供給する。1行分の入力画素データDIが1行分の反射部表示用画素データRに変換される。1行分の反射部表示用画素データRはフレーム回路17から直列に出力される。
この画素データRがフレーム回路17から出力されるタイミングに合わせて、制御回路10は切替信号を階調基準電圧発生回路7に出力する。階調基準電圧発生回路7は、階調基準電圧VREFを反射部表示用に切替えて出力する。
ソースドライバXDは上述の階調基準電圧発生回路7から供給される所定数の階調基準電圧VREFを参照してこれら画素データRをそれぞれ画素電圧Vsに変換し、複数のソース線X1〜Xnに並列的に出力する。
本実施の形態によれば、ノーマリホワイトモードとノーマリブラックモードの2つのモードでの駆動電圧がそれぞれ各画素に時分割で印加される。従って、各画素の液晶層には、広い範囲の電圧が映像信号として印加されることになる。この結果、映像信号に含まれる高電圧がOCBモード液晶に印加されることになるため、黒電圧を別途印加する必要がなくなる。
従って、逆転移防止のための黒挿入期間を設けなくても良いため、時間開口率を実質的に100%として光利用効率を増加させることができる。
上記した実施形態では、透過表示と反射表示の期間をそれぞれ等しくしたが、その用途等に応じて適宜変更することができる。
〔バリエーション〕
図8は、バリエーションの形態の液晶表示装置の駆動方法を説明する図である。
このバリエーションの形態では、上述の駆動方法に加え、さらに反射部表示期間において、フロントライト(不図示)を点灯して反射部を照明する点が第2の実施の形態と異なっている。
本バリエーションの形態によれば、外光の少ない環境においても動画視認性を向上させることができる。
尚、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
上述のバックライト及びフロントライトは、それぞれ画面全体に対応して点灯/消灯が制御されるものとしたが、表示画面を、例えば図9に示すように走査線単位で複数に分割した領域毎に制御するものであってもかまわない。即ち、バックライトBL及びフロントライトは、走査線単位で走査が可能に分割されている。そして、バックライトBLは各領域の透過部表示期間に合わせて制御回路10が所定タイミングでバックライト制御回路14に点消灯信号を出力する。これによりバックライト制御回路14は、バックライト駆動部LDを駆動してバックライトBLの点消灯を制御する。同様に、フロントライトは各領域の反射部表示期間に合わせて制御回路10が所定タイミングでフロントライト制御回路に点消灯信号を出力する。これによりフロントライト制御回路は、フロントライト駆動部を駆動してフロントライトの点消灯を制御する。
なお、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
液晶表示装置の回路構成を概略的に示す図。 ソースドライバの構成を概略的に示す図。 液晶表示パネルの詳細の断面構造を示す図 液晶表示装置の概略の構成を示す断面図。 反射部と透過部のそれぞれの変調率特性を色別に示す図。 液晶表示装置の駆動方法を示す概要図。 本実施の形態の液晶表示装置の駆動方法を説明する図。 バリエーションの形態の液晶表示装置の駆動方法を説明する図。 バリエーションの形態の液晶表示装置の駆動方法を説明する図。 本実施の形態の液晶表示装置の駆動方法を説明する図。
符号の説明
1…アレイ基板、2…対向基板、3…液晶層、4…駆動用電圧発生回路、5…コントローラ回路、7…階調基準電圧発生回路、10…制御回路、14…バックライト制御回路、YD…ゲートドライバ、DI…画像データ、DO,R,T…画素データ、XD…ソースドライバ、RT1、RT2…位相差板、PE…画素電極、CE…共通電極、PX…液晶画素、DP…表示パネル、PL1,PL2…偏光板、BL…バックライト、CNT…表示制御回路、X…ソース線、AL…配向膜、G…ゲート線、W…スイッチング素子。

Claims (8)

  1. 反射部と透過部とを有する半透過型液晶画素をマトリクス状に配した表示パネルと、
    前記表示パネルを照明するバックライトと、
    前記表示パネルを制御する駆動制御手段とを備えた液晶表示装置において、
    前記反射部と透過部は直線偏光を用いるように構成されるとともに、前記反射部の液晶層の厚みは前記透過部の液晶層の厚みの約1/2であること
    を特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記半透過型液晶画素は、OCBモード液晶を用いて構成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 入力される画像データを前記半透過型液晶画素に供給する画素電圧に変換する変換手段を更に有し、
    前記変換手段は、前記画像データを前記反射部用の画素電圧と前記透過部用の画素電圧とに変換することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記駆動制御手段は、1フレーム期間内で前記反射部用の画素電圧による表示と、前記透過部用の画素電圧による表示とを時分割で制御することを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記駆動制御手段は、前記透過部用の画素電圧による表示を制御する期間内で前記バックライトが点灯するように制御することを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記表示パネルを照明するフロントライトをさらに有し、
    前記駆動制御手段は、前記反射部用の画素電圧による表示を制御する期間内で前記フロントライトが点灯するように制御することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 1フレーム期間内の各表示期間の比率は可変に構成されることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  8. 反射部と透過部とを有する半透過型液晶画素をマトリクス状に配した表示パネルと、
    前記表示パネルを照明するバックライトと、
    前記表示パネルを制御する駆動制御手段とを備えた液晶表示装置において、
    前記反射部と透過部のいずれか一方はノーマリホワイトモード、他方はノーマリブラックモードに構成されていること
    を特徴とする液晶表示装置。
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