JP2007156013A - 液晶表示パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】ソースドライバに対する負荷の低減を可能にする。
【解決手段】液晶表示パネルは、各々液晶材料が画素電極PEおよび対向電極CE間に挟持され、これら電極PE,CE間のセルギャップが所望の光学特性を得るために赤、緑および青という画素色毎に独立に設定されたマルチギャップ構造を有する複数の液晶画素PXと、複数の液晶画素PXにそれぞれ接続され各々対応液晶画素PXに電荷を保持させるように駆動される複数の薄膜トランジスタTとを備える。各薄膜トランジスタTの充電能力は対応液晶画素PXのセルギャップに基いて設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばOCB(Optically Compensated Bend)モードの液晶表示パネルに関し、特に液晶画素のセルギャップを画素色毎に独立に設定したマルチギャップ構造の液晶表示パネルに関する。
液晶表示パネルは、コンピュータ、カーナビゲーションシステム、あるいはテレビ受信機等において画像を表を表示するために広く利用されている。
液晶表示パネルは、アレイ基板および対向基板間に液晶層を挟持した構造である。
アレイ基板は略マトリクス状に配置される複数の画素電極、複数の画素電極の行に沿って配置される複数のゲート線、複数の画素電極の列に沿って配置される複数のソース線、複数のゲート線および複数のソース線の交差位置近傍に配置される複数のスイッチング素子を有する。各スイッチング素子は例えば薄膜トランジスタ(TFT)からなり、対応ゲート線が駆動されたときに導通して対応ソース線の電位を対応画素電極に印加する。対向基板は、例えば赤、緑、青の着色層からなるカラーフィルタおよびこのカラーフィルタを覆って複数の画素電極に対向する対向電極を有する。一対の画素電極および対向電極はこれら電極間に位置する液晶層の一部である画素領域と共に液晶画素を構成し、画素電極および対向電極間の電位差である液晶駆動電圧に対応した電界によって画素領域内の液晶分子配列を制御する。ちなみに、各液晶画素はカラーフィルタの着色層に依存した画素色に設定される。
主に動画を表示するテレビ受信機用としては、液晶分子が良好な応答性を示すOCBモードの液晶表示パネルが注目されている。(特許文献1を参照)。液晶分子配向は画素電極および対向電極上で互いに平行にラビングされた配向膜によって電源投入前においてほとんど寝ているスプレイ配向になる。この液晶表示パネルは、電源投入に伴う初期化において印加される比較的強い電界によりスプレイ配向をベンド配向に転移させてから表示動作を行う。
特開2002−202491号公報
ところで、OCBモードの液晶表示パネルでは、マルチギャップ構造が視野角特性やコントラストのような光学特性を改善する技術として提案されている。この技術は、複数の液晶画素のセルギャップ、すなわち画素電極と対向電極との間隔を例えば赤、緑、青という画素色毎に独立に設定するものである。赤画素のセルギャップd(R)、緑画素のセルギャップd(G)、青画素のセルギャップd(B)がd(R)>d(G)>d(B)の関係で互いに異なる場合、赤画素の液晶容量Clc(R)、緑画素の液晶容量Clc(G)、青画素の液晶容量Clc(B)がClc(R)<Clc(G)<Clc(B)の関係となる。全てのTFTはこれら液晶容量Clc(R),Clc(G),Clc(B)のいずれに対しても充電能力の不足を生じない同一のチャネル幅に設定されているが、ソースドライバの消費電力が大きいうえ、電力消費に伴う温度上昇によってソースドライバの駆動能力の低下や経時変化を招いたりするという問題があった。
本発明の目的は、ソースドライバに対する負荷を低減することが可能な液晶表示パネルを提供することにある。
本発明によれば、各々液晶材料が一対の電極間に挟持され、これら電極間のセルギャップが所望の光学特性を得るために画素色毎に独立に設れたマルチギャップ構造を有する複数の液晶画素と、複数の液晶画素にそれぞれ接続され各々対応液晶画素に電荷を保持させるように駆動される複数の薄膜トランジスタとを備え、各薄膜トランジスタの充電能力が対応液晶画素のセルギャップに基いて設定される液晶表示パネルが提供される。
通常、薄膜トランジスタの充電能力はチャネル幅が大きいほど大きくなるが、ゲート−ソース間の寄生容量もチャネル幅が大きいほど大きくなる。この寄生容量はソース線容量を増大させる要因であり、ソース線を駆動するソースドライバの負荷となる。ソースドライバでの消費電力および発熱量は駆動周波数×ソース線容量×(信号振幅)に比例する。このため、セルギャップが最も小さい画素色の液晶画素に対して充電能力の不足が生じないようにチャネル幅を設定し、このチャネル幅を全ての薄膜トランジスタに適用すると、他の画素色を持つ液晶画素に対する充電能力が過剰になるばかりか、薄膜トランジスタの寄生容量を無駄に増大させ、さらにソースドライバの負荷も無駄に増大させる結果になる。
上述の液晶表示パネルでは、各薄膜トランジスタの充電能力が対応液晶画素のセルギャップに基いて設定される。すなわち、複数の液晶画素のセルギャップが画素色毎に異なっている場合でも、各薄膜トランジスタの充電能力を対応液晶画素に対して必要最小限とするようなチャネル幅を利用できるようになる。従って、無駄な寄生容量の増大を回避して、ソースドライバに対する負荷を低減することが可能である。
以下、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置について添付図面を参照して説明する。
図1はこの液晶表示装置の回路構成を概略的に示す。液晶表示装置は液晶表示パネルDP、表示パネルDPを照明するバックライトBL、および表示パネルDPおよびバックライトBLを制御する表示制御回路CNTを備える。液晶表示パネルDPは一対の電極基板であるアレイ基板1および対向基板2間に液晶層3を挟持した構造である。液晶層3は、例えばノーマリホワイトの表示動作のために予めスプレイ配向からベンド配向に転移されると共にベンド配向からスプレイ配向への逆転移が周期的に印加され黒表示となる電圧により阻止される液晶材料を含む。表示制御回路CNTはアレイ基板1および対向基板2から液晶層3に印加される液晶駆動電圧により液晶表示パネルDPの透過率を制御する。スプレイ配向からベンド配向への転移は電源投入時に表示制御回路CNTにより行われる所定の初期化処理で比較的大きな電界を液晶に印加することにより得られる。
図2は液晶表示パネルDPの断面構造を概略的に示す。アレイ基板1は、ガラス板等からなる透明絶縁基板GL、この透明絶縁基板GL上に形成される複数の画素電極PE、およびこれら画素電極PE上に形成される配向膜ALを含む。対向基板2はガラス板等からなる透明絶縁基板GL、この透明絶縁基板GL上に形成されるカラーフィルタ層CF、このカラーフィルタ層CF上に形成される対向電極CE、およびこの対向電極CE上に形成される配向膜ALを含む。液晶層3は対向基板2とアレイ基板1の間隙に液晶材料を充填することにより得られる。図2では、液晶分子19がスプレイ配向した状態にある。また、液晶表示パネルDPはアレイ基板1および対向基板2の外側に配置される一対の位相差板RT、これら位相差板RTの外側に配置される一対の偏光板PL、およびアレイ基板1側の偏光板PLの外側に配置される光源用のバックライトBLを備える。アレイ基板1側の配向膜ALおよび対向基板2側の配向膜ALは互いに平行にラビング処理される。これにより、液晶分子のプレチルト角は約10°に設定される。
アレイ基板1では、複数の画素電極PEが透明絶縁基板GL上において略マトリクス状に配置される。また、複数のゲート線Y(Y1〜Ym)が複数の画素電極PEの行に沿って配置され、複数のソース線X(X1〜Xn)が複数の画素電極PEの列に沿って配置される。これらゲート線Yおよびソース線Xの交差位置近傍には、画素スイッチング素子として薄膜トランジスタTが配置される。各薄膜トランジスタTはゲート線Yに接続されるゲート、ソース線Xおよび画素電極PE間に接続されるソース−ドレインパスを有し、対応ゲート線Yを介して駆動されたときに導通して対応ソース線Xの電位を対応画素電極PEに印加する。
各画素電極PEおよび対向電極CEは例えばITO等の透明電極材料からなり、それぞれ配向膜ALで覆われ、液晶層3の一部である画素領域と共に液晶画素PXを構成し、画素電極PEおよび対向電極CEの電位差である液晶駆動電圧に対応した電界によって画素領域内の液晶分子配列を制御する。
複数の液晶画素PXは各々画素電極PEおよび対向電極CE間に液晶容量Clcを有する。複数の蓄積容量線C1〜Cmは各々対応行の液晶画素PXの画素電極PEに容量結合して蓄積容量Cstを構成する。
表示制御回路CNTは、複数の薄膜トランジスタTを行単位に導通させるように複数のゲート線Y1〜Ymを順次駆動するゲートドライバYD、各行の薄膜トランジスタTが対応ゲート線Yの駆動によって導通する期間において画素電圧Vsを複数のソース線X1〜Xnにそれぞれ出力するソースドライバXD、表示パネルDPの駆動用電圧を発生する駆動用電圧発生回路4、並びにゲートドライバYDおよびソースドライバXDを制御するコントローラ回路5を備える。
駆動用電圧発生回路4は、ゲートドライバYDを介して蓄積容量線Cに印加される補償電圧Veを発生する補償電圧発生回路6、ソースドライバXDによって用いられる所定数の階調基準電圧VREFを発生する階調基準電圧発生回路7、および対向電極CTに印加されるコモン電圧Vcomを発生するコモン電圧発生回路8を含む。コントローラ回路5は、外部信号源SSから入力される同期信号SYNCに基づいてゲートドライバYDに対する制御信号CTYを発生する垂直タイミング制御回路11、外部信号源SSから入力される同期信号SYNCに基づいてソースドライバXDに対する制御信号CTXを発生する水平タイミング制御回路12、および複数の画素PXに対して外部信号源SSから入力される画像データについて例えば黒挿入2倍速変換を行う画像データ変換回路13を含む。画像データは複数の液晶画素PXに対する複数の画素データDIからなり、1フレーム期間(垂直走査期間V)毎に更新される。制御信号CTYはゲートドライバYDに供給され、制御信号CTXは画像データ変換回路13から変換結果として得られる画素データDOと共にソースドライバXDに供給される。制御信号CTYは上述のように順次複数のゲート線Yを駆動する動作をゲートドライバYDに行わせるために用いられ、制御信号CTXは画像データ変換回路13の変換結果として1行分の液晶画素PX単位に得られ直列に出力される画素データDOを複数のソース線Xにそれぞれ割り当てると共に出力極性を指定する動作をソースドライバXDに行わせるために用いられる。
ゲートドライバYDおよびソースドライバXDは複数のゲート線Yおよび複数のソース線Xをそれぞれ選択するために例えばシフトレジスタ回路を用いて構成される。この場合、制御信号CTYは、階調画像表示開始タイミングを制御する第1スタート信号STHA、黒挿入開始タイミングを制御する第2スタート信号STHB、シフトレジスタ回路においてこれらスタート信号STHA,STHBをシフトさせるクロック信号、およびスタート信号STHA,STHBの保持位置に対応してシフトレジスタ回路によって少なくとも1本ずつ順次選択されるゲート線Y1〜Ymへの駆動信号の出力を制御する出力イネーブル信号等を含む。他方、制御信号CTXは1行分の画素データの取込開始タイミングを制御するスタート信号、シフトレジスタ回路においてこのスタート信号をシフトさせるクロック信号、スタート信号の保持位置に対応してシフトレジスタ回路によって1本ずつ選択されるソース線X1〜Xnに対してそれぞれ取り込まれる1行分の画素データDOの並列出力タイミングを制御するロード信号、および画素データに対応する画素電圧Vsの信号極性を制御する極性信号等を含む。
ここでは、ゲートドライバYDが制御信号CTYの制御により1フレーム期間において複数のゲート線Y1〜Ymを階調画像表示用および黒挿入(非階調画像表示)用に順次選択し、各行の薄膜トランジスタTを1水平走査期間Hだけ導通させる駆動信号としてオン電圧を選択ゲート線Yに供給する。画像データ変換回路13が黒挿入2倍速変換を行う場合、1行分の入力画素データDIが1H毎に出力画素データDOとなる1行分の黒用画素データBおよび1行分の階調用画素データSに変換される。階調用画素データSは画素データDIと同じ階調値であり、黒用画素データBは黒表示の階調値である。1行分の黒用画素データBおよび1行分の階調用画素データSの各々はそれぞれH/2期間において画像データ変換回路13から直列に出力される。ソースドライバXDは上述の階調基準電圧発生回路7から供給される所定数の階調基準電圧VREFを参照してこれら画素データB,Sをそれぞれ画素電圧Vsに変換し、複数のソース線X1〜Xnに並列的に出力する。
画素電圧Vsは対向電極CEのコモン電圧Vcomを基準として画素電極PEに印加される電圧であり、例えばフレーム反転駆動およびライン反転駆動を行うようコモン電圧Vcomに対して極性反転される。2倍速の垂直走査速度で黒挿入駆動を行う場合には、例えばライン反転駆動およびフレーム反転駆動(1H1V反転駆動)を行うようコモン電圧Vcomに対して極性反転される。また、補償電圧Veは1行分の薄膜トランジスタTが非導通となるときにこれら薄膜トランジスタTに接続されるゲート線Yに対応した蓄積容量線CにゲートドライバYDを介して印加され、これら薄膜トランジスタTの寄生容量によって1行分の画素PXに生じる画素電圧Vsの変動を補償するために用いられる。
ゲートドライバYDが例えばゲート線Y1をオン電圧により駆動してこのゲート線Y1に接続された全ての薄膜トランジスタTを導通させると、ソース線X1〜Xn上の画素電圧Vsがこれら薄膜トランジスタTをそれぞれ介して対応画素電極PEおよび蓄積容量Cstの一端に供給される。また、ゲートドライバYDはこのゲート線Y1に対応した蓄積容量線C1に補償電圧発生回路6からの補償電圧Veを出力し、ゲート線Y1に接続された全ての薄膜トランジスタTを1水平走査期間だけ導通させた直後にこれら薄膜トランジスタTを非導通にするオフ電圧をゲート線Y1に出力する。補償電圧Veはこれら薄膜トランジスタTが非導通になったときにこれらの寄生容量によって画素電極PEから引き抜かれる電荷を低減して画素電圧Vsの変動、すなわち突き抜け電圧ΔVpを実質的にキャンセルする。
図3は画素色毎に異なるセルギャップ(画素電極PEおよび対向電極CE間の間隔)を示す。図3では、図2に示す配向膜AL位相差板RT、偏光板PL等が省略して描かれている。カラーフィルタ層CFは複数の画素電極PEの列にそれぞれ対向して行方向に繰返し並べたストライプ状の赤着色層CF(R)、緑着色層CF(G)、および青着色層CF(B)を含む。ここで、赤着色層CF(R)は第1,4,7,…列の画素電極PEに対向し、これら画素電極PEに対応する液晶画素PXを赤画素PX(R)に設定する。緑着色層CF(G)は第2,5,8,…列の画素電極PEに対向し、これら画素電極PEに対応する液晶画素PXを緑画素PX(G)に設定する。青着色層CF(B)は第3,6,9,…列の画素電極PEに対向し、これら画素電極PEに対応する液晶画素PXを緑画素PX(B)に設定する。
所望の光学特性(例えば視野角特性,コントラスト)を得るため、赤着色層CF(R)、緑着色層CF(G)、および青着色層CF(B)の厚さは例えば赤着色層CF(R)<緑着色層CF(G)<青着色層CF(B)という互いに異なる関係にある。対向電極CEはこのように互いに異なる厚さの赤着色層CF(R)、緑着色層CF(G)、および青着色層CF(B)を覆って形成されるため、赤画素PX(R)のセルギャップd(R)、緑画素PX(G)のセルギャップd(G)、および青画素PX(B)のセルギャップd(B)はd(R)>d(G)>d(B)という関係になる。具体例をとしては、d(R)=4.3μm、d(G)=4.2μm、d(B)=3.9μmに設定される。この場合、赤画素PX(R)の液晶容量Clc(R)、緑画素PX(G)の液晶容量Clc(G)、および青画素PX(B)の液晶容量Clc(B)はClc(R)<Clc(G)<Clc(B)という関係になる。実際には、赤画素PX(R)の蓄積容量Cst(R)、緑画素PX(G)の蓄積容量Cst(G)、および青画素PX(B)の蓄積容量Cst(B)もd(R)>d(G)>d(B)という関係に依存するため、赤画素PX(R),緑画素PX(G),および青画素PX(B)の画素容量(=液晶容量Clc+蓄積容量Cst)も同様の関係となる。
このため、画素PX(R),緑画素PX(G),および青画素PX(B)用薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)が図4に示すように形成される。図4に示す薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)の各々において、TFはアモルファスシリコン等の半導体膜、ESはソース電極、EDはドレイン電極、EGはゲート電極を表す。ゲート電極EGは対応ゲート線Yと一体に形成され、ソース電極ESは対応画素電極PEにコンタクトして形成され、ドレイン電極EDは対応ソース線Xと一体的に形成されている。ここでは、ゲート線Y1が薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)のゲート電極EGに共通に接続され、ソース線X1,X2,X3が薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)のドレイン電極EDにそれぞれ接続された状態にある。薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)のチャネル幅W(R),W(G),W(B)はW(R)=28μm,W(G)=30μm,W(B)=32μmに設定される。薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)のチャネル長L(R),L(G),L(B)はL(R)=L(G)=L(B)=4μmに設定される。薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)の充電能力、すなわちW/L比はW(R)/L(R)<W(G)/L(G)<W(B)/L(B)という関係となる。薄膜トランジスタT(R)のW(R)/L(R)はd(R)=4.3μmという赤画素PX(R)のセルギャップに対して必要最小限の充電能力である。薄膜トランジスタT(G)のW(G)/L(G)はd(G)=4.2μmという緑画素PX(G)のセルギャップに対して必要最小限の充電能力である。さらに、薄膜トランジスタT(B)のW(B)/L(B)はd(B)=3.9μmという青画素PX(B)のセルギャップに対して必要最小限の充電能力である。
本実施形態では、薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)の充電能力が液晶画素画素PX(R),緑画素PX(G),および青画素PX(B)のセルギャップに基いてそれぞれ設定される。すなわち、複数の液晶画素PXのセルギャップが画素色毎に異なっている場合でも、各薄膜トランジスタTの充電能力を対応液晶画素PXに対して必要最小限とするようなチャネル幅Wを利用できるようになる。従って、無駄な寄生容量の増大を回避して、ソースドライバに対する負荷を低減することが可能である。
ソースドライバXDでの消費電力はf×{Csl(R)・Vs(R)+Csl(G)・Vs(G)+Csl(B)・Vs(B)}に比例する。ここで、fは駆動周波数であり、Csl(R),Csl(G),Csl(B)は赤用ソース線容量,緑用ソース線容量,青用ソース線容量であり、Vs(R),Vs(G),Vs(B)は赤用画素電圧,緑用画素電圧,青用画素電圧の信号振幅である。これら信号振幅Vs(R),Vs(G),Vs(B)がd(R)>d(G)>d(B)というセルギャップの関係に対してVs(R)>Vs(G)>Vs(B)という関係に設定される場合には、チャネル幅W(R),W(G),W(B)の最適化によって赤用ソース線容量Csl(R)および緑用ソース線容量Csl(G)が低減され、これに伴って消費電力の低減効果が顕著に現れる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形可能である。
上述の実施形態では、薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)のチャネル長L(R),L(G),L(B)を一定にして、これら薄膜トランジスタT(R),T(G),T(B)のチャネル幅W(R),W(G),W(B)だけを異ならせたが、チャネル長L(R),L(G),L(B)を異ならせてもよい。例えば、Csl(R)<Csl(G)<Csl(B)という関係に対してL(R)>L(G)>L(B)という関係に設定すれば、ソースドライバXDの温度上昇および消費電力の低減効果を最大にすることはできないが、薄膜トランジスタT(R),T(G)のソース・ドレイン間隔を広げることになるため、製造プロセスでのエッチング不足等によるソース・ドレイン間の短絡発生率を抑えて歩留りを改善することができる。
ちなみに、上述の実施形態では、赤画素PX(R)のセルギャップd(R)、緑画素PX(G)のセルギャップd(G)、および青画素PX(B)のセルギャップd(B)がd(R)>d(G)>d(B)という関係になっているが、セルギャップd(R),d(G),d(B)の数値例に従う順序で並べたものにすぎず、他の数値である場合においてはこの関係とは異なる順序で並ぶことになる。加えて、これらセルギャップd(R),d(G),d(B)の数値例は互いに異なっているが、本発明はこれらセルギャップd(R),d(G),d(B)が例えばd(R)=d(G)>d(B)のように部分的に等しい場合にも適用できる。この場合、チャネル幅W(R),W(G),W(B)はW(R)=W(G)<W(B)のような関係に設定される。ただし、本発明をd(R)=d(G)=d(B)のようなマルチギャップ構造でない場合に対して適用することはできない。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の回路構成を概略的に示す図である。 図1に示す液晶表示パネルの断面構造を示す図である。 図1に示す液晶表示パネルにおいて画素色毎に異なるセルギャップを示す図である。 図3に示す赤画素,緑画素,青画素に対して設けられる薄膜トランジスタにおいて互いに異なるチャネル幅を示す図である。
符号の説明
1…アレイ基板、2…対向基板、3…液晶層、BL…バックライト、DP…液晶表示パネル、PE…画素電極、CE…対向電極、Clc…液晶容量、Cst…蓄積容量、d(R)…赤画素のセルギャップ、d(G)…緑画素のセルギャップ、d(B)…青画素のセルギャップ、PX…液晶画素、PX(R)…赤画素、PX(G)…緑画素、PX(B)…青画素、T…薄膜トランジスタ、T(R)…赤画素用薄膜トランジスタ、T(G)…緑画素用薄膜トランジスタ、T(B)…青画素用薄膜トランジスタ、W…チャネル幅、W(R)…赤画素用薄膜トランジスタのチャネル幅、W(G)…緑画素用薄膜トランジスタのチャネル幅、W(B)…青画素用薄膜トランジスタのチャネル幅、L…チャネル長、L(R)…赤画素用薄膜トランジスタのチャネル長、L(G)…緑画素用薄膜トランジスタのチャネル長、L(B)…青画素用薄膜トランジスタのチャネル長、Y…ゲート線、X…ソース線、YD…ゲートドライバ、XD…ソースドライバ。

Claims (4)

  1. 各々液晶材料が一対の電極間に挟持され、前記一対の電極間のセルギャップが所望の光学特性を得るために画素色毎に独立に設定されたマルチギャップ構造を有する複数の液晶画素と、前記複数の液晶画素にそれぞれ接続され各々対応液晶画素に電荷を保持させるように駆動される複数の薄膜トランジスタとを備え、各薄膜トランジスタの充電能力が対応液晶画素のセルギャップに基いて設定されることを特徴とする液晶表示パネル。
  2. 各薄膜トランジスタのチャネル幅は、対応液晶画素のセルギャップが他の画素色を持つ液晶画素のセルギャップに対して大きいほど短く設定されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
  3. 各薄膜トランジスタのチャネル長は、対応液晶画素のセルギャップが他の画素色を持つ液晶画素のセルギャップに対して大きいほど長く設定されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示パネル。
  4. 前記複数の液晶画素はOCBモードであることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示パネル。
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