JP2008286506A - 保存庫及び冷蔵用保存庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】庫内容積を減少させることなく、庫内温度を設定温度に保つ冷却能力を維持すると共に、エネルギー効率を改善し、消費電力や消費電力量を低く抑えた保存庫及び冷蔵用保存庫を得る。
【解決手段】制御基板31は、収納物を所定温度に保存する断熱容器1内の温度を検出する温度センサBの検出結果に基づき、断熱容器1内の温度を所定温度に保持するサーモモジュール10を駆動して断熱容器1内の温度制御を行い、サーモモジュール10に供給する電力が規定値内となるように制御すると共に、商用電源Aから制御基板31へ入力される電力が規定値内となるように制御する。
【選択図】図4

Description

この発明は、サーモモジュールにより庫内を保冷して飲料を冷却保存したり食品を低温保存したりする保存庫及び冷蔵用保存庫に関するものである。
従来の飲食物等を収納した庫内をサーモモジュールにより保冷または保温する保存庫としては、例えば、収納物を所定温度に保存するための断熱容器と、断熱容器の後壁に配設されたサーモモジュールと、サーモモジュールの庫内側の面(吸熱側熱交換面部)に取付けられたアルミ系金属で形成された箱状の吸熱用の内箱と、サーモモジュールの庫外側の面(放熱側熱交換面部)に取付けられた放熱用のヒートシンクとを有する。そして、庫内の熱が吸熱用の内箱を介してサーモモジュールによって庫外側の面へ移動し、移動した熱が放熱用ヒートシンクを介して庫外へ放出されるように、断熱容器の後壁の外側に吸気口、排気口を有するカバーが取付けられて通風路(庫外室)が形成されている。
このような保存庫として、例えば特許文献1は、1個のサーモモジュールを使用し、庫内から庫外への熱漏洩量に対応した冷却能力を確保するため、当該サーモモジュールに最大定格電圧に近い電圧を印加している。サーモモジュールへの印加電圧が増加すると共に、吸熱性能も増加する特性を利用して庫内を目標の温度に冷却調整している。また、吸熱側熱交換面部と放熱側熱交換面部の温度差が小さい場合にはサーモモジュールを駆動する制御基板への入力が増大するので制御基板の電源容量を増大することで制御基板の信頼性を得ている。また、送風機は庫外室の上部に配置され、庫外室の底面から放熱用空気を吸引し、サーモモジュールにより加温されたヒートシンクの熱を奪い、保存庫の後方へ排気している。
特開2006−336906号公報
従来の保存庫は以上のように構成されていたので、庫内容量が略30L〜60Lの保存庫では、周囲温度が30℃程度の夏場の周囲環境において庫内温度を5℃の設定温度に保つためには、サーモモジュールの駆動電圧を信頼性の面で許容される最大限の電圧を印加し、サーモモジュールの持つ最大限の吸熱能力を確保する必要があった。一方、十分な吸熱性能を確保し、庫内温度を維持することは可能であっても、サーモモジュールのエネルギー効率が悪化してしまうため、保存庫の消費電力量が増大するという課題があった。
また、複数個のサーモモジュールを制御する際、運転開始直後で吸熱側熱交換面部と放熱側熱交換面部の温度差が小さい場合には、一時的にサーモモジュールの消費電力が増大するため、制御基板の電源容量が大形化する、高調波などの悪影響を防止するために制御回路の複雑化を招く、制御基板が高価格となるなどの課題があった。さらに、吸熱性能を向上させるためには送風機の回転数を上げて放熱量を増加させ、ヒートシンクの放熱温度を下げる必要があり、空気の流れによる音、風切り音、軸受け音、または回転による振動が筐体に伝達する振動音などが増加するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、庫内温度を設定温度に保つ冷却能力を維持すると共に、エネルギー効率を改善し、消費電力や消費電力量を低く抑えた保存庫及び冷蔵用保存庫を提供することを目的とする。
この発明に係る保存庫は、収納物を所定温度に保存する断熱容器と、前記断熱容器内の温度を検出する温度センサと、前記断熱容器に配設され、ペルチェ素子と吸熱側熱交換面部と放熱側熱交換面部とを有し、前記断熱容器内を所定温度に保持する複数個のサーモモジュールと、前記温度センサの検出結果に基づき前記サーモモジュールを駆動して前記断熱容器内の温度制御を行う制御基板とを備え、前記制御基板は、前記サーモモジュールに供給する電力を規定値内に制御すると共に、外部装置から入力される電力を規定値内に制御するようにしたものである。
この発明によれば、サーモモジュールに供給する電力を規定値内に制御すると共に、制御基板に入力される電力を規定値内に制御するように構成したので、エネルギー効率を改善し、複数個のサーモモジュールで吸熱能力を充分に得て庫内を設定温度に冷却することができ、保存庫の消費電力や消費電力量を低減することができる。さらに、電源容量を抑制することにより、高調波などの電気的雑音の発生を抑制する電気回路を簡素化することができ、保存庫の低価格化を実現することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る保存庫の構成を示す斜視図である。図2は図1におけるA−A線断面図、図3は図2におけるB−B線断面図である。
保存庫の構成について図1〜図3を用いて説明する。実施の形態1では、保存庫として複数個のサーモモジュール10を使用し、庫内温度を約3〜7℃に保持する冷蔵用保存庫を示している。断熱容器1は、内箱2、外箱3、内箱2と外箱3との間に介在するように注入された断熱材4を備えている。内箱2は、熱伝導性がよいアルミ系金属板で形成されている。また、断熱容器1の正面部には開放口が設けられており、当該開放口に開閉扉5が設けられている。また、断熱容器1内の温度を検出する温度センサ(図示せず)が設けられている。断熱容器の容量は、約40Lを有している。断熱容器の容量は、適宜変更可能である。
サーモモジュール10は、ペルチェ素子10a、吸熱側熱交換面部10b及び放熱側熱交換面部10cを備えている。断熱容器1の後壁には、サーモモジュール10と略同じ大きさの収納穴が外箱3、断熱材4を貫通し、内箱2を成す金属板を残して形成され、当該収納穴内にサーモモジュール10が配設されている。また、サーモモジュール10と、内箱2との間に熱伝導性のよいアルミ系合金の伝熱ブロック11を介在させ、伝熱ブロック11を内箱2にネジ止めにより熱伝導される状態に接合している。また、サーモモジュール10の吸熱側熱交換面部10bと内箱2は、伝熱ブロック11を介し伝熱可能に接合している。なお、伝熱ブロック11は、サーモモジュール10と樹脂により一体的に固定されている。また、図3に示すようにサーモモジュール10は、左右に2個配設されている。
ヒートシンク12は、サーモモジュール10の放熱側熱交換面部10cと熱伝導的に接合されている。ヒートシンク12は、多数のアルミフィン12aが縦方向に配置されており、下側から上側へ縦方向に空気を流通させて熱交換させる機能を有している。風路形成板13はヒートシンク12を覆うように断熱容器1の背面に配置され、背面カバー14は風路形成板13及び断熱容器1の背面全体を覆い、断熱容器1の後壁外側に庫外室を形成している。また、ヒートシンク12の下方には軸流送風機20が傾斜した方向にネジ固定されている。
制御基板31は、金属で形成された電気品箱32に収納され、軸流送風機20の下部及び吸気孔15の上部に配置されている。また制御基板31は、商用電源から交流を入力する入力回路31aと、サーモモジュール10、軸流送風機20、および制御回路31cに直流電力を供給する直流電源回路31bと、温度センサにより検出される庫内温度に応じサーモモジュール10への印加電圧を決定する制御回路31cと、入力回路31aに入力される電力を監視する電力制限回路31dとを備えており、詳細は後述する。
吸気口15は、背面カバー14の下部、電気品箱32の下側に位置するように、また、断熱容器1の底面と略同じ面内に位置するように設けられている。排気口16は、背面カバー14の後面上部、ヒートシンク12の上部で、背面カバー14の図2の右端より一段左側に段差を形成して格子17を設け、背面方向に開口させている。
次に、図2を用いて保存庫の動作について説明する。保存庫の運転が開始されるとサーモモジュール10へ直流電力が供給され、サーモモジュール10の吸熱側熱交換面部10bで吸熱動作が行われると共に、軸流送風機20が運転されて、図中の矢印で示すように、空気の流れ90がフィルタ30を通過し、吸気口15から吸入され、軸流送風機20を介して風路形成板13の内部にあるヒートシンク12のアルミフィン12aを流通し、天井壁18の下部背面の排気口16から格子17に導かれて排出される。これにより、断熱容器1内では、伝熱ブロック11を介して断熱容器1の内箱2が冷却され、断熱容器1内が所定温度に制御される。また、サーモモジュール10の放熱側熱交換面部10cでは、放熱がヒートシンク12を介し風路形成板13内を流通する空気との間で行われ、断熱容器1内で吸熱された熱量分が空気に対し放熱される。
次に、制御基板31の詳細について説明する。
図4は、この発明の実施の形態1に係る保存庫の制御基板の構成を示すブロック図である。制御基板31は、入力回路31a、直流電源回路31b、制御回路31c及び電力制限回路31dから構成されている。
入力回路31aは、外部装置である商用電源Aから交流電力が入力されると、当該交流電力を直流電源回路31bに出力する。直流電源回路31bは、軸流送風機20と制御回路31cに直流電力を供給すると共に、制御回路31cまたは電力制限回路31dから入力されるサーモモジュールへの印加電圧の制御情報に基づき直流電力をサーモモジュール10に出力する。制御回路31cは、温度センサBから入力される温度情報信号に基づき、サーモモジュール10への印加電圧を算出する。電力制限回路31dは、入力回路31aに入力される交流電力を常時監視し、入力される電力が予め設定された規定値以上であるか否かを判定する。そして、規定値以上にならないように、サーモモジュール10への印加電圧を低減させる制御情報を出力する。
次に、制御基板31の動作について説明する。
図5は、この発明の実施の形態1に係る保存庫の制御基板の動作を示すフローチャートである。
先ず、保存庫に通電されると、外部装置である商用電源Aから入力回路31aに交流電力が入力され(ステップST1)、入力された電力は直流電源回路31bに出力される(ステップST2)。直流電源回路31bは、ステップST2において入力された電力を直流電力として、軸流送風機20及び制御回路31cに出力する(ステップST3)。ステップST3において、直流電力が入力されて起動した制御回路31cは、温度センサBから入力される温度情報信号に基づき庫内温度が設定温度より1℃以上高いか否か判定を行う(ステップST4)。
ステップST4において、庫内温度が設定温度より1℃以上高いと判定された場合に、制御回路31cは、サーモモジュール10へ最大電圧を印加する指示を有する制御情報を直流電源回路31b及び電力制限回路31dに出力する(ステップST5)。直流電源回路31bは、ステップST5において入力された最大電圧を印加する制御情報に基づき、サーモモジュール10に直流電力を供給する(ステップST6)。また、電力制限回路31dは、ステップST5において最大電圧を印加する制御情報が入力されると、入力回路31aに入力される交流電力の監視結果に基づき、入力回路31aに入力される交流電力が規定値以下であるか否か判定を行う(ステップST7)。
ステップST7において、入力される交流電力が規定値以下であると判定された場合には、電力制限回路31dは制御情報を出力することなく、直流電源回路31bが最大電圧の印加を継続する(ステップST8)。その後、シーケンスはステップST4の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、ステップST7において、入力される電力が規定値以上であると判定された場合には、電力制限回路31dは、ステップST5において入力された最大印加電圧を低減させる制御情報を直流電源回路31bに出力する(ステップST9)。直流電源回路31bは、ステップST9において電力制限回路31dから入力された制御情報を優先的に適用して、サーモモジュール10に低減させた直流電力を供給する(ステップST10)。その後、シーケンスはステップST4の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップST4において、庫内温度が設定温度より1℃以上高くないと判定された場合には、さらに庫内温度が設定温度より1℃以上低いか否か判定を行う(ステップST11)。ステップST11において、庫内温度が設定温度より1℃以上低いと判定された場合には、制御回路31cは、サーモモジュール10へ最小電圧を印加する指示を有する制御情報を直流電源回路31b及び電力制限回路31dに出力する(ステップST12)。直流電源回路31bは、ステップST12において入力された最小電圧を印加する制御情報に基づきサーモモジュール10に直流電力を出力する(ステップST13)。その後、シーケンスはステップST4の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップST11において、庫内温度が設定温度より1℃以上低くないと判定された場合には、制御回路31cは、サーモモジュール10への印加電圧を庫内温度に比例させて算出し、算出結果を制御情報として直流電源回路31b及び電力制限回路31dに出力する(ステップST14)。直流電源回路31bは、ステップST14において入力された制御情報に基づき、サーモモジュール10に直流電力を出力する(ステップST15)。その後、シーケンスはステップST4の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。なお、ステップST13及びステップST15でサーモモジュールに供給する電力も、ステップST7、ステップST9及びステップST10と同様に、交流電力が規定値以下になるように監視し、規定値を超えそうな場合に電力供給制限を行う。
図6は、この発明の実施の形態1に係るサーモモジュールへの印加電圧の制御方法を示すグラフである。グラフの横軸は庫内温度、縦軸はサーモモジュール1個当たりへの印加電圧を示す。庫内温度が予め設定された設定温度と比べ1℃以上高い場合には、予め設定された最大電圧を印加する。この実施の形態1では、例えば最大定格電圧15Vのサーモモジュールで、最大電圧を7.5Vと設定している。庫内温度が設定温度に対し1℃以上低い場合には、最低電圧である約1Vを印加する。図6においては、最低印加電圧を約1Vに設定するように構成したが、約0.5〜2.0Vと設定することにより同様の制御を行うことができる。最大電圧と最低電圧を印加する区間に挟まれた、設定温度に対して±1℃以内の温度領域では、庫内温度の低下に比例して印加電圧が低下するように制御している。
図7は、この発明の実施の形態1に係るサーモモジュールへの印加電圧と吸熱性能及びエネルギー効率の関係を示すグラフである。グラフの横軸はサーモモジュール10の1個当たりの印加電圧、縦軸はエネルギー効率と吸熱量を示す。なお、サーモモジュール10への印加電圧とエネルギー効率及び吸熱量は、吸熱側熱交換面部10bと放熱側熱交換面部10cの温度差△tに依存して変化するため、図7においては、主に使用される周囲温度環境での例を示す。
図7において、吸熱量は印加電圧の上昇に伴い増加しているが、エネルギー効率は印加電圧約8Vで最大値を示し、その後は印加電圧の上昇に伴い低下している。従って、1個のサーモモジュール10を上限定格電圧、例えば15Vで使用する場合に比べ、2個のサーモモジュール10をエネルギー効率が最大値を示す領域(図7においては、約8V)で使用する場合の方が、吸熱量を増加あるいは同等にしつつ、消費電力量の増大を最小限に抑制、または消費電力量を減少させたりすることができる。
図7において印加電圧が約8Vでエネルギー効率が最大値を示す例を示したように、最大印加電圧をサーモモジュール1個当たりの最大定格電圧に対して45%〜75%に設定する、或いは最大印加電圧を7.0〜9.0Vとすることで、同様にエネルギー効率の改善ができ、複数個のサーモモジュール10の使用により吸熱量の確保とともに消費電力の改善をすることができる。
図8は、この発明の実施の形態1に係る保存庫の消費電力と吸放熱温度差との関係を示すグラフである。保存庫を運転する場合に、通電を開始して庫内温度が室温に近い状態から徐々に冷却され、吸熱側熱交換面部10bの温度が下がる一方、放熱側熱交換面部10cは発熱により温度が上昇する。グラフの横軸は吸熱側熱交換面部10bと放熱側熱交換面部10cとの温度差を示し、縦軸は制御基板31の入力回路31aへの入力電力を示す。
保存庫の通電開始により、サーモモジュール10に最大印加電圧を印加した場合に、吸熱側熱交換面部10bと放熱側熱交換面部10cの温度差が小さいので一時的に制御基板31の入力回路31aへ入力される電力が増加する。一方、断熱容器1内の冷却が進み、吸熱側熱交換面部10bと放熱側熱交換面部10cの温度差が徐々に大きくなるに従って、吸熱量が低下して制御基板31の入力回路31aへの入力電力は一定値まで低下する。この実施の形態1では、制御基板31に電力制限回路31bを設け、保存庫の通電開始直後の制御基板31への入力電力の増加を制限するように構成している。図8では、制御基板31への入力電力の規定値の上限を68Wとしている。入力電力の上限値は60W〜74Wと設定することで電源容量の低減を図ることができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、庫内温度が設定温度に対して1℃以上高く、複数のサーモモジュールに最大電圧を印加する場合であっても、サーモモジュールに供給される電力及び入力回路に入力される電力が規定値内となるように制御する制御基板を設けるように構成したので、複数個のサーモモジュールを用いた場合にも十分な吸熱量を確保して庫内を冷却することが可能となり、消費電力や消費電力量を低減することができ、エネルギー効率が向上する。
さらにこの実施の形態1によれば、複数個のサーモモジュール、軸流送風機及び制御基板内の消費電力の上限値を設定するように構成しているため、吸熱側熱交換面部と放熱側熱交換面部の温度差が小さい場合であっても電源容量を低く抑えることができると共に、高調波などの電気的雑音の発生を抑制するための電気回路の簡素化を実現することができ、保存庫の低価格化を実現することができる。
なお、上記実施の形態1において、断熱容器とサーモモジュールとの間に伝熱ブロックを設け、サーモモジュールの吸熱側熱交換面部が伝熱ブロックを介して内箱と伝熱可能に配設されるように構成する例を示したが、サーモモジュールの吸熱側熱交換面部が直接内箱と伝熱可能に配設されるように構成してもよい。
なお、上記実施の形態1において、保存庫の容量が40L及びサーモモジュールを2個設ける例を示したが、保存庫の容量や冷却効率などの保存庫の設計事項に対応させて、サーモモジュールを設ける個数は変更可能である。保存庫の容量30L〜60Lの範囲に対し、サーモモジュールの個数は2〜4個が冷却効率のよいものが得られ、特に、保存庫の容量が35L〜45Lの範囲とした際、サーモモジュールを2個設けたものが冷却効率がよいものが得られる。また、上記の実施の形態1では、図6などに示すように庫内設定温度に対し、約±1℃の範囲で印加電圧を調節するものを示したが、約±0.5℃以内で印加電圧を制御する保存庫であってもよい。
この発明の実施の形態1に係る保存庫の斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 この発明の実施の形態1に係る保存庫の制御基板の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る保存庫の制御基板の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る保存庫のサーモモジュールへの印加電圧の制御方法を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る保存庫のサーモモジュールへの印加電圧と吸熱性能及びエネルギー効率の関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る保存庫の消費電力と吸放熱温度差との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 断熱容器、2 内箱、3 外箱、4 断熱材、5 開閉扉、10 サーモモジュール、10a ペルチェ素子、10b 吸熱側熱交換面部、10c 放熱側熱交換面部、11 伝熱ブロック、12 ヒートシンク、12a アルミフィン、13 風路形成板、14 背面カバー、15 吸気口、16 排気口、17 格子、18 天井壁、20 軸流送風機、30 フィルタ、31 制御基板、31a 入力回路、31b 直流電源回路、31c 制御回路、31d 電力制限回路、32 電気品箱、90 空気の流れ。

Claims (10)

  1. 収納物を所定温度に保存する断熱容器と、
    前記断熱容器内の温度を検出する温度センサと、
    前記断熱容器に配設され、ペルチェ素子と吸熱側熱交換面部と放熱側熱交換面部とを有し、前記断熱容器内を所定温度に保持する複数個のサーモモジュールと、
    前記温度センサの検出結果に基づき前記サーモモジュールを駆動して前記断熱容器内の温度制御を行う制御基板とを備え、
    前記制御基板は、前記サーモモジュールに供給する電力を規定値内に制御すると共に、外部装置から入力される電力を規定値内に制御することを特徴とする保存庫。
  2. 制御基板は、外部装置から入力される電力を出力する入力回路と、
    温度センサの検出結果に基づきサーモモジュールの印加電圧を決定する制御回路と、
    前記入力回路に入力される電力が規定値内であるか否かを監視すると共に、監視結果に基づき前記サーモモジュールの印加電圧を制御する電力制限回路と、
    前記制御回路から入力される印加電圧または前記電力制御回路から入力される印加電圧に基づき、前記サーモモジュールに電力を供給する直流電源回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の保存庫。
  3. 断熱容器内温度と予め設定された設定温度との温度差が0.5℃ないし1℃以上の場合に、
    制御回路は、サーモモジュールへの印加電圧を最大電圧とし、
    電力制限回路は、監視結果が規定値外にならないように前記印加電圧を低減させる制御を行い、
    断熱容器内温度と予め設定された設定温度との温度差が0.5℃ないし1℃以内の場合に、
    制御回路は、サーモモジュールへの印加電圧を前記温度差に基づき決定し、
    断熱容器内温度と予め設定された設定温度が略一致し、安定している場合に、
    制御回路は、サーモモジュールへの印加電圧を最小電圧である約0.5〜2.0Vとすることを特徴とする請求項2記載の保存庫。
  4. 制御基板は、サーモモジュールに供給する電力の規定値の最大値を、サーモモジュール1個当たりの最大定格電圧の45%〜75%とすると共に、外部装置から入力される電力の規定値の最大値を75W未満とすることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の保存庫。
  5. 制御基板は、サーモモジュール1個当たりの最大定格電圧が15Vである場合に、サーモモジュールに供給する電力の規定値の最大値を7.0V〜9.0Vとすると共に、外部装置から入力される電力の規定値の最大値を60W〜74Wとすることを特徴とする請求項4記載の保存庫。
  6. 断熱容器の容量が30L〜60Lであることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の保存庫。
  7. 断熱容器の容量が35L〜45Lであると共に、サーモモジュールを2個配置したことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の保存庫。
  8. 断熱容器は、金属部材で形成された内箱を有し、
    前記サーモモジュールの吸熱側熱交換面部が直接前記内箱と伝熱可能に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の保存庫。
  9. 断熱容器は、金属部材で形成された内箱を有し、
    前記断熱容器とサーモモジュールの間に伝熱ブロックを設け、
    前記サーモモジュールの吸熱側熱交換面部が前記伝熱ブロックを介して前記内箱と伝熱可能に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の保存庫。
  10. 断熱容器内の設定温度を3℃〜7℃の範囲とすることを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の冷蔵用保存庫。
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