JP2008285299A - シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの斜行補正を精度良く行なうことのできるシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供する。
【解決手段】斜行検知部201a,201bの検知結果に基づき、駆動源221a,221bによって回転駆動される弾性ローラ122a,122bと、弾性ローラ122a,122bを径方向に弾性変形させながら弾性ローラ122a,122bに圧接し、弾性ローラ122a,122bと共にシートを挟持する加圧ローラ124a,124bとによりシートSの斜行を補正する。そして、弾性ローラ122a,122bと同軸上に設けられ、弾性ローラ122a,122bに圧接している加圧ローラ124a,124bと圧接する制限部材123a,123bにより、加圧ローラ124a,124bによる弾性ローラ122a,122bの弾性変形を制限することにより、弾性ローラ122a,122bの外径を安定させるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置に関し、特に画像形成部又は画像読取部に搬送される記録紙や原稿等のシートの斜行を補正するための構成に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や画像読取装置においては、画像形成部や画像読取部に記録紙や原稿等のシートを搬送するシート搬送装置を備えている。そして、シート搬送装置には、画像形成部や画像読取部に搬送するまでにシートの姿勢及び位置を合わせるために、シートの斜行補正を行なう斜行補正部を備えたものがある。
このような斜行補正部としては、例えば停止しているローラ対のニップにシート先端を突き当ててシートに撓みを作り、シートの弾性によってシート先端をローラニップに添わせて斜行を補正する方式がある。また、他の方式として、シート先端を停止させるシャッタ部材をシート搬送路中に退避可能に設け、シート先端をシャッタ部材に添わせて斜行を補正した後、シャッタ部材をシート搬送路から退避させる方式がある。
更に、最近ではシートとシートの間隔(紙間)をより小さくして画像形成等のスループットを高めるために、シートを一旦停止させずに搬送しながら斜行を補正するアクティブ斜行補正方式が提案されている(特許文献1参照)。
図8は、このようなアクティブ斜行補正方式によりシートの斜行補正を行なう従来の斜行補正部の構成を示す図である。図8において、201a、201bはシート搬送路に設けられた2個のシート先端検知センサであり、この2個のシート先端検知センサ201a,201bは、シート搬送方向と直交する方向(以下、幅方向という)に所定間隔を設けて配置されている。
また、222a、222bは斜行補正ローラであり、この斜行補正ローラ222a,222bは幅方向に、かつ同軸上に所定間隔を設けて配置されると共に、それぞれ独立した駆動源221a,221bにより駆動されるようになっている。さらに斜行補正ローラ222a,222bには、不図示の加圧手段によって付勢された加圧ローラ223a,223bが圧接している。
ここで、このような構成の斜行補正部において、下流から搬送されたシートSの先端がそれぞれのシート先端検知センサ201a,201bを横切ると、シート先端検知センサ201a,201bからシートが横切ったことを示す信号が出力される。そして、この信号に基づいてシート先端の傾きを検知し、斜行補正ローラ222a,222bのシート搬送速度を制御してシートSの斜行を補正するようにしている。
なお、図9は、このような斜行補正部の制御ブロック図であり、図9に示すように2個のシート先端検知センサ201a,201bからのシート先端検知信号は斜行量検知部200に入力され、斜行量検知部200は瞬間の斜行検知信号を演算部210に入力する。演算部210は、この斜行検知信号に基づいて、まず斜行量演算部210aにて斜行量を算出する。この後、算出された斜行量に基づき、制御量演算部210bにて斜行補正ローラ222a,222b及び駆動源221a,221bを備えた斜行補正部220の制御量を決定し、斜行補正を行なう。
特開平4−277151号公報
ところで、従来のシート搬送装置において、このような制御による斜行補正を行った場合、補正結果をフィードバックして再度斜行補正をする構成ではない場合には補正の精度は斜行補正ローラ222a,222bのシート搬送精度に大きく依存する。
しかし、斜行補正ローラ222a,222bとしてゴムのような弾性ローラを使用すると、部品精度や加圧による潰れでローラの外径が安定せず、これによりシート搬送精度も安定しない。
ここで、斜行補正ローラ222a,222bのローラ外径の公差がφ20.1±0.1mm、シート搬送時に加圧ローラ223a,223bに加圧されて潰れる斜行補正ローラ222a,222bのつぶれ量のばらつきが0.1±0.05mmであるとする。また、斜行補正ローラ222a,222bによりシートSを搬送する距離が設計上100mmであるとする。
そして、例えば斜行補正ローラ222a,222bの外径及びつぶれ量の値が設計称呼値であったとする。即ち、斜行補正ローラ222a,222bの直径がφ20.1mm、シート搬送時のつぶれ量が0.1mmであったとする。
この場合、図10に示すように斜行補正ロ−ラ222a(222b)の回転中心Oからシート搬送ポイントP、即ち斜行補正ロ−ラ222a(222b)と加圧ローラ223a(223b)とのニップの中心までの距離Raは10mmとなる。したがって、この場合、シートを100mm搬送するための斜行補正ロ−ラ220aの回転量は、以下のようになる。
100mm/(2×π×10mm)=1.59回転
また、例えば一方の斜行補正ローラ222aの外径がφ20.2mm(公差上限)で、シート搬送時の加圧ローラ223aの加圧によるつぶれ量が0.05mm(潰れ量の最小)であったとする。そして、このような場合、即ち斜行補正ローラ222aの外径が一番長い場合、シート搬送時の斜行補正ローラ222aの回転中心Oからシート搬送ポイントPまでの距離Raは10.075mmということになる。
このとき、シートを100mm搬送させるために斜行補正ローラ222aを1.59回転させると、斜行補正ローラ222aにより搬送されるシートの距離は、以下のようになる。
1.59回転×(2×π×10.075mm)=100.65mm
また、例えば他方の斜行補正ローラ222bの外径がφ20mm(公差下限)で、シート搬送時の加圧ローラ223bの加圧によるつぶれ量が0.15mm(潰れ量の最大)であったとする。そして、このような場合、即ち斜行補正ローラ222bの外径が一番短い場合、シート搬送時の斜行補正ローラ222bの回転中心Oからシート搬送ポイントPまでの距離Raは9.925mmということになる。
このとき、シートを100mm搬送させるために斜行補正ローラ222bを1.59回転させると、斜行補正ローラ222bにより搬送されるシートの距離は、以下のようになる。
1.59回転×(2×π×9.925mm)=99.15mm
したがって、このような2つの斜行補正ローラ222a,222bによりシートを搬送したとき、2つの斜行補正ローラ222a,222bのシート搬送量の差は、以下のようになる。
100.65mm−99.15mm=1.5mm
つまり、2つの斜行補正ローラ222a,222bによりシートを搬送した場合、シートSに斜行が生じていない場合でも、2つの斜行補正ローラ222a,222bの公差及び潰れ量により、シートが、最大1.5mm斜行するようになる。この値は、近年、高精度が要求される画像形成装置市場において許容できる値を超えている。
なお、この問題を解決するために、例えば斜行補正ローラ222a,222bとして、潰れのない金属ローラを用いるようにしても良いが、この場合、金属の摩擦係数では十分な搬送力を得ることができず、シートの斜行補正を精度良く行なうことができない。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みて為されたものであり、シートの斜行補正を精度良く行なうことのできるシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートの斜行を検知する斜行検知部と、前記斜行検知部の検知結果に基づいてシートの斜行を補正する斜行補正部とを備えたシート搬送装置において、前記斜行補正部は、駆動源によって回転駆動される弾性ローラと、前記弾性ローラの弾性変形を制限する制限部材と、を有することを特徴とするものである。
本発明のように、制限部材により、弾性ローラの弾性変形を制限することにより、弾性ローラの外径を安定させることができ、これによりシートの斜行補正を精度良く行なうことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるプリンタの断面図である。
図1において、1はプリンタであり、このプリンタ1は、プリンタ本体2と、プリンタ本体2の上面に配されたスキャナ11と、プリンタ本体2の一側部に配された多量のシートSを積載収納した給送デッキ12を備えている。
プリンタ本体2は、像担持体である感光ドラム21を備えた画像形成部3と、シートSを給送するリタード分離方式のシート給送装置16,17と、シート給送装置16,17により給送されたシートSを画像形成部3に搬送するシート搬送装置4等を備えている。
ここで、シート給送装置16,17は、所定量のシートSを積載収納したカセット13,14と、給送ローラ16a,17a等を備えている。また、シート搬送装置4は、搬送ローラ41と、斜行補正部18を備えており、シート給送装置16,17から給送されたシートSは搬送ローラ41により、斜行補正部18に導かれるようになっている。なお、給送デッキ12に収納されたシートは、リタード分離方式のシート給送装置15及び搬送ローラ12aにより斜行補正部18に導かれるようになっている。
そして、この斜行補正部18において、後述するように斜行が補正された後にシートSは画像形成部3の感光ドラム21と転写帯電器22とにより構成される転写部に送られ、ここで予め感光ドラム21上に形成されているトナー像が転写される。さらに、この後、トナー像が転写されたシートSは搬送ベルト23により定着器24に送られて、この定着器24において転写されたトナー像のシート面への定着処理がなされる。
ここで、本プリンタ1はシートSへの両面複写を行なう両面複写モードと多重複写を行なう多重複写モードを備えており、通常複写モード(片面複写モード)の場合、定着処理後のシートSは排出ローラ対26により機外の排出トレイ27上に排出される。
また、両面複写モード及び多重複写モードの場合には、内排出ローラ対25又はスイッチバックローラ対29により再給送パス28及び両面搬送パス30を介して中間トレイ31上に一時的に積載収納される。そして、中間トレイ31上に収納されたシートSは、この後、再給送装置32により再び画像形成のために斜行補正部18に搬送され、以後片面複写と同一のプロセスを経て機外に排出される。
ところで、図2は、斜行補正部18の斜視図である。図2において、201a、201bは、シート搬送路中に、幅方向に所定間隔で配置され、シートの斜行を検知する斜行検知部である2個の光学式のシート先端検知センサである。
そして、斜行補正部18は、シート先端検知センサ201a,201bの検知結果に基づいてシートの斜行を補正するものである。この斜行補正部18は、幅方向に同軸上に配置され、駆動源としてのパルスモータ221a,221bによりそれぞれ独立して回転駆動されるウレタンからなる弾性ローラ122a,122bを備えている。また、弾性ローラ122a,122bの駆動軸222a,222bに弾性ローラ122a,122bと同軸上に配置されたボールベアリングからなる制限部材である剛体ローラ123a,123bを備えている。
この剛体ローラ123a,123bは駆動軸222a,222bに対し回転自在に取り付けられている。なお、本実施の形態では、剛体ローラ123a,123bの例として、内輪と外輪を有するボールベアリングを示したが、剛体ローラ123a,123bを、駆動軸222a,222bに固着される金属ローラとしても良い。
ここで、搬送力が剛体ローラ123a,123bの搬送力よりも大きく、シートの斜行補正を実質的に行う弾性ローラ122a,122bは、幅方向の距離を離した方が分解能を小さくできる。このため、本実施の形態において、シート搬送方向に対して弾性ローラ122a,122bをシート搬送方向外側、搬送に関係が少ない剛体ローラ123a,123bをシート搬送方向内側に配置するようにしている。なお、弾性ローラ122a,122bの距離は、最小サイズのシートを搬送することができる距離とする。
124a、124bは図3に示す加圧バネ125a,125bによって弾性ローラ122a,122b及び剛体ローラ123a,123bに圧接している加圧回転体である加圧ローラである。なお、この加圧ローラ124a,124bは内部に不図示のボールベアリングを有しており、軸126に対して各々が回転自在となっている。
次に、このように構成された斜行補正部18の斜行補正動作について説明する。
まず、既述したようにシート給送装置15,16,17によりシートSが搬送されると、シートSは、弾性ローラ122a,122bと、剛体ローラ123a,123b及び加圧ローラ124a,124bにより挟持されながら搬送される。
なお、このようにシートSを搬送する際、加圧ローラ124a,124bは弾性ローラ122a,122bに追従回転しながらシートSを搬送するようになっている。また、このとき、剛体ローラ123a,123bは加圧ローラ124a,124bに追従回転するので、剛体ローラ123a,123bがシートSの斜行補正の妨げとなることはない。
シートSが搬送されると、シートSの先端は、それぞれのシート先端検知センサ201a,201bを横切るようになる。そして、シート先端がシート先端検知センサ201a,201bを横切ると、シート先端検知センサ201a,201bからのシート先端検知信号は既述した図9に示すように斜行量検知部200に入力される。この後、斜行量検知部200は瞬間の斜行検知信号を演算部210に入力する。
そして、演算部210は、この斜行検知信号に基づいて斜行量演算部210aにて斜行量を算出する。この後、算出された斜行量に基づき、制御量演算部210bにて斜行補正部18の制御量を決定する。
さらに、この制御量に基づいてパルスモータ221a,221bの回転速度を制御し、図2に示す手前の弾性ローラ122aと、奥の弾性ローラ122bに周速差をつけることにより、シートSの搬送量を手前側と奥側で変化させる。これにより、シートSの斜行が補正される。
なお、この周速差は、常に一定の値になるように制御しても良いし、斜行量に応じた周速差を持たせるよう制御しても良い。また、進んでいる側を遅らせる制御、遅れている側を進める制御、もしくは、両方の制御を行なっても斜行補正は可能である。
次に、このような斜行補正を行なう弾性ローラ122a,122b、剛体ローラ123a,123b及び加圧ローラ124a,124bの構成について図3及び図4を用いて詳細に説明する。
弾性ローラ122a,122bの材質は既述したようにウレタンであり、設計寸法は半径Reが11mm、幅Weが15mmである。この弾性ローラ122a,122bの径方向の弾性変化量であるつぶれ量X〔mm〕は、弾性ローラ122a,122bをつぶす力F〔N〕に対して潰れ量1.5mmまでは以下のような、ほぼ比例の関係が成り立つものとする。
F(N(ニュートン))=10〔N/mm〕×X〔mm〕
また、剛体ローラ123a,123bは既述したようにボールベアリングであり、外径は19.995mm、半径Rrは(19.995/2)mm、幅Wrは4mmである。つまり、剛体ローラ123a,123bは、弾性ローラ122a,122bの外径以下の外径を有している。
そして、剛体ローラ123a,123bと、弾性ローラ122a,122bとの各々のギャップ(隙間)Gは、弾性ローラ122a,122bの半径と、弾性ローラ122a,122bの半径との差よりも大きくしている。なお、本実施の形態において、剛体ローラ123a,123bは、弾性ローラ122a,122bとの各々のギャップ(隙間)G、即ち軸方向の間隔が1.1mmとなるように配置されている。
また、加圧ローラ124a,124bはPOMのような摺動性の良いモールド材料で形成されており、半径Rcは10mm、幅Wcは、弾性ローラ122a,122b及び剛体ローラ123a,123bとの圧接が可能となるよう21mmである。
ここで、ローラニップ圧はローラ幅によって決まる。そして、本実施の形態において、ローラニップ圧は剛体ローラ123a,123bよりも弾性ローラ122a,122bの方を大きくするようにしている。
このため、既述したように弾性ローラ122a,122bの幅Weを15mm、剛体ローラ123a,123bの幅Wrを4mm、加圧ローラ124a,124b幅Wcを21mmとしている。即ち、剛性ローラ幅(制限部材幅)幅Wr≦弾性ローラ幅We<加圧ローラ幅(加圧回転体幅)Wcとしている。
これにより、本実施の形態において、一方の加圧ローラ124aは弾性ローラ122aと剛体ローラ123aに15Nの力で圧接し、他方の加圧ローラ124bも弾性ローラ122bと剛体ローラ123bに15Nの力で圧接している。
ここで、このように加圧ローラ124a,124bが圧接すると、弾性ローラ122a,122bは、それぞれ1.0025mm潰れる。また、一方の加圧ローラ124aと弾性ローラ122aとはニップ圧が10Nとなるところで、一方の加圧ローラ124aと剛体ローラ123aとはニップ圧が5Nとなるところで釣合う。
同様に他方の加圧ローラ124bと弾性ローラ122bとはニップ圧が10Nとなるところで、他方の加圧ローラ124bと剛体ローラ123bとはニップ圧が5Nとなるところで釣合う。
また、剛体ローラ123a,123bはボールベアリングなので外径の公差はφ19.995±0.005mmであり、また加圧ローラ124a,124bに加圧されて潰れる量は0である。
したがって、シートSを搬送する際、図4に示すように弾性ローラ122a,122bの回転中心からシート搬送ポイントPまでの距離は、剛体ローラ123a,123bの半径と同じ径Rrになる。
また、弾性ローラ122a,122bと剛体ローラ123a,123bとの間には、弾性ローラ122a,122bの半径Re=11mmと、剛体ローラ123a,123bの半径Rr=99.975の差1.0025mmよりも大きなギャップGがある。
このため、例えば図5に示すように、弾性ローラ122aの潰れた変形部が剛体ローラ123aのシート搬送面にかかることはない。このように、ギャップGを弾性ローラ122a,122bの半径Reと、剛体ローラ123a,123bの半径Rrとの差よりも大きくすることにより、弾性ローラ122aが潰れた場合でも、弾性ローラ122aが剛体ローラ123aに接触することはない。
ここで、例えば弾性ローラ122a,122bによりシートSを搬送する距離が設計上100mmであったする。そして、今、弾性ローラ122a,122bの外径が設計称呼(φ19.995)の場合、弾性ローラ122a,122bがシートSを100mm搬送するためのローラ回転量は、以下のようになる。
100mm/(19.995mm×π)=1.59回転
今、一方の剛体ローラ123aの外径がφ20.005mm(公差上限)であるとすると、シート搬送時の弾性ローラ122aの回転中心Oからシート搬送ポイントPまでの距離Raは(20.000/2)mmということになる。
このとき、シートを100mm搬送させるために一方の剛体ローラ123aを1.59回転させると、剛体ローラ123aにより搬送されるシートの距離は、以下のようになる。
1.59回転×(2×π×20.000/2mm)=99.900mm
また、他方の剛体ローラ123bの外径がφ19.990mm(公差下限)であるとすると、シート搬送時の弾性ローラ122bの回転中心Oからシート搬送ポイントPまでの距離Raは、(19.990/2)mmということになる。
このとき、シートを100mm搬送させるために他方の剛体ローラ123bを1.59回転させると、剛体ローラ123bにより搬送されるシートの距離は、以下のようになる。
1.59回転×(2×π×19.990/2mm)=99.850mm
したがって、このような2つの弾性ローラ122a,122bによりシートを搬送したとき、2つの弾性ローラ122a,122bのシート搬送量の差は、以下のようになる。
99.900mm−99.850mm=0.05mm
つまり、2つの弾性ローラ122a,122bによりシートを搬送した場合、公差によりシートが斜行した場合でも、その斜行量は最大0.05mmとなり、これは高精度を求めるプリンタ(複写機)市場においても十分に小さい斜行量である。
このように、剛体ローラ123a,123bによって弾性ローラ122a,122bの潰れ量を制限することにより、弾性ローラ122a,122bとして軟らかいゴムローラやウレタンローラを使用しても安定した外径を得ることができる。この結果、斜行補正部のシート搬送精度を高めることができる。
即ち、剛体ローラ123a,123bにより、弾性ローラ122a,122bの弾性変形を制限することにより、弾性ローラ122a,122bの外径を安定させることができ、これによりシートの斜行補正を精度良く行なうことができる。
なお、これまでは剛体ローラ123a,123bを弾性ローラ122a,122bの内側に配置した例について説明した。しかし、剛体ローラ123a,123bと弾性ローラ122a,122bとの配置はこれに限らない。
例えば、図6に示すように、1つの剛体ローラ313a,313bの両側に2つの弾性ローラ312a〜312dをそれぞれ配置するようにしても良い。また、加圧ローラ314a,314bをそれぞれ独立した加圧手段325a〜325dで加圧支持することで弾性ローラ312a〜312dを各々安定した潰れ量とすることができる。
さらに、これら剛体ローラ313a,313b、弾性ローラ312a〜312dはシート搬送方向に対して対称となる位置に配置すると良い。そして、このように剛体ローラ313a,313b、弾性ローラ312a〜312dを配置することにより、シートの直進搬送性が向上する。
また、図7に示すように弾性ローラ322a,322bの両側にそれぞれ剛体ローラ323a〜323dを配置しても良い。この場合も加圧ローラ324a,324bを独立した加圧手段325a〜325dで加圧支持することで弾性ローラ322a、322bを各々安定した潰れ量とすることができる。
さらに、これまでの説明においては、弾性ローラ322a,322bは、加圧ローラ324a,324bと圧接する場合について述べてきたが、本発明はこれに限らない。例えば、シートを画像形成部に搬送する不図示のシート搬送通路の底面を構成するガイド部材に弾性ローラを圧接させ、ガイド部材と弾性ローラとの間でシートを挟持搬送するようにしたシート搬送装置にも適用することができる。
また、これまでの説明においては、本発明にかかるシート搬送装置をプリンタ(画像形成装置)に設けた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、例えば、画像読取部を備えたスキャナ等の画像読取装置にも適用することができる。
本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるプリンタの断面図。 上記シート搬送装置に設けられた斜行補正部の構成を示す斜視図。 上記斜行補正部の構成を示す側面図。 上記斜行補正部のシートを搬送するときの状態を説明する図。 上記斜行補正部のシートを搬送するときの状態を説明する他の図。 上記斜行補正部の第1の他の構成を示す図。 上記斜行補正部の第2の他の構成を示す図。 従来の斜行補正部の構成を示す斜視図。 従来の斜行補正部の制御ブロック図。 従来の他の斜行補正部の側面図。
符号の説明
1 プリンタ
3 画像形成部
4 シート搬送装置
18 斜行補正部
122a,122b 弾性ローラ
123a,123b 剛体ローラ
124a,124b 加圧ローラ
126 加圧軸
201a,201b シート先端検知センサ
221a,221b パルスモータ
222a,222b 駆動軸
312a〜312d 弾性ローラ
313a,313b 剛体ローラ
314a,314b 加圧ローラ
322a,322b 弾性ローラ
323a〜323d 剛体ローラ
324a,324b 加圧ローラ
325a〜325d 加圧手段
G ギャップ
Rc 加圧ローラ半径
Re 弾性ローラ半径
Rr 剛体ローラ半径
S シート
Wc 加圧ローラ幅
We 弾性ローラ幅
Wr 剛体ローラ幅

Claims (11)

  1. シートの斜行を検知する斜行検知部と、前記斜行検知部の検知結果に基づいてシートの斜行を補正する斜行補正部とを備えたシート搬送装置において、
    前記斜行補正部は、
    駆動源によって回転駆動される弾性ローラと、
    前記弾性ローラの弾性変形を制限する制限部材と、
    を有することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記弾性ローラを径方向に弾性変形させながら前記弾性ローラに圧接し、前記弾性ローラと共にシートを挟持する加圧回転体を備え、
    前記制限部材は、前記弾性ローラと同軸上に設けられ、前記弾性ローラに圧接している前記加圧回転体と圧接し、前記加圧回転体による前記弾性ローラの弾性変形を制限することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記制限部材幅≦前記弾性ローラ幅<前記加圧回転体幅であることを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 前記制限部材が前記弾性変形した弾性ローラと接触しないよう前記制限部材と前記弾性ローラとの間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  5. 前記制限部材は、前記弾性ローラの外径以下の外径を有する剛体ローラであり、前記隙間は前記弾性ローラの半径と前記剛体ローラの半径との差よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記剛体ローラは前記弾性ローラに対して回転自在に支持されていることを特徴とする請求項5記載のシート搬送装置。
  7. 前記弾性ローラと前記剛体ローラとを、それぞれシート搬送方向に対して対称となる位置に設けたことを特徴とする請求項5又は6記載のシート搬送装置。
  8. 前記弾性ローラをシート搬送方向外側、前記剛体ローラをシート搬送方向内側にそれぞれ配置したことを特徴とする請求項7記載のシート搬送装置。
  9. 前記弾性ローラの搬送力は前記剛体ローラの搬送力よりも大きいことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  10. 画像形成部と、前記画像形成部にシートを搬送する前記請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. シートの画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部にシートを搬送する請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
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