JP2008284591A - はんだ吸い取り器 - Google Patents
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Abstract
【課題】はんだ吸い取り器の目詰まりを防止する。
【解決手段】はんだ吸い取り器100は、外部と内部とを連通する吸引通路3を有するこて先2と、こて先2を加熱するヒータ部4と、吸引通路3の一端に接続され、ヒータ部4によって加熱されたこて先2により溶融されたはんだを吸引するための吸引ポンプ6と、吸引ポンプ6によって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部5と、吸引ポンプ6のONとOFFとを切り替える切替スイッチ7と、吸引通路3全体を閉塞した状態と開放した状態とに切替可能に可動する可動部8と、可動部8が、切替スイッチ7のON時に吸引通路3を開放状態にするとともに、切替スイッチ7のOFF時に吸引通路3全体を閉塞状態にするように、可動部8と切替スイッチ7とを連動させる連動機構10と、を備えている。連動機構10は、吸引通路3を閉塞する方向に可動部8を常に付勢するばね11を有している。
【選択図】図1
【解決手段】はんだ吸い取り器100は、外部と内部とを連通する吸引通路3を有するこて先2と、こて先2を加熱するヒータ部4と、吸引通路3の一端に接続され、ヒータ部4によって加熱されたこて先2により溶融されたはんだを吸引するための吸引ポンプ6と、吸引ポンプ6によって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部5と、吸引ポンプ6のONとOFFとを切り替える切替スイッチ7と、吸引通路3全体を閉塞した状態と開放した状態とに切替可能に可動する可動部8と、可動部8が、切替スイッチ7のON時に吸引通路3を開放状態にするとともに、切替スイッチ7のOFF時に吸引通路3全体を閉塞状態にするように、可動部8と切替スイッチ7とを連動させる連動機構10と、を備えている。連動機構10は、吸引通路3を閉塞する方向に可動部8を常に付勢するばね11を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、加熱して溶融したはんだを吸引して除去するはんだ吸い取り器に関する。
従来、こて先を加熱するヒータ部を備え、加熱されたこて先によって溶融したはんだをこて先に設けられた通路から吸引し、蓄積部に蓄積して除去するはんだ吸い取り器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、加熱により溶融したはんだは、冷却により固化するだけでなく、時間が経つと酸化して変質することとなる。そして、変質したはんだは加熱しても容易に溶融されず、通路内に目詰まりが起きるという問題があった。
かかる問題に鑑みて、例えば、こて先の通路内に設けられて通路の開閉を行う棒状の開閉部材を備え、この開閉部材を通路内に挿通することで、固化したはんだを剥離して取り除く構成としたはんだ吸い取り器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平5−028559号公報
実開昭64−42772号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されるはんだ吸い取り器は、非吸引時にはこて先の先端を閉塞してはんだごてとして使用されるが、こて先の先端から吸引部(はんだ蓄積部)までの通路に隙間が生じる構成であるため、通路内ではんだの目詰まりが発生しやすいという問題があった。また、上記特許文献2に開示されるはんだ吸い取り器にあっては、非吸引時に通路内を閉塞するものがなく、該通路内に残留したはんだが固化したり変質したりして目詰まりが生じやすいという問題があった。
本発明の課題は、はんだ吸い取り器の目詰まりをより好適に防止することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、はんだ吸い取り器において、
外部と内部とを連通する通路を有するこて先と、
前記こて先を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段によって加熱されたこて先により溶融された前記通路内のはんだを吸引するための吸引手段と、
前記吸引手段によって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部と、
前記吸引手段のON/OFFを切り替える切替スイッチと、
前記通路全体を閉塞状態と開放状態とに切替可能に可動する可動部と、
を備えたことを特徴とする。
外部と内部とを連通する通路を有するこて先と、
前記こて先を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段によって加熱されたこて先により溶融された前記通路内のはんだを吸引するための吸引手段と、
前記吸引手段によって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部と、
前記吸引手段のON/OFFを切り替える切替スイッチと、
前記通路全体を閉塞状態と開放状態とに切替可能に可動する可動部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のはんだ吸い取り器において、
前記可動部が、前記切替スイッチのON時に前記通路を開放状態にするとともに前記切替スイッチのOFF時に前記通路全体を閉塞状態にするように、前記可動部と切替スイッチとを連動させる連動機構を備えることを特徴とする。
前記可動部が、前記切替スイッチのON時に前記通路を開放状態にするとともに前記切替スイッチのOFF時に前記通路全体を閉塞状態にするように、前記可動部と切替スイッチとを連動させる連動機構を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のはんだ吸い取り器において、
前記連動機構は、前記通路を閉塞する方向に前記可動部を付勢する付勢部材を備え、
前記可動部は、前記切替スイッチのON時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記付勢部材の付勢力により前記通路全体を閉塞状態にすることを特徴とする。
前記連動機構は、前記通路を閉塞する方向に前記可動部を付勢する付勢部材を備え、
前記可動部は、前記切替スイッチのON時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記付勢部材の付勢力により前記通路全体を閉塞状態にすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、はんだ吸い取り器において、
外部と内部とを連通する通路を有するこて先と、
前記こて先を加熱するヒータ部と、
前記ヒータ部によって加熱されたこて先で溶融した前記通路内のはんだを吸引するための吸引ポンプと、
前記吸引ポンプによって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部と、
前記吸引ポンプのONとOFFとを切り替える切替スイッチと、
前記通路全体を閉塞状態と開放状態とに切替可能に可動する可動部と、
前記可動部が、前記切替スイッチのON時に前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記通路全体を閉塞状態にするように、前記可動部と前記切替スイッチとを連動させる連動機構と、を備え、
前記連動機構は、前記通路を閉塞する方向に前記可動部を付勢するばねを有し、
前記可動部は、前記切替スイッチのON時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記付勢部材の付勢力により前記通路全体を閉塞状態にすることを特徴とする。
外部と内部とを連通する通路を有するこて先と、
前記こて先を加熱するヒータ部と、
前記ヒータ部によって加熱されたこて先で溶融した前記通路内のはんだを吸引するための吸引ポンプと、
前記吸引ポンプによって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部と、
前記吸引ポンプのONとOFFとを切り替える切替スイッチと、
前記通路全体を閉塞状態と開放状態とに切替可能に可動する可動部と、
前記可動部が、前記切替スイッチのON時に前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記通路全体を閉塞状態にするように、前記可動部と前記切替スイッチとを連動させる連動機構と、を備え、
前記連動機構は、前記通路を閉塞する方向に前記可動部を付勢するばねを有し、
前記可動部は、前記切替スイッチのON時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記付勢部材の付勢力により前記通路全体を閉塞状態にすることを特徴とする。
本発明によれば、切替スイッチにより加熱手段と吸引手段とがOFFとされた非吸引時に、可動部がこて先の通路全体を閉塞することができるため、溶融したはんだの通路内への残留を効果的に防止することができる。従って、当該通路内においてはんだが冷却されて固化することがなく、はんだ吸い取り器における通路内の目詰まりを効果的に防止することができる。
また、仮に可動部と通路との間に少量のはんだが残留したとしても、可動部が通路を閉塞することにより、残留したはんだと空気との接触を可能な限り防止することができる。これにより、例えば、当該可動部と通路との間に残留したはんだの、酸化等による変質を防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明にかかるはんだ吸い取り器100を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、以下の説明及び図示例に限定されない。
<はんだ吸い取り器の構成>
まず、本実施形態に係るはんだ吸い取り器100の構成について、図1〜図3を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明を適用した好適な実施形態として例示するはんだ吸い取り器100の構成を示す概略構成図であり、図2、3は、はんだ吸い取り器100の動作を示す説明図である。
まず、本実施形態に係るはんだ吸い取り器100の構成について、図1〜図3を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明を適用した好適な実施形態として例示するはんだ吸い取り器100の構成を示す概略構成図であり、図2、3は、はんだ吸い取り器100の動作を示す説明図である。
図1に示すように、はんだ吸い取り器100は、外部と内部とを連通する吸引通路(通路)3を有するこて先2と、こて先2を加熱する加熱手段としてのヒータ部4と、吸引通路3の後端に接続され、ヒータ部4によって加熱されたこて先2により溶融された吸引通路3内のはんだを吸引するための吸引手段としての吸引ポンプ6と、吸引ポンプ6によって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部5と、ヒータ部4のON/OFFを切り替えるメインスイッチ15と、吸引ポンプ6のON/OFFを切り替える切替スイッチ7と、吸引通路3全体を閉塞状態と開放状態とに切替可能に可動する可動部8と、可動部8が、切替スイッチ7のON時に吸引通路3を開放状態にするとともに、切替スイッチ7のOFF時に吸引通路3全体を閉塞状態にするように、可動部8と切替スイッチ7とを連動させる連動機構10と、を備えている。以下、各部を詳しく説明する。
こて先2は、例えば、銅等の熱伝導体からなり、その内部には熱源となるヒータ部4が埋め込まれている。また、こて先2の内部には、ヒータ部4により加熱されたこて先2により溶融されたはんだ(溶融はんだ)を吸引するための吸引通路3が設けられている。
吸引通路3は、これを通る溶融はんだの流れに対する抵抗を最小限にするため直線状になっている。そして、この吸引通路3は、ヒータ部4がONとされた状態における当該吸引通路3に沿った温度が、はんだを融けた状態に保持するために、はんだの融点より高く維持されるようになっている。これにより、吸引通路3を通って取り除かれた溶融はんだが、こて先2の先端から吸引通路3の後端まで融けた状態で吸引されることとなる。
ヒータ部4は、後述するメインスイッチ15と電気的に接続されており、メインスイッチ15がONの間だけ、図示しない外部の電源から電源ケーブルを介して供給される電力によって発熱する。そして、この熱がこて先2に伝達されることで、こて先2が加熱される。なお、ヒータ部4としては、例えば、ニクロム線ヒータや、セラミックヒータ等が採用される。
メインスイッチ15は、ヒータ部4のON/OFFを切り替えるとともに、後述する切替スイッチ7の有効/無効を切り替えるためのスイッチである。すなわち、このメインスイッチ15は、ONとOFFとの2段階に切り替え可能となっており、当該メインスイッチ15をONにするとヒータ部4がONされてこて先2の加熱が開始されるとともに、切替スイッチ7による吸引ポンプ6のON/OFFの切り替え機能(後述する)が有効となる。一方、このメインスイッチ15をOFFにすると、ヒータ部4がOFFされてこて先2の加熱が停止するとともに、切替えスイッチ7による吸引ポンプ6のON/OFF切り替え機能が無効となる。
除去はんだ蓄積部5は、本体部1に着脱自在に取付けられている。この除去はんだ蓄積部5は、例えば、透明な耐熱プラスチック材料で円筒状に形成されており、当該除去はんだ蓄積部5内にはフィルタ(はんだ除去フィルタ)9が設けられ、エアーのみを通過させて内部に溶融はんだを溜めるようになっている。そして、除去はんだ蓄積部5の後側には、吸引通路3と除去はんだ蓄積部5内の負圧発生源としての吸引ポンプ6が接続されている。
吸引ポンプ6は、簡易型の真空ポンプである。この吸引ポンプ6は本体部1内の後部側に設置されており、後述する切替スイッチ7と電気的に接続されている。そして、切替スイッチ7がONの間だけ、この吸引ポンプ6が駆動するようになっている。
切替スイッチ7は、図1に示すように、例えば、押しボタンタイプとされ、グリップ部1aの上側となる本体部1の内側に設けられている。この切替えスイッチ7は、吸引ポンプ6と電気的に接続されており、当該切替スイッチ7がONされている間だけ、吸引ポンプ6を駆動して吸引動作を行うようになっている。
次に、本実施形態における可動部8について説明する。
可動部8は、例えば、図1〜3に示すように、こて先2内に設けられ、該こて先2内の吸引通路3全体を閉塞する閉塞状態(図2参照)と、吸引通路3全体を開放する開放状態(図3参照)とに移動可能に構成されている。この可動部8の一側(図1〜3における上側)は、吸引通路3の内壁と合致する形状をなしており、閉塞状態において吸引通路3の内壁面と密着して当該吸引通路3を閉塞できるようになっている。かかる可動部8は、例えば、こて先2内に設けられた退避溝2aの内壁面に沿って上下に移動できるようになっている。そして、可動部8における除去はんだ蓄積部5側(後側)の端部には、例えば、後述する連動機構10のピニオン13と歯合するラック8aが設けられている。
可動部8は、例えば、図1〜3に示すように、こて先2内に設けられ、該こて先2内の吸引通路3全体を閉塞する閉塞状態(図2参照)と、吸引通路3全体を開放する開放状態(図3参照)とに移動可能に構成されている。この可動部8の一側(図1〜3における上側)は、吸引通路3の内壁と合致する形状をなしており、閉塞状態において吸引通路3の内壁面と密着して当該吸引通路3を閉塞できるようになっている。かかる可動部8は、例えば、こて先2内に設けられた退避溝2aの内壁面に沿って上下に移動できるようになっている。そして、可動部8における除去はんだ蓄積部5側(後側)の端部には、例えば、後述する連動機構10のピニオン13と歯合するラック8aが設けられている。
次に、本実施形態における連動機構10について説明する。
連動機構10は、例えば、図1に示すように、本体部1内に設けられた支点軸14を中心に回動自在に設けられた引き金12と、この引き金12の回動動作に連動して回動するピニオン13と、上記退避溝2a内に設けられ、吸引通路3を閉塞する方向に可動部8を常に付勢する付勢部材としてのばね11と、を有している。
連動機構10は、例えば、図1に示すように、本体部1内に設けられた支点軸14を中心に回動自在に設けられた引き金12と、この引き金12の回動動作に連動して回動するピニオン13と、上記退避溝2a内に設けられ、吸引通路3を閉塞する方向に可動部8を常に付勢する付勢部材としてのばね11と、を有している。
ばね11は、図1〜3に示すように、例えば、コイルばね等が採用され、上述したこて先2内の退避溝2a内に設けられて可動部8を常に上方に付勢するようになっている。つまり、このばね11は、可動部8を常に閉塞状態に配置するように付勢するものである。
引き金12は、例えば、図1に実線で示すように、ユーザによって引かれた際に、本体部1内に設けられた切替スイッチ7を押下してONするとともに、ユーザが当該引き金12を手放した際に、支点軸14を中心に回動して、図1に二点鎖線で示す位置に復帰することで切替えスイッチ7をOFFするようになっている。
ピニオン13は、引き金12の上端部に固定されており、当該引き金12の回動動作に連動して支点軸14を中心に回動するようになっている。このピニオン13は、可動部8の一端に設けられたラック8aと歯合していて、引き金12が引かれた際に図3における反時計周り方向(同図矢印B方向)に回動することで可動部8を下降させて吸引通路3全体を開放状態にする。一方、引き金12が手放されると、ピニオン13は、図3における時計周り方向(同図矢印A方向)に回動することで可動部8を上昇させて吸引通路3全体を閉塞状態にする。これにより、可動部8は、切替スイッチ7のON時にばね11の付勢力に抗して吸引通路3全体を開放状態にするとともに、切替スイッチ7のOFF時にばね11の付勢力により吸引通路3全体を閉塞状態にするようになっている。
<実施形態の作用>
次に、図1〜図3に基づき、はんだ吸い取り器100の動作説明を行う。
まず、メインスイッチ15がOFFのときは、ヒータ部4がOFFとされ、且つ、切替えスイッチ7による吸引ポンプ6のON/OFF切り替え機能が無効の状態となっている。
次に、本実施形態のはんだ吸い取り器100を用いてはんだを除去する場合、メインスイッチ15をONすると、ヒータ部4がONされて、こて先2がはんだの融点よりも高い所定温度まで加熱される。
次に、図1〜図3に基づき、はんだ吸い取り器100の動作説明を行う。
まず、メインスイッチ15がOFFのときは、ヒータ部4がOFFとされ、且つ、切替えスイッチ7による吸引ポンプ6のON/OFF切り替え機能が無効の状態となっている。
次に、本実施形態のはんだ吸い取り器100を用いてはんだを除去する場合、メインスイッチ15をONすると、ヒータ部4がONされて、こて先2がはんだの融点よりも高い所定温度まで加熱される。
次に、ユーザが引き金12を引くことにより当該引き金12に連動してピニオン13が図3に示す矢印B方向に回動する。これにより、ラック8aを介して可動部8が、ばね11の付勢力に抗して下降される。その結果、吸引通路3全体が開放状態となる。さらに、引き金12に連動して切替スイッチ7がONされるため、吸引ポンプ6が駆動して除去はんだ蓄積部5及び吸引通路3内に負圧が発生する。そして、かかる開放状態で、吸い取る(除去する)箇所のはんだにこて先2を押し当てると、当該箇所のはんだが溶融された時点で、開放状態とされた吸引通路3を通って溶融されたはんだが除去はんだ蓄積部5内に吸い込まれる。そして、フィルタ9で除去されることにより、溶融はんだが除去はんだ蓄積部5内に貯留される。
ここで、はんだ吸い取り器100によるはんだの吸い取り動作停止の際(つまり、非動作時)は、引き金12が手放されて規制力が解除されることにより、ばね11の付勢力によって可動部8が上昇する。上昇した可動部8は、その一側が吸引通路3の内壁に圧接されることにより当該内壁と密着される。これにより、吸引通路3全体が閉塞状態とされる。この閉塞状態において、吸引通路3と可動部8との間には隙間が生じないため、吸引通路3内には溶融はんだが残留しない。従って、次回、このはんだ吸い取り器100を使用する際には、引き金12を引くことで可動部8が円滑に下降し、吸引通路3が開放状態になる。
<実施形態の効果>
以上説明した本発明に係るはんだ吸い取り器100によれば、切替スイッチ7により吸引ポンプ6がOFFとされた非吸引時に、可動部8がこて先2の吸引通路3全体を閉塞することができるため、溶融したはんだの吸引通路3内への残留を効果的に防止することができる。従って、当該吸引通路3内においてはんだが冷却されて固化することがなく、はんだ吸い取り器100における吸引通路3内の目詰まりを効果的に防止することができる。
以上説明した本発明に係るはんだ吸い取り器100によれば、切替スイッチ7により吸引ポンプ6がOFFとされた非吸引時に、可動部8がこて先2の吸引通路3全体を閉塞することができるため、溶融したはんだの吸引通路3内への残留を効果的に防止することができる。従って、当該吸引通路3内においてはんだが冷却されて固化することがなく、はんだ吸い取り器100における吸引通路3内の目詰まりを効果的に防止することができる。
また、仮に可動部8と吸引通路3との間に少量のはんだが残留したとしても、可動部8が吸引通路3を閉塞することにより、残留したはんだと空気との接触を可能な限り防止することができる。これにより、例えば、当該可動部8と吸引通路3との間に残留したはんだが酸化等により変質することを防止することができる。従って、例えば、メインスイッチ15を再度ONにして、ヒータ部4をONした際に、当該可動部8と吸引通路3との間に残留したはんだを円滑に溶融させることができる。そして、吸引ポンプ6により吸引することができるため、はんだ吸い取り器100における吸引通路3内の目詰まりを効果的に防止することができる。
また、連動機構10により、切替スイッチ7のON/OFF動作(つまり、吸引ポンプ6のON/OFF動作)と、可動部8の開閉動作とを連動させることができるため、引き金12を操作する一つの動作で、上述の効果を容易に達成することができる。また、ばね11を設けたことにより、ユーザが引き金12を手放した際に、可動部8を自動的に上昇させて吸引通路3を閉塞状態とすることができるため、使い勝手がよい。
(その他)
なお、連動機構10は、本実施形態に限定されるものではなく、引き金12の回動動作に連動して可動部8を移動できるものであれば所望に構成することができる。すなわち、例えば、引き金12とラック8aとの間に複数のギヤ(ピニオンギヤ)を噛ませて構成してもよいし、リンク機構を介して連動させる構成としてもよい。
なお、連動機構10は、本実施形態に限定されるものではなく、引き金12の回動動作に連動して可動部8を移動できるものであれば所望に構成することができる。すなわち、例えば、引き金12とラック8aとの間に複数のギヤ(ピニオンギヤ)を噛ませて構成してもよいし、リンク機構を介して連動させる構成としてもよい。
また、メインスイッチ15は、例えば、ヒータ部4をOFFするとともに切替えスイッチ7による吸引ポンプ6の切り替え機能を無効とするOFF状態と、切替えスイッチ7によりヒータ部4と吸引ポンプ6とが同時にON/OFF切り替えられる状態とする第1ON状態と、ヒータ部4をON状態とし、且つ、切替えスイッチ7による吸引ポンプ6のON/OFF切り替え機能を有効とする第2ON状態と、の3段階に切替え可能な構成としてもよい。
1 本体部
1a グリップ部
2 こて先
3 吸引通路
4 ヒータ部(加熱手段)
5 除去はんだ蓄積部
6 吸引ポンプ(吸引手段)
7 切替スイッチ
8 可動部
8a ラック
9 フィルタ
10 連動機構
11 ばね(付勢部材)
12 引き金
13 ピニオン
14 支点軸
15 メインスイッチ
100 はんだ吸い取り器
1a グリップ部
2 こて先
3 吸引通路
4 ヒータ部(加熱手段)
5 除去はんだ蓄積部
6 吸引ポンプ(吸引手段)
7 切替スイッチ
8 可動部
8a ラック
9 フィルタ
10 連動機構
11 ばね(付勢部材)
12 引き金
13 ピニオン
14 支点軸
15 メインスイッチ
100 はんだ吸い取り器
Claims (4)
- 外部と内部とを連通する通路を有するこて先と、
前記こて先を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段によって加熱されたこて先により溶融された前記通路内のはんだを吸引するための吸引手段と、
前記吸引手段によって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部と、
前記吸引手段のON/OFFを切り替える切替スイッチと、
前記通路全体を閉塞状態と開放状態とに切替可能に可動する可動部と、
を備えたことを特徴とするはんだ吸い取り器。 - 請求項1に記載のはんだ吸い取り器において、
前記可動部が、前記切替スイッチのON時に前記通路を開放状態にするとともに前記切替スイッチのOFF時に前記通路全体を閉塞状態にするように、前記可動部と切替スイッチとを連動させる連動機構を備えることを特徴とするはんだ吸い取り器。 - 請求項1又は2に記載のはんだ吸い取り器において、
前記連動機構は、前記通路を閉塞する方向に前記可動部を付勢する付勢部材を備え、
前記可動部は、前記切替スイッチのON時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記付勢部材の付勢力により前記通路全体を閉塞状態にすることを特徴とするはんだ吸い取り器。 - 外部と内部とを連通する通路を有するこて先と、
前記こて先を加熱するヒータ部と、
前記ヒータ部によって加熱されたこて先により溶融された前記通路内のはんだを吸引するための吸引ポンプと、
前記吸引ポンプによって吸引されたはんだを蓄積する除去はんだ蓄積部と、
前記ヒータ部及び吸引ポンプのON/OFFを切り替える切替スイッチと、
前記通路全体を閉塞状態と開放状態とに切替可能に可動する可動部と、
前記可動部が、前記切替スイッチのON時に前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記通路全体を閉塞状態にするように、前記可動部と前記切替スイッチとを連動させる連動機構と、を備え、
前記連動機構は、
前記通路を閉塞する方向に前記可動部を付勢するばねを有し、
前記可動部は、前記切替スイッチのON時に前記付勢部材の付勢力に抗して前記通路を開放状態にするとともに、前記切替スイッチのOFF時に前記付勢部材の付勢力により前記通路全体を閉塞状態にすることを特徴とするはんだ吸い取り器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162582A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Fujitsu Ltd | はんだ除去装置およびはんだ除去装置用ノズル |
CN115647635A (zh) * | 2022-11-14 | 2023-01-31 | 中安恒慧建设集团有限公司 | 一种建筑装饰幕墙钢构骨架焊接制作装置 |
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2007
- 2007-05-18 JP JP2007132929A patent/JP2008284591A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010162582A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Fujitsu Ltd | はんだ除去装置およびはんだ除去装置用ノズル |
CN115647635A (zh) * | 2022-11-14 | 2023-01-31 | 中安恒慧建设集团有限公司 | 一种建筑装饰幕墙钢构骨架焊接制作装置 |
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