JP2008282384A - 歩数計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 CPU108は、優先順位第1位の歩行センサ101aを含む第1歩行検出回路100aからの信号が歩行信号であると判断した場合、歩行センサ101aからの歩行信号に基づいて歩数算出を行う。前記信号が歩行信号ではないと判断した場合、歩行センサ101aとは感度軸が異なる歩行センサ101bを含む第2歩行検出回路100bからの信号が歩行信号のときには、歩行センサ101bからの歩行信号に基づいて歩数算出を行うと共に、歩行センサ101bの優先順位を第1位に変更する。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1に記載された歩数計では、複数の歩行センサ中のどの歩行センサの出力を歩数計数の対象とするのかを、複数の歩行センサの出力信号に対する演算処理によって選択するように構成している。
しかしながら、特許文献1記載の歩数計では、例えば、2つの歩行センサから歩数計数に十分な信号が出力されている場合でも、歩行センサを選択するために演算処理を行う必要がある。したがって、演算量が増大し、歩行センサの選択に時間がかかるという問題がある。
また、本発明は、簡単な構成で、歩行検出に適した歩行センサを短時間で選択できるようにして、歩行検出漏れの発生を抑制することを課題としている。
複数の歩行センサとは、1つの感度軸に対して検出する歩行センサが複数個ある場合と、例えば、ダイヤフラム上に複数の検出部が形成されるように、1つの素子に1つの感度軸を検出する部分が複数個ある場合を含む。
選択手段は、複数の歩行センサを切り換えることによって、歩行信号を出力している1つの歩行センサを歩行検出用の歩行センサとして選択する。算出手段は、前記選択手段が選択した歩行センサからの前記歩行信号に基づいて歩数を算出する。
また、前記選択手段は、予め定めた順序で前記複数の歩行センサの切り換えを行い、前記歩行信号を出力していると判断した最初の歩行センサを歩行検出用の歩行センサとして選択するように構成してもよい。
また、前記各歩行センサを含む複数の歩行検出手段と、電源と、前記電源から前記歩行検出手段へ駆動電力を供給するように制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記選択手段が選択していない歩行センサを含む歩行検出手段に対しては、前記電源からの駆動電力を供給しないように構成してもよい。
また、前記選択手段は歩行検出手段を切り換える際、新たに選択した歩行検出手段のセットアップ時間終了後に当該歩行検出手段からの信号を検出するように切り換え、前記制御手段は、前記選択手段が選択していない歩行検出手段に対する前記電源からの駆動電力供給を停止するように構成してもよい。
また、前記選択手段は、歩行判定を開始して歩行信号を検出することなく歩行停止時間経過した場合に歩行検出手段を切り換え、前記選択手段が選択した歩行検出手段のセットアップ時間経過後所定時間以内に歩行信号を該歩行検出手段が検出した場合、前記算出手段は、前記歩行判定開始から、選択した歩行検出手段によって歩行信号を検出するまでの間に発生した歩数を算出して累積歩数を補正するように構成してもよい。
また、本発明によれば、簡単な構成で、歩行検出に適した歩行センサを短時間で選択できるようにして、歩行検出漏れの発生を抑制することが可能になる。
また、本発明によれば、歩行センサ選択時の歩行検出漏れを抑制することが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係る歩数計のブロック図である。
図1において、歩数計は、第1歩行検出回路100a、第2歩行検出回路100b、第1、第2歩行検出回路100a、100bからの歩行信号に基づく歩数算出処理等を行う中央処理装置(CPU)108、操作スイッチ等によって構成され歩数計測開始操作等の各種操作を行う入力手段109、計測した歩数やピッチ等を表示する表示手段110、警報等を音で行う報音手段111、CPU108用の規準クロック信号や計時動作を行う際の時間信号の元になる信号を発生する発振手段112、および記憶手段113を備えている。
歩行センサ101a、101bとしては機械的な歩行センサ等の他の歩行センサも使用可能であり、ピエゾ素子等の加速度センサに限定されるものではない。
入力手段109の操作に応じてCPU108は、発振手段112の発振信号を基に歩行時間等の時間計測をすることができる。
二値化手段107a、bは、所定の閾値を有するコンパレータによって構成されている。
図示していないが、第1、第2検出回路100a、100bに駆動電力を供給する電源が備えられており、CPU108が歩行検出用として選択していない歩行センサ101a又は歩行センサ101bを含む第1歩行検出回路100a又は第2歩行検出回路100bに対して、CPU108は前記電源から駆動電力を供給しないように制御する。
同図(a)は、第1位センサ(例えば歩行センサ101a)によって歩行信号が検出されているが、第2位センサ(例えば歩行センサ101b)では歩行信号が検出されておらず、第1位センサからの信号に基づいて歩数計測を行う例を示している。
この場合のCPU108の処理を概略説明すると、第1位センサからの信号を検出し、前記信号が所定時間連続して検出できたこと(連続性)を確認することによって、第1位センサからの信号が正規の歩行信号であると判断し、歩数として計数する。第1位センサからの歩行信号が所定時間連続して検出されない場合には、歩行停止と判断する。
この場合のCPU108の処理を概略説明すると、第1位センサからの信号を検出し、前記信号の連続性を確認することによって、第1位センサからの信号が正規の歩行信号であると判断し、歩数として計数する。
CPU108は、第2位センサからの信号の連続性を確認することによって、第2位センサからの信号が正規の歩行信号であると判断し、第2位センサからの歩行信号に基づいて歩数を算出する。この場合、前記同様にして、第2位センサの優先順位を第1位に変更する。
以下、図1〜図4を参照して本実施の形態に係る歩数計の動作を詳細に説明する。
本歩数計を自己の腕等に装着した使用者が入力手段109によって開始操作を行うことで歩数計測処理を開始すると、CPU108は、優先順位が第1位の歩行センサ101aが含まれる第1歩行検出回路100aに駆動電力を供給して歩行検出を開始する。同時に、CPU108は、発振手段112が発生する信号に基づいて時間の計測を開始する。このとき、CPU108は、優先順位が第2位の歩行センサ101bが含まれる第2歩行検出回路100bへは電源供給しない。これにより省電力化を可能にしている。
次にCPU108は、歩行センサ101aからの歩行信号の間隔を測定する(ステップS204)。
CPU108は、処理ステップS203において、歩行センサ101aからの信号が歩行による信号ではないと判断した場合、歩行センサ101aからは歩行信号が得られないと判断して、処理ステップS208に移行する。
次に、CPU108は、処理ステップ208において、歩行検出用として使用する歩行センサを歩行センサ101aから第2位のセンサ(この場合、歩行センサ101b)に切り換えた後、歩行センサ101bからの信号を検出する。
尚、第1、第2歩行検出回路100a、100b全体への駆動電力供給切り換えを行うようにしてもよいが、各歩行検出回路100a、100bの構成要素の一部への駆動電力供給を切り換えることによって、歩行検出用として使用する歩行センサ101a、101bの切り換えを行うようにしてもよい。
CPU108は、歩行センサ101bからの歩行信号の間隔が所定の停止判定時間よりも小さい場合には、正規の歩行による歩行信号と判断して、歩行センサ101bからの歩行信号(即ち、第2歩行検出回路100b)からの歩行信号を歩数としてカウントし、処理ステップS212に戻る(ステップS213、S214)。ここで、前記停止判定時間は、例えば、1歩の歩行に通常要する程度の時間(例えば2秒)に設定することができる。
CPU108は、処理ステップS210において歩行センサ101bからの信号は歩行による信号でないと判断した場合には、歩行センサ101bからは歩行信号が得られないと判断して、処理ステップS201に戻る。
また、CPU108は、処理ステップS208において歩行センサ101bからの信号無しの状態が所定の監視時間経過した場合にも、歩行センサ101bからは歩行信号が得られないと判断して、処理ステップS201に戻る(ステップS215)。
また、簡単な構成で、歩行検出に適した歩行センサを短時間で選択できるため、歩行検出漏れの発生を抑制することが可能になるという効果を奏する。
また、前記実施の形態におけるステップS207、ステップS215の監視時間は、歩行センサの優先順位を考慮し、優先順位が高い歩行センサの監視時間を優先順位が低い歩行センサの監視時間よりも長くするようにしても良い。例えば、一時的に歩行を停止したあとに歩行を再開したとき、筐体の向きが変化していない場合は、優先順位が高い歩行センサが有効と考えられる。
また、前記実施の形態では、使用者の腕に装着して使用する腕時計型の歩数計の例で説明したが、腰に装着して使用する方式の歩数計、鞄等に収納して保持した状態で使用する方式の歩数計、時計機能を内蔵する歩数計等、各種の歩数計に適用可能である。
図6は、本他の実施の形態の処理を示すフローチャートであり、歩行検出回路100a、100bの切り換え時に、新たに選択する歩行検出回路100a又は100bが電源供給後に安定して動作するまでの時間(セットアップ時間)が経過するまでは、それまで使用していた歩行検出回路100a又は100bからの歩行信号を検出するようにした例である。
CPU108は、第1歩行検出回路100aからの信号に基づいて第1位センサ(この場合、歩行センサ101a)からの信号有りと判断すると(ステップS201)、歩行センサ101aからの信号が所定時間連続して得られていること(連続性)を確認する(ステップS202)。ここで、前記所定時間としては、例えば、5歩の歩行に通常要する程度の時間(例えば10秒)に設定することができる。
次にCPU108は、歩行センサ101aからの歩行信号の間隔を測定する(ステップS204)。
また、CPU108は、処理ステップS203において、歩行センサ101aからの信号が歩行信号ではないと判断した場合も処理ステップS601に移行する。
以上述べたように、本他の実施の形態に係る歩数計は、歩行停止したか否かを判定するための歩行判定時間中は切り換え前の歩行検出回路100a又は100bを選択して歩数検出を行うようにしている。また、歩行検出回路100a、100bを切り換える際、新たに選択した歩行検出回路100a又は100bのセットアップ時間終了後に当該歩行検出回路100a又は100bに切り換え、選択していない歩行検出回路100a又は100bに対する電源からの駆動電力供給を停止するようにしている。
また、歩行停止判定直後に歩行センサを切り換えた場合、使用者が信号機等で一時停止してすぐに歩行を再開するような場面では、歩数をロスしてしまう可能性があるが、前述のようにして両方の軸を連続的に交互に監視できるため、歩行検出漏れを抑制することが可能になる。
図7において、CPU108は、全ての歩行検出回路100a、100bによって歩行信号が所定時間検出されない場合、歩行停止と判断してスリープモードに入る。
CPU108は、前記起動した歩行検出回路100a又は100bから信号がある場合(ステップS703)、歩行判定処理(センサ信号の連続性の判定処理や歩行による信号か否かの判定処理)を行って(ステップS704)、歩行信号が得られた場合には歩数計数等の処理を行う(ステップS705)。
このように、スリープモードにおいて、スリープ解除の判定のため定期的に歩行検出回路100a、100bの電源をオンさせる際、順に1つの歩行検出回路100a、100bのみを起動して歩行の有無を判定しているため、一方の歩行検出回路100a又は100のみを監視する場合よりも正確にスリープ解除時期を判別することが出来また、消費電流の増加を防ぐことが出来る。
図5、図8及び図9において、CPU108は、一方の歩行検出回路100a又は100bからの信号に基づいて歩行停止したと判定すると(ステップS801)、電源駆動手段501a、501bを制御して、他方の歩行検出回路100b又は100aを選択起動して切り換える(ステップS802)。
CPU108は、新たに選択した歩行検出回路100b又は100aのセットアップ時間経過後に歩行信号を検出した場合、時間t2が時間t0よりも大きいと判断すると(ステップS806)、時間t1における歩数をt1/t2として算出し、累積歩数に加算して歩数補正を行う(ステップS807)。
次に、CPU108は、選択した歩行センサ101a又は10bからの歩行信号がある場合には(ステップS808)、歩数算出処理を行って処理ステップS808に戻って歩行検出を繰り返す(ステップS809)。
また、CPU108は、処理ステップS810において、選択した歩行センサ101a又は10bからの歩行信号が所定時間無い場合には歩行停止中と判定して処理を終了する(ステップS810、S811)。
100b・・・第2歩行検出回路
101a、101b・・・歩行センサ
102a、102b・・・電荷−電圧変換手段
105a、105b・・・フィルタ手段
106a、106b・・・増幅手段
107a、107b・・・二値化手段
108・・・CPU
109・・・入力手段
110・・・表示手段
111・・・報音手段
112・・・発振手段
113・・・記憶手段
501a、501b・・・電源駆動手段
Claims (10)
- 感度軸が相互に異なると共に歩行を検出して対応する歩行信号を出力する複数の歩行センサを有し、前記歩行信号に基づいて歩数を算出する歩数計において、
前記複数の歩行センサを切り換えることによって、前記歩行信号を出力している1つの歩行センサを歩行検出用の歩行センサとして選択する選択手段と、前記選択手段が選択した歩行センサからの前記歩行信号に基づいて歩数を算出する算出手段とを備えて成ることを特徴とする歩数計。 - 前記選択手段は、予め定めた順序で前記複数の歩行センサの切り換えを行い、前記歩行信号を出力している1つの歩行センサを歩行検出用の歩行センサとして選択することを特徴とする請求項1記載の歩数計。
- 前記選択手段は、予め定めた順序で前記複数の歩行センサの切り換えを行い、前記歩行信号を出力していると判断した最初の歩行センサを歩行検出用の歩行センサとして選択することを特徴とする請求項1又は2記載の歩数計。
- 前記複数の歩行センサから前記歩行検出用の歩行センサとして選択する順位を記憶する記憶手段を有し、
前記記憶手段は、前記選択手段が歩行検出用として選択した歩行センサを、順位が第1位の歩行センサとして記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶した順位に従って歩行センサを切り換えて選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の歩数計。 - 前記各歩行センサを含む複数の歩行検出手段と、電源と、前記電源から前記歩行検出手段へ駆動電力を供給するように制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記選択手段が選択していない歩行センサを含む歩行検出手段に対しては、前記電源からの駆動電力を供給しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の歩数計。 - 前記選択手段は、歩行停止したか否かを判定する歩行判定期間中は切り換え前の歩行検出手段を選択することを特徴とする請求項5記載の歩数計。
- 前記選択手段は歩行検出手段を切り換える際、新たに選択した歩行検出手段のセットアップ時間終了後に当該歩行検出手段からの信号を検出するように切り換え、
前記制御手段は、前記選択手段が選択していない歩行検出手段に対する前記電源からの駆動電力供給を停止することを特徴とする請求項5又は6記載の歩数計。 - 前記選択手段は、スリープモードにおいて、前記複数の歩行検出手段を所定時間毎に所定順序で選択し、
前記制御手段は、前記選択手段が選択した歩行検出手段に対して前記電源から駆動電力を供給することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一に記載の歩数計。 - 前記選択手段は、歩行判定を開始して歩行信号を検出することなく歩行停止時間経過した場合に歩行検出手段を切り換え、
前記選択手段が選択した歩行検出手段のセットアップ時間経過後所定時間以内に歩行信号を該歩行検出手段が検出した場合、前記算出手段は、前記歩行判定開始から、選択した歩行検出手段によって歩行信号を検出するまでの間に発生した歩数を算出して累積歩数を補正することを特徴とする請求項6又は8記載の歩数計。 - 前記算出手段は、前記歩行判定開始から、選択した歩行検出手段によって歩行信号を検出するまでの間に発生した歩数を、前記選択した歩行検出手段が検出した歩行信号の周期に基づいて算出し、前記算出した歩数を累積歩数に加算することによって補正することを特徴とする請求項9記載の歩数計。
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