JP2008281753A - 表示制御装置、表示装置、表示制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、および表示制御方法 - Google Patents

表示制御装置、表示装置、表示制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、および表示制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示デバイス上において、文字視認性を向上させる。
【解決手段】文字の形状を特定するための、文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータ13を記憶する記憶手段7−1と、ビットマップデータ13の文字部周辺の余白部に対応する表示デバイス2上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整する第1の調整手段3−1と、第1の調整手段3−1にて調整された、ビットマップデータ13の少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を所定の減少率に従って減ずる第2の調整手段3−2と、寄与率が高い場合に、輝度が文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、寄与率が低い場合に、輝度が余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、寄与率に応じて表示デバイス2にて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する輝度出力手段3−3と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定する表示制御装置、表示装置、表示制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な媒体、および表示制御方法に関する。
液晶ディスプレイなどの表示部に文字を表示するための方法として、予めROMなどの記憶装置に記憶された2値のビットマップデータをCPUが読み込んで、指定された表示領域内の画素の輝度をビットマップデータの各ビットの値(0または1の2値)に応じて制御する方法が知られている。しかしながら、この方法で描画した表示文字は文字部(基本部分)と余白部(背景部)との輝度の落差が大きくなるため、斜め線や曲線の輪郭部分においてがたつきが目立つという問題がある。
そこで、より滑らかで高精細な文字を描画するための技術として、2値のビットマップデータによって定義される文字の基本部分に対応するサブピクセル、およびそれに隣接するサブピクセルの色要素レベルを制御する技術が、特開2002−49366号公報(特許文献1)に開示されている。この技術では、コンピュータがサブピクセル単位で段階的に色要素レベルを制御するため、より高精細な文字を表示でき、また文字の基本部分に隣接する色要素レベルの大きさを調整することによって文字の線幅を制御することも可能である。
特開2002−49366号公報
しかしながら、特開2002−049366公報(特許文献1)に開示されている技術を、文字の余白部分が狭いビットマップデータに対して適用すると、隣接文字同士が接触して、当該隣接文字同士が繋がって見えてしまうケースがある。
例えば、図16は「口」という文字を上記技術によって二つ並べて表示したイメージ図であるが、線幅を太くした分、文字が隣接する境界部周辺のサブピクセルの色要素レベルが中間調の色要素レベルで占められるため、隣接文字同士が繋がって見えてしまうという問題が発生する。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の主たる目的は、表示される隣接文字同士が接触しているように見える可能性を低減した、すなわち文字視認性を向上させた表示制御装置、表示装置、表示制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な媒体、および表示制御方法を提供することを目的とする。
この発明のある局面に従えば、複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定する表示制御装置であって、文字の形状を特定するための、文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータを記憶する記憶手段と、ビットマップデータの文字部周辺の余白部に対応する表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整する第1の調整手段と、第1の調整手段にて調整された、ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を所定の減少率に従って減ずる第2の調整手段と、寄与率が高い場合に、輝度が文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、寄与率が低い場合に、輝度が余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する輝度出力手段と、を備える。
この局面によれば、所定の減少率に従って寄与率が減じられたビットマップデータの少なくとも1つの端辺周辺において、表示デバイスにおける各画素の輝度が余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように調整されるので、表示される隣接文字同士が接触しているように見える可能性を低減する、すなわち文字視認性を向上させることができる。
好ましくは、記憶手段は、ビットマップデータの端辺の各々に対応付けて減少率を記憶し、第2の調整手段は、ビットマップデータの端辺の各々に対応する寄与率を端辺に対応する減少率に従って減ずる。
好ましくは、記憶手段は、複数の文字の太さの各々に対応付けて減少率を記憶し、第2の調整手段は、複数の文字の太さの中から1つの文字の太さを指定する指定命令を受け付け、ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を指定された文字の太さに対応する減少率に従って減ずる。
好ましくは、記憶手段は、複数の文字の太さの各々とビットマップデータの端辺の各々とに対応付けて減少率が格納される減少率テーブルを記憶し、第2の調整手段は、ビットマップデータの端辺の各々に対応する寄与率を、減少テーブルに基づいて、指定された文字の太さと端辺とに対応する減少率に従って減ずる。
好ましくは、記憶手段は、複数の文字色の各々に対応付けて減少率を記憶し、第2の調整手段は、複数の文字色の中から1つの文字色を指定する指定命令を受け付け、ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を指定された文字色に対応する減少率に従って減ずる。
好ましくは、第2の調整手段は、ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を所定の減少率に従って減ずる際に、ビットマップデータの余白部に対応する寄与率を、ビットマップデータの文字部に対応する寄与率よりも、大きい減少率に従って減ずる。
この発明の別の局面に従えば、表示装置であって、上記の表示制御装置と、表示デバイスと、から構成される。
この発明の別の局面に従えば、文字の形状を特定するための文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータを記憶するコンピュータに、複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定させるための表示制御プログラムであって、ビットマップデータの文字部周辺の余白部に対応する表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整するステップと、第1の調整手段にて調整された、ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を所定の減少率に従って減ずるステップと、寄与率が高い場合に、輝度が文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、寄与率が低い場合に、輝度が余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力するステップと、をコンピュータに実行させる。
この発明の別の局面に従えば、文字の形状を特定するための文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータを記憶するコンピュータに、複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、ビットマップデータの文字部周辺の余白部に対応する表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整するステップと、第1の調整手段にて調整された、ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を所定の減少率に従って減ずるステップと、寄与率が高い場合に、輝度が文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、寄与率が低い場合に、輝度が余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した。
この発明の別の局面に従えば、複数の画素からなる表示デバイスにアクセス可能なコンピュータを使用した表示制御方法であって、コンピュータは、文字の形状を特定するための文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータと、所定の減少率と、を記憶する記憶部と、表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する演算部と、を備え、表示制御方法は、演算部が、記憶部に記憶されたビットマップデータに基づいて、ビットマップデータの文字部周辺の余白部に対応する表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整するステップと、演算部が、第1の調整手段にて調整された、ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する寄与率を、記憶部に記憶された所定の減少率に従って減ずるステップと、演算部が、寄与率が高い場合に、輝度が文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、寄与率が低い場合に、輝度が余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力するステップと、を備える。
本発明の表示制御装置、表示装置、表示制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な媒体、および表示制御方法によって、表示される隣接文字同士が接触しているように見える可能性を低減することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお以下の説明では、同一の部品については同一の符号を付すものとし、前記部品の名称や機能が同一である場合には、前記部品についての詳細な説明は繰り返さない。
<全体構成>
まず、本実施の形態に係る表示装置1の全体構成について説明する。図1は本実施の形態に係る表示装置(コンピュータ)1を示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、複数の画素からなる表示デバイス2と、ユーザからの各種情報が入力される入力デバイス6a・6bと、入力された各種情報に応じて表示デバイス2にて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する表示制御装置(コンピュータ本体)10と、から構成される装置である。表示制御装置10によって行われる文字の表示制御処理は、パーソナルコンピュータまたはワークステーションなどに代表されるコンピュータ(またはコンピュータ本体)上で実行されるソフトウェア(文字表示プログラム11)によって実現される。
図1に示すように、この表示装置1は、FD(Flexible Disk)駆動装置8およびCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)駆動装置9を備えた表示制御装置(コンピュータ本体)10と、表示デバイス(ディスプレイ)2と、入力デバイス(キーボード6aおよびマウス6b)6とを含む。
<ハードウェア構成>
次に、本実施の形態に係る表示装置1のハードウェア構成について説明する。図2は本実施の形態に係る表示装置1の全体的なハードウェア構成を示したブロック図である。前述したように、表示装置1はたとえばパーソナルコンピュータであり得る。パーソナルコンピュータとしては、デスクトップ型またはラップトップ型などの任意のタイプのコンピュータが使用され得る。あるいは、表示装置1は、ワードプロセッサであってもよい。
さらに、表示装置1としてのコンピュータは、カラーまたはモノクロ表示が可能な表示デバイス2を備えた電子機器や情報機器などの任意の装置であってもよい。例えば、表示装置1は、カラー液晶表示デバイスを備えた電子機器や、携帯情報ツールである携帯情報端末や、PHSを含む携帯電話機や、固定式の電話機/FAXなどの通信機器などであってもよい。表示装置(コンピュータ)1は、これらの装置を含む概念である。
表示装置1はカラー表示可能な表示デバイス2と、表示デバイス2に各種情報を出力して表示させる表示制御装置(コンピュータ本体)10とを備える。表示制御装置10は、表示デバイス2に含まれる複数の画素に対応する複数の輝度値をそれぞれ独立に制御する制御部3を含む。制御部3は、CPU4と主メモリ5とを有し、表示デバイス2と入力デバイス6と補助記憶装置7とが接続されている。
より詳細には、制御部3はCPU4(演算部;中央演算処理装置)と主メモリ5とを有し、文字表示プログラム11およびその各種データに基づいて、表示デバイス2の表示画面に含まれる各画素の輝度値を設定することにより、文字を表示画面上に表示するべく、表示デバイス2による表示を制御する。即ち、制御部3は、表示デバイス2の表示画面上に配列された複数の画素のそれぞれに割り当てられた少なくとも1つの輝度値をそれぞれ独立して制御することによって、入力デバイス6から入力された文字を特定するための各種情報を表示デバイス2に出力して、表示デバイス2上で表示させる。
本実施の形態に係る表示装置1においては、表示デバイス2が一般的なカラー液晶表示デバイスあって、各画素には赤、青、緑に発光するサブピクセルが割り当てられ、各サブピクセルの明るさの度合いを表す輝度値(たとえば0〜255の値)を制御することにより各画素の色が制御され、所望の文字が表示される。
制御部3に含まれるCPU4は、表示装置1の全体を制御および監視するとともに、補助記憶装置7に格納されている文字表示プログラム11を実行する。CPU4は、主メモリ5に格納された各種のデータに基づいて文字表示プログラム11を実行することにより、文字パターンを生成する。生成された文字パターンは、主メモリ5に一旦格納された後、表示デバイス2へと出力される。文字パターンが表示デバイス2に出力されるタイミングは、CPU4によって制御される。
制御部3に含まれる主メモリ5は、入力デバイス6から入力されたデータや表示デバイス2に表示するためのデータや文字表示プログラム11を実行するのに必要なデータを一時的に格納するためのものである。主メモリ5は、CPU4によってアクセスされる。
入力デバイス6は、表示デバイス2に表示すべき文字を表す文字情報を制御部3に入力するために使用される。文字情報は、文字を識別する文字コード、文字の大きさを示す文字サイズ、文字の太さを表す線幅、文字につける色を表す文字色、文字の背景につける色を表す背景色などを含む。入力デバイス6としては、文字コード、文字サイズ、線幅、文字色、背景色を入力することが可能な任意のタイプの入力デバイスが使用され得る。例えば、キーボード6aやマウス6bやペン入力装置などの入力デバイスが入力デバイス6として好適に使用され得る。
補助記憶装置7には、文字表示プログラム11、文字の形状を定義するビットマップデータ13、文字部からの水平方向の距離に応じて文字部の寄与度を定義する線幅定義データ14、隣接文字との境界部分の文字の寄与度を補正するための境界部調整データ15が記録されている。補助記憶装置7としては、文字表示プログラム11、ビットマップデータ13、線幅定義データ14、境界部調整データ15を格納することが可能な任意のタイプの記憶装置が使用され得る。また、補助記憶装置7において、文字表示プログラム11およびビットマップデータ13、線幅定義データ14、境界部調整データ15を格納する記録媒体としては任意の記録媒体が使用され得る。例えば、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、CD−ROM、MO(Magneto Optical Disc)、FD、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ICカード、光カードなどの記録媒体が好適に使用され得る。
前記ROMは、例えば、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erased PROM)、フラッシュROMなどであり得る。このROM方式の場合には、そのROMを交換するだけで色々な処理のバリエーションを容易に実現することができる。例えば、ROM方式は、携帯型の端末装置や携帯電話機などに好適に適用され得る。
なお、文字表示プログラム11と、ビットマップデータ13と、線幅定義データ14と、境界部調整データ15とは、補助記憶装置7における記録媒体に格納されることに限定されない。例えば、文字表示プログラム11、ビットマップデータ13、線幅定義データ14、境界部調整データ15は、主メモリ5に格納されてもよい。
さらに、文字表示プログラム11と、ビットマップデータ13と、線幅定義データ14と、境界部調整データ15とを格納する記録媒体は、上記ディスクやカードなどの記憶装置や半導体メモリなどのようにプログラムやデータを固定的に担持する媒体以外に、通信ネットワークにおいてプログラムやデータを搬送するために使用される通信媒体のようにプログラムやデータを流動的に担持する媒体であってもよい。表示装置1がインターネットを含む通信回線に接続するための手段を備えている場合には、その通信回線から文字表示プログラム11、ビットマップデータ13、線幅定義データ14、境界部調整データ15をダウンロードすることができる。この場合、ダウンロードに必要なローダープログラムは、補助記憶装置7や前記ROMに予め格納されていてもよいし、補助記憶装置7から制御部3にインストールされてもよい。
<機能構成>
次に、本実施の形態に係る表示装置1が有する機能構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る表示装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、表示装置1は、ユーザからの各種情報を受け付ける入力部6−1と、受け付けた各種情報に基づいて複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する表示制御装置10と、表示制御装置10から出力される各画素の輝度に基づいて文字を表示する表示部2−1と、を備える。
ここで、入力部6−1は、入力デバイス6によって実現される機能である。表示部2−1は、表示デバイス2によって実現される機能である。そして、表示制御装置10は、補助記憶装置7などによって実現される記憶部7−1と、主メモリ5に記憶されてCPU3上で実行される制御プログラム(文字表示プログラム11)などによって実現される第1の調整部3−1と、同じく主メモリ5に記憶されてCPU3上で実行される制御プログラム(文字表示プログラム11)などによって実現される第2の調整部3−2と、同じく主メモリ5に記憶されてCPU3上で実行される制御プログラム(文字表示プログラム11)などによって実現される輝度出力部3−3と、を備える。
記憶部7−1は、文字の形状を特定するための、文字部とその他の余白部とを表わす複数の2値のビットマップデータ13を記憶する。第1の調整部3−1は、補助記憶装置7(記憶部7−1)に記憶されている線幅定義データ14を用いて、各々のビットマップデータ13の前記文字部周辺の余白部に対する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を調整する。第2の調整部3−2は、補助記憶装置7(記憶部7−1)に記憶されている境界部調整データ15を用いて、ビットマップデータ13の少なくとも1つの端辺に対する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を所定の減少率に従って減ずる。輝度出力部3−3は、前記寄与率が高い場合に、前記輝度が前記文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、前記寄与率が低い場合に、前記輝度が前記余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、前記寄与率に応じて表示デバイス2にて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する。
また、記憶部7−1は、複数の異なる前記減少率を前記ビットマップデータ13の端辺(たとえば、右端、左端、上端または下端)の位置に対応して記憶する。第2の調整部3−2は、ビットマップデータ13の端辺に対する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を、前記ビットマップデータ13の端辺の位置に対応する減少率に従って減ずる。
また、記憶部7−1は、複数の異なる前記減少率を文字の太さにも対応させて記憶する。第2の調整部3−2は、(代表的には、入力デバイス6から、またはCPU4上で動作する制御プログラムなどから)複数の文字の太さの中から1つの文字の太さを指定する指定命令を受け付け、ビットマップデータ13の少なくとも1つの端辺に対する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を前記指定された文字の太さに対応する減少率に従って減ずる。
より詳細には、記憶部7−1は、複数の異なる前記減少率が文字の太さとビットマップデータ13の端辺の位置とに対応して格納される減少率テーブル(境界部調整データ15)を記憶する。第2の調整部3−2は、ビットマップデータ13の端辺に対する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を、減少テーブル(境界部調整データ15)に基づき、指定された文字の太さと前記端辺の位置とに対応する減少率に従って減ずる。
また、記憶部7−1は、複数の異なる前記減少率を文字色にも対応させて記憶する。第2の調整部3−2は、(代表的には、入力デバイス6から、またはCPU4上で動作する制御プログラムなどから)複数の文字色の中から1つの文字色を指定する指定命令を受け付け、ビットマップデータ13の少なくとも1つの端辺に対する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を前記指定された文字色に対応する減少率に従って減ずる。
また、第2の調整部3−2は、ビットマップデータ13の少なくとも1つの端辺に対する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を所定の減少率に従って減ずる際に、ビットマップデータ13の余白部に対応する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率を、ビットマップデータ13の文字部に対応する表示デバイス2における各画素の輝度を特定するための寄与率よりも、大きい減少率に従って減ずる。
<表示制御方法>
図4は文字「A」のビットマップデータ13Aを示すイメージ図であって、「A」のビットマップデータ13Aは、補助記憶装置7に格納されている複数のビットマップデータ13,13・・・の一例である。各々のビットマップデータ13は、文字の形状を縦横に並べた点の集合として定義するものであり、0または1の値であるビットの集合である。そして、文字を表示デバイス2に表示する際にCPU4によって参照され、各ビットは文字を描画する位置に応じて決定される表示デバイス2の表示画面を構成する画素の1つに対応付けられる。
図5は前記ビットマップデータ13Aに対応して表示デバイス2上に表示される文字「A」を示すイメージ図である。図4に示した「A」のビットマップデータ13Aは、図5に示す幅8ドット、高さ8ドットの「A」という文字について、図5中の黒の矩形で示した文字部と白の矩形で示した余白部(背景部)をそれぞれ「1」と「0」の数値列に置き換えたものであり、合計8バイト(64ビット)のデータによって定義されるものである。
ここで、「文字部」とは、各々のビットマップデータ13によって定義される文字を構成する点(ドット)のうち、文字の芯、すなわち骨格を表す点(ビットマップデータ13において「1」に対応する部分)をいう。一方、「余白部(背景部)」とは、ビットマップデータ13によって定義される文字を構成する点のうち、文字の芯ではない点(ビットマップデータ13において「0」に対応する部分)を指すものとする。
図4の各矩形は「A」のビットマップデータ13Aによって定義される文字を構成する各点に対応しており、例えば左上の矩形内の値は「0」となっているので、このデータによって表される文字(図5参照)の左上の点が余白部(背景部)であることになる。なお、本実施の形態においては、ビットマップデータ13の各ビットを表示デバイス2の表示画面の画素に対応付けているが、画素を構成する各サブピクセルに対応付けてもよく、この場合は、各画素の文字部、余白部(背景部)を表すためのビット値は画素を構成するサブピクセルの数分(一般的には3つ)必要となる。
本実施の形態においては、複数の文字コード及びサイズに対する文字表示に対応するため、補助記憶装置7は、各文字コードおよび文字サイズの組み合わせ毎にビットマップデータ13を記憶している。
図6は補助記憶装置7に記憶されるビットマップデータ13・13・・・のデータ構造を示すイメージ図である。図6に示すように、本実施の形態においては、補助記憶装置7は、文字コードのそれぞれに対応した、文字サイズが8ドットおよび12ドットのビットマップデータ13を保持している。また、各ビットマップデータ13には文字部が全く存在しない余白領域(以下、余白部の集合している部分を「余白領域」といい、たとえば余白行または余白列などが該当する。)が設けられており、8ドットのビットマップデータおよび12ドットのビットマップデータは、左端および下端に1ドット幅および高さの余白領域が設けられている。
なお、本実施の形態においては、ビットマップデータ13は予め補助記憶装置7に記憶されているが、表示デバイス2へ出力する都度に、他の形式のデータから動的に生成する構成であってもよい。例えば、文字の輪郭を座標値(たとえば、離散的な座標値と座標間の曲率)によって定義したアウトラインフォントデータから生成した2値のビットマップデータであってもよい。
図7は補助記憶装置7に格納されている線幅定義データ14の構造を示す図である。図7に示すように、線幅定義データ14は、ビットマップデータ13によって定義された各文字部に対し、文字部からの水平方向の距離乖離するごとの文字部寄与度を定義するものであって、文字に関するデータを表示デバイス2に出力する際にCPU4によって参照されて、表示デバイス2の各画素の最終的な文字部寄与度を決定する際に用いられる。
ここで、文字部寄与度とは、文字を表示デバイス2の上に描画する際に、文字部および文字部周辺に対応する余白部(背景部)に対応する画素に対し、それぞれの画素の輝度をどの程度、予め指定された文字色の輝度に近づけるかを制御するためのものである。言い換えれば、文字部寄与度とは、文字色の輝度値に対して、対象となる画素の輝度値をいくらに設定するかを表す数値であり、0から100の値をとるものである。
たとえば、文字部寄与度が100である場合は、対応する画素の輝度値が文字色そのものを表す数値に設定される。一方、文字部寄与度が0である場合は、画素の輝度値が背景色そのものを表す数値に設定される。文字部寄与度が0から100の間の中間の値である場合は、その値に応じて文字色と背景色とを混合した色を表す輝度値に設定され、0に近づくと背景色に近くなり、100に近づくと文字色に近くなるように設定される。
なお、本実施形態においては、ビットマップデータ13の各ビットを表示デバイス2の表示画面の画素に対応付けているため、文字部寄与度も画素に対応付けられるが、前述したようにビットマップデータ13の各ビットが画素を構成する各サブピクセルに対応付けられてもよく、この場合は、文字部寄与度も同様に各サブピクセルに対応付けてもよい。
また、線幅定義データ14では入力デバイス6によって入力された文字の太さを示す線幅ごとに各文字部寄与度が定義されるため、線幅によって異なる文字部寄与度が参照されるようになっている。なお、本実施の形態における線幅は、文字の太さが太い場合を表す「太」および細い場合を表す「細」の2パターンが定義できるものとする。すなわち、本実施の形態においては、補助記憶装置7に各文字コードおよび文字サイズ毎に1つのビットマップデータが記憶されており、文字の太さは、後述する第1の調整部3−1が線幅定義データ14に基づいて変化させる構成となっている。
図8は補助記憶装置7に格納されている境界部調整データ15の構造を示す図である。図8に示すように、境界部調整データ15は表示デバイス2に表示する文字の左端および右端における文字部寄与度削減率を定義するものである。ここで、文字の左端とは、ビットマップデータ13によって定義される点集合のうち、一番左端に位置する点列に対応する部分である。一方、文字の右端とは、ビットマップデータ13によって定義される点集合のうち、一番右端に位置する点列に対応する部分である。例えば、図5に示した「A」の文字の左端は一番左の8つの矩形からなる列であって、文字の右端は一番右の8つの矩形からなる列である。そして、図5に示した「A」は、左端が全て「0」(余白部)となっており、左端の列(辺)が余白領域に該当する。
また、文字部寄与度削減率とは、表示デバイス2に文字を描画するためにCPU4によって決定される文字部寄与度を削減する割合を示す数値である。例えば、ある画素において、削減する直前の文字部寄与度が100、文字部寄与度削減率が60の場合、文字部寄与度は40に削減される。本実施の形態においては、文字部寄与度削減率は文字の左端および右端について定義されているが、上端や下端において定義されるものであってもよい。また、第2の調整部3−2が、文字部寄与度から文字部寄与度削減率をそのまま(一律に)減じる構成であってもよいし、文字部寄与度から文字部寄与度削減率を割り引く構成であってもよく、限定するものではない。
また、本実施の形態では、図8の境界部調整データ15に示すように、入力デバイス6によって入力された文字の太さを示す線幅ごとに、文字左端の文字部寄与度削減率および文字右端の文字部寄与度削減率を定義しており、線幅に応じて異なる文字部寄与度削減率が参照されるようになっている。
<表示制御処理>
以下、文字表示プログラム11の処理手順に含まれる各ステップを文字表示制御処理の流れに沿って説明する。図9は文字表示プログラム11による表示制御処理の全体を示すフローチャートである。前述したように、表示制御処理は、補助記憶装置7に記憶されている文字表示プログラム11がCPU4上で実行されることによって実現される。
図9に示すように、入力デバイス6から文字コード、文字サイズ、線幅、文字色、背景色、からなる文字情報が入力される(ステップ1000、以下ステップをSと略す。)。たとえば、全角の「A」を表示デバイス2に表示する場合には、文字コードとして0333番(JIS区点コード、03区33点)が入力される。
文字サイズは、表示される文字の横方向のドット数を表す文字幅と縦方向のドット数を表す文字高さとによって定義される。なお、本実施の形態における文字サイズは、図4および図5に示したように、文字幅、文字高さともに8であるか、または12であるものとする。線幅は、表示される文字の太さを細めにする場合は「細」が、太めにする場合は「太」が指定される。
前述したように、文字色はそれぞれ文字部寄与度が100の場合に表示デバイス2に設定される輝度であって、背景色は文字部寄与度が0の場合に表示デバイス2に設定される輝度である。ここで、輝度は表示デバイス2を構成する画素の各々に設定されるものであり、本実施の形態においては、各画素は赤、青、緑の色で発光するサブピクセルから構成されており、輝度はそれぞれのサブピクセルの明るさを示す3つの輝度値によって定義されている。各輝度値は0〜255の整数値をとり、0のときが最も暗く、255のときが最も明るいものとする。例えば赤、青、緑のサブピクセルの輝度値が全て0であるならば、そのサブピクセルから構成される画素は黒色として視覚され、全て255ならば白色として視覚される。以降の説明では本ステップで入力された文字色の赤、青、緑の輝度値をRf,Bf,Gf、背景色の赤、青、緑の輝度値をRb,Bb,Gbで表すものとする。
次に、CPU4は、表示デバイス2の表示画面上のどの位置に文字を描画するかを示す文字描画位置を取得する(S1010)。文字描画位置は、主メモリ5に記憶されており、文字表示プログラム11によって文字が表示される前に、他のプログラムによって設定されているものとする。文字描画位置は、表示画面上に配列された複数の画素を特定する情報であり、表示画面上の左上の画素を基点とした座標値で与えられるものとする。例えば、左上の画素は(0,0)であり、左から3列目かつ上から5行目の画素は(2,4)で与えられる。なお、制御部3が文字を表示デバイス2に描画する際には、ビットマップデータ13によって定義される点集合のうち、左上の点が前記文字描画位置に対応するように表示画面に描画される。以後の説明では文字描画位置のX座標値、およびY座標値をVx、Vyで表すものとする。
次に、CPU4は、ステップ1000にて取得した文字情報のうち、文字サイズ、および文字コードに従って、該当するビットマップデータ13が記憶されている場所を特定する(S1020)。そして、CPU4は、S1020で特定したビットマップデータ13と線幅定義データ14とを参照して、ビットマップデータ13を構成する各点に対応した文字部寄与度を求め、主メモリ5に確保した文字部寄与度格納領域に記憶する(S1030)。ここで、文字部寄与度格納領域とは、ビットマップデータ13の各点における文字部寄与度を記憶するための記憶領域であり、0〜100までの値をビットマップデータ13を構成する点の個数分記憶することができ、記憶した各数値はその記憶したアドレスによって、ビットマップデータ13を構成する各点に対応付けられる。
次に、CPU4は、文字部寄与度格納領域に記憶された文字部寄与度を境界部調整データ15を参照して調整する(S1040)。そして、S1000で取得した文字色及び背景色と、文字部寄与度格納領域に記憶された文字部寄与度、及びS1010で取得した文字描画位置に従って、表示デバイス2の表示画面に文字を描画する(S1050)。なお、S1030、S1040、S1050の各処理は、文字部寄与度設定手段(第1の調整部3−1)、文字部寄与度調整手段(第1の調整部3−2)、輝度設定手段(輝度出力部3−3)に対応している。
<文字部寄与度設定処理>
次に、上記文字表示プログラム11の処理手順における文字部寄与度設定処理(S1030)の手順について説明する。図10は文字部寄与度設定処理を示すフローチャートであって、S1030はS2000〜S2140によって実現される。
図10に示すように、まず、CPU4は、文字部寄与度格納領域として割り当てられた記憶領域の全ての値を0にセットする(S2000)。そして、ビットマップデータ13を構成する点のうち、現在の処理対象点を表すカレント座標(X,Y)を初期値である(0,0)にセットする(S2010)。ここで、本実施の形態においては、座標(0,0)はビットマップデータ13を構成する点のうち、左上の点が対応づけられるものとし、カレント座標が右に1点移動するとX座標が1増加し、下に1点移動するとY座標が1増加するものとする。なお、カレント座標(X,Y)を定義するためのX,Yの値は主メモリ5に一時的に確保された記憶領域に記憶されている。以降の説明ではX,Yと同様に一時的に主メモリ5に記憶され、変化する値を変数という。
ビットマップデータ13からカレント座標(X,Y)に対応する点のビット値を変数bvAlに取得する(S2020)。S2020で取得した変数bvAlの値が1であれば(S2030にてYESの場合)S2040へ、そうでなければ(S2030にてNOの場合)S2110へと進む。
CPU4は、カレント座標値の示す点からの距離を表す変数dを「−3」にセットする(S2040)。CPU4は,文字部寄与度格納領域から、(X+d,Y)に対応する点の文字部寄与度を取得して変数Kcにセットする(S2050)。ただし、(X+d,Y)が文字部寄与度格納領域の外、すなわち、ビットマップデータ13構成する点に存在しない位置を指す値であれば変数Kcを最大値である100にセットする。
CPU4は、線幅定義データ14から、線幅がS1000で取得した線幅で、文字部分からの距離が変数dの絶対値である文字部寄与度を取得し、変数Ktにセットする(S2060)。変数Ktが変数Kcを超えていれば(S2070にてYESの場合)S2080へ、そうでなければ(S2070にてNOの場合)S2090へ進む。変数Ktが変数Kcを超えていれば、字部寄与度格納領域の(X+d,Y)に対応する点の文字部寄与度を変数Ktにセットする(S2080)。
次に、CPU4は変数dを1増やす(S2090)。変数dが4以上であれば(S2100にてYESの場合)S2110へ、そうでなければ(S2100にてNOの場合)S2050に進む。CPU4は、変数dが4以上である場合、変数Xを1増やす(S2110)。そして、カレント座標(X,Y)がビットマップデータ13を構成する点のうち、右端の点よりさらに右に位置している場合(S2120にてYESの場合)はS2130へ、そうでない場合(S2120にてNOの場合)はS2020へ進む。CPU4は、変数Xを0にセットし、変数Yを1増やす(S2130)。カレント座標(X,Y)がビットマップデータ13を構成する点のうち、下端の点よりさらに下に位置している場合(S2140)はS1040へ進み、そうでない場合(S2140にてNOの場合)はS2020へ戻る。
以上説明したS2000〜S2140によって、ビットマップデータ13の文字部、すなわちS2030で取得した変数bvAlの値が1である点と、その点の左右方向に隣接する点(左に3ドット分離れた位置の点から右に3ドット分離れた位置の点の間に存在する点)の文字部寄与度が、線幅定義データ14を参照して線幅と各点の変数dの値に応じて設定される。
これによって、線幅が「細」の場合は文字部から横方向に隣接する点の文字部寄与度が低めに設定され、線幅が「太」の場合は文字部から横方向に隣接する点の文字部寄与度が高めに設定される。つまり、S1040によって輝度値が設定された結果、線幅が「太」の方がより太い文字が表示されることになる。また、ジャギー感のない滑らかな文字を表示するために、線幅定義データ14で定義された各線幅の文字部寄与度は文字部からの距離が長くなるにつれて段階的に減少するように設定されている。
なお、本実施の形態では線幅を太らせる方向が左右方向の場合のみであるため、文字部に左右方向に隣接する文字部周辺領域の文字部寄与度を線幅に応じて設定しているが、線幅を太らせる方向が上下方向である場合は、文字部に上下方向に隣接する文字部周辺領域の文字部寄与度を線幅に応じて設定してもかまわない。また、線幅を太らせる方向が左右方向、上下方向両方である場合は、文字部に上下方向及び左右方向に隣接する文字部周辺領域の文字部寄与度を線幅に応じて設定してもかまわない。また、線幅定義データ14では、左右対称に線幅が太るように定義されているが、左方向と右方向に別の寄与度を定義して、非対称に太らせるようにしてもよい。
図11は文字部寄与度設定処理中の各画素に対応する寄与度を示すイメージ図である。ここで、S1020において取得されるビットマップデータ13は、図5に示した8ドットの「A」を特定するためデータとし、換言すれば図4に示す「A」のビットマップデータ13Aであるものとする。そして、線幅定義データ14は図5に示した線幅定義データ14が使用されるものとし、線幅に「太」が指定されたものとする。
図11(a)〜(e)に示すように、S1030にて使用される文字部寄与度格納領域に記憶されている文字部寄与度の状態は、S2000〜2140が逐次実行されることによって変化していく。図11(a)〜(e)の各矩形は図4の各矩形に1対1に対応しており、例えば最も左上の矩形は図4の左上の点に対応している。図11(a)〜(e)の各矩形中の数値はビットマップデータ13を構成する点の中の対応する点の文字部寄与度を表している。
まず、S2000にて、文字部寄与度格納領域中の文字部寄与度が全て0に設定される(図11(a))。その後、S2010を経てS2020、2030、2110、2120の処理が4回繰り返される。これは、「A」のビットマップデータ13Aでは、座標(0,0)〜(3,0)に対応するビット値が全て0であるからである。さらに変数Xがインクリメントされ4にセットされると、S2020で取得されるビット値は1となり、S2040〜2100が繰り返し実行されて、座標(4,0)の文字部に対する文字部寄与度が設定される。
その結果、文字部寄与度格納領域の状態は図11(b)のようになる。変数dの値は−3〜+3まで変化する為、座標(1,0)の位置から座標(7,0)までの文字部寄与度が線幅定義データ14を参照して設定される。例えば変数d=−3の場合は絶対値が3であるため、S2060において、線幅定義データ14より、線幅が「太」で文字部分からの距離が「3」である場合の文字部寄与度が変数Ktに設定される。座標(X+d,Y)は座標(1,0)であるため、S2050で取得される文字部寄与度Kcは「0」であるため、S2070の条件が成立してS2080が実行されて座標(1,0)の文字部寄与度が変数Ktの値、すなわち「10」に設定される。d=−2〜+3の場合についても同様に、変数Ktの値は「0」となるので各々30,70,100,70,30,10が各座標に対応した文字部寄与度として設定される。なお、図11(b)〜(d)中の矩形のうちグレーで示したものは実際にS2080によって文字部寄与度が設定されて更新された場所を示している。
さらに座標(3,1)の文字部に対する文字部寄与度が設定されるまでのステップが実行されると、同様の処理内容により文字部寄与度格納領域の状態は図11(c)のようになる。さらに座標(5,1)の文字部に対する文字部寄与度が設定されるまでのステップが実行されると、文字部寄与度格納領域の状態は図11(d)のようになる。座標(2,1)および座標(3,1)の文字部寄与度は既に設定された座標(3,1)の文字部に対する文字部寄与度Kcが変数Ktに設定された値を上回っているため(Kt>Kcではないため)更新されていない。さらに残りの座標についても処理が実行され、S1030が終了すると、文字部寄与度格納領域の状態は図11(e)のようになる。
<文字部寄与度調整処理>
次に、文字表示プログラム11の処理手順における文字部寄与度調整処理(S1040)の手順を説明する。図12は文字部寄与度調整処理を示すフローチャートであって、S1040はS3000〜3100によって実現される。
まず、ビットマップデータ13を構成する点のうち、CPU4は、主メモリ5に記憶されている現在の処理対象点を表すカレント座標のY座標値を表す変数Yを初期値である0にセットする(S3000)。ここで、変数Yが0の点はビットマップデータ13を構成する点のうち、最も上の行に位置する点であり、カレント座標が下に1点移動するとYが1増加するものとする。
ビットマップデータ13を構成する点のうち、最も右の列に位置する点のX座標値を変数Xrにセットする(S3010)。ここで、最も左端の点を現すX座標値は0であり、右に1点移動するとX座標値は1増加するものとする。変数Xrの値はS1000で取得した文字情報のうち、文字幅を用いて導出される。すなわち、変数Xrは文字幅から1を減じた値が設定される。次に、CPU4は、境界部調整データ15を参照して、S1000で取得した線幅に対応した左端および右端の文字部寄与度削減率を主メモリ5の変数Slおよび変数Srにセットする(S3020)。S1030で設定した文字部寄与度格納領域より、ビットマップデータ13における座標(0、Y)に対応した文字部寄与度を取得し、変数Klにセットする(S3030)。以下の計算式(1)に基づいて、変数Slおよび変数Klから削減された文字部寄与度を算出する(S3040)。
Kl’=Kl×(100−Sl)÷100・・・(1)
すなわち、文字部寄与度格納領域に記憶されている座標(0、Y)に対応した文字部寄与度をKl’に更新する(S3050)。但し、変数Kl’に、KlからSlを減じた値を代入する構成であってもよい(S3040,S3050)。
次に、S1030で設定した文字部寄与度格納領域より、ビットマップデータ13における座標(Xr、Y)に対応した文字部寄与度を取得し、変数Krにセットする(S3060)。以下の計算式(2)によって変数Sr及び変数Krから削減された文字部寄与度を算出する(S3070)。
Kr’= Kr×(100−Sr)÷100・・・(2)
すなわち、文字部寄与度格納領域に記憶されている座標(Xr,Y)に対応した文字部寄与度をKr’に更新する(S3080)。但し、変数Kr’に、KrからSrを減じた値を代入する構成であってもよい。
そして、CPU4は、変数Yの値を1増やす(S3090)。変数Yの値がビットマップデータ13を構成する点のうち、下端の点よりさらに下に位置している点のY座標値を表している場合、すなわち変数Yの値がステップ1000で取得した文字高さ以上である場合(S3100にてYESの場合)はS1050へ、そうでない場合(S3100にてNOの場合)はS3030へ進む。
以上のように説明したS3000〜S3100により、S1030によって文字部寄与度格納領域に設定された文字部寄与度のうち、ビットマップデータ13の左右端の列に含まれる点に対応した文字部寄与度が、境界部調整データ15において定義された文字の太さ毎の文字部寄与度削減率に応じて減少される。これによって、S1050によって表示した文字の左右に隣接して他の文字が同様の処理手続きにより表示された場合において、隣接文字と接触して見える問題を低減することができる。
なお、本実施の形態ではS1030により文字部に左右方向のみに隣接する文字部寄与度を設定しているため、左右端に含まれる点の文字部寄与度のみを減少させているが、S1030により文字部に上下方向のみに隣接する文字部寄与度を設定している場合は、上下端に含まれる点の文字部寄与度のみを減少させてもよい。また、S1030により文字部に左右方向および上下方向の両方に隣接する文字部寄与度を設定している場合は、左右端と上下端に含まれる点の文字部寄与度を減少させてもよい。
境界部調整データ15では線幅毎に寄与度を減少させる割合を設定できるが、本実施の形態では線幅が「細」よりも「太」のほうが左端および右端いずれの寄与度も減少させる割合を大きくするものとする。これは、左右端近くに文字部が存在する場合、線幅を太くする度合いが大きいほど、左右端近くの文字部による文字部寄与度が大きくなり、隣接する文字と接触しやすくなるためで、線幅が太くなっても接触する傾向を抑えることができる。逆に、線幅を太くする度合いが小さい場合に、左右端の文字部寄与度の減少率を小さくすれば、左右端近くの文字部を含む線の線幅が中央部の線よりも細くなる傾向を抑えながら、接触を回避することができる。
また、前述したように本実施の形態ではビットマップデータ13の左端に余白領域(余白列)が設けられているが、右端には余白領域(余白列)がない。そのため、右端に文字部が存在する文字も含まれている。この場合に右端の文字部寄与度を減少させると、S1050による表示文字の芯の部分が薄くなってしまうため、品位が悪くなってしまう。そこで、本実施の形態では余白でない右端の文字部寄与度を減少させる割合が小さくなるように、境界部調整データ15を設定している。
また、本実施の形態では、右端のみに余白領域が設けられているが、どちらにも余白領域が設けられていないか、どちらにも余白領域が設けられている場合においても、前述したように文字部寄与度が左右非対称に設定される場合には、境界部調整データ15においても同様に左端と右端と別々に削減率を定義し、より線幅が太くなる方向に文字部寄与度の減少率を大きくすれば、偏りなく接触を回避する効果が得られる。
なお、本実施の形態では境界部調整データ15は線幅ごとに文字部寄与度減少率が定義されているが、指定された文字色を表す輝度値に応じて文字部寄与度減少率を変化させてもよい。例えば、表示デバイス2の表示画面が液晶ディスプレイである場合、階調特性、すなわち輝度値と明るさの関係が線形的に変化しない特徴を持っている場合があり、異なる文字色に対して同一の文字部寄与度減少率を適用すると、急激に左右端の輝度が背景色に近くなるため、文字の線が細くなり過ぎたり、左右端の輝度が文字色とあまり変わらずに接触が回避されない場合がある。しかし、制御部3(第2の調整部3−2)が、指定された文字色を表す輝度値に応じて(ユーザにより入力デバイス6に入力されたり、予め主メモリ5等に記憶されている、文字色を指定するための指定命令を受け付けて)、文字部寄与度減少率を変化させる構成にすることによって、この問題を回避することができる。
図13は文字部寄与度調整処理中の各画素に対応する寄与度を示すイメージ図である。ここで、S1030において設定された文字部寄与度格納領域の状態は図11(e)であって、S3020で取得される文字部寄与度削減率Sl,Srには図8に示した境界部調整データ15を使用するものとし、S1000で指定される線幅は「太」であるものとする。図8から明らかなように、S3020において、CPU4によりSl,Srがそれぞれ40,20に設定される。その結果、計算式(1)および(2)により導かれた数値によって文字部寄与度格納領域の左端および右端の文字部寄与度が更新され、図13のグレーで示した矩形中の値が更新される。
<輝度設定処理>
次に、上記文字表示プログラム11の処理手順における輝度設定処理(S1050)の手順を説明する。図14は輝度設定処理を示すフローチャートであって、S1050はS4000〜4070によって実現される。
まず、CPU4は、ビットマップデータ13を構成する点のうち、現在の処理対象点を表すカレント座標(X,Y)を初期値である(0,0)にセットする(S4000)。ここで、座標(0,0)はビットマップデータ13を構成する点のうち、左上の点が対応付けられるものとし、カレント座標が右に1点移動するとX座標が1増加し、下に1点移動するとY座標が1増加するものとする。X,Yはいずれも変数である。
CPU4は、文字部寄与度格納領域から、(X,Y)に対応する点の文字部寄与度を取得して変数Kcにセットする(S4010)。次に、文字色および背景色を表す輝度値、変数Kcに基づいて、ビットマップデータ13上のカレント座標に対応した点の輝度値を計算する。具体的には、以下の計算式(3)〜(5)によってカレント座標に対応した点の赤、青、緑の輝度値を変数Rm,Bm,Gmに設定する(S4020)。
Rm=(Rf−Rb)×Kc÷100+Rb・・・(3)
Bm=(Bf−Bb)×Kc÷100+Bb・・・(4)
Gm=(Gf−Gb)×Kc÷100+Gb・・・(5)
表示デバイス2の表示画面におけるカレント描画対象画素の赤、青、緑の輝度値を、S4020で設定したRm,Bm,Gmの値に変更する(S4030)。ここで、カレント描画対象画素とは、S1010で取得した文字描画位置の座標(Vx,Vy)及びカレント座標(X,Y)から求められる座標であり、表示デバイス2の表示画面上でのカレント描画対象画素のX座標値、及びY座標値をCVx,CVyとすると以下の計算式(6)〜(7)によって求められる。
CVx=Vx+X・・・(6)
CVy=Vy+Y・・・(7)
次に、CPU4は変数Xを1増やす(S4040)。カレント座標(X,Y)がビットマップデータ13を構成する点のうち、右端の点よりさらに右に位置している場合(S4050にてYESの場合)はS4060へ、そうでない場合(S4050にてNOの場合)はS4010へ進む。そして、CPU4は、変数Xを0にセットして、変数Yを1増やす(S4060)。
カレント座標(X,Y)がビットマップデータ13を構成する点のうち、下端の点よりさらに下に位置している場合(S4070にてYESの場合)は文字表示プログラム11の処理を終了し、そうでない場合(S4070にてNOの場合)はS4010へ進む。
以上説明したS4000〜S4070により、S1030及びS1040によって設定された文字部寄与度格納領域の文字部寄与度の大きさが、所定の最大値、すなわち100に近づくにつれて、表示デバイス2の表示画面上の対応する画素の色が文字色に近づくように輝度値が設定される。逆に、S1030及びS1040によって設定された文字部寄与度格納領域の文字部寄与度の大きさが、所定の最小値、すなわち0に近づくにつれて、表示デバイス2の表示画面上の対応する画素の色が背景色に近づくように輝度値が設定される。
これによって、S1030で設定した文字部に横方向に設定した文字部寄与度と指定された文字色に基づいて輝度値が設定されるので、指定された線幅に応じた太さの文字が指定された文字色で表示されるとともに、S1040で左右端の文字部寄与度を減少させているので他の文字と隣接させて表示しても接触しないように表示される。つまり、文字を表示して利用する他のアプリケーション自身が文字間隔や段落間隔を確保しなくても、本実施の形態に係る表示制御装置10によって、文字が接触して見える可能性を低減することができるのである。
なお、本実施の形態では文字部から離れるにつれて指定された所定の背景色に近づくように輝度値が設定されるが、表示デバイス2の表示画面上において文字を表示する前に設定されている各画素の色を背景色として使用してもよい。
図15は輝度設定処理後の各画素(サブピクセル)に対応する寄与度を示すイメージ図である。ここで、S1040において調整された後の文字部寄与度格納領域の状態は図12であり、S1000で取得される文字色の輝度値Rf,Bf,Gfは全て0であり、背景色の輝度値Rb,Bb,Gbは全て255であるものとする。すなわち、文字色は黒、背景色は白としている。図15の長方形の矩形は表示デバイス2の表示画面を構成する各サブピクセルに対応しており、横方向に隣接する赤、緑、青の3つのサブピクセルが1つの画素を構成する。
図15中の左上の画素はステップ1010で取得される文字描画位置に対応している。各矩形の中に記述されている値はS4030によって設定された輝度値を示す。この結果より、文字の両端の輝度値がより背景色に近くなるように調整され、文字を太らせながら、他の文字と隣接させて表示しても接触しないように表示されていることがわかる。
前記開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内においてのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る表示装置(コンピュータ)を示す斜視図である。 本実施の形態に係る表示装置の全体的なハードウェア構成を示したブロック図である。 本実施の形態に係る表示装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 文字「A」のビットマップデータを示すイメージ図である。 表示デバイス上に表示される文字「A」を示すイメージ図である。 補助記憶装置に記憶されるビットマップデータのデータ構造を示すイメージ図である。 補助記憶装置に格納されている線幅定義データの構造を示す図である。 補助記憶装置に格納されている境界部調整データの構造を示す図である。 文字表示プログラムによる表示制御処理全体を示すフローチャートである。 文字部寄与度設定処理を示すフローチャートである。 文字部寄与度設定処理中の各画素に対応する寄与度を示すイメージ図である。 文字部寄与度調整処理を示すフローチャートである。 文字部寄与度調整処理中の各画素に対応する寄与度を示すイメージ図である。 輝度設定処理を示すフローチャートである。 輝度設定処理後の各画素(サブピクセル)に対応する寄与度を示すイメージ図である。 表示デバイス上に「口」という文字を二つ並べて表示したイメージ図である。
符号の説明
1 表示装置、2 表示デバイス、3 制御部、5 主メモリ、6 入力デバイス、7 補助記憶装置(記憶部)、10 表示制御装置、13 ビットマップデータ、14 線幅定義データ、15 境界部調整データ。

Claims (10)

  1. 複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定する表示制御装置であって、
    文字の形状を特定するための、文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータを記憶する記憶手段と、
    前記ビットマップデータの前記文字部周辺の前記余白部に対応する前記表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整する第1の調整手段と、
    前記第1の調整手段にて調整された、前記ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する前記寄与率を所定の減少率に従って減ずる第2の調整手段と、
    前記寄与率が高い場合に、前記輝度が前記文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、前記寄与率が低い場合に、前記輝度が前記余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、前記寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する輝度出力手段と、を備える表示制御装置。
  2. 前記記憶手段は、前記ビットマップデータの端辺の各々に対応付けて前記減少率を記憶し、
    前記第2の調整手段は、前記ビットマップデータの端辺の各々に対応する前記寄与率を前記端辺に対応する減少率に従って減ずる、請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記記憶手段は、複数の文字の太さの各々に対応付けて前記減少率を記憶し、
    前記第2の調整手段は、前記複数の文字の太さの中から1つの文字の太さを指定する指定命令を受け付け、前記ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する前記寄与率を前記指定された文字の太さに対応する減少率に従って減ずる、請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 前記記憶手段は、前記複数の文字の太さの各々と前記ビットマップデータの端辺の各々とに対応付けて前記減少率が格納される減少率テーブルを記憶し、
    前記第2の調整手段は、前記ビットマップデータの端辺の各々に対応する前記寄与率を、前記減少テーブルに基づいて、指定された文字の太さと前記端辺とに対応する減少率に従って減ずる、請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記記憶手段は、複数の文字色の各々に対応付けて前記減少率を記憶し、
    前記第2の調整手段は、複数の文字色の中から1つの文字色を指定する指定命令を受け付け、前記ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する前記寄与率を前記指定された文字色に対応する減少率に従って減ずる、請求項1に記載の表示制御装置。
  6. 前記第2の調整手段は、前記ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する前記寄与率を所定の減少率に従って減ずる際に、前記ビットマップデータの余白部に対応する前記寄与率を、前記ビットマップデータの文字部に対応する前記寄与率よりも、大きい減少率に従って減ずる、請求項1から5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の表示制御装置と、前記表示デバイスと、からなる表示装置。
  8. 文字の形状を特定するための文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータを記憶するコンピュータに、複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定させるための表示制御プログラムであって、
    前記ビットマップデータの前記文字部周辺の前記余白部に対応する前記表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整するステップと、
    前記第1の調整手段にて調整された、前記ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する前記寄与率を所定の減少率に従って減ずるステップと、
    前記寄与率が高い場合に、前記輝度が前記文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、前記寄与率が低い場合に、前記輝度が前記余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、前記寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力するステップと、をコンピュータに実行させるための表示制御プログラム。
  9. 文字の形状を特定するための文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータを記憶するコンピュータに、複数の画素からなる表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記ビットマップデータの前記文字部周辺の前記余白部に対応する前記表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整するステップと、
    前記第1の調整手段にて調整された、前記ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する前記寄与率を所定の減少率に従って減ずるステップと、
    前記寄与率が高い場合に、前記輝度が前記文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、前記寄与率が低い場合に、前記輝度が前記余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、前記寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 複数の画素からなる表示デバイスにアクセス可能なコンピュータを使用した表示制御方法であって、
    前記コンピュータは、
    文字の形状を特定するための文字部とその他の余白部とを表わす2値のビットマップデータと、所定の減少率と、を記憶する記憶部と、
    前記表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力する演算部と、を備え、
    前記表示制御方法は、
    前記演算部が、前記記憶部に記憶されたビットマップデータに基づいて、前記ビットマップデータの前記文字部周辺の前記余白部に対応する前記表示デバイス上の各画素の輝度を特定するための寄与率を調整するステップと、
    前記演算部が、前記第1の調整手段にて調整された、前記ビットマップデータの少なくとも1つの端辺に対応する前記寄与率を、前記記憶部に記憶された所定の減少率に従って減ずるステップと、
    前記演算部が、前記寄与率が高い場合に、前記輝度が前記文字部に対して予め設定された文字色に対応した輝度に近く、前記寄与率が低い場合に、前記輝度が前記余白部に対して予め設定された背景色の輝度に近くなるように、前記寄与率に応じて表示デバイスにて表示される文字の各画素の輝度を設定して出力するステップと、を備える表示制御方法。
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