JP2008281719A - 光学顕微鏡、焦点位置調整方法、及びパターン基板の製造方法 - Google Patents

光学顕微鏡、焦点位置調整方法、及びパターン基板の製造方法 Download PDF

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良彦 山内
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Abstract

【課題】簡便かつ確実に焦点を調整することができる光学顕微鏡、焦点位置調整方法、及びそれを用いたパターン基板の製造方法を提供する。
【解決手段】。
本実施の形態にかかる光学顕微鏡は、光源11と、光軸38からずれて配置された第1遮光部31と、光軸38までの距離よりが短くなるように配置された第2遮光部32と、第1遮光部31を試料面よりも前側に結像するとともに、第2遮光部32を試料面よりも後側に結像する照明光学系20と、第1遮光部31に対応する領域から対物レンズ17を介して入射した光を受光する周辺部用焦点位置センサ25と、第2遮光部32に対応する領域から対物レンズ17を介して入射した光を受光する中心部用焦点位置センサ24と、第1検出像と第2検出像とのコントラストに応じて、焦点位置を調整するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料を観察する光学顕微鏡、光学顕微鏡の焦点位置調整方法、及びそれを用いたパターン基板の製造方法に関する。
光学顕微鏡や露光装置では、焦点合わせを行う必要がある。このため、光てこ方式などによって、焦点合わせ(AF:オートフォーカス)を行っている(特許文献1)。例えば、特許文献1の顕微鏡装置では、対物レンズの片側から試料に光を入射させている。そして、試料面で反射した反射光を光検出器で検出する。従って、試料面の位置が合焦点位置からずれると、光検出器での反射光の入射位置が変化する。すなわち、光検出器での反射光の入射位置に基づいて、焦点合わせを行うことができる。
しかしながら、光てこ方式では、直接、像の結像を見ているわけではない。そのため、像の合焦点位置と、AF側の合焦点位置にずれが生じてしまうおそれがある。従って、合焦点位置のずれを補正する必要がある。また、角度検出のため、試料表面が傾いている場合、正確に焦点合わせができなくなってしまうおそれがある。すなわち、対物レンズの光軸に対する試料表面の角度に応じて、焦点位置がずれてしまう。
また、縞パターンガラス板を用いてAFを行う検査方法が開示されている(特許文献2)。この方法では、2つの縞パターンの合焦点位置が撮像素子アレイの合焦点に対して、上がりすぎ、及び下がりすぎに設定されている。そして、それぞれの縞パターンに対応する箇所での、撮像素子アレイの検出信号が等しくなる箇所が合焦点位置としている。
特開2007−47447号公報 特開平7−270144号公報
しかしながら、特許文献2の方法では、合合焦点位置を見つけることが困難になってしまうという問題点がある。例えば、合焦点位置から大きくずれてしまうと、2つの縞パターンの像がぼやけてしまう。この場合、焦点位置が変わっても、両者の差信号がほとんど変化しなくなってしまう。そのため、合焦点位置のサーチ範囲が限られ、合焦点位置を見つけることが困難になってしまう。このように、従来のAF方法では、簡便かつ確実に焦点合わせを行うことが困難であるという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、簡便かつ確実に焦点を調整することができる光学顕微鏡、焦点位置調整方法、及びそれを用いたパターン基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる光学顕微鏡は、試料から対物レンズを介して受光した光を用いて観察を行う光学顕微鏡であって、前記試料を照明するための光を出射する光源と、前記試料から前記対物レンズを介して入射した光を受光する観察用検出器と、前記光源からの光を遮光する遮光パターンが設けられ、光軸からずれて配置された第1遮光部と、前記光源からの光を遮光する遮光パターンが設けられ、前記光軸までの距離が前記第1遮光部から前記光軸までの距離よりも短くなるように配置された第2遮光部と、前記第1遮光部の像を前記試料の観察面よりも前側に結像するとともに、前記第2遮光部の像を前記試料の観察面よりも後側に結像する光学系と、前記試料の前記第1遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を受光する第1焦点調整用検出器と、記試料の前記第2遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を受光する第2焦点調整用検出器と、前記第1焦点調整用検出器で検出された像に基づく第1コントラスト値と、前記第2焦点調整用検出器で検出された像に基づく第2コントラスト値とに応じて、焦点位置を調整する焦点調整手段とを備えるものである。これにより、簡便かつ確実に焦点を調整することができる。
本発明の第2の態様にかかる光学顕微鏡は、上記の光学顕微鏡であって、前記第1遮光部、及び第2遮光部には、遮光パターンが同心円状に繰り返し形成されているものである。これにより、試料にパターンが形成されている場合でも、簡便かつ確実に焦点を調整することができる。
本発明の第3の態様にかかる焦点位置調整方法は、試料から対物レンズを介して入射した光を観察用検出器で受光して観察を行う光学顕微鏡における焦点位置調整方法であって、光源から前記試料を照明するための光を出射するステップと、遮光パターンが設けられ、光軸からずれて配置された第1遮光部に前記光源からの光を入射させるステップと、遮光パターンが設けられ、前記光軸までの距離が前記第1遮光部から前記光軸までの距離よりも短くなるように配置された第2遮光部に、前記光源からの光を入射させるステップと、前記第1遮光部の像を前記試料の観察面よりも前側に結像するとともに、前記第2遮光部の像を前記試料の観察面よりも後側に結像するステップと、前記試料の前記第1遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を第1焦点調整用検出器で受光するステップと、前記試料の前記第2遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を第2焦点調整用検出器で受光するステップと、前記第1焦点調整用検出器で検出された像に基づく第1コントラスト値、及び前記第2焦点調整用検出器で検出された像に基づく第2コントラスト値を算出するステップと、前記第1コントラスト値と、第2コントラスト値とに基づいて、焦点位置を調整するステップとを備えるものである。これにより、簡便かつ確実に焦点を調整することができる。
本発明の第4の態様にかかる光学顕微鏡は、前記第1遮光部、及び第2遮光部に、遮光パターンが同心円状に繰り返し形成されているものである。これにより、試料にパターンが形成されている場合でも、簡便かつ確実に焦点を調整することができる。
本発明の第5の態様にかかるパターン基板の製造方法は、請求項3、又は4に記載の焦点調整方法によって、焦点位置が合焦点位置になるように調整しながら、前記試料であるパターン基板の像を撮像するステップと、前記撮像するステップで撮像された前記パターン基板の像に基づいて、検査を行うステップとを備えるものである。これにより、パターン基板の生産性を向上することができる。
本発明によれば、簡便かつ確実に焦点を調整することができる光学顕微鏡、焦点位置調整方法、及びそれを用いたパターン基板の製造方法を提供することができる。
本実施の形態にかかる顕微鏡では、試料を拡大して観察している。そして、観察結果に基づいて、試料の検査を行う。典型的な試料としては、例えば、フォトマスクなどである。さらに、顕微鏡は、焦点合わせ機能(AF機能)を有している。従って、合焦点位置での観察が可能になる。具体的には、焦点位置検出用のセンサが2つ設けられている。そして、それぞれのセンサの検出信号のコントラストを求める。2つのコントラストの差分に基づいて焦点位置を検出している。検出された焦点位置が合焦点位置になるように、フィードバック制御を行っている。
本実施の形態にかかる光学顕微鏡について図1を用いて説明する。また、本実施の形態にかかる光学顕微鏡は、例えば、試料を拡大して観察して、検査を行う検査装置として用いられる。試料としては、例えば、液晶表示装置に製造工程に用いられるフォトマスクなどが挙げられる。図1は、本実施の形態にかかる顕微鏡100の光学系の構成を示す図である。なお、光の伝播方向をZ方向とし、それと垂直な垂直な方向をX方向、及びY方向とする。
顕微鏡100は、照明光学系20、観察光学系21、観察用センサ23、中心部用焦点位置センサ24、周辺部用焦点位置センサ25、ステージ28、及び処理装置29を有している。照明光学系20は、光源11、パターン基板13、パターン基板14、レンズ15、ハーフミラー16、及び対物レンズ17を有している。また、観察される試料27がステージ28の上に載置されている。照明光学系20は、ケーラ照明を行う。観察光学系21は、ハーフミラー16、対物レンズ17、及びレンズ18を有している。観察光学系21は、照明された試料27の像を観察用センサ23の受光面に結像する。顕微鏡100は、後述するように焦点合わせを行うAF機能を有している。
ここでは、顕微鏡100の照明光学系20が落射照明を行っている。このため、対物レンズ17、及びハーフミラー16が観察光学系21、及び照明光学系20にそれぞれ含まれている。すなわち、ハーフミラー16、及び対物レンズ17は、照明光学系20、及び観察光学系21に対して、共通の光学要素となる。具体的には、照明光の光路と試料で反射した反射光の光路とは、試料27からハーフミラー16までで共通している。なお、図1では、顕微鏡100の光軸38の方向をZ方向としている。
光源11は、例えば、ランプ光源であり、照明光を出射する。例えば、光源11に設けられているフィラメントに電流を供給することによって、発光する。照明光は、光軸38に沿って伝播していく。そして、光源11から出射した照明光は、レンズ12に入射する。レンズ12は、入射した光を屈折する。レンズ12は、例えば、f=40mmの球面凸レンズである。そして、レンズ12は、光源11のフィラメントから40mm離れている。従って、光源11の像がほぼ無限遠になる。光源11からの光の発散角が小さくなる。これにより、効率よく、照明光を伝播することができる。また、レンズ12によって、Z方向と垂直な平面(XY平面)の光強度分布が均一になる。
レンズ12によって屈折された照明光は、パターン付き基板13、及びパターン付き基板14に順次に入射する。パターン付き基板13、及びパターン付き基板14がZ方向において離間配置されている。パターン付き基板13とパターン付き基板14とは、例えば、2mm程度離れている。パターン付き基板13、及びパターン付き基板14には、遮光パターンが形成されている。例えば、透明なガラス基板の上に、遮光膜であるクロムが形成されている。このクロムのパターンが遮光パターンとなり、光源11からの光を遮光する。従って、パターン付き基板13に入射した光の一部が遮光される。パターン付き基板13を透過した光がパターン付き基板14に入射する。そして、パターン付き基板14に入射した光の一部は遮光される。ここでは、均一な照明光がパターン付き基板13の全体に入射している。従って、パターン付き基板13の遮光パターン以外の箇所において、照明光がパターン付き基板14全体に均一に入射する。なお、パターン付き基板13、14の構成に付いては後述する。
パターン付き基板14を透過した照明光は、レンズ15に入射する。レンズ15は、入射した照明光を屈折して、集光する。レンズ15は、結像レンズであり、光源11の像を結像する。具体的には、レンズ15は、対物レンズ17の瞳の位置に、光源11の像を結像する。レンズ15で屈折された照明光は、ハーフミラー16に入射する。ハーフミラー16は、例えば、光軸に対して45°傾いて配置されている。ハーフミラー16は、入射した光の約半分を反射して、残りの半分を透過する。従って、レンズ15からハーフミラー16に入射した光の一部は、試料27の方向に反射される。光軸38はハーフミラー16によって90°折り曲げられる。
ハーフミラー16で反射された照明光は、対物レンズ17に入射する。対物レンズ17は、鏡筒内に配置された複数のレンズを有している。上記のように対物レンズ17の瞳に、光源11の像が結像されている。例えば、レンズ15がf=100mmの球面凸レンズである。そして、レンズ15から対物レンズ17の瞳までの光路長が100mmになっている。対物レンズ17は、照明光を屈折する。ここで、試料27の観察面を試料面とする。試料面は試料27の表面となる。試料面は、XY平面に略平行になる。試料面は、パターン付き基板13、及びパターン付き基板14を通過した光によって、照明されている。従って、パターン付き基板13、14の遮光パターンが投影されている。
ここで、試料27は、ステージ28に載置されている。ステージ28は、例えば、XYZステージである。従って、YY方向にステージ28を駆動することによって、試料27の任意の位置を観察することができる。また、ステージ28をZ方向に駆動することによって、焦点位置を調整することができる。具体的には、ステージ28を駆動して、対物レンズ17と試料27との距離を変化させる。これにより、焦点位置が変化する。従って、ステージ28を適切に調整することで、焦点合わせを行うことができる。なお、試料27を移動させる構成ではなく、対物レンズ17をZ方向に移動させるようにしてもよい。
試料27で反射した反射光は、ハーフミラー16まで照明光と共通の光路を伝播していく。すなわち、反射光は対物レンズ17で屈折されて、ハーフミラー16に入射する。
対物レンズ17で屈折された反射光は、略平行な光束になる。そして、反射光の一部は、ハーフミラー16を透過して、レンズ18に入射する。レンズ18は、例えば、f=100mmの結像レンズである。レンズ18は、試料27の像を観察用センサ23の受光面に結像する。すなわち、合焦点位置の場合、試料面が観察用センサ23の受光面と共役な結像関係になっている。観察光学系21は、試料面の像を観察用センサ23の受光面に結像する。このように、観察光学系21は、試料27の像を受光面に拡大して結像する結像光学系となる。例えば、試料27は、20倍程度拡大して観察される。観察用センサ23は、例えば、2次元CCDカメラなどの2次元撮像素子である。従って、観察用センサ23で撮像された像をモニタなどに表示させることによって、試料27を拡大して観察することができる。観察用センサ23の中心は、光軸38と一致する。
さらに、観察用センサ23の近傍には、中心部用焦点位置センサ24、周辺部用焦点位置センサ25が設けられている。観察用センサ23、中心部用焦点位置センサ24、周辺部用焦点位置センサ25での検出結果は、処理装置29に入力される。処理装置29は、中心部用焦点位置センサ24、周辺部用焦点位置センサ25からの検出結果に基づいて、焦点位置を検出する。中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25は、焦点調整用の光検出器である。
観察用センサ23、中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25の受光面は同じ平面上に配置されている。すなわち、観察用センサ23、中心部用焦点位置センサ24の受光面、及び周辺部用焦点位置センサ25の受光面は同一XY平面に配置される。この平面を共通受光面とする。すなわち、観察光学系21の結像面に3つのセンサの受光面が配置される。さらに、XY平面において、観察用センサ23、中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25は、ずれて配置されている。従って、対物レンズ17の視野において、観察用センサ23、中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25は、異なる位置からの反射光を検出する。それぞれのセンサは、受光した反射光に応じた検出信号を出力する。
ステージ28は、処理装置29に接続されている。処理装置29は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、各センサからの検出信号に対して所定の演算処理を行なう。すなわち、処理装置29は、CPUやメモリ等の記憶領域を備えるコンピュータである。例えば、処理装置29は、演算処理部であるCPU(Central Processing Unit)、記憶領域であるROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、通信用のインターフェースなどを有し、焦点合わせを行うために必要な処理を実行する。例えば、ROMには、演算処理するための演算処理プログラムや、各種の設定データ等が記憶されている。そして、CPUは、このROMに記憶されている演算処理プログラムを読み出し、RAMに展開する。そして、設定データや、各センサ等からの出力に応じてプログラムを実行する。さらに、処理装置29は、検出結果を表示させるためのモニター等を有している。これにより、試料27の拡大像が表示画面上に表示される。処理装置29については、後述する。
また、処理装置29は、ステージ28の駆動を制御する。例えば、中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25からの検出信号に対して、所定の処理を行う。これにより、焦点位置が検出される。そして、焦点位置が試料面と一致するように、ステージ28を駆動する。これにより、ステージ28がZ方向に駆動して、試料面と対物レンズ17との距離が変化する。これにより、焦点位置が調整される。すなわち、合焦点位置にするために、処理装置29がステージ28を適切な位置に移動させる。
次に、パターン付き基板13、14の構成について図2、及び図3を用いて説明する。図2(a)は、パターン付き基板13の構成を示した正面図であり、図2(b)は、パターン付き基板13の構成を示した正面図である。図3は、パターン付き基板13に設けられた第1遮光部31の構成を示す拡大図である。
図2(a)に示すように、パターン付き基板13は、透明基板33を有している。透明基板33は、例えば、厚さ3mmのガラス基板である。透明基板33の上には、第1遮光部31が形成されている。ここで、第1遮光部31には、図3に示すように、同心円状に複数の遮光パターン36が形成されている。大きさの異なるリング状の遮光パターン36が繰り返し形成されている。ここでは、3つの輪状の遮光パターン36が等間隔に形成されている。もちろん、遮光パターン36の数は、これに限られるものではない。それぞれの遮光パターン36の間には光を透過する透過パターン37が配置されている。すなわち、遮光パターン36の間には、透明基板33のみが存在する。従って、半径方向では、透過パターン37と遮光パターン36が交互に形成されている。また、最も大きい遮光パターン36の外側も光を透過する透過パターンとなる。よって、遮光パターン36以外は光を透過する。
遮光パターン36は、例えば、透明基板33の一方の面に設けられたクロム膜である。遮光パターン36は入射光を遮光する。すなわち、パターン付き基板13に入射した照明光は、遮光パターン36で遮光される。一方、遮光パターン36の間の透過パターン37に入射した照明光は、パターン付き基板13を透過する。もちろん、遮光パターン36の外側に入射した照明光もパターン付き基板13を透過する。従って、パターン付き基板13を通過した光のプロファイルは、遮光パターン36の形状が反映されている。
パターン付き基板14もパターン付き基板13と同様の構成を有している。すなわち、パターン付き基板14は透明基板34を有している。透明基板34上には、遮光部32が形成されている。この第2遮光部32は、図3で示したように、同心円状に配置された輪状の遮光パターン36を有している。第2遮光部32の形状は、第1遮光部31と同様の形状であるため、説明を省略する。パターン付き基板14を通過した光のプロファイルは、第2遮光部32の遮光パターン36の形状が反映されている。このように、パターン付き基板13、14には、同心円状のスリットパターンが複数形成される。
ここで、XY平面において、第1遮光部31と第2遮光部32とは、異なる位置に配置されている。例えば、図2に示すように、パターン付き基板13、14の中心が、光軸38と一致するように配置されているとする。すると、第1遮光部31の中心は、光軸38からY方向にずれて配置されている。従って、第1遮光部31に設けられたリング状の遮光パターン36の中心は、Y軸に配置される。また、第2遮光部32の中心は、光軸38からX方向にずれて配置されている。従って、第2遮光部32に設けられたリング状の遮光パターン36の中心は、X軸に配置される。また、XY平面において、第1遮光部31と第2遮光部32とは重なっていない。さらに、第2遮光部32から光軸38までの距離が、第1遮光部31から光軸38までの距離よりも短くなっている。すなわち、第2遮光部32は、第1遮光部31よりも光軸に近くなっている。よって、第2遮光部32は第1遮光部31よりも、光軸38の近傍に配置されている。
このように、光源11からの照明光の一部は、パターン付き基板13、14で遮光される。そして、照明光は、レンズ15、及び対物レンズ17で屈折されて、試料27に入射する。レンズ15、及び対物レンズ17は、遮光パターン36の像を結像する。
ここで、対物レンズ17の視野における様子を図4を用いて説明する。図4は、対物レンズ17の視野40を示す平面図である。ここで対物レンズの視野40は、円形になっている。そして、その中心に配置された矩形が、観察用センサ23の受光範囲45となる。すなわち、光軸38を含む位置に、観察用センサ23の受光範囲45が設定されている。この受光範囲45内の試料27の像が観察用センサ23によって、撮像される。すなわち、受光範囲45が観察者によって観察される観察領域となる。従って、視野40の一部が受光範囲45となって、観察される。
さらに、受光範囲45の外側には、第1投影パターン41、第2投影パターン42が形成されている。第1遮光部31の遮光パターン36、及び透過パターン37が試料面に投影されることによって、第1投影パターン41が形成される。また、第2遮光部32の遮光パターン36、及び透過パターン37が試料面に投影されることによって、第2投影パターン42が形成される。従って、第1投影パターン41では、遮光パターン36に応じた明暗が生じている。第2投影パターン42では、遮光パターン36に応じた明暗が生じている。そして、これらの明暗が同心円状に配置される。上記のように、第1遮光部31、及び第2遮光部32はXY平面において、異なる位置に設けられている。従って、第1投影パターン41、及び第2投影パターン42も、試料面において、異なる位置に形成される。
具体的には、第1投影パターン41は、光軸38からY方向にずれている。すなわち、第1投影パターン41の中心は、Y軸上に配置されている。このように、試料面において、第1投影パターン41は、XY平面における第1遮光部31に位置に応じた位置に配置されている。また、第2投影パターン42は、光軸38からX方向にずれている。すなわち、第2投影パターン42の中心は、Y軸上に配置されている。このように、試料面において、第2投影パターン42は、XY平面における第2遮光部32に位置に応じた位置に配置されている。パターン付き基板13、14を介して照明しているため、対物レンズ17の視野の一部では、縞状に照明される。
周辺部用焦点位置センサ25は観察用センサ23からY方向にずれている。第1投影パターン41を含む領域からの反射光を周辺部用焦点位置センサ25で検出する。すなわち、試料27の第1遮光部31を介して照明された領域からの反射光が周辺部用焦点位置センサ25で検出される。また、中心部用焦点位置センサ24は観察用センサ23からX方向にずれている。第2投影パターン42を含む領域からの反射光を中心部用焦点位置センサ24で検出する。すなわち、試料27の第2遮光部32を介して照明された領域からの反射光が中心部用焦点位置センサ24で検出される。試料27からの反射光は対物レンズ17を介して中心部用焦点位置センサ24、又は周辺部用焦点位置センサ25で検出される。このように、試料27の第1遮光部31に対応する領域からの反射光は、周辺部用焦点位置センサ25で検出される。また、試料27の第2遮光部32に対応する領域からの反射光は、中心部用焦点位置センサ24で検出される。
中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25としては、例えば、CCDラインセンサを用いることができる。中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25の受光画素は、例えば、X方向、又はY方向に沿って配列されている。そして、ライン状の受光画素が投影パターンの像を横切るように配置されている。従って、受光画素列では、投影パターンに応じた明暗が繰り返される。例えば、遮光パターン36と透過パターン37の境界の両側が、明部、及び暗部の受光画素に対応する。すなわち、境界の片側が明部の受光画素に対応し、反対側が暗部の受光画素に対応する。従って、検出された像には、遮光パターン36に応じたコントラストが存在する。暗部の受光画素では、受光量が低くなり、明部の受光画素では、受光量が高くなる。なお、中心部用焦点位置センサ24、及び周辺部用焦点位置センサ25は、ラインセンサに限らず、エリアセンサであってもよい。
試料面において、第1投影パターン41と第2投影パターン42とは、異なる位置に配置されている。すなわち、第1投影パターン41と第2投影パターン42とは重なっていない。さらに、第2投影パターン42から光軸38までの距離が、第1投影パターン41から光軸38までの距離よりも短くなっている。すなわち、第2投影パターン42は、第1投影パターン41よりも光軸38に近くなっている。よって、第2投影パターン42は第1投影パターン41よりも、光軸38の近傍に配置されている。すなわち、第2投影パターン42は、視野40の中心側に配置されている。
また、第1投影パターン41、及び第2投影パターン42は、受光範囲45の外側に形成されている。従って、第1投影パターン41は、受光範囲45と重なっていない。同様に、第2投影パターン42は、受光範囲45と重なっていない。従って、受光範囲45は、均一に照明されている。すなわち、遮光パターン36の影響を受けずに観察することができる。
パターン付き基板13、及びパターン付き基板14は、Z方向にずれて配置されている。従って、第1遮光部31の遮光パターン36の結像位置と、第2遮光部32の遮光パターン36の結像位置は、異なっている。なお、特に記載のない場合、結像位置は、Z方向における位置を示している。レンズ15による第1の遮光部31の結像位置は、試料面の前側になる。なお、前側とは、光源11から観察用センサ23に向かって伝播する光路の光源11側が前側となる。従って、光源11からの照明光、及び試料面で反射した反射光は、光軸38に沿って、前側から後側に伝播していく。第1遮光部31の結像点は、試料面よりも、光源11側に配置される。このように、第1遮光部31は、試料面よりも前側で結像する。換言すると、試料面における第1遮光部31の像は、ぼやけている。従って、試料27の第1遮光部31に対応する領域では、ぼやけた第1投影パターン41によって照明されている。
一方、レンズ15による第2遮光部32の結像位置は、試料面よりも後側になる。なお、後側とは、光軸38に沿って光源11から観察用センサ23に向かって伝播する光路の観察用センサ23側が後側となる。すなわち、第2遮光部32の結像点は、試料面よりも観察用センサ23側に配置される。第2遮光部32の遮光パターン36は、試料面よりもステージ28側に結像される。このように、第2遮光部32は、試料面の後側で結像する。換言すると、試料面における第2遮光部32の像は、ぼやけている。このように、試料27の第2遮光部32に対応する領域では、第2投影パターン42がぼやけている状態で照明されている。
従って、試料面が合焦点位置から前側(観察センサ側)に一定距離ずれていると、第1遮光部31の遮光パターン36が試料面に結像する。この場合、試料27の第1遮光部31に対応する領域では、照明光の明暗がはっきりと表れる。第1投影パターン41のコントラストが高くなる。反対に、試料面が合焦点位置から後側に一定距離ずれていると、第2遮光部32の遮光パターン36が試料面に結像する。この場合、試料27の第2遮光部32に対応する領域では、照明光の明暗がはっきりと表れる。第2投影パターン42のコントラストが高くなる。
なお、パターン付き基板13とパターン付き基板14の間の面における像が、試料面で結像される。すなわち、合焦点位置では、試料面は、パターン付き基板13、及びパターン付き基板14の間の面と共役な結像関係になっている。第1遮光部31の結像位置と、第2遮光部32の結像位置は、例えば、試料面からそれぞれ5〜10μm程度離れている。そして、第1遮光部31の結像位置と、第2遮光部32との結像位置の間に、試料面が配置される。
合焦点位置では、試料面と共通受光面が共役な結像関係になる。このため、対物レンズ17、及びレンズ18によって、第1投影パターン41、及び第2投影パターン42が共通受光面で結像する。合焦点位置の場合、上記のように、第1遮光部31、及び第2遮光部32の遮光パターン36は、試料面からずれた位置で、結像している。すなわち、視野40の中心における試料面の像が共通受光面で結像している場合、試料面における第1投影パターン41、及び第2投影パターン42は、ぼやけている。従って、合焦点位置である場合、試料面上でぼやけていた第1投影パターン41が周辺部用焦点位置センサ25の受光面で結像する。また、合焦点位置である場合、試料面上でぼやけた第2投影パターン42が中心部用焦点位置センサ24の受光面で結像する。
ここで、周辺部用焦点位置センサ25の受光面における第1投影パターン41の像を第1検出像とする。また、中心部用焦点位置センサ24の受光面における第2投影パターン42の像を第2検出像とする。第1検出像、及び第2検出像が、遮光パターン36に応じた像となる。さらに、合焦点位置では、第1検出像、及び第2検出像が、遮光パターン36よりも、ぼやけている。すなわち、ぼやけている第1投影パターン41、及び第2投影パターン42が共通受光面で結像している。このため、第1検出像、及び第2検出像は、遮光パターン36がぼやけた像になる。
上記の説明では、合焦点位置では、観察光学系21の結像面が、共通受光面で一致する説明した。しかしながら、通常、対物レンズ17には像面湾曲が存在する。従って、XY面における位置によって、試料面の結像位置がずれる。この像面湾曲による結像面は、図5に示すように湾曲する。図5は、対物レンズ17の像面湾曲を示す図である。図5は、縦軸が光軸38からの距離rを示し、横軸がZ方向の位置を示している。すなわち、図5は、光軸からの距離rによる、試料面の結像位置の変化を示している。なお、像面湾曲は通常、数μm程度である。
図5に示すように、視野の中心と周辺とで、観察光学系21の結像位置に差が生じている。拡大観察を行なう場合、光軸38からの距離rが大きくなるほど、結像位置が前側になり、試料27に近くなる。従って、結像面は、厳密には、平面にならずに湾曲面となる。合焦点位置では、視野の中心における試料面の結像点が、共通受光面に一致する。従って、視野の中心からずれた位置における試料面の結像点は、共通受光面の前側になる。
なお、上記のように、観察用センサ23の受光範囲45は、対物レンズ17の視野の一部である。すなわち、対物レンズ17の視野のうち、光軸38を含む一部の領域のみを観察用センサ23で観察している。例えば、視野がφ20mmとすると、受光範囲45は1辺が1〜2mmの矩形となる。従って、受光範囲45の像が略平面に結像され、像面湾曲がほとんどない状態での観察が可能になる。このため、適切な観察が可能になる。
ここで、レンズ15、及び対物レンズ17による遮光パターン36の結像位置は、試料面からずれている。そのため、レンズ18の後側における第1遮光部31の結像位置は、図5中のCになる。Cは、視野の最も外側における試料面の結像位置(合焦位置)よりも、前側に配置される。すなわち、Cは、図5の像面湾曲カーブよりも前側に配置されている。また、レンズ18の後側における第2遮光部32の結像位置(合焦位置)は、図5中のAになっている。そして、試料面の像中心の結像位置(合焦位置)はBになっている。すなわち、光軸38上における試料面の結像位置Bは、AとCの間に配置されている。AF機能によって、光軸38上における試料面の合焦位置が、共通受光面になっている。すなわち、視野40の中心における試料面の結像点が、観察用センサ23の受光面となる。従って、合焦点位置では、共通受光面がBに一致する。この場合、第1遮光部31の遮光パターン36の結像位置は共通受光面の前側に配置さている。第2遮光部32の遮光パターン36の結像位置は共通受光面の後側に配置されている。
周辺部用焦点位置センサ25、及び中心部用焦点位置センサ24の受光面は、観察用センサ23の受光面と同一平面(共通受光面)上に配置されている。周辺部用焦点位置センサ25は第1投影パターン41によって照明された領域からの反射光を受光する。そのため、周辺部用焦点位置センサ25は第1投影パターン41に応じた明暗が生じる。さらには、第1検出像には、第1遮光部31の遮光パターン36に応じた明暗が存在する。また、中心部用焦点位置センサ24は第2投影パターン42によって照明された領域からの反射光を受光する。そのため、中心部用焦点位置センサ24には第2投影パターン42に応じた明暗が生じる。さらには、第2検出像には、第2遮光部32の遮光パターン36に応じた明暗が存在する。第1検出像、及び第2検出像の受光画素には、明部、及び暗部が繰り返し配列されている。
周辺部用焦点位置センサ25は、第1投影パターン41で照明された領域の反射光を検出している。中心部用焦点位置センサ24は、第2投影パターン42で照明された領域の反射光を検出している。それぞれの投影パターンのうち透過パターン37に対応する箇所が明部となり、遮光パターン36に対応する箇所が暗部となる。そして、それぞれの焦点位置センサが、暗部、及び明部を含むように配置されている。すなわち、焦点位置センサは、明部に対応する受光画素、及び暗部に対応する受光画素を有している。明部に対応する受光画素では、受光量が高くなり、暗部に対応する受光画素では、受光量が低くなる。Z方向におけるステージ28の位置を変えると、受光量が変化する。
上記のように、第1検出像、及び第2検出像は、遮光パターン36のピッチに応じて明暗が繰り返される。Z方向におけるステージ28の位置を変えると、第1検出像、及び第2検出像のコントラストが変化する。すなわち、Z方向の位置によって、明部、及び暗部の受光画素における受光量が変化する。なお、焦点位置センサの分解能は、投影パターンの縞よりも十分に高くなっている。
周辺部用焦点位置センサ25、及び中心部用焦点位置センサ24での検出結果に基づいて、焦点合わせを行う方法について説明する。そのため、まず、周辺部用焦点位置センサ25、及び中心部用焦点位置センサ24からの検出信号について、図6を用いて説明する。図6(a)は、周辺部用焦点位置センサ25の検出信号(以下、第1検出信号とする)を示す図である。図6(b)は、中心部用焦点位置センサ24の検出信号(以下、第2検出信号とする)を示す図である。図6(a)、及び図6(b)では、上から順に、図5中のA、B、Cの位置における検出信号がそれぞれ示されている。なお、図6(a)、及び図6(b)では、横方向が焦点位置センサ上の位置に対応し、縦方向が信号強度(受光量)に対応している。すなわち、図6(a)、及び図6(b)には、各画素での受光量がグラフとして示されている。ここでは、C、B、Aの順に焦点位置を変化させた時の検出信号の変化について説明する。
まず、Cの位置における第1検出信号、及び第2検出信号について説明する。ステージ28を対物レンズ17に近づけると、Cの位置になる。Cの位置では、第1遮光部31が試料面で結像している。従って、第1検出像がはっきりと表れる。すなわち、Cの位置では、第1投影パターン41の結像位置が共通受光面からずれるが、第1遮光部31の結像位置は、試料面に一致する。合焦点位置から前側にずれた場合、第1検出像のコントラストが高くなるよう、光学系を配置する。これにより、周辺部用焦点位置センサ25には、第1遮光部31に対応する明暗がはっきりと表れる。最も受光量の高い受光画素と、最も低い受光量の受光画素との信号強度の差が大きくなる。この場合、図6(a)のCに示すように、第1検出信号の振幅が大きくなる。Cの位置で、第1検出像のコントラストが最も高くなる。
反対に、Cの位置では、第2検出像がぼやける。すなわち、第2遮光部32の結像位置が、試料面から大きくずれる。さらに、第2投影パターン42の結像位置が共通受光面からずれる。このため、第2検出像はぼやけ、第2検出像のコントラストが低くなる。中心部用焦点位置センサ24には、第2遮光部32に対応する明暗がはっきりと表れない。最も受光量の高い受光画素と、最も低い受光量の受光画素との信号強度の差が小さくなる。この場合、図6(b)のCに示すように第2検出信号の振幅が小さくなる。よって、第1検出信号でのコントラストは、第2検出信号でのコントラストよりも大きくなっている。
そして、ステージ28を対物レンズ17から少し遠ざける。これにより、図5中のBの位置になり、試料27が合焦点位置に配置される。このとき、第1検出像は、Cの位置よりも、ぼやける。すなわち、第1投影パターン41の結像位置が共通受光面に一致するが、第1遮光部31の結像位置は、試料面からずれる。このため、第1検出像のコントラストが低下する。従って、Bでは、最も受光量の高い受光画素と、最も低い受光量の受光画素との信号強度の差が小さくなる。
反対に、Bの位置では、第2検出像がCの位置よりも、はっきりと表れる。すなわち、第2投影パターン42の結像位置が共通受光面に一致し、さらに、Cの位置よりも、第2遮光部32の結像位置は、試料面に近づく。換言すると、CからBに移動すると、試料面と共通受光面が共役に配置されるだけでなく、第2投影パターン42のぼやけが低減される。このため、第2検出像のコントラストが高くなる。従って、Bでは、最も受光量の高い受光画素と、最も低い受光量の受光画素との信号強度の差が大きくなる。換言すると、第1検出像、及び第2検出像が同程度にぼやける。このため、第1検出信号と第2検出信号の振幅が近づいて、コントラストが同程度になる(図6参照)。
Bの位置から、ステージ28をさらに対物レンズ17から遠ざける。すると、図5中のAの位置になり、試料面が合焦点位置からずれる。従って、第1検出像は、さらにぼやける。すなわち、第1投影パターン41の結像位置が共通受光面からずれ、さらに、Bの位置よりも、第1遮光部31の結像位置は、試料面からずれる。換言すると、BからAに移動すると、試料面と共通受光面が共役な位置からずれるだけでなく、第1投影パターン41がさらにぼやける。第1検出像がぼやけ、第1検出像のコントラストがさらに低くなる。Aでは、最も受光量の高い受光画素と、最も低い受光量の受光画素との信号強度の差が小さくなる。この場合、図6(a)のAに示すように第2検出信号の振幅が小さくなる。
反対に、Aの位置では、第2検出像は、Bの位置よりも、さらに、はっきりと表れる。Aの位置では、第2投影パターン42の結像位置が共通受光面からずれるが、第2遮光部32の結像位置は、試料面に一致する。合焦点位置から後側にずれた場合、第2検出像のコントラストが高くなるよう、光学系を配置する。これにより、中心部用焦点位置センサ24には、第2遮光部32に対応する明暗がはっきりと表れる。従って、Aでは、最も受光量の高い受光画素と、最も低い受光量の受光画素との信号強度の差が大きくなる。この場合、図6(b)のAに示すように第2検出信号の振幅が大きくなる。また、Cの位置で、第1検出像のコントラストが最も高くなる。
Aの位置では、第2検出信号でのコントラストは、第1検出信号でのコントラストよりも大きくなる。すなわち、Aの位置と、Cの位置とでは、第1検出信号のコントラスト、及び第2検出信号のコントラストの大きさが逆転する。
次に、第2検出像のコントラストと、第1検出像とのコントラストとの差分について、図7を用いて説明する。ここで、第1検出像のコントラストを第1コントラスト値とし、第2検出像のコントラストを第2コントラスト値とする。そして、第2コントラスト値から第1コントラスト値を引いた値を差分値Idとする。図7は、Z方向の位置による差分値Idの変化を示す図である。図7では、横軸がZ方向の位置を示し、縦軸が差分値Idを示している。従って、横軸は、共通受光面と、試料面との距離に対応している。
差分値Idは、Aの位置で最大になっている。Aの位置では、第1検出像がぼやけ、第2検出像がはっきりと表れる。Aの位置で、第2コントラスト値が大きくなり、第1コントラスト値が小さくなる。よって、差分値Idは、Aの位置で最大になっている。そして、AからCの位置に向かうにつれて、差分値Idが小さくなっていく。そして、Cの位置では、第2検出像がぼやけ、第1検出像がはっきりと表れる。Cの位置で、第2コントラスト値が小さくなり、第1コントラスト値が大きくなる。従って、Cの位置で、差分値Idは最小となる。このように、差分値Idは、Aの位置で極大となり、Cで極小となる。このように、AからCに向かうにつれて、差分値Idは、単調減少する。
従って、差分値Idが予め設定された設定値になるように、ステージ28を駆動する。これにより、常時、合焦点位置で観察することができる。具体的には、Bの位置からCの位置にずれた場合、差分値Idが大きくなっていく。したがって、差分値Idが減る方向に、ステージ28を移動する。これにより、ステージ28がBの位置に戻る。反対に、Bの位置からCの位置にずれた場合、差分値が小さくなる。したがって、差分値Idが増える方向に、ステージ28を移動する。これにより、ステージ28がBの位置に戻る。また、AC間では、差分値が単調減少する。このため、容易に差分値を設定値と一致させることができる。よって、安定して合焦点位置を見つけることができる。このように、差分値に基づいてステージ28をフィードバック制御することによって、簡便に焦点合わせを行うことができる。
本実施の形態では、第1遮光部31から光軸38までの距離が、第2遮光部32から光軸38までの距離よりも広くなっている。加えて、第1遮光部31が試料面の前側に結像され、第2遮光部32が試料面の後側に結像されている。これにより、焦点位置の検出範囲を広くすることができる。すなわち、Cの位置をBの位置から大きく離したとしても、Cの位置では、第1検出像のぼやけが小さい。このため、C近傍において、Z方向に位置に対する第1コントラスト値の変化量を大きくすることができる。これにより、Cの位置をBから大きくずらすことができる。換言すると、図7に示すAC間の距離を広くすることができ、合焦点位置のサーチ範囲が広くなる。これにより、合焦点位置からずれた場合でも、確実に焦点位置を調整することができる。簡便かつ確実に焦点位置を調整することができる。
また、像面湾曲による結像位置と、レンズ18による第1遮光部31の結像位置とが、共通受光面よりも前側になっている。従って、第1遮光部31の結像位置と中心像(視野の中心位置の像)の結像位置との差よりも、第1遮光部31の結像位置の周辺像(視野の中心から離れた位置での像)の結像位置との差が小さくなる。これにより、合焦点位置における第1検出像のぼやけが小さくなる。すなわち、第1遮光部31を光軸38に近づけてしまうと、像面湾曲によって、合焦点位置近傍における第1検出像のぼやけが大きくなる。従って、合焦点位置からのずれに応じた第1検出信号の波形変化が大きくなる。換言すると、合焦点位置からのずれが小さい場合でも、第1コントラスト値の変化を大きくすることができる。すなわち、Z方向に位置に対する第1コントラスト値の変化量を大きくすることができる。
一方、レンズ15による第2遮光部32の像は、試料面よりも後側で結像する。従って、レンズ18による第2遮光部32の像は、共通受光面よりも後側で結像する。また、像面湾曲によって、周辺像の結像位置は、共通受光面より前側にずれている。しかしながら、第2投影パターン42、及び第2遮光部32は、光軸38の近傍に配置されている。従って、第2検出像には、像面湾曲による影響がほとんどない。すなわち、像面湾曲があったとしても、レンズ18による第2遮光部32の結像位置は、ほとんど前側にずれない。このため、合焦点位置での第2検出像のぼやけを低減することができる。従って、合焦点位置近傍であっても、Z方向に位置に対する第2コントラスト値の変化量が小さくならない。
このように、焦点位置近傍では、第1コントラスト値の変化量が大きくなる。従って、Z方向の位置に対する差分値Idの変化量が大きくなる。換言すると、合焦点位置近傍では、図7の差分値Idの傾きが大きくなる。これにより、安定して、焦点位置を調整することができる。簡便かつ確実に焦点位置を調整することができる。なお、第1検出像、及び第2検出像は、視野の一部の領域の像であるため、第1検出像、及び第2検出像自体には、像面湾曲による影響がほとんどない。
さらに、パターン付き基板13、14には、同心円状の遮光パターン36を繰り返し形成している。これにより、試料27に薄膜パターンが形成されている場合でも、確実に焦点を調整することができる。すなわち、試料27上のパターンがいずれの方向に形成されいる場合でも、確実に明暗が形成される。すなわち、焦点位置センサには、明部に対応する受光画素と、暗部に対応する受光画素とが存在する。これにより、安定して合焦点位置を見つけることができる。なお、遮光パターン36は、円形に限らず、同心円状の楕円形でもよい。さらに、パターン付き基板13、14を用いることによって、試料27に全くパターンが形成されていない領域であっても焦点位置を検出することができる。すなわち、試料27の像にコントラストがないような場合でも、焦点位置を調整することができる。また、焦点調整用の光を光軸に沿って入射させるため、試料面が傾いているときでも確実に焦点を調整することができる。
また、本実施の形態では、パターン付き基板13、14を用いて、試料面に投影パターンを形成している。そして、合焦点位置の時、第1投影パターン41、及び第2投影パターン42が焦点位置センサの受光面に結像する。これにより、合焦点位置近傍における、第1検出像、及び第2検出像のぼやけが低減される。合焦点位置近傍では、焦点位置のずれに応じた差分値Idの変化を大きくなる。このため、合焦点位置近傍でのコントラスト変化が大きくなり、安定して合焦点位置を見つけることができる。すなわち、観察光学系21の合焦点位置に、焦点位置センサの受光面が配置されている。合焦点位置では、試料面と共通受光面が共役な位置に配置されている。そして、合焦点位置からずれると、第1投影パターン41、及び第2投影パターン42の像が結像位置からずれていく。このため、合焦点位置近傍では、第1検出像、及び第2検出像のコントラストが高くなっている。そして、合焦点位置からずれると、第1検出像、及び第2検出像のコントラストが大きく変化する。これにより、合焦点位置からのずれに応じたコントラストの変化を大きくすることができる。これにより、合焦点位置近辺での差分値Idの変化が大きくなる。すなわち、図7に示す差分値Idの傾きが大きくなる。このことによって、合焦点位置の近傍では、合焦点位置を簡単にサーチすることができる。これにより、安定して合焦点位置を見つけることができる。さらに、本実施の形態では、Z方向に変位すると、遮光パターン36の結像位置が試料面に対して変化する。これにより、より安定して合焦点位置をサーチすることができる。
上記の処理を行うための処理装置29の構成に付いて図8を用いて説明する。図8は、処理装置29の構成を示すブロック図である。処理装置29は、第1コントラスト算出部51、第2コントラスト算出部52、差分値算出部53、ステージ駆動部54、及び観察部55を有している。
第1コントラスト算出部は、第1検出信号に基づいて、第1検出像のコントラスト(第1コントラスト値)を算出する。例えば、第1検出信号の極大値と極小値の差を第1コントラスト値とする。すなわち、極大値から極小値を引くことによって、第1コントラスト値が算出される。明部に対応する受光画素と暗部に対応する受光画素との受光量の差が第1コントラスト値となる。最も受光量の高い受光画素と、最も受光量の低い受光画素との信号強度の差が第1コントラスト値に対応する。さらに、極大値、及び極小値がそれぞれ複数ある場合、極大値と極小値の差を足し合わせて第1コントラスト値としてもよい。例えば、図6に示すように、極大値、及び極小値が3つある場合、極大値と極小値の差が3つ算出される。そして、3つの差の値を足し合わせることによって、第1コントラスト値が算出される。あるいは、極大値と極小値との比を第1コントラスト値としてもよい。この場合、極大値を極小値で割ることによって、第1コントラスト値が算出される。
第2コントラスト算出部52は、第2検出信号に基づいて、第2検出像のコントラスト(第2コントラスト値)を算出する。第2コントラスト値は、第1コントラスト値と同様の演算によって、算出される。差分値算出部53は、第1コントラスト値、及び第2コントラスト値に基づいて、差分値Idを算出する。具体的には、第2コントラスト値と第1コントラスト値の差が差分値Idとなる。もちろん、第1コントラスト値から第2コントラスト値を引いた値を差分値Idとしてもよい。
ステージ駆動部54は、差分値算出部53で算出された差分値Idに基づいて、ステージ28を駆動する。すなわち、差分値Idに基づいて、対物レンズ17と試料27の距離を変えることによって、焦点位置を調整する。この場合、目標となる位置に応じて設定された設定値に差分値Idが追従するように、ステージ28を駆動する。例えば、合焦点位置での差分値の値を予め設定値として記憶する。そして、差分値をこの設定値に近づけるようにステージ28と対物レンズ17の距離を変える。これにより、焦点位置が合焦点位置になるように調整することができる。もちろん、合焦点位置からずれた位置になるように、制御してもよい。この場合、設定値を変えるだけ、焦点位置を調整することができる。
観察部55は、観察を行うための処理を行う。例えば、観察部55は、観察用センサ23からの測定信号をメモリなどに記憶させる。さらに、観察部55は、その測定結果を表示画面上に表示させる。これによって、焦点位置を調整しながら、観察することができる。常時、合焦点位置で観察を行うことができる。従って、観察を行う前に、焦点合わせのためのサーチを行う必要がなくなる。簡便に観察を行うことができる。試料全体を観察する場合でも、撮像時間を短縮することができる。
さらに、上記の顕微鏡100をパターン基板の検査装置として利用することも可能である。例えば、観察用センサ23で撮像された試料27の像に基づいて、検査を行う。具体的には、合焦点位置になるように調整しながら、XY方向にステージ28を駆動する。これにより、試料27の全体に対して、合焦点位置での像を撮像することができる。観察用センサ23で撮像された像と正常なパターンの像を比較して、検査を行う。これにより、試料27に欠陥があるないかが判定される。さらには、正常なパターンが形成されているか否かが判定される。従って、検査を簡便に行うことができる。また、焦点調整を行うための時間が不要であるため、検査時間を短縮することができる。例えば、フォトマスク等のパターン基板に上記の検査を行う。これにより、パターン基板の生産性を向上することができる。また、試料27としては、半導体装置、液晶表示装置に用いられるウエハや基板であってもよい。
上記のように、観察用センサ23、中心部用焦点位置センサ24、周辺部用焦点位置センサ25の受光面が同一平面に配置されている。従って、各センサまでの光学系を共通化することができる。これにより、確実に焦点を調整することができる。すなわち、光学系の違いによる焦点位置のずれが低減される。そのため、正確に合焦点位置に合わせることができる。
なお、観察光学系21は、上記の構成に限られるものではない。また、第1遮光部31、及び第2遮光部32を同じ透明基板上に形成してもよい。この場合、透明基板の一方の面に第1遮光部31を形成し、他方の面に第2遮光部32を形成することができる。さらに、差分値を追従させるための設定値を、センサ全体の受光量で補正してもよい。これにより、試料面での反射率が変化した場合でも、確実に焦点を調整することができる。
このように、本実施の形態にかかる焦点位置調整方法は、試料から対物レンズを介して入射した光を観察用検出器で受光して観察を行う光学顕微鏡における焦点位置調整方法である。そして、光源から試料を照明するための光を出射するステップと、遮光パターンが設けられ、光軸からずれて配置された第1遮光部に光源11からの光を入射させるステップと、遮光パターンが設けられ、光軸までの距離が第1遮光部から光軸までの距離よりも短くなるように配置された第2遮光部に光源からの光を入射させるステップと、第1遮光部31を試料の観察面よりも前側に結像するとともに、第2遮光部を試料の観察面よりも後側に結像するステップと、試料の第1遮光部に対応する領域から対物レンズを介して入射した光を第1焦点調整用検出器で受光するステップと、試料の第2遮光部に対応する領域から対物レンズを介して入射した光を第2焦点調整用検出器で受光するステップと、第1焦点調整用検出器で検出された像に基づく第1コントラスト値、及び第2焦点調整用検出器で検出された像に基づく第2コントラスト値を算出するステップと、第1コントラスト値と、第2コントラスト値とに基づいて、焦点位置を調整するステップとを有している。これにより、簡便かつ確実に焦点位置を調整することができる。
本発明の実施の形態にかかる顕微鏡の構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる顕微鏡に用いられるパターン付き基板の構成を示す正面図である。 パターン付き基板に設けられた第1遮光部の構成を示す拡大図である。 本発明の実施の形態にかかる顕微鏡の視野を示す図である。 対物レンズの像面湾曲を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる顕微鏡に用いられる焦点位置センサの検出信号を示す図である 検出信号の差分値を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる顕微鏡に用いられる処理装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 顕微鏡、11 光源、12 レンズ、13 パターン付き基板、
14 パターン付き基板、15 レンズ、16 ハーフミラー、17 対物レンズ、
18 レンズ、20 照明光学系、21 観察光学系、23 観察用センサ、
24 中心部用焦点位置センサ、25 周辺部用焦点位置センサ、
27 試料、28 ステージ、29 処理装置、
31 第1遮光部、32 第2遮光部、33 透明基板、34 透明基板、
36 遮光パターン、37 透過パターン、38 光軸、
40 視野、41 第1投影パターン、42 第2投影パターン、45 受光範囲、
51 第1コントラスト算出部、52 第2コントラスト算出部、
53 差分値算出部、54 ステージ駆動部、55 観察部、

Claims (5)

  1. 試料から対物レンズを介して受光した光を用いて観察を行う光学顕微鏡であって、
    前記試料を照明するための光を出射する光源と、
    前記試料から前記対物レンズを介して入射した光を受光する観察用検出器と、
    前記光源からの光を遮光する遮光パターンが設けられ、光軸からずれて配置された第1遮光部と、
    前記光源からの光を遮光する遮光パターンが設けられ、前記光軸までの距離が前記第1遮光部から前記光軸までの距離よりも短くなるように配置された第2遮光部と、
    前記第1遮光部の像を前記試料の観察面よりも前側に結像するとともに、前記第2遮光部の像を前記試料の観察面よりも後側に結像する光学系と、
    前記試料の前記第1遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を受光する第1焦点調整用検出器と、
    記試料の前記第2遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を受光する第2焦点調整用検出器と、
    前記第1焦点調整用検出器で検出された像に基づく第1コントラスト値と、前記第2焦点調整用検出器で検出された像に基づく第2コントラスト値とに応じて、焦点位置を調整する焦点調整手段とを備える光学顕微鏡。
  2. 前記第1遮光部、及び第2遮光部には、遮光パターンが同心円状に繰り返し形成されている請求項1に記載の光学顕微鏡。
  3. 試料から対物レンズを介して入射した光を観察用検出器で受光して観察を行う光学顕微鏡における焦点位置調整方法であって、
    光源から前記試料を照明するための光を出射するステップと、
    遮光パターンが設けられ、光軸からずれて配置された第1遮光部に前記光源からの光を入射させるステップと、
    遮光パターンが設けられ、前記光軸までの距離が前記第1遮光部から前記光軸までの距離よりも短くなるように配置された第2遮光部に、前記光源からの光を入射させるステップと、
    前記第1遮光部の像を前記試料の観察面よりも前側に結像するとともに、前記第2遮光部の像を前記試料の観察面よりも後側に結像するステップと、
    前記試料の前記第1遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を第1焦点調整用検出器で受光するステップと、
    前記試料の前記第2遮光部に対応する領域から前記対物レンズを介して入射した光を第2焦点調整用検出器で受光するステップと、
    前記第1焦点調整用検出器で検出された像に基づく第1コントラスト値、及び前記第2焦点調整用検出器で検出された像に基づく第2コントラスト値を算出するステップと、
    前記第1コントラスト値と、第2コントラスト値とに基づいて、焦点位置を調整するステップとを備える焦点位置調整方法。
  4. 前記第1遮光部、及び第2遮光部には、遮光パターンが同心円状に繰り返し形成されている請求項3に記載の焦点位置調整方法。
  5. 請求項3、又は4に記載の焦点調整方法によって、焦点位置が合焦点位置になるように調整しながら、前記試料であるパターン基板の像を撮像するステップと、
    前記撮像するステップで撮像された前記パターン基板の像に基づいて、検査を行うステップとを備えるパターン基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014228670A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 株式会社ニューフレアテクノロジー 焦点位置調整方法および検査方法

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